JP2003079354A - 脱酸素剤 - Google Patents

脱酸素剤

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JP2003079354A JP2001275223A JP2001275223A JP2003079354A JP 2003079354 A JP2003079354 A JP 2003079354A JP 2001275223 A JP2001275223 A JP 2001275223A JP 2001275223 A JP2001275223 A JP 2001275223A JP 2003079354 A JP2003079354 A JP 2003079354A
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Kimitaka Nakao
公隆 中尾
Takahiro Seki
高宏 関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、酸素吸収性能の向上を図り、安価
かつ食品衛生上実用性に優れ、金属探知機にかけても検
知されない脱酸素剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 グリセリン100重量部、メタ位、又は
パラ位にヒドロキシル基が置換されている多価フェノー
ル0.01〜1重量部未満、アルカリ性物質、遷移金属
またはその化合物からなる脱酸素剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリセリンを主剤
とする脱酸素剤に関する。ここで「脱酸素剤」とは主と
して「脱酸素作用を有する組成物」(脱酸素剤組成物)
の意味で用いるが、「脱酸素作用を有する組成物の包装
体」(脱酸素剤包装体)の意味で用いることもある。
【0002】
【従来の技術】食品等の保存技術として、脱酸素剤を用
いる方法がある。この方法は、ガスバリヤー性の密封袋
または密封容器(以下、単に密封容器という)内の被保
存物品に脱酸素剤を共存させるものであり、密封系内の
酸素を脱酸素剤に吸収させ、保存雰囲気を実質的に無酸
素状態に保つことにより、酸化による品質劣化、細菌や
微生物の増殖等を抑える方法である。この方法は酸素の
存在によって品質に変化を来す物品の品質保持に広く用
いられる。脱酸素剤としては、その酸素吸収能力、取り
扱い易さ、安全性、コスト等の点から主に鉄粉を主剤と
する脱酸素剤が従来から使用されてきた。しかし、脱酸
素剤の用いられる包装食品は、包装工程で密封後金属異
物の混入をチェックするために金属探知機による製品検
査が行われることが多いが、当然の事ながら主剤となる
鉄粉は金属探知機に感応するために、鉄粉を主剤とする
脱酸素剤を同封した包装食品の検査に金属探知機は使用
することが出来なかった。
【0003】上記のような事情から、鉄粉主剤の脱酸素
剤以外で金属探知機に感応することのない有機物を主剤
とする脱酸素剤が望まれ、これら要望に対応出来るもの
として、特開昭51-136845に示されるアスコルビン酸を
主剤とする脱酸素剤、特公昭61-39098に示されるフェノ
ール類を主剤とする脱酸素剤が挙げられる。しかし、ア
スコルビン酸主剤のものは、アスコルビン酸が高価であ
るため、コスト高となる問題があった。また、フェノー
ル類主剤のものは、誤食などの安全性の点で問題があっ
た。これらに対し、本出願人は特開平3-8441、特開平3-
10663、特開平3-10664に示される糖または多価アルコー
ルを主剤とする脱酸素剤を開発した。この中でも特開平
3-10664に示されるグリセリンを主剤とする脱酸素剤
が、安全性、酸素吸収能、コストの面で優れていること
が分かった。さらに特開9−38486では、t-ブチル
ヒドロキノンにより、大幅に酸素吸収能が向上した。し
かし、これら多価フェノール類はグリセリンに比べ値段
が高く、溶解性に劣ったり臭気の元になったりするた
め、出来る限り量を減らすことが好ましい。しかし、量
を減らすと酸素吸収量が低下するという問題点があり、
少量でも効果のあるものが必要とされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、グリ
セリンを主剤とする脱酸素剤の上記問題点を解決して、
酸素吸収性能の向上を図り、安価かつ食品衛生上実用性
に優れ、金属探知機にかけても検知されない脱酸素剤を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく、鋭意検討した結果、多価フェノール類
の中でもメタ位、又はパラ位にヒドロキシル基が置換さ
れているものは、非常に少量で主剤の脱酸素反応の優れ
た開始剤として作用することを見いだし、本発明に至っ
た。すなわち、本発明は、課題を解決するための手段と
して、グリセリン100重量部、メタ位、又はパラ位に
ヒドロキシル基が置換されている多価フェノール類0.
01〜1重量部未満、アルカリ性物質、遷移金属または
その化合物からなる脱酸素剤において多価フェノール類
に5−メチルレゾルシン、ヒドロキノン、メチルヒドロ
キノン、2,3−ジメチルヒドロキノン、tert-ブチル
ヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、レゾルシン、
1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、フロログルシノ
ールを用いることを特徴とする。
【0006】本発明の脱酸素剤は、主剤となるグリセリ
ンおよび多価フェノール類、遷移金属またはその化合
物、アルカリ性物質からなる脱酸素剤である。この混合
物を担体物質(水難溶性固体、シート等)に担持させる
ことが好ましく、上記各成分に必要に応じて水を添加、
混合し、適宜、顆粒、錠剤、シート等にして用いられ
る。主剤に用いられるグリセリンは、通常市販されてい
るものでよく、水等の不純物が含まれているものでもよ
い。また、グリセリンとして、本発明の目的を達成する
ことが出来るものであれば、グリセリンの混合物でもよ
い。
【0007】多価フェノール類は反応の開始剤として作
用し、主剤のグリセリンに対し少量の添加で酸素吸収量
の増大をもたらすことが出来ることが特徴である。特開
平3−10664では「グリセリンに対するフェノール
類もしくはキノン類の配合量は、特に限定されないが、
グリセリン100重量部に対し1重量部以上が好まし
く、5重量部以上が特に好ましい」とあり、また特開平
9−38486には「t-ブチルヒドロキノンの配合量
は、グリセリン100重量部に対し、5重量部以上であ
り、10〜30重量部が好ましく、10〜15重量部が
より好ましい」とあるが、我々が鋭意検討したところメ
タ位、又はパラ位にヒドロキシル基が置換されている多
価フェノール類はそれより少量でも製品として充分な酸
素吸収量をもたらす事が出来ることを見出した。メタ
位、又はパラ位にヒドロキシル基が置換されている多価
フェノール類の配合量はグリセリン100重量部に対し
0.01〜5重量部が好ましく、0.1〜1重量部が特
に好ましい。メタ位、又はパラ位にヒドロキシル基が置
換されている多価フェノール類である5−メチルレゾル
シン、ヒドロキノン、メチルヒドロキノン、2,3−ジ
メチルヒドロキノン、tert-ブチルヒドロキノン、メト
キシヒドロキノン、レゾルシン、1,2,4−トリヒド
ロキシベンゼン、フロログルシノールの配合量を上記範
囲より多くしても、組成物量の増加に見合うグリセリン
の酸素吸収量の増加への寄与がもたらされず、経済性に
乏しくなる。また、必要に応じてそれぞれを混ぜて使っ
てもよく、一方と他のフェノール類を組み合わせてもよ
い。
【0008】遷移金属またはその化合物は、主剤の反応
の触媒として働くものである。遷移金属としては、鉄、
コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マンガンが好ましく、
銅、マンガン、ニッケルがより好ましい。遷移金属化合
物としては、遷移金属のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸
塩、リン酸塩、炭酸塩、酸化物、水酸化物、有機酸塩そ
の他の複塩、キレート化合物が挙げられ、好ましい具体
例として、塩化第一銅、塩化第二銅、硫酸第二銅、水酸
化第二銅、酸化第一銅、酸化第二銅、塩化マンガン、硝
酸マンガン、炭酸マンガン、金属マンガン、塩化ニッケ
ル等を挙げることが出来る。これらの遷移金属化合物は
必要に応じて一種または二種以上併用して添加されるも
ので、本発明の組成物の触媒として働き、その配合量は
グリセリン100部に対し、1〜20部が好ましく、5
〜10部が特に好ましい。
【0009】アルカリ性物質としては、水と作用してま
たは水に溶解してアルカリ性を呈する物質であり、アル
カリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、
炭酸水素塩、第三リン酸塩、第二リン酸塩等が好まし
く、アルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物等が特
に好ましい。具体的には例えば、水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、第三リン酸ナトリ
ウム、第二リン酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム、炭酸水素カリウム、第三リン酸カリウム、第二
リン酸カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム等が好ましい。これらの中でも水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化カルシウム等が特に好ましい。グ
リセリンに対するアルカリ性物質の混合量はグリセリン
100重量部に対し10〜2000重量部が好ましく、
30〜1000重量部が更に好ましい。アルカリ性物質
の混合量が上記範囲より少ない場合、組成物としての酸
素吸収量が小さくなるので好ましくなく、またアルカリ
性物質の混合量が上記範囲より多くなると、単位重量当
たりの酸素吸収量が小さくなるので組成物を包装する包
材を大きくする必要があり、食品包装体への充填面での
不備が生じるとともに、外観面でも好ましくない。
【0010】水難溶性固体とは、水に不溶または難溶性
の固体であり、ここでは担体の役割を果たすものであ
る。水難溶性固体としては、具体的には、消石灰、活性
炭、ゼオライト、パーライト、珪藻土、活性白土、シリ
カ、カオリン、タルク、ペントナイト、活性アルミナ、
石膏、シリカアルミナ、ケイ酸カルシウム、酸化マグネ
シウム、黒鉛、カーボンブラック、水酸化アルミニウ
ム、酸化鉄等の粉末または粒状物が挙げられる。水難溶
性固体は必要に応じて一種または二種以上の併用で用い
られる。水難溶性固体を配合することにより、組成物中
の液状成分の酸素との接触面積を大きくし、酸素吸収速
度または酸素吸収量を増加させることが出来、組成物の
取り扱いも簡便にすることも出来る。また、水難溶性固
体にアルカリ性物質を用いると、体積が小さく抑えら
れ、単位重量あたりの酸素吸収量が大きくなるため好ま
しい。水難溶性の固体の配合量は他成分との関係で適宜
選択され、特に限定されないがグリセリン100重量部
に対して0.1〜10000重量部が好ましく、1〜1
000重量部が特に好ましい。
【0011】前記の解決手段において水を添加しない場
合は反応に必要な水は食品等の被保存物から蒸散する水
が供給される。水を脱酸素剤組成物に添加する場合は食
品等からの水に依存しなくても酸素吸収反応が進行する
ので、その添加量によって酸素吸収反応の進行を調節す
ることが可能である。この場合の水の添加量は、特に限
定されないが、組成物全体の70重量%以下に調節され
るのが望ましく、50重量%以下が望ましい。水の添加
量が上記範囲より多いと組成物がペースト状となり、組
成物の酸素との接触面積が小さくなるので好ましくな
い。本発明において上述した各成分の混合方法は特に制
限は無いが、成分が液と粉末との場合は各成分を均一に
混合できる方法ならいずれもよく、成分に粒状物を用い
る場合には例えば粒状物に液を含浸後、粉分をまぶす様
に添加する方法等を採用することが出来る。前記各成分
は通常通気性包材に収容され、包装体とされる。その包
装方法としては例えば各成分を混合後パッキングマシン
によって通気性包装材料の周縁部の熱シールによって封
じられた小袋に包み、脱酸素剤包装体とすることが出来
る。この脱酸素剤包装体は、食品等とともに非通気性の
包材に収納し密封する、あるいは食品等とともに気密容
器に収容し密閉するなどの方法で食品等の保存に供する
事が出来る。
【0012】実施例1 グリセリン100重量部、塩化マンガン4水和物6重量
部、5-メチルレゾルシン0.6重量部および水65重量
部を混合して溶液とし、この溶液に粒状消石灰412重
量部を含浸させ、粒状脱酸素剤を得た。上記の脱酸素剤
2.4gをナイロン/ポリエチレンラミネートフィルム
のガスバリアー性袋(縦300mm×横220mm)に
入れ、空気1500mlを充填して密封した。空気を封
入したこの脱酸素剤の密封袋を室温(25℃)に保持
し、袋内の酸素濃度の測定を行った。結果を表1に示し
た。なお、48時間経過時の酸素吸収量が40cc/g組成
物以上のものを、製品として充分な酸素吸収量を有して
いると見なした。
【0013】実施例2 実施例1の脱酸素組成物において5-メチルレゾルシンの
配合を0.1重量部にしたの以外は同一の組成とし、実
施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素
吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0014】実施例3 実施例1の脱酸素組成物において5-メチルレゾルシンの
配合を0.06重量部にしたの以外は同一の組成とし、
実施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸
素吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0015】実施例4 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類にヒ
ドロキノンをグリセリン100重量部に対し0.6重量
部加えたの以外は同一の組成とし、実施例1と全く同様
にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量を測定し
た。結果を表1に併記する。
【0016】実施例5 実施例4の脱酸素組成物においてヒドロキノンの配合を
0.3重量部にしたの以外は同一の組成とし、実施例1
と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量
を測定した。結果を表1に併記する。
【0017】実施例6 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類にメ
チルヒドロキノンをグリセリン100重量部に対し0.
6重量部加えたの以外は同一の組成とし、実施例1と全
く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量を測
定した。結果を表1に併記する。
【0018】実施例7 実施例6の脱酸素組成物においてメチルヒドロキノンの
配合を0.3重量部にしたの以外は同一の組成とし、実
施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素
吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0019】実施例8 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類に
2,3−ジメチルヒドロキノンをグリセリン100重量
部に対し0.6重量部加えたの以外は同一の組成とし、
実施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸
素吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0020】実施例9 実施例8の脱酸素組成物において2,3−ジメチルヒド
ロキノンの配合を0.3重量部にしたの以外は同一の組
成とし、実施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物
を得、酸素吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0021】実施例10 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類にte
rt-ブチルヒドロキノンをグリセリン100重量部に対
し0.6重量部加えたの以外は同一の組成とし、実施例
1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収
量を測定した。結果を表1に併記する。
【0022】実施例11 実施例10の脱酸素組成物においてtert-ブチルヒドロ
キノンの配合を0.3重量部にしたの以外は同一の組成
とし、実施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を
得、酸素吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0023】実施例12 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類にメ
トキシヒドロキノンをグリセリン100重量部に対し
0.6重量部加えたの以外は同一の組成とし、実施例1
と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量
を測定した。結果を表1に併記する。
【0024】実施例13 実施例12の脱酸素組成物においてメトキシヒドロキノ
ンの配合を0.3重量部にしたの以外は同一の組成と
し、実施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を
得、酸素吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0025】実施例14 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類にレ
ゾルシンをグリセリン100重量部に対し0.6重量部
加えたの以外は同一の組成とし、実施例1と全く同様に
して粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量を測定した。
結果を表1に併記する。
【0026】実施例15 実施例14の脱酸素組成物においてレゾルシンの配合を
0.3重量部にしたの以外は同一の組成とし、実施例1
と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量
を測定した。結果を表1に併記する。
【0027】実施例16 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類に
1,2,4−トリヒドロキシベンゼンをグリセリン10
0重量部に対し0.6重量部加えたの以外は同一の組成
とし、実施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を
得、酸素吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0028】実施例17 実施例16の脱酸素組成物において1,2,4−トリヒ
ドロキシベンゼンの配合を0.3重量部にしたの以外は
同一の組成とし、実施例1と全く同様にして粒状脱酸素
剤組成物を得、酸素吸収量を測定した。結果を表1に併
記する。
【0029】実施例18 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類にフ
ロログルシノールをグリセリン100重量部に対し0.
6重量部加えたの以外は同一の組成とし、実施例1と全
く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量を測
定した。結果を表1に併記する。
【0030】実施例19 実施例4の脱酸素組成物においてフロログルシノールの
配合を0.3重量部にしたの以外は同一の組成とし、実
施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素
吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0031】実施例20 実施例1の脱酸素組成物に水65重量部を加えないで、
水を含侵させた脱脂綿を一緒に密封することにより、相
対湿度100%とし、酸素吸収量を測定した。結果を表
1に併記する。
【0032】比較例1 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類にカ
テコールをグリセリン100重量部に対し6重量部加え
たの以外は同一の組成とし、実施例1と全く同様にして
粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量を測定した。結果
を表1に併記する。
【0033】比較例2 比較例1の脱酸素組成物においてカテコールの配合を
0.6重量部にしたの以外は同一の組成とし、実施例1
と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量
を測定した。結果を表1に併記する。
【0034】比較例3 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類に4-
tert-ブチルカテコールをグリセリン100重量部に対
し6重量部加えたの以外は同一の組成とし、実施例1と
全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量を
測定した。結果を表1に併記する。
【0035】比較例4 比較例3の脱酸素組成物において4-tert-ブチルカテコ
ールの配合を0.6重量部にしたの以外は同一の組成と
し、実施例1と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を
得、酸素吸収量を測定した。結果を表1に併記する。
【0036】比較例5 実施例1の脱酸素組成物において多価フェノール類の配
合を0重量部にしたの以外は同一の組成とし、実施例1
と全く同様にして粒状脱酸素剤組成物を得、酸素吸収量
を測定した。結果を表1に併記する。
【0037】比較例6 比較例1の脱酸素組成物において、水65重量部を加え
ないで、水を含侵させた脱脂綿を一緒に密封することに
より、相対湿度100%とし、酸素吸収量を測定した。
結果を表1に併記する。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の脱酸素剤は鉄粉を用いていない
ので、食品と共に密封後、金属探知機にかけても検知す
ることはない為、食品の異物混入検査が可能である。更
に、グリセリンを主剤としている為、成分面の安全性は
高く、反応中に有毒ガスを出すこともない。また、有機
触媒であるメタ位またはパラ位にヒドロキシル基が置換
された多価フェノール類は非常に少量で酸素吸収量が向
上するため、これらを使った脱酸素剤はこれまでのフェ
ノール類の触媒に比較してコスト減も可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A01N 25/02 A01N 25/02 31/16 31/16 Fターム(参考) 3E067 AA05 AB97 BA12A BB14A BB15A BB25A CA04 CA24 EE25 FA01 GB13 4B021 MC04 MK17 MP07 4G066 AA17C AA32D AB06B BA12 CA37 DA03 EA07 FA12 FA37 4H011 AA02 BA01 BB03 BC03 BC18 BC19 DA02 DA11 DB01 DD07 DH02 DH06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリセリン100重量部、メタ位、又は
    パラ位にヒドロキシル基が置換されている多価フェノー
    ル類0.01〜1重量部未満、アルカリ性物質、遷移金
    属またはその化合物からなる脱酸素剤。
  2. 【請求項2】 多価フェノール類がヒドロキノン、メチ
    ルヒドロキノン、2,3−ジメチルヒドロキノン、tert
    - ブチルヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、レゾル
    シン、5−メチルレゾルシン、1,2,4−トリヒドロ
    キシベンゼン、フロログルシノールのいずれかである請
    求項1に記載の脱酸素剤。
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