JP2003083372A - 制動システム及びその制御装置 - Google Patents

制動システム及びその制御装置

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JP2003083372A JP2001275162A JP2001275162A JP2003083372A JP 2003083372 A JP2003083372 A JP 2003083372A JP 2001275162 A JP2001275162 A JP 2001275162A JP 2001275162 A JP2001275162 A JP 2001275162A JP 2003083372 A JP2003083372 A JP 2003083372A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動時に発生する音を小さくした制動システ
ム及び制御装置を提供する。 【解決手段】 制動システム110は、被接触部に接触
した第1の位置と被接触部から離間した第2の位置との
間を往復動作可能に設けられた可動部111と、可動部
を被接触部105に付勢して接触させるばね115と、
ばねの付勢力に対抗して可動部を被接触部から離間させ
る電磁石117と、電磁石を制御する制御装置10と備
え、被接触部と可動部との相対的な動作を制御する。こ
の制動システムの制御装置10は、電磁石のコイル11
7に流れる電流を検出する電流検出手段11と、電流検
出手段で検出された電流値を微分して微分値d/dtを
得る手段12と、微分値に基づいて電磁石のコイルに印
加する電圧を制御する電圧制御手段13を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁石とばねを用
いた制動システム及びその制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁石とばねを用いた電磁石式制動シス
テムは、種々の動力伝達システムに利用されている。具
体的に、エレベータ装置に電磁石式制動システムを利用
した例を図14に示す。このエレベータ装置100は、
かご101と、かご101の重さにほぼ相当する重量の
釣り合い錘102を備えており、これらかご101と釣
り合い錘102を繋ぐ主策ワイヤ103が巻上機(図示
せず)のシーブ104に掛けられている。シーブ104
は、ブレーキドラム105を介して駆動用モータ106
に駆動連結されており、モータ106の駆動に基づいて
ブレーキドラム105とシーブ104が回転し、かご1
01が上昇又は下降するようにしてある。
【0003】ブレーキドラム105に制動力を加えるた
めの電磁石式制動システム110は、可動部111を有
する。可動部111は、ブレーキドラム105に接近し
た第1の位置とそれから離間した第2の位置との間を揺
動可能に又は水平移動可能に支持されたアーム112と
を備えており、このアーム112に、ブレーキシュー1
13と、磁性部材であるアマチュア114が一体的に取
り付けてある。アーム112はまた、ブレーキシュー1
13をブレーキドラム105に圧接するばね115が連
結されている。一方、ばね115の付勢力に対抗してブ
レーキシュー113をブレーキドラム105から離間す
るために、アマチュア114に対向して該アマチュア1
14を吸引する電磁石116が配置されている。電磁石
116のコイル117は、該コイル117に流れる電流
を制御する制御装置118に接続されている。
【0004】このような構成を備えた電磁石式制動シス
テム100によれば、ブレーキドラム105に制動力を
加える場合、電磁石116のコイル117に供給する電
流が遮断される。その結果、電磁石116が消磁し、ば
ね115の付勢力によってブレーキシュー113がブレ
ーキドラム105に圧接して、ブレーキドラム105の
回転が停止する。一方、ブレーキドラム105に加わっ
ているブレーキシュー113の制動力を解放する場合、
電磁石116のコイル117に電流を印加する。その結
果、電磁石116が励磁されてアマチュア114を吸引
し、ブレーキシュー113がブレーキドラム105から
離間して、ブレーキドラム105の回転が許可される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
電磁石式制動システム100では、電磁石116を励磁
状態から消磁状態に急激に切り替えると、ばね115の
力によってブレーキシュー113が一気に加速されてブ
レーキドラム105に衝突する。そして、ブレーキドラ
ム105がブレーキシュー113に衝突する際に生じる
衝突音は、極めて大きいものになり得る。
【0006】特に、近年は小型化の要請からブレーキド
ラム105及びブレーキシュー113が小さくなる傾向
にある。その結果、これら小さいブレーキドラム105
とブレーキシュー113で所望の制動力を得る必要か
ら、非常に強いばね力を有するばね115が使用されて
おり、ブレーキシュー113がブレーキドラム105に
衝突する際の衝撃音も大きくなっている。
【0007】そこで、制動時の衝撃音を低減するため
に、特開平7−2452号公報には、図15に示すよう
に、ブレーキ動作信号が入力されると、電磁石116の
コイル117に印加する電流を時間と共に直線的に減少
する制御が提案されている。しかし、この制御では、何
時の時点からブレーキシューが動作し始めたか不明であ
り、そのためにブレーキシューの動作を満足できる程度
まで制御できず、衝撃音の低減にも限度があった。
【0008】そこで、本発明は、電磁石式制動システム
で発生する衝撃音を充分に低減できる新たな制御装置及
び方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】具体的に、本発明は、被
接触部に接触した第1の位置と上記被接触部から離間し
た第2の位置との間を往復動作可能に設けられた可動部
と、上記可動部を被接触部に付勢して接触させるばね
と、上記ばねの付勢力に対抗して上記可動部を被接触部
から離間させる電磁石と、上記電磁石を制御する制御装
置と備え、上記被接触部と上記可動部との相対的な動作
を制御する制動システムにおける、上記制御装置であっ
て、上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検
出手段と、上記電流検出手段で検出された電流値を微分
して微分値を得る手段と、上記微分値に基づいて上記電
磁石のコイルに印加する電圧を制御する電圧制御手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0010】本発明の他の形態は、被接触部に接触した
第1の位置と上記被接触部から離間した第2の位置との
間を往復動作可能に設けられた可動部と、上記可動部を
被接触部に付勢して接触させるばねと、上記ばねの付勢
力に対抗して上記可動部を被接触部から離間させる電磁
石と、上記電磁石を制御する制御装置と備え、上記被接
触部と上記可動部との相対的な動作を制御する制動シス
テムにおける、上記制御装置であって、上記電磁石のコ
イルに流れる電流を検出する電流検出手段と、上記電流
検出手段で検出された電流値を微分して微分値を得る手
段と、上記可動部が被接触部から離間している状態で、
上記電磁石のコイルに印加する電圧を低下させる手段
と、上記電圧の低下に起因する上記可動部の動きを上記
微分値から検出する手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0011】本発明の他の形態は、被接触部に接触した
第1の位置と上記被接触部から離間した第2の位置との
間を往復動作可能に設けられた可動部と、上記可動部を
被接触部に付勢して接触させるばねと、上記ばねの付勢
力に対抗して上記可動部を被接触部から離間させる電磁
石と、上記電磁石を制御する制御装置と備え、上記被接
触部と上記可動部との相対的な動作を制御する制動シス
テムにおける、上記制御装置であって、上記電磁石のコ
イルに流れる電流を検出する電流検出手段と、上記電流
検出手段で検出された電流値を微分して微分値を得る手
段と、上記可動部が被接触部から離間している状態で所
定の信号を受信すると、上記電磁石のコイルに印加する
電圧を第1の電圧制御パターンに基づいて設定する手段
と、上記電圧が第1の電圧制御パターンに基づいて設定
されているとき、上記微分値が所定の値になると、上記
電磁石のコイルに印加する電圧を第2の電圧制御パター
ンに基づいて設定する手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0012】本発明の他の形態は、被接触部に接触した
第1の位置と上記被接触部から離間した第2の位置との
間を往復動作可能に設けられた可動部と、上記可動部を
被接触部に付勢して接触させるばねと、上記ばねの付勢
力に対抗して上記可動部を被接触部から離間させる電磁
石と、上記電磁石を制御する制御装置と備え、上記被接
触部と上記可動部との相対的な動作を制御する制動シス
テムにおける、上記制御装置であって、上記電磁石のコ
イルに流れる電流を検出する電流検出手段と、上記電流
検出手段で検出された電流値を微分して微分値を得る手
段と、上記可動部が被接触部から離間している状態で所
定の信号を受信すると、上記電磁石のコイルに印加する
電圧を低下し、上記微分値が所定の値になるとそのとき
上記コイルに印加されている電圧を維持する手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0013】本発明の他の形態は、被接触部に接触した
第1の位置と上記被接触部から離間した第2の位置との
間を往復動作可能に設けられた可動部と、上記可動部を
被接触部に付勢して接触させるばねと、上記ばねの付勢
力に対抗して上記可動部を被接触部から離間させる電磁
石と、上記電磁石を制御する制御装置と備え、上記被接
触部と上記可動部との相対的な動作を制御する制動シス
テムにおける、上記制御装置であって、上記電磁石のコ
イルに流れる電流を検出する電流検出手段と、上記電流
検出手段で検出された電流値を微分して微分値を得る手
段と、上記可動部が被接触部から離間している状態で所
定の信号を受信すると、上記所定の信号を受信したとき
上記電磁石のコイルに印加されている電圧よりも低い電
圧から上記電磁石のコイルに印加する電圧を低下し、上
記微分値が所定の値になるとそのとき上記コイルに印加
されている電圧を維持する手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0014】本発明の他の形態は、被接触部に接触した
第1の位置と上記被接触部から離間した第2の位置との
間を往復動作可能に設けられた可動部と、上記可動部を
被接触部に付勢して接触させるばねと、上記ばねの付勢
力に対抗して上記可動部を被接触部から離間させる電磁
石と、上記電磁石を制御する制御装置と備え、上記被接
触部と上記可動部との相対的な動作を制御する制動シス
テムにおける、上記制御装置であって、上記電磁石のコ
イルに流れる電流を検出する電流検出手段と、上記電流
検出手段で検出された電流値を微分して第1の微分値を
得る手段と、上記第1の微分値に基づいて上記電磁石の
コイルに印加する電圧を切り換える手段と、上記第1の
微分値を更に微分して第2の微分値を得る手段と、上記
第2の微分値に基づいて上記電磁石のコイルに印加する
電圧を切り換える手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0015】本発明の他の形態は、被接触部に接触した
第1の位置と上記被接触部から離間した第2の位置との
間を往復動作可能に設けられた可動部と、上記可動部を
被接触部に付勢して接触させるばねと、上記ばねの付勢
力に対抗して上記可動部を被接触部から離間させる電磁
石と、上記電磁石を制御する制御装置と備え、上記被接
触部と上記可動部との相対的な動作を制御する制動シス
テムにおける、上記制御装置であって、上記電磁石のコ
イルに流れる電流を検出する電流検出手段と、上記電流
検出手段で検出された電流値を微分して微分値を得る手
段と、上記微分値に基づいて上記電磁石のコイルに印加
する電圧を切り換える手段と、上記電磁石のコイルに印
加する電圧を切り換えた後、上記電流検出手段で検出さ
れた電流値が所定の値を超えると、上記電磁石に印加す
る電圧を遮断する手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0016】本発明の他の形態は、被接触部に接触した
第1の位置と上記被接触部から離間した第2の位置との
間を往復動作可能に設けられた可動部と、上記可動部を
被接触部に付勢して接触させるばねと、上記ばねの付勢
力に対抗して上記可動部を被接触部から離間させる電磁
石と、上記電磁石を制御する制御装置と備え、上記被接
触部と上記可動部との相対的な動作を制御する制動シス
テムにおける、上記制御装置であって、上記電磁石のコ
イルに流れる電流を検出する電流検出手段と、上記電流
検出手段で検出された電流値を微分して微分値を得る手
段と、上記微分値に基づいて上記電磁石のコイルに印加
する電圧を切り換える手段と、上記電磁石のコイルに印
加する電圧を切り換えてから所定時間経過後、上記電磁
石に印加する電圧を遮断する手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0017】本発明の制動システムは、以上の制御装置
のいずれかを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を説明する。なお、以下に説明する
複数の実施の形態において、同一又は対応する部分又は
部品には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0019】実施の形態1:図1は、実施の形態1に係
る、制動システムの制御装置の構成を示す。この制御装
置10は、被接触部と、被接触部に対して相対的に移動
する可動部と、可動部を被接触部に付勢して接触させる
ばねと、ばねの付勢力に対抗して可動部を被接触部から
離間させる電磁石とを備えた制動システムの制御に利用
されるものである。例えば、図14に示す形態の制動シ
ステムでは、被接触部が「ブレーキドラム105」に相
当し、可動部が「ブレーキシュー113」に相当し、ば
ねと電磁石がそれぞれ名称の通り「ばね115」と「電
磁石116」に相当する。また、図14に示す形態の制
動システムでは、ブレーキシュー113を含む電磁石制
御システム100が固定されており、この固定されたシ
ステム100に対して被接触部であるブレーキドラム1
05が相対的に動作(すなわち、移動又は回転)する
が、反対に、被接触部を含む構成が固定されており、可
動部を含む構成が被接触部に対して相対的に移動するも
のであってもよい。この点は、以下に説明する複数の実
施の形態についても同様である。
【0020】図1に戻り、制御装置10は、電磁石コイ
ル117に流れる電流を検出する電流検出器11と、電
流検出器12で検出された電流を時間で微分して微分値
を得る微分器(微分回路)12と、この電流微分値等を
利用して電磁石コイル117に印加する電圧を制御する
電圧制御器13を有する。
【0021】次に、図2と図3を参照して、制御装置1
0の制御を説明する。まず図2において、図2(a)
は、電圧制御器13によって制御される、コイル印加電
圧と時間との関係を示す。図2(b)〜図2(d)は、
コイル印加電圧が図2(a)に示す関係に制御された場
合、電流検出器11で検出される電流値と時間との関
係、可動部111の変位(ブレーキシュー113とブレ
ーキドラム105との距離)と時間との関係、および可
動部111の移動速度と時間との関係(ブレーキシュー
113とブレーキドラム105との間の距離の時間的変
化)をそれぞれ示しており、これらの図面を縦方向に横
切る複数の点線がそれぞれ同一の時刻を示している。
【0022】また、図2(a)〜図2(d)において、
符号Tで示す時間帯(時刻tまでの時間)は、電磁
石116がアマチュア114を吸引し、ブレーキシュー
113をブレーキドラム105から離間して保持してい
る状態(保持状態)を示す。この時間帯Tにコイル1
17に印加される電圧(保持電圧)Vは、ブレーキド
ラム105に接触しているブレーキシュー113を該ブ
レーキドラム105から引き離すときにコイル117に
印加される動作電圧よりも低く設定される。
【0023】いま、コイル117に保持電圧Vが印加
されている状態(時刻tの時点)で、図示しない外部
装置から電圧制御器13にブレーキ動作信号14が入力
されると(図3;ステップ#101)、電圧制御器13
は図2(a)に示す第1の電圧制御パターンPに基づ
き、コイル印加電圧を時間と共に直線的(リニア)に低
下させる(図3;ステップ#102)。その結果、図2
(b)に示すように、コイル117を流れる電流は、I
から曲線(下に凸の曲線)を描きながら徐々に低下す
る。
【0024】電流検出器11は電流を検出している。こ
の電流検出器11で検出された電流値は微分器12に送
信され、該微分器12で時間微分される。微分器12で
得られた微分値(d/dt)は、図2(b)に示す曲線
の勾配(同図中に矢印で示す。)に相当する。したがっ
て、図面から明らかなように、電流値がIから徐々に
低下する過程で、微分値は「負」の値をとる。そして、
微分値が「負」の値をとっている間、アマチュア114
は電磁石116に吸引保持されている。
【0025】コイル117の印加電圧をさらに低下させ
ていくと、ある時点(時刻t)で、微分値が「負」か
ら「正」に転じる。この時点が、電磁石116に吸引保
持されていた可動部111がブレーキドラム105に向
けて移動し始める時にほぼ一致する。その理由は、可動
部111がブレーキドラム105に向けて移動し始める
と、コイル117に逆起電力が発生して電流の増加を招
き、その結果、微分値が「負」から「正」に変化するか
らである。厳密に言えば、微分値が「負」から「正」に
逆転する時点は、逆起電力の発生時点(可動部111が
移動し始める時点)から僅かに遅れる。その理由は、逆
起電力による電流は双曲線的に増加するからである。し
かし、この遅れ時間は非常に小さく、制御上、微分値が
「負」から「正」に逆転する時点を、可動部111が移
動し始める時点として扱うことに問題はない。
【0026】コイル印加電圧が低下している間、電圧制
御器13は、微分値d/dtと基準値R(=0)とを
比較し、微分値が「負」から「正」に変化したか否か判
断する(図3;ステップ#103)。微分値が「負」か
ら「正」に変化したことが検出されると、電圧制御部1
3は、第2の電圧制御パターンに基づいてコイル印加電
圧を制御し(図3;ステップ#104)、微分値d/d
tが「負」から「正」に転じたときのコイル印加電圧V
を引き続きコイル117に印加する。
【0027】微分値が「負」から「正」に転じた時点で
電磁石116から離間し始めた可動部111は、図2
(c)の変位曲線にしたがって移動する。このとき、移
動する可動部111の速度は、図2(d)のように変化
する。図示するように、可動部111の移動速度は、ブ
レーキシュー113がブレーキドラム105に完全に接
触する直前から急激に減少する。その結果、コイル11
7に発生する逆起電力の増加がとまり(図2(b)の時
刻tにおける電流ピークを参照)、コイル117を流
れる電流が再び減少し始める。これにより、微分値d/
dtは「正」から「負」に戻る。電圧制御器13は、微
分値d/dtと基準値R(=0)とを比較し、微分値
d/dtが「正」から「負」に転じたことを検出する
(図3;ステップ#105)と、所定のタイマ値(この
タイマ値は、図2の〔t−t〕に相当する。)を有
するタイマを起動し(図3;ステップ#106)、タイ
マの終了した時点(時刻tの時点)でコイル印加電圧
を遮断する(図3;ステップ#107、#108)。
【0028】このように、本実施の形態では、ブレーキ
シュー113が電磁石116から離間し始めてからブレ
ーキドラム105に接触するまでの間、コイル印加電圧
は可動部111が移動し始めたときの電圧に設定され
る。したがって、図4(a)に示すように、可動部11
1をブレーキドラム105に向けて付勢するばね力F
と、可動部111をブレーキドラム105から離間させ
ようとする電磁石吸引力Fとの差ΔFは小さく、その
ためにブレーキシュー113がブレーキドラム105に
接触したときに発生する衝撃音は非常に小さい。
【0029】これに対し、図4(b)に示すように、ブ
レーキ動作信号が入力した時点から直線的にコイル印加
電圧を低下させた場合、ばね力Fと電磁石吸引力F
との差ΔF’が本実施形態の差ΔFよりも大きく、その
ためにブレーキシュー113がブレーキドラム105に
接触したときに発生する衝撃音は比較的大きい。
【0030】なお、上述した実施の形態1において、第
1の電圧制御パターンは、時刻t〜tまでの間、コ
イル印加電圧を時間に比例して減少させるものとした
が、コイル印加電圧は段階的に減少させてもよいし、曲
線的に(すなわち、下に凸の曲線又は上に凸の曲線の状
態で)減少させてもよい。また、第2の電圧制御パター
ンは、時刻t〜tまでの間、コイル印加電圧を一定
の値Vに保持するものとしたが、時刻tの時点で電
磁石116から離間し始めたブレーキシュー113等が
電磁石116に向けて引き戻されないという条件で、コ
イル印加電圧を直線的に又は段階的に又は若しくは曲線
的に(すなわち、下に凸の曲線又は上に凸の曲線の状態
で)減少又は増加させてもよい。最も好ましい形態とし
ては、図4(b)に示す力の差ΔFが出来るだけ小さく
なるように、コイル117に印加する電圧を制御するこ
とである。
【0031】また、上述した実施の形態1では、基準値
を「ゼロ」に設定したが、その設定値は「ゼロ」に
限るものでなく、「正」又は「負」のいずれの値であっ
てもよい。さらに、実施の形態1では、第1回微分値d
/dtが第2の基準値に達したときにタイマを設定した
が、図5に示すように、第2の電圧制御パターンの開始
直後にタイマ(タイマ値=t−t)を設定し、その
タイマの終了によりコイル印加電圧を遮断してもよい。
【0032】実施の形態2:図6、特に図6(a)に示
すように、ブレーキ動作信号が入力されると、まずコイ
ル印加電圧をVからV’に低下し、この低下した電
圧V’から徐々にコイル印加電圧を低下させてもよ
い。ただし、電圧V’は、可動部111が移動し始め
る電圧Vよりも高く設定する。この実施の形態の場
合、ブレーキ動作信号が入力されてから実際に可動部1
11が移動し始めるまでの時間(t〜t までの時
間)が、上述した実施の形態1のときよりも短くなる。
したがって、この制御装置を備えたエレベータではその
運行効率が良くなる。
【0033】実施の形態3:図7は実施の形態3の制御
装置10Aを示す。この制御装置10Aは、実施の形態
1の制御装置10に、微分器(第1の微分器)12の出
力(1回微分値d/dt)を更に時間微分して2回微分
値d/dtを得る第2の微分器15を備えている。
【0034】図8と図9に示すように、制御装置10A
において、電圧制御器13は、ブレーキ動作信号14を
受信すると(図8の時刻t、図9のステップ#20
1)、上述の実施の形態1で説明したように、コイル印
加電圧を予め決められた第1の電圧制御パターンに基づ
いて減少する(図9;ステップ#202)。次に、第1
の微分器12の出力が「負」から「正」に変化したこと
を検出すると(図8の時刻t、図9のステップ#20
3)、電圧制御器13は第2の電圧制御パターンに基づ
いてコイル印加電圧を直線的に増加する(図9;ステッ
プ#204)。
【0035】ここでのコイル印加電圧の増加は、電磁石
116から一旦離間し始めた可動部111を再び電磁石
116に向けて引き戻す作用を発揮する。したがって、
一旦電磁石116から離間し始めた可動部111が該引
き戻し作用によって電磁石116に引き戻されるのを防
止する必要がある。そのために、第2の微分器15は、
第1の微分器12の出力(電流の1回微分値d/dt)
を微分して二回微分値d/dtを求める。求めた2回
微分値d/dtは、電圧制御器13で第2の基準値R
(ゼロ)と比較される(図9;ステップ#205)。
【0036】すなわち、コイル117に流れる電流は時
刻tの時点から増加率を増しながら上昇するため、こ
の段階では第2の微分器15から電圧制御器13に
「正」の信号が送信される。その後、コイル117に流
れる電流の増加率は、ある時点t ’(図8(b)の時
刻t後の電流曲線部分に現れる最初の変曲点)から減
少し、この時点で電圧制御器13に入力される信号が
「負」に切り換わる。そして、電圧制御器13は、第2
の微分器15から電圧制御器13に入力された信号が
「正」から「負」に変わったことを検出する。
【0037】2回微分値の符号が切り換わった後、電圧
制御器13は1回微分値が所定の値まで低下したか否か
判断する(図9;ステップ#206)。そして、1回微
分値d/dtが所定の基準値Rまで低下すると、電圧
制御器13はコイル印加電圧を遮断する(図9;ステッ
プ#206、#207)。コイル印加電圧が遮断された
後、コイル117に流れる電流は徐々に低下する。ま
た、電圧遮断後、可動部111は比較的ゆっくりとブレ
ーキドラム105に向けて移動し、このブレーキドラム
105に接触する。
【0038】このように、本実施の形態では、可動部1
11が電磁石116から離れ始めた直後からコイル印加
電圧を増加して可動部111を比較的ゆっくりとブレー
キドラム105に向けて移動させるとともに、コイル印
加電圧の増加によって可動部111が引き戻される直前
にコイル印加電圧を遮断するので、ばね115による付
勢力Fと電磁石116の吸引力Fとの差が更に小さ
くなり、ブレーキシュー113はより少ない衝撃力を持
ってブレーキドラム105に接触する。そのため、ブレ
ーキシュー113がブレーキドラム105に接触すると
きに生じる衝撃音が非常に小さい。
【0039】なお、本実施の形態では、時刻tからコ
イル印加電圧を直線的に増加したが、段階的に又は曲線
的に(すなわち、下に凸の曲線又は上に凸の曲線の状態
で)増加してもよい。
【0040】また、第2の微分器15からの出力によっ
て2回微分値d/dtの符号が変わったことを検出し
た後、1回微分値d/dtが所定の値Rになった時点
でコイル印加電圧を遮断したが、図10に示すように、
2回微分値d/dtの符号が変わったことを検出した
後にタイマを起動し、そのタイマが終了した時点でコイ
ル印加電圧を遮断してもよい。
【0041】実施の形態4:図11は実施の形態4の制
御装置10Bを示す。この制御装置10Bでは、電流検
出器11と電圧制御器13が接続され、電流検出器11
で検出された電流値が電圧制御器13に入力されるよう
にしてある。この制御装置10Bでは、図12と図13
に示すように、電圧制御器13がブレーキ動作信号14
を受信すると(図12の時刻t、図13のステップ#
301)、コイル印加電圧を予め決められた第1の電圧
制御パターンに基づいて所定の電圧Vdまで低下する
(図13;ステップ#302)。電圧Vdは、この電圧
Vdに基づいて電磁石116から可動部111に加わる
吸引力が、ばね115から可動部111に加わる押付力
よりも小さくなるように設定する。コイル印加電圧の低
下により、コイル117に流れる電流は図12(b)に
示すように次第に低下する。そして、電圧制御器113
は、第1の微分器12の出力が「負」から「正」に変化
したことを検出すると(図12の時刻t、図13のス
テップ303)、電圧制御器13は第2の電圧制御パタ
ーンに基づいてコイル印加電圧を所定の電圧Vhまで上
昇する(図13;ステップ#304)。電圧Vhは、こ
の電圧Vhに基づいて電磁石116から可動部111に
加わる吸引力が、ばね115から可動部111に加わる
押付力に打ち勝って、可動部111を電磁石116に向
けて引き戻す大きさとする。
【0042】しかし、電圧Vhが印加された時点で可動
部111の引き戻し動作が始まることはなく、電磁石1
16から離れる方向に移動している可動部111が方向
を転じて電磁石116に向かって移動し始めるまでには
時間を要する。また、電磁石116の引き戻し効果は、
電圧Vhを印加した後に電流検出値曲線上の変曲点とな
って現れる。この変曲点は上述のように電流の2回微分
値から求めることもできる。しかし、本実施の形態で
は、予め変曲点に対応する電流値を実験的に又は理論的
に求めておき、求めた基準電流値Irefと電流検出器1
1から得られた電流値(測定値I)とを比較し(図1
3;ステップ#305)、測定電流値Iが基準電流値I
refを超えた時点で、コイル印加電圧を遮断する(図1
3;ステップ#306)。電圧遮断後、可動部111は
比較的ゆっくりとブレーキドラム105に向けて移動
し、このブレーキドラム105に接触する。
【0043】このように、本実施の形態では、可動部1
11が電磁石116から離れ始めると、電磁石116が
可動部111を引き戻すほどの力で吸引するので、可動
部111の移動は非常にゆっくりしたものとなる。ま
た、可動部111が引き戻される前にコイル印加電圧は
遮断されるので、電磁石116から離間し始めた可動部
111が再び電磁石116に逆戻りすることもない。し
たがって、ブレーキシュー113はより少ない衝撃力を
持ってブレーキドラム105に接触し、ブレーキシュー
113がブレーキドラム105に接触するときに生じる
衝撃音が非常に小さい。
【0044】また、ブレーキ動作信号が入力されてから
実際に可動部111が移動し始めるまでの時間(t
までの時間)が、上述した実施の形態1のときより
も短くなる。したがって、この制御装置を備えたエレベ
ータではその運行効率が良くなる。
【0045】なお、時刻tから時刻tまでコイルに
印加される電圧は、連続したものであってもよいし、パ
ルスの連続であってもよい。また、時刻tの時点で、
コイル印加電圧をVdからVhに瞬時に上昇させたが、
時間と共に直線的又は曲線的に増加してもよい。さら
に、測定電流値が所定の基準電流値を越えた時点でコイ
ル印加電圧を遮断したが、電流の1回微分値又は2回微
分値が所定の値になった時点でコイル印加電圧を遮断し
てもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る制動システム及びその制御装置によれば、可動部
が被接触部に接触するときの衝撃音を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る制動システムの実施の形態1に
係る制御装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】 図1の制御装置の制御内容を示すグラフ。
【図3】 図1の制御装置の制御内容を示すフローチャ
ート。
【図4】 図1の制御装置による制御と従来の制御装置
の制御を対比したグラフを示す図。
【図5】 実施の形態1の変形例を示すフローチャー
ト。
【図6】 実施の形態2による制御内容を示すグラフ。
【図7】 実施の形態3に係る制御装置の概略構成を示
すブロック図。
【図8】 図7の制御装置の制御内容を示すグラフ。
【図9】 図7の制御装置の制御内容を示すフローチャ
ート。
【図10】 実施の形態3の変形例を示すフローチャー
ト。
【図11】 実施の形態4に係る制御装置の概略構成を
示すブロック図。
【図12】 図11の制御装置の制御内容を示すグラ
フ。
【図13】 図11の制御装置の制御内容を示すフロー
チャート。
【図14】 エレベータ及びそれに含まれる制動システ
ムの概略構成を示す図。
【図15】 従来の制動方法を示すグラフ。
【符号の説明】
10 制御装置、 11 電流検出器、 12 微分
器、 13 電圧制御器、14 ブレーキ動作信号、
105 ブレーキドラム、 113 ブレーキシュー、
116 電磁石、 117 コイル。
フロントページの続き (72)発明者 仮屋 佳孝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3F002 CA06 EA10 GA08 3J058 AA03 AA17 BA21 CC07 CC13 CC72 CC76 FA39

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接触部に接触した第1の位置と上記被
    接触部から離間した第2の位置との間を往復動作可能に
    設けられた可動部と、上記可動部を被接触部に付勢して
    接触させるばねと、上記ばねの付勢力に対抗して上記可
    動部を被接触部から離間させる電磁石と、上記電磁石を
    制御する制御装置とを備え、上記被接触部と上記可動部
    との相対的な動作を制御する制動システムにおける、上
    記制御装置であって、 上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 上記電流検出手段で検出された電流値を微分して微分値
    を得る手段と、 上記微分値に基づいて上記電磁石のコイルに印加する電
    圧を制御する電圧制御手段とを備えたことを特徴とする
    制動システムの制御装置。
  2. 【請求項2】 被接触部に接触した第1の位置と上記被
    接触部から離間した第2の位置との間を往復動作可能に
    設けられた可動部と、上記可動部を被接触部に付勢して
    接触させるばねと、上記ばねの付勢力に対抗して上記可
    動部を被接触部から離間させる電磁石と、上記電磁石を
    制御する制御装置とを備え、上記被接触部と上記可動部
    との相対的な動作を制御する制動システムにおける、上
    記制御装置であって、 上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 上記電流検出手段で検出された電流値を微分して微分値
    を得る手段と、 上記可動部が被接触部から離間している状態で、上記電
    磁石のコイルに印加する電圧を低下させる手段と、 上記電圧の低下に起因する上記可動部の動きを上記微分
    値から検出する手段とを備えたことを特徴とする制動シ
    ステムの制御装置。
  3. 【請求項3】 被接触部に接触した第1の位置と上記被
    接触部から離間した第2の位置との間を往復動作可能に
    設けられた可動部と、上記可動部を被接触部に付勢して
    接触させるばねと、上記ばねの付勢力に対抗して上記可
    動部を被接触部から離間させる電磁石と、上記電磁石を
    制御する制御装置とを備え、上記被接触部と上記可動部
    との相対的な動作を制御する制動システムにおける、上
    記制御装置であって、 上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 上記電流検出手段で検出された電流値を微分して微分値
    を得る手段と、 上記可動部が被接触部から離間している状態で所定の信
    号を受信すると、上記電磁石のコイルに印加する電圧を
    第1の電圧制御パターンに基づいて設定する手段と、 上記電圧が第1の電圧制御パターンに基づいて設定され
    ているとき、上記微分値が所定の値になると、上記電磁
    石のコイルに印加する電圧を第2の電圧制御パターンに
    基づいて設定する手段とを備えたことを特徴とする制動
    システムの制御装置。
  4. 【請求項4】 被接触部に接触した第1の位置と上記被
    接触部から離間した第2の位置との間を往復動作可能に
    設けられた可動部と、上記可動部を被接触部に付勢して
    接触させるばねと、上記ばねの付勢力に対抗して上記可
    動部を被接触部から離間させる電磁石と、上記電磁石を
    制御する制御装置とを備え、上記被接触部と上記可動部
    との相対的な動作を制御する制動システムにおける、上
    記制御装置であって、 上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 上記電流検出手段で検出された電流値を微分して微分値
    を得る手段と、 上記可動部が被接触部から離間している状態で所定の信
    号を受信すると、上記電磁石のコイルに印加する電圧を
    低下し、上記微分値が所定の値になるとそのとき上記コ
    イルに印加されている電圧を維持する手段とを備えたこ
    とを特徴とする制動システムの制御装置。
  5. 【請求項5】 被接触部に接触した第1の位置と上記被
    接触部から離間した第2の位置との間を往復動作可能に
    設けられた可動部と、上記可動部を被接触部に付勢して
    接触させるばねと、上記ばねの付勢力に対抗して上記可
    動部を被接触部から離間させる電磁石と、上記電磁石を
    制御する制御装置とを備え、上記被接触部と上記可動部
    との相対的な動作を制御する制動システムにおける、上
    記制御装置であって、 上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 上記電流検出手段で検出された電流値を微分して微分値
    を得る手段と、 上記可動部が被接触部から離間している状態で所定の信
    号を受信すると、上記所定の信号を受信したとき上記電
    磁石のコイルに印加されている電圧よりも低い電圧から
    上記電磁石のコイルに印加する電圧を低下し、上記微分
    値が所定の値になるとそのとき上記コイルに印加されて
    いる電圧を維持する手段とを備えたことを特徴とする制
    動システムの制御装置。
  6. 【請求項6】 被接触部に接触した第1の位置と上記被
    接触部から離間した第2の位置との間を往復動作可能に
    設けられた可動部と、上記可動部を被接触部に付勢して
    接触させるばねと、上記ばねの付勢力に対抗して上記可
    動部を被接触部から離間させる電磁石と、上記電磁石を
    制御する制御装置とを備え、上記被接触部と上記可動部
    との相対的な動作を制御する制動システムにおける、上
    記制御装置であって、 上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 上記電流検出手段で検出された電流値を微分して第1の
    微分値を得る手段と、 上記第1の微分値に基づいて上記電磁石のコイルに印加
    する電圧を切り換える手段と、 上記第1の微分値を更に微分して第2の微分値を得る手
    段と、 上記第2の微分値に基づいて上記電磁石のコイルに印加
    する電圧を切り換える手段とを備えたことを特徴とする
    制動システムの制御装置。
  7. 【請求項7】 被接触部に接触した第1の位置と上記被
    接触部から離間した第2の位置との間を往復動作可能に
    設けられた可動部と、上記可動部を被接触部に付勢して
    接触させるばねと、上記ばねの付勢力に対抗して上記可
    動部を被接触部から離間させる電磁石と、上記電磁石を
    制御する制御装置とを備え、上記被接触部と上記可動部
    との相対的な動作を制御する制動システムにおける、上
    記制御装置であって、 上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 上記電流検出手段で検出された電流値を微分して微分値
    を得る手段と、 上記微分値に基づいて上記電磁石のコイルに印加する電
    圧を切り換える手段と、 上記電磁石のコイルに印加する電圧を切り換えた後、上
    記電流検出手段で検出された電流値が所定の値を超える
    と、上記電磁石に印加する電圧を遮断する手段とを備え
    たことを特徴とする制動システムの制御装置。
  8. 【請求項8】 被接触部に接触した第1の位置と上記被
    接触部から離間した第2の位置との間を往復動作可能に
    設けられた可動部と、上記可動部を被接触部に付勢して
    接触させるばねと、上記ばねの付勢力に対抗して上記可
    動部を被接触部から離間させる電磁石と、上記電磁石を
    制御する制御装置とを備え、上記被接触部と上記可動部
    との相対的な動作を制御する制動システムにおける、上
    記制御装置であって、 上記電磁石のコイルに流れる電流を検出する電流検出手
    段と、 上記電流検出手段で検出された電流値を微分して微分値
    を得る手段と、 上記微分値に基づいて上記電磁石のコイルに印加する電
    圧を切り換える手段と、 上記電磁石のコイルに印加する電圧を切り換えてから所
    定時間経過後、上記電磁石に印加する電圧を遮断する手
    段とを備えたことを特徴とする制動システムの制御装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一に記載の制御
    装置を備えた制動システム。
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