JP2000030394A

JP2000030394A - ディスクカートリッジ

Info

Publication number: JP2000030394A
Application number: JP10197762A
Authority: JP
Inventors: Tetsuhiro Shiomi; 鉄洋塩見
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1998-07-13
Filing date: 1998-07-13
Publication date: 2000-01-28

Abstract

(57)【要約】【課題】２枚のシャッタ部材により開口部を開閉する
シャッタ機構の厚みを薄くする。【解決手段】記録再生用開口部１２を開閉する第１の
シャッタ部材１４（シャッタ部１８）と、駆動用開口部
１１を開閉する第２のシャッタ部材１５（シャッタ部２
２）とを、下ハーフ８の下面側に形成されたシャッタ摺
動凹部８ｅに収納する。第１のシャッタ部材１４の凸部
２１と第２のシャッタ部材１５の係合部２５とが係合す
ることによって、第１のシャッタ部材１４と第２のシャ
ッタ部材１５とが連携し、シャッタ摺動凹部８ｅを摺動
して、同一平面上で開閉動作するように設置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等に
用いられる円盤状記録媒体を回転可能に収納し、塵埃等
の侵入を防止するシャッタ手段を備えるディスクカート
リッジに関し、さらに詳しくは２枚のシャッタ手段を備
えるディスクカートリッジに関する。

【０００２】

【従来の技術】ディスクカートリッジは、その内部空間
に情報信号等の記録及び／又は再生（以下、記録再生と
称する。）が行われる磁気ディスクや光磁気ディスク等
の円盤状記録媒体（以下、ディスクと称する。）を回転
可能に収納し、例えばコンピュータ等の情報処理装置に
外部記憶装置として備えられるディスクドライブ装置に
対して着脱自在に用いられる。ディスクカートリッジ
は、ディスクドライブ装置に対してディスクを着脱自在
とすることにより、ディスクに記録された情報信号等の
可搬性の向上を図るとともに、ディスクドライブ装置が
記録再生可能な情報信号等の容量の増大を図る。

【０００３】ディスクカートリッジは、通常、その内部
空間に収納するディスクが塵埃等に対して脆弱であるた
めに、シャッタ手段を備える。ディスクカートリッジ
は、ディスクドライブ装置に装着されていない状態にお
いて、ディスクに対して情報信号を記録再生する手段が
進入する開口部をシャッタ手段が閉蓋し、ディスクを塵
埃等から保護する。

【０００４】従来のディスクカートリッジ１００は、図
７に示すように、ディスク１０１と、このディスク１０
１を回転可能に収納したカートリッジ本体１０２と、シ
ャッタ１０３とにより構成される。ディスク１０１は、
円盤状の記録再生媒体であり、ディスクドライブ装置に
より円周方向に回転駆動されて情報信号が記録再生され
る。カートリッジ本体１０２は、略矩形浅皿状の上ハー
フと下ハーフとを組み合わせて構成され、その内部空間
にディスク１０１が回転可能に収納されている。カート
リッジ本体１０２は、その主面１０２ａに、ディスク１
０１に対して情報信号の記録再生を行う記録再生機構
（図示せず。）が進入するための開口部１０２ｂが設け
られている。

【０００５】シャッタ１０３は、金属材料等によって略
薄板状又は略コ字状に形成される。シャッタ１０３は、
図７において矢印Ｇで示すように、カートリッジ本体１
０２の主面１０２ａに沿って平行に移動可能となるよう
に設置される。

【０００６】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ１００は、図７において矢印Ｈで示すように、シャ
ッタ１０３の開閉方向と同じ方向にディスクドライブ装
置に着脱して用いる場合に、着脱方向に対して開口部１
０２ｂの向きが垂直となる。したがって、ディスクドラ
イブ装置は、ディスクカートリッジ１０２を着脱する動
作とは別に、記録再生機構をカートリッジ本体１０２の
開口部１０２ｂに進入／退避させる動作を行う必要があ
り、ディスク１００のローディング機構（図示せず。）
が複雑になるという問題があった。

【０００７】また、ディスクカートリッジ１００は、図
７において矢印Ｉで示すように、シャッタ１０３の開閉
方向と垂直な方向にディスクドライブ装置に着脱して用
いる場合に、着脱方向に対してシャッタ１０３の開閉方
向が垂直となる。したがって、ディスクドライブ装置
は、シャッタ１０３を開閉するシャッタ操作機構（図示
せず。）が複雑になり、開閉時にシャッタ１０３に加わ
る機械的負荷が大きくなってしまうといった問題があっ
た。

【０００８】さらに、ディスクカートリッジ１００は、
上述したように、シャッタ１０３が平行に移動して開口
部１０２ｂを開閉するために、少なくとも開口部１０２
ｂの幅と同じ幅の退避部１０２ｃがカートリッジ本体１
０２に必要となる。したがって、ディスクカートリッジ
１００は、収納するディスク１０１の径に対して開口部
１０２ｂの幅が比較的大きな場合に、小型化が困難にな
るといった問題があった。

【０００９】そのため、ディスクカートリッジのシャッ
タを回転して開閉することで、上述したような問題を解
決した回転シャッタ式ディスクカートリッジが提案され
ている。かかるディスクカートリッジ１５０は、図８に
示すように、ディスク１５１と、このディスク１５１を
回転可能に収納したカートリッジ本体１５２と、シャッ
タ機構１５３とにより構成される。

【００１０】ディスク１５１は、図示しないディスク基
板と、このディスク基板に接着剤等によって中心軸を合
わせて取り付けられた図示しない金属製のセンターハブ
とにより構成される。ディスク基板は、円盤状の記録再
生媒体であり、ディスクカートリッジ１５０がディスク
ドライブ装置に装着されて情報信号の記録再生操作が行
われる際に、センターハブが駆動機構のマグネットによ
って吸着保持されて円周方向に回転駆動され、情報信号
が記録再生される。

【００１１】カートリッジ本体１５２は、図示しない上
ハーフと、下ハーフ１５４とにより構成されてなり、デ
ィスクドライブ装置に挿入される先端側が半円状に形成
される。カートリッジ本体１５２には、上ハーフと下ハ
ーフ１５４とを組み合わせて構成した内部空間にディス
ク１５１が回転可能に収納され、ディスク１５１と下ハ
ーフ１５４の後述する開口部１５５との間にシャッタ機
構１５３が収納される。

【００１２】下ハーフ１５４には、開口部１５５が形成
されている。開口部１５５は、下ハーフ１５４の略中央
部に形成され、ディスクドライブ装置の回転駆動機構が
進入する駆動用開口部１５６と、この駆動用開口部１５
６に連設されて、ディスクカートリッジ１５０の先端側
に向けてディスク１５１の径方向に形成され、ディスク
ドライブ装置の記録再生機構が進入する記録再生用開口
部１５７とにより構成される。下ハーフ１５４には、外
方側の主面１５４ａに、後述するシャッタ機構１５３の
第１のシャッタ部材１５８が摺動する凹部１５４ｂが設
けられている。

【００１３】シャッタ機構１５３は、記録再生用開口部
１５７を開閉する第１のシャッタ部材１５８と、駆動用
開口部１５６を開閉する第２のシャッタ部材１５９とが
重なり合って構成され、これら第１のシャッタ部材１５
８と第２のシャッタ部材１５９とが連携して開閉動作す
るように、図示しない連結機構によって連結されてい
る。第１のシャッタ部材１５８は、下ハーフ１５４に設
けられた凹部１５４ｂを摺動して回転するように設置さ
れ、記録再生用開口部１５７を開閉する。また、第１の
シャッタ部材１５８には、その回転の中心近傍に位置し
て、開口部１５８ａが形成されている。

【００１４】第２のシャッタ部材１５９は、カートリッ
ジ本体１５２のディスク１５１と下ハーフ１５４との間
に収納される。第２のシャッタ部材１５９は、略扇形を
しており、その略扇形の先端部１５９ａを中心として回
転するように設置される。また、第２のシャッタ部材１
５９は、連結機構によって第１のシャッタ部材１５８と
連結されており、第１のシャッタ部材１５８の開閉動作
にともなって開閉動作するように配置されている。

【００１５】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ１５０は、ディスクドライブ装置に着脱される際
に、以下で説明するようにシャッタ機構１５３が開閉動
作して、開口部１５５を開閉する。

【００１６】ディスクカートリッジ１５０は、図８にお
いて矢印Ｊで示すように、その先端側からディスクドラ
イブ装置に装着される際に、第１のシャッタ部材１５８
が、矢印Ｋで示すように、シャッタ操作機構によってデ
ィスク１５１の円周方向に回転され、記録再生用開口部
１５７を開蓋する。ディスクカートリッジ１５０は、第
１のシャッタ部材１５８が回転されるとともに、第１の
シャッタ部材１５８と連結された第２のシャッタ部材１
５８が、矢印Ｌで示すように、ディスクカートリッジ１
５０の後端方向に回転され、駆動用開口部１５６を開蓋
する。

【００１７】ディスクカートリッジ１５０は、ディスク
ドライブ装置から排出される際には上述した動作と逆に
シャッタ機構１５３が動作し、駆動用開口部１５６と記
録再生用開口部１５７とを閉蓋する。

【００１８】したがって、ディスクカートリッジ１５０
は、ディスクドライブ装置への着脱方向とシャッタ機構
の開閉方向が垂直でないために、ディスクカートリッジ
１００と比べて、ディスクドライブ装置におけるシャッ
タ操作機構が単純となり、開閉時にシャッタ機構１５３
に加わる機械的負荷が小さい。また、ディスクカートリ
ッジ１５０は、第１のシャッタ部材１５８と第２のシャ
ッタ部材１５９とにより開口部１５５を開閉することに
よって、シャッタ機構１５３の開蓋時において、カート
リッジ本体１５２の空き空間を効率的に利用して、第１
のシャッタ部材１５８と第２のシャッタ部材１５９とを
退避させることができる。

【００１９】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、ディ
スクカートリッジ１５０は、カートリッジ本体１５２の
空き空間を効率的に利用してシャッタ機構１５３を開閉
することによって、ディスク１５１の主面の投影面積に
対して、カートリッジ本体１５２の主面の投影面積を可
能な限り小さくすることを実現した。

【００２０】しかしながら、ディスクカートリッジ１５
０は、上述したように、第１のシャッタ部材１５８と、
第２のシャッタ部材１５９とがそれぞれ重なり合って構
成されているために、ディスク１５１の厚みに対して、
カートリッジ本体１５２の厚みが大きくなってしまう。

【００２１】したがって、本発明は、２枚のシャッタ部
材が同一平面上で開閉動作することにより、カートリッ
ジ本体の厚みを小さくしたディスクカートリッジを提供
することを目的とする。

【００２２】

【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、本発明にかかるディスクカートリッジは、円盤
状記録媒体が回転可能に収納されかつ上ハーフと下ハー
フとにより構成されるカートリッジ本体と、このカート
リッジ本体に設けられ、円盤状記録媒体を記録再生手段
に臨ませる記録再生用開口部と、円盤状記録媒体を回転
駆動するための駆動手段が進入する駆動用開口部と、こ
れら記録再生用開口部と駆動用開口部とを開閉自在に設
けられたシャッタ機構とを備える。かかるディスクカー
トリッジは、シャッタ機構が、記録再生用開口部を開閉
する第１のシャッタ部材と、駆動用開口部を開閉する第
２のシャッタ部材とを有する。かかるディスクカートリ
ッジは、これら第１のシャッタ部材と第２のシャッタ部
材とが、カートリッジ本体の主面上に設けられたシャッ
タ摺動凹部内において、同一平面に配置され、記録再生
用開口部と駆動用開口部とを開閉動作する。

【００２３】以上のように構成された本発明にかかるデ
ィスクカートリッジによれば、平板状の２枚のシャッタ
部材が同一平面上で開閉動作することから、シャッタ機
構に必要な厚みを抑えられる。

【００２４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形
態として示すディスクカートリッジ１は、図１及び図２
に示すように、ディスク２と、このディスク２を回転可
能に収納したカートリッジ本体３と、シャッタ機構４と
により構成されて、ディスクドライブ装置に着脱自在に
用いられる。なお、以下のディスクカートリッジ１の説
明においては、ディスクドライブ装置に装着する際に始
めに挿入される側を先端側と称し、ディスクドライブ装
置の回転駆動機構が進入する側を下面側と称するものと
する。

【００２５】ディスク２は、ディスク基板５と、このデ
ィスク基板５に接着剤等によって中心軸を合わせて取り
付けられた金属製のセンターハブ６とにより構成され
る。ディスク基板５は、円盤状の記録再生媒体であり、
ディスクカートリッジ１がディスクドライブ装置に装着
されて情報信号の記録再生操作が行われる際に、ディス
クドライブ装置の回転駆動機構のマグネットによってセ
ンターハブ６が吸着保持（チャッキング）され、円周方
向に回転駆動されるとともに、ディスクドライブ装置の
記録再生機構によって情報信号が記録再生される。

【００２６】カートリッジ本体３は、例えばＡＢＳ樹脂
等の樹脂材料によって成形された上ハーフ７と、下ハー
フ８と、下ハーフカバー９とにより構成され、これら各
部材が組み合わされて全体略薄箱状を呈している。カー
トリッジ本体３には、上ハーフ３と下ハーフ４とを組み
合わせて構成した内部空間に、ディスク５が回転可能に
収納される。また、カートリッジ本体３には、下ハーフ
８と下ハーフカバー９とを組み合わせて構成した内部空
間に、シャッタ機構４が収納される。

【００２７】上ハーフ７は、主面７ａの外周部に外壁７
ｂが一体に立ち上がって形成され、略浅皿状を呈してい
る。上ハーフ７は、先端側の外壁７ｂが緩やかな曲率の
円弧状を呈している。すなわち、ディスクカートリッジ
１は、上ハーフ７の先端側が円弧状に形成され、他の側
部と形状の上で特徴づけられることで、ディスクドライ
ブ装置への挿入方向を外観上容易に認識可能な構造とさ
れる。また、上ハーフ７は、この先端側の外壁７ｂの中
央部に位置して、下ハーフ８の後述する記録再生用開口
部１２と略同等の幅を有する開口部７ｃが形成されてい
る。

【００２８】上ハーフ７には、左端側の外壁７ｂの先端
部分に位置して、ディスクドライブ装置のシャッタ操作
機構の開閉アームが嵌合しかつ摺動するアームガイド溝
７ｄが設けられており、このアームガイド溝７ｄの所定
の位置にシャッタ機構４の後述するロック解除レバー１
６ｂが突出するロック部材用孔部７ｅが穿孔されてい
る。また、上ハーフ７には、このロック部材用孔部７ｅ
の近傍に位置して、ロック部材１６の回転部１６ａを回
転自在に嵌合するロック部材用凸部（図示せず。）が設
けられている。

【００２９】上ハーフ７には、後端側の左右の角に位置
して、それぞれ基準孔部７ｆが突出して設けられてい
る。基準孔部７ｆは、基端が上ハーフ７によって閉塞さ
れた円筒形状に形成され、ディスクカートリッジ１がデ
ィスクドライブ装置に装着された際に、ディスクドライ
ブ装置の位置決め手段が挿入される。ディスクカートリ
ッジ１は、位置決め手段が基準孔部７ｆに挿入され、上
ハーフ７の主面に当接することにより、ディスクカート
リッジ１の前後左右方向及び高さ方向の位置決めが行わ
れる。

【００３０】上ハーフ７には、先端側の右の角に位置し
て、ボス部７ｇが突出して設けられている。ボス部７ｇ
は、下ハーフカバー９の後述するボス穴に嵌合すること
により、上ハーフ７と下ハーフ８と下ハーフカバー９と
の位置を合わせて固定する。

【００３１】下ハーフ８は、上ハーフ７と同様に、主面
８ａの外周部に外壁８ｂが一体に立ち上がって形成さ
れ、略浅皿状を呈している。下ハーフ８は、外壁８ｂの
内側に円形の内壁８ｃが形成されており、この内壁８ｃ
の内側にディスク２を回転可能に収納する。下ハーフ８
には、図１に示すように、内壁８ｃの先端側の半円部分
に外壁８ｂが形成されていない。すなわち、カートリッ
ジ本体３は、上ハーフ７の外壁７ｂの先端側の一部が、
下ハーフ８の底面側の位置まで延設して形成されてお
り、上ハーフ７の外壁７ｂと下ハーフ８の外壁８ｂとを
組み合わせることによって、カートリッジ本体３を一周
する側面を形成するように構成される。下ハーフ８は、
左端側の外壁８ｂに位置して、上ハーフ７のアームガイ
ド溝７ｄと連続するアームガイド溝８ｄが設けられてい
る。

【００３２】下ハーフ８には、主面８ａに開口部１０が
開口している。開口部１０は、主面８ａの中央部に位置
して、ディスクドライブ装置の回転駆動機構が進入する
駆動用開口部１１と、この駆動用開口部１１に連設され
て下ハーフ８の先端側の内壁８ｃまで伸びて開口し、デ
ィスク２に対する情報信号の記録再生機構が進入する記
録再生用開口部１２とにより構成される。

【００３３】下ハーフ８には、その主面８ａの下面側に
位置して、シャッタ機構４の後述する第１のシャッタ部
材１４と第２のシャッタ部材１５とが摺動するシャッタ
摺動凹部８ｅが凹設されている。また、下ハーフ８に
は、駆動用開口部１１の左側近傍に、シャッタ機構４の
後述する凸部２１と係合部２５とを案内するための切抜
部８ｆが開口している。

【００３４】下ハーフ８には、後端側の左右の角に位置
して、上ハーフ７の基準孔部７ｆが貫通する孔部８ｇが
それぞれ穿孔されている。また、下ハーフ８には、後端
側左の角の孔部８ｇの近傍に位置して、シャッタ機構４
の後述する支部ピン２３が嵌合して回転自在に支持する
回転孔８ｈが穿孔されている。下ハーフ８には、回転孔
８ｈの近傍に位置して、シャッタ機構４の後述する押圧
ピン２４が嵌合して案内支持する案内孔８ｉが穿孔され
ている。

【００３５】下ハーフカバー９は、薄板状に形成されて
なり、下ハーフ８の下面側を覆うことで、シャッタ機構
４を収納する機能を有している。下ハーフカバー９に
は、下ハーフ８の開口部１０と略同形状の開口部１３が
開口部１０に対応する位置に形成されている。また、下
ハーフカバー９には、後端側の左右の角に位置して、上
ハーフ７の基準孔部７ｆが嵌着する孔部９ａがそれぞれ
穿孔されており、先端側の右の角に位置して、上ハーフ
７のボス部７ｇが嵌着する図示しないボス穴が穿孔され
ている。すなわち、下ハーフカバー９は、上ハーフ７の
基準孔部７ｆが下ハーフ８の孔部８ｇを貫通して孔部９
ａに嵌着され、上ハーフ７のボス部７ｇがボス穴に嵌着
されることで、上ハーフ７と下ハーフ８との位置を合わ
せて固定する。

【００３６】シャッタ機構４は、例えばＡＢＳ樹脂等の
樹脂材料又は金属等によって略薄板状に形成された、第
１のシャッタ部材１４と、第２のシャッタ部材１５とに
より構成され、第１のシャッタ部材１４を閉蓋した状態
に保持するロック部材１６と、第２のシャッタ部材１５
を閉蓋する方向に付勢するコイルバネ１７とを備える。

【００３７】第１のシャッタ部材１４は、下ハーフ８の
記録再生用開口部１２を閉蓋するシャッタ部１８と、下
ハーフ８の内壁８ｃに沿って摺動するガイド部１９と、
このガイド部１９から延設して形成されて第１のシャッ
タ部材１４を開閉操作するための連結部２０とにより構
成される。

【００３８】シャッタ部１８は、記録再生用開口部１２
を閉蓋するに足る大きさの台形状に形成され、その台形
状の尖った先端部１８ａに円柱状の凸部２１が設けられ
ている。シャッタ部１８は、下ハーフ８の下面側に凹設
されたシャッタ摺動部８ｅを摺動して回転するように配
設される。凸部２１は、第２のシャッタ部材１５の後述
する係合部２５に係合して、下ハーフ８の切抜部８ｆを
移動可能に配設されている。

【００３９】シャッタ部１８は、その閉蓋時において、
この凸部２１を挟む２辺のうち駆動用開口部１２に近い
方の一側で第２のシャッタ部材１５と突き合わされる。
なお、以下では、この第２のシャッタ部材１５と突き合
わされる一側を突合せ側面１８ｂと称するものとする。

【００４０】ガイド部１９は、シャッタ部１８の先端側
に位置して立ち上がるように形成されており、下ハーフ
８の内壁８ｃと同等の曲率で円弧状に形成されている。
ガイド部１９は、シャッタ機構４の開閉動作時に下ハー
フ８の内壁８ｃに沿って摺動し、第１のシャッタ部材１
４のシャッタ部１８を、図２において矢印Ａ₁及びＡ₂で
示す方向に回転させる機能を有している。また、ガイド
部１９は、シャッタ部１８よりも右外側に延設して立ち
上がっているために、シャッタ部１８が開蓋された状態
においても上ハーフ７の外壁７ｂに形成された開口部７
ｃを閉蓋する。

【００４１】連結部２０は、例えば金属等の適度な弾性
を有する弾性材料によって、ガイド部１９に比して薄く
形成され、ガイド部１９の左外側に延設している。連結
部２０には、その所定の位置に、ロック部材１６が係止
されるシャッタ係止孔２０ａが穿孔されている。また、
連結部２０には、その末端に位置して、突起状の移動操
作部２０ｂが設けられている。連結部２０は、下ハーフ
８の内壁８ｃ及びアームガイド溝８ｄに沿って摺動する
ように配設されている。連結部２０は、シャッタ機構４
の開閉動作時にディスクドライブ装置のシャッタ操作機
構が移動操作部２０ｂに係合し、図２において矢印Ｂ₁
及びＢ₂で示す方向に、アームガイド溝７ｄ，８ｄを摺
動して操作されることによって、第１のシャッタ部材１
４を開閉動作させる。

【００４２】また、第１のシャッタ部材１４は、閉蓋し
た状態において、ロック部材１６によってその閉蓋状態
を保持される。ロック部材１６は、上ハーフ７のロック
部材用凸部（図示せず。）に回転自在に嵌合される回転
部１６ａと、上ハーフ７のロック部材用孔部７ｅに突出
するロック解除レバー１６ｂと、第１のシャッタ部材１
４のシャッタ係止孔２０ａに係止されるロック爪１６ｃ
と、ロック部材１６を所定の方向に付勢する付勢部１６
ｄとにより構成される。

【００４３】すなわち、ロック部材１６は、第１のシャ
ッタ部材１４が閉蓋した状態において、ロック爪１６ｃ
が第１のシャッタ部材１４のシャッタ係止孔２０ａに係
止され、この係止した状態を保持するように付勢部１６
ｄによって付勢されることによって、第１のシャッタ部
材１４を閉蓋した状態に保持する。また、ロック部材１
６は、第１のシャッタ部材１４を開蓋する際に、ロック
解除レバー１６ｂがカートリッジ本体３の内部に押し込
まれることによって反時計回りに回転し、ロック爪１６
ｃがシャッタ係止孔２０ａから外されて、第１のシャッ
タ部材１４を回転自在な状態に解放する。

【００４４】第２のシャッタ部材１５は、下ハーフ８の
駆動用開口部１１を閉蓋するシャッタ部２２と、回転の
中心となる支部ピン２３と、コイルバネ１７が係止され
る押圧ピン２４と、第１のシャッタ部材１４の凸部２１
が係合される係合部２５とにより構成される。第２のシ
ャッタ部材１５は、コイルバネ１７によって、閉蓋する
方向に付勢されている。コイルバネ１７は、環状部１７
ａと、短棒部１７ｂと、長棒部１７ｃとにより構成され
る。

【００４５】シャッタ部２２は、下ハーフ８の駆動用開
口部１１を閉蓋するに足る大きさの略扇形状に形成され
ており、その略扇形状の尖った先端部２２ａに円柱状の
支部ピン２３が設けられている。シャッタ部２２には、
支部ピン２３の近傍に位置して、突起状の押圧ピン２４
が設けられている。シャッタ部２２は、下ハーフ８の下
面側に凹設されたシャッタ摺動部８ｅを摺動して回転す
るように配設されている。すなわち、第１のシャッタ部
材１４と第２のシャッタ部材１５とは、シャッタ摺動部
８ｅにおいて、同一平面上で開閉動作する。

【００４６】支部ピン２３は、下ハーフ８の下面側に設
けられた回転孔８ｈに嵌合して回転し、図２において矢
印Ｃ₁及びＣ₂で示すように、第２のシャッタ部材１５が
回転する際の回転中心となる。また、支部ピン２３に
は、コイルバネ１７の環状部１７ａがはめ込まれる。コ
イルバネ１７は、環状部１７ａが支部ピン２３にはめ込
まれ、短棒部１７ｂが押圧ピン２４に係止されて、長棒
部１７ｃが下ハーフ８の外壁８ｂの内部側において所定
の位置に当接される。コイルバネ１７は、図矢印Ｃ₂で
示すように、第２のシャッタ部材１５を反時計回り方
向、すなわち、閉蓋する方向に付勢している。

【００４７】係合部２５は、第１のシャッタ部材１４の
凸部２１が係合するためにシャッタ部２２からわずかに
起立して設けられ、下ハーフ８の切抜部８ｆに沿って摺
動するように配設されている。係合部２５は、第１のシ
ャッタ部材１４が回転して開蓋する際に、第１のシャッ
タ部材１４の凸部２１を介して図２において矢印Ｃ₁で
示す方向、すなわち、後端側の方向に押圧されるととも
に、切抜部８ｆに係合して案内されることによって、第
２のシャッタ部材１５を開蓋するように形成されてい
る。

【００４８】第２のシャッタ部材１５は、その閉蓋時に
おいて、記録再生用開口部１２に近い方の一側で第１の
シャッタ部材１４の突合せ側面１８ｂと突き合わされ
る。なお、以下では、この第１のシャッタ部材１４と突
き合わされる一側を突合せ側面２２ｂと称するものとす
る。

【００４９】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ１は、ディスクドライブ装置に着脱される際に、以
下で説明するようにシャッタ機構４が開閉動作して、開
口部１０を開閉する。

【００５０】ディスクカートリッジ１は、ディスクドラ
イブ装置に装着されていない状態においては、図２に示
すように、第１のシャッタ部材１４が記録再生用開口部
１２を閉蓋しているとともに、第２のシャッタ部材１５
が駆動用開口部１１を閉蓋している。ディスクカートリ
ッジ１においては、図２において矢印Ｃ₂で示す方向
に、第２のシャッタ部材１５がコイルバネ１７によって
付勢されているが、ロック部材１６のロック爪１６ｃが
シャッタ係止孔２０ａに嵌入することによって固定され
た第１のシャッタ部材１４に当接しているために、コイ
ルバネ１７の付勢力に抗して固定されている。

【００５１】ディスクカートリッジ１は、その先端側か
らディスクドライブ装置に装着される際に、ディスクド
ライブ装置のシャッタ操作機構の開閉アームが、図２に
おいて矢印Ｂ₁で示す方向、すなわち、ディスクカート
リッジ１の後端側へ向けて、アームガイド溝７ｄ，８ｄ
に沿って摺動する。ディスクカートリッジ１は、シャッ
タ操作機構の開閉アームによって、ロック部材１６のロ
ック解除レバー１６ｂがカートリッジ本体３の内部へ押
し込まれ、第１のシャッタ部材１４を固定しているロッ
ク爪１６ｃが外されて、第１のシャッタ部材１４を回転
自在な状態に解放する。ディスクカートリッジ１は、シ
ャッタ操作機構の開閉アームがアームガイド溝７ｄ，８
ｄをさらに後端側へ摺動して連結部２０の末端に設けら
れた移動操作部２０ｂに係合し、この移動操作部２０ｂ
を後端側へ押動される。

【００５２】ディスクカートリッジ１は、移動操作部２
０ｂと一体に形成されたガイド部１９が、図２において
矢印Ａ₁で示す方向に、下ハーフ８の内壁８ｃに沿って
摺動し、ガイド部１９と一体に形成されたシャッタ部１
８が反時計回りに回転して記録再生用開口部１２を開蓋
する。ディスクカートリッジ１は、第１のシャッタ部材
１４が回転するとともに、第１のシャッタ部材１４の凸
部２１が下ハーフ８の切抜部８ｆにより案内されて第２
のシャッタ部材１５の係合部２５を後端側へ押動する。
ディスクカートリッジ１は、第２のシャッタ部材１５
が、図２において矢印Ｃ₁で示す方向にシャッタ摺動凹
部８ｅを摺動して、駆動用開口部１１を開蓋する。

【００５３】ディスクカートリッジ１は、上述したよう
にシャッタ機構４が動作することによって、図３に示す
ように、記録再生用開口部１２と駆動用開口部１１とを
開蓋する。ディスクカートリッジ１は、この状態におい
て、ディスクドライブ装置の記録再生機構と駆動機構と
を進入され、ディスク２に対して情報信号の記録再生が
行われる。また、ディスクカートリッジ１は、ディスク
ドライブ装置に装着されると、ディスクドライブ装置に
配設された位置決め手段が基準孔７ｆに挿入され、位置
決めされて保持される。

【００５４】また、ディスクカートリッジ１は、ディス
クドライブ装置から排出される際に、ディスクドライブ
装置のシャッタ操作機構の開閉アームがアームガイド溝
７ｄ，８ｄに沿って、図２において矢印Ｂ₂で示す方
向、すなわち、先端側へ向けて摺動することによって、
シャッタ操作機構によりシャッタ機構４に対して開蓋す
る方向に与えられていた付勢力から解放される。

【００５５】ディスクカートリッジ１は、シャッタ機構
４のコイルバネ１７によって、図２において矢印Ｃ₂で
示す方向に、第２のシャッタ部材１５を駆動用開口部１
１を閉蓋する。ディスクカートリッジ１は、第２のシャ
ッタ部材１５を閉蓋するとともに、第２のシャッタ部材
１５の係合部２５が第１のシャッタ部材１４の凸部２１
を先端側へ押動することにより、図２において矢印Ａ₂
で示す方向に、第１のシャッタ部材１４を時計回りに回
転して記録再生用開口部１２を閉蓋する。

【００５６】ディスクカートリッジ１は、第１のシャッ
タ部材１５を回転するとともに、第１のシャッタ部材１
５の連結部２０をアームガイド溝７ｄ，８ｄに沿って、
先端側へと摺動させる。ディスクカートリッジ１は、ロ
ック部材１６のロック爪１６ｃを第１のシャッタ部材１
４のシャッタ係止孔２０ａに係止するとともに、ロック
解除レバー１６ｂをロック部材用孔部７ｅから突出させ
る。ディスクカートリッジ１は、ロック部材１６が付勢
部１６ｄによってこの係止した状態に付勢されること
で、記録再生用開口部１２と駆動用開口部１１とを閉蓋
した状態に保持する。

【００５７】ディスクカートリッジ１においては、上述
したように、第１のシャッタ部材１４と第２のシャッタ
部材１５とが、下ハーフ８に形成されたシャッタ摺動凹
部８ｅを摺動して同一平面上で開蓋し、それぞれの突合
せ側面１８ｂ，２２ｂで突き合わされて、同一平面上で
閉蓋する。したがって、ディスクカートリッジ１におい
ては、下ハーフ８のシャッタ摺動凹部８ｅがシャッタ部
材１枚分の厚みを以て凹状に形成されることによって、
このシャッタ摺動凹部８ｅに第１のシャッタ部材１４と
第２のシャッタ部材１５とが収納される。

【００５８】次に、本発明にかかるディスクカートリッ
ジの他の実施の形態について示す。他の実施の形態にか
かるディスクカートリッジ５０は、図４及び図５に示す
ように、ディスク５１と、このディスク５１を回転可能
に収納したカートリッジ本体５２と、シャッタ機構５３
とにより構成されて、ディスクドライブ装置に着脱自在
に用いられる。なお、以下のディスクカートリッジ５０
の説明においては、ディスクドライブ装置に装着する際
に始めに挿入される側を先端側と称し、ディスクドライ
ブ装置の回転駆動機構が進入する側を下面側と称するも
のとする。

【００５９】ディスク５１は、ディスク基板５４と、こ
のディスク基板５４に接着剤等によって中心軸を合わせ
て取り付けられた金属製のセンターハブ５５とにより構
成される。ディスク基板５４は、円盤状の記録再生媒体
であり、ディスクカートリッジ５０がディスクドライブ
装置に装着されて情報信号の記録再生操作が行われる際
に、ディスクドライブ装置の回転駆動機構のマグネット
によってセンターハブ５５が吸着保持され、円周方向に
回転駆動されるとともに、ディスクドライブ装置の記録
再生機構によって情報信号が記録再生される。

【００６０】カートリッジ本体５２は、例えばＡＢＳ樹
脂等の樹脂材料によって成型された上ハーフ５６と、下
ハーフ５７と、下ハーフカバー５８とにより構成され、
これら各部材が組み合わされて全体略薄箱状を呈してい
る。カートリッジ本体５２には、上ハーフ５６と下ハー
フ５７とを組み合わせて構成した内部空間に、ディスク
５１が回転可能に収納される。また、カートリッジ本体
５２には、下ハーフ５７と下ハーフカバー５８とを組み
合わせて構成した内部空間に、シャッタ機構５３が収納
される。

【００６１】上ハーフ５６は、主面５６ａの外周部に外
壁５６ｂが一体に立ち上がって形成され、略矩形浅皿状
を呈している。上ハーフ５６は、先端側の外壁５６ｂが
緩やかな曲率の円弧状を呈している。すなわち、ディス
クカートリッジ５０は、上ハーフ５６の先端側が円弧状
に形成され、他の側部と形状の上で特徴づけられること
で、ディスクドライブ装置への挿入方向を外観上容易に
認識可能な構造とされる。また、上ハーフ５６は、この
先端側の外壁５６ｂの中央部に位置して、下ハーフ５７
の後述する記録再生用開口部６１と略同等の幅を有する
開口部５６ｃが形成されている。

【００６２】上ハーフ５６には、左端側の外壁５６ｂの
先端部分に位置して、ディスクドライブ装置のシャッタ
操作機構の開閉アームが嵌合しかつ摺動するアームガイ
ド溝５６ｄが設けられており、このアームガイド溝５６
ｄの所定の位置にシャッタ機構５３の後述するロック部
材６５のロック解除レバー６５ｂが突出するロック部材
用孔部５６ｅが穿孔されている。また、上ハーフ５６に
は、このロック部材用孔部５６ｅの近傍に位置して、ロ
ック部材６５の回転部６５ａを回転自在に嵌合するロッ
ク部材用凸部（図示せず。）が設けられている。

【００６３】上ハーフ５６には、後端側の左右の角に位
置して、それぞれ基準孔部５６ｆが突出して設けられて
いる。基準孔部５６ｆは、基端が上ハーフ５６によって
閉塞された円筒形状に形成され、ディスクカートリッジ
５０がディスクドライブ装置に装着された際に、図示を
省略する位置決め手段が挿入される。ディスクカートリ
ッジ５０は、ディスクドライブ装置の位置決め手段が基
準孔部５６ｆに挿入され、上ハーフ５６の主面に当接す
ることにより、ディスクカートリッジ５０の前後左右方
向及び高さ方向の位置決めが行われる。

【００６４】下ハーフ５７は、上ハーフ５６と同様に、
主面５７ａの外周部に外壁５７ｂが一体に立ち上がって
形成され、略浅皿状を呈している。下ハーフ５７は、外
壁５７ｂの内側に円形の内壁５７ｃが形成されており、
この内壁５７ｃの内側にディスク５１を回転可能に収納
する。下ハーフ５７には、図４に示すように、内壁５７
ｃの先端側の半円部分に外壁５７ｂが形成されていな
い。すなわち、カートリッジ本体５２は、上ハーフ５６
の外壁５６ｂの先端側の一部が、下ハーフ５７の底面側
の位置まで延設して形成されており、上ハーフ５６の外
壁５６ｂと下ハーフ５７の外壁５７ｂとを組み合わせる
ことによって、カートリッジ本体５２を一周する側面を
形成するように構成される。下ハーフ５７は、左側の外
壁５７ｂに位置して、上ハーフ５６のアームガイド溝５
６ｄと連続するアームガイド溝５７ｄが設けられてい
る。

【００６５】下ハーフ５７には、主面５７ａに開口部５
９が開口している。開口部５９は、主面５７ａの中央部
に位置して、ディスクドライブ装置の回転駆動機構が進
入する駆動用開口部６０と、この駆動用開口部６０に連
設されて下ハーフ５７の先端側の内壁５７ｃまで伸びて
開口し、ディスク５１に対する情報の記録再生機構が進
入する記録再生用開口部６１とにより構成される。

【００６６】下ハーフ５７には、その主面５７ａの下面
側に位置して、シャッタ機構５３の後述する第１のシャ
ッタ部材６３と第２のシャッタ部材６４とが摺動するシ
ャッタ摺動凹部５７ｅが凹設されている。また、シャッ
タ摺動凹部５７ｅには、シャッタ機構５３の後述する凸
部６９と長穴部７３とが摺動する長穴凹部５７ｆが凹設
されている。また、シャッタ摺動凹部５７ｅには、後述
する第２のシャッタ部材の第１の凸部７１と第２の凸部
７２とが案内される案内溝５７ｇが所定の位置に形成さ
れている。下ハーフ５７には、後端側の左右の角に位置
して、上ハーフ５６の基準孔部５６ｆが貫通する孔部５
７ｈがそれぞれ穿孔されている。

【００６７】下ハーフカバー５８は、薄板状に成形され
てなり、下ハーフ５７の下面側を覆うことで、シャッタ
機構５３を収納する機能を有している。下ハーフカバー
５８には、下ハーフ５７の開口部５９と略同形状の開口
部６２が開口部５９に対応する位置に形成されている。
また、下ハーフ５７には、後端側の左右の角に位置し
て、上ハーフ５６の基準孔部５６ｆが嵌着する孔部５８
ａがそれぞれ穿孔されている。すなわち、下ハーフカバ
ー５８は、上ハーフ５６の基準孔部５６ｆが下ハーフ５
７の孔部５７ｈを貫通して孔部５８ａに嵌着されること
で、上ハーフ５６と下ハーフ５７との位置を合わせて固
定される。

【００６８】シャッタ機構５３は、例えばＡＢＳ樹脂等
の樹脂材料又は金属等によって略薄板状に形成された、
第１のシャッタ部材６３と、第２のシャッタ部材６４と
により構成され、第１のシャッタ部材６３を閉蓋した状
態に保持するロック部材６５を備える。

【００６９】第１のシャッタ部材６３は、下ハーフ５７
の記録再生用開口部６１を閉蓋するシャッタ部６６と、
下ハーフ５７の内壁５７ｃに沿って摺動するガイド部６
７と、このガイド部６７から延設して形成されて第１の
シャッタ部材６３を開閉操作するための連結部６８とに
より構成される。

【００７０】シャッタ部６６は、記録再生用開口部６１
を閉蓋するに足る大きさの略扇形状に形成され、その略
扇形状の尖った先端部６６ａに位置して、第２のシャッ
タ部材６４の後述する長穴部７３に係合する凸部６９が
設けられている。すなわち、第１のシャッタ部材６３
は、第２のシャッタ部材６４と連携して開閉動作するよ
うに、凸部６９が第２のシャッタ部材６４の長穴部７３
に係合して下ハーフ５７の下面側に設置されている。シ
ャッタ部６６は、その閉蓋時において、この凸部６９を
挟む２辺のうち駆動用開口部６０に近い方の一側で第２
のシャッタ部材６４と突き合わされる。なお、以下で
は、この第２のシャッタ部材６４と突き合わされる一側
を突合せ側面６６ｂと称するものとする。

【００７１】ガイド部６７は、シャッタ部６６の先端側
に位置して立ち上がるように形成されており、下ハーフ
５７の内壁５７ｃと同等の曲率で円弧状に形成されてい
る。ガイド部６７は、シャッタ機構５３の開閉動作時に
下ハーフ５７の内壁５７ｃに沿って摺動し、第１のシャ
ッタ部材６３のシャッタ部６６を、図５において矢印Ｄ
₁及びＤ₂で示す方向に回転させる機能を有している。ま
た、ガイド部６７は、シャッタ部６６よりも右外側に延
設して立ち上がっており、この延設する部分に切欠部６
７ａが形成されている。したがって、第１のシャッタ部
材６３は、開蓋された状態において、ガイド部６７の切
欠部６７ａが下ハーフ５７の記録再生用開口部６１に合
致して大きな開口を形成するために、ディスクドライブ
装置の記録再生手段の進入を容易くする。

【００７２】連結部６８は、例えば金属等の適度な弾性
を有する弾性材料によって、ガイド部６７に比して薄く
形成され、ガイド部６７の左外側に延設している。連結
部６８には、その所定の位置に、ロック部材６５が係止
されるシャッタ係止孔６８ａが穿孔されている。また、
連結部６８には、その末端に位置して、突起状の移動操
作部６８ｂが設けられている。また、連結部６８は、下
ハーフ５７の内壁５７ｃ及びアームガイド溝５７ｄに沿
って摺動するように配設されている。連結部６８は、シ
ャッタ機構５３の開閉動作時にディスクドライブ装置の
シャッタ操作機構が移動操作部６８ｂに係合し、図５に
おいて矢印Ｅ₁及びＥ₂で示す方向に、アームガイド溝５
６ｄ，５７ｄを摺動して操作されることによって、第１
のシャッタ部材６３を開閉動作させる。

【００７３】また、第１のシャッタ部材６３は、閉蓋し
た状態において、ロック部材６５によってその閉蓋状態
を保持される。ロック部材６５は、上ハーフ５６のロッ
ク部材用凸部（図示せず。）に回転自在に嵌合される回
転部６５ａと、上ハーフ５６のロック部材用孔部５６ｅ
に突出するロック解除レバー６５ｂと、第１のシャッタ
部材６３のシャッタ係止孔６８ａに係止されるロック爪
６５ｃと、ロック部材６５を所定の方向に付勢する付勢
部６５ｄとにより構成される。

【００７４】すなわち、ロック部材６５は、第１のシャ
ッタ部材６３が閉蓋した状態において、ロック爪６５ｃ
が第１のシャッタ部材６３のシャッタ係止孔６８ａに係
止され、この係止した状態を保持するように付勢部６５
ｄによって付勢されることによって、第１のシャッタ部
材６３を閉蓋した状態に保持する。また、ロック部材６
５は、第１のシャッタ部材６３を開蓋する際に、ロック
解除レバー６５ｂがカートリッジ本体５２の内部に押し
込まれることによって反時計回りに回転し、ロック爪６
５ｃがシャッタ係止孔６８ａから外されて、第１のシャ
ッタ部材６３を回転自在な状態に解放する。

【００７５】第２のシャッタ部材６４は、下ハーフ５７
の駆動用開口部６０を閉蓋するシャッタ部７０と、この
シャッタ部７０に設けられる第１の凸部７１と、同様に
シャッタ部７０に設けられる第２の凸部７２と、第１の
シャッタ部材６３に係合する長穴部７３とにより構成さ
れる。

【００７６】シャッタ部７０は、下ハーフ５７の駆動用
開口部６０を閉蓋するに足る大きさの略台形状に形成さ
れている。また、シャッタ部７０は、記録再生用開口部
６１に近い方の一側で第１のシャッタ部材６３の突合せ
側面６６ｂと突き合わされて閉蓋する。なお、以下で
は、この第１のシャッタ部材６３と突き合わされる一側
を突合せ側面７０ａと称するものとする。

【００７７】第１の凸部７１と第２の凸部７２とは、そ
れぞれ下ハーフ５７の案内溝５７ｇに沿って摺動自在と
なるように、シャッタ部７０の先端側寄りと後端側寄り
とに位置して、それぞれ凸状に形成されている。

【００７８】長穴部７３は、シャッタ部７０の後端部の
左側に連設され、シャッタ部７０よりもわずかに上面側
に位置して平面状に形成されており、下ハーフ５７の長
穴凹部５７ｆに案内されて摺動する。また、長穴部７３
には、第１のシャッタ部材６３の凸部６９に係合する長
穴７４が穿孔されている。すなわち、第２のシャッタ部
材６３は、第１のシャッタ部材６３と連携して開閉動作
するように、長穴７４が凸部６９に係合されて下ハーフ
５７の下面側に設置されている。

【００７９】以上のように構成されたディスクカートリ
ッジ５０は、ディスクドライブ装置に着脱される際に、
以下で説明するようにシャッタ機構５３が開閉動作し
て、開口部５９を開閉する。

【００８０】ディスクカートリッジ５０は、ディスクド
ライブ装置に装着されていない状態においては、図５に
示すように、第１のシャッタ部材６３が記録再生用開口
部６１を閉蓋しているとともに、第２のシャッタ部材６
４が駆動用開口部６０を閉蓋している。ディスクカート
リッジ５０においては、ロック部材６５のロック爪６５
ｃが第１のシャッタ部材６３のシャッタ係止孔６８ａに
嵌入することによって固定されており、第２のシャッタ
部材６４が長穴７４と凸部６９とを介して第１のシャッ
タ部材６３に連設しているために、開口部５９を閉蓋し
た状態に保持されている。

【００８１】ディスクカートリッジ５０は、その先端側
からディスクドライブ装置に装着される際に、ディスク
ドライブ装置のシャッタ操作機構の開閉アームが、図５
において矢印Ｅ₁で示す方向、すなわち、ディスクカー
トリッジ５０の後端側へ向けて、アームガイド溝５６
ｄ，５７ｄに沿って摺動する。ディスクカートリッジ５
０は、シャッタ操作機構の開閉アームによって、ロック
部材６５のロック解除レバー６５ｂがカートリッジ本体
５２の内部へ押し込まれ、第１のシャッタ部材６３を固
定しているロック爪６５ｃが外されて、第１のシャッタ
部材６３を回転自在な状態に解放する。ディスクカート
リッジ５０は、シャッタ操作機構の開閉アームがアーム
ガイド溝５６ｄ，５７ｄをさらに後端側へ摺動して連結
部６８の末端に設けられた移動操作部６８ｂに係合し、
この移動操作部６８ｂを後端側へ押動される。

【００８２】ディスクカートリッジ５０は、移動操作部
６８ｂと一体に形成されたガイド部６７が、図５におい
て矢印Ｄ₁で示す方向に、下ハーフ５７の内壁５７ｃに
沿って摺動し、ガイド部６７と一体に形成されたシャッ
タ部６６が反時計回りに回転して記録再生用開口部６１
を開蓋する。ディスクカートリッジ５０は、第１のシャ
ッタ部材６３が回転するとともに、第１のシャッタ部材
６３の凸部６９が長穴７４を介して長穴部７３を後端側
へ向けて押動し、図５において矢印Ｆ₁で示す方向にシ
ャッタ摺動凹部５７ｅを摺動して駆動用開口部６０を開
蓋する。

【００８３】ディスクカートリッジ５０は、上述したよ
うにシャッタ機構５３が動作することによって、図６に
示すように、記録再生用開口部６１と駆動用開口部６０
とを開蓋する。ディスクカートリッジ５０は、この状態
において、ディスクドライブ装置の記録再生機構と駆動
機構とを進入され、ディスク５１に対して情報信号の記
録再生が行われる。また、ディスクカートリッジ５０
は、ディスクドライブ装置に装着されると、ディスクド
ライブ装置に配設された位置決め手段が基準孔部５６ｆ
に挿入され、位置決めされて保持される。

【００８４】また、ディスクカートリッジ５０は、ディ
スクドライブ装置から排出される際に、ディスクドライ
ブ装置のシャッタ操作機構の開閉アームがアームガイド
溝５６ｄ，５７ｄに沿って、図４において矢印Ｅ₂で示
すように、先端側へ向けて摺動することによって、連結
部６８を先端側へ向けて押動される。ディスクカートリ
ッジ５０は、連結部６８に連設された第１のシャッタ部
材６３のシャッタ部６６を、図５において矢印Ｄ₂で示
す方向、すなわち、時計方向に回転させて記録再生用開
口部６１を閉蓋する。ディスクカートリッジ５０は、第
１のシャッタ部材６３を回転させるとともに、第１のシ
ャッタ部材６３の凸部６９が長穴７４を介して長穴部７
３を先端側へ向けて押動し、第２のシャッタ部材６４
を、図５において矢印Ｆ₂で示すように、先端側へ移動
して駆動用開口部６０を閉蓋する。

【００８５】また、ディスクカートリッジ５０は、記録
再生用開口部６１が完全に閉蓋される位置まで第１のシ
ャッタ部材６６を回転すると、ロック部材６５のロック
爪６５ｃを第１のシャッタ部材６３のシャッタ係止孔６
８ａに係止するとともに、ロック解除レバー６５ｂをロ
ック部材用孔部５６ｅから突出させる。ディスクカート
リッジ５０は、ロック部材６５が付勢部６５ｄによって
この係止した状態に付勢されることで、記録再生用開口
部６１と駆動用開口部６０とを閉蓋した状態に保持す
る。

【００８６】ディスクカートリッジ５０においては、上
述したように、第１のシャッタ部材６３と第２のシャッ
タ部材６４とが、下ハーフ５７に形成されたシャッタ摺
動凹部５７ｅを摺動して同一平面上で開蓋し、それぞれ
の突合せ側面６６ｂ，７０ｂで突き合わされて同一平面
上で閉蓋する。したがって、ディスクカートリッジ５０
においては、下ハーフ５７のシャッタ摺動凹部５７ｅが
シャッタ部材１枚分の厚みを以て凹状に形成されること
によって、このシャッタ摺動凹部５７ｅに第１のシャッ
タ部材６３と第２のシャッタ部材６４とが収納される。

【００８７】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではない。ディスクカートリッジ１及びデ
ィスクカートリッジ５０は、下ハーフ８，５７に記録再
生用開口部１２，６１と駆動用開口部１１，６０とを連
設して開口したが、これら記録再生用開口部１２，６１
と駆動用開口部１１，６０とを連設せずに開口してもよ
い。

【００８８】また、ディスクカートリッジ１及びディス
クカートリッジ５０は、下ハーフ８，５７に記録再生用
開口部１２，６１と駆動用開口部１１，６０とを開口し
たが、上ハーフ７，５６にもそれぞれ開口し、シャッタ
機構４，５３を上ハーフ７，５６にも設けるようにして
もよい。

【００８９】ディスクカートリッジ１は、第１のシャッ
タ部材１４の凸部２１と第２のシャッタ部材１５の係合
部２５とが係合して、連携して開閉動作するように構成
したが、ディスクカートリッジ５０と同様に、凸部と長
穴とによってカム状に連携して開閉動作させ、コイルバ
ネ１７を不要として構成してもよい。

【００９０】ディスクカートリッジ５０は、第１のシャ
ッタ部材６３の凸部６９と第２のシャッタ部材６４の長
穴７４とが係合して、連携して開閉動作するように構成
したが、ディスクカートリッジ１と同様に、凸部と係合
部とによって連携して開閉動作させ、コイルバネ等の付
勢手段を設けて構成してもよい。

【００９１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるデ
ィスクカートリッジによれば、開口部を開閉する２枚の
シャッタ部材が、同一平面上で開閉動作することによ
り、シャッタ部材１枚分の厚みを以て２枚のシャッタ部
材をカートリッジ本体に収納することができる。

【００９２】したがって、かかるディスクカートリッジ
によれば、２枚のシャッタ部材を設けることで生じる厚
みの増加を防止することができ、内部空間を効率的に利
用して各部材を配置し、小型化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態として示すディスクカート
リッジの分解斜視図である。

【図２】同ディスクカートリッジのシャッタ機構の閉蓋
状態を示す透視説明図である。

【図３】同ディスクカートリッジのシャッタ機構の開蓋
状態を示す透視説明図である。

【図４】本発明にかかる他のディスクカートリッジの分
解斜視図である。

【図５】同ディスクカートリッジのシャッタ機構の閉蓋
状態を示す透視説明図である。

【図６】同ディスクカートリッジのシャッタ機構の開蓋
状態を示す透視説明図である。

【図７】従来のディスクカートリッジの概略平面図であ
る。

【図８】従来の回転シャッタ式ディスクカートリッジの
概略底面図である。

【符号の説明】

１ディスクカートリッジ、２ディスク、３カート
リッジ本体、４シャッタ機構、７上ハーフ、８下
ハーフ、８ｅシャッタ摺動凹部、９下ハーフカバ
ー、１０開口部、１１駆動用開口部、１２記録再
生用開口部、１４第１のシャッタ部材、１５第２のシ
ャッタ部材、１６ロック部材、１７コイルバネ、１８
シャッタ部（第１のシャッタ部材）、１９ガイド
部、２０連結部、２０ｂ移動操作部、２１凸部、２
２シャッタ部（第２のシャッタ部材）、２３支部ピ
ン、２４押圧ピン、２５係合部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】円盤状記録媒体が回転可能に収納されか
つ上ハーフと下ハーフとにより構成されるカートリッジ
本体と、上記カートリッジ本体に設けられ、円盤状記録媒体を記
録及び／又は再生手段に臨ませる記録及び／又は再生用
開口部と、上記カートリッジ本体に収納された円盤状記録媒体を回
転駆動するための駆動手段が進入する駆動用開口部と、上記記録及び／又は再生用開口部と上記駆動用開口部と
を開閉自在に設けられたシャッタ機構とを備え、上記シャッタ機構は、上記記録及び／又は再生用開口部
を開閉する第１のシャッタ部材と、上記駆動用開口部を開閉する第２のシャッタ部材とを有
し、上記第１のシャッタ部材と上記第２のシャッタ部材と
が、上記カートリッジ本体の主面上に設けられたシャッ
タ摺動凹部内において、同一平面上に配置され、上記記
録及び／又は再生用開口部と上記駆動用開口部とを開閉
動作することを特徴とするディスクカートリッジ。