JP2003326889A - ノック式ボールペン - Google Patents

ノック式ボールペン

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JP2003326889A
JP2003326889A JP2002137869A JP2002137869A JP2003326889A JP 2003326889 A JP2003326889 A JP 2003326889A JP 2002137869 A JP2002137869 A JP 2002137869A JP 2002137869 A JP2002137869 A JP 2002137869A JP 2003326889 A JP2003326889 A JP 2003326889A
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JP
Japan
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tip
ink
knock
ball
apex
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Pending
Application number
JP2002137869A
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English (en)
Inventor
Akira Matsukawa
亮 松川
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Sailor Pen Co Ltd
Original Assignee
Sailor Pen Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sailor Pen Co Ltd filed Critical Sailor Pen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールを回転自由に抱持したチップ先端から
のインキ出およびシール性の優れ、チップの加工も容易
なキャップレスのノック式ボールペンを提供する。 【解決手段】 ボール39がチップ30先端においてか
しめられて回転自由に抱持され、先端にチップが接続さ
れたインキ収容管21に水性インキIが充填され、イン
キの尾端側にグリース状の逆流防止体25が配置された
レフィール20が軸筒10内に搭載され、ノック操作に
よりレフィールが前後動し、チップ先端が軸筒の先端開
口から出没するノック式ボールペンにおいて、チップ先
端のかしめ角度θを90°≦θ≦100°にする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ノック操作によ
り、ボールを回転自由に抱持したチップの先端が軸筒の
先端開口から出没するキャップレスのノック式ボールペ
ンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】水性インキ、ことに静的には高い粘性を
有し、筆記時のボールの回転により粘性が低下する所謂
ゲルインキを使用する水性ボールペンが数多く実用化さ
れいるが、インキ収容管にゲルインキが充填されたレフ
ィールを軸筒内に搭載し、ノック操作により、ボールを
回転自由に抱持したチップの先端が軸筒の先端開口から
出没するノック式ボールペンにすると、キャップが不要
であり、携帯に便利で使い易いボールペンとすることが
できる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】水性インキは油性イン
キに比べて筆記時のインキ消費量が多く、チップ先端か
らインキが多く吐出する必要がある。つまり、インキ出
を良くする必要がある。しかし、ゲルインキは静的には
高い粘性を有するものの、油性インキに比べると粘度が
低いため、インキ出を良くすると、非使用時においても
チップ先端からインキがにじみ出る不具合がある。こと
に、キャップレスのノック式ボールペンの場合は、ポケ
ットに装着した時などにおいて、チップの先端からイン
キがにじみ出ることはできるだけ避けなければならな
い。つまり、チップ先端のシール性を向上させなければ
ならない。しかし、ゲルインキを使用するノック式ボー
ルペンにおいて、インキ出を良くするとともにシール性
を向上させるのはなかなか困難であった。 【0004】そこで本発明は、ボールを回転自由に抱持
したチップ先端からのインキ出およびシール性の優れ、
チップの加工も容易なキャップレスのノック式ボールペ
ンを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、ボールがチップ先端においてかしめら
れて回転自由に抱持され、先端にチップが接続されたイ
ンキ収容管に水性インキが充填され、インキの尾端側に
グリース状の逆流防止体が配置されたレフィールが軸筒
内に搭載され、ノック操作により該レフィールが前後動
し、チップ先端が軸筒の先端開口から出没するノック式
ボールペンにおいて、チップ先端のかしめ角度θを90
°≦θ≦100°にする。 【0006】従来、ゲルインキを使用するノック式ボー
ルペンにおいては、チップ先端のかしめ角度は60°〜
80°程度であるが、前述のとおり、インキ出を良くす
るとともにシール性を向上させるのはなかなか困難であ
った。そこで本発明者は、このチップ先端のかしめ角度
に注目し、鋭意検討した結果、チップ先端のかしめ角度
θを90°≦θ≦100°にすることにより好結果が得
られることを見い出し、本発明を完成した。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を具体的に説明する。図1はキャップレスの
ノック式ボールペンを示すが、図1において、軸筒10
は、合成樹脂で成形された後軸11および前軸12から
なり、前軸12の先端には、先端開口15を有する先口
13が螺着されている。また、前軸12の外周には軟質
の合成樹脂からなるグリップ14が配置されている。後
軸11の尾端部には、クリップ16の円筒固定部17が
固定されている。つまり、先口13と円筒固定部17は
軸筒10の一部を構成している。 【0008】かかる軸筒10内に、レフィール20がコ
イルスプリング26で尾端側に弾発された状態で収容さ
れている。レフィール20のインキ収容管21の先端開
口に継手22が嵌着され、継手22の中心孔にチップ3
0が嵌着されている。インキ収容管21内にはインキI
が充填され、インキIの後端にはグリース状の逆流防止
体25が配置されている。 【0009】インキIは、着色剤である顔料または染
料、樹脂、増粘剤、水溶性溶剤を含み、必要に応じて分
散剤、防腐剤などを含有し、静的には高い粘性を有し、
筆記時のボールの回転により粘性が低下するゲルインキ
である。このインキIの粘度は20mPa・s以上であ
る。また、逆流防止体25は、ポリブデン、シリコーン
オイル、鉱物油などを主成分とし、シリカゲル、金属石
鹸などで適度に増粘させたものである。 【0010】チップ30はステンレスにて砲弾型に成形
されたものであり、チップ30の先端において、図2に
示すように、ボールハウス31を切削加工により形成
し、続いて中心孔33およびインキ溝34をブローチ・
ポンチ加工により形成する。そして、ボールハウス31
内に、例えば外径が1.0mmであり、超硬合金からな
るボール39を投入し、かしめローラによるかしめ加工
によりかしめ部32を形成し、ボール39をその一部が
チップ先端から臨出した状態て回転自由に抱持する。こ
こで、かしめ角度θは90°≦θ≦100°である。 【0011】チップ30内には小さなスプリング(図示
せず)が配置されており、ボール39はこのスプリング
で弾発され、非筆記時においてチップ30先端のかしめ
部32の内面に圧接している。つまり、ボール39とか
しめ部32により弁機構を構成しており、非筆記時は弁
が閉じてインキがチップ30先端から流出せず、また、
上向きにしたときも弁が閉じているのでチップ30先端
から空気が内部に侵入しないようになっている。そし
て、筆記時においては、筆圧によりボール39が後退し
て弁が開き、インキが流出するようになっている。 【0012】軸筒10の先端開口15からチップ30先
端を出没させる出没機構は、カム筒40、ノック棒5
0、回転子60などからなる周知のダブルノック式であ
り、ノック棒50を指先で押圧するノック操作を行こと
によりレフィール20が前進ないし後退し、これにとも
ない、チップ30先端が軸筒10の先端開口15から出
没する。なお、出没機構はかかるダブルノック式に限ら
れるものではない。 【0013】図2に示すかしめ角度θが68°、78
°、90°の3種類のレフィールをそれぞれ100本製
作し、インキ出とシール性のテストを行った。インキ出
は100m筆記するのに消費するインキ量(g)で評価
し、シール性は、チップを下向きにして24時間放置し
たときに、図3に示すように、チップ30先端のかしめ
部32からインキIがにじみ出た本数で評価した。その
結果を表1に示す。 【0014】 【表1】 【0015】表1から分かるように、かしめ角度θが大
きいほうがインキ出およびシール性がよくなり、かしめ
角度θが90°のものがインキ出およびシール性が優れ
ている。かしめ角度θが大きいとインキ出がよくなるの
は、かしめ角度が大きくなるにつれてかしめ部32の幅
が減少するが、かしめ部32の幅が減少するとボール3
9とかしめ部32内面との接触面積が減少し、インキの
流通が良くなるためであり、また、シール性が向上する
のは、ボール39とかしめ部32内面との接触面積が小
さいと、かしめ加工時において、単位面積当りのかしめ
圧力が大きくなり、かしめ部32のボール39との接触
面がボール39の球面になじみ、接触面の仕上げ精度が
向上するためである。従って、インキ出およびシール性
をよくするために、かしめ角度θは90°以上が好まし
い。 【0016】しかし、かしめ角度θを100°以上にす
るためには、かしめ前のチップの加工精度およびチップ
とかしめローラの位置精度を大きく向上させなければな
らない。つまり、かしめ時にかしめローラがボールに接
触するとかしめが不充分になりシール不良を招くので、
かしめ時にかしめローラがボールに接触しないようにす
るが、かしめ角度θが大きくなると、かしめ前のチップ
の加工精度およびチップとかしめローラの位置精度を高
くしないと、かしめ時にかしめローラがボールに接触し
てかしめ不良を招く。従って、かしめ角度θは100°
以下にすることが好ましい。結局のところ、かしめ角度
θを90°≦θ≦100°にすることにより、インキ出
およびシール性が優れ、加工精度もあまり要求されない
チップとすることかできる。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ボール
がチップ先端においてかしめられて回転自由に抱持さ
れ、先端にチップが接続されたインキ収容管に水性イン
キが充填され、インキの尾端側にグリース状の逆流防止
体が配置されたレフィールが軸筒内に搭載され、ノック
操作によりレフィールが前後動し、チップ先端が軸筒の
先端開口から出没するノック式ボールペンにおいて、チ
ップ先端のかしめ角度θを90°≦θ≦100°にする
ので、ボールを回転自由に抱持したチップ先端からのイ
ンキ出およびシール性の優れ、チップの加工も容易なキ
ャップレスのノック式ボールペンとすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】キャップレスのノック式ボールペンの断面図で
ある。 【図2】チップ先端の断面図である。 【図3】インキのにじみ出状態の説明図である。 【符号の説明】 10 軸筒 11 後軸 12 前軸 13 先口 15 先口の先端開口 16 クリップ 17 固定筒部 20 レフィール 21 インキ収容管 22 継手 25 逆流防止体 30 チップ 31 ボールハウス 32 かしめ部 33 中心孔 34 インキ溝 39 ボール 40 カム筒 50 ノック棒 60 回転子

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ボールがチップ先端においてかしめられ
    て回転自由に抱持され、先端に該チップが接続されたイ
    ンキ収容管に水性インキが充填され、該インキの尾端側
    にグリース状の逆流防止体が配置されたレフィールが軸
    筒内に搭載され、ノック操作により該レフィールが前後
    動し、チップ先端が軸筒の先端開口から出没するノック
    式ボールペンにおいて、 前記チップ先端のかしめ角度θが90°≦θ≦100°
    であることを特徴とするノック式ボールペン。
JP2002137869A 2002-05-14 2002-05-14 ノック式ボールペン Pending JP2003326889A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012121187A (ja) * 2010-12-07 2012-06-28 Pilot Corporation ボールペンチップ
JP2013043325A (ja) * 2011-08-23 2013-03-04 Pilot Corporation 出没式ボールペン

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