JPH089096Y2 - 片面段ボールシートのスリッタ付巻取り装置におけるスリット位置ずれ修正装置 - Google Patents

片面段ボールシートのスリッタ付巻取り装置におけるスリット位置ずれ修正装置

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JPH089096Y2
JPH089096Y2 JP1993022788U JP2278893U JPH089096Y2 JP H089096 Y2 JPH089096 Y2 JP H089096Y2 JP 1993022788 U JP1993022788 U JP 1993022788U JP 2278893 U JP2278893 U JP 2278893U JP H089096 Y2 JPH089096 Y2 JP H089096Y2
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sided corrugated
corrugated board
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誠吾 土屋
一一 赤坂
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山下印刷紙器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、片面段ボールシート
の製造装置によって製造された片面段ボールシートを、
それが巻取り装置によって巻き取られる前の段階におい
て、多数のスリッタでもって所望巾の帯状の片面段ボー
ルシートに分断した上、それを巻取り装置に巻き取らせ
るようになっている、片面段ボールシートのスリッタ付
巻取り装置における、スリット位置ずれ修正装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】片面段ボールシートのスリッタ付巻取り
装置に関するものではないが、コルゲータにおけるウエ
ブ材の位置ずれ調整装置として、特公昭59−1654
号公報に、片面段ボールシートの張力が比較的低いテン
ション付与装置のすぐ上流辺りの位置に、片面段ボール
シートの両端に接触する一対の案内板を配設しておき、
この一対の案内板間の距離を片面段ボールシートの紙巾
に調整しておいて、上記案内板の支持アームを、同時
に、片面段ボールシートの巾方向に移動させると、上記
一対の案内板によって、片面段ボールシートの走行位置
を調整できることが開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記特公
昭59−1654号公報に開示されているような構成の
ウエブ材の位置ずれ調整装置は、例えば、直管蛍光灯包
装用の筒形容器を作るための片面段ボールシートのよう
に、それを構成しているライナ原紙の厚みが30g/m
2 又は35g/m2 、段(芯)原紙の厚みが100g/
2 で、片面段ボールシートの厚みが1.5〜1.6m
mといったように薄いため、極めて脆弱な片面段ボール
シートの場合であって、片面段繰機で作られた該片面段
ボールシートを、それが巻取り装置によってロール状に
巻き取られる前の段階において、該片面段ボールシート
のライナ面(印刷面)に印刷されたスリット位置指示線
(スリット位置目印)に沿って、多数のスリッタでもっ
て所望巾の帯状の片面段ボールシートに分断しなければ
ならない、スリッタ付の巻取り装置の場合には、使用す
ることができない。
【0004】何故なら、上記したようなスリッタでもっ
て片面段ボールシートを巾方向の定位置で正確にスリッ
トするためには、スリッタ位置を通過する片面段ボール
シートに充分なテンションを付与するためのブレーキ装
置が、スリッタの上流位置に配設されていなければなら
ないのであるが、そのようなブレーキ装置(テンション
付与装置)の上流位に特公昭59−1654号公報に記
載されているような構造の片面段ボールシートの位置ず
れ調整装置を配設した場合には、片面段ボールシートを
構成している各部材の厚みが前記せる如く薄くて脆弱で
あるにもかかわらず、該片面段ボールシートの位置ずれ
調整装置よりも下流の部分が、該片面段ボールシートの
位置ずれ調整装置に極めて近い位置で、前記ブレーキ装
置によって巾方向の移動を阻止されているため、上記位
置ずれ調整装置の案内板を片面段ボールシートの巾方向
に移動させると、ブレーキ装置によって巾方向の位置を
きめられている片面段ボールシートの上流部分の一方の
側縁が、該部分に作用する一方の案内板でもって巾方向
に強引に押されることになって、片面段ボールシートが
上記案内板を押し付けられた部位において変形又は破損
され、片面段ボールシートをして巾方向に移動させるこ
とはできないからである。
【0005】上記したような問題を解決するためには、
例えば、上記案内板とブレーキ装置との間に、片面段ボ
ールシートの紙巾の数倍に相当するような長大な間隔を
与えておけばよいが、上記案内板とブレーキ装置の間に
長大な間隔をあけると、該案内板の下流部分で片面段ボ
ールシートが蛇行し易くなるため、次のような問題が生
じる。
【0006】すなわち、例えば、115mm巾にスリッ
トされた片面段ボールシートでもって管径が28mmの
直管蛍光灯包装用の角筒形状の容器51を作る際には、
図7に示してあるように、素材シート52を角筒状に折
り曲げ、素材シート52の両端縁を衝き合わせた状態に
おいて、これを22mm巾の封緘テープ53でもって機
械的に封緘するのであるが、封緘テープ53が接する素
材シート52の両側縁の部位52a・52aには、接着
性を良くするためにライナ紙に印刷が施されていない。
したがって、若しも上記案内板の下流部分で片面段ボー
ルシートが蛇行したままスリットされると、上記角筒状
容器51の封緘部位における封緘テープ53の接着性が
悪くなるばかりでなく、同図に示してある如く封緘テー
プ53の外側に無印刷部52aが露出した不良品を生ず
ることになる。なお、上記したような製品を作るための
片面段ボールシートのスリッタ付巻取り装置における、
片面段ボールシートの蛇行許容範囲は非常に狭くて、±
1〜2mm程度でしかない。
【0007】そこで、この考案は、上記案内板とブレー
キ装置間に前記したような長大な間隔を与えなくても、
案内板によって脆弱な片面段ボールシートの側縁に傷を
つけることなく、極めて円滑に、片面段ボールシートの
スリット位置を巾方向において精密に修正することがで
きる、スリット位置ずれ修正装置を提供しようとするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案に係る片面段ボ
ールシートのスリッタ付巻取り装置におけるスリット位
置ずれ修正装置は、上記課題を解決するために、片面段
繰機で作られた片面段ボールシートを巻取り位置に向か
って搬送する搬送経路の終端側の適所に、巻取り位置に
達した片面段ボールシートに適当なテンションを付与す
るためのブレーキ装置(テンション付与装置)と、片面
段ボールシートをスリットするためのスリッタ装置が、
片面段ボールシートの流れ方向に沿って順次配設されて
いる、片面段ボールシートのスリッタ付巻取り装置にお
いて、
【0009】a.前記スリッタ装置が、片面段ボールシ
ート巻取り装置の機枠上に取り付けられていること、
【0010】b.片面段ボールシートの流れ方向におけ
る、上記スリッタ装置の上流位置に配して、この巻取り
装置の機枠上の適所に、片面段ボールシートの巾方向に
移動自在な台車が配設されていること、
【0011】c.前記ブレーキ装置が、上記台車上の適
所に取り付けられること、
【0012】d.片面段ボールシートの流れ方向におけ
る、上記ブレーキ装置の上流位置に配して、上記台車上
の適所に、片面段ボールシートを架け回して案内するた
めの複数個の案内ロールが回転自在に支承されているこ
と、
【0013】e.上記台車上の適所に配して、該台車上
の案内ロールに架け回された片面段ボールシートの両側
縁に接触する、一対の案内板が取り付けられているこ
と、
【0014】f.前記巻取り装置の機枠上の適所に、片
面段ボールシートの表面に施されているスリット位置目
印を片面段ボールシートの搬送途中において検知するた
めの、位置ずれ検出装置が配設されていること、
【0015】g.前記台車に、上記位置ずれ検出装置か
らの信号によって制御される、台車の往復駆動装置が配
設されていること、を特徴とするとするものである。
【0016】なお、前記台車上に支承されている前記複
数個の案内ロールは、これらの案内ロールに対して、前
記片面段ボールシートを、上流側の案内ロールから下流
側の案内ロールに向かって順次段側の面とライナ側の面
を交互に架け回すことができるように配して、上記台車
上に配設しておくとよい。
【0017】また、前記一対の案内板は、片面段ボール
シートが段側の面を台車上の最上流位の案内ロールに架
け回されている部位の下流において、該片面段ボールシ
ートの両側縁に接触せしめられるように配して前記台車
上に取り付けておいくとよい。
【0018】
【作用】上記技術手段は次のように作用する。
【0019】この考案に従った片面段ボールシートのス
リッタ付巻取り装置におけるスリット位置ずれ修正装置
は、前記スリッタ装置が、片面段ボールシートの巻取り
装置の機枠上に取り付けられているのに対して、該スリ
ッタ位置を経過して巻取り位置に搬送される片面段ボー
ルシートに適当なテンションを付与するための、前記ブ
レーキ装置(テンション付与装置)が、従来装置の場合
とは異なり、片面段ボールシートの流れ方向における、
上記スリッタ装置の上流位置に配して、上記巻取り装置
の機枠の上に、片面段ボールシートの巾方向に移動自在
になして配設された台車上の適所に配して取り付けられ
ており、また、この台車上には、上記ブレーキ装置の上
流位置において片面段ボールシートを該ブレーキ装置方
向に案内するための複数個の案内ロールと、上記ブレー
キ装置の上流位置において片面段ボールシートの両側縁
に接触して片面段ボールシートの走行位置を該シートの
巾方向において制御するための一対の案内板が、該台車
上の適所に配してそれぞれ配設されており、この台車と
巻取り装置の機枠間に、前記巻取り装置の機枠上の適所
に配設された片面段ボールシートの位置ずれ検出装置か
らの信号により制御されて、該台車を片面段ボールシー
トの巾方向に往復移動させるための台車駆動装置が配設
されているので、前記複数個の案内ロールに片面段ボー
ルシートをジグザグ状に架け回しておくと、前記スリッ
タに対する片面段ボールシートの巾方向における搬送位
置ずれを修正するため、台車を片面段ボールシートの巾
方向に移動せしめた時には、上記台車上のブレーキ装
置、案内ロール及び案内板に接触せしめられている片面
段ボールシートの部分が、同時に、台車と同一量だけ同
一巾方向に変位せしめられることになる。
【0020】したがって、この考案のスリット位置ずれ
修正装置によれば、片面段ボールシートに対するスリッ
ト位置のずれを修正するため、上記台車をして片面段ボ
ールシートの巾方向に移動させたときには、この片面段
ボールシートの搬送位置を巾方向の所定の位置において
案内している上記一対の案内板及び複数個の案内ロール
と、上記ブレーキ装置とが、すなわち、ブレーキ装置の
上流側の片面段ボールシート部分が、ブレーキ装置と一
体になって片面段ボールシートの巾方向に移動せしめら
れることになるため、ブレーキ装置の上流位の該片面段
ボールシートの部分が、前記案内板によって傷つけられ
ることなく、極めて円滑に、且つ蛇行を伴うことなく正
確に、その搬送位置を巾方向において修正されることに
なる。
【0021】なお、前記複数個の案内ロールの上流側の
片面段ボールシートには、余り大きなテンションがかか
っていないので、段ボールシートのスリット位置ずれを
修正するため上記台車を巾方向に移動させても、片面段
ボールシートを前記案内板でもって傷つけるような虞れ
は全くない。
【0022】また、上記ブレーキ装置の下流位置の片面
段ボールシートの部分は、ブレーキ装置が該台車上に取
り付けられているので、スリット位置ずれ修正のため台
車が片面段ボールシートの巾方向に移動せしめられる
と、極めて敏感に、スリット位置を修正せしめられるこ
とになる。
【0023】
【実施例】実施例を図について説明すると、図1に示し
てあるスリッタ付巻取り装置1は、図示してない片面段
繰機によって作られた片面段ボールシート2を、送り出
しベルトコンベヤ(図示していないが、図1の左外側方
に配設されている)の下流において、スリッタ装置3に
よってスリットした上、ロール状の製品50に巻き取る
ためのもので、次のように構成されている。
【0024】すなわち、この巻取り装置1を構成してい
る機枠4の上には、その適所に配して、スリッタ装置3
と、スリット済片面段ボールシート2をロール状の製品
50に巻き取るための着脱自在な巻取り軸5が配設され
ており、スリッタの軸6・7はこの巻取り軸5と平行で
ある。
【0025】また、図1において、8・9は、スリッタ
装置3の上流において、片面段ボールシート2をスリッ
タ装置3に対して所定の位置に案内するための案内ロー
ルであり、10は、スリッタ装置3の下流において、ス
リットされた片面段ボールシート2をスリッタ装置3に
対して所定の位置に保つための案内ロールであって、こ
れらの案内ロール8・9及び10は、何れも上記スリッ
タ装置3の軸6・7に平行である。
【0026】なお、以上において説明したスリッタ装置
3及び巻取り軸5等の構造並びにその駆動機構等は、何
れも公知のものであるから、それらの詳細な説明につい
てはこれを省略する。
【0027】次に、この考案の要部である、スリット位
置ずれ修正装置について説明すると(図1・2参照)、
上記スリッタ装置3の上流位置には、上記機枠4上の適
所に配して、前記案内ロール8・9・10等に平行な一
対のレール11・11が敷設されており、この一対のレ
ール11・11上に、4個の車輪12・12…を介し
て、該レール11・11上を片面段ボールシート2に対
して巾方向に往復移動自在な台車13が配設されてい
る。
【0028】台車13は、一対の平行な軸受板14・1
4と、この一対の軸受板14・14に直交して一対の軸
受板14・14間を所定の間隔に保つための、上部枠部
材15と一対の下部枠部材16・16とでもって構成さ
れており、一対の下部枠部材16・16が、前記一対の
レール11・11の上方位に位置せしめられていて、こ
の一対の下部枠部材16・16の適所に配して、前記4
個の車輪12・12…が2個宛取り付けられている。
【0029】台車13には、以下に説明するような台車
の駆動装置17と、片面段ボールシート2をこの台車1
3上でジグザグ状に案内して走行させた上、所定の高さ
まで案内するための4本の案内ロール18・19・20
・21と、片面段ボールシート2をこの台車13の上で
所定の巾方向の位置に規制して案内するための一対の案
内板22・22と、片面段ボールシート2にテンション
を付与するためのブレーキ装置23等が、配設されてい
る。
【0030】先ず、台車の駆動装置17から説明すると
(図2参照)、この台車13と前記機枠4との間には、
次のような駆動装置17が配設されている。すなわち、
前記一対のレール11・11間には、その適所に配し
て、その両端部を該レール11・11の側面に固定され
たバー24が架け渡され、前記一対の下部枠部材16・
16間には、その適所に配して、その両端部を該下部枠
部材16・16に固定されたバー25が架け渡されてい
て、これらの一対のバー24・25間に、ブラケット2
6・27を介して、台車13をレール11・11上で往
復移動させるための電動アクチェータ28が介装されて
いる。
【0031】次に、前記案内ロール18・19・20及
び21について説明すると(図1参照)、これらの案内
ロールは、何れも、前記一対の軸受板14・14間にそ
の軸を架け渡して回転自在に支承されているのである
が、高い位置から流れて来た片面段ボールシート2の段
側の面2bを、先ず最上流位の案内ロール18に架け回
した上で、該案内ロール18から下流側の案内ロール1
9・20・21に向かって、順次段側の面2bとライナ
側の面2aを交互に架け回すことができるように配し
て、上記台車13上に配設されており、最下流位の案内
ロール21は、片面段ボールシート2のライナ側の面2
aに接触せしめて、該片面段ボールシート2をこの台車
13上の最も高い位置まで案内することができるように
配設されている。
【0032】次に、前記案内板22・22について説明
すると(図3・4参照)、この一対の案内板22・22
は、台車13を構成している前記一対の軸受板14・1
4間の、それぞれ各軸受板14・14に近い位置に配し
て、台車13上に取り付けられているのであるが、上記
一対の軸受板14・14の適所には、前記案内ロール1
9の下方位に配して、該案内ロール19に平行なねじ軸
30がスラスト軸受31・31を介して回転自在に軸受
されており、該ねじ軸30には、中央から左右逆方向の
ねじが刻設されていて、上記一対の案内板22・22
は、それぞれの下部に取り付けた雌ねじ孔部材29・2
9をこのねじ軸30に螺合させて、このねじ軸30に支
持されており、それぞれの上部に形成してある孔を、前
記案内ロール19に遊動自在に嵌合させると共に、該案
内板22・22の下端縁22a・22aを、一対の軸受
板14・14間の適所の架け渡された一対のガイドバー
32・32に接触せしめられていて、上記案内板22・
22はこのガイドバー32・32に接触することで、回
り止めされている。したがって、一対の案内板22・2
2は、上記ねじ軸30の一端に装着されているハンドル
33を操作して、上記ねじ軸30を右又は左に回転させ
ると、一対の案内板22・22間の間隔を拡縮調節でき
るようになっている。
【0033】また、この一対の案内板22・22は、片
面段ボールシート2が段側の面2bを台車13上の最上
流位の案内ロール18に架け回されている部位の下流に
おいて、初めて該片面段ボールシート2の両側縁に接触
せしめられるように配設されている(図1参照)。
【0034】次に、前記ブレーキ装置23について説明
すると(図2・5・6参照)、この実施例のブレーキ装
置23は、台車13の上端部の近傍に配設された、すな
わち、前記台車13上の最下流位(最高位置)の案内ロ
ール21の、片面段ボールシート2の流れ方向におけ
る、下流側の適所に配設された、鉄板製の受板34と、
この受板34の上に配設された木綿製のベルト35と、
このベルト35の上に置かれた鉄板製の重し36とでも
って構成されていて、上記受板34とベルト35間を通
過する片面段ボールシート2を挟圧することで、それよ
りも下流の片面段ボールシート2にテンションが付与さ
れるようになっている。
【0035】上記受板34は、一対の軸受板14・14
の上端位の近傍に各一対宛のブラケット37・37、3
8・38が突設されると共に、各ブラケット37・3
7、38・38間にそれぞれバー39・40が架け渡さ
れていて、この一対のバー39・40間に架け渡して取
り付けられ(溶接され)ている。なお、各対のブラケッ
ト37・37、38・38の位置は、これを上下方向に
おいて調節することができるようになっていて、該ブラ
ケットの位置を調節すると、受板34の高さ及び傾斜角
を変えることができるようになっている。
【0036】前記一対の軸受板14・14の上端位には
一本のバー41が架け渡されていて、前記ベルト35
は、このバー41にその上端縁を止め付けることで支持
されており、前記重し36は、その上端部を、針金42
を介して、上記バー41に吊されていて、重し36用の
鉄板の厚さ又は枚数を変えると、上記テンションを調節
することができるようになっている。
【0037】なお、この実施例の巻取り装置では、前記
台車13上の最下流位の案内ロール21が、一対のテー
クアップブロック44を介して一対の軸受板14上に支
承されていて、該案内ロール21の高さ及び水平方向に
おける傾斜等を微調節することができるようになってお
り、また、前記案内ロール18の上流側には、図示して
ない送り出しコンベヤから送り出されてきた片面段ボー
ルシート2を受け取るための案内ロール45が、機枠4
上に配設されている(図1参照)。
【0038】また、図1において、43は、片面段ボー
ルシート2の段側が巻き架けられている前記案内ロール
20に対面せしめて、機枠4上の適所に取り付けた光電
管で、この光電管43は、該案内ロール20に巻きかけ
られた部位で片面段ボールシート2の表面2a(ライナ
側の面)に印刷されているスリット位置目印54(図7
参照)を読み取り、片面段ボールシート1の巾方向にお
ける位置ずれを常時検知するためのものである。
【0039】この考案にしたがったスリッタ付巻取り装
置は、上記のように構成されているので、段側の面2b
を上にして上記案内ロール45に送り込まれて来た片面
段ボールシート2を、台車13上の案内ロール18・1
9・20・21に、先ず段側の面2bからこれらの案内
ロールにジグザグ状に架け回した上、台車13上に取り
付けられている前記ブレーキ装置23の受板34とベル
ト35間を経過せしめ、しかる後、機枠4上に配設され
た軸受でもって所定の位置に(巾方向移動不能に)支承
されている案内ロール8・9に架け回し、スリッタ装置
3及び案内ロール10を経て、前記巻取り軸5によって
支持されている巻取りコア46に巻きつけると、この巻
取りコア46に巻き取らせることができるようになって
いる。
【0040】そして、その際、台車13上の前記ブレー
キ装置23の下流においては、このブレーキ装置23と
回り太りつつあるロール状の製品50間の片面段ボール
シート2に、上記ブレーキ装置23でもって所要のテン
ションが付与され、スリッタ装置3を通過する片面段ボ
ールシート2には、それを円滑にスリットするためのテ
ンションが付与され、スリットされた片面段ボールシー
ト2には、それを所望の堅さのロール状の製品50とし
て巻き取るためのテンションが付与される。
【0041】また、上記ブレーキ装置23の上流位にお
いては、片面段ボールシート2が、台車13上の複数個
の案内ロール18・19・20・21(この実施例の場
合4個)にジグザグ状に架け回されているので、上記案
内ロール18とブレーキ装置23間の片面段ボールシー
ト2にも、適宜のテンションを付与することができ、こ
の台車13上には、該台車13上を通過する片面段ボー
ルシート2の両側縁に接触する一対の案内板22・22
が取り付けられていて、しかも、上記台車13は、上記
複数の案内ロール18・19・20・21、一対の案内
板22・22及びブレーキ装置23等をその上に搭載し
たまま、これを片面段ボールシート2の巾方向に移動さ
せることができるものであるから、機枠4上に取り付け
られている光電管43からなる位置ずれ検出装置が、片
面段ボールシート2の巾方向における走行位置のズレを
検出した時点で、台車13を前記電動アクチェータ28
でもって位置ずれ修正方向に所要量移動させるならば、
この片面段ボールシート2のスリッタ装置3によるスリ
ット位置を、自動的に修正させることが出来る。
【0042】なお、上記実施例においては、ブレーキ装
置23の上流位置に配して台車13上に取り付けられた
複数個の案内ロールが、4個である例を示したが、他の
実施例においては、2個であってもよい。すなわち、例
えば、上記実施例における案内ロール18・19を取り
去ると共に、一対の案内板22・22を案内ロール20
・21間においてのみ片面面段ボールシート2の両側縁
部に接触せしめられるように設計変更してもよい(図示
せず)。
【0043】
【考案の効果】以上述べたように、この考案にしたがっ
た片面段ボールシートのスリッタ付巻取り装置における
スリット位置ずれ修正装置は、スリッタ装置の上流位に
配設されたブレーキ装置と、このブレーキ装置の直上流
位の案内ロール及び案内板等が、片面段ボールシートの
巾方向に移動自在な台車上に取り付けられていて、この
考案のスリッタ付巻取り装置では、スリット位置を修正
するためにスリッタ装置の上流位の片面段ボールシート
が巾方向に変位される際には、必ず、スリッタ装置の上
流位にあるブレーキ装置(テンション付与装置)及びブ
レーキ装置の直上流位の複数個の案内ロール並びに一対
の案内板等が、同一量だけ、片面段ボールシートの巾方
向に変位されるようになっており、上記台車上の案内ロ
ールの上流側の片面段ボールシートには、極めて微弱な
テンションしかかかっていないので、この考案のスリッ
ト位置修正装置によれば、片面段ボールシートが極めて
脆弱な片面段ボールシートであっても、上記案内板でも
ってその側縁に傷をつけることなく、極めて円滑且つ精
密に、片面段ボールシートのスリット位置を巾方向にお
いて修正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 片面段ボールシートのスリッタ付巻取り装置
の側面図である。
【図2】 同縦断正面図である(断面は図1のII−I
I線に沿う)。
【図3】 一対の案内板とその支持部材の正面図であ
る。
【図4】 一対の案内板とその支持部材の平面図である
(断面は図3のIV−IV線に沿う)。
【図5】 ブレーキ装置の拡大側面図である。
【図6】 ブレーキ装置の拡大縦断側面図である(断面
は図2のVI−VI線に沿う)。
【図7】 直管蛍光灯包装用容器の一部切欠き斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 スリッタ付巻取り装置 2 片面段ボールシート 2a ライナ側の面 2b 段側の面 3 スリッタ装置 4 機枠 5 巻取り軸 6 スリッタ軸 7 スリッタ軸 8 案内ロール 9 案内ロール 10 案内ロール 11 レール 12 車輪 13 台車 14 軸受板 15 上部枠部材 16 下部枠部材 17 駆動装置 18 案内ロール 19 案内ロール 20 案内ロール 21 案内ロール 22 案内板 23 ブレーキ装置 24 バー 25 バー 26 ブラケット 27 ブラケット 28 電動アクチェータ 30 ねじ軸 31 スラスト軸受 32 ガイドバー 33 ハンドル 34 受板 35 ベルト 36 重し 37 ブラケット 38 ブラケット 39 バー 40 バー 41 バー 42 針金 43 光電管 44 テークアップブロック 45 案内ロール 46 巻取りコア 50 ロール状の製品 51 容器 52 素材シート 52a 無印刷部位 53 封緘テープ 54 スリット位置目印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65H 43/04

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面段繰機で作られた片面段ボールシート
    を巻取り位置に向かって搬送する搬送経路の終端側の適
    所に、巻取り位置に達した片面段ボールシートに適当な
    テンションを付与するためのブレーキ装置と、片面段ボ
    ールシートをスリットするためのスリッタ装置が、片面
    段ボールシートの流れ方向に沿って順次配設されてい
    る、片面段ボールシートのスリッタ付巻取り装置におい
    て、 a.前記スリッタ装置が、片面段ボールシート巻取り装
    置の機枠上に取り付けられていること、 b.片面段ボールシートの流れ方向における、上記スリ
    ッタ装置の上流位置に配して、この巻取り装置の機枠上
    の適所に、片面段ボールシートの巾方向に移動自在な台
    車が配設されていること、 c.前記ブレーキ装置が、上記台車上の適所に取り付け
    られること、 d.片面段ボールシートの流れ方向における、上記ブレ
    ーキ装置の上流位置に配して、上記台車上の適所に、片
    面段ボールシートを架け回して案内するための複数個の
    案内ロールが回転自在に支承されていること、 e.上記台車上の適所に配して、該台車上の案内ロール
    に架け回された片面段ボールシートの両側縁に接触す
    る、一対の案内板が取り付けられていること、 f.前記巻取り装置の機枠上の適所に、片面段ボールシ
    ートの表面に施されているスリット位置目印を片面段ボ
    ールシートの搬送途中において検知するための、位置ず
    れ検出装置が配設されていること、 g.前記台車に、上記位置ずれ検出装置からの信号によ
    って制御される、台車の往復駆動装置が配設されている
    こと、 を特徴とする、片面段ボールシートのスリッタ付巻取り
    装置におけるスリット位置ずれ修正装置。
  2. 【請求項2】前記台車上に支承されている前記複数個の
    案内ロールが、これらの案内ロールに対して前記片面段
    ボールシートを上流側の案内ロールから下流側の案内ロ
    ールに向かって順次段側の面とライナ側の面を交互に架
    け回すことができるように配して、上記台車上に配設さ
    れている、請求項1記載の片面段ボールシートのスリッ
    タ付巻取り装置におけるスリット位置ずれ修正装置。
  3. 【請求項3】前記一対の案内板が、片面段ボールシート
    が段側の面を台車上の案内ロールに架け回されている部
    位の下流において、該片面段ボールシートの両側縁に接
    触せしめられるように配して前記台車上に取り付けられ
    ている、請求項1又は2記載の片面段ボールシートのス
    リッタ付巻取り装置におけるスリット位置ずれ修正装
    置。
JP1993022788U 1993-04-05 1993-04-05 片面段ボールシートのスリッタ付巻取り装置におけるスリット位置ずれ修正装置 Expired - Lifetime JPH089096Y2 (ja)

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