JP3870460B2 - 出没式筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸筒の後方内面に複数のカム溝を形成し、そのカム溝に回転子を摺動・回転自在に配置すると共に、その回転子を押圧・回転すべく摺動子を配置してなる出没式筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
軸筒の後方内面に複数のカム溝を形成し、そのカム溝に回転子を摺動・回転自在に配置すると共に、その回転子を押圧・回転すべく摺動子を配置してなる出没式筆記具の1例として、特公昭34−7181号公報が知られている。押ボタン30を押圧することによって、回転突出歯車40を押圧・回転せしめ、カ−トリッジユニット(ボ−ルペン)20を押圧前進させ、下部ケ−シング11の先端から突出させるものである。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
近年においては、ボ−ルペンとシャ−プペンシルとの軸を共通化した、所謂、ペア製品の要望が高まり、脚光を浴びるようになってきた。また、企業内においても、ボ−ルペン専用の軸と、シャ−プペンシル専用の軸とを製作するよりは、共通の軸を製作することにより製作費を低減し、安価な製品を市場に投入するようになってきた。
そして、使用の際には、押圧操作により、ボ−ルペンやシャ−プペンシルの先端を軸の先端から突出させる出没式筆記具もその1例である。
しかし、上記従来技術にあっては、ボ−ルペン専用の出没機構としているため、シャ−プペンシルを挿着する場合には、芯の繰り出しを行う機構を作動させる手段が必要となり、別の出没機構としなければならず、製品の価格を高くしてしまうものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、軸筒の後方内面に複数のカム溝を形成し、そのカム溝に回転子を摺動・回転自在に配置すると共に、その回転子を押圧・回転すべく摺動子を配置してなる出没式筆記具において、前記回転子の前方にシャープペンシルの外軸が当接する当接部を形成すると共に、その外軸内に芯タンクを配置し、その芯タンクを押圧すべく押圧手段を前記回転子の長手方向に形成した貫通孔を介して前記摺動子の後方延設部の内部に位置させると共に、前記摺動子の後部に押圧部材を位置させたことを要旨とするものである。
【0005】
【実施例】
最初に、図1、図2に従来の参考例を示す。軸筒1に筆記体であるボ−ルペン2を出没可能に配置した例である。軸筒1は、軸本体3と先部材4とより構成されており、その軸本体3と先部材4とは螺着により着脱自在に固定されている。インキ消耗場合にボ−ルペン2の交換をできるようにしたのである。また、前記軸本体2の中間部の外周には、ゴムグリップ5が固定筒6を介して取り付けられている。尚、その固定筒6は、前記軸本体2に螺着されており、一定区間内移動可能になっている。つまり、好みに応じてゴムグリップ5の位置を可変することができる。
また、前記ボ−ルペン2の中間部には、突部2aが形成されており、その突部2aと軸筒1の前方内面との間には、ボ−ルペン2を後方に付勢し、常時はそのボ−ルペン2を軸筒1内に没入させるノックスプリング7が張設されている。
【0006】
一方、前記軸本体3の後方内面には、カム筒8が圧入固定されており、そのカム筒8の内面には、図中縦方向に、放射状に複数の突部9が形成されている。また、その突部9の前端面は、傾斜面となっている。従来技術の第4図に示されているような突部(突出部33)である。前記カム筒8には、回転子10が嵌まり込んでいる。その回転子10の外周面にも、突部11が形成されており、その突部11の後端面にも傾斜面が形成されている。そして、その回転子10の突部11が、前記カム筒8に形成されている突部9の傾斜面に係合したり、突部9と隣合う突部9とで形成される溝部に嵌まり込んだりする。突部11が突部9に係合しているときは、回転子10が前進状態にあり、突部11が溝部に嵌まり込んでいるときには、回転子10が後退状態にある。つまり、ボ−ルペン2の軸筒1先端からの突出状態と没入状態である。
また、前記回転子10の前端部には、前記ボ−ルペン2の後端が当接する当接部10aが形成されており、長手方向には、貫通孔12が形成されている。その貫通孔12は、後述するシャ−プペンシルを挿着したときに、芯の繰り出し操作を行う操作杆が挿入される孔である。
【0007】
前記回転子10の後方には、摺動子13が軸筒1に対して前後動可能に配置されている。その摺動子13の外周にも突部14が形成されており、その突部14の前端面も傾斜面となっている。符号15は、摺動子13の後部に圧入された押圧部材である。そして、この押圧部材15を押圧すると、摺動子13の突部14が回転子10の突部11を押圧すると共に、回転子10を回転させる。こうして、ボ−ルペン2が軸筒1の先端より突出したり(図2参照)、没入したりする。
尚、摺動子13の突部14後端は、前記カム筒8の後方に形成された小径部16に係止しており、軸筒1後端からの飛び出し(脱落)が防止されている。
以上が、軸筒1にボ−ルペン2を出没可能に配置した例である。
【0008】
次に、本発明である、軸筒1にシャ−プペンシル17を配置した例を図3、図4に示し説明する。前記軸筒1の後方に圧入されたカム筒8に摺動・回転自在に配置された回転子10の当接部10aには、シャ−プペンシル17の外軸18後端が当接している。そして、その外軸17内に配置され後方が突出したノック棒19は、前記回転子10の貫通孔12を貫通し摺動子13に係止している。
ここで、前記ボ−ルペン2を配置したときと同様に、押圧部材15を押圧すると、摺動子13が前進し、その前進に伴って、前記回転子10も前進・回転する。そして、その回転子10の前進・回転によってシャ−プペンシル17の外軸18が押圧され、軸筒1の先端から突出する(図4参照)。この時、前記回転子10は、カム筒8との係合によって前進せしめられ、その位置で係止しているが、前記摺動子13は、自由に前後動可能となっている。その移動範囲が、芯を繰り出すノックストロ−ク20となる。尚、前記ノック棒19は、後に詳述するシャ−プペンシル17の1部の機構であるチャックスプリングによって後方に付勢されているため、摺動子13並びに、押圧部材15も後方に付勢されている。
こうして、回転子10に貫通孔12を形成することによって、軸筒1に配置する筆記体をボ−ルペンにすることもシャ−プペンシルにすることもできる。
【0009】
次に前記シャ−プペンシル17について説明する(図5参照)。樹脂製や、好ましくは金属製のパイプなどからなる外軸18の先端には、中継ぎ部材21を介して先部材22が圧入などにより固定されている。そして、これら、外軸18並びに中継ぎ部材21、先部材22の内側には、鉛芯繰り出し機構23が摺動自在に配置されている。その鉛芯繰り出し機構23は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂パイプからなる芯タンク24とその芯タンク24の前方に連結部材25を介して固定されたチャック体26並びに、そのチャック体26の開閉を行なうチャックリング27と、前記チャック体26を常に後方に付勢するチャックスプリング28などから構成されている。符号29は、繰り出し時における芯の後退を防止する芯戻り止め部材である。
【0010】
また、前記芯タンク24の後端には、前記ノック棒19の前端大径部19aが着脱自在圧入されている。このノック棒19によって、芯タンク24を押圧・前進せしめ、芯を繰り出すのである。
尚、本例においては、中継ぎ部材21を外軸18の前端の外側に圧入しているが、この部分から脱着し、芯の補充の容易性などを考慮すると、中継ぎ部材21のチャックスプリング28より後方を長く延設し、外軸18の前端の内側に圧入するようにしても良い。
【0011】
次に、芯を繰り出す操作について説明する。シャ−プペンシル17を軸筒1から突出させた状態で、押圧部材15を押圧する。この押圧操作により、ノック棒19の大径部19aが芯タンク24の後端を押圧する。この押圧動作により、チャック体26がチャックスプリング28の弾撥力に抗して前進する。そして、チャック体26の前進に伴い芯が前進せしめられ先部材22から繰り出される。
【0012】
尚、本例のシャ−プペンシル17においては、軸筒1に没入時、相対的に芯タンク24が押圧され、チャック体26が拡開状態にある。没入時においては、芯が常に収納されるようにしたのである(図6参照)。
【0013】
【発明の効果】
本発明は、軸筒の後方内面に複数のカム溝を形成し、そのカム溝に回転子を摺動・回転自在に配置すると共に、その回転子を押圧・回転すべく摺動子を配置してなる出没式筆記具において、前記回転子の前方にシャープペンシルの外軸が当接する当接部を形成すると共に、その外軸内に芯タンクを配置し、その芯タンクを押圧すべく押圧手段を前記回転子の長手方向に形成した貫通孔を介して前記摺動子の後方延設部の内部に位置させると共に、前記摺動子の後部に押圧部材を位置させたことを要旨としたので、ボ−ルペンやシャ−プペンシルの軸筒、並びに、出没機構を共通化することができ、ペア製品を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の参考例を示す縦断面図(ボ−ルペン没入時)。
【図2】 従来の参考例を示す縦断面図(ボ−ルペン突出時)。
【図3】 本発明を示す縦断面図(シャ−プペンシル没入時)。
【図4】 本発明を示す縦断面図(シャ−プペンシル突出時)。
【図5】 シャ−プペンシルを示す縦断面図。
【図6】 没入時のシャ−プペンシルを示す縦断面図。
【符号の説明】
1 軸筒
2 ボ−ルペン
2a 突部
3 軸本体
4 先部材
5 ゴムグリップ
6 固定筒
7 ノックスプリング
8 カム筒
9 突部
10 回転子
10a 当接部
11 突部
12 貫通孔
13 摺動子
14 突部
15 押圧部材
16 小径部
17 シャ−プペンシル
18 外軸
19 ノック棒
20 ノックストロ−ク
21 中継ぎ部材
22 先部材
23 鉛芯繰り出し機構
24 芯タンク
25 連結部材
26 チャック体
27 チャックリング
28 チャックスプリング
29 芯戻り止め部材
Claims (1)
- 軸筒の後方内面に複数のカム溝を形成し、そのカム溝に回転子を摺動・回転自在に配置すると共に、その回転子を押圧・回転すべく摺動子を配置してなる出没式筆記具において、前記回転子の前方にシャープペンシルの外軸が当接する当接部を形成すると共に、その外軸内に芯タンクを配置し、その芯タンクを押圧すべく押圧手段を前記回転子の長手方向に形成した貫通孔を介して前記摺動子の後方延設部の内部に位置させると共に、前記摺動子の後部に押圧部材を位置させたことを特徴とする出没式筆記具。
Priority Applications (1)
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JP30556396A JP3870460B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 出没式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30556396A JP3870460B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 出没式筆記具 |
Publications (2)
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JPH10129188A JPH10129188A (ja) | 1998-05-19 |
JP3870460B2 true JP3870460B2 (ja) | 2007-01-17 |
Family
ID=17946667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30556396A Expired - Fee Related JP3870460B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 出没式筆記具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3870460B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP30556396A patent/JP3870460B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10129188A (ja) | 1998-05-19 |
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