JP2003083163A - V型内燃機関のマウントブラケット取付構造 - Google Patents

V型内燃機関のマウントブラケット取付構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダブロック1から突出しているチェー
ンケース4のバンク間部分の振動を抑制する。 【解決手段】 V型内燃機関において、シリンダブロッ
クの前面に、チェーンケースリヤ11とチェーンケース
フロント12とからなる別体のチェーンケース4が取り
付けられており、その前面中央に、マウントブラケット
5が固定されている。ブラケットアッパ42は、チェー
ンケースフロント12を横切って後方へ延びる延長部を
有し、チェーンケースリヤ11の上縁部に形成されたボ
ス部31に、ボルト56によって結合されている。チェ
ーンケース4のバンク間の上部はシリンダブロックに直
接に支持されていないので、前後方向に振動しやすい
が、剛性の高いマウントブラケット5と結合すること
で、振動が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、V型内燃機関の
前端部に配置されるマウントブラケットの取付構造、特
に、シリンダブロックとは別体にチェーンケースを備え
てなるV型内燃機関におけるマウントブラケットの取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の内燃機関は、周知のように、
シリンダブロックの複数点に配置したエンジンマウント
を介して車体に支持されるようになっており、一対のバ
ンクを備えたV型内燃機関においては、特開平5−33
896号公報に記載のように、支持点の一つとして、シ
リンダブロック前端のバンク間中央部つまり重心位置に
近い位置にマウントブラケットが取り付けられる場合が
多い。
【0003】また一方、左右バンクのカムシャフトをタ
イミングチェーンを介して駆動するチェーン駆動式動弁
装置を備えたV型内燃機関において、上記公報に記載さ
れているように、シリンダブロックやシリンダヘッドと
は別体のチェーンケースを備えた構成が知られている。
このチェーンケースは、シリンダブロック前面に固定さ
れる浅い皿状のチェーンケースリヤと、このチェーンケ
ースリヤの前面にさらに取り付けられるカバー状のチェ
ーンケースフロントと、からなり、両者間に、タイミン
グチェーンが走行するチェーン室が形成されている。こ
のチェーンケースを備えた上記公報のものでは、マウン
トブラケットは、チェーンケース中央の開口部を通し
て、シリンダブロックに堅固に結合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のチェーンケース
は、例えばアルミニウムダイキャストなどからなるチェ
ーンケースリヤとチェーンケースフロントとが、周囲の
フランジにおいて互いに結合された、いわゆる最中状の
構造となっているが、全体として、機関前後方向の厚さ
が小さな偏平形状をなしているため、機関前後方向の剛
性は比較的低い。そして、背面にシリンダブロックが位
置する範囲では、シリンダブロックとの結合によって堅
固に支持されることとなるが、左右バンクの一対のシリ
ンダヘッドの間では、チェーンケースがシリンダブロッ
クから上方へ板状に突出した形となり、背面から何ら支
持されていないので、機関前後方向に振動しやすい、と
いう問題がある。特に、左右バンクのカムシャフトが同
一のタイミングチェーンで駆動され、一方のバンクのカ
ムスプロケットから他方のバンクのカムスプロケットへ
と直線状にタイミングチェーンが走行する構成では、チ
ェーンケースの上縁部は、左右バンクの最上部の間を直
線的に連続した形となり、シリンダブロックから上方へ
大きく張り出すため、左右バンク間の部分での機関前後
方向の振動が顕著となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、シ
リンダブロック前面に取り付けられる剛性の非常に高い
マウントブラケットを利用して、チェーンケースの左右
バンク間部分の振動を抑制するようにした。
【0006】すなわち、請求項1に係る発明は、シリン
ダブロックの前面に、左右バンクのシリンダヘッドの前
方に亘るチェーン室を形成するようにチェーンケースリ
ヤおよびチェーンケースフロントからなるチェーンケー
スが取り付けられてなるV型内燃機関において、上記シ
リンダブロックに対し固定されたマウントブラケットが
上記チェーンケースの略中央部に配置されているととも
に、上記チェーンケースの左右バンク間の上縁部が、上
記マウントブラケットの上部に固定されていることを特
徴としている。
【0007】より具体的な請求項2の発明では、一方の
バンクのカムスプロケットから他方のバンクのカムスプ
ロケットへと延びたタイミングチェーンの外周側の位置
において、上記上縁部と上記マウントブラケットとが結
合されていることを特徴としている。
【0008】エンジンマウントとなるマウントブラケッ
トは、高い剛性を有する部材であり、このマウントブラ
ケットにより、一般に防振ゴムを介して車体に内燃機関
が支持される。そして、チェーンケースの左右バンク間
の上縁部が上記マウントブラケットに固定支持され、そ
の振動が抑制される。
【0009】望ましくは、請求項3のように、チェーン
ケースリヤに対し上記マウントブラケットが結合されて
いる。
【0010】より具体的には、請求項4のように、上記
チェーンケースリヤの上縁部に、チェーンケースフロン
トとの接合フランジ部に連続してボス部が形成されてお
り、チェーンケースフロント上縁を横切って機関後方へ
延びたマウントブラケットの延長部が、上下方向に配置
したボルトによって上記ボス部に固定されている。
【0011】このように、背面側に位置するチェーンケ
ースリヤをマウントブラケットに固定することによっ
て、チェーンケース全体が前後方向に挟持される形とな
り、チェーンケースの左右バンク間の部分の振動が確実
に抑制される。特に、請求項4のように上縁部に沿う剛
性の高い接合フランジ部を前後方向に固定することで、
効果的に振動抑制が図れる。
【0012】また、請求項4の発明をさらに限定する請
求項5の発明では、上記ボス部は、左右のバンク間にお
いて、一方のバンクに相対的に近付くように片寄って配
置されている。
【0013】すなわち、チェーンケース上縁部の振動
は、一般にその中央部で最も振幅が大となるので、その
振動抑制の上では左右バンク間の中央部に配置すること
が望ましい。一方、マウントブラケットとチェーンケー
ス上縁部との結合は、同時に、エンジンマウントとして
は、マウントブラケットに対する内燃機関の支持点とな
るので、そのためには内燃機関の中で剛性が高い箇所に
結合することが望ましい。従って、チェーンケース上縁
部の振動を十分に抑制し得る範囲内で、支持点となるボ
ス部を一方のバンクに片寄らせることで、ボス部の剛性
が高くなり、内燃機関とマウントブラケットとの結合剛
性が一層高く確保される。
【0014】さらに、請求項6の発明では、上記マウン
トブラケットは、左右バンク間において、さらに、タイ
ミングチェーンの内周側の点で上記チェーンケースリヤ
にボルト結合されている。
【0015】これにより、左右バンク間を通るタイミン
グチェーンを挟んで外周側と内周側の双方でチェーンケ
ースがマウントブラケットに堅固に固定され、広い範囲
で振動が規制される。
【0016】
【発明の効果】この発明に係るV型内燃機関のマウント
ブラケット取付構造によれば、剛性の高いマウントブラ
ケットを利用してチェーンケースの左右バンク間の部分
の振動を低減させることができる。従って、チェーンケ
ース自体の厚肉化あるいは新たな補強部材の付加による
剛性向上などに比べて、構成の複雑化や重量増加を最小
限にしつつ効果的な振動低減が可能である。
【0017】特に、請求項4のようにチェーンケースリ
ヤの接合フランジ部に連なるボス部をマウントブラケッ
トにボルト結合することにより、チェーンケース上縁部
の支持剛性が非常に高くなり、その振動が効果的に抑制
される。
【0018】また、請求項5の発明によれば、チェーン
ケースの振動低減を達成しつつ、同時にマウントブラケ
ットと内燃機関との結合剛性を向上させることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は、この発明に係るマウントブラケッ
ト取付構造を適用したV型内燃機関の一実施例を示して
いる。図示するように、この内燃機関は、例えば60°
のバンク角を有するシリンダブロック1と、このシリン
ダブロック1の上部に固定された左右バンクの一対のシ
リンダヘッド2と、から大略構成されており、各シリン
ダヘッド2の上面に、さらにシリンダヘッドカバー3が
それぞれ取り付けられている。
【0021】この内燃機関は、チェーン駆動式の動弁装
置が用いられており、そのタイミングチェーンが走行す
るチェーン室を形成するために、シリンダブロック1前
面に、シリンダヘッド2前方に亘る大きさの別体のチェ
ーンケース4が取り付けられている。また、チェーンケ
ース4のさらに前面に、エンジンマウントとなるマウン
トブラケット5が取り付けられている。
【0022】図6および図7は、チェーンケース4のみ
を示している。このチェーンケース4は、シリンダブロ
ック1前面に複数本のボルト(図示せず)によって固定
される浅い皿状のチェーンケースリヤ11と、このチェ
ーンケースリヤ11の前面にさらに取り付けられるカバ
ー状のチェーンケースフロント12と、からなり、周縁
の接合フランジ部13,14において互いに接合され
て、両者間に、チェーン室が形成されている。なお、こ
の実施例の内燃機関は、前述した特開平5−33896
号公報に記載のものと全く同様に、左右バンクの吸気側
カムシャフトに設けた一対のカムスプロケットとクラン
クスプロケットとの間に1本の連続したタイミングチェ
ーンが略三角形状に巻き掛けられているとともに、各バ
ンクの外側に位置する排気側カムシャフトが、別のサブ
タイミングチェーンを介して、隣接する吸気側カムシャ
フトにそれぞれ連動した構成となっている。従って、チ
ェーンケース4の上部では、一方のバンクの吸気カムス
プロケットから他方のバンクの吸気カムスプロケットへ
と直線状にタイミングチェーンが走行するようになって
いる。
【0023】上記のチェーンケースリヤ11およびチェ
ーンケースフロント12は、いずれもアルミニウムダイ
キャストによって構成されており、複数のボルト18
(図3等参照)によって互いに一体に組み付けられてい
る。チェーンケースリヤ11は、図7に示すように、シ
リンダブロック1前面に当接する下方の略五角形の範囲
が、シリンダブロック当接部15として一段高く(つま
り後方に膨らんだ状態)形成されており、その下端が開
放されているとともに、ウォータポンプ取付部16が開
口形成されている。また、上部の左右に、左右バンクの
シリンダヘッド2の位置に対応する略長円状の比較的大
きな開口部17,17が設けられている。この開口部1
7は、カムシャフトの軸受としてシリンダヘッド2前端
に隔壁状に設けられた♯1カムブラケット(図示せず)
に接続され、該カムブラケットによって覆われるように
なっている。従って、チェーンケースリヤ11におい
て、上記シリンダブロック当接部15よりも上方でかつ
一対の開口部17,17の間の領域は、基本的に、シリ
ンダブロック1やシリンダヘッド2に直接には支持され
ておらず、一対のシリンダヘッド2の間に生じるバンク
間凹部の前端において隔壁状に立ち上がったものとな
る。
【0024】また、チェーンケースフロント12は、図
6に示すように、上記ウォータポンプ取付部16に対応
して、ウォータポンプ用作業孔21が開口形成されてい
るとともに、バンク中心を挟んでこれとほぼ反対側とな
る位置に、チェーンテンショナ用作業孔22が開口形成
されており、かつ下端には、クランクシャフトが貫通す
る円形の開口部23が開口形成されている。なお、この
チェーンケースフロント12の下縁に、図示せぬオイル
パンの前端部が接合される。また、チェーンケースフロ
ント12の上部の左右には、吸気カムシャフトの前端に
取り付けられる可変バルブタイミング用アクチュエータ
の点検や脱着のためのカム用作業孔24がそれぞれ吸気
カムシャフトと同心円状に開口形成されている。組立状
態では、上記の各作業孔21,22,24は、図3,図
4等に示すように、金属板からなるカバー25,26,
27によってそれぞれ覆われている。また、左右一対の
カム用作業孔24の間には、剛性向上のための複数のリ
ブ29が形成されている。そして、このリブ29よりも
下方でかつウォータポンプ用作業孔21とチェーンテン
ショナ用作業孔22とに挟まれた中央部分は、タイミン
グチェーンが存在しない領域であって、左右の領域に比
べて僅かに内側(つまりチェーンケースリヤ11側)に
窪んでいる。
【0025】上記チェーンケース4の上部中央部には、
この部分の剛性向上を図るために、開口部28が設けら
れており、その周囲では、チェーンケースリヤ11とチ
ェーンケースフロント12とが互いに接合されている。
つまり、この開口部28の形成により、該開口部28よ
りも上方の部分がボックス断面の通路状に構成されてお
り、その内部を、両バンク間に延びるタイミングチェー
ンが走行するようになっている。そして、チェーンケー
ス4の上縁部、詳しくはチェーンケースリヤ11側に、
上縁の接合フランジ部13に一体に連続したボス部31
が形成されている。このボス部31は、上下方向に沿っ
た略円柱状をなし、その上面から上下方向にネジ孔32
が形成されている。ここで、上記ボス部31は、左右の
バンク間の中心位置ではなく、一方のバンクに近い片寄
った位置に形成されている。
【0026】図2〜図5は、上記のチェーンケース4に
マウントブラケット5を取り付けた状態を示している。
このマウントブラケット5は、本実施例では、製造の都
合上、2つの部材つまりブラケットロア41とブラケッ
トアッパ42とに分割されているが、両者は、ブラケッ
トアッパ42を貫通した一対のボルト43によって堅固
に一体化されており、全体として、機関側方から見て略
T字形をなしている。つまり、ブラケットロア41は、
チェーンケース4前面に沿うように上下に延び、その上
端に接続されたブラケットアッパ42が、ブラケットロ
ア41を中心として内燃機関の前後方向に延びている。
なお、上記ボルト43は上下方向に沿って配置されてい
るが、両者の組付作業を容易にするために、これと平行
に、ロケートピン44およびロケート孔が設けられてい
る。
【0027】上記ブラケットロア41は、図5に示すよ
うに、上下に細長い略三角形をなし、チェーンケース4
の中央部に配置されている。特に、その下方部分は、チ
ェーンケースフロント12の中央の窪んだ部分にはまり
込んでおり、かつ3本のボルト45によって、シリンダ
ブロック1に結合されている。つまり、この3本のボル
ト45は、チェーンケースリヤ11およびチェーンケー
スフロント12の貫通孔46,47(図6,図7参照)
を貫通し、シリンダブロック1に螺合している。なお、
これらの貫通孔46,47の周囲のボス部は、ボルト4
5の高い軸力を受け得るように、シリンダブロック1と
ブラケットロア41との間で軸方向に一連に連続してい
る。換言すれば、各部に軸方向の隙間は存在しない。さ
らに、これよりも上方部分において、ブラケットロア4
1は一対のボルト48によってチェーンケースリヤ11
に結合されている。つまり、この一対のボルト48は、
ブラケットロア41を貫通しているとともに、チェーン
ケースフロント12の貫通孔51(図6参照)を通り、
チェーンケースリヤ11のネジ孔52(図7参照)に螺
合している。なお、上記貫通孔51およびネジ孔52
は、剛性の高い開口部28両側のボス部にそれぞれ形成
されており、かつそれぞれのボス部は軸方向に連続して
いる。
【0028】ブラケットアッパ42は、前方へ略三角形
状に延びた前端部に、図示せぬエンジンマウントインシ
ュレータが取り付けられるマウント取付部53を備えて
いるとともに、その側方に、円環状のリンク連結部54
を備えており、図示せぬエンジンマウントインシュレー
タならびにリンク部材を介して車体に支持されるように
なっている。また、上述したように、上記ブラケットア
ッパ42は、ブラケットロア41の位置から延長部55
として機関後方へも延びており、チェーンケースフロン
ト12の上縁を横切ってチェーンケースリヤ11のボス
部31上方に達している。そして、この延長部55は、
該延長部55を貫通してネジ孔32に螺合するボルト5
6によって、ボス部31に結合されている。
【0029】上記の構成においては、エンジンマウント
となるマウントブラケット5は、非常に高い剛性を有し
ており、このマウントブラケット5によってチェーンケ
ース4の上縁部が堅固に固定されるので、チェーンケー
ス4のバンク間の部分の機関前後方向の振動が抑制され
る。特に、最も振動し易い最上端位置をブラケットアッ
パ42が拘束しており、しかもタイミングチェーンを挟
んで一対のボルト48による結合もなされているので、
チェーンケース4上部の振動を一層確実に防止できる。
また、マウントブラケット5からボス部31に加わる反
力は剛性の高い接合フランジ部13に分散され、ボス部
31周囲の局部的な変形や振動が回避される。
【0030】さらに、上記ボス部31は、チェーンケー
ス4上部の振動を防止し得る範囲内で、一方のバンクに
片寄らせてある。これにより、ボス部31が完全に中央
位置にある場合に比べて、ボス部31自体の剛性(シリ
ンダブロック1やシリンダヘッド2に対する支持点とし
ての剛性)が高くなる。そのため、エンジンマウントと
して、マウントブラケット5と内燃機関(シリンダブロ
ック1およびシリンダヘッド2)との結合剛性が高く得
られる。なお、過度に一方のバンクに片寄らせると、チ
ェーンケース4上部の振動抑制作用が不十分となる虞が
あるので、これを勘案してボス部31の位置を決定する
ことが望ましい。
【0031】また上記実施例では、マウントブラケット
5が2つの部材から構成されているが、両者を結合する
ボルト43と、ボス部31に対するボルト56とが、互
いに平行に上下方向に配置されているので、これらのボ
ルト43,56を同じ上方から同時に締付作業すること
が可能であり、作業性に優れたものとなる。
【0032】なお、マウントブラケット5を1部材とし
て構成し得ることは言うまでもない。また、上記実施例
では、チェーンケース4は、シリンダヘッド2の上方に
相当する開口部17,17の上方部分でも閉構造となっ
ているが、前述した特開平5−33896号公報のチェ
ーンケースのように、この部分をシリンダヘッドカバー
前端部で覆うようにした構成のものにおいても、本発明
は同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るマウントブラケット取付構造を
備えたV型内燃機関の前端部分の側面図。
【図2】チェーンケースとマウントブラケットのみを示
す平面図。
【図3】同じく斜視図。
【図4】同じく斜視図。
【図5】同じく正面図。
【図6】チェーンケースのみを示す前方からの斜視図。
【図7】チェーンケースのみを示す後方からの斜視図。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 4…チェーンケース 5…マウントブラケット 11…チェーンケースリヤ 12…チェーンケースフロント 31…ボス部 41…ブラケットロア 42…ブラケットアッパ 56…ボルト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックの前面に、左右バンク
    のシリンダヘッドの前方に亘るチェーン室を形成するよ
    うにチェーンケースリヤおよびチェーンケースフロント
    からなるチェーンケースが取り付けられてなるV型内燃
    機関において、 上記シリンダブロックに対し固定されたマウントブラケ
    ットが上記チェーンケースの略中央部に配置されている
    とともに、 上記チェーンケースの左右バンク間の上縁部が、上記マ
    ウントブラケットの上部に固定されていることを特徴と
    するV型内燃機関のマウントブラケット取付構造。
  2. 【請求項2】 一方のバンクのカムスプロケットから他
    方のバンクのカムスプロケットへと延びたタイミングチ
    ェーンの外周側の位置において、上記上縁部と上記マウ
    ントブラケットとが結合されていることを特徴とする請
    求項1に記載のV型内燃機関のマウントブラケット取付
    構造。
  3. 【請求項3】 上記チェーンケースリヤに対し上記マウ
    ントブラケットが結合されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載のV型内燃機関のマウントブラケッ
    ト取付構造。
  4. 【請求項4】 上記チェーンケースリヤの上縁部に、チ
    ェーンケースフロントとの接合フランジ部に連続してボ
    ス部が形成されており、チェーンケースフロント上縁を
    横切って機関後方へ延びたマウントブラケットの延長部
    が、上下方向に配置したボルトによって上記ボス部に固
    定されていることを特徴とする請求項3に記載のV型内
    燃機関のマウントブラケット取付構造。
  5. 【請求項5】 上記ボス部は、左右のバンク間におい
    て、一方のバンクに相対的に近付くように片寄って配置
    されていることを特徴とする請求項4に記載のV型内燃
    機関のマウントブラケット取付構造。
  6. 【請求項6】 上記マウントブラケットは、左右バンク
    間において、さらに、タイミングチェーンの内周側の点
    で上記チェーンケースリヤにボルト結合されていること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のV型内燃
    機関のマウントブラケット取付構造。
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