JP2004079565A - ソレノイド - Google Patents
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Abstract
【課題】吸着力を低下させずに、コイルの通電時から非通電に切り替える際に残留磁気を瞬時に消磁できるソレノイドを提供すること。
【解決手段】固定鉄心12の先端面12cを吸着面として形成し、可動鉄心13の吸着面13cを吸着可能に構成する。固定鉄心12の吸着面12cには、円周方向に沿ってV字状の凹状溝20Aを形成する。コイルの通電状態では、固定鉄心12の吸着面12cと、可動鉄心13の吸着面13cとは隙間0で吸着し、コイルの通電状態から非通電に切り替える際に、固定鉄心12の吸着面12cを分割した凹状溝20Aによって残留磁気を瞬時に消磁する。
【選択図】図2
【解決手段】固定鉄心12の先端面12cを吸着面として形成し、可動鉄心13の吸着面13cを吸着可能に構成する。固定鉄心12の吸着面12cには、円周方向に沿ってV字状の凹状溝20Aを形成する。コイルの通電状態では、固定鉄心12の吸着面12cと、可動鉄心13の吸着面13cとは隙間0で吸着し、コイルの通電状態から非通電に切り替える際に、固定鉄心12の吸着面12cを分割した凹状溝20Aによって残留磁気を瞬時に消磁する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定鉄心と可動鉄心とを備えるソレノイドに関し、さらに詳しくは、吸引力を向上できるソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可動鉄心が固定鉄心に対して接近・離隔するように摺動するソレノイドは、コイルの通電により可動鉄心がソレノイドに吸着されることによって、可動鉄心から延設されたピン部をソレノイドから突出する位置に保持できるように構成されている。そしてコイルを非通電状態にすると、通常、可動鉄心はばねの付勢力によって固定鉄心から離隔する方向に摺動される。この際、固定鉄心と可動鉄心との間には、残留磁気が形成されていることから、ばねの付勢力が弱いとコイルの非通電時に可動鉄心は固定鉄心に吸着されたままで離隔しない場合がある。これを防止するために、従来のソレノイド21では、図8に示すように、通常、固定鉄心22と可動鉄心23との間には、約0.3mm程度の厚みでリング状に形成された消磁スペーサ25を介在させている。消磁スペーサ25は、可動鉄心23が固定鉄心22に吸着される際に、固定鉄心22と可動鉄心23との間に僅かな隙間を形成して残留磁気を消磁するために配置されるものであり、これによって、コイルの非通電時に、可動鉄心23が固定鉄心22から瞬時に離隔できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図9のグラフに示すように、固定鉄心22の可動鉄心23への吸引力は、固定鉄心22吸着面と可動鉄心23の吸着面とのストロークに大いに影響があり、可動鉄心23が固定鉄心22に吸着される際の固定鉄心22と可動鉄心23との吸着面の隙間が、ほぼ0の場合は、図のグラフの▲1▼で示すように、吸引力が極めて高い位置にあり、逆に、従来の消磁スペーサ(0.3mmの厚み)25を介在させたときの吸引力は、図のグラフの▲4▼で示すように、ストローク0.3において、▲1▼と比べて、かなり低下することがわかる。
【0004】
なお、このグラフにおいて、▲2▼は、固定鉄心と可動鉄心との吸着面の隙間を0.1mmで設定した場合のストロークと吸着力との関係を示すものであり、▲3▼は、▲2▼において消磁スペーサを介在させた上で、固定鉄心と可動鉄心との吸着面の隙間を0.1mmで設定した場合のストロークと吸着力との関係を示すものである。
【0005】
従って、消磁スペーサ25の厚みを小さくすればするほど吸引力が高くなって、効果があるものの、固定鉄心と可動鉄心との吸着時における各吸着面のストロークが小さいと、残留磁気を消磁することができず、コイルを通電状態から非通電に切替える際に、可動鉄心が固定鉄心に吸着されたままで離隔することができない。従って、例えば、ソレノイドを装着する弁体がスプールを往復移動して油圧の切替を行う油圧ラインであれば、可動鉄心からピンを介して接続されたスプールの次の動作を行えず、流体回路にトラブルを生じて、ライン停止の原因となっていた。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、コイルを通電状態から非通電に切り替えたときに残留磁気を瞬時に消磁できてしかも吸引力を低下させないソレノイドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るソレノイドは、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、中空状のコイルアッシと、前記コイルアッシの中空部に配置される固定鉄心と、前記固定鉄心に対して接近・離隔するように摺動可能に配置される可動鉄心とを備えるソレノイドであって、
前記固定鉄心における前記可動鉄心との吸着面に、溝手段を配設したことを特徴とするものである。
【0008】
又、請求項2記載の発明では、前記溝手段が、十字状に形成されている凹状溝であることを特徴とするものである。
【0009】
又、請求項3記載の発明では、前記溝手段が、円周方向に形成されている凹状溝であることを特徴とするものであってもよい。
【0010】
さらに請求項4記載の発明では、前記溝手段が、螺旋状に形成されている凹状溝であることを特徴とするものであってもよい。
【0011】
又、請求項5記載の発明では、中空状のコイルアッシと、前記コイルアッシの中空部に配置される固定鉄心と、前記固定鉄心に対して接近・離隔するように摺動可能に配置される可動鉄心とを備えるソレノイドであって、
前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸着する際に、前記固定鉄心と前記可動鉄心との吸着面の隙間が、0.1mm以内に設定されることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、コイルが通電されると固定鉄心と可動鉄心との間には磁束が発生して磁気回路が形成されることとなって、可動鉄心は固定鉄心に吸着移動される。これによって、例えば、可動鉄心から延設されるピンが突出した状態で保持されることとなって所定の作業が行われる。その後、コイルが非通電に切り替わると、固定鉄心と可動鉄心との間に形成されていた磁気回路が解除されて、可動鉄心は、例えば、ばねの付勢力によって、固定鉄心から離れる方向に移動する。
【0013】
この際、固定鉄心と可動鉄心との吸着面の隙間はほぼ0であり、しかも固定鉄心の可動鉄心との吸着面においては、溝手段が形成されていることから、吸着面を分割することとなって、残留磁気は、コイルの非通電への切り替えと同時に瞬時に消磁されやすい。そのため、可動鉄心が、例えばばねの付勢力によって、可動鉄心は瞬時に固定鉄心から離隔することとなる。
【0014】
しかも、固定鉄心と可動鉄心との吸着面のほとんどがほぼ0であることから、吸着力は後述のグラフの▲1▼とほぼ同様の値を示すことになり、吸着力を低下させることがない。従って、コイルの通電時における吸着力を確保することができ、例えば、ライン停止となるトラブルを発生することがなく、品質の保持されたソレノイドを提供することができる。
【0015】
又、請求項2記載の発明によれば、溝手段の具体的形状が、十字状の凹状溝を形成していることから、吸着面を分割して磁気回路を遮断することとなり、コイルの非通電への切替え時に残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0016】
又、請求項3記載の発明によれば、溝手段の具体的形状が、円周方向に沿った凹状溝で形成されていることから、吸着面を分割して磁気回路を遮断することとなり、請求項2記載の発明と同様に、コイルの非通電への切替え時に残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0017】
さらに、請求項4記載の発明によれば、溝手段の具体的形状が、螺旋状の凹状溝であることから、やはり、請求項2あるいは3記載の発明と同様に、吸着面を分割して磁気回路を遮断することとなって、コイルの非通電への切替え時に残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0018】
又請求項5記載の発明によれば、コイルの通電時に、固定鉄心と可動鉄心との吸着面が0.1mmの隙間を有していることから、後述のグラフの▲2▼又は▲3▼を示すことになり、コイルの通電時における吸着力を確保しながら、コイルの非通電時への切替え時に0.1mmの隙間によって、残留磁気を消磁しやすく、可動鉄心を固定鉄心から瞬時に離隔することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
実施形態のソレノイド1は、図1に示すように、中空状のボビン4の外周面に巻装するコイル5とコイル5の両側面に配置する磁性体のヨーク6・6を備え、樹脂材料をケース体3として充填して一体的に形成するコイルアッシ2と、コイルアッシアッシ2の中空部に挿入されるパイプ部材11の一端に配置される固定鉄心12と固定鉄心12に吸着可能に摺動される可動鉄心13とを備えたチューブアッシ10と、コイルアッシ2とチューブアッシ10とを連結するキャップ部15とを備えて構成されている。
【0021】
コイル5のリード線は、外部に接続することによって、コイル5に通電・非通電してヨーク6・6、固定鉄心12と可動鉄心13との間に磁気回路を形成可能としている。
【0022】
固定鉄心12はパイプ部材11の一端部で溶接されてパイプ部材11と一体的に固着され、一端に雄ねじ部121を備えてコイルアッシ2から突出して形成され、図示しない弁体に装着される。さらに固定鉄心12には軸心部に軸方向に挿通孔12aを形成し、図示しないピンを挿通して可動鉄心13に接続させている。
【0023】
一方、パイプ部材11の他端部には、キャップ16に支持された蓋部材17が一体的に固着されている。蓋部材17には軸方向に沿って移動可能な手動操作ピン18が摺動可能に配置され、可動鉄心13を手動で摺動可能にしている。そして、固定鉄心12を弁体に先端部で装着することによって、蓋部材17を支持するキャップ16がコイルアッシ2を押圧してチューブアッシ10がコイルアッシ2に組付けられるとともに、ソレノイド1を弁体に装着することとなる。
【0024】
可動鉄心13は、パイプ部材11内を摺動可能に配置されるとともに、軸方向に沿って数箇所に油の通路として溝13aが形成されている。
【0025】
さらに、可動鉄心13の固定鉄心12と対向する面には、突出部13bを形成し、固定鉄心12の可動鉄心13と対向する面には、可動鉄心13の突出部13bを挿入する凹部12bが形成されている。
【0026】
そして、固定鉄心12と可動鉄心13との吸着面は、固定鉄心12の先端面12c(以下、吸着面12cという。)と可動鉄心13の突出部13bの立ち上がり面13c(以下、吸着面13cという。)との間で形成される。
【0027】
次に、固定鉄心12と可動鉄心13との吸着面において、吸引力を低下させずに残留磁気を瞬時に消磁できるように構成された形態を説明する。
【0028】
第1の形態のソレノイド1では、図2〜3に示すように、固定鉄心12の吸着面12cには円周方向に沿って凹状溝20Aが形成されている。凹状溝20Aの断面形状は、図例のように、V字状でもよく又U字状でもよく、さらには角状であってもよい。この凹状溝20Aは、吸着面に対して30〜50%の割合で形成されていればよく、例えば、幅は約1mm程度で、深さは約0.5mm程度であればよい。凹状溝20A以外の吸着面13cは、コイル5の通電時において、隙間ほぼ0であることから、図9に示すグラフの▲1▼を示すこととなって、ストローク0における吸着力は10kg以上で、大きな吸着力を確保でき、しかも、吸着面は凹状溝20Aで一部遮断されるため、吸着面を分割してコイル5の通電時から非通電時の切り替え時においては、残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0029】
又、図4に示すように、固定鉄心12の先端面12cから可動鉄心13側に突出する円環状の突出部14を形成して、突出部14の先端面14aに上述の凹状溝20Aを形成してもよい。この形態では、突出部の先端面14aが可動鉄心13の吸着面13cを吸着することとなるから、吸着面14aとして形成されることとなる。
【0030】
なお、凹状溝は、図5に示すように、固定鉄心12の吸着面14aに形成される十字状の凹状溝20Bであってもよい。つまり、半径方向の四方に凹状溝20Bを形成するものであってもよい。この凹状溝20Bの場合でも、断面形状は、V字状でもよく又U字状でもよく、さらには角状であってもよい。さらに、半径方向に等角度で形成すれば、十字状を2箇所以上に形成してもよく、又、半径方向に形成する溝を、円周方向に沿って複数形成するものでもよい。
【0031】
この十字状の溝20Bは、図2に示すソレノイド1の場合では、固定鉄心12の先端面12cに形成するものであってもよい。
【0032】
さらに、図6に示すように、固定鉄心12の先端面12cから突出する突出部14の吸着面14aに形成した螺旋状の凹状溝20Dであってもよい。この螺旋状の凹状溝20Dにおいても、図2に示すソレノイド1の場合では、固定鉄心12の先端面12cに形成するものであってもよい。
【0033】
いずれにしても、吸着面に対する30〜50%程度の面積で形成すれば、吸着力は確保できて、残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0034】
次に、上記のように形成されたソレノイド1の作用について説明する。
【0035】
コイル5が非通電の状態では、可動鉄心13は、図示しない弁体内のばね部材により、図示しないピンを介して固定鉄心12から離隔する位置に移動されている。
【0036】
そして、コイル5が通電されると、ソレノイド1には、ヨーク6、固定鉄心12、可動鉄心13との間に磁束が流れて磁気回路が形成される。これによって、可動鉄心13は固定鉄心12に吸着され、可動鉄心13の吸着面13cが固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)に隙間0mmで吸着される。このときの吸着力は、図9のグラフの▲1▼に示すように、10kg以上となり、例えば、図示しない弁体内で作用されるスプールを充分な吸着力で保持することができる。
【0037】
次にコイル5を非通電に切り替えて可動鉄心13を固定鉄心12から離隔させる。この際、可動鉄心13の吸着面13cは固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)に対して接触していることから、通常では、残留磁気によって離れにくい状態にある。しかし、ソレノイド1では、固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)に凹状溝20A(又は20B、20D)を形成していることから、吸着面12c(又は14a)全面に対して分割することができ、吸着力の弱い部位あるいは吸着力の働かない部位を有することとなって、残留磁気を瞬時に消磁しやすい。そのため、可動鉄心13は、固定鉄心12から瞬時に離隔することができ、例えば、可動鉄心13から図示しないピンを介して接続されているスプールを、瞬時に次の位置に移動させることができる。従って、トラブルを生じさせることがなく、安定した作用を行うことができる。
【0038】
第2の形態のソレノイド8は、図9のグラフの▲2▼又は▲3▼で示すものを構成する。すなわち、非磁性体で形成された消磁スペーサ25を介在させて固定鉄心12の吸着面14aと可動鉄心13の吸着面13cとの間の隙間を0.1mm以内に形成する。例えば、図7に示すように、固定鉄心12先端部12cから可動鉄心13側に突出する突出部14を形成し、突出部14の外周面に係合するように厚み0.3mmの消磁スペーサ25を配置する。そして、突出部14の先端面14aを先端面12cからの高さ0.2mmに形成すると、消磁スペーサ25と突出部14の先端面(吸着面)14aとの間に0.1mm以内の段差が形成される。
【0039】
これによって、コイル5の通電時に、消磁スペーサ25の先端面が、可動鉄心13の吸着面13cに当接して、固定鉄心12の吸着面14aと可動鉄心13の吸着面13cとの間に0.1mm以内の隙間を形成することができる。従って、図9におけるグラフの▲3▼を示すことになり、吸着力をそれほど低下させずに、コイルの通電時から、非通電に切り替える際に、残留磁気を瞬時に消磁して可動鉄心13を固定鉄心12から瞬時に離隔することができる。
【0040】
上記のように、第1の形態(図1から図5に示す形態)のソレノイドでは、固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)に、凹状溝20A(又は20B、20D)を形成することによって、固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)の一部に隙間を有して吸着面12c(又は14a)を分割することとなって、残留磁気は、コイル5の通電時から非通電への切り替え時と同時に瞬時に消磁されやすい。そのため、可動鉄心13は、固定鉄心12から離隔する方向への付勢力によって、可動鉄心13は瞬時に固定鉄心から離隔することとなる。
【0041】
しかも、固定鉄心12と可動鉄心13との吸着面のほとんどがほぼ0であることから、吸着力は後述のグラフの▲1▼とほぼ同様の値を示すことになり、吸着力を低下させることがない。従って、品質の保持されたソレノイド1を提供することができる。
【0042】
又、第2の形態(図7に示す形態)によれば、固定鉄心12と可動鉄心13との間に非磁性体の消磁スペーサを介在させることによって吸着面(14a・13c)間の隙間を0.1mm以内に形成する。これによって、コイル5の通電時に固定鉄心12の吸着面14aと可動鉄心13の吸着面13cとには0.1mm以内の隙間を形成することとなり。吸着力は、グラフ9の▲3▼のようになって、▲1▼よりは低下するものの、従来の▲4▼に比べて大きな吸着力を確保出来るとともに、0.1mm以内の隙間を形成することによってコイル5の通電時から非通電への切り替え時に発生する残留磁気を瞬時に消磁できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるソレノイド全体を示す正面断面図である。
【図2】図1における要部拡大断面図である。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】図2における固定鉄心の別の形態を示す正面断面図である。
【図5】図3における固定鉄心に形成された凹状溝の別の形態を示す平面断面図である。
【図6】図3における固定鉄心に形成された凹状溝の別の形態を示す平面断面図である。
【図7】第2の形態のソレノイドの別の形態を示す正面断面図である。
【図8】従来のソレノイドの吸着部を示す正面断面図である。
【図9】可動鉄心と固定鉄心の吸着面ストロークと吸着力とを示すグラフである。
【符号の説明】
1 ソレノイド
2 コイルアッシ
5 コイル
10 チューブアッシ
12 固定鉄心
12b 凹部
12c 先端面(吸着面)
13 可動鉄心
13b 突出部
13c 立ち上がり面(吸着面)
14 突出部
14a 先端面(吸着面)
20A 円周状の凹状溝
20B 十字状の凹状溝
20D 螺旋状の凹状溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定鉄心と可動鉄心とを備えるソレノイドに関し、さらに詳しくは、吸引力を向上できるソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可動鉄心が固定鉄心に対して接近・離隔するように摺動するソレノイドは、コイルの通電により可動鉄心がソレノイドに吸着されることによって、可動鉄心から延設されたピン部をソレノイドから突出する位置に保持できるように構成されている。そしてコイルを非通電状態にすると、通常、可動鉄心はばねの付勢力によって固定鉄心から離隔する方向に摺動される。この際、固定鉄心と可動鉄心との間には、残留磁気が形成されていることから、ばねの付勢力が弱いとコイルの非通電時に可動鉄心は固定鉄心に吸着されたままで離隔しない場合がある。これを防止するために、従来のソレノイド21では、図8に示すように、通常、固定鉄心22と可動鉄心23との間には、約0.3mm程度の厚みでリング状に形成された消磁スペーサ25を介在させている。消磁スペーサ25は、可動鉄心23が固定鉄心22に吸着される際に、固定鉄心22と可動鉄心23との間に僅かな隙間を形成して残留磁気を消磁するために配置されるものであり、これによって、コイルの非通電時に、可動鉄心23が固定鉄心22から瞬時に離隔できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図9のグラフに示すように、固定鉄心22の可動鉄心23への吸引力は、固定鉄心22吸着面と可動鉄心23の吸着面とのストロークに大いに影響があり、可動鉄心23が固定鉄心22に吸着される際の固定鉄心22と可動鉄心23との吸着面の隙間が、ほぼ0の場合は、図のグラフの▲1▼で示すように、吸引力が極めて高い位置にあり、逆に、従来の消磁スペーサ(0.3mmの厚み)25を介在させたときの吸引力は、図のグラフの▲4▼で示すように、ストローク0.3において、▲1▼と比べて、かなり低下することがわかる。
【0004】
なお、このグラフにおいて、▲2▼は、固定鉄心と可動鉄心との吸着面の隙間を0.1mmで設定した場合のストロークと吸着力との関係を示すものであり、▲3▼は、▲2▼において消磁スペーサを介在させた上で、固定鉄心と可動鉄心との吸着面の隙間を0.1mmで設定した場合のストロークと吸着力との関係を示すものである。
【0005】
従って、消磁スペーサ25の厚みを小さくすればするほど吸引力が高くなって、効果があるものの、固定鉄心と可動鉄心との吸着時における各吸着面のストロークが小さいと、残留磁気を消磁することができず、コイルを通電状態から非通電に切替える際に、可動鉄心が固定鉄心に吸着されたままで離隔することができない。従って、例えば、ソレノイドを装着する弁体がスプールを往復移動して油圧の切替を行う油圧ラインであれば、可動鉄心からピンを介して接続されたスプールの次の動作を行えず、流体回路にトラブルを生じて、ライン停止の原因となっていた。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、コイルを通電状態から非通電に切り替えたときに残留磁気を瞬時に消磁できてしかも吸引力を低下させないソレノイドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るソレノイドは、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、中空状のコイルアッシと、前記コイルアッシの中空部に配置される固定鉄心と、前記固定鉄心に対して接近・離隔するように摺動可能に配置される可動鉄心とを備えるソレノイドであって、
前記固定鉄心における前記可動鉄心との吸着面に、溝手段を配設したことを特徴とするものである。
【0008】
又、請求項2記載の発明では、前記溝手段が、十字状に形成されている凹状溝であることを特徴とするものである。
【0009】
又、請求項3記載の発明では、前記溝手段が、円周方向に形成されている凹状溝であることを特徴とするものであってもよい。
【0010】
さらに請求項4記載の発明では、前記溝手段が、螺旋状に形成されている凹状溝であることを特徴とするものであってもよい。
【0011】
又、請求項5記載の発明では、中空状のコイルアッシと、前記コイルアッシの中空部に配置される固定鉄心と、前記固定鉄心に対して接近・離隔するように摺動可能に配置される可動鉄心とを備えるソレノイドであって、
前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸着する際に、前記固定鉄心と前記可動鉄心との吸着面の隙間が、0.1mm以内に設定されることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、コイルが通電されると固定鉄心と可動鉄心との間には磁束が発生して磁気回路が形成されることとなって、可動鉄心は固定鉄心に吸着移動される。これによって、例えば、可動鉄心から延設されるピンが突出した状態で保持されることとなって所定の作業が行われる。その後、コイルが非通電に切り替わると、固定鉄心と可動鉄心との間に形成されていた磁気回路が解除されて、可動鉄心は、例えば、ばねの付勢力によって、固定鉄心から離れる方向に移動する。
【0013】
この際、固定鉄心と可動鉄心との吸着面の隙間はほぼ0であり、しかも固定鉄心の可動鉄心との吸着面においては、溝手段が形成されていることから、吸着面を分割することとなって、残留磁気は、コイルの非通電への切り替えと同時に瞬時に消磁されやすい。そのため、可動鉄心が、例えばばねの付勢力によって、可動鉄心は瞬時に固定鉄心から離隔することとなる。
【0014】
しかも、固定鉄心と可動鉄心との吸着面のほとんどがほぼ0であることから、吸着力は後述のグラフの▲1▼とほぼ同様の値を示すことになり、吸着力を低下させることがない。従って、コイルの通電時における吸着力を確保することができ、例えば、ライン停止となるトラブルを発生することがなく、品質の保持されたソレノイドを提供することができる。
【0015】
又、請求項2記載の発明によれば、溝手段の具体的形状が、十字状の凹状溝を形成していることから、吸着面を分割して磁気回路を遮断することとなり、コイルの非通電への切替え時に残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0016】
又、請求項3記載の発明によれば、溝手段の具体的形状が、円周方向に沿った凹状溝で形成されていることから、吸着面を分割して磁気回路を遮断することとなり、請求項2記載の発明と同様に、コイルの非通電への切替え時に残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0017】
さらに、請求項4記載の発明によれば、溝手段の具体的形状が、螺旋状の凹状溝であることから、やはり、請求項2あるいは3記載の発明と同様に、吸着面を分割して磁気回路を遮断することとなって、コイルの非通電への切替え時に残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0018】
又請求項5記載の発明によれば、コイルの通電時に、固定鉄心と可動鉄心との吸着面が0.1mmの隙間を有していることから、後述のグラフの▲2▼又は▲3▼を示すことになり、コイルの通電時における吸着力を確保しながら、コイルの非通電時への切替え時に0.1mmの隙間によって、残留磁気を消磁しやすく、可動鉄心を固定鉄心から瞬時に離隔することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
実施形態のソレノイド1は、図1に示すように、中空状のボビン4の外周面に巻装するコイル5とコイル5の両側面に配置する磁性体のヨーク6・6を備え、樹脂材料をケース体3として充填して一体的に形成するコイルアッシ2と、コイルアッシアッシ2の中空部に挿入されるパイプ部材11の一端に配置される固定鉄心12と固定鉄心12に吸着可能に摺動される可動鉄心13とを備えたチューブアッシ10と、コイルアッシ2とチューブアッシ10とを連結するキャップ部15とを備えて構成されている。
【0021】
コイル5のリード線は、外部に接続することによって、コイル5に通電・非通電してヨーク6・6、固定鉄心12と可動鉄心13との間に磁気回路を形成可能としている。
【0022】
固定鉄心12はパイプ部材11の一端部で溶接されてパイプ部材11と一体的に固着され、一端に雄ねじ部121を備えてコイルアッシ2から突出して形成され、図示しない弁体に装着される。さらに固定鉄心12には軸心部に軸方向に挿通孔12aを形成し、図示しないピンを挿通して可動鉄心13に接続させている。
【0023】
一方、パイプ部材11の他端部には、キャップ16に支持された蓋部材17が一体的に固着されている。蓋部材17には軸方向に沿って移動可能な手動操作ピン18が摺動可能に配置され、可動鉄心13を手動で摺動可能にしている。そして、固定鉄心12を弁体に先端部で装着することによって、蓋部材17を支持するキャップ16がコイルアッシ2を押圧してチューブアッシ10がコイルアッシ2に組付けられるとともに、ソレノイド1を弁体に装着することとなる。
【0024】
可動鉄心13は、パイプ部材11内を摺動可能に配置されるとともに、軸方向に沿って数箇所に油の通路として溝13aが形成されている。
【0025】
さらに、可動鉄心13の固定鉄心12と対向する面には、突出部13bを形成し、固定鉄心12の可動鉄心13と対向する面には、可動鉄心13の突出部13bを挿入する凹部12bが形成されている。
【0026】
そして、固定鉄心12と可動鉄心13との吸着面は、固定鉄心12の先端面12c(以下、吸着面12cという。)と可動鉄心13の突出部13bの立ち上がり面13c(以下、吸着面13cという。)との間で形成される。
【0027】
次に、固定鉄心12と可動鉄心13との吸着面において、吸引力を低下させずに残留磁気を瞬時に消磁できるように構成された形態を説明する。
【0028】
第1の形態のソレノイド1では、図2〜3に示すように、固定鉄心12の吸着面12cには円周方向に沿って凹状溝20Aが形成されている。凹状溝20Aの断面形状は、図例のように、V字状でもよく又U字状でもよく、さらには角状であってもよい。この凹状溝20Aは、吸着面に対して30〜50%の割合で形成されていればよく、例えば、幅は約1mm程度で、深さは約0.5mm程度であればよい。凹状溝20A以外の吸着面13cは、コイル5の通電時において、隙間ほぼ0であることから、図9に示すグラフの▲1▼を示すこととなって、ストローク0における吸着力は10kg以上で、大きな吸着力を確保でき、しかも、吸着面は凹状溝20Aで一部遮断されるため、吸着面を分割してコイル5の通電時から非通電時の切り替え時においては、残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0029】
又、図4に示すように、固定鉄心12の先端面12cから可動鉄心13側に突出する円環状の突出部14を形成して、突出部14の先端面14aに上述の凹状溝20Aを形成してもよい。この形態では、突出部の先端面14aが可動鉄心13の吸着面13cを吸着することとなるから、吸着面14aとして形成されることとなる。
【0030】
なお、凹状溝は、図5に示すように、固定鉄心12の吸着面14aに形成される十字状の凹状溝20Bであってもよい。つまり、半径方向の四方に凹状溝20Bを形成するものであってもよい。この凹状溝20Bの場合でも、断面形状は、V字状でもよく又U字状でもよく、さらには角状であってもよい。さらに、半径方向に等角度で形成すれば、十字状を2箇所以上に形成してもよく、又、半径方向に形成する溝を、円周方向に沿って複数形成するものでもよい。
【0031】
この十字状の溝20Bは、図2に示すソレノイド1の場合では、固定鉄心12の先端面12cに形成するものであってもよい。
【0032】
さらに、図6に示すように、固定鉄心12の先端面12cから突出する突出部14の吸着面14aに形成した螺旋状の凹状溝20Dであってもよい。この螺旋状の凹状溝20Dにおいても、図2に示すソレノイド1の場合では、固定鉄心12の先端面12cに形成するものであってもよい。
【0033】
いずれにしても、吸着面に対する30〜50%程度の面積で形成すれば、吸着力は確保できて、残留磁気を瞬時に消磁することができる。
【0034】
次に、上記のように形成されたソレノイド1の作用について説明する。
【0035】
コイル5が非通電の状態では、可動鉄心13は、図示しない弁体内のばね部材により、図示しないピンを介して固定鉄心12から離隔する位置に移動されている。
【0036】
そして、コイル5が通電されると、ソレノイド1には、ヨーク6、固定鉄心12、可動鉄心13との間に磁束が流れて磁気回路が形成される。これによって、可動鉄心13は固定鉄心12に吸着され、可動鉄心13の吸着面13cが固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)に隙間0mmで吸着される。このときの吸着力は、図9のグラフの▲1▼に示すように、10kg以上となり、例えば、図示しない弁体内で作用されるスプールを充分な吸着力で保持することができる。
【0037】
次にコイル5を非通電に切り替えて可動鉄心13を固定鉄心12から離隔させる。この際、可動鉄心13の吸着面13cは固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)に対して接触していることから、通常では、残留磁気によって離れにくい状態にある。しかし、ソレノイド1では、固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)に凹状溝20A(又は20B、20D)を形成していることから、吸着面12c(又は14a)全面に対して分割することができ、吸着力の弱い部位あるいは吸着力の働かない部位を有することとなって、残留磁気を瞬時に消磁しやすい。そのため、可動鉄心13は、固定鉄心12から瞬時に離隔することができ、例えば、可動鉄心13から図示しないピンを介して接続されているスプールを、瞬時に次の位置に移動させることができる。従って、トラブルを生じさせることがなく、安定した作用を行うことができる。
【0038】
第2の形態のソレノイド8は、図9のグラフの▲2▼又は▲3▼で示すものを構成する。すなわち、非磁性体で形成された消磁スペーサ25を介在させて固定鉄心12の吸着面14aと可動鉄心13の吸着面13cとの間の隙間を0.1mm以内に形成する。例えば、図7に示すように、固定鉄心12先端部12cから可動鉄心13側に突出する突出部14を形成し、突出部14の外周面に係合するように厚み0.3mmの消磁スペーサ25を配置する。そして、突出部14の先端面14aを先端面12cからの高さ0.2mmに形成すると、消磁スペーサ25と突出部14の先端面(吸着面)14aとの間に0.1mm以内の段差が形成される。
【0039】
これによって、コイル5の通電時に、消磁スペーサ25の先端面が、可動鉄心13の吸着面13cに当接して、固定鉄心12の吸着面14aと可動鉄心13の吸着面13cとの間に0.1mm以内の隙間を形成することができる。従って、図9におけるグラフの▲3▼を示すことになり、吸着力をそれほど低下させずに、コイルの通電時から、非通電に切り替える際に、残留磁気を瞬時に消磁して可動鉄心13を固定鉄心12から瞬時に離隔することができる。
【0040】
上記のように、第1の形態(図1から図5に示す形態)のソレノイドでは、固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)に、凹状溝20A(又は20B、20D)を形成することによって、固定鉄心12の吸着面12c(又は14a)の一部に隙間を有して吸着面12c(又は14a)を分割することとなって、残留磁気は、コイル5の通電時から非通電への切り替え時と同時に瞬時に消磁されやすい。そのため、可動鉄心13は、固定鉄心12から離隔する方向への付勢力によって、可動鉄心13は瞬時に固定鉄心から離隔することとなる。
【0041】
しかも、固定鉄心12と可動鉄心13との吸着面のほとんどがほぼ0であることから、吸着力は後述のグラフの▲1▼とほぼ同様の値を示すことになり、吸着力を低下させることがない。従って、品質の保持されたソレノイド1を提供することができる。
【0042】
又、第2の形態(図7に示す形態)によれば、固定鉄心12と可動鉄心13との間に非磁性体の消磁スペーサを介在させることによって吸着面(14a・13c)間の隙間を0.1mm以内に形成する。これによって、コイル5の通電時に固定鉄心12の吸着面14aと可動鉄心13の吸着面13cとには0.1mm以内の隙間を形成することとなり。吸着力は、グラフ9の▲3▼のようになって、▲1▼よりは低下するものの、従来の▲4▼に比べて大きな吸着力を確保出来るとともに、0.1mm以内の隙間を形成することによってコイル5の通電時から非通電への切り替え時に発生する残留磁気を瞬時に消磁できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるソレノイド全体を示す正面断面図である。
【図2】図1における要部拡大断面図である。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】図2における固定鉄心の別の形態を示す正面断面図である。
【図5】図3における固定鉄心に形成された凹状溝の別の形態を示す平面断面図である。
【図6】図3における固定鉄心に形成された凹状溝の別の形態を示す平面断面図である。
【図7】第2の形態のソレノイドの別の形態を示す正面断面図である。
【図8】従来のソレノイドの吸着部を示す正面断面図である。
【図9】可動鉄心と固定鉄心の吸着面ストロークと吸着力とを示すグラフである。
【符号の説明】
1 ソレノイド
2 コイルアッシ
5 コイル
10 チューブアッシ
12 固定鉄心
12b 凹部
12c 先端面(吸着面)
13 可動鉄心
13b 突出部
13c 立ち上がり面(吸着面)
14 突出部
14a 先端面(吸着面)
20A 円周状の凹状溝
20B 十字状の凹状溝
20D 螺旋状の凹状溝
Claims (5)
- 中空状のコイルアッシと、前記コイルアッシの中空部に配置される固定鉄心と、前記固定鉄心に対して接近・離隔するように摺動可能に配置される可動鉄心と、を備えるソレノイドであって、
前記固定鉄心における前記可動鉄心との吸着面に、溝手段を配設したことを特徴とするソレノイド。 - 前記溝手段が、十字状に形成されている凹状溝であることを特徴とする請求項1記載のソレノイド。
- 前記溝手段が、円周方向に形成されている凹状溝であることを特徴とする請求項1記載のソレノイド。
- 前記溝手段が、螺旋状に形成されている凹状溝であることを特徴とする請求項1記載のソレノイド。
- 中空状のコイルアッシと、前記コイルアッシの中空部に配置される固定鉄心と、前記固定鉄心に対して接近・離隔するように摺動可能に配置される可動鉄心と、を備えるソレノイドであって、
前記可動鉄心が前記固定鉄心に吸着する際に、前記固定鉄心と前記可動鉄心との吸着面の隙間が、0.1mm以内に設定されることを特徴とするソレノイド。
Priority Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007036037A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Japan Ae Power Systems Corp | 磁石 |
JP2017028223A (ja) * | 2015-07-28 | 2017-02-02 | 株式会社デンソー | リニアソレノイド |
JP7455053B2 (ja) | 2020-12-11 | 2024-03-25 | 株式会社クボタ | 電磁バルブ |
-
2002
- 2002-08-09 JP JP2002233525A patent/JP2004079565A/ja active Pending
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