JP2729354B2 - 包装機のフィルム印刷位置合わせ装置 - Google Patents

包装機のフィルム印刷位置合わせ装置

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JP2729354B2
JP2729354B2 JP17354594A JP17354594A JP2729354B2 JP 2729354 B2 JP2729354 B2 JP 2729354B2 JP 17354594 A JP17354594 A JP 17354594A JP 17354594 A JP17354594 A JP 17354594A JP 2729354 B2 JP2729354 B2 JP 2729354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被包装物の供給方向と
直交する方向に展張されたフィルムに向けて被包装物を
供給することでフィルムを引出し、このフィルムにより
胴巻された被包装物の後方にて該フィルムを溶断シール
することにより、1個所にのみシール部を有する包装体
を製造する包装機の印刷位置合わせ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】被包装物を胴巻包装する装置として、例え
ば特開昭57−153809号公報に開示されるよう
に、被包装物の搬送方向と交差する方向にフィルムを展
張し、このフィルムに向けて被包装物を供給することで
該フィルムを引出しつつ胴巻を行ない、次いで被包装物
の後方でフィルムを溶着切断する構成が提案されてい
る。この装置では、フィルムを溶着切断した際にフィル
ム側に残る前回のシール部が、次回の包装に使用されな
いようにフィルムの引出し制御を行なうことにより、得
られた包装体側のシール部を1個所のみにすることがで
きるものである。
【0003】また、実公昭60−7284号公報に開示
される装置では、印刷フィルムの巻取体と無地フィルム
の巻取体とを上下の関係で配設し、両フィルムを接続し
て被包装物の搬送方向と交差した状態で該フィルムを展
張するよう構成される。また印刷フィルムの給送路に、
該印刷フィルムに設けられたマークを検出するマークセ
ンサと、マークが検出された際にフィルムの引出しを強
制停止するフィルムストッパとを備えている。そして、
上下に展張されたフィルムに向けて被包装物を押送して
該被包装物の周面にフィルムを巻付ける際に、印刷フィ
ルムに設けられているマークがマークセンサにて検出さ
れると、印刷フィルムの引出しを強制停止し、被包装物
の包装に必要となる残りのフィルム引出しは、無地フィ
ルム側から行なうことで、印刷部位を常に被包装物の所
定位置に位置決めし得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開昭57−
153809号公報に開示の装置では、包装体のシール
部を1個所にすることはできるものの、印刷フィルムを
使用することを前提としていない。従って、例えば該装
置で印刷フィルムを使用する場合は、被包装物の寸法が
変わると包装された被包装物に対する印刷部位の位置が
変化してしまうため、被包装物の寸法に合わせて印刷を
施した印刷フィルムを夫々用意する必要がある。このた
め、オーダ変更に際してのフィルム交換作業に伴いロス
タイムを生じ、また各種の印刷フィルムの保管管理が煩
雑となる。
【0005】前述した実公昭60−7284号公報の装
置では、印刷フィルムと無地フィルムとの2種類のフィ
ルムを必要とし、その保管管理が煩雑となる難点が指摘
される。また上方の印刷フィルムの引出しが強制停止さ
れた以後は、被包装物の前進に伴い下方の無地フィルム
のみが引出される結果、被包装物の周面と無地フィルム
とが擦れ合う状態となる。このため、柔軟で型崩れを起
こし易い被包装物等のように、フィルムと擦れ合うと問
題となる被包装物には対応し得ないものであった。更
に、無地フィルムを使用するから、被包装物の周面全体
に印刷部位を臨ませることはできない。しかも、印刷フ
ィルムに設けたマークが包装体に残るため、商品価値が
低下する欠点があった。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した従来技術に内在し
ている前記諸種の問題に鑑み、これを好適に解決するべ
く提案されたものであって、シール部を1個所にし得る
と共に、被包装物とフィルムとの擦れを発生させること
のない構成の簡単な手段、および1種類の印刷フィルム
で外周長の異なる複数種の被包装物に対して印刷部位を
常に一定位置に臨ませることのできる手段を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を達成するため本発明は、被包装物の供給方
向に対して直交する方向に展張されたフィルムに向けて
被包装物を押送することで被包装物の周面にフィルムを
巻付け、該フィルムを被包装物の供給方向後側でシール
機構により溶断シールする包装機であって、前記被包装
物の供給路を挟む一方に、前記フィルムの供給源と、前
記展張されるフィルムに張力を付与する第1のテンショ
ンローラと、前記展張されているフィルムが被包装物の
周面に巻付けられるのに伴い第1のテンションローラが
所要位置まで移動した際に回転され、前記供給源からフ
ィルムを引出す一対のフィルム引出しローラとを配置す
ると共に、前記供給源からのフィルム引出路上に、前記
フィルムにその引出し方向に所定間隔で設けられた印刷
マークを検出するマークセンサを、フィルムの引出し方
向に位置調節可能に配設し、前記被包装物の供給路を挟
む他方に、前記展張されるフィルムに張力を付与する第
2のテンションローラと、前記シール機構による溶断シ
ール後の所要のタイミングで回転され、前記フィルムに
残るシール部が次に包装される被包装物の外周面に残ら
ない位置までフィルムを巻戻し、前記マークセンサのマ
ーク検出により回転停止される一対の巻戻しローラと、
前記シール機構による溶断シール後の所要のタイミング
で付勢され、前記巻戻しローラにおけるフィルムの巻戻
し終了前に前記第2のテンションローラを所定位置まで
強制的に移動させる付勢手段と、前記巻戻しローラによ
り巻戻された余剰フィルムをロール状に巻取る巻取体と
を配置したことを特徴とする。
【0008】また前記目的を達成するため本願の別の発
明は、被包装物の供給方向に対して直交する方向に展張
されたフィルムに向けて被包装物を押送することで被包
装物の周面にフィルムを巻付け、該フィルムを被包装物
の供給方向後側でシール機構により溶断シールする包装
機であって、前記被包装物の供給路を挟む一方に、前記
フィルムの供給源と、前記展張されるフィルムに張力を
付与する第1のテンションローラと、前記展張されてい
るフィルムが被包装物の周面に巻付けられるのに伴い第
1のテンションローラが所要位置まで移動した際に回転
され、前記供給源からフィルムを引出す一対のフィルム
引出しローラとを配置すると共に、前記供給源からのフ
ィルム引出路上に、前記フィルムにより包装される複数
種の被包装物の内の最大外周長より大きい間隔で該フィ
ルムに設けられた印刷マークを検出するマークセンサ
を、フィルムの引出し方向に位置調節可能に配設し、前
記被包装物の供給路を挟む他方に、前記展張されるフィ
ルムに張力を付与する第2のテンションローラと、前記
シール機構による溶断シール後の所要のタイミングで回
転され、前記フィルムに残るシール部および前記印刷マ
ークが次に包装される被包装物の外周面に残らない位置
までフィルムを巻戻し、前記マークセンサのマーク検出
により回転停止される一対の巻戻しローラと、前記シー
ル機構による溶断シール後の所要のタイミングで付勢さ
れ、前記巻戻しローラにおけるフィルムの巻戻し終了前
に前記第2のテンションローラを所定位置まで強制的に
移動させる付勢手段と、前記巻戻しローラにより巻戻さ
れた余剰フィルムをロール状に巻取る巻取体とを配置し
たことを特徴とする。
【0009】また前記目的を達成するため本願の更に別
の発明は、被包装物の供給方向に対して直交する方向に
展張されたフィルムに向けて被包装物を押送することで
被包装物の周面にフィルムを巻付け、該フィルムを被包
装物の供給方向後側でシール機構により溶断シールする
包装機であって、前記被包装物の供給路を挟む一方に、
前記フィルムの供給源と、前記展張されるフィルムに張
力を付与する第1のテンションローラと、前記展張され
ているフィルムが被包装物の周面に巻付けられるのに伴
い第1のテンションローラが所要位置まで移動した際に
回転され、前記供給源からフィルムを引出す一対のフィ
ルム引出しローラとを配置すると共に、前記供給源から
のフィルム引出路上に、前記フィルムにより包装される
複数種の被包装物の内の最大外周長より大きい間隔で該
フィルムに設けられた印刷マークを検出するマークセン
サを、フィルムの引出し方向に位置調節可能に配設し、
前記被包装物の供給路を挟む他方に、前記展張されるフ
ィルムに張力を付与する第2のテンションローラと、前
記シール機構による溶断シール後の所要のタイミングで
回転され、前記フィルムに残るシール部および前記印刷
マークが次に包装される被包装物の外周面に残らない位
置までフィルムを巻戻し、前記マークセンサのマーク検
出により回転停止される一対の巻戻しローラと、前記シ
ール機構による溶断シール後の所要のタイミングで付勢
され、前記巻戻しローラにおけるフィルムの巻戻し終了
前に前記第2のテンションローラを所定位置まで強制的
に移動させる付勢手段と、前記巻戻しローラにより巻戻
された余剰フィルムをロール状に巻取る巻取体とを配置
すると共に、前記被包装物の異なる外形寸法に応じて前
記巻戻しローラの回転開始タイミングまたは回転速度を
変更する変更手段と、前記変更手段により変更された開
始タイミングまたは回転速度に基づき、前記巻戻しロー
ラの回転開始信号を発生する制御手段と、前記制御手段
からの回転開始信号の入力を受けて前記巻戻しローラの
回転駆動を行なう駆動モータとを備えることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】供給源から引出されて被包装物の供給方向と直
交する方向に展張されているフィルムに向けて被包装物
を供給することにより、フィルムが引出されつつ被包装
物の周面に巻付けられる。このとき、フィルムに張力を
付与している第1のテンションローラおよび第2のテン
ションローラが所要方向に移動し、第1のテンションロ
ーラが所要位置まで移動した際に一対のフィルム引出し
ローラが回転されて、前記供給源からフィルムが引出さ
れる。そして、被包装物に巻付けられたフィルムが、被
包装物の供給方向後部においてシール機構により溶断シ
ールされることにより、被包装物はフィルムにより胴巻
される。シール機構による溶断シール後の所要のタイミ
ングで一対の巻戻しローラが回転され、前記フィルムに
残るシール部が次に包装される被包装物の外周面に残ら
ない位置までフィルムが巻戻され、この余剰フィルムは
巻取体にロール状に巻取られる。またシール機構による
溶断シール後の所要のタイミングで付勢手段が付勢さ
れ、前記巻戻しローラによるフィルムの巻戻しが終了す
る以前に、第2のテンションローラが所定位置まで強制
的に移動される。そして、フィルムに設けられた印刷マ
ークをマークセンサが検出すると、前記巻戻しローラの
回転が停止してフィルムの巻戻しが完了する。
【0011】また、フィルムにより包装される複数種の
被包装物の内の最大外周長より大きい間隔で印刷マーク
を設けたフィルムの場合は、シール機構による溶断シー
ル後の所要のタイミングで回転される一対の巻戻しロー
ラにより、前記フィルムに残るシール部および印刷マー
クが次に包装される被包装物の外周面に残らない位置ま
でフィルムが巻戻される。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係る包装機のフィルム印刷位
置合わせ装置につき、好適な実施例を挙げて以下説明す
る。なお実施例においては、三角形状のサンドイッチを
包装する場合について説明する。
【0013】(供給コンベヤについて)図1は、実施例に
係るフィルム印刷位置合わせ装置が採用される包装機の
概略構成を示す側面図であって、該包装機10における
サンドイッチ12の搬送方向上流側の機枠14に、サン
ドイッチ12を後述する帯状フィルムFの展張部に向け
て供給する供給コンベヤ16が配設されている。この供
給コンベヤ16は、機枠14に回転自在に配設された駆
動プーリ20と複数の従動プーリ18とに巻掛けられた
無端状の搬送ベルト22で構成され、駆動プーリ20を
図示しない駆動手段により駆動して、搬送ベルト22に
所定間隔毎に載置されたサンドイッチ12を、帯状フィ
ルムFの展張部に向けて連続的に搬送するよう構成され
ている。なお、搬送ベルト22には、サンドイッチ12
がその底面(両傾斜面の間に位置する面)をフィルム展張
部と対向する姿勢で載置される。
【0014】(押送プレートについて)前記機枠14の供
給コンベヤ16を挟む両側には、搬送方向に沿う第1ガ
イドロッド24,24(一方のみ図示)が配設され、各ガ
イドロッド24に、第1スライドブロック26が夫々摺
動自在に配設されている。各第1スライドブロック26
は、適宜の駆動手段(図示せず)によりガイドロッド24
に沿って往復移動するよう構成される。また両第1スラ
イドブロック26,26間に、第1ガイドロッド24,2
4と直交する第2ガイドロッド25,25が架設され、
このガイドロッド25,25に、一対の第2スライドブ
ロック27,27(一方のみ図示)が供給コンベヤ16を
挟んで摺動自在に配設されている。各第2スライドブロ
ック27には、搬送ベルト22の上方に臨む押送プレー
ト28がブラケット30を介して配設され、他方の押送
プレート28に対して近接・離間移動するようになって
いる。なお、押送プレート28は、搬送ベルト22に載
置されたサンドイッチ12の傾斜面に沿って当接する形
状に形成されている。すなわち、搬送ベルト22により
搬送されるサンドイッチ12が適宜の検知手段(図示せ
ず)により検出されたタイミングに調時して両第2スラ
イドブロック27,27が所要方向に付勢されると、対
向する押送プレート28,28が相互に近接してサンド
イッチ12の対応する傾斜面に当接される。そして、搬
送ベルト22より僅かに高速で第1スライドブロック2
6,26がガイドロッド24,24に沿って下流側に向け
て移動されて、サンドイッチ12が搬送ベルト22およ
び押送プレート28,28により帯状フィルムFの展張
部に向けて供給されるよう構成される。なお、第1スラ
イドブロック26および第2スライドブロック27は、
装置本体の駆動源により所要の機構を介して駆動され
る。
【0015】(帯状フィルムの供給機構について)前記機
枠14に支持フレーム32が立設され、該支持フレーム
32に、図1に示す如く、前記供給コンベヤ16の上方
に臨むようにロールホルダ34が片持式に回転自在に配
設される。このロールホルダ34には、所要幅寸法の透
明な帯状フィルムFを巻回したフィルムロール36が挿
脱自在に装着されている。前記支持フレーム32には、
上下で対をなす引出しローラ38,38が回転自在に配
設され、両ローラ38,38により挟持されている帯状
フィルムFは、一方の引出しローラ38が第1のブレー
キ付きモータ40により回転駆動されることによりフィ
ルムロール36から引出される。また引出しローラ3
8,38により引出された帯状フィルムFは、支持フレ
ーム32に配設した複数の案内ローラ42および第1の
テンションローラ44を介して、前記供給コンベヤ16
の下流側において搬送方向と直交するよう上方から下方
に向けて供給される。なお、ロールホルダ34は、帯状
フィルムFの引出しに際し、図示しないブレーキ手段に
より自由回転に制動が付与されて、フィルムFが余分に
引出されないようになっている。
【0016】前記第1のテンションローラ44は、図1
に示す如く、支持フレーム32に支持軸46を介して傾
動可能に配設した保持板48の先端に回転自在に枢支さ
れている。支持軸46には図示しないバランサーが配設
され、前記保持板48を常には第1のテンションローラ
44を下方の原点位置(図6参照)に保持すると共に、帯
状フィルムFが引出される際には該テンションローラ4
4の上昇を許容するよう設定してある(図7参照)。なお
バランサーは、帯状フィルムFが僅かな力で引出される
ようして、サンドイッチ12を帯状フィルムFに押付け
た際に、該サンドイッチ12が損傷するのを防止するべ
く機能する。また支持軸46に、1個所の切欠凹部を形
成した円盤50が一体回転可能に配設されると共に、こ
の切欠凹部を検出可能なセンサ52が支持フレーム32
に配設されている。このセンサ52は、サンドイッチ1
2が展張状態の帯状フィルムFに押付けられて該フィル
ムFが引張られることにより、第1のテンションローラ
44が原点位置から所要位置まで上昇した際に、前記円
盤50の切欠凹部を検出して前記第1のブレーキ付きモ
ータ40を始動させるよう設定される。また、第1のテ
ンションローラ44が所要位置から下降することにより
センサ52が切欠凹部を検出しなくなったときに、第1
のブレーキ付きモータ40を停止するよう制御される。
なお、第1のブレーキ付きモータ40の停止時には、該
モータ40のブレーキにより引出しローラ38には制動
が付与されるようになっている。
【0017】前記帯状フィルムFには、その引出し方向
に所定間隔で所要の印刷54(図12に示す「サンドイッ
チ」の文字)が施され、当該フィルムFによりサンドイッ
チ12を包装した際に、印刷54をサンドイッチ12の
例えば底面の所定位置に位置決めさせ得るようになって
いる。また帯状フィルムFの一方の端縁部には、前記印
刷54を挟んでその引出し方向に所要間隔で印刷位置決
め用マーク(以下「レジマーク」と称す)56が設けられて
いる。そして、このレジマーク56を後述するレジマー
クセンサ58が検出したタイミングで、同じく後述する
第2のブレーキ付きモータ64を停止制御することによ
り、前記印刷54を常にサンドイッチ12の同一位置に
位置決めし得るようになっている。なお、レジマーク5
6の間隔は、当該フィルムFにより包装される最大外周
長を有するサンドイッチ12の外周長よりも大きい間隔
に設定されており、印刷54の間隔を一定とした1種類
の帯状フィルムFにより各種外周長のサンドイッチ12
に対応し得るようになっている(図14参照)。
【0018】(帯状フィルムの巻取り機構について)前記
機枠14における供給コンベヤ16の下方に臨む位置
に、フィルム巻取体60が回転自在に枢支され、供給コ
ンベヤ16の下流側に供給された帯状フィルムFは、第
2のテンションローラ62および第2のブレーキ付きモ
ータ64により回転駆動される一対の巻戻しローラ6
6,66を介してフィルム巻取体60に巻取られて、供
給コンベヤ16の下流側で展張状態で保持されるように
なっている。第2のブレーキ付きモータ64は、後述す
る制御手段99から入力される回転開始タイミング(後
述するシール機構67による帯状フィルムFの溶断シー
ル後の所要のタイミング)で駆動されると共に、レジマ
ークセンサ58のマーク検出により停止制御されるよう
設定される。なお、第2のブレーキ付きモータ64の停
止時には、該モータ64のブレーキにより巻取りローラ
66には制動が付与されるようになっている。前記フィ
ルム巻取体60は、図2に示す如く、包装機10の駆動
系68にスリップ手段70を介して連繋されており、巻
戻しローラ66,66の回転により帯状フィルムFが巻
戻されている場合には、フィルム巻取体60が駆動系6
8により回転されてフィルムFの巻取りを行なうが、巻
戻しローラ66,66が停止して該ローラ66,66と巻
取体60との間に帯状フィルムFが張った状態となった
場合には、該巻取体60は駆動系68に対してスリップ
手段70を介してスリップしてフィルムFの巻取りを行
なわないよう設定されている。
【0019】前記第2のテンションローラ62は、図1
に示す如く、機枠14に支持軸72を介して傾動可能に
配設したL字形状の保持板74における第1腕部74a
(図1の実線で示す水平状態の部分)の先端に回転自在に
枢支されている。また支持軸72にはバランサー76が
配設され、前記保持板74を常には第2のテンションロ
ーラ62を下方の定位置(図6参照)に保持すると共に、
帯状フィルムFが引出される際には該ローラ62の上昇
を許容するよう設定してある(図7参照)。このバランサ
ー76は、前述した第1のテンションローラ44に関連
して設けたバランサーと同様に、帯状フィルムFが僅か
な力で引出されるようして、サンドイッチ12を帯状フ
ィルムFに押付けた際に、該サンドイッチ12が損傷す
るのを防止するべく機能するものである。なお、定位置
に臨む第2のテンションローラ62により巻戻しローラ
66,66との間に貯えられる帯状フィルムFの量は、
サンドイッチ12における外周長の1/2より長くなる
よう設定される。また機枠14には、保持板74の配設
位置に近接してエアシリンダ78が水平に配設され、該
シリンダ78のピストンロッド78aを保持板74の第
2腕部74b(図1の実線で示す垂直状態の部分)に当接
可能に位置決めされている。すなわち、帯状フィルムF
がシール機構67により溶断シールされた後の所要のタ
イミングでエアシリンダ78を付勢し、ピストンロッド
78aを延出させると、図9に示す如く、保持板74が
傾動して第2のテンションローラ62が強制的に下方の
定位置まで下降されるようになっている。なお、第2の
テンションローラ62のエアシリンダ78による強制下
降は、前記巻戻しローラ66,66による帯状フィルム
Fの巻戻しが終了する以前に完了するよう設定される。
また第2のテンションローラ62の強制下降は、図5に
示す如く、ゆっくりと下降するよう設定されており、帯
状フィルムFが急に引張られることによるレジマーク5
6の位置ずれを防止するよう構成される。
【0020】前記エアシリンダ78による第2のテンシ
ョンローラ62の強制下降の開始タイミングは、前記シ
ール機構67による溶断シール後であれば良いので、図
5に示すように前記巻戻しローラ66,66の回転開始
タイミングと同時に設定したり、この回転開始タイミン
グより早い時点または遅い時点のタイミングに設定する
こともできる。またエアシリンダ78のピストンロッド
78aは、サンドイッチ12が帯状フィルムFに接触し
て該フィルムFが引出されるのに伴い第2のテンション
ローラ62が上昇を開始する時点より僅かに手前のタイ
ミングで、バレル内に引込まれるよう設定されている。
なお、ピストンロッド78aの引込みタイミングは、前
記巻戻しローラ66,66の回転停止より後で、かつ次
のサンドイッチ12が帯状フィルムFに押付けられる以
前の間であれば、前記タイミング以外の任意のタイミン
グを設定し得るものである。
【0021】(レジマークセンサについて)前記供給コン
ベヤ16の上方のフィルム引出路上に、前記帯状フィル
ムFに設けたレジマーク56を検出するレジマークセン
サ58が位置調節自在に配設されている。すなわち、図
3および図4に示す如く、前記支持フレーム32に取付
板80がボルト固定され、この取付板80に垂直ガイド
81が垂設されている。垂直ガイド81に第1支持体8
2が昇降調節自在に配設され、該第1支持体82は、ク
ランプレバー83を弛めることによりガイド81に対し
て昇降可能となるよう構成される。また第1支持体82
に、帯状フィルムFの展張部に向けて水平に延出する水
平ガイド84が配設され、この水平ガイド84に第2支
持体85が水平調節自在に配設される。なお、第2支持
体85は、図に示すノブ86を弛めることにより、水平
ガイド84に対して移動可能となる。第2支持体85に
は、帯状フィルムFの厚み方向に離間して案内板87と
支持板88とが対向的に配設され、両板87,88の間
を帯状フィルムFにおける前記レジマーク56が設けら
れた端縁部が通過するよう設定される。そして支持板8
8に配設したレジマークセンサ58により、両板87,
88の間を通過する帯状フィルムFのレジマーク56を
検出するようになっている。
【0022】前記レジマークセンサ58のマーク検出に
より、前記第2のブレーキ付きモータ64が停止制御さ
れて、前記巻戻しローラ66,66による帯状フィルム
Fの巻戻しが停止されるよう設定されている(図5参
照)。すなわち、サンドイッチ12が帯状フィルムFに
押付けられてその周面に該フィルムFが巻付けられ、サ
ンドイッチ12の搬送方向上流側(供給方向後部)におい
て帯状フィルムFを溶断シールした後に、前記第2のブ
レーキ付きモータ64が回転を開始することによりフィ
ルム巻戻しローラ66,66が回転してフィルム巻戻し
を行なっている状態で、レジマークセンサ58がレジマ
ーク56を検出すると、該モータ64が回転を停止して
フィルム巻戻しを停止するよう設定している。これによ
り、帯状フィルムFの溶断シールされたシール部fおよ
びレジマーク56を、次回のサンドイッチ12の包装に
使用されない位置まで移動させた状態で、供給コンベヤ
16の下流側に帯状フィルムFを展張させることで、サ
ンドイッチ12の外周面に1個所のシール部が臨む包装
形態とし得るものである。
【0023】(帯状フィルムのシール機構について)前記
帯状フィルムFの展張部より更に下流側に、前記サンド
イッチ12の周面に巻付けられた帯状フィルムFを溶断
シールするシール機構67が配設されている。このシー
ル機構67は、図1に示す如く、内蔵した適宜のヒータ
により加熱される上下で対をなす溶断シーラ89,90
で構成され、両溶断シーラ89,90は適宜の手段によ
り相互に近接・離間自在に構成してある。そして、前記
供給コンベヤ16により搬送されてきたサンドイッチ1
2が押送プレート28,28によりフィルム展張部を越
える位置まで押送された適宜のタイミングで、両シーラ
89,90が相互に近接することにより、帯状フィルム
Fはサンドイッチ12の供給方向上流側においてサンド
イッチ12の厚み方向の略1/2の位置で溶断シールさ
れるよう構成される(図8参照)。また、両シーラ89,
90を挟むサンドイッチ11の搬送方向両側には、図1
1に示すようにガイド91,91が配設され、両シーラ
89,90による溶断シールに際して、上下で対向する
各ガイド91,91でフィルムFを挟持するようになっ
ている。なお、下溶断シーラ90側のガイド91,91
は、バネにより伸縮自在に構成されている。更に、帯状
フィルムFの展張部より上流側に、サンドイッチ11の
上端よりも高い位置にガイドローラ92が配設され、前
記押送プレート28,28により押送されるサンドイッ
チ12により引出される帯状フィルムFを上溶断シーラ
89に当接させることなく下流側に案内するよう構成し
てある。なお、供給コンベヤ16の下方から供給される
フィルムFは、下溶断シーラ90のガイド91に案内さ
れるようになっている。また図11において符号98
は、展張状態に保持される帯状フィルムFが供給コンベ
ヤ16に接触するのを防止する案内体を示す。
【0024】なお、前記溶断シーラ89,90の配設位
置より下流側に、押送プレート28,28によりフィル
ム展張部を越える位置まで押送されたサンドイッチ12
が水平に支持されるベッド93が配設される。そしてこ
のベッド93に載置されたサンドイッチ12は、図示し
ない把持手段により把持された状態で、下流側に移送さ
れるようになっている。
【0025】(巻戻しローラの回転開始タイミングまた
は回転速度(巻戻し速度)の制御装置について)図16
は、フィルム印刷位置合わせ装置の制御ブロック図であ
って、前記巻戻しローラ66,66の回転開始タイミン
グまたは回転速度を、各種外形寸法のサンドイッチ12
毎に記憶設定する制御手段99に、該制御手段99に記
憶設定した各データを選択する切換えスイッチ100が
接続されている。また、制御手段99には巻戻しローラ
66,66を回転駆動する第2のブレーキ付きモータ6
4が接続され、該モータ64は切換えスイッチ100に
より選択された記憶データに基づいて制御手段99から
出力される回転開始信号または回転速度制御信号により
運転制御されるよう構成される。なお、切換えスイッチ
100では、制御手段99の各記憶データに付されたコ
ード番号等を選択するようになっている。また、巻戻し
ローラ66,66の各回転開始タイミング(フィルムの巻
戻しタイミング)の設定入力は、例えば1サイクル中の
巻戻し開始時点の設定パルス数を基準とするタイマでの
開始時間遅延設定、または巻戻し開始時点の設定パルス
数の変更設定により行なうことができる。
【0026】なお、前記制御手段99に予め記憶させた
回転開始タイミングまたは回転速度のデータを切換スイ
ッチ100により選択する他に、テンキーや各種条件設
定キーを備えたデータ入力手段(図示せず)により品種
名、その品種に対する外形寸法(例えば、三角形状のサ
ンドイッチであれば、ユーザー単位での三角形状は略規
定寸法となるので、外周長が変わる要因であるサンドイ
ッチの幅のみ(図における高さ方向)を入力することで対
応できる)を設定するようにし、入力されたデータを基
に最適な回転開始タイミングまたは回転速度について制
御手段99が演算し、この演算されたデータに基づき前
記第2のブレーキ付きモータ64に回転開始信号を発信
するようにしてもよい。
【0027】ここで、前記巻戻しローラ66,66の回
転速度を、包装予定の複数種のサンドイッチ中で最大外
形寸法のものに対して予め設定される包装能力(所定時
間当りの包装回転数)を基準とした速度に固定的に設定
すると共に、回転開始タイミングも最大外形寸法のサイ
ンドイッチ12に対して設定した一定タイミングとした
場合は、以下の問題を生ずる。すなわち、サンドイッチ
12のような軟質包装物の損傷を防止するために、僅か
な引出し力で前記テンションローラ44,62を作動さ
せて帯状フィルムFの引出しを許容するよう設定した構
成では、巻戻し速度が高速に設定された場合、前記レジ
マークセンサ58のマーク検出による巻戻しローラ6
6,66の回転停止信号の発生から該ローラ66,66の
停止までのタイムラグ、および停止時における巻戻しロ
ーラ66,66の慣性等により、レジマーク検出後の停
止位置が不安定となり、印刷位置のばらつきを生ずる。
このように、サンドイッチ12の外形寸法の変更に関係
なく、巻戻しローラ66,66の回転速度および回転開
始タイミングを常に一定に設定するのは支障があるの
で、前記制御装置によりサンドイッチ12の外形寸法の
変更に際して回転速度または回転開始タイミングを対応
的に変更させることが推奨されるものである。そして、
最も好ましい制御は、必要最低限の一定速度で回転駆動
されるように設定されている巻戻しローラ66,66の
回転開始タイミングを、サンドイッチ12の異なる外形
寸法に応じて設定変更するものである。これによれば、
巻戻しローラ66,66は低速で回転しているので、レ
ジマーク検出後の停止位置が安定し、良好な印刷位置決
めを達成し得る。なお、サンドイッチ12の異なる外形
寸法に応じて巻戻しローラ66,66の回転速度を設定
変更することも可能である。
【0028】
【実施例の作用】次に、実施例に係る包装装置の作用に
つき説明する。なお、前記供給コンベヤ16の下流側に
は、図6に示す如く、シール部fが臨まない状態で帯状
フィルムFが展張されているものとする。また帯状フィ
ルムFに施されている印刷54は、サンドイッチ12に
おける底面の定位置に臨むように位置決めされている
(図14(a)参照)。
【0029】この状態で、前記供給コンベヤ16にサン
ドイッチ12を載置し、供給コンベヤ16により、サン
ドイッチ12が所定位置まで搬送されたことを前記検知
手段が検出すると、前記第1スライドブロック26,2
6が付勢されて、両押送プレート28,28が相互に近
接移動し、供給コンベヤ16にて搬送中のサンドイッチ
12の両傾斜面に押送プレート28,28が当接され
る。そして、供給コンベヤ16より僅かに高速で両第1
スライドブロック26,26がガイドロッド24,24に
沿って下流側に移動することにより、サンドイッチ12
は前記帯状フィルムFの展張部に向けて供給される。
【0030】前記展張されている帯状フィルムFは、図
7および図11(a)に示す如く、サンドイッチ12の前
進移動に伴って帯状フィルムFが下流側に押されること
により、前記上下のテンションローラ44,62が上方
に移動してフィルムFが引出される。また第1のテンシ
ョンローラ44が所要位置まで上昇すると、前記第1の
ブレーキ付きモータ40により引出しローラ38,38
が回転し、フィルムロール36から必要量の帯状フィル
ムFが引出される。すなわち、供給コンベヤ16の上方
および下方から、サンドイッチ12の外周長の略1/2
の量の帯状フィルムFが各々引出されて、該サンドイッ
チ12の周面(供給コンベヤ上での上下面)に帯状フィル
ムFが巻付けられる。従って、帯状フィルムFのサンド
イッチ12による引出しに際し、該サンドイッチ12と
帯状フィルムFとが擦れ合うことはなく、その損傷を防
止し得る。そして、図8および図11(b)に示す如く、
前記ベッド93にサンドイッチ12が到来して間欠停止
したタイミングで、前記上下の溶断シーラ89,90が
相互に近接移動し、サンドイッチ12に巻付けられてい
る帯状フィルムFを、該サンドイッチ12の後部側にお
ける厚み方向(図における上下方向)の略中央で溶断シー
ラ89,90が当接することにより溶断シールする。こ
れによりサンドイッチ12は、図12に示す如く、その
厚み方向略中央部において溶断シール線(シール部)が形
成されたフィルムにより胴巻される。またフィルムによ
り胴巻されたサンドイッチ12の底面には、前記印刷5
4が位置している。なお、フィルムロール36から必要
量の帯状フィルムFが引出され、第1のテンションロー
ラ44が所要位置から下降した時点で、前記ブレーキ付
きモータ40が停止して帯状フィルムFの引出しは停止
されている。また押送プレート28,28は、溶断シー
ラ89,90が相互に離間する適宜のタイミングで相互
に離間すると共に、初期の位置まで後退移動して次のサ
ンドイッチ12の到来を待機する。
【0031】ここで、前記溶断シーラ89,90が相互
に離間した後の適宜のタイミングで、前記制御手段99
から入力される回転開始信号に基づいて前記巻戻しロー
ラ66,66が第2のブレーキ付きモータ64により回
転駆動され、両シーラ89,90における両ガイド91,
91間に挟持されることにより生じるフィルムの弛み分
(図11(c)参照)等を含む帯状フィルムFが下側に巻戻
されると共に、この余剰フィルムは前記フィルム巻取体
60に巻取られる。また、図9に示す如く、前記エアシ
リンダ78が付勢されてピストロッド78aを延出し、
前記第2のテンションローラ62が強制的に下方の定位
置まで下降される。なお、第2のテンションローラ62
の定位置までの強制下降は、前記巻戻しローラ66,6
6による巻戻しが終了する以前に完了すると共に、前記
エアシリンダ78のピストンロッド78aは、次のサン
ドイッチ12が帯状フィルムFに接触して該フィルムF
が引出されるのに伴い第2のテンションローラ62が上
昇を開始する時点より僅かに手前のタイミングまでこの
状態が保持される。また帯状フィルムFが下方に巻戻さ
れることにより、前記第1のテンションローラ44が所
要位置まで上昇してセンサ52がこれを検出すると、前
記第1のブレーキ付きモータ40により一対の引出しロ
ーラ38,38が回転し、フィルムロール36から帯状
フィルムFが引出される。
【0032】そして、帯状フィルムFの引出路上に配設
した前記レジマークセンサ58が、該フィルムFに設け
たレジマーク56を検出すると、第2のブレーキ付きモ
ータ64が停止して帯状フィルムFの巻取りが完了する
(図5,図10参照)。このとき、帯状フィルムFに施し
てある印刷54は、次のサンドイッチ12における底面
の定位置に臨むよう位置決めされると共に、シール機構
67による溶断シールで帯状フィルムFに付されたシー
ル部fおよび先行のレジマーク56が、次回の包装に使
用されない下方位置まで移動される(図11(d)参照)。
また巻戻しローラ66,66の停止以後に、前記引出し
ローラ38,38により帯状フィルムFが引出されて第
1のテンションローラ44が所要位置から下降すると、
前記センサ52が円盤50の切欠凹部を検出しなくなっ
て第1のブレーキ付きモータ64が停止してフィルム引
出しが停止する。これにより、上下のテンションローラ
44,62間に、次回の包装のための帯状フィルムFが
蓄えられた状態で展張保持される。従って、次に包装さ
れるサンドイッチ12においても、その底面に印刷54
が位置すると共に、シール部が1個所にのみ形成され、
しかもレジマーク56も存在しない商品価値の高い包装
体となる。
【0033】次に、前記サンドイッチ12の重ね枚数の
変更等による厚み寸法(外周長)が変化した場合は、前記
レジマークセンサ58の位置を、帯状フィルムFの引出
し方向(上下方向)に調節する。例えば、オーダ変更によ
りサンドイッチ12の外周長が長くなった場合は、図1
4(b)に示す如く、レジマークセンサ58の位置を外周
長が短かいオーダの位置(図14(a))より上側に移動さ
せる。これにより、該センサ58がレジマーク56を検
出した時点での印刷54を、新オーダのサンドイッチ1
2における底面の定位置に位置させ得る位置に臨ませる
ことができる。またレジマーク56の間隔は、前述した
如く、当該帯状フィルムFにより包装するサンドイッチ
12の最大外周長より大きく設定されているので、帯状
フィルムFに付されたシール部fおよび先行のレジマー
ク56は、次回の包装に使用されない下方位置に臨むこ
ととなる。従って、この状態で前述したと同様にサンド
イッチ12の包装を行なえば、図13に示すように厚み
寸法の異なるサンドイッチ12における底面の定位置に
印刷54を位置させることができる。またこの包装体に
おいても、レジマーク56は存在しない。なお、前記切
換えスイッチ100により変更後のサンドイッチ12の
外周長に応じたコード番号を選択することにより、前記
巻戻しローラ66,66は該サンドイッチ12に最適な
回転開始タイミングおよび回転速度で回転される。
【0034】このように、サンドイッチ12の外周長の
変化に対しては、レジマークセンサ58の位置調節を行
なうだけで対応することができ、印刷54の間隔を変え
た複数種の帯状フィルムFを用意する必要はなく、交換
作業を省略し得ると共に、保管管理を簡略化し得るもの
である。また、前記巻戻しローラ66,66の回転開始
タイミングまたは回転速度を、サンドイッチ12の外周
長に応じて変更することにより、サイクルタイムを短縮
化して製造能率を向上させることができる。すなわち、
外周長の長いサンドイッチ12を包装する場合は、前回
の包装により生じたシール部fや先行のレジマーク56
を次回の包装に使用させないためには、外周長の短いサ
ンドイッチ12を包装する場合よりも長い量だけ帯状フ
ィルムFを下方に巻戻す必要があるので、この場合は前
記シール機構67により帯状フィルムFが溶断シールさ
れた後の早いタイミングで巻戻しローラ66,66の回
転を開始させたり、該ローラ66,66の回転速度を速
く設定する。これにより、帯状フィルムFを短時間で巻
戻してシール部fやレジマーク56を所定の位置に臨ま
せることが可能となり、前記レジマークセンサ58が後
行のレジマーク56を検出するまでに要する時間を短縮
することができる。
【0035】なお、帯状フィルムFの幅寸法が変更され
た場合は、レジマークセンサ58が配設される第2支持
体85を、水平ガイド84に沿って移動調節することに
より対応し得る。
【0036】(変更例について)実施例では、レジマーク
センサ58の位置調節を手動により行なう場合につき説
明したが、図15に示すように調節モータ94を使用し
て行なうようにしてもよい。すなわち、前記取付板80
に回転自在にねじ軸95が枢支されると共に、このねじ
軸95の取付板80より下方に垂下する部位にナット
(図示せず)を介して第1支持体82が配設されている。
また、ねじ軸95の上端に配設した傘歯車96に、調節
モータ94に配設した傘歯車97が噛合するよう構成さ
れている。すなわち、調節モータ94を正逆駆動するこ
とにより、第1支持体82はナットとねじ軸95との噛
合作用下に昇降し、レジマークセンサ58の位置調節が
行なわれる。この変更例では、包装機10の制御装置
(図示せず)に各種のサンドイッチ12の外周長に対応す
るレジマークセンサ58の位置データを入力しておき、
オーダ変更に際して設定変更スイッチの操作により自動
的に該センサ58の位置調節を行なうことが可能であ
る。
【0037】実施例の包装機では、三角形状のサンドイ
ッチを胴巻包装する場合につき説明したが、本願はこれ
に限定されるものでなく、被包装物としては軟質のサン
ドイッチ以外のものにも適用し得ることは勿論である。
また、実施例では上方から下方への垂直方向に展張した
帯状フィルムに向けて被包装物を供給するようにした
が、本願はこれに限られるものでなく、被包装物の供給
路を横断するよう左右方向から展張した帯状フィルムに
向けて被包装物を供給することも可能である。なお、実
施例の包装機に使用される帯状フィルムに設けられるレ
ジマークの間隔は、実施例で説明したようにサンドイッ
チの外周長よりも大きい間隔に設定されていることが好
適であるが、サンドイッチの外周長よりも短かい間隔で
レジマークを設け、サンドイッチ12を包装したフィル
ムにレジマークが存在するものも採用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る包装機
のフィルム印刷位置合わせ装置によれば、被包装物の前
進に伴いその供給方向を挟む両側から外周長分のフィル
ムが引出されるので、該フィルムと被包装物とが擦れ合
うことはなく、型崩れを起こしやすい被包装物等であっ
ても、該被包装物に損傷を与えることなく良好な包装が
できる。またフィルムに付されるシール部が、次に包装
される被包装物の外周面に残らない位置までフィルムを
予め巻戻すので、シール部を1個所とした包装体が得ら
れ、商品価値を高めることができる。
【0039】前記フィルムに設けられる印刷マークの間
隔を、該フィルムにより包装される複数種の被包装物の
内の最大外周長より大きい間隔とすることで、外周長の
異なる複数種の被包装物であっても、1種類の印刷フィ
ルムを使用して印刷位置を常に一定とすることが可能と
なる。またシール部および印刷マークを、次に包装され
る被包装物の外周面に残らないようにし得るので、商品
価値を高めることができる。更に、被包装物の異なる外
周長に対して巻戻しローラの回転開始タイミングまたは
回転速度を変更可能にすると共に、マークセンサの位置
調節を駆動手段により行なうことにより自動化が達成し
得、サイクルタイムの短縮化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る包装機の全体を示す概略構成図で
ある。
【図2】フィルム巻取体を示す要部正面図である。
【図3】レジマークセンサの配設部を示す要部側面図で
ある。
【図4】レジマークセンサの配設部を示す要部正面図で
ある。
【図5】包装機における主要部品のタイミングチャート
図である。
【図6】サンドイッチに帯状フィルムを胴巻する工程を
示す説明図である。
【図7】サンドイッチに帯状フィルムを胴巻する工程を
示す説明図である。
【図8】サンドイッチに帯状フィルムを胴巻する工程を
示す説明図である。
【図9】サンドイッチに帯状フィルムを胴巻する工程を
示す説明図である。
【図10】サンドイッチに帯状フィルムを胴巻する工程
を示す説明図である。
【図11】サンドイッチに帯状フィルムを胴巻する工程
を示す要部説明図である。
【図12】胴巻されたサンドイッチを示す概略斜視図で
ある。
【図13】胴巻されたサンドイッチの別の例を示す概略
斜視図である。
【図14】外周長の異なるサンドイッチに対してレジマ
ークセンサを調節する説明図である。
【図15】レジマークセンサの調節機構の別例を示す要
部説明図である。
【図16】フィルム印刷位置合わせ装置の制御ブロック
図である。
【符号の説明】
12 サンドイッチ(被包装物) 36 フィルムロール(供給源) 38 フィルム引出しローラ 44 第1のテンションローラ 56 レジマーク(印刷マーク) 58 レジマークセンサ(マークセンサ) 60 フィルム巻取体 62 フィルム巻戻しローラ 64 第2のブレーキ付きモータ(駆動モータ) 67 シール機構 78 エアシリンダ(付勢手段) 94 調節モータ(駆動手段) 99 制御手段 100 切換えスイッチ(変更手段) F 帯状フィルム f シール部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被包装物(12)の供給方向に対して直交す
    る方向に展張されたフィルム(F)に向けて被包装物(12)
    を押送することで被包装物(12)の周面にフィルム(F)を
    巻付け、該フィルム(F)を被包装物(12)の供給方向後側
    でシール機構(67)により溶断シールする包装機であっ
    て、 前記被包装物(12)の供給路を挟む一方に、 前記フィルム(F)の供給源(36)と、 前記展張されるフィルム(F)に張力を付与する第1のテ
    ンションローラ(44)と、 前記展張されているフィルム(F)が被包装物(12)の周面
    に巻付けられるのに伴い第1のテンションローラ(44)が
    所要位置まで移動した際に回転され、前記供給源(36)か
    らフィルム(F)を引出す一対のフィルム引出しローラ(3
    8,38)とを配置すると共に、 前記供給源(36)からのフィルム引出路上に、前記フィル
    ム(F)にその引出し方向に所定間隔で設けられた印刷マ
    ーク(56)を検出するマークセンサ(58)を、フィルム(F)
    の引出し方向に位置調節可能に配設し、 前記被包装物(12)の供給路を挟む他方に、 前記展張されるフィルム(F)に張力を付与する第2のテ
    ンションローラ(62)と、 前記シール機構(67)による溶断シール後の所要のタイミ
    ングで回転され、前記フィルム(F)に残るシール部(f)が
    次に包装される被包装物(12)の外周面に残らない位置ま
    でフィルム(F)を巻戻し、前記マークセンサ(58)のマー
    ク検出により回転停止される一対の巻戻しローラ(66,6
    6)と、 前記シール機構(67)による溶断シール後の所要のタイミ
    ングで付勢され、前記巻戻しローラ(66,66)におけるフ
    ィルム(F)の巻戻し終了前に前記第2のテンションロー
    ラ(62)を所定位置まで強制的に移動させる付勢手段(78)
    と、 前記巻戻しローラ(66,66)により巻戻された余剰フィル
    ムをロール状に巻取る巻取体(60)とを配置したことを特
    徴とする包装機のフィルム印刷位置合わせ装置。
  2. 【請求項2】 被包装物(12)の供給方向に対して直交す
    る方向に展張されたフィルム(F)に向けて被包装物(12)
    を押送することで被包装物(12)の周面にフィルム(F)を
    巻付け、該フィルム(F)を被包装物(12)の供給方向後側
    でシール機構(67)により溶断シールする包装機であっ
    て、 前記被包装物(12)の供給路を挟む一方に、 前記フィルム(F)の供給源(36)と、 前記展張されるフィルム(F)に張力を付与する第1のテ
    ンションローラ(44)と、 前記展張されているフィルム(F)が被包装物(12)の周面
    に巻付けられるのに伴い第1のテンションローラ(44)が
    所要位置まで移動した際に回転され、前記供給源(36)か
    らフィルム(F)を引出す一対のフィルム引出しローラ(3
    8,38)とを配置すると共に、 前記供給源(36)からのフィルム引出路上に、前記フィル
    ム(F)により包装される複数種の被包装物(12)の内の最
    大外周長より大きい間隔で該フィルム(F)に設けられた
    印刷マーク(56)を検出するマークセンサ(58)を、フィル
    ム(F)の引出し方向に位置調節可能に配設し、 前記被包装物(12)の供給路を挟む他方に、 前記展張されるフィルム(F)に張力を付与する第2のテ
    ンションローラ(62)と、 前記シール機構(67)による溶断シール後の所要のタイミ
    ングで回転され、前記フィルム(F)に残るシール部(f)お
    よび前記印刷マーク(56)が次に包装される被包装物(12)
    の外周面に残らない位置までフィルム(F)を巻戻し、前
    記マークセンサ(58)のマーク検出により回転停止される
    一対の巻戻しローラ(66,66)と、 前記シール機構(67)による溶断シール後の所要のタイミ
    ングで付勢され、前記巻戻しローラ(66,66)におけるフ
    ィルム(F)の巻戻し終了前に前記第2のテンションロー
    ラ(62)を所定位置まで強制的に移動させる付勢手段(78)
    と、 前記巻戻しローラ(66,66)により巻戻された余剰フィル
    ムをロール状に巻取る巻取体(60)とを配置したことを特
    徴とする包装機のフィルム印刷位置合わせ装置。
  3. 【請求項3】 被包装物(12)の供給方向に対して直交す
    る方向に展張されたフィルム(F)に向けて被包装物(12)
    を押送することで被包装物(12)の周面にフィルム(F)を
    巻付け、該フィルム(F)を被包装物(12)の供給方向後側
    でシール機構(67)により溶断シールする包装機であっ
    て、 前記被包装物(12)の供給路を挟む一方に、 前記フィルム(F)の供給源(36)と、 前記展張されるフィルム(F)に張力を付与する第1のテ
    ンションローラ(44)と、 前記展張されているフィルム(F)が被包装物(12)の周面
    に巻付けられるのに伴い第1のテンションローラ(44)が
    所要位置まで移動した際に回転され、前記供給源(36)か
    らフィルム(F)を引出す一対のフィルム引出しローラ(3
    8,38)とを配置すると共に、 前記供給源(36)からのフィルム引出路上に、前記フィル
    ム(F)により包装される複数種の被包装物(12)の内の最
    大外周長より大きい間隔で該フィルム(F)に設けられた
    印刷マーク(56)を検出するマークセンサ(58)を、フィル
    ム(F)の引出し方向に位置調節可能に配設し、 前記被包装物(12)の供給路を挟む他方に、 前記展張されるフィルム(F)に張力を付与する第2のテ
    ンションローラ(62)と、 前記シール機構(67)による溶断シール後の所要のタイミ
    ングで回転され、前記フィルム(F)に残るシール部(f)お
    よび前記印刷マーク(56)が次に包装される被包装物(12)
    の外周面に残らない位置までフィルム(F)を巻戻し、前
    記マークセンサ(58)のマーク検出により回転停止される
    一対の巻戻しローラ(66,66)と、 前記シール機構(67)による溶断シール後の所要のタイミ
    ングで付勢され、前記巻戻しローラ(66,66)におけるフ
    ィルム(F)の巻戻し終了前に前記第2のテンションロー
    ラ(62)を所定位置まで強制的に移動させる付勢手段(78)
    と、 前記巻戻しローラ(66,66)により巻戻された余剰フィル
    ムをロール状に巻取る巻取体(60)とを配置すると共に、 前記被包装物(12)の異なる外形寸法に応じて前記巻戻し
    ローラ(66,66)の回転開始タイミングまたは回転速度を
    変更する変更手段(100)と、 前記変更手段(100)により変更された開始タイミングま
    たは回転速度に基づき、前記巻戻しローラ(66,66)の回
    転開始信号を発生する制御手段(99)と、 前記制御手段(99)からの回転開始信号の入力を受けて前
    記巻戻しローラ(66,66)の回転駆動を行なう駆動モータ
    (64)とを備えることを特徴とする包装機のフィルム印刷
    位置合わせ装置。
  4. 【請求項4】 前記マークセンサ(58)をフィルム引出し
    方向に移動調節する駆動手段(94)を備える請求項3記載
    の包装機のフィルム印刷位置合わせ装置。
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