JP2001239842A - エンジンのマウント装置 - Google Patents

エンジンのマウント装置

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JP2001239842A
JP2001239842A JP2000052841A JP2000052841A JP2001239842A JP 2001239842 A JP2001239842 A JP 2001239842A JP 2000052841 A JP2000052841 A JP 2000052841A JP 2000052841 A JP2000052841 A JP 2000052841A JP 2001239842 A JP2001239842 A JP 2001239842A
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Haruyo Kimura
治世 木村
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マウントブラケットから車体を介して車室内に
振動が伝わるのを防ぎ、マウントブラケットの支持剛性
を高めるエンジンのマウント装置を提供するものであ
る。 【解決手段】エンジンのマウント装置は、エンジン本体
の前端面に装着されるフレーム部材30からなり、フレ
ーム部材30にはエンジンのクランク軸の駆動力を被駆
動軸に伝達する駆動機構を配置するためのクランク軸方
向に開放する収容空間31が形成されているとともに、
エンジン本体に締結ボルトによって締結するための取付
部34と、マウントブラケット取付用のマウントボス部
35が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンのマウント
装置、特に、エンジンの前端部にマウントブラケットを
取り付ける場合に好適なエンジンのマウント装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載するエンジンは、車体側のシ
ャシフレームあるいはボディにゴム等の防振部材を備え
たマウント装置によって支持される。このマウント装置
は、一般にエンジン側のマウントブラケットと車体側の
マウントブラケットおよび両マウントブラケットとの間
に配設される防振部材とによって構成されている。エン
ジン側のマウントブラケットを取り付ける場所は、その
エンジンのシリンダの配列、エンジンの配置方向、変速
機の駆動方式、あるいは組み付け時の作業性等を考慮
し、変速機を含めたパワープラントの変位規制及び防振
支持に最も効果のある部位に選定される。図6には、V
型エンジンのエンジン本体1の後端側に変速機のケース
2を組み付けたパワープラントとしてのエンジン側のマ
ウントブラケット装着位置を示す一例が示されている。
図6に示す例は、3個のマウントブラケット3a、3
b、3cを備え、この中の一つのマウントブラケット3
aがエンジン本体1の前端部に装着され、他のマウント
ブラケット3b、3cが変速機ケース2の両側面にそれ
ぞれ装着される。エンジン本体1の前端部に装着されマ
ウントブラケット3aの取付け構造としては、クランク
軸の駆動力をカム軸や燃料噴射ポンプのドライブシャフ
ト等の被駆動軸へ伝達する駆動機構を包囲しエンジン本
体1の前端に取り付けられたフロントカバー4を利用す
る提案がなされており、例えば特開平7−259578
号公報や特開平10−47157号公報に開示されて
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでフロントカバ
ーは、その周縁部が締結ボルトによってエンジン本体に
固定されるが、中央部を支持する構成にすることは困難
であるため、膜が張られた振動体に近い構造となる。こ
の結果、フロントカバーには、エンジンの燃焼や駆動機
構の回転変動等の影響によって膜振動が起こり易い。こ
のような膜振動が起こり易いフロントカバーにマウント
ブラケットを装着したマウント構造では、フロントカバ
ーの振動がマウントブラケットから車体に伝達され、こ
の振動が車室内に現れ、ドライバーに不快感を与える。
また、フロントカバーの中央部は支えが何もないために
十分な強度が得られず、このような剛性の低いフロント
カバーにマウントブラケットを取り付けると、エンジン
を支える荷重に耐え切れず変形を起こしてしまい、更に
は、フロントカバーとエンジン本体とを締結する締結ボ
ルトの弛みが生じて、フロントカバーのシール性を悪化
させるという問題が発生する。
【0004】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
その主たる技術的課題は、クランク軸の駆動力を被駆動
軸に伝達する駆動機構の収容空間を確保しつつ、マウン
トブラケットの支持剛性を高めることができるエンジン
のマウント装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、エンジン本体の前端
面に装着されるフレーム部材からなり、該フレーム部材
にはエンジンのクランク軸の駆動力を被駆動軸に伝達す
る駆動機構を配置するための該クランク軸方向に開放す
る収容空間が形成されているとともに、該エンジン本体
に締結ボルトによって締結するための取付部と、マウン
トブラケット取付用のマウントボス部が設けられてい
る、ことを特徴とするエンジンのマウント装置が提供さ
れる。
【0006】上記フレーム部材の該取付部と該マウント
ボス部はそれぞれ複数個設けられ、複数個の該マウント
ボス部の一部は、複数個の該取付部の一部と兼用されて
いることが望ましい。また、上記フレーム部材の該収容
空間の前面には、該駆動機構の前方を覆うカバー部材が
装着されていることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の一つ
の実施の形態を説明する。図1は本発明に従って構成さ
れたマウント装置を備えたエンジンの正面図、図2は同
エンジンの平面図、図3は図2におけるI−I線断面
図、図4は本発明のマウント装置を構成するフレーム部
材の正面図、図5は図2におけるII−II線断面図で
ある。図示の実施形態はV型6気筒エンジンに本発明を
適用した例を示すものである。図において10はエンジ
ン本体で、シリンダブロック11とシリンダヘッド1
2、12から構成されている。シリンダブロック11
は、図示の実施形態においては左右一対のバンク11
a、11aが互いに対向してVバンクが形成されたV型
のシリンダブロックである。シリンダブロック11の左
右バンク11a、11aには、それぞれ3個のシリンダ
が形成されている。このシリンダブロック11の左右バ
ンク11a、11aの上面に上記シリンダヘッド12、
12がそれぞれ載置される。シリンダヘッド12、12
は、その周囲に沿ってヘッドボルト穴13が形成されて
おり、このヘッドボルト穴13に図示しないヘッドボル
トを挿通し上記左右バンク11a、11aに形成された
ねじ穴に螺合することによって、シリンダブロック11
に締結される。
【0008】上記シリンダヘッド12、12の互いに対
向する内側には吸気ポートの開口部14が形成されてい
る。なお、図示の実施形態におけるエンジンは1気筒あ
たり2つの吸気弁が設けられており、吸気弁ごとに独立
した吸気ポートを有しているため、吸気マニホールドの
開口部14も1気筒あたり2つずつ設けられている。な
お、吸気ポートの開口部14には図示しない吸気マニホ
ールドが装着される。一方、シリンダヘッド12、12
のそれぞれ外側には図示されていないが排気ポートの開
口部が形成されており、この排気ポートの開口部に図示
しない排気マニホールドが装着される。
【0009】シリンダブロック11とシリンダヘッド1
2、12とからなるエンジン本体10のVバンク間に
は、その前端部(図2において左端部)に燃料噴射ポン
プ16が配置されている。燃料噴射ポンプ16は、図示
されていない燃料タンクからフィードポンプによって送
られた燃料を高圧化し、各気筒毎に配置された燃料噴射
ノズルに高圧燃料を供給する。この燃料噴射ポンプ16
のドライブシャフト17は、エンジン本体10の前端面
10aより前方に突出して配置されている。ドライブシ
ャフト17の先端部にポンプギア18が装着されてい
る。一方、シリンダブロック11の下部に配設されたク
ランク軸20もエンジン本体10の前端面10aより前
方に突出して設けられており、その先端部にクランクギ
ア21が装着されている。このクランクギア21と上記
ポンプギア18との間に両ギアと噛み合う2つのアイド
ラギア22、23が配設されており、クランクギア21
とポンプギア18とが伝動連結される。従って、クラン
クギア21とアイドラギア22、23およびポンプギア
18は、クランク軸20の駆動力を被駆動軸である燃料
噴射ポンプ16のドライブシャフト17に伝達する駆動
機構を構成している。
【0010】エンジン本体10の前端面10aにはフレ
ーム部材30が装着されている。フレーム部材30につ
いて、主に図4を参照して説明する。フレーム部材30
は、例えばアルミ合金によって形成された一定の厚みを
有するプレート状部材によって構成されている。このフ
レーム部材30は、エンジン本体10の前端面10aの
形状と略合致した形状に形成されているとともに、中央
部が上方に突出して形成されている。このように形成さ
れたフレーム部材30には、上記クランク軸20の駆動
力を被駆動軸である燃料噴射ポンプ16のドライブシャ
フト17に伝達する駆動機構、即ちクランクギア21と
アイドラギア22、23およびポンプギア18を配置す
るための収容空間31が形成されている。この収容空間
31は、下部から中央部にかけて形成された縦長の略楕
円状の穴によって構成されている。フレーム部材30が
エンジン本体10の前端面10aに装着された状態にお
いて、収容空間31はクランク軸20の軸方向に開放さ
れ、上記クランクギア21とアイドラギア22、23お
よびポンプギア18は図4において2点鎖線で示す位置
関係で収容空間31に配置される。なお、収容空間31
の上部には、図3に示すように後端面側(図3において
右端側)において垂下して形成された保護壁32が設け
られている。この保護壁32は、燃料噴射ポンプ16の
駆動機構を構成している各ギアの潤滑を行うオイルがシ
リンダブロック11のVバンク間方向に飛散するのを防
止するために設けられている。このように、図示の実施
形態における収容空間31は、後端面側の一部に保護壁
32が突出した構成になっているが、このような構成も
クランク軸方向に開放する収容空間に含まれる。
【0011】フレーム部材30における収容空間31の
上部を包囲して形成された部分は、後述するマウントブ
ラケットを取り付けるためのマウントブラケット取付部
33を構成している。マウントブラケット取付部33
は、図3に示すように後端面側(図3において右端側)
が軽量化を図るために外周部を残して除去され薄肉に形
成されている。
【0012】上述したように形成されたフレーム部材3
0は、エンジン本体10に締結ボルトによって締結する
ための複数個の取付部34を備えている。複数個の取付
部34は、フレーム部材30の外周縁および収容空間3
1の外側に沿って設けられている。この複数個の取付部
34は、シリンダブロック11と対応する部分に設けら
れた取付ボス部34A、34aとシリンダヘッド12、
12と対応する部分に設けられた取付ボス部34B、3
4bと含んでいる。これらの取付ボス部34A、34
a、34B、34bには、ボルト挿通穴がそれぞれ形成
されている。
【0013】また、フレーム部材30には、後述するマ
ウントブラケットを取り付けるための複数個のマウント
ボス部35が設けられている。マウントボス部35は、
中央上部に2個設けられている。この個のマウントボス
部35は、図3に示すように後方に突出して設けられ、
その中心部にねじ穴が形成されている。なお、図示の実
施形態においては、上記取付ボス部34A、34Bが後
述するマウントブラケットを取り付けるためのマウント
ボス部として兼用されるように構成されている。従っ
て、図示の実施形態においては、後述するマウントブラ
ケットは2個のマウントボス部35と2個の取付ボス部
34Aおよび2個の取付ボス部34Bの計6箇所でフレ
ーム部材30に取り付けられる。なお、上記各2個のボ
ス部は、クランク軸20の垂直線Aに対して左右に略対
象となる位置関係に設けられている。なお、上記フレー
ム部材30には、マウントボス部35、35とマウント
ボス部として兼用する取付ボス部34A、34Bとを連
結するリブ36が設けられている。
【0014】フレーム部材30の収容空間31周縁に
は、後述するカバー部材40を取り付ける座面となるカ
バー部材取付座37が設けられている。このカバー部材
取付座37は、フレーム部材30の前端面(図3におい
て左端面)から段差を設けて形成されている。カバー部
材取付座37にはねじ穴を備えた複数個のカバー部材取
付ボス部38が設けられており、このカバー部材取付ボ
ス部38にカバー部材40が締結ボルトによって装着さ
れる。
【0015】なお、フレーム部材30の取付部34は、
シリンダブロック11やシリンダヘッド12と締結する
ためのボス部として使用される以外にも、オルタネータ
ーやコンプレッサ等の補機類を取り付けるための補機取
付用ボス部として使用してもよく、補機取付用ブラケッ
トを介してこれらの補機類を取り付けることができる。
また、図示の実施形態においてはフレーム部材30の材
質として軽量化のためアルミ合金が使用した例を示した
が、アルミ合金に限るものではなく鉄系金属や他の金属
材料を使用することができる。
【0016】以上のように構成されたフレーム部材30
のカバー部材取付座37には、カバー部材40が装着さ
れる。カバー部材40は、フレーム部材30よりもさら
に薄いプレート状部材からなり、カバー部材取付座37
に沿った形状に形成されている。このカバー部材40に
は、フレーム部材30のカバー部材取付座37に締結ボ
ルトによって締結するための挿通穴を備えた複数個の取
付ボス部41がその周縁に沿って形成されている。カバ
ー部材40の周縁部分をフレーム部材30のカバー部材
取付座37と重ね合わせ、取付ボス部41に形成された
挿通穴に締結ボルトを挿入し、この締結ボルトをフレー
ム部材30のカバー部材取付ボス部38に形成されたね
じ穴に螺合することによって、カバー部材40がフレー
ム部材30の前面に装着される。従って、カバー部材4
0は、フレーム部材30に形成された収容空間31の前
面に蓋を閉じるように装着されている。このように、カ
バー部材40がフレーム部材30の前面に装着されるこ
とによって、収容空間31に配置される燃料噴射ポンプ
16の駆動機構を構成する上記クランクギア21とアイ
ドラギア22、23およびポンプギア18が覆われる。
【0017】上記カバー部材40の上部と下部には、そ
れぞれ円形の開口部42、43が形成されている。この
上側の開口部42を挿通して上記燃料噴射ポンプ16の
ドライブシャフト17が配設される。このドライブシャ
フト17の前端部には、カバー部材40の前側(図3に
おいて左側)に配置される燃料噴射ポンププーリ50が
装着される。また、カバー部材40に形成された下側の
開口部43を挿通して上記クランク軸20が配設され
る。このクランク軸20の前端部には、カバー部材40
の前側(図3において左側)に配置されるクランクプー
リ51が装着される。上記上側の開口部42周縁とドラ
イブシャフト17の前端部に装着された燃料噴射ポンプ
プーリ50のハブ外周面との間にオイルシール52が配
設されるとともに、下側の開口部43周縁とクランク軸
18の前端部に装着されたクランクプーリ51のハブ外
周面との間にオイルシール53が配設される。
【0018】上記燃料噴射ポンププーリ50の上方には
カム軸の駆動するためのカム軸駆動機構(図示せず)が
配置され、この燃料噴射ポンププーリ50およびカム軸
駆動機構を覆うタイミングベルトカバー55がフレーム
部材30の上部前端面(図3において左端面)に装着さ
れている。このタイミングベルトカバー55の前側(図
3において左側)にマウントブラケット60が配設され
る。このマウントブラケット60は、上記フレーム部材
30に設けられた2個のマウントボス部35、35とマ
ウントボス部として兼用するそれぞれ2個の取付ボス部
34A、34Bに対応する位置にそれぞれ後方(図3に
おいて右方)に突出するボス61a、61b、61c、
61d、61e、61fを備えている。この各ボスは、
上記タイミングベルトカバー55の幅寸法(図3におい
て左右方向寸法)より僅かに長く形成され、その中心部
にはボルト挿通穴が設けられている。図5に示すよう
に、上記2つのマウントボス部35、35の一方に対応
するボス61aに形成されたボルト挿通穴610に挿入
された締結ボルト63は、マウントボス部35に形成さ
れたねじ穴に螺合する。他方のマウントボス部35に対
応するボス61b部の締付構造も同様な構成となってい
る。また、マウントボス部として兼用する取付ボス部3
4A、34Bに対応する各ボス61c、61d、61
e、61fに形成されたボルト挿通穴に挿入された締結
ボルトは、取付ボス部34A、34Bに形成されたボル
ト挿通穴を挿通してシリンダブロック11およびシリン
ダヘッド12、12に設けられたねじ穴に螺合すること
によって、フレーム部材30とマウントブラケット60
をシリンダブロック11およびシリンダヘッド12、1
2に共締めする。なお、図示の実施形態においては、上
記各ボス61のうちマウントボス部として兼用する一つ
の取付ボス部34Bに対応するボス61e以外は上記タ
イミングベルトカバー55と干渉しない位置に設けられ
ているが、上記ボス61eはタイミングベルトカバー5
5と干渉する位置に設けられている。このため、タイミ
ングベルトカバー55にはボス61eが挿通するための
穴が形成されている。このようにしてフレーム部材30
に装着されるマウントブラケット60の上端部には雌ネ
ジ部62が3つ設けられており、ここに図示されていな
い別のマウントブラケットを取り付けて車体側のシャシ
フレームあるいはボディとの連結が行われる。
【0019】図示の実施形態におけるエンジンのマウン
ト装置は以上のように構成され、マウントブラケット6
0が取り付けられるフレーム部材30は、クランク軸2
0の駆動力を被駆動軸である燃料噴射ポンプ16のドラ
イブシャフト17に伝達する駆動機構を配置する収容空
間31を備えており、駆動機構の前面側を覆う部分をな
くし、その役割を別部材のカバー部材40に持たせてい
る。つまり、フレーム部材には振動発生の起因となる膜
の部分がないため、それ自身によって振動を起こすよう
なことがなく、マウントブラケット60から車体を介し
て車室内へ振動が伝わるようなことがなくなる。また、
マウントブラケット60を装着するフレーム部材30の
マウントブラケット取付部33は、カバー部材のように
剛性が低くなく十分な強度を有しているので、マウント
ブラケットの十分な支持剛性を確保することができる。
更に、図示の実施形態においては、フレーム部材30の
設けられたマウントボス部として兼用する取付ボス部3
4A、34Bは、マウントブラケット60とともにシリ
ンダブロック11およびシリンダヘッド12、12に共
締めされるので、組み付け作業工数を低減することがで
きる。
【0020】以上、本発明を図示の実施形態の基づいて
説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるもので
はない。例えば、図示の実施形態においてはマウントブ
ラケットはフレーム部材の前面側に取り付けたが、フレ
ーム部材の後面側に取り付けても構わない。この場合、
マウントブラケットが前面側への膨出しなくなるので、
エンジン全長がコンパクトになるという作用を得ること
ができる。また、図示の実施形態においては、フレーム部
材に設けられた収容空間が閉断面に形成した例を示した
が、この収容空間は必ずしも閉断面である必要はなく、例
えば下部を開放した構成でもよい。更に、図示の実施形
態においては本発明をV型エンジンに適用した例を示し
たが、直列型のエンジンに適用してもよい。更に、図示
の実施形態においてはクランク軸の駆動力を被駆動軸に
伝達する駆動機構として、燃料噴射ポンプのドライブシ
ャフトを駆動するための歯車式駆動機構を例示したが、
駆動機構はカム軸やオイルポンプやウォーターポンプで
もよく、駆動機構の方式もベルトやチェーンでもよく、
つまり、本発明の構成を有し、同様な作用を奏するもの
であればどのような実施の形態でも構わない。
【0021】
【発明の効果】本発明によるエンジンのマウント装置
は、エンジン本体の前端面に装着されるフレーム部材か
らなり、フレーム部材にはエンジンのクランク軸の駆動
力を被駆動軸に伝達する駆動機構を配置するためのクラ
ンク軸方向に開放する収容空間が形成されているととも
に、エンジン本体に締結ボルトによって締結するための
取付部と、マウントブラケット取付用のマウントボス部
が設けられているので、駆動機構の収容空間を確保しつ
つ、マウントブラケットの支持剛性を高めることができ
る。また、本発明によるエンジンのマウント装置は、上
記フレーム部材の取付部とマウントボス部がそれぞれ複
数個設けられ、複数個のマウントボス部の一部は、複数
個の取付部の一部と兼用されているので、組み付け作業
工数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成されたマウント装置を備え
たエンジンの正面図
【図2】図1のエンジンの平面図
【図3】図2におけるI−I線断面図
【図4】本発明のマウント装置を構成するフレーム部材
の正面図
【図5】図2におけるII−II線断面図
【図6】マウントブラケット装着位置を示すエンジンの
平面図
【符号の説明】
10:エンジン本体 11:シリンダブロック 12:シリンダヘッド 16:燃料噴射ポンプ 17:ドライブシャフト 18:ポンプギア 20:クランク軸 21:クランクギア 22、23:アイドラギア 30:フレーム部材 31:収容空間 32:保護壁 33:マウントブラケット取付部 34:取付部 34A、34a、34B、34b:取付ボス部 35:マウントボス部 36:リブ 40:カバー部材 50:燃料噴射ポンププーリ 51:クランクプーリ 55:タイミングベルトカバー 60:マウントブラケット 61:ボス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン本体の前端面に装着されるフレ
    ーム部材からなり、該フレーム部材にはエンジンのクラ
    ンク軸の駆動力を被駆動軸に伝達する駆動機構を配置す
    るための該クランク軸方向に開放する収容空間が形成さ
    れているとともに、該エンジン本体に締結ボルトによっ
    て締結するための取付部と、マウントブラケット取付用
    のマウントボス部が設けられている、ことを特徴とする
    エンジンのマウント装置。
  2. 【請求項2】 該フレーム部材の該取付部と該マウント
    ボス部はそれぞれ複数個設けられ、複数個の該マウント
    ボス部の一部は、複数個の該取付部の一部と兼用されて
    いる、請求項1に記載のエンジンのマウント装置。
  3. 【請求項3】 該フレーム部材の該収容空間の前面に
    は、該駆動機構の前方を覆うカバー部材が装着されてい
    る、請求項1、又は請求項2に記載のエンジンのマウン
    ト装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100494623B1 (ko) * 2003-08-06 2005-06-13 현대자동차주식회사 엔진 마운팅 브라켓 구조
JP2020045812A (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

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KR100494623B1 (ko) * 2003-08-06 2005-06-13 현대자동차주식회사 엔진 마운팅 브라켓 구조
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