JP3358390B2 - 同期電動機の回転角速度検出装置、回転角度検出装置ならびに同期電動機の制御装置及び制御方法 - Google Patents

同期電動機の回転角速度検出装置、回転角度検出装置ならびに同期電動機の制御装置及び制御方法

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JP3358390B2
JP3358390B2 JP13739595A JP13739595A JP3358390B2 JP 3358390 B2 JP3358390 B2 JP 3358390B2 JP 13739595 A JP13739595 A JP 13739595A JP 13739595 A JP13739595 A JP 13739595A JP 3358390 B2 JP3358390 B2 JP 3358390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期電動機の回転角速
度検出装置、回転角度検出装置ならびに同期電動機の制
御装置及び制御方法に関し、詳しくはセンサレスで同期
電動機の回転角速度や回転速度を検出する技術、および
これを用いて同期電動機を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】同期電動機において、回転子の回転位置
をセンサを用いて検出するのではなく、三相コイルに流
れる電流に基づいて演算しようとする技術が提案されて
いる。例えば、平成5年電気学会産業応用部門全国大会
発表資料「電流制御誤差に基づくセンサレスブラシレス
DCモータ制御の過渡特性」(野村尚史他)には、ベク
トル演算により、コイル電流の実電流とモデルにおける
推定電流との偏差△Iに基づいて、回転子の位置を推定
して各相電流を制御するものが開示されている。
【0003】かかる制御装置では、回転子の回転位置を
検出するレゾルバなどのセンサが必要ないので、構成が
簡略となり、信頼性が向上する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記技
術は、円筒型の同期モータをモデルとしており、回転子
の外周に設けられた永久磁石の間に突極を設け、リラク
タンストルクを積極的に利用したモータでは、回路のイ
ンダクタンスが回転子の位置により変動するため、こう
したセンサレス制御を用いることができない。
【0005】本発明は、突極を有する回転子を備えた同
期電動機の回転角速度を検出し、この回転角速度を利用
して回転子の角度を推定する事を一つの目的とし、更に
この回転子の角度に基づいて三相コイルへの通電を制御
して同期電動機を制御することを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の同期電
動機の回転角速度検出装置は、複数個の永久磁石の間に
突極を供えた回転子と、三相コイルを備えた固定子とを
有する同期電動機の回転子の角速度を検出する回転角速
度検出装置であって、前記三相コイルに流れる電流に基
づいて、同期電動機のq軸電流を演算するq軸電流演算
手段と、前記回転子の回転のモデルを記憶するモデル記
憶手段と、前記回転子の回転角から、直交二軸変換によ
り、実際の回転子のd−q変換に対応したγ−δ変換し
て得られた平面上のδ軸の電流を、前記モデルに基づい
て演算するδ軸電流演算手段と、前記回転子の実際の回
転角速度と前記モデルに基づいて推定した回転角速度と
の偏差が、前記q軸電流と前記δ軸電流との電流偏差に
比例するとして、前記回転子の推定回転角速度を、前回
の推定回転角速度と該電流偏差とから求める角速度演算
手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】また、本願の第2請求項の同期電動機の回
転角度検出装置は、複数個の永久磁石の間に突極を供え
た回転子と、三相コイルを備えた固定子とを有する同期
電動機の回転子の角速度を検出する回転角度検出装置で
あって、前記推定回転角速度を求める請求項1記載の回
転角速度検出装置と、前記三相コイルに流れる電流に基
づいて、同期電動機のd軸電流を演算するd軸電流演算
手段と、前記回転子の回転のモデルを記憶するモデル記
憶手段と、前記回転子の回転角から、直交二軸変換によ
り、実際の回転子のd−q変換に対応したγ−δ変換し
て得られた平面上のγ軸の電流を、前記モデルに基づい
て演算するγ軸電流演算手段と、前記回転子の実際の回
転角度と前記モデルに基づいて推定した回転角度との偏
差が、前記d軸電流と前記γ軸電流との電流偏差に比例
するとして、前記回転子の推定角度を、前回の推定角度
と前記推定回転角速度と該電流偏差とから求める角度演
算手段とを備えたことを要旨とする。
【0008】更に、本願の請求項3の同期電動機の回転
角度検出装置は、請求項2記載の同期電動機の回転角度
検出装置であって、前記角速度演算手段に代えて、回転
子の現在位置に先立つ複数回の位置の所定時間当たりの
変化の移動平均として、前記回転子の推定回転角速度を
求める手段を備えたことを要旨とする。
【0009】本願第4請求項の同期電動機の制御装置
は、同期電動機の回転子の推定角度を求める請求項2ま
たは3記載の回転角度検出装置と、該求めた推定角度を
用いて、前記三相コイルへの通電を制御する制御手段と
を備えたことを要旨とする。
【0010】本願の第5請求項の同期電動機の制御方法
は、複数個の永久磁石の間に突極を供えた回転子と、三
相コイルを備えた固定子とを有する同期電動機の回転子
の角度と回転角速度とを検出し、該同期電動機の回転を
制御する方法であって、前記三相コイルに流れる電流に
基づいて、同期電動機のd軸電流を演算し、前記三相コ
イルに流れる電流に基づいて、同期電動機のq軸電流を
演算し、前記回転子の回転角から、直交二軸変換によ
り、実際の回転子のd−q変換に対応したγ−δ変換し
て得られた平面上のγ軸の電流を、前記回転子の回転の
モデルに基づいて演算し、前記回転子の回転角から、直
交二軸変換により、実際の回転子のd−q変換に対応し
たγ−δ変換して得られた平面上のδ軸の電流を、前記
モデルに基づいて演算し、前記回転子の実際の回転角度
と前記モデルに基づいて推定した回転角度との偏差が、
前記d軸電流と前記γ軸電流との偏差に比例するとし
て、前記回転子の推定回転角速度を、前回の推定回転角
速度と該電流偏差とから求め、前記回転子の実際の回転
角速度と前記モデルに基づいて推定した回転角速度との
偏差が、前記q軸電流と前記δ軸電流との偏差に比例す
るとして、前記回転子の推定角度を、前回の推定角度と
前記推定回転角速度と該電流偏差とから求め、該求めた
推定回転角速度に基づいて、前記三相コイルへの通電を
制御することを要旨とする。
【0011】
【作用】以上のように構成された請求項1の同期電動機
の回転角速度検出装置では、q軸電流演算手段が、同期
電動機の三相コイルに流れる電流に基づいて、同期電動
機のq軸電流を演算する。また、δ軸電流演算手段が、
モデル記憶手段に記憶した回転子の回転のモデルに基づ
いて、回転子の回転角から、直交二軸変換により、実際
の回転子のd−q変換に対応したγ−δ変換して得られ
た平面上のδ軸の電流を、演算する。これらの結果を利
用して、角速度演算手段が、回転子の回転角速度を次の
ようにして求める。即ち、回転子の実際の回転角速度と
モデルに基づいて推定した回転角速度との偏差が、q軸
電流とδ軸電流との電流偏差に比例するとして、回転子
の推定回転角速度を、前回の推定回転角速度と電流偏差
とから求めるのである。
【0012】また、請求項2記載の回転角度検出装置
は、推定回転角速度を求める請求項1記載の回転角速度
検出装置を備え、この装置が求めた回転角速度を用い
る。また、d軸電流演算手段が、三相コイルに流れる電
流に基づいて、同期電動機のd軸電流を演算する。γ軸
電流演算手段は、モデル記憶手段に記憶された回転子の
回転のモデルをに基づいて、回転子の回転角から直交二
軸変換により、実際の回転子のd−q変換に対応したγ
−δ変換して得られた平面上のγ軸の電流を演算する。
そして、角度演算手段が、回転子の実際の回転角度と前
記モデルに基づいて推定した回転角度との偏差が、d軸
電流と前記γ軸電流との電流偏差に比例するとして、回
転子の推定角度を、前回の推定角度と、回転角速度検出
装置が検出した推定回転角速度と電流偏差とから求め
る。
【0013】請求項3の回転角度検出装置は、請求項2
の角速度演算手段による複雑な演算に代えて、回転子の
現在位置に先立つ複数回の位置の所定時間当たりの変化
の移動平均として、回転子の推定回転角速度を求める。
従って、演算が簡略化される。
【0014】請求項4の同期電動機の制御装置および請
求項5の制御方法によれば、請求項2または3記載の回
転角度検出装置により回転子の回転角度を推定し、この
回転角度を用いて三相コイルへの通電を、制御手段が制
御する。従って、回転子の回転角度を検出するセンサな
どを用いることなく、同期電動機の回転を制御すること
ができる。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の一実施例である同期モータ制
御装置20及び回転制御される同期モータ40の全体ブ
ロック図、図2は、同期モータ40の構造を示す断面
図、図3は同じくそのA−A′断面図である。
【0016】まず、説明の都合上、図2,図3を用い
て、同期モータ40の全体構造について説明する。この
同期モータ40は、固定子30と回転子50とこれらを
収納するケース60とからなる。回転子50は、外周に
永久磁石51ないし54が貼付されており、その軸中心
に設けられた中空の回転軸55を、ケース60に設けら
れた軸受61,62により回転自在に軸支している。
【0017】回転子50は、無方向性電磁鋼板を打ち抜
いて成形したロータ57を複数枚積層したものである。
このロータ57は、図2に示すように、その外周の4箇
所に、90度ずつ隔たって突極71ないし74が設けら
れている。突極71ないし74は、ロータ57に一体に
構成しても別部材により構成しても差し支えない。ロー
タ57には、4箇所、組立用のピン59を挿入する孔が
設けられており、このピン59により位置決めしつつ積
層した後、積層体の前後にエンドプレート57A,57
Bを配置する。この状態でピン59の端部をエンドプレ
ート57A,57Bに溶接またはかしめることで、積層
したロータ57を固定する。ロータ57の中心部は回転
軸55が圧入されるように抜かれており、更に周り止め
用のキー溝58が設けられているので、回転軸55のキ
ー溝にキー56を打ち込んだ状態で回転軸55を、積層
されたロータ57に挿入する。こうして回転子50が組
み立てられる。
【0018】回転子50を形成した後、回転子50の外
周面に、所定厚さの永久磁石51ないし54を軸方向に
亘って貼付する。この永久磁石51ないし54は、厚み
方向に磁化されている。この永久磁石51ないし54
は、回転子50を固定子30に組み付けると、隣接する
永久磁石およびロータ57,ステータ20を貫く磁路M
gを形成する(図2参照)。
【0019】固定子30を構成するステータ20は、ロ
ータ57と同じく無方向性電磁鋼板の薄板を打ち抜くこ
とで形成されており、図2に示すように、計12個のテ
ィース22を備える。また、ステータ20の外周には、
固定用の溶接を行なうための切欠34が8箇所、回り止
めのキーを挿入するキー溝36が4箇所、各々設けられ
ている。固定子30は、板状のステータ20を、治具を
利用して位置決めしつつ積層し、その状態で外周に設け
られた切欠34を溶接することで固定される。この状態
で、ティース22間に形成されたスロット24に、固定
子30に回転磁界を発生させるコイル32を巻回する。
【0020】こうして固定子30を組み立てた後、ケー
ス60に設けられたキー溝と、固定子30の外周のキー
溝とを一致させ、ここに回り止めのキーを介装させつ
つ、ケース60に固定子30を組み付ける。更に回転子
50をケース60の軸受61,62により回転自在に組
み付けることにより、この同期モータ40は完成する。
【0021】固定子30の固定子コイル32に回転磁界
を発生するよう励磁電流を流すと、これにより隣接する
突極およびロータ57,ステータ20を貫く磁路Mqが
形成される。尚、このモータ40において、上述した永
久磁石52により形成される磁束が回転子50を径方向
に貫く軸をd軸と呼び、固定子30の固定子コイル32
により形成される磁束が回転子50を径方向に貫く軸を
q軸と呼ぶ。この実施例(極数4)では、両軸は電気的
には、90度の角度をなしている。換言するならば、同
期モータ40の無負荷誘導起電力E0と同相の軸がq
軸、これとベクトル的に直交する軸がd軸であり、これ
らのdq軸に各相電流Iをベクトル分解することで同期
モータ40の動作を簡易に把握し制御することができ
る。
【0022】図示するように実施例の同期モータ制御装
置10は、電圧指令演算部11,2相/3相変換部1
3,PWM制御部14,インバータ部15,回転角度推
定部16,3相/2相変換部18から構成されている。
電圧指令演算部11は、同期モータ40の負荷状況など
に基づいて外部から与えられる電流指令Iq*と、実際
に同期モータ40に流れている3相電流をdq座標軸上
の電流Id,Iqに変換した値との偏差に基づいて、d
q座標軸上の目標電圧Vd,Vqを演算する。2相/3
相変換部13は、電圧指令演算部11から指令される目
標電圧Vd,Vqを実際の3相の目標電圧Vu,Vv,
Vwに変換する回路である。PWM制御部14は、こう
して得られた3相の目標電圧Vu,Vv,Vwを、図示
しない直流電源のオンオフにより実現するために、デュ
ーティに変換する。PWM制御部14からのオンオフ信
号に基づいて、インバータ部15に設けられた6個のス
イッチング素子を制御して、同期モータ40の三相コイ
ルの各々に印加する電圧が制御される。なお、インバー
タ部15には、U相およびV相の電流を検出する電流セ
ンサが設けられており、U相電流Iu,V相電流Ivを
検出している。
【0023】回転角度推定部16は、このU相電流Iu
およびV相電流Ivに基づいて、同期モータ40の回転
子の回転角度を推定する回路である。回転角度推定部1
6の詳細な構成については後述する。3相/2相変換部
18は、この回転角度推定部16にて推定された回転角
度θとインバータ部15で検出した各相電流Iu,Iv
からdq座標軸上の電流Id,Iqを算出する。
【0024】回転角度推定部16とは、電流角速度計算
部161,電流推定部162,比較部163,電気角推
定部164から構成されている。電流角速度計算部16
1は、回転角度推定部16の内部に記憶している同期モ
ータ40のモデルの電流IdM,IqMを演算すると共
に、回転子の角速度αを演算するものである。実際に
は、U相,V相の相電流Iu,Ivとdq座標軸上の目
標電圧Vd,Vqとから、電流IdM,IqMおよび回
転子の角速度αを演算する。演算の詳細については、後
述する。また、電流推定部162は、各相電流Iu,I
vからdq座標に変換した電流Id,Iqを推定する。
更に比較部163は、電流角速度計算部161と電流推
定部162とで算出あるいは推定された電流Iを比較す
る。そして、電気角推定部164は、この比較部163
の比較結果ΔIと電流角速度計算部161にて算出され
た角速度αとから回転子の回転角度θ(即ち電気角)を
推定し、前記3相/2相変換部18に出力するのであ
る。
【0025】上記のごとく構成される同期モータ制御装
置10は、回転子50の回転角速度を求める回転角速度
検出装置,回転子50の回転角度(電気角)を検出する
回転角度検出装置を内蔵し、検出した回転角度を用い
て、公知のdq変換法により3相/2相変換した2軸の
電流Id,Iqを制御することで、同期モータ40の入
力電気エネルギを直流値に変換した制御を行なう制御装
置として働く。
【0026】本実施例の同期モータ制御装置10は、実
際には、その電圧指令値演算部11,2相/3相変換部
13,回転角度推定部16及び3相/2相変換部18を
論理回路により構成している。図4は、その論理回路の
ブロック図であり、図示するようにCPU202,その
主記憶となるRAM203,後述するプログラムを不揮
発的に記憶しているROM204,入力インタフェイス
206,出力インタフェイス208から構成されてい
る。このROM204には図5にフローチャートを示す
電流制御プログラムが記憶されており、CPU202は
この電流制御プログラムを適宜処理してPWM制御部1
4に出力する3相電圧Vu,Vv,Vwを決定してい
る。この処理を実行することで、図1に示す各ブロック
の機能が実現されているのである。
【0027】そこで、図5のフローチャートに沿って、
本実施例の電流制御について説明する。図5に示した角
度演算,モータ制御ルーチンが開始されると、CPU2
02は、入力インタフェイス206を介して、まずイン
バータ部15の図示しない電流センサから、U相,V相
電流Iu,Ivを読み込む処理を行なう(ステップS3
00)。なお、処理が離散的に行なわれる関係で、現在
の値を示す場合には、各変数名の後にサフィックス(n
+1)を付けて表示する。従って、Iu(n+1)であ
れば、処理している時点でのU相電流の値を示し、Iu
(n)であれば前回値を示すことになる。なお、処理の
時点を問題にしない場合には、サフィックスを付けずに
表示することがある。
【0028】Iu,Ivを読み込んだ後、この電流値I
u,Ivと電圧指令値Vd,Vqとから、同期モータ制
御装置10の内部に用意されたモータのモデルにおける
回転角速度αと電流推定値IdM,IqMを演算する処
理、およびモデルにおける回転角度θMを推定する演算
処理を行なう(ステップS310)。この演算は、次式
(1)に従って行なわれる。
【0029】
【数1】
【0030】なお、上記式(1)において、Ldは同期
モータ40のd軸インダクタンス、Lqはq軸インダク
タンスであり、これらは電気角によって変動するから、
サフィックス(n)が異なれば、本来異なる値となる
が、本実施例ではLq,Ldは三相コイル32に流れる
電流から求められるインダクタンスのうち、最高インダ
クタンスをLqとし、最低インダクタンスをLdとして
計算に用いた。
【0031】式(1)の根拠を示す。図6は、同期モー
タ40における回転子50の位置を模式的に示す説明図
である。図示するように、同期モータ40の回転子50
の回転角度をθ、、同期モータ制御装置10が内部のモ
デルとして推定している回転角度をθMとする。即ち、
実際の回転角度θに対して推定している角度θMが、△
θだけずれているとする。回転子50の実際の回転角度
θに対応した直交二軸(d−q軸)変換と同様に、モデ
ルにより推定した角度θMによってこれを直交二軸変換
した平面をγ−δ平面とする。両角度のずれ△θが十分
に小さければ、 sin△θ≒△θ cos△θ≒1 と近似できるから、突極を備えた同期モータ40の電圧
方程式は、次式(2)により表わすことができる。
【0032】
【数2】
【0033】上式(2)をオイラー近似を用いて離散系
にして整理すると、次式(3)を得る。なお、Tはサン
プリングタイムであり、本実施例では200マイクロセ
カンドである。
【0034】
【数3】
【0035】これを電流について解くと、次式(4A)
を得る。また、モデルに関してモデル電流IdM、Iq
Mを考えて、これについて解くと、△θ(n)=0とな
るため、次式(4B)を得る。
【0036】
【数4】
【0037】両電流の偏差△Iγ(n+1),△Iδ
(n+1)を、 △Iγ(n+1)=Iγ(n+1)−IγM(n+1) △Iδ(n+1)=Iδ(n+1)−IδM(n+1) と定義すると、上式(4A),(4B)から、次式
(5)を得る。
【0038】
【数5】
【0039】式(5)を用いて、△θ(n)と△α
(n)についてまとめると、次式(6)を得る。
【0040】
【数6】
【0041】以上の計算の結果、実際の同期モータ40
の回転角度とモデルを用いて推定した回転角度との偏差
△θは、実際のモータ電流Iγ(d軸電流Idに相当す
る電流)とモデルの電流Iγとの差に比例し、実際の同
期モータ40の回転角速度とモデルを用いて推定した回
転角速度との偏差△αは、実際のモータ電流Iδ(q軸
電流Iqに相当する電流)とモデルの電流Iδとの差に
比例することが分かる。
【0042】次に、式(6)を、前回値に差分を加えて
現在値を求めると考えて変形し回転角度の推定値θMと
角速度の推定値αMとを求める次式(7A)を導き、更
にここから回転角速度αMおよび回転角度θMを推定す
る処理を施して、次式(7B)を得た。
【0043】
【数7】
【0044】実際の回転角度とモデルを用いて推定した
角度とが良く一致していれば、△θ≒0となるので、△
Iγ≒△Id、△Iδ≒△Iqと置き換えることができ
る。この置き換えをすることで、ステップS310での
演算用いた式(1)が得られる。なお、ステップS31
0での処理が、図1の回転角度推定部16に相当する。
【0045】こうして回転子50の回転角度θMを推定
した後、この角度θMを用いて、同期モータ40の固定
子コイル32の電流Iu,Ivから、d軸,q軸の電流
に変換する処理を行なう(ステップS330)。電流は
U,V,Wの三相に流れているが、その総和はゼロなの
で、二つの相に流れる電流Iu,ivを測定すれば、電
流Iwについては測定する必要はない。同期モータ40
のd軸,q軸の電流値への変換は、次式(8)に示す演
算により行なわれる。なお、この処理が、図1の3相/
2相変換部18に相当する。
【0046】
【数8】
【0047】ここで座標変換を行なうのは、永久磁石型
の同期電動機においては、d軸およびq軸の電流が、ト
ルクを制御する上で本質的な量だからである。もとよ
り、三相のまま制御することも可能である。2軸の電流
値に変換した後、電流指令値Iq*を読み込み(ステッ
プS340)、読み込んだ電流指令値Iq*とステップ
S330で変換した電流Iqと偏差を求め、各軸の電圧
指令値Vd,Vqを求める処理を行なう(ステップS3
50)。
【0048】こうして求めた電圧指令値をステップS3
30で行なった変換の逆変換に相当する座標変換(二相
−三相変換)を行ない(ステップS360)、実際に三
相コイル32に印加する電圧Vu,Vv,Vwを求める
処理を行なう。各電圧は、次式(9)により求める。こ
の処理が、2相/3相変換部13に相当する。
【0049】
【数9】
【0050】こうして各相に印加すべき電圧を求めた
後、更にこの電圧をPWMにより実現すべく、パルス幅
に変換する処理を行なう(ステップS370)。この処
理がPWM制御部14に相当する。以上の処理の後、
「END」に抜けて本処理ルーチンを終了する。
【0051】以上説明した処理を繰り返すことにより、
同期モータ40の回転子50の回転に伴って、回転角度
推定部16は、内部的には回転角速度の推定を伴いつ
つ、回転子50の回転角度をモデルを用いて次々と推定
して行く。この回転角度の推定を受けて、同期モータ制
御装置10は同期モータ40の固定子コイル32に流れ
る電流を制御し、必要なトルクで同期モータ40を運転
する。
【0052】本実施例において回転子50の回転角度を
推定した一例を図7に示す。この例では同期モータ40
の回転軸55にレゾルバを設けて実際の回転角度を計測
した。これが図7の実線Jである。これに対して、同期
モータ制御装置10の回転角度推定部16により推定し
た回転角度を破線BBとして示した。図示するように、
中高速で回転する回転子50の回転角度を精度良く推定
できることが分かる。実際、推定した回転角度を用いて
固定子コイル32の電流を制御することができ、その場
合の効率は、回転角度を検出するセンサを設けた場合と
較べてほとんど変わらなかった。
【0053】以上説明したように、本実施例の同期モー
タ制御装置10によれば、同期モータ40の回転角度を
検出するセンサを設けることなく、固定子コイル32に
流れる電流のみから、突極71を有する同期モータ40
の回転角度を精度良く検出することができる。また、検
出した回転角度に基づいて、同期モータ40の運転を高
効率で制御することができる。
【0054】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。第2実施例の同期モータ制御装置10は、第1実施
例で示した式(1)における回転角速度αの演算を、次
式により行なうものである。即ち、式(1)におけるα
M(n+1),αM(n)を、それぞれ式(10A)
(10B)により演算するのである。それ以外のハード
ウェア、ソフトウェア上の構成は、第1実施例と同一で
ある。
【0055】
【数10】
【0056】上記第2実施例によれば、角速度の推定を
行なう演算が簡略になり、計算を求めるまでの時間を大
幅に短縮することができる。もとより演算速度は、CP
U202の能力やバスの能力等によっても相違するが、
本実施例では、同一のCPU202を用いた第1実施例
と較べて、演算時間を約半分に短縮することができた。
この結果、図5に示した同期モータ40の制御の1サイ
クルに要する時間も短縮でき、サンプリングタイムTを
100マイクロセカンドに短縮することができた。
【0057】第2実施例で用いた式(10A)(10
B)は、回転子50の回転速度の急激な変動がないとの
前提での近似を行なっており、回転角速度の演算精度は
本来僅かに低下する(特に過渡時)。しかし、サンプリ
ングタイムTを短くできることにより精度は改善される
から、全体としては第1実施例と第2実施例とで、回転
角度検出上の精度の差は認められず、定常運転時には、
第2実施例のによる検出の方が高い精度を示した。
【0058】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
同期電動機の回転角速度検出装置では、特別なセンサを
設けることなく、突極を有する同期電動機の回転角速度
を検出することができるという優れた効果を奏する。
【0060】また、請求項2または3記載の同期電動機
の回転角度検出装置によれば、特別センサを設けること
なく、突極を有する同期電動機の回転角度、延いては電
気角を検出することができるという優れた効果を奏す
る。
【0061】請求項4記載の同期電動機の制御装置およ
び請求項5記載の制御方法によれば、回転子の回転角度
を検出するセンサなどを用いることなく、同期電動機の
回転を精度良く制御することができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である同期モータ制御装置1
0の機能上の構成を示すブロック図である。
【図2】同期モータ40の構成を示す断面図である。
【図3】同じく図2のA−A′断面図である。
【図4】同期モータ制御装置10の一部のハードウェア
構成を示すブロック図である。
【図5】CPU202が実行する角度演算モータ制御ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図6】同期モータ40を制御する上でのモデルを説明
する説明図である。
【図7】実施例における回転角度の推定の様子を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10…同期モータ制御装置 11…電圧指令演算部 13…2相/3相変換部 14…PWM制御部 15…インバータ部 16…回転角度推定部 18…3相/2相変換部 20…ステータ 20…同期モータ制御装置 22…ティース 24…スロット 30…固定子 32…三相コイル 34…切欠 36…キー溝 40…モータ 40…同期モータ 50…回転子 51〜54…永久磁石 55…回転軸 56…キー 57…ロータ 57A,57B…エンドプレート 58…キー溝 59…ピン 60…ケース 61,62…軸受 71〜74…突極 161…電流角速度計算部 162…電流推定部 163…比較部 164…電気角推定部 202…CPU 203…RAM 204…ROM 206…入力インタフェイス 208…出力インタフェイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/00 H02P 5/28 - 5/412 H02P 6/00 - 6/24 H02P 4/00 - 7/01 H02P 7/36 - 7/632

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の永久磁石の間に突極を供えた回
    転子と、三相コイルを備えた固定子とを有する同期電動
    機の回転子の角度を検出する回転角速度検出装置であっ
    て、 前記三相コイルに流れる電流に基づいて、同期電動機の
    q軸電流を演算するq軸電流演算手段と、 前記回転子の回転のモデルを記憶するモデル記憶手段
    と、 前記回転子の回転角から、直交二軸変換により、実際の
    回転子のd−q変換に対応したγ−δ変換して得られた
    平面上のδ軸の電流を、前記モデルに基づいて演算する
    δ軸電流演算手段と、 前記回転子の実際の回転角速度と前記モデルに基づいて
    推定した回転角速度との偏差が、前記q軸電流と前記δ
    軸電流との電流偏差に比例するとして、前記回転子の推
    定回転角速度を、前回の推定回転角速度と該電流偏差と
    から求める角速度演算手段とを備えた同期電動機の回転
    角速度検出装置。
  2. 【請求項2】 複数個の永久磁石の間に突極を供えた回
    転子と、三相コイルを備えた固定子とを有する同期電動
    機の回転子の角速度を検出する回転角度検出装置であっ
    て、 前記推定回転角速度を求める請求項1記載の回転角速度
    検出装置と、 前記三相コイルに流れる電流に基づいて、同期電動機の
    d軸電流を演算するd軸電流演算手段と、 前記回転子の回転のモデルを記憶するモデル記憶手段
    と、 前記回転子の回転角から、直交二軸変換により、実際の
    回転子のd−q変換に対応したγ−δ変換して得られた
    平面上のγ軸の電流を、前記モデルに基づいて演算する
    γ軸電流演算手段と、 前記回転子の実際の回転角度と前記モデルに基づいて推
    定した回転角度との偏差が、前記d軸電流と前記γ軸電
    流との電流偏差に比例するとして、前記回転子の推定角
    度を、前回の推定角度と前記推定回転角速度と該電流偏
    差とから求める角度演算手段とを備えた同期電動機の回
    転角度検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の同期電動機の回転角度検
    出装置であって、 前記角速度演算手段に代えて、回転子の現在位置に先立
    つ複数回の位置の所定時間当たりの変化の移動平均とし
    て、前記回転子の推定回転角速度を求める手段を備えた
    同期電動機の回転角度検出装置。
  4. 【請求項4】 同期電動の回転子の推定角度を求める請
    求項2または3記載の回転角度検出装置と、 該求めた推定角度を用いて、前記三相コイルへの通電を
    制御する制御手段とを備えた同期電動機の制御装置。
  5. 【請求項5】 複数個の永久磁石の間に突極を供えた回
    転子と、三相コイルを備えた固定子とを有する同期電動
    機の回転子の角度と回転角速度とを検出し、該同期電動
    機の回転を制御する方法であって、 前記三相コイルに流れる電流に基づいて、同期電動機の
    d軸電流を演算し、 前記三相コイルに流れる電流に基づいて、同期電動機の
    q軸電流を演算し、 前記回転子の回転角から、直交二軸変換により、実際の
    回転子のd−q変換に対応したγ−δ変換して得られた
    平面上のγ軸の電流を、前記回転子の回転のモデルに基
    づいて演算し、 前記回転子の回転角から、直交二軸変換により、実際の
    回転子のd−q変換に対応したγ−δ変換して得られた
    平面上のδ軸の電流を、前記モデルに基づいて演算し、 前記回転子の実際の回転角度と前記モデルに基づいて推
    定した回転角度との偏差が、前記軸電流と前記δ軸電
    流との偏差に比例するとして、前記回転子の推定回転角
    速度を、前回の推定回転角速度と該電流偏差とから求
    め、 前記回転子の実際の回転角度と前記モデルに基づいて推
    定した回転角度との偏差が、前記軸電流と前記γ軸電
    流との偏差に比例するとして、前記回転子の推定角度
    を、前回の推定角度と前記推定回転角速度と該電流偏差
    とから求め、 該求めた推定回転角度に基づいて、前記三相コイルへの
    通電を制御する同期電動機の制御方法。
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