JP2625462B2 - フイルムをひだ付けするための装置及び方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は一般的に熱可塑性フイルム及びラミネートの
加工法に関し、特に、前記フイルム又はラミネートをひ
だ付けし又は折り曲げるための装置及び方法に関する。

熱可塑性フイルム及びラミネートは広範囲の用途を有
し、その一つは該フイルム又はラミネートを防風窓代替
物として使用することである。販売目的のために、かか
る材料は比較的小さい表示包装体に包装され、購入さ
れ、そして使用時に消費者によって折り曲げられること
が望ましい。

かかるフイルムのこのような販売方法の一つの問題点
は、フイルムの初めの寸法が市販の包装体のために望ま
れる最終寸法よりもしばしばはるかに大きいということ
である。たとえば、防風窓用に有用な典型的なフイルム
は共押出しされ、そして最終に42インチ（107cm）の幅
で芯の上に巻かれる。従ってフイルムは小売用のために
たとえば６インチ（45cm）の幅の包装体内に収容し得る
ように折り曲げることが必要である。

過去においては、このような初めロールに巻かれた原
料フイルムを公知の方法で中心で折り曲げ、次いで第２
回目に再び中心で折り曲げ、そして恐らく第３回目に中
心で折り曲げて、最終の小寸法の折り曲げたフイルムを
得ていた。この方法は費用及び時間がかかる。かかるロ
ールに巻かれた原料のフイルム又はラミネートを、繰り
返し順次中心で折り曲げる工程を必要としないで、所望
の小寸法に折り曲げるための装置及び方法を提供するこ
とは非常に有利である。

ベノイト（Benoit）等の米国特許第4,326,664号に熱
可塑性の袋が記載されており、これでは、袋を対になっ
た凹部と共に頂部又は切頭頂部を有する対になった金属
製のローラー又はプレート間でプレスすることによって
袋のある部分にひだが導入されている。

従って本発明の目的は、フイルムを最終の小売用包装
体に包装する前に順次中心で折り曲げる操作を必要とし
ないで、フイルムをひだ付けし又は折り曲げるための装
置及び寸法を提供することである。

又本発明の目的は、ロール状の原料フイルムを単一の
操作で所望の小さい幅に直接かつ連続的にひだ付け又は
折り曲げる装置及び方法を提供することである。

発明の概要 本発明は、ロールからフイルムを供給し、該フイルム
を所望幅に折り曲げるための装置にして、相互に間隔を
置いて、かつ上端よりも下端においてより接近して、実
質的に垂直に配置された第１の列の剛性ガイド；第１の
列の剛性ガイドの間にかつこれらから間隔を置いて位置
し、かつ夫々の下端が第１の列のガイドから水平方向に
づれている第２の列の剛性ガイド；該ガイドを支持する
ための手段；該フイルムを該ロールから供給し、かつ該
ガイドを通過せしめてフイルムを折り曲げを生ぜしめる
手段；及び該フイルムを集めるための手段を含むことを
特徴とする装置に関する。

本発明の他の態様において、フイルムをロールから供
給し、該フイルムを所望幅に折り曲げるための方法は、
フイルムをロールからフイルムの搬送方向と垂直な方向
にカーブしたローラーへ引出し；該フイルムをフイルム
の搬送方向と水平な方向にカーブした部材上に引出し、
かつ第１の列及び第２の列の剛性ガイドに接触せしめ
て、フイルムが集合手段まで下降するときフイルムの折
り目を生ぜしめ；そして該折り曲げられたフイルムを集
める、ことを含む。

好適実施例の説明 図面についてのべると、第１図において、本発明のフ
イルムひだ付け機の平面図が概略的に示されている。

フイルム10はロール12から第１供給ローラー14へ垂直
上方に供給され、そして供給ローラー14上で向きを変
え、そして垂直にカーブしたローラー16の方へ水平面に
沿って送られる（第３図参照）。

このフイルムの搬送方向と垂直な方向にカーブしたロ
ーラー16はたとえばマウントホープ（Mount Hope）ロー
ラーとして知られている市販のローラーであり、これは
フイルムを広げた状態に保ち、運搬中フイルムのしわ及
びねじれを防止するものとしてよく知られている。

第４図に最も良く示すように、供給ローラー14及びカ
ーブしたローラー16は、適当なジャーナル又は他のベア
リング手段によって、フイルムひだ付け機のフレーム18
に対してそれらの両端で取付けられている。

分かり易くするために、ひだ付け機のフレーム18の構
造部材は本発明の理解のために必要でないので第４図及
びその他の図では省略されている。しかしながら、当業
者は、ベアリングを支持するため、及びここで説明する
特定の部材を支持するために必要な適当な構造部材がひ
だ付け機フレーム18内に適当に配置されることを理解す
るであろう。

フイルムの搬送方向と水平な方向にカーブした、好ま
しくは剛性の、部材がフイルムの搬送方向と垂直な方向
にカーブしたローラー16の下流側にこれと実質的に同一
平面上にひだ付け機フレーム18に取付けられている。

ここで使用する時、「下流」及び同様な用語は本発明
の通常の操業の間のフイルム10の移動に対する部品類の
相対位置を示すために使用される。該操業は、初めフイ
ルムをロール12から供給し、次にフイルム10を、ここで
及び前にのべた、そして以下にのべる各種の部品を通過
せしめ、そして最後にひだ付けされたフイルムを集める
手段に送ることからなる。

フィルムの搬送方向と水内な方向にカーブした部材の
カーブの程度は試行錯誤によって決定することができ、
又は後にのべる剛性のガイドの位置に基づく計算によっ
て予め決定することができる。

当業者は、部材20が所定の固定したカーブで製造し得
ること、又は本発明に従う装置の操業を最適にするため
にカーブの程度を調整するために適当な手段を用い得る
ことを理解するであろう。

好適具体例では、フィルムの搬送方向と水内な方向に
カーブした部材20は、カーブした部分と同一平面上の部
材の直線部分と共に逆Ｄ字型を形成し、それらの間に開
口領域を有する形状とみなすことができる。あるいはま
た、鋼板又はアルミニウム板のような逆Ｄ字型の板を、
水平に展開して、フイルムの搬送方向と水平な方向にカ
ーブした部材20として機能せしめてもよい。

フィルムの搬送方向と水平な方向にカーブした部材20
の直線部分22の垂直下方にこれと平行に、直線部材24が
垂直に配置された側部部材26の間に懸垂されている。一
方側部部材26はひだ付け機フレーム18に支持されてい
る。

直線部材24は複数の調整可能な支持部材28を備え、支
持部材28は第４図に示すように好ましくは実質的に水平
の方向に片持ち梁り状に部材24から延びている。

調整可能な支持部材28の各々は夫々の剛性ガイド30を
好ましくはその上端において支持する。

第２の直線部材32がひだ付け機フレーム28に支持さ
れ、かつ好ましくはフィルムの搬送方向と水平な方向に
カーブした部材20及び第１の供給ローラー14と同一平面
にある。

第２の直線部材32はフィルムの搬送方向と水平な方向
にカーブした部材20の、フィルムの搬送方向と垂直な方
向にカーブしたローラー16とは反対の側に位置してい
る。

剛性ガイド34の第２の組が部材32の下方にかつこれに
好ましくは上端で固定されて間隔を置いて配置されてい
る。

部材34は好ましくは上端が曲げられて第１供給ローラ
ー14の方向に突出している。

剛性ガイド30及び34はスチールのような金属材料から
なるのが好ましい。スチールのような材料に対しては、
ガイドのフイルムと接触する部分を保護材料、たとえば
ガラス繊維又はこれから作ったバットもしくはブランケ
ット、で被覆するのが有利である。この手法により、フ
イルムがガイドと接触して移動することによって生ずる
悪影響が実質的に減少する。

操業の際フイルム10はカーブした部材20から下降し、
凸状に押し出され、そこでフイルムは剛性ガイド30と接
触する。第２の組の剛性ガイド34は、剛性ガイド30の間
に位置して反対の作用をし、即ちこの第２の組の剛性ガ
イドと接触するフイルム10の部分に一連の凹状のひだを
作る。

フイルムが第１組の剛性ガイド30と第２組の剛性ガイ
ド34の間を移動する結果、交互のひだ付け又は折り曲げ
作用が次第に始まり、そしてフイルムが更に剛性ガイド
の間を下降するにつれてそれが強調される。このような
強調は、ガイドが概してＶ型形状に配置され、ガイドの
上方よりも下部の方が互いにより接近しているが故に生
ずる。

最後に、ひだ付け機フレーム18の底部において、端板
35は、フイルムガイド30及び34の夫々の下端を支持する
水平ガイド33を有し、折り曲げられたフイルムがピンチ
ロール36に至る途中で通過するためのチヤンネルを事実
上作ることによって折り曲げられたフイルムの今一つの
チヤンネルを提供する。ピンチロールを通過した後、ひ
だを付けられたフイルムはローラー38及びテンシヨンロ
ーラー40を通り巻き上げローラー42まで引かれる。

テンシヨンダンサーローラー40によってひだ付けされ
たフイルムは規則正しく、引張りが制御されて巻き上げ
ローラー42に供給される。好ましくは、従動輪44を巻き
上げローラー42に接触して用いて、ひだ付けされたフイ
ルムが巻上げローラー42に巻かれるときの外観及びパッ
キングを改善する。

本発明の今一つの態様はフイルムひだ付け機に迅速か
つ容易に供給するためにフイルムのロール12を装架する
ための方法及び装置を含む。

第５、６、８及び９図を参照すると、前のフイルムロ
ール12が本発明の操業の間に空にされた後、新しいフイ
ルムロール12がＪ字状のロール架台に装架される。

ロール架台46は水平板48とその上に溶接その他の方法
で固定されたＪ型部材50を含む。適当な構造フレーム52
がロール架台46を、旋回部材56の間に支持された軸54に
連結する。空気圧シリンダ58が、必要に応じて、軸54の
中央部に設置されて必要な時にロール架台46を上昇せし
める。

操業の際に、新たなフイルムロール12を手動でロール
架台46上に置く。このロール架台は装架に便利なように
傾斜位置まで回転せしめられている。

空気シリンダ60を作動して、ロール架台46及びフイル
ムのロール12を支持するフレーム52を垂直位置にする。

必要ならば、空気シリンダ58の作動によってフイルム
のロールを垂直に上昇せしめる。

水平に配置された１対の空気シリンダ62は円錐状の端
部64を具備する。ロール12を所望の垂直位置にした時、
水平シリンダ62を作動して、ロール12の高さにおいて夫
々の水平シリンダ62の円錐状端部64を相互の方向に延伸
する。端部64はロール12の芯66と係合し、ひだ付け装置
に供給するためにロールが自由に動くようにする。第５
図に概略的に示すテンシヨンブレーキ68は操業中フイル
ム10をぴんと張った状態に維持する。

ある場合には部材50から上昇せしめることなくフイル
ム10をロール架台46から供給することもできるが、フイ
ルムロール12を部材50から上昇せしめてフイルムの供給
を容易にすることが好ましい。

本発明を好適具体例に関連して説明したが、本発明の
原理及び範囲を逸脱することなく改変が可能であること
を理解すべきである。従って、かかる改変は特許請求の
範囲内で実現可能である。

たとえば、ロール状の原料フイルムの始めの寸法及び
最終の包装フイルムの所望の寸法に依存してフイルムガ
イドの数及び間隔を調節することができることを理解す
べきである。勿論、かかる調節によってフイルム折り曲
げ装置の集合手段及び他の成分の対応する変形が必要に
なるであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従うフイルム折り曲げ機及び付随した
装置の概略平面図であり、 第２図は第１図のフイルム折り曲げ機及び装置の正面図
であり、 第３図は第１図のフイルム折り曲げ機及び装置の側面図
であり、 第４図は本発明に従うフイルム折り曲げ機の斜視図であ
り、 第５図は本発明に従うフイルム装架機の斜視図であり、 第６図はフイルム装架機の架台上にフイルムのロールを
装架する第１段階の側面図であり、 第７図はフイルム折り曲げ機の一部の斜視図であり、 第８図はフイルムを装架する任意の第３段階をフイルム
装架機を上昇せしめた状態で示す図であり、そして 第９図はフイルムのロールを架台から上昇せしめる最終
段階の正面図である。 10:フイルム、12:ロール、16:フィルムの搬送方向と垂
直な方向にカーブしたローラー、18:フレーム、20:フィ
ルムの搬送方向と水平な方向にカーブした部材、30,34:
剛性ガイド、46:ロール架台、50:J型部材、58,60,62:空
気シリンダ、64:円錐状端部

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フイルムをロールから供給し該フイルムを
   所望幅に折り曲げるための装置にして、 （ａ）相互に間隔を置いて、かつ上端よりも下端におい
   てより接近して、実質的に垂直に配置された第１の列の
   剛体ガイド、 （ｂ）第１の列の剛性ガイドの間にかつこれらから間隔
   を置いて位置し、かつ夫々の下端が第１列のガイドから
   水平方向にずれている第２の列の剛性ガイド、 （ｃ）該ガイドを支持するための手段、 （ｄ）該フイルムを該ロールから供給し、かつ該ガイド
   を通過せしめて、フイルムを折り曲げを生ぜしめる手
   段、及び （ｅ）該フイルムを集めるための手段 を具備することを特徴とする装置。
2. 【請求項２】フイルムをロールから供給し該フイルムを
   所望幅に折り曲げるための装置にして、 （ａ）剛性のフレーム、 （ｂ）該フレーム上に設置されたフイルムの搬送方向と
   垂直な方向にカーブした部材、 （ｃ）該フレーム上に該フイルムの搬送方向と垂直な方
   向にカーブした部材と実質的に同一平面に設置されたフ
   イルムの搬送方向と平行な方向にカーブした部材、 （ｄ）該フレーム上で該フイルムの搬送方向と平行な方
   向にカーブした部材の下方に設置された第１の直線部
   材、 （ｅ）該フレーム上で該フイルムの搬送方向と平行な方
   向にカーブした部材の下流側にこれと実質的に同一平面
   に設置された第２の直線部材、 （ｆ）上端が第１の直線部材に沿って間隔を置いて、該
   第１の直線部材に固定された第１の列の剛性ガイド、 （ｇ）上端が第２の直線部材に沿って間隔を置いて該第
   ２の直線部材に固定され、かつ夫々の下端が該第１の列
   のガイドから水平にずれている第２の列の剛性ガイドを
   具備し、 （ｈ）該剛性ガイドはフイルムの搬送方向と平行な方向
   にカーブした部材から供給するフイルムに接触し該フイ
   ルムの折り曲げを生ぜしめるように位置づけられ、該ガ
   イドはそれらの上端よりも下端が相互により接近して位
   置づけられている ことを特徴とする装置。
3. 【請求項３】フイルムの搬送方向と垂直な方向にカーブ
   した部材がローラーである特許請求の範囲第２項記載の
   装置。
4. 【請求項４】フイルムの搬送方向と垂直な方向にカーブ
   した部材が該フレームの上端に設置されている特許請求
   の範囲第２項記載の装置。
5. 【請求項５】フイルムの搬送方向と平行な方向にカーブ
   した部材が該フイルムの搬送方向と垂直な方向にカーブ
   した部材の下流側にかつ該フレームの上端に沿って位置
   している特許請求の範囲第２項記載の装置。
6. 【請求項６】第１の列の剛性ガイドは、間隔を置いて該
   第１の直線部材に取り付けられた調整可能なスペーサー
   の手段によって該第１の直線部材に固定されている特許
   請求の範囲第２項記載の装置。
7. 【請求項７】第２の列の剛性ガイドは、それらの上端に
   おいて、フイルムに接触してフイルムを折り曲げるに充
   分な程度まで内側に曲げられている特許請求の範囲第２
   項記載の装置。
8. 【請求項８】剛性ガイドの数が折り曲げられてフイルム
   の折り曲げ数に対応している特許請求の範囲第２項記載
   の装置。
9. 【請求項９】フイルムをロールから供給し該フイルムを
   所定幅に折り曲げるための方法にして、 （ａ）フイルムをロールからフイルムの搬送方向と垂直
   な方向にカーブしたローラーに引き出し、 （ｂ）フイルムをフイルムの搬送方向と平行な方向にカ
   ーブした部材から下降せしめ、フイルムが集合手段まで
   下降した時フイルムに折り目を生ぜしめるように配置さ
   れた第１の列及び第２の列の剛性ガイドに接触せしめ、 （ｃ）該折り曲げられたフイルムを集める ことを含むことを特徴とする方法。