JP4731066B2 - ノック式ボールペン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒本体に後部材をネジ嵌合により着脱自在に装着するノック式ボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ボールペンレフィルの交換が容易であるとともに、価格をより安くするためにコストの低減を図った部品点数を削減した構造として、口先部を別部材で形成するのではなく軸筒本体と一体に形成したノック式ボールペンとして、先端開口部を有する軸筒本体に形成したネジ部(雄ネジ部又は雌ネジ部)と、出没機構を具備した後部材に形成したネジ部(雌ネジ部又は雄ネジ部)をネジ嵌合により着脱自在に装着する構造の剪断減粘性を付与したインキを収容したボールペンレフィルを配設したノック式ボールペンはよく知られている。こうしたノック式ボールペンの組立方法においては、剪断減粘性を付与したインキを収容したボールペンレフィルは、ボールペンチップを上向きにして衝撃が加わるとインキ逆流を起こしたり、ボールペンチップが損傷する危険がある。そこでこれらを防止するため、まず軸筒内にコイルスプリングを配設し、その後ボールペンレフィルを挿入する。さらに出没機構を具備した後部材を軸筒本体にネジ嵌合させてノック式ボールペンを得ている。
【0003】
ところで、近年、同一のボールペンにおいて、インキ色やボール径等が多種化しているのが現状である。またリサイクルやグリーン購入法等、環境に配慮することが注目されておりレフィル交換可能なノック式ボールペンとすることが求められている。また、こうしたノック式ボールペンにおいて、部品点数の削減や大量生産に適した機械組みが望まれていることも事実である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のノック式ボールペンは、軸筒本体の長さがボールペンレフィルの長さより短寸であったため、レフィル交換時、或いは機械組みの時に、軸筒本体にボールペンレフィルを配設した時に、製品のバラツキや振動等によって、ボールペンレフィルが前軸に安定して保持されず、また前軸にはコイルスプリングが配設してあるので、振動による弾発力が大きくなり、ひどい場合には軸筒から飛出してしまうことがあった。
【0005】
本発明はこうした事実に鑑みてなされたもので、部品点数が少なく、かつボールペンレフィルの交換が可能な、剪断減粘性を付与したインキを収納したボールペンレフィルを配設したノック式ボールペンを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、先端開口部を有する軸筒本体に、剪断減粘性を付与したインキを収納したボールペンレフィルをコイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して配設し、軸筒本体後端に、内壁面にカム溝を有し、該カム溝と係合するノック体と回転カムとからなる繰出機構を固着又は、前記回転カム及びノック体が自重で抜け落ちしないように装着し、かつクリップを一体に形成した後部材を、軸筒本体にネジ嵌合により着脱自在に装着してなるノック式ボールペンであって、前記軸筒本体の後端が、前記ボールペンレフィルの後端部より軸筒後端側に位置することを特徴とする。
【0007】
本発明は、先端開口部を有する軸筒本体に、剪断減粘性を付与したインキを収納したボールペンレフィルをコイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して配設し、軸筒本体後端に、内壁面にカム溝を有し、該カム溝と係合するノック体と回転カムとからなる繰出機構を、前記回転カム及びノック体が自重で抜け落ちしないように装着し、クリップを一体に形成した後部材を、前記後部材に形成した雄ネジ部と、軸筒本体の内壁に形成した雌ネジ部とのネジ嵌合により着脱自在に装着してなるノック式ボールペンであって、前記雌ネジ部を、軸筒本体の後端よりも軸筒先端側に形成し、前記後部材の装着前後において、前記ボールペンレフィルの後端が、前記軸筒本体の後端及び前記雌ネジ部の後端よりも軸筒先端側に位置することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1〜図4に示すノック式ボールペン1は、先端をさきすぼみ状に形成し開口した先端部2aを有する軸筒本体2の後端の内壁面には、雌ネジ部3を設けてある。軸筒本体2には、コイルスプリング4とボールペンレフィル5を配設してある。ボールペンレフィル5は、図示していないがボールをコイルスプリングにより常時チップ先端方向に付勢してなるボールペンチップ6を、チップホルダー7を介してインキ収容筒8に装着してある。インキ収容筒8内には、図示していないが、剪断減粘性を付与したインキ及び該インキの後端にインキ消費に伴って追従するインキ追従体を収容してあり、インキ収容筒の後端には、空気流通路を有する尾栓9を装着してある。
【0009】
クリップ部10と、円筒状で先端に軸筒本体2後端内に挿入可能な小径の内筒部11を有した脚部12とで構成した後部材13を形成して、該後部材13を、内筒部11の側面に形成した雄ネジ部14を軸筒本体2の雌ネジ部3にネジ嵌合して装着してある。
【0010】
後部材13の脚部12の内壁面には、図示していないが、回転カム15からなる従来から知られている繰出機構を構成する固定カムとなるカム溝を設けてあり、脚部12内に前記カム溝と係合するノック体16と回転カム15を配設してある。ノック体16は、後端部が脚部12の後端の開口部13aより外方に突出可能に配設してある。
【0011】
後部材13は、脚部12の内筒部11に形成した雄ネジ部14を軸筒本体2の後端内壁面に形成した雌ネジ部3にネジ嵌合して、軸筒本体2の後端に装着して、ボールペンレフィル5の後端を回転カム15の前端面に当接してある。ノック体16をノック操作することにより軸筒本体2内に収容したボールペンレフィル5のボールペンチップ6を出没可能としてある。
【0012】
このノック式ボールペンの組立方法としては、まず軸筒本体2にコイルスプリング4を配設し、その後ボールペンレフィル5を配設する。この時、軸筒本体2の後端2bが、ボールペンレフィル5の後端部5aより軸筒後端側に位置し、潜り代Lを有することができるので、軸筒本体2にボールペンレフィル5を安定して保持することができる。後部材13の脚部12内に、内筒部11の先端より先ずノック体16を挿入し、次に回転カム15を挿入して繰出機構を有した後部材13を構成する。この後部材13を、内筒部11に形成した雄ネジ部14を軸筒本体2の後端内壁面に形成した雌ネジ部3にネジ嵌合(ネジ嵌合部Nを形成)して、軸筒本体2の後端に装着して本発明のノック式ボールペン1を得る。
【0013】
内筒部11の先端内壁面には、回転カム15が押圧されることにより乗り越え可能で、回転カムが自重で乗り越え不可能な内方に突出した突起部17を設けてあり、回転カム15やノック体16が、後部材13から容易に抜け落ちないようにしてある。なお、図面中の18は、軸筒本体2の把持部に装着した軟質材で形成されたグリップである。
【0014】
本実施の形態では便宜上、ボールペンレフィル構造として、インキ収容筒の先端にチップホルダー、後端に尾栓を装着しているが、チップホルダーや尾栓の有無に係わらず本発明に用いることができる。また、本発明におけるボールペンレフィルの後端とは、ボールペンレフィルを構成する部材の最後端を意味するもので、尾栓を装着する場合には尾栓の後端、尾栓を装着しない構造ではインキ収容筒の後端のことである。
【0015】
また、本実施の形態では、後部材としてクリップを一体に形成した頭冠状としているが、繰出機構を装着し、軸筒本体とネジ嵌合が可能であれば、頭冠形状、軸筒形状等、形状は特に限定されない。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、前述したような構成なので、部品点数が少なく、かつボールペンレフィルの交換が可能な、剪断減粘性を付与したインキを収納したボールペンレフィルを配設したノック式ボールペンを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノック式ボールペンの縦断面図である。
【図2】本発明のノック式ボールペンにおける、製造方法を説明するための概略図である。
【図3】本発明のノック式ボールペンにおける、製造方法を説明するための第2の概略図である。
【図4】図1における、要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ノック式ボールペン
2 軸筒本体
3 雌ネジ部
4 コイルスプリング
5 ボールペンレフィル
6 ボールペンチップ
7 チップホルダー
8 インキ収容筒
9 尾栓
10 クリップ
11 内筒部
12 脚部
13 後部材
14 雄ネジ部
15 回転カム
16 ノック体
17 突起部
18 グリップ
N ネジ嵌合部
L 潜り代
Claims (1)
- 先端開口部を有する軸筒本体に、剪断減粘性を付与したインキを収納したボールペンレフィルをコイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して配設し、軸筒本体後端に、内壁面にカム溝を有し、該カム溝と係合するノック体と回転カムとからなる繰出機構を、前記回転カム及びノック体が自重で抜け落ちしないように装着し、クリップを一体に形成した後部材を、前記後部材に形成した雄ネジ部と、軸筒本体の内壁に形成した雌ネジ部とのネジ嵌合により着脱自在に装着してなるノック式ボールペンであって、前記雌ネジ部を、軸筒本体の後端よりも軸筒先端側に形成し、前記後部材の装着前後において、前記ボールペンレフィルの後端が、前記軸筒本体の後端及び前記雌ネジ部の後端よりも軸筒先端側に位置することを特徴とするノック式ボールペン。
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