JP2003068047A - 磁気テープ巻取装置及び磁気テープ巻取方法 - Google Patents

磁気テープ巻取装置及び磁気テープ巻取方法

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JP2003068047A
JP2003068047A JP2001260730A JP2001260730A JP2003068047A JP 2003068047 A JP2003068047 A JP 2003068047A JP 2001260730 A JP2001260730 A JP 2001260730A JP 2001260730 A JP2001260730 A JP 2001260730A JP 2003068047 A JP2003068047 A JP 2003068047A
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magnetic tape
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touch roll
tape
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Tsutomu Kikuchi
勉 菊池
Manabu Ishikawa
学 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅3.8mmのデータ用磁気テープやオーデ
ィオテープの製造にも用いることのできる磁気テープ巻
取装置及び磁気テープ巻取方法を提供する。 【解決手段】 磁気テープ原反から細帯状に裁断された
所定幅の複数の磁気テープを巻取るための巻取ユニット
Wを備える磁気テープ巻取装置。巻取ユニットWは、磁
気テープを巻くための巻取用ハブ5と、巻取用ハブ5へ
磁気テープ31を送り込んで巻付けの案内をするととも
に、巻き状態を規制するためのヘッド部8とを備え、ヘ
ッド部8は、巻取られた磁気テープの最外層に接するタ
ッチロール7とタッチロール7の上流側に設けられたガ
イドロール6とを備え、タッチロール7の少なくとも表
面は硬度80°以上のゴム体からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ原反か
ら細帯状に裁断された磁気テープを巻取るための磁気テ
ープ巻取装置、特に、データ用磁気テープの製造に用い
られる巻取装置に関する。また、本発明は、前記磁気テ
ープ巻取装置を用いた磁気テープ巻取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気テープの製造においては、ま
ず最初に幅広の合成樹脂製の支持体の上に磁性層を設
け、これをロールに巻取り、磁気テープ原反を形成す
る。しかる後、この磁気テープ原反をロールから繰り出
しながら、複数の細帯状の磁気テープに裁断し、裁断さ
れた各々の磁気テープを巻取ユニットにて巻取る。
【0003】この巻取ユニットにて巻取られたテープ巻
取体(いわゆる、パンケーキ)は、そのまま商品として
扱われる場合もあるし、さらに次工程でカセットケース
の中に収納されて、このカセットテープが商品として取
り扱われる場合もある。
【0004】ところで、近年の情報社会の進展に従い、
磁気記録媒体の高密度化が切望されている。例えば、コ
ンピュータデータのバックアップ用途のデータ用磁気テ
ープにおいては、テープの薄膜化が進んでいる。また、
データ用磁気テープの中には、その幅が3.8mmと狭
いものもある(DDS)。このような幅が狭く且つ薄膜
化されたテープの巻取りは、従来の巻取装置ではうまく
行うことができなかった。
【0005】例えば、特開平7−296556号公報に
は、磁気テープの製造において用いられる高速巻取りを
意図した巻取装置が開示されている。同号公報によれ
ば、巻取装置は、磁気テープ原反から細帯状に裁断され
た複数の磁気テープを巻取るための巻取ユニットを備
え、前記巻取ユニットは、磁気テープを巻くための巻取
用ハブと、この巻取用ハブへの磁気テープの案内をする
ヘッド部とを備え、前記ヘッド部は、巻取られた磁気テ
ープの最外層に接する表面にゴム体を有するタッチロー
ルと、このタッチロールの上流側に設けられた鍔部を有
するガイドロールとを備える。ガイドロールによって、
最初に、磁気テープの巻き方向等が規制され、しかる
後、タッチロールにより巻取られた磁気テープの最外層
を押圧しながら磁気テープを送り込んで巻付ける。そし
て、同号公報によれば、タッチロールに用いられるゴム
体の硬度は、40°〜60°が好ましいことが開示され
ている。
【0006】しかしながら、同号公報の巻取装置を用い
て、幅3.8mmのデータ用磁気テープの巻取りを行う
と、テープエッジに変形(すなわち、エッジウィーブ)
が生じる場合があった。変形が大きい場合は、トラッキ
ングにズレが発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、幅3.8mmのデータ用磁気テープやオーディオテ
ープの製造にも用いることのできる磁気テープ巻取装置
を提供することにある。また、本発明の目的は、前記磁
気テープ巻取装置を用いた磁気テープ巻取方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の従
来の巻取装置を用いるとエッジウィーブがなぜ発生する
のかについて着目して鋭意検討した。巻き取られたテー
プを解析すると、タッチロールの周期でエッジウィーブ
値に異常値が発生していた。
【0009】本発明者らは、この事実を基に検討した。
タッチロールが柔らかくて、タッチロールのパンケーキ
へのタッチ圧も高いと、タッチロールの潰れ変形量が大
きくなり、タッチロールはその円周方向に延びる。この
際、タッチロール周面に抱かれているテープをその長手
方向に伸ばそうとする力が働く。テープのエッジ部分に
集中的な応力がかかると部分的な片伸びが発生し、結果
として、タッチロールの周期でエッジウィーブ値に異常
値が発生したと考えられる。テープの部分的な片伸び
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)よりもヤング率が高く伸び
にくいアラミドを支持体とするテープに起こりやすい。
【0010】本発明者らは、タッチロールの潰れ変形を
抑えて、エッジウィーブを低減するためには、タッチロ
ールを硬くすると効果のあることを見いだし、本発明に
到達した。
【0011】すなわち、本発明は、磁気テープ原反から
細帯状に裁断された所定幅の複数の磁気テープを巻取る
ための巻取ユニットを備える磁気テープ巻取装置であっ
て、前記巻取ユニットは、磁気テープを巻くための巻取
用ハブと、この巻取用ハブへ磁気テープを送り込んで巻
付けの案内をするとともに、巻き状態を規制するための
ヘッド部とを備え、前記ヘッド部は、巻取られた磁気テ
ープの最外層に接するタッチロールとこのタッチロール
の上流側に設けられたガイドロールとを備え、前記タッ
チロールの少なくとも表面は硬度80°以上のゴム体か
らなることを特徴とする磁気テープ巻取装置である。ガ
イドロールは、両端部に鍔部を有する。
【0012】この巻取装置によれば、タッチロールの少
なくとも表面は硬度80°以上のゴム体からなるので、
タッチロールがパンケーキに押圧されてもタッチロール
が変形することがなく、巻取られたテープのエッジウィ
ーブ値は良好である。
【0013】本発明は、巻取られるべき磁気テープの前
記タッチロールへの抱き角が10°〜180°の範囲と
なるように、前記ガイドロールと前記タッチロールとが
設けられている、前記の磁気テープ巻取装置である。本
発明は、データ用磁気テープの製造に用いられる、前記
の磁気テープ巻取装置である。
【0014】また、本発明は、磁気テープ原反を細帯状
に裁断し、所定幅の複数の磁気テープとする裁断工程
と、磁気テープを巻くための巻取用ハブと、この巻取用
ハブへ磁気テープを送り込んで巻付けの案内をするとと
もに、巻き状態を規制するためのヘッド部とを備え、前
記ヘッド部は、巻取られた磁気テープの最外層に接する
タッチロールとこのタッチロールの上流側に設けられた
ガイドロールとを備え、前記タッチロールの少なくとも
表面は硬度80°以上のゴム体からなる巻取ユニットを
用いて、裁断された各々の磁気テープを巻取る巻取工程
とを含む、磁気テープ巻取方法である。
【0015】本発明は、前記タッチロールのタッチ圧が
0.5〜2.0Nの範囲で巻取工程を行う、前記の磁気
テープ巻取方法である。本発明は、巻取り速度が50〜
250m/分の範囲で巻取工程を行う、前記の磁気テー
プ巻取方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、本発明の磁気テープ巻取装
置の装置全体の概略を図1に模式的に示し、図1を参照
して、一連の磁気テープ巻取工程を簡単に説明する。
【0017】図1において、磁気テープ巻取装置(1)
は、裁断すべき磁気テープ原反(3) を繰り出す繰出ロー
ル(2) と、繰り出された磁気テープ原反(3) を所定幅に
裁断するスリッターユニット(4) と、裁断された磁気テ
ープ(31)を巻取る巻取ユニット(W) と、適宜配置される
ガイドロール(51)(52)(53)(54)(55)(56)(57)(58)とを備
えている。
【0018】繰出ロール(2) から繰り出された磁気テー
プ原反(3) は、上回転刃(41)と下回転刃(42)とを備える
スリッターユニット(4) によって、連続的に細帯状の所
定幅の複数本の磁気テープに裁断される。裁断された個
々の磁気テープ(31)(31)は巻取ユニット(W) によって、
それぞれ、巻き取られる。図1では、説明を簡単にする
ために、磁気テープ原反(3) を2本に裁断する例が示さ
れているが、実際はもっと多数本に裁断される場合が多
い。なお、磁気テープ原反(3) は、幅広の合成樹脂製の
支持体の上に磁性層を設け、これをロールに巻取ること
により予め形成される。ガイドロール(51)(52)(53)(54)
(55)(56)(57)(58)は、適宜配置されるものであり、これ
らの配置及び個数等は適宜選定される。
【0019】次に、図2及び図3を参照して、巻取ユニ
ット(W) について説明する。巻取ユニット(W) は、裁断
された磁気テープ(31)(31)を巻くための巻取用ハブ(5)
と、この巻取用ハブ(5) へ裁断された磁気テープ(31)(3
1)を送り込んで巻付けの案内をするとともに、巻き状態
を規制するためのヘッド部(8) とを備えている。
【0020】ヘッド部(8) は、タッチロール(7) とタッ
チロール(7) の上流側に設けられたガイドロール(6)
と、両ロール(7) (6) を支持するロール支持部(10)とを
備えている。ロール支持部(10)には、ヘッド部(8) を支
持するための上下一対の板バネ(11a)(11b)からなるアー
ム部(11)が備えられている。
【0021】ガイドロール(6) は、図示は省略するが、
その両端部に鍔部を有する。すなわち、磁気テープ(31)
と接するロール部と、このロール部の両端部に形成され
た鍔部を備えており、これによって磁気テープの巻き方
向等が規制されるようになっている。ロール部の幅は、
裁断された磁気テープの幅と同程度あるいは、0.01
〜0.2%程度大きめに設定される。また、ロール部の
直径は、1.5〜3.0cm程度に設定される。鍔部
は、磁気テープの走行規制が確実に行なわれればよく、
特にその形状に制限はない。また、鍔部の高さは、1.
5mm程度とされる。このようなガイドロール(6) は、
アルミニウム、ステンレス等の金属や、超高分子ポリエ
チレン等のプラスチック材質から形成される。
【0022】タッチロール(7) は、少なくとも表面は硬
度80°以上のゴム体からなる。すなわち、タッチロー
ル(7) は、そのロール部分全体が硬度80°以上のゴム
体からなっていてもよく、ロールの所定厚みの表面部の
みが硬度80°以上のゴム体でコートされたものでもよ
い。
【0023】ゴム体としては、天然ゴム、合成ゴム、エ
ラストマー等種々のものが用いられ得るが、特に、耐摩
耗性等の観点から、ウレタンゴム、ネオプレンゴムなど
が好ましい。用いられるゴム体の硬度は、80°以上で
あることが必要である。硬度が80°未満となるとタッ
チロール(7) が柔らかくなってしまい、ロールの潰れ変
形が起こりやすく、テープに片伸びが発生し、結果とし
て、巻き取られたテープにエッジウィーブ値の異常が発
生しやすい。用いられるゴム体の硬度は、80°〜99
°の範囲が好ましく、85°〜95°の範囲が特に好ま
しい。硬度80°〜99°の範囲のゴム体であれば、い
わゆるパンケーキにロールをしっかりと密着させて、エ
アーを抜け易くするとともに、3.8mm程度の幅の狭
いテープの場合でも、確実な巻き取りが達成される。ゴ
ム体の硬度の上限は、99°とすることが好ましい。ゴ
ム体の硬度が99°よりも高くなると、エッジウィーブ
値は良いが、グリップ力が弱くなり、巻き取りが上手く
できなくなることがある。
【0024】ゴム体の硬度は、JIS K 6253に
基づき、Aタイプのゴム硬度計を用いて測定される。例
えば、(株)テクロック社製のタイプAデュロメータ、
高分子計器(株)のマイクロゴム硬度計等を用いて測定
される。また、ゴム体の硬度は、ゴム体をバルクの状態
で測定しても、ロールとした状態で測定しても、ほぼ同
様の値となる。
【0025】図3を参照して、本発明において、巻取ら
れるべき磁気テープ(31)のタッチロール(7) への抱き角
(θ)が10°〜180°の範囲となるように、タッチ
ロール(7) に対するガイドロール(6) の位置を定めるこ
とが好ましい。抱き角 (θ)が180°を超えると、ロ
ールの変形が起こった場合にロール変形の影響を受ける
テープ(31)の長さが長くなるので、エッジウィーブ値は
悪化する傾向にある。一方、抱き角 (θ)が10°より
も小さくなると、グリップ力が弱くなり、巻取り時にテ
ープの脱線の恐れがある。より好ましい抱き角 (θ)は
20°〜60°の範囲であり、さらに好ましい抱き角
(θ)は30°〜50°の範囲である。
【0026】タッチロール(7) には、鍔部を必要としな
い。タッチロール(7) の直径は、例えば、2〜6cm程
度に設定される。また、本発明において、巻取用ハブ
(5) に巻き取られた磁気テープ(パンケーキ)へのタッ
チ圧を0.5〜2.0N(49〜196g)の範囲に設
定して、巻取工程を行うことが好ましい。この範囲のタ
ッチ圧とすることにより、硬度80°以上のゴム体が用
いられたタッチロール(7) で、より確実な巻き取りが達
成される。2.0Nを超えるタッチ圧とすると、パンケ
ーキが固くなり、湾曲が発生することがある。
【0027】また、本発明において、巻取り速度を50
〜250m/分の範囲として、巻取工程を行うことが好
ましい。この範囲の巻取り速度とすることにより、硬度
80°以上のゴム体が用いられたタッチロール(7) で、
上記のタッチ圧とした時に、3.8mm程度の幅の狭い
テープの場合でも、より確実な巻き取りが達成される。
250m/分を超える巻取り速度とすると、幅の狭いテ
ープの場合には、巻き取りが上手くできなくなることが
ある。
【0028】なお、ヘッド部(8) は、図示のように、上
下一対の板バネ(11a)(11b)からなるアーム部(11)によっ
て支持される構造が好ましい。板バネ(11a)(11b)は、図
2の紙面と垂直な方向に板が伸びるように一定の間隔を
おいて平行に配置される。このように平行に配置された
板バネ(11a)(11b)を用いることより、図2の紙面と垂直
な方向(タッチロール(7) 及びガイドロール(6) の軸方
向)のぶれ(ロール移動)をなくすることができるとと
もに、タッチロール(7) の上下の振動を極めてよく吸収
できる。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではな
い。
【0030】[実施例1]図2及び図3に示される巻取
ユニットを備えた磁気テープ巻取装置(図1)を用い
て、データ用磁気テープ原反を細帯状に裁断して、複数
本の3.8mm幅の磁気テープを巻取り、データ用磁気
テープの製造を行った。磁気テープ原反は、4.4μm
厚みのアラミドからなる支持体上に、1.5μm厚みの
磁性層が形成されたものであった。
【0031】用いた巻取ユニットの主な仕様は、以下の
通りである。 〔ガイドロール(6) (鍔付き)〕材質:アルミニウム、
ロール部の直径:20mm、鍔高さ:1.5mm 〔タッチロール(7) (鍔なし)〕材質:硬度90°のウ
レタンゴム、ロールの直径:30mm、ロールの幅:
5.25mm 〔抱き角θ〕抱き角θが69°となるように、タッチロ
ール(7) とガイドロール(6) の位置を設定した。 〔アーム部(11)の構成〕2枚の板バネ(11a)(11b)を間隔
20mmで平行配置した。厚さ0.3mm、長さ74m
m,幅6.8mmの板バネ(11a)(11b)を使用した。
【0032】磁気テープ原反(3) を繰出ロール(2) から
繰り出し、走行させながら、スリッターユニット(4) に
よって3.8mm幅の複数本の磁気テープに裁断し、続
いて、裁断された磁気テープ(31)(31)それぞれを巻取ユ
ニット(W) によって巻き取った。この際、テープの走行
及び巻取り速度を100m/分、タッチロール(7) のタ
ッチ圧を0.735N(75g)、巻取り張力を0.1
86N(19g)/(切断後の磁気テープ1本)とし
た。全く巻乱れのないパンケーキが得られた。巻き取ら
れた磁気テープサンプルにつき、エッジウィーブ値を測
定したところ、1.7μmと良好であった。エッジウィ
ーブ値は、3.5μm以下が実用上好ましい値である。
【0033】[実施例2]抱き角θが37°となるよう
に、タッチロール(7) とガイドロール(6) の位置を設定
した以外は、実施例1と同様にして、データ用磁気テー
プの製造を行った。全く巻乱れのないパンケーキが得ら
れた。巻き取られた磁気テープサンプルにつき、エッジ
ウィーブ値を測定したところ、0.9μmとさらに良好
であった。
【0034】[比較例1]硬度60°のネオプレンゴム
を材質とするタッチロールを用いた以外は、実施例1と
同様にして、データ用磁気テープの製造を行った。巻乱
れのないパンケーキが得られたが、巻き取られた磁気テ
ープサンプルにつき、エッジウィーブ値を測定したとこ
ろ、5.2μmであった。
【0035】(エッジウィーブ値の測定)JIS X
6130に準じて、エッジウェーブテスターOKT−1
(日立マクセル(株)製)を用いて、以下のように測定
した。長さ450mmの磁気テープサンプルの両端に
0.050±0.005Nの荷重を加え、250mmの
長さに渡ってテープ下エッジの位置を、少なくとも±
0.5μmの精度を有するセンサーを用いて、0.25
mm間隔で測定した。最初の50mm長さのエッジ位置
データを一次回帰し、回帰直線からの最大変位量を求め
た。次に、0.25mm進んだ位置からの50mm長さ
の最大変位量を同様に求めた。これを、250mmの測
定区間全てに渡って次々と繰り返し、得られた801個
の最大変位量を同様に求め、求められた最大変位量の平
均値をエッジウィーブ値とした。
【0036】
【表1】
【0037】以上の結果を表1に示す。表1より、実施
例1及び2では、タッチロールのゴム体が硬度90°で
あるので、いずれも良好なエッジウィーブ値が得られ
た。実施例2では、タッチロールへの抱き角が37°と
好ましい値に設定されたので、さらに良好なエッジウィ
ーブ値が得られた。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、幅3.8mmのデータ
用磁気テープやオーディオテープの製造にも用いること
のできる磁気テープ巻取装置が提供される。特に幅3.
8mmで厚み4〜10μm程度の薄い支持体のデータ用
磁気テープの製造、より特別に幅3.8mmで厚み4〜
7μm程度の薄いアラミド支持体のデータ用磁気テープ
の製造にも用いることのできる磁気テープ巻取装置が提
供される。また、本発明によれば、本磁気テープ巻取装
置を用いた磁気テープ巻取方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気テープ巻取装置の一例を示す概
略図である。
【図2】 本発明における巻取ユニットの一例を示す概
略側面図である。
【図3】 図3の巻取ユニットにおいて抱き角を説明す
るための側面図である。
【符号の説明】
(1) :磁気テープ巻取装置 (2) :繰出ロール (3) :磁気テープ原反 (31):裁断された磁気テープ (4) :スリッターユニット (5) :巻取用ハブ (6) :ガイドロール (7) :タッチロール (8) :ヘッド部 (10):ロール支持部 (11):アーム部 (W) :巻取ユニット (51)(52)(53)(54)(55)(56)(57)(58):ガイドロール θ:抱き角

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ原反から細帯状に裁断された
    所定幅の複数の磁気テープを巻取るための巻取ユニット
    を備える磁気テープ巻取装置であって、 前記巻取ユニットは、磁気テープを巻くための巻取用ハ
    ブと、この巻取用ハブへ磁気テープを送り込んで巻付け
    の案内をするとともに、巻き状態を規制するためのヘッ
    ド部とを備え、 前記ヘッド部は、巻取られた磁気テープの最外層に接す
    るタッチロールとこのタッチロールの上流側に設けられ
    たガイドロールとを備え、前記タッチロールの少なくと
    も表面は硬度80°以上のゴム体からなることを特徴と
    する磁気テープ巻取装置。
  2. 【請求項2】 巻取られるべき磁気テープの前記タッチ
    ロールへの抱き角が10°〜180°の範囲となるよう
    に、前記ガイドロールと前記タッチロールとが設けられ
    ている、請求項1に記載の磁気テープ巻取装置。
  3. 【請求項3】 データ用磁気テープの製造に用いられ
    る、請求項1又は2に記載の磁気テープ巻取装置。
  4. 【請求項4】 磁気テープ原反を細帯状に裁断し、所定
    幅の複数の磁気テープとする裁断工程と、 磁気テープを巻くための巻取用ハブと、この巻取用ハブ
    へ磁気テープを送り込んで巻付けの案内をするととも
    に、巻き状態を規制するためのヘッド部とを備え、前記
    ヘッド部は、巻取られた磁気テープの最外層に接するタ
    ッチロールとこのタッチロールの上流側に設けられたガ
    イドロールとを備え、前記タッチロールの少なくとも表
    面は硬度80°以上のゴム体からなる巻取ユニットを用
    いて、裁断された各々の磁気テープを巻取る巻取工程と
    を含む、磁気テープ巻取方法。
  5. 【請求項5】 前記タッチロールのタッチ圧が0.5〜
    2.0Nの範囲で巻取工程を行う、請求項4に記載の磁
    気テープ巻取方法。
  6. 【請求項6】 巻取り速度が50〜250m/分の範囲
    で巻取工程を行う、請求項4又は5に記載の磁気テープ
    巻取方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009245590A (ja) * 2009-07-30 2009-10-22 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープの巻き取り方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000255848A (ja) * 1999-03-10 2000-09-19 Sony Corp 磁気テープ用ベースフィルムの巻取り装置

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