JP2002313877A - 無人搬送車 - Google Patents

無人搬送車

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JP2002313877A
JP2002313877A JP2001121022A JP2001121022A JP2002313877A JP 2002313877 A JP2002313877 A JP 2002313877A JP 2001121022 A JP2001121022 A JP 2001121022A JP 2001121022 A JP2001121022 A JP 2001121022A JP 2002313877 A JP2002313877 A JP 2002313877A
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Japan
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transfer
automatic guided
guided vehicle
cassette
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English (en)
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Isao Fukuda
功 福田
Shuji Akiyama
収司 秋山
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Murata Machinery Ltd
Tokyo Electron Ltd
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Murata Machinery Ltd
Tokyo Electron Ltd
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  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体製造工場等におけるステーション間
で、半導体ウエハを自動搬送・移載する無人搬送車にお
いて、該無人搬送車に搭載したウエハの移載手段の信頼
性の向上を図ることを課題とする。 【解決手段】 無人搬送車1に、ウエハ10の姿勢・方
向を揃える姿勢合わせ装置4と、ウエハ10を移載する
移載装置3と、ウエハ10のID情報を読み取るOCR
43とを搭載する。そして、移載装置3の移載ハンド3
1に吸着孔34・34を設けて、エアポンプ64で吸引
し、移載ハンド31でウエハ10を吸着・保持する。そ
うして、ウエハ10の盤面に、ウエハ10の製造履歴等
のID情報を符号化したIDマーク11を刻印する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工場の
ステーション間で、半導体ウエハを自動搬送・移載する
無人搬送車に関し、詳しくは、該無人搬送車に搭載した
ウエハの移載手段の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、塵挨の発生が問題となる半導
体製造工場では、半導体ウエハを移載・搬送するため
に、無人搬送車を自動走行させる技術が知られている。
この無人搬送車には、ウエハ自体を移載するロボットア
ーム、ウエハを収納するカセットを移載するロボットア
ーム、ウエハの姿勢・方向を揃える姿勢合わせ装置、ウ
エハの製造履歴等のID情報を読み取る読取装置等が搭
載されている。まず、無人搬送車は、カセット移載用の
ロボットアームで所定の自動倉庫等からカセットを受け
取り、ウエハ移載用のロボットアームによって該カセッ
トからウエハを1枚ずつ取り出して、姿勢合わせ装置に
セットし、ウエハのID情報位置を一定位置に向けて位
置合わせを行い、その上で該ウエハを再びカセット内に
挿入する。こうして、カセット内の全ウエハのID情報
位置が同一方向を向くように揃え直され、そして、読取
装置によりカセットを下降させながら各ウエハのID情
報が読み取られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如くウエハをカセットに再挿入して、そのID情報位置
を同一方向に揃えたとしても、無人搬送車を走行させる
際等、ウエハがカセット内で移動する恐れがあり、ウエ
ハを処理装置に移載した際に、ウエハが正確な姿勢では
ないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。すなわち、請求項1記載の如く、半
導体ウエハを自動搬送する無人搬送車において、該無人
搬送車に、ウエハの姿勢・方向を揃える姿勢合わせ手段
と、ウエハを移載する移載手段と、ウエハのID情報を
読み取る読取手段とを搭載し、該移載手段にウエハの位
置ズレを防止する保持手段を付設する。
【0005】また、請求項2記載の如く、前記保持手段
を、ウエハの盤面に作用する吸着手段とする。
【0006】そして、請求項3記載の如く、前記ID情
報をウエハの盤面に付す。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1はクリーンルーム内の無人
搬送車1の様子を示す斜視図、図2は無人搬送車1の側
面断面図、図3は同じく平面図、図4の(a)はオリフ
ラ10aを有するウエハ10の平面図、図4の(b)は
ノッチ10bを有するウエハ10の平面図、図5は基台
38を上昇させたときの無人搬送車1の側面断面図、図
6の(a)はウエハ10を姿勢合わせ装置4へ移載する
ときの無人搬送車1の平面図、図6の(b)はウエハ1
0をバッファカセット5へ移載するときの無人搬送車1
の平面図、図6の(c)はウエハ10をバッファカセッ
ト5から取り出したときの無人搬送車1の平面図、図7
は無人搬送車1の制御構成を示すブロック図、図8は無
人搬送車システムの制御構成を示すブロック図、図9は
無人搬送車1によるウエハ10の移載処理(前半)を示
すフローチャート、図10は無人搬送車1によるウエハ
10の移載処理(後半)を示すフローチャートである。
【0008】まず、無人搬送車1の全体構成について説
明する。以下の説明では、図1における矢視F方向を前
方として、各構造体の前後左右位置を説明する。また、
その他の図面における各構造体の前後左右位置も図1に
準ずるものとする。
【0009】図1に示すように、無人搬送車1は、走行
レール20・20上を自動走行する有軌道台車であり、
車体本体2が走行輪9・9・9・9により支持され、該
走行輪9・9・9・9をそれぞれの駆動モータ8・8・
8・8(図2)で駆動し、走行レール20・20上を四
輪駆動で走行させている。尚、本実施の形態では、スリ
ップを減らす為に全ての走行輪9・9・9・9に駆動を
伝えるようにしており、各走行輪9・9・9・9にはそ
れぞれ駆動モータ8・8・8・8が取り付けられている
が、全ての走行輪9・9・9・9に駆動を伝達する機構
は、これに限定することなく、他の機構でもよい。ま
た、駆動輪は車体前後にそれぞれ設けられていれば、四
輪に限らず、その数は限定しない。
【0010】前記走行レール20・20に沿って、処理
装置21・21・・・、ストッカ22が配設され、該ス
トッカ22上に複数のカセット23・23・・・が所定
間隔を空けて並設されている。各カセット23・23・
・・は、その開口を走行レール20・20側へ向けて配
置され、該カセット23の前後内側面にはそれぞれ、ウ
エハ10の側端を保持する棚が上下に多数段、設けられ
て、カセット23内にウエハ10・10・・・が水平に
収納されている。本実施の形態では、説明が容易となる
ようにストッカ22は、平置型のストッカであるが、カ
セット23の搬出入口と、多数の棚と、棚と搬出入口と
の間でカセット23を移載するスタッカークレーンとを
備えた自動倉庫であっても良い。
【0011】図2及び図3に示すように、前記無人搬送
車1の車体本体2には、その中央にウエハ10・10・
・・を移載する移載装置3が配設され、その前後に、ウ
エハ10・10・・・の方向と、中心位置を揃える姿勢
合わせ装置4と、ウエハ10・10・・・を収納するバ
ッファカセット5とが配設されている。
【0012】前記ウエハ10は、シリコン単結晶からな
る略円盤状の形状で、シリコンの結晶には方位性がある
ので、図4(a)に示すように、方向を示す直線部分、
つまり、ウエハ10の外周の一部に形成されるオリエン
テーションフラット(オリフラ)10aを有するもの
や、図4(b)に示すように、ウエハ10の外周の一部
を切り欠いたノッチ10bを有するものがあり、何れも
その表面、又は裏面における周部に、ウエハの製造履歴
等、ウエハ情報を符号化したIDマーク11が刻印され
ている。
【0013】次に、前記移載装置3について説明する。
図2及び図3に示すように、移載装置3は、移載アーム
30M・30S、基台38、ターンテーブル39・39
等から成り、基台38は車体本体2中央に埋設され、該
基台38上にターンテーブル39が枢設され、該ターン
テーブル39上に一対の移載アーム30M・30Sが取
り付けられている。
【0014】図5に示すように、前記基台38は昇降可
能な構成で、基台38側方にネジ山を螺刻したロッドを
立設して、該ロッドに基台38下部に固設させたナット
ランナを嵌め込み、該ロッドを電動モータで回転して、
該ナットランナを昇降させ、基台38上部を車体本体2
上面より出没させる昇降機構61(図7)が設けられて
いる。
【0015】また、図6に示すように、前記ターンテー
ブル39は基台38に対して回転可能で、該基台38に
電動モータ62(図7)が埋設され、該電動モータ62
によりターンテーブル39の回転軸を回転させる構成で
ある。
【0016】前記移載アーム30M(30S)は、移載
ハンド31と、第1アーム32と、第2アーム33とで
リンク機構が組まれたスカラーアーム式のロボットハン
ドであり、サーボモータ等から成るアクチュエータ63
(図7)により屈折自在に構成されている。
【0017】前記移載ハンド31は、平面視、略「凹」
字状のプレートで形成され、その二股に分かれた先端部
には、吸着孔34・34が設けられ、エアポンプ64
(図7)で吸引して移載ハンド31にウエハ10を吸着
・保持するように構成されている。
【0018】そうして、一方の移載アーム30Mには、
移載ハンド31の吸着孔34・34とは反対側の端部
に、マッピングセンサ35が取り付けられている。以
下、この移載アーム30Mをマスター、もう一方の移載
アーム30Sをスレイブと呼ぶことにする。
【0019】前記マッピングセンサ35は、先端が二股
に分かれた、平面視、「V」字状の形状で、その先端が
光電センサ35a・35aとなり、前記基台38を上昇
させて、該移載アーム30Mを屈伸させ、該マッピング
センサ35をバッファカセット5に近接させる。そし
て、該基台38を下降させ、光電センサ35a・35a
でバッファカセット5の各棚を探り、ウエハ10・10
・・・の有無を検出する。
【0020】図7は無人搬送車1の制御構成を示すブロ
ック図であり、無人搬送車1の走行輪9・9・9・9を
それぞれ独立して駆動する前記駆動モータ8・8・8・
8と、基台38を昇降させる前記昇降機構61と、ター
ンテーブル39を回転させる前記電動モータ62と、移
載アーム30M・30Sを屈折させる前記アクチュエー
タ63・63と、吸着孔34・34でウエハ10を吸引
する前記エアポンプ64と、前記マッピングセンサ35
の光電センサ35a・35aとは、車体本体2に内蔵さ
れた搬送車コントローラ60に接続されて、所定の手順
で動作する。
【0021】次に、前記姿勢合わせ装置4について説明
する。図2及び図3に示すように、姿勢合わせ装置4
は、ケーシング40、載置台41、オリフラセンサ42
・42、オプティカルキャラクタリーダ(以下「OC
R」)43等から成り、該ケーシング40は移載装置3
側が開口して、その入口付近には2組のオリフラセンサ
42・42が配設され、それぞれ天井面に投光器42
a、床面に受光器42bを埋設して構成されている。こ
の2組のオリフラセンサ42・42は、外側(ケーシン
グ4の開口入口側)のオリフラセンサ42で12インチ
のウエハ10Lのオリフラ10a位置(又はノッチ10
b位置)を検出し、内側(ケーシング4の開口奥側)の
オリフラセンサ42で8インチのウエハ10Sのオリフ
ラ10a位置(又はノッチ10b位置)を検出するよう
に構成されている。
【0022】また、ケーシング40の開口の床面、奥側
にはOCR43が埋設され、該ケーシング40内に、I
Dマーク11の付された面を下側にしてウエハ10をセ
ットし、該IDマーク11を該OCR43で読み取る構
成とする。尚、IDマーク11の面を上側にしてウエハ
10をセットしてもよく、この場合、OCR43はケー
シング40の開口の天井面、奥側に配置し、あるいは、
作業過程でウエハ10の盤面が上下入れ替わることも考
慮して、ケーシング40の開口の天井面、及び床面の奥
側に、上下一対のOCR43・43を配置する構成とし
てもよい。
【0023】また、ケーシング40の開口の床面には、
ウエハ10を載置する載置台41が設けられている。該
載置台10は円盤状の形状で、その載置面には回転中心
から同心円状、並びに放射線状に複数のリブが凸設され
て、ウエハ10との摩擦効果を高めている。さらに、載
置台41の回転軸心には吸着孔44が設けられ、エアポ
ンプ66(図7)で吸引して、該吸着孔44でウエハ1
0を吸着・保持する構成としている。こうして、電動モ
ータ65(図7)にて載置台41を回転させたときに、
ウエハ10が該載置台41から遠心力で飛ばされないよ
うにしている。
【0024】この載置台41を回転させる電動モータ6
5と、吸着孔44でウエハ10を吸引するエアポンプ6
6と、前記オリフラセンサ42・42と、前記OCR4
3とは、図7に示す前記搬送車コントローラ60に接続
されて、該搬送車コントローラ60からの制御信号によ
り動作する。
【0025】次に、前記バッファカセット5について説
明する。図1に示すように、バッファカセット5は、そ
の開口を前方(移載装置3側)へ向けてバッファ台50
上に配置されている。該バッファカセット5内の左右内
側面にはそれぞれ、ウエハ10の側端を保持する棚が上
下に多数段、設けられて、バッファカセット5内にウエ
ハ10・10・・・を水平に収納する構成としている。
【0026】図2に示すように、前記バッファカセット
5下面後部には回動支点軸51が横設され、該回動支点
軸51はバッファ台50後部で軸支されている。また、
該バッファ台50の載置面中央付近には電動シリンダ5
2が埋設され、該電動シリンダ52のシリンダロッド5
2a上端と、前記回動支点軸51とをアーム53を介し
て連結する。
【0027】こうしてシリンダロッド52aを伸縮させ
て、回動支点軸51を回転させ、バッファカセット5を
前後に傾動させる構成としている。また、バッファカセ
ット5の側方には、その前部位置、及び後部位置にスト
ッパ機構54F・54Bが設けられて、ウエハ10・1
0・・・を載置する棚が水平になる位置姿勢(水平状
態)、又は該棚が前方上方へ傾いた位置姿勢(傾斜状
態)で拘止する構成としている。
【0028】前記ストッパ機構54F・54Bは、それ
ぞれバッファ台50側方に設けられたストッパピン54
a・54aと、バッファカセット5側から鉛直に垂下さ
れる筒体54b・54bとから成り、該ストッパピン5
4aと該筒体54bとの当接によりバッファカセット5
の姿勢を固定する。
【0029】この前方のストッパピン54aは鉛直上方
へ向けて立設され、一方、後方のストッパピン54aは
後方上方へ向けて立設されて、バッファカセット5が水
平状態のときには、前方のストッパ機構54Fのストッ
パピン54bがその筒体54aに当接され、バッファカ
セット5が傾斜状態のときには、後方のストッパ機構5
4Bのストッパピン54bがその筒体54aに当接され
て位置固定される構成としている。
【0030】また、筒体54b・54b内には防振ゴム
等が埋め込まれ、ストッパピン54aが筒体54bに当
接する際の衝撃を吸収して、バッファカセット5内のウ
エハ10・10・・・が位置回転、又は位置ズレしない
ようにしている。
【0031】このような構成で、無人搬送車1を走行さ
せる際には、バッファカセット5を前記傾斜状態にし
て、その中のウエハ10・10・・・が走行中に飛び出
さないようにしている。
【0032】さらに、バッファカセット5の開口付近に
は、図1及び図3に示すように、ストッパロッド55が
設けられ、また、該開口を囲う上下のフレームの左端位
置から中央位置にかけて溝部が形成され、該溝部にスト
ッパロッド55の上下端が係合される。
【0033】前記ストッパロッド55は、通常、バッフ
ァカセット5の左端位置にあり、バッファカセット5を
傾斜状態に傾け、無人搬送車1を走行させる際に、電動
モータ67(図7)によりワイヤを巻き取り該ストッパ
ロッド55をバッファカセット5の中央位置までスライ
ドさせて、無人搬送車1が急発進、又は急停車したとき
などにもウエハ10・10・・・がバッファカセット5
から飛び出さないようにしている。
【0034】そうして、図7に示すように、バッファカ
セット5を傾動する前記電動シリンダ52と、ストッパ
ロッド55をスライドさせる電動モータ67とは、前記
搬送車コントローラ60に接続されて、該搬送車コント
ローラ60からの制御信号により動作する。
【0035】さらに、前記搬送車コントローラ60に
は、無人搬送車1の車体本体2に設けられた光電センサ
69・69が接続されている。一方、走行レール20・
20の前記処理装置21・21・・・、及び前記ストッ
カ22の対向位置には所定の位置に停止位置マーカが設
けられ、自動走行する無人搬送車1が光電センサ69に
よって目的の停止位置マーカが検出されると、搬送車コ
ントローラ60から全走行輪9・9・9・9の駆動モー
タ8・8・8・8へ停止命令が出力されて、無人搬送車
1が目的の位置で停止するように構成されている。
【0036】このように、前記搬送車コントローラ60
によって、無人搬送車1の諸動作が制御されている。さ
らに、該搬送車コントローラ60には通信装置68が付
設されて、該通信装置68と、図8に示す中央コントロ
ーラ15の通信装置16との間で通信が行われ、無人搬
送車1に搬送指令等が送信される。無人搬送車1は、搬
送指令に基づき該搬送車コントローラ60により目的の
処理装置21及びストッカ22にウエハ10を搬送す
る。
【0037】また、前記中央コントローラ15は、制御
線を介して、処理装置21を制御する処理装置コントロ
ーラ70に接続されている。この処理装置コントローラ
70には、処理装置21での処理状況を認識する状況認
識手段71、ウエハ10のID情報に基づき、その検査
処理を行う処理手段72等が付設されている。該状況認
識手段71によって、処理されるウエハ10の現在状況
を認識し、この処理が完了する前に、その信号が、該処
理装置コントローラ70から中央コントローラ15の通
信装置16を介して搬送車コントローラ60へと送信さ
れ、処理装置21に次のウエハ10の移載が可能なこと
を知らせる。
【0038】次に、図9及び図10に示すフローチャー
トを参照しながら、無人搬送車1によりウエハ10・1
0・・・を移載する一連の動作について説明する。
【0039】図9に示すように、まず、自動走行制御に
より無人搬送車1をストッカ22上の所定のカセット2
3位置まで移動させる(ステップS1)。このとき、該
カセット23に、無人搬送車1の移載装置3が対向して
おり、このカセット23内にはウエハ10・10・・・
がIDマーク11が刻印された面を下にして収納されて
いる。
【0040】ここで、基台38を上昇させて、ターンテ
ーブル39を回転し、マスター側の移載アーム30Mを
回動して、その移載ハンド31に取り付けられたマッピ
ングセンサ35をバッファカセット5の最上段の棚位置
に近づける。そして、そのまま、基台38を下降させて
移載ハンド31をバッファカセット5の最下段の棚位置
まで平行移動させ、このとき、光電センサ35a・35
aにより各棚ごとにウエハ10・10・・・の有無を検
出するマッピングが行われる。そうして、その検出結果
は搬送車コントローラ60へ出力され、これにより搬送
車コントローラ60では、ウエハ10・10・・・が未
収納の棚段が上から何段目であるかが認識される(ステ
ップS2)。このとき同時にウエハがズレて(斜めに)
載置されていないかも検知し、ズレている場合には移載
は行なわれない。
【0041】そして、前記ターンテーブル39を180
°回転させて、移載アーム30M・30Sの向きを反転
させ、移載ハンド31の吸着孔34・34側をバッファ
カセット5へ向ける(ステップS3)。
【0042】このとき、前記マッピングによりバッファ
カセット5の棚に空きがあると検出されていれば(ステ
ップS4)、前記基台38を上昇させて、移載アーム3
0Mを回動・屈伸させ、ストッカ22に載置されたカセ
ット23内のウエハ10を掬い、該ウエハ10をエアポ
ンプ64で吸引して、移載ハンド31の吸着孔34・3
4で吸着・保持し、そのまま移載アーム30Mを屈伸さ
せて、カセット23内から取り出す(ステップS5)。
【0043】そして、ウエハ10を移載ハンド31で確
実に保持しまま、基台38を所定高さに昇降させ、移載
アーム30Mを回動・屈伸させて、該移載ハンド31を
バッファカセット5の、一番上の未収納の棚段に挿入
し、該棚段に該ウエハ10の両端を載置した後、エアポ
ンプ64による吸引を解除し、移載アーム30Mを屈伸
させて、ウエハ10下方から移載ハンド31を抜き出
し、該ウエハ10の収納を完了する(ステップS6)。
【0044】ここで、前記ステップS4に戻って、バッ
ファカセット5の棚になお空きがあれば、同様に次のウ
エハ10を移載する。
【0045】一方、前記ステップS4で、バッファカセ
ット5の棚に空きがないと判別されていれば、該バッフ
ァカセット5を前記の傾斜状態に回動して位置固定し、
さらにストッパロッド55で全棚に収納されているウエ
ハ10・10・・・の飛び出しを防止する(ステップS
7)。その上で、無人搬送車1を走行させ、該無人搬送
車1を処理装置21位置まで移動させる(ステップS
8)。
【0046】このとき、無人搬送車1の移載装置3が、
処理装置21の取込口21aに対向しており、ここで、
前記基台38を上昇させて、マスター側の移載アーム3
0Mを屈伸させて、バッファカセット5の最上段のウエ
ハ10を掬い、該ウエハ10をエアポンプ64で吸引し
て、移載ハンド31の吸着孔34・34で吸着・保持
し、そのまま移載アーム30Mを屈伸させて、バッファ
カセット5内から取り出す(ステップS9)。
【0047】そして、基台38を所定高さに下降させ
て、ターンテーブル39を180°回転させ、移載アー
ム30M・30Sの向きを反転させて、ウエハ10を保
持した移載ハンド31を姿勢合わせ装置4側へ向ける
(ステップS10)。次に、移載アーム30Mを屈伸さ
せて、移載ハンド31を姿勢合わせ装置4へ挿入し、ウ
エハ10を載置台41にセットした後、エアポンプ64
による吸引を解除し、移載アーム30Mを屈伸させて、
ウエハ10下方から移載ハンド31を抜き出す(ステッ
プS11)。
【0048】このように、まずウエハ10を載置台41
に仮置きし、エアポンプ66で吸引して、該ウエハ10
を吸着孔44で吸着・保持し、該載置台41を1回転さ
せる。これにより、前記オリフラセンサ42によってウ
エハ10のオリフラ10a位置(又はノッチ10b位
置)と、該ウエハ10が描く回転軌跡とが検出され、そ
の検出結果が搬送車コントローラ60へ出力される(ス
テップS12)。
【0049】このウエハ10のオリフラ10a位置(又
はノッチ10b位置)の検出によって、ウエハ10盤面
の所定位置に刻印されたIDマーク11位置が算定さ
れ、これにより該IDマーク11位置がOCR43の上
方に来るように、載置台41を回転させて位置合わせを
行う。
【0050】また、前記搬送車コントローラ60には、
載置台41の正規の位置にウエハ10をセットして回転
させたときの回転軌跡が予め入力されており、その回転
軌跡に、仮置きされたウエハ10の偏心して回転する回
転奇跡が参照されて、載置台41の回転中心とウエハ1
0の回転中心とのズレが算出される。そして、この算出
結果に基づく修正値が搬送車コントローラ60から移載
アーム30Mのアクチュエータ63へ出力され、吸着孔
44でのウエハ10の吸引を解除し、移載ハンド31で
ウエハ10を載置台41にセットし直す。これによりウ
エハ10のIDマーク11位置が精確にOCR43の上
方位置にセットされる(ステップS13)。
【0051】尚、このセットの仕方は、12インチサイ
ズのウエハ10と、8インチサイズのウエハ10とでは
異なり、前者の12インチのウエハ10の場合は、載置
台41の回転中心とウエハ10の回転中心とを一致させ
る。一方、後者の8インチのウエハ10の場合は、載置
台41の回転中心に対してウエハ10の回転中心を前方
へ所定間隔だけズラしてセットし、ウエハ10のIDマ
ーク11がOCR43の直上方となるようにする。この
ような構成で、1つのOCR43で、12インチのウエ
ハ10のIDマーク11と、8インチのウエハ10のI
Dマーク11の両方を読み取ることが可能となり、ウエ
ハ10のサイズごとにOCR43・43を設ける必要が
なく、比較的高価なOCR43・43の配設数が削減で
きて、コストの低減化を図ることができる。このように
姿勢合わせ装置4は、ウエハ10のID情報を所定位置
へ向ける機能も兼ね備えている。
【0052】ウエハ10の姿勢合わせを完了した状態
で、OCR43によって、ウエハ10の盤面に付された
IDマーク11が読み取られ(ステップS14)、その
ID情報が無人搬送車1の通信装置68から中央コント
ローラ15の通信装置16へ送信され、処理装置21の
処理装置コントローラ70へ出力される(ステップS1
5)。こうして、このIDマーク11が付されたウエハ
10が処理装置21へ移載される前に、そのID情報が
処理手段72へ入力される。
【0053】そして、図10に示すように、エアポンプ
66でウエハ10を吸着して載置台41を回転させ、前
記オリフラセンサ42による検出結果を基に、ウエハ1
0のオリフラ10a位置(又はノッチ10b位置)を所
定の方向へ向ける(ステップS16)。これにより、処
理装置21へ移載されるウエハ10は、そのオリフラ1
0a位置(又はノッチ10b位置)が常に一定方向とな
って移載される。
【0054】そして、移載アーム30Mを屈伸させて、
載置台41上のウエハ10を掬い、該ウエハ10をエア
ポンプ64で吸引して、移載ハンド31の吸着孔34・
34で吸着・保持し、移載アーム30Mを屈伸させて、
姿勢合わせ装置4から取り出す(ステップS17)。
【0055】次に、図3に示す平面視で、ターンテーブ
ル39を90°反時計方向へ回転させ、前記基台38を
所定高さに上下させて、移載アーム30Mを屈伸させ、
ウエハ10を保持した移載ハンド31を処理装置21の
取込口21aへ挿入する。こうして、検査処理前の該ウ
エハ10を取込口21aのウエハローダにセットし、エ
アポンプ64による吸引を解除した後、移載アーム30
Mを屈伸させ、ウエハ10下方から移載ハンド31を抜
き出す(ステップS18)。
【0056】ここで、当該ウエハ10が最初に処理され
るウエハ10(1枚目のウエハ10)である場合には
(ステップS19)、そのままターンテーブル39を平
面視で、90°反時計方向へ回転させて、前記ステップ
S9に戻り、バッファカセット5から2枚目のウエハ1
0の取り出しを行って、以下、1枚目のウエハ10と同
様の処理を行う。
【0057】一方、当該ウエハ10が1枚目のウエハ1
0ではない場合(ステップS19)、すなわち、当該ウ
エハ10が2枚目以降のウエハ10である場合には、当
該ウエハ10の前に処理装置21へ移載されたウエハ1
0が既に検査処理されて、その取込口21aのウエハア
ンローダで待機しており、前記マスター側の移載アーム
30Mで保持するウエハ10を、処理装置21のウエハ
ローダに載置するとともに(ステップS18)、もう一
方のスレイブ側の移載アーム30Sで、検査処理された
ウエハ10をウエハアンローダから取り出す(ステップ
S20)。
【0058】検査処理後のウエハ10は移載アーム30
Sの移載ハンド31で掬われて、エアポンプ64により
吸着孔34・34で吸着・保持され、そのまま移載アー
ム30Sを屈伸させて、処理装置21から取り出された
後、ターンテーブル39を、図3に示す平面視で、90
°反時計方向へ回転させる。
【0059】ここで、バッファカセット5には、スレイ
ブ側の移載アーム30Sで保持されるウエハ10が元々
収納されていた棚段(マイスペース)と、その下の棚段
とが空いており、該マイスペースの棚段に移載アーム3
0Sの移載ハンド31を挿入し、該マイスペースの棚段
に該ウエハ10の両端を載置した後、エアポンプ64に
よる吸引を解除し、移載アーム30Sを屈伸させて、ウ
エハ10下方から移載ハンド31を抜き出し、バッファ
カセット5内へ検査処理を終えたウエハ10を収納する
(ステップS21)。
【0060】ここで、このバッファカセット5内へ収納
された検査処理後のウエハ10が、元々バッファカセッ
ト5の下から2段目に収納されていた、最後から2番目
に検査処理されたウエハ10(最後から2枚目のウエハ
10)でない場合には(ステップS22)、このスレイ
ブ側の移載アーム30Sにより検査処理後のウエハ10
が収納されるとともに、該検査処理後のウエハ10を収
納したマイスペースの棚段の、2つ下の棚段に収納され
ているウエハ10が、マスター側の移載アーム30Mに
よって掬い出される。該ウエハ10はエアポンプ64に
より吸着孔34・34で吸着・保持され、そのまま移載
アーム30Mを屈伸させて、バッファカセット5から取
り出され(ステップS23)、以下、前記ステップS1
0に戻って、その処理が行われる。
【0061】こうして、次々とウエハ10・10・・・
が処理され、但し、前記ステップS21において、バッ
ファカセット5内へ収納された検査処理後のウエハ10
が、最後から2枚目のウエハ10の場合には、ここで、
ターンテーブル39を、図3に示す平面視で、90°時
計方向へ回転させて、最後の1枚のウエハ10が検査処
理が終えるまでの間、移載装置3を待機させ、所定時間
経過後(ステップS24)、その取込口21aのウエハ
アンローダに載置された最後の1枚のウエハ10を、ス
レイブ側の移載アーム30Sで取り出す(ステップS2
5)。こうして、最後の1枚のウエハ10は移載アーム
30Sの移載ハンド31で掬われて、エアポンプ64に
より吸着孔34・34で吸着・保持され、そのまま移載
アーム30Sを屈伸させて、処理装置21から取り出さ
れた後、ターンテーブル39を、図3に示す平面視で、
90°反時計方向へ回転させる。
【0062】このとき、バッファカセット5の最下段の
棚段のみが空いており、該最下段の棚段に、最後の1枚
のウエハ10を保持する移載アーム30Sの移載ハンド
31を挿入し、該最下段の棚段に該最後の1枚のウエハ
10の両端を載置した後、エアポンプ64による吸引を
解除し、移載アーム30Sを屈伸させて、ウエハ10下
方から移載ハンド31を抜き出し、バッファカセット5
内へ最後の1枚のウエハ10を収納する(ステップS2
6)。こうして、最後の1枚のウエハ10がバッファカ
セット5の最下段に収納されて、一連の処理が終了す
る。
【0063】尚、上記実施の形態では、無人搬送車1が
1台の処理装置21の前に停車し、バッファカセット5
に収納されているウエハ10を同じ処理装置21で検査
するようにしているが、異なる処理装置21で検査する
ようにしても良い。例えば、前記中央コントローラ15
は、前記処理装置21の状況認識手段71により処理が
完了する信号を受け取ると、その情報を基に搬送指令を
作成し、前記通信装置16から前記通信装置68を介し
て前記搬送車コントローラ60に搬送指令を送信する。
搬送車コントローラ60は、搬送指令を受信すると、検
査前のウエハ10がバッファカセット5に収納されてい
るかを確認し、収納されていれば、搬送指令に従い目的
の処理装置21に移動する。もし、収納されているウエ
ハ10が全て検査済みであれば、前記ストッカ22に戻
り、バッファカセット5の検査済みウエハ10を所定の
カセット23に、また、検査前のウエハ10をバッファ
カセット5に移載アーム30Mを作動させ、必要であれ
ば30M・30Sの両方を作動させ移載する。そして、
搬送指令を実行すべく、目的の処理装置21へと移動す
る。
【0064】無人搬送車1は、予め処理装置21の処理
が完了する前に到着し、ウエハ10の移載準備をする。
すなわち、バッファカセット5の検査前のウエハ10
を、例えば、前記移載アーム30Mで前記姿勢合わせ装
置4へ移載して、姿勢合わせ装置4を作動させて、ウエ
ハ10が所定の姿勢となるようにするとともに、ウエハ
10のID情報を認識する。より具体的には、先ず、バ
ッファカセット5からウエハ10を姿勢合わせ装置4に
移載する。つまり、移載アーム30Mの移載ハンド31
がバッファカセット5に対向するように前記ターンテー
ブル39を旋回させ、移載アーム30Mを伸張させる。
そして、前記昇降機構61を上昇させてウエハ10をバ
ッファカセット5から掬いあげるとともに、前記エアポ
ンプ64を作動させて前記移載ハンド31にウエハ10
を吸着させる。そして、移載アーム30Mを所定位置
(待機位置)に伸縮させた後、移載ハンド31が姿勢合
わせ装置4に対向するようにターンテーブル39を旋回
させ、移載アーム30Mを伸張する。そして、昇降機構
61を下降させるととともに、エアポンプ64を停止さ
せ、ウエハ10を姿勢合わせ装置4の前記載置台41に
載置して、移載アーム30Mを所定位置に短縮する。
【0065】次に、ウエハ10のID情報を認識する。
つまり、ウエハ10を吸引・保持した状態で載置台41
を旋回させるとともに、前記オリフラセンサ42・42
を作動させる。オリフラセンサ42・42はウエハ10
の外周の旋回軌跡からウエハ10の向きを認識し、その
位置情報が搬送車コントローラ60に送られ、IDマー
ク11の位置を判断する。搬送車コントローラ60は、
得られた位置情報を基に、IDマーク11が前記OCR
43の真上となるように、移載アーム30Mでウエハ1
0を移動させる。そして、OCR43を作動させ、ID
マーク11のID情報を読み取り、搬送車コントローラ
60に記憶させる。
【0066】次に、ウエハ10を処理装置21で指定さ
れた所定の姿勢で移載するための姿勢合わせを行う。つ
まり、ウエハ10を再度載置台41の上に移載して、移
載アーム30Mを所定位置に短縮する。載置台41を再
度旋回させ、オリフラセンサ42・42を再度作動さ
せ、搬送車コントローラ60は、前記オリフラ10a
(ノッチ10b)の位置を正確に認識する。そして、得
られた位置情報を基に移載アーム30Mを作動させ、載
置台41の所定位置でウエハ10が所定の姿勢となるよ
うに移載し直す。
【0067】それから、ウエハ10をすぐに処理装置2
1に渡せるようにウエハ10を保持して待機する。つま
り、所定の姿勢となったウエハ10を移載ハンド31で
掬い上げ、吸引・保持し、移載アーム30Mを所定位置
に短縮する。そして、移載アーム30Mを処理装置21
と対向するようにターンテーブル39を旋回させる。
【0068】尚、移載アーム30M(30S)の制御の
都合上、オリフラセンサ42・42を作動させて一度O
CR43用にIDマーク11の位置を合わせる位置合わ
せをし、それをOCR43の真上まで移動させてIDを
認識した後に、再度オリフラセンサ42・42を作動さ
せて、ウエハ10を処理装置21用の姿勢合わせをする
ようにしているが、オリフラセンサ42・42を作動さ
せてウエハ10を所定の姿勢となるように移載アーム3
0M(30S)で載置台41の上に正確に載置して、そ
のウエハ10を移載アーム30M(30S)の移載ハン
ド31で吸引・保持し、移載アーム30M(30S)を
ウエハ10のIDマーク11がOCR43の真上となる
ように移動させてIDマーク11をOCR43で読み取
り、移載アーム30M(30S)を所定位置に短縮し
て、ターンテーブル39を旋回させても良い。
【0069】また、8インチのウエハ10Sと、12イ
ンチのウエハ10LのIDマーク11を共通の動作手順
で、共通のOCR43を用いて読み取るために、移載ア
ーム30Mで、IDマーク11がOCR43の真上とな
るように移動させているが、ウエハ10を載置台41の
所定位置に所定の姿勢で配置すると、IDマーク11が
読み取り可能となるようにOCR43を配置し、8イン
チのウエハ10Sの場合は移載アーム30MでOCR4
3まで移動させ、12インチのウエハ10Lの場合には
特別に移動させることなくOCR43でIDマーク11
を読み取れるようにしても良い。
【0070】処理装置21は、検査処理が終了すると無
人搬送車1と通信して移載準備が完了しているかを確認
する。完了しているようであれば、処理装置21は、検
査が完了したウエハ10のID情報を無人搬送車1に送
信するとともに、無人搬送車1から次に検査するウエハ
10のID情報を受信する。これらの情報は、中央コン
トローラ15にも送信される。
【0071】そして、処理装置21は、前記取込口21
aに設けられている扉を開ける。取込口21aには、検
査済みのウエハ10が載置されているので、これを移載
アーム30Sにより取り出した後、移載アーム30Mに
より検査前のウエハ10を載置する。取込口21aに設
けられているウエハ10のステーションが、検査前のウ
エハ用と検査後のウエハ用と共通の場合には、先ず検査
済みのウエハ10を取り出した後、検査するウエハ10
をステーションに載置しなければならない。ステーショ
ンが検査前のウエハ用と検査後のウエハ用と別々な場合
には、検査後のウエハ10の取り出しと検査前のウエハ
の載置を平行して行うことができる。ステーションが共
通の場合でも、ウエハ10の取り出し動作と載置動作は
部分的に平行して行うことができる。
【0072】処理装置21は、ウエハ10の載置が完了
したことを確認すると、取込口21aの扉を閉め、取込
口21a内を、例えば、真空にして処理装置21で検査
可能な状態にする。無人搬送車1は、検査済みのウエハ
10を、バッファカセット5の例えば、処理装置21に
移載したウエハ10が収納されていた場所に移載する。
【0073】無人搬送車1は、中央コントローラ15か
ら新たな搬送指令を受け取ると、目的の処理装置21に
向かって移動する。この搬送指令は中央コントローラ1
5から無人搬送車1に随時送信される。複数の搬送指令
が送信された場合には、搬送車コントローラ60が移動
順序をスケジュールして、搬送指令を実行するようにな
っている。この移動順序は、搬送指令に含まれている各
処理装置21の検査の終了予定時間を基に作成され、終
了予定時間が早い順となる。尚、搬送指令は、中央コン
トローラ15が蓄積して、中央コントローラ15が搬送
指令をスケジューリングして、無人搬送車1の移載処理
が完了した時点で、中央コントローラ15から無人搬送
車1の搬送車コントローラ60に1つだけ送信するよう
にしても良い。
【0074】このように、予め無人搬送車1を処理装置
21の検査が完了する前に移動させ、検査前のウエハ1
0のID情報を読み取り、ウエハ10を処理装置21に
所定の姿勢で移載できるように準備させ・待機させてお
くことで、処理装置21の取込口21aの扉を開けてお
く時間を短くすることができ、取込口21a内のクリー
ン度が低下するのを極力抑えるとともに、処理装置21
の稼働時間を向上させることができる。この扉をあけて
おく時間をより短くするために、無人搬送車1には、移
載アームが30M・30Sの一対設けられ、一方の移載
アーム30S(30M)で処理装置21にある検査済み
のウエハ10を取り出して、他方の移載アーム30M
(30S)で検査前のウエハ10を載置するようにして
いる。バッファカセット5には、複数のウエハ10を収
納することができ、処理装置21が無人搬送車1の走行
経路に沿って複数設けられているため、処理装置21の
処理状況を基に無人搬送車1を適宜移動させるができ、
各処理装置21に、姿勢合わせ手段やID読み取り手段
を設けることなく、処理装置21を検査待ちで休ませる
時間を短縮することができる。
【0075】尚、本実施の形態では、処理装置21は、
検査処理装置としたが、検査処理に限るものではなく、
ウエハ10のエッチング等の処理装置でも良い。
【0076】このように本発明に係る無人搬送車1によ
れば、各処理装置21ごとに設けていた、ウエハ10の
姿勢合わせ装置や、ウエハ移載装置、ウエハ10のID
情報読取装置等が不要となって、コストの削減が図れ、
安価に移載・搬送システムを構成することができる。ま
た、従来型の装置では、バッファカセット5を下降さ
せ、該バッファカセット5ごとその中のウエハ10のI
D情報を読み取るために、該バッファカセット5を下降
させるためのスペースが必要であったが、本構成では該
スペースは不要で、無人搬送車1をコンパクトに纏め上
げることができる。
【0077】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。すなわち、請求項1のよ
うに、半導体ウエハを自動搬送する無人搬送車におい
て、該無人搬送車に、ウエハの姿勢・方向を揃える姿勢
合わせ手段と、ウエハを移載する移載手段と、ウエハの
ID情報を読み取る読取手段とを搭載したことで、各処
理装置ごとに姿勢合わせ手段や、ウエハ移載手段、さら
にウエハのID情報読取手段が不要となり、コストの削
減が図れて、安価に搬送システムを構成することができ
る。そして、該移載手段に、ウエハの位置ズレを防止す
る保持手段を付設したことで、ウエハを確実に保持し
て、精確な姿勢・方向で受け渡すことができ、よって、
処理装置に対しては、ウエハのID情報を一定の方向へ
向けて所定の姿勢・方向で受け渡すことができ、信頼性
の向上を図ることができる。
【0078】そして、請求項2のように、前記保持手段
を、ウエハの盤面に作用する吸着手段としたことで、ウ
エハを確実に保持して、精確な姿勢・方向で受け渡すこ
とができ、信頼性の向上を図ることができる。
【0079】また、請求項3のように、前記ID情報を
ウエハの盤面に付したことで、ウエハの軸方向に、ウエ
ハのID情報と、姿勢合わせ手段に内蔵したウエハを姿
勢合わせするためのセンサとを一直線上に並べて配置で
きるので、姿勢合わせ手段のコンパクトに纏めあげるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クリーンルーム内の無人搬送車1の様子を示す
斜視図。
【図2】無人搬送車1の側面断面図。
【図3】同じく平面図。
【図4】(a)はオリフラ10aを有するウエハ10の
平面図。(b)はノッチ10bを有するウエハ10の平
面図。
【図5】基台38を上昇させたときの無人搬送車1の側
面断面図。
【図6】(a)はウエハ10を姿勢合わせ装置4へ移載
するときの無人搬送車1の平面図。(b)はウエハ10
をバッファカセット5へ移載するときの無人搬送車1の
平面図。(c)はウエハ10をバッファカセット5から
取り出したときの無人搬送車1の平面図。
【図7】無人搬送車1の制御構成を示すブロック図。
【図8】無人搬送車システムの制御構成を示すブロック
図。
【図9】無人搬送車1によるウエハ10の移載処理(前
半)を示すフローチャート。
【図10】無人搬送車1によるウエハ10の移載処理
(後半)を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 無人搬送車 3 移載装置 4 姿勢合わせ装置 5 バッファカセット 10 ウエハ 11 IDマーク 21 処理装置 22 ストッカ 23 カセット 30M・S 移載アーム 34 吸着孔 35 マッピングセンサ 41 載置台 42 オリフラセンサ 43 OCR 44 吸着孔 50 バッファ台 51 回動支点軸 52 電動シリンダ 54F・B ストッパ機構 55 ストッパロッド
フロントページの続き (72)発明者 秋山 収司 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 3F022 AA08 BB09 CC02 EE05 KK10 KK20 LL07 MM08 MM44 PP04 QQ11 5F031 CA02 DA01 DA08 FA01 FA07 FA11 FA15 FA18 GA04 GA06 GA08 GA45 GA48 GA49 GA50 GA58 GA59 JA02 JA23 JA34 JA35 JA50 JA51 KA08 MA21 PA02 PA16 5H301 AA02 AA06 AA09 BB05 CC03 DD07 DD15 EE02 EE12 FF05 FF11 GG08 KK02 KK04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハを自動搬送する無人搬送車
    において、該無人搬送車に、ウエハの姿勢・方向を揃え
    る姿勢合わせ手段と、ウエハを移載する移載手段と、ウ
    エハのID情報を読み取る読取手段とを搭載し、該移載
    手段にウエハの位置ズレを防止する保持手段を付設した
    ことを特徴とする無人搬送車。
  2. 【請求項2】 前記保持手段を、ウエハの盤面に作用す
    る吸着手段としたことを特徴とする請求項1記載の無人
    搬送車。
  3. 【請求項3】 前記ID情報をウエハの盤面に付したこ
    とを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の無人搬送
    車。
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