JPH10321433A - 自己保持型ソレノイド - Google Patents

自己保持型ソレノイド

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JPH10321433A
JPH10321433A JP9129652A JP12965297A JPH10321433A JP H10321433 A JPH10321433 A JP H10321433A JP 9129652 A JP9129652 A JP 9129652A JP 12965297 A JP12965297 A JP 12965297A JP H10321433 A JPH10321433 A JP H10321433A
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core
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movable iron
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Tsuneki Maruta
恒樹 丸田
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Sanmei Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システム内で全長が規制されているソレノイ
ドに対応するため、コンパクトで可動鉄心の速やかな移
動を行なうことのできる自己保持型ソレノイドを提供す
ること。 【解決手段】 ソレノイド1は、本体ケース3内に中空
状に形成されたコイル体5に固定鉄心9と、磁気コイル
7の励磁により固定鉄心9に吸着される可動鉄心13と
を備えている。固定鉄心9はテーパ状の雄部9aと、反
吸着側の軸心部にパイプ状の突出部9bと外周部に壁部
9cを有して形成され、突出部9bの外周面と壁部9c
の内周面に嵌合固着するように永久磁石12が配置され
ている。可動鉄心13には雄部9aに係合可能な雌部1
3bが形成され、可動鉄心13と固定鉄心9の軸心部を
貫通するように、可動ピン15が可動鉄心13に固着さ
れている。そして磁気コイル7の励磁により可動鉄心1
3が固定鉄心9に吸着され、その状態で磁気コイル7を
非通電すると永久磁石11により可動鉄心13は吸着状
態で保持される。また、磁気コイル7に逆励磁すると、
可動鉄心13はばね12の付勢力により復帰される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コイルの励磁に
より作動される可動鉄心と、可動鉄心を吸着する固定鉄
心と、可動鉄心を吸着保持する磁石と、を有する自己保
持型ソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】ソレノイドは一般的に、コイルの励磁に
より摺動可能に作動される可動鉄心と、前記可動鉄心を
吸着可能に配置される固定鉄心と、を有して構成されて
いる。コイルは中空状に形成されるボビンに巻回され、
コイルを通電すると可動鉄心と固定鉄心との間に磁界を
発生させて可動鉄心を固定鉄心に吸着させる。また、コ
イルの通電を解除すると、例えばばねにより可動鉄心を
固定鉄心から離れるようにする。そして、可動鉄心の反
吸着側に作動体を接続することによって、作動体に必要
な仕事をさせる。しかし、可動鉄心が固定鉄心に吸着し
ている時間が長いとコイルに通電する時間が長く非効率
的であるばかりでなく、システム内で非常停止がかかっ
たり、または停電したりすると可動鉄心と固定鉄心との
吸着が解除されて、可動鉄心が復帰してしまうことがあ
る。その場合、可動鉄心に接続された作動体に異常を発
生させたり、システム内を混乱させてしまう。
【0003】そのため、従来においては図10に示され
るような自己保持型ソレノイド21が提供されていた。
この自己保持型ソレノイド21は、本体ケース22内に
中空状に形成されたボビン23が配置され、ボビン23
上に磁気コイル24が巻回されている。また、ボビン2
3内に固定鉄心25が本体ケース22にねじで固着され
て配置され、磁気コイル24の励磁により固定鉄心25
に吸着される可動鉄心26が摺動可能に配置されてい
る。また、本体ケース22と固定鉄心25との間には、
磁気経路を形成するための円板状のプレート27を介し
て永久磁石28が取り付けられ、可動鉄心26が固定鉄
心25に吸着されている際に、磁気コイル24の通電が
解除されても、可動鉄心26が固定鉄心25に吸着され
た状態に保持できるように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自己保
持型ソレノイド21は、固定鉄心25と永久磁石28と
の間に磁気経路を形成する円板状のプレート27が配置
されているため、その分、ソレノイド21本体が大きく
なってしまう。このことは、近年システム内のコンパク
ト化により全長が規制されているソレノイドに対して適
応することができない。また、吸着されている可動鉄心
26を元の位置に戻す際に、磁気コイル24を逆励磁さ
せて復帰するようにしているので、復帰する瞬間に磁力
が残り完全に消磁されない。さらに吸着された状態での
固定鉄心25と可動鉄心26との吸着面にはギャップが
ないため磁束の逃げがない。このことは、可動鉄心26
を復帰させるために磁気コイル24を逆励磁する際、磁
気コイル24から出された磁束が流れてはいけない固定
鉄心25に少しでも流れやすくなる。そのため、可動鉄
心26の復帰移動に多少の時間がかかり作動遅れを生
じ、システム内の高速化に追従できない。
【0005】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、コンパクトな構造でしかも可動鉄心の速やかな動
きを可能にするための磁路を形成できるように構成する
自己保持型ソレノイドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる自己
保持ソレノイドでは、上記の課題を解決するために以下
のように構成するものである。即ち、コイルの励磁によ
り摺動可能に配置される可動鉄心と、前記可動鉄心を吸
着可能に配置される固定鉄心と、前記固定鉄心に前記可
動鉄心を吸着保持可能に配置される磁石と、を有する自
己保持型ソレノイドであって、前記固定鉄心が反吸着側
においてパイプ状の突出部を有するとともに、前記突出
部の外周面に前記磁石が嵌合固着され、前記可動鉄心を
貫通するように固着する可動ピンが、前記固定鉄心を貫
通するように配置されるとともに、本体ケースの外方に
向かって突出可能に配設されることを特徴とするもので
ある。
【0007】また好ましくは、前記固定鉄心に、前記固
定鉄心の突出部に嵌合固着された前記磁石の外周面を覆
うように形成される壁部が形成されていることを特徴と
するものであればよい。
【0008】さらに好ましくは、前記固定鉄心の吸着側
に、外方に向かって小径に形成されるテーパ状の雄部が
形成され、前記可動鉄心の吸着側に、前記固定鉄心の雄
部に係合可能なテーパ状の雌部が形成されていることを
特徴とするものであればよい。
【0009】また、前記固定鉄心に、前記可動鉄心を本
体ケース外方に突出する方向に付勢するばねが配設され
ていることを特徴とするものであればなお好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0011】本形態における自己保持型ソレノイド(以
下、ソレノイドという)1は、図1に示すように、円筒
状の本体ケース3内に、中空状に形成されたボビン6と
ボビン6の外周面に巻回された磁気コイル7とから形成
されるコイル体5が配置され、コイル体5の先端側(図
中左方向)に円板状のヨーク8が配置されている。ま
た、ボビン6内にはボビン6に嵌合固着される固定鉄心
9と、コイル7の励磁により固定鉄心9に吸着可能に摺
動される可動鉄心13と、が配置されている。
【0012】本体ケース3は先端側に非磁性体で形成さ
れた段付き状のキャップ部3aを有し、円筒状の胴部3
b及び後壁部3cは磁路を形成するために磁性体で形成
されている。
【0013】固定鉄心9は円柱状に形成され、先端部に
は、先端部に向かって小径になるようなテーパ状の雄部
9aが形成され、後端部には、軸心部に沿ってパイプ状
の突出部9bが形成されるとともに外周部に全周にわた
って壁部9cが形成されている。さらに、固定鉄心9の
軸心を貫通するようにピン孔9dが形成されるととも
に、ピン孔9dの先端側にはピン孔9dより大径のばね
孔9eが形成されている。そして、固定鉄心9後端側の
突出部9bの外周面と壁9cの内周面に嵌合固着するよ
うに永久磁石11が配置され、ばね孔9eには可動鉄心
13を反固定鉄心側に付勢するばね12が挿入されてい
る。
【0014】なお、突出部9bの断面積は、突出部9b
と永久磁石11との面積比を1:5程度に形成されるこ
とが望ましく、また、壁部9cの断面積は、壁部9cと
永久磁石11との面積比を1:2程度に形成されること
が望ましい。
【0015】可動鉄心13は摺動部13aの先端側に小
径部・中径部を有する段付き丸状に形成され、摺動部1
3aの後端面に固定鉄心9のテーパ状の雄部9aに係合
するテーパ状の雌部13bが形成され軸心部にピン孔1
3cが形成されている。そして、長尺丸状の可動ピン1
5が可動鉄心13のピン孔13cと固定鉄心9のピン孔
9dを貫通するように配置され、可動ピン15は可動鉄
心13にノックピンで固着されている。さらに、可動ピ
ン15の先端側には雄ねじ15aが形成され、雄ねじ1
5aに焼き入れしたブッシュ16が螺着されている。ま
た可動ピン15の後端部15bは固定鉄心9を貫通して
本体ケース3の外方まで延設され、後端部15bの位置
を検出することによって可動鉄心13の吸着状態を検出
できるように本体ケース3に吸着検知用センサ18が配
置されている。
【0016】さらに、本体ケース3には、可動鉄心13
の摺動部13aを検出することによって可動鉄心13の
復帰を検出できるように復帰検出用センサ19が取り付
けられている。
【0017】次に、上記のように構成されたソレノイド
1の作用及び形成される磁路について図2〜6に沿って
説明する。
【0018】図2は、可動鉄心13が固定鉄心9に対し
て吸着していない状態、つまり可動ピン15の先端部が
本体ケース3の外方に突出している状態を示すものであ
り、例えば、可動ピン15が突出することによって、プ
リント基板の搬送システムにおけるプリント基板のスト
ッパとしての役割を果たしている。
【0019】図2の状態においては、磁気コイル7に通
電がされておらず、可動鉄心13はばね12の付勢力に
よって図中左端位置に保持されている。そして、永久磁
石11からの発生される磁束が、永久磁石11、固定鉄
心9の雄部9aを通り、可動鉄心13の摺動部13a、
ヨーク8、本体ケース3の胴部3b、後壁部3cを通る
ように磁路(図中、実線部)を形成している。しかしこ
の状態においては、可動鉄心13と固定鉄心9間の隙間
H2が広いので、可動鉄心13を固定鉄心9に吸着させ
ようとする磁力(吸引力)は、ばね12の付勢力に負け
て可動鉄心13を固定鉄心9に吸着させない(後述の図
8のグラフ参照)。
【0020】次にコイル7に通電がされると磁気コイル
7が励磁され、磁気コイル7から出された磁束は、本体
ケース3の胴部3b、後壁部3cを通り、固定鉄心9の
壁部9c及び雄部9a、可動鉄心13の摺動部13a、
ヨーク8を通って磁気コイル7に戻り、永久磁石11か
ら磁束が流れて形成する磁路と同一方向の磁路(図中、
破線部)を形成する。なお、本体ケース3の後壁部3c
に流れる磁束は永久磁石11を通らず直接固定鉄心9の
壁部9cを通る。これは磁石11と空気との比透磁率は
同じであるため磁石11の厚みと、後壁部3cと突出部
9cとの隙間H1の大きさの短い方に磁束が流れるため
である。従って、磁束が流れることにより、ばね12の
付勢力以上の吸引力が働き、可動鉄心13はばね12の
付勢力にに抗して固定鉄心9に吸着される(図7のグラ
フ参照)。
【0021】図3は、可動鉄心13が固定鉄心9に吸着
された状態を示すものであり、可動鉄心13の雌部13
bが固定鉄心9の雄部9aに係合されている。この状態
では雄部9aの先端面は雌部13bの底面に当接し、雄
部9aと雌部13bのテーパ面には僅かな隙間H2が形
成されている。磁気コイル7の励磁による磁路及び永久
磁石11の磁路は、図2に示される磁路と同様である。
従って、吸引力はばね12の付勢力より大きく吸着状態
を保っている(図7のグラフ参照)。
【0022】可動鉄心13が固定鉄心9に吸着されてい
る状態で、節電のため磁気コイル7の通電を解除する
と、図4に示すように、磁気コイル7からの磁路が消失
し、永久磁石11の磁路だけが残される。永久磁石11
から流れる磁束は、固定鉄心9の雄部9aから可動鉄心
13の雌部13bを通る。この際、固定鉄心9の雄部9
aと可動鉄心13の雌部13bとの隙間H2は、本体ケ
ース3の後壁部3cと固定鉄心9の壁部9cとの隙間H
1よりかなり小さいので固定鉄心9の雄部13bに流れ
た磁束は隙間H1を通らず隙間H2を通って可動鉄心1
3に流れる。そしてヨーク8、本体ケース3の胴部3
b、後壁3cを通ることによって磁路を形成する。従っ
て、この状態では、例え、システム内で非常停止がかか
っても、あるいは停電が発生しても、可動鉄心13は移
動することはなく固定鉄心9に吸着されたままで保持さ
れている。
【0023】次に、可動鉄心13を固定鉄心9から吸着
解除する場合は、図5に示すように、磁気コイル7を逆
励磁するように通電する。この場合、磁気コイル7から
出される磁束は永久磁石から出される磁束の流れと逆方
向になる。つまり、磁気コイル7からの磁束はヨーク8
を通り、可動鉄心13に流れてくる。一方永久磁石11
から流れる磁束は固定鉄心9の雄部9aを通って可動鉄
心13側に流れようとする。しかし、可動鉄心13には
磁気コイル7から流れてきた磁束のため、それぞれの磁
束が対向しそれぞれのテーパ面間に形成された隙間H2
により磁束が逃げる。そのため、磁気コイル7からの磁
束は可動鉄心13の雌部13bのテーパ面に沿って磁気
コイル側に向かって戻るように磁路(図中、破線部)を
形成し、永久磁石11からの磁束は固定鉄心9の雄部9
aから壁部9cに戻り、ケース3の後壁部3cから永久
磁石11に戻るように磁路(図中、実線部)を形成す
る。従って、それぞれの磁路が吸着面(テーパ面)を通
過しないので吸引力は消失し、可動鉄心13はばね12
の付勢力により速やかに左方に移動する。
【0024】そして、可動鉄心13が左方に移動する
と、つまり可動ピン15の先端が本体ケース3のキャッ
プ部3a外方に突出すると、磁気コイル7に逆励磁する
ために通電していた電圧を解除する。この状態では、図
6に示すように、永久磁石11から出される磁束は固定
鉄心9の雄部9aから再び可動鉄心13を通り、ヨーク
8、本体ケース3の胴部3b、本体ケース3の後壁部3
cを通り永久磁石11に戻るように磁路を形成する。し
かし可動鉄心13の雌部13bと固定鉄心9の雄部9a
との隙間H2は大きいため、その吸引力はばね12の付
勢力には勝てず、可動鉄心13は左端に移動したままで
保持されることになる。
【0025】上述のように可動鉄心13は、磁気コイル
7の励磁、あるいは逆励磁による磁路の形成、永久磁石
11よる磁路の形成によって、それぞれの作用を行なう
ことができ、また、永久磁石11によってそれぞれの位
置に保持したまま磁気コイル7への通電を解除すること
ができる。さらに、永久磁石11を固定鉄心9の突出部
9bに直接取り付けるようにしたので、ソレノイド1を
コンパクトにすることができる。
【0026】なお、永久磁石11からの磁束は、固定鉄
心9の雄部9aから突出部9bを通って永久磁石11に
戻るような磁路を形成するが、永久磁石11と突出部9
bとの面積比が約5:1と大きいので可動鉄心との吸着
にはほとんど影響することはない。
【0027】また、固定鉄心9と可動鉄心13の吸引力
と、ばね12の付勢力との関係を図7〜8に示す。図7
は磁気コイル7が通電されたときの状態を示し、これに
よると通電されたときは、可動鉄心13と固定鉄心9と
のストロークが大きくても全て吸引力Aはばね力Bを上
回り、可動鉄心13が固定鉄心9に吸着される(図2〜
3)。
【0028】また、図8は磁気コイル7の非通電の状態
を示し、これによると、可動鉄心13と固定鉄心9との
ストロークが大きいときにはばね力B1が吸引力A1を
上回り、ばね力によって可動鉄心は復帰されたままに保
持されている(図2または図6)。しかし、ストローク
が小さいときには、吸引力A1がばね力B1を上回り可
動鉄心13を固定鉄心9に吸着させたままで保持してい
る(図4)。
【0029】なお、上記形態のソレノイド1は、固定鉄
心9が突出部9bと壁部9cで永久磁石を抱え込むよう
に構成するものであるが、これに限らず例えば、図9に
示すように、壁部9cを省略した固定鉄心9Aを有する
ソレノイド1Aであってもよい。この場合永久磁石11
Aは、固定鉄心9Aの突出部9bに嵌合固着され、外周
面は固定鉄心9Aの外周面と略同径に形成される。従っ
て、図1に示される形態における壁部9cを通る磁束
は、そ壁部9cの代わりに永久磁石11Aを通るように
形成される他は上述に示すものと変わらない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、自己保持型ソレノイド
は、コイルの励磁により摺動可能に配置される可動鉄心
と、前記可動鉄心を吸着可能に配置される固定鉄心と、
前記固定鉄心に前記可動鉄心を吸着保持可能に配置され
る磁石と、を有して構成されているものであり、前記固
定鉄心が反吸着側においてパイプ状の突出部を有すると
ともに、前記突出部の外周面に前記磁石が嵌合固着され
ているので、ソレノイド自体の全長を従来に比べて短く
することができる。そのため、ソレノイドの全長が規制
されているシステム内で十分に使用に堪えるものであ
る。
【0031】またこのソレノイドは、前記固定鉄心に、
前記固定鉄心の突出部に嵌合固着された前記磁石の外周
面を覆うように形成される壁部が形成されているので、
壁部と本体ケース間との隙間を小さくすることができ、
コイルの励磁による磁束の流れをスムーズに行なうこと
ができる。
【0032】さらに、前記固定鉄心の吸着側に、外方に
向かって小径に形成されるテーパ状の雄部が形成され、
前記可動鉄心の吸着側に、前記固定鉄心の雄部に係合可
能なテーパ状の雌部が形成されているので、当接される
前記雄部の先端面と前記雌部の底面に対して、それぞれ
のテーパ面には隙間を形成することができる。そのた
め、吸着されている可動鉄心をコイルへの逆励磁によっ
て復帰させる際、その隙間により磁束を逃がしやすく可
動鉄心を速やかに戻すことができる。
【0033】また、前記固定鉄心に、前記可動鉄心を本
体ケース外方に突出する方向に付勢するばねが配設され
ていると、可動鉄心を復帰する際に、ばねの付勢力によ
り速やかに移動させることができシステムの高速化に対
応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるソレノイドを示す断面図
【図2】図1のソレノイドの作用及び磁路を示す図(可
動鉄心が復帰している状態)
【図3】図1のソレノイドの作用及び磁路を示す図(磁
気コイルの通電時、磁気コイルの励磁による可動鉄心の
吸着状態)
【図4】図1のソレノイドの作用及び磁路を示す図(磁
気コイルの非通電時、永久磁石の励磁による可動鉄心の
吸着保持状態)
【図5】図1のソレノイドの作用及び磁路を示す図(磁
気コイルの通電時、磁気コイルの逆励磁による可動鉄心
の吸着解除始め状態)
【図6】図1のソレノイドの作用及び磁路を示す図(磁
気コイルの非通電時、永久磁石の励磁による可動鉄心の
復帰保持状態)
【図7】磁気コイルの通電時における吸引力とばね力の
関係を示すグラフ
【図8】磁気コイルの非通電時における吸引力とばね力
との関係を示すグラフ
【図9】別の形態のソレノイドを示す断面図
【図10】従来のソレノイドを示す断面図
【符号の説明】
1…自己保持ソレノイド 3…本体ケース 7…磁気コイル 9…固定鉄心 9a…雄部 9b…突出部 9c…壁部 11…永久磁石 12…ばね 13…可動鉄心 13b…雌部 15…可動ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルの励磁により摺動可能に配置され
    る可動鉄心と、前記可動鉄心を吸着可能に配置される固
    定鉄心と、前記固定鉄心に前記可動鉄心を吸着保持可能
    に配置される磁石と、を有する自己保持型ソレノイドで
    あって、 前記固定鉄心が反吸着側においてパイプ状の突出部を有
    するとともに、前記突出部の外周面に前記磁石が嵌合固
    着され、 前記可動鉄心を貫通するように固着する可動ピンが、前
    記固定鉄心を貫通するように配置されるとともに、本体
    ケースの外方に向かって突出可能に配設されることを特
    徴とする自己保持型ソレノイド。
  2. 【請求項2】 前記固定鉄心に、前記固定鉄心の突出部
    に嵌合固着された前記磁石の外周面を覆うように形成さ
    れる壁部が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の自己保持型ソレノイド。
  3. 【請求項3】 前記固定鉄心の吸着側に、外方に向かっ
    て小径に形成されるテーパ状の雄部が形成され、前記可
    動鉄心の吸着側に、前記固定鉄心の雄部に係合可能なテ
    ーパ状の雌部が形成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の自己保持型ソレノイド。
  4. 【請求項4】 前記固定鉄心に、前記可動鉄心を本体ケ
    ース外方に突出する方向に付勢するばねが配設されてい
    ることを特徴とする請求項1,2または3記載の自己保
    持型ソレノイド。
JP12965297A 1997-05-20 1997-05-20 自己保持型ソレノイド Expired - Lifetime JP3661117B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012067178A1 (ja) * 2010-11-17 2012-05-24 株式会社ミクニ 電磁アクチュエータ
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