JPH0614417Y2 - 自己保持ソレノイド - Google Patents

自己保持ソレノイド

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JPH0614417Y2
JPH0614417Y2 JP11096688U JP11096688U JPH0614417Y2 JP H0614417 Y2 JPH0614417 Y2 JP H0614417Y2 JP 11096688 U JP11096688 U JP 11096688U JP 11096688 U JP11096688 U JP 11096688U JP H0614417 Y2 JPH0614417 Y2 JP H0614417Y2
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JP
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electromagnetic coil
slider
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lock
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昇 金子
文三 小磯
賢一 川田
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自動車電機工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】
(産業上の利用分野) この考案は、例えば自動車用ドアロック、種々機器のバ
ルブ開閉等に利用される保持型ソレノイドに関する。 (従来の技術) 従来、上記のような自己保持ソレノイドとしては、第5
図に示すものがあった。 すなわち、図示する自己保持ソレノイド100は、円筒
形状をなす磁性体製のフレーム101のほぼ中央部分
に、内周側にN極あるいはS極を、また外周側にS極あ
るいはN極を着極したリング状の永久磁石(以下マグネ
ットと呼ぶ)102を設けているとともに、このマグネ
ット102の図中の上下側に電磁コイル103,104
を各々設けている。 また、非磁性体製の出力シャフト105aを有する可動
磁性体105(以下プランジャと呼ぶ)をマグネット1
02と両電磁コイル103,104との間にわたって図
中の上下方向に摺動自在(図では上方向摺動を示す)に
設けているとともに、一方側の電磁コイル103の上端
側および他方側の電磁コイル104の下端側に磁性体製
のエンドブラケット106(以下ボトムと呼ぶ)および
107(以下ボトムと呼ぶ)を設けている。 そして、電源供給用の連動するスイッチ108,108
を図中の上下方向側に各々切換えることにより、両電磁
コイル103,104に電源を供給するようにしてある
とともに、プランジャ105の出力シャフト105aに
は例えばドアロック,種々機器のバルブ等の負荷を連結
するようにしてある。 ここで、図示するプランジャ105が図中の上方側に位
置する場合には、マグネット102のN極プランジャ
105一方のボトム106フレーム101マグネ
ット102のS極を通り図中の上方向の磁気力aが発生
してプランジャ105をその上側の作動端で一方のボト
ム106側に吸引し保持している。 そこで、スイッチ108,108を図中の下側に切換え
ると、電磁コイル103が励磁してプランジャ105の
保持側であるボトム106側にマグネット102と逆極
が生じ前記磁気力aを打ち消す。 また、他方の電磁コイル104が励磁することにより、
図中の下方向の磁気力bが発生してプランジャ105を
その下側の作動端に向けて他方のボトム107側に吸引
する。 これにより、プランジャ105は図中の下方側に作動
し、プランジャ105の出力シャフト105aに連結し
た負荷を作動させる。 そして、スイッチ108,108を中立位置に切換える
と、マグネット102のN極プランジャ105他方
のボトム107フレーム101マグネット102の
S極を通り図中の下方向の磁気力(図示せず)が発生し
てプランジャ105を他方のボトム107側に吸引し保
持する。 さらに、この状態において、スイッチ108,108を
図中の上側に切換えると、電磁コイル103および電磁
コイル104に前記とは逆方向に電源が供給されて、
これら電磁コイル103,104が励磁し、前述した場
合と同様にして動作しプランジャ105を一方のボトム
106側に吸引する。 そしてさらに、スイッチ108,108を中立位置に切
換えると、前記磁気力aが発生してプランジャ105を
その上側作動端で一方のボトム106側に吸引して保持
する。 (考案が解決しようとする課題) ところが、上記した従来の自己保持ソレノイド100に
おいて、プランジャ105を上下各々の作動端で保持す
るに際しては、内周側にN極を、また外周側にS極を着
磁したリング状のマグネット102の磁気力によってい
るので、例えば振動等の外力によりマグネット102の
磁気力のみではプランジャ105を保持できなくなって
誤作動することがないとはいえないという問題点があっ
た。 また、リング状のマグネット102は内周側にN極を、
また外周側にS極を着磁したものであることから、内周
側と外周側とに極性を着磁させる作業がとりわけ煩雑で
あるのでマグネット102が高価なものになって自己保
持ソレノイド100の全体が高コストなものになってい
るという問題点があった。 さらに、プランジャ105を2個の電磁コイル103お
よび104によって作動させていることから、自己保持
ソレノイド100の全体が大形なものになるという問題
点もあり、プランジャ105を両方の作動端でそれぞれ
確実に保持して誤作動することがなく、また、内周側と
外周側とに極性を着磁させたマグネット102を不要と
してコストを減少させるとともに、自己保持ソレノイド
100の全体を小形なものにすることが望まれるという
課題を有していた。 (考案の目的) この考案は、上述した従来の課題に鑑みてなされたもの
で、プランジャをその両方の作動端で確実に保持させる
ことができ、保持が確実であるため誤作動するようなこ
とがなくコストを減少させるとともに、非常に小形な自
己保持ソレノイドを提供することを目的としている。
【考案の構成】
(課題を解決するための手段) この考案に係わる自己保持ソレノイドは、中心孔が設け
られ、筒状に形成された電磁コイルと、磁性体によって
形成され、電磁コイルの中心孔内に移動可能に配置され
たプランジャと、プランジャに一体的に連結され、プラ
ンジャとともに移動可能なスライドと、電磁コイルから
離反する方向へプランジャを附勢するための手段と、電
磁コイルを保持し、電磁コイルが発生する磁束の磁路を
形成するフレームと、フレームに一体的に連結され、ス
ライダを案内するホルダと、略ハート形状に形成された
カムと、このカムに沿って移動可能で、且つこのカムの
第1のロック位置および第1のロック位置と異なる第2
のロック位置でカムに係止されるロックばねとからな
り、ロックばねが第1のロック位置にロックされている
状態において電磁コイルが通電されることによりスライ
ダがプランジャとともに電磁コイルに向って移動した際
には、ロックばねが第1のロック位置から第2のロック
位置へ移動し、電磁コイルの通電が解除されると第2の
ロック位置でロックされ、一方、ロックばねが第2のロ
ック位置にロックされている状態において電磁コイルが
通電されることによりスライダがプランジャとともに電
磁コイルに向って移動した際には、ロックばねが第2の
ロック位置から第1のロック位置へ移動し、電磁コイル
の通電が解除されると第1のロック位置でロックされる
ことにより、スライダをホルダに係止する機械式ロック
機構とを備えていることを特徴としている。 (考案の作用) この考案に係わる自己保持ソレノイドは、ロックばねが
第1のロック位置にロックされている状態において電磁
コイルが通電されることによりスライダがプランジャと
ともに電磁コイルに向って移動すると、ロックばねが第
1のロック位置から第2のロック位置へ移動し、電磁コ
イルの通電が解除されると、機械式ロック機構によって
ロックばねは第2のロック位置でロックされるととも
に、ロックばねが第2のロック位置にロックされている
状態において電磁コイルが通電されることによりスライ
ダがプランジャとともに電磁コイルに向って移動する
と、ロックばねが第2のロック位置から第1のロック位
置へ移動し、電磁コイルの通電が解除されるとロックば
ねは機械式ロック機構によって第1のロック位置でロッ
クされることによりスライダはホルダに係止される。そ
れ故、電磁コイルの通電と解除が繰り返し行われること
によってスライダを作動させるとともにスライダを各ロ
ック位置において機械式ロック機構によりそれぞれ自己
保持させることで、スライダの作動およびロックは電磁
コイルの通電と解除とによってのみ行われるものとな
る。 以下、この考案による自己保持ソレノイドの実施例を第
1図ないし第4図に基いて説明する。 第1図ないし第3図にはこの考案による自己保持ソレノ
イドの一実施例が示されている。 すなわち、図示する自己保持ソレノイド1において、符
号2は略コ字形のフレーム本体2aとその図中の下方側
のフランジ2bに設けたエンド2cとから構成したフレ
ーム、符号3はプランジャ4を一方の作動端に向けて作
動させる筒状の電磁コイル、符号4はプランジャ、符号
5はホルダ、符号6は前記プランジャ4に固着したスラ
イダ、符号7は前記プランジャ4をその他方の作動端側
に附勢する戻しばね、符号8は前記プランジャ4をその
両方の作動端でそれぞれロックする機械式ロック機構で
ある。 フレーム2の一部を構成するフレーム本体2aは、略コ
字状で第2図中の左側を開口させた磁性体製のものであ
り、図中の上方側のフランジ2dのほぼ中央部分には開
孔2eを設けているとともに、図中の下方側のフランジ
2dのほぼ中央部分にはエンド2cを固着するエンド取
付部2fを備えていて、これらフランジ2d,2bのあ
いだに後述する電磁コイル3を収納するようになってい
る。 フレーム2の一部を構成するエンド2cは、磁性体製の
ものであり、図中の上方に向かって略円錐形状に突出し
たエンド凸部2gを備えていて、前記フレーム本体2a
のフランジ2bに備えたエンド取付部2fに固着してあ
る。 電磁コイル3には、中心孔3aを備えたボビン3bに導
線を各々巻き付けてある。 そして、この電磁コイル3には、励磁用電源を供給する
リード線3c,3dを各々有し、一方のリード線3cは
電源に電気的に接続してあるとともに、他方のリード
線3dはスイッチ9の固定側接点9aに電気的に接続し
てある。 そして、スイッチ9の可動側接点9bを切換えることに
よってアース回路を形成し、一方のリード線3cから
電源を供給してこの電磁コイル3を励磁するようになっ
ている。 プランジャ4は円柱形状の磁性体製のものであり、図中
の下端寄りには、前記エンド2cに備えたエンド凸部2
gに被さる相似形であり且つ図中の上方にいくにしたが
って細くなっている円錐形状の凹部4aを備えていると
ともに、図中の上端には、後述するスライダ6に固着す
る取付面4bを備えている。 ここで、図中の符号10は薄肉円筒形状で磁性体製のス
リーブであって、前記電磁コイル3の中心孔3aに挿入
し且つ前記フレーム本体2aに設けた開孔2eに挿入し
た状態で前記プランジャ4を図中の上下に摺動可能に挿
入するようになっている。 一方、ホルダ5は前記フレーム本体2aに固着して、前
記プランジャ4と一体的に図中の上下に移動するスライ
ダ7を摺動自在に支持するものである。 そして、このホルダ5には、図中の下端部に、フレーム
本体2aの図中の上端に固着する固定基端部5aを設け
ているとともに、この固定基端部5aから図中の上方に
向かって延出したアーム部5bの第2図中の左側に支持
部5cを設けている。 この支持部5cには、図中の上下に貫通してスライダ6
を図中の上下方向に摺動自在に支持するスライダ支持用
孔5dを設けているとともに、第2図中の左側の端縁5
eに、第2図中の右方に向かって深さを有し且つ略ハー
ト形状で後述する機械式ロック機構8の一部を構成する
ハートカム溝5fを設けていて、第2図中の下端にはス
ライダ6が当接するスライダ当接用端縁5gを設けてい
る。 他方、スライダ6は、スライダ本体6aとこのスライダ
本体6aに一体的に設けた出力シャフト6bとから構成
されている。 スライダ本体6aには、図中の下端寄りに、後述する戻
しばね7を装着するばね装着部6cを設けているととも
に、第2図中の左側の端縁6dに、第2図中の右方に向
かって深さを有して後述する機械式ロック機構8の一部
を構成する支持孔6eを設けている。 また、出力シャフト6bは、前記スライダ本体6aのほ
ぼ中央位置から図中の上方に延出し且つスライダ本体6
aと一体的に設けてあり、例えば、ドアロック,種々機
器のバルブ開閉等の負荷に図中の上端を連結するように
なっている。 加えて、戻しばね7は縮み側および伸び側に各々弾性を
有するコイルばねであって、図中の上側の一端部7aは
前記スライダ6のスライダ本体6aに設けたばね装着部
6cに嵌着するとともに、図中の下側の他端部7bはフ
レーム2のフレーム本体2aの図中の上側に有するフラ
ンジ2dに当接するようになっている。戻しばね7はプ
ランジャ4を電磁コイル3から離反する方向へ附勢する
ための手段である。 さらに加えて、機械的ロック機構8は、前記ホルダ5に
設けたハートカム溝5f(カム)に、スライダ6側に設
けたロックばね8aを掛止することによって前記スライ
ダ6をロックするものである。 このロックばね8aは逆コ字状に折曲し若干の弾性を有
する棒状からなるものであって、第2図に示すように、
図中の上側には、前記ハートカム溝5fに挿入して掛止
するホルダ側への掛止部8bを備えているとともに、図
中の下側には、スライダ6のスライダ本体6aに設けた
支持孔6aに嵌入するスライダ側への係止部8cを備え
ている。 そして、このロックばね8aは、そのスライダ側の係止
部8cを前記支持孔6eに挿入した状態で前記戻しばね
7の一端部7aに当接していて、前記支持孔6eを中心
にしてそのホルダ側への掛止部8bを第1図中の上方側
に附勢され且つ第1図中の左右側にわずかに変位可能に
なっている。 すなわち、機械式ロック機構8は前記ロックばね8aの
ホルダ側への掛止部8bがハートカム溝5fに設けた上
端側の第1のロック位置Aまたはハートカム溝5fに設
けた下端側の第2のロック位置Bに係止することによ
り、スライダ6を機械的にロックするようになってい
る。 ここで、フレーム2のフレーム本体2aには、各フラン
ジ2d,2bのあいだに電磁コイル3を収納してあると
ともに、電磁コイル3の中心孔3aとフレーム本体2a
のフランジ2dに設けた開孔2eとにスリーブ10を挿
入してある。 そして、フレーム本体2aのフランジ2bに備えたエン
ド取付部2fにエンド2cを固着してあるとともに、こ
のエンド2cの図中の上側のスリーブ10にプランジャ
4を挿入してある。 また、プランジャ4に備えた取付面4bをスライダ6の
スライダ本体6aに固着してあるととともに、このスラ
イダ本体6aに設けたばね装着部6cに戻しばね7の一
端部7aを嵌着し且つフレーム本体2aのフランジ2d
に戻しばね7の他端部7bを当接してある。 さらに、スライダ本体6aに設けた出力シャフト6bを
ホルダ5の支持部5cに設けたスライダ支持用孔5dに
図中の下方から挿通してあるとともに、ホルダ5に設け
た固定基端部5aをフレーム本体2aの図中の上端に固
着してある。 さらにまた、機械式ロック機構8のロックばね8aはそ
のスライダ側への係止部8cをスライダ本体6aに設け
た支持孔6eに嵌入してあるとともに、そのホルダ側へ
の掛止部8bをホルダ5に設けたハートカム溝5fに挿
入してある。 次に、この考案による自己保持ソレノイド1の動作につ
いて説明する。 まず、第1図,第2図に示す復帰の状態においては、プ
ランジャ4に固着したスライダ6は戻しばね7によって
その他方側の作動端すなわち図中の上方側に附勢されて
ホルダ5に設けたスライダ当接用端縁5gに当接してい
る。 そして、機械式ロック機構8のロックばね8aは、その
ホルダ側の掛止部8bがホルダ5に設けたハートカム溝
5fの上端側の第1のロック位置Aに係止していてスラ
イダ6は他方側(上方側)の作動端でロック状態となっ
ている。 そこで、この状態から第3図に示すように、スイッチ9
の可動側接点9bを切換えて固定側接点9aに接触させ
ると、電磁コイル3が励磁して電磁コイル3,フレーム
本体2aのフランジ2d,プランジャ4,エンド2c,
フレーム本体2aのフランジ2b,電磁コイル3を通る
磁気力Cが発生するので、プランジャ4を戻しばね7に
抗してエンド2cに当接するまで図中の下方に吸引す
る。 そして、機械式ロック機構8のロックばね8aのホルダ
側への掛止部8bは、プランジャ4とともにスライダ6
が図中の下方に作動するので前記ハートカム溝5fに設
けた上端側の第1のロック位置Aから外れてハートカム
溝5fの第1図中の左側部分を通りハートカム溝5fに
設けた下端側の第2のロック位置B寄りに至る。 つづいて、この状態から、スイッチ9の可動側接点9b
を切換えて固定側接点9bを切換えて固定側接点9aか
ら離間させると、電磁コイル3が消磁してプランジャ4
を図中の下方に吸引しなくなるので、プランジャ4とス
ライダ6とは一体的に図中の上方に作動する。 そして、機械式ロック機構8のロックばね8aのホルダ
側への掛止部8bは、前記ハートカム溝5fに設けた下
端側の第2のロック位置Bに係止するので、スライダ6
は一方側(下方側)の作動端でロック状態となる。 これにより、スライダ6の出力シャフト部6に連結する
負荷を作動させるようになっている。 つぎに、この状態から、スイッチ9の可動側接点9bを
切換えて、一旦固定側接点9aに接触させた後、固定側
接点9aから離隔させると、電磁コイル3は励磁し、そ
の後、消磁するので、プランジャ4は図中の下方に一旦
吸引された後、戻しばね7によって図中の上方に戻り作
動する。 そして、機械式ロック機構8のロックばね8aのホルダ
側への掛止部8bは、スライダ6がプランジャ4と一体
的に一旦図中の下方に作動するのでハートカム溝5fに
設けた下端側の第2のロック位置Bから外れてハートカ
ム溝5fの第1図中の右側部分を通りハートカム溝5f
に設けた上端側の第1のロック位置Aに至る。 これにより、スライダ6はホルダ5に設けたスライダ当
接用端縁5gに当接し、スライダ6の出力シャフト部6
bに連結する負荷を戻り作動させて第1図に示す復帰の
状態となる。 したがって、この場合の実施例においては、負荷の作動
ストロークが大きいものにおいても自己保持ソレノイド
全体がそれによって大形化することがなく、また、負荷
の作動トルクが大きなものにおいても大形化することが
ない。 第4図にはこの考案による自己保持ソレノイドにおける
他の実施例を示す。 すなわち、この実施例の場合には、ホルダ5の図中の上
端寄りにスライダ6に当接して検出信号を発生するスラ
イダ位置検出用スイッチ11を設けているものである。 そして、このスライダ位置検出用スイッチ11の外部接
続用コネクター11aを図示しないコントロールユニッ
ト等の制御装置に電気的に接続することにより、スライ
ダ6が復帰状態か否かを検出して負荷の作動状態をコン
トロールユニット等の制御装置にインプットするように
なっていて、その他の部分は第1図ないし第3図に示し
たものと同様である。 したがって、この場合の実施例においては、スライダ6
の状態および負荷の状態を同時に検出することができる
ので故障診断等の修理の際においても、その原因究明を
すみやかに行なうことができるものである。
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案に係わる自己保持ソ
レノイドは、上記した構成を有することから、電磁コイ
ルの通電と解除とを繰り返すことによってスライダを作
動させるとともにスライダを各ロック位置において機械
式ロック機構によりそれぞれ自己保持させることでスラ
イダの作動およびロックを電磁コイルの通電と解除とに
よってのみ行えるので、自己保持用のマグネット等を不
要とすることができるとともに極めて簡素な構造で且つ
確実に自己保持を行うことができるので、コンパクトな
ものとするとともにコスト面に優れるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による自己保持ソレノイド
の非励磁状態における部分破断正面図、第2図は第1図
に示した自己保持ソレノイドの部分破断側面図、第3図
は第1図に示した自己保持ソレノイドにおける励磁状態
の部分破断側面図、第4図はこの考案による自己保持ソ
レノイドにおける他の実施例を示す非励磁状態の部分破
断側面図、第5図は従来の自己保持ソレノイドの縦断側
面図である。 1……自己保持ソレノイド、 2……フレーム、 3……電磁コイル、 3a……中心孔、 4……プランジャ、 5……ホルダ、 5f……カム(カム溝)、 6……スライダ、 7……手段、 8……機械式ロック機構、 8a……ロックばね。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心孔が設けられ、筒状に形成された電磁
    コイルと、 磁性体によって形成され、上記電磁コイルの中心孔内に
    移動可能に配置されたプランジャと、 上記プランジャに一体的に連結され、上記プランジャと
    ともに移動可能なスライダと、 上記電磁コイルから離反する方向へ上記プランジャを附
    勢するための手段と、 上記電磁コイルを保持し、電磁コイルが発生する磁束の
    磁路を形成するフレームと、 上記フレームに一体的に連結され、上記スライダを案内
    するホルダと、 略ハート形状に形成されたカムと、このカムに沿って移
    動可能で、且つこのカムの第1のロック位置および第1
    のロック位置と異なる第2のロック位置でカムに係止さ
    れるロックばねとからなり、ロックばねが第1のロック
    位置にロックされている状態において上記電磁コイルが
    通電されることによりスライダが上記プランジャととも
    に上記電磁コイルに向って移動した際には、ロックばね
    が第1のロック位置から第2のロック位置へ移動し、上
    記電磁コイルの通電が解除されると第2のロック位置で
    ロックされ、一方、ロックばねが第2のロック位置にロ
    ックされている状態において上記電磁コイルが通電され
    ることによりスライダが上記プランジャとともに上記電
    磁コイルに向って移動した際には、ロックばねが第2の
    ロック位置から第1のロック位置へ移動し、上記電磁コ
    イルの通電が解除されると第1のロック位置でロックさ
    れることにより、上記スライダを上記ホルダに係止する
    機械式ロック機構とを備えていることを特徴とする自己
    保持ソレノイド。
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