JP2009041654A - ブレーキの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ばね力で制動付加し、永久磁石と電磁石の併用で制動解除動作するものにおいて小型化できるブレーキの制御装置を提供することにある。
【解決手段】被制動体1に制動片2を押圧し制動を付加するための制動ばね4と、この制動ばね4の付勢力に抗して作動し制動を解除する磁気駆動手段5a,5bとで構成し、この磁気駆動手段5a,5bは第1継鉄8a,8bと第2継鉄9a,9bと電磁コイル7a,7b及び永久磁石6a,6bとからなり、この第1継鉄8a,8b又は第2継鉄9a,9bを固定体とし他方を可動体として構成し、前記電磁コイル7a,7bを励磁付勢して制動解除動作、励磁消勢して制動付加動作を行うコイル電流励磁回路12を備えたブレーキ装置において、前記コイル電流励磁回路12は、前記電磁コイル7a,7bを直流電源で前記制動解除動作時には一方向の極性励磁とし、前記制動付加動作時には制動解除動作時と逆方向の極性励磁とするようにした構成。
【選択図】図1

Description

本発明は、被制動体に対してばね力で制動片を押圧して制動力を付加し、電磁コイルと永久磁石及び継鉄で構成される磁気駆動手段の電磁コイルで制動力の解除動作及び付加動作をするブレーキの制御に関するものである。
従来、ブレーキ装置として、継鉄、電磁コイル及び永久磁石からなる前記磁気吸引手段が提案されており、いずれも永久磁石で可動体を吸着して制動付加状態とし、電磁コイルによって永久磁石の磁束とは逆方向に励磁して永久磁石の吸引力を打ち消すようにして制動を解除するものである(例えば特許文献1乃至5参照)。
また、前記磁気吸引手段の電磁コイルの励磁回路が提案されている(例えば特許文献2、3)。
実公昭52−6779号公報 実公昭62−3329号公報 特公昭62−4264号公報 実公平2−4258号公報 特開2000−186724号公報
エレベーター用ブレーキ装置などによく見られるように、一般にブレーキ装置として負動作の電磁ブレーキが用いられている。すなわち、直流電流の通電、遮断でブレーキの解除、付加が比較的簡単に行われるためである。励磁電源を通電時、電磁石の磁気力で被制動体への押圧を解除して制動解除し、励磁電流遮断時、被制動体にばね力で押圧して制動付加するものであり、ばね力に十分対抗できる磁気力の電磁石が必要である。
近年、エレベーターでは昇降路頂部の機械室を不要とする機械室レスエレベーターが主流となってきた。この場合、昇降路内の限られた空間に巻上機を設置する必要がある。すなわち、巻上機の小型化、とくにブレーキ装置の小型化が重要となってきた。そこで、電磁石に永久磁石を併用して小型化することが考えられている。
電磁石と永久磁石を併用したブレーキ装置は、上記特許文献1乃至5に提案され、電磁石の継鉄内に永久磁石を埋設し、永久磁石の磁気力で被制動体を圧接して制動を付加し、電磁石の磁気力で永久磁石の磁気力を反発させて被制動体の圧接を解除して制動解除するものである。しかし、ばね力で制動付加し、永久磁石と電磁石の併用で制動解除動作するものは提案されていなかった。
本発明の目的は、ばね力で制動付加し、永久磁石と電磁石の併用で制動解除動作するものにおいて小型化できるブレーキの制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1では、被制動体に制動片を押圧し制動を付加するための制動ばねと、この制動ばねの付勢力に抗して作動し制動を解除する磁気駆動手段とで構成し、この磁気駆動手段は第1継鉄と第2継鉄と電磁コイル及び永久磁石とからなり、この第1継鉄又は第2継鉄を固定体とし他方を可動体として構成し、前記電磁コイルを励磁付勢して制動解除動作、励磁消勢して制動付加動作を行うコイル電流励磁回路を備えたブレーキ装置において、前記コイル電流励磁回路は、前記電磁コイルを直流電源で前記制動解除動作時には一方向の極性励磁とし、前記制動付加動作時には制動解除動作時と逆方向の極性励磁とするようにしたことを特徴とする。
この構成により、制動解除保持時に永久磁石の磁気力により、電磁コイルの磁気力を低減、すなわち電磁コイルの励磁電流を低減できるので電磁コイルを小型化でき、全体として磁気吸引手段、ブレーキ装置を小型化できる。
また、請求項2では、請求項1において、前記コイル電流励磁回路は、直流電源と、この直流電源からの電流を制御するコイル電流供給手段と、前記電磁コイルに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段と、前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段と、前記コイル電流指令手段の指令値と前記電流検出手段の検出値を入力して前記コイル電流供給手段を制御して電磁コイルの電流を制御するコイル電流制御手段とからなり、前記コイル電流指令手段の指令により前記制動解除動作時には電磁コイルを一方向に励磁し、前記制動付加動作時には電磁コイルを制動解除動作時と逆方向に励磁するようにしたことを特徴とする。
この構成により、電磁コイルによる磁束を連続的にできるとともに、請求項1と同様に電磁コイルを小型化でき、全体として磁気吸引手段、ブレーキ装置を小型化できる。
また、請求項3では、請求項1において、前記コイル電流励磁回路は、二組の直流電源と電流制限抵抗及び接点からなり、前記接点で、前記制動解除動作時には電磁コイルを一方の直流電源で一方向に励磁し、前記制動付加動作時には電磁コイルを他方の直流電源で制動解除動作時と逆方向に励磁するようにしたことを特徴とする。
この構成により、電磁コイルの励磁回路を簡単化できるとともに、請求項1と同様に電磁コイルを小型化でき、全体として磁気吸引手段、ブレーキ装置を小型化できる。
また、請求項4では、請求項1において、前記コイル電流励磁回路は一組の直流電源と電流制限抵抗及び接点からなり、この接点で、前記制動解除動作時には電磁コイルを一方向に励磁し、前記制動付加動作時には電磁コイルを制動解除動作時と逆方向に励磁するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項1と同様な効果が得られる。
また、請求項5では、請求項3乃至4において、前記コイル電流励磁回路は、直流電源と、この直流電源からの出力の直流電流に対して一定電流にする定電流ダイオードと、この定電流ダイオードの出力の直流電流を制御する電流制限抵抗と、接点とで構成したことを特徴とする。
この構成により、コイル電流の保持電流一定制御できるとともに、請求項1と同様な効果が得られる。
また、請求項6では、請求項1乃至5において、前記コイル電流励磁回路は、電磁コイルを直流電源で前記制動解除動作時には一方向の励磁とし、制動解除動作完了後、制動解除保持の励磁に切り替え、前記制動付加動作時には制動解除動作時と逆方向に励磁するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項1と同様な効果が得られる。
また、請求項7では、請求項1乃至6において、前記磁気駆動手段の磁気吸引力は、永久磁石だけでは制動解除保持ができない設定としたことを特徴とする。
この構成により、コイル電流が遮断された時、制動付加状態に復帰できる効果が得られる。
また、請求項8では、請求項1乃至6において、前記磁気駆動手段は、制動解除の保持状態で前記電磁コイルを消勢すると制動付加状態になるようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項7と同様な効果が得られる。
また、請求項9では、請求項1乃至6において、前記磁気駆動手段の磁気吸引力は、制動付加動作時、前記可動体を制動解除保持ができないコイル電流に設定したことを特徴とする。
この構成により、請求項7と同様な効果が得られる。
また、請求項10では、請求項1乃至9において、前記磁気駆動手段は、制動付加状態で可動体の動きを制限し開放状態を保持する開放保持手段を設けたことを特徴とする記載のブレーキ制御装置。
この構成により、制動付加動作時で制動付加状態に復帰した際、再度、可動体を吸引し制動解除状態となるのを防止できる効果が得られる。
また、請求項11では、請求項10において、前記開放保持手段は係合子と押ばねとで構成し、この係合子をばね力で可動側体に押圧するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項10と同様な効果が得られる。
また、請求項12では、請求項10において、前記開放保持手段は係合子と、押圧ばねと、アクチュエータで構成し、ばね力で前記係合子を可動側体に押圧し、前記アクチュエータでばねの押圧力を解除して前記可動側体の開放保持を解除するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項10と同様な効果が得られる。
また、請求項13では、請求項10において、前記開放保持手段は永久磁石と継鉄とからなる磁気吸着手段で可動側体の開放を保持するようにしたことを特徴とする。
この構成により、請求項10と同様な効果が得られる。
本発明によれば、ばね力で制動付加し、永久磁石と電磁石の併用で制動解除動作するものにおいて小型化できるブレーキ制御装置を提供することができる。
以下、本発明のブレーキ制御装置の実施形態を図面に基き説明する。
図1乃至図9は、本発明のブレーキ制御装置の一実施形態で、図1はブレーキ装置の一例としてドラムブレーキの全体構成図、図2は可動体である第2継鉄の非吸着で開放状態を示す図1の磁気駆動手段の拡大図、図3は図2の永久磁石の形状の一例を示す図、図4は図1の電磁コイルの励磁回路、図5は図2の磁気駆動手段の可動体である第2継鉄の吸着状態を示す図、図6は図2の磁気駆動手段の制動解除動作から制動付加動作までの動作タイミング図、図7は磁気駆動手段の磁束と空隙の関係及び制動解除保持時の永久磁石磁束の設定を示す図、図8A、図8Bは可動体である第2継鉄の作動検知方法の一例を示す図で、図8Aは第2継鉄が非吸着状態、図8Bは第2継鉄が吸着状態を示す図、図9A、図9Bは図8A、図8Bの可動体である第2継鉄の作動検知結果による正常、異常判断を示す図である。
図1において、1は被制動体としてのブレーキドラムで、このブレーキドラム1の外周制動面1aに一対の制動片2が当接するようになっている。3は一対の制動腕で、前記制動片2を中間部3cに備え一端部3aを可回転的に支持されている。4は一対の制動ばねで制動腕3の他端部3bに配置され、矢印4a、4b方向にばね力が作用し、前記制動片2が制動面1aに矢印2a、2b方向に押圧力を作用するようになっている。
5a、5bは磁気駆動手段で、前記制動ばね4に対抗してブレーキドラム1への押圧力を解除するように、前記制動腕3の他端部3b近辺に設けられる。前記磁気駆動手段5a、5bは磁石部10a、10bと第2継鉄9a、9bからなり、この磁石部10a、10bは永久磁石6a、6bと、電磁コイル7a、7bと、第1継鉄8a、8bとで構成される。前記第1継鉄8a、8bには電磁コイル7a、7b及び永久磁石6a、6bが配置され、磁石部10a、10bは第1継鉄8a、8bの磁極面11a、11bを有し、この磁極面11a、11bに対向して第2継鉄9a、9bが配置される。すなわち、磁気駆動手段5a、5bとして同様形状、構成のものを2組有し、前記ブレーキドラム1の中心線1bに対してほぼ左右対称に配置される。また、可動側の第2継鉄9a、9bの動き(矢印9c、9d)が第1継鉄8a、8bを貫通して反対側に出るようになっており、前記制動腕3の他端部3bを駆動し、制動片2まで一体的に駆動するようになっている。
この実施例では第1継鉄8a、8b側が固定で第2継鉄9a、9b側が可動であるが、逆に第1継鉄8a、8b側が可動で第2継鉄9a、9b側が固定であっても良い。そして、前記電磁コイル7a、7bに通電すると第2継鉄9a、9bが吸引され、前記制動腕3を押し拡げる方向に作動する。12は前記電磁コイル7a、7bに通電するコイル電流励磁回路であり、電磁コイル7a、7bの励磁電流を制御する。13はこのコイル電流励磁回路12に供給する交流電源、14はこの交流電源13を接続又は遮断する電磁接触器の接点であり、この接点14を介して前記コイル電流励磁回路12に接続される。
図2において、第1継鉄8a、8bはE字状断面で、このE字状断面の凹部に永久磁石6a、6bと電磁コイル7a、7bとが第2継鉄9a、9bの可動方向(矢印9c、9d)に対して直列状に配置されて磁石部10a、10bが形成される。永久磁石6a、6bの磁極面11c、11d及び第1継鉄8a、8bの磁極面11a、11bが並行して、一定の空隙で第2継鉄9a、9bに対向するようになっている。
この実施例では永久磁石6a、6bの磁極面11c、11dが第1継鉄8a、8bの磁極面11a、11bより突出ているが、同一面であっても良いし窪んでいても良い。第2継鉄9a、9bはそれぞれ軸16a、16bに支持され、この軸16a、16bは第1継鉄8a、8bの中心部で軸受17に可動支持される。
この図は電磁コイル7a、7bに非通電時で第2継鉄9a、9bが非吸着、開放状態を示しており、永久磁石6a、6bによる磁束6cが発生しているが第2継鉄9a、9bとの空隙が大きいのでほとんど吸引力として作用しない。そして、電磁コイル7a、7bに通電すると第2継鉄9a、9bが吸引され、矢印9c、9dの方向に移動する。18は空隙保持片で第2継鉄9a、9bが磁石部10a、10bに吸引、吸着される時、一定空隙を保持する。15は第1継鉄9a、9bの開放保持手段で電磁コイル7a、7b非通電時に可動体である第1継鉄9a、9bの開放を保持し、押ばね15aと係合子15bからなり、第1継鉄9a、9bの外周面に形成した窪み9eに係合子15bが係合されて拘束されるようになっている。
図3は図1の永久磁石6a、6bで、断面が横凹状の環状永久磁石6a、6bであり、凹状の突出部にN極、S極が形成され、この例では外周側がN極、内周側がS極であるが、逆に形成されても良い。
図4において、12はコイル電流励磁回路、19a、19bは交流を直流に変換する直流変換素子で二組の直流電源19を構成する。20a、20bはトランジスタ等のスイッチング素子で周知のコンプリメンタル型を構成している。21は前記電磁コイル7a、7bに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段、22は前記電磁コイル7a、7bの電流を検出するための電流検出手段、23はコイル電流制御手段であり、前記コイル電流指令手段21の指令値と前記電流検出手段22の検出値を入力して、前記コイル電流指令手段21の指令値と前記電流検出手段22の検出値とが一致するようにスイッチング素子20a、20bへ駆動信号を出力し、前記電磁コイル7a、7bの電流を制御する。
なお、24a、24bはダイオード、25a、25bは抵抗で前記スイッチング素子20a、20bのベース、エミッタ間の電圧降下補償を行う。前記コイル電流励磁回路12は前記直流電源19と、前記スイッチング素子20a、20bと、前記コイル電流指令手段21と、前記電流検出手段22と、コイル電流制御手段23とで構成される。
すなわち、この実施例はスイッチング素子20a、20bでコンプリメンタル型を形成しているので、コイル電流制御手段の出力がプラスの時はスイッチング素子20aが導通して実線で示すP方向のコイル電流が流れ、コイル電流制御手段の出力がマイナスの時はスイッチング素子20bが導通して点線で示すN方向のコイル電流が流れる。26は前記電磁コイル7a、7bと並列に接続される放電抵抗で、電源が遮断された時に電磁コイル7a、7bに蓄えられたエネルギを放出消費するもので電磁コイル7a、7b自体の合成抵抗の約10倍程度に設定される。
図5において、前述したように磁気駆動手段5a、5bはほぼ同じものが左右対称に配置されるので一方側の磁気駆動手段5aに符号を付し、他方側は省略する。この図は前記図2に対して、永久磁石6a、6bの磁束6c方向と同方向の磁束7cとなるように電磁コイル7a、7bに通電し第1継鉄9a、9bを吸引した状態を示し、空隙保持片18により一定空隙を保っている状態である。
この場合、永久磁石6a、6bの磁束6cと電磁コイル7a、7bの磁束7cが加算されて第1継鉄9a、9bに作用し吸引される。また、開放保持手段15は第1継鉄9a、9bの吸引移動により係合子15bは窪み9eからはずれて拘束が解除されるようになっている。
図6に基づいて、この実施例の制動解除から制動付加まで、すなわち、T1時点からT7時点までの動作を説明する。
T1時点で電源供給の接点14が接続、T6時点で遮断となり、T7でコイル電流が消滅する。磁気駆動手段5a、5bとしてはT1からT5の期間が制動ばね4の力に対抗しての制動解除動作であり、このうちT1からT4が解除動作促進期間で制動解除を速める期間であり、T4からT5が解除保持期間である。T5からT7の期間が制動付加動作で制動ばね4の力を回復させて制動を付加する期間である。この図では誇張して示すが、T1からT7までの一連の動作期間で、制動解除促進期間及び制動付加動作期間は非常に短く、ほとんどが制動解除保持期間である。
すなわち、T1時点で制動解除指令を受けると、 (g)の接点動作で接点14が接続し、(a)のコイル電流指令で正極性方向パルス状の指令を発生し、電磁コイル7a、7bに電流が流れ始め、(b)のコイル電流のように回路の時定数に従って増加し目標電流値iの一定値となる。一方、永久磁石6a、6bによる空隙部通過の磁束は、T1時点までは空隙部の磁気抵抗が大きく、ほとんど零である。T1時点でコイル電流が流れると、主に電磁コイル7a、7bによる磁束で第2継鉄9a、9bを磁気吸引し、(f)の磁石空隙が小さくなる。この磁石空隙が小さくなるとともに永久磁石6a、6bによる空隙通過磁束も増大し、(e)合計磁束に示す通り、永久磁石6a、6bの磁束と電磁コイル7a、7bの磁束が合計されて流れる。第2継鉄9a、9bの吸着状態で永久磁石6a、6b及び電磁コイル7a、7bによる空隙通過磁束は一定となる。
第1継鉄8a、8bと第2継鉄9a、9bとの間の磁石空隙は、(f)に示すようにT1時点からゆっくりと狭くなるが、途中のT2から急激に狭くなり、T3時点で完全に第2継鉄9a、9b側に吸引し、T4時点では吸着保持状態となる。
このT1時点からT4時点までの制動解除時初期動作では、通電初期のコイル電流が大きくなるようなパルス状の指令を与えて制動解除動作を速くしている。そして、第2継鉄9a、9bが完全に吸引された後は、磁石空隙が小さくなるので磁気回路の磁気抵抗が減少し、電磁コイル7a、7bに流れる励磁電流は少なくても、ばね力に打ち勝つ吸引力が発生するので、T4時点で(a)コイル電流指令を下げて、すなわちコイル電流を下げて、T4からT5までの期間は目標電流値iの一定の保持電流にする。この期間、永久磁石6a、6bの磁束が加わっているので、電磁コイル7a、7bの磁束分は(b)のコイル電流を零近くまで低減することができる。永久磁石6a、6bが無い場合は(b)のコイル電流に点線で示すように、従来どおりの大きい電流が必要である。この点線と実線の差が永久磁石6a、6bの効果である。
そして、T5時点で制動付加指令により、(a)のコイル電流指令で負極性方向パルス状の指令を発生し、電磁コイル7a、7bの電流が(b)コイル電流のように回路の時定数に従って減少し零を通過して、目標電流値iの負方向に流れる。T6時点でコイル電流指令が遮断しコイル電流は回路の時定数に従って零となり、磁石空隙部の合計磁束も(d)の磁束のように零に近づく。第2継鉄9a、9bは制動ばね4の力で押し戻され、磁石空隙も(f)のように戻って大きくなる。永久磁石6a、6bの磁束も磁石空隙が大きくなるので、空隙部通過磁束がほとんど零になる。
上記のように、T5からT6の期間は、永久磁石6a、6bの磁束方向と逆極性方向に電磁コイル7a、7bの磁束を発生させている。これは制動付加動作を速くするためである。すなわち、電磁コイル7a、7bを小型化するのに、制動解除保持をできるだけ永久磁石6a、6bの磁気力で行い、電磁コイル7a、7bの磁気力を低減、つまりコイル電流を小さくする。したがって、永久磁石6a、6bの磁気力が強いと、コイル電流を遮断しても制動付加状態への復帰が遅くなるので、永久磁石6a、6bの磁束を打ち消すように電磁コイル7a、7bの磁束を逆方向に加える。逆方向磁束を加える時間と大きさは、再び第1継鉄9a、9bを吸引して制動解除状態とならないように設定される。
図7において、第2継鉄9a、9bが完全に吸引されるまでの磁石空隙部の合計磁束と磁石空隙の関係は制動解除時(磁束増加時)と制動付加時(磁束減少時)とではヒステリシスがあり、制動付加時に第2継鉄9a、9bが動作する磁束は制動解除時よりも小さい。すなわち、図6の(f)磁石空隙の特性と対応させると、制動解除時は、制動解除開始点a→磁石空隙の狭くなる変化開始点b(第2継鉄9a、9bの吸引変位開始点)→完全吸引、吸着点c→最大磁束d点へと経過し、制動解除保持の磁束g点となる。制動付加時は、制動解除保持点g→磁石空隙の広くなる変化開始点e(第2継鉄9a、9bが復帰変位開始点)→ブレーキドラム1への制動片2が接触する点fへと経過する。
なお、第2継鉄9a、9bと制動片2は制動腕3を介して一体的な動きをするので、本説明では第2継鉄9a、9bの動きは制動片2の動きとすることができる。この際、上記制動解除保持の磁束g点では、永久磁石6a、6bの磁束分がe点以降の例えばh点に設定され、電磁コイル7a、7bの磁束分がg点−h点である。このh点は電磁コイル7a、7bの磁束が遮断される時、制動ばね4のばね力で制動付加状態となるようになっている。
すなわち、h点がe点を超えg点に近いほど永久磁石6a、6bの磁束分が大きくなり、電磁コイル7a、7bの磁束分が小さくできるので一層電磁コイル7a、7bの小型化が可能となるが、電磁コイル7a、7bの磁束が遮断される時、制動ばね4のばね力で制動付加状態とならないからである。制動付加動作の確実性を考慮すると、上記のように電磁コイル7a、7bの通電を遮断した時に、永久磁石6a、6bの磁気吸引力は制動ばね4のばね力未満に設定することが良好である。
したがって、上記のように、図6のT1からT6までの制動解除及び付加動作時間で制動解除保持時間が圧倒的に長いので、図6の(b)コイル電流で示す点線から実線の電流低減分の効果は大きく、結果として電磁コイル7a、7bの温度上昇低減になるので電磁コイル7a、7bの小型化、磁石部10a、10bの小型化、そして磁気駆動手段5a、5bの小型化、すなわち、ブレーキ装置の小型化となる効果が得られる。
図8A、図8Bにおいて、図8Aは電磁コイル7a、7b非通電、可動体である第1継鉄9a、9bが非吸着状態を示し、図8Bは電磁コイル7a、7b通電、第1継鉄9a、9bを吸着状態を示す。27は第1継鉄9a、9bに結合されるブラケット、28はこのブラケット27すなわち第1継鉄9a、9bの非吸着状態を検知する検知手段であり、29は第1継鉄9a、9bの吸着状態を検知する検知手段ある。この検知手段28、29は例えばマイクロスイッチからなり、第1継鉄9a、9bの非吸着状態では検知手段28がON、検知手段29がOFF、第1継鉄9a、9bの吸着状態では検知手段28がOFF、検知手段29がONとなるように構成される。
図9A、図9Bにおいて、前記図8A 、図8Bでの可動体である第1継鉄9a、9bの状態検知結果の判断を示す。すなわち、図9Aの通り、第1継鉄9a、9bが非吸着時は、30で検知手段28がON、31で検知手段29がOFFで正常状態と判断し運転を継続し、30で検知手段28がOFF、31で検知手段29がONの場合は異常状態と判断し運転を停止する。また、図9Bの通り、第1継鉄9a、9bが吸着時は、32で検知手段28がOFF、33で検知手段29がONで正常状態と判断し運転を継続し、32で検知手段28がON、33で検知手段29がOFFの場合は異常状態と判断し運転を停止する。
なお、上記図8A、図8Bでは、検知手段として2個のスイッチ構成で説明したが、可動体である第1継鉄9a、9bの状態を連続的に検知できる検知手段1個で構成し、検知出力の大きさで状態を検知、判断するようにしても良い。
次に、コイル電流励磁回路12の他の実施形態を図10、図11に基づいて説明する。
図10は前記図4相当の電磁コイルの励磁回路図で、図4と同様なパターンで電磁コイル7a、7bに電流を流すが、異なる点は接点と電流制限抵抗でコイル電流をP、N方向に制御させていることである。図4と同一部については同一符号を付して説明を省略する。
14a、14bはこの交流電源13を接続又は遮断する電磁接触器の接点、19a、19bは交流を直流に変換する直流変換素子で二組の直流電源19を構成する。34a、34bは電磁コイル7a、7bに通電、遮断する接点、36a、36bはそれぞれ直流変換素子19a、19bの出力電圧に対し一定の直流電流にする定電流ダイオード、R0、R1はP方向の電流を制限する電流制限抵抗、R2はN方向の電流を制限する電流制限抵抗でそれぞれ直列に接続される。35は定電流ダイオードと抵抗R0との直列接続部に並列接続される常閉接点である。この実施形態でのコイル電流励磁回路12は直流電源19、接点34a、34b、35、定電流ダイオード36a、36b及び抵抗R0、R1、R2とで構成される。
次に、図11に基づいて、図10の実施形態の制動解除から制動付加までの動作、すなわち、T1時点からT7時点までの動作を説明する。この図11は磁気駆動手段の制動解除動作から制動付加動作までの動作タイミング図で、前記図6相当図であり同一部については同一符号を付して説明を省略する。
制動解除動作時のT1からT5まで交流電源13供給の接点14a及び接点34aが接続、制動解除促進動作時のT1からT4まで接点35が接続し、抵抗R1により目標電流値iが流れる。制動解除保持動作時にT4からT5までは抵抗R0とR1により目標電流値iが流れる。制動付加動作時のT5からT6まで接点14b及び接点34bが接続し、抵抗R2により目標電流値iが流れる。前記図6で示したコイル電流指令と同じパターンのコイル励磁電圧となっている。
これにより、電磁コイル7a、7bには、前記図6で示したコイル電流と同様に、(b)のコイル電流が流れる。なお、定電流ダイオード36a、36bは制動解除保持動作時にP方向のコイル電流を一定に保つこと、また、制動付加動作時にN方向のコイル電流を一定に保つためにある。
これにより、前記図6の実施例と同様な効果が得られるとともに、コイル励磁回路が簡単にできる効果が得られる。
次に、コイル電流励磁回路12の他の実施形態を図12、図13に基づいて説明する。
図12は前記図4相当の電磁コイルの励磁回路図で、図4と同様なパターンで電磁コイル7a、7bに電流を流すが、異なる点は一組の直流電源を用い、切替スイッチと電流制限抵抗でコイル電流を正負方向に制御させていることである。 図4と同一部については同一符号を付して説明を省略する。
19は直流電源としての交流を直流に変換する直流変換素子、36a、36bは直流変換素子19の出力電圧に対し一定の直流電流にする定電流ダイオード、R0、R1はP方向の電流を制限する電流制限抵抗、R2はN方向の電流を制限する電流制限抵抗でそれぞれ直列に接続される。35は定電流ダイオード36aと抵抗R0との直列接続部に並列接続される常閉接点である。37は切替スイッチで接点37a、37bを有し、この接点37a、37bでコイル電流をP、N方向に切替えて励磁する。電磁コイル7a、7bと放電抵抗26の並列接続に対して前記直流変換素子19の直流出力が常閉接点38を介して接続される。
この常閉接点38は電源が遮断される時、電磁コイル7a、7b放電電流を速く消滅させるとき開放される。この実施形態でのコイル電流励磁回路12は直流電源としての直流変換素子19、定電流ダイオード36a、36b、抵抗R0、R1、R2及び切替スイッチ37とで構成される。
次に、図13に基づいて、この実施形態の制動解除から制動付加までの動作、すなわち、T1時点からT7時点までの動作を説明する。この図13は磁気駆動手段の制動解除動作から制動付加動作までの動作タイミング図で、前記図6相当図であり、同一部については同一符号を付して説明を省略する。
制動解除動作時のT1からT5まで交流電源13供給の接点14が接続、制動解除動作時のT1からT5まで切替スイッチの接点37aが接続するとともに制動解除促進動作時のT1からT4まで抵抗R0の短絡接点35が接続、抵抗R1により目標電流値iが流れる。制動解除保持動作時にT4からT5までは抵抗R0とR1により目標電流値iが流れる。制動付加動作時のT5からT6まで切替スイッチの接点37aが接続し抵抗R2により目標電流値iが流れる。前記図6で示したコイル電流指令と同じパターンのコイル励磁電圧となっている。
これにより、電磁コイル7a、7bには、前記図6で示したコイル電流と同様に、(b)のコイル電流が流れる。なお、定電流ダイオード36a、36bは制動解除保持動作時にP方向のコイル電流を一定に保つこと、また、制動付加動作時にN方向のコイル電流を一定に保つためにある。
これにより、前記図6の実施例と同様な効果が得られるとともに、コイル励磁回路が簡単にできる効果が得られる。
次に、第1継鉄9a、9bの開放保持手段15の他の実施形態を図14A、図14Bに基づいて説明する。
図14Aは前記図2相当図で可動体である第1継鉄9a、9bの非吸着で開放状態を示し、図14Bは前記図5相当図で可動体である第1継鉄9a、9bの吸着状態を示す。図2、図5と異なるのは、非吸着時にの係合子15bと窪み9eとの係合解除をアクチュエータで行うことである。なお、図2、図5と同一部については同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、図14Aにおいて、開放保持手段15は押しばね15a、係合子15b及びアクチュエータ15cとで構成され、係合子15bが押しばね15aで第1継鉄9a、9bの窪み9eに係合されて第1継鉄9a、9bの動きが拘束されている。
また、図14Bにおいて、電磁コイル7a、7bに通電されると同時に前記アクチュエータ15cが係合子15bを駆動し、窪み9eから係合子15bの係合解除する。そして、電磁コイル7a、7bが通電遮断されると同時に前記アクチュエータ15cが駆動解除され、第1継鉄9a、9bが元の位置に復帰し、係合子15bが窪み9eに係合して動きを拘束する。
これにより、前記図2、図5の実施例と同様な効果が得られるとともに、第1継鉄9a、9bの溝9eとの係合解除時の抵抗を減少させる効果が得られる。
次に、第1継鉄9a、9bの開放保持手段15の他の実施形態を図15A、図15Bに基づいて説明する。
図15Aは前記図2相当図で可動体である第1継鉄9a、9bの非吸着で開放状態を示し、図15Bは前記図5相当図で可動体である第1継鉄9a、9bの吸着状態を示し、図15Cはこの実施例の磁気吸着手段を示す。図2、図5と異なるのは、第1継鉄9a、9bの動きの拘束を永久磁石等の磁気力で行ったことである。なお、図2、図5と同一部については同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、図15Aにおいて、開放保持手段15は基台39と磁気吸着手段40とで構成され、磁気吸着手段40が第1継鉄9a、9bと対向して磁気吸引するように基台39に設けられ、この第1継鉄9a、9bが基台側に吸引されて動きが拘束される。第1継鉄9a、9bが吸引される際、基台との衝突衝撃を緩和するためにゴム等の緩衝体41が基台に設けられる。
また、図15Bにおいて、電磁コイル7a、7bに通電されると、磁石部10a、10bの吸引力により第1継鉄9a、9bが吸引され第1継鉄9a、9bの拘束が解除状態となる。そして、電磁コイル7a、7bが通電遮断されると、第1継鉄9a、9bが元の位置に復帰し、基台39の磁気吸着手段40の磁気吸引で第1継鉄9a、9bの動きを拘束する。なお、前記磁気吸着手段40は、例えば図15Cに示すように、ボタン状の永久磁石40aと継鉄40bとで構成される。
これにより、前記図2、図5の実施例と同様な効果が得られるとともに、第1継鉄9a、9bの係合構造が簡単になる効果が得られる。
本発明の一実施形態になるブレーキ制御装置の全体構成図である。 可動体である第2継鉄の非吸着で開放状態を示す図1の磁気駆動手段の拡大図である。 図2の永久磁石の形状の一例を示す図である。 図1の電磁コイルの励磁回路である。 図2の磁気駆動手段の可動体である第2継鉄の吸着状態を示す図である。 図2の磁気駆動手段の制動解除動作から制動付加動作までの動作タイミング図である。 磁気駆動手段の磁束と空隙の関係及び制動解除保持時の永久磁石磁束の設定を示す図である。 可動体である第2継鉄の作動検知方法の一例を示す図で第2継鉄が非吸着状態を示す図である。 可動体である第2継鉄の作動検知方法の一例を示す図で、第2継鉄が吸着状態を示す図である。 図8Aの可動体である第2継鉄の作動検知結果による正常、異常判断を示す図である。 図8Bの可動体である第2継鉄の作動検知結果による正常、異常判断を示す図である。 本発明の他の実施形態になる電磁コイルの励磁回路図で図4相当図である。 図10の制動解除動作から制動付加動作までの動作タイミング図で図6相当図である。 本発明のさらに他の実施形態になる電磁コイルの励磁回路図で図4相当図である。 図12の制動解除動作から制動付加動作までの動作タイミング図で図6相当図である。 本発明の他の実施形態になる開放保持手段を示す図で図2相当図である。 本発明の他の実施形態になる開放保持手段を示す図で、図5相当図である。 本発明のさらに他の実施形態になる開放保持手段を示す図で、図2相当図である。 本発明のさらに他の実施形態になる開放保持手段を示す図で、図5相当図である。 図15A,図15Bの磁気吸着手段を示す斜視図である。
符号の説明
1 非制動体
2 制動片
4 制動ばね
5a、5b 磁気駆動手段
6a、6b 永久磁石
7a、7b 電磁コイル
8a、8b 第1継鉄
9a、9b 第2継鉄
12 コイル電流励磁回路
15a 押ばね
15b 係合子
15c アクチュエータ
19、19a、19b 直流電源
R0、R1、R2 電流制限抵抗
24 コイル電流供給手段
25 コイル電流指令手段
26 電流検出手段
27 コイル電流制御手段
34a、34b、35、37a、37b 接点
28 定電流ダイオード
40 磁気吸着手段
40a 永久磁石
40b 継鉄

Claims (13)

  1. 被制動体に制動片を押圧し制動を付加するための制動ばねと、この制動ばねの付勢力に抗して作動し制動を解除する磁気駆動手段とで構成し、この磁気駆動手段は第1継鉄と第2継鉄と電磁コイル及び永久磁石とからなり、この第1継鉄又は第2継鉄を固定体とし他方を可動体として構成し、前記電磁コイルを励磁付勢して制動解除動作、励磁消勢して制動付加動作を行うコイル電流励磁回路を備えたブレーキ装置において、
    前記コイル電流励磁回路は、前記電磁コイルを直流電源で前記制動解除動作時には一方向の極性励磁とし、前記制動付加動作時には制動解除動作時と逆方向の極性励磁とするようにしたことを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記コイル電流励磁回路は、直流電源と、この直流電源からの電流を制御するコイル電流供給手段と、前記電磁コイルに流す電流を指令するためのコイル電流指令手段と、前記電磁コイルの電流を検出するための電流検出手段と、前記コイル電流指令手段の指令値と前記電流検出手段の検出値を入力して前記コイル電流供給手段を制御して電磁コイルの電流を制御するコイル電流制御手段とからなり、前記コイル電流指令手段の指令により前記制動解除動作時には電磁コイルを一方向に励磁し、前記制動付加動作時には電磁コイルを制動解除動作時と逆方向に励磁するようにしたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ装置。
  3. 前記コイル電流励磁回路は、二組の直流電源と電流制限抵抗及び接点からなり、前記接点で、前記制動解除動作時には電磁コイルを一方の直流電源で一方向に励磁し、前記制動付加動作時には電磁コイルを他方の直流電源で制動解除動作時と逆方向に励磁するようにしたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記コイル電流励磁回路は一組の直流電源と電流制限抵抗及び接点からなり、この接点で、前記制動解除動作時には電磁コイルを一方向に励磁し、前記制動付加動作時には電磁コイルを制動解除動作時と逆方向に励磁するようにしたことを特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装置。
  5. 前記コイル電流励磁回路は、直流電源と、この直流電源からの出力の直流電流に対して一定電流にする定電流ダイオードと、この定電流ダイオードの出力の直流電流を制御する電流制限抵抗と、接点とで構成したことを特徴とする請求項3乃至4記載のブレーキ制御装置。
  6. 前記コイル電流励磁回路は、電磁コイルを直流電源で前記制動解除動作時には一方向の励磁とし、制動解除動作完了後、制動解除保持の励磁に切り替え、前記制動付加動作時には制動解除動作時と逆方向に励磁するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5記載のブレーキ制御装置。
  7. 前記磁気駆動手段の磁気吸引力は、永久磁石だけでは制動解除保持ができない設定としたことを特徴とする請求項1乃至6記載のブレーキ制御装置。
  8. 前記磁気駆動手段は、制動解除の保持状態で前記電磁コイルを消勢すると制動付加状態になるようにしたことを特徴とする請求項1乃至6記載のブレーキ制御装置。
  9. 前記磁気駆動手段の磁気吸引力は、制動付加動作時、前記可動体を制動解除保持ができないコイル電流に設定したことを特徴とする請求項1乃至6記載のブレーキ制御装置。
  10. 前記磁気駆動手段は、制動付加状態で可動体の動きを制限し開放状態を保持する開放保持手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至9記載のブレーキ制御装置。
  11. 前記開放保持手段は、係合子と押ばねとで構成し、この係合子をばね力で可動側体に押圧するようにしたことを特徴とする請求項10記載のブレーキ制御装置。
  12. 前記開放保持手段は、係合子と押圧ばねとアクチュエータで構成し、ばね力で前記係合子を可動側体に押圧し、前記アクチュエータでばねの押圧力を解除して前記可動側体の開放保持を解除するようにしたことを特徴とする請求項10記載のブレーキ制御装置。
  13. 前記開放保持手段は、永久磁石と継鉄とからなる磁気吸着手段で可動側体の開放を保持するようにしたことを特徴とする請求項10記載のブレーキ制御装置。
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