JP2003051171A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

Info

Publication number
JP2003051171A
JP2003051171A JP2001303441A JP2001303441A JP2003051171A JP 2003051171 A JP2003051171 A JP 2003051171A JP 2001303441 A JP2001303441 A JP 2001303441A JP 2001303441 A JP2001303441 A JP 2001303441A JP 2003051171 A JP2003051171 A JP 2003051171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
shutter
shutter member
cylindrical wall
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001303441A
Other languages
English (en)
Inventor
Kengo Oishi
健吾 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001303441A priority Critical patent/JP2003051171A/ja
Priority to US10/147,994 priority patent/US6912725B2/en
Publication of JP2003051171A publication Critical patent/JP2003051171A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0308Shutters

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に収容したディスクメディアへアクセス
するための開口を開閉するシャッター部材がスムースに
作動するディスクカートリッジを得る。 【解決手段】 ディスクカートリッジ10では、ケース
30の外部に配置されたシャッター係合部122が後方
へ押圧操作されると、シャッター引出し部120が引張
られて円弧状ガイド壁部118がシャッター本体112
と共に回動する。シャッター引出し部120は、円弧状
ガイド壁部118の幅方向に揺動可能であるため、シャ
ッター引出し部120の引張によるシャッター本体11
2傾斜させようとする分力の発生が抑制され、第1シャ
ッター部材110がスムースに回動してディスクメディ
ア20へアクセスするための開口を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等の
記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容し、塵埃等の侵入を防止するディス
クカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、可搬性を有するコンピューター
用の記録再生媒体として光ディスクや光磁気ディスク等
の円盤状のディスクメディアが用いられている。このよ
うなディスクメディアは、記録又は再生を行う際には、
ドライブ装置に装填された状態で回転されつつ記録面へ
レーザ光が照射されることで、記録面の色素層分解によ
るピット形成や相変化、磁化等によって情報の記録がな
され、又はレーザ光の反射率や偏光角の相違に基づいて
記録された情報の再生が行われるようになっている。
【0003】また、このようなディスクメディアでは、
記録容量を高めるために記録面へ照射するレーザ光の波
長を短くすることが提案されている。この短波長のレー
ザ光(例えば、青紫色レーザ)を用いて情報の記録又は
再生を行う場合、ディスクメディアの記録面を保護する
カバー層によるレーザ光の減衰を抑制するために、この
カバー層の厚みを薄くする必要がある。このようにカバ
ー層の厚みを薄くすると、カバー層の表面(外部への露
出面)におけるレーザ光の口径が小さくなり、カバー層
表面に付着する塵埃等の影響を無視できなくなる。
【0004】このため、ディスクメディアをケース内に
収容してディスクメディアへの塵埃等の付着を防止する
ディスクカートリッジが採用されている。このようなデ
ィスクカートリッジは、ディスクメディアの中心部に設
けられたセンタホール部及び記録面(カバー層)の一部
を外部に露出させるための開口と、この開口を開閉する
シャッター部材とを備えて構成されている。
【0005】これにより、ディスクカートリッジでは、
通常はシャッター部材により開口を閉塞することでディ
スクカートリッジ内への塵埃等の侵入、すなわちディス
クメディアへの塵埃等の付着を防止し、ドライブ装置へ
の装填に伴って開口を開放することで、センタホール部
の回転スピンドル軸による保持及び記録面へのレーザヘ
ッドの近接(レーザ光の照射)が可能とされている。
【0006】このようなディスクカートリッジとして、
例えば、特開2000−30394号公報に記載された
ものが知られている。以下、この公報に記載されたディ
スクカートリッジについて図43に基づいて説明する。
図43には、ディスクカートリッジ400が分解斜視図
にて示されている。
【0007】この図に示される如く、ディスクカートリ
ッジ400は、上シェル402と下シェル404との接
合により成るケース内に円盤状のディスクメディア40
6が回転可能に収容されて構成されている。また、下シ
ェル404には、その内側にディスクメディア406を
収容する円筒壁404Aと、円筒壁404Aの前部から
下シェル404の略中央部まで切欠かれた開口408と
が設けられている。
【0008】開口408は、ディスクメディア406の
半径方向に沿ったレーザヘッド挿入(近接)用の開口4
08Aとディスクメディア406のセンタホール部40
6Aに対応した回転スピンドル軸挿入用の開口408B
とが連設して形成されており、ディスクメディア406
へのアクセス用とされている。
【0009】また、ディスクカートリッジ400は、開
口408を開閉するための第1シャッター部材410、
第2シャッター部材412を備えている。第1シャッタ
ー部材410は、略台形状に形成され開口408Aを主
に開閉するシャッター本体414と、シャッター本体4
14前端に立設され円筒壁404Aに対応した円弧状に
形成され該円筒壁404Aにガイドされると共に円筒壁
404A前部の切欠部(開口408Aの立上げ部)を開
閉するシャッターガイド部416とを有する。
【0010】また、シャッターガイド部416の一端部
には板厚方向に変形可能な薄板状の操作部材418が連
結され、この操作部材418の先端にはブロック状の操
作部418Aが設けられている。シャッターガイド部4
16と操作部材418とは、一体に成形されたり、別体
として製造された後に接着、溶接、圧着等によって固定
(固着)されたりすることで互いに連結され、通常操作
部材418に作用する引張力(操作力)がシャッターガ
イド部416に伝達されて該シャッターガイド部416
が回動するようになっている。
【0011】一方、第2シャッター部材412は、その
端部に設けられた回動軸412C周りに回動して主に開
口408Bを開閉するようになっている。回動軸412
Cには図示しないトーションばねが設けられており、こ
のトーションばねの付勢力によって第2シャッター部材
が開口408Bの閉塞方向に付勢されている。
【0012】また、ディスクカートリッジ400は、第
1及び第2シャッター部材410、412を下シェル4
04との間で移動可能に収容するカバー部材420を備
えている。このカバー部材420にも開口408に対応
したディスクメディア406へのアクセス用の開口42
2が形成されている。
【0013】そして、ディスクカートリッジ400は、
ディスクメディア406の非使用時には、第1シャッタ
ー部材410のシャッター本体414と第2シャッター
部材412とが各端面414A、412Aを互いに突き
当てて開口408、422を閉塞するようになってい
る。具体的には、第1シャッター部材410が開口40
8Aを主に閉塞し、第2シャッター部材412が開口4
08Bを主に閉塞する構成である。またこの状態では、
第1シャッター部材410のシャッターガイド部416
が開口408Aの立上げ部(円筒壁404A前部の切欠
部)を閉塞する構成である。
【0014】一方、ディスクメディア406の使用時に
は、ディスクカートリッジ400は、ドライブ装置に装
填され、第1及び第2シャッター部材410、412の
端面414A、412Aを互いに離間する方向へ移動さ
せて開口408、422を開放するようになっている。
【0015】具体的には、ドライブ装置への装填に伴っ
て第1シャッター部材410の操作部材418の先端に
固定された操作部418Aがケース側面のガイド溝42
4に沿って矢印P方向へ移動される(操作部材418が
引張られる)と、シャッターガイド部416が円筒壁4
04Aの外周面に沿って案内されつつ、第1シャッター
部材410が円筒壁404A(すなわち、ディスクメデ
ィア406)の軸心周りに矢印Q方向へ回動する。
【0016】この回動に伴って、第1シャッター部材4
10は、その端面414Aに沿って位置する押圧片41
4Bにおいて第2シャッター部材412の端面412A
に沿って位置する被押圧片412Bを押圧し、第2シャ
ッター部材412を回動軸412C周りに矢印R方向へ
回動させる。すなわち、第1シャッター部材410と第
2シャッター部材412とは、互いに連動しつつ異なる
方向へ回動して開口408、422を開放する。この状
態では、シャッターガイド部416に設けられた窓部4
16Aが円筒壁404Aの前部に位置して該円筒壁40
4Aの切欠部(開口408A)を開放する。
【0017】一方、開放された開口408、422を再
度閉塞する際には、操作部418Aがドライブ装置によ
って矢印P方向と反対方向に押圧されるか、上記トーシ
ョンばねの付勢力によって第1シャッター部材410が
押圧片414Bにおいて第2シャッター部材412の被
押圧片412Bに押圧されるかして、第1及び第2シャ
ッター部材410、412が互いに連動しつつそれぞれ
開口408等の閉塞方向(矢印Q、矢印R方向とは反対
方向に)に回動して開口408、422が閉塞される。
【0018】また、図示は省略するが、上記公報には第
1及び第2シャッター部材410、412を連動させる
連動手段の変形例が記載されている。この変形例に係る
連動手段は、押圧片414B及び被押圧片412Bに代
えて、第1シャッター部材410の回動中心(円筒壁4
04Aの軸心)と離間して設けられた凸部と、第2シャ
ッター部材412に設けられ上記凸部が係合する長孔と
を備えている。
【0019】この連動手段は、開口408等を開閉する
際には、第1シャッター部材410と第2シャッター部
材412との回動軌跡の相違を凸部が長孔の長手方向に
移動することで吸収しつつ、凸部が長孔の孔壁を押圧す
る構成である。これにより、開口408等の閉塞時にも
第2シャッター部材412が第1シャッター部材410
に従動可能となり、上記トーションばねを不要とでき
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のディスクカートリッジ400では、以下に
示す問題があった。
【0021】第1に、ディスクカートリッジ400で
は、シャッターガイド部416と操作部材418とが上
記の通り固定されているため、加工誤差(一体成形の場
合)や組付誤差(別体を固定する場合)によって、第1
シャッター部材410のシャッターガイド部416の回
動方向(矢印Q方向)と操作部材418の操作方向(矢
印P方向)とが上下にずれる場合があった。すなわち、
シャッターガイド部416の長手方向と操作部材418
の長手方向とが互いに交差する方向のずれ(シャッター
ガイド部416の中心線に対して操作部材418の中心
線が高さ方向に傾斜した状態)を生じることがあった。
【0022】このシャッターガイド部416と操作部材
418との互いの長手方向のずれは、操作部418A
(操作部材418)に作用する操作力の一部をシャッタ
ーガイド部416の回動力とは異なる方向の分力として
作用させ、開口408等の開閉に必要な操作力が大きく
なるのみならず、第1シャッター部材410を傾斜させ
そのスムースな作動を妨げる原因となる。また、上記ず
れが大きいと、操作部材418の先端に固定される操作
部418Aをガイド溝424内に適切に配置することも
困難となる。
【0023】第2に、ディスクカートリッジ400で
は、第1シャッター部材410が第2シャッター部材4
12を押圧して開口408等を開放するため、第1シャ
ッター部材410のシャッターガイド部416を円筒壁
404Aと摺動させるのに大きな力(操作力)が必要で
あり、特にその摺動が滑らかでない場合、第1シャッタ
ー部材410が円筒壁404Aの外周面を摩耗し、それ
によって粉塵(磨耗粉)等が発生するおそれがあった。
【0024】同様に、特に第1シャッター部材410の
シャッターガイド部416の上端面と上シェル402の
内面、及び第1シャッター部材410(シャッター本体
414及びシャッターガイド部416)の下面とカバー
部材420の内面との摺動が滑らかでない場合、その第
1シャッター部材410の上端面及び下端面がそれぞれ
上シェル402の内面及びカバー部材420の内面を摩
耗し、それによって粉塵等が発生するおそれがあった。
【0025】このような粉塵等は、ディスクメディア4
06の記録面に付着することにより、記録・再生時にお
けるエラー(記録・再生信号の欠落、所謂ドロップアウ
ト)の発生の原因となる。
【0026】第3に、ディスクカートリッジ400で
は、第1シャッター部材410のシャッター本体414
には上記突き当て端面414Aと開口408等の閉塞状
態で開口408等の端部に沿う端面414Cとに挟まれ
た角部414Dが形成されており、開口408等を閉塞
する際には角部414Dが開口408等を通過して下シ
ェル404(ケース)とカバー部材420との間の受け
入れ部に収納される構成であるため、第1シャッター部
材410を構成するシャッター本体414に反りがある
と角部414Dが受け入れ部の受け入れ口(開口408
又は開口422の縁部)に干渉する恐れがあるという問
題があった。
【0027】この第1シャッター部材410(角部41
4D)と開口408又は開口422の縁部との干渉は、
第1シャッター部材410のスムースな作動を妨げるの
みならず、開口408等が閉塞不能となる原因ともな
る。すなわち、ディスクメディア406に対する防塵性
が悪化し、ドライブ装置の構成によってはディスクカー
トリッジ400をドライブ装置から排出不能となる場合
もある。
【0028】第4に、上記変形例に係る連結手段を備え
た従来のディスクカートリッジ400では、連動手段の
長孔が直線状に形成されているため、開放した開口40
8等を再度閉塞する際に、第1シャッター部材410と
第2シャッター部材412とが互いの端面414A、4
12Aを突き当てて隙間なく開口408等を閉塞するた
めには、長孔と凸部との隙間を極小とする必要がある。
【0029】このため、第1及び第2のシャッター部材
410、412を連動して作動させるための操作力(駆
動力)が大きくなると共に、第1シャッター部材410
と第2シャッター部材412とがスムースに作動(連
動)しない場合があった。また、第1及び第2のシャッ
ター部材410、412を適正に連動させるために、連
動手段には過度の寸法精度及び組付精度が要求され、高
コストの原因となる。
【0030】本発明は、上記事実を考慮して、シャッタ
ー部材がスムースに作動するディスクカートリッジを得
ることが第1の目的である。
【0031】より具体的には、本発明は、シャッター部
材のシャッターガイド部と操作部材とを適切に連結さ
せ、ディスクメディアにアクセスするための開口をスム
ースに開放できるディスクカートリッジを得ることが第
2の目的である。
【0032】また、本発明は、シャッター部材の摺動性
を改善し、シャッター部材の開閉動作が円滑に行えるよ
うにするディスクカートリッジを得ることが第3の目的
である。
【0033】さらに、本発明は、シャッター部材をその
端部が開口の縁部と干渉することなくスムースに作動で
き、ディスクメディアへアクセスするための開口を確実
に閉塞できるディスクカートリッジを得ることが第4の
目的である。
【0034】さらにまた、本発明は、第1シャッター部
材と第2シャッター部材とが適正な駆動力でスムースに
連動し、かつディスクメディアへアクセスするための開
口を確実に閉塞できるディスクカートリッジを得ること
が第5の目的である。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
を達成するために請求項1記載の発明に係るディスクカ
ートリッジは、略円筒状に形成された円筒壁の内側に円
盤状のディスクメディアを回転可能に収容するケースに
設けられ、前記ディスクメディアへアクセスするための
開口と、回動して前記開口の少なくとも一部を開閉可能
な平板状のシャッター本体と、前記円筒壁に沿って湾曲
されると共に前記シャッター本体に立設されたシャッタ
ーガイド部と、一端部が前記シャッターガイド部に連結
されると共に他端部が前記ケースの外部に位置し、前記
開口の少なくとも一部を開放する際に他端部が外部より
引張られて前記シャッターガイド部を前記円筒壁に沿っ
て回動させる操作部材と、を備えたディスクカートリッ
ジにおいて、前記操作部材は、前記シャッターガイド部
の幅方向の揺動可能に連結された、ことを特徴としてい
る。
【0036】請求項1記載のディスクカートリッジで
は、円盤状のディスクメディアが回転可能に収容された
ケースの片面又は両面にディスクメディアへアクセスす
るための開口が設けられており、この開口の少なくとも
一部は、ディスクメディアの非使用時には、シャッター
本体によって閉塞される。これにより、ケース内への塵
埃の侵入が防止される。
【0037】一方、ディスクメディアを使用する際に
は、一端部がシャッターガイド部に連結された操作部材
の他端部がケースの外部から引張られ、シャッターガイ
ド部が円筒壁に沿って回動する。これにより、シャッタ
ー本体が開口の開放方向へ回動して、ディスクメディア
へアクセスするための開口の少なくとも一部が開放され
る。
【0038】なお、シャッター本体が開口の全部を開閉
する構成としても良く、開口の残余の一部が他のシャッ
ター部材等により開閉される構成としても良いことは言
うまでもない。
【0039】ここで、操作部材がシャッターガイド部の
幅方向(円筒壁の高さ方向)の揺動可能にシャッターガ
イド部に連結されているため、操作部材の長手方向とシ
ャッターガイド部の長手方向とがずれた状態で操作部材
が引張操作されても操作部材が幅方向へ揺動し、シャッ
ターガイド部を幅方向に動かそうとする(シャッター本
体を開口形成面に対して傾斜させようとする)分力が発
生し難い。これにより、シャッターガイド部及びシャッ
ター本体がスムースに回動して開口が開放される。
【0040】このように、請求項1記載のディスクカー
トリッジでは、シャッターガイド部と操作部材とを適切
に連結させ、ディスクメディアにアクセスするための開
口をスムースに開放できる。すなわち、シャッター部材
がスムースに作動する。
【0041】請求項2記載の発明に係るディスクカート
リッジは、請求項1記載のディスクカートリッジにおい
て、前記操作部材の幅を、前記シャッターガイド部の幅
よりも小とした、ことを特徴としている。
【0042】請求項2記載のディスクカートリッジで
は、操作部材の幅(円筒壁の高さ方向の幅)がシャッタ
ーガイド部の幅よりも小であるため、操作部材はケース
に干渉することなく確実に揺動可能となり、操作部材の
引張操作による上記シャッター本体を傾斜させようとす
る分力の発生が確実に抑制される。
【0043】また、操作部材のケースへの組付が容易と
なると共に、ディスクカートリッジの小型化(薄型化)
が図られる。
【0044】上記第1の目的を達成するために請求項3
記載の発明に係るディスクカートリッジは、略円筒状に
形成された円筒壁の内側に円盤状のディスクメディアを
回転可能に収容するケースに設けられ、前記ディスクメ
ディアへアクセスするための開口と、回動して前記開口
の少なくとも一部を開閉可能な平板状のシャッター本体
と、前記円筒壁に沿って湾曲されると共に前記シャッタ
ー本体に立設されたシャッターガイド部と、一端部が前
記シャッターガイド部に連結されると共に他端部が前記
ケースの外部に位置し、前記開口の少なくとも一部を開
放する際に他端部が外部より引張られて前記シャッター
ガイド部を前記円筒壁に沿って回動させる操作部材と、
を備えたディスクカートリッジにおいて、前記操作部材
は、前記シャッターガイド部の内周面よりも外側の部分
に連結された、ことを特徴としている。
【0045】請求項3記載のディスクカートリッジで
は、円盤状のディスクメディアが回転可能に収容された
ケースの片面又は両面にディスクメディアへアクセスす
るための開口が設けられており、この開口の少なくとも
一部は、ディスクメディアの非使用時には、シャッター
本体によって閉塞される。これにより、ケース内への塵
埃の侵入が防止される。
【0046】一方、ディスクメディアを使用する際に
は、一端部がシャッターガイド部に連結された操作部材
の他端部がケースの外部から引張られ、シャッターガイ
ド部が円筒壁に沿って回動する。これにより、シャッタ
ーガイド部が立設されたシャッター本体が開口の開放方
向へ回動して、ディスクメディアへアクセスするための
開口の少なくとも一部が開放される。
【0047】なお、シャッター本体が開口の全部を開閉
する構成としても良く、開口の残余の一部が他のシャッ
ター部材等により開閉される構成としても良いことは言
うまでもない。
【0048】ここで、操作部材がシャッターガイド部の
内周面よりも外側(外周面側)の部分に連結されたた
め、操作部材は、その引張操作に伴う円筒壁との摺動が
防止されるか、又は摺動面積が減少されるかして円筒壁
との摺動抵抗が抑制される。このため、開口を開放する
際に操作部材の操作力(駆動力)が抑制されると共に、
操作部材がスムースに作動する。
【0049】なお、本構成においては、シャッターガイ
ド部と操作部材とが一体に成形されても良く、操作部材
がシャッターガイド部に円筒壁の高さ方向(シャッター
ガイド部の幅方向)の揺動可能に連結されても良いこと
は言うまでもない。
【0050】このように、請求項3記載のディスクカー
トリッジでは、シャッター部材がスムースに作動する。
【0051】請求項4記載の発明に係るディスクカート
リッジは、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のデ
ィスクカートリッジにおいて、前記操作部材は、一端部
に設けられた透孔が前記シャッターガイド部の外面に設
けられた支軸に遊嵌されて該シャッターガイド部に連結
された、ことを特徴としている。
【0052】請求項4記載のディスクカートリッジで
は、操作部材の一端部に設けられた透孔がシャッターガ
イド部の外面に設けられた支軸に遊嵌されることで、該
操作部材がシャッターガイド部に連結されるため、簡単
な構造で操作部材がシャッターガイド部の外面(内周面
よりも外側の部分)に幅方向の揺動可能に連結される構
成が得られる。
【0053】上記第1及び第3の目的を達成するために
請求項5記載の発明に係るディスクカートリッジは、上
シェルと下シェルとの接合により形成され、下シェルの
内面に立設した円筒壁の内側に円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容するケースと、前記円筒壁の前部か
ら切り欠かれて前記下シェルに形成された前記ディスク
メディアへのアクセス用の開口と、前記下シェルの外側
に設けられ、前記円筒壁の外周面に沿って摺動すること
により前記開口を開閉するシャッター部材と、前記開口
と重なるように、前部から切り欠かれて形成された開口
を有し、前記下シェルとの間で前記シャッター部材を移
動可能に収容するカバー部材と、を備えたディスクカー
トリッジにおいて、前記円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸
法とされた前記シャッター部材の部位の内面を、前記円
筒壁外周面との摩擦を低減させる摩擦低減形状としたこ
とを特徴としている。
【0054】請求項5記載のディスクカートリッジで
は、上シェルと共にケースを構成しその円筒壁の内側に
ディスクメディアを収容する下シェルに形成されたディ
スクメディアへアクセスするための開口が、シャッター
部材が円筒壁に沿って摺動して開閉される。なお、ディ
スクメディアへアクセスするための開口が上シェルにも
形成された構成としても良いことは言うまでもない。
【0055】このシャッター部材の円筒壁と摺動する部
位の少なくとも一部は、下シェルに立設された円筒壁の
前部が切欠かれて形成された該円筒壁の開口を閉塞可能
な幅寸法とされ、上記摺動して該円筒壁の開口をも開閉
する。
【0056】ここで、円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法
とされたシャッター部材の部位の内面を円筒壁外周面と
の摩擦を低減させる摩擦低減形状としたため、下シェル
の円筒壁外周面とシャッター部材内面との摺動抵抗(摩
擦)が低減する。このため、シャッター部材は円滑に摺
動し、摩擦による動作不良及び摩耗による粉塵等の発生
を防止できる。したがって、ディスクメディアへのアク
セス用の開口を安定して開閉することができ、ディスク
メディアに粉塵等が付着することによる記録・再生時の
エラーの発生を防止できる。
【0057】このように、請求項5記載のディスクカー
トリッジでは、シャッター部材の摺動性を改善し、シャ
ッター部材の開閉動作が円滑に行える。すなわち、シャ
ッター部材がスムースに作動する。
【0058】上記第1及び第3の目的を達成するために
請求項6記載の発明に係るディスクカートリッジは、上
シェルと下シェルとの接合により形成され、下シェルの
内面に立設した円筒壁の内側に円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容するケースと、前記円筒壁の前部か
ら切り欠かれて前記下シェルに形成された前記ディスク
メディアへのアクセス用の開口と、前記下シェルの外側
に設けられ、前記円筒壁の外周面に沿って摺動すること
により前記開口を開閉するシャッター部材と、前記開口
と重なるように、前部から切り欠かれて形成された開口
を有し、前記下シェルとの間で前記シャッター部材を移
動可能に収容するカバー部材と、を備えたディスクカー
トリッジにおいて、前記下シェルの円筒壁外周面を、前
記シャッター部材との摩擦を低減させる摩擦低減形状と
したことを特徴としている。
【0059】請求項6記載のディスクカートリッジで
は、上シェルと共にケースを構成しその円筒壁の内側に
ディスクメディアを収容する下シェルに形成されたディ
スクメディアへアクセスするための開口が、シャッター
部材が円筒壁に沿って摺動して開閉される。なお、ディ
スクメディアへアクセスするための開口が上シェルにも
形成された構成としても良いことは言うまでもない。
【0060】このシャッター部材の円筒壁と摺動する部
位の少なくとも一部は、下シェルに立設された円筒壁の
前部が切欠かれて形成された該円筒壁の開口を閉塞可能
な幅寸法とされ、上記摺動して該円筒壁の開口をも開閉
する。
【0061】ここで、下シェルの円筒壁外周面を、前記
シャッター部材との摩擦を低減させる摩擦低減形状とし
たため、下シェルの円筒壁外周面とシャッター部材内面
との摺動抵抗(摩擦)が低減する。このため、シャッタ
ー部材は円滑に摺動し、摩擦による動作不良及び摩耗に
よる粉塵等の発生を防止できる。したがって、ディスク
メディアへのアクセス用の開口を安定して開閉すること
ができ、ディスクメディアに粉塵等が付着することによ
る記録・再生時のエラーの発生を防止できる。
【0062】このように、請求項6記載のディスクカー
トリッジでは、シャッター部材の摺動性を改善し、シャ
ッター部材の開閉動作が円滑に行える。すなわち、シャ
ッター部材がスムースに作動する。
【0063】請求項7記載の発明に係るディスクカート
リッジは、請求項5又は請求項6記載のディスクカート
リッジにおいて、前記摩擦低減形状は、上下方向の溝部
が複数設けられた平面視略凹凸形状であることを特徴と
している。
【0064】請求項7記載のディスクカートリッジで
は、上記シャッター部材の内面及び円筒壁の外周面の一
方又は双方に形成された摩擦低減形状が、複数の上下方
向の溝部が設けられた平面視略凹凸形状であるため、下
シェルの円筒壁外周面とシャッター部材内面との接触面
積を好適に減少させることができ、摺動抵抗(摩擦)を
確実に低減させることができる。
【0065】請求項8記載の発明に係るディスクカート
リッジは、請求項5記載のディスクカートリッジにおい
て、前記摩擦低減形状は、微細な突起が多数設けられた
略凹凸形状であることを特徴としている。
【0066】請求項8記載のディスクカートリッジで
は、上記シャッター部材の内面に形成された摩擦低減形
状が微細な突起が多数設けられた略凹凸形状であるた
め、下シェルの円筒壁外周面とシャッター部材内面との
接触面積を好適に減少させることができ、摺動抵抗(摩
擦)を確実に低減させることができる。なお、このよう
な多数の小突起は、金型構造が複雑になるため、下シェ
ルには設けない方が好ましい。したがって、この場合
は、シャッター部材の内面にのみ設けられる。
【0067】請求項9記載の発明に係るディスクカート
リッジは、請求項5乃至請求項8の何れか1項記載のデ
ィスクカートリッジにおいて、前記円筒壁の開口を閉塞
可能な幅寸法とされた前記シャッター部材の部位の内面
を、滑り性及び耐摩耗性に優れた材質で構成したことを
特徴としている。
【0068】請求項9記載のディスクカートリッジで
は、上記シャッター部材の内面を滑り性及び耐摩耗性に
優れた材質で構成したため、シャッター部材の摺動をさ
らに円滑にすることができると共に、粉塵等の発生をよ
り一層防止できる。
【0069】上記第1及び第3の目的を達成するために
請求項10記載の発明に係るディスクカートリッジは、
上シェルと下シェルとの接合により形成され、下シェル
の内面に立設した円筒壁の内側に円盤状のディスクメデ
ィアを回転可能に収容するケースと、前記円筒壁の前部
から切り欠かれて前記下シェルに形成された前記ディス
クメディアへのアクセス用の開口と、前記下シェルの外
側に設けられ、前記円筒壁の外周面に沿って摺動するこ
とにより前記開口を開閉するシャッター部材と、前記開
口と重なるように、前部から切り欠かれて形成された開
口を有し、前記下シェルとの間で前記シャッター部材を
移動可能に収容するカバー部材と、を備えたディスクカ
ートリッジにおいて、前記円筒壁の開口を閉塞可能な幅
寸法とされた前記シャッター部材の部位の少なくとも上
端部及び/又は下端部を、それぞれ前記上シェル及び/
又は前記カバー部材との摩擦を低減させる摩擦低減形状
としたことを特徴としている。
【0070】請求項10記載のディスクカートリッジで
は、上シェルと共にケースを構成しその円筒壁の内側に
ディスクメディアを収容する下シェルに形成されたディ
スクメディアへアクセスするための開口が、シャッター
部材が円筒壁に沿って摺動して開閉される。なお、ディ
スクメディアへアクセスするための開口が上シェルにも
形成された構成としても良いことは言うまでもない。
【0071】このシャッター部材の円筒壁と摺動する部
位の少なくとも一部は、下シェルに立設された円筒壁の
前部が切欠かれて形成された該円筒壁の開口を閉塞可能
な幅寸法とされ、上記摺動して該円筒壁の開口をも開閉
する。
【0072】ここで、円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法
とされたシャッター部材の部位の少なくとも上端部及び
/又は下端部を、それぞれ前記上シェル及び/又は前記
カバー部材との摩擦を低減させる摩擦低減形状としたた
め、シャッター部材の上端部と上シェル及び/又はシャ
ッター部材の下端部とカバー部材との摺動抵抗(摩擦)
が低減する。このため、シャッター部材は円滑に摺動
し、摩擦による動作不良及び摩耗による粉塵等の発生を
防止できる。したがって、ディスクメディアへのアクセ
ス用の開口を安定して開閉することができ、ディスクメ
ディアに粉塵等が付着することによる記録・再生時のエ
ラーの発生を防止することができる。
【0073】このように、請求項10記載のディスクカ
ートリッジでは、シャッター部材の摺動性を改善し、シ
ャッター部材の開閉動作が円滑に行える。すなわち、シ
ャッター部材がスムースに作動する。
【0074】請求項11記載の発明に係るディスクカー
トリッジは、請求項10記載のディスクカートリッジに
おいて、前記摩擦低減形状は、正面視略波型形状である
ことを特徴としている。
【0075】請求項11記載のディスクカートリッジで
は、上記円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法とされたシャ
ッター部材の部位の少なくとも上端部及び/又は下端部
に形成された摩擦低減形状が正面視略波型形状であるた
め、シャッター部材の上端部と上シェル及び/又はシャ
ッター部材の下端部とカバー部材との接触面積を好適に
減少させることができ、摺動抵抗(摩擦)を確実に低減
させることができる。
【0076】請求項12記載の発明に係るディスクカー
トリッジは、請求項10記載のディスクカートリッジに
おいて、前記摩擦低減形状は、正面視略凹凸形状である
ことを特徴としている。
【0077】請求項12記載のディスクカートリッジで
は、上記円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法とされたシャ
ッター部材の部位の少なくとも上端部及び/又は下端部
に形成された摩擦低減形状が正面視略凹凸形状であるた
め、シャッター部材の上端部と上シェル及び/又はシャ
ッター部材の下端部とカバー部材との接触面積を好適に
減少させることができ、摺動抵抗(摩擦)を確実に低減
させることができる。
【0078】請求項13記載の発明に係るディスクカー
トリッジは、請求項10乃至請求項12記載のディスク
カートリッジにおいて、前記円筒壁の開口を閉塞可能な
幅寸法とされた前記シャッター部材の部位の少なくとも
上端部及び/又は下端部を、滑り性及び耐摩耗性に優れ
た材質で構成したことを特徴としている。
【0079】請求項13記載のディスクカートリッジで
は、上記円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法とされたシャ
ッター部材の部位の少なくとも上端部及び/又は下端部
を滑り性及び耐摩耗性に優れた材質で構成したため、シ
ャッター部材の摺動をさらに円滑にすることができると
共に、粉塵等の発生をより一層防止できる。
【0080】上記第1及び第4の目的を達成するために
請求項14記載の発明に係るディスクカートリッジは、
円盤状のディスクメディアを回転可能に収容するケース
に設けられ前記ディスクメディアへアクセスするための
開口と、前記開口の少なくとも一部を開閉するシャッタ
ー部材と、前記開口に対応した開口を有し前記ケースと
の間に前記シャッター部材を収容するカバー部材とを備
え、前記開口を閉塞する際には、前記シャッター部材の
閉塞側端部が前記開口を通過して前記ケースと前記カバ
ー部材との間の受け入れ部に収納されるディスクカート
リッジにおいて、前記シャッター部材の閉塞側端部のエ
ッジ部及び前記受け入れ部の受け入れ口のエッジ部の少
なくとも一方を、角取りしてテーパ構造とした、ことを
特徴としている。
【0081】請求項14記載のディスクカートリッジで
は、円盤状のディスクメディアが回転可能に収容された
ケースの片面又は両面にディスクメディアへアクセスす
るための開口が設けられており、この開口の少なくとも
一部は、シャッター部材がケースとカバー部材との間で
移動して開閉される。
【0082】特に、開放された開口を閉塞する際には、
シャッター部材の移動に伴ってシャッター部材の閉塞側
端部(移動方向先頭側の端部)が開口を通過し、ケース
とカバー部材との間の受け入れ部に収納される。
【0083】なお、シャッター部材が開口の全部を開閉
する構成としても良く、開口の残余の一部が他のシャッ
ター部材等により開閉される構成としても良いことは言
うまでもない。
【0084】ここで、シャッター部材の閉塞側端部のエ
ッジ部(板厚方向の端部)及び受け入れ部の受け入れ口
のエッジ部のうち少なくとも一方は、角取りしたテーパ
構造とされているため、換言すれば、少なくともシャッ
ター部材の閉塞側端部が断面視で先細にされるか、受け
入れ部の受け入れ口(間口)が広げられるかしているた
め、開口の閉塞に伴うシャッター部材の閉塞側端部と受
け入れ部(すなわち、ケース又はカバー部材の開口縁
部)との干渉が防止される。
【0085】これにより、シャッター部材の閉塞側端部
は、仮に反りが生じていてもスムースに受け入れ部に収
納されて(進入して)開口を確実に閉塞できる。
【0086】なお、シャッター部材の閉塞側端部及び受
け入れ部のテーパ構造は、少なくともシャッター部材の
反り側(又は反りの発生が予想される側)に設けること
が望ましい。また、シャッター部材の閉塞側端部及び受
け入れ部の双方をテーパ構造としても良いことは言うま
でもない。さらに、請求項14記載のテーパ構造には、
断面視で曲線となる角取りによって構成されるテーパ構
造が含まれる。
【0087】このように、請求項14記載のディスクカ
ートリッジでは、シャッター部材をその端部が開口の縁
部と干渉することなくスムースに作動でき、ディスクメ
ディアへアクセスするための開口を確実に閉塞できる。
すなわち、シャッター部材がスムースに作動する。
【0088】請求項15記載の発明に係るディスクカー
トリッジは、請求項14記載のディスクカートリッジに
おいて、前記テーパ構造は、前記シャッター部材の板厚
方向両側のエッジ部及び前記受け入れ口の互いに対向す
る両エッジ部の少なくとも一方を角取りして略対称に形
成された、ことを特徴としている。
【0089】請求項14記載のテーパ構造には、例えば
シャッター部材の片面や受け入れ口の一方(ケース又は
カバー部材)のエッジ部を角取りした非対称のテーパ構
造が含まれるが、請求項15記載のディスクカートリッ
ジでは、上記テーパ構造が、シャッター部材の板厚方向
両側エッジ部及び/又は受け入れ口の互いに対向する両
エッジ部(ケース及びカバー部材双方の開口縁部)を角
取りして略対称に形成されているため、シャッター部材
の加工や組付時に該シャッター部材の反り方向を識別す
る必要がなく加工性、組付性が向上する。
【0090】上記第1及び第4の目的を達成するために
請求項16記載発明に係るディスクカートリッジは、略
円筒状に形成された円筒壁の内側に円盤状のディスクメ
ディアを回転可能に収容するケースに設けられ、前記デ
ィスクメディアへアクセスするための開口と、回動して
前記開口の少なくとも一部を開閉可能な平板状のシャッ
ター本体と、前記シャッター本体に立設されると共に前
記円筒壁に沿って湾曲されたシャッターガイド部と、を
備え、前記開口の少なくとも一部を閉塞する際に、前記
シャッターガイド部が前記円筒壁に沿って案内されつつ
前記シャッター本体を前記開口の閉塞方向に回動させる
と、該シャッター本体の閉塞側端部が該開口を通過して
前記ケースと前記カバー部材との間に収納されるディス
クカートリッジにおいて、前記シャッター本体の閉塞側
端部が前記シャッターガイド部と突き当たる部分を先頭
にして、前記シャッター本体の閉塞側端部が前記ケース
と前記カバー部材との間に収納される、ことを特徴とし
ている。
【0091】請求項16記載のディスクカートリッジで
は、円筒壁の内側に円盤状のディスクメディアを回転可
能に収容したケースの片面又は両面にディスクメディア
へアクセスするための開口が設けられており、この開口
の少なくとも一部は、シャッターガイド部が円筒壁に沿
って案内されつつシャッター本体を回動して開閉され
る。
【0092】特に、開放された開口を閉塞する際には、
シャッター本体の回動に伴ってシャッター本体の閉塞側
端部が開口を通過し、ケースとカバー部材との間に収納
される。
【0093】なお、シャッター部材が開口の全部を開閉
する構成としても良く、開口の残余の一部が他のシャッ
ター部材等により開閉される構成としても良いことは言
うまでもない。
【0094】ここで、開口を閉塞する際には、シャッタ
ー本体の閉塞側端部は、この閉塞側端部がシャッターガ
イド部と突き当たる部分を先頭にしてケースとカバー部
材との間に収納されるため、換言すれば、シャッターガ
イド部によって反りが防止された部分を先頭にしてシャ
ッター本体の閉塞側端部がケースとカバー部材との間に
収納されるため、このシャッター本体の閉塞側端部は、
仮に反りが生じていても該反りが矯正されつつスムース
にケースとカバー部材との間に収納されて(進入して)
開口を確実に閉塞できる。
【0095】このように、請求項16記載のディスクカ
ートリッジでは、シャッター部材をその端部が開口の縁
部と干渉することなくスムースに作動でき、ディスクメ
ディアへアクセスするための開口を確実に閉塞できる。
すなわち、シャッター部材がスムースに作動する。
【0096】請求項17記載の発明に係るディスクカー
トリッジは、請求項16記載のディスクカートリッジに
おいて、前記開口は長手方向が前記ディスクメディアの
半径方向に沿った矩形状に形成され、前記シャッター本
体の外縁は、前記開口の閉塞状態で前記長手方向に沿う
直線部と、前記直線部に対して傾斜され前記開口の開放
状態で前記長手方向に沿う斜辺部と、前記シャッターガ
イド部が立設された円弧部とで構成された楔形状で、前
記開口を閉塞する際には、前記斜辺部の前記円弧部側の
一部が前記ケースと前記カバー部材との間に収納され
る、ことを特徴としている。
【0097】請求項17記載のディスクカートリッジで
は、シャッター本体の直線部が開口の長手方向に沿った
状態で開口を閉塞し、斜辺部が開口の長手方向に沿った
状態で開口を開放する。
【0098】ここで、ケースとカバー部材との間に収納
されるシャッター本体の閉塞側端部が、シャッター本体
の開放側端部である直線部からシャッターガイド部が立
設された円弧部に至る斜辺部であるため、ケースとカバ
ー部材との間に進入する部分には角部がなく、シャッタ
ー本体の閉塞側端部(斜辺部)と開口の縁部との干渉が
確実に防止される。これにより、斜辺部は、一層スムー
スにケースとカバー部材との間に収納されて一層確実に
開口を閉塞できる。
【0099】請求項18記載発明に係るディスクカート
リッジは、請求項17記載のディスクカートリッジにお
いて、前記開口の一部は前記円筒壁の立面に形成され、
前記シャッターガイド部には、前記開口の一部を開放可
能な窓部を、前記円弧部と前記斜辺部との交点を起点と
して設けた、ことを特徴としている。
【0100】請求項18記載のディスクカートリッジで
は、シャッターガイド部に、開口開放時に開口の長手方
向に沿うシャッター本体の斜辺部とシャッターガイド部
が立設された円弧部との交点を起点として、開口の円筒
壁に沿った延設部分を開放可能な窓部が設けられている
ため、シャッター本体に対する窓部の位置決めが容易と
なり、シャッター本体とシャッターガイド部の組付や、
シャッター本体とシャッターガイド部とを一体成形する
型の設計、製造が容易となる。
【0101】上記第1及び第5の目的を達成するために
請求項19記載の発明に係るディスクカートリッジは、
円盤状のディスクメディアを回転可能に収容するケース
に設けられ、前記ディスクメディアへアクセスするため
の開口と、前記ディスクメディアの軸心廻りに回動して
前記開口の一部を開閉する第1シャッター部材と、所定
の回動中心廻りに回動して前記開口の残余の一部を開閉
する第2シャッター部材と、前記第1シャッター部材及
び第2シャッター部材の何れか一方に設けられた長孔
と、前記何れか他方に設けられ前記長孔に係合する凸部
とを有し、前記凸部が前記長孔の長手方向に移動しつつ
前記第1シャッター部材と第2シャッター部材とを連動
させる連動手段と、を備えたディスクカートリッジにお
いて、前記長孔は、前記凸部を直線的にガイドする直線
部と、前記開口の閉塞直前に前記第1シャッター部材と
第2シャッター部材とを互いに引き寄せて当該第1シャ
ッター部材と第2シャッター部材との隙間を解消する屈
曲部とを有する、ことを特徴としている。
【0102】請求項19記載のディスクカートリッジで
は、円盤状のディスクメディアが回転可能に収容された
ケースの片面又は両面にディスクメディアへアクセスす
るための開口が設けられており、この開口はディスクメ
ディアの非使用時には、それぞれ第1シャッター部材及
び第2シャッター部材が閉塞位置に位置して閉塞され
る。これにより、ケース内への塵埃の侵入が防止され
る。
【0103】一方、ディスクメディアを使用する際に
は、第1シャッター部材はディスクメディアの軸心廻り
に開口開放方向へ回動し、第2シャッター部材は連動手
段によって第1シャッター部材と連動しつつ所定の回動
中心廻りに開口開放方向へ回動し、開口を開放する。こ
のとき、第1シャッター部材及び第2シャッター部材の
何れか一方に設けられた長孔と、何れか他方に設けられ
た凸部とが互いに係合する連動手段は、凸部が長孔の長
手方向に移動して第1シャッター部材と第2シャッター
部材との回動軌跡の相違を吸収しつつ、第1シャッター
部材と第2シャッター部材とを連動させる。
【0104】さらに、開放された開口を再度閉塞する際
にも、同様に第1シャッター部材と第2シャッター部材
とが連動しつつ、それぞれの開口閉塞方向へ回動して開
口を閉塞する。
【0105】なお、第1シャッター部材及び第2シャッ
ター部材の何れが駆動側であっても良いことは言うまで
もない。また、開口の開放時と閉塞時とで駆動側部材と
従動側部材とが異なってもよいことは言うまでもない。
【0106】ここで、連動手段の長孔が、凸部を直線的
にガイドする直線部と、開口の閉塞直前に第1シャッタ
ー部材と第2シャッター部材とを互いに引き寄せて第1
シャッター部材と第2シャッター部材との隙間を解消す
る屈曲部とを有するため、直線部において凸部を遊嵌さ
せて第1シャッター部材と第2シャッター部材とを遊嵌
による隙間(余裕、遊び)をもってスムースに連動で
き、かつ開口の閉塞直前に第1シャッター部材と第2シ
ャッター部材とを上記隙間を解消しつつ開口の閉塞方向
に互いに引き寄せて(大きく相対移動させて)開口を確
実に閉塞できる。
【0107】また、例えば、第1シャッター部材と第2
シャッター部材とが端部を重ね合わせて開口を閉塞する
構成においては、当該重ね合わせ部を縮小でき軽量化が
図られる。
【0108】なお、請求項19記載の長孔が、貫通孔の
みならず、溝状の有底孔を含むことは言うまでもない。
また、請求項19記載の直線部は、長孔自体が直線であ
る構成のみならず、長孔の孔壁(凸部を直線的に案内し
つつ凸部に押圧され、又は凸部を押圧する部分)が直線
である構成を含むものである。さらに、請求項19記載
の屈曲部は、長孔自体が屈曲した部分の他、例えば、長
孔の対向する孔壁の一方のみが屈曲した部分を含むもの
である。
【0109】請求項20記載の発明に係るディスクカー
トリッジは、請求項19記載のディスクカートリッジに
おいて、前記第1シャッター部材と第2シャッター部材
とは、互いの端面を突き当てて前記開口を閉塞し、前記
屈曲部は、前記開口を閉塞する際に、前記第1シャッタ
ー部材と第2シャッター部材とが互いの端面を突き当て
可能に屈曲された、ことを特徴としている。
【0110】請求項20記載のディスクカートリッジで
は、第1及び第2シャッター部材が互いの端部を重ね合
わせて開口を閉塞する構成が含まれるが、請求項20記
載のディスクカートリッジでは、第1シャッター部材と
第2シャッター部材とが互いに端面を突き当てて開口を
閉塞する。
【0111】ここで、長孔の屈曲部が開口閉塞の際に第
1シャッター部材と第2シャッター部材との互いの端面
を突き当て可能に屈曲されているため、長孔と凸部との
遊嵌(隙間、ガタ)によって従来隙間を生じやすいとさ
れた第1シャッター部材と第2シャッター部材とが互い
に端面を突き当てて開口を閉塞する構成においても、開
口を確実に閉塞できる。これにより、防塵性を確保しつ
つディスクカートリッジの薄型化が図られる。
【0112】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態に係る
ディスクカートリッジ10について図1乃至図9に基づ
いて説明する。先ず、ディスクカートリッジ10の全体
構成について説明し、次いで本発明の要部であるシャッ
ターガイド部としての円弧状ガイド壁部118と操作部
材としてのシャッター引出し部120との連結構造につ
いて詳細に説明する。
【0113】なお、図面において、矢印FR、矢印R
E、矢印UP、矢印LO、矢印RI、及び矢印LEが示
されている場合は、それぞれディスクカートリッジ10
のドライブ装置への装填(挿入)方向を向いて見た場合
のディスクカートリッジ10の前方向(装填方向)、後
方向、上方向、下方向、右方向、及び左方向を示すもの
とし、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方
向に対応している。また、これらの各方向は便宜上示す
ものであり、ディスクカートリッジ10を使用する際の
方向を限定するものではないことは言うまでもない。し
たがって、例えば、ディスクカートリッジ10は、使用
に際して水平に配置されても良く鉛直に配置されても良
い。 (ディスクカートリッジの全体構成)図1(A)には、
ディスクカートリッジ10を斜め上方より見た外観が斜
視図にて示されており、図1(B)には、ディスクカー
トリッジ10を斜め下方より見た外観が斜視図にて示さ
れている。
【0114】これらの図に示される如く、ディスクカー
トリッジ10は、全体として扁平ケース状に形成され、
その内部に情報記録再生媒体としての円盤状のディスク
メディア20が回転可能に収容されている。このディス
クカートリッジ10は、平面視においてその前端部10
Aが円弧状に湾曲されると共に後端部10Bが要求機能
により左右の角部を切り欠かれた略多角形状とされ、そ
の前後寸法が左右寸法に対して若干大きく形成されてい
る。
【0115】これらにより、ディスクカートリッジ10
は、ドライブ装置(図示省略)への装填方向が外観から
容易に認識可能で、かつ誤った方向からのドライブ装置
への装填が許容されない構成となっている。
【0116】また、ディスクカートリッジ10の左右側
面には、ドライブ装置への装填時における案内用の第1
ガイド溝12A、第2ガイド溝12Bが設けられてい
る。なお、第1ガイド溝12Aには、後述するロック解
除レバー136及びシャッター係合部122が突出して
いる。
【0117】このディスクカートリッジ10には、その
下面中央部から前端部10A(前面)の左右方向中央部
に亘る開口14が設けられており、ディスクメディア2
0へのアクセス用とされている。すなわち、ディスクメ
ディア20の使用時には、この開口14からドライブ装
置の回転スピンドル軸及び記録再生ヘッド(例えば、レ
ーザヘッド)が挿入、近接される構成である。この開口
14は、後述する第1シャッター部材110と第2シャ
ッター部材150とによって開閉されるようになってい
る。
【0118】また、ディスクカートリッジ10の下面の
後端部10B近傍には、2つの位置規制用孔16が設け
られており、ドライブ装置内におけるディスクカートリ
ッジ10の位置規制(検出)用とされている。
【0119】このような構成のディスクカートリッジ1
0は、第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bにお
いてドライブ装置に案内されつつ前方(矢印FR方向)
から該ドライブ装置へ装填される。そして、これに伴
い、開口14が開放されると共に、位置規制用孔16に
よってドライブ装置に位置検出及び位置決めされた状態
になり、ドライブ装置内でディスクメディア20への情
報の記録やディスクメディア20に記録された情報の再
生が行われる。
【0120】さらに、このディスクカートリッジ10の
詳細構成を説明すると、図2、図3に分解斜視図にて示
される如く、ディスクカートリッジ10はディスクメデ
ィア20を備えている。
【0121】ディスクメディア20は、その中央部にド
ライブ装置の回転スピンドル軸に保持されるセンタ孔2
2を有すると共に、その下面24に形成された記録面が
カバー層(何れも図示省略)にて被覆保護されている。
なお、センタ孔22には、吸着等によって回転スピンド
ル軸の先端に保持される環状のセンタコアを接着等によ
って取り付けても良い。
【0122】また、ディスクカートリッジ10は、下シ
ェルとしてのベース板部32と上シェルとしての上面板
部34との接合により構成され内部にディスクメディア
20を回転可能に収容するケース30を備えており、ケ
ース30の下方はカバー部材としての下面板部36によ
って被覆される。
【0123】ベース板部32は、前部が半円状で後部が
略矩形状に形成された薄板より成るベース底部38を備
えている。ベース底部38は、その上面38Aが平坦と
されると共に、下面38Bには後述する第1シャッター
部材110及び第2シャッター部材150の移動範囲に
対応した凹部38Cが形成されている。すなわち、この
凹部38Cと下面板部36との間に形成される空間が第
1シャッター部材110及び第2シャッター部材150
収納及び作動用空間となる。
【0124】このベース底部38の上面38A側には、
半円部分と同軸同径で、内径がディスクメディア20の
外径より若干大径で所定高さの円筒壁40が上方へ向け
て立設されている。そして、この円筒壁40の内側にデ
ィスクメディア20が収容される構成である。
【0125】また、ベース底部38の後部外周には、円
筒壁40の略後半(略矩形状)部分を囲むように平面視
で略「コ」字状の周壁42が形成されている。この周壁
42の後壁44は、ディスクカートリッジ10の後端部
10Bの下半分を構成する。
【0126】一方、周壁42の左壁46及び右壁48
は、外側が低い段状に形成され、ディスクカートリッジ
10の第1ガイド溝12A、第2ガイド溝12Bの後部
下半分を構成する。また、左壁46の段状に形成された
角部には、上方が開口された細溝46Aが設けられてい
る。
【0127】この周壁42は、ベース底部38の下面3
8B側においても下方へ向けて略「コ」字状に突出して
おり(図3参照)、下面板部36の嵌合部位を構成す
る。
【0128】また、円筒壁40と周壁42との間には、
2つの円筒状突起50がベース底部38の上下両側に突
出している。円筒状突起50の内部は、その下部がディ
スクカートリッジ10の位置規制用孔16を構成すると
共に、その上部に固定用ビスの頭部に対応したコニカル
状のビス受け部(図示省略)が形成されている。
【0129】さらに、左側の円筒状突起50の近傍に
は、シャッター軸孔52及びばね保持部53が設けられ
ており、それぞれ後述する第2シャッター部材150の
軸支、及びトーションばね158の一端部保持用とされ
ている。
【0130】このベース板部32には、ディスクカート
リッジ10の開口14を構成する開口54が形成されて
いる。この開口54は、円筒壁40の中央部に設けられ
ディスクメディア20のセンタ孔22の外径より大径と
された円形状のハブ孔56と、所定の幅寸法(左右方向
の寸法)を有し円筒壁40の半径方向(前後方向)に沿
って長手方向とされた略矩形状に形成されると共にベー
ス底部38の前端部へ至り円筒壁40をも切り欠かいた
記録再生ヘッド用窓部58とが互いに連設して構成され
ている。
【0131】また、ハブ孔56廻りの上面38A側に
は、リブ60が立設されており、ディスクメディア20
の下面24とベース底部38の上面38Aとの接触防止
用とされている。
【0132】さらに、ベース底部38のハブ孔56近傍
には、シャッター案内孔62が設けられている。シャッ
ター案内孔62は、シャッター軸孔52と同軸の略円弧
状孔の前方角部が前方へ向けて延設された形状とされて
いる。
【0133】以上説明したベース板部32の円筒壁40
内側には、ディスクメディア20が収容される。ベース
板部32の上方は、ディスクメディア20がリブ60上
に載置された状態で上面板部34により被覆される。
【0134】上面板部34は、ディスクカートリッジ1
0の平面視における外形に対応した平板部64を備えて
いる。この平板部64の下面64Aの中央部には、ベー
ス板部32のリブ60に対応した環状突起66が設けら
れており、下面64Aへのディスクメディア20の接触
防止用とされている。
【0135】また、平板部64の下面64Aには、ベー
ス板部32の円筒壁40に対応した環状溝68が形成さ
れている。環状溝68は、円筒壁40を挿入可能に形成
されると共に、ベース板部32の左壁46及び右壁48
より前方の部分の外径が若干大径とされており(幅広と
されており)、円筒壁40と共に後述する第1シャッタ
ー部材110の円弧状ガイド壁部118を挿入可能とさ
れている。
【0136】さらに、平板部64の前部外周には、平面
視で略「コ」字状に形成された外壁70が下方へ向けて
立設されている。外壁70は、ディスクカートリッジ1
0の全厚さに対応した高さとされており、前壁72と左
壁74と右壁76とで構成されている。
【0137】前壁72は、円弧状に湾曲されており、デ
ィスクカートリッジ10の前端部10Aを構成する。こ
の前壁72の左右方向中央部には、下方が開口して切り
欠かれた矩形状の窓部78が形成されている。窓部78
は、その左右方向の幅寸法がベース板部32の記録再生
ヘッド用窓部58の幅寸法に対応しており、ベース板部
32の開口54(円筒壁40前部の切欠き部分)と連通
してディスクカートリッジ10の開口14を構成する。
【0138】一方、左壁74及び右壁76は、それぞれ
ディスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A、第2
ガイド溝12Bの略前半部分を構成する横溝74A、7
6Aを有しており、それぞれ後端面の下部がベース板部
32の左壁46、右壁48の前端面と当接する構成であ
る。
【0139】また、左壁74には、横溝74A底部と左
壁74内側とを連通するロック解除レバー孔80が設け
られている。さらに、ロック解除レバー孔80近傍の平
板部64の下面64Aには、支軸82及びばね保持孔8
4が設けられている。
【0140】この外壁70は、その両角部の内側部分が
上方に凹んでおり、その内周部に嵌合保持される下面板
部36の上面との当接面86を形成している。
【0141】また、平板部64の外壁70より後方の外
周には、ベース板部32の周壁42に対応した周壁88
が下方へ向けて立設されている。
【0142】すなわち、周壁88は、その後壁90がベ
ース板部32の後壁44と当接してディスクカートリッ
ジ10の後端部10Bを構成し、左壁92、右壁94が
それぞれベース板部32の左壁46、右壁48と当接し
てディスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A、第
2ガイド溝12Bの略後半部分を構成する。また、左壁
92の環状溝68と連通された細溝92Aがベース板部
32の細溝46Aと対向してシャッター案内溝96を形
成している。
【0143】この周壁88と環状溝68との間には、ベ
ース板部32の各円筒状突起50に対応し、中心部に螺
子孔98Aを有する円柱状の位置決め凸部98が設けら
れている。この位置決め凸部98は、その下端面がそれ
ぞれベース板部32の円筒状突起50上端面に当接した
状態で、螺子孔98Aに円筒状突起50内部のビス受け
部に頭部を係合されたビスが螺合される構成である。こ
れにより、上面板部34に対する位置規制用孔16の位
置が決められる。
【0144】また、上記螺合によって、上面板部34と
ベース板部32とが接合され、ディスクメディア20を
収容したケース30が形成される。この状態では、ベー
ス板部32の円筒壁40が上面板部34の環状溝68内
に挿入されている。
【0145】一方、ベース板部32の下方には下面板部
36が配置されている。下面板部36は、外形の形状が
上面板部34の平板部64と略同形状の平板状に形成さ
れており、その外周が平板部64より若干小さくされて
いる。
【0146】また、下面板部36には、ベース板部32
の開口54と略同形状の開口100が開口54に対応す
る位置に形成されている。すなわち、開口100は、開
口54と連通してディスクカートリッジ10の開口14
を構成する。
【0147】さらに、下面板部36は、ベース板部32
の円筒状突起50に対応した透孔102を有しており、
この透孔102にベース板部32の円筒状突起50が挿
通されると共に、その上面がベース板部32の下面38
B(凹部38Cを除く部分)及び上面板部34の当接面
86に当接された状態で、ベース板部32の周壁42及
び上面板部34の外壁70に嵌合保持されている。
【0148】以上により、ディスクメディア20を収容
したケース30の下方が下面板部36により被覆され、
ベース板部32の開口54と上面板部34の窓部78と
下面板部36の開口100とが連通して、ディスクカー
トリッジ10の開口14が形成されるようになってい
る。
【0149】そして、ディスクカートリッジ10は、こ
の開口14を閉塞又は開放するシャッター機構を備えて
いる。なお、以下においてシャッター機構の各構成要素
を前後左右の方向を用いて説明するときは、基本的に開
口14の閉塞状態における方向を示すものとする。
【0150】このシャッター機構は第1シャッター部材
110を備えており、この第1シャッター部材110は
ベース板部32の記録再生ヘッド用窓部58を主に閉塞
するシャッター本体112を備えている。
【0151】シャッター本体112は、樹脂材や金属板
等の薄平板より成り、前後長がベース板部32の円筒壁
40の半径と略同一で、幅が記録再生ヘッド用窓部58
の幅より若干大きく、前端部が円筒壁40に対応した円
弧状とされると共に、右後角部が斜めに切り欠かれた平
面視略台形状に形成されている。そして、その厚さは、
凹部38Cの深さ、すなわち凹部38Cの底面から下面
板部36の上面までの高さよりも小さくされている。
【0152】また、シャッター本体112は、その斜辺
部の端面が第2シャッター部材150との突き当て部1
14とされており、その左後角部には第2シャッター部
材150押圧用の押圧片116が上方へ向けて立設され
ている。
【0153】さらに、シャッター本体112の前端部に
は、樹脂材や金属板等の薄平板より成り、ベース板部3
2の円筒壁40に対応して湾曲されると共にベース板部
32の記録再生ヘッド用窓部58の一部(円筒壁40前
部の切り欠き部分)を閉塞可能な幅寸法を有するシャッ
ターガイド部としての円弧状ガイド壁部118が上方へ
向けて立設されている。
【0154】この円弧状ガイド壁部118の右方へ延出
された張り出し部118Aには、上面板部34の窓部7
8に対応した窓部118Bが設けられている。一方、円
弧状ガイド壁部118の左方へ短く延出された張り出し
部118Cは、その端面の下部が後述するロック爪13
8と係合するロック係合部118Dとされている。
【0155】また、張り出し部118Cには、操作部材
としてのシャッター引出し部120が連結されている。
この張り出し部118C(円弧状ガイド壁部118)と
シャッター引出し部120との連結構造については後述
する。
【0156】シャッター引出し部120は、円弧状ガイ
ド壁部118より十分薄肉で厚み方向に弾性変形可能な
板状とされており、その先端部には小ブロック状に形成
された操作部としてのシャッター係合部122が設けら
れている。
【0157】この第1シャッター部材110は、図4
(下面板部36を取り除いた底面図)及び図8(A)、
図8(B)に示される如く、円弧状ガイド壁部118が
ベース板部32の円筒壁40と共に上面板部34の環状
溝68内に挿入され、かつ、シャッター引出し部120
がシャッター案内溝96に挿入されると共にシャッター
係合部122が第1ガイド溝12A内に配置された状態
で、シャッター本体112がベース板部32の凹部38
Cと下面板部36の上面との間に配置されている。ま
た、この状態では、シャッター本体112の押圧片11
6がベース板部32のシャッター案内孔62内に挿入さ
れ、その前部に位置している。
【0158】これにより、外部から第1ガイド溝12A
内のシャッター係合部122を後方に移動することでシ
ャッター引出し部120を介して連結された円弧状ガイ
ド壁部118が円筒壁40外周面に沿って摺動され、シ
ャッター本体112が回動されるようになっている(図
4乃至図7参照)。すなわち、シャッター引出し部12
0は、外部から引張られつつシャッター係合部122の
直線方向(第1ガイド溝12Aに沿った方向)の移動力
を円弧状ガイド壁部118の周方向の(円筒壁40に沿
った)回動力に変換する構成である。
【0159】なお、開口14の開放状態では、張り出し
部118Aの窓部118Bが前方に位置し、円筒壁40
前部の切欠き部分(上面板部34の窓部78と対向する
部分)を開放するように各部の寸法が決められている。
【0160】また、シャッター機構は、第1シャッター
部材の回動を規制するためのロック手段130を備えて
いる。ロック手段130は、平面視で略「く」字状のロ
ックレバー132を備えている。ロックレバー132
は、中央部の円筒軸134によって上面板部34の支軸
82に回動自在に支持されており、一端部がロック解除
レバー孔80から第1ガイド溝12A(横溝74A)内
に突出するロック解除レバー136とされると共に、他
端部が第1シャッター部材110のロック係合部118
Dに係合可能なロック爪138とされている。
【0161】このロックレバー132は、一端部が上面
板部34のばね保持孔84に挿入保持されたトーション
ばね140の他端部が係止されることで、ロック爪13
8が第1シャッター部材110のロック係合部118D
に係合する方向へ付勢されており、通常は第1シャッタ
ー部材110の開口14の開放方向への回動を阻止する
ようになっている。
【0162】一方、ロック解除レバー136が後方へ押
圧されると、トーションばね140の付勢力に抗してロ
ックレバー132が円筒軸134回りに回動され、ロッ
ク爪138と第1シャッター部材110のロック係合部
118Dとの係合状態が解除される構成である。
【0163】なお、ロック手段130のロック爪138
は、例えば、第1シャッター部材110のシャッター引
出し部120に設けられた小孔に係合することで、該第
1シャッター部材110をロックする構成としても良
い。
【0164】さらに、シャッター機構はシャッター部材
としての第2シャッター部材150を備えており、この
第2シャッター部材150はベース板部32のハブ孔5
6を主に開閉する薄板状のシャッター面板151を有し
ている。
【0165】シャッター面板151は、平面視において
略台形状(左右に位置する前後方向の平行線分がオフセ
ットされ、この平行線分間が長い長尺の台形状)に形成
され、その厚さが第1シャッター部材110のシャッタ
ー本体112と同等とされている。このシャッター面板
151は、その前端である斜辺部の端面が第1シャッタ
ー部材110の突き当て部114との突き当て部152
とされている。
【0166】また、シャッター面板151は、この斜辺
部である突き当て部152と右辺部(前後方向の端部)
とに挟まれた右前角部が鋭角に形成され、ハブ孔56と
共に記録再生ヘッド用窓部58の一部(右後部)をも開
閉する構成である。
【0167】この突き当て部152におけるシャッター
本体112の押圧片116に対応する位置には、被押圧
片154が上方へ向けて立設されている。この被押圧片
154は、シャッター本体112の回動範囲(シャッタ
ー案内孔62で規制される押圧片116の移動範囲)内
において常に押圧片116と当接する幅寸法とされてい
る。
【0168】また、第2シャッター部材150は、シャ
ッター面板151の左後端部に上方へ向けて立設された
回動軸156を備えている。この回動軸156は、ベー
ス板部32のシャッター軸孔52に対応しており、その
上端部にはばね係合部としてのすりわり156Aが形成
されている。
【0169】この第2シャッター部材150は、回動軸
156がベース板部32のシャッター軸孔52に挿通さ
れると共に被押圧片154がシャッター案内孔62内に
挿入された状態で、シャッター面板151がベース板部
32の凹部38Cと下面板部36の上面との間に配置さ
れている。この状態で、回動軸156のすりわり156
Aにはトーションばね158の一端部が係止されてお
り、このトーションばね158の他端部がベース板部3
2のばね保持部53に係止されることで第2シャッター
部材150は常時第1シャッター部材110との突き当
て方向に付勢されている。
【0170】これにより、第2シャッター部材150
は、通常はその突き当て部152が第1シャッター部材
110の突き当て部114との突き当て状態とされ、こ
の状態で主にベース板部32のハブ孔56を閉塞する構
成である。
【0171】すなわち、第1シャッター部材110及び
第2シャッター部材150は、通常図1(B)に示され
る如く、互いの突き当て部114、152を突き当てた
状態でディスクカートリッジ10の開口14を閉塞する
ようになっている。またこの状態で、第1シャッター部
材110の押圧片116は、ケース30のシャッター案
内孔62の前部内縁に係合しており、突き当て部11
4、152の適正な(隙間のない)突き当て状態を維持
するようになっている。 (円弧状ガイド壁部とシャッター引出し部との連結構
造)次に第1シャッター部材110を構成する円弧状ガ
イド壁部118とシャッター引出し部120との連結構
造について説明する。
【0172】図9に分解斜視図にて示される如く、円弧
状ガイド壁部118は、その左方への張り出し部118
Cに、支軸(被係合部)としての係合突起160を備え
ている。係合突起160は、張り出し部118C外周面
における上下方向略中央部から円弧状ガイド壁部118
径方向に沿って外方へ突設されている。
【0173】一方、シャッター引出し部120は、透孔
(係合部)としての係合孔162を備えている。係合孔
162は、シャッター引出し部120のシャッター係合
部122設置側とは反対側の端部における上下方向略中
央部に設けられ、その内径が係合突起160の外径より
も大径とされている。
【0174】この円弧状ガイド壁部118とシャッター
引出し部120とは、係合孔162に係合突起160が
挿通(遊嵌)された状態で、係合突起160の先端部を
かしめることで互いに脱落が阻止された状態で連結され
る構成である。この状態では、シャッター引出し部12
0が円弧状ガイド壁部118の外周面に沿って係合突起
160廻りの揺動(回転)可能に支持されている。すな
わち、シャッター引出し部120は、円弧状ガイド壁部
118(ディスクカートリッジ10の組立状態では円筒
壁40)の高さ方向(上下方向、幅方向)に係合突起1
60廻りの揺動可能に連結されている。
【0175】また、シャッター引出し部120の上下方
向の幅(高さ)は、円弧状ガイド壁部118の上下方向
の幅(高さ)よりも小さくされており、ディスクカート
リッジ10の組立状態(ケース30への組付状態)にお
いても上記揺動が可能とされいる。すなわち、シャッタ
ー引出し部120は、上面板部34の平板部64と下面
板部36との間、又はシャッター案内溝96によって揺
動を規制される範囲内において円弧状ガイド壁部118
の高さ方向に係合突起160廻りの揺動可能とされてい
る。
【0176】次に、本第1の実施の形態の作用について
説明する。
【0177】上記構成のディスクカートリッジ10で
は、ディスクメディア20の非使用時には、開口14が
第1シャッター部材110及び第2シャッター部材15
0によって閉塞されている。すなわち、図4に示される
如く、第1シャッター部材110の突き当て部114と
第2シャッター部材150の突き当て部152とが互い
に突き当てられ(当接され)、第1シャッター部材11
0がベース板部32の記録再生ヘッド用窓部58を主に
閉塞すると共に、第2シャッター部材150がベース板
部32のハブ孔56を主に閉塞する。
【0178】このとき、第1シャッター部材110は、
ロック手段130のロック爪138が円弧状ガイド壁部
118のロック係合部118Dに係合されることにより
開口14開放方向の回動を規制され、上記の閉塞状態を
維持する。一方、第2シャッター部材150は、トーシ
ョンばね158付勢力によって上記の閉塞状態を維持す
る。これにより、ディスクメディア20の非使用時にお
けるディスクカートリッジ10内への塵埃の侵入、すな
わち、ディスクメディア20の下面24への塵埃の付着
が防止される。
【0179】このディスクカートリッジ10は、ディス
クメディア20を使用する際(ディスクメディア20へ
情報を記録する際やディスクメディア20へ記録された
情報を再生する際)には、ドライブ装置へ装填される。
ディスクカートリッジ10をドライブ装置へ装填するに
あたっては、その前端部10Aを先頭にしてドライブ装
置の挿入口300(図4乃至図7参照)に挿入する。
【0180】この挿入に伴って、ディスクカートリッジ
10の第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bに
は、それぞれドライブ装置の案内凸部302、304が
挿入される。第1ガイド溝12Aに挿入された案内凸部
302は、ディスクカートリッジ10のさらなる挿入に
伴って第1ガイド溝12Aの後方へ向けて相対移動し、
ロック解除レバー136に当接してこれを後方へ押圧す
る。
【0181】ロック解除レバー136が後方へ押圧され
ると、図5に示される如く、ロックレバー132が円筒
軸134(支軸82)廻りに回動し、ロック解除レバー
136がロック解除レバー孔80内へ後退されると共に
ロック爪138とロック係合部118Dとの係合状態が
解除される。これにより、ロック手段130のロック状
態が解除され、第1シャッター部材110が回動自在と
される。
【0182】ドライブ装置の案内凸部302が第1ガイ
ド溝12A内をさらに後方へ相対移動すると、案内凸部
302は上記のロック解除状態を維持しつつシャッター
係合部122に係合し、これを後方へ向けて押圧する
(シャッター引出し部120を引張る)。シャッター係
合部122が後方へ押圧されると、図6に示される如
く、ロック状態が解除された第1シャッター部材110
が回動する。
【0183】すなわち、シャッター係合部122の後方
への移動に伴って、シャッター引出し部120がシャッ
ター係合部122の直線方向の移動力を円弧状ガイド壁
部118の周方向の移動力に変換し、円弧状ガイド壁部
118が円筒壁40の外周面に沿って摺動しつつ回動し
てシャッター本体112を円筒壁40の軸心廻りの開口
14開放方向へ回動する。
【0184】また、第1シャッター部材110の回動に
伴って、シャッター本体112の押圧片116がシャッ
ター案内孔62内を略後方へ移動する(円筒壁40の軸
心回りに回動する)。押圧片116が略後方へ移動する
と、これと当接配置された第2シャッター部材150の
被押圧片154が略後方へ押圧されつつシャッター案内
孔62の円弧状部分に沿って移動して、第2シャッター
部材150がトーションばね158の付勢力に抗して回
動軸156廻りに第1シャッター部材110との離間方
向へ回動する。
【0185】シャッター係合部122と係合したドライ
ブ装置の案内凸部302が第1ガイド溝12A内をさら
に後方へ相対移動すると、図7に示される如く、第1シ
ャッター部材110及び第2シャッター部材150がさ
らに回動し、記録再生ヘッド用窓部58及びハブ孔56
が開放される。この状態では、円弧状ガイド壁部118
の窓部118Bがディスクカートリッジ10の前部に位
置し、上面板部34の窓部78を通して記録再生ヘッド
用窓部58の前方も開放される。すなわち、ディスクカ
ートリッジ10の開口14が開放される。
【0186】このディスクカートリッジ10は、ドライ
ブ装置の所定位置まで挿入されると、位置規制用孔16
にドライブ装置の位置決め機構が挿入されて正確に位置
決めされる。
【0187】この状態で、閉塞状態が解除された開口1
4のハブ孔56に対応する部分から回転スピンドル軸が
挿入される。この回転スピンドル軸は、先端部において
ディスクメディア20のセンタ孔22を係合や吸着等に
より保持し、ディスクメディア20を軸心回りに回転さ
せる。また、開口14の記録再生ヘッド用窓部58に対
応する部分からは記録再生ヘッドが挿入され、ディスク
メディア20の記録面に情報を記録し、又は、記録面に
記録された情報を再生する。
【0188】一方、ディスクカートリッジ10は、ドラ
イブ装置から排出される際には、位置決め機構が位置規
制用孔16から抜き出され、排出方向(挿入口300
側)への移動が可能となる。この状態で、ディスクカー
トリッジ10は、トーションばね158の付勢力又はド
ライブ装置により付与される排出方向の押圧力によっ
て、後端部10Bを先頭にして移動される。これによ
り、シャッター係合部122には、案内凸部302が係
合しつつも該案内凸部302による押圧力が作用しなく
なり、第1シャッター部材110が回動可能状態とな
る。
【0189】この状態で、ディスクカートリッジ10
は、上記の如く排出方向へ移動しつつ、開口14を閉塞
する。すなわち、第2シャッター部材150は、トーシ
ョンばね158の付勢力によって、被押圧片154にお
いて第1シャッター部材110の押圧片116を略前方
へ押圧しつつ開口14の閉塞方向へ回動する。また、押
圧片116において略前方へ押圧される第1シャッター
部材110は、この押圧により開口14の閉塞方向へ回
動する。
【0190】第1シャッター部材110及び第2シャッ
ター部材150がそれぞれ回動して初期位置に復帰する
と、開口14が閉塞される。初期位置に復帰した第1シ
ャッター部材110の押圧片116はシャッター案内孔
62前部内縁に係合し、第1シャッター部材110及び
被押圧片154において押圧片116に当接する第2シ
ャッター部材150のトーションばね158の付勢力に
よるそれ以上の回動を阻止する。
【0191】なお、第1シャッター部材110及び第2
シャッター部材150の初期位置を超える回動は、第2
シャッター部材150の被押圧片154を初期位置にお
いてシャッター案内孔62の周縁部に係合させることで
阻止しても良く、第1シャッター部材110の円弧状ガ
イド壁部118の張り出し部118A先端部を初期位置
において環状溝68の幅広部端部と係合させることで阻
止しても良い。また、第1シャッター部材110は、シ
ャッター係合部122がドライブ装置に押圧されること
で初期位置に復帰しても良い。
【0192】ディスクカートリッジ10がさらに排出方
向へ移動されて案内凸部302が第1ガイド溝12Aの
ロック解除レバー孔80より前方まで移動されると、ト
ーションばね140の付勢力によってロックレバー13
2が回動し、ロック解除レバー136が第1ガイド溝1
2A内に突出すると共にロック爪138が第1シャッタ
ー部材110のロック係合部118Dに係合する。これ
により、ディスクカートリッジ10は、ドライブ装置へ
の装填前の状態に復帰し、第1シャッター部材110の
回動が阻止されて開口14の閉塞状態が維持される。
【0193】ここで、シャッター引出し部120が、円
弧状ガイド壁部118にその高さ方向(すなわち、円筒
壁40の高さ方向)の揺動可能に連結されているため、
シャッター引出し部120の長手方向と円弧状ガイド壁
部118の長手方向とがずれた状態でシャッター引出し
部120が引張操作されてもシャッター引出し部120
が幅方向へ揺動し、円弧状ガイド壁部118をその幅方
向に動かそうとする分力(シャッター本体112をケー
ス30に対して傾斜させようとする回転モーメント)が
発生し難い。これにより、第1シャッター部材110を
構成する円弧状ガイド壁部118とシャッター本体11
2とが共にスムースに回動して開口14が開放される。
【0194】このように、本第1の実施の形態に係るデ
ィスクカートリッジ10では、円弧状ガイド壁部118
とシャッター引出し部120とを適切に連結させ、ディ
スクメディア20にアクセスするための開口14をスム
ースに開放できる。すなわち、ディスクカートリッジ1
0では、第1シャッター部材110がスムースに作動す
る。
【0195】また、シャッター引出し部120の高さ方
向の幅が円弧状ガイド壁部118の高さ方向の幅よりも
小であるため、シャッター引出し部120はケース30
(上面板部34と下面板部36との間、シャッター案内
溝96)に干渉することなく確実に揺動可能となり、シ
ャッター引出し部120の引張操作による上記分力(シ
ャッター本体112をケース30に対して傾斜させよう
とする回転モーメント)の発生が確実に抑制される。
【0196】さらに、シャッター引出し部120のケー
ス30(ディスクカートリッジ10)への組付が容易と
なると共に、ディスクカートリッジ10の小型化(薄型
化)が図られる。
【0197】さらにまた、シャッター引出し部120が
円弧状ガイド壁部118に上記揺動可能に連結されてい
るため、第1シャッター部材110の重心高さとシャッ
ター引出し部120連結位置の高さの相違(シャッター
本体112と円弧状ガイド壁部118とを備えて構成さ
れる第1シャッター部材110の重心高さはシャッター
本体112寄りに位置するが、薄肉化が要求されるディ
スクカートリッジ10では第1シャッター部材110の
重心高さとシャッター引出し部120の連結位置の高さ
を一致させることが困難である)によるシャッター本体
112をケース30に対して傾斜させようとする回転モ
ーメントも発生し難い(シャッター本体112の傾斜に
応じて小さくなるか、作用しなくなる)。このため、シ
ャッター引出し部120を円弧状ガイド壁部118に誤
差(長手方向のずれ)なく固定した構成と比較しても、
シャッター本体112とケース30又は下面板部36と
の摺動抵抗が抑制され、第1シャッター部材110がス
ムースに作動する。
【0198】またここで、シャッター引出し部120が
円弧状ガイド壁部118の外周面に沿って連結されたた
め、シャッター引出し部120は、その引張操作に伴う
円筒壁40との摺動が防止されるか、又は円筒壁40と
の摺動面積が減少される。
【0199】このため、開口14を開放する際にシャッ
ター引出し部120の操作力(案内凸部によってシャッ
ター係合部122を押圧させるドライブ装置への挿入
力)が抑制され、開口14が一層スムースに開放され
る。
【0200】そして、以上の効果が係合突起160と係
合孔162とによる連結手段によって、簡単な構造で実
現される。
【0201】なお、上記第1の実施の形態では、円弧状
ガイド壁部118とシャッター引出し部120とが係合
突起160と係合孔162とによって連結される構成と
したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図10及
び図11に示される変形例に係る構成としても良い。以
下、この変形例について説明するが、上記第1の実施の
形態と基本的に同一の部品、部分については上記第1の
実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0202】図10には円弧状ガイド壁部118とシャ
ッター引出し部120との連結部を拡大した分解斜視図
が示されており、図11には、該連結部の断面図が示さ
れている。
【0203】これらの図に示される如く、円弧状ガイド
壁部118の左方への張り出し部118Cには、被係合
部としての上下一対の切欠き部170が設けられてい
る。この切欠き部170の断面は、円弧状ガイド壁部1
18の内周側の幅(高さ)が外周側の幅よりも狭いテー
パ状とされている。また、切欠き部170の外周側の幅
(広い方の幅)は、シャッター引出し部120の幅より
も若干小とされている。
【0204】一方、シャッター引出し部120の端部に
は、係合部としての上下一対の爪部172が設けられて
いる。爪部172は、シャッター引出し部120の長手
方向に沿った長さが切欠き部170の長さ(円弧状ガイ
ド壁部118の周方向の長さ)よりも若干短く形成され
ている。
【0205】この円弧状ガイド壁部118とシャッター
引出し部120とは、一対の切欠き部170に一対の爪
部172がそれぞれ挿入された状態で、一対の爪部17
2をそれぞれ切欠き部170のテーパ面に沿ってかしめ
ることで互いに脱落が阻止された状態で連結されるよう
になっている。この状態では、切欠き部170と爪部1
72との間に隙間dが形成されており、爪部172が切
欠き部170よりも短いことによって、シャッター引出
し部120が円弧状ガイド壁部118の外周面に沿って
円弧状ガイド壁部118の高さ方向に揺動可能となって
いる。
【0206】なお、上記連結状態では、爪部172が円
弧状ガイド壁部118の内周面よりも突出しないように
各部の寸法が決められている。
【0207】本変形例に係る構成によっても、上記第1
の実施の形態と同様の効果が得られる。すなわち、上記
シャッター引出し部120の揺動によって、シャッター
本体112を傾斜させようとする分力(回転モーメン
ト)の発生が抑制され第1シャッター部材110がスム
ースに作動する。また、シャッター引出し部120の組
付が容易になり、シャッター引出し部120と円筒壁4
0との摺動抵抗が抑制され、かつこれらの効果が簡単な
構造により得られる。
【0208】なお、上記第1の実施の形態及び変形例で
は、シャッター引出し部120の幅が円弧状ガイド壁部
118の幅より小である好ましい構成としたが、本発明
はこれに限定されず、例えば、シャッター引出し部12
0の幅が円弧状ガイド壁部118の幅と同等以上であっ
ても良い。但し、このような構成は、ディスクカートリ
ッジ10の薄型化の観点からは好ましくない。
【0209】また、上記第1の実施の形態及び変形例で
は、シャッター引出し部120が円弧状ガイド壁部11
8の外周面に連結された好ましい構成としたが、本発明
はこれに限定されず、例えば、シャッター引出し部12
0が円弧状ガイド壁部118の板厚方向の中間部に連結
されても良い。この場合も上記第1の実施の形態と同様
にシャッター引出し部120の円筒壁40との摺動抵抗
を抑制できる。また、例えば、シャッター引出し部12
0の円筒壁40と対向する側の面が円弧状ガイド壁部1
18の内周面に沿うようにシャッター引出し部120を
円弧状ガイド壁部118に連結しても良いことは言うま
でもない。
【0210】さらに、上記第1の実施の形態では、別部
材としての円弧状ガイド壁部118とシャッター引出し
部120とを揺動可能に連結した好ましい構成とした
が、本発明はこれに限定されず、円弧状ガイド壁部11
8がシャッター引出し部120の内周面よりも径方向
(板厚方向)外側に連結される構成においては、例え
ば、円弧状ガイド壁部118とシャッター引出し部12
0とが一体に成形された構成としても良く、シャッター
引出し部120が円弧状ガイド壁部118に固定保持さ
れた構成としても良い。 (第2の実施の形態)次に、本発明の第2の実施の形態
に係るディスクカートリッジ180について説明する。
なお、上記第1の実施の形態と基本的に同一の部品、部
分については上記第1の実施の形態と同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0211】図12及び図13に示される如く、ディス
クカートリッジ180は、第1シャッター部材110に
代えて第1シャッター部材182を備えている。第1シ
ャッター部材182は、シャッター本体112(突き当
て部114、押圧片116)と、円弧状ガイド壁部11
8と、シャッター引出し部120と、シャッター係合部
122とを備える点で上記第1の実施の形態に係る第1
シャッター部材110と共通する。
【0212】一方、第1シャッター部材182は、その
円弧状ガイド壁部118の内面に摩擦低減形状としての
溝部184が形成されている点で第1シャッター部材1
10とは異なる。以下、詳細に説明する。
【0213】図14及び図15にも示される如く、円弧
状ガイド壁部118の円筒壁40と摺動する内面には、
上下方向に複数の溝部184が所定の間隔で形成され、
さらにその溝部184間が平面視略円弧状に形成され
て、全体として平面視略凹凸形状に形成されている。
【0214】この溝部184は、円筒壁40の外周面と
の接触面積を減少させ、摺動抵抗(摩擦)を低減させる
ために設けられるものであって、少なくとも円筒壁40
前部の切り欠き部分を閉塞する円弧状ガイド壁部118
の内面に設けられていれば良く、円弧状ガイド壁部11
8の外面は平坦面である方がディスクカートリッジ18
0の外観上好ましい。また、図16で示すように、溝部
184間は平面視略円弧状に形成しなくても良いが、平
面視略円弧状に形成した方が、円筒壁40の外周面との
接触面積をさらに減少させることができるので好まし
い。
【0215】また、複数の溝部184を設けるのではな
く、図17で示すように、摩擦低減係状としての微細な
突起186を多数設けて略凹凸形状(梨地状等)に形成
しても良い。このような構成にしても同様な効果が得ら
れる。しかして、円弧状ガイド壁部118の内面は、円
筒壁40の外周面との接触面積を減少させ、摺動抵抗
(摩擦)を低減させられるものであれば、どのような形
状に形成しても良い。
【0216】さらに、この円弧状ガイド壁部118の少
なくとも円筒壁40の外周面と接触する内面は、滑り性
及び耐摩耗性に優れた材質、例えばPOM等で構成する
のが望ましく、この方が、円弧状ガイド壁部118の摺
動性をより一層向上させることができると共に、摩耗に
よる粉塵等の発生を防止できる。
【0217】なお、シャッター引出し部120には溝部
184等を設ける必要がない。また、第1シャッター部
材182のシャッター引出し部120は、円弧状ガイド
壁部118に固定して(一体に)設けられても良く、円
弧状ガイド壁部118の内面に沿って設けられても良
い。
【0218】次に、本第2の実施の形態に係るディスク
カートリッジ180の作用について、上記第1の実施の
形態と異なる部分を主に説明する。
【0219】ディスクカートリッジ180では、開口1
4を開閉する際にディスクカートリッジ10と同様に円
弧状ガイド壁部118の内面がケース30の円筒壁40
の外面と摺動する。
【0220】このとき、円弧状ガイド壁部118は、そ
の内面に複数の溝部184又は多数の微細な突起186
が形成されて円筒壁40の外周面との摺動抵抗(摩擦)
が低減されているので、この円弧状ガイド壁部118は
円滑に摺動する。
【0221】以上説明したように、第1シャッター部材
182の少なくとも円筒壁40外周面と接触する円弧状
ガイド壁部118の内面を、その円筒壁40外周面との
接触面積を減少させて摩擦を低減させる摩擦低減形状、
すなわち上下方向の溝部184を複数設けて平面視略凹
凸形状にするか、又は微細な突起186を多数設けて略
凹凸形状にしたので、下シェルとしてのベース板部32
の円筒壁40外周面と第1シャッター部材182との摺
動抵抗(摩擦)を低減させることができ、摩擦による動
作不良及び摩耗による紛塵等の発生を防止することがで
きる。
【0222】よって、第1シャッター部材182の摺動
動作(開閉動作)を円滑に、かつ安定化することがで
き、さらには、ディスクメディア20の記録面(下面2
4)に粉塵等が付着して、記録・再生時にエラーが発生
するのを防止することができる。
【0223】このように、本第2の実施の形態に係るデ
ィスクカートリッジ180では、第1シャッター部材1
82の摺動性を改善し、第1シャッター部材182の開
閉動作が円滑に行える。すなわち、ディスクカートリッ
ジ180では、第1シャッター部材182がスムースに
作動する。
【0224】なお、上記第2の実施の形態では、第1シ
ャッター部材182の円弧状ガイド壁部118の内面に
摩擦低減形状としての溝部184又は突起186を設け
た構成としたが、本発明はこれに限定されず、図18に
示される如く、ベース板部32の円筒壁40外周面を摩
擦低減形状にしても良い。
【0225】すなわち、図18に示される如く、少なく
とも円弧状ガイド壁部118の内面が摺動して接触する
円筒壁40の外周面に、上下方向に複数の溝部188を
設けると共に、その溝部188間を平面視略円弧状に形
成し、全体として平面視略凹凸形状に形成しても良い。
このような構成にしても上述と同様な効果が得られるこ
とは言うまでもない。なお、この場合には、ベース板部
32を成形する金型構造が複雑になるため、円筒壁40
の外周面には、微細な突起を多数設ける摩擦低減形状は
採用しない方が好ましい。 (第3の実施の形態)次に、本発明の第3の実施の形態
に係るディスクカートリッジ190について説明する。
なお、上記第1の実施の形態と基本的に同一の部品、部
分については上記第1の実施の形態と同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0226】図19及び図20に示される如く、ディス
クカートリッジ190は、第1シャッター部材110に
代えて第1シャッター部材192を備えている。第1シ
ャッター部材192は、シャッター本体112(突き当
て部114、押圧片116)と、円弧状ガイド壁部11
8と、シャッター引出し部120と、シャッター係合部
122とを備える点で上記第1の実施の形態に係る第1
シャッター部材110と共通する。
【0227】一方、第1シャッター部材192は、その
円弧状ガイド壁部118の上下端部に摩擦低減形状とし
ての凹凸部194が形成されている点で第1シャッター
部材110とは異なる。以下、詳細に説明する。
【0228】図21にも示される如く、この円弧状ガイ
ド壁部118は、その上端部、及びシャッター本体11
2が連設されていない下端部(張り出し部118A、1
18Cの下端部)に正面視で略波型形状となる凹凸部1
94が形成されている。この凹凸部194はそれぞれ上
面板部34の環状溝68及び下面板部36との接触面積
を減少させ、摺動抵抗(摩擦)を低減させるために設け
られるものであって、その凸部194Aは接触面積をで
きるだけ小さくするために正面視略円弧状に形成される
のが好ましい。なお、凹部194Bは、開口14閉塞時
に防塵機能を確保できるように、正面視で窓部78の上
部に隙間が生じないような深さに形成されている。
【0229】また、凸部194Aの形状は、図21で示
すような正面視略円弧状に形成されるのが好ましいが、
これに限定されるものではなく、環状溝68及び下面板
部36との接触面積を減少させ、摺動抵抗(摩擦)を低
減させられるような形状であれば、例えば図22乃至図
24で示すような形状にしても良い。すなわち、図22
で示すように、正面視略V字状の溝部194Dを多数設
けて、直線状の凸部194Cにしたり、図23で示すよ
うに、正面視略矩形状の凹部194Fを多数設けて、短
小な直線状の凸部194Eにしても良く、両者のような
正面視で略凹凸形状となる凹凸部194を形成しても良
い。また、図24で示すように、微細な凸部194Gを
多数設けて、いわゆる梨地状の凹凸部194を形成して
も良い。
【0230】また、このような凹凸部194は、円弧状
ガイド壁部118の上端部及び下端部の両方に設けられ
るのが好ましいが、上端部又は下端部のどちらか一方だ
けでも良く、上端部の凹凸部194と下端部の凹凸部1
94とが異なる形状であっても良い。さらに、この円弧
状ガイド壁部118の少なくとも凹凸部194が形成さ
れている上端部と下端部は、滑り性及び耐摩耗性に優れ
た材質、例えばPOM等で構成するのが望ましく、この
方が、円弧状ガイド壁部118の摺動性をより一層向上
させることができると共に、摩耗による粉塵等の発生を
防止できる。
【0231】また、第1シャッター部材110の円弧状
ガイド壁部118に凹凸部194を設けるのではなく、
その円弧状ガイド壁部118の上端部及び下端部がそれ
ぞれ接触する環状溝68及び下面板部36の少なくとも
円弧状ガイド壁部118の摺動軌跡に対応する部位に凹
凸部を設けるようにしても良い。このような構成にして
も同様な効果が得られるのは言うまでもない。なお、こ
の場合も上述と同様に、環状溝68及び下面板部36の
両方に凹凸部を設けるのが好ましいが、環状溝68又は
下面板部36のどちらか一方だけでも良い。
【0232】なお、シャッター引出し部120には凹凸
部194を設ける必要がない。また、第1シャッター部
材192のシャッター引出し部120は、円弧状ガイド
壁部118に固定して(一体に)設けられても良く、円
弧状ガイド壁部118の内面に沿って設けられても良
い。
【0233】次に、本第3の実施の形態に係るディスク
カートリッジ190の作用について、上記第1の実施の
形態と異なる部分を主に説明する。
【0234】ディスクカートリッジ190では、開口1
4を開閉する際にディスクカートリッジ10と同様に円
弧状ガイド壁部118の上下端面がケース30の環状溝
68の底面及び下面板部36の上面と摺動する。このと
き、円弧状ガイド壁部118は、その上端部及び下端部
に正面視略波型形状等の凹凸部194が形成されて上面
板部34の環状溝68及び下面板部36との摺動抵抗
(摩擦)が低減されているので、この円弧状ガイド壁部
118は円滑に摺動する。
【0235】以上説明したように、第1シャッター部材
192の円弧状ガイド壁部118の上端部及び/又は下
端部を、それぞれ上面板部34の環状溝68及び/又は
下面板部36との接触面積を減少させて摩擦を低減させ
る摩擦低減形状、すなわち正面視略波型形状等にした
(凸凹部194を設けた)ので、第1シャッター部材1
92の摺動抵抗(摩擦)を低減させることができ、摩擦
による動作不良及び摩耗による紛塵等の発生を防止する
ことができる。
【0236】よって、第1シャッター部材192の摺動
動作(開閉動作)を円滑に、かつ安定化することがで
き、さらには、ディスクメディア20の記録面(下面2
4)に粉塵等が付着して、記録・再生時にエラーが発生
するのを防止することができる。
【0237】このように、本第3の実施の形態に係るデ
ィスクカートリッジ190では、第1シャッター部材1
92の摺動性を改善し、第1シャッター部材192の開
閉動作が円滑に行える。すなわち、ディスクカートリッ
ジ190では、第1シャッター部材192がスムースに
作動する。 (第4の実施の形態)次に、本発明の第4の実施の形態
に係るディスクカートリッジ200について説明する。
なお、上記第1の実施の形態と基本的に同一の部品、部
分については上記第1の実施の形態と同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0238】図25及び図26に示される如く、ディス
クカートリッジ200は上記第1の実施の形態に係るデ
ィスクカートリッジ10と同様に第1シャッター部材1
10を備えているが、本実施の形態では説明の便宜上、
シャッター本体112の開口14閉塞状態で前後方向に
沿う右端部(閉塞側端部)を右辺部117といい、この
右辺部117の後端で突き当て部114との間に挟まれ
た鈍角部分を角部117Aという。なお、本第4の実施
の形態では、第1シャッター部材110のシャッター引
出し部120は、円弧状ガイド壁部118に固定して
(一体に)設けられても良く、円弧状ガイド壁部118
の内面に沿って設けられても良い。
【0239】このディスクカートリッジ200は、開口
14の閉塞状態で第1シャッター部材110の右辺部1
17が収納されるテーパ状の受け入れ部202を備えて
いる点で、右辺部117が単にベース板部32の凹部3
8Cと下面板部36とが互いに略平行に対向した空間
(受け入れ部)に収容されるディスクカートリッジ10
とは異なる。以下、詳細に説明する。
【0240】受け入れ部202は、開口14の記録再生
ヘッド用窓部58に対応する部分の右側縁部近傍におけ
るベース板部32の凹部38Cと下面板部36との間に
設けられている。図29(A)及び図29(B)にも示
される如く、受け入れ部202は、ベース板部32の凹
部38Cに設けられた傾斜部204と、下面板部36に
設けられた傾斜部206とを備えている。
【0241】傾斜部204は、記録再生ヘッド用窓部5
8の右側縁部の前部が角取りされ、記録再生ヘッド用窓
部58側でベース底部38が薄肉となるように傾斜され
た平面状の傾斜面とされている。この傾斜部204の前
部はベース板部32の下面38Bに至っている。一方、
傾斜部206は、開口100の右側縁部の前部が角取り
され、開口100側で下面板部36が薄肉となるように
傾斜された平面状の傾斜面とされている。
【0242】これにより、受け入れ部202は、開口1
4の縁部側に向けてベース板部32(凹部38C)と下
面板部36との対向間隔が連続的に拡大され受け入れ口
が広い上下略対称のテーパ構造とされている。なお、受
け入れ部202の前後方向の長さは第1シャッター部材
110の右辺部117よりも長くされており、右辺部1
17と共にシャッター本体112の角部117Aを収納
する(受け入れる)ようになっている。
【0243】次に、本第4の実施の形態に係るディスク
カートリッジ200の作用について、上記第1の実施の
形態と異なる部分を主に説明する。
【0244】ディスクカートリッジ200では、図27
に示される如く、開口14が閉塞された状態では、第1
シャッター部材110(シャッター本体112)の右辺
部117及び角部117Aは、受け入れ部202内に位
置している。
【0245】一方、開放された開口14を閉塞する際に
は、図28及び図29に示される如く、第1シャッター
部材110(シャッター本体112)は、角部117A
を先頭にして回動し、この角部117A及び右辺部11
7が受け入れ部202に収納される(進入する)。これ
により、第1シャッター部材110は初期位置に復帰す
る。
【0246】ここで、受け入れ部202が受け入れ口
(開口14の縁部側)に向けてベース板部32と下面板
部36との対向間隔を連続的に拡大したテーパ構造であ
るため、開口14(記録再生ヘッド用窓部58)の閉塞
に伴う第1シャッター部材110(シャッター本体11
2)の右辺部117、特に角部117Aと受け入れ部2
02との干渉が防止される。すなわち、右辺部117
(特に角部117A)とベース板部32(ケース30)
又は下面板部36の開口14縁部との干渉が防止され
る。
【0247】これにより、第1シャッター部材110
は、仮にその角部117Aが反りによって上下方向にず
れた場合においても、この角部117A及び右辺部11
7がスムースに受け入れ部202に収納され(進入
し)、開口14(主に記録再生ヘッド用窓部58)を確
実に閉塞できる。
【0248】このように、本第4の実施の形態に係るデ
ィスクカートリッジ200では、第1シャッター部材1
10を、その角部117A及び右辺部117が開口14
の縁部と干渉することなくスムースに作動でき、ディス
クメディア20へアクセスするための開口14を確実に
閉塞できる。
【0249】またここで、受け入れ部202がベース板
部32(ケース30)側の傾斜部204及び下面板部3
6側の傾斜部206を備えて構成されているため、換言
すれば、シャッター本体112の角部117Aは、上下
何れの方向の反りが生じてもスムースに受け入れ部20
2に進入できるため、第1シャッター部材110(シャ
ッター本体112)の加工や組付時に反り方向を識別す
る必要がなく加工性、組立性が向上する。
【0250】次に、上記第4の実施の形態の変形例につ
いて図30に基づいて説明する。なお、上記第1及び第
4の実施の形態と基本的に同一の部品や部分については
上記第1及び第4の実施の形態と同一の符号を付してそ
の説明を省略する。
【0251】図30(A)及び図30(B)には、第4
の実施の形態の変形例に係る第1シャッター部材110
の閉塞側端部である右辺部210及び受け入れ部220
が図29に対応した断面図及び斜視図にて示されてい
る。
【0252】これらの図に示される如く、シャッター本
体112(第1シャッター部材110)の開口14閉塞
状態で前後方向に沿う右端部である右辺部210の後端
で突き当て部114との間に挟まれた鈍角部分である角
部212を含む右辺部210には、その上面側エッジ部
(板厚方向の端部)が角取りされ端部へ向けて下方に傾
斜した傾斜面214が形成されると共に、その下面側エ
ッジ部が角取りされ端部へ向けて上方へ傾斜した傾斜面
216が形成されている。これにより、シャッター本体
112の右辺部210及び角部212は、端部に向けて
薄肉となる(先細となる)上下略対称のテーパ構造とさ
れている。
【0253】一方、受け入れ部220には、受け入れ部
202の傾斜部204、206に対応する傾斜部は設け
られておらず(エッジ部が角取りされておらず)、ベー
ス板部32(凹部38C)と下面板部36との対向間隔
が一定とされている。すなわち、受け入れ部220は、
受け入れ部202の如きテーパ構造とされていない(第
1の実施の形態に係るディスクカートリッジ10等と同
様の構成である)。
【0254】本変形例に係る構成においても、上記第1
の実施の形態と同様の効果を得ることができる。具体的
には、開口14(記録再生ヘッド用窓部58)の閉塞に
伴う第1シャッター部材110(シャッター本体11
2)の右辺部210、特に角部212と受け入れ部22
0との干渉が防止される。すなわち、右辺部210(特
に角部212)とベース板部32(ケース30)又は下
面板部36の開口14縁部(受け入れ口)との干渉が防
止され、第1シャッター部材110は、仮にその角部2
12が反りによって上下方向(板厚方向)にずれた場合
においても、この角部212及び右辺部210がスムー
スに受け入れ部220に収納され(進入し)、開口14
(主に記録再生ヘッド用窓部58)を確実に閉塞でき
る。
【0255】また、第1シャッター部材110の右辺部
210が上下両面に傾斜面214、216を備えている
ため、換言すれば、右辺部210がベース板部32(ケ
ース30)側の傾斜面214、下面板部36側の傾斜面
216を備えて上下略対称に形成(構成)されているた
め、第1シャッター部材110の角部212は、上下何
れの方向の反りが生じてもスムースに受け入れ部220
に進入でき、第1シャッター部材110(シャッター本
体112)の加工や組付時に反り方向を識別する必要が
なく加工性、組立性が向上する。
【0256】なお、上記第4の実施の形態及び変形例で
は、それぞれ開口14の閉塞時に、第1シャッター部材
110の右辺部117及び角部117Aが受け入れ部2
02に進入し、右辺部210及び角部212が受け入れ
部220に進入する構成としたが、本発明はこれに限定
されず、例えば、第1シャッター部材110の右辺部2
10及び角部212が受け入れ部202に収納される構
成としても良いことは言うまでもない。
【0257】また、上記第4の実施の形態及び変形例で
は、受け入れ部202のテーパ構造が傾斜部204、2
06によって構成され、第1シャッター部材110のテ
ーパ構造が傾斜面214、216に構成された好ましい
構成としたが、本発明はこれに限定されず、上下何れか
一方の傾斜部や傾斜面によって上記各テーパ構造が上下
非対称に構成されても良い。したがって、例えば、第1
シャッター部材110のシャッター本体112の反り方
向に応じて、受け入れ部202が傾斜部206を有さず
傾斜部204のみによるテーパ構造とされても良く、右
辺部210が傾斜面214を有さず傾斜面216のみに
よるテーパ構造とされても良い。
【0258】さらに、上記第4の実施の形態及び変形例
では、テーパ構造を構成する傾斜部や傾斜面が平面状
(断面視で直線状)に形成された構成としたが、本発明
はこれに限定されず、例えば、傾斜部204、206の
一方又は双方が曲面で構成されても良いことは言うまで
もない。 (第5の実施の形態)次に、本発明の第5の実施の形態
に係るディスクカートリッジ230について説明する。
なお、上記第1及び第4の実施の形態と基本的に同一の
部品、部分については上記第1及び第4の実施の形態と
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0259】図31には、ディスクカートリッジ230
の下方より見た分解斜視図が示されている。この図に示
される如く、ディスクカートリッジ230は、シャッタ
ー本体112に代えてシャッター本体232を備えた第
1シャッター部材234を備えている点で上記第1及び
第4の実施の形態とは異なる。また、受け入れ部250
(ベース板部32、下面板部36)が傾斜部204、2
06を備えない点で上記第4の実施の形態とは異なる
(この点で第4の実施の形態の変形例と同様である)。
【0260】シャッター本体232は、シャッター本体
112の突き当て部114が円弧状ガイド壁部118ま
で一直線に延設され突き当て部を兼ねる斜辺部236を
有する略楔形状に形成されている。すなわち、図32に
示される如く、シャッター本体232の外縁は、開口1
4の閉塞状態で開口14(記録再生ヘッド用窓部58)
の長手方向に沿う直線部としての左辺部238と、左辺
部238に対して傾斜され開口14の開放状態で記録再
生ヘッド用窓部58左縁部(長手方向)に沿う一直線の
斜辺部236と、円弧状ガイド壁部118が立設された
円弧部240とで楔形状に形成されている。
【0261】これにより、シャッター本体232では、
開口14を閉塞する際に、斜辺部236と円弧部240
とに挟まれた一部がケース30(ベース板部32の凹部
38C)と下面板部36との間の受け入れ部250に収
納される(進入する)ようになっている。すなわち、シ
ャッター本体232の閉塞側端部である斜辺部236に
は角部がない構成となっている。なお、図33乃至図3
5に示される如く、斜辺部236と円弧部240とに挟
まれた角部(の頂部)は、円筒壁40の外側、すなわち
受け入れ部250の外側を通る構成である。
【0262】また、円弧状ガイド壁部118の窓部11
8Bは、上記斜辺部236と円弧部240との交点を起
点として右方への張り出し部118Aに設けられてい
る。なお、第1シャッター部材234では、シャッター
引出し部120は、円弧状ガイド壁部118に固定して
(一体に)設けられても良く、円弧状ガイド壁部118
の内面に沿って設けられても良い。
【0263】次に、本第5の実施の形態に係るディスク
カートリッジ230の作用について、上記第1及び第4
の実施の形態と異なる部分を主に説明する。
【0264】ディスクカートリッジ230では、ディス
クメディア20を使用する際には、シャッター係合部1
22がドライブ装置の案内凸部302に押圧され、第1
シャッター部材234が開口14の開放方向へ回動して
開口14を開放する(図33、図34参照)。この状態
では、斜辺部236が開口14(記録再生ヘッド用窓部
58)の左縁部に沿って位置しており、窓部118Bが
開口14の窓部78に対応して位置する。
【0265】一方、ディスクカートリッジ230は、ド
ライブ装置から排出されつつ開口14を閉塞する際に
は、第1シャッター部材234が上記開口14の開放方
向とは反対方向に回動する。このとき、シャッター本体
232は、図35に示される如く、斜辺部236と円弧
部240との交点(回動中心である円筒壁40の軸心に
対して開口14の閉塞方向に最も位相が進んで位置する
斜辺部236と円弧状ガイド壁部118とが突き当たる
部分)を先頭として回動し、この斜辺部236の円弧部
240側の一部が受け入れ部250に収納されて初期位
置に復帰する。すなわち、開口14(記録再生ヘッド用
窓部58)を閉塞する。
【0266】ここで、開口14を閉塞する際に、シャッ
ター本体232の受け入れ部250に収納される閉塞側
端部である斜辺部236が円弧部240との交点を先頭
にして受け入れ部250に収納されるため、換言すれ
ば、円弧状ガイド壁部118によって反りが防止された
(円弧状ガイド壁部118がリブとして機能して反りが
防止される)部分を先頭にして斜辺部236が受け入れ
部250に収納されるため、斜辺部236は、仮に反り
が生じていても該反りが矯正されつつスムースに受け入
れ部250に収納されて(進入して)開口14を確実に
閉塞できる。
【0267】また、シャッター本体232の受け入れ部
250に収納される閉塞側端部である斜辺部236が一
直線で構成されたため、換言すれば、シャッター本体2
32の受け入れ部250に進入する部分には角部(反り
を生じる恐れのある部分)がないため、開口14(記録
再生ヘッド用窓部58)の閉塞に伴うシャッター本体2
32と受け入れ部250との干渉が防止される。すなわ
ち、斜辺部236とベース板部32(ケース30)又は
下面板部36の開口14縁部との干渉が確実に防止され
る。特に、本構成では、斜辺部236の受け入れ部25
0に収納されない部分においても角部がなく、一層好適
である。
【0268】このように、本第5の実施の形態に係るデ
ィスクカートリッジ230では、第1シャッター部材2
34をその端部(斜辺部236)が開口14の縁部と干
渉することなくスムースに作動でき、ディスクメディア
20へアクセスするための開口14を確実に閉塞でき
る。
【0269】またここで、円弧状ガイド壁部118の窓
部118Bは、斜辺部236と円弧部240との交点を
起点として設けられたため、シャッター本体232に対
する窓部118Bの位置決めが容易となり、シャッター
本体232と円弧状ガイド壁部118の組付や、シャッ
ター本体232と円弧状ガイド壁部118とを一体成形
する型の設計、製造が容易となる。
【0270】なお、上記第5の実施の形態では、斜辺部
236が全長に亘って一直線である好ましい構成とした
が、本発明はこれに限定されず、斜辺部236は、開口
14の閉塞時に斜辺部236と円弧部240との交点
(の近傍)を先頭として受け入れ部250に収納される
構成であれば角部(例えば、斜辺部236と開口14縁
部との交点を頂部とする凸状又は凹状の角部)を有して
も良い。
【0271】また、上記第5の実施の形態では、シャッ
ター本体232が略楔形状に形成された好ましい構成と
したが、本発明はこれに限定されず、例えば、常時ケー
ス30と下面板部36との間に位置する左辺部238が
任意の形状とされても良いことは言うまでもない。ま
た、左辺部238や受け入れ部250に進入する部分に
貫通孔や切欠き等の肉抜き部を設けても良いことは言う
までもない。
【0272】さらに、上記第5の実施の形態では、斜辺
部236と円弧部240との交点を起点として円弧状ガ
イド壁部118に窓部118Bを設けた好ましい構成と
したが、本発明はこれに限定されず、例えば、円弧状ガ
イド壁部118が窓部118Bを備えない構成としても
良く、窓部118Bが任意の位置を起点として設けられ
ても良いことは言うまでもない。 (第6の実施の形態)次に、本発明の第6の実施の形態
に係るディスクカートリッジ260について説明する。
なお、上記第1の実施の形態と基本的に同一の部品、部
分については上記第1の実施の形態と同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0273】図36及び図37に示される如く、ディス
クカートリッジ260は、第1シャッター部材110の
押圧片116及び第2シャッター部材150の被押圧片
154に代えて、後述する連動手段270を備えている
点で上記第1の実施の形態に係るディスクカートリッジ
10とは異なる。
【0274】また、ディスクカートリッジ260は、第
2シャッター部材150を開口14の閉塞方向へ付勢す
るトーションばね158、トーションばね158をケー
ス30に係止するばね保持部53、トーションばね15
8を第2シャッター部材150に係止する回動軸156
のすりわり156Aを備えていない点でディスクカート
リッジ10とは異なる。
【0275】さらに、ディスクカートリッジ260は、
シャッター軸孔52と同軸の略円弧状孔であるシャッタ
ー案内孔62に代えて、円筒壁40と同軸の略円弧状に
形成されたシャッター案内孔262を備えており、後述
する連動手段270(第1シャッター部材110)を構
成する係合凸部272の挿入用とされている。
【0276】さらにまた、下面板部36上面におけるケ
ース30との嵌合保持状態でシャッター案内孔262に
対向する位置には、円弧状溝264が設けられている。
円弧状溝264は、シャッター案内孔262と同軸的で
幅広の円弧状に形成され、連動手段270(第1シャッ
ター部材110)の連結プレート276の挿入(摺動)
用とされている。
【0277】なお、本第6の実施の形態では、第1シャ
ッター部材110のシャッター引出し部120は、円弧
状ガイド壁部118に固定して(一体に)設けられても
良く、円弧状ガイド壁部118の内面に沿って設けられ
ても良い。
【0278】次に連動手段270の詳細構成について説
明する。
【0279】また、シャッター機構は、第1シャッター
部材110と第2シャッター部材150とを連動させる
連動手段270を備えている。連動手段270は、第1
シャッター部材110のシャッター本体112に設けら
れた凸部としての係合凸部272と、第2シャッター部
材150のシャッター面板151に形成された長孔27
4とを備えて構成されている。
【0280】係合凸部272は、略円柱状に形成され、
シャッター本体112(第1シャッター部材110)の
左後角部の下面に取り付けられた連結プレート276を
介してシャッター本体112に連結されている。この状
態で、係合凸部272は、シャッター本体112の上面
よりも上方に突出されると共に、突き当て部114より
も後方に位置している。
【0281】一方、長孔274は、係合凸部272の外
径よりも幅広に形成され、シャッター面板151(第2
シャッター部材150)の係合凸部272に対応する位
置に設けられている。
【0282】図38乃至図42に詳細に示される如く、
この長孔274は、突き当て部152に沿った(平行
な)方向が長手方向とされた直線部としての閉塞直線壁
部278と、閉塞直線壁部278の回動軸156とは遠
い方の端部が突き当て部152と離間する方向に屈曲
(傾斜)された屈曲部としての屈曲壁部280と、屈曲
壁部280の閉塞直線壁部278に対する傾斜よりも小
さく閉塞直線壁部278(すなわち、突き当て部15
2)に対して傾斜された開放直線壁部282とが、係合
凸部272の外径よりも若干大きいアール(円弧)壁で
結ばれた略三角形状に形成されている。
【0283】この連動手段270は、シャッター本体1
12及びシャッター面板151がそれぞれベース板部3
2の凹部38Cと下面板部36との間に配置された状態
で、係合凸部272が長孔274に遊びを有して挿通
(遊嵌)され長孔274の長手方向に移動可能となって
いる。また、この状態で、係合凸部272の先端部がベ
ース板部32のシャッター案内孔262に挿入されると
共に、連結プレート276が下面板部36の円弧状溝2
64に挿入されシャッター面板151及び下面板部36
(円弧状溝264底部)と摺動可能とされている。
【0284】この連動手段270は、開口14の閉塞状
態(突き当て部114、152の突き当て状態)では、
係合凸部272が長孔274の屈曲壁部280と当接す
る位置に位置するようになっている。一方、円弧状ガイ
ド壁部118が円筒壁40に沿って案内され第1シャッ
ター部材110(シャッター本体112)が円筒壁40
の軸心廻りに開口14の開放方向へ回動されると、係合
凸部272が長孔274の開放直線壁部282を該回動
方向に押圧しつつ開放直線壁部282に沿って(長手方
向に)回動軸156側へ移動し、第1シャッター部材1
10が開口14の閉塞方向へ回動されると、係合凸部2
72が長孔274の閉塞直線壁部278を上記回動方向
に押圧しつつ閉塞直線壁部278に沿って(長手方向
に)屈曲壁部280側へ移動する構成である。
【0285】これにより、連動手段270は、シャッタ
ー本体112(すなわち、係合凸部272)の回動軌跡
とシャッター面板151の回動軌跡との相違を吸収しつ
つ、第2シャッター部材150(シャッター面板15
1)を第1シャッター部材110の回動に連動して回動
軸156廻りに回動させる構成である。
【0286】また、開放直線壁部282が突き当て部1
52に対して傾斜(回動軸156側へ向けて互いの間隔
が近接する方向の傾斜)されているため、開口14開放
時には、シャッター本体112の突き当て部114端部
が突き当て部152を押圧するより先(第1シャッター
部材110の回動開始直後を除く)に、係合凸部272
が開放直線壁部282を押圧できるようになっている。
これにより、連動手段270は、開口14開放時には、
突き当て部114の端部(連結プレート276設置部近
傍)と突き当て部152との間に隙間(遊び、ガタ)を
持たせつつ、第1シャッター部材110と第2シャッタ
ー部材150とを連動させる構成である。
【0287】一方、閉塞直線壁部278が突き当て部1
52と平行とされているため、開口14閉塞時には、上
記隙間を維持しつつ第1シャッター部材110と第2シ
ャッター部材150とを連動させるようになっている。
【0288】さらに、屈曲壁部280は、開口14の閉
塞時に、上記第1シャッター部材110と第2シャッタ
ー部材150との隙間(ガタ)を解消し、係合凸部27
2が該屈曲壁部280に当接する初期位置に復帰した際
には第1シャッター部材110と第2シャッター部材1
50とが互いに突き当て部114、152を隙間なく突
き当て可能となるように、その屈曲具合が設定されてい
る。
【0289】なお、ベース板部32のシャッター案内孔
262、下面板部36の円弧状溝264は、それぞれ挿
入される係合凸部272、連結プレート276の円筒壁
40の軸心廻りの回動軌跡に対応して設けられている。
また、シャッター案内孔262は、開口14の閉塞状態
では、その前端部が係合凸部272に係合するようにな
っている。
【0290】次に、本第6の実施の形態に係るディスク
カートリッジ260の作用について、上記第1の実施の
形態と異なる部分を主に説明する。
【0291】上記構成のディスクカートリッジ260で
は、ディスクメディア20の非使用時には、開口14が
第1シャッター部材110及び第2シャッター部材15
0によって閉塞されている。このとき、第1シャッター
部材110は、図38に示される如く、ロック手段13
0によって開口14開放方向の回動を規制され、上記の
閉塞状態を維持する。
【0292】一方、第2シャッター部材150は、連動
手段270を介して第1シャッター部材110に連動可
能に連結されているため、第1シャッター部材110の
ロック状態(上記の如く回動を規制された状態)では回
動不能であり、上記の閉塞状態を維持する。
【0293】ディスクメディア20を使用する際には、
ディスクカートリッジ260は、ドライブ装置の挿入口
300へ装填され、図39に示される如くロック手段1
30による第1シャッター部材110のロック状態が解
除される。これにより、第1シャッター部材110及び
第2シャッター部材150が共に開口14の開放方向へ
の回動が可能となる。
【0294】ドライブ装置の案内凸部302が第1ガイ
ド溝12A内をさらに後方へ相対移動して、シャッター
係合部122が後方へ向けて押圧されると、図40に示
される如く、ロック状態が解除された第1シャッター部
材110が開口14の開放方向へ回動する。
【0295】この第1シャッター部材110の回動に伴
って、連動手段270が第2シャッター部材を回動軸1
56廻りに回動させる。具体的には、シャッター本体1
12に連結された係合凸部272が、シャッター案内孔
262に沿って円筒壁40の軸心回りに回動し、該係合
凸部272を遊嵌した第2シャッター部材150の長孔
274の開放直線壁部282を上記回動方向へ押圧しつ
つ開放直線壁部282に沿って(長孔274の略長手方
向に)回動軸156側へ移動する。これにより、第2シ
ャッター部材150(シャッター面板151)は、回動
軸156廻りに第1シャッター部材110との離間方向
へ回動する。
【0296】シャッター係合部122と係合したドライ
ブ装置の案内凸部302が第1ガイド溝12A内をさら
に後方へ相対移動すると、図41に示される如く、第1
シャッター部材110及び第2シャッター部材150が
さらに回動し、記録再生ヘッド用窓部58及びハブ孔5
6、すなわち開口14が開放される。このとき、連動手
段270では、係合凸部272が長孔274の回動軸1
56側の端部近傍に位置している。
【0297】一方、ディスクカートリッジ260は、ド
ライブ装置から排出される際には、位置決め機構が位置
規制用孔16から抜き出され、排出方向(挿入口300
側)への移動が可能となる。
【0298】また、図41に想像線にて示される如く、
ドライブ装置の閉塞用凸部306が第1ガイド溝12A
のシャッター係合部122後方(挿入口300側)に進
入する。なお、閉塞用凸部306の第1ガイド溝12A
への進入は、上記のディスクカートリッジ260の上記
位置決め後に予め為されても良い。
【0299】この状態で、ディスクカートリッジ260
は、ドライブ装置によって後端部10Bを先頭にして移
動される。この移動に伴って、シャッター係合部122
には、案内凸部302による後方への押圧力が作用しな
くなり、第1シャッター部材110が回動可能状態とな
ると共に、閉塞用凸部306の係合によって前方への押
圧力が作用する。
【0300】これにより、ディスクカートリッジ260
は、上記の如く排出方向へ移動しつつ、開口14を閉塞
する。すなわち、第1シャッター部材110は、シャッ
ター係合部122に作用する押圧力がシャッター引出し
部120によって円弧状ガイド壁部118の周方向の回
動力に変換され、円筒壁40の軸心廻りに開口14の閉
塞方向に回動する。
【0301】一方、連動手段270を介して第1シャッ
ター部材110に連結された第2シャッター部材150
は、長孔274の閉塞直線壁部278が係合凸部272
に押圧されて、回動軸156廻りに開口14の閉塞方向
に回動する。係合凸部272は、第1シャッター部材1
10のさらなる回動に伴って閉塞直線壁部278から屈
曲壁部280へ移動しつつ閉塞直線壁部278、屈曲壁
部280を押圧して、第2シャッター部材150をさら
に回動させる。
【0302】第1シャッター部材110及び第2シャッ
ター部材150がそれぞれ回動して初期位置に復帰する
と、開口14が閉塞される。初期位置に復帰した第1シ
ャッター部材110の係合凸部272はシャッター案内
孔262前部内縁に係合し、第1シャッター部材110
及びこれに連動する第2シャッター部材150のそれ以
上の回動を阻止する。なお、第1シャッター部材110
及び第2シャッター部材150の初期位置を超える回動
は、第1シャッター部材110の円弧状ガイド壁部11
8の張り出し部118A先端部を初期位置において環状
溝68の幅広部端部と係合させることで阻止しても良
い。
【0303】この状態で、ドライブ装置の閉塞用凸部3
06は、ディスクカートリッジ260の第1ガイド溝1
2Aから退出し、ロック解除レバー136との干渉が防
止される。
【0304】ディスクカートリッジ260がさらに排出
方向へ移動されて、案内凸部302が第1ガイド溝12
Aのロック解除レバー孔80より前方まで移動される
と、トーションばね140の付勢力によってロックレバ
ー132が回動し、ロック解除レバー136が第1ガイ
ド溝12A内に突出すると共にロック爪138が第1シ
ャッター部材110のロック係合部118Dに係合す
る。これにより、ディスクカートリッジ260は、ドラ
イブ装置への装填前の状態に復帰し、第1シャッター部
材110及びこれに連動する第2シャッター部材150
の回動が阻止されて開口14の閉塞状態が維持される。
【0305】ここで、連動手段270の長孔274が、
閉塞直線壁部278の回動軸156とは遠い方の端部が
突き当て部152と離間する方向に屈曲された屈曲壁部
280を有するため、開口14の閉塞に伴って閉塞直線
壁部278に沿って回動軸156との離間方向に移動す
る係合凸部272が、開口14の閉塞直前に屈曲壁部2
80を略前方に押圧して第2シャッター部材150(シ
ャッター面板151)を大きく開口14の閉塞方向へ移
動させる(第1シャッター部材110側へ引き寄せ
る)。
【0306】すなわち、図42(A)に示される如く、
開口14の閉塞直前では、円筒壁40の軸心廻りの矢印
A方向に回動する係合凸部272が、シャッター面板1
51を回動軸156廻りの矢印B方向に回動させつつ、
係合凸部272の回動軌跡とシャッター面板151(長
孔274)の回動軌跡との相違に基づいて閉塞直線壁部
278から屈曲壁部280へ移動する。
【0307】係合凸部272が矢印A方向に回動しつつ
屈曲壁部280へ移動すると、突き当て部152との離
間方向に屈曲した屈曲壁部280が係合凸部272に押
圧されて突き当て部114、152間の隙間(遊び、ガ
タ)Gを解消しつつ、シャッター本体112、シャッタ
ー面板151がそれぞれ開口14の閉塞方向(矢印A方
向、矢印B方向)に回動する。
【0308】このため、長孔274は、係合凸部272
を遊嵌して第1シャッター部材110と第2シャッター
部材150とを遊び(余裕)をもってスムースに連動し
て開口14を開閉させつつ、開口14の閉塞直前には第
2シャッター部材150を第1シャッター部材110側
に引き寄せる(大きく相対移動させて隙間Gを解消す
る)ことで第1シャッター部材110の突き当て部11
4と第2シャッター部材150の突き当て部152とを
隙間なく突き当てる。これにより、図42(B)に示さ
れる如く、開口14が確実に閉塞される。
【0309】特に、屈曲壁部280の屈曲具合が、開口
14の閉塞時に、第1シャッター部材110と第2シャ
ッター部材150とが互いに突き当て部114、152
を隙間なく突き当て可能となるように設定されているた
め、第2シャッター部材150の開口14閉塞位置を超
えた回動も確実に防止され、第2シャッター部材150
が第1シャッター部材110の初期位置への復帰の障害
となることもない。
【0310】このように、本実施の形態に係るディスク
カートリッジ260では、第1シャッター部材110と
第2シャッター部材150とが適正な駆動力でスムース
に連動し、かつディスクメディアへアクセスするための
開口を確実に閉塞できる。
【0311】また、連動手段270によって第1シャッ
ター部材110と第2シャッター部材150とが連動す
ることで、第1シャッター部材のロック係合部118D
に係合するロック爪138を有するロック手段130の
みによって、ディスクメディア非使用時の開口14の閉
塞状態を確実に維持できる。
【0312】さらに、第2シャッター部材150が第1
シャッター部材110に連動するため、第2シャッター
部材150を駆動するための機構(例えば、開口14の
閉塞方向に付勢するトーションばね等)が不要となり、
ディスクカートリッジ260の小型化が図られる。
【0313】なお、上記第6の実施の形態では、第1シ
ャッター部材110がドライブ装置に駆動され、第2シ
ャッター部材150が第1シャッター部材110に連動
(従動)する構成としたが、本発明はこれに限定され
ず、例えば、第2シャッター部材150がドライブ装置
に駆動され第1シャッター部材110が従動する構成と
しても良く、開口14の開放時と閉塞時とで駆動される
シャッター部材が異なる構成としても良い。開口14の
閉塞時に第2シャッター部材150が駆動される構成で
は、長孔274の屈曲壁部280の屈曲方向が反対にな
る(突き当て部152側に屈曲する)ことは言うまでも
ない。
【0314】また、上記第6の実施の形態では、ドライ
ブ装置(閉塞用凸部306)によってシャッター係合部
122が前方に押圧移動されることで開口14を閉塞す
る構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、
第1シャッター部材110の円弧状ガイド壁部118と
ケース30との間に設けられたコイルばねやぜんまいば
ねの付勢力によって開口14を閉塞する構成としても良
い。
【0315】さらに、上記第6の実施の形態では、連動
手段270が第1シャッター部材110に設けられた係
合凸部272と、第2シャッター部材150に設けられ
た長孔274とを有する構成としたが、本発明はこれに
限定されず、例えば、長孔274を第1シャッター部材
110に設けると共に係合凸部272を第2シャッター
部材150に設けて連動手段270を構成しても良い。
また、長孔274は、貫通孔に限定されることはなく、
有底孔であっても良いことは言うまでもない。
【0316】さらにまた、上記第6の実施の形態では、
第1シャッター部材110と係合凸部272とを連結す
る連結プレート276をシャッター本体112の下面に
固定した構成としたが、本発明はこれに限定されず、例
えば、連結プレート276をシャッター本体112の上
面に取り付けると共に係合凸部272を下方へ突出して
長孔274に係合させる構成としても良い。この構成で
は、シャッター案内孔262が円弧状溝264に対応し
た幅広されると共に下面板部36の円弧状溝264を不
要とすることもできる。
【0317】また、上記第6の実施の形態では、開口開
放時に係合凸部272に押圧される開放直線壁部282
と、開口閉塞時に係合凸部272に押圧される閉塞直線
壁部278とが互いに傾斜した略三角形状の長孔274
を備えた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例
えば、長孔274が、互いに平行な開放直線壁部282
と閉塞直線壁部278とで構成される直線部と該直線部
に対して傾斜した屈曲部とによって略「く」字状に形成
されても良く、開放直線壁部282に平行な閉塞直線壁
部278の端部を屈曲して屈曲壁部280を設けた略台
形状に形成されても良い。これらの構成は、例えば、第
1シャッター部材110と第2シャッター部材150と
が互いに端面を重ね合わせて開口14を閉塞する構成に
適用すると好適である。
【0318】なお、上記各実施の形態には、それぞれデ
ィスクカートリッジ10、180、190、200、2
30、260を示したが、本発明はこれに限定されず、
各実施の形態におけるディスクカートリッジの特徴的な
構成要素の一部又は全部を適宜組合わせた構成とするこ
ともできる。そして、本発明における最良の実施の形態
は、第1シャッター部材110のシャッター引出し部1
20が円弧状ガイド壁部118に対して幅方向の揺動可
能に連結され、円弧状ガイド壁部118は少なくとも溝
部184、微細な突起186及び/或いは凸凹部194
を有し又は円筒壁40が溝部188を有し、シャッター
本体112を備えた第1シャッター部材110が受け入
れ部202に収納されるか或いはシャッター本体112
が傾斜面214、216を有し又は第1シャッター部材
110(234)シャッター本体232を有し、かつ第
1シャッター部材110と第2シャッター部材150と
が連動手段270によって連動される構成である。
【0319】また、上記の各実施の形態では、シャッタ
ー機構全体の小型化(回動範囲の削減)のために記録再
生ヘッド用窓部58の右後部の一部が第2シャッター部
材150によって開閉される構成としたが、本発明はこ
れに限定されず、第1シャッター部材110、182、
192、234が記録再生ヘッド用窓部58の全体を開
閉する構成としても良いことは言うまでもない。
【0320】さらに、上記の各実施の形態では、ディス
クメディア20が片面記録タイプとされ、開口14が下
方(前方を含む)に設けられた構成としたが、本発明は
これに限定されず、例えば、ディスクメディア20を両
面記録タイプとして開口14を上方にも設けた構成とし
て上下の開口を開閉するシャッター部材をそれぞれ配置
することも可能である。また、開口14は、ハブ孔56
と記録再生ヘッド用窓部58とが連設された構成に限定
されることはなく、これらが別個に形成されていても良
いことは言うまでもない。
【0321】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るディス
クカートリッジは、シャッター部材がスムースに作動す
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るディスクカー
トリッジの外観を示す図であって、(A)は斜め前上方
より見た斜視図、(B)は斜め前下方より見た斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るディスクカー
トリッジの上方より見た分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るディスクカー
トリッジの下方より見た分解斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るディスクカー
トリッジの開口閉塞状態における全体構成を示し、下面
板部を取り外すと共に一部切欠いた底面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るディスクカー
トリッジのロック解除状態を示す図4に対応した図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るディスクカー
トリッジの開口の開放過程を示す図4に対応した図であ
る。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係るディスクカー
トリッジの開口の開放状態を示す図4に対応した図であ
る。
【図8】(A)は図4の8A−8A線に沿った断面図、
(B)は図4の8B−8B線に沿った断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係るディスクカー
トリッジを構成する円弧状ガイド壁部とシャッター引出
し部との連結構造を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態の変形例に係るデ
ィスクカートリッジを構成する円弧状ガイド壁部とシャ
ッター引出し部との連結構造を示す分解斜視図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態の変形例に係るデ
ィスクカートリッジを構成する円弧状ガイド壁部とシャ
ッター引出し部との連結構造を示す断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの上方より見た分解斜視図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの下方より見た分解斜視図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口閉塞状態における全体構成を示し、下
面板部を取り外すと共に一部切欠いた底面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口の開放状態を示す図14に対応した図
である。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジを構成する第1シャッター部材の変形例を示
す概略斜視図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジを構成する第1シャッター部材の別変形例を
示す概略斜視図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジを構成するベース板部の変形例を示す概略斜
視図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの上方より見た分解斜視図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの下方より見た分解斜視図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジを示す概略正面図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態の変形例に係るデ
ィスクカートリッジを示す概略正面図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジを構成する第1シャッター部材の変形例を示
す概略斜視図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジを構成する第1シャッター部材の別変形例を
示す概略斜視図である。
【図25】本発明の第4の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの上方より見た分解斜視図である。
【図26】本発明の第4の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの下方より見た分解斜視図である。
【図27】本発明の第4の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口閉塞状態における全体構成を示し、下
面板部を取り外すと共に一部切欠いた底面図である。
【図28】本発明の第4の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口の開放過程を示す図27に対応した図
である。
【図29】(A)は本発明の第4の実施の形態に係るデ
ィスクカートリッジを構成する第1シャッター部材の端
部と受け入れ部とを示す断面図、(B)は上記第1シャ
ッター部材の端部と受け入れ部とを示す斜視図である。
【図30】(A)は本発明の第4の実施の形態の変形例
に係るディスクカートリッジを構成する第1シャッター
部材の端部と受け入れ部とを示す断面図、(B)は上記
第1シャッター部材の端部と受け入れ部とを示す斜視図
である。
【図31】本発明の第5の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの下方より見た分解斜視図である。
【図32】本発明の第5の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口閉塞状態における全体構成を示し、下
面板部を取り外すと共に一部切欠いた底面図である。
【図33】本発明の第5の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口の開放過程を示す図32に対応した図
である。
【図34】本発明の第5の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口の開放状態を示す図32に対応した図
である。
【図35】本発明の第5の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジを構成する第1シャッター部材の端部と受け
入れ部とを示す斜視図である。
【図36】本発明の第6の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの上方より見た分解斜視図である。
【図37】本発明の第6の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの下方より見た分解斜視図である。
【図38】本発明の第6の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口閉塞状態における全体構成を示し、下
面板部を取り外すと共に一部切欠いた底面図である。
【図39】本発明の第6の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジのロック解除状態を示す図38に対応した図
である。
【図40】本発明の第6の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口の開放過程を示す図38に対応した図
である。
【図41】本発明の第6の実施の形態に係るディスクカ
ートリッジの開口の開放状態を示す図38に対応した図
である。
【図42】本発明の第6の実施の形態に係る第1シャッ
ター部材と第2シャッター部材との開口閉塞時の連動状
態を示す図であって、(A)は開口の閉塞直前を示す概
略図、(B)は開口の閉塞状態を示す概略図である。
【図43】従来のディスクカートリッジを示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
10 ディスクカートリッジ 14 開口 20 ディスクメディア 30 ケース 32 ベース板部(下シェル) 34 上面板部(上シェル) 36 下面板部(カバー部材) 40 円筒壁 56 ハブ孔(開口) 58 記録再生ヘッド用窓部(開口) 110 第1シャッター部材(シャッター部材) 112 シャッター本体 117 右辺部(シャッター部材の閉塞側端部) 118 円弧状ガイド壁部(シャッターガイド部) 118B 窓部 120 シャッター引出し部(操作部材) 160 係合突起(支軸) 162 係合孔(透孔) 180 ディスクカートリッジ 182 第1シャッター部材 184 溝部(摩擦低減形状) 186 微細な突起(摩擦低減形状) 188 溝部(摩擦低減形状) 190 ディスクカートリッジ 192 第1シャッター部材 194 凸凹部(摩擦低減形状) 200 ディスクカートリッジ 202 受け入れ部 210 右辺部(シャッター部材の閉塞側端部) 220 受け入れ部 230 ディスクカートリッジ 232 シャッター本体 234 第1シャッター部材 236 斜辺部(シャッター本体の閉塞側端部) 238 左辺部(直線部) 240 円弧部 250 受け入れ部 260 ディスクカートリッジ 270 連動手段 272 係合凸部(凸部) 274 長孔 278 閉塞直線壁部(直線部) 280 屈曲壁部(屈曲部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2001−157157(P2001−157157) (32)優先日 平成13年5月25日(2001.5.25) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願2001−159532(P2001−159532) (32)優先日 平成13年5月28日(2001.5.28) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状に形成された円筒壁の内側に円
    盤状のディスクメディアを回転可能に収容するケースに
    設けられ、前記ディスクメディアへアクセスするための
    開口と、 回動して前記開口の少なくとも一部を開閉可能な平板状
    のシャッター本体と、 前記円筒壁に沿って湾曲されると共に前記シャッター本
    体に立設されたシャッターガイド部と、 一端部が前記シャッターガイド部に連結されると共に他
    端部が前記ケースの外部に位置し、前記開口の少なくと
    も一部を開放する際に他端部が外部より引張られて前記
    シャッターガイド部を前記円筒壁に沿って回動させる操
    作部材と、 を備えたディスクカートリッジにおいて、 前記操作部材は、前記シャッターガイド部の幅方向の揺
    動可能に連結された、 ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記操作部材の幅を、前記シャッターガ
    イド部の幅よりも小とした、ことを特徴とする請求項1
    記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 略円筒状に形成された円筒壁の内側に円
    盤状のディスクメディアを回転可能に収容するケースに
    設けられ、前記ディスクメディアへアクセスするための
    開口と、 回動して前記開口の少なくとも一部を開閉可能な平板状
    のシャッター本体と、 前記円筒壁に沿って湾曲されると共に前記シャッター本
    体に立設されたシャッターガイド部と、 一端部が前記シャッターガイド部に連結されると共に他
    端部が前記ケースの外部に位置し、前記開口の少なくと
    も一部を開放する際に他端部が外部より引張られて前記
    シャッターガイド部を前記円筒壁に沿って回動させる操
    作部材と、 を備えたディスクカートリッジにおいて、 前記操作部材は、前記シャッターガイド部の内周面より
    も外側の部分に連結された、ことを特徴とするディスク
    カートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記操作部材は、一端部に設けられた透
    孔が前記シャッターガイド部の外面に設けられた支軸に
    遊嵌されて該シャッターガイド部に連結された、ことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のデ
    ィスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 上シェルと下シェルとの接合により形成
    され、下シェルの内面に立設した円筒壁の内側に円盤状
    のディスクメディアを回転可能に収容するケースと、 前記円筒壁の前部から切り欠かれて前記下シェルに形成
    された前記ディスクメディアへのアクセス用の開口と、 前記下シェルの外側に設けられ、前記円筒壁の外周面に
    沿って摺動することにより前記開口を開閉するシャッタ
    ー部材と、 前記開口と重なるように、前部から切り欠かれて形成さ
    れた開口を有し、前記下シェルとの間で前記シャッター
    部材を移動可能に収容するカバー部材と、を備えたディ
    スクカートリッジにおいて、 前記円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法とされた前記シャ
    ッター部材の部位の内面を、前記円筒壁外周面との摩擦
    を低減させる摩擦低減形状としたことを特徴とするディ
    スクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 上シェルと下シェルとの接合により形成
    され、下シェルの内面に立設した円筒壁の内側に円盤状
    のディスクメディアを回転可能に収容するケースと、 前記円筒壁の前部から切り欠かれて前記下シェルに形成
    された前記ディスクメディアへのアクセス用の開口と、 前記下シェルの外側に設けられ、前記円筒壁の外周面に
    沿って摺動することにより前記開口を開閉するシャッタ
    ー部材と、 前記開口と重なるように、前部から切り欠かれて形成さ
    れた開口を有し、前記下シェルとの間で前記シャッター
    部材を移動可能に収容するカバー部材と、を備えたディ
    スクカートリッジにおいて、 前記下シェルの円筒壁外周面を、前記シャッター部材と
    の摩擦を低減させる摩擦低減形状としたことを特徴とす
    るディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記摩擦低減形状は、上下方向の溝部が
    複数設けられた平面視略凹凸形状であることを特徴とす
    る請求項5又は請求項6記載のディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記摩擦低減形状は、微細な突起が多数
    設けられた略凹凸形状であることを特徴とする請求項5
    記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法と
    された前記シャッター部材の部位の内面を、滑り性及び
    耐摩耗性に優れた材質で構成したことを特徴とする請求
    項5乃至請求項8の何れか1項記載のディスクカートリ
    ッジ。
  10. 【請求項10】 上シェルと下シェルとの接合により形
    成され、下シェルの内面に立設した円筒壁の内側に円盤
    状のディスクメディアを回転可能に収容するケースと、 前記円筒壁の前部から切り欠かれて前記下シェルに形成
    された前記ディスクメディアへのアクセス用の開口と、 前記下シェルの外側に設けられ、前記円筒壁の外周面に
    沿って摺動することにより前記開口を開閉するシャッタ
    ー部材と、 前記開口と重なるように、前部から切り欠かれて形成さ
    れた開口を有し、前記下シェルとの間で前記シャッター
    部材を移動可能に収容するカバー部材と、を備えたディ
    スクカートリッジにおいて、 前記円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法とされた前記シャ
    ッター部材の部位の少なくとも上端部及び/又は下端部
    を、それぞれ前記上シェル及び/又は前記カバー部材と
    の摩擦を低減させる摩擦低減形状としたことを特徴とす
    るディスクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記摩擦低減形状は、正面視略波型形
    状であることを特徴とする請求項10記載のディスクカ
    ートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記摩擦低減形状は、正面視略凹凸形
    状であることを特徴とする請求項10記載のディスクカ
    ートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記円筒壁の開口を閉塞可能な幅寸法
    とされた前記シャッター部材の部位の少なくとも上端部
    及び/又は下端部を、滑り性及び耐摩耗性に優れた材質
    で構成したことを特徴とする請求項10乃至請求項12
    の何れか1項記載のディスクカートリッジ。
  14. 【請求項14】 円盤状のディスクメディアを回転可能
    に収容するケースに設けられ前記ディスクメディアへア
    クセスするための開口と、前記開口の少なくとも一部を
    開閉するシャッター部材と、前記開口に対応した開口を
    有し前記ケースとの間に前記シャッター部材を収容する
    カバー部材とを備え、前記開口を閉塞する際には、前記
    シャッター部材の閉塞側端部が前記開口を通過して前記
    ケースと前記カバー部材との間の受け入れ部に収納され
    るディスクカートリッジにおいて、 前記シャッター部材の閉塞側端部のエッジ部及び前記受
    け入れ部の受け入れ口のエッジ部の少なくとも一方を、
    角取りしてテーパ構造とした、 ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  15. 【請求項15】 前記テーパ構造は、前記シャッター部
    材の板厚方向両側のエッジ部及び前記受け入れ口の互い
    に対向する両エッジ部の少なくとも一方を角取りして略
    対称に形成された、ことを特徴とする請求項14記載の
    ディスクカートリッジ。
  16. 【請求項16】 略円筒状に形成された円筒壁の内側に
    円盤状のディスクメディアを回転可能に収容するケース
    に設けられ、前記ディスクメディアへアクセスするため
    の開口と、 回動して前記開口の少なくとも一部を開閉可能な平板状
    のシャッター本体と、 前記シャッター本体に立設されると共に前記円筒壁に沿
    って湾曲されたシャッターガイド部と、 を備え、前記開口の少なくとも一部を閉塞する際に、前
    記シャッターガイド部が前記円筒壁に沿って案内されつ
    つ前記シャッター本体を前記開口の閉塞方向に回動させ
    ると、該シャッター本体の閉塞側端部が該開口を通過し
    て前記ケースと前記カバー部材との間に収納されるディ
    スクカートリッジにおいて、 前記シャッター本体の閉塞側端部が前記シャッターガイ
    ド部と突き当たる部分を先頭にして、前記シャッター本
    体の閉塞側端部が前記ケースと前記カバー部材との間に
    収納される、 ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  17. 【請求項17】 前記開口は長手方向が前記ディスクメ
    ディアの半径方向に沿った矩形状に形成され、 前記シャッター本体の外縁は、前記開口の閉塞状態で前
    記長手方向に沿う直線部と、前記直線部に対して傾斜さ
    れ前記開口の開放状態で前記長手方向に沿う斜辺部と、
    前記シャッターガイド部が立設された円弧部とで構成さ
    れた楔形状で、 前記開口を閉塞する際には、前記斜辺部の前記円弧部側
    の一部が前記ケースと前記カバー部材との間に収納され
    る、 ことを特徴とする請求項16記載のディスクカートリッ
    ジ。
  18. 【請求項18】 前記開口の一部は前記円筒壁の立面に
    形成され、 前記シャッターガイド部には、前記開口の一部を開放可
    能な窓部を、前記円弧部と前記斜辺部との交点を起点と
    して設けた、 ことを特徴とする請求項17記載のディスクカートリッ
    ジ。
  19. 【請求項19】 円盤状のディスクメディアを回転可能
    に収容するケースに設けられ、前記ディスクメディアへ
    アクセスするための開口と、 前記ディスクメディアの軸心廻りに回動して前記開口の
    一部を開閉する第1シャッター部材と、 所定の回動中心廻りに回動して前記開口の残余の一部を
    開閉する第2シャッター部材と、 前記第1シャッター部材及び第2シャッター部材の何れ
    か一方に設けられた長孔と、前記何れか他方に設けられ
    前記長孔に係合する凸部とを有し、前記凸部が前記長孔
    の長手方向に移動しつつ前記第1シャッター部材と第2
    シャッター部材とを連動させる連動手段と、 を備えたディスクカートリッジにおいて、 前記長孔は、前記凸部を直線的にガイドする直線部と、
    前記開口の閉塞直前に前記第1シャッター部材と第2シ
    ャッター部材とを互いに引き寄せて当該第1シャッター
    部材と第2シャッター部材との隙間を解消する屈曲部と
    を有する、 ことを特徴とするディスクカートリッジ。
  20. 【請求項20】 前記第1シャッター部材と第2シャッ
    ター部材とは、互いの端面を突き当てて前記開口を閉塞
    し、 前記屈曲部は、前記開口を閉塞する際に、前記第1シャ
    ッター部材と第2シャッター部材とが互いの端面を突き
    当て可能に屈曲された、 ことを特徴とする請求項19記載のディスクカートリッ
    ジ。
JP2001303441A 2001-05-21 2001-09-28 ディスクカートリッジ Pending JP2003051171A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303441A JP2003051171A (ja) 2001-05-21 2001-09-28 ディスクカートリッジ
US10/147,994 US6912725B2 (en) 2001-05-21 2002-05-20 Disc cartridge

Applications Claiming Priority (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001151591 2001-05-21
JP2001-151591 2001-05-21
JP2001151590 2001-05-21
JP2001-151590 2001-05-21
JP2001-157156 2001-05-25
JP2001157156 2001-05-25
JP2001157157 2001-05-25
JP2001-157157 2001-05-25
JP2001-159532 2001-05-28
JP2001159532 2001-05-28
JP2001303441A JP2003051171A (ja) 2001-05-21 2001-09-28 ディスクカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003051171A true JP2003051171A (ja) 2003-02-21

Family

ID=27554942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001303441A Pending JP2003051171A (ja) 2001-05-21 2001-09-28 ディスクカートリッジ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6912725B2 (ja)
JP (1) JP2003051171A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7251104B2 (en) 2003-06-23 2007-07-31 Sony Corporation Recording medium cartridge

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003003370A1 (en) 2001-06-29 2003-01-09 Sony Corporation Disk cartridge, forming member for disk cartridge, and method of manufacturing inner shell
US7278151B2 (en) * 2002-12-25 2007-10-02 Sony Corporation Disc cartridge
JP2004310829A (ja) * 2003-04-03 2004-11-04 Sony Corp ディスクカートリッジ
JP2005129111A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Fuji Photo Film Co Ltd ディスクカートリッジ
JP2006268913A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Fuji Photo Film Co Ltd 記録ディスクカートリッジ
US8108885B2 (en) * 2006-10-12 2012-01-31 Panasonic Corporation Disk cartridge

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5992468U (ja) * 1982-12-09 1984-06-22 富士写真フイルム株式会社 磁気デイスクカ−トリツジ
US6023398A (en) * 1997-10-31 2000-02-08 Iomega Corporation Disk cartridge with rotatable cartridge door
JP4006809B2 (ja) * 1998-02-02 2007-11-14 ソニー株式会社 情報記憶媒体カートリッジ
JPH11312353A (ja) 1998-04-28 1999-11-09 Sony Corp ディスクカートリッジ装填装置及びこれを備えたディスク記憶装置
US6473392B2 (en) * 1998-07-13 2002-10-29 Sony Corporation Disc cartridge
US6356527B1 (en) * 1998-07-13 2002-03-12 Sony Corporation Shutter assembly for a disc cartridge
JP4103257B2 (ja) * 1998-07-13 2008-06-18 ソニー株式会社 ディスクカートリッジ
JP2000030394A (ja) 1998-07-13 2000-01-28 Sony Corp ディスクカートリッジ
JP2000030398A (ja) 1998-07-13 2000-01-28 Sony Corp ディスクカートリッジ
JP4103258B2 (ja) 1998-07-13 2008-06-18 ソニー株式会社 ディスクカートリッジ
JP2000030399A (ja) 1998-07-13 2000-01-28 Sony Corp ディスクカートリッジ
JP3903601B2 (ja) 1998-07-13 2007-04-11 ソニー株式会社 ディスクカートリッジ
JP2000030396A (ja) 1998-07-13 2000-01-28 Sony Corp ディスクカートリッジ
JP2000030395A (ja) 1998-07-13 2000-01-28 Sony Corp ディスクカートリッジ
JP2000090628A (ja) 1998-07-13 2000-03-31 Sony Corp ディスクカ―トリッジ
JP2001023330A (ja) * 1999-07-07 2001-01-26 Sony Corp ディスクカートリッジ及びディスクドライブ装置
JP2001229640A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Sony Corp ディスクカートリッジ
JP2001250360A (ja) * 2000-03-01 2001-09-14 Sony Corp ディスクカートリッジ
JP2001283556A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Sony Corp ディスクカートリッジ
US6700863B2 (en) * 2000-05-17 2004-03-02 Sony Corporation Disk cartridge

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7251104B2 (en) 2003-06-23 2007-07-31 Sony Corporation Recording medium cartridge

Also Published As

Publication number Publication date
US6912725B2 (en) 2005-06-28
US20020172142A1 (en) 2002-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3710410B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2003051171A (ja) ディスクカートリッジ
US20080277519A1 (en) Reel
JP3710412B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710411B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2002279751A (ja) ディスクカートリッジ
US6370108B1 (en) Disc cartridge
JP3710413B2 (ja) 記録テープカートリッジ
US7103902B2 (en) Information recording medium cartridge having a pair of movable shutter members
JP4153275B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3808777B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2003051168A (ja) ディスクカートリッジ
JP4179804B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP4009166B2 (ja) 記録テープカートリッジ及びドライブ装置
JP2002343055A (ja) ディスクカートリッジ
JP4423945B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP4369879B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2002269944A (ja) ディスクカートリッジ
JPH0755722Y2 (ja) ディスクカートリッジ
JP3881284B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3282192B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP2005129137A (ja) ディスクカートリッジ
JP2002269942A (ja) ディスクカートリッジ
JP2002343054A (ja) ディスクカートリッジ
JP2002313053A (ja) ディスクカートリッジ