JPH0642668A - 多段式電磁弁 - Google Patents

多段式電磁弁

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JPH0642668A
JPH0642668A JP19857892A JP19857892A JPH0642668A JP H0642668 A JPH0642668 A JP H0642668A JP 19857892 A JP19857892 A JP 19857892A JP 19857892 A JP19857892 A JP 19857892A JP H0642668 A JPH0642668 A JP H0642668A
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Yasuo Komiya
靖雄 小宮
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍システムの膨張弁等の目的に使用される
電磁弁において、選択的に複数個のコイルに通電するこ
とにより、多段階に弁のリフトを設定出来る多段式電磁
弁を提供することを目的とする。 【構成】 弁本体1にプランジャー管2が連成され、吸
引子3,第1プランジャー4,第2プランジャー5が設
けられ、弁シート10は、弁本体1の一次口7と二次口
9との間に形成され、弁体11は、第1プランジャー4
と止輪12で固定され、弁体11の頭部11aは係止段
部14に摺動自在に遊嵌され、第2プランジャー5の中
空部13に設けられたスプリング15が閉弁方向に付勢
する。閉弁状態において第1プランジャー4の上面と第
2プランジャー5の下面との間に第1間隙L1 を形成
し、第2プランジャー5の上面と吸引子3との間に第2
間隙L 2 が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍システムの電動式
膨張弁等に使用される電磁弁の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の電動弁の断面図である。即
ち、弁本体1の弁座bに接離するニードル弁cを該弁本
体1に設けた雄螺子管d内において摺動自在に設け、永
久磁石を有するロータeをその中心部に設けた雌螺子管
fを該雄螺子管dに螺合することにより回動且つ軸方向
に移動自在に設け、該ロータeの軸方向の中間部に対し
て該ニードル弁cの端部を連結し、ロータeの外周にコ
イルgを内装したステータhを同軸的に配設した構成と
なっている。
【0003】従来例は上記のように構成されているの
で、作動時には、前記ステータhのコイルgに通電する
とロータeが回転し、ロータeの回転に応じてスライダ
ーjが螺旋案内リングkに沿って上下動し、その上下端
m,nに衝合した位置でロータeの回動並びにニードル
弁cの移動は停止する。
【0004】従って、前記ロータeを、ステッピングモ
ータ式にパルスをカウントしながら正確に励磁して回転
磁界を与える要があり、必然的にマイコンによる制御を
必要とし、それなりに大掛かりなシステムが必要となる
欠点を有している。また、弁本体の外周にロータを同軸
的に配設するとともに、さらにその外周にコイルを同軸
的に設ける構成が必要になり、平面的に大きくなり実装
する場合スペースをとる欠点ももっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した点
に鑑み、冷凍システムの膨張弁等の目的に使用される電
磁弁において、選択的に複数個のコイルに通電すること
により、多段階に弁のリフトを設定出来る多段式電磁弁
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、弁本体にプランジャー管を連成して、
該プランジャー管の端部には吸引子を設けるとともに、
該プランジャー管内の前記弁本体側に中空の第1プラン
ジャーを、吸引子側に中空の第2プランジャーをそれぞ
れ摺動可能に挿着してなる多段式電磁弁であって、前記
弁本体の一次口と二次口間に設けた弁シートに接離する
前記弁体を前記第1プランジャーに固定し、前記弁体を
閉弁方向に付勢するスプリングを設け、該弁体に形成し
た拡大径の係合段部を前記第2プランジャーに形成した
係止段部に遊嵌するとともに、前記第2プランジャーの
第1プランジャー方向へ摺動を規制するストッパを設け
て、閉弁状態において第1プランジャーと第2プランジ
ャーとの間に第1間隙を形成するとともに、前記吸引子
と第2プランジャーとの間に前記第1間隙より大きな第
2間隙を設け、さらに、前記プランジャー管には、第1
プランジャー及び第2プランジャーに対応する第1コイ
ルと、第2プランジャー及び吸引子に対応する第2コイ
ルとを設け、前記第1コイルの通電時において、弁体に
前記第1間隙に相当する第1リフトを生じ、第2コイル
の通電時において、弁体に前記第2間隙に相当する第2
リフトを生じ、第1及び第2コイルの通電時において、
弁体に第1リフト及び第2リフトの和に相当する第3リ
フトを生じるような構成を採用した。
【0007】さらに、前記第2プランジャーと前記吸引
子との対面するそれぞれの端部において、一方の端部に
すり鉢状の凹部を形成するとともに、他方の端部を前記
凹部に対応する凸部を形成した構成を採用した。また、
弁本体にプランジャー管を連成して、該プランジャー管
の端部には吸引子を設けるとともに、該プランジャー管
内の前記弁本体側に中空の第1プランジャーを、吸引子
側に中空の第2プランジャーをそれぞれ摺動可能に挿着
してなる多段式電磁弁であって、前記弁本体の一次口と
二次口間に設けた弁シートに接離する前記弁体を前記第
1プランジャーに固定し、該第1プランジャーに前記弁
体を閉弁方向に付勢する第1スプリングを設け、第1プ
ランジャーの中空部に第1係止段部を設け、該第1係止
段部に止輪を設けた第1連結棒の一方の端部を遊嵌する
とともに、止輪を設けた第1連結棒の他端を、第2プラ
ンジャーの中空部下端に形成された係合部に遊嵌し、止
輪を設けた第2連結棒の一方の端部を、第2プランジャ
ーの中空部に形成された第2係止段部に遊嵌し、第2連
結棒の他端を前記吸引子に係止し、第2プランジャーに
弁体を閉弁方向に付勢する第2スプリングを設け、閉弁
状態において、第1プランジャーと第2プランジャーと
の間に第1間隙を設けるとともに、第2プランジャーと
吸引子との間に前記第1間隙より大きな第2間隙を設
け、さらに、前記プランジャー管には、第1プランジャ
ー及び第2プランジャーに対応する第1コイルと、第2
プランジャー及び吸引子に対応する第2コイルとを設
け、前記第1コイルの通電時において、前記弁体に前記
第1間隙に相当する第1リフトを生じ、前記第2コイル
の通電時において、弁体に前記第2間隙に相当する第2
リフトを生じ、第1及び第2コイルの通電時において、
弁体に第1リフト及び第2リフトの和に相当する第3リ
フトを生じるように構成した。
【0008】
【作用】第1の発明は上記のように構成したので、第1
コイルの通電時において、弁体に閉弁状態における前記
第1プランジャーと前記第2プランジャーとの間の第1
間隙に相当する第1リフトを生じ、第2コイルの通電時
において、弁体に閉弁状態における吸引子と第2プラン
ジャーとの第2間隙に相当する第2リフトを生じ、第1
及び第2コイルの通電時において、弁体に前記第1リフ
ト及び第2リフトの和に相当する第3リフトを生じる。
【0009】さらに、前記第2プランジャーと前記吸引
子との対面するそれぞれの端部において、一方の端部に
すり鉢状の凹部を形成するとともに、他方の端部を前記
凹部に対応する凸部を形成したので、前記第1リフト,
第2リフト及び第3リフトとは別にそれぞれのコイルの
電流を制御してそれぞれ新たなリフトを設定出来る。
【0010】第2の発明は上記のように構成したので、
第1コイルの通電時において、弁体に閉弁状態における
前記第1プランジャーと前記第2プランジャーとの間の
第1間隙に相当する第1リフトを生じ、第2コイルの通
電時において、弁体に閉弁状態における吸引子と第2プ
ランジャーとの間の第2間隙に相当する第2リフトを生
じ、第1及び第2コイルの通電時において、弁体に前記
第1リフト及び第2リフトの和に相当する第3リフトを
生じる。
【0011】
【実施例】図1(A)は第1の発明による多段式電磁弁
Aの第1実施例の断面図である。即ち、多段式電磁弁A
は、弁本体1にプランジャー管2が連成され、該プラン
ジャー管2の端部に吸引子3が設けられ、該プランジャ
ー管2の弁本体1よりに第1プランジャー4を、さらに
吸引子3側に第2プランジャー5が摺動可能に設けられ
ている。
【0012】弁シート10は、弁本体1の継手6を接続
した一次口7と継手8を接続した二次口9との間に形成
され、該弁シート10に接離する弁体11は、弁体11
の頭部11aの顎部11bに第1プランジャー4の上端
が当接する位置で第1プランジャー4と止輪12で固定
されている。
【0013】弁体11の頭部11aは上部が拡径して係
合段部11cが形成され、頭部11aは、第2プランジ
ャー5の中空部13の下端に形成された係止段部14に
摺動可能に遊嵌されている。第2プランジャー5の中空
部13には、スプリング15が一方の端部を前記弁体1
1に当接するとともに、他方の端部を前記吸引子3の下
面に当接して弁体11を閉弁方向に付勢している。
【0014】第2プランジャー5のストッパ手段たるス
トッパロッド16は、第1プランジャー4に形成された
切欠き4aに遊貫するとともに、ストッパロッド16の
一方の端部は弁本体1の段部17に当接し、他方の端部
は閉弁状態において第2プランジャー5の下面に当接
し、閉弁状態において第1プランジャー4の上面と第2
プランジャー5の下面との間に第1間隙L1 を形成して
いる(図1(B)参照)。
【0015】閉弁状態においてストッパロッド16の上
面から吸引子3の下面までの距離は、第2プランジャー
5の高さより若干大きく設定されることにより第2間隙
2を形成し、さらに、前記第1間隙L1 より第2間隙
2 が大きく設定されている。
【0016】プランジャー管2には、弁シート10より
のボビン18に第1コイル19が卷回され、第1プラン
ジャー4及び第2プランジャー5に対応し、吸引子3よ
りのボビン18に第2コイル20が卷回され、第2プラ
ンジャー5及び吸引子3に対応している。
【0017】21は非磁性体からなるスペーサであり、
前記第1コイル19及び第2コイル20に発生する磁束
を相互に遮断するものである。また、22は磁束の通路
を兼ねた蓋体であり、ナット23で吸引子3に螺着され
ている。24,25,26及び27は磁束の通路たる磁
性体からなるヨークであ。
【0018】第1の発明による第1実施例の多段式電磁
弁Aは上記のように構成されているので、第1コイル1
9に通電すると、図2に示すように、第1プランジャー
4と第2プランジャー5は吸着するとともに、弁体11
の係合段部11cはスプリング15を圧縮して、第1プ
ランジャー4と弁体11はともに前記第1間隙L1 に相
当する分だけ上方に変位し、弁シート10と弁体11の
先端部11dとの間に第1リフトL1 を生じる。
【0019】このとき、第2コイル20には通電されな
いので、第2プランジャー5と吸引子3との第2間隙L
2 はそのままに保持される。第2コイル20に通電する
と図3に示すように、第2プランジャー5と吸引子3と
は密着するとともに、第2プランジャー5の係止段部1
4は弁体11の係合段部11cと係合して、前記第2間
隙L2 に相当する分だけ上方に変位し、弁シート10と
弁体11の先端部11dとの間に第2リフトL2 を生じ
る。
【0020】このとき、第1コイル19には通電されな
いので、第2プランジャー5と第1プランジャー4との
第1間隙L1 はそのままに保持される。第1コイル19
及び第2コイル20に同時に通電すると、図4に示すよ
うに第1プランジャー4は第2プランジャー5に密着す
るとともに、第2プランジャー5は吸引子3と密着し、
弁体11の係合段部11cはスプリング15を圧縮す
る。従って、第2プランジャー5は第2間隙L2 に相当
する分上方に変位するとともに、第1プランジャー4は
第1間隙L1 に相当する分、上方に変位する。その結
果、弁体11の先端部11dと弁シート10との間隙
は、前記第1リフトL1と第2リフトL2 との和に相当
する第3リフトを生じる。
【0021】図5は、第1の発明による多段式電磁弁
A′の第2実施例の断面図である。即ち、第2プランジ
ャー5′の上端縁にすり鉢状の凹部5a′が形成される
とともに、吸引子3′の下端に前記凹部5a′と対応す
る凸部3a′が形成されている。
【0022】その他の構成については、前記第1発明の
第1実施例と同様であるので説明は省略する。従って、
作動においても第1実施例と同様に第1コイル19通電
の通電により弁体11に第1リフトL1 を生じ、第2コ
イル20の通電により弁体11に第2リフトL2 を生
じ、第1コイル19及び第2コイル20の通電により弁
体11に第1リフトL1 と第2リフトとの和に相当する
第3リフトを生じる。
【0023】相違する点は、それぞれ選択したコイルの
電流値を、該コイルの定格電流の任意のパーセントの電
流値に設定することにより、例えば第4リフトして前記
第1リフトL1 の50パーセントを新しく設定したり、
第5リフトを前記第2リフトの50パーセントを新しく
設定したり、さらに第6リフトとして前記第3リフトの
50パーセントを新しく設定したりすることが可能であ
る。
【0024】図6は、第1の発明による多段式電磁弁
A″の第3実施例の断面図である。即ち、弁本体28に
プランジャー管29が連成され、該プランジャー管29
の端部に吸引子30が設けられ、該プランジャー管29
の弁本体28よりに第1プランジャー31を、さらに吸
引子30側に第2プランジャー32が摺動可能に設けら
れている。
【0025】弁シート10は、弁本体28の継手6を接
続した一次口7と継手8を接続した二次口9との間に形
成され、該弁シート10に接離する弁体33は、該弁体
33の頭部33aの顎部33bに第1プランジャー31
の上端が当接する位置で第1プランジャー31と止輪3
4で固定されている。
【0026】弁体33の頭部33aは上部が拡径して係
合段部33cが形成され、頭部33aは、第2プランジ
ャー32の中空部35の下端に形成された係止段部36
に摺動可能に遊嵌されている。第2プランジャー32の
中空部35には、スプリング37が一方の端部を前記弁
体33に当接するとともに、他方の端部を前記吸引子3
0の下面に当接して弁体33を閉弁方向に付勢してい
る。
【0027】第2プランジャー32は、吸引子30側が
拡径して係合段部32aが形成されるとともに、プラン
ジャー管29の吸引子30よりに係止段部29aが設け
られ、第2プランジャー32の弁シート10方向へのス
トッパ手段を構成している。閉弁状態において、第1プ
ランジャー31の上端と第2プランジャー32との間に
は第1間隙L1 を有するように設定され、第2プランジ
ャー32は弁体33の係合段部33cを介してスプリン
グ37で下方に押されるとともに、係合段部32aが、
第2プランジャー32のストッパ手段たるプランジャー
管29の係止段部29aに係止されて、第2プランジャ
ー32の上端と吸引子30の下端との間には第2間隙L
2 を有している。第2間隙L2 は第1間隙L1 より大き
く設定されている。
【0028】その他の構成については、第1の実施例と
同様であるので、説明は省略する。また、作動について
も第1実施例と同様であるので、説明は省略する。図7
は第2発明による多段式電磁弁Bの実施例の断面図であ
る。即ち、弁本体38にプランジャー管39が連成さ
れ、該プランジャー管39の端部に吸引子40が設けら
れ、該プランジャー管39の弁本体38よりに第1プラ
ンジャー41を、さらに吸引子40側に第2プランジャ
ー42が摺動可能に設けられている。
【0029】弁シート10は、弁本体38の継手6を接
続した一次口7と継手8を接続した二次口9との間に形
成され、該弁シート10に接離する弁体43は、該弁体
43の頭部43aは、第1プランジャー41の中空部4
4の下部に嵌挿され固定されている。
【0030】止輪46が設けられた第1連結棒45の一
方の端部は、第1プランジャー41の中空部44の中間
部に形成された第1係止段部47に摺動可能に遊嵌され
ている。第1連結棒45の他端には止輪48が設けら
れ、第2プランジャー42の中空部49の下端に、係合
部たるワッシャー50で遊嵌されている。
【0031】第2プランジャー42の中空部49の中間
部に、第2係止段部51が形成され該第2係止段部51
に、止輪53が設けられた第2連結棒52の一方の端部
が遊嵌されるとともに、他方の端部は前記吸引子40に
嵌挿されていて、該第2係止段部51は第2プランジャ
ー41の閉弁方向へのストッパ手段を構成している。
【0032】第1プランジャー41の中空部44には第
1スプリング54を設け、弁体43を閉弁方向に付勢す
るとともに、第2プランジャー42の中空部49にも第
2スプリング55を設け、第2プランジャー42を閉弁
方向に付勢している。従って、第1プランジャー41の
第1係止段部47は、第1連結棒45の止輪46に当接
して、閉弁方向へのストッパ手段を構成し、第2プラン
ジャー42は第2係止段部51が第2連結棒52の止輪
53に当接して、閉弁方向へのストッパ手段を構成して
いる。
【0033】閉弁状態において、第1プランジャー41
の上端と第2プランジャー42の下端との間には前記第
1スプリング54を介して第1間隙L1 を有するように
設定され、第2プランジャー42の上端と吸引子40の
下端との間には前記第2スプリング55を介して第2間
隙L2 を有するように設定され、第2間隙L2 は第1間
隙L1 より大きく設定されている。
【0034】その他の構成については、第1の発明の第
1実施例と同様であるので、説明は省略する。上記のよ
うに構成されているので、第1コイル19に通電する
と、第1プランジャー41の上端と第2プランジャー4
2の下端が密着するとともに、第1スプリング54は圧
縮され、第1プランジャー41は前記第1間隙L1 に相
当する分だけ上方に変位して、弁体43のニードル部4
3bと弁シート10との間隙は第1リフトL1 を生じ
る。
【0035】第2コイル20に通電すると、第2プラン
ジャー42は吸引子40と密着するとともに、第2スプ
リング55は圧縮され、第2プランジャー42は前記第
2間隙L2 に相当する分だけ上方に変位して、弁体43
のニードル部43bと弁シート10との間隙は第2リフ
トL1 を生じる。
【0036】第1コイル19及び第2コイル20に同時
に通電すると、第2プランジャー42は吸引子40と密
着するとともに、第1プランジャー41は第2プランジ
ャー42に密着し、第1スプリング54及び第2スプリ
ング55はそれぞれ圧縮され、第2プランジャー42は
前記第2間隙L2 に相当する分だけ上方に変位し、第1
プランジャー41は前記第1間隙L1 に相当する分だけ
上方に変位する。
【0037】その結果、弁体43のニードル部43bと
弁シート10との間隙は、前記第1リフトL1 と第2リ
フトL2 との和に相当する第3リフトを生じる。
【0038】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、冷
凍システムの膨張弁等の目的に使用される電磁弁におい
て、選択的に複数個のコイルに通電することにより、簡
単に、多段階に弁のリフトを設定出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は第1発明による多段式電磁弁の第1実
施例の断面図である。(B)は同じくストッパ手段の断
面図である。
【図2】同じく第1コイルの通電時における断面図であ
る。
【図3】同じく第2コイルの通電時における断面図であ
る。
【図4】同じく第1コイル及び第2コイルの通電時にお
ける断面図である。
【図5】第1発明による多段式電磁弁の第2実施例の断
面図である。
【図6】第1発明による多段式電磁弁の第3実施例の断
面図である。
【図7】第2発明による多段式電磁弁の実施例の断面図
である。
【図8】従来例の断面図である。
【符号の説明】
A,A′,A″,B 多段式電磁弁 1,28,38 弁本体 2,29,39 プランジャー管 3,30,40 吸引子 4,31,41 第1プランジャー 5,32,42 第2プランジャー 6,8 継手 7 一次口 9 二次口 10 弁シート 11,33,43 弁体 11a,33a 頭部 11b,33b 顎部 11c,33c,,51 係合段部 11d,33d 先端部 12,34,46,48,53,止輪 13,35,44,49 中空部 14,36, 係止段部 15,37 スプリング 16 ストッパロッド 17 段部 18 ボビン 19 第1コイル 20 第2コイル 21 スペーサ 22 蓋体 23 ナット 24,25,26,27 ヨーク 45 第1連結棒 47 第1係止段部 50 ワッシャー 51 第2係止段部 52 第2連結棒 54 第1スプリング 55 第2スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁本体にプランジャー管を連成して、該
    プランジャー管の端部には吸引子を設けるとともに、該
    プランジャー管内の前記弁本体側に中空の第1プランジ
    ャーを、吸引子側に中空の第2プランジャーをそれぞれ
    摺動可能に挿着してなる多段式電磁弁であって、 前記弁本体の一次口と二次口間に設けた弁シートに接離
    する前記弁体を前記第1プランジャーに固定し、前記弁
    体を閉弁方向に付勢するスプリングを設け、該弁体に形
    成した拡大径の係合段部を前記第2プランジャーに形成
    した係止段部に遊嵌するとともに、前記第2プランジャ
    ーの第1プランジャー方向への摺動を規制するストッパ
    を設けて、閉弁状態において第1プランジャーと第2プ
    ランジャーとの間に第1間隙を形成するとともに、前記
    吸引子と第2プランジャーとの間に前記第1間隙より大
    きな第2間隙を設け、さらに、前記プランジャー管に
    は、第1プランジャー及び第2プランジャーに対応する
    第1コイルと、第2プランジャー及び吸引子に対応する
    第2コイルとを設け、 前記第1コイルの通電時において、弁体に前記第1間隙
    に相当する第1リフトを生じ、第2コイルの通電時にお
    いて、弁体に前記第2間隙に相当する第2リフトを生
    じ、第1及び第2コイルの通電時において、弁体に第1
    リフト及び第2リフトの和に相当する第3リフトを生じ
    るよう構成したことを特徴とする多段式電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記第2プランジャーと前記吸引子との
    対面するそれぞれの端部において、一方の端部にすり鉢
    状の凹部を形成するとともに、他方の端部に前記凹部に
    対応する凸部を形成したことを特徴とする請求項1記載
    の多段式電磁弁。
  3. 【請求項3】 弁本体にプランジャー管を連成して、該
    プランジャー管の端部には吸引子を設けるとともに、該
    プランジャー管内の前記弁本体側に中空の第1プランジ
    ャーを、吸引子側に中空の第2プランジャーをそれぞれ
    摺動可能に挿着してなる多段式電磁弁であって、 前記弁本体の一次口と二次口間に設けた弁シートに接離
    する前記弁体を前記第1プランジャーに固定し、該第1
    プランジャーに前記弁体を閉弁方向に付勢する第1スプ
    リングを設け、第1プランジャーの中空部に第1係止段
    部を設け、該第1係止段部に、止輪を設けた第1連結棒
    の一方の端部を遊嵌するとともに、止輪を設けた第1連
    結棒の他端を、第2プランジャーの中空部下端に形成さ
    れた係合部に遊嵌し、止輪を設けた第2連結棒の一方の
    端部を、第2プランジャーの中空部に形成された第2係
    止段部に遊嵌し、第2連結棒の他端を前記吸引子に係止
    し、第2プランジャーに弁体を閉弁方向に付勢する第2
    スプリングを設け、閉弁状態において、第1プランジャ
    ーと第2プランジャーとの間に第1間隙を設けるととも
    に、第2プランジャーと吸引子との間に前記第1間隙よ
    り大きな第2間隙を設け、さらに、前記プランジャー管
    には、第1プランジャー及び第2プランジャーに対応す
    る第1コイルと、第2プランジャー及び吸引子に対応す
    る第2コイルとを設け、 前記第1コイルの通電時において、前記弁体に前記第1
    間隙に相当する第1リフトを生じ、前記第2コイルの通
    電時において、弁体に前記第2間隙に相当する第2リフ
    トを生じ、第1及び第2コイルの通電時において、弁体
    に第1リフト及び第2リフトの和に相当する第3リフト
    を生じるよう構成したことを特徴とする多段式電磁弁。
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