JP2005129111A - ディスクカートリッジ - Google Patents

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    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0308Shutters

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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

【課題】 開口を開放させる際のインナロータの回転動作をスムーズにし、また、組立て作業性の良いディスクカートリッジを得る。
【解決手段】 上シェル24の第1ストッパ38の先端面に、接着剤を介して直方体状のポリウレタン発泡部材104を固着している。ロック部材22のロック状態において、閉塞側ストッパ体80の段部80Bによって、ポリウレタン発泡部材104は押圧され、ポリウレタン発泡部材104には弾性力が蓄積される。この状態で、ロック部材22のロック状態を解除すると、ポリウレタン発泡部材104が復元し、閉塞側ストッパ体80を介して、インナロータ20を開口16が開放する方向へ付勢し、インナロータ20を開口16を開放させる方向へ回転させる。このように、開口16を開放させる際に、ポリウレタン発泡部材104の弾性力によってインナロータ20を付勢することで、開口16を開放させる際のインナロータ20の回転動作をスムーズにすることができる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ドライブ装置に装填され、情報が記録再生されるディスクメディアが収納されたディスクカートリッジに関するものである。
ディスクメディアは、記録又は再生を行う際には、ドライブ装置に装填された状態で回転し、光学ピックアップに備えられたレンズによってレーザー光が記録面へ照射されることで、記録面の色素層分解によるピット形成や相変化、磁化等によって情報の記録がなされ、又はレーザー光の反射率や偏光角の相違に基づいて記録された情報の再生が行われるようになっている。
近年、ディスクメディアの高密度化に伴い、ディスクメディアを塵埃から守るためケースを用い、ディスクメディアをケース内に収容可能としている。このケースには第1開口部が切り欠かれており、ケース内に収容されケースに対してスライド可能に設けられた一対のシャッターによって第1開口部を開閉可能としている。このように、シャッターによって第1開口部を開放することで、光ディスクの一部が露出可能となる。
ここで、シャッターを外側から簡単に開くことができないようにするため、ケース内にインナロータを回転自在に収容し、このインナロータの回転に連動してシャッターを開閉させるようにしたディスクカートリッジが提案されている。
具体的には、インナロータに第1開口部と略同一の大きさの第2開口部を形成すると共に、シャッターを軸でインナロータへ揺動可能に支持させ、シャッターが第2開口部を開閉可能となるようにしている。
一方、下シェルにはガイド突起が突設しており、このガイド突起が係合可能なカム穴がシャッターに形成されている。そして、インナロータが回転すると、インナロータに連動してシャッターが回転すると共に、ガイド突起を基準にしてカム穴を介してシャッターが軸を中心にインナロータに対して揺動し、第1開口部及び第2開口部を開閉する。
ここで、動摩擦係数と比較して静摩擦係数は大きいため、インナロータが回転する際、その初動において、回転動作が不安定となる。このため、特許文献1では、図16に示すように、円弧状ガイド壁部200を介して第1シャッター部材202(インナロータに相当)を、コイルばね204によって、張出部200Bを先頭にして円筒壁216に沿って回動する方向に常時付勢している。
そして、ディスクカートリッジ208をドライブ装置に装填すると、図示しないドライブ装置の案内凸部がシャッター係合部210に係合し、シャッター係合部210が後方に移動して、円弧状ガイド壁部200が、コイルばね204の付勢力に抗して(コイルばね204に弾性力が蓄積される)、シャッター引出部214を介して円筒壁216に沿って摺動し、シャッター本体212が開口218の開放方向へ回動する。
一方、ドライブ装置からディスクカートリッジ208を排出する際には、第1シャッター部材202は、外部から(案内凸部によって)作用する移動力(引張力又は押圧力)が排除されるため、円筒壁216に沿って短縮したコイルばね204の周方向の付勢力によって、円弧状ガイド壁部200が円筒壁216に沿って移動し、シャッター本体212が開口218の閉塞方向へ回動する。
このように、円弧状ガイド壁部200をコイルばね204によって付勢させることで、簡単な構造で、回動軸を備えない第1シャッター部材202に、円筒壁216の周方向に沿った付勢力を好適に作用させ、第1シャッター部材202を確実に作動させるようにしている。
特開2003−30948号公報
しかしながら、特許文献1の場合、コイルばね204は、円弧状ガイド壁部200を開口218の閉塞方向へ付勢しているため、開口218を開放させるためには、円弧状ガイド壁部200を、コイルばね204の付勢力に抗して移動させなければならない。
このため、円弧状ガイド壁部200を移動させるためには、円弧状ガイド壁部200の移動量に比例して徐々に大きな力が必要となってしまい、開口218を開放させる際、円弧状ガイド壁部200をスムーズに回転させることができない。
また、コイルばね204は、円弧状ガイド壁部200を常時付勢しなければならないため、円弧状ガイド壁部200の移動量を考慮すると、円弧状ガイド壁部200の移動分の長さが必要となってしまうが、長いコイルばね204の場合、互いに絡みやすく、組立て作業性が悪くなってしまう。
本発明は上記事実を考慮し、開口を開放させる際のインナロータの回転動作をスムーズにし、また、組立て作業性の良いディスクカートリッジを得ることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、ドライブ装置に装填され、レーザ光で情報が記録再生されるディスクメディアと、前記ディスクメディアを回転自在に収納するケースと、前記ケースに形成され、レーザ光を前記ディスクメディアの記録面へ投光可能とする第1開口部と、前記ケース内に回転可能に収容され、前記第1開口部と略同一の大きさの第2開口部が形成されたインナロータと、前記インナロータへ軸で揺動可能に支持され、前記第1開口部及び前記第2開口部を開閉するシャッターと、第1開口部及び前記第2開口部が閉塞された状態で弾性力が蓄積され、前記第1開口部及び前記第2開口部が閉塞された状態で前記インナロータと当接して弾性力を蓄積し、第1開口部及び第2開口部を開放する方向へ前記インナロータを付勢する付勢手段と、前記第1開口部及び前記第2開口部が閉塞された状態で前記インナロータをロックするロック手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、ドライブ装置に装填されレーザ光で情報が記録再生されるディスクメディアを回転自在にケース内に収納している。このケースには第1開口部が形成されており、レーザ光をディスクメディアの記録面へ投光可能としている。
また、ケース内には第1開口部と略同一の大きさの第2開口部が形成されたインナロータが回転可能に収容されている。このインナロータには、シャッターが軸で揺動可能に支持されており、第1開口部及び第2開口部を開閉する。
ここで、ロック手段によって、第1開口部及び第2開口部が閉塞された状態でインナロータがロックされる。この状態でインナロータと当接して弾性力を蓄積する付勢手段を設けており、第1開口部及び第2開口部が開放する方向へインナロータを付勢している。
このため、ロック手段のロック状態(第1開口部及び第2開口部が閉塞された状態)を解除すると、蓄積された弾性力が復元し、インナロータを第1開口部及び第2開口部が開放する方向へ付勢する。これにより、インナロータが第1開口部及び第2開口部を開放させる方向へ回転する。
このように、第1開口部及び第2開口部を開放させる際に、付勢手段の弾性力によってインナロータを付勢することで、第1開口部及び第2開口部を開放させる際のインナロータの回転動作をスムーズにすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のディスクカートリッジにおいて、前記ロック手段のロック状態を解除し、前記第1開口部及び前記第2開口部が開放される瞬間のみ、前記インナロータが付勢されることを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、第1開口部及び第2開口部が開放されるしゅんかんのみインナロータを付勢している。
動摩擦係数と比較して静摩擦係数は大きいため、インナロータが回転する際、その初動において、回転動作が不安定となるが、付勢手段によって、第1開口部及び第2開口部が開放される瞬間に、第1開口部及び第2開口部が開放する方向へインナロータを付勢することで、第1開口部及び第2開口部を開放させる際に、インナロータの回転動作を安定させ、インナロータをスムーズに回転させることができる。
また、第1開口部及び第2開口部が開放される瞬間のみインナロータを付勢するようにすることで、付勢手段をインナロータの移動に追従させなくても良くなるため、例えば、付勢手段をコイルスプリングとした場合でも、インナロータの移動量に合わせて長いコイルスプリングを用いる必要はなくなる。このため、長いコイルスプリングを用いた場合と比較して組立て作業性は良くなる。
また、付勢手段には、第1開口部及び第2開口部が開放される瞬間のみインナロータを付勢するのに十分な弾性力が蓄積できれば良いため、付勢手段を小さくすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のディスクカートリッジにおいて、前記付勢手段が前記ケースの周壁に形成されたストッパーに設けられ、前記インナロータの外周面から突設された突起部が前記付勢手段に当接することを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、付勢手段をケースの周壁に形成されたストッパーに設けており、インナロータの外周面から突設された突起部をこの付勢手段に当接させ、ロック手段によりインナロータがロックされた状態で、付勢手段には弾性力が蓄積される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載のディスクカートリッジにおいて、前記付勢手段が弾性体であることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のディスクカートリッジにおいて、前記弾性体が接着剤又は両面テープで取り付けられたことを特徴としている。請求項5に記載の発明では、弾性体を接着剤又は両面テープで取り付けることで、弾性体をストッパーに固定させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のディスクカートリッジにおいて、前記ストッパーに前記弾性体が嵌合可能な凹部が凹設され、前記弾性体が前記凹部内へ嵌め込まれたことを特徴としている。
請求項6に記載の発明では、ストッパーに弾性体が嵌合可能な凹部を凹設し、弾性体を凹部内へ嵌め込むことで、接着剤又は両面テープ等を用いることなく、弾性体を容易にストッパーに取り付けることができるようにしている。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6の何れかに記載のディスクカートリッジにおいて、前記弾性体がポリウレタン発泡部材、ゴム部材、スプリング部材の何れかであることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のディスクカートリッジにおいて、前記スプリング部材が、前記ストッパーに設けられた収容部に配設され、一端部が前記収容部の奥壁に当接されたコイルスプリングと、前記コイルスプリングの他端部に設けられ、前記収容部から抜け止めされた状態で先端部が露出し、前記先端部に前記インナロータの突起部が当接可能なピンと、で構成されたことを特徴としている。
請求項8に記載の発明では、スプリング部材をコイルスプリングとピンとで構成し、ストッパーに設けられた収容部にコイルスプリングを配設している。このコイルスプリングの一端部を収容部の奥壁に当接させ、コイルスプリングの他端部にはピンを設けている。収容部から抜け止めされた状態でピンの先端部を収容部から露出させ、先端部にインナロータの突起部を当接可能とする。
インナロータの突起部がピンに当接し、ロック手段によるロック状態で、コイルスプリングが縮みコイルスプリングには弾性力が蓄積され、該ロック状態を解除するとコイルスプリングが復元し、ピン及び突起部を介して、第1開口部及び第2開口部を開放させる方向へインナロータを付勢する。
本発明は、上記構成としたので、請求項1、3、4、7及び8に記載の発明では、ロック手段のロック状態(第1開口部及び第2開口部が閉塞された状態)を解除すると、蓄積された弾性力が復元し、インナロータを第1開口部及び第2開口部が開放する方向へ付勢するようにすることで、インナロータが第1開口部及び第2開口部を開放させる方向へ回転する。このように、第1開口部及び第2開口部を開放させる際に、付勢手段の弾性力によってインナロータを付勢することで、第1開口部及び第2開口部を開放させる際のインナロータの回転動作をスムーズにすることができる。
請求項2に記載の発明では、第1開口部及び第2開口部が開放される瞬間のみインナロータを付勢するようにすることで、付勢手段をインナロータの移動に追従させなくても良くなるため、例えば、付勢手段をコイルスプリングとした場合でも、インナロータの移動量に合わせて長いコイルスプリングを用いる必要はなくなる。このため、長いコイルスプリングを用いた場合と比較して組立て作業性は良くなる。また、付勢手段には、第1開口部及び第2開口部が開放される瞬間のみインナロータを付勢するのに十分な弾性力が蓄積できれば良いため、付勢手段を小さくすることができる。
請求項5に記載の発明では、弾性体を接着剤又は両面テープで取り付けることで、弾性体をストッパーに固定させることができる。
請求項6に記載の発明では、ストッパーに弾性体が嵌合可能な凹部を凹設し、弾性体を凹部内へ嵌め込むことで、接着剤又は両面テープ等を用いることなく、弾性体を容易にストッパーに取り付けることができるようにしている。
本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジ10について、図1乃至図10に基づいて説明する。なお、各図に適宜示す矢印Aは、ディスクカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を示しており、便宜上、ドライブ装置への装填方向である矢印Aにて示す側を前側として説明する。また、矢印Bにて示す方向を上側、矢印Cにて示す方向を右側とする。
図1には、ディスクカートリッジ10の外観形状が斜視図にて示されており、図2にはディスクカートリッジ10が分解斜視図にて示されている。これらの図に示される如く、ディスクカートリッジ10は、円盤状に形成された情報記録再生媒体としてのディスクメディア12と、上シェル24と下シェル26とで構成されディスクメディア12を回転可能に収容するケース14と、ディスクメディア12へアクセスするため下シェル26に形成された開口16を開閉可能な一対のシャッター部材18と、ドライブ装置に回動操作されてシャッター部材18を駆動し開口16を開閉させるインナロータ20と、ディスクメディア12の不使用時にインナロータ20の回動を阻止し開口16の閉塞状態を維持するためのロック部材22と、を主要構成要素として構成されている。
以下、この順にディスクカートリッジ10の概略全体構成を説明し、次いで、本発明の要部について詳細構造を説明する。
(ディスクカートリッジの全体構成)
図2に示される如く、ディスクメディア12は、その軸心部に図示しないディスクドライブ装置の回転スピンドル軸に係合保持されるセンタ孔12Aを有すると共に、その下面に形成された記録面12Bがカバー層(何れも図示省略)にて被覆保護されている。
記録面12Bは、ディスクメディア12の下面における外周近傍及びセンタ孔12A周りの所定範囲を除く部分に環状に形成されており、ディスクメディア12の下面におけるセンタ孔12Aと記録面12Bとの間の領域は、ドライブ装置の回転スピンドル軸がディスクメディア12を保持するためのチャッキングエリア12Cとされている。なお、本実施の形態では、ディスクメディア12の直径(外径)は略120mmとされている。
一方、ディスクメディア12を収容するケース14は、上シェル24と下シェル26とを接合して略矩形の扁平容器状に構成されている。具体的には、ケース14は、平面視で前縁部が左右略対称の円弧状に形成されると共に、後端両角隅部が斜めに切り欠かれたような形状とされており、この形状によってドライブ装置の誤装填を防止するようになっている。
以下、ケース14について具体的に説明する。
図4に示される如く、上シェル24は、平面視でケース14の形状に対応した形状の天板28と、天板28の外縁に略沿って下方に立設された周壁30とを備えている。天板28の右端部には、右側の周壁30よりも右方に張り出した上側溝壁32が前後方向の略全長に亘り延設されている。この上側溝壁32は、図5に示す下シェル26の後述する下側溝壁48と共にケース14の右側部に前後方向に長手でかつ前方及び右方に開口するガイド溝50を構成するようになっている。
また、天板28の下面における周壁30の内側には、底面視で円環状に形成された内壁34が立設している。ここで、上シェル24は、内壁34の内側にディスクメディア12を収容するようになっており、内壁34の外周面は、図2に示すインナロータ20の後述する環状壁72が周方向に摺動可能に嵌合するガイド面とされている。
また、周壁30には、上シェル24の右側部の前後方向中央部を切り欠いた切欠き部30Aが設けられており、この切欠き部30Aが下シェル26の後述する切欠き部44Aと共に、インナロータ20を外部(ガイド溝50)に露出させるシャッター操作窓52を構成するようになっている。
さらに、天板28の下面における右前角隅部からは、図2に示すロック部材22を揺動可能に軸支するロック支軸36が突設されている。このロック支軸36は周壁30と内壁34との間に位置しており、ロック支軸36の後方でかつ切欠き部30Aの前方には、周壁30を切り欠いて切欠き部30Bが形成されている。切欠き部30Bは、下シェル26の後述する切欠き部44Bと共に、ロック部材22の解除操作部88をガイド溝50に突出させるためのロック解除窓54を構成するようになっている。
また、天板28の下面における前側中央部には、周壁30から連続して周壁30よりも若干低くなった台座102が立設しており、内壁34の外周面との間に、インナロータ20が配置可能な所定の距離を設けている。この台座102の右端部の内壁34側には第1ストッパ38が環状壁72の周方向に沿って突出しており、インナロータ20の閉塞側の回動規制用とされている。
ここで、第1ストッパ38の突出方向の先端面38Aには、直方体状の平板状のポリウレタン発泡部材104が接着剤或いは両面テープ等で固着されているが、これについては後述する。
さらに、天板28の下面後端近傍における左右方向中央部よりも若干右側部分には、第2ストッパ40が後側の周壁30から連続して設けられており、インナロータ20の開放側の回動規制用とされている。
一方、図2及び図5に示される如く、下シェル26は、上シェル24の、天板28に略対応した形状の底板42と、周壁30に略対応した形状の周壁44とを備えている。底板42には、上記開口16が設けられている。
開口16は、ディスクメディア12のセンタ孔12Aの外径より大径でかつチャッキングエリア12Cの外径(記録面12Bの内径)よりも若干小径とされた略円形状のハブ孔16Aと、ハブ孔16Aの左右方向に沿う中心線の前方に連設された略矩形状の記録再生ヘッド用窓部16Bとで構成され、全体として前方に開口する略U字状に形成されている。
ここで、ハブ孔16Aは、上シェル24と下シェル26とが接合された状態で、内壁34内に収容されたディスクメディア12と略同軸となるように配置されている。ハブ孔16Aは、上記寸法とされることで、センタ孔12A及びチャッキングエリア12Cのみを外部に露出し、記録面12Bを外部に露出しない構成とされている。
また、記録面12Bを露出するための記録再生ヘッド用窓部16Bは、その左縁がハブ孔16Aの前後方向に沿う接線よりも左方に位置するように拡幅されており、その前部は周壁44をも切り欠いて下シェル26の前方にも開口している。
ハブ孔16Aには、ドライブ装置の回転スピンドル軸が進入してディスクメディア12のセンタ孔12Aを係合保持しつつ該ディスクメディア12を回転駆動するようになっており、記録再生ヘッド用窓部16Bには、ドライブ装置の記録再生ヘッドが進入してディスクメディア12の記録面12Bに対する情報の記録または再生を行なうようになっている。
そして、記録再生ヘッド用窓部16Bが前方にも開口していることによって、記録再生ヘッドが記録面12Bの外周部まで容易にアクセスすることができるようになっている。なお、ハブ孔16Aと記録再生ヘッド用窓部16Bとは、互いに独立して設けられても良い。
この底板42における記録再生ヘッド用窓部16Bの左右両縁部の前端近傍には、それぞれ前端が周壁44に連続する防塵リブ46が立設されている。各防塵リブ46は、その高さがシャッター部材18の厚みと同等とされており、それぞれの上面をインナロータ20が摺動するようになっている。
また、各防塵リブ46の後端部は、開口16を閉塞しているシャッター部材18にそれぞれ接触するように、それぞれの位置が決められている。ここで、左側の防塵リブ46の前端左側上面には、第3ストッパ106が前側の周壁44から連続して立設されており、インナロータ20の閉塞側の回動規制用とされているが、これについては後述する。
また、底板42の右端部には、右側の周壁44よりも右方に張り出した下側溝壁48が前後方向の略全長に亘り延設されている。この下側溝壁48が図4に示す上シェル24の上側溝壁32と対向して、ケース14の右側部にガイド溝50が形成される構成である。
このガイド溝50は、上シェル24と下シェル26との接合によって互いに上下端面を突き当てられた周壁30、44の溝底とされており、上記の通りケース14の前後方向に長手でかつ前方及び右方に開口すると共に本実施の形態では後方にも開口している。
さらに、下シェル26の右側部における周壁44には、周壁30の切欠き部30Aに対応して形成された切欠き部44Aと、切欠き部30Bに対応して形成された切欠き部44Bとが設けられている。
これにより、上シェル24と下シェル26とを接合したケース14には、ガイド溝50の溝底における長手方向中央部で開口するシャッター操作窓52と、シャッター操作窓52の前方でガイド溝50の溝底に開口するロック解除窓54とが形成される構成である。
また、底板42における開口16を挟む左右両側には、それぞれカム突起56が突設されている。一対のカム突起56は、ハブ孔16Aの軸心、より正確にはインナロータ20の回転中心に対し互いに対称となる位置に配置されている。
これらのカム突起56は、それぞれ異なるシャッター部材18のカム溝66(後述)に入り込んで該カム溝66と共に確動カムを構成し、ケース14とインナロータ20との相対回転によってシャッター部材18を開口16の閉塞位置と開放位置との間で移動させるようになっている。
以上説明した下シェル26は、周壁44の上端面を周壁30の下端面に突き当てた状態で、ビス止めによって上シェル24に接合されてケース14を構成している。なお、上シェル24と下シェル26とは、ビス止めに代えて、例えば周壁30、44を超音波溶着等によって接合しても良い。
一方、図3に示される如く、一対のシャッター部材18は、それぞれ略半円平板状に形成されており、互いの弦部である突合せ部60、62を突き合せて、下シェル26に形成された開口16の一部を閉塞可能とされている。
すなわち、一対のシャッター部材18は、互いの突合せ部60、62を突き合せてハブ孔16A及び記録再生ヘッド用窓部16Bの前端近傍の一部を除く部分を閉塞する閉塞位置(図8参照)と、各突合せ部60、62を開口16の左右の縁部に略一致させて開口16を開放する開放位置(図10参照)とを取り得るように形成されている。
ここで、閉塞位置に配置された一対のシャッター部材18は、互いの突合せ部60、62を上下に重ね合わせてケース14内への塵芥の侵入を確実に阻止するようになっている。
具体的には、各シャッター部材18の突合せ部60、62には段部63が形成されており、該段部63を境にして長手方向一方側には上面に沿った薄肉部である庇部65が形成されると共に、他方側には下面に沿った薄肉部である庇部67が形成されている。
そして、一対のシャッター部材18が閉塞位置に配置されたときには、一方のシャッター部材18の庇部65の下側に他方のシャッター部材18の庇部67が重ね合わされると共に、一方のシャッター部材18の庇部67の上側に他方のシャッター部材18の庇部65が重ね合わされるようになっている。ここで、各庇部65、67の相手方との重ね合わせ面は、該相手方を誘い込むように緩やかな傾斜面とされている。
一方、各シャッター部材18の弦部の長手方向一端部近傍には、それぞれ軸孔64が設けられており、各軸孔64はシャッター部材18のインナロータ20への軸支用とされている。また、各シャッター部材18には、下シェル26に形成されたカム突起56が入り込むカム溝66がそれぞれ設けられている。各カム溝66は、それぞれのシャッター部材18における軸孔64の軸心を通る直線方向に長手の直線スリット状に形成されており、かつ組付状態で互いに平行となるように設けられている。
すなわち、各カム溝66は、各カム突起56と同様に、インナロータ20の回転中心に対し互いに対称となるように設けられている。また、各カム溝66は、シャッター部材18を板厚方向に貫通しており、カム突起56との係合深さを確保するようになっている。
さらに、少なくとも一方のシャッター部材18には、弧部から張り出した防塵部68が設けられている。この防塵部68は、該一方のシャッター部材18が閉塞位置に配置されたとき、開口16の右縁側に位置する防塵リブ46の後端面に当接し底板42の上面とインナロータ20の円板部70(後述)の下面との隙間を埋めるようになっている(図8参照)。
また、この一方のシャッター部材18における軸孔64近傍の端部が、閉塞位置に配置されたときに他方の防塵リブ46の後端面に当接し、底板42上面と円板部70下面との隙間を埋めるようになっている。なお、防塵部68は、各シャッター部材18にそれぞれ設けても良い。
一方、図2及び図3に示される如く、インナロータ20は、円板状に形成された円板部70と、円板部70の外周に沿って上方に立設された環状壁72とを備えている。また、円板部70には、開口16とほぼ同じ形状の開口74が設けられており、開口74は、その円板部70の外周側の端部において、環状壁72の下部を下シェル26の周壁44の高さに相当する分だけ切り欠いてインナロータ20の径方向外側にも開口している。
このインナロータ20は、上記の通り上シェル24の内壁34に周方向に摺動可能に外嵌し、ケース14に対しディスクメディア12とは独立して回転可能に支持される構成である。そして、インナロータ20は、この回転(回動)によって、ケース14の底板42との間に配置される一対のシャッター部材18を、これらの間で摺動させつつ閉塞位置と開放位置との間を移動させるようになっている。
また、円板部70の下面におけるインナロータ20の回転中心に対し対称となる2箇所からはそれぞれ支持突起76が突設されており、各支持突起76にはそれぞれ異なるシャッター部材の軸孔64が回転自在に嵌合している。
すなわち、各シャッター部材18は、インナロータ20にそれぞれの支持突起76廻りに回動自在に軸支されており、それぞれの支持突起76廻りに回動して閉塞位置と開放位置とを取り得るようになっている。
上記の如く各シャッター部材18のカム溝66にケース14のカム突起56が入り込んでそれぞれ確動カムを構成し、ケース14に対するインナロータ20の相対回転によって、一対のシャッター部材18が閉塞位置と開放位置との間で駆動されるようになっている。
具体的には、図8に示される如く、一対のシャッター部材18が閉塞位置に配置されると、インナロータ20は、その開口74が開口16に対し左側に所定角度(略50°乃至60°)ずれた位置に回転しており、その円板部70及び環状壁72によって開口16の前部(シャッター部材18によって閉塞されない部分)を内側から閉塞している。このとき、各カム突起56がそれぞれカム溝66の軸孔64から遠い方の端部に入り込んでいる。
この状態から図9に示される如くインナロータ20をケース14に対し矢印D方向に回動させると、各シャッター部材18は、それぞれのカム溝66の溝壁がカム突起56によって矢印Dとは略反対向きの矢印E方向に押圧され、それぞれの支持突起76廻りに互いに離間する方向に回動する構成である。
そして、図10に示される如く、インナロータ20が開口74をケース14の開口16と一致させる位置まで回動すると、各シャッター部材18の突合せ部60、62が開口16、74の左右の縁部に略一致して配置され、開口16が完全に開放される(各シャッター部材18が開放位置に至る)構成である。この状態では、各カム突起56がそれぞれカム溝66の軸孔64から近い方の端部に入り込んでいる。
一方、この開口16の開放状態からインナロータ20を矢印Dとは反対向きの矢印F方向に回動すると、上記の動作とは逆の動作によって、一対のシャッター部材18が閉塞位置(図8に示す状態)に復帰するようになっている。
これらの図8乃至図10から判るように、一対のシャッター部材18は、ケース14に対してはインナロータ20の回動に伴う回動と該インナロータ20に対する支持突起76廻りの回動とを重ね合わせた運動を行なうが、シャッター部材18同士で見ると、互いの突合せ部60、62(互いのカム溝66)を平行に維持したまま互いに接離する構成とされている。
ここで、図6乃至図8に示される如く、インナロータ20の環状壁72の外周部における周方向の一部には、被駆動ギヤ部78が径方向外側に突出して設けられている。被駆動ギヤ部78は、その一部がシャッター操作窓52からガイド溝50内へ突出している。
そして、被駆動ギヤ部78は、上記シャッター部材18を閉塞位置と開放位置との間で移動させるインナロータ20の回動範囲において、該ガイド溝50内を長手方向に移動するドライブ装置側の開閉部材である駆動ラック100が、常に噛み合い可能となる範囲に設けられている。本実施の形態では、シャッター部材18を閉塞位置に配置させたときに、ロック部材22の後述する係合部86が係合(噛み合い)可能な範囲まで、被駆動ギヤ部78が設けられている。
これにより、駆動ラック100がガイド溝50内をケース14に対し後方に移動すると、インナロータ20が矢印D方向に回動して開口16が開放され、駆動ラック100がガイド溝50内をケース14に対し前方に移動すると、インナロータ20が矢印F方向に回動して開口16が閉塞される構成とされている。
また、図6に示される如く、環状壁72から外側に突出した被駆動ギヤ部78における矢印F側には、閉塞側ストッパ体80が環状壁72の外周面から径方向外側に突設している。この閉塞側ストッパ体80には、周方向に沿って段部80B(突起部)が設けられており、上部側の方が周方向に沿って長くなり、先端部には、ストッパ部80Aが設けられている。
そして、図8及び図11に示される如く、シャッター部材18を閉塞位置に配置させたとき、閉塞側ストッパ体80の上部側の先端に位置するストッパ部80Aが下シェル26の第3ストッパ106と当接し、インナロータ20が閉塞位置を超えて矢印F方向に回動することを防止するようになっている。
また、閉塞側ストッパ体80のストッパ部80Aが下シェル26の第3ストッパ106と当接するとき、図12に示す(なお、図11において、ロック部材22の図示を省略している)段部80Bが上シェル24の第1ストッパ38の先端面38Aに固着されたポリウレタン発泡部材104と当接する(図13(B)参照)。
一方、図6に示される如く、環状壁72の外面における被駆動ギヤ部78に対し矢印D側に所定距離(角度)だけ離間した位置からは、開放側ストッパ部82が突設されている。開放側ストッパ部82は、図10に示される如く、シャッター部材18を開放位置に配置させたとき、ケース14の第2ストッパ40と当接し、インナロータ20が開放位置を超えて矢印D方向に回動することを防止するようになっている。
ところで、ロック部材22は、平面視で略「へ」字状乃至略「く」字状に形成された本体部84を備えている。本体部84は、その屈曲部近傍においてケース14のロック支軸36に嵌合されており、ケース14に対し該ロック支軸36廻りの揺動可能に支持されている。
本体部84の一端部は、インナロータ20の被駆動ギヤ部78に噛み合い可能な係合部86とされており、ロック部材22は、係合部86が被駆動ギヤ部78に噛み合った状態でインナロータ20のケース14に対する回動を阻止する構成である。
また、本体部84の他端部は、該本体部84のロック支軸36廻りの回動に伴ってロック解除窓54からガイド溝50に対し進退する解除操作部88とされている。ロック部材22は、係合部86が被駆動ギヤ部78に噛み合った状態で解除操作部88をガイド溝50内へ突出させるようになっており、ガイド溝50内を後方に移動する駆動ラック100によって解除操作部88が後方へ押圧されると、本体部84が矢印G方向に揺動して係合部86の被駆動ギヤ部78との噛み合いを解除する構成である(図9参照)。
さらに、本体部84の屈曲部近傍からは、その係合部86側部分の前側に並行するように板ばね部90が延設されている。板ばね部90は、本体部84に近接する方向に弾性変形した状態でケース14の前側の周壁30に当接しており、本体部84を矢印Gとは反対方向に常に付勢するようになっている。この板ばね部90の付勢力によって、ロック部材22は係合部86と被駆動ギヤ部78との噛み合いを維持するようになっている。
これにより、不使用時には、インナロータ20の回動が阻止され、一対のシャッター部材18による開口16の閉塞状態が維持される構成である。また、上記の如き駆動ラック100によるロック解除状態から解除操作部88と駆動ラック100との係合が解除されると、ロック部材22は、板ばね部90の付勢力によって係合部86を被駆動ギヤ部78に噛み合わせるロック状態に復帰するようになっている。
次に、上記構成によるディスクカートリッジ10の作用について説明する。
このディスクカートリッジ10では、図8に示される如く、保管時や運搬時等の不使用時には一対のシャッター部材18が閉塞位置に配置されて開口16を閉塞している。この状態でロック部材22の係合部86がインナロータ20の被駆動ギヤ部78に係合し、該インナロータ20の矢印D方向への回動が阻止されており、一対のシャッター部材18が閉塞位置に保持されている。すなわち、開口16の閉塞状態が維持されている。
また、ディスクカートリッジ10を使用する際、すなわちディスクメディア12に情報を記録する際またはディスクメディア12に記録された情報を再生する際には、ディスクカートリッジを矢印A方向に沿ってドライブ装置に装填する。この装填動作(ディスクカートリッジ10とドライブ装置との相対移動)に伴って、ドライブ装置の駆動ラック100がケース14のガイド溝50に入り込み、該ガイド溝50内を相対的に後方へ移動する。
これにより、図9に示される如く、ロック部材22の解除操作部88が駆動ラック100によって押圧され、ロック部材22は、板ばね部90の付勢力に抗して本体部84が矢印G方向に揺動する。
このため、係合部86の被駆動ギヤ部78との係合状態が解除され、インナロータ20が回動可能状態となる。駆動ラック100が解除操作部88との当接状態を維持しつつさらに後方へ移動すると、該駆動ラック100は被駆動ギヤ部78と噛み合いながらインナロータ20を矢印D方向に回動させる。
このインナロータ20の矢印D方向への回動によって、一対のシャッター部材18が矢印D方向の回動に追従しつつ、カム溝66の溝壁がケース14のカム突起56に押圧されて支持突起76廻りに矢印Eにも回動する。
すなわち、一対のシャッター部材18が開口16の開放方向にそれぞれ移動する。そして、ディスクカートリッジ10が所定深さまでドライブ装置に装填され駆動ラック100との相対移動がなくなると、図10に示される如く、一対のシャッター部材18は開放位置に至り、開口16が完全に開放される。
この状態からインナロータ20をさらに矢印D方向に回動しようとすると、該インナロータ20の開放側ストッパ部82がケース14の第2ストッパ40に当接し、インナロータ20の開放位置を超えた矢印D側への回動が阻止される。
次いで、ドライブ装置内ではディスクカートリッジ10が位置決めされ、この位置決め状態で開口16のハブ孔16Aからはドライブ装置の回転スピンドル軸が進入し、該回転スピンドル軸がディスクメディア12のセンタ孔12A(及びチャッキングエリア12C)に係合して該ディスクメディア12を保持する。そして、回転スピンドル軸が回転すると、ディスクメディア12がケース14内で非接触で回転駆動される。
また、開口16の記録再生ヘッド用窓部16Bからはドライブ装置の記録再生ヘッドが進入する。この記録再生ヘッドによって、ディスクメディア12の記録面12Bに情報が記録され、または記録面12Bに記録された情報が再生される(ディスクメディア12が使用される)。
ディスクメディア12の使用後には、ディスクカートリッジ10がドライブ装置から排出される。この排出動作に伴って、駆動ラック100がガイド溝50内を相対的に前方へ移動する。この駆動ラック100の移動によってインナロータ20が矢印F方向へ回動し、一対のシャッター部材18が閉塞側へ移動する(図9参照)。
駆動ラック100が前方へ移動してロック部材22の解除操作部88との係合状態が解除されると、ロック部材22の本体部84は板ばね部90の付勢力によって矢印Gとは反対方向に揺動し、図8に示される如く、係合部86が被駆動ギヤ部78に係合する。
これにより、インナロータ20の回動が阻止され、一対のシャッター部材18が閉塞位置に保持される初期状態に復帰する。この状態でディスクカートリッジ10はドライブ装置から完全に排出される。
この状態からインナロータ20をさらに矢印F方向に回動しようとすると、図11に示される如く、該インナロータ20の閉塞側ストッパ体80のストッパ部80Aが下シェル26の第3ストッパ106に当接して、インナロータ20の閉塞位置を超えた矢印F側への回動が阻止される。
次に、本形態に係るディスクカートリッジの要旨について説明する。
図12及び図13(A)に示される如く、上シェル24の第1ストッパ38の先端面38Aに、接着剤を介して直方体状のポリウレタン発泡部材104を固着している。そして、図8に示される如く、開口16が完全に閉塞され、ロック部材22の係合部86がインナロータ20の被駆動ギヤ部78に係合した状態(ロック状態)で、ポリウレタン発泡部材104に、インナロータ20の閉塞側ストッパ体80の段部80Bを当接させ、ポリウレタン発泡部材104を押圧し、ポリウレタン発泡部材104に弾性力を蓄積させるようにしている(図13(B)参照)。
この状態で、ロック部材22のロック状態を解除すると、図13(A)に示すように、ポリウレタン発泡部材104が復元し、閉塞側ストッパ体80を介して、インナロータ20を開口16が開放する方向(矢印D方向)へ付勢する。これにより、インナロータ20が開口16を開放させる方向へ回転する。
このように、開口16を開放させる際に、ポリウレタン発泡部材104の弾性力によってインナロータ20を開口16が開放する方向へ付勢することで、開口16を開放させる際のインナロータ20の回転動作をスムーズにすることができる。
すなわち、ロック状態において、閉塞側ストッパ体80の段部80Bがポリウレタン発泡部材104に当接した状態で、ポリウレタン発泡部材104に弾性力を蓄積させ、ロック部材22のロック状態を解除すると、ポリウレタン発泡部材104の復元力によって、インナロータ20を開口16が開放する方向へ付勢し、回転させるようにする。
動摩擦係数と比較して静摩擦係数は大きいため、インナロータ20が回転する際、その初動において、回転動作が不安定となるが、ポリウレタン発泡部材104によって、開口16が開放される瞬間に、開口16が開放する方向へインナロータ20を付勢することで、開口16を開放させる際に、インナロータ20の回転動作を安定させ、インナロータ20をスムーズに回転させることができる。
また、開口16が開放される瞬間のみインナロータ20を付勢するようにすることで、ポリウレタン発泡部材104をインナロータ20の移動に追従させなくても良くなるため、ポリウレタン発泡部材104に蓄積させる弾性力は小さくて済む。このため、ポリウレタン発泡部材104の大きさもインナロータ20の移動に追従させる場合と比較して小さくすることができ、その分コストを安くすることができる。
なお、ここでは、上シェル24の第1ストッパ38の先端面38Aに、接着剤を介して直方体状のポリウレタン発泡部材104を固着したが、図示はしないが、下シェル26の第3ストッパ106の端面(閉塞側ストッパ体80のストッパ部80Aが当接する部分)に、該ポリウレタン発泡部材104を固着しても良いし、また、第1ストッパ38及び第3ストッパ106の端面にそれぞれポリウレタン発泡部材104を固着しても良い。
また、ここでは、第1ストッパ38の先端面38Aにポリウレタン発泡部材104を接着剤等で固着させたが、これに限るものではない。例えば、図14に示される如く、上シェル24のポリウレタン発泡部材105を固定する箇所に、予め、ポリウレタン発泡部材105の下部が嵌合可能な凹部114を凹設し、凹部114内にポリウレタン発泡部材105を嵌め込み、第1ストッパ38の先端面38Aにポリウレタン発泡部材105を固定しても良い。
ここで、ポリウレタン発泡部材105の下部には、嵌合部105Aを形成すると共に、凹部114にも嵌合部105Aが嵌合可能な被嵌合部114Aを形成し、ポリウレタン発泡部材105がずれないようにしている。
このように、上シェル24に凹部114を凹設し、この凹部114内にポリウレタン発泡部材105を嵌め込むようにすることで、接着剤又は両面テープ等を用いた場合と比較して、ポリウレタン発泡部材105を容易に第1ストッパ38に取り付けることができ、作業性が良い。
さらに、本形態では、第1ストッパ38の先端面38Aにポリウレタン発泡部材104を固着させたが、インナロータ20の閉塞側ストッパ体80が当接した状態で、弾性力を蓄積することができれば良いため、これに限るものではない。例えば、天然ゴムなどのゴム部材を用いても良いし、コイルスプリング等を用いても良い。
ここで、コイルスプリングを用いる場合、図15に示される如く(コイルスプリング108を配設するスペースを確保しなければならないため、ここでは下シェル26側に設けているが、上シェル24側にコイルスプリング108を配設しても良いのは勿論のことである。)、第3ストッパ106にスプリング収容部110を設け、コイルスプリング108を配設する。
このコイルスプリング108の一端部は、スプリング収容部110の奥壁に当接させ、コイルスプリング108の他端部には、平面視にて略T字状のピン112を取り付ける。ピン112の首部112Aをスプリング収容部110から露出させ、スプリング収容部110の入口を狭くして、ピン112の頭部112Bを入口周縁部に当接させて、ピン112が抜け出す方向へ移動規制されるようにする。
これにより、図8に示すロック部材22のロック状態で、インナロータ20の閉塞側ストッパ体80のストッパ部80Aがピン112に当接すると、コイルスプリング108が押し縮められ、弾性力が蓄積される。そして、該ロック状態が解除されると、コイルスプリング108の復元力によってピン112及びストッパ部80Aを介して、インナロータ20を、開口16を開放させる方向へ回転させることができる。
このように、コイルスプリング108を用いた場合でも、開口16が開放される瞬間のみインナロータ20を付勢するようにすることで、長いコイルスプリングを用いる必要はないため、長いコイルスプリングを用いた場合と比較して、コイルスプリング同士が絡み難くなり、組立て作業性は良くなる。
また、ここでは、図8及び図12に示される如く、上シェル24の第1ストッパ38の先端面38Aにポリウレタン発泡部材104を固着し、開口16が完全に閉塞されロック部材22によるロック状態で、ポリウレタン発泡部材104に弾性力を蓄積させ、ロック状態を解除すると共に、インナロータ20を開口16が開放する方向へのみ付勢するようにしているが、上シェル24の第2ストッパ40にポリウレタン発泡部材を固着して、開口16を閉塞させる瞬間にも、インナロータ20を付勢するようにしても良い。
さらに、上記の実施の形態では、一対のシャッター部材18がインナロータ20に支持されて該インナロータ20の回動に伴って互いに平行に移動しつつ開口16を開閉する構成としたが、本発明は、それぞれ平板状に形成された一対のシャッター部材18が端部(端面)を重ね合わせて当接することで開口16を閉塞すれば足りるため、シャッター部材18の形状や駆動機構等によって限定されることはない。
したがって、例えば、それぞれ平面視矩形状に形成された一対のシャッター部材が開口16の左右反対向きに移動(接離)して開口16を開閉するようにしても良く、互いに異形のシャッター部材を異なる方向に移動させて開口16を開閉するようにしても良い。
さらにまた、上記の実施の形態では、ケース14の下方にのみ開口16が形成された構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、上下両面に記録面12Bが設けられたディスクメディアを収容するケース14では、天板28にも一対のシャッター部材18にて開閉される開口16を設けても良い。一方、下面のみに記録面12Bが設けられたディスクメディア12を収容するケース14では、天板28にディスクメディア12の交換を可能とする交換用開口を設けても良い。
また、上記の実施の形態では、ディスクメディア12の直径が略120mmである構成としたが、本発明はこれに限定されず、如何なる寸法のディスクメディア12を備えるディスクカートリッジ10についても本発明が適用可能であることは言うまでもない。
本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの外観を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジを構成するインナロータ等を下から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジを構成する上シェルの底面図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジを構成する下シェルの平面図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジを構成するインナロータの底面図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジを構成するインナロータ及びシャッター部材を下方から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの開口閉塞状態を示す下シェルを取り除いて見た底面図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの開口の閉塞または開放過程を示す下シェルを取り除いて見た底面図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの開口開放状態を示す下シェルを取り除いて見た底面図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの開口閉塞状態を示す下シェル及びインナロータを示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの開口閉塞状態のインナロータと上シェルの要部を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの開口閉塞状態のインナロータと上シェルの要部を示す説明図であり、(A)は開口閉塞状態直前またはロック部材のロック解除後直ぐの状態を示し、(B)は開口閉塞状態を示している。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの上シェルの要部の変形例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るディスクカートリッジの下シェルの要部の変形例を示す平面図である。 従来のディスクカートリッジを示す分解斜視図である。
符号の説明
10 ディスクカートリッジ
12 ディスクメディア
14 ケース
16 開口(第1開口部)
18 シャッター部材
20 インナロータ
22 ロック部材(ロック手段)
38 第1ストッパ(ストッパー)
74 開口(第2開口部)
78 被駆動ギヤ部(ロック手段)
80B 段部(突起部)
104 ポリウレタン発泡部材(弾性体、付勢手段)
105 ポリウレタン発泡部材(弾性体、付勢手段)
106 第3ストッパ(ストッパー)
108 コイルスプリング(スプリング部材、弾性体、付勢手段)
112 ピン(スプリング部材、弾性体、付勢手段)
114 凹部

Claims (8)

  1. ドライブ装置に装填され、レーザ光で情報が記録再生されるディスクメディアと、
    前記ディスクメディアを回転自在に収納するケースと、
    前記ケースに形成され、レーザ光を前記ディスクメディアの記録面へ投光可能とする第1開口部と、
    前記ケース内に回転可能に収容され、前記第1開口部と略同一の大きさの第2開口部が形成されたインナロータと、
    前記インナロータへ軸で揺動可能に支持され、前記第1開口部及び前記第2開口部を開閉するシャッターと、
    前記第1開口部及び前記第2開口部が閉塞された状態で前記インナロータと当接して弾性力を蓄積し、第1開口部及び第2開口部を開放する方向へ前記インナロータを付勢する付勢手段と、
    前記第1開口部及び前記第2開口部が閉塞された状態で前記インナロータをロックするロック手段と、
    を有することを特徴とするディスクカートリッジ。
  2. 前記ロック手段のロック状態を解除し、前記第1開口部及び前記第2開口部が開放される瞬間のみ、前記インナロータが付勢されることを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッジ。
  3. 前記付勢手段が前記ケースの周壁に形成されたストッパーに設けられ、前記インナロータの外周面から突設された突起部が前記付勢手段に当接することを特徴とする請求項1又は2に記載のディスクカートリッジ。
  4. 前記付勢手段が弾性体であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のディスクカートリッジ。
  5. 前記弾性体が接着剤又は両面テープで取り付けられたことを特徴とする請求項4に記載のディスクカートリッジ。
  6. 前記ストッパーに前記弾性体が嵌合可能な凹部が凹設され、前記弾性体が前記凹部内へ嵌め込まれたことを特徴とする請求項4に記載のディスクカートリッジ。
  7. 前記弾性体がポリウレタン発泡部材、ゴム部材、スプリング部材の何れかであることを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載のディスクカートリッジ。
  8. 前記スプリング部材が、
    前記ストッパーに設けられた収容部に配設され、一端部が前記収容部の奥壁に当接されたコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングの他端部に設けられ、前記収容部から抜け止めされた状態で先端部が露出し、前記先端部に前記インナロータの突起部が当接可能なピンと、
    で構成されたことを特徴とする請求項7に記載のディスクカートリッジ。
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