JP2003064889A - 住宅および住宅の改装方法 - Google Patents

住宅および住宅の改装方法

Info

Publication number
JP2003064889A
JP2003064889A JP2001256437A JP2001256437A JP2003064889A JP 2003064889 A JP2003064889 A JP 2003064889A JP 2001256437 A JP2001256437 A JP 2001256437A JP 2001256437 A JP2001256437 A JP 2001256437A JP 2003064889 A JP2003064889 A JP 2003064889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
house
living
floor
entrance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001256437A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4851032B2 (ja
Inventor
Jun Kitahara
潤 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2001256437A priority Critical patent/JP4851032B2/ja
Publication of JP2003064889A publication Critical patent/JP2003064889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4851032B2 publication Critical patent/JP4851032B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 将来的に居住空間を二つに分割する場合に、
改装にかかるコストを低く抑えられる住宅、およびこの
住宅の改装方法を提供する。 【解決手段】 住宅Aは、三階建てである。住宅Aに
は、出入り口である玄関2と勝手口5とが設けられてい
る。勝手口5が設けられた一階には、一階において勝手
口5に通じるとともに、一階において玄関2には通じな
い食堂7が設けられている。二階には、玄関2に通じる
とともに食堂7に通じる第1の居間13が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅および住宅の
改装方法に係り、詳細には、将来的に居住空間を二つに
分割する住宅、および、この住宅の改装方法に関する。
【0002】
【背景の技術】従来より、居住者の入れ替えや、居住者
の高齢化、介護が必要になる等の居住者の身体機能の変
化などに対応できるよう、住宅内の居住空間を可変施工
する方法が提案されている。例えば、特開2000−5
4497号公報に記載の可変住空間ユニット集合住宅に
は、初期施工時に、予め可動式間仕切りや可動式収納が
設けられている。入居者が入れ替わった場合や、居住者
が高齢となった場合、介護が必要となった場合などに、
居住者に合わせて可動式間仕切りや可動式収納を移動さ
せることによって、追加施工を行うことなく、使用利便
性を向上できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的な住
宅においては、例えば、子供が独立して、家族の人数が
減少すること等によって生活スタイルが変化した場合
に、住宅内の居住空間が余ってしまい、居住者にとって
広くなりすぎてしまうことがある。この場合に、居住空
間の一部分を賃貸できれば、居住空間を有効利用できる
だけでなく、収入源にもなり、居住者にとってより好ま
しい。
【0004】住宅の一部分を賃貸するには、住宅内の居
住空間を二分する必要があるが、上述の公報のように単
に可動式間仕切りや可動式収納の配置を変化させただけ
では、居住に必要な場所(例えば、玄関などの出入り口
や、部屋など)をそれぞれの居住空間に分配するのは困
難である。このため、新たな出入り口や部屋を追加施工
する必要が生じ、改装に多くのコストがかかってしま
う。
【0005】本発明の課題は、将来的に居住空間を二つ
に分割する場合に、改装にかかるコストを低く抑えられ
る住宅、およびこの住宅の改装方法を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すよう
に、二階建て以上の住宅Aにおいて、出入り口(勝手口
5、玄関2)が少なくとも二箇所に設けられ、少なくと
も一つの出入り口(勝手口5)が設けられた階((a)
に示す一階)に、この階において前記一つの出入り口5
に通じるとともに、この階において前記一つの出入り口
5以外の他の一つの出入り口(玄関2)には通じない第
1の部屋(例えば、食堂7)が設けられ、前記一つの出
入り口5が設けられた階以外の階((b)に示す二階)
に、前記他の出入り口2に通じるとともに前記第1の部
屋7に通じる第2の部屋(例えば、第1の居間13)が
設けられていることを特徴とする。
【0007】ここで、出入り口とは、居住者が住宅に出
入りするために用いるものを意味し、具体的には、例え
ば、玄関2、勝手口5などが含まれる。また、部屋が出
入り口や部屋に通じている場合としては、壁やドア等を
介さずに直接連通している場合はもちろん、ドアや引き
戸などの開閉口を介して連通している場合や、他の部屋
を介して間接的に連通している場合も含むものとする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、一つの出入
り口5が設けられた階に、前記第1の部屋7が設けら
れ、一つの出入り口5が設けられた階以外の階に、前記
第2の部屋13が設けられているので、第1の部屋7と
第2の部屋13とを連通させる箇所、すなわち、第1の
部屋7、第1の部屋7と第2の部屋13との境界15、
第2の部屋13などで居住空間を分断するだけで、住宅
内の居住空間を、一つの出入り口5と第1の部屋7の少
なくとも一部(例えば、図2(a)に示す居間7A)と
を含む居住空間Xと、他の出入り口2と第2の部屋13
の少なくとも一部(例えば、図2(b)に示す台所13
B)とを含む居住空間Yとに分割できる。したがって、
将来的に居住空間を二つに分割する場合に、分割後の居
住空間に出入り口や部屋を新たに施工する手間を省略で
き、改装にかかるコストを低く抑えることができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の住
宅において、他の一つの出入り口は玄関2であり、この
玄関2と第2の部屋13とは階段4で通じていることを
特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、他の一つの
出入り口は玄関2であるので、第1の部屋7と第2の部
屋13とを連通させる箇所で居住空間を分断して、住宅
内の居住空間を二つに分割した場合に、分割後の二つの
居住空間X・Yのうちの一方の居住空間Yにおいて、玄
関2をそのまま流用することができる。また、玄関2と
第2の部屋13とは階段4で通じているので、二つの居
住空間に分割した場合に、玄関2を含む側の居住空間Y
には、少なくとも二つの階(例えば、玄関2が設けられ
た階と、第2の部屋13が設けられた階)が含まれる。
したがって、玄関2を含む側の居住空間Yにおいて、広
い床面積を確保できる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の住宅において、例えば、図1および図2に示すよ
うに、第1の部屋(台所6、食堂7、小部屋9など)が
複数設けられ、少なくとも一つの第1の部屋(小部屋
9)には、将来設置される水廻設備(バスユニット3
0、洗面台31、洗濯機32)に接続すべき水廻管が予
め配設されていることを特徴とする。
【0012】ここで、水廻設備としては、具体的には、
例えば、バスユニット30、洗面台31、洗濯機32
や、流し台、トイレなどが挙げられ、排水や給水が必要
な設備全般が含まれる。また、「水廻管」とは、水廻設
備に接続すべく配管される管全般を意味し、具体的に
は、給水管、排水管等が含まれる。
【0013】請求項3記載の発明によれば、少なくとも
一つの第1の部屋9に前記水廻管が予め配設されている
ので、第1の部屋7と第2の部屋13とを連通させる箇
所で居住空間を分断して、住宅内の居住空間を二つに分
割した場合に、第1の部屋9の前記水廻管が配設されて
いる箇所を含む側の居住空間Xにおいて、水廻管が予め
配設された箇所に水廻設備30・31・32を設置し
て、前記水廻管に接続することができる。すなわち、分
割後の居住空間Xに水廻設備30・31・32を設置す
るものとしても、水廻管の配管工事を行う必要がないの
で、改装時にかかる手間やコストをより少なく抑えるこ
とができる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の住宅において、第2の部屋(第1の居間
13、第2の居間14、便所19など)が複数設けら
れ、少なくとも一つの第2の部屋(第1の居間13)に
は、将来設置される水廻設備(流し台38a)に接続す
べき水廻管が予め配設されていることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明によれば、少なくとも
一つの第2の部屋13に前記水廻管が予め配設されてい
るので、第1の部屋7と第2の部屋13とを連通させる
箇所で居住空間を分断して、住宅内の居住空間を二つに
分割した場合に、第2の部屋13の前記水廻管が配設さ
れている箇所を含む側の居住空間Yにおいて、水廻管が
予め配設された箇所に水廻設備38aを設置して、前記
水廻管に接続することができる。すなわち、分割後の居
住空間Yに水廻設備38aを設置するものとしても、水
廻管の配管工事を行う必要がないので、改装時にかかる
手間やコストをより少なく抑えることができる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の住宅を改装して、この住宅を二つの居住
空間に分割する住宅の改装方法であって、第1の部屋
(食堂7)、第1の部屋7と第2の部屋(第1の居間1
3)との境界15、第2の部屋13、の少なくとも一つ
に間仕切り壁35・36を設けて、居住空間を二つに分
断することを特徴とする。
【0017】請求項5記載の発明によれば、第1の部屋
7、第1の部屋7と第2の部屋13との境界15、第2
の部屋13、の少なくとも一つに設けられた間仕切り壁
35・36により、住宅内が二つの居住空間X・Yに分
割される。これにより、分割後の居住空間X・Yに、少
なくとも一つの出入り口(一つの出入り口5、他の一つ
の出入り口2)と、少なくとも一つの部屋の一部(例え
ば、図2に示す居間7A、台所13B)とがそれぞれ分
配される。したがって、間仕切り壁35・36を施工す
るだけで居住空間を二つに分割できるとともに、分割後
の居住空間に出入り口や部屋を新たに施工する手間を省
略できるので、改装にかかるコストを低く抑えることが
できる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項3または4
記載の住宅を改装して、この住宅を二つの居住空間に分
割する住宅の改装方法であって、第1の部屋7、第1の
部屋7と第2の部屋13との境界15、第2の部屋1
3、の少なくとも一つに間仕切り壁35・36を設け
て、居住空間を二つに分断し、水廻管が予め配設された
部屋9・13に、水廻設備30・31・32・38aを
設置し、この水廻設備30・31・32・38aを前記
水廻管に接続することを特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明と同様に、間仕切り壁35・36を設けるだけ
で二つの居住空間に分割でき、また、分割後の居住空間
に出入り口や部屋を新たに施工する手間を省略できる。
さらに、請求項6記載の発明によれば、水廻管が予め配
設された部屋9・13に、水廻設備30・31・32・
38aが設置され、これらが前記水廻管に接続される。
すなわち、分割後の居住空間X・Yに水廻設備30・3
1・32・38aを設置する際に、水廻管の配管工事を
行う必要がないので、改装時にかかる手間やコストをよ
り少なく抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1に示すように、本発明の
実施の形態例の住宅Aは、三階建てであり、一世帯一家
族用に構築されたものである。住宅Aは、将来的に改装
して、居住空間を二つに分割することを前提に構築され
ている。以下、玄関2(図1(a)に図示)が設けられ
ている側(図中の下側)を住宅Aの前側として、構成を
説明する。
【0021】図1(a)に示すように、住宅Aの一階部
分には、住宅Aの前側から後側へ連通するカーポート1
が設けられている。カーポート1の右側前方には、住宅
Aの出入り口である玄関2が配置されている。玄関2に
は、住宅Aの前方の壁A1付近に設けられた玄関ドア2
aを介して、カーポート1から出入りできるようになっ
ている。玄関2は玄関土間2bを備え、この玄関土間2
bに隣接して、玄関ホール3が配置されている。また、
玄関ホール3の後側には、一階と二階との間を行き来す
るための階段4が配置されている。
【0022】また、カーポート1の左側には、一階の略
中央部に、住宅Aの出入り口である勝手口5が配置され
ている。勝手口5には、勝手口ドア5aを介して、カー
ポート1から出入りできるようになっている。勝手口5
の左側前方には、勝手口5に隣接して、台所6が配置さ
れている。また、台所6の左側には、カウンタ6aを介
して、食堂7が配置されている。カウンタ6aは、壁A
1から後側へ延在するように配置され、カウンタ6aの
後側には、台所6と食堂7とを行き来するための通路8
が設けられている。
【0023】また、台所6の後側には、通路8および勝
手口5に隣接して、小部屋9が配置されている。小部屋
9には、通路8からドア9aを介して出入りできるよう
になっている。小部屋9には、将来設置される水廻設備
であるバスユニット30、洗面台31、洗濯機32(図
2(a)に図示)に接続すべき図示しない給水管、排水
管(水廻管)が、外部から見えないように予め配設され
ている。具体的には、給水管や排水管をバスユニット3
0、洗面台31、洗濯機32に接続するための接続部
が、給水管や排水管とともに、小部屋9の床面や壁面に
配設されている。なお、小部屋9には、バスユニット、
洗面台、洗濯機は設置されていない。
【0024】また、通路8の後側には、通路8、小部屋
9および食堂7に隣接して、便所10が配置されてい
る。便所10には、通路8からドア10aを介して出入
りできるようになっている。また、食堂7は、二階部分
に設けられた吹き抜け11(図1(b)に図示)に連通
している。また、食堂7には、壁A1に隣接して、一階
と二階との間を行き来するための階段12が配置されて
いる。
【0025】ここで、上述の台所6、小部屋9、便所1
0、および食堂7は、一階において勝手口(一つの出入
り口)5に通じるとともに、一階において玄関(他の一
つの出入り口)2には通じない部屋(第1の部屋)であ
る。
【0026】図1(b)に示すように、二階の略中央に
は、第1の居間13が配置されている。第1の居間13
の右側には、第2の居間14が配置されている。第2の
居間14は、住宅Aの後方の壁A2付近で、上述の階段
4に連続している。また、第1の居間13は、住宅Aの
前方の壁A1付近で、上述の階段12に連続している。
【0027】第1の居間13には、将来設置される水廻
設備である流し台38a(図2(b)に図示)に接続す
べき図示しない給水管、排水管が、外部から見えないよ
うに予め配設されている。具体的には、給水管や排水管
を流し台38aに接続するための接続部が、給水管や排
水管とともに、第1の居間13後部の床面や壁面に配設
されている。なお、第1の居間13には、流し台は設置
されていない。
【0028】また、第1の居間13の左側には、吹き抜
け11が設けられている。吹き抜け11と第1の居間1
3との境界15の一部には、開口部が設けられており、
窓11aから第1の居間13内へ光を採り入れることが
できるようになっている。また、第1の居間13の右側
前方には、壁A1から二階の略中央まで延出する突出壁
16が設けられている。
【0029】また、第2の居間14の右側には、二階と
三階とを行き来するための階段17が配置されている。
この階段17の下り口には、第2の居間14に連続する
ように階段ホール18が配置されている。
【0030】また、突出壁16の右側には、第1の居間
13および第2の居間14に隣接して、便所19が配置
されている。便所19には、ドア19aを介して第2の
居間14から出入りできるようになっている。また、便
所19の右側には、第2の居間14および便所19に隣
接して、脱衣所兼洗面所20が配置されている。脱衣所
兼洗面所20には、ドア20aを介して第2の居間14
から出入りできるようになっている。
【0031】また、脱衣所兼洗面所20の右側には、脱
衣所兼洗面所20に隣接して浴室21が配置されてい
る。浴室21には、ドア21aを介して、脱衣所兼洗面
所20から出入りできるようになっている。ここで、上
述した第1の居間13、第2の居間14、便所19、脱
衣所兼洗面所20、浴室21は、階段4を介して玄関2
に通じるとともに、階段12を介して食堂7や台所6等
に通じる部屋(第2の部屋)である。
【0032】図1(c)に示すように、三階には、子供
部屋22と夫婦の寝室23とが前後に隣接して配置され
ている。子供部屋22および寝室23の左側には、ベラ
ンダ24が配置されている。ベランダ24には、それぞ
れ窓22a・23aを介して、子供部屋22、寝室23
から行き来できるようになっている。また、階段17の
下り口には、階段ホール25が設けられている。階段ホ
ール25から、ドア22b・23bを介して、子供部屋
22、寝室23にそれぞれ出入りできるようになってい
る。また、子供部屋22の左側には、クローゼット26
が配置されている。クローゼット26には、引き戸26
aを介して、子供部屋22から出入りできるようになっ
ている。
【0033】次に、上述の住宅Aを改装して、居住空間
を二つに分割する住宅の改装方法について、説明する。
【0034】一階においては、小部屋9内において、図
2(a)に示すように、右側にバスユニット30を、左
側に洗面台31、洗濯機32をそれぞれ設置する。ここ
で、図2は、図1に示す住宅Aを改装した後の状態を示
す図面であり、図1と同様の構成については、同じ符号
を付している。また、バスユニット30、洗面台31、
洗濯機32のそれぞれを、予め小部屋9に配設しておい
た給水管および排水管の接続部に接続する。これによ
り、バスユニット30、洗面台31、洗濯機32による
給排水を行うことが可能になる。また、小部屋9を左右
に分割する間仕切り壁33を設けるとともに、分割され
た左右の空間を行き来するためのドア33aを設ける。
以上のようにして、小部屋9を、浴室9Aと脱衣所兼洗
面所9Bに改装する。
【0035】また、食堂7に配置されていた家具や、そ
の他の図示しない機器などを、例えば、ソファ34など
の居間用の家具に入れ替えるなどして、食堂7を居間7
Aに改装する。また、カーポート1を改装して、勝手口
5と玄関2とに共通のポーチ1Aを施工する。
【0036】二階においては、第1の居間13と吹き抜
け11との境界15、および、第1の居間13に、図2
(b)に示す間仕切り壁35・36をそれぞれ設置す
る。間仕切り壁35は、壁A2から前方へ向けて、境界
15の略中央まで延出するように設置する。また、間仕
切り壁36は、間仕切り壁35と、突出壁16との端部
どうしを連結して、第1の居間13を前後に二分割する
ように設置する。これにより、第1の居間13の前部と
後部との間で行き来できないようになるとともに、第1
の居間13の後部側から、第1の居間13の前部や、吹
き抜け11が見えないようになる。
【0037】また、第1の居間13内の間仕切り壁36
よりも前側の空間において、例えば、ベッド37などの
家具等を配設して、寝室13Aに改装する。また、間仕
切り壁36よりも後側の空間において、流し台38aを
含むシステムキッチン38や、テーブル39などの家具
を配設して、台所13Bに改装する。このとき、流し台
38aを、予め第1の居間13に配設しておいた給水管
および排水管の接続部に接続する。これにより、流し台
38aによる給排水を行うことが可能になる。上述のよ
うにして、住宅Aを図2に示す住宅Bに改装する。な
お、小部屋9や、食堂7、第1の居間13等の改装施工
順は、上述の説明順序に限定されるものではなく、適宜
に施工順を変更設定可能である。
【0038】改装後の住宅Bは、改装前の住宅Aと異な
り、二世帯二家族用の住宅となっている。すなわち、間
仕切り壁35・36を介して、二つの居住空間X・Yに
分割されており、片方の居住空間Xには、勝手口5と、
台所6、浴室9A、脱衣所兼洗面所9B、便所10、居
間7A、寝室13Aの各部屋が含まれている。また、他
方の居住空間Yには、玄関2と、台所13B、第2の居
間14、便所19、脱衣所兼洗面所20、浴室21、子
供部屋22、寝室23、クローゼット26の各部屋が含
まれている。
【0039】以上のように、本実施の形態例の住宅Aお
よび住宅の改装方法によれば、間仕切り壁35・36を
設けるだけで、住宅内を二つの居住空間X・Yに分割で
き、これらの居住空間X・Yに、出入り口である勝手口
5と玄関2と、台所6や第2の居間14などの部屋と
を、それぞれ分配できる。したがって、分割後の居住空
間X・Yに、出入り口や部屋を新たに施工する手間を省
略できるので、一世帯一家族用の住宅Aを容易に二世帯
二家族用の住宅Bにすることができ、改装にかかるコス
トを低く抑えることができる。そして、分割後の居住空
間X・Yの一方(例えば、居住空間X)を賃貸すること
ができ、居住空間を有効利用できるとともに、居住者の
収入源とすることができる。
【0040】また、分割後の居住空間Yに玄関2が含ま
れるので、この玄関2を、居住空間Yにおいてそのまま
流用することができる。また、玄関2と、第2の居間1
4および台所13Bは階段4で通じており、居住空間Y
には一階部分と二階部分とが含まれるので、玄関2を含
む居住空間Y側を、住宅Aの元からの居住者が用いる居
住空間とし、この居住空間Yにおいて、広い床面積を確
保することができる。
【0041】また、小部屋9や、第1の居間13には、
予め給水管や排水管が配設されているので、住宅Aを改
装して、小部屋9や第1の居間13に、バスユニット3
0、洗面台31、洗濯機32、流し台38aなどの水廻
設備を設置する際に、配管工事を行う必要がない。よっ
て、改装時にかかる手間やコストを少なく抑えることが
できる。
【0042】また、分割後の居住空間Xには、食堂7と
その上方の吹き抜け11とが含まれているので、吹き抜
け11部分をそのまま残した状態で、居住空間Xを賃貸
することができる。また、玄関ドア2aは、住宅Aの前
方の壁A1付近に、勝手口ドア5aは、一階の略中央部
付近にそれぞれ設けられているので、住宅Aを二つの居
住空間X・Yに分割して、居住空間Xを他の世帯に賃貸
した場合に、居住空間Yの居住者が玄関2からポーチ1
Aに出る際に、勝手口5からポーチ1Aに出た居住空間
Xの居住者と正面からかち合うのを防止することができ
る。
【0043】なお、以上の実施の形態においては、間仕
切り壁35・36を、第1の居間13と吹き抜け11と
の境界15と、第1の居間13とにそれぞれ設けるもの
としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、間
仕切り壁を、例えば、第1の居間13と第2の居間14
との境界に設けたり、第2の居間14を二分するように
設けたり、第1の居間13と吹き抜け11との境界15
に階段12と第1の居間13とが連続しないように設け
たり、台所6と食堂7との境界に設けたりして、居住空
間を二つに分断するようにしても良い。この場合にも、
出入り口(勝手口5、玄関2)と、少なくとも一つの部
屋もしくはその一部を、分割後の居住空間にそれぞれ分
配できるので、改装時に新たに出入り口や部屋を追加施
工するのを省略でき、改装にかかるコストを低く抑える
ことができる。
【0044】また、二階と三階とを行き来するための階
段をさらに設け、改装時に二階と三階それぞれに間仕切
り壁を設けるものとしても良い。例えば、第1の居間1
3と、寝室23とを行き来するための階段をさらに設
け、改装時に、第1の居間13と第2の居間14との境
界に間仕切り壁を設けるとともに、寝室23のドア23
bに代えて間仕切り壁を設けることによって、居住空間
を二つに分割することができる。
【0045】また、住宅Aの改装の際に、予め給水管や
排水管が配設された小部屋9、第1の居間13に、バス
ユニット30、洗面台31、洗濯機32、および流し台
38aを含むシステムキッチン38を設置するものとし
たが、例えば、トイレ等の他の水廻設備を設置するもの
としても良い。また、小部屋9と第1の居間13に予め
給水管と排水管を配設しておくものとしたが、これに限
らず、給水管や排水管を、食堂7や、第2の居間14、
クローゼット26等の他の部屋に予め配設しておき、改
装時に、これらの部屋に水廻設備を設置するものとして
も良い。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第1の部
屋と第2の部屋とを連通させる箇所で居住空間を分割す
るだけで、住宅内の居住空間を、一つの出入り口と第1
の部屋の少なくとも一部とを含む居住空間と、他の一つ
の出入り口と第2の部屋の少なくとも一部とを含む居住
空間と、に分割できる。したがって、将来的に居住空間
を二つに分割する場合に、分割後の居住空間に出入り口
や部屋を新たに施工する手間を省略でき、改装にかかる
コストを低く抑えられる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、第1
の部屋と第2の部屋とを連通させる箇所で居住空間を分
割した場合に、分割後の一方の居住空間側で、玄関をそ
のまま流用できる。また、玄関を含む分割後の居住空間
において、広い床面積を確保できる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこ
と、居住空間を分割する場合に、水廻設備を第1の部屋
に設置するものとしても、水廻管の配管工事を行う必要
がないので、改装時にかかる手間やコストを少なく抑え
られる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られるのは
勿論のこと、居住空間を分割する場合に、水廻設備を第
2の部屋に設置するものとしても、水廻管の配管工事を
行う必要がないので、改装時にかかる手間やコストを少
なく抑えられる。
【0050】請求項5記載の発明によれば、間仕切り壁
を設けるだけで、容易に二つの居住空間に分割できる。
また、分割後の二つの居住空間それぞれに、少なくとも
一つの出入り口と、少なくとも一つの部屋の一部とをそ
れぞれ分配できるので、分割後の居住空間に出入り口や
部屋を新たに施工する手間を省略でき、改装にかかるコ
ストを低く抑えることができる。請求項6記載の発明に
よれば、分割後の居住空間に水廻り設備を設置する際
に、水廻管の配管工事を行う必要がないので、改装時に
かかる手間やコストをより少なく抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施の形態の住宅を示す図
面であり、(a)は一階を示す間取り図、(b)は二階
を示す間取り図、(c)は三階を示す間取り図である。
【図2】図1中の住宅を改装した後の状態を示す図面で
あり、(a)は一階を示す間取り図、(b)は二階を示
す間取り図、(c)は三階を示す間取り図である。
【符号の説明】
A 住宅 2 玄関(出入り口、他の一つの出入り口) 4 階段 5 勝手口(出入り口、一つの出入り口) 6 台所(第1の部屋) 7 食堂(第1の部屋) 9 小部屋(第1の部屋) 13 第1の居間(第2の部屋) 14 第2の居間(第2の部屋) 15 境界 19 便所(第2の部屋) 30 バスユニット(水廻設備) 31 洗面台(水廻設備) 32 洗濯機(水廻設備) 35 間仕切り壁 36 間仕切り壁 38a 流し台(水廻設備)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二階建て以上の住宅において、 出入り口が少なくとも二箇所に設けられ、 少なくとも一つの出入り口が設けられた階に、この階に
    おいて前記一つの出入り口に通じるとともに、この階に
    おいて前記一つの出入り口以外の他の一つの出入り口に
    は通じない第1の部屋が設けられ、 前記一つの出入り口が設けられた階以外の階に、前記他
    の一つの出入り口に通じるとともに前記第1の部屋に通
    じる第2の部屋が設けられていることを特徴とする住
    宅。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の住宅において、 他の一つの出入り口は玄関であり、 この玄関と第2の部屋とは階段で通じていることを特徴
    とする住宅。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の住宅において、 第1の部屋が複数設けられ、 少なくとも一つの第1の部屋には、将来設置される水廻
    設備に接続すべき水廻管が予め配設されていることを特
    徴とする住宅。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の住宅に
    おいて、 第2の部屋が複数設けられ、 少なくとも一つの第2の部屋には、将来設置される水廻
    設備に接続すべき水廻管が予め配設されていることを特
    徴とする住宅。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の住宅を
    改装して、この住宅を二つの居住空間に分割する住宅の
    改装方法であって、 第1の部屋、第1の部屋と第2の部屋との境界、第2の
    部屋、の少なくとも一つに間仕切り壁を設けて、居住空
    間を二つに分断することを特徴とする住宅の改装方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4記載の住宅を改装し
    て、この住宅を二つの居住空間に分割する住宅の改装方
    法であって、 第1の部屋、第1の部屋と第2の部屋との境界、第2の
    部屋、の少なくとも一つに間仕切り壁を設けて、居住空
    間を二つに分断し、 水廻管が予め配設された部屋に、水廻設備を設置し、こ
    の水廻設備を前記水廻管に接続することを特徴とする住
    宅の改装方法。
JP2001256437A 2001-08-27 2001-08-27 住宅および住宅の改装方法 Expired - Fee Related JP4851032B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001256437A JP4851032B2 (ja) 2001-08-27 2001-08-27 住宅および住宅の改装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001256437A JP4851032B2 (ja) 2001-08-27 2001-08-27 住宅および住宅の改装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003064889A true JP2003064889A (ja) 2003-03-05
JP4851032B2 JP4851032B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=19084251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001256437A Expired - Fee Related JP4851032B2 (ja) 2001-08-27 2001-08-27 住宅および住宅の改装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4851032B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0487358A (ja) * 1990-07-31 1992-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 混成集積回路装置
JP2014001586A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Asahi Kasei Homes Co 二世帯住宅のリフォーム方法
JP2014047558A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Toyota Home Kk 建物
JP2014088667A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Misawa Homes Co Ltd 建物および建物の設計方法
JP2015074948A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 ミサワホーム株式会社 二世帯型住宅
JP2015113616A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 ミサワホーム株式会社 住宅
JP2016199881A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 トヨタホーム株式会社 二世帯住宅
JP2017020182A (ja) * 2015-07-07 2017-01-26 トヨタホーム株式会社 二世帯住宅
JP2018178443A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 トヨタホーム株式会社 住宅

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000320168A (ja) * 1999-05-11 2000-11-21 Haseko Corp 住戸構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000320168A (ja) * 1999-05-11 2000-11-21 Haseko Corp 住戸構造

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0487358A (ja) * 1990-07-31 1992-03-19 Sanyo Electric Co Ltd 混成集積回路装置
JP2014001586A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Asahi Kasei Homes Co 二世帯住宅のリフォーム方法
JP2014047558A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Toyota Home Kk 建物
JP2014088667A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Misawa Homes Co Ltd 建物および建物の設計方法
JP2015074948A (ja) * 2013-10-11 2015-04-20 ミサワホーム株式会社 二世帯型住宅
JP2015113616A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 ミサワホーム株式会社 住宅
JP2016199881A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 トヨタホーム株式会社 二世帯住宅
JP2017020182A (ja) * 2015-07-07 2017-01-26 トヨタホーム株式会社 二世帯住宅
JP2018178443A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 トヨタホーム株式会社 住宅

Also Published As

Publication number Publication date
JP4851032B2 (ja) 2012-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4691194B2 (ja) 衛生設備付き多機能家具
JP2003064889A (ja) 住宅および住宅の改装方法
JP6291152B2 (ja) 戸建て住宅及びその設計方法
JP2000274090A (ja) 住 宅
JP2001311316A (ja) 洗濯室のある住宅
JP5260010B2 (ja) セレクトアプローチホール付賃貸併用住宅
JP3098697U (ja) 戸建て2階型の共同住宅
JPH1037497A (ja) 集合住宅
JPH08120955A (ja) 集合住宅
JP2002115405A (ja) 住宅の室内構造
JP2777582B2 (ja) 住 宅
JP2002129759A (ja) 住 宅
JP2003056188A (ja) 片廊下型集合住宅
JP2569399B2 (ja) 住 宅
JP2002322695A (ja) 住宅及び住宅の配管方法
JP6830020B2 (ja) 住宅
JP6100511B2 (ja) 水廻り部構造及び水廻り部のリフォーム方法
JPH09242352A (ja) 集合住宅
JP2796691B2 (ja) 配管ユニットの配管構造
JP2001164767A (ja) 住 宅
JPH0711784A (ja) 集合住宅
JP2002317566A (ja) 集合住宅における各住戸の基本構造およびその設計方法
JPH0853945A (ja) 水廻りユニット
JPH10220038A (ja) 住 宅
JPH10317688A (ja) 建 物

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071227

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110325

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111011

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111020

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees