JP2514924Y2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP2514924Y2
JP2514924Y2 JP1991086676U JP8667691U JP2514924Y2 JP 2514924 Y2 JP2514924 Y2 JP 2514924Y2 JP 1991086676 U JP1991086676 U JP 1991086676U JP 8667691 U JP8667691 U JP 8667691U JP 2514924 Y2 JP2514924 Y2 JP 2514924Y2
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Japan
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cam
writing instrument
crown
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JP1991086676U
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JPH0489392U (ja
Inventor
秀平 陰山
Original Assignee
株式会社 壽
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、尾冠内部に回転カム
機構を備えた筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の筆記具は、例えば実公昭
43−3959号公報の図4に開示のように、軸筒16
0内にボールペン用筆記軸体150を挿設し、軸筒16
0の先端部を先絞りにし、該先端部内方に弾性体受けと
前記筆記軸体150の弾性受けとの間にバネを嵌挿し、
軸筒160の上端に固定筒50を螺着し、この固定筒5
0の内部に上方の深浅凹凸部70を設け、下方の凹凸部
110は管筒120の上縁に形成し、下端外周には環状
突出部130を突設すると共に、この環状突出部130
の上面に突出部140を対応して形成し、この突出部1
40を固定筒50の下端に設けた切欠凹孔100に嵌合
して固着することによって、上下凹凸部70,110の
位置に自然に決定して押出杆10の回動突起筒40を押
して上方の深浅の凹凸部に交互に係合できるように構成
し、軸筒160の後部外面にクリップを設けて成る。
【0003】このような筆記具は押出杆10をノックす
ることにより小径杆20が前進し、回動可能な回動突起
筒40に突設した突起30と上方の深浅凹凸部70と下
方の回動凹凸部110とにより、交互に係合して押出杆
10に突き当たった筆記具を軸筒より出没可能としたも
のである。
【0004】即ち、押出杆10の下端に小径杆20を設
けると共に、外周面に突起30を突設した回動突起筒4
0を回動できるように嵌挿して取付け、固定筒50は軸
筒160の上端に螺着するもので、内部に略中間内周面
に上方の深浅の凹凸部70を形成し、下端の口縁に相対
向に切欠凹孔100を形成していると共に、下方の凹凸
部110は管筒120の上縁に形成し、下端には外周に
環状突出部130と前記切欠凹孔100に嵌入する突出
部140を形成して、切欠凹孔100に突出部140を
嵌入し、環状突出部130は下端口縁に係合して没入し
ないように取付けられた構成となっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のような構成の従
来の筆記具にあっては、筆記具全長をユーザーの好みに
応じて容易に変更できず、また、クリップが軸筒160
に設けられているので、長い軸筒160の成形上の困難
さにクリップの複雑さがプラスされ、金型製作上も容易
でないばかりか、回転カム機構部の構成においても非常
に複雑な構成になっているので、組付けも極めて困難で
あり、かつその組付けに時間を要し、能率が極めて悪い
という課題があった。
【0006】この考案は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、外筒後端側に設けられる尾冠の内
部に回転カムおよびノック棒を頗る容易に組付けユニッ
ト化することができ、かつノック棒のガタ付きを防止で
き、しかも、筆記具全長をユーザーの好みに応じて容易
に変更できると共に、金型製作の容易化および金型製作
費の低減化、ならびに回転カム機構部のユニット化によ
る作業性のシンプル化が図れる筆記具を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係る筆記具
は、押し出し成形によって同径のパイプ状に形成された
外筒と、この外筒の先端部に先具を備えた筆記具であっ
て、かつノック操作によりノック棒とこれに噛合される
回転カムとを弾性体に抗して押し、該回転カムを所定角
度回転させて固定カムに係止し、又は解除してレフィー
ルの先端を先具の先端より突出または退没させる構成
の筆記具において、前記外筒内に挿入される筒状部と、
この筒状部にノック棒が挿通される貫通孔とを有する尾
冠を前記外筒の後端側に設けると共に、その尾冠の前記
筒状部の内周面に前記固定カムとして複数のカム溝を穿
設したものである。
【0008】
【作用】この考案における筆記具は、外筒と先具と尾冠
とが別体であり、その尾冠の筒状部の内周面に固定カム
として複数のカム溝が穿設され、その筒状部にノック棒
挿通用の貫通孔を有する構成となっているので、尾冠の
内部に回転カムおよびノック棒をユニットとして容易に
組付けることができ、このため、その組付けが頗る容易
に行え、当該組付作業性が従来に比して大幅に向上す
る。しかも、上述の如く尾冠筒状部の貫通孔に挿通され
たノック棒はガタ付きが確実に防止される。また、この
考案の筆記具では、押し出し成形による同径のパイプ状
に形成された外筒を用いていることにより、その構造が
シンプルなため、金型製作並びに成形性も容易となり、
金型製作費および加工費とも低減でき、その上、押し出
し成形による同径パイプ状の外筒はユーザー等の注文に
応じた長さに切断できるので、その外筒の長さを自由に
選定調整できる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図について説明
する。図1はこの考案の一実施例によるボールペンの断
面図、図2および図3は図1におけるクリップ付き尾冠
取付部の拡大断面図である。
【0010】図において、1はプラスチック製の押出成
形パイプからなる外筒で、この外筒1の先端には先具2
がネジ込み手段等で着脱可能に装着されている。従っ
て、前記外筒1は前記先具2が装着された状態での全長
露出外径が同径のパイプ状に形成されている。
【0011】このように、外筒1を先具2装着状態での
全長露出外径が同径のパイプ状に形成すると、外筒成形
用の型代が安くなり、その製作が極めて容易になるばか
りか、前記外筒1を任意の長さにカットでき、従って、
外筒1(筆記具)の長さをユーザー等の要望に応じた長
さに容易にできる。また、前記外筒1の先端部には先具
2が着脱可能に装着されているので、筆記時に死角とな
らず、且つ、後述するレフィール3の交換ができるのみ
ならず、後述の弾性体4を介して前記レフィール3の受
けの役目を果たす。
【0012】なお、前記外筒1は、表面に滑り難くする
ための表層部を設けたり、凹部を設けたり、表面を荒ら
したりして滑り止め効果をもたせてもよい。
【0013】3は前記外筒1内に挿脱可能に挿入された
レフィール、4は前記先具2の弾性体受け2aと前記レ
フィール3の弾性体受け3aとの間に嵌挿された弾性体
であり、この弾性体4は前記レフィール3を後退方向に
付勢している。
【0014】6は前記外筒1の後端部に設けられたプラ
スチック製の尾冠であり、この尾冠6は、前記外筒1内
に挿入される筒状部としての継手筒部8と、この継手筒
状8に後述のノック棒14が挿通される貫通孔8aとを
有している。
【0015】かかる尾冠6において、その筒状部である
継手筒部8の内周面には、図3に示すように、複数のカ
ム溝12,13が穿設されており、これらのカム溝1
2,13は尾冠6と一体の固定カム21を構成してい
る。また、前記継手筒部8の後端側外周にはクリップ7
一体形成されている。
【0016】そして、前記尾冠6は、その継手筒部8を
外筒1の後方内部に嵌合固定することにより、外筒1の
後端部に装着されている。ここで、外筒1と尾冠6との
固定は、螺着,圧入,溶着,係着等の何れでもよいが、
図示例では、前記継手筒部8の外周面に突設された係止
手段(係止爪)9を前記外筒1の内周面に喰い込み係止
させている。
【0017】また、前記尾冠6内には、回転カム11お
よびこれに対接するノック棒14が収められており、そ
れらの回転カム11とノック棒14および前記固定カム
21は回転カム機構10を構成している。ここで、前記
回転カム11は後端カム面11bを有し、前記ノック棒
14は前記後端カム面11bに係脱可能に係合する前端
カム面14aを有している。さらに、前記ノック棒14
の後端部にはノックキャップ15が嵌着されている。
【0018】次に動作について説明する。ノックキャッ
プ15をノックすると、前端カム面14aを有したノッ
ク棒14を押して、回転カム11を固定カム21より押
し出す。これによって、レフィール3が押され、このレ
フィール3のペン先Aを弾性体4に抗して外筒1の先具
2の先端から突出させると共に、弾性体4の弾性力で少
し戻る際、回転カム11が固定カム21の斜面に当接し
て回転し、固定カム21の歯面に係止されることによ
り、前記レフィール3のペン先Aが先具2より突出した
状態に保持されて、筆記に供することができるようにな
る。
【0019】この状態において、前記ノックキャップ1
5を再度ノックすると、回転カム11が回転して固定カ
ム21との係合が解除され、該固定カム21内に前記回
転カム11が弾性体4の弾性力で戻ることにより、前記
レフィール3が元の位置に復帰し、これによって、前記
レフィール3のペン先Aが先具2内に退没収納されるこ
ととなる。
【0020】以上において、外筒1よりも飛躍的に短い
尾冠6の内面に固定カム21を一体に設けたので、該固
定カム21内に回転カム11とノック棒14を組付けれ
ばよく、その組付けはユニットタイプとなるので極めて
容易に行うことができ、従って、組付時間の短縮と組付
作業能率の向上が図れる。また、尾冠6にクリップ7を
一体形成したので、外筒1にクリップを形成する場合に
比して、金型および成型上も加工上も飛躍的にシンプル
となる。さらに、外筒1にクリップ7付き尾冠6を取り
付けたので、外筒1を任意の長さに対応可能となり、全
体のバランスも優れた筆記具が得られる。
【0021】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、尾冠
の筒状部の内周面に固定カムとして複数のカム溝を穿設
すると共に、その筒状部にノック棒挿通用の貫通孔を有
する構成としたので、尾冠の内部に回転カムおよびノッ
ク棒をユニットとして容易に組付けることができ、この
ため、その組付けが頗る容易に行え、当該組付作業性が
従来に比して大幅に向上するという効果がある。しか
も、上述の如く尾冠筒状部の貫通孔にノック棒が挿通さ
れているので、該ノック棒のガタ付きが確実に防止でき
るという効果がある。
【0022】また、この考案では、押し出し成形による
同径のパイプ状に形成された外筒を用いていることによ
り、その構造がシンプルなため、金型製作並びに成形性
も容易となり、金型製作費および加工費とも低減でき、
その上、押し出し成形による同径パイプ状の外筒はユー
ザー等の注文に応じた長さに切断できるので、その外筒
の長さを自由に選定調整できるという効果がある。
【0023】以上要するに、この考案では、特に複雑な
カム機構を必要とする筆記具において、押し出し成形に
よる同径パイプ状の外筒を用いると共に、従来のノック
部材のガタ付き防止手段(ノック部材の径を大きくした
り天ビスを用いること)に代えて自らがガタ付き防止機
能を有する尾冠を用い、その上、この尾冠の構造を利用
して該尾冠に筒状部内周面に固定カムとして機能するカ
ム溝を一体形成したことにより、押し出し成形の利点
と、尾冠のガタ付き防止機能と、更には尾冠の構造を利
用したカム溝の穿設すなわち固定カムの一体化という、
いわゆる一石三鳥の顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるボールペンの断面図
である。
【図2】図1におけるクリップ付き尾冠取付部の拡大断
面図である。
【図3】図2のレフィール及びそのノック系統を取り除
いた尾冠取付部の拡大断面図である。
【図4】従来の筆記具の断面図である。
【符号の説明】
1 外筒 2 先具 3 レフィール 4 弾性体 6 尾冠 7 クリップ 8 筒状部(継手筒部) 8a 貫通孔 10 回転カム機構 11 回転カム 12,13 カム溝 14 ノック棒 21 固定カム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し出し成形によって同径のパイプ状に
    形成された外筒と、この外筒の先端部に先具を備えた筆
    記具であって、かつノック操作によりノック棒とこれに
    噛合される回転カムとを弾性体に抗して押し、該回転カ
    ムを所定角度回転させて固定カムに係止し、又は解除し
    てレフィールの先端を先具の先端部より突出または退没
    させる構成の筆記具において、前記外筒内に挿入される
    筒状部と、この筒状部にノック棒が挿通される貫通孔と
    を有する尾冠を前記外筒の後端側に設けると共に、その
    尾冠の前記筒状部の内周面に前記固定カムとして複数の
    カム溝を穿設してなることを特徴とする筆記具。
JP1991086676U 1991-09-30 1991-09-30 筆記具 Expired - Lifetime JP2514924Y2 (ja)

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JPH0489392U JPH0489392U (ja) 1992-08-04
JP2514924Y2 true JP2514924Y2 (ja) 1996-10-23

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003063192A (ja) * 2001-08-28 2003-03-05 Pilot Corp ノック式ボールペン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5711080U (ja) * 1980-06-20 1982-01-20
JPS6337271Y2 (ja) * 1981-03-19 1988-10-03
JPS5850981U (ja) * 1981-09-30 1983-04-06 株式会社 寿 筆記具のカム固定リング

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JPH0489392U (ja) 1992-08-04

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