JP4175451B2 - 帯状材料の搬送ガイド装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、タイヤ構成材料として使用するベルト材等の帯状材料の搬送ガイド装置に係わり、更に詳しくは搬送コンベヤ上において帯状材料の後端の皺及び送り出し不良を解消し、帯状材料の後端の送り出し精度を向上させた帯状材料の搬送ガイド装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、タイヤの成形工程において、タイヤ用ベルト材を成形する際、補強コードを埋設した帯状材料をシート巻付けドラムから巻出し、これを供給量調整装置（タイヤ成形工程ではフェスツーンと呼称されている）を介して搬送コンベヤ上に送り出す。そして搬送コンベヤ上で帯状材料をベルト材の成形ドラムの周長に対応させた長さに定尺切断した後、搬送コンベヤを成形ドラム近傍まで移動させてベルト材を供給し、ベルト成形されたものを次工程に受け渡す際には、搬送コンベヤを供給量調整装置側に退避させるようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図４に示すように、従来の搬送コンベヤ１と供給量調整装置２との間隙には、搬送コンベヤ１の後退時に揺動する複数本のガイドローラ３が設置され、帯状材料Ｗの後端を供給量調整装置２から搬送コンベヤ１上にガイドするように構成されている。
【０００４】
上記のようなガイドローラ３は、帯状材料Ｗを連続して送り出す際は特に問題はないが、帯状材料Ｗの終端Ｗｘが来た時に、搬送コンベヤ１の後端とガイドローラ３との間及び搬送コンベヤ１と供給量調整装置２との空間部Ｇに帯状材料Ｗの終端Ｗｘが落ち込み、帯状材料Ｗの終端Ｗｘが垂れた状態となって、帯状材料Ｗに皺が発生したり、送り出し不良及び帯状材料Ｗの送り出し精度の悪化の原因となっていた。
【０００５】
この発明の目的は、搬送コンベヤ上において帯状材料の後端に皺が発生したりまた送り出し不良を解消させ、帯状材料の後端の送り出し精度を向上させることが出来る帯状材料の搬送ガイド装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、帯状材料の供給装置と成形ドラムとの間に、帯状材料の供給量を調整する供給量調整装置と、成形ドラムに定尺切断された帯状材料を供給する移動可能な搬送コンベヤとを設置し、前記供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間に、搬送コンベヤの移動に伴って供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間隙を覆う伸縮可能なガイド部材を設置したことを要旨とするものである。
【０００７】
このように、供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間に、搬送コンベヤの移動に伴って供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間隙を覆う伸縮可能なガイド部材を設置したので、搬送コンベヤ上において帯状材料後端の皺の発生や送り出し不良を有効に防止でき、帯状材料の後端の送り出し精度を向上させることが出来るものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
【０００９】
なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
【００１０】
図１は、帯状材料Ｗの搬送ガイド装置を実施した装置全体の概略構成図を示し、この実施形態では、タイヤ構成材料として使用するベルト材のセカンド成形工程を示している。
【００１１】
図１において、１はコンベヤフレーム４に支持され、水平方向に往復移動可能に設置された搬送コンベヤ、２は複数本ローラ２ａを配設した供給量調整装置（フェスツーン）、５は材料巻付けドラム、６はベルト材の成形ドラムを示し、前記供給量調整装置２と搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａとの間には、搬送コンベヤ１の往復移動に伴って供給量調整装置２と搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａとの間隙Ｇｘを覆う伸縮可能なガイド部材７が設置してある。
【００１２】
前記ガイド部材７は、この発明の第１実施形態ではシート材料を使用し、ガイド部材７の一端は、搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａに固定し、他端を供給量調整装置２側に設けたガイドローラ８に掛回して、その端末部にウエイトＱｗを取付けてある。
【００１３】
また、前記搬送コンベヤ３上には、帯状材料Ｗを成形ドラム６の周長に対応した長さに定尺切断する切断装置９が設置してある。
【００１４】
なお、上記ガイド部材７は、シート状材料に限定されず、ワイヤーや繊維紐等の複数本の紐状材料で構成することも可能であり、この場合、紐状材料は一定の間隔で幅方向に並列させ、その一端を搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａに固定し、他端を供給量調整装置２側に設けたガイドローラ８に掛回して、その端末部にウエイトＱｗを取付けるものである。
【００１５】
この発明は、上記のように構成され、帯状材料Ｗの通常の供給時は、材料巻付けドラム５から巻出した帯状材料Ｗを供給量調整装置２で成形ドラム６側に供給する供給量を調整しながら送り出し、帯状材料Ｗを切断装置９により定尺切断するまでは、図２に示すように、搬送コンベヤ１は供給量調整装置２側に位置し、定尺切断後には、切断した帯状材料Ｗを載置した状態で成形ドラム６側に移動して帯状材料Ｗを供給する。
【００１６】
この際、上述したように搬送コンベヤ１及びコンベヤフレーム４の移動に伴ってフレーム後端部４ａに接続されたシート状のガイド部材７もウエイトＱｗの重量に抗して成形ドラム６側に引き出されたり、またウエイトＱｗの重量により供給量調整装置２側に引き戻され、帯状材料Ｗの後端側は常にガイド部材７により平面状に保持される。
【００１７】
このようにして、帯状材料Ｗの終端Ｗｘが来た時にも、図３に示すようにガイド部材７のシート状材料により保持される結果、従来のように搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａと供給量調整装置２との間の隙間に垂れ下がって皺が発生したり、また引っ掛かって送り出し不良が生じることがなく、常に精度の高い送り出し作業を行うことが出来る。
【００１８】
【発明の効果】
この発明は、上記のように帯状材料の供給装置と成形ドラムとの間に、帯状材料の供給量を調整する供給量調整装置と、成形ドラムに定尺切断された帯状材料を供給する移動可能な搬送コンベヤとを設置し、前記供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間に、搬送コンベヤの移動に伴って供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間隙を覆う伸縮可能なガイド部材を設置したので、搬送コンベヤ上において帯状材料の後端に皺が発生したり、送り出し不良を有効に防止でき、帯状材料の後端の送り出し精度を向上させることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の帯状材料の搬送ガイド装置を実施した装置全体の概略構成図である。
【図２】定尺切断された帯状材料の搬送工程時の説明図である。
【図３】帯状材料終端の送り出し工程の説明図である。
【図４】従来の帯状材料終端の送り出し工程の説明図である。
【符号の説明】
１ 搬送コンベヤ ２ 供給量調整装置
２ａ 複数本のローラ ３ ガイドローラ
４ コンベヤフレーム ４ａ フレーム後端部
５ 材料巻付けドラム ６ 成形ドラム
７ ガイド部材 ８ ガイドローラ
９ 切断装置 Ｗ 帯状材料
Ｗｘ 帯状材料の終端 Ｇ，Ｇｘ 空間部
Ｑｗ ウエイト
【発明の属する技術分野】
この発明は、タイヤ構成材料として使用するベルト材等の帯状材料の搬送ガイド装置に係わり、更に詳しくは搬送コンベヤ上において帯状材料の後端の皺及び送り出し不良を解消し、帯状材料の後端の送り出し精度を向上させた帯状材料の搬送ガイド装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、タイヤの成形工程において、タイヤ用ベルト材を成形する際、補強コードを埋設した帯状材料をシート巻付けドラムから巻出し、これを供給量調整装置（タイヤ成形工程ではフェスツーンと呼称されている）を介して搬送コンベヤ上に送り出す。そして搬送コンベヤ上で帯状材料をベルト材の成形ドラムの周長に対応させた長さに定尺切断した後、搬送コンベヤを成形ドラム近傍まで移動させてベルト材を供給し、ベルト成形されたものを次工程に受け渡す際には、搬送コンベヤを供給量調整装置側に退避させるようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図４に示すように、従来の搬送コンベヤ１と供給量調整装置２との間隙には、搬送コンベヤ１の後退時に揺動する複数本のガイドローラ３が設置され、帯状材料Ｗの後端を供給量調整装置２から搬送コンベヤ１上にガイドするように構成されている。
【０００４】
上記のようなガイドローラ３は、帯状材料Ｗを連続して送り出す際は特に問題はないが、帯状材料Ｗの終端Ｗｘが来た時に、搬送コンベヤ１の後端とガイドローラ３との間及び搬送コンベヤ１と供給量調整装置２との空間部Ｇに帯状材料Ｗの終端Ｗｘが落ち込み、帯状材料Ｗの終端Ｗｘが垂れた状態となって、帯状材料Ｗに皺が発生したり、送り出し不良及び帯状材料Ｗの送り出し精度の悪化の原因となっていた。
【０００５】
この発明の目的は、搬送コンベヤ上において帯状材料の後端に皺が発生したりまた送り出し不良を解消させ、帯状材料の後端の送り出し精度を向上させることが出来る帯状材料の搬送ガイド装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、帯状材料の供給装置と成形ドラムとの間に、帯状材料の供給量を調整する供給量調整装置と、成形ドラムに定尺切断された帯状材料を供給する移動可能な搬送コンベヤとを設置し、前記供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間に、搬送コンベヤの移動に伴って供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間隙を覆う伸縮可能なガイド部材を設置したことを要旨とするものである。
【０００７】
このように、供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間に、搬送コンベヤの移動に伴って供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間隙を覆う伸縮可能なガイド部材を設置したので、搬送コンベヤ上において帯状材料後端の皺の発生や送り出し不良を有効に防止でき、帯状材料の後端の送り出し精度を向上させることが出来るものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
【０００９】
なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
【００１０】
図１は、帯状材料Ｗの搬送ガイド装置を実施した装置全体の概略構成図を示し、この実施形態では、タイヤ構成材料として使用するベルト材のセカンド成形工程を示している。
【００１１】
図１において、１はコンベヤフレーム４に支持され、水平方向に往復移動可能に設置された搬送コンベヤ、２は複数本ローラ２ａを配設した供給量調整装置（フェスツーン）、５は材料巻付けドラム、６はベルト材の成形ドラムを示し、前記供給量調整装置２と搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａとの間には、搬送コンベヤ１の往復移動に伴って供給量調整装置２と搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａとの間隙Ｇｘを覆う伸縮可能なガイド部材７が設置してある。
【００１２】
前記ガイド部材７は、この発明の第１実施形態ではシート材料を使用し、ガイド部材７の一端は、搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａに固定し、他端を供給量調整装置２側に設けたガイドローラ８に掛回して、その端末部にウエイトＱｗを取付けてある。
【００１３】
また、前記搬送コンベヤ３上には、帯状材料Ｗを成形ドラム６の周長に対応した長さに定尺切断する切断装置９が設置してある。
【００１４】
なお、上記ガイド部材７は、シート状材料に限定されず、ワイヤーや繊維紐等の複数本の紐状材料で構成することも可能であり、この場合、紐状材料は一定の間隔で幅方向に並列させ、その一端を搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａに固定し、他端を供給量調整装置２側に設けたガイドローラ８に掛回して、その端末部にウエイトＱｗを取付けるものである。
【００１５】
この発明は、上記のように構成され、帯状材料Ｗの通常の供給時は、材料巻付けドラム５から巻出した帯状材料Ｗを供給量調整装置２で成形ドラム６側に供給する供給量を調整しながら送り出し、帯状材料Ｗを切断装置９により定尺切断するまでは、図２に示すように、搬送コンベヤ１は供給量調整装置２側に位置し、定尺切断後には、切断した帯状材料Ｗを載置した状態で成形ドラム６側に移動して帯状材料Ｗを供給する。
【００１６】
この際、上述したように搬送コンベヤ１及びコンベヤフレーム４の移動に伴ってフレーム後端部４ａに接続されたシート状のガイド部材７もウエイトＱｗの重量に抗して成形ドラム６側に引き出されたり、またウエイトＱｗの重量により供給量調整装置２側に引き戻され、帯状材料Ｗの後端側は常にガイド部材７により平面状に保持される。
【００１７】
このようにして、帯状材料Ｗの終端Ｗｘが来た時にも、図３に示すようにガイド部材７のシート状材料により保持される結果、従来のように搬送コンベヤ１のフレーム後端部４ａと供給量調整装置２との間の隙間に垂れ下がって皺が発生したり、また引っ掛かって送り出し不良が生じることがなく、常に精度の高い送り出し作業を行うことが出来る。
【００１８】
【発明の効果】
この発明は、上記のように帯状材料の供給装置と成形ドラムとの間に、帯状材料の供給量を調整する供給量調整装置と、成形ドラムに定尺切断された帯状材料を供給する移動可能な搬送コンベヤとを設置し、前記供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間に、搬送コンベヤの移動に伴って供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間隙を覆う伸縮可能なガイド部材を設置したので、搬送コンベヤ上において帯状材料の後端に皺が発生したり、送り出し不良を有効に防止でき、帯状材料の後端の送り出し精度を向上させることが出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の帯状材料の搬送ガイド装置を実施した装置全体の概略構成図である。
【図２】定尺切断された帯状材料の搬送工程時の説明図である。
【図３】帯状材料終端の送り出し工程の説明図である。
【図４】従来の帯状材料終端の送り出し工程の説明図である。
【符号の説明】
１ 搬送コンベヤ ２ 供給量調整装置
２ａ 複数本のローラ ３ ガイドローラ
４ コンベヤフレーム ４ａ フレーム後端部
５ 材料巻付けドラム ６ 成形ドラム
７ ガイド部材 ８ ガイドローラ
９ 切断装置 Ｗ 帯状材料
Ｗｘ 帯状材料の終端 Ｇ，Ｇｘ 空間部
Ｑｗ ウエイト
Claims (4)
- 帯状材料の供給装置と成形ドラムとの間に、帯状材料の供給量を調整する供給量調整装置と、成形ドラムに定尺切断された帯状材料を供給する移動可能な搬送コンベヤとを設置し、前記供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間に、搬送コンベヤの移動に伴って供給量調整装置と搬送コンベヤの後端部との間隙を覆う伸縮可能なガイド部材を設置して成る帯状材料の搬送ガイド装置。
- 前記ガイド部材の一端を、搬送コンベヤの後端フレームに固定し、他端を供給量調整装置側に設けたガイドローラに掛回してウエイトを取付けた請求項１に記載の帯状材料の搬送ガイド装置。
- 前記ガイド部材が、シート状材料で構成された請求項１または２に記載の帯状材料の搬送ガイド装置。
- 前記ガイド部材が、紐状材料で構成された請求項１または２に記載の帯状材料の搬送ガイド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001001027A JP4175451B2 (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 帯状材料の搬送ガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001001027A JP4175451B2 (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 帯状材料の搬送ガイド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002205857A JP2002205857A (ja) | 2002-07-23 |
| JP4175451B2 true JP4175451B2 (ja) | 2008-11-05 |
Family
ID=18869709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001001027A Expired - Fee Related JP4175451B2 (ja) | 2001-01-09 | 2001-01-09 | 帯状材料の搬送ガイド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4175451B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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| EP3030412B1 (en) * | 2013-08-05 | 2018-11-28 | Pirelli Tyre S.p.A. | Method and apparatus for controlling the delivery of a continuous elongated element in a process for building tyres for vehicle wheels |
| RU2673286C2 (ru) * | 2013-08-05 | 2018-11-23 | Пирелли Тайр С.П.А. | Способ и устройство для управления подачей непрерывного удлиненного элемента в технологическом процессе сборки шин для колес транспортных средств |
| CN106042628B (zh) * | 2016-07-18 | 2018-08-17 | 天津长荣科技集团股份有限公司 | 一种风箱装置及其工作方法 |
-
2001
- 2001-01-09 JP JP2001001027A patent/JP4175451B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002205857A (ja) | 2002-07-23 |
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