JP2003061386A - 同期電動機駆動システム - Google Patents

同期電動機駆動システム

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    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
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    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/20Arrangements for starting
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/34Modelling or simulation for control purposes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高調波などを重畳することなく、制御系統を
安定させ、騒音を増大させず、低速域から高速域までを
連続した方法により制御し、ベクトル制御型センサレス
方式を実現する手段を備えた同期電動機駆動システムを
提供する。 【解決手段】 同期電動機5の磁極軸d軸上のインダク
タンスをLd,磁極軸d軸に直交する軸であるq軸上の
インダクタンスをLq,モータの発電定数をKe,d軸の
電流指令値をId*,q軸上の電流指令をIq*,制御上の
仮定dc軸上の電流検出値をIdc,仮定dc軸に直交す
る仮定qc軸上の電流検出値をIqcとしたとき、同期電
動機5の回転数指令が零以外のすべての回転数範囲にお
いて、Ld,Lq,Ke,Id*,Iq*,Idc,Iqcを用い
てd-q軸とdc-qc軸との軸誤差Δθを推定演算する
軸誤差演算手段14を設けた。突極性の有無に無関係
に、低速域から高速域までの広範囲にわたる位置センサ
レス制御を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同期電動機駆動シ
ステムに係り、特に、同期電動機の回転速度および磁極
位置を検出するセンサを用いずに、高精度・高性能な同
期電動機駆動システムを実現する制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】同期電動機の回転速度および磁極位置を
検出することなく、同期電動機を制御する方法は、これ
まで多数開発されている。この種の制御方法は、大きく
二種類に分類できる。
【0003】第一の制御方法は、同期電動機の速度・位
置センサ付きベクトル制御に基づいた制御方法であり、
速度・位置センサを用いる代わりに、磁極位置推定器お
よび速度推定器を設ける。例えば、文献1:発明者ら:
坂本潔=岩路善尚=遠藤常博「No.SPC-00-67:軸誤差の
直接推定によるIPMモータの位置センサレス制御」
『電気学会半導体電力変換/産業電力電気応用合同研究
会資料』(2000/11)などの方法が知られている。この方
式はベクトル制御型センサレス方式と呼ばれている。
【0004】第二の制御方法は、V/F制御方式と呼ば
れる制御方法であり、同期電動機を開ループで制御す
る。
【0005】ベクトル制御型センサレス方式の場合、位
置・速度センサがないことを除けば、制御系統の構成自
体は、センサ付きのベクトル制御方式と同じ構成である
から、高性能な同期電動機ドライブシステムを実現でき
る。
【0006】図15は、同期電動機の磁極軸を基準とし
たd-q座標軸と制御上の仮定軸dc-qc軸との関係を
ベクトルで示す図である。ベクトル制御は、図15に示
すように、同期電動機の磁極軸をd軸,それに直交する
軸をq軸とし、各々の軸上で同期電動機の印加電圧およ
び電流を適切に制御して、同期電動機性能を最大限に活
かした高性能な制御を実現する。このベクトル制御型セ
ンサレス方式によれば、トルクの線形化や効率の最大化
が可能になる。
【0007】ベクトル制御型センサレス方式の場合は、
制御上のd-q軸を仮定してdc-qc軸とし、実際のd
-q軸との偏差(軸誤差)Δθを推定演算し、これが零に
なるようにdc-qc軸位相を調整している。したがっ
て、ベクトル制御型センサレス方式の場合、制御性能を
決める上で、軸誤差Δθの推定方法が最も重要な要素と
なる。
【0008】これまでの公知例としては、同期電動機の
回転速度域に応じて、いくつかの軸誤差Δθの推定方法
が提案されており、実際には、それらの制御方法を併用
して全速度域をカバーしている。
【0009】一方、V/F制御方式の場合は、速度や電
流の自動調整部を持たず、同期電動機への印加電圧を決
定する。その従来例としては、特開2000-2366
94号公報に記載された制御方法などが挙げられる。V
/F制御の場合、ベクトル制御型センサレス方式とは異
なり、磁極軸などを推定しない。そのため、制御系統の
構成は、極めて単純化される。ただし、駆動中に負荷が
急変すると、過渡振動などが生じる場合がある。これを
抑制するために、特開2000-236694号公報で
は、電流検出値から速度を補正する制御方式を提案して
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ベクトル制御型センサ
レス方式の場合、同期電動機の駆動速度に応じて、セン
サレス方式を切り替える必要がある。文献1における方
法は、原理的には、同期電動機の速度起電圧から軸誤差
Δθを推定演算する方法であり、中・高速域でしか実現
できないという問題がある。特開平8-308286な
どにおける方法にも、同様の問題がある。
【0011】一方、低速域におけるセンサレス方式とし
ては、同期電動機のインダクタンスの差(突極性)を利用
する方法が多数提案されている。例えば、特開平7-2
45981号公報に記載されているように、電圧指令に
高調波を重畳し、その結果生じる高調波電流成分から軸
誤差を演算する方法がある。
【0012】しかし、この方法では、高調波を重畳する
必要があるため、同期電動機電流に脈動成分が発生し、
同期電動機の効率が著しく低下する。また、重畳波によ
る電磁騒音が大きくなる。特に、軸誤差を高感度に検出
するには、重畳波の注入量を増やす必要があるので、こ
れらの課題の解決と制御の高性能化とは、両立が困難で
ある。
【0013】また、同期電動機の突極性を利用している
ために、非突極型の同期電動機には適用できない。さら
に、低速域方式と中・高速域方式と併用する場合には、
速度に応じて方式を切り替える必要があり、切り替えに
伴い発生するショックの問題も残る。
【0014】これに対して、V/F制御の場合は、単一
の制御系統の構成で低速域から高速域まで同期電動機を
駆動できる。
【0015】しかし、V/F制御では、基本的に同期電
動機内のd-q軸と制御上のdc-qc軸とは一致してい
ないので、高性能な制御を実現することは困難である。
例えば、回転数指令の変化に対する高速応答化,トルク
の線形制御,効率最大制御などを実現することが難し
く、負荷トルク変動などの外乱によって振動や過電流な
どの不具合が発生する恐れがある。
【0016】本発明の目的は、高調波などを重畳するこ
となく、制御系統を安定させ、低速域から高速域までを
連続した方法により制御し、ベクトル制御型センサレス
方式を実現する手段を備えた同期電動機駆動システムを
提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、同期電動機
内の磁極軸と、制御上の磁極軸との偏差である軸誤差Δ
θを同期電動機の駆動電流指令と、同期電動機の電流検
出値と、同期電動機のインダクタンス定数と、同期電動
機の発電定数の関数として演算する手段を設け、前記軸
誤差演算手段を、前記同期電動機の零以外の全速度域で
適用して軸誤差を演算し、前記軸誤差に基づいて、前記
制御上の磁極軸を補正するとで実現できる。
【0018】すなわち、本発明は、上記目的を達成する
ために、同期電動機と同期電動機を駆動するインバータ
と同期電動機に回転数指令を与える回転数指令発生器と
同期電動機の印加電圧を演算する制御装置とからなる同
期電動機駆動システムにおいて、磁極軸d軸上のインダ
クタンスをLd,磁極軸d軸に直交する軸であるq軸上
のインダクタンスをLq,モータの発電定数をKe,d軸
の電流指令値をId*,q軸上の電流指令をIq*,制御上
の仮定dc軸上の電流検出値をIdc,仮定dc軸に直交
する仮定qc軸上の電流検出値をIqcとしたとき、同期
電動機の回転数指令が零以外のすべての回転数範囲にお
いてLd,Lq,Ke,Id*,Iq*,Idc,Iqcを用いて
d-q軸とdc-qc軸との軸誤差Δθを推定演算する軸
誤差演算手段と、軸誤差Δθの演算値に基づきdc-q
c軸をd-q軸に調整する手段とを備えた同期電動機駆
動システムを提案する。
【0019】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、同期電動機と同期電動機を駆動するインバータと同
期電動機に回転数指令を与える回転数指令発生器と同期
電動機の印加電圧を演算する制御装置とからなる同期電
動機駆動システムにおいて、磁極軸d軸上のインダクタ
ンスをLd,磁極軸d軸に直交する軸であるq軸上のイ
ンダクタンスをLq,モータの発電定数をKe,d軸の電
流指令値をId*,q軸上の電流指令をIq*,制御上の仮
定dc軸上の電流検出値をIdc,仮定dc軸に直交する
仮定qc軸上の電流検出値をIqcとしたとき、同期電動
機の回転数指令が零以外のすべての回転数範囲において
同期電動機の同期電動機定数である抵抗R,インダクタ
ンスL,発電定数KeのうちインダクタンスLおよび発
電定数Keの関数として軸誤差Δθを推定演算する軸誤
差演算手段と、軸誤差Δθの演算値に基づきdc-qc
軸をd-q軸に調整する手段とを備えた同期電動機駆動
システムを提案する。
【0020】軸誤差演算手段は、磁極軸d軸上のインダ
クタンスをLd,磁極軸d軸に直交する軸であるq軸上
のインダクタンスをLq,モータの発電定数をKe,d軸
の電流指令値をId*,q軸上の電流指令をIq*,制御上
の仮定dc軸上の電流検出値をIdc,仮定dc軸に直交
する仮定qc軸上の電流検出値をIqcとしたとき、d-
q軸上の各々の電流指令Id*,Iq*およびdc-qc軸
上の電流検出値Idc,Iqcを用いて、軸誤差Δθを演算
する手段とすることができる。
【0021】この場合、dc軸上の電流検出値Idcに代
えて電流指令Id*を用いることも可能である。
【0022】また、インバータの電源側における直流電
流を検出する手段と、検出された直流電流とインバータ
を駆動する駆動パルス信号とに基づいて同期電動機の交
流電流を推定演算する同期電動機電流推定手段とを備
え、推定演算された電流を電流検出値として軸誤差Δθ
を演算するようにしてもよい。
【0023】インバータの電源側における直流電流を検
出する手段と、検出された直流電流とインバータの直流
電圧の検出値または設定値に基づいて同期電動機のqc
軸上の電流値を推定演算するIqc推定手段とを備え、推
定演算された電流を電流検出値として軸誤差Δθを演算
することもできる。
【0024】上記いずれかの同期電動機駆動システムに
おいても、軸誤差Δθの演算において同期電動機の回転
数指令に応じて補正する補正項を設け、補正項は、回転
数指令が零に近づくに従って重みが増える関数であるよ
うにしてもよい。
【0025】q軸上の電流指令Iq*をqc軸上の電流検
出値または推定値に基づいて作成することもできる。
【0026】軸誤差Δθの演算値に基づいて回転数指令
と実際の回転数との速度偏差を推定する手段を設け、速
度偏差の推定値に基づいて同期電動機のq軸電流指令I
q*を作成することも可能である。
【0027】軸誤差Δθの演算値に基づいて同期電動機
の回転数を推定する手段を設け、推定値と回転数指令と
の偏差に基づいて同期電動機のq軸電流指令Iq*を作成
するようにしてもよい。
【0028】直前3種類の同期電動機駆動システムにお
いては、q軸の電流指令Iq*に基づいてd軸の電流指令
Id*を作成することもできる。
【0029】本発明においては、同期電動機は、突極型
の同期電動機でも、非突極型の同期電動機でもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、図1ないし図15を参照し
て、本発明による同期電動機駆動システムの実施形態を
説明する。
【0031】
【実施形態1】図1は、本発明による同期電動機駆動シ
ステムの実施形態1の系統構成を示すブロック図であ
る。本実施形態1の同期電動機駆動システムは、同期電
動機に回転数指令ωr*を与える回転数指令発生器1と、
同期電動機の印加電圧の振幅,周波数,位相を演算する
制御装置2と、電圧指令V1*に基づいてインバータ4
を駆動するパルスを生成するPWM(パルス幅変調)発生
器3と、同期電動機を駆動するインバータ4と、制御対
象である同期電動機5と、同期電動機5の電流を検出す
る電流検出器6と、Pを同期電動機の極数として回転数
指令ωr*を同期電動機の電気角周波数指令ω1*に変換
する変換ゲイン7と、制御装置内部の交流位相θcを演
算する積分器8と、三相交流軸上の電流値を回転座標軸
であるdc-qc軸上の成分に変換するdq座標変換器
9と、同期電動機のd軸成分の電流指令Id*を与えるI
d*発生器10と、同期電動機のq軸成分(トルク成分)の
電流指令Iq*を与えるIq*発生器11と、ω1*,Id
*,Iq*に基づいてdc-qc軸上の電圧指令Vdc*,Vq
c*を演算する電圧指令演算器12と、dc-qc軸上の
電圧指令Vdc*,Vqc*を三相交流軸上の値に変換するd
q逆変換器13と、同期電動機のd-q軸と制御軸dc-
qc軸との軸誤差を推定演算する軸誤差演算器14と、
軸誤差に零指令を与える零発生器15と、信号を加算ま
たは減算する加算器16と、軸誤差を用いて電気角周波
数指令ω1*への修正量を演算する磁極軸推定ゲイン1
7とからなる。インバータ4は、インバータ4の主回路
電源を構成する直流電源部41と、インバータの主回路
部42と、主回路へのゲート信号を発生するゲート・ド
ライバ43と、インバータ4に電力を供給する三相交流
電源411と、三相交流電源を整流するダイオード・ブ
リッジ412と、直流電源に含まれる脈動成分を抑制す
る平滑コンデンサ413とを備えている。
【0032】図2は、図1の実施形態1を実装した同期
電動機駆動システムの概略構造を示す斜視図である。本
発明による同期電動機駆動システムは、大きく分けて、
交流電源部,制御・インバータ部と、同期電動機とに分
けられる。図2に示すように、制御ボードは、図1の回
転数指令発生器1,制御装置2,PWM(パルス幅変調)
発生器3の機能を備えており、実際には、マイクロ・プ
ロセッサを中心としたディジタル回路である。また、イ
ンバータ主回路4,電流検出器6なども、一つのユニッ
ト内に実装されている。
【0033】次に、図1により、本実施形態1の動作原
理を説明する。変換ゲイン7は、回転数指令発生器1か
ら回転数指令ωr*に基づき、同期電動機の電気角周波数
ω1*を演算し出力する。
【0034】一方、軸誤差演算器14では、電流指令お
よび電流検出値に基づいて、軸誤差Δθを推定演算す
る。磁極軸推定ゲイン17は、推定された軸誤差Δθc
に基づき、速度の補正量Δω1を演算する。加算器16
は、ω1*とΔω1を加算し、ω1cを得る。位相演算器
8は、ω1cを積分し、制御器内部での交流位相θcを得
る。結果として、Δθcにより、交流位相θcが補正され
ることになる。このθcに基づき、三相交流電流の検出
値を座標変換すると、dc軸成分であるIdcと、qc軸
成分であるIqcとが得られる。Id*発生器10およびI
q*発生器11では、同期電動機5の各軸成分の電流指令
を与える。Id*およびIq*の発生方法は、後で詳細に説
明する。
【0035】電圧指令演算器12では、回転速度ω1*
および電流指令Id*,Iq*に基づいて、同期電動機5へ
の印加電圧であるVdc*およびVqc*を数式(2)により演
算する。ただし、R:電動機抵抗,Ld:d軸インダクタ
ンス,Lq:q軸インダクタンス,Ke:電動機の発電定
数である。
【0036】
【数2】 数式(2)は、通常のベクトル制御で用いられている演算
式と同じである。数式(2)は、例えば、文献2:杉本英
彦著『ACサーボシステムの理論と設計の実際』(1990/
05)総合電子出版,78頁に、数式(4.6)として記載さ
れている。
【0037】dq逆変換器13は、数式(2)により得ら
れたVdc*およびVqc*を三相交流軸上の電圧指令値V1
*に座標変換する。次に、PWM発生器3において、電
圧指令V1*をパルス幅に変換する。ゲートドライバ4
3は、このパルス信号に基づいてスイッチング素子を駆
動し、同期電動機5にVdc*,Vqc*に相当する電圧を印
加する。
【0038】図3は、本発明による同期電動機駆動シス
テムの実施形態1における電圧指令演算器12の内部構
成を示すブロック図である。電圧指令演算器12は、同
期電動機の抵抗値(R)に相当するゲイン121と、d軸
インダクタンス(Ld)に相当するゲイン122と、q軸
インダクタンス(Lq)に相当するゲイン123と、乗算
器124と、発電定数(Ke)に相当するゲイン125と
を含んでいる。
【0039】数式(2)および図3に示すように、電圧指
令は、同期電動機の定数であるR,Ld,Lq,Keを用
いて演算する。これらの同期電動機定数が正確であれ
ば、同期電動機は、指令値通りの回転速度,電流値で駆
動する。
【0040】また、軸誤差演算器14および磁極軸推定
ゲイン17によって、PLL(PhaseLocked Loop)が形成
されており、ω1*を修正すると、位相角θcが補正さ
れ、結果的に、軸誤差Δθが零に制御される。軸誤差を
零に収束させる制御応答時間は、磁極軸推定ゲイン17
の設定応答により決定される。なお、磁極軸推定ゲイン
は、図1の制御系統の構成の場合には、比例ゲインでよ
い。
【0041】次に、本発明の特徴部分である軸誤差演算
器14の動作を説明する。文献1によると、軸誤差Δθ
は、電圧指令,電流検出値と、同期電動機定数を用い
て、数式(3)のように演算できる。
【0042】
【数3】 数式(3)におけるVdc*,Vqc*は、数式(2)に示すパラ
メータであり、どちらも電気角周波数ω1に強く依存す
る。Id*,Iq*が一定であれば、Vdc*,Vqc*は、ω1
*にほぼ比例して変化することになる。したがって、ω
1*が零付近においては、数式(3)の分母・分子が零に
近くなり、演算精度が著しく低下する。
【0043】また、ω1*が零付近においては、抵抗R
の項の依存性が強くなる。抵抗Rは、温度の依存性,半
導体デバイスによる非線形性などの影響が強いため、抵
抗Rを精度よく設定することは難しく、数式(3)が成立
しなくなる。したがって、数式(3)を用いて、広い速度
範囲で軸誤差を推定することは、非常に困難である。数
式(3)に、数式(2)を代入し、整理すると、数式(4)と
なる。
【0044】
【数4】 数式(4)における分母・分子の各項をみると、ω1に関
する項とRに関する項との2種類の項が存在することが
わかる。
【0045】分子のRの項(=-R(Idc-Id*))は、Idc
とId*の偏差に応じた電圧降下分である。Idは、非突
極型の同期電動機では、通常は零に制御されている。ま
た、突極型の場合でも、定常状態では、同期電動機定格
の20〜30%程度の範囲でしか変化しない。したがっ
て、この項の電圧降下分は、1%程度以下の小さな値に
なり、無視しても問題はない。
【0046】分母におけるRの項(=-R(Iqc-Iq*))
は、定格電流時においても1%以下の電圧降下であり、
Ke・ω1の項に比べると、ほぼ全速度範囲で無視でき
る。さらに、近年の同期電動機への強い要望として、高
い効率が求められているため、同期電動機の抵抗Rは、
ますます小さく設計される傾向にある。
【0047】以上の理由により、数式(4)におけるRの
項を無視すると、数式(4)は、数式(5)のように簡略化
できる。すなわち、d軸インダクタンスをLd[H],q
軸インダクタンスをLq[H],モータの発電定数をKe
[Wb],磁極軸d軸の電流指令値をId*,磁極軸d軸に
直交する軸であるq軸上の電流指令をIq*,磁極軸を仮
定した軸dc軸上の電流検出値をIdc,dc軸に直交す
る軸qc軸上の電流検出値をIqcとしたとき、d-q軸
上の各々の電流指令Id*,Iq*およびdc-qc軸上の
電流検出値Idc,Iqcを用いて、数式(5)により、軸誤
差Δθを演算する。
【0048】
【数5】 数式(5)では、ω1の項がキャンセルされ、電気角周波
数に依存せず、軸誤差Δθを演算できることになる。数
式(4)における抵抗分を無視ので、1〜2%以下の極低
速域では、推定誤差が生じることになるが、軸誤差の有
無は、検出可能である。図1の制御系統の構成であれ
ば、若干の推定誤差があったとしても、最終的にΔθを
零にすることが可能であるため、ほぼ全速度範囲におい
てベクトル制御型センサレス方式を実現できる。
【0049】なお、1〜2%以下の極低速域では、必然
的に軸誤差の推定が困難になるため、例えば、零速度で
定格トルクを出力することは、不可能である。しかし、
同期電動機を加速/減速する途中で、上記の極低速域を
通過することは、可能である。
【0050】図4は、本発明による同期電動機駆動シス
テムの実施形態1における軸誤差演算器14の内部構成
を示すブロック図である。すなわち、図4は、数式(5)
を用いた軸誤差演算器14の構成を示している。軸誤差
演算器14は、発電定数設定器126と、アークタンジ
ェント演算器127とを含んでいる。
【0051】発電定数設定器126は、発電定数(Ke)
を出力し、アークタンジェント演算器127は、2つの
入力X0,Y0に対してY0/X0のアークタンジェントを
演算する。図4によれば、電流指令Id*およびIq*と電
流検出値Idc,Iqcとを入力すると、ω1に依存せず
に、軸誤差Δθを演算することが可能である。
【0052】数式(5)において、xが小さい範囲で、ta
n(x)=xの近似を用いれば、数式(6)として、近似的
に軸誤差を求めることも可能である。
【0053】
【数6】 また、非突極型の同期電動機では、数式(5)または数式
(6)において、Ld,Lqを一つのインダクタンスに置き
換えると、より簡単に軸誤差演算が可能になる。さら
に、非突極型の同期電動機の場合は、Idを通常零に制
御するため、各演算式におけるId*をId*=0とおくこ
とで、演算は、さらに簡略化される。
【0054】次に、軸誤差演算式をより簡略化するた
め、数式(5),数式(6)を更に吟味する。両式における
分子の項は、トルク電流Iqに関連し、同期電動機の負
荷変動などにより大きく変化する。すなわち、分子の項
が、軸誤差発生の有無および誤差方向(極性)に大きく影
響していることがわかる。
【0055】一方、分母の項は、発電定数KeおよびId
に関連する。Keは永久磁石磁束であり、Idによって生
じる磁束よりも大きいから、通常は、Keが支配的にな
る。したがって、過渡時にIdが多少変化したとして
も、分母の値が大きく変動することは、少ないと考えら
れる。そこで、厳密に軸誤差を演算するよりも、演算の
簡便性を優先する場合は、Idcの代わりにId*を用いる
ことも可能である。その場合、例えば、数式(5)は、数
式(7)となる。
【0056】
【数7】 数式(7)を用いると、軸誤差をより簡便に演算でき、制
御演算処理の負荷を減らすことが可能である。
【0057】
【実施形態2】図5は、本発明による同期電動機駆動シ
ステムの実施形態2の系統構成を示すブロック図であ
る。本実施形態2の同期電動機駆動システムは、インバ
ータ4Bと、直流電源部41からインバータ主回路部に
流れる電流I0を検出する直流電流検出器44と、電流
I0の検出値から同期電動機電流を推定演算する同期電
動機電流推定器18とを含んでいる。
【0058】図5の実施形態2は、図1の系統系統の構
成から、電流検出器6を削除し、代わりに直流電流検出
器44と、同期電動機電流推定器18を付加している。
直流電流検出器44には、ホールCTやシャント抵抗な
どを用いて電流を検出する。同期電動機電流推定器18
では、I0の検出値と、PWM発生器3が出力するパル
ス波形に基づいて同期電動機電流を推定する。
【0059】制御装置2は、この推定値I1cを同期電
動機の電流検出値とみなして同期電動機を制御する。し
たがって、制御装置2自体の動作は、実施形態1と同様
である。
【0060】図6は、本発明による同期電動機駆動シス
テムの実施形態2における同期電動機電流推定器18の
動作を説明する図である。図6において、(a)ないし
(c)は、各相のPWMパルス波形を示しており、それぞ
れ1の時にはプラス側のスイッチ(Sup,Svp,Swp)を
オンし、0の時にはマイナス側のスイッチ(Sun,Sv
n,Swn)をオンする。
【0061】今、同期電動機電流が図6(d)のような場
合を仮定すると、インバータの直流電流I0は、同図(e)
のような波形になる。(e)の波形には、次の4つのモー
ド (1)モード1: Sup=ON,Svp=ON,Swp=ON→I0=0 (2)モード2: Sup=ON,Svp=ON,Swp=OFF→I0=Iu+Iv=-Iw (3)モード3: Sup=ON,Svp=OFF,Swp=OFF→I0=Iu (4)モード4: Sup=OFF,Svp=OFF,Swp=OFF→I0=0 がある。
【0062】したがって、モード3のスイッチ状態で直
流電流I0を検出すればIuを検出でき、また、モード2
の状態では、Iwを検出できる。Ivは、IuとIwから演
算して求めればよい。同期電動機電流推定器の基本的な
動作は、例えば、特開平6-153526号公報、特開
平8-19263号公報などに開示されている方法と同
様である。
【0063】しかし、従来のベクトル制御型センサレス
方式に対して、この同期電動機電流推定器を用いるに
は、大きな問題があった。既に述べたように、低速域に
おいてベクトル制御型センサレス方式を実現するには、
同期電動機の突極性を利用した方法、すなわち、電圧に
高調波を重畳し電流の高調波成分から軸誤差を推定する
方法を用いるしかないため、同期電動機に流れる高調波
を正確に検出する必要があった。
【0064】図5の制御系統の構成では、図6に示すよ
うに、電流検出のタイミングが、PWMパルスの状態に
依存してしまうため、電流の高調波成分を精度よく検出
することが難しくなってしまう。基本波成分に対して
は、PWMパルス周波数に比べて十分周波数が低いの
で、問題なく検出できるから、高調波成分の検出が問題
となる。検出精度を上げるには、高調波の重畳量を増や
すかまたは重畳波の周波数を下げるなどの改良が必要で
あり、どちらにしても、効率を低下させ騒音を著しく増
加させる原因になる。
【0065】これに対して、本発明による軸誤差演算で
は、高調波重畳の必要がなく、数式(5)または数式(6)
の演算式を用いることで、ほぼ全速度域において正確な
軸誤差演算が可能であるため、高性能な制御範囲をほぼ
全域にまで拡大できる。
【0066】
【実施形態3】実施形態2では、電流センサの数を低減
でき、制御系統の構成を簡略化できるメリットがあった
が、次のような課題がある。同期電動機の回転速度が低
く、出力電圧が低い場合に、図6におけるモード2およ
び3の期間が短くなり、非常に狭いパルス状の電流を読
み込む必要が生じる。図6の波形は、原理説明図であ
り、I0は、振動のない階段波を示しているが、実際の
電流波形には、スイッチングに伴うリンギングが重畳し
ており、パルス幅が狭い場合には、この影響が無視でき
なくなる。
【0067】図7は、この実施形態2の問題を解決する
ための本発明による同期電動機駆動システムの実施形態
3の系統構成を示すブロック図である。実施形態3の同
期電動機駆動システムは、制御装置2Cと、直流電流I
0に含まれる脈動成分を除去するフィルタ19と、制御
軸上のq軸電流Iqcを推定演算するIqc推定器20とを
含んでいる。
【0068】図7の実施形態3は、図5の実施形態2と
ほぼ同様の系統構成であるが、図5における同期電動機
電流推定器18が削除されており、代わりにフィルタ1
9,Iqc推定器20が付加されている。
【0069】また、制御装置2Cでは、図1の実施形態
1と比べて、dq座標変換器9が削除されており、同期
電動機電流からIdc,Iqcを演算しない系統構成になっ
ている。
【0070】その代わりに、Iqc推定器20を用いて、
制御に必要なIqcを得ている。なお、Idcの検出・推定
はしていない。そのため、軸誤差演算器14では、Idc
を用いず、数式(7)に従って、Δθを推定演算する。
【0071】次に、フィルタ19およびIqc推定器20
の動作原理を説明する。フィルタ19では、直流電流I
0から、PWMパルス成分を除去し、I0の平均値を抽出
する。このフィルタは、PWMに用いるキャリア周波数
の成分を除去することが目的であるため、フィルタのカ
ットオフ周波数をキャリア周波数の数分の1ないし十数
分の1程度に設定しておけばよい。これによって、スイ
ッチングに伴うリンギングの影響は完全に削除される。
したがって、フィルタ19の出力からは、高調波分が取
り除かれた直流成分としてのI0が得られる。Iqc推定
器20は、高調波分が取り除かれた電流I0を用いて、
Iqcを推定演算する。
【0072】次に、このIqc推定演算の原理を説明す
る。同期電動機のd-q軸上の電圧・電流と、インバー
タの直流電源電圧V0と直流電流I0の関係は、電力に関
して数式(8)の関係が成立する。
【0073】
【数8】 右辺の係数3/2は、d-q座標変換として相対変換を
用いている場合の係数であり、絶対変換の場合には、係
数は、1になる。数式(8)の右辺は、どのような座標で
も成立するので、dc-qc軸上で、数式(9)と考える
ことも可能である。
【0074】
【数9】 Vdc,Vqcは、インバータが理想的であると仮定する
と、Vdc*,Vqc*に置き換え、電圧指令で代用すること
が可能である。数式(9)より、Iqcを求めると、数式
(10)となる。
【0075】
【数10】 数式(10)において、Idcの検出はできないので、指令
値Id*で代用すると、数式(11)となる。
【0076】
【数11】 IdcをId*に置き換えると、推定誤差は若干増えるが、
同期電動機の出力はq軸(qc軸)が支配的なので、あま
り大きな誤差にはならない。Iqc推定器では、数式(1
1)の演算を用いて、Iqcを推定演算する。なお、直流
電圧V0は、センサを用いて電圧を直接検出してもよい
が、直流電圧の変動が少ない場合には、直流電圧の設定
値(指令値)を用いても問題ない。
【0077】また、数式(8)は、インバータの変換効率
を1と仮定した場合の関係式であるため、推定値にはそ
の分の誤差が含まれている。したがって、推定精度を上
げるには、インバータの変換効率を考慮してIqcを推定
するようにしてもよい。
【0078】本実施形態3によれば、同期電動機の電流
センサを用いることなく、さらに単純な系統構成で高性
能なベクトル制御型センサレス方式同期電動機駆動シス
テムを実現できる。
【0079】
【実施形態4】図8は、本発明による同期電動機駆動シ
ステムの実施形態4における軸誤差演算器14Dの内部
構成を示すブロック図である。本実施形態4は、上記実
施形態1ないし3における軸誤差演算器14に代えて、
図9に示した関数を発生する関数発生器21を含む軸誤
差演算器14Dを用いる。
【0080】本発明による軸誤差演算は、既に述べたよ
うに、数式(4)におけるRの項を削除すると、実現でき
る。この演算方式では、回転速度が1〜2%以下の極低
速の場合に、軸誤差演算結果に誤差が生じる恐れがあっ
た。そこで、極低速域での軸誤差演算精度を改善するた
め、演算式を補正する。数式(4)を変形すると、数式
(12)となる。
【0081】
【数12】 数式(12)において、ω1が小さくなるほど、Rの項の
影響が大きくなることがわかる。
【0082】しかし、数式(12)をそのまま用いると、
ω1が極小の場合に演算誤差が極端に増える恐れがあ
り、最悪の場合は、零で除算する恐れがある。そこで、
数式(12)を下記のように変形する。
【0083】
【数13】 数式(12)における分母の項は、Keの項が支配的であ
るため、分子についてのみ関数Krxで補正する。
【0084】図9は、本発明による同期電動機駆動シス
テムの実施形態4における関数発生器の動作を説明する
図である。Krxは、例えば、図9のような関数にしてお
く。ω1*がω1L以上の領域では、Krx=0とし、Rに
関する項を削除する。ω1*が、ω1L以下においての
み、軸誤差演算を補正し、軸誤差推定精度を向上させ
る。ただし、ω1*=0の時のKrxを有限値(Krx0)に制
限しておき、零による除算などの演算上の問題を回避す
るようにする。この結果、極低速域においても、軸誤差
演算の精度が向上し、さらに広い範囲においてベクトル
制御型センサレス方式同期電動機駆動システムを実現で
きる。
【0085】
【実施形態5】図10は、本発明による同期電動機駆動
システムの実施形態5における制御装置2Eの内部構成
を示すブロック図である。本実施形態5は、同期電動機
のq軸成分(トルク成分)の電流指令Iq*を与えるIq*発
生器11に代えて、Iq*発生器11Eを備えている。本
実施形態5のIq*発生器11Eは、電流検出値Iqcに基
づいてq軸電流指令Iq*を演算する。
【0086】ベクトル制御の場合、同期電動機の印加電
圧と同期電動機電流とを常に数式(2)の関係に制御する
必要がある。Id*は、直接的には、同期電動機負荷には
無関係であり、任意の値に設定可能である。これに対し
て、Iq*の方は、負荷トルクおよび回転数に応じて適宜
変化させる必要がある。
【0087】定常状態においては、必ずIq*=Iqcの関
係が成り立たないと、軸誤差Δθが残留し、ベクトル制
御が成立しなくなる。本実施形態5の発明によれば、極
めて簡単な系統構成により、Iq*とIqcとを一致させる
ことが可能になる。Iq*発生器11Eは、数式(14)を
演算している。ここで、Trは時定数であり、sはラプ
ラス演算子である。
【0088】
【数14】 数式(14)は、一次遅れ要素であり、原理的には、Iqc
の定常的な値をIq*としている。したがって、最終的に
Iqc=Iq*となり、ベクトル制御が成立する。通常の制
御における電流指令は、実際の電流検出値よりも先行し
て与えられ、それに検出値が一致していくというイメー
ジであるが、図10の系統構成では、通常とは異なり、
必要な電流値すなわち実際に流れた電流値に指令の方を
後から一致させ、電圧および電流のバランスを保つよう
にしている。
【0089】図10の制御装置を用いると、制御定数の
調整箇所としては、磁極軸推定ゲイン17と数式(14)
における時定数Trとの2箇所となり、極めて単純化さ
れた系統構成により、ベクトル制御を実現できる。さら
に、軸誤差演算器14により、ほぼ全速度範囲におい
て、高性能な制御を実現可能であるため、速度域毎の方
式切り替えなどの問題もなく、調整箇所を最小限にした
ベクトル制御型センサレス方式同期電動機駆動システム
を実現できる。
【0090】図11は、本発明による同期電動機駆動シ
ステムの実施形態5を図7の実施形態3に適用した場合
の制御装置2Fの内部構成を示すブロック図である。図
11においては、Iq*発生器11Eは、図10のdq座
標変換器9からではなく、図7のIqc推定器20から、
推定された電流検出値を取り込む。ここでも、電流検出
値Iqcに基づいてq軸電流指令Iq*を演算するので、よ
り単純な系統構成により、ベクトル制御型センサレス方
式同期電動機駆動システムを実現できる。
【0091】
【実施形態6】図12は、本発明による同期電動機駆動
システムの実施形態6における制御装置2Gの内部構成
を示すブロック図である。実施形態6の制御装置2G
は、d軸電流を制御するId電流制御器22と、q軸電
流を制御するIq電流制御器23と、Δω1の符号を反
転する符号反転器24と、Pを同期電動機の極数として
Δω1を速度偏差に換算する換算ゲイン25と、速度偏
差を零にする速度制御器26とを含んでいる。
【0092】実施形態5で説明したように、ベクトル制
御においては、電流指令Iq*をどのように作成するかが
非常に重要である。実施形態5では、実際の電流検出値
(推定値)から、Iq*を求めているため、非常に簡便では
あるが、逆に、速度や負荷変動に対する高速応答は難し
い。
【0093】これに対して、図12に示した制御装置2
Gを用いれば、高速応答可能なベクトル制御型センサレ
ス方式同期電動機駆動システムを実現できる。
【0094】磁極軸推定ゲイン17の出力Δω1は、軸
誤差を零にするための速度の修正量である。見方を変え
れば、この出力は、実際の回転数指令ωr*と実速度ωr
の偏差とに対応した量である。したがって、この出力Δ
ω1が零になるように、Iq*を与えると、同期電動機の
速度制御の応答を改善できる。
【0095】出力Δω1は、符号反転器24により極性
が反転され、さらに換算ゲイン25により2/P倍さ
れ、速度偏差Δωr(=ωr*-ωr)が求められる。速度制
御器26は、比例・積分補償要素などにより構成され、
速度偏差Δωrに基づいてトルク電流指令Iq*を演算す
る。
【0096】さらに、同期電動機の応答特性を改善する
ため、dc,qc各軸に電流制御器22,23を付加し
て、電流を高速に制御している。
【0097】その結果、速度変動,トルク外乱などに対
して高速応答可能な同期電動機駆動システムを実現でき
る。また、軸誤差演算機器をほぼ全速度範囲で適用でき
るため、従来のベクトル制御型センサレス方式に比べ、
制御性能が著しく向上したベクトル制御型センサレス方
式同期電動機駆動システムを実現できる。
【0098】
【実施形態7】図13は、本発明による同期電動機駆動
システムの実施形態7における制御装置2Hの内部構成
を示すブロック図である。図13において、磁極軸推定
ゲイン17Hは、比例・積分要素で構成されている。図
13の制御装置2Hは、実施形態6の制御装置2Gとほ
ぼ同じ系統構成であるが、制御装置2Hにおけるω1の
作成方法が異なっている。
【0099】上記実施形態1ないし6では、回転数指令
ωr*からω1*を直接演算し、それにΔω1を加え、駆
動周波数を修正していた。
【0100】これに対して、本実施形態7においては、
磁極軸推定ゲインの出力をω1として制御演算に用いて
いる点に特徴がある。
【0101】速度制御器26は、回転数指令ωr*と実際
の速度(推定値)ωrとの偏差Δωrに基づいて、Iq*を演
算する。Iq*は、実際の電流値Iqcと比較され、両者が
一致するようにIq電流制御器23により電流が制御さ
れる。実際に同期電動機にトルク電流が発生し、同期電
動機の回転数が変化して軸誤差が発生すると、軸誤差演
算器14が、その軸誤差を検出する。磁極軸推定ゲイン
17Hは、その軸誤差を受けて、ω1を修正して出力す
る。
【0102】制御系統をこのように構成にすると、同期
電動機の最大トルクによる加速/減速が可能になる。同
期電動機に流せる電流は、同期電動機定格やインバータ
の容量で制限される。その範囲内の最大条件で加速/減
速すれば、最も高速に同期電動機を制御することが可能
である。
【0103】そこで、Iq*に最大電流のリミッタを設け
ておき、トルク電流を最大限に流した状態で、同期電動
機を加速する。その場合、速度ω1は、トルクを与えた
結果の速度である必要があり、図12のように回転数指
令からフィードフォワード的に速度を与えることはでき
ない。したがって、最大トルクにより加速/減速しよう
した場合、図13の系統構成が必要になる。
【0104】本実施形態7の軸誤差演算器14を導入す
ると、広範囲にわたり高速な加速/減速特性を実現でき
る。
【0105】なお、図12および図13における制御装
置2G,2Hを図5または図7の系統構成のシステムに
適用することも可能である。図5の系統構成に適用する
場合は、そのまま置き換えればよい。図7の系統構成に
適用する場合は、フィルタ19とIqc推定器20とを制
御装置内に設ければよい。ただし、図7の系統構成で
は、Idcを検出できないので、Id電流制御器は設置し
ない。
【0106】本実施形態7によれば、さらに高速応答性
を改善した高性能なセンサレスンサレス方式に比べ、制
御性能が著しく向上した同期電動機駆動システムを実現
できる。
【0107】
【実施形態8】図14は、本発明による同期電動機駆動
システムの実施形態8における制御装置2Jの内部構成
を示すブロック図である。本実施形態8は、実施形態1
〜7におけるId*発生器10に代えて、Id*発生器10
Jを用いている。図14のId*発生器10Jは、Iq*に
基づいてId*の値を決定する。すなわち、本実施形態8
は、図10の実施形態5における制御装置とほぼ同じ構
成であるが、電流指令Id*の作成方法に特徴がある。
【0108】永久磁石型同期電動機の中には、永久磁石
によるトルクと同期電動機の突極性(逆突極性)によるリ
ラクタンストルクとを組み合わせて、同期電動機トルク
を発生する種類がある。この種の同期電動機の場合、I
dをマイナスの値に制御した領域に、同期電動機の最大
トルク点があり、Id=0に制御するのは、効率の面で
得策ではない。したがって、最大効率で同期電動機を駆
動したい場合は、常に最大トルクとなる状態で同期電動
機を駆動するのがよい。特に、産業・家電の分野では、
省エネルギー化が叫ばれており、効率の最大化は重要な
課題である。
【0109】最大トルクを得る条件は、例えば、文献3
「PMモータの制御法と回転子構造による特性比較」
『電気学会論文誌D』平成6年,114巻6号,pp.662-66
7などに報告されている。文献3の数式(6)に従うと、
数式(15)となり、Iqが定まれば、最大トルクを得る
Idが決まる。ただし、Φmは永久磁石磁束であり、Ld
≠Lqである。
【0110】
【数15】 本実施形態8では、Id*発生器10Jにおいて、Iq*を
用いて数式(15)の演算処理を実施する。その結果、常
に最大トルク(最大効率)で同期電動機を駆動することが
可能になる。なお、数式(15)の演算に、Iq*でなくI
qcを用いてもよいが、過渡時におけるIqcの変動は激し
いので、制御系全体が不安定になる恐れがある。
【0111】また、効率の最大化は、定常状態で機能す
れば、装置の省エネ化には貢献できるので、Iq*発生器
の出力であるIq*を用いても何ら問題はない。
【0112】さらに、本実施形態8におけるId*発生器
10Jを他の実施形態1ないし7に適用しても何ら問題
はない。
【0113】このように、本実施形態8を用いると、同
期電動機効率を最大で運転できるベクトル制御型センサ
レス方式同期電動機駆動システムを提供できる。
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、効率の低下や騒音の増
大を伴うことなく、低速域から高速域までの広範囲にわ
たるベクトル制御型センサレス方式同期電動機駆動シス
テムを実現できる。さらに、制御対象である同期電動機
の突極性の有無にも無関係であり、高性能・高精度なベ
クトル制御型センサレス方式同期電動機駆動システムを
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による同期電動機駆動システムの実施形
態1の系統構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態1を実装した同期電動機駆動シ
ステムの概略構造を示す斜視図である。
【図3】本発明による同期電動機駆動システムの実施形
態1における電圧指令演算器12の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明による同期電動機駆動システムの実施形
態1における軸誤差演算器14の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】本発明による同期電動機駆動システムの実施形
態2の系統構成を示すブロック図である。
【図6】本発明による同期電動機駆動システムの実施形
態2における同期電動機電流推定器18の動作を説明す
る図である。
【図7】本発明による同期電動機駆動システムの実施形
態3の系統構成を示すブロック図である。
【図8】本発明による同期電動機駆動システムの実施形
態4における軸誤差演算器14Dの内部構成を示すブロ
ック図である。
【図9】本発明による同期電動機駆動システムの実施形
態4における関数発生器の動作を説明する図である。
【図10】本発明による同期電動機駆動システムの実施
形態5における制御装置2Eの内部構成を示すブロック
図である。
【図11】本発明による同期電動機駆動システムの実施
形態5を図7の実施形態3に適用した場合の制御装置2
Fの内部構成を示すブロック図である。
【図12】本発明による同期電動機駆動システムの実施
形態6における制御装置2Gの内部構成を示すブロック
図である。
【図13】本発明による同期電動機駆動システムの実施
形態7における制御装置2Hの内部構成を示すブロック
図である。
【図14】本発明による同期電動機駆動システムの実施
形態8における制御装置2Jの内部構成を示すブロック
図である。
【図15】同期電動機の磁極軸を基準としたd-q座標
軸と制御上の仮定軸dc-qc軸との関係をベクトルで
示す図である。
【符号の説明】
1 回転数指令発生器 2 制御装置 3 PWM(パルス幅変調)発生器 4 インバータ 5 同期電動機 6 電流検出器 7 変換ゲイン(Pは同期電動機の極数) 8 積分器 9 dq座標変換器 10 Id*発生器 11 Iq*発生器 12 電圧指令演算器 13 dq逆変換器 14 軸誤差演算器 15 零発生器 16 加算器 17 磁極軸推定ゲイン 18 同期電動機電流推定器 19 脈動成分除去フィルタ 20 Iqc推定器 21 関数発生器 22 Id電流制御器 23 Iq電流制御器 24 符号反転器 25 換算ゲイン 26 速度制御器 41 直流電源部 42 インバータ主回路部 43 ゲート・ドライバ 44 直流電流検出器 121 ゲイン 122 ゲイン 123 ゲイン 124 乗算器 125 ゲイン 126 発電定数設定器 127 アークタンジェント演算器 411 電源 412 ダイオード・ブリッジ 413 平滑コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 潔 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高倉 雄八 栃木県下都賀郡大平町富田800 株式会社 日立栃木テクノロジー内 Fターム(参考) 5H560 BB04 BB12 DA14 DB13 DC12 EB01 EC01 GG04 RR01 RR04 SS07 TT15 UA06 XA04 XA05 XA12 XA13 5H576 BB02 BB04 CC05 DD02 DD07 EE01 EE11 FF07 FF08 GG01 GG02 GG04 HA04 HB02 JJ03 JJ04 JJ16 JJ17 JJ22 KK05 LL14 LL22

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期電動機と前記同期電動機を駆動する
    インバータと前記同期電動機に回転数指令を与える回転
    数指令発生器と前記同期電動機の印加電圧を演算する制
    御装置とからなる同期電動機駆動システムにおいて、 磁極軸d軸上のインダクタンスをLd,磁極軸d軸に直
    交する軸であるq軸上のインダクタンスをLq,モータ
    の発電定数をKe,前記d軸の電流指令値をId*,前記
    q軸上の電流指令をIq*,制御上の仮定dc軸上の電流
    検出値をIdc,前記仮定dc軸に直交する仮定qc軸上
    の電流検出値をIqcとしたとき、前記同期電動機の回転
    数指令が零以外のすべての回転数範囲において前記L
    d,Lq,Ke,Id*,Iq*,Idc,Iqcを用いてd-q軸
    とdc-qc軸との軸誤差Δθを推定演算する軸誤差演
    算手段と、 前記軸誤差Δθの演算値に基づき前記dc-qc軸を前
    記d-q軸に調整する手段とを備えたことを特徴とする
    同期電動機駆動システム。
  2. 【請求項2】 同期電動機と前記同期電動機を駆動する
    インバータと前記同期電動機に回転数指令を与える回転
    数指令発生器と前記同期電動機の印加電圧を演算する制
    御装置とからなる同期電動機駆動システムにおいて、 磁極軸d軸上のインダクタンスをLd,磁極軸d軸に直
    交する軸であるq軸上のインダクタンスをLq,モータ
    の発電定数をKe,前記d軸の電流指令値をId*,前記
    q軸上の電流指令をIq*,制御上の仮定dc軸上の電流
    検出値をIdc,前記仮定dc軸に直交する仮定qc軸上
    の電流検出値をIqcとしたとき、前記同期電動機の回転
    数指令が零以外のすべての回転数範囲において前記同期
    電動機の同期電動機定数である抵抗R,インダクタンス
    L,発電定数KeのうちインダクタンスLおよび発電定
    数Keの関数として軸誤差Δθを推定演算する軸誤差演
    算手段と、 前記軸誤差Δθの演算値に基づき前記dc-qc軸を前
    記d-q軸に調整する手段とを備えたことを特徴とする
    同期電動機駆動システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の同期電動機駆動システ
    ムにおいて、 前記軸誤差演算手段が、磁極軸d軸上のインダクタンス
    をLd,磁極軸d軸に直交する軸であるq軸上のインダ
    クタンスをLq,モータの発電定数をKe,前記d軸の電
    流指令値をId*,前記q軸上の電流指令をIq*,制御上
    の仮定dc軸上の電流検出値をIdc,前記仮定dc軸に
    直交する仮定qc軸上の電流検出値をIqcとしたとき、
    前記d-q軸上の各々の電流指令Id*,Iq*および前記
    dc-qc軸上の電流検出値Idc,Iqcを用いて、数式
    (1)により、前記軸誤差Δθを演算する手段であること
    を特徴とする同期電動機駆動システム。 【数1】
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の同期電動機駆動システ
    ムにおいて、 前記dc軸上の電流検出値Idcに代えて電流指令Id*を
    用いることを特徴とする同期電動機駆動システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    の同期電動機駆動システムにおいて、 前記インバータの電源側における直流電流を検出する手
    段と、 検出された直流電流と前記インバータを駆動する駆動パ
    ルス信号とに基づいて前記同期電動機の交流電流を推定
    演算する同期電動機電流推定手段とを備え、 前記推定演算された電流を前記電流検出値として軸誤差
    Δθを演算することを特徴とする同期電動機駆動システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
    の同期電動機駆動システムにおいて、 前記インバータの電源側における直流電流を検出する手
    段と、 検出された直流電流と前記インバータの直流電圧の検出
    値または設定値に基づいて前記同期電動機のqc軸上の
    電流値を推定演算するIqc推定手段とを備え、 前記推定演算された電流を前記電流検出値として軸誤差
    Δθを演算することを特徴とする同期電動機駆動システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか一項に記載
    の同期電動機駆動システムにおいて、 前記軸誤差Δθの演算において前記同期電動機の回転数
    指令に応じて補正する補正項を設け、 前記補正項は、前記回転数指令が零に近づくに従って重
    みが増える関数であることを特徴とする同期電動機駆動
    システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか一項に記載
    の同期電動機駆動システムにおいて、 前記q軸上の電流指令Iq*を前記qc軸上の電流検出値
    または推定値に基づいて作成することを特徴とする同期
    電動機駆動システム。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれか一項に記載
    の同期電動機駆動システムにおいて、 前記軸誤差Δθの演算値に基づいて前記回転数指令と実
    際の回転数との速度偏差を推定する手段を設け、 前記速度偏差の推定値に基づいて前記同期電動機のq軸
    電流指令Iq*を作成することを特徴とする同期電動機駆
    動システム。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし7のいずれか一項に記
    載の同期電動機駆動システムにおいて、 前記軸誤差Δθの演算値に基づいて前記同期電動機の回
    転数を推定する手段を設け、 前記推定値と前記回転数指令との偏差に基づいて前記同
    期電動機のq軸電流指令Iq*を作成することを特徴とす
    る同期電動機駆動システム。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれか一項に
    記載の同期電動機駆動システムにおいて、 前記q軸の電流指令Iq*に基づいて前記d軸の電流指令
    Id*を作成することを特徴とする同期電動機駆動システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか一項に
    記載の同期電動機駆動システムにおいて、 前記同期電動機が、非突極型の同期電動機であることを
    特徴とする同期電動機駆動システム。
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