JP2014047558A - 建物 - Google Patents

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Shigeo Fujita
重夫 藤田
Koichi Sakata
晃一 坂田
Tahei Matsumoto
太平 松本
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Abstract

【課題】車寄せスペースの上に二階部分を設け、車寄せスペースと共に二階部分を効果的に活用することができる建物を提供する。
【解決手段】車寄せスペース38(貫通部34)の上に二階部分18を設け、車寄せスペース38の上方に水廻り部を設けることによって、車寄せスペース38と共に二階部分18を効果的に活用することができ、車寄せスペース38の上方に水廻り部が設けられることによって、万が一、水廻り部で水漏れが発生した場合でも、一階部分16に設けられた車寄せスペース38は屋外であるため、水漏れによる被害を最小限に抑えることができる構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車寄せスペースが設けられた建物に関する。
車寄せスペースでは、玄関前に車両を停車させた状態で当該車寄せスペースに設けられた屋根部によって雨が避けられるようになっている(例えば特許文献1)。
特開2005−146536号公報
しかしながら、車寄せスペースの上には二階部分は設けられておらず、車寄せスペースの上の空間において利用方法は考慮されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、車寄せスペースの上に二階部分を設け、車寄せスペースと共に当該二階部分を効果的に活用することができる建物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の建物は、一階部分の一部を貫通し、少なくとも車両が駐車可能な広さを有する貫通部と、前記貫通部の上方を含んで二階部分が設けられ、前記二階部分において当該貫通部の上方に設けられた水廻り部と、を有している。
請求項1に記載の建物では、一階部分の一部を貫通する貫通部が設けられている。この貫通部は少なくとも車両が駐車可能な広さを有しているため、貫通部を例えば車庫として利用することができる。また、貫通部の上方を含んで二階部分が設けられており、当該二階部分において貫通部の上方に水廻り部が設けられている。このため、万が一、当該水廻り部で水漏れが発生した場合でも、一階部分に設けられた貫通部は屋外であるため、水漏れによる被害を最小限に抑えることができる。
請求項2に記載の建物は、請求項1に記載の建物において、前記水廻り部には浴室が設けられている。
請求項2に記載の建物では、水廻り部に浴室が設けられることによって、当該浴室が一階部分に設けられた場合と比較して風が通りやすくなるため、浴室の湿気を屋外に逃がし易くすることができる。
請求項3に記載の建物は、請求項2に記載の建物において、前記貫通部の側部を構成する一対の側壁のうち前記浴室の下方に設けられた収納部と、前記収納部内に設置された給湯器と、を有している。
請求項3に記載の建物では、貫通部の側部を構成する一対の側壁のうち浴室の下方には収納部が設けられており、当該収納部内には給湯器が設置されている。このため、給湯器は建物外部に露出しないことになる。また、浴室と給湯器とを近接させて配置することができる。
請求項4に記載の建物は、請求項2又は請求項3に記載の建物において、前記水廻り部にはキッチンが設けられている。
請求項4に記載の建物では、水廻り部に浴室だけでなくキッチンが設けられることによって、浴室及びキッチンを給湯器に近接させることができる。このため、浴室とキッチンとが離れた位置に設けられた場合と比較して、浴室及びキッチンと給湯器とを接続させる配管の長さを短くすることができる。
請求項5に記載の建物は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の建物において、前記二階部分において、前記水廻り部はスキップフロアとなって、当該水廻り部のフロアレベルが他の部屋のフロアレベルよりも低くなるように設定されている。
請求項5に記載の建物では、二階部分において、水廻り部のフロアレベルが他の部屋のフロアレベルよりも低くなるように設定されているため、鉛直方向に沿って配設される水廻り部に接続される給水管などの配管の長さをその分短くすることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の建物は、車寄せスペースの上に二階部分を設け、当該二階部分に水廻り部を設けることによって、車寄せスペースと共に当該二階部分を効果的に活用することができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の建物は、二階部分に浴室を設けることによって、浴室からの眺望が良くなる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の建物は、浴室と給湯器とを接続させる配管距離を短くすることができ、短い時間で給湯が可能になる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の建物は、水廻りの施工効率が向上すると共に、水廻りのメンテナンスが容易である、という優れた効果を有する。
請求項5に記載の建物は、配管の長さを短くすることでコストダウンを図ることができる、という優れた効果を有する。
本実施の形態に係る建物としての住宅を示す斜視図である。 (A)は、図1に示される住宅の一階部分の間取り図であり、(B)は、図1に示される住宅の二階部分の間取り図である。 本実施の形態に係る建物としての住宅の車寄せスペースを示す正面図である。 本実施の形態に係る建物としての住宅の水廻り部の配管を示す概略斜視図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る建物について説明する。
図1には、本実施形態に係る建物としての住宅10の斜視図が示されている。なお、本発明の適用対象となる建物としてまず鉄骨軸組み工法が挙げられるが、これ以外の工法(例えば、ユニット工法等)であっても勿論良い。
(建物の構成)
例えば、図1に示されるように、この住宅10は角地に設けられており、2面の道路12、14に面している。また、住宅10は二階建てとなっており、一階部分16及び二階部分18に居住スペース20、22(図2(A)、(B)参照)がそれぞれ設けられている。ここで、図2(A)には、住宅10の一階部分16の間取り図が示されており、図2(B)には、住宅10の二階部分18の間取り図が示されている。
図2(A)、(B)に示されるように、一階部分16の居住スペース20及び二階部分18の居住スペース22はそれぞれ平面視で長方形状に形成されており、一階部分16の居住スペース20は、道路12に対して略直交し、かつ道路14に対して略平行に設けられている。そして、二階部分18の居住スペース22は、一階部分16の居住スペース20に対して略直交した状態で配置され、居住スペース22の一端側が居住スペース20から張り出した状態で形成されている。
次に、各階の間取りの一例について説明する。
<一階部分16>
図2(A)、(B)に示されるように、一階部分16の居住スペース20から張り出した二階部分18の居住スペース22の一端側の一階部分には、道路14と平行に配置された収納部24が設けられている。
また、収納部24と対向する側壁26にはアルコーブ28が形成されており、当該アルコーブ28内に玄関扉としての玄関ドア30が設けられている。玄関ドア30は幅方向の一端部に設けられたヒンジ部30Aを軸部として回動可能に設けられている。なお、アルコーブ28は必ずしも必要ではなく、また、玄関ドア30が引き戸であっても良い。
図3に示されるように、アルコーブ28と収納部24との間には、車両32が駐車可能なスペースを有する貫通部34が設けられており、貫通部34の上方には二階部分18が設けられている。この二階部分18が貫通部34の天井壁36を構成する。つまり、この住宅10ではいわゆる車寄せスペース38が設けられている。
また、図2(A)、(B)に示されるように、一階部分16の居住スペース20では、この玄関ドア30に対向して(玄関ドア30の内側に)玄関ホール40が設けられている。この玄関ホール40の建物正面側には居室42が設けられており、居室42の隣には、開閉ドア44によって連通可能とされる納戸46が設けられている。そして、居室42及び納戸46が建物正面側に配置されている。また、ここでは、居室42の建物正面側(道路12側)には、二階部分18まで延びるファサードウォール50が設けられており、住宅10の美観を向上させている。
また、玄関ホール40の奥方には、廊下52及び階段54が設けられている。そして、二階へ続く階段54の階段下のデッドスペースを利用してトイレ56が設けられている。廊下52は居住スペース20の奥方へ繋がっており、廊下52を間において、その両側には子供部屋58や寝室60等の居室がそれぞれ設けられている。
廊下52と子供部屋58及び寝室60との間には開閉ドア62がそれぞれ設けられており、開閉ドア62によって各空間が区画可能とされる。また、廊下52の突き当たりには、居間64が設けられており、居間64にはクローゼット66が設けられている。なお、寝室60及び居間64に面して庭68が設けられており、この庭68は貫通部34と繋がっている。
<二階部分18>
二階部分18の居住スペース22では、階段54の隣にトイレ74が設けられており、トイレ74及び階段54の奥方には、リビングダイニング76が設けられている。このリビングダイニング76は、リビングルーム、ダイニングルーム及び水廻り部78としてのキッチン80が1つの空間で繋がった開放的な空間とされており、キッチン80は貫通部34の上方に設けられている。なお、リビングルーム、ダイニングルーム及びキッチン80は、セパレート形式であっても良い。
リビングダイニング76の奥方には、収納部24を含む貫通部34の上方に、水廻り部78としての浴室82、洗面室84及びトイレ86が設けられており、浴室82、洗面室84及びトイレ86は、貫通部34における貫通方向に沿って順番に配置されている。なお、ここでは、洗面室84のみにリビングダイニング76と連通可能となる開閉ドア87が設けられており、当該洗面室84を経由して、浴室82又はトイレ86への進入が可能となる。また、浴室82及びトイレ86には、それぞれ小窓89が設けられており、外気を取り込むことができるようになっている。
また、図4に示されるように、浴室82、洗面室84及びトイレ86は、スキップフロア88となっており、浴室82、洗面室84及びトイレ86のフロアレベルL1は、他の部屋としてのリビングダイニング76のフロアレベルL2よりも低くなるように設定されている。
ところで、本実施形態では、収納部24内には、エコキュート等の給湯器90及び蓄電池92(図1参照)が収容可能とされている。給湯器90には給水用ヘッダ90A、給湯用ヘッダ90Bがそれぞれ接続されており、当該給水用ヘッダ90A、給湯用ヘッダ90Bを介して、給湯器90とキッチン80(図2(B)参照)、浴室82、洗面室84及びトイレ86とが、それぞれ給水管94、給湯管96に接続されている。なお、給湯器90は蓄電池92と電気的に接続されており、給湯器90における給湯タンクの保温等に利用可能とされる。
一方、図1に示されるように、住宅10の屋根98には太陽光パネル100が取り付けられており、当該太陽光パネル100は、図示しないパワーコンディショナー及び分電盤に電気的に接続されている。この分電盤には蓄電池92が電気的に接続されており、分電盤を介して蓄電池92が充電可能とされる。また、蓄電池92に充電された電力は、分電盤を介して電気機器(図示省略)に供給される。
(建物の作用・効果)
図1及び図2(A)、(B)に示されるように、本実施形態では、一階部分16の一部を貫通する貫通部34が設けられており、当該貫通部34の側部を構成する一階部分16の側壁26には、玄関ドア30が設けられている。このため、玄関ドア30周りは直接風雨にさらされず、貫通部34は車寄せスペース38としての利用が可能である。
つまり、車両32を乗降する際に乗員が雨に濡れないようにすることができる。また、玄関ドア30周りが風雨にさらされないため、玄関ドア30の劣化を抑制することができる。さらに、貫通部34は少なくとも車両32が駐車可能な広さを有しているため、当該貫通部34を例えば車庫として利用することができる。また、玄関ドア30と対向する位置には収納部24が設けられているため、例えば収納部24内に収納された収納物を出入れする際にも当該収納物が雨に濡れないようにすることができる。
ここで、本実施形態では、図4に示されるように、車寄せスペース38(貫通部34)の上に二階部分18を設け、当該車寄せスペース38の上方に水廻り部78を設けることによって、車寄せスペース38と共に当該二階部分18を効果的に活用することができる。つまり、車寄せスペース38の上方に水廻り部78が設けられることによって、万が一、当該水廻り部78で水漏れが発生した場合でも、一階部分16に設けられた車寄せスペース38は屋外であるため、水漏れによる被害を最小限に抑えることができる。
また、浴室82は収納部24を含む貫通部34の上方に設けられている。このため、当該浴室82が一階部分16に設けられた場合と比較して、風が通りやすくなるため、屋外に湿気を逃がし易くすことができる。さらに、二階部分18に浴室82を設けることによって、浴室82からの眺望が良く、快適な空間を得ることができる。
また、浴室82は収納部24の上方に設けられている。収納部24内には給湯器90が収納されているため、当該浴室82と給湯器90とを近接させた状態でそれぞれ配置することができる。このため、浴室82と給湯器90とを接続させる給水管94及び給湯管96の配管距離を短くすることができる。このため、短い時間で浴室82の蛇口やシャワーへの給湯が可能になる。また、給水管94及び給湯管96の配管距離を短くすることで、コストダウンを図ることができる。
また、水廻り部78として、浴室82だけでなく洗面室84、トイレ86及びキッチン80(図2(B)参照)が設けられることによって、洗面室84、トイレ86及びキッチン80も給湯器90に近接させることができる。このため、浴室82、洗面室84等とキッチン80とがそれぞれ離れた位置に設けられた場合と比較して給水管94及び給湯管96の配管距離を短くすることができる。また、水廻り部78として、浴室82、洗面室84、トイレ86及びキッチン80等を給湯器90に近接させることで、水廻りの施工効率が向上すると共に、水廻りのメンテナンスが容易である。
さらに、浴室82、洗面室84及びトイレ86の下方は、車寄せスペース38(貫通部34)である。このため、浴室82、洗面室84及びトイレ86をスキップフロア88として、浴室82、洗面室84及びトイレ86のフロアレベルL1をリビングダイニング76のフロアレベルL2よりも低くなるように設定することができる。これによって、貫通部34の天井壁36は図3の点線で示される高さとなる。つまり、給湯器90は浴室82、洗面室84及びトイレ86にそれぞれ接続されるが、鉛直方向に沿って配設される給水管94及び給湯管96の配管の長さをその分短くすることができ、コストダウンを図ることができる。
一方、給湯器90及び蓄電池92は、収納部24内に収納されているため、住宅10の外部に露出しない。このため、住宅10の外部をすっきりさせ、美観を向上させることができる。
また、蓄電池92は収納部24内に収納されているため、太陽光パネル100(図1参照)やパワーコンディショナー及び分電盤の配線を収納部24側に配策させることによって、配線距離を短くすることができ、電力負荷を抑制することができる。
なお、本実施形態では、収納部24内に給湯器90及び蓄電池92が設置されているが、当該収納部24、蓄電池92は必ずしも必要ではない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 住宅
16 一階部分
18 二階部分
24 収納部
26 側壁
34 貫通部
78 水廻り部
80 キッチン(水廻り部)
82 浴室(水廻り部)
84 洗面室(水廻り部)
86 トイレ(水廻り部)
88 スキップフロア
90 給湯器
L1 フロアレベル

Claims (5)

  1. 一階部分の一部を貫通し、少なくとも車両が駐車可能な広さを有する貫通部と、
    前記貫通部の上方を含んで二階部分が設けられ、前記二階部分において当該貫通部の上方に設けられた水廻り部と、
    を有する建物。
  2. 前記水廻り部には浴室が設けられている請求項1に記載の建物。
  3. 前記貫通部の側部を構成する一対の側壁のうち前記浴室の下方に設けられた収納部と、
    前記収納部内に設置された給湯器と、
    を有する請求項2に記載の建物。
  4. 前記水廻り部にはキッチンが設けられている請求項2又は請求項3に記載の建物。
  5. 前記二階部分において、前記水廻り部はスキップフロアとなって、当該水廻り部のフロアレベルが他の部屋のフロアレベルよりも低くなるように設定されている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の建物。
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