JPH0558982B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はプラスチツクフイルムシートでチーズ
やパーン等の糸巻体を包装する装置に関するもの
である。

［従来の技術］ チーズやパーン等の糸巻体をプラスチツクフイ
ルム包装する装置は、プラスチツクフイルム製の
袋体で包装する所謂、袋式のものと、プラスチツ
クフイルムシートのままで包装する所謂、シート
式のものとに大別されるが、前者は、柔軟で、か
つ密着し易い性状の袋体を開口させて糸巻体に被
せることの困難が伴うのに対し、後者のシート式
の方はこのような困難を解消し得るから有利とさ
れ、その代表例が特公昭55−34059号公報におい
て開示、すなわち、デイスク上に立設されたペグ
の上端小径部を糸巻体の中空部内へ挿入して糸巻
体を支持しているトレーを搬送装置で水平方向へ
間歇送りすることにより、フイルム張架装置を介
して搬送装置を横断するように幅方向に立てられ
て張架されているプラスチツクフイルムシートを
糸巻体で引つ張つて搬送方向下流へ引き出し、次
いで、この状態においてフイルム切断溶着装置を
介してプラスチツクフイルムシートを糸巻体の後
端近傍地点において切断と同時に溶着せしめて包
装する装置が開示されている。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、この包装装置においては、フイルム
切断溶着装置を、常に同一の地点でプラスチツク
フイルムシートを切断溶着せしめるように装着し
ている関係上、小さい外径の糸巻体を包装する場
合においても、大きい外径の糸巻体を包装する場
合において必要とされる長さと同じ長さのプラス
チツクフイルムシートが必要とされ、プラスチツ
クフイルムシートの無駄な使用が余儀なくされて
いた。

本発明は、このようなことに着目し、これを解
決すべく各方面から鋭意検討の結果、供給側から
包装待機位置へ移送される糸巻体により最初に遮
光される光電管センサー及び続いて遮光される光
電管センサーを装着すると共に、糸巻体が包装待
機位置へ移送された時点における両光電管センサ
ーの遮光の維持態様に基いてプラスチツクフイル
ムシートの切断溶着位置を調整し得るようにフイ
ルム切断溶着装置を接着すればよいことを見出し
たのである。

［課題を解決するための手段］ すなわち、本発明に係る糸巻体のプラスチツク
フイルム包装装置は、デイスク上に立設されたペ
グの上端小径部を糸巻体の中空部内へ挿入して前
記糸巻体を支持するトレーと、前記トレーを供給
側から順次、包装待機位置、包装位置を経て送出
側へと水平方向に間歇送りする搬送装置と、前記
包装待機位置と前記包装位置間において前記搬送
装置上を横断するようにプラスチツクフイルムシ
ートを幅方向に立てて張架せしめるフイルム張架
装置と、前記包装待機位置から前記包装位置へ移
送される前記糸巻体で引つ張られて前記包装位置
側へ引き出された前記プラスチツクフイルムシー
トを前記糸巻体の後端近傍地点において切断と同
時に溶着せしめるフイルム切断溶着装置とを備え
た糸巻体のプラスチツクフイルム包装装置におい
て、前記包装待機位置へ移送される前記糸巻体に
より最初に遮光される光電管センサー及び続いて
遮光される光電管センサーを装着すると共に、前
記糸巻体が前記包装待機位置へ移送された時点に
おける両光電管センサーの遮光の維持態様に基い
て前記プラスチツクフイルムシートの切断溶着位
置を調整し得るように前記フイルム切断溶着装置
を装着したことを特徴とするものである。

［実施例］ 以下、実施例について図面に基づいて述べる
と、平面図である第１図において、１は糸条が巻
装されているチーズ等の糸巻体、２は搬送装置、
３はフイルム張架装置、４はフイルム切断溶着装
置を夫々示し、糸巻体１は、第１図の右側面図で
ある第２図において示されているようにトレー５
で支持されている。なお、トレー５は、円板デイ
スク６上にペグ７を立設して構成され、ペグ７の
上端小径部を糸巻体１の中空部８内へ挿入して糸
巻体１を支持している。

一方、搬送装置２は、装置フレーム９と、この
フレーム９の上端面左右端部に固着された一対の
押えガイド１０と、これらのガイド１０に固着さ
れたサイドガイド１１と、装着フレーム９の上端
面中央部に固着されたトレー支持板１２と、押え
ガイド１０とトレー支持板１２間の空〓の下方に
位置されて配設された一対の間歇搬送機構１３
ａ，１３ｂとで構成されている。なお、一対の押
えガイド１０及びサイドガイド１１とトレー支持
板１２は、装置フレーム９の全長にわたつて延設
されている。

また、両間歇搬送機構１３ａ，１３ｂは同一に
構成されており、第２図及びこの図の左側面図で
ある第３図において一方の間歇搬送機構１３ａの
詳細構造が示されている。

すなわち、間歇搬送機構１３ａは、固定ブラケ
ツトに装着されたエアーシリンダー１４と、連結
具１５を介してエアーシリンダー１４のピストン
ロツドと連結された可動ベース１６と、この可動
ベース１６に固着されたエアーシリンダー１７
と、連結具１８を介してエアーシリンダー１７の
ピストンロツドと連結された送りバー１９と、こ
のバー１９上に所定間隔に位置されて固着された
トレー受け２０ａ，２０ｂ及び２１とで構成され
ている。

なお、可動ベース１６は第２図において示され
ているように、レール２２で案内されて水平方向
へ移動し得るように装着されていると共に送りバ
ー１９は、一対のガイドシヤフト２３で案内され
て上下方向へ移動し得るように装着されている。

次に、フイルム張架装置３について述べると、
これは搬送装置２を挟むように配設された一対の
フイルム支持機構２４ａ，２４ｂで構成され、か
つ両支持機構２４ａ，２４ｂは同一に構成されて
いる。従つて、一方の支持機構２４ａのみについ
て述べると、この機構２４ａは、垂直に装着され
た、フイルム巻出しシヤフト２５、駆動供給ロー
ラ２６、ニツプローラ２７、ダンサーローラ２
８、ガイドローラ２９，３０及びピンチローラ３
１で構成されている。

第１図においてはプラスチツクフイルムシート
３２の巻取体を、両支持機構２４ａ，２４ｂのフ
イルム巻出しシヤフト２５夫々に装着し、上述の
ローラ２６〜３１群を介して両プラスチツクフイ
ルム３２を、その幅方向に立てた状態に張架して
いる態様が示されている。なお、両プラスチツク
フイルムシート３２の先端は後述のフイルム切断
溶着装置４を介して互いに溶着されている。

続いて、フイルム切断溶着装置４について述べ
ると、これは、搬送装置２を挟むように配設され
た一対のプツシヤー装置３３ａ，３３ｂで構成さ
れている。第４図において、一方のプツシヤー装
置３３ａの側面視態様が示されているが、このプ
ツシヤー装置３３ａは、可動ブラケツト３４に固
着されたエアーシリンダー３５と、連結具を介し
てエアーシリンダー３５のピストンロツドと連結
されたヘツド３６と、このヘツド３６に装着され
たリボンヒータ３７とで構成されている。

なお、ヘツド３６は、一対のガイドシヤフト３
８で案内されて水平方向へ移動し得るように装着
されている。また、他方のプツシヤー装置３３ｂ
は、リボンヒータ３７を装着していないこと以外
においては、プツシヤー装置３３ａと同様に構成
され、そして、両プツシヤー装置３３ａ，３３ｂ
は、互いにヘツド３６を対向させるように配設さ
れている。

第１図においては、両プツシヤー装置３３ａ，
３３ｂのヘツド３６を搬送装置２上へ移動させて
プラスチツクフイルムシート３２をニツプして切
断溶着している態様が示されていると共に第５図
においては一方のプツシヤー装置３３ａのヘツド
３６を搬送装置２上から他所へ移動させた態様が
示されているが、他方のプツシヤー装置３３ｂの
ヘツド３６も同様に移動させることができる。

なお、両プツシヤー装置３３ａ，３１ｂの可動
ブラケツト３４は、搬送装置２の延設方向へ移動
し得るように装着されているが、第５図の正面図
である第６図において一方のプツシヤー装置３３
ａの可動ブラケツト３４の装着態様が示されてい
る。

同図において、螺子軸３９は、可動ブラケツト
３４に固着されているナツト４０及び装置フレー
ム４１に固着されている軸支体４２で支持され、
かつ軸継手４３を介してその一端がモータ４４の
出力軸と連結されている。なお、モータ４４は装
置フレーム４１に固着されているブラケツトに固
着されている。

この為、モータ４４を起動させ、螺子軸３９を
所定方向へ回転駆動することにより、可動ブラケ
ツト３４を搬送装置２の延設方向へ移動させるこ
とができるが、その際、可動ブラケツト３４は、
一対のガイドシヤフト４５で案内されて移動され
ると共に、その移動ストロークが一対の光電管セ
ンサー４６ａ，４６ｂ等を介して制御される。

すなわち、両光電管センサー４６ａ，４６ｂ
は、装置フレーム４１に固着されているブラケツ
ト４７に装着されており、可動ブラケツト３４が
移動されて、これに装着されているアタツチメン
ト４８が、第７図において示されているように光
電管センサー４６ａ，４６ｂの所に移動されると
検出光線を遮断し、これに基づいてモータ４４の
回転が停止され、このようにしてアタツチメント
４８を光電管センサー４６ａ又は４６ｂの所に位
置させた状態に可動ブラケツト３４を位置決めす
ることができる。

なお、この位置決めは、第１，２図において示
されている一対の光電管センサー４９ａ，４９ｂ
と関係されて行われる。両光電管センサー４９
ａ，４９ｂは、押えガイド１０に固着されている
一方のブラケツト５０ａに投光器を装着すると共
に他方のブラケツト５０ｂに受光器を装着して構
成され、かつ糸巻体１が通過する高さに位置され
ると共に搬送装置２の延設方向に所定間隔に配設
されている。この為、第１図において示されてい
るように、Ａの所（供給側）からＢの所（包装待
機位置）に移送される糸巻体１により最初に電管
センサー４９ａの検出光線が遮光され、続いて、
電管センサー４９ｂの検出光線が遮光される。

そして、糸巻体１がＢの所（包装待機位置）に
移送された時点において、糸巻体１によつて光電
管センサー４９ｂの検出光線だけが遮光されてい
る場合においては、アタツチメント４８を光電管
センサー４６ｂの所に位置させた状態に可動ブラ
ケツト３４を位置決めすることができると共に、
糸巻体１によつて両光電管センサー４９ａ，４９
ｂの検出光線が遮光されている場合においては、
アタツチメント４８を光電管センサー４６ａの所
に位置させた状態に可動ブラケツト３４を位置決
めすることができる。

なお、プツシヤー装置３３ｂの可動ブラケツト
３４も上述したプツシヤー装置３３ｂのブラケツ
ト３４と同じように装着されていると共に、これ
の位置決めも、プツシヤー装置３３ａのブラケツ
ト３４を位置決めする場合と同じように一対の光
電管センサー４９ａ，４９ｂと関係されて行われ
る。

次に、フイルム押え装置５１について述べる
と、この装置は、同一に構成されている一対のプ
ツシヤー装置５２ａ，５２ｂで構成されており、
第６図のＹ矢視図である第９図において一方のプ
ツシヤー装置５２ａの詳細構造が示されている。
同図において、エアーシリンダー５３は、装置フ
レーム４１に固着されているブラケツト５４に装
着され、かつエアーシリンダー５３のピストンロ
ツドと押えヘツド５６は連結具５５を介して連結
されている。

この為、エアーシリンダー５３を作動させて押
えヘツド５６を水平方向へ移動させることができ
るが、その際、押えヘツド５６は、装置フレーム
４１に固着されている軸受で移動し得るように支
持されている一対のガイドシヤフト５７で案内さ
れて移動される。

なお、第１，８図において示されている一対の
ノズル５８ａ，５８ｂは、図示しない圧空供給装
置に接続されている管路に接続されていると共に
図示しないサポートを介して吊着されているが、
両ノズル５８ａ，５８ｂの曲げられた先端はやや
上方へ向つて傾斜され、かつガイドローラ３０よ
りも搬送方向上流（ガイドローラ３０を基準にし
てその左側）に位置されて配設されている。

次に、本装置による包装態様について述べる
と、図示しないコンベア装置により前工程から糸
巻体１を支持しているトレー５が、搬送装置２の
トレー支持板１２上へ供給される。

二番目のトレー５がトレー支持板１２上へ供給
されると、糸巻体１の径よりも大径に設けられて
いるトレー５の円板デイスク６が、最初に供給さ
れたトレー５の円板デイスク６に当接して押し移
送、すなわち、最初に供給されたトレー５が間歇
搬送機構１３ａ，１３ｂのトレー受け２０ａの所
（図示Ａの所）へ移動される。

次いで、間歇搬送機構１３ａ，１３ｂのエアー
シリンダー１７が同時に作動し、そのピストンロ
ツドを上方へ突出する。すると、両送りバー１９
が上方へ移動され、従つて、トレー５がトレー受
け２０ａで支持されて持ち上げられ、トレー支持
板１２から離別される。なお、その際、トレー５
は、円板デイスク６の上面が押えガイド１０に当
接しないような位置に持ち上げられる。

続いて、間歇搬送機構１３ａ，１３ｂのエアー
シリンダー１４が同時に作動し、そのピストンロ
ツドを水平方向へ突出する。これによつて、両送
りバー１９が水平に右方向へ移動され、トレー５
が図示Ａの所（供給側）からＢの所（包装待機位
置）へ移動される。そして更に、両エアーシリン
ダー１７のピストンロツドが下方へ移動され、ト
レー５が再びトレー支持板１２で支持される。な
お、その後、両エアーシリンダー１４のピストン
ロツドも左方向へ移動され、両送りバー１９が元
の位置に移動される。

このようにして、トレー５を図示Ａの所（供給
側）からＢの所（包装待機位置）へ移送し得ると
共に、かかるＢの所からＣの所（包装位置）へ、
更には、かかるＣの所からＤの所（送出側）へと
移送することができるが、この移送は間歇的に行
われる。すなわち、図示Ｃの所（包装位置）での
包装が完了する毎に、これをＤの所（送出側）へ
移送し、かつＢの所（包装待機位置）からＣの所
（包装位置）へ移送すると共にＡの所（供給側）
からＢの所（包装待機位置）へ移送するように行
われる。

その際、第１図において鎖線で示されている如
くにフイルム張架装置３を介して搬送装置２を横
断するように張架されているプラスチツクフイル
ムシート３２が、Ｂの所（包装待機位置）からＣ
の所（包装位置）へ移送される糸巻体１で引つ張
られて搬送方向下流へ引き出される。

第８図においてはこの態様が示されているが、
同図において、プラスチツクフイルムシート３２
は、糸巻体１の上下両端面も包装するに十分な幅
に設けられており、この為、搬送方向下流へ引き
出されると、その上端部イが内側へと倒れようと
するが、一対のノズル５８ａ，５８ｂから噴射さ
れる圧空によつてこれが防止される。なお、両ノ
ズル５８ａ，５９ｂからの圧空噴射は常時行わ
れ、プラスチツクフイルムシート３２の移動時に
おいて、これが下方へ移動するのが防止、すなわ
ち、位置ずれするのが防止される。

続いて、図示Ｃの所（包装位置）へ搬送された
糸巻体１の包装が行われるが、これは、フイルム
切断溶着装置４を介して行われる。糸巻体１によ
るプラスチツクフイルムシート３２の搬送方向下
流への引き出しに際しては、第５図において示さ
れているように、両プツシヤー装置３３ａ，３３
ｂのヘツド３６は図示の位置に後退されている
が、両プツシヤー装置３３ａ，３３ｂのエアーシ
リンダー３５が同時に作動し、そのピストンロツ
ドを突出させて両ヘツド３６を搬送装置２上へ移
動させる。

第１図においては、このようにして両ヘツド３
６を搬送装置２上へ移動させた態様が示されてい
る。また、これと平行してフイルム押え装置５１
の両プツシヤー装置５２ａ，５２ｂのエアーシリ
ンダー５３が同時に作動し、そのピストンロツド
を突出させて両押えヘツド５６を糸巻体１に対し
て圧接する。第１図においては、この態様も示さ
れている。

而して、両押えヘツド５６でプラスチツクフイ
ルムシート３２を糸巻体１に対して押し付けなが
ら、両ヘツド３６でプラスチツクフイルムシート
３２をニツプし、プツシヤー装置３３ａのヘツド
３６に装着されているリボンヒータ３７によつて
切断と同時に溶着することができる。その際、フ
イルム切断溶着装置４の両ヘツド３６が、搬送装
置２の延設方向の所定位置に予め位置決めされて
いるので、プラスチツクフイルムシート３２を糸
巻体１に対して密着させた状態に切断と同時に溶
着することができる。

すなわち、両ヘツド３６の前記位置決めは、Ｂ
の所（包装待機位置）からＣの所（包装位置）へ
糸巻体１が移送されると共にＡの所（供給側）か
らＢの所（包装待機位置）へ糸巻体１が移送され
た時において行われるが、これは、光電管センサ
ー４９ａ，４９ｂからの検出信号に基づいてモー
タ４４を駆動制御して行われる。

詳しくは、Ｂの所（包装待機位置）のトレー５
で支持されている糸巻体１によつて光電管センサ
ー４９ｂの検出光線だけが遮光されている場合
（糸巻体１の外径が小さい場合）においては、モ
ータ４４を介してアタツチメント４８を光電管セ
ンサー４６ｂの所に位置させるように可動ブラケ
ツト３４が位置決めされ、よつて両ヘツド３６
が、小さい外径の糸巻体１を包装するに好適な位
置に位置決めされる。

また、Ｂの所（包装待機位置）のトレー５で支
持されている糸巻体１によつて光電管センサー４
９ａ，４９ｂの検出光線が遮光されている場合
（糸巻体１の外径が大きい場合）においては、モ
ータ４４を介してアタツチメント４８を光電管セ
ンサー４６ａの所に位置させるように可動ブラケ
ツト３４が位置決めされ、よつて両ヘツド３６が
大きい外径の糸巻体１を包装するに好適な位置に
位置決めされる。

このように、本包装装置によると、プラスチツ
クフイルムシート３２で包装し得るので、プラス
チツクフイルム製の袋体で包装する場合（例え
ば、特公昭57−7967号公報に開示）におけるよう
な、前記袋体の開口が煩しいといつたことがな
く、従つて、容易に、かつ迅速に包装することが
できる。

また、トレー５を介して立てた後に糸巻体１を
支持して移送、すなわち、糸巻体１の糸部分を前
記シート３２以外の他の物に接触させないように
移送して包装し得るので、糸巻体を横転させた姿
に支持して移送する場合（例えば、特開昭50−
33086号公報に開示）におけるような、糸巻体の
変形、損傷、汚れ等の発生や、糸巻体の受け渡し
のタイミング制御が煩しいといつたこともなく、
しかも、前後工程との関係において糸巻体の移送
を円滑に保ちながら包装することができる。

更に、供給側Ａから包装待機位置Ｂへ移送され
る糸巻体１で最初に遮光される光電管センサー４
９ａ及び続いて遮光される光電管センサー４９ｂ
を装着すると共に、糸巻体１が包装待機位置Ｂへ
移送された時点における両光電管センサー４９
ａ，４９ｂ遮光の維持態様に基いてプラスチツク
フイルムシート３２の切断溶着位置を調整し得る
ようにフイルム切断溶着装置４を装着しているの
で、外径が大小の糸巻体１を、プラスチツクフイ
ルムシート３２で完全自動的に包装することがで
きると共に、糸巻体１の外径の大小に対応させて
プラスチツクフイルムシート３２を密着させた姿
に包装することができてプラスチツクフイルムシ
ート３２の無駄な使用を防止することができる。

なお、一対の押えヘツド５６でプラスチツクフ
イルムシート３２を糸巻体１に対して押し付けて
いるので、切断と同時に溶着されて分離されたプ
ラスチツクフイルムシート３２（巻き出し側のプ
ラスチツクフイルムシートと切り離されたプラス
チツクフイルムシート）が下方へ移動するのを防
止することができると共に、一対のノズル５８
ａ，５８ｂから噴射される圧空によつてプラスチ
ツクフイルムシート３２の上端部イが立つた状態
に保たれているので、きれいな外観のフイルム溶
着部を得ることもできる。

以下、このようにして、その側周面をプラスチ
ツクフイルムシート３２で被覆された糸巻体１
は、引き続いて図示しない装置により、第１０図
において示されているように、その中空部８内へ
プラスチツクフイルムシート３２の上下端部を折
り込んで包装される。また、フイルム張架装置３
を介して張架されているプラスチツクフイルムシ
ート３２は、両ヘツド３６が搬送装置２上から後
退されると同時にフイルム支持機構２４ａ，２４
ｂのダンサーローラ２８によつて第１図において
鎖線で示す如くに張架される。同様に、次々と糸
巻体１を包装することができる。

以上、一実施例について述べたが、本発明にお
いては、糸巻体はチーズ以外の、例えばパーン若
しくはこれに類似した形態のものであつてもよ
く、また、搬送装置についても、トレーを水平方
向へ間歇送りし得るものであれは他の態様の搬送
装置であつてもよい。

［発明の効果］ 上述の如く、本発明によると、糸巻体を容易
に、かつ迅速に包装することができ、また、糸巻
体の変形、損傷、汚れ等の発生や、糸巻体の受け
渡しのタイミング制御が煩しいといつたこともな
く、しかも、前後工程との関係において糸巻体の
移送を円滑に保ちながら包装することができ、更
に、外径が大小の糸巻体を、プラスチツクフイル
ムシートで完全自動的に包装することができると
共に、糸巻体の外径の大小に対応させてプラスチ
ツクフイルムシートを密着させた姿に包装するこ
とができてプラスチツクフイルムシートの無駄な
使用を防止することができるプラスチツクフイル
ム包装装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はプラスチツクフイルム包装装置の平面
図、第２図は第１図の右側面図、第３図は第２図
の左側面図、第４図はプツシヤー装置３３ａの側
面図、第５図は糸巻体１でプラスチツクフイルム
３２を搬送方向下流へ引き出す態様を示す平面
図、第６図は第５図の正面図、第７図は光電管セ
ンサー４６ａ，４６ｂの側面視態様を示す図、第
８図は第５図の縦断面図、第９図は第６図のＹ矢
視図、第１０図は糸巻体１の包装態様を示す縦断
面図である。 １……糸巻体、２……搬送装置、３……フイル
ム張架装置、４……フイルム切断溶着装置、５…
…トレー、６……デイスク、７……ペグ、８……
中空部、３２……プラスチツクフイルムシート、
４９ａ，４９ｂ……光電管センサー、Ａ……供給
側、Ｂ……包装待機位置、Ｃ……包装位置、Ｄ…
…送出側。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ デイスク上に立設されたペグの上端小径部を
   糸巻体の中空部内へ挿入して前記糸巻体を支持す
   るトレーと、前記トレーを供給側から順次、包装
   待機位置、包装位置を経て送出側へと水平方向に
   間歇送りする搬送装置と、前記包装待機位置と前
   記包装位置間において前記搬送装置上を横断する
   ようにプラスチツクフイルムシートを幅方向に立
   てて張架せしめるフイルム張架装置と、前記包装
   待機位置から前記包装位置へ移送される前記糸巻
   体で引つ張られて前記包装位置側へ引き出された
   前記プラスチツクフイルムシートを前記糸巻体の
   後端近傍地点において切断と同時に溶着せしめる
   フイルム切断溶着装置とを備えた糸巻体のプラス
   チツクフイルム包装装置において、前記包装待機
   位置へ移送される前記糸巻体により最初に遮光さ
   れる光電管センサー及び続いて遮光される光電管
   センサーを装着すると共に、前記糸巻体が前記包
   装待機位置へ移送された時点における両光電管セ
   ンサーの遮光の維持態様に基いて前記プラスチツ
   クフイルムシートの切断溶着位置を調整し得るよ
   うに前記フイルム切断溶着装置を装着したことを
   特徴とする糸巻体のプラスチツクフイルム包装装
   置。