JP2003092333A - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

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JP2003092333A JP2001283812A JP2001283812A JP2003092333A JP 2003092333 A JP2003092333 A JP 2003092333A JP 2001283812 A JP2001283812 A JP 2001283812A JP 2001283812 A JP2001283812 A JP 2001283812A JP 2003092333 A JP2003092333 A JP 2003092333A
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収司 秋山
Takahiko Murayama
貴彦 村山
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Murata Machinery Ltd
Tokyo Electron Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハを収納するバッファカセットを傾動自
在に構成した無人搬送車では、ストッパを用いて、該バ
ッファカセットの水平姿勢を規定している。ところが、
このバッファカセットを傾動させるときに、ストッパと
の当接で衝撃が生じ、該バッファカセット内のウエハが
位置ズレを起こしてしまう。 【解決手段】 傾動自在に構成されたバッファカセット
5と該バッファカセット5の水平姿勢を規定するストッ
パ57との間に防振手段を介設する。この防振手段は軟
弾性の防振部材58と硬性の当接部材59とで構成し
て、前記バッファカセット5又は前記ストッパ57の何
れか一側に配設するものとし、防振部材58の当接面は
該当接部材59の当接面よりも他側に近接する方向にオ
フセットされて配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、半導体製造工場のステーション
間で、半導体ウエハを自動搬送・移載する無人搬送車に
関し、詳しくは、該無人搬送車に搭載したウエハを一時
収納するバッファカセット周辺の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、塵挨の発生が問題となる半導
体製造工場では、半導体ウエハを移載・搬送するため
に、スカラーアーム式のロボットアームと、ウエハを一
時収納するバッファカセットとを搭載した無人搬送車を
自動走行させる技術が知られている。この無人搬送車に
よるウエハの搬送を説明すると、まず、無人搬送車を自
動倉庫前に移動させ、そして、該自動倉庫からロボット
アームでウエハを1枚ずつ取り出してバッファカセット
内の各棚に収納していく。このバッファカセットは、そ
の棚が水平となるように載置されており、該棚の間にウ
エハを保持したロボットアームが挿入される。この挿入
した状態からロボットアームは保持していたウエハを放
し、該ウエハを水平な姿勢でセットする。こうしてバッ
ファカセットにウエハを1枚1枚収納していく。
【0003】しかし、バッファカセットをこの状態にし
たまま、無人搬送車を走行させると、ウエハが飛び出す
恐れがある。無人搬送車は、前後両方向に走行するよう
になっており、特に、始動時や停止時は、その速度の変
化が大きいため、飛び出す可能性も高い。そこで、挿入
口側を斜上方へ向けるべくバッファカセットを斜めに傾
けることが行われている。具体的構成を説明すると、車
体本体上面に基部フレームを設けて、該基部フレームの
上にバッファカセットを配設する。このとき、バッファ
カセットは基部フレームに対して水平軸まわりで回動自
在に取り付ける。また、基部フレームには、バッファカ
セットを回動させるアクチュエータを内設して、該バッ
ファカセットを水平な姿勢、又は傾けた姿勢に切り替え
ることができるようにする。以上の構成で、無人搬送車
を走行させる際にはアクチュエータを作動させてバッフ
ァカセットを傾けておくことで、中のウエハが飛び出さ
ないようにすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、アクチュ
エータを作動させて、バッファカセットを傾けた姿勢、
水平な姿勢との間で切り替えるようにしているが、バッ
ファカセットの姿勢が水平からわずかでもズレている
と、ウエハを保持したロボットアームを該バッファカセ
ットへ向けて水平に伸張させたとき、目標とする棚、若
しくはその上の棚が邪魔になって挿入できなくなるおそ
れがある。具体的な数値を挙げて説明すると、各棚の間
隔は通例10mm程度であり、ウエハはその直径が8イ
ンチ(約20cm)、又は12インチ(約30cm)の
2種類があり、何れもその厚さは1mm程度で、また、
ロボットアームの先端のウエハを保持する部分は厚さ3
mm程度である。この結果、バッファカセットが水平姿
勢から計算上±0.1°傾いているだけでも、ウエハを
保持したロボットアームを挿入できないことになる。
【0005】以上のようにバッファカセットの姿勢は厳
密な精度で水平にしておく必要があることに鑑み、バッ
ファカセットが水平な姿勢のときに当接するストッパを
設ける構成が知られ、これによればバッファカセットを
いつも同じ水平姿勢におくことができる。しかし、ウエ
ハを収納したバッファカセットやその付属機器群は相当
の重量物である。また、バッファカセットの傾動に要す
る時間はアイドルタイムになるため、サイクルタイムを
短縮して作業の効率を追求する観点からは、バッファカ
セットの姿勢変更をゆっくり行うことも限界がある。従
って、バッファカセットがストッパに当接した瞬間の衝
撃は小さくない。この衝撃がバッファカセットに伝達さ
れると収納されているウエハの位置ズレの原因となり、
後に、ロボットアームによるウエハのバッファカセット
からの取り出しや他の装置に対する受け渡しが困難とな
ってしまう問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。すなわち、請求項1記載の如く、ウ
エハを移載する移載装置と、ウエハを一時収納するバッ
ファカセットと、該バッファカセットの姿勢を水平姿勢
及び傾斜姿勢に変更可能な揺動手段と、該バッファカセ
ットの水平姿勢を規定するストッパと、を備える無人搬
送車において、該バッファカセットと該ストッパとの間
に防振手段を介設した。
【0007】そして、請求項2記載の如く、前記防振手
段は軟弾性の防振部材と硬性の当接部材とで構成して、
前記バッファカセット又は前記ストッパの何れか一側に
配設するものとし、防振部材の当接面は該当接部材の当
接面よりも他側に近接する方向にオフセットされて配置
する。
【0008】また、請求項3記載の如く、前記ストッパ
の当接面又は前記当接部材の当接面の少なくともいずれ
か一方の高さ位置を調節する高さ調節手段を設ける。
【0009】
【発明の実施の形態】これより、本発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。図1はクリーンルー
ム内の無人搬送車1の様子を示す斜視図、図2は無人搬
送車1の側面断面図、図3はバッファカセット5の側面
断面図であり、同図(a)はバッファカセット5の水平
姿勢を、同図(b)は傾斜姿勢を、それぞれ示す。ま
た、図4はストッパ機構54の側面図であり、同図
(a)はバッファカセット5が水平姿勢に移行する前の
状態を、同図(b)はストッパ機構54によって水平姿
勢に保持された状態を、それぞれ示す。
【0010】まず、無人搬送車1の全体構成について説
明する。以下の説明では、図1における矢視F方向を前
方として、各構造体の前後左右位置を説明する。また、
その他の図面における各構造体の前後左右位置も図1に
準ずるものとする。
【0011】図1に示すように、無人搬送車1は、走行
レール20・20上を自動走行する有軌道台車であり、
車体本体2が走行輪9・9・9・9により支持され、該
走行輪9・9・9・9はそのそれぞれに対応した駆動モ
ータ8・8・8・8(図2)で駆動させることで、走行
レール20・20上を四輪駆動で走行させている。尚、
本実施の形態では、スリップを減らす為に全ての走行輪
9・9・9・9に駆動を伝えるようにしており、各走行
輪9・9・9・9にはそれぞれ駆動モータ8・8・8・
8が取り付けられているが、全ての走行輪9・9・9・
9に駆動を伝達する機構は、これに限定することなく、
他の機構でもよい。また、駆動輪は車体前後にそれぞれ
設けられていれば、4輪に限らず、その数は限定しな
い。
【0012】前記走行レール20・20に沿って、処理
装置21・21・・・やストッカ22が並べて配設さ
れ、該ストッカ22上に複数のカセット23・23・・
・が所定間隔を空けて並設されている。各カセット23
・23・・・は、その開口を走行レール20・20側へ
向けて配置され、該カセット23内には上下に多数段の
棚が設けられ、各棚にウエハ10・10・・・が水平に
収納されている。本実施の形態では、ストッカ22を平
置型のストッカとしているが、カセット23の搬出入口
と、多数の棚と、棚と搬出入口との間でカセット23を
移載するスタッカークレーンとを備えた自動倉庫であっ
ても良い。
【0013】図2に示すように、前記無人搬送車1の車
体本体2には、その中央にウエハ10・10・・・を移
載する移載装置3が配設され、その前後に、ウエハ10
・10・・・の方向及び中心位置を揃える姿勢合わせ装
置4と、ウエハ10・10・・・を収納するバッファカ
セット5とが配設されている。
【0014】次に、前記移載装置3について説明する。
移載装置3は、移載アーム30M・30S、基台38、
ターンテーブル39等から成り、基台38は車体本体2
中央に埋設され、該基台38上にターンテーブル39が
枢設され、該ターンテーブル39上に一対の移載アーム
30M・30Sが取り付けられている。
【0015】前記基台38は昇降可能に構成され、ま
た、前記ターンテーブル39は該基台38に対して相対
回転可能に構成されている。前記移載アーム30M(3
0S)は、移載ハンド31と、第1アーム32と、第2
アーム33とでリンク機構が組まれたスカラーアーム式
のロボットハンドであり、サーボモータ等から成るアク
チュエータにより屈折自在に構成されている。
【0016】次に、前記姿勢合わせ装置4について説明
する。姿勢合わせ装置4は、ケーシング40、載置台4
1、オリフラセンサ42・42、オプティカルキャラク
タリーダ(以下「OCR」)43等から成り、該ケーシ
ング40は移載装置3側が開口して、その入口付近には
2組のオリフラセンサ42・42が配設され、それぞれ
天井面に投光器42a、床面に受光器42bを埋設して
構成されている。この2組のオリフラセンサ42・42
は、外側(ケーシング40の開口入口側)のオリフラセ
ンサ42で12インチのウエハ10のオリフラ位置(又
はノッチ位置)を検出し、内側(ケーシング40の開口
奥側)のオリフラセンサ42で8インチのウエハ10S
のオリフラ位置(又はノッチ位置)を検出するように構
成されている。
【0017】また、ケーシング40の開口の床面、奥側
にはOCR43が埋設され、該ケーシング40内に、I
Dマークの付された面を下側にしてウエハ10をセット
し、該IDマーク11を該OCR43で読み取る構成と
する。尚、IDマークの面を上側にしてウエハ10をセ
ットしてもよく、この場合、OCR43はケーシング4
0の開口の天井面、奥側に配置し、あるいは、作業過程
でウエハ10の盤面が上下入れ替わることも考慮して、
図2に示すように、ケーシング40の開口の天井面、及
び床面の奥側に、上下一対のOCR43・43を配置す
る構成とすることが好ましい。
【0018】また、ケーシング40の開口の床面には、
ウエハ10を載置する載置台41が設けられている。該
載置台41は円盤状の形状で、その回転中心には吸着孔
が設けられ、該吸着孔から同心円状、並びに放射線状に
複数の吸着溝が設けられている。この構成で、ウエハ1
0を載置台41上に載置した状態で吸着孔からエアポン
プで吸引することによってウエハ10を吸着・保持し、
載置台41を回転させたときに、ウエハ10が遠心力で
位置ズレしないようにしている。
【0019】次に、前記バッファカセット5について説
明する。図2及び図3に示すように、バッファカセット
5は、その入口を前方(移載装置3側)へ向けて可動ベ
ース部材50上に固定され、該可動ベース部材50は車
体本体2より立設された基部フレーム(図外)上に配置
されている。該バッファカセット5内には上下に多数段
の棚が設けられ、この棚にウエハ10・10・・・が収
納される。
【0020】詳しくは、該棚はバッファカセット5内の
左右内側面から若干の幅だけ突出されるのみであって、
ウエハ10の両端下面を支持するだけである。各段の棚
の間口の左右幅はウエハ10の直径よりも適宜のマージ
ンをもってやや広く形成されているので、ウエハ10を
吸着保持する移載ハンド31が多少横方向へブレていて
も、あるいは、ウエハ10の回転中心と移載ハンド31
の中心(左右中心)とが一致しないまま保持されていた
としても、該棚の間口からウエハ10を挿し込むことが
可能である。各段の棚の間口はウエハ10の直径よりも
やや広く形成され、バッファカセット5の左右内側面
は、入口側は互いに平行とする一方、奥側は「V」字状
に徐々に狭めた形状とされている。この構成により、バ
ッファカセット5が後述する機構により奥側が下となる
傾斜姿勢とされたときには、ウエハ10はその自重によ
って奥側へ滑り落ちるとともに、その両側は前記「V」
字状の部分に案内される。この結果、ウエハ10が最奥
部まで落ち込んだときには、各ウエハ10の回転中心が
バッファカセット5の左右中心と一致する位置で綺麗に
揃うことになる。
【0021】前記可動ベース部材50下面の後端側寄り
の位置には、その揺動中心としての回動支点軸56が横
設され、該回動支点軸56は、搬送車本体上面に設けら
れた図示しない基部フレームの後部に軸支されている。
バッファカセット5下方における車体本体2には傾動手
段たるエアシリンダ52が揺動可能に埋設され、そのシ
リンダロッド52aは前記基部フレーム内に突出し、該
シリンダロッド52a上端は、可動ベース部材50下面
に固定したブラケット53に回動自在に連結される。前
記エアシリンダ52の周囲には、エアシリンダ52の直
径より充分大きい直径の逃がし孔2bが設けられ、車体
本体2下面へと連通されている。
【0022】このエアシリンダ52を作動させてシリン
ダロッド52aを進退させることによって、ブラケット
53を介して可動ベース部材50が上昇/下降され、こ
れによりバッファカセット5の可動ベース部材50を該
回動支点軸56まわりに上下に傾動させることができ
る。なお、空気によって作動する該エアシリンダ52を
アクチュエータとして採用することで、バッファカセッ
ト5内に収納されるウエハ10・10・・・に振動が極
力伝わらないようにしたいという要請に配慮している。
即ち、無人搬送車1から処理装置21へ移載の際、常に
ウエハ10・10・・・の向きを一定にして受け渡し、
検査処理の迅速化が図られているのであるが、そのため
に姿勢合わせ装置4でウエハ10・10・・・のIDマ
ークを読み取るとともに、ウエハ10・10・・・のオ
リフラ位置(又はノッチ位置)を一定方向に揃え、その
揃えた状態のままウエハをバッファカセット5内に収納
しているのである。このようにいったん揃えたウエハ1
0・10・・・が位置ズレしたり回転してしまわないよ
うに、エアシリンダ52の空気バネの如き作用によって
車両走行中に発生する振動を緩衝させているのである。
【0023】また、基部フレームの内側にあっては、そ
の前部位置、並びに後部位置にストッパ機構54F・5
4Bが設けられて、バッファカセット5の水平姿勢及び
傾斜姿勢を規定している。本実施例において「水平姿
勢」とは、図3(a)に示すように、ウエハ10・10
・・・を載置する棚が水平となるときのバッファカセッ
ト5の位置姿勢を言い、「傾斜姿勢」とは、同図(b)
に示すように、該棚の入口側(前方)が上方へ傾いたと
きの位置姿勢を言う。
【0024】バッファカセット5の入口付近にはストッ
パロッド55が設けられ、該入口を挟んで配置される上
下のフレームの左端位置から中央位置にかけて溝部が形
成されて、該溝部にストッパロッド55の上下端が挿入
され、該溝部に沿ってストッパロッド55が移動可能と
なっている。無人搬送車1の停止状態においては該スト
ッパロッド55はバッファカセット5の入口の左端位置
にある。無人搬送車1を走行させる際には(前述の如く
バッファカセット5を傾斜させるとともに)、該ストッ
パロッド55をバッファカセット5の入口の中央位置ま
でスライドさせてウエハ10・10・・・の端部に接触
させて保持し、ウエハ10・10・・・の飛び出しを確
実に防止する。
【0025】図3(a)(b)に示すように、回動支点
軸56を支持する前記基部フレームの周囲(前後左右)
は、第一カバーたる固定カバー51で覆われている。基
部フレームの後面を覆う該固定カバー51の部分は、そ
の上部を階段状に後方へ膨出させて膨出部51bとし、
バッファカセット5を図3(b)の傾斜姿勢としたとき
に可動ベース部材50の後端下部が固定カバー51と干
渉しないようにしている。
【0026】また、可動ベース部材50の前面、並びに
両側面より移動カバー50aを垂設しておき、この移動
カバー50aは、バッファカセット5を傾斜させる際に
は上昇するように構成している。図3(a)に示す傾斜
姿勢のときに、該移動カバー50aの下端と固定カバー
51aの上端とは適宜重複するようにしており、また、
この傾斜姿勢にある可動ベース部材50と固定カバー後
部51bの隙間は極力小さくしておく。これによって、
エアシリンダ52で発生した塵挨が外へ飛散しないよう
になっている。
【0027】次に前記ストッパ機構54(54F・54
B)について説明する。図4(a)(b)はバッファカ
セット5の水平姿勢を規定するストッパ機構54Fにつ
いて説明するものであるが、他方のストッパ機構54B
についても構造は全く同じである。図4(a)に示すよ
うに、ストッパ機構54Fは、その高さ位置が調節可能
なアジャスタ付きのメカストッパ57と、可動ベース部
材50下面に凸設された当接部50d・50dと、該当
接部50d下面に貼設した防振部材58及び当接部材5
9とで構成されている。なお、防振部材58及び当接部
材59は、メカストッパ57側に設けられていても構わ
ない。
【0028】防振部材58には軟弾性の部材を使用し、
例えば、跳ね返り係数が略ゼロのハネナイト(登録商
標)等を使用する。一方、当接部材59には金属等硬性
の部材を使用する。該当接部材59は円柱状に形成さ
れ、また、防振部材58はドーナツ状に形成されて、そ
の中空部分に当接部材59が配置されている。また、防
振部材58の厚みは当接部材59の厚みよりも厚く形成
され、そのため、該当接部材59のメカストッパ57上
面に対する当接面は、該防振部材58のそれよりも、前
記メカストッパ57上面に対し近接するようオフセット
された位置関係にある。
【0029】この構成によって、前記エアシリンダ52
を作動させて、前記バッファカセット5を傾斜姿勢から
水平姿勢へ移行させるときは、水平姿勢への移行完了直
前に、防振部材58がメカストッパ57の上面に衝突す
ることとなる。このとき、防振部材58はその衝撃を緩
和しながら圧縮され、該衝撃が十分に減殺されたところ
で、図4(b)で示すように、該メカストッパ57の上
面に当接部材59が緩やかに当たる。このため、バッフ
ァカセット5内に収納されているウエハ10・10・・
・へは殆ど衝撃が伝わらないので、ウエハ10・10・
・・が位置ズレする心配もない。
【0030】前記当接部材59がメカストッパ57の上
面に当接することで、バッファカセット5は水平姿勢と
なっている。このように、前方のストッパ機構54Fに
よって、該バッファカセット5の水平姿勢が規定される
のである。ストッパ機構54Fのメカストッパ57はア
ジャスタ付きとし、その高さの微調整が可能となってい
るので、バッファカセット5が水平姿勢から仮にズレて
いたとしても、水平姿勢となるよう調節して補正でき
る。なお、アジャスタが当接部材59側に設けられてい
ても構わない。
【0031】もし、バッファカセット5が水平になって
いなければ、ウエハ10を吸着保持した移載ハンド31
を水平に伸張させて該バッファカセット5内に挿入しよ
うとしても、目標とする棚やその上の棚が邪魔になっ
て、上手くいかない。具体的な寸法を示すと、各棚の間
隔は約10mmで、ウエハはその直径が8インチ(約2
0cm)、又は12インチ(約30cm)の2種類があ
り、何れもその厚さは1mm程度で、また、移載ハンド
31は厚さ3mm程度であり、このため、バッファカセ
ット5が水平から±0.1°傾いているだけでも、その
棚へ、ウエハ10を吸着保持した移載ハンド31を挿入
できない。この点、以上に説明した構成によって、バッ
ファカセット5を厳密な精度で水平姿勢とすることがで
き、支障なくウエハ10・10・・・を該バッファカセ
ット5内へ収納することができる。
【0032】前記ストッパ機構54Fから回動支点軸5
6を挟んで後方側にも、全く同様のストッパ機構54B
が傾けた状態で配置され、可動ベース部材50が一定以
上傾斜したときにその後部下面をメカストッパ57に当
接させることによって、バッファカセット5の傾斜姿勢
が規定される。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。すなわち、請求項1のよ
うに、ウエハを移載する移載装置と、ウエハを一時収納
するバッファカセットと、該バッファカセットの姿勢を
水平姿勢及び傾斜姿勢に変更可能な揺動手段と、該バッ
ファカセットの水平姿勢を規定するストッパと、を備え
る無人搬送車において、該バッファカセットと該ストッ
パとの間に防振手段を介設することで、バッファカセッ
トが傾斜姿勢から水平姿勢に移行する際にストッパとの
間で発生する衝撃が、防振手段によって緩衝される。従
って、バッファカセット内に収納されているウエハへ伝
達される衝撃が緩和されて、ウエハの位置ズレを防止す
ることができる。
【0034】そして、請求項2のように、前記防振手段
は軟弾性の防振部材と硬性の当接部材とで構成して、前
記バッファカセット又は前記ストッパの何れか一側に配
設するものとし、防振部材の当接面は該当接部材の当接
面よりも他側に近接する方向にオフセットされて配置す
ることで、バッファカセットが傾斜姿勢から水平姿勢に
移行する際には、先ず該防振手段が当接して変形しなが
らその衝撃をやわらかく緩衝し、その緩衝後に当接部材
が当接することとなる。従って、バッファカセット内に
収納されるウエハへの衝撃が防振手段により緩和される
のでウエハの位置ズレが防止され、同時に、変形しない
硬性の当接部材によってバッファカセットはいつも同じ
水平姿勢に精度よく保持される。
【0035】また、請求項3のように、前記ストッパ、
若しくは前記当接部材の高さ位置を調節する高さ調節手
段を設けることで、バッファカセットの水平姿勢の微調
整が可能であり、バッファカセットをその精度よい水平
姿勢におくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーンルーム内の無人搬送車1の様子を示す
斜視図。
【図2】無人搬送車1の側面断面図。
【図3】バッファカセット5の側面断面図。(a)はバ
ッファカセット5の水平姿勢を、(b)は傾斜姿勢を、
それぞれ示す。
【図4】ストッパ機構54の側面図。(a)はバッファ
カセット5が水平姿勢に移行する前の状態を、(b)は
ストッパ機構54によって水平姿勢に保持された状態
を、それぞれ示す。
【符号の説明】
1 無人搬送車 2 車体本体 2b 逃がし孔 5 バッファカセット 10 ウエハ 50 可動ベース部材 50d 当接部 51 基部フレーム 52 エアシリンダ 54F・B ストッパ機構 56 回動支点軸 57 メカストッパ 58 防振部材 59 当接部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村山 貴彦 京都市伏見区竹田向代町136番地 ムラタ エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3F022 AA08 CC02 DD01 EE05 FF01 JJ07 KK18 LL12 MM11 MM51 NN01 QQ01 QQ11 5F031 CA02 DA01 DA17 EA01 EA19 EA20 FA01 FA03 FA07 FA11 FA12 FA18 GA08 GA24 GA35 GA36 GA38 GA43 GA47 GA49 GA50 GA58 HA13 HA59 JA04 JA05 JA15 JA17 JA34 JA35 KA02 KA13 KA14 LA15 NA02 NA18 PA21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハを移載する移載装置と、ウエハを
    一時収納するバッファカセットと、該バッファカセット
    の姿勢を水平姿勢及び傾斜姿勢に変更可能な揺動手段
    と、該バッファカセットの水平姿勢を規定するストッパ
    と、を備える無人搬送車において、該バッファカセット
    と該ストッパとの間に防振手段を介設したことを特徴と
    する無人搬送車。
  2. 【請求項2】前記防振手段は軟弾性の防振部材と硬性の
    当接部材とで構成して、前記バッファカセット又は前記
    ストッパの何れか一側に配設するものとし、防振部材の
    当接面は該当接部材の当接面よりも他側に近接する方向
    にオフセットされて配置されていることを特徴とする、
    請求項1記載の無人搬送車。
  3. 【請求項3】前記ストッパの当接面又は前記当接部材の
    当接面の少なくともいずれか一方の高さ位置を調節する
    高さ調節手段を設けたことを特徴とする、請求項2記載
    の無人搬送車。
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