JP2004331305A - 捲出ラインおよび蛇行修正装置 - Google Patents

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Kenzou Yakotani
賢三 家古谷
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Abstract

【課題】「たけのこ」状に巻かれた帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に正確にかつ迅速に送り出すことを可能とする蛇行修正装置を備える捲出ラインを提供する。
【解決手段】フィルム送出装置200から送り出される帯状フィルム100を、下方に向けて湾曲するループ状態に保持するため、ループ状の帯状フィルム100のフィルム送出装置200側を支持する第1支持ローラ装置300Aおよびループ状の帯状フィルム100のググラー(R)400側を支持する第2支持ローラ装置300Cと、さらに、第1支持ローラ装置300Aと第2支持ローラ装置300Cとの間に設けられ、下方に向けて湾曲するループ状態を維持させた状態で帯状フィルム100を送るため、帯状フィルム100の上面側から帯状フィルム100に向けてエアーを送風するためのエアー送風装置300Bとを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、捲出ラインに関し、より特定的には、ロール状に捲き取られた帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に送り出すための蛇行修正装置を備える捲出ラインに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックシート、プラスチックフィルム、樹脂、粘着材、コーティング材、紙、布、不織布、金属、箔、その他の薄膜状態にある帯状フィルムをロール状に捲き付けた場合、捲き付け時に帯状フィルムが蛇行する結果、帯状フィルムの端面が一致せずに捲かれる場合がある。このように、端面がずれて捲かれた帯状フィルムをその形態が似ていることから一般に「たけのこ」と呼んでいる。
【0003】
この「たけのこ」状に捲かれた帯状フィルムは、次工程においては用いることができないため、再度原材料として再利用される。なお、帯状フィルムの蛇行を修正する装置としては、下記に示す特許文献に開示されるものが挙げられる。
【0004】
【特許文献1】
特開平2−188352号公報
【0005】
【特許文献2】
特開昭62−114722号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、「たけのこ」状に捲かれた帯状フィルムをそのまま利用し、再度フィルム状に捲き直すことを考えた場合、上記特許文献1に開示された蛇行修正装置のみを用いた場合であっては、微細な誤差の修正には用いることができるが、「たけのこ」状に捲かれた帯状フィルム(ずれが数十mmから数百mmに及ぶ)においては、上記特許文献1に開示された蛇行修正装置のみでは、完全に修正することはできない。また、「たけのこ」状に捲かれた帯状フィルムを捲き直すために多くの時間を必要としていたのでは、再度原材料として再利用した方がコスト的に有利な場合も多い。
【0007】
したがって、この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、第1の目的は、「たけのこ」状に捲かれた帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に正確にかつ迅速に送り出すことを可能とする捲出ラインを提供することにある。また、他の目的として、「たけのこ」状に捲かれた帯状フィルムに限らず、帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に正確にかつ迅速に送り出すことを可能とする蛇行修正装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に基づいた捲出ラインにおいては、帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に送り出すための捲出ラインであって、ロール状に捲き取られた帯状フィルムを回転可能に保持し、上記帯状フィルムを送り出すためのフィルム送出装置と、上記フィルム送出装置から送り出された上記帯状フィルムの搬出位置を修正するための第1搬出位置修正装置と、上記第1搬出位置修正装置から送り出された上記帯状フィルムの搬出位置をさらに修正するための第2搬出位置修正装置とを備えている。
【0009】
さらに、上記第1搬出位置修正装置は、上記フィルム送出装置から送り出される上記帯状フィルムを、下方に向けて湾曲するループ状態に保持するため、ループ状の上記帯状フィルムの上記第2搬出位置修正装置側を支持する支持ローラ装置と、上記フィルム送出装置と上記支持ローラ装置との間に設けられ、下方に向けて湾曲するループ状態を維持させた状態で上記帯状フィルムを送るため、上記帯状フィルムの上面側から上記帯状フィルムに向けてエアーを送風するためのエアー送風装置とを備える。
【0010】
上記捲出ラインによれば、第1搬出位置修正装置として、エアー送風装置によりループ状態に保持された状態で、帯状フィルムの第2搬出位置修正装置側への搬送を可能とする。この構成により、フィルム送出装置側から送り出される帯状フィルムとして、端面がずれて捲かれた状態(「たけのこ」状態)のロール状の帯状フィルムを用いた場合に、端面のずれが比較的大きな場合であっても、フィルム送出装置と上記支持ローラ装置との間におけるループ状態の領域で、帯状フィルムに皺等を発生させることなく、帯状フィルムの端面のずれ量を大きく修正することができる。これは、ループ状態の領域において、端面のずれを修正するための、帯状フィルムのねじれ、蛇行を許容することができるからである。
【0011】
また、ループ状態の領域には、エアー送風装置によりエアーを送風することにより、帯状フィルムの全面に常に外側に向かう張力を発生させている。これにより、帯状フィルムを高速で送った場合でも、帯状フィルムへの皺等の発生、フィルム送出装置および支持ローラ装置への捲き付きが防止され、ループ状態を安定させて帯状フィルムの高速搬送を可能とする。
【0012】
その後、帯状フィルムを、第2搬出位置修正装置を通過させることにより、帯状フィルムの端面の位置決めが正確に行なわれ、帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に送り出すことを可能とする。
【0013】
また、上記捲出ラインにおいて好ましくは、上記エアー送風装置は、少なくとも、上記ループ状態にある上記帯状フィルムの、上記フィルム送出装置側、上記支持ローラ装置側、および、上記ループ状態の下端部近傍領域にエアーを送風することを特徴とする。この構成により、帯状フィルムのフィルム送出装置および支持ローラ装置への捲き付きが確実に防止されるとともに、皺等を発生させることなく、ループ状態を安定させて帯状フィルムの高速搬送を可能とする。
【0014】
また、上記捲出ラインにおいて好ましくは、上記エアー送風装置は、上記帯状フィルムに送風するエアーからゴミ、塵等を分離するための集塵装置をさらに備える。この構成により、帯状フィルムへのゴミ、塵等の付着を防止し、捲きなおされる帯状フィルムの商品価値を向上させることが可能になる。
【0015】
また、上記捲出ラインにおいて好ましくは、上記第2搬出位置修正装置から送り出される上記帯状フィルムをロール状に捲き取るための捲取装置をさらに備える。この構成により、あらかじめ定められた所定位置に送り出された帯状フィルムを再び捲取装置により捲き取ることで、端面が揃ったロール状の帯状フィルムに蘇らせることが可能となる。
【0016】
この発明に基づいた蛇行修正装置においては、フィルム送出装置から送り出される帯状フィルムを、あらかじめ定められた所定位置に送り出すための蛇行修正装置であって、上記フィルム送出装置から送り出される上記帯状フィルムを、下方に向けて湾曲するループ状態に保持するため、ループ状の上記帯状フィルムの上流側を支持する第1支持ローラ装置と、ループ状の上記帯状フィルムの下流側を支持する第2支持ローラ装置と、上記第1支持ローラ装置と上記第2支持ローラ装置との間に設けられ、下方に向けて湾曲するループ状態を維持させた状態で、上記帯状フィルムを送るため、上記帯状フィルムの上面側から上記帯状フィルムに向けてエアーを送風するためのエアー送風装置とを備える。
【0017】
上記蛇行修正装置によれば、エアー送風装置によりループ状態に保持された状態で、帯状フィルムの搬送を可能とする。この構成により、フィルム送出装置側から送り出される帯状フィルムとして、端面がずれて捲かれた状態(「たけのこ」状態)のロール状の帯状フィルムを用いた場合に、端面のずれが比較的大きな場合であっても、第1支持ローラ装置と上記第2支持ローラ装置との間におけるループ状態の領域で、帯状フィルムに皺等を発生させることなく、帯状フィルムの端面のずれ量を大きく修正することができ、その結果、帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に送り出すことを可能とする。これは、ループ状態の領域において、端面のずれを修正するための、帯状フィルムのねじれ、蛇行を許容することができるからである。
【0018】
また、ループ状態の領域には、エアー送風装置によりエアーが送風されているため、帯状フィルムの全面に常に外側に向かう張力を発生させていることから、帯状フィルムを高速で送った場合でも、帯状フィルムへの皺等の発生、第1支持ローラ装置および第2支持ローラ装置への捲き付きが防止され、ループ状態を安定させて帯状フィルムの高速搬送を可能とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に基づいた実施の形態における捲出・捲取ライン1000について図1を参照しながら説明する。なお、図1は、本実施の形態における捲出・捲取ライン1000の全体構成を示す側面図である。
【0020】
(捲出・捲取ライン1000の構造)
この捲出・捲取ライン1000は、図1に示すように、ロール状に捲き取られた帯状フィルム100を回転可能に保持し、この帯状フィルム100を送り出す(図中A方向)ためのフィルム送出装置200と、このフィルム送出装置200から送り出された帯状フィルム100の搬出位置を修正するための第1搬出位置修正装置としてのループキーパ300と、このループキーパ300から送り出された帯状フィルム100の搬出位置をさらに修正するための第2搬出位置修正装置としてのググラー(登録商標、以下、単にRと標記する。)400と、このググラー(R)400から送り出された帯状フィルム100をロール状に捲き取るためのバンブレスロール組立体500および捲取装置600を備えている。
【0021】
<フィルム送出装置200>
まず、図1および図2を参照して、フィルム送出装置200の概略構成について説明する。なお、図2は、フィルム送出装置200の概略構成を示す平面図である。このフィルム送出装置200には、図示するように、帯状フィルム100の端面がずれて捲かれた(図中の領域100a)帯状フィルムロール1A(たけのこ状態)が、A方向に捲き出し可能なように、回転軸101に装着されている。
【0022】
なお、帯状フィルム100の材用としては、プラスチックシート、プラスチックフィルム、樹脂、粘着材、コーティング材、紙、布、不織布、金属、箔等が挙げられる。また、その厚さは、約7μm〜約600μm程度、幅は、約10mm〜約2000mm程度である。また、一本のフィルム捲きロールの捲径は、約φ150mm〜約φ1000mm程度である。
【0023】
<ループキーパ300>
次に、図1および図3を参照して、ループキーパ300の概略構成について説明する。なお、図3は、ループキーパ300の概略構成を示す斜視図である。
【0024】
このループキーパ300は、図示するように、上述したフィルム送出装置200から送り出される帯状フィルム100を、下方に向けて湾曲するループ状態に保持するため、ループ状の帯状フィルム100のフィルム送出装置200側を支持する第1支持ローラ装置300Aおよびループ状の帯状フィルム100のググラー(R)400側を支持する第2支持ローラ装置300Cと、さらに、第1支持ローラ装置300Aと第2支持ローラ装置300Cとの間に設けられ、下方に向けて湾曲するループ状態を維持させた状態で帯状フィルム100を送るため、帯状フィルム100の上面側から帯状フィルム100に向けてエアーを送風するためのエアー送風装置300Bとを備えている。
【0025】
第1支持ローラ装置300Aは、帯状フィルム100の上面側および下面側から挟み込む一対のピンチロール340a,340bが設けられている。
【0026】
フィルム送出装置200においては、帯状フィルム100が捲かれたフィルムロールはフリー状態に保持されており、このピンチロール340a,340bの回転速度により、帯状フィルム100の送り出し速度が決定される。
【0027】
第2支持ローラ装置300Cは、図1に示すように、帯状フィルム100を下面側から支持し、第2搬出位置修正装置400側に帯状フィルム100を送るための回転ローラ350を備えている。
【0028】
エアー送風装置300Bは、図3に示すように、ループ状態にある帯状フィルム100の、第1支持ローラ装置300Aであるピンチロール340aの近傍領域100Aにエアーを送風するための第1エアブロア310と、帯状フィルム100のループ状態の下端部近傍領域100Cにエアーを送風するための第2エアブロア320と、第2支持ローラ装置300Cである回転ローラ350の近傍領域100Bにエアーを送風するための第3エアブロア330とを備えている。
【0029】
第1エアブロア310、第2エアブロア320、および第3エアブロア330にはそれぞれ、帯状フィルム100の幅方向に沿ったスリット310S,320S,330Sが設けられ、このスリット310S,320S,330Sからエアーが流出される。また、第1エアブロア310、第2エアブロア320、および第3エアブロア330にはそれぞれ、各ダクトにエアーを供給するためのダクト311が複数連結されている。
【0030】
このように、第1エアブロア310、第2エアブロア320、および第3エアブロア330を用いて、帯状フィルム100にエアーを送風すことにより、帯状フィルム100の略全面に常に外側に向かう張力を発生させることができる。これにより、帯状フィルム100を高速で送った場合でも、ループ状態を維持させながら、帯状フィルム100への皺等の発生を防止しつつ、ループ状態を安定させて帯状フィルム100の高速搬送が可能となる。
【0031】
また、第1エアブロア310を用いて、ピンチロール340a,340bの近傍領域(100A)にエアーを吹き付け、第3エアブロア330を用いて、回転ローラ350の近傍領域(100B)にエアーを吹き付けることにより、高速搬送時における、ピンチロール340a,340bおよび回転ローラ350への帯状フィルム100の捲き付きを防止することを可能とする。
【0032】
なお、図示していないが、帯状フィルム100の最下端部の位置を位置センサ等を用いて常時読取り、得られた情報から帯状フィルム100の最下端部の位置が常に一定になるように、第1エアブロア310、第2エアブロア320、および第3エアブロア330により送風されるエアーの供給量および供給速度が制御されている。
【0033】
このように、帯状フィルム100に自然な形状のループ状態を与えて、搬送することにより、フィルム送出装置200から送られてくる帯状フィルム100の端面の位置が大きくずれている場合であっても、ループ状態領域において、帯状フィルム100の端面のずれを修正するための、帯状フィルム100のねじれ、蛇行が許容され、回転ローラ350に捲き付く帯状フィルム100の端面の位置を、あらかじめ定められた一定範囲内の所定位置に修正することが可能となる。たとえば、フィルム送出装置200の装着される帯状フィルム100に−100mm〜+100mm程度のずれが生じていた場合であっても、約−0.5mm〜+0.5の範囲内に位置修正することが可能となる。
【0034】
なお、上述したエアー送風装置300Bにおいては、3つのエアブロアを用いた構成を採用しているが、この構成に限定されず、図4に示す構成を備える、エアー送風装置300Dを採用することも可能である。なお、図4は、他の形態における第1搬出位置修正装置300の概略構成を示す断面模式図である。
【0035】
このエアー送風装置300Dは、円柱状のエアブロア360を備え、このエアブロア360の帯状フィルム100に対向する胴部に、複数の送風孔(スリットでもかまわない)361を設けるようにしたものである。エアダクト362により、エアブロア360内にエアーを送り込むことで、送風孔361からエアーが送り出され、帯状フィルム100の全面にエアーを吹き付けることを可能としている。
【0036】
<ググラー(R)400>
次に、図1および図5を参照して、ググラー(R)400の概略構成について説明する。なお、図5は、ググラー(R)400の概略構成を示す平面図である。このググラー(R)400は、図示するように、上述したループキーパ300からから送り出される帯状フィルム100を、上下から挟み込むピンチロール421,422を有し、このピンチロール421,422は、筐体420により保持され、この筐体420は、ベース400Bに対して、摺動可能に支持されている。
【0037】
図5中に示すように、ベース400Bに対して、筐体420がθ方向、X方向、およびY方向に移動可能な位置決め機構が設けられ、ピンチロール421,422から搬出される帯状フィルム100の端面位置を測定するために設けられたセンサ410からの端面位置情報に基づき、ピンチロール421,422から搬出される帯状フィルム100の端面位置が、あらかじめ定められた所定位置となるように上記位置決め機構が制御される。なお、この位置決め機構の一例については、特開平2−188352号公報に開示される機構の採用が可能である。
【0038】
このように、ググラー(R)400を用いることにより、上記ループキーパ300によりある程度の範囲にまで端面が位置決めされた帯状フィルム100の端面位置を、より狭い範囲内に(ずれ量が、約−0.2mm〜+0.2の範囲)に修正することが可能となる。
【0039】
<バンブレスロール組立体500>
次に、図1、図6を参照して、バンブレスロール組立体500の概略構成について説明する。なお、図6は、搬送ローラとしてのバンブレスロールの一例を示す図である。
【0040】
このバンブレスロール組立体500は、図示するように、ググラー(R)400からから送り出される帯状フィルム100が第1に捲き掛けられる搬送ローラとしての第1バンブレスロール510と、この第1バンブレスロール510の下方であって、ググラー(R)400側(上流側)に配置され、帯状フィルム100が捲き掛けられる第2バンブレスロール520と、第1バンブレスロール510と略同じ高さ位置に設けられ、第1バンブレスロール510よりも捲取装置600側(下流側)に配置され、帯状フィルム100が捲き掛けられる第3バンブレスロール530と、この第3バンブレスロール530の下方であって、ググラー(R)400側(上流側)に配置され、帯状フィルム100が捲き掛けられる第4バンブレスロール540と、最も下流側に配置され、捲取装置600に搬出案内するための排出ロール550とを備えている。なお、図中の矢印は、帯状フィルム100の搬送方向を示している。
【0041】
このように、複数のバンブレスロールを組合わせて、帯状フィルム100に張力を与えながら流すことにより、帯状フィルム100に皺等を発生させること無く、帯状フィルム100を送り出すことが可能となる。
【0042】
ここで、バンブレスロールの表面形状の一例について、図6を参照して説明する。バンブレスロールにおいて帯状フィルム100を流す(搬送する)場合、帯状フィルム100への皺等の発生を防止するとともに、好ましくは既に存在する縦レール皺を引き延ばすことができれば良い。そこで、この搬送ローラとしてのバンブレスロールの表面に、ローラの回転軸が延びる方向に略沿って、凹凸領域を設ける構成を採用することが考えられる。
【0043】
図6に示すバンブレスロール51は、回転軸51aが延びる方向と同方向に、ロール胴部51bから突出する直線状の凸部領域51cを複数設けたものである。この凸部領域51cの突出厚さは、約0.1mm〜1.0mm程度であり、幅は約3mm〜15mm程度である。また、配置ピッチは、約7.5mm〜約30mm程度である。なお、凸部領域に代わり凹部領域とすることも可能であり、この場合の沈み代は、約−0.1mm〜−1.0mm程度となる。ロール胴部51bの直径は、約60mm〜約200mm、長さは、約300mm〜2000mmである。
【0044】
上記バンブレスロールを用いることにより、バンブレスロール組立体500を流れる帯状フィルム100に、任意の方向への張力を生じさせることが可能になり、皺の発生の防止、皺の除去等を行なうことが可能となる。
【0045】
なお、上記バンブレスロール組立体500においては、各バンブレスロールに帯状フィルム100を捲き掛ける場合について説明したが、帯状フィルム100を挟み込むピンチローラ型の採用、ゴムローラの採用も可能である。
【0046】
<捲取装置600>
次に、図1および図7を参照して、捲取装置600の概略構成について説明する。なお、図7は、捲取装置600の概略構成を示す平面図である。
【0047】
この捲取装置600は、バンブレスロール組立体500により、端面があらかじめ定められた所定位置に沿って搬出される帯状フィルム100を再びローラ状に捲き取るものである。この帯状フィルム100の端面は正確に位置決め去れていることから、図7に示すように、帯状フィルム100の端面h1、h2が正確に揃った状態で捲かれることになる。
【0048】
なお、帯状フィルム100のロール状態を安定させるため、図1に示すように、一端が回転軸部630により回動可能に軸支持され、他端に押えローラ610を備えた押えアーム620を取付けることも可能である。
【0049】
(作用効果)
以上、本実施の形態における捲出・捲取ライン1000においては、図2に示すようないわゆる「たけのこ」状態の帯状フィルムロール1Aを、図7に示すような端面の揃った帯状フィルムロール1Bに蘇らせることが可能となる。
【0050】
また、上述したように、第1搬出位置修正装置として、ループキーパ300を用い、さらに、第2搬出位置修正装置としてググラー(R)400、第3搬出位置修正装置としてバンブレスロール組立体500を用いることにより、帯状フィルム100を高速状態(約50m/分〜約300m/分程度)で搬送した場合であっても、確実に、図7に示す端面の揃った帯状フィルムロール1Bに蘇らせることを可能とする。
【0051】
ここで、帯状フィルム100を高速状態で搬送する場合には、第1支持ローラ装置300Aにおける帯状フィルム100の送り出し速度と、捲取装置600における帯状フィルム100の捲取速度との関係、および、ループキーパ300における帯状フィルム100のループ形状の維持が重要になるが、送り出し速度、捲取速度、および帯状フィルム100の最下端部位置を常時モニタしながら、各パラメータの条件が設定される。
【0052】
(他の実施の形態)
なお、上記実施の形態においては、バンブレスロール組立体500の下流側に、捲取装置600を設ける捲出・捲取ライン1000について説明したが、バンブレスロール組立体500から送り出される帯状フィルム100は、正確に端面の位置決めが行なわれていることから、再度帯状フィルム100を捲き取るのではなく、直接次工程のための装置を連結させることも可能であるため、捲取装置600を設けない捲出ラインとして使用し、捲取装置600の代わりに以下に示すような機器を連結することも可能である。たとえば、印刷機、ラミネート機、製袋機、ピロー包装機、シュリンクカット機等が挙げられる。
【0053】
なお、バンブレスロール組立体500を設けず、第2搬出位置修正装置としてのググラー(R)400の下流側に、捲取装置600、上記印刷機、ラミネート機、製袋機、ピロー包装機、シュリンクカット機等を直接連結させる構成の採用も可能である。
【0054】
また、本発明の特徴としては、帯状フィルム100をループ状に維持しながら搬送することを可能とするループキーパ300の構成にあるため、蛇行修正装置としてループキーパ300のみの構成を用いて、帯状フィルム100の蛇行修正を行なうことも可能である。
【0055】
また、上記実施の形態においては、「たけのこ」状態の帯状フィルムロール1Aを1条(1ロール)用いて、端面の揃った帯状フィルムロール1Bに蘇らせる場合について説明したが、同軸状に複数条(複数ロール)配設し、複数条のフィルムロールを同時に処理することも可能である。
【0056】
また、上記実施の形態における捲出・捲取ライン1000の構造においては、フィルム送出装置200の下流側に、第1支持ローラ装置300Aを設け、この第1支持ローラ装置300Aにおけるピンチロール340a,340bの回転速度により、帯状フィルム100の送り速度を制御する構成を採用しているが、ピンチロール340a,340bを設けず、フィルム送出装置200に第1支持ローラ装置としての機能を兼用させることも可能である。この場合には、回転軸101に駆動装置を連結し、この駆動装置を適宜制御することにより、帯状フィルム100の送り速度を制御することが可能になる。
【0057】
また、上記実施の形態におけるループキーパ300において、帯状フィルム100へのゴミ・塵等の付着が問題になる場合が挙げられる。このような場合には、帯状フィルム100に送風するエアーからゴミ、塵等を分離するための集塵装置700をさらに備えることも可能である。この集塵装置700の構造について、図8を参照して説明する。なお、図8は、他の実施の形態におけるループキーパ300の構造を示す図である。
【0058】
この集塵装置700は、帯状フィルム100を通過させる窓702,703を備えるチャンバ701が設けられる。チャンバ701の下端部から排気ダクト705を介してエアーがモータ720により吸引される。排気ダクト705には、エアーからゴミ、塵等を分離するためのフィルタ710が設けられている。フィルタ710を通過したエアーは、送風ダクト725によりチャンバ701の上端部に設けられた第1エアブロア310、第2エアブロア320、および第3エアブロア330に送られる。
【0059】
上記集塵装置700を採用することにより、帯状フィルム100へのゴミ、塵等の付着を防止し、捲きなおされる帯状フィルム100の商品価値を向上させることが可能になる。
【0060】
また、上記実施の形態におけるフィルム送出装置200においは、帯状フィルム100を上側から送り出す方法を示しているが、図9に示すように、下側から引出す方法を採用することも可能である。なお、図9は、他の実施の形態におけるフィルム送出装置の概略構成を示す図である。
【0061】
このように、帯状フィルム100をロールの下側から送り出す場合には、垂直軸に対して、45度(θ)の位置にフィルムセンサ800を設けることにより、ロール状フィルムの監視(測定)を行なうことができる。
【0062】
したがって、上述した各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0063】
【発明の効果】
この発明に基づいた捲出ラインによれば、「たけのこ」状に捲かれた帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に正確にかつ迅速に送り出すことを可能とする。また、この発明に基づいた蛇行修正装置によれば、「たけのこ」状に捲かれた帯状フィルムに限らず、帯状フィルムをあらかじめ定められた所定位置に正確にかつ迅速に送り出すことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における捲出ラインの全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明に基づいた実施の形態におけるフィルム送出装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】本発明に基づいた実施の形態におけるループキーパの概略構成を示す斜視図である。
【図4】本発明に基づいた他の形態における第1搬出位置修正装置の概略構成を示す断面模式図である。
【図5】本発明に基づいた実施の形態におけるググラー(R)の概略構成を示す平面図である。
【図6】本発明に基づいた実施の形態における搬送ローラとしてのバンブレスロールの一例を示す図である。
【図7】本発明に基づいた実施の形態における捲取装置の概略構成を示す平面図である。
【図8】他の実施の形態におけるループキーパの構造を示す図である。
【図9】他の実施の形態におけるフィルム送出装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B 帯状フィルムロール、51,52,53 バンブレスロール、51a,52a,53a 回転軸、51b,52b,53b ロール胴部、51c,52c,53c 凸部領域、100 帯状フィルム、200 フィルム送出装置、300 ループキーパ、300A 第1支持ローラ装置、300B,300D エアー送風装置、300C 第2支持ローラ装置、310 第1エアブロア、310S,320S,330S スリット、311 ダクト、320 第2エアブロア、330 第3エアブロア、340a,340b ピンチロール、350 回転ローラ、360 エアブロア、361 送風孔、362 エアダクト、400 ググラー(R)、400B ベース、420 筐体、421,422 ピンチロール、500 バンブレスロール組立体、510 第1バンブレスロール、520 第2バンブレスロール、530 第3バンブレスロール、540 第4バンブレスロール、550 排出ロール、600 捲取装置、610 押えローラ、620 押えアーム、630 回転軸部、700 集塵装置、701 チャンバ、702,703 窓、705 排気ダクト、710 フィルタ、720 モータ、725 送風ダクト、1000 捲出ライン。

Claims (5)

  1. 帯状フィルム(100)をあらかじめ定められた所定位置に送り出すための捲出ラインであって、
    ロール状に捲き取られた帯状フィルム(100)を回転可能に保持し、前記帯状フィルム(100)を送り出すためのフィルム送出装置(200)と、
    前記フィルム送出装置(200)から送り出された前記帯状フィルム(100)の搬出位置を修正するための第1搬出位置修正装置(300)と、
    前記第1搬出位置修正装置(300)から送り出された前記帯状フィルム(100)の搬出位置をさらに修正するための第2搬出位置修正装置(400)と、を備え、
    前記第1搬出位置修正装置(300)は、
    前記フィルム送出装置(200)から送り出される前記帯状フィルム(100)を、下方に向けて湾曲するループ状態に保持するため、ループ状の前記帯状フィルム(100)の前記第2搬出位置修正装置(400)側を支持する支持ローラ装置(300C)と、
    前記フィルム送出装置(200)と前記支持ローラ装置(300C)との間に設けられ、下方に向けて湾曲するループ状態を維持させた状態で前記帯状フィルム(100)を送るため、前記帯状フィルム(100)の上面側から前記帯状フィルム(100)に向けてエアーを送風するためのエアー送風装置(300B)と、
    を有する、捲出ライン。
  2. 前記エアー送風装置(300B)は、少なくとも、前記ループ状態にある前記帯状フィルム(100)の、前記フィルム送出装置(200)側(100A)、前記支持ローラ装置(300C)側、および、前記ループ状態の下端部近傍領域(100C)にエアーを送風することを特徴とする、請求項1に記載の捲出ライン。
  3. 前記エアー送風装置(300B)は、
    前記帯状フィルム(100)に送風するエアーからゴミ、塵等を分離するための集塵装置(700)をさらに備える、請求項1または2に記載の捲出ライン。
  4. 前記第2搬出位置修正装置(400)から送り出される前記帯状フィルム(100)をロール状に捲き取るための捲取装置(600)をさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載の捲出ライン。
  5. フィルム送出装置(200)から送り出される帯状フィルム(100)を、あらかじめ定められた所定位置に送り出すための蛇行修正装置であって、
    前記フィルム送出装置(200)から送り出される前記帯状フィルム(100)を、下方に向けて湾曲するループ状態に保持するため、ループ状の前記帯状フィルム(100)の上流側を支持する第1支持ローラ装置(200)と、
    ループ状の前記帯状フィルム(100)の下流側を支持する第2支持ローラ装置(300C)と、
    前記第1支持ローラ装置(300A)と前記第2支持ローラ装置(300C)との間に設けられ、下方に向けて湾曲するループ状態を維持させた状態で、前記帯状フィルム(100)を送るため、前記帯状フィルム(100)の上面側から前記帯状フィルム(100)に向けてエアーを送風するためのエアー送風装置(300B)と、
    を備える、蛇行修正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011126607A (ja) * 2009-12-15 2011-06-30 Toray Eng Co Ltd ウエブ搬送方法およびウエブ搬送装置
CN103043488A (zh) * 2012-12-26 2013-04-17 应树丰 一种蜂窝纸芯机
JPWO2018122980A1 (ja) * 2016-12-27 2019-10-31 株式会社Jcu 樹脂フィルム処理装置
JP2021052131A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 リンテック株式会社 シート折畳装置およびシート折畳方法

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