JP2003085929A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2003085929A
JP2003085929A JP2001279126A JP2001279126A JP2003085929A JP 2003085929 A JP2003085929 A JP 2003085929A JP 2001279126 A JP2001279126 A JP 2001279126A JP 2001279126 A JP2001279126 A JP 2001279126A JP 2003085929 A JP2003085929 A JP 2003085929A
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shutter member
disk
opening
plate portion
hole
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JP2001279126A
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Jiyunichi Nakamigawa
順一 中三川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 開閉機構が簡略化され、開口の大きさが変更
されても容易に対応できるシャッター部材を備えたディ
スクカートリッジの提供を課題とする。 【解決手段】 円盤状のディスクメディア20を回転可
能に収容するケース30と、前記ケース30の少なくと
も片面に形成された前記ディスクメディアへのアクセス
用の開口14と、前記ディスクメディア20の同心円上
に前記ケース30に穿設されたガイド孔46と、前記開
口を開閉するシャッター部材80と、前記シャッター部
材80から突設され、前記ガイド孔46に沿って移動可
能な操作部材と、を備えたディスクカートリッジとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等の
記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容し、塵埃等の侵入を防止するディス
クカートリッジに関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、可搬性を有するコンピューター
用の記録再生媒体として光ディスクや光磁気ディスク等
の円盤状のディスクメディアが用いられている。このよ
うなディスクメディアは、記録又は再生を行う際には、
ドライブ装置に装填された状態で回転されつつ記録面へ
レーザー光が照射されることで、記録面の色素層分解に
よるピット形成や相変化、磁化等によって情報の記録が
なされ、又はレーザー光の反射率や偏光角の相違に基づ
いて記録された情報の再生が行われるようになってい
る。 【0003】また、このようなディスクメディアでは、
記録容量を高めるために記録面へ照射するレーザー光の
波長を短くすることが提案されている。この短波長のレ
ーザー光(例えば、青紫色レーザー)を用いて情報の記
録又は再生を行う場合、ディスクメディアの記録面を保
護するカバー層によるレーザー光の減衰を抑制するため
に、このカバー層の厚みを薄くする必要がある。このよ
うにカバー層の厚みを薄くすると、カバー層の表面(外
部への露出面)におけるレーザー光の口径が小さくな
り、カバー層表面に付着する塵埃等の影響を無視できな
くなる。 【0004】このため、ディスクメディアをケース内に
収容してディスクメディアへの塵埃等の付着を防止する
ディスクカートリッジが採用されている。このようなデ
ィスクカートリッジは、ディスクメディアの中心部に設
けられたセンターホール部(センターコア部、センター
孔)及び記録面(カバー層)の一部を外部に露出させる
ための開口と、この開口を開閉するシャッター部材とを
備えて構成されている。 【0005】これにより、ディスクカートリッジでは、
通常はシャッター部材により開口を閉塞することでディ
スクカートリッジ内への塵埃等の侵入、即ちディスクメ
ディアへの塵埃等の付着を防止し、ドライブ装置への装
填に伴って開口を開放することで、センターコア部の回
転スピンドル軸による保持及び記録面へのレーザーヘッ
ドの近接(レーザー光の照射)が可能とされている。 【0006】このようなディスクカートリッジは、例え
ば図8で示すように、上シェル114と下シェル112
との接合により形成されたケース内に円盤状のディスク
メディア110が回転可能に収容され、下シェル112
に設けられたディスクメディア110へのアクセス用の
開口120を開閉する一対のシャッター部材122、1
24が下シェル112の外側に設けられるとともに、そ
のシャッター部材122、124を下シェル112との
間で移動可能に収容する被覆板部116が設けられて構
成されている。なお、この被覆板部116にもディスク
メディア110へのアクセス用の開口118が形成され
ている。 【0007】そして、ディスクメディア110の不使用
時には、一対のシャッター部材122、124の端面1
22A、124Aを互いに突き当てて開口118、12
0を閉塞し、ディスクメディア110の使用時には、一
対のシャッター部材122、124の端面122A、1
24Aを互いに離間する方向へ移動させて開口118、
120を開放するようになっている。 【0008】すなわち、一方のシャッター部材(以下、
第1シャッター部材という)122を下シェル112の
円筒壁108に沿って矢印E方向へ移動させると、第1
シャッター部材122に設けられている小板状の押圧片
126が他方のシャッター部材(以下、第2シャッター
部材という)124に設けられている小板状の被押圧片
128を押圧して、第2シャッター部材124を回動軸
106を中心として矢印F方向へ移動させるようになっ
ており、それによって、第1シャッター部材122及び
第2シャッター部材124が互いに突き当てられた端面
122A、124Aを離間させつつ移動して、開口11
8、120を開放するようになっている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】このような構成のディ
スクカートリッジは、前端部が円弧状に湾曲されて構成
され、シャッター部材もそれに合わせて円弧状に形成さ
れている。したがって、その開閉動作が複雑になり、上
シェルや下シェル、及びシャッター部材に成形上の誤差
等があった場合には、そのシャッター部材に動作不良が
起きるおそれがある。しかも、その開閉動作に必要な領
域の制限を受けるため、開口を更に大きくしたい場合、
シャッター部材が邪魔になって大きく開放することがで
きない。 【0010】そこで、本発明は、動作不良が起きないよ
うに開閉機構が簡略化され、開口の大きさが変更されて
も容易に対応できるシャッター部材を備えたディスクカ
ートリッジを得ることを目的とするものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載のディスクカートリ
ッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容す
るケースと、前記ケースの少なくとも片面に形成された
前記ディスクメディアへのアクセス用の開口と、前記デ
ィスクメディアの同心円上に前記ケースに穿設されたガ
イド孔と、前記開口を開閉するシャッター部材と、前記
シャッター部材から突設され、前記ガイド孔に沿って移
動可能な操作部材と、を備えたことを特徴としている。 【0012】このような構成にすると、シャッター部材
の開閉機構を簡略化でき、単純な動作で開口を開閉する
ことができる。したがって、シャッター部材に動作不良
等の問題は起きない。また、開口の大きさが変更されて
も、シャッター部材の回動方向の長さを適宜設計変更す
るだけで済むので、容易に対応することができる。 【0013】なお、内部に円盤状のディスクメディアを
回転可能に収容するケースは、上シェルと被覆板部との
接合により形成されるのが望ましく、その内部にディス
クメディアを収容する円筒壁を備えた下シェルが設けら
れるのが望ましい。そして、シャッター部材は、被覆板
部と下シェルとの間で移動可能に収容されるのが望まし
い。このように、ディスクメディアとシャッター部材と
の間に下シェルが設けられていると、被覆板部に穿設さ
れるガイド孔からの塵埃等の侵入を常に防止することが
できるので、シャッター部材の回動方向の長さをガイド
孔の長さによらずに設定できる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ディスクカートリッジを図1乃至図7に示す実施例を基
に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、ディスクカー
トリッジのドライブ装置への装填(挿入)方向を前方向
(FR)とし、それを基準に後方向(RE)、上方向
(UP)、下方向(LO)、左方向(LE)、右方向
(RI)として説明をする。 【0015】図1で示すように、ディスクカートリッジ
10は、全体として扁平ケース状に形成されており、内
部には情報記録再生媒体としての円盤状のディスクメデ
ィア20が収容されている。そして、前端部10Aが円
弧状に湾曲されるとともに、後端部10Bが左右隅角部
を切り欠かれた多角形状とされ、前後長が左右長に対し
て若干大きく形成されている。これにより、ディスクカ
ートリッジ10は、ドライブ装置(図示省略)への装填
方向が外観から容易に認識可能とされるとともに、誤っ
た方向からのドライブ装置への装填が許容されない構成
となっている。 【0016】また、ディスクカートリッジ10の左右の
側面にはそれぞれ第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝
12Bが設けられており、ドライブ装置への装填時の案
内用とされている。なお、第1ガイド溝12Aには、後
述するロック解除レバー94が突出している。そして、
ディスクカートリッジ10の下面の後端部10B近傍に
は、2つの位置規制用孔16が設けられており、ドライ
ブ装置内におけるディスクカートリッジ10の位置規制
(検出)用とされている。 【0017】更に、ディスクカートリッジ10の下面中
央部から前端部10Aの前壁部の左右方向中央部にかけ
て開口14が設けられており、ディスクメディア20使
用時におけるディスクメディア20へのアクセス用とさ
れている。すなわち、ディスクメディア20の使用時に
は、この開口14からドライブ装置の回転スピンドル軸
及び記録再生ヘッド(例えば、レーザーヘッド)が挿
入、近接される構成であり、ディスクメディア20の不
使用時には、この開口14がディスクカートリッジ10
内に収容されたシャッター部材80により閉塞される。 【0018】このような構成のディスクカートリッジ1
0は、第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bにお
いてドライブ装置に案内されつつ前方(矢印FR方向)
からそのドライブ装置へ装填される。そして、これに伴
い、開口14が開放されるとともに、位置規制用孔16
によってドライブ装置に位置検出及び位置決めされた状
態になり、ドライブ装置内でディスクメディア20への
情報の記録やディスクメディア20に記録された情報の
再生が行われる。 【0019】更に、このディスクカートリッジ10の詳
細構成を説明すると、図2、図3の分解斜視図で示すよ
うに、ディスクカートリッジ10は、ディスクメディア
20を備えている。ディスクメディア20は、中心部に
センター孔22を有する円盤状に形成され、その下面に
形成された記録面がカバー層にて被覆保護されている。
このディスクメディア20のセンター孔22には、環状
のセンターコア部24が接着等により取り付けられてお
り、このセンターコア部24は、ドライブ装置の回転ス
ピンドル軸の先端部に係合保持又は吸着保持される。 【0020】ディスクメディア20はケース30内に収
容されており、そのケース30は、被覆板部としての下
面板部36と上シェルとしての上面板部34との接合に
より形成されている。そして、下シェルとしてのベース
板部32がそのケース30内に保持されるようになって
おり、ベース板部32と上面板部34との間にディスク
メディア20が収容され、ベース板部32と下面板部3
6との間にシャッター部材80が収容される。 【0021】ベース板部32は、前部が半円状に形成さ
れるとともに、後部が残余の半円部分に外接する略矩形
状に形成された薄板より成り、このベース板部32の前
方の半円部分と後方の半円部分の周縁には円筒壁42が
上方へ向けて所定高さ立設されている。なお、この円筒
壁42の内径は、ディスクメディア20の外径より若干
大径とされている。また、ベース板部32の後端両角部
には、後述する上面板部34に立設された円筒状突起6
4が挿通される透孔62がそれぞれ穿設されている。 【0022】また、ベース板部32には、ディスクカー
トリッジ10の開口14を構成する開口40が形成され
ている。この開口40は、ディスクメディア20のセン
ターコア部24の外径より大径とされた円形状のハブ孔
40Aと、ベース板部32の半円部分の半径方向に沿っ
て左右対称にその外周前端部へ至るとともに円筒壁42
をも切り欠いた略矩形状の記録再生ヘッド用窓部40B
とが連設されて構成されている。なお、ハブ孔40Aと
記録再生ヘッド用窓部40Bは連設して構成するものに
限定されるものではなく、別個に形成されていてもよ
い。 【0023】また、ベース板部32のハブ孔40A周縁
には、リブ60が上方向に向かって突設され、円筒壁4
2の内側に収容されたディスクメディア20のセンター
コア部24が、ハブ孔40A内に挿入された状態でリブ
60上に載置されることにより、ディスクメディア20
のベース板部32上面32Aへの接触が防止されてい
る。 【0024】ベース板部32の上方を被覆する上面板部
34は、矩形状平板の前端部が円弧状に湾曲されるとと
もに、後端部が左右隅角部を切り欠かれて多角形状とさ
れた平板部38を備えている。平板部38の前後長は左
右長に対して若干大きくされ、この平板部38の下面3
8Aの中央部には、ベース板部32のリブ60と対応す
る環状突起66が設けられており、ディスクメディア2
0の下面38Aへの接触が防止されている。また、平板
部38の下面38Aには、ベース板部32の円筒壁42
と対応する環状溝68が形成されている。この環状溝6
8は、全体として円筒壁42を挿入可能に形成されると
ともに、略左半分が若干幅広に形成されて、後述するシ
ャッター部材80の円弧状ガイド壁部82が挿入可能に
なっている。 【0025】更に、平板部38の外周には、ディスクカ
ートリッジ10の全厚さに対応した高さの前壁72、左
壁74、右壁76、後壁78が下方へ向けて立設されて
おり、前壁72、左壁74、右壁78の内側には内壁7
0が設けられている。そして、この内壁70の下端面
が、前壁72、左壁74、右壁76、後壁78に嵌合さ
れる下面板部36の上面との当接面とされている。ま
た、前壁72は、平板部38前端の湾曲形状に対応して
湾曲しており、ディスクカートリッジ10の前端部10
Aを構成している。そして、後壁78がディスクカート
リッジ10の後端部10Bを構成している。 【0026】前壁72の中央部には下方が所定長さ開口
して切り欠かれた矩形状の窓部18が形成されている。
この窓部18は、その左右方向の幅がベース板部32の
記録再生ヘッド用窓部40Bの幅に対応しており、ディ
スクカートリッジ10の開口14の一部を構成するよう
になっている。また、その窓部18の右側方の前壁72
には、後述するシャッター部材80を、図4、図5で示
す底面視で反時計方向へ付勢するコイルばね88の一端
を嵌入させる突起26が突設されている。 【0027】また、左壁74及び右壁76の外面には、
その前後方向に沿ってそれぞれ第1ガイド溝12A及び
第2ガイド溝12Bが形成されている。第1ガイド溝1
2A内にはロック解除レバー孔54が設けられており、
ロック解除レバー孔54近傍の平板部38の下面38A
には、ロックレバー軸支用の軸孔56と、トーションば
ね98の一端保持用の保持孔58が設けられている。ま
た、平板部38の下面38Aにおいて、ベース板部32
の透孔62に対応する位置には、それに挿通させる円筒
状突起64が下方へ向けて立設されており、下面38A
の右側で、環状溝68の外側には、後述するコイルばね
88のガイド壁44(図4、図5参照)が立設されてい
る。 【0028】一方、ベース板部32の下方に配設される
下面板部36は、外形の形状が上面板部34の平板部3
8と略同形状の平板状に形成されており、その外周が平
板部38より若干小さくされている。そして、上面板部
34の円筒状突起64の外径に対応した透孔52がその
円筒状突起64に対応した位置に設けられている。した
がって、下面板部36は、その透孔52に上面板部34
の円筒状突起64が挿嵌されるとともに、その上面が上
面板部34の内壁70に当接した状態で、上面板部34
の前壁72、左壁74、右壁76、後壁78の内周面に
嵌合保持され、超音波溶着等の任意の接着手段によって
上面板部34に一体的に接合される。 【0029】なお、このとき、ベース板部32は、円筒
壁42が上面板部34の環状溝68内に挿入され、かつ
透孔62に円筒状突起64が挿通されて、ケース30内
に保持される。そして、その円筒状突起64の内部がデ
ィスクカートリッジ10の位置規制用孔16となる。ま
た、ベース板部32の下面32Bと下面板部36との間
には扁平空間が形成されるようになっており、その空間
がシャッター部材80の収容及び作動用になる。 【0030】また、下面板部36の左側の所定位置に
は、ディスクメディア20と同心円上になるような円弧
状ガイド孔46が所定長さ穿設され、そのガイド孔46
の外面側周縁部には、そのガイド孔46に沿って所定幅
及び所定深さの溝部48が形成されている。このガイド
孔46には後述するシャッター部材80のピン86が挿
通され、図示しないドライブ装置の係合部材がそのピン
86を押圧することにより、シャッター部材80を回動
させるようになっている。なお、溝部48を設けたの
は、ピン86を下面板部36より突出させなくても操作
できるようにするためであり、シャッター部材80が不
用意に回動されるのを防止するためである。 【0031】更に、下面板部36には、ベース板部32
の開口40と略同形状の開口50が開口40に対応する
位置に形成されている。すなわち、開口50は、ハブ孔
40Aに対応したハブ孔50Aと、記録再生ヘッド用窓
部40Bに対応した記録再生ヘッド用窓部50Bとで構
成されており、ディスクカートリッジ10の開口14を
構成するようになっている。そして、ベース板部32の
開口40と上面板部34の窓部18と下面板部36の開
口50とが連通して形成される開口14を閉塞又は開放
するシャッター機構がケース30内に設けられている。 【0032】シャッター機構はシャッター部材80を備
えている。このシャッター部材80は、樹脂材や金属板
等の薄平板より成り、平面視でベース板部32の円筒壁
42の外径と略同一の内径を有し、ハブ孔40A及びハ
ブ孔50Aと略同径の円弧状切欠部84を有する略扇型
形状に形成され、ベース板部32の記録再生ヘッド用窓
部40Bを閉塞するようになっている。そして、その厚
さはベース板部32の下面32Bから下面板部36の上
面までの高さより小さくされている。 【0033】また、シャッター部材80の周縁部には、
ベース板部32の円筒壁42の外周面に沿って摺動する
とともに、記録再生ヘッド用窓部40Bにおける円筒壁
42前部の切り欠き部分を閉塞する円弧状ガイド壁部8
2が上方へ向けて一体的に立設されており、円弧状ガイ
ド壁部82は、平面視で円筒壁42の外周に対応した円
弧状とされている。そして、この円弧状ガイド壁部82
の中途部には、小孔82Aが設けられており、後述する
ロック爪96の係合用とされている。 【0034】また、シャッター部材80の下面の所定位
置には、図示しないドライブ装置の係合部材によって操
作される略円柱状のピン86が突設されている。このピ
ン86は、円弧状ガイド壁部82がベース板部32の円
筒壁42と共に上面板部34の環状溝68内に挿入され
た状態で、シャッター部材80がベース板部32の下面
32Bと下面板部36の上面との間に配置されることに
より、下面板部36に穿設された円弧状ガイド孔46に
挿通されるようになっており、側面視で下面板部36か
ら突出しない程度の高さに形成されている。 【0035】また、シャッター部材80の後端部には圧
縮コイルばね88の他端を嵌入させるための突起28が
突設されており、シャッター部材80は、そのコイルば
ね88によって底面視反時計方向に回動するように付勢
されている。なお、コイルばね88はベース板部32の
円筒壁42の右側外周面に沿って配置されるようになっ
ており、窓部18を閉塞しないようになっている。ま
た、シャッター部材80は、ピン86がガイド孔46の
前端部に当接することにより、上記反時計方向への回動
が規制され、記録再生ヘッド用窓部40Bを好適に閉塞
するようになっている。 【0036】更に、シャッター機構はシャッター部材8
0の回動を規制するためのロックレバー90を備えてい
る。このロックレバー90は、平面視で略「く」字状に
形成され、その中央部には上面板部34の軸孔56に回
動自在に支持される支軸92が設けられている。そし
て、そのロックレバー90の一端部はロック解除レバー
孔54から第1ガイド溝12A内に突出するロック解除
レバー94とされ、他端部は小孔82Aに係合可能なロ
ック爪96とされている。 【0037】また、ロックレバー90の支軸92にはト
ーションばね98の一端部が係止されており、このトー
ションばね98の他端部は上面板部34の保持孔58に
挿入保持されている。これにより、ロックレバー90
は、トーションばね98によってロック爪96が小孔8
2Aに係合する方向へ常時付勢され、通常は開口14
(記録再生ヘッド用窓部40B)の閉塞状態を維持する
ようになっている。そして、ロック解除レバー94が後
方へ押圧されると、トーションばね98の付勢力に抗し
てロックレバー90が支軸92回りに回動され、ロック
爪96と小孔82Aとの係合状態が解除されるようにな
っている。 【0038】次に、このようなディスクカートリッジ1
0の作用について説明すると、ディスクメディア20の
不使用時には、開口14(記録再生ヘッド用窓部40
B)がシャッター部材80によって閉塞されている。こ
のとき、シャッター部材80は、ロックレバー90のロ
ック爪96が小孔82Aに係合されることにより、開口
14の開放方向の回動を規制され、上記の閉塞状態を維
持する。これにより、ディスクメディア20の不使用時
におけるディスクカートリッジ10内への塵埃の侵入、
即ちディスクメディア20の下面への塵埃の付着を抑止
する。 【0039】ディスクカートリッジ10を使用する際、
つまり、ディスクメディア20へ情報を記録する際やデ
ィスクメディア20に記録された情報を再生する際に
は、ドライブ装置へ装填する。ディスクカートリッジ1
0をドライブ装置へ装填する際には、その前端部10A
を先頭にしてドライブ装置の挿入口に挿入する。する
と、この挿入に伴って、ディスクカートリッジ10の第
1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bには、それぞ
れドライブ装置の案内凸部100が挿入される。 【0040】第1ガイド溝12Aに挿入された案内凸部
100は、ディスクカートリッジ10の更なる挿入に伴
って、第1ガイド溝12Aの後方へ向けて相対移動し、
第1ガイド溝12A内に位置するロック解除レバー94
に当接してこれを後方へ押圧する。ロック解除レバー9
4が後方へ押圧されると、ロックレバー90が支軸92
回りに回動し、ロック解除レバー94がロック解除レバ
ー孔54内へ後退されるとともに、ロック爪96と小孔
82Aとの係合状態が解除される。これにより、シャッ
ター部材80のロック状態が解除され、シャッター部材
80は回動可能となる。 【0041】ドライブ装置の案内凸部100が第1ガイ
ド溝12A内を更に後方へ相対移動すると、そのロック
解除状態を維持しながら、今度は図示しない係合部材
が、ガイド孔46から突出して溝部48内に位置するピ
ン86に係合し、そのピン86を後方へ向けて押圧す
る。すると、ロック状態が解除されたシャッター部材8
0がガイド孔46に沿ってディスクメディア20のセン
ター孔22(ハブ孔40A)を中心として回動する。す
なわち、このディスクカートリッジ10の後方への移動
に伴って、ピン86がガイド孔46内を後方に向かって
移動し、円弧状ガイド壁部82が円筒壁42の外周面に
沿って摺動しつつ回動する。 【0042】すると、図5で示すように、記録再生ヘッ
ド用窓部40Bが開放されるとともに窓部18も開放さ
れ、ディスクカートリッジ10の開口14が開放され
る。また、このディスクカートリッジ10は、ドライブ
装置の所定位置まで挿入されると、位置規制用孔16に
ドライブ装置の位置決め機構が挿入されて正確に位置決
めされる。そして、ハブ孔40Aから挿入された回転ス
ピンドル軸の先端部がディスクメディア20のセンター
コア部24を係合や吸着等により保持して回転させ、記
録再生ヘッド用窓部40Bから挿入された記録再生ヘッ
ドによって、ディスクメディア20の記録面に情報が記
録され、又は記録面に記録された情報が再生される。 【0043】ディスクカートリッジ10をドライブ装置
から排出する際には、位置決め機構を位置規制用孔16
から抜き出し、ドライブ装置により付与される排出方向
への押圧力等によって、後端部10Bを先頭にして移動
させる。この移動の際、ピン86にはドライブ装置の係
合部材による押圧力が作用しないので、シャッター部材
80は、ディスクカートリッジ10の排出方向への移動
に伴って、コイルばね88の付勢力により底面視反時計
方向へ回動する。 【0044】こうして、シャッター部材80が初期位置
に復帰することにより、ディスクカートリッジ10の開
口14(記録再生ヘッド用窓部40B)が閉塞される。
このとき、ガイド孔46の前端部にピン86が当接する
ことにより、シャッター部材80のコイルばね88の付
勢力によるそれ以上の回動が阻止される。 【0045】ディスクカートリッジ10が更に排出方向
へ移動されて、案内凸部100が第1ガイド溝12Aの
ロック解除レバー孔54より前方まで移動されると、ト
ーションばね98の付勢力によってロックレバー90が
回動し、ロック解除レバー94が第1ガイド溝12A内
に突出するとともに、ロック爪96がシャッター部材8
0の小孔82Aに係合する。これにより、ディスクカー
トリッジ10は、ドライブ装置への装填前の状態に復帰
し、シャッター部材80の回動が阻止されて開口14
(記録再生ヘッド用窓部40B)の閉塞状態が維持され
る。 【0046】以上、説明したように、本発明に係るディ
スクカートリッジ10のシャッター部材80は、ガイド
孔46に沿ってピン86が移動する(円筒壁42の外周
面に沿って摺動しつつディスクメディアのセンター孔2
2を中心に回動する)だけで、開口14(記録再生ヘッ
ド用窓部40B)を開閉することが可能になるため、従
来のシャッター部材よりも開閉機構が簡略になる。した
がって、シャッター部材80に動作不良等の不具合は起
きない。 【0047】また、ベース板部32を備えていることに
より、塵埃等がガイド孔46からディスクメディア20
へ侵入しないので、ガイド孔46の長さによらずに、シ
ャッター部材80の回動方向の長さを適宜設計変更する
ことが可能となる。例えば図6で示すように、開口14
(記録再生ヘッド用窓部40B)の大きさを大きくなる
ように設計変更した場合には、それを閉塞可能な大きさ
にシャッター部材80の回動方向の長さを設計変更する
ことができるので、開口14(記録再生ヘッド用窓部4
0B)の設計変更に容易に対応することができる。な
お、ガイド孔46及び溝部48の長さ又はピン86の取
付位置等も必要に応じて適宜設計変更すればよい。 【0048】また、ベース板部32を省略してディスク
カートリッジ10を構成することも可能であるが、この
場合には、開口14閉塞時においてガイド孔46からの
塵埃等の侵入を防止するために、シャッター部材80の
大きさを、そのガイド孔46を完全に閉塞できる大きさ
に形成する必要がある。すなわち、図7で示すように、
上面板部34の下面38Aに円筒壁42に相当する円筒
壁43を立設するとともに、シャッター部材80の回動
方向の長さを延長するか、又はそのシャッター部材80
の後端に、ガイド孔46を完全に覆うことができるよう
な形状(例えば、図示のような三角形状)の被覆部80
Aを一体に連設し、ガイド孔46からの塵埃等の侵入を
防止する必要がある。 【0049】しかして、シャッター部材80とディスク
メディア20との接触を防ぐ意味でも、ベース板部32
は設けた方が好ましい。なお、上記実施例では、ハブ孔
40Aが開放された状態のままになっているが、ハブ孔
40Aには別途シャッター部材が設けられるか、又は本
出願人が先に出願した特願2001−97528に開示
されているカバー部材等が設けられて、不使用時におい
て常に閉塞されることは言うまでもない。 【0050】 【発明の効果】以上、本発明によれば、シャッター部材
の開閉機構を簡略化することができ、単純な動作で開口
を開閉することができる。したがって、シャッター部材
に動作不良等の不具合は発生しない。また、開口の大き
さが変更されても、シャッター部材の回動方向の長さを
適宜設計変更するだけで済むので、容易に対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】(A)本発明に係るディスクカートリッジを斜
め前上方より見た斜視図 (B)本発明に係るディスクカートリッジを斜め前下方
より見た斜視図 【図2】本発明に係るディスクカートリッジを上方より
見た分解斜視図 【図3】本発明に係るディスクカートリッジを下方より
見た分解斜視図 【図4】本発明に係るディスクカートリッジの開口閉塞
状態における全体構成を示し、下面板部を取り外すとと
もに一部を切り欠いた底面図 【図5】本発明に係るディスクカートリッジの開口開放
状態を示す図4に対応した図 【図6】本発明に係る別実施例ディスクカートリッジの
開口閉塞状態における全体構成を示し、下面板部を取り
外すとともに一部を切り欠いた底面図 【図7】本発明に係る別実施例ディスクカートリッジの
開口閉塞状態における全体構成を示し、下面板部を取り
外すとともに一部を切り欠いた底面図 【図8】従来のディスクカートリッジを上方より見た分
解斜視図 【符号の説明】 10 ディスクカートリッジ 14 開口 20 ディスクメディア 30 ケース 46 ガイド孔 48 溝部 80 シャッター部材 82 円弧状ガイド壁部 86 ピン(操作部材)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容するケースと、 前記ケースの少なくとも片面に形成された前記ディスク
    メディアへのアクセス用の開口と、 前記ディスクメディアの同心円上に前記ケースに穿設さ
    れたガイド孔と、 前記開口を開閉するシャッター部材と、 前記シャッター部材から突設され、前記ガイド孔に沿っ
    て移動可能な操作部材と、を備えたことを特徴とするデ
    ィスクカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005078719A1 (ja) * 2004-02-18 2005-08-25 Sony Corporation 記録媒体ドライブ装置、当該記録媒体ドライブ装置を備えた電子機器、および記録媒体カートリッジ

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