JP2604447Y2 - 建物の小屋裏界壁構造 - Google Patents

建物の小屋裏界壁構造

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JP2604447Y2
JP2604447Y2 JP1993029787U JP2978793U JP2604447Y2 JP 2604447 Y2 JP2604447 Y2 JP 2604447Y2 JP 1993029787 U JP1993029787 U JP 1993029787U JP 2978793 U JP2978793 U JP 2978793U JP 2604447 Y2 JP2604447 Y2 JP 2604447Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、建物の小屋裏界壁構造
に係り、特に集合住宅等に小屋裏界壁を設ける場合に適
用される建物の小屋裏界壁構造に関する。
【0002】
【背景技術】集合住宅においては隣接する住居間での延
焼を防止するために、住居間の壁を耐火構造の居室回壁
とすることが要請される。特に、集合住宅は小屋裏から
の延焼を防止するために小屋裏にも耐火構造の小屋裏界
壁を施す必要がある。
【0003】従来、小屋裏界壁に耐火構造を施す場合に
は、小屋裏界壁に予め珪酸カルシウム板等の耐火材を取
り付けておき、施工時に小屋裏界壁の耐火材と不燃性の
屋根パネルとを突き合わせ接合することにより耐火構造
としている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、耐火材を備え
た小屋裏界壁と屋根パネルとを突き合わせただけでは、
両者が共に硬質なため、両者間に隙間が生じる場合があ
り、この結果、小屋裏界壁と屋根パネルとの間の耐火性
能が損なわれ、隣接住居への延焼を完全に防止できない
欠点がある。また、屋根パネルの施工後に、小屋裏界壁
と屋根パネルとの間に生じた隙間に耐火材を後付けする
ことも考えられるが、作業手間が増加するので必ずしも
得策ではない。
【0005】本考案はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は小屋裏界壁と屋根パネルとの間を隙
間なく確実に連結することができ、これにより所定の耐
火性能を確保できる建物の小屋裏界壁構造を提供すると
ころにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る考案の建
物の小屋裏界壁構造は、居室界壁を有する建物本体と屋
根パネルとの間に小屋裏界壁が形成された建物の小屋裏
界壁構造において、前記小屋裏界壁は骨組み材を備えて
パネル状に形成され、前記屋根パネルは複数本の枠組材
の片面にパネル材を貼り付けて形成され、これらの小屋
裏界壁と屋根パネルとの接続部分に軟質耐火材が介在さ
れ、この軟質耐火材の幅寸法は、前記小屋裏界壁の壁厚
寸法および前記屋根パネルの隣り合う枠組材の合計幅
よりも大きくなっていることを特徴とするものであ
る。
【0007】請求項2に係る建物の小屋裏界壁構造は、
居室界壁を有する建物本体と屋根パネルとの間に小屋裏
界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造において、小屋
裏界壁は屋根パネル側に開口するチャンネル材からなる
枠組材を備え、軟質耐火材は一部がこの枠組材内に収納
されるとともに、一部は枠組材から突出して屋根パネル
に接触していることを特徴とするものである。
【0008】請求項3に係る建物の小屋裏界壁構造は、
居室界壁を有する建物本体と屋根パネルとの間に小屋裏
界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造において、前記
小屋裏界壁は前記屋根パネル側に開口する枠組材を備え
るとともに、工場生産されて建設現場に運搬される小屋
裏界壁パネルで形成され、軟質耐火材は一部が枠組材内
に収納されるとともに、一部は枠組材から突出して屋根
パネルに接触可能とされ、かつ、小屋裏界壁パネルの
搬時に粘着テープで枠組材に仮止めされることを特徴と
するものである。また、請求項4に係る建物の小屋裏界
壁構造は、居室界壁を有する建物本体と屋根パネルとの
間に小屋裏界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造にお
いて、小屋裏界壁は前記屋根パネル側に開口するリップ
付きみぞ形鋼からなる枠組材を備え、軟質耐火材は一部
がこの枠組材内に収納されるとともに、一部は枠組材か
ら突出して前記屋根パネルに接触していることを特徴と
するものである。請求項5に係る建物の小屋裏界壁構造
は、居室界壁を有する建物本体と屋根パネルとの間に小
屋裏界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造において、
前記小屋裏界壁は骨組み材を備えてパネル状に形成さ
れ、前記屋根パネルは複数本の枠組材の片面にパネル材
を貼り付けて形成され、軟質耐火材は前記屋根パネルに
おける前記小屋裏界壁の壁厚寸法より大きな間隔の隣り
合う枠組材の間に収納され、この軟質耐火材と前記小屋
裏界壁の上面とは接触していることを特徴とするもので
ある。
【0009】
【作用】請求項1の考案では、小屋裏界壁と屋根パネル
との接続部分に、小屋裏界壁の壁厚寸法および屋根パネ
の隣り合う枠組材の合計幅寸法よりも大きな幅寸法の
軟質耐火材を介在させているので、屋根パネルを配置し
たときに、軟質耐火材が圧縮され、小屋裏界壁と屋根パ
ネルとの間に隙間が生じない。この結果、屋根パネルの
組付けが多少ずれても隣り合う枠組材は軟質耐火材の
に納まるので、組付け誤差を吸収でき、建物の隣接住
居間の耐火界壁に所定の耐火性能を確保することができ
る。
【0010】請求項2の考案では、小屋裏界壁が屋根パ
ネル側に開口するチャンネル材からなる枠組材を備えて
いて、軟質耐火材の一部が枠組材内に収納されるととも
に、一部がこの枠組材から突出しているので、軟質耐火
材を枠組材内に収納することにより軟質耐火材を小屋裏
界壁に保持させることができ、軟質耐火材の保持部材を
別途設ける必要がない。請求項3の考案では、軟質耐火
材が小屋裏界壁パネルの運搬時に粘着テープで仮止めさ
れるので、軟質耐火材が固定されて枠組材から抜け出す
虞れもなく、軟質耐火材を装着したまま小屋裏界壁パネ
ルを容易に運搬できる。
【0011】請求項4の考案では、小屋裏界壁が屋根パ
ネル側に開口するリップ付きみぞ形鋼からなる枠組材を
備えていて、軟質耐火材の一部がこの枠組材内に収納さ
れるとともに、一部が枠組材から突出しているので、軟
質耐火材を枠組材内に収納することにより軟質耐火材を
小屋裏界壁に保持させることができ、軟質耐火材の保持
部材を別途設ける必要がない。また、リップ付きみぞ形
鋼のリップ部に軟質耐火材が係止されるので、運搬時等
に、例えば、粘着テープ等で仮止めしなくてもよい。
求項5の考案では、軟質耐火材が、屋根パネルにおける
小屋裏界壁の壁厚寸法より大きな間隔の隣り合う枠組材
の間に収納されるとともに、小屋裏界壁の上面と接触し
ているので、屋根パネルと小屋裏界壁との間に隙間が生
じない上に屋根パネルの組み付け時の誤差が吸収され
る。また、隣り合う枠組材の間で任意の位置に小屋裏界
壁を設けることができ、小屋裏界壁の設定の自由度が向
上する。
【0012】
【実施例】以下、添付図面に従って本考案に係る建物の
小屋裏界壁構造の実施例について詳説する。図1は、本
考案の第1実施例に係る小屋裏界壁構造が適用される小
屋裏界壁と屋根パネルとの関係を示す分解斜視図、図2
は本実施例に係る小屋裏界壁構造の断面図、図3は小屋
裏界壁上に支持される屋根パネルの概略斜視図、図4は
本実施例に係る小屋裏界壁構造が適用された住宅の概略
斜視図である。
【0013】本実施例は、ユニット工法によって建設さ
れる集合住宅の隣接居室間に耐火界壁を施工する場合で
ある。ここで、ユニット工法とは、工場にて建物を構成
する部材を予め組付けた建物ユニット10を生産し、建
設現場にて複数の建物ユニット10を組み合わせて建物
を建設する方法である。この建物ユニット10は、四隅
に立設された4本の柱の上端間及び下端間にチャンネル
材の梁が架け渡されて直方体状に形成されているととも
に、内部には天井材等の造作材が取り付けられる。図1
には建物ユニット10の柱12と天井梁14とが示され
ている。
【0014】隣接配置された2個の建物ユニット10の
対向する天井梁14Aには受け部材16が設けられ、こ
の受け部材16に耐火壁材18が取り付けられる。図2
に示すように、耐火壁材18は2枚重ねの石膏ボード1
8A,18Bによって形成されている。また、建物ユニ
ット10内には天井材20が取り付けられ、天井梁14
Aと受け部材16との間には、例えば、ロックウール等
の遮音材22が取り付けられている。このような建物ユ
ニット10は、ユニット式集合住宅の建設時に耐火壁材
18同士が対向するように隣接配置され、これにより居
室界壁23が形成される。
【0015】また、隣接配置された建物ユニット10の
居室界壁23上には、小屋裏界壁24が立設配置され
る。小屋裏界壁24は、工場生産されてユニット式集合
住宅の建設現場に運搬される複数の小屋裏界壁パネル2
4Aにより形成され、これらのパネル24Aは、例え
ば、角パイプで形成された骨組み材26の両側面に2枚
の石膏ボード28A,28Bを貼り合わせることにより
形成されている。それぞれの小屋裏界壁パネル24Aの
下部には、図1に示すように、石膏ボード28A,28
Bから下方へ突出する脚部24Bが設けられており、こ
の脚部24Bを柱12の上端に固定することにより、小
屋裏界壁24が建物ユニット10上に立設配置される。
【0016】図2に示すように、居室界壁23を形成す
る対向する耐火壁材18の上端間には、軟質耐火材3
3、断面コ字状の金属製の下地材32が架け渡され、更
にこの下地材32上に、2枚の石膏ボード30A,30
Bからなる耐火性接続部材30が取り付けられている。
この耐火性接続部材30の両端には2枚の石膏ボード3
5A,35Bが下向きに直角に取り付けられている。一
方、この耐火性接続部材30の上面には小屋裏界壁24
の下面が当接し、これによって、小屋裏界壁24と居室
界壁23とが連続している。
【0017】小屋裏界壁24上に支持される屋根パネル
34は、図3に示すように、骨組みを構成する複数の枠
組材36と、この枠組材36の片面に取り付けられたパ
ネル材38とを有する。互いに背中合わせに隣接する2
本の枠組材36の下端には、軟質耐火材40が予め取り
付けられている。この軟質耐火材40は、例えばフレッ
クスガード(商品名、ニチアス株式会社製)等が好適で
あり、このフレックスガードはロックウール、セラミッ
クファイバ、不織布、亀甲金網を積層した複合材料から
形成されている。
【0018】図2に示すように、軟質耐火材40の幅は
小屋裏界壁24の上端部の幅よりも幅広に形成されてお
り、このため、建物の組み立て施工時に屋根パネル34
の位置が多少ずれた場合でもそのずれを吸収して、小屋
裏界壁24と屋根パネル34との間を確実に密着させる
ことができる。これにより、図4に示すように、住居間
21A,21B間に居室界壁23と小屋裏界壁24とか
らなる耐火界壁が形成される。
【0019】前記の如く構成した本実施例に係る建物の
小屋裏界壁構造の施工手順は以下の通りである。先ず、
図1に示すように建設現場にて各建物ユニット10を図
示しない位置決めプレートによって連結配置し、集合住
宅の居室部を形成する。このとき上階建物ユニットで
は、耐火壁材18同士を対向させて二つの建物ユニット
10を下階の建物ユニット上に配置し、上階建物ユニッ
トの居室間に2枚の耐火壁材18からなる居室界壁23
を形成する。更に、この居室界壁23上に軟質耐火材3
3、コの字状の金属製の下地材32、耐火性接続部材3
0等を取り付ける。
【0020】そして、隣接配置された建物ユニット10
の柱12上に小屋裏界壁24を形成する小屋裏界壁パネ
ル24Aの脚部24Bを取り付け、これらのパネル24
Aにより小屋裏界壁24を形成する。このとき、小屋裏
界壁24と居室界壁23との間に介在された耐火性接続
部材30によって小屋裏界壁24と居室界壁23とが連
続される。
【0021】また、小屋裏界壁24の立設配置後、屋根
パネル34を所定勾配で取り付ける。屋根パネル34の
取り付け時、図2に示すように、小屋裏界壁24の上端
部が枠組材36間に予め取り付けられている軟質耐火材
40を圧縮する。この軟質耐火材40は小屋裏界壁24
よりも幅広に形成されているので、屋根パネル34が組
付け誤差等によって多少ずれた場合でも、ずれを軟質耐
火材40によって吸収できる。従って、屋根パネル34
と小屋裏界壁24の上端部とが軟質耐火材40を介して
確実に連結するようになり、小屋裏界壁24と屋根パネ
ル34との密着性を確保することができる。これによ
り、所望の耐火性能を得ることが可能となる。
【0022】このように、本実施例によれば、屋根パネ
ル34に予め軟質耐火材40を取り付けておき、小屋裏
界壁24に屋根パネル34を支持させることにより、小
屋裏界壁24と屋根パネル34との間を隙間なく連続さ
せるようにしている。即ち、従来のように硬質の耐火材
同士を突き合わせていないので、小屋裏界壁24と屋根
パネル34との間に隙間が生じることがなく、小屋裏に
おける所定の耐火性能の確保が可能となる。また、小屋
裏界壁24と屋根パネル34との接続部分に耐火材を後
付けする必要もないので作業手間が増加することもな
い。
【0023】次に、本考案の第2の実施例について説明
する。図5には、第2の実施例に係る建物の小屋裏界壁
構造が示されている。ここで、前述した実施例と同一の
部材については同一の符号を付し、その重複する説明を
省略する。
【0024】本実施例の小屋裏界壁構造は、屋根パネル
34を小屋裏界壁24によって直接支持させることな
く、図示しない束等によって建物ユニット10上に固定
する場合に適用されるものである。そのため、前記第1
実施例が枠組材36の下端間に軟質耐火材40を取り付
けていたのに対し、隣接する枠組材36の間に軟質耐火
材42が予め充填されている。この軟質耐火材42も小
屋裏界壁24の上端部よりも幅広に形成され、この幅広
の軟質耐火材42が屋根パネル34と小屋裏界壁24と
の間に挟み込まれるので、両者間に隙間が生じないばか
りでなく、屋根パネル34の組付け時の誤差を吸収する
こともでき、かつ、軟質耐火材42の範囲内の任意の位
置に耐火界壁を設けることができ、建物内に界壁を形成
する際の自由度が向上する。なお、前記第1,2実施例
において、軟質耐火材40,42はいずれも屋根パネル
34側に取り付けられているが、小屋裏界壁24に取り
付けてもよい。
【0025】図6には、第3の実施例に係る建物の小屋
裏界壁構造が示されている。ここでも前述した各実施例
と同一の部材については同一の符号を付し、その重複す
る説明を省略する。本実施例の枠組材60の上部は屋根
パネル34側に開口するチャンネル材で形成され、この
チャンネル材の内部に軟質耐火材61が収納されてい
る。この際、軟質耐火材61の略半分はチャンネル材に
収納され、残りの略半分はチャンネル材から突出してい
る。この突出部が前記屋根パネル34(図2参照)に接
触して圧縮される結果、小屋裏界壁24と屋根パネル3
4間に隙間が生じないようになっている。また、軟質耐
火材61は、小屋裏界壁24を形成する小屋裏界壁パネ
ル24A(図2参照)が工場から建設現場に運搬される
とき、枠組材60内から抜け出さないように、小屋裏界
壁パネル24Aの両面に貼付けられた粘着テープ62で
仮止めされるようになっている。このような本実施例に
よれば、軟質耐火材61を枠組材60内に押し込むだけ
でよいので、取り付けが容易である外、軟質耐火材61
の保持部材を別途設ける必要がない。また、軟質耐火材
61は、粘着テープ62で仮止めされているので、枠組
材60内から抜け出ることはなく、運搬も容易であると
いう効果を付加できる。
【0026】図7には、第4の実施例に係る建物の小屋
裏界壁構造が示されている。ここでも前述した各実施例
と同一の部材については同一の符号を付し、その重複す
る説明を省略する。本実施例は、前記第1実施例の小屋
裏界壁24の枠組材36が角パイプ等で形成されていた
ものを、リップ付きみぞ形鋼で形成した枠組材70とし
たものである。すなわち、枠組材70の上部は屋根パネ
ル34側に開口するリップ部70Aを有するリップ付き
みぞ形鋼で形成され、このリップ付きみぞ形鋼の内部に
軟質耐火材71が収納されている。この際、軟質耐火材
71の略半分はリップ付きみぞ形鋼内に収納され、残り
の略半分はリップ付きみぞ形鋼から突出しており、この
突出部が屋根パネル34に接触して圧縮される結果、小
屋裏界壁24と屋根パネル34間に隙間が生じないよう
になっている。このような本実施例によれば、軟質耐火
材71の略半分を枠組材70内に押し込むだけでよいの
で、取り付けが容易である外、軟質耐火材の保持部材を
別途設ける必要がない。また、軟質耐火材71の上下方
向の中央付近がリップ部70Aに係止されているので、
リップ形鋼から抜け出ることはなく、例えば、前述した
粘着テープ等が不要になるという効果を付加できる。
【0027】以上、本考案について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本考案はこの実施例に限定されず、本考
案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設
計の変更が可能なことは勿論である。
【0028】例えば、図5の実施例では、屋根パネル3
4を小屋裏界壁24によっては支持しない場合について
説明したが、これに限らず、小屋裏界壁24と屋根パネ
ル34の枠組材36との間を接合部材で連結し、屋根パ
ネル34を小屋裏界壁24によって支持させることも可
能である。
【0029】また、前記各実施例では、居室界壁23の
2枚の耐火壁材18の上端は天井材20を越える高さま
で延ばされ、つまり、界壁勝ちの状態とされており、そ
のような居室界壁23の上部に小屋裏界壁24が設けら
れ、これにより両界壁23,24が連続している場合で
あるが、これに限らず、例えば、居室界壁23の2枚の
耐火壁材18の上端は耐火性を有する天井材20の下面
に位置し、つまり、天井勝ちの状態で居室と天井裏とが
分断された場合にも適用できるものである。
【0030】さらに、前記各実施例では、小屋裏界壁2
4と屋根パネル34との接続部分に軟質耐火材40,4
2等を介在させ、小屋裏界壁24と耐火性接続部材30
とは直接取付けてあるが、これに限らず、小屋裏界壁2
4と屋根パネル34との接続部分に軟質耐火材40,4
2等を介在させるとともに、図8に示すように、小屋裏
界壁24の下側の骨組み材26等と耐火性接続部材30
との間にも軟質耐火材80を取付けてもよい。このよう
にすれば、小屋裏界壁24と耐火性接続部材30との間
を隙間なく確実に連結できるという効果を付加できる。
【0031】さらに、本実施例ではユニット住宅に適用
した場合について説明したが、ユニット住宅に限らず、
在来工法による住宅等、どのような建物にも適用可能で
ある。
【0032】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1の考案に
よれば、小屋裏界壁と屋根パネルとの接続部分に、小屋
裏界壁の壁厚寸法および屋根パネルの隣り合う枠組材の
合計幅寸法よりも大きな幅寸法の軟質耐火材を介在させ
ているので、屋根パネルを配置したときに、軟質耐火材
が圧縮され、小屋裏界壁と屋根パネルとの間に隙間が生
じない。この結果、屋根パネルの組付けが多少ずれても
隣り合う枠組材は軟質耐火材の幅内に納まるので、組付
け誤差を吸収でき、建物の隣接住居間の耐火界壁に所定
の耐火性能を確保することができる。
【0033】請求項2の考案によれば、小屋裏界壁が
根パネル側に開口するチャンネル材からなる枠組材を備
えているため、軟質耐火材を骨組み材内に押し込めばよ
く、軟質耐火材の取り付けが容易となる。請求項3の考
案によれば、小屋裏界壁が小屋裏界壁パネルで形成さ
れ、軟質耐火材がこの小屋裏界壁パネルの運搬時に、小
屋裏界壁パネルの枠組材に粘着テープで仮止めされるた
め、軟質耐火材が固定され、枠組材から抜け出す虞れも
なく、軟質耐火材を装着したまま容易に運搬できる。請
求項4の考案によれば、小屋裏界壁がリップ付きみぞ形
鋼からなる枠組材を備えているため、軟質耐火材をリッ
プ付きみぞ形鋼内に押し込めばよく、軟質耐火材の取り
付けが容易となり、かつ、リップみぞ形鋼のリップ部に
軟質耐火材が係止されるので、小屋裏界壁の運搬時に、
例えば、粘着テープ等で仮止めしなくてもよくなる。
求項5の考案によれば、軟質耐火材が、屋根パネルにお
ける小屋裏界壁の壁厚寸法より大きな間隔の隣り合う枠
組材の間に収納されるとともに、小屋裏界壁の上面と接
触しているので、屋根パネルと小屋裏界壁との間に隙間
が生じない上に屋根パネルの組み付け時の誤差が吸収さ
れる。また、隣り合う枠組材の間で任意の位置に小屋裏
界壁を設けることができ、小屋裏界壁の設定の自由度が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る小屋裏界壁構造が適
用される小屋裏界壁と屋根パネルとの関係を示す分解斜
視図である。
【図2】本第1実施例に係る小屋裏界壁構造の要部断面
図である。
【図3】小屋裏界壁上に支持される屋根パネルの概略斜
視図である。
【図4】第1実施例に係る小屋裏界壁構造が適用された
住宅の概略斜視図である。
【図5】本考案の第2実施例に係る建物の小屋裏界壁構
造の要部断面図である。
【図6】本考案の第3実施例に係る建物の小屋裏界壁構
造を形成する小屋裏界壁の斜視図である。
【図7】本考案の第4実施例に係る建物の小屋裏界壁構
造を形成する小屋裏界壁の斜視図である。
【図8】本考案の建物の小屋裏界壁構造の変形例の要部
断面図である。
【符号の説明】
10 建物ユニット 18 耐火壁材 23 居室界壁 24 小屋裏界壁 34 屋根パネル 36 枠組材 40,42 軟質耐火材 60,70 枠組材 61,71 軟質耐火材 62 粘着テープ 80 軟質耐火材

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 居室界壁を有する建物本体と屋根パネル
    との間に小屋裏界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造
    において、前記小屋裏界壁は骨組み材を備えてパネル状
    に形成され、前記屋根パネルは複数本の枠組材の片面に
    パネル材を貼り付けて形成され、これらの小屋裏界壁と
    屋根パネルとの接続部分に軟質耐火材が介在され、この
    軟質耐火材の幅寸法は、前記小屋裏界壁の壁厚寸法およ
    び前記屋根パネルの隣り合う枠組材の合計幅寸法よりも
    大きくなっていることを特徴とする建物の小屋裏界壁構
    造。
  2. 【請求項2】 居室界壁を有する建物本体と屋根パネル
    との間に小屋裏界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造
    において、前記小屋裏界壁は前記屋根パネル側に開口す
    るチャンネル材からなる枠組材を備え、軟質耐火材は一
    部がこの枠組材内に収納されるとともに、一部は枠組材
    から突出して前記屋根パネルに接触していることを特徴
    とする建物の小屋裏界壁構造。
  3. 【請求項3】 居室界壁を有する建物本体と屋根パネル
    との間に小屋裏界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造
    において、前記小屋裏界壁は前記屋根パネル側に開口す
    る枠組材を備えるとともに、工場生産されて前記建物の
    建設現場に運搬される小屋裏界壁パネルで形成され、前
    記軟質耐火材は一部が前記枠組材内に収納されるととも
    に、一部は枠組材から突出して前記屋根パネルに接触可
    能とされ、かつ、前記小屋裏界壁パネルの運搬時に粘着
    テープで前記枠組材に仮止めされることを特徴とする建
    物の小屋裏界壁構造。
  4. 【請求項4】 居室界壁を有する建物本体と屋根パネル
    との間に小屋裏界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造
    において、前記小屋裏界壁は前記屋根パネル側に開口す
    るリップ付きみぞ形鋼からなる枠組材を備え、軟質耐火
    材は一部がこの枠組材内に収納されるとともに、一部は
    枠組材から突出して前記屋根パネルに接触していること
    を特徴とする建物の小屋裏界壁構造。
  5. 【請求項5】 居室界壁を有する建物本体と屋根パネル
    との間に小屋裏界壁が形成された建物の小屋裏界壁構造
    において、前記小屋裏界壁は骨組み材を備えてパネル状
    に形成され、前記屋根パネルは複数本の枠組材の片面に
    パネル材を貼り付けて形成され、軟質耐火材は前記屋根
    パネルにおける前記小屋裏界壁の壁厚寸 法より大きな間
    隔の隣り合う枠組材の間に収納され、この軟質耐火材と
    前記小屋裏界壁の上面とは接触していることを特徴とす
    る建物の小屋裏界壁構造。
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