JP3814159B2 - 無人搬送車 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造工場のステーション間で、半導体ウエハを自動搬送・移載する無人搬送車に関し、詳しくは、該無人搬送車に搭載したウエハの移載手段の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、塵挨の発生が問題となる半導体製造工場では、半導体ウエハを移載・搬送するために、無人搬送車を自動走行させる技術が知られている。
この無人搬送車には、ウエハ自体を移載するロボットアーム、ウエハを収納するカセットを移載するロボットアーム、ウエハの姿勢・方向を揃える姿勢合わせ装置、ウエハの製造履歴等のID情報を読み取る読取装置等が搭載され、姿勢合わせ装置を無人搬送車の中央に配置し、その前後一端にカセットの載置場所を確保し、他端に各ロボットアームを配置していた。
まず、無人搬送車は、カセット移載用のロボットアームで所定の自動倉庫等からカセットを受け取ってカセット載置場所に置き、ウエハ移載用のロボットアームによって該カセットからウエハを1枚ずつ取り出して、姿勢合わせ装置にセットし、ウエハのID情報位置を一定位置に向けて位置合わせを行い、その上で該ウエハを再びカセット内に挿入する。こうして、カセット内の全ウエハのID情報位置が同一方向を向くように揃え直していた。
そして、目的の処理装置にカセット用のロボットアームでカセットごとウエハを移載していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の無人搬送車では、車体の一端にカセット移載用のロボットアーム、及びウエハ移載用のロボットアームが設けられ、該カセット移載用のロボットアームにより、車体の他端にカセットを移載し、さらに、該カセットから該ウエハ移載用のロボットアームによりウエハを取り出すとなると、各ロボットアームのリンク機構は車体前後長さに渡って組まなければならず、ロボットアームが大型化してしまう。
特に、近年、大型のウエハが使用されようになり、このウエハの大型化に伴って、さらにロボットアームが大型化し、これによりロボットアームを構成する各リンクも長くなり、一方のリンクを他のリンクに対して回転させる際、その回転角度の制御は重要であり、該回転角度に誤差が生じるとなると、該一方のリンクの先端では、そのリンクの長さに応じてより大きな誤差が生じてしまい、その結果、正確に目的物を捕らえることができなくなる。このようにロボットアームが大型化すると、車体の重量バランスが悪くなる上、カセットを移載したり、ウエハを収納する等の制御がより困難になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1記載の如く、半導体ウエハを自動搬送する無人搬送車において、該無人搬送車に、ウエハを移載する移載手段と、ウエハの姿勢・方向を揃える姿勢合わせ手段と、ウエハを複数収納するカセットとを搭載し、該移載手段を無人搬送車の中央に配置し、その前後に該姿勢合わせ手段と、該カセットとを配置し、
姿勢合わせ手段には、回転自在のウエハの載置台と、ウエハの回転軌跡を検出するセンサと、を備え、
姿勢合わせ手段で、載置台に移載手段により仮置きされたウエハを回転させた回転軌跡から、ウエハの中心と載置台の回転中心を合わせた正規の位置でウエハを回転させた場合の回転軌跡を参照して、ウエハの回転中心と載置台の回転中心とのズレを算出し、このズレに基づく修正値で移載手段を駆動して、載置台の正規の位置にウエハをセットする、ものである。
【0005】
そして、請求項2記載の如く、前記ウエハを移載する移載手段を、一対の移載手段で構成する。
【0006】
また、請求項3記載の如く、前記一対の移載手段を、それぞれ独立に動作させる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1はクリーンルーム内の無人搬送車1の様子を示す斜視図、図2は無人搬送車1の側面断面図、図3は同じく平面図、図4の(a)はオリフラ10aを有するウエハ10の平面図、図4の(b)はノッチ10bを有するウエハ10の平面図、図5は基台38を上昇させたときの無人搬送車1の側面断面図、図6の(a)はウエハ10を姿勢合わせ装置4へ移載するときの無人搬送車1の平面図、図6の(b)はウエハ10をバッファカセット5へ移載するときの無人搬送車1の平面図、図6の(c)はウエハ10をバッファカセット5から取り出したときの無人搬送車1の平面図、図7は無人搬送車1の制御構成を示すブロック図、図8は無人搬送車システムの制御構成を示すブロック図、図9は無人搬送車1によるウエハ10の移載処理(前半)を示すフローチャート、図10は無人搬送車1によるウエハ10の移載処理(後半)を示すフローチャートである。
【0008】
まず、無人搬送車1の全体構成について説明する。
以下の説明では、図1における矢視F方向を前方として、各構造体の前後左右位置を説明する。また、その他の図面における各構造体の前後左右位置も図1に準ずるものとする。
【0009】
図1に示すように、無人搬送車1は、走行レール20・20上を自動走行する有軌道台車であり、車体本体2が走行輪9・9・9・9により支持され、該走行輪9・9・9・9をそれぞれの駆動モータ8・8・8・8(図2)で駆動し、走行レール20・20上を四輪駆動で走行させている。
尚、本実施の形態では、スリップを減らす為に全ての走行輪9・9・9・9に駆動を伝えるようにしており、各走行輪9・9・9・9にはそれぞれ駆動モータ8・8・8・8が取り付けられているが、全ての走行輪9・9・9・9に駆動を伝達する機構は、これに限定することなく、他の機構でもよい。また、駆動輪は車体前後にそれぞれ設けられていれば、四輪に限らず、その数は限定しない。
【0010】
前記走行レール20・20に沿って、処理装置21・21・・・、ストッカ22が配設され、該ストッカ22上に複数のカセット23・23・・・が所定間隔を空けて並設されている。各カセット23・23・・・は、その開口を走行レール20・20側へ向けて配置され、該カセット23の前後内側面にはそれぞれ、ウエハ10の側端を保持する棚が上下に多数段、設けられて、カセット23内にウエハ10・10・・・が水平に収納されている。
本実施の形態では、説明が容易となるようにストッカ22は、平置型のストッカであるが、カセット23の搬出入口と、多数の棚と、棚と搬出入口との間でカセット23を移載するスタッカークレーンとを備えた自動倉庫であっても良い。
【0011】
図2及び図3に示すように、前記無人搬送車1の車体本体2には、その中央にウエハ10・10・・・を移載する移載装置3が配設され、その前後に、ウエハ10・10・・・の方向と、中心位置を揃える姿勢合わせ装置4と、ウエハ10・10・・・を収納するバッファカセット5とが配設されている。
【0012】
前記ウエハ10は、シリコン単結晶からなる略円盤状の形状で、シリコンの結晶には方位性があるので、図4(a)に示すように、方向を示す直線部分、つまり、ウエハ10の外周の一部に形成されるオリエンテーションフラット(オリフラ)10aを有するものや、図4(b)に示すように、ウエハ10の外周の一部を切り欠いたノッチ10bを有するものがあり、何れもその表面、又は裏面における周部に、ウエハの製造履歴等、ウエハ情報を符号化したIDマーク11が刻印されている。
【0013】
次に、前記移載装置3について説明する。
図2及び図3に示すように、移載装置3は、移載アーム30M・30S、基台38、ターンテーブル39・39等から成り、基台38は車体本体2中央に埋設され、該基台38上にターンテーブル39が枢設され、該ターンテーブル39上に一対の移載アーム30M・30Sが取り付けられている。
【0014】
図5に示すように、前記基台38は昇降可能な構成で、基台38側方にネジ山を螺刻したロッドを立設して、該ロッドに基台38下部に固設させたナットランナを嵌め込み、該ロッドを電動モータで回転して、該ナットランナを昇降させ、基台38上部を車体本体2上面より出没させる昇降機構61(図7)が設けられている。
【0015】
また、図6に示すように、前記ターンテーブル39は基台38に対して回転可能で、該基台38に電動モータ62(図7)が埋設され、該電動モータ62によりターンテーブル39の回転軸を回転させる構成である。
【0016】
前記移載アーム30M(30S)は、移載ハンド31と、第1アーム32と、第2アーム33とでリンク機構が組まれたスカラーアーム式のロボットハンドであり、サーボモータ等から成るアクチュエータ63(図7)により屈折自在に構成されている。
【0017】
前記移載ハンド31は、平面視、略「凹」字状のプレートで形成され、その二股に分かれた先端部には、吸着孔34・34が設けられ、エアポンプ64(図7)で吸引して移載ハンド31にウエハ10を吸着・保持するように構成されている。
【0018】
そうして、一方の移載アーム30Mには、移載ハンド31の吸着孔34・34とは反対側の端部に、マッピングセンサ35が取り付けられている。以下、この移載アーム30Mをマスター、もう一方の移載アーム30Sをスレイブと呼ぶことにする。
【0019】
前記マッピングセンサ35は、先端が二股に分かれた、平面視、「V」字状の形状で、その先端が光電センサ35a・35aとなり、前記基台38を上昇させて、該移載アーム30Mを屈伸させ、該マッピングセンサ35をバッファカセット5に近接させる。そして、該基台38を下降させ、光電センサ35a・35aでバッファカセット5の各棚を探り、ウエハ10・10・・・の有無を検出する。
【0020】
図7は無人搬送車1の制御構成を示すブロック図であり、無人搬送車1の走行輪9・9・9・9をそれぞれ独立して駆動する前記駆動モータ8・8・8・8と、基台38を昇降させる前記昇降機構61と、ターンテーブル39を回転させる前記電動モータ62と、移載アーム30M・30Sを屈折させる前記アクチュエータ63・63と、吸着孔34・34でウエハ10を吸引する前記エアポンプ64と、前記マッピングセンサ35の光電センサ35a・35aとは、車体本体2に内蔵された搬送車コントローラ60に接続されて、所定の手順で動作する。
【0021】
次に、前記姿勢合わせ装置4について説明する。
図2及び図3に示すように、姿勢合わせ装置4は、ケーシング40、載置台41、オリフラセンサ42・42、オプティカルキャラクタリーダ(以下「OCR」)43等から成り、該ケーシング40は移載装置3側が開口して、その入口付近には2組のオリフラセンサ42・42が配設され、それぞれ天井面に投光器42a、床面に受光器42bを埋設して構成されている。この2組のオリフラセンサ42・42は、外側(ケーシング4の開口入口側)のオリフラセンサ42で12インチのウエハ10Lのオリフラ10a位置(又はノッチ10b位置)を検出し、内側(ケーシング4の開口奥側)のオリフラセンサ42で8インチのウエハ10Sのオリフラ10a位置(又はノッチ10b位置)を検出するように構成されている。
【0022】
また、ケーシング40の開口の床面、奥側にはOCR43が埋設され、該ケーシング40内に、IDマーク11の付された面を下側にしてウエハ10をセットし、該IDマーク11を該OCR43で読み取る構成とする。尚、IDマーク11の面を上側にしてウエハ10をセットしてもよく、この場合、OCR43はケーシング40の開口の天井面、奥側に配置し、あるいは、作業過程でウエハ10の盤面が上下入れ替わることも考慮して、ケーシング40の開口の天井面、及び床面の奥側に、上下一対のOCR43・43を配置する構成としてもよい。
【0023】
また、ケーシング40の開口の床面には、ウエハ10を載置する載置台41が設けられている。該載置台10は円盤状の形状で、その載置面には回転中心から同心円状、並びに放射線状に複数のリブが凸設されて、ウエハ10との摩擦効果を高めている。さらに、載置台41の回転軸心には吸着孔44が設けられ、エアポンプ66(図7)で吸引して、該吸着孔44でウエハ10を吸着・保持する構成としている。こうして、電動モータ65(図7)にて載置台41を回転させたときに、ウエハ10が該載置台41から遠心力で飛ばされないようにしている。
【0024】
この載置台41を回転させる電動モータ65と、吸着孔44でウエハ10を吸引するエアポンプ66と、前記オリフラセンサ42・42と、前記OCR43とは、図7に示す前記搬送車コントローラ60に接続されて、該搬送車コントローラ60からの制御信号により動作する。
【0025】
次に、前記バッファカセット5について説明する。
図1に示すように、バッファカセット5は、その開口を前方(移載装置3側)へ向けてバッファ台50上に配置されている。該バッファカセット5内の左右内側面にはそれぞれ、ウエハ10の側端を保持する棚が上下に多数段、設けられて、バッファカセット5内にウエハ10・10・・・を水平に収納する構成としている。
【0026】
図2に示すように、前記バッファカセット5下面後部には回動支点軸51が横設され、該回動支点軸51はバッファ台50後部で軸支されている。また、該バッファ台50の載置面中央付近には電動シリンダ52が埋設され、該電動シリンダ52のシリンダロッド52a上端と、前記回動支点軸51とをアーム53を介して連結する。
【0027】
こうしてシリンダロッド52aを伸縮させて、回動支点軸51を回転させ、バッファカセット5を前後に傾動させる構成としている。また、バッファカセット5の側方には、その前部位置、及び後部位置にストッパ機構54F・54Bが設けられて、ウエハ10・10・・・を載置する棚が水平になる位置姿勢(水平状態)、又は該棚が前方上方へ傾いた位置姿勢(傾斜状態)で拘止する構成としている。
【0028】
前記ストッパ機構54F・54Bは、それぞれバッファ台50側方に設けられたストッパピン54a・54aと、バッファカセット5側から鉛直に垂下される筒体54b・54bとから成り、該ストッパピン54aと該筒体54bとの当接によりバッファカセット5の姿勢を固定する。
【0029】
この前方のストッパピン54aは鉛直上方へ向けて立設され、一方、後方のストッパピン54aは後方上方へ向けて立設されて、バッファカセット5が水平状態のときには、前方のストッパ機構54Fのストッパピン54bがその筒体54aに当接され、バッファカセット5が傾斜状態のときには、後方のストッパ機構54Bのストッパピン54bがその筒体54aに当接されて位置固定される構成としている。
【0030】
また、筒体54b・54b内には防振ゴム等が埋め込まれ、ストッパピン54aが筒体54bに当接する際の衝撃を吸収して、バッファカセット5内のウエハ10・10・・・が位置回転、又は位置ズレしないようにしている。
【0031】
このような構成で、無人搬送車1を走行させる際には、バッファカセット5を前記傾斜状態にして、その中のウエハ10・10・・・が走行中に飛び出さないようにしている。
【0032】
さらに、バッファカセット5の開口付近には、図1及び図3に示すように、ストッパロッド55が設けられ、また、該開口を囲う上下のフレームの左端位置から中央位置にかけて溝部が形成され、該溝部にストッパロッド55の上下端が係合される。
【0033】
前記ストッパロッド55は、通常、バッファカセット5の左端位置にあり、バッファカセット5を傾斜状態に傾け、無人搬送車1を走行させる際に、電動モータ67(図7)によりワイヤを巻き取り該ストッパロッド55をバッファカセット5の中央位置までスライドさせて、無人搬送車1が急発進、又は急停車したときなどにもウエハ10・10・・・がバッファカセット5から飛び出さないようにしている。
【0034】
そうして、図7に示すように、バッファカセット5を傾動する前記電動シリンダ52と、ストッパロッド55をスライドさせる電動モータ67とは、前記搬送車コントローラ60に接続されて、該搬送車コントローラ60からの制御信号により動作する。
【0035】
さらに、前記搬送車コントローラ60には、無人搬送車1の車体本体2に設けられた光電センサ69・69が接続されている。一方、走行レール20・20の前記処理装置21・21・・・、及び前記ストッカ22の対向位置には所定の位置に停止位置マーカが設けられ、自動走行する無人搬送車1が光電センサ69によって目的の停止位置マーカが検出されると、搬送車コントローラ60から全走行輪9・9・9・9の駆動モータ8・8・8・8へ停止命令が出力されて、無人搬送車1が目的の位置で停止するように構成されている。
【0036】
このように、前記搬送車コントローラ60によって、無人搬送車1の諸動作が制御されている。さらに、該搬送車コントローラ60には通信装置68が付設されて、該通信装置68と、図8に示す中央コントローラ15の通信装置16との間で通信が行われ、無人搬送車1に搬送指令等が送信される。無人搬送車1は、搬送指令に基づき該搬送車コントローラ60により目的の処理装置21及びストッカ22にウエハ10を搬送する。
【0037】
また、前記中央コントローラ15は、制御線を介して、処理装置21を制御する処理装置コントローラ70に接続されている。この処理装置コントローラ70には、処理装置21での処理状況を認識する状況認識手段71、ウエハ10のID情報に基づき、その検査処理を行う処理手段72等が付設されている。
該状況認識手段71によって、処理されるウエハ10の現在状況を認識し、この処理が完了する前に、その信号が、該処理装置コントローラ70から中央コントローラ15の通信装置16を介して搬送車コントローラ60へと送信され、処理装置21に次のウエハ10の移載が可能なことを知らせる。
【0038】
次に、図9及び図10に示すフローチャートを参照しながら、無人搬送車1によりウエハ10・10・・・を移載する一連の動作について説明する。
【0039】
図9に示すように、まず、自動走行制御により無人搬送車1をストッカ22上の所定のカセット23位置まで移動させる(ステップS1)。このとき、該カセット23に、無人搬送車1の移載装置3が対向しており、このカセット23内にはウエハ10・10・・・がIDマーク11が刻印された面を下にして収納されている。
【0040】
ここで、基台38を上昇させて、ターンテーブル39を回転し、マスター側の移載アーム30Mを回動して、その移載ハンド31に取り付けられたマッピングセンサ35をバッファカセット5の最上段の棚位置に近づける。そして、そのまま、基台38を下降させて移載ハンド31をバッファカセット5の最下段の棚位置まで平行移動させ、このとき、光電センサ35a・35aにより各棚ごとにウエハ10・10・・・の有無を検出するマッピングが行われる。そうして、その検出結果は搬送車コントローラ60へ出力され、これにより搬送車コントローラ60では、ウエハ10・10・・・が未収納の棚段が上から何段目であるかが認識される(ステップS2)。このとき同時にウエハがズレて(斜めに)載置されていないかも検知し、ズレている場合には移載は行なわれない。
【0041】
そして、前記ターンテーブル39を180°回転させて、移載アーム30M・30Sの向きを反転させ、移載ハンド31の吸着孔34・34側をバッファカセット5へ向ける(ステップS3)。
【0042】
このとき、前記マッピングによりバッファカセット5の棚に空きがあると検出されていれば(ステップS4)、前記基台38を上昇させて、移載アーム30Mを回動・屈伸させ、ストッカ22に載置されたカセット23内のウエハ10を掬い、該ウエハ10をエアポンプ64で吸引して、移載ハンド31の吸着孔34・34で吸着・保持し、そのまま移載アーム30Mを屈伸させて、カセット23内から取り出す(ステップS5)。
【0043】
そして、ウエハ10を移載ハンド31で確実に保持しまま、基台38を所定高さに昇降させ、移載アーム30Mを回動・屈伸させて、該移載ハンド31をバッファカセット5の、一番上の未収納の棚段に挿入し、該棚段に該ウエハ10の両端を載置した後、エアポンプ64による吸引を解除し、移載アーム30Mを屈伸させて、ウエハ10下方から移載ハンド31を抜き出し、該ウエハ10の収納を完了する(ステップS6)。
【0044】
ここで、前記ステップS4に戻って、バッファカセット5の棚になお空きがあれば、同様に次のウエハ10を移載する。
【0045】
一方、前記ステップS4で、バッファカセット5の棚に空きがないと判別されていれば、該バッファカセット5を前記の傾斜状態に回動して位置固定し、さらにストッパロッド55で全棚に収納されているウエハ10・10・・・の飛び出しを防止する(ステップS7)。その上で、無人搬送車1を走行させ、該無人搬送車1を処理装置21位置まで移動させる(ステップS8)。
【0046】
このとき、無人搬送車1の移載装置3が、処理装置21の取込口21aに対向しており、ここで、前記基台38を上昇させて、マスター側の移載アーム30Mを屈伸させて、バッファカセット5の最上段のウエハ10を掬い、該ウエハ10をエアポンプ64で吸引して、移載ハンド31の吸着孔34・34で吸着・保持し、そのまま移載アーム30Mを屈伸させて、バッファカセット5内から取り出す(ステップS9)。
【0047】
そして、基台38を所定高さに下降させて、ターンテーブル39を180°回転させ、移載アーム30M・30Sの向きを反転させて、ウエハ10を保持した移載ハンド31を姿勢合わせ装置4側へ向ける(ステップS10)。次に、移載アーム30Mを屈伸させて、移載ハンド31を姿勢合わせ装置4へ挿入し、ウエハ10を載置台41にセットした後、エアポンプ64による吸引を解除し、移載アーム30Mを屈伸させて、ウエハ10下方から移載ハンド31を抜き出す(ステップS11)。
【0048】
このように、まずウエハ10を載置台41に仮置きし、エアポンプ66で吸引して、該ウエハ10を吸着孔44で吸着・保持し、該載置台41を1回転させる。これにより、前記オリフラセンサ42によってウエハ10のオリフラ10a位置(又はノッチ10b位置)と、該ウエハ10が描く回転軌跡とが検出され、その検出結果が搬送車コントローラ60へ出力される(ステップS12)。
【0049】
このウエハ10のオリフラ10a位置(又はノッチ10b位置)の検出によって、ウエハ10盤面の所定位置に刻印されたIDマーク11位置が算定され、これにより該IDマーク11位置がOCR43の上方に来るように、載置台41を回転させて位置合わせを行う。
【0050】
また、前記搬送車コントローラ60には、載置台41の正規の位置にウエハ10をセットして回転させたときの回転軌跡が予め入力されており、その回転軌跡に、仮置きされたウエハ10の偏心して回転する回転奇跡が参照されて、載置台41の回転中心とウエハ10の回転中心とのズレが算出される。そして、この算出結果に基づく修正値が搬送車コントローラ60から移載アーム30Mのアクチュエータ63へ出力され、吸着孔44でのウエハ10の吸引を解除し、移載ハンド31でウエハ10を載置台41にセットし直す。
これによりウエハ10のIDマーク11位置が精確にOCR43の上方位置にセットされる(ステップS13)。
【0051】
尚、このセットの仕方は、12インチサイズのウエハ10と、8インチサイズのウエハ10とでは異なり、前者の12インチのウエハ10の場合は、載置台41の回転中心とウエハ10の回転中心とを一致させる。一方、後者の8インチのウエハ10の場合は、載置台41の回転中心に対してウエハ10の回転中心を前方へ所定間隔だけズラしてセットし、ウエハ10のIDマーク11がOCR43の直上方となるようにする。このような構成で、1つのOCR43で、12インチのウエハ10のIDマーク11と、8インチのウエハ10のIDマーク11の両方を読み取ることが可能となり、ウエハ10のサイズごとにOCR43・43を設ける必要がなく、比較的高価なOCR43・43の配設数が削減できて、コストの低減化を図ることができる。
【0052】
そして、このOCR43によって、ウエハ10の盤面に付されたIDマーク11が読み取られ(ステップS14)、そのID情報が無人搬送車1の通信装置68から中央コントローラ15の通信装置16へ送信され、処理装置21の処理装置コントローラ70へ出力される(ステップS15)。
こうして、このIDマーク11が付されたウエハ10が処理装置21へ移載される前に、そのID情報が処理手段72へ入力される。
【0053】
そして、図10に示すように、エアポンプ66でウエハ10を吸着して載置台41を回転させ、前記オリフラセンサ42による検出結果を基に、ウエハ10のオリフラ10a位置(又はノッチ10b位置)を所定の方向へ向ける(ステップS16)。これにより、処理装置21へ移載されるウエハ10は、そのオリフラ10a位置(又はノッチ10b位置)が常に一定方向となって移載される。
【0054】
そして、移載アーム30Mを屈伸させて、載置台41上のウエハ10を掬い、該ウエハ10をエアポンプ64で吸引して、移載ハンド31の吸着孔34・34で吸着・保持し、移載アーム30Mを屈伸させて、姿勢合わせ装置4から取り出す(ステップS17)。
【0055】
次に、図3に示す平面視で、ターンテーブル39を90°反時計方向へ回転させ、前記基台38を所定高さに上下させて、移載アーム30Mを屈伸させ、ウエハ10を保持した移載ハンド31を処理装置21の取込口21aへ挿入する。こうして、検査処理前の該ウエハ10を取込口21aのウエハローダにセットし、エアポンプ64による吸引を解除した後、移載アーム30Mを屈伸させ、ウエハ10下方から移載ハンド31を抜き出す(ステップS18)。
【0056】
ここで、当該ウエハ10が最初に処理されるウエハ10(1枚目のウエハ10)である場合には(ステップS19)、そのままターンテーブル39を平面視で、90°反時計方向へ回転させて、前記ステップS9に戻り、バッファカセット5から2枚目のウエハ10の取り出しを行って、以下、1枚目のウエハ10と同様の処理を行う。
【0057】
一方、当該ウエハ10が1枚目のウエハ10ではない場合(ステップS19)、すなわち、当該ウエハ10が2枚目以降のウエハ10である場合には、当該ウエハ10の前に処理装置21へ移載されたウエハ10が既に検査処理されて、その取込口21aのウエハアンローダで待機しており、前記マスター側の移載アーム30Mで保持するウエハ10を、処理装置21のウエハローダに載置するとともに(ステップS18)、もう一方のスレイブ側の移載アーム30Sで、検査処理されたウエハ10をウエハアンローダから取り出す(ステップS20)。
【0058】
検査処理後のウエハ10は移載アーム30Sの移載ハンド31で掬われて、エアポンプ64により吸着孔34・34で吸着・保持され、そのまま移載アーム30Sを屈伸させて、処理装置21から取り出された後、ターンテーブル39を、図3に示す平面視で、90°反時計方向へ回転させる。
【0059】
ここで、バッファカセット5には、スレイブ側の移載アーム30Sで保持されるウエハ10が元々収納されていた棚段(マイスペース)と、その下の棚段とが空いており、該マイスペースの棚段に移載アーム30Sの移載ハンド31を挿入し、該マイスペースの棚段に該ウエハ10の両端を載置した後、エアポンプ64による吸引を解除し、移載アーム30Sを屈伸させて、ウエハ10下方から移載ハンド31を抜き出し、バッファカセット5内へ検査処理を終えたウエハ10を収納する(ステップS21)。
【0060】
ここで、このバッファカセット5内へ収納された検査処理後のウエハ10が、元々バッファカセット5の下から2段目に収納されていた、最後から2番目に検査処理されたウエハ10(最後から2枚目のウエハ10)でない場合には(ステップS22)、このスレイブ側の移載アーム30Sにより検査処理後のウエハ10が収納されるとともに、該検査処理後のウエハ10を収納したマイスペースの棚段の、2つ下の棚段に収納されているウエハ10が、マスター側の移載アーム30Mによって掬い出される。該ウエハ10はエアポンプ64により吸着孔34・34で吸着・保持され、そのまま移載アーム30Mを屈伸させて、バッファカセット5から取り出され(ステップS23)、以下、前記ステップS10に戻って、その処理が行われる。
【0061】
こうして、次々とウエハ10・10・・・が処理され、但し、前記ステップS21において、バッファカセット5内へ収納された検査処理後のウエハ10が、最後から2枚目のウエハ10の場合には、ここで、ターンテーブル39を、図3に示す平面視で、90°時計方向へ回転させて、最後の1枚のウエハ10が検査処理が終えるまでの間、移載装置3を待機させ、所定時間経過後(ステップS24)、その取込口21aのウエハアンローダに載置された最後の1枚のウエハ10を、スレイブ側の移載アーム30Sで取り出す(ステップS25)。
こうして、最後の1枚のウエハ10は移載アーム30Sの移載ハンド31で掬われて、エアポンプ64により吸着孔34・34で吸着・保持され、そのまま移載アーム30Sを屈伸させて、処理装置21から取り出された後、ターンテーブル39を、図3に示す平面視で、90°反時計方向へ回転させる。
【0062】
このとき、バッファカセット5の最下段の棚段のみが空いており、該最下段の棚段に、最後の1枚のウエハ10を保持する移載アーム30Sの移載ハンド31を挿入し、該最下段の棚段に該最後の1枚のウエハ10の両端を載置した後、エアポンプ64による吸引を解除し、移載アーム30Sを屈伸させて、ウエハ10下方から移載ハンド31を抜き出し、バッファカセット5内へ最後の1枚のウエハ10を収納する(ステップS26)。
こうして、最後の1枚のウエハ10がバッファカセット5の最下段に収納されて、一連の処理が終了する。
【0063】
尚、上記実施の形態では、無人搬送車1が1台の処理装置21の前に停車し、バッファカセット5に収納されているウエハ10を同じ処理装置21で検査するようにしているが、異なる処理装置21で検査するようにしても良い。例えば、前記中央コントローラ15は、前記処理装置21の状況認識手段71により処理が完了する信号を受け取ると、その情報を基に搬送指令を作成し、前記通信装置16から前記通信装置68を介して前記搬送車コントローラ60に搬送指令を送信する。搬送車コントローラ60は、搬送指令を受信すると、検査前のウエハ10がバッファカセット5に収納されているかを確認し、収納されていれば、搬送指令に従い目的の処理装置21に移動する。もし、収納されているウエハ10が全て検査済みであれば、前記ストッカ22に戻り、バッファカセット5の検査済みウエハ10を所定のカセット23に、また、検査前のウエハ10をバッファカセット5に移載アーム30Mを作動させ、必要であれば30M・30Sの両方を作動させ移載する。そして、搬送指令を実行すべく、目的の処理装置21へと移動する。
【0064】
無人搬送車1は、予め処理装置21の処理が完了する前に到着し、ウエハ10の移載準備をする。すなわち、バッファカセット5の検査前のウエハ10を、例えば、前記移載アーム30Mで前記姿勢合わせ装置4へ移載して、姿勢合わせ装置4を作動させて、ウエハ10が所定の姿勢となるようにするとともに、ウエハ10のID情報を認識する。より具体的には、先ず、バッファカセット5からウエハ10を姿勢合わせ装置4に移載する。つまり、移載アーム30Mの移載ハンド31がバッファカセット5に対向するように前記ターンテーブル39を旋回させ、移載アーム30Mを伸張させる。そして、前記昇降機構61を上昇させてウエハ10をバッファカセット5からすくいあげるとともに、前記エアポンプ64を作動させて前記移載ハンド31にウエハ10を吸着させる。そして、移載アーム30Mを所定位置(待機位置)に伸縮させた後、移載ハンド31が姿勢合わせ装置4に対向するようにターンテーブル39を旋回させ、移載アーム30Mを伸張する。そして、昇降機構61を下降させるととともに、エアポンプ64を停止させ、ウエハ10を姿勢合わせ装置4の前記載置台41に載置して、移載アーム30Mを所定位置に短縮する。
【0065】
次に、ウエハ10のID情報を認識する。つまり、ウエハ10を吸引・保持した状態で載置台41を旋回させるとともに、前記オリフラセンサ42・42を作動させる。オリフラセンサ42・42はウエハ10の外周の旋回軌跡からウエハ10の向きを認識し、その位置情報が搬送車コントローラ60に送られ、IDマーク11の位置を判断する。搬送車コントローラ60は、得られた位置情報を基に、IDマーク11が前記OCR43の真上となるように、移載アーム30Mでウエハ10を移動させる。そして、OCR43を作動させ、IDマーク11のID情報を読み取り、搬送車コントローラ60に記憶させる。
【0066】
次に、ウエハ10を処理装置21で指定された所定の姿勢で移載するための姿勢合わせを行う。つまり、ウエハ10を再度載置台41の上に移載して、移載アーム30Mを所定位置に短縮する。載置台41を再度旋回させ、オリフラセンサ42・42を再度作動させ、搬送車コントローラ60は、前記オリフラ10a(ノッチ10b)の位置を正確に認識する。そして、得られた位置情報を基に移載アーム30Mを作動させ、載置台41の所定位置でウエハ10が所定の姿勢となるように移載し直す。
【0067】
それから、ウエハ10をすぐに処理装置21に渡せるようにウエハ10を保持して待機する。つまり、所定の姿勢となったウエハ10を移載ハンド31ですくい上げ、吸引・保持し、移載アーム30Mを所定位置に短縮する。そして、移載アーム30Mを処理装置21と対向するようにターンテーブル39を旋回させる。
【0068】
尚、移載アーム30M(30S)の制御の都合上、オリフラセンサ42・42を作動させて一度OCR43用にIDマーク11の位置を合わせる位置合わせをし、それをOCR43の真上まで移動させてIDを認識した後に、再度オリフラセンサ42・42を作動させて、ウエハ10を処理装置21用の姿勢合わせをするようにしているが、オリフラセンサ42・42を作動させてウエハ10を所定の姿勢となるように移載アーム30M(30S)で載置台41の上に正確に載置して、そのウエハ10を移載アーム30M(30S)の移載ハンド31で吸引・保持し、移載アーム30M(30S)をウエハ10のIDマーク11がOCR43の真上となるように移動させてIDマーク11をOCR43で読み取り、移載アーム30M(30S)を所定位置に短縮して、ターンテーブル39を旋回させても良い。
【0069】
また、8インチのウエハ10Sと、12インチのウエハ10LのIDマーク11を共通の動作手順で、共通のOCR43を用いて読み取るために、移載アーム30Mで、IDマーク11がOCR43の真上となるように移動させているが、ウエハ10を載置台41の所定位置に所定の姿勢で配置すると、IDマーク11が読み取り可能となるようにOCR43を配置し、8インチのウエハ10Sの場合は移載アーム30MでOCR43まで移動させ、12インチのウエハ10Lの場合には特別に移動させることなくOCR43でIDマーク11を読み取れるようにしても良い。
【0070】
処理装置21は、検査処理が終了すると無人搬送車1と通信して移載準備が完了しているかを確認する。完了しているようであれば、処理装置21は、検査が完了したウエハ10のID情報を無人搬送車1に送信するとともに、無人搬送車1から次に検査するウエハ10のID情報を受信する。これらの情報は、中央コントローラ15にも送信される。
【0071】
そして、処理装置21は、前記取込口21aに設けられている扉を開ける。取込口21aには、検査済みのウエハ10が載置されているので、これを移載アーム30Sにより取り出した後、移載アーム30Mにより検査前のウエハ10を載置する。取込口21aに設けられているウエハ10のステーションが、検査前のウエハ用と検査後のウエハ用と共通の場合には、先ず検査済みのウエハ10を取り出した後、検査するウエハ10をステーションに載置しなければならない。ステーションが検査前のウエハ用と検査後のウエハ用と別々な場合には、検査後のウエハ10の取り出しと検査前のウエハの載置を平行して行うことができる。ステーションが共通の場合でも、ウエハ10の取り出し動作と載置動作は部分的に平行して行うことができる。
【0072】
処理装置21は、ウエハ10の載置が完了したことを確認すると、取込口21aの扉を閉め、取込口21a内を、例えば、真空にして処理装置21で検査可能な状態にする。
無人搬送車1は、検査済みのウエハ10を、バッファカセット5の例えば、処理装置21に移載したウエハ10が収納されていた場所に移載する。
【0073】
無人搬送車1は、中央コントローラ15から新たな搬送指令を受け取ると、目的の処理装置21に向かって移動する。この搬送指令は中央コントローラ15から無人搬送車1に随時送信される。複数の搬送指令が送信された場合には、搬送車コントローラ60が移動順序をスケジュールして、搬送指令を実行するようになっている。この移動順序は、搬送指令に含まれている各処理装置21の検査の終了予定時間を基に作成され、終了予定時間が早い順となる。尚、搬送指令は、中央コントローラ15が蓄積して、中央コントローラ15が搬送指令をスケジューリングして、無人搬送車1の移載処理が完了した時点で、中央コントローラ15から無人搬送車1の搬送車コントローラ60に1つだけ送信するようにしても良い。
【0074】
このように、予め無人搬送車1を処理装置21の検査が完了する前に移動させ、検査前のウエハ10のID情報を読み取り、ウエハ10を処理装置21に所定の姿勢で移載できるように準備させ・待機させておくことで、処理装置21の取込口21aの扉を開けておく時間を短くすることができ、取込口21a内のクリーン度が低下するのを極力抑えるとともに、処理装置21の稼働時間を向上させることができる。この扉をあけておく時間をより短くするために、無人搬送車1には、移載アームが30M・30Sの一対設けられ、一方の移載アーム30S(30M)で処理装置21にある検査済みのウエハ10を取り出して、他方の移載アーム30M(30S)で検査前のウエハ10を載置するようにしている。
バッファカセット5には、複数のウエハ10を収納することができ、処理装置21が無人搬送車1の走行経路に沿って複数設けられているため、処理装置21の処理状況を基に無人搬送車1を適宜移動させるができ、各処理装置21に、姿勢合わせ手段やID読み取り手段を設けることなく、処理装置21を検査待ちで休ませる時間を短縮することができる。
【0075】
尚、本実施の形態では、処理装置21は、検査処理装置としたが、検査処理に限るものではなく、ウエハ10のエッチング等の処理装置でも良い。
【0076】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1のように構成するので、姿勢合わせ手段から移載手段までの距離と、カセットから移載手段までの距離とが略等距離となって、移載手段の制御が容易になるとともに、移載手段を無人搬送車の車体の一端に配置した場合に比し、移載手段からカセット及び姿勢合わせ装置までの距離が短くなり、移載手段の小型化を図ることができる。この無人搬送車には、カセットが搭載されて、一度に多数のウエハを搬送することができ、ウエハを1枚ずつ搬送する従来型の無人搬送車に比べて、搬送効率がよい。さらに、無人搬送車に姿勢合わせ手段と、移載手段とを搭載したため、無人搬送車上で処理装置に対して所望の姿勢となるように姿勢合わせ手段でウエハの姿勢を合わせ、そのウエハを移載手段により所望の姿勢で載置することができる。この結果、従来のように、カセットからウエハを取り出すための移載装置が各処理装置に不要になり、より安価な搬送システムを構成することができる。また、搬送中にせっかく姿勢をそろえたウエハがカセット内でずれ、そのまま処理装置に収納されることにより生じる、ウエハの姿勢のずれを防止することができる。
【0077】
そして、請求項2のように、前記ウエハを移載する移載手段を、一対の移載手段で構成することで、相手装置に対して、一方の移載手段でウエハを取り除き、他方の移載手段で別のウエハを受け渡すことができ、ウエハの入れ替えに要する時間を短縮できて、作業性の向上を図ることができる。
【0078】
また、請求項3記載の如く、前記一対の移載手段を、それぞれ独立に動作させることで、相手装置に対して、一方の移載手段でウエハを取り除き、他方の移載手段で別のウエハを受け渡すことができ、ウエハの入れ替えに要する時間を短縮できて、作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーンルーム内の無人搬送車1の様子を示す斜視図。
【図2】無人搬送車1の側面断面図。
【図3】同じく平面図。
【図4】(a)はオリフラ10aを有するウエハ10の平面図。(b)はノッチ10bを有するウエハ10の平面図。
【図5】基台38を上昇させたときの無人搬送車1の側面断面図。
【図6】(a)はウエハ10を姿勢合わせ装置4へ移載するときの無人搬送車1の平面図。(b)はウエハ10をバッファカセット5へ移載するときの無人搬送車1の平面図。(c)はウエハ10をバッファカセット5から取り出したときの無人搬送車1の平面図。
【図7】無人搬送車1の制御構成を示すブロック図。
【図8】無人搬送車システムの制御構成を示すブロック図、
【図9】無人搬送車1によるウエハ10の移載処理(前半)を示すフローチャート。
【図10】無人搬送車1によるウエハ10の移載処理(後半)を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 無人搬送車
3 移載装置
4 姿勢合わせ装置
5 バッファカセット
10 ウエハ
11 IDマーク
21 処理装置
22 ストッカ
23 カセット
30M・S 移載アーム
34 吸着孔
35 マッピングセンサ
41 載置台
42 オリフラセンサ
43 OCR
44 吸着孔
50 バッファ台
51 回動支点軸
52 電動シリンダ
54F・B ストッパ機構
55 ストッパロッド
Claims (3)
- 半導体ウエハを自動搬送する無人搬送車において、該無人搬送車に、ウエハを移載する移載手段と、ウエハの姿勢・方向を揃える姿勢合わせ手段と、ウエハを複数収納するカセットとを搭載し、該移載手段を無人搬送車の中央に配置し、その前後に該姿勢合わせ手段と、該カセットとを配置し、
姿勢合わせ手段には、回転自在のウエハの載置台と、ウエハの回転軌跡を検出するセンサと、を備え、
姿勢合わせ手段で、載置台に移載手段により仮置きされたウエハを回転させた回転軌跡から、ウエハの中心と載置台の回転中心を合わせた正規の位置でウエハを回転させた場合の回転軌跡を参照して、ウエハの回転中心と載置台の回転中心とのズレを算出し、このズレに基づく修正値で移載手段を駆動して、載置台の正規の位置にウエハをセットする、
ことを特徴とする無人搬送車。 - 前記ウエハを移載する移載手段を、一対の移載手段で構成したことを特徴とする請求項1記載の無人搬送車。
- 前記一対の移載手段を、それぞれ独立に動作させることを特徴とする請求項2記載の無人搬送車。
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