JP2008128305A - 摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキ及びクラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブレーキやクラッチの摩擦板の摩耗において、摩耗の許容限度を超える前に摩耗限界を検知し、ユーザー等に認知させることができる、摩耗検知手段を備えたブレーキ又はクラッチを提供する。
【解決手段】 アーマチュア13と、このアーマチュア13を吸引する励磁コイル15と、摩擦板12とを備え、アーマチュア13と摩擦板12の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行うブレーキ10において、励磁コイル15に通電する電流を微分して微分信号とする微分機能と、励磁コイル15への通電開始から、アーマチュア13が吸引されるまでの時間を、微分信号から算出して時間信号として出力する時間信号出力機能と、時間信号出力機能が出力した時間信号から、摩擦板12が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、判別機能が、摩擦板12が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えた構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、摩擦板を用いたブレーキ及びクラッチに係り、特に、励磁コイル電流の変化で、摩擦板の摩耗限界を検知し、容易にブレーキ及びクラッチの交換時期を把握できるようにした、摩耗検知手段を備えたブレーキ又はクラッチに関する。
アーマチュアと摩擦板との摩擦力を利用したクラッチが、特許文献1乃至3に、開示されている。
また、同じく、アーマチュアと摩擦板との摩擦力を利用したブレーキが、特許文献4乃至6に開示されている。
この摩擦板を用いたブレーキの一例として、乾式複板無励磁作動形ブレーキについて、図10を用いて説明する。
図10は、従来の乾式複板無励磁作動形ブレーキの構成を示す縦断側面図である。
図10に示すように、乾式複板無励磁作動形ブレーキ100の主要構成は、アーマチュア110、プレート120、回転軸130、ハブ140、フィールドコア150、励磁コイル152、摩擦板160、バネ170である。
なお、同図において、122はプレート120とフィールドコア150の固定ネジである。
乾式複板無励磁作動形ブレーキ100では、フィールドコア150の励磁コイル152に電流を流さない状況では、アーマチュア110はバネ170によりプレート120側に付勢され、摩擦板160がアーマチュア110及びプレート120の両面側で摩擦しあうことにより、ブレーキ動作を行う。
一方、フィールドコア150の励磁コイル152に電流を流した状態では、アーマチュア110がバネ170の付勢力に抗してフィールドコア150側に吸着され、ブレーキ動作が解除されることになる。
即ち、非通電時にブレーキがかかり、通電時にブレーキが解除される機能を備えている。
特開2005−331028 特開2005−030491 特開2004−332802 特開2003−090364 特開2002−005206 特開2001−159433
ところで、アーマチュアと摩擦板との摩擦力を利用したクラッチ又はブレーキは、長期間使用すると、摩擦板が摩耗するため交換が必要になる。
しかし、従来のクラッチ又はブレーキでは、交換時期を把握できるベテランサービスマンが減少していることや、また、ユーザーが摩耗量を知る手段がないため、交換時期が来ても交換されずに放置され、摩耗が進行しすぎて動作しなくなる場合がある。
そのため、例えば、製造ラインの組立用ロボットに、従来のクラッチやブレーキが組み込まれている場合、当該クラッチやブレーキの動作不良が原因でライン全体を止めてしまったり、ライン停止の原因がどのクラッチやブレーキの摩耗であるかを特定するまでに、時間がかかる等の問題を備えている。
本発明は、上記課題(問題点)を解決し、ブレーキやクラッチの摩擦板の摩耗において、摩耗の許容限度を超える前に摩耗限界を検知し、ユーザー等に認知させることができる、摩耗検知手段を備えたブレーキ又はクラッチを提供することを目的とする。
本発明の摩耗検知手段を備えたブレーキは、請求項1に記載のものは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行うブレーキにおいて、前記励磁コイルに通電する電流波形を分析し、この電流波形が前記摩擦板の摩耗限界時における所定の電流波形であるか否かを判別する電流波形分析機能と、前記電流波形分析機能が、前記電流波形が前記摩擦板の摩耗限界時における所定の電流波形であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えた構成とした。
請求項2に記載のブレーキは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行うブレーキにおいて、前記励磁コイルに通電する電流を微分して微分信号とする微分機能と、前記励磁コイルへの通電開始から、前記アーマチュアが吸引されるまでの時間を、前記微分信号から算出して時間信号として出力する時間信号出力機能と、前記時間信号出力機能が出力した時間信号から、前記摩擦板が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、前記判別機能が、前記摩擦板が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えた構成とした。
請求項3に記載のブレーキは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行うブレーキにおいて、前記励磁コイルへの通電開始から所定時間経過までの前記励磁コイルに通電する電流を積分して積分値とする積分機能と、前記積分値、或いは、前記励磁コイルへの通電開始から所定時間経過後の励磁コイル電流値により、前記摩擦板が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、前記判別機能が、前記摩擦板が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えた構成とした。
本発明の摩耗検知手段を備えたクラッチは、請求項4に記載のものは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行うクラッチにおいて、前記励磁コイルに通電する電流波形を分析し、この電流波形が前記摩擦板の摩耗限界時における所定の電流波形であるか否かを判別する電流波形分析機能と、前記電流波形分析機能が、前記電流波形が前記摩擦板の摩耗限界時における所定の電流波形であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えた構成とした。
請求項5に記載のクラッチは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行うクラッチにおいて、前記励磁コイルに通電する電流を微分して微分信号とする微分機能と、前記励磁コイルへの通電開始から、前記アーマチュアが吸引されるまでの時間を、前記微分信号から算出して時間信号として出力する時間信号出力機能と、前記時間信号出力機能が出力した時間信号から、前記摩擦板が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、前記判別機能が、前記摩擦板が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えた構成とした。
請求項6に記載のクラッチは、アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行うクラッチにおいて、前記励磁コイルへの通電開始から所定時間経過までの前記励磁コイルに通電する電流を積分して積分値とする積分機能と、前記積分値、或いは、前記励磁コイルへの通電開始から所定時間経過後の励磁コイル電流値により、前記摩擦板が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、前記判別機能が、前記摩擦板が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えた構成とした。
本発明の摩耗検知手段を備えたブレーキは、上記のように構成したために、以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項1乃至3に記載したように構成すると、励磁コイル電流の変化で、ユーザー若しくはサービスマンが、摩擦板が許容範囲以上に摩耗したことを認識するため、ベテランサービスマンでなくても、ブレーキの交換時期を知ることができる。
(2)また、励磁コイル電流により、摩擦板の摩耗限界を検出するようにしたので、簡単な回路を付けるだけで検知が可能となり、ブレーキとして動作しなくなる前に摩擦板の摩耗を検知したり、複数のブレーキを使う場合には不良となる機器を事前に特定することが容易になり、これらを使ったロボット、ライン、システム等の稼働率、メンテナンス効率が向上する。
本発明の摩耗検知手段を備えたクラッチは、上記のように構成したために、以下のような優れた効果を有する。
(1)請求項4乃至6に記載したように構成すると、励磁コイル電流の変化で、ユーザー若しくはサービスマンが、摩擦板が許容範囲以上に摩耗したことを認識するため、ベテランサービスマンでなくても、クラッチの交換時期を知ることができる。
(2)また、励磁コイル電流により、摩擦板の摩耗限界を検出するようにしたので、簡単な回路を付けるだけで検知が可能となり、クラッチとして動作しなくなる前に摩擦板の摩耗を検知したり、複数のクラッチを使う場合には不良となる機器を事前に特定することが容易になり、これらを使ったロボット、ライン、システム等の稼働率、メンテナンス効率が向上する。
以下、本発明のブレーキの第1、第2の実施の形態について、図1乃至図9を用いて、順次説明する。
本発明のブレーキの第1の実施の形態:
先ず、本発明の摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキの第1の実施の形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
図1は、本発明の摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキの第1の実施の形態を示す縦断側面図で、励磁コイル電流OFF時の場合である。
図2は、本発明の摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキの第1の実施の形態を示す縦断側面図で、励磁コイル電流ON時の場合である。
図3は、本発明の摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキの第1の実施の形態の駆動回路図である。
図4は、摩擦板に摩耗がない初期値のギャップの場合における励磁コイル電流の波形図である。
図5は、摩擦板が摩耗限界に近づいたギャップの場合における励磁コイル電流の波形図である。
図6は、摩擦板に摩耗がない初期値のギャップの場合における励磁コイル電流をハイパスフィルタに通した後の波形図である。
図7は、摩擦板に摩耗限界に近づいたギャップの場合における励磁コイル電流をハイパスフィルタに通した後の波形図である。
先ず、本実施の形態のブレーキ10の基本構成を図1及び図2を用いて説明する。
本実施の形態のブレーキ10は、従来のブレーキ同様に、図1及び図2に示すように、ハブ11、摩擦板12、アーマチュア13、フィールドコア14、励磁コイル15、バネ16を備えている。
また、励磁コイル15に通電する駆動回路は、図3に示すように、直流定電圧電源V1とスイッチS1を備えている。
なお、Gは、アーマチュア13とフィールドコア14間のギャップである。
このギャップGは、摩擦板12が摩耗すると、アーマチュア13がハブ11側にシフトするため、その値が大きくなるという性質がある。
一方、本実施の形態のブレーキ10の特徴は、図示は省略するが、励磁コイル15に通電する電流波形の高周波成分を取り出すハイパスフィルタと、アーマチュア13が吸引された時間にパルスを出力するコンパレータとを備えている。
次に、以上の構成を踏まえ、本実施の形態のブレーキ10の基本動作を説明する。
本実施の形態のブレーキ10では、図1に示すように、励磁コイル15が非励磁状態であれば、アーマチュア13は、バネ16の復元力によってフィールドコア14から離れ、摩擦板12に押し付けられてハブ11を固定する(ブレーキ作動)。
一方、図2に示すように、励磁コイル15が励磁状態になると、アーマチュア13が摩擦板12から離れてフィールドコア14側に吸引され、ハブ11は回転自由となる(ブレーキ開放)。
通常、励磁コイル15に電流を印加するための電源V1は、上記したように、直流定電圧電源であり、図3に示すように、ユーザーはスイッチS1を設け、ブレーキON/OFF信号を通じてシーケンサー等により制御できるようにして使用する。
次に、励磁コイル15に通電して、ブレーキ10を駆動した場合の励磁コイル15の電流波形を図3及び図4に示す。
図3に示すように、摩擦板12に摩耗がない初期値のギャップGの場合の電流波形では、励磁コイル電流の増加に伴って、励磁コイル15の吸着力が増大し、ある時間でバネ16の復元力を上回り、アーマチュア13が励磁コイル15に吸引される。
このとき、アーマチュア13は急激に動くため、アーマチュア13、フィールドコア14、ギャップG間の磁気回路における磁束変化が大きく、これを妨げるように励磁コイル電流が減少する。
次に、アーマチュア13がフィールドコア14に接触して、アーマチュア13の動きが止まると、再び励磁コイル電流が増加する。
このとき、磁気回路が飽和状態になっており、インダクタンスが小さくなり、電流の増加が早くなっている。
一方、ギャップGが初期値の場合と比較して、図4に示すように、摩擦板12が摩耗限界に近づいたときのギャップGの場合の電流波形は、アーマチュア13の吸引前にギャップGが大きいため、インダクタンスが小さくなっており、電流増加の時定数が短く、図3より早く立ち上がっている。
また、ギャップGが大きいため、アーマチュア13を吸引するときは、大きい吸引力が必要になり、励磁コイル15への通電開始からアーマチュア13吸引までの時間が図3よりも長くかかっている。
次に、図5及び図6に、図3及び図4の励磁コイル電流波形を、或るカットオフ周波数fc1のハイパスフィルタを通して、高周波成分を取り出し、微分した場合の波形を示す。
この電流波形を、以下説明する閾値を持ったコンパレータに通すと、アーマチュア13を励磁コイル15が吸引した時間にパルスを出すことができる。
励磁コイル15への通電を開始してから、このパルスを発生するまでの時間間隔とギャップG、即ち摩擦板12の摩耗量の関係は1対1であるので、摩耗限界を時間間隔で決定しこの値を閾値とし、パルスを発生するまでの時間間隔が、この閾値以上の時間間隔となったとき、摩擦板12の摩耗限界と判断して摩耗限界検知信号を出力する。
摩耗限界は、摩擦板12が動作しなくなるか、或いは、ギャップGが広がりすぎて、アーマチュア13が吸引できなくなる等を条件として適宜決定される。
即ち、本実施の形態のブレーキ10では、励磁コイル15への通電を開始してから、コンパレータがパルスを発生するまでの時間間隔が、所定の時間間隔以上となった時に、摩耗限界と検知し、この摩耗限界検知信号によりユーザー若しくはサービスマンが、摩擦板12が許容範囲以上に摩耗したことを認識するため、ベテランサービスマンでなくても、ブレーキ10の交換時期を知ることができる。
また、励磁コイル電流により、摩擦板12の摩耗限界を検出するようにしたので、簡単な回路を付けるだけで検知が可能となり、ブレーキとして動作しなくなる前に摩擦板12の摩耗を検知したり、複数のブレーキ10を使う場合には不良となる機器を事前に特定することが容易になり、これらを使ったロボット、ライン、システム等の稼働率、メンテナンス効率が向上する。
本発明のブレーキの第2の実施の形態:
次に、本発明の摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキの第2の実施の形態について、図8及び図9を用い、図1を参照して説明する。
図8は、摩擦板に摩耗がない初期値のギャップの場合における励磁コイル電流をローパスフィルタに通した後の波形図である。
図9は、摩擦板に摩耗限界に近づいたギャップの場合における励磁コイル電流をローパスフィルタに通した後の波形図である。
本実施の形態のブレーキの基本構成は、上記第1の実施の形態とほぼ同一で、上記第1の実施の形態では、励磁コイル15に通電する電流波形の高周波成分を取り出すハイパスフィルタと、アーマチュア13が吸引された時間にパルスを出力するコンパレータとを備えた構成であったが(図1参照)、本実施の形態では、これらに替えて、励磁コイル15に通電する電流を積分するローパスフィルタを備えた構成である。
上述したように、摩耗限界に近づいたときのギャップGの場合の電流波形は、初期値ギャップより早く立ち上がっている。
これは、ギャップGが増えるに従って、インダクタンスが減少し、電流増加の時定数が小さくなるためである。
励磁コイル電流を、或るカットオフ周波数fc2のローパスフィルタにより、積分した波形を図8及び図9に示す。
図8の積分値は、初期値のギャップGの場合、アーマチュア13の吸引時間程度まで示したもので、図9に示すように、同じ時間で、摩擦板12が摩耗限界に近づいたときの積分値が、初期値ギャップGの積分値より大きくなっていることが分かる。
従って、摩耗限界に対応する積分値を閾値として決めておけば、或る時間の積分値が閾値以上となったとき、摩耗限界信号を出力することができる。
従って、本実施の形態のブレーキも、第1の実施の形態と同様の優れた効果を奏することができる。
ところで、上記実施の形態では、シグナル/ノイズのS/N比が良くなるように積分値で説明したが、S/N比が良好な場合は、励磁コイルの電流値によって摩耗限界を判定するようにしても良い。
ところで、上記実施の形態では、ブレーキの例で説明したが、同様に、アーマチュアを吸引する励磁コイルを備え、アーマチュアと摩擦板の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行うクラッチにも本願発明が容易に適用できるのは、勿論のことである。
本発明の摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキの第1の実施の形態を示す縦断側面図で、励磁コイル電流OFF時の場合である。 本発明の摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキの第1の実施の形態を示す縦断側面図で、励磁コイル電流ON時の場合である。 本発明の摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキの第1の実施の形態の駆動回路図である。 摩擦板に摩耗がない初期値のギャップの場合における励磁コイル電流の波形図である。 摩擦板が摩耗限界に近づいたギャップの場合における励磁コイル電流の波形図である。 第1の実施の形態において、摩擦板に摩耗がない初期値のギャップの場合における励磁コイル電流をハイパスフィルタに通した後の波形図である。 第1の実施の形態において、摩擦板に摩耗限界に近づいたギャップの場合における励磁コイル電流をハイパスフィルタに通した後の波形図である。 第2の実施の形態において、摩擦板に摩耗がない初期値のギャップの場合における励磁コイル電流をローパスフィルタに通した後の波形図である。 第2の実施の形態において、摩擦板に摩耗限界に近づいたギャップの場合における励磁コイル電流をローパスフィルタに通した後の波形図である。 従来の乾式複板無励磁作動形ブレーキの構成を示す縦断側面図である。
符号の説明
10:ブレーキ
11:ハブ
12:摩擦板
13:アーマチュア
14:フィールドコア
15:励磁コイル
16:バネ

Claims (6)

  1. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行うブレーキにおいて、
    前記励磁コイルに通電する電流波形を分析し、この電流波形が前記摩擦板の摩耗限界時における所定の電流波形であるか否かを判別する電流波形分析機能と、
    前記電流波形分析機能が、前記電流波形が前記摩擦板の摩耗限界時における所定の電流波形であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えたことを特徴とする摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキ。
  2. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行うブレーキにおいて、
    前記励磁コイルに通電する電流を微分して微分信号とする微分機能と、
    前記励磁コイルへの通電開始から、前記アーマチュアが吸引されるまでの時間を、前記微分信号から算出して時間信号として出力する時間信号出力機能と、
    前記時間信号出力機能が出力した時間信号から、前記摩擦板が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、
    前記判別機能が、前記摩擦板が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えたことを特徴とする摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキ。
  3. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、ブレーキ動作を行うブレーキにおいて、
    前記励磁コイルへの通電開始から所定時間経過までの前記励磁コイルに通電する電流を積分して積分値とする積分機能と、
    前記積分値、或いは、前記励磁コイルへの通電開始から所定時間経過後の励磁コイル電流値により、前記摩擦板が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、
    前記判別機能が、前記摩擦板が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えたことを特徴とする摩擦板の摩耗検知手段を備えたブレーキ。
  4. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行うクラッチにおいて、
    前記励磁コイルに通電する電流波形を分析し、この電流波形が前記摩擦板の摩耗限界時における所定の電流波形であるか否かを判別する電流波形分析機能と、
    前記電流波形分析機能が、前記電流波形が前記摩擦板の摩耗限界時における所定の電流波形であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えたことを特徴とする摩擦板の摩耗検知手段を備えたクラッチ。
  5. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行うクラッチにおいて、
    前記励磁コイルに通電する電流を微分して微分信号とする微分機能と、
    前記励磁コイルへの通電開始から、前記アーマチュアが吸引されるまでの時間を、前記微分信号から算出して時間信号として出力する時間信号出力機能と、
    前記時間信号出力機能が出力した時間信号から、前記摩擦板が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、
    前記判別機能が、前記摩擦板が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えたことを特徴とする摩擦板の摩耗検知手段を備えたクラッチ。
  6. アーマチュアと、このアーマチュアを吸引する励磁コイルと、摩擦板とを備え、前記アーマチュアと前記摩擦板の摩擦力を利用して、クラッチ動作を行うクラッチにおいて、
    前記励磁コイルへの通電開始から所定時間経過までの前記励磁コイルに通電する電流を積分して積分値とする積分機能と、
    前記積分値、或いは、前記励磁コイルへの通電開始から所定時間経過後の励磁コイル電流値により、前記摩擦板が摩耗限界であるか否かを判別する判別機能と、
    前記判別機能が、前記摩擦板が摩耗限界であると判別したときに、摩耗限界検知信号を出力する信号出力機能とを備えたことを特徴とする摩擦板の摩耗検知手段を備えたクラッチ。
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