JP2003072286A - 回転カムによる繰出機構を具備したノック式ボールペン - Google Patents

回転カムによる繰出機構を具備したノック式ボールペン

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JP2003072286A
JP2003072286A JP2001271490A JP2001271490A JP2003072286A JP 2003072286 A JP2003072286 A JP 2003072286A JP 2001271490 A JP2001271490 A JP 2001271490A JP 2001271490 A JP2001271490 A JP 2001271490A JP 2003072286 A JP2003072286 A JP 2003072286A
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rotary cam
refill
rear end
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Tokuo Moriyama
徳男 守山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インキ収容管の全長は同一で、かつ外径寸法の
異なる2種類のボールペンレフィルを配設可能であり、
またボールペンチップの偏った摩耗を防止し、インキ漏
れやインキ出不良の発生し難い、回転カムによりノック
式ボールペンを提供する。 【解決手段】回転カムによる繰出機構を具備したノック
式ボールペンであって、前記回転カムを、先端が開口し
後端を有底とした筒状に形成し、底部の内壁面に開口部
に向って延びる突起部を設け、第1のボールペンレフィ
ルを、該第1のボールペンレフィルの後端部を回転カム
内に圧入し後端面を回転カムの底部の内壁面に当接させ
て保持可能とし、第2のボールペンレフィルを、該第2
のボールペンレフィルの後端部に前記突起部を圧入嵌合
し後端面を回転カムの底部の内壁面に当接させて保持可
能とし、2種類のボールペンレフィルを回転カムと連動
して回転可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、回転カムによる繰
出機構を具備したノック式ボールペンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ノック体を押圧することにより、
回転カムの回転の作用によりレフィル先端部のペン先部
を軸筒先端開口部より出没させる回転カムによる繰出機
構を具備したノック式ボールペンについても、よく知ら
れている。 【0003】また、筆記時に筆記先端部が同じ箇所ばか
り使用していると、ボールを保持しているボールペンチ
ップの先端開口部やボール座の同じ箇所ばかりに筆記荷
重が作用して、その部分だけが偏って摩耗してしまう。
その結果、チップ先端からのインキ漏れやボールの回転
のむらからインキ出不良による筆跡のカスレや割れ現象
等が発生するという問題が発生している。 【0004】こうした問題を鑑み、回転カムの回転によ
りボールペンレフィルも回転させてなるノック式ボール
ペンについては、インキ収容管の後端部内に回転カムを
圧入保持あるいは、回転カム内にインキ収容管の後端部
を圧入保持したり、特許第3027133号公報「回転
カムによるノック式筆記具」のように、尾栓の頭部端面
及び/又は回転カムの先端面を凹凸状とする、回転カム
によるボールペンについて開示されている。 【0005】また、回転カムによるノック式ボールペン
に用いるボールペンレフィルのインキ収容管の外径寸法
及び全長は、インキの種類によって設定している。例え
ば剪断減粘性を付与したインキは、静的には粘度が高
く、筆記などによるボールの回転によってインキに剪断
力が加わると粘度が低くなるもので、インキ消費量は多
く、また、高粘度である油性インキは、インキ消費量が
少ない。そのため、インキ収容管の全長を同一とした場
合には、インキ消費量の多い剪断減粘性を付与したイン
キにインキ収容管のほうが、インキ消費量が少ない油性
インキのインキ収容管に比べ外径寸法を小さく、すなわ
ち容積を小さく設定している。 【0006】2種類の形状に適応したボールペンとし
て、特開平11−254878号公報「2種類の形状の
ボールペン用中芯に適応したボールペン」のように、イ
ンキ収容管の外径寸法及び全長の異なるボールペンレフ
ィルを配設可能なボールペン、回転カムによるノック式
ボールペンについても開示されている。 【0007】また、外観上の問題や、生産性を考慮する
と、インキの種類に関わらず外径寸法及び全長を同一と
することが好ましいが、前述したように収容するインキ
の種類によってインキ消費量が異なるので、少なくとも
外径寸法又は全長のどちらか一方を同一とすることが望
まれている。 【0008】 【発明が解しようとする課題】しかしながら、前記2種
類の形状に適応したボールペンは、外径寸法及び全長の
異なる2種類の形状に適応しているもので、ボールペン
レフィルの全長を同一とし、外径寸法の異なる2種類の
ボールペンレフィルには用いることができなかった。ま
た、インキ収容管の外径寸法が同一で全長が異なる場合
には、長寸のボールペンレフィルの保持部と短寸のボー
ルペンレフィルの保持部を形成する必要があるが、短寸
のボールペンレフィルの後端面を当接させる保持部を形
成すると、外径が同一なため、その保持部に、長寸のボ
ールペンレフィルの後端面も当接してしまい、長寸のボ
ールペンレフィルが、設定した配設位置に配設できない
という問題があった。 【0009】本発明は上記問題に鑑み、インキ収容管の
全長は同一で、かつ外径寸法の異なる2種類のボールペ
ンレフィルを配設可能であり、またボールペンチップの
偏った摩耗を防止し、インキ漏れやインキ出不良の発生
し難い、回転カムによりノック式ボールペンを提供する
ものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明では、軸筒内にコイルスプリングにより軸筒後
端方向に付勢して配設した、筆記具用インキを収容した
第1のボールペンレフィール又は第1のボールペンレフ
ィールと全長は同一でかつ外径寸法が小さい第2のボー
ルペンレフィルの筆記先端部を、ノック体を押圧して軸
筒内に配設した回転カムを回転させ、該回転作用により
軸筒の先端開口部より出没可能な、回転カムによる繰出
機構を具備したノック式ボールペンであって、前記回転
カムを、先端が開口し後端を有底とした筒状に形成し、
底部の内壁面に開口部に向って延びる突起部を設け、第
1のボールペンレフィルを、該第1のボールペンレフィ
ルの後端部を回転カム内に圧入し後端面を回転カムの底
部の内壁面に当接させて保持可能とし、第2のボールペ
ンレフィルを、該第2のボールペンレフィルの後端部に
前記突起部を圧入嵌合し後端面を回転カムの底部の内壁
面に当接させて保持可能とし、2種類のボールペンレフ
ィルを回転カムと連動して回転可能とする。 【0011】本発明における回転カムからなる繰出機構
とは、例えば、軸筒の内壁面に回転カムを前後に摺動案
内し回転させるためのカム溝を形成し、該カム溝に回転
カムに形成した突起を係合して配設し、回転カムの後端
に回転カムを摺動し回転を付与するためのカム部を有し
軸筒の後端開口部より外方に突出したノック体を、ノッ
ク体に形成した突部をカム溝に係合した構造等で、ノッ
ク体を押圧することによりレフィル先端部のペン先部を
軸筒先端開口部より出没可能とするものである。 【0012】 【発明の実施の形態】図1から図5に示す回転カムによ
る繰出機構を具備したノック式ボールペン1は、前軸2
と後軸3を螺合して軸筒を形成し、この軸筒内に回転カ
ム6からなる繰出機構を具備している。この繰出機構
は、従来から知られているもので、簡単に説明すると、
後軸3の内壁面に回転カム6を前後に摺動案内し回転さ
せるためのカム溝(図示せず)を形成し、このカム溝
に、回転カム6に形成した突部6cを係合して配設して
ある。回転カム6の後端には、回転カム6を摺動し回転
を付与するためのカム部5aを先端に有した押し棒5
に、一部が軸筒後端の開口部より外方に突出した状態に
ノック体4を螺合した構造である。また、後軸3にはク
リップ14を一体に形成してある。 【0013】軸筒内に第1のボールペンレフィル10を
配設する。第1のボールペンレフィル10は、先端にボ
ールを回転自在に抱持したボールペンチップ11を装着
し、インキ収容管に剪断減粘性を付与したインキ(図示
せず)及びインキの後端にインキの消費によって追従す
るインキ追従体(図示せず)を収容してある。この第1
のボールペンレフィル10の後端部を回転カム6の先端
開口部6aから、第1のボールペンレフィル10の後端
面が回転カム6の底部6bに当接するまで挿入する。こ
の時、回転カム6の内壁に内方に突出した内方突部7に
よって圧入保持されるように、内方突部7の内径及び第
1のボールペンレフィル10の外径を設定してある。回
転カム6はコイルスプリング9により常に軸筒後端方向
へ付勢している。ボールペンレフィル10は、回転カム
6に圧入保持されているので、結果的にコイルスプリン
グ9によりボールペンレフィル10を軸筒後端方向に付
勢して配設してある。また、ボールペンレフィル10を
回転カム6に圧入保持することにより、ボールペンレフ
ィル10は、回転カム6と連動して回転する。 【0014】第1のボールペンレフィル10を第2のボ
ールペンレフィル12に交換するには、前軸2と後軸3
を外し、第1のボールペンレフィル10を取り外した
後、第2ボールペンレフィル12を配設する。第2のボ
ールペンレフィル12は、先端にボールを回転自在に抱
持したボールペンチップ13を装着し、インキ収容管に
高粘度の油性インキ(図示せず)を収容してある。この
第2のボールペンレフィルの後端部を回転カム6の先端
開口部6aから、第2のボールペンレフィル12の後端
面が回転カム6の底部6bに当接するまで挿入する。こ
の時、回転カムの底部6bに、回転カム6の先端開口部
6aに向って延びる突起部8に、第2のボールペンレフ
ィル12の後端開口部を圧入保持するように、突起部8
の外径及び第2のボールペンレフィル12の後端開口部
径を設定してある。また、ボールペンレフィル12を回
転カム6に圧入保持することにより、第2のボールペン
レフィル12は、回転カム6と連動して回転する。 【0015】本実施の形態の回転カムによる繰出機構を
具備したノック式ボールペン1は、ノック体4を押圧す
ることにより、ノック体4に螺合した押し棒5も前進
し、押し棒5の前進によって回転カム6もカム溝に沿っ
て前進し、押し棒5のカム部5aの作用により回転カム
6を回転させて、ボールペンチップ11又は13を軸筒
先端開口部2aより出没することができる。 【0016】第1又は第2のボールペンレフィルの後端
面を回転カムの底部に当接して保持することによって、
繰出作動時または落下等の衝撃により、ボールペンレフ
ィルの配設位置が後端方向にズレることがない。 【0017】本実施の形態では便宜上、第1のボールペ
ンレフィルを回転カムの内壁に形成した、内方に突出し
た内方突部に圧入保持しているが、第1のボールペンレ
フィルを回転カムの内壁で直接、圧入保持されていれば
内方突部がなくてもよい。 【0018】また、本実施の形態では尾栓を装着しない
構造のボールペンレフィルを用いているが、本発明の回
転カムによる繰出機構を具備したノック式ボールペン
は、尾栓の有無に関わらず用いることができる。また、
本実施の形態では、回転カムをコイルスプリングにより
後端方向に付勢しているが、ボールペンレフィルをコイ
ルスプリングにより後端方向に付勢してあってもよい。 【0019】 【発明の効果】本発明の回転カムによる繰出機構を具備
したノック式ボールペンは、前述した構成なので、イン
キ収容管の全長は同一で、かつ外径寸法の異なる2種類
のボールペンレフィルを配設可能であり、またボールペ
ンチップの偏った摩耗を防止し、インキ漏れやインキ出
不良の発生し難い、回転カムによる繰出機構を具備した
ノック式ボールペンを提供することができた。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施の形態の回転カムによる繰出機構を具備
したノック式ボールペンにおいて、第1のボールペンレ
フィルを配設した状態を示す縦断面図である。 【図2】図1における要部拡大断面図である。 【図3】図1における回転カムを示す拡大断面図であ
る。 【図4】本実施の形態の回転カムによる繰出機構を具備
したノック式ボールペンにおいて、第2のボールペンレ
フィルを配設した状態を示す縦断面図である。 【図5】図4における要部拡大断面図である。 【符号の説明】 1 回転カムによる繰出機構を具備したノック式ボール
ペン 2 前軸 2a 先端開口部 3 後軸 4 ノック体 5 押し棒 6 回転カム 6a 先端開口部 6b 底部 6c 突部 7 内方突部 8 突起部 9 コイルスプリング 10 第1のボールペンレフィル 11 ボールペンチップ 12 第2のボールペンレフィル 13 ボールペンチップ 14 クリップ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】軸筒内にコイルスプリングにより軸筒後端
    方向に付勢して配設した、筆記具用インキを収容した第
    1のボールペンレフィール又は第1のボールペンレフィ
    ールと全長は同一でかつ外径寸法が小さい第2のボール
    ペンレフィルの筆記先端部を、ノック体を押圧して軸筒
    内に配設した回転カムを回転させ、該回転作用により軸
    筒の先端開口部より出没可能な、回転カムによる繰出機
    構を具備したノック式ボールペンであって、前記回転カ
    ムを、先端が開口し後端を有底とした筒状に形成し、底
    部の内壁面に開口部に向って延びる突起部を設け、第1
    のボールペンレフィルを、該第1のボールペンレフィル
    の後端部を回転カム内に圧入し後端面を回転カムの底部
    の内壁面に当接させて保持可能とし、第2のボールペン
    レフィルを、該第2のボールペンレフィルの後端部に前
    記突起部を圧入嵌合し後端面を回転カムの底部の内壁面
    に当接させて保持可能とし、2種類のボールペンレフィ
    ルを回転カムと連動して回転可能にしたことを特徴とす
    る、回転カムによる繰出機構を具備したノック式ボール
    ペン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007130961A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Sailor Pen Co Ltd:The ノック式筆記具
JP2012517355A (ja) * 2007-12-26 2012-08-02 キャバタン,チャナ 筆記用具用アダプタ
JP2015208979A (ja) * 2014-04-30 2015-11-24 三菱鉛筆株式会社 多芯式筆記具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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