JP4682778B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ Download PDF

Info

Publication number
JP4682778B2
JP4682778B2 JP2005285159A JP2005285159A JP4682778B2 JP 4682778 B2 JP4682778 B2 JP 4682778B2 JP 2005285159 A JP2005285159 A JP 2005285159A JP 2005285159 A JP2005285159 A JP 2005285159A JP 4682778 B2 JP4682778 B2 JP 4682778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
recordable
erroneous erasure
recess
cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005285159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007095206A (ja
Inventor
大樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2005285159A priority Critical patent/JP4682778B2/ja
Publication of JP2007095206A publication Critical patent/JP2007095206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4682778B2 publication Critical patent/JP4682778B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

本発明は、誤消去防止機構の操作性を改善したディスクカートリッジに関する。
ディスク状記録媒体として、音声データ、映像データ、コンピュータの処理データ等のデータの記録及び再生が可能な追記型又は書換型の光ディスク、更には、このようなデータが記録された再生専用の光ディスク等を記録媒体に用いるディスクカートリッジには、特許文献1に示すものがある。この特許文献1のディスクカートリッジの光ディスクは、記録可能な光ディスクであり、このため、情報信号の誤消去を防止する誤消去防止機構が背面側コーナ部に設けられている。
図24に示すように、誤消去防止機構101は、光ディスクを収納するカートリッジ本体100内の背面100a側コーナ部の立ち上がり周壁102aで囲まれた配設部102に設けられ、この配設部102に誤消去防止部材103がスライド可能に取り付けられてなる。配設部102は、カートリッジ本体の底面に図示しないが記録及び/又は再生装置側の検出器が開口の有無をする検出孔が設けられると共に、カートリッジ本体の背面に、誤消去防止部材103をスライド操作するための操作孔104が形成されている。また、この配設部102は、誤消去防止部材103の移動方向に沿ってガイド片105が形成されていると共に、ガイド片105と平行な立ち上がり周壁102aの一部がガイド壁面106となっている。ガイド壁面106には、誤消去防止部材103を記録可能位置に保持するための記録可用係合凹部107と誤消去防止部材103を記録不可位置に保持するための記録不可用係合凹部108とが形成されている。
このような配設部102に配設される誤消去防止部材103は、図25に示すように、基体部111を有している。この基体部111には、配設部102のガイド片105に係合するガイド溝112が形成されている。また、この基体部111には、配設部102の操作孔104より外部の臨まされる操作片113が形成されている。また、基体部111には、配設部102のガイド壁面106と摺接する部分に、弾性係合片114が形成されている。この弾性係合片114には、先端部に、記録可用係合凹部107と記録不可用係合凹部108とに選択的に係合される係合突部115が形成されている。
誤消去防止部材103がカートリッジ本体100の配設部102に配設され、記録可位置にある状態を図26に示す。図26に示すように、誤消去防止部材103の弾性係合片114の係合突部115は、配設部102のガイド壁面106の記録可用係合凹部107に係合した状態にある。そして、誤消去防止部材103は、操作孔104より外部に臨まされた操作片113が操作されて図26中矢印X方向にスライドされると、弾性係合片114は、弾性変位して、一端、記録可用係合凹部107と記録不可用係合凹部108との間に乗り上がり、次いで、図27に示すように、記録不可用係合凹部108に係合する。これによって、誤消去防止部材103は、記録不可位置に保持されることになる。また、記録不可位置から記録可位置にスライドさせるには、図27中反矢印X方向に誤消去防止部材103をスライドさせることによって、記録不可用係合凹部108から記録可用係合凹部107に係合突部115を移動させる。
かくして、特許文献1のディスクカートリッジは、記録可能状態と記録不可状態とを切り換えることができる。
ところで、誤消去防止部材103を記録可位置から記録不可位置にスライド操作するときと記録不可位置から記録可位置にスライド操作するときの操作力を比較したとき、両者で操作力が異なってしまう。図26に示すように、誤消去防止部材103を記録可位置から記録不可位置にスライド操作するとき、弾性係合片114は、記録可用係合凹部107を乗り越える必要があるが、この際に、弾性係合片114は、記録可用係合凹部107に対して突っ張り力が発生してしまう。このため、記録不可位置から記録可位置にスライド操作するときより誤消去防止部材103の操作力が大きくなってしまう。このため、ユーザの操作感が不安定になってしまう。
また、図27に示すように、誤消去防止部材103を記録不可位置から記録可位置にスライド操作するときの操作力は、記録可位置から記録不可位置にスライド操作するときより操作力が小さく済む。したがって、落下時の衝撃等ユーザが気付かないうちに誤消去防止部材103が記録不可位置から記録可位置にスライドし、記録可能状態になり、誤って情報信号を消去してしまうおそれもある。このような状態を防止するため、記録不可位置から記録可位置にスライドする際の操作力を高める方向に設計すると、これに伴って、記録可位置から記録不可位置にスライド操作する際の操作力が大きくなり過ぎてしまい、使い勝手を悪化させてしまう。
以上のことからしても、誤消去防止部材103を記録可位置から記録不可位置にスライド操作する際の操作力と記録不可位置から記録可位置にスライド操作する際の操作力を等しくすることは、極めて重要である。
特開2003−109356号公報
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、誤消去防止部材の操作性の向上を図ることができる誤消去防止機構を備えたディスクカートリッジを提供することにある。
また、本発明の目的は、知らず知らずのうちの記録可状態と記録不可状態とが切り替わってしまうことを防止し、操作性の向上を図ることができるディスクカートリッジを提供することにある。
本発明に係るディスクカートリッジは、情報信号の記録可能なディスクを回転可能に収納するカートリッジ本体と、上記ディスクに対する情報信号の誤消去を防止する誤消去防止機構とを備える。上記誤消去防止機構は、上記カートリッジ本体内の配設部にスライド可能に配設される誤消去防止部材と、上記配設部に形成される検出孔と、上記配設部の上記検出孔と異なる面に形成される操作孔とを有する。上記配設部には、上記誤消去防止部材のスライド方向に沿って形成されたガイド壁が形成されている。上記誤消去防止部材は、上記検出孔の一部を閉塞する検出部と上記操作孔より外部に臨まされる操作片とが形成された基体部と、基端部を上記スライド方向の一方の側として上記ガイド壁に略平行に上記基体部に形成され、先端側に第1の係合突部が形成された第1の弾性係合片と、基端部を上記スライド方向の他方の側として上記ガイド壁に略平行に上記基体部に形成され、先端側に第2の係合突部が形成された第2の弾性係合片とを有し、上記配設部に上記第1の弾性係合片と上記第2の弾性係合片とで上記ガイド壁を挟み込むように配設される。上記ガイド壁には、上記第1の弾性係合片側の面に、上記第1の係合突部と係脱する上記誤消去防止部材を記録可の位置に保持する第1の記録可用係合凹部と上記誤消去防止部材を記録不可位置に保持する第1の記録不可用係合凹部とが並んで形成され、上記第2の弾性係合片側の面に、上記第2の係合突部と係脱する上記誤消去防止部材を記録可の位置に保持する第2の記録可用係合凹部と上記誤消去防止部材を記録不可位置に保持する第2の記録不可用係合凹部とが並んで形成されている。上記第1及び第2の弾性係合片は、上記第1及び第2の係合突部が上記ガイド壁の各面に形成された上記第1及び第2の記録可用係合凹部と上記第1及び第2の記録不可用係合凹部との間を乗り上げるように弾性変位し、上記第1及び第2の記録可用係合凹部と上記第1及び第2の記録不可用係合凹部の何れかに係合する。上記第1の記録可用係合凹部と上記第1の記録不可用係合凹部、上記第2の記録可用係合凹部と上記第2の記録不可用係合凹部のそれぞれは、互いに向き合う側が反対側よりなだらかな傾斜面又は曲面で形成されている。
本発明によれば、第1の弾性係合片と第2の弾性係合片とが配設部のガイド壁を挟んで逆向きとなるように設けている。したがって、第1及び第2の係合突部は、第1及び第2の記録可用係合凹部、第1及び第2の記録不可用係合凹部の何れかから移動先の係合凹部に向かって乗り上げるとき、必ず一カ所で突っ張り力を発生させる。これにより、誤消去防止機構は、誤消去防止部材を何れの方向にスライド操作するときであっても、操作力を同じにすることができ、操作性の向上を図ることができる。また、第1の記録可用係合凹部と第1の記録不可用係合凹部、第2の記録可用係合凹部と第2の記録不可用係合凹部のそれぞれは、互いに向き合う側が反対側よりなだらかな傾斜面又は曲面で形成されているので、滑らかに誤消去防止部材をスライド操作することができる。
以下、本発明が適用されたカートリッジについて、図面を参照して説明する。図1乃至図3に示すように、本発明を適用したディスクカートリッジ1は、記録媒体となる光ディスク3をカートリッジ本体2内に回転可能してなるものであって、具体的に、カートリッジ本体2の内部に、光ディスク3を回転可能に収納するインナーロータ4と一対のシャッタ部材5a,5bとを収納している。
このディスクカートリッジ1に収納された光ディスク3は、図2に示すように、例えばCDやDVDと同じ直径を12cmとなし、中心部に、記録再生装置側のディスク回転駆動機構が係合されるセンタ孔3bが形成されている。この光ディスク3は、光ビームが照射される信号記録面3a側に、合成樹脂製の基板の一方の面にランドとグルーブからなる所定パターンを形成し、この所定パターン上に光ビームを反射する反射層を設け、この反射層上に相変化材料、有機色素材料等からなる信号記録層を設け、この信号記録層上に光透過層を設け、光透過層側から光ビームを照射し、ランド及び/又はグルーブにデータを記録するようになっている。この光ディスク3では、記録及び/又は再生に当たって、波長が400nm程度の光ビームを用い、光ピックアップの対物レンズに、CDやDVDで用いる対物レンズより高開口数のものを用いることで、CDやDVDより高密度に、静止画データ、動画データ、楽曲データ、コンピュータで処理される処理データ等のデータを記録することができる。なお、ディスクとしては、この他に、光磁気ディスク、磁気ディスク等を用いても良い。
このディスクカートリッジ1は、図3に示すように、カートリッジ本体2の底面に、カートリッジ本体2の前面から背面に亘って記録及び/又は再生用の開口部が設けられており、記録再生装置の装着部に装着された際、カートリッジ本体2の前面側からと背面側からの両方から光ピックアップが進入し、2つの光ピックアップを用いて光ディスクの記録や再生を行うことができるようにし、情報信号の記録や読み出しを高速で行うことができるようにしている。
このようなディスクカートリッジ1のカートリッジ本体2は、図2に示すように、カートリッジ本体2は、上シェル6と、この上シェル6に突き合わされる2分割された下シェル7とにより構成されている。
カートリッジ本体2の上面を構成する上シェル6は、図4に示すように、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。この上シェル6は、全体略矩形状の主面の内、記録再生装置への挿入端側となる前面が略円弧形状とされている。また、この上シェル6には、カートリッジ本体2の側面をなす外周壁8が主面の外周縁部に沿って立設されている。外周壁8には、前面側の中央部に、記録再生装置側の第1の光ピックアップを進入させるための第1の前面側ピックアップ進入用凹部9aが形成されていると共に、背面側の中央部に、第2の光ピックアップを進入させるための第1の背面側ピックアップ進入用凹部9bが形成されている。
また、外周壁8の内周側には、光ディスク3を回転可能に収納するディスク収納部を構成する略円環状の内周壁11が立設されている。この内周壁11には、前面側の中央部に、後述する記録再生装置の第1の光ピックアップを進入させるための第2の前面側ピックアップ進入用凹部12a形成されていると共に、背面側の中央部に、第2の光ピックアップを進入させるための第2の背面側ピックアップ進入用凹部12bが形成されている。内周壁11は、インナーロータ4とで光ディスク3を収納するディスク収納部の側壁ともなる。また、内周壁11の外周側には、この内周壁11を囲むようにして更に立ち上がり壁が立設され、内周壁11とこの立ち上がり壁とで略円環状のガイド溝13が形成されている。このガイド溝13には、インナーロータ4が回動可能に係合される。
また、上シェル6には、各コーナ部近傍に、下シェル7を結合するための位置決めピン14が形成されており、これら位置決めピン14は、中心部に、ねじ止めするためのねじ孔が形成されている。
以上のように構成される上シェル6に結合される下シェル7は、図2、図3及び図5に示すように、2分割されたシェル半体7a,7bとを有し、各シェル半体7a,7bは、上シェル6に結合されることで、カートリッジ本体2の底面を構成する。なお、以下、シェル半体7a,7bをまとめて下シェル7ともいう。下シェル7は、上述した上シェル6と同様に、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。各シェル半体7a,7bは、上シェル6の前面側の略円弧形状に対応して前面側が略円弧をなしている。各シェル半体7a,7bは、カートリッジ本体の側面をなす外周壁21が主面の外周縁に沿って立設されている。更に、各コーナ部には、略円弧のコーナ壁24が立設されている。コーナ壁24は、シェル半体7a,7bが上シェル6に突き合わされたとき、上シェル6の内周壁11の外側に位置し、ディスク収納部への浸入を防止する。また、下シェル7の一方のシェル半体7aには、前面側のコーナ部に、ロック部材を回動可能に支持する支軸25が突設されている。
下シェル7には、上述した上シェル6の位置決めピン14にと嵌合される略円筒状の位置決め凹部22が突出形成されており、この位置決め凹部22の底面部には、止めねじが挿通される貫通孔が形成されている。上シェル6と下シェル7のシェル半体7a,7bとは、上シェル6側の外周壁8と下シェル7を構成するシェル半体7a,7bの外周壁21,21を突き合わせ、上シェル6側の位置決めピン14と下シェル7側の位置決め凹部22とを嵌合し、この位置決めピン14のねじ孔に位置決め凹部22の貫通孔を通して止めねじを螺合することによって結合され、カートリッジ本体2を構成する。そして、このカートリッジ本体2には、インナーロータ4が収納される。
かくして構成されたカートリッジ本体2の底面には、下シェル7を構成するシェル半体7a,7bとの間に、記録再生装置の第1及び第2の光ピックアップ並びに記録再生装置のディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブルが進入する記録及び/又は再生用の第1の開口部23が形成される。この第1の開口部23は、カートリッジ本体2の前面側が記録再生装置側の第1の光ピックアップが進入する開口部23aとなり、カートリッジ本体の背面側が第2の光ピックアップが進入する開口部23bとなり、開口部23aと開口部23bとの間のカートリッジ本体2の底面の略中央部がディスク回転駆動用の開口部23cとなる。すなわち、開口部23a,23bは、記録再生装置の第1及び第2の光ピックアップをカートリッジ本体2の内部に進入させるのに足る大きさに形成されており、回転駆動用の開口部23cは、記録再生装置のディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブルをカートリッジ本体2の内部へと進入させるのに足る大きさに形成されている。
また、カートリッジ本体2には、図2に示すように、下シェル7を構成する一方のシェル半体7aの前面側コーナ部に、ロック部材26が配設される。このロック部材26は、後述するインナーロータ4及び一対のシャッタ部材5a,5bがカートリッジ本体2の第1の開口部23を閉塞する閉塞位置にあるときに、インナーロータ4の回転をロックする。具体的に、ロック部材26は、下シェル7の一方のシェル半体7aの前面側コーナ部に立設された支軸25に回動可能に係合される軸孔27と、この軸孔27からカートリッジ本体2の一方側面部に向かって延長された操作片28と、この軸孔27からインナーロータ4側に延長されるロック片29とを有している。
操作片28の先端部には、図2及び図5に示すように、カートリッジ本体2の一方側面部に形成されたロック用開口部28bから外部に臨む操作突部28aが設けられている。また、ロック片29の先端部には、インナーロータ4のリング部41と摺接するロック突部29aが設けられている。
以上のようなロック部材26取り付けられる支軸25には、更に捻りコイルバネ等の付勢部材30が取り付けられ、ロック部材26は、この付勢部材30の一方のアームを外周壁21に係止され、他方のアームをロック部材26に係止させる。これによって、ロック突部29aは、インナーロータ4側に回動付勢され、ロック突部29aは、インナーロータ4の第2の係合凹部45に係合される。そして、このロック部材26は、操作片28の操作突部28aが押圧されることによって、付勢部材30の付勢力に抗してロック片29がインナーロータ4のリング部41から離間する方向に移動され、ロック突部29aは、第2の係合凹部45との係合状態が解除される。
また、図3に示すように、カートリッジ本体2の一方側面部には、ディスクカートリッジ1の記録再生装置への誤挿入を防止するためのガイド溝31が前面側から背面側に亘って形成されている。このガイド溝31の底面部には、前面側から順に、上述したロック部材26の操作突部28aを外部に臨ませるロック用開口部28bと、インナーロータ4の外周部の一部を外部に臨ませるロータ用開口部28cとが形成されている。
下シェル7の内面には、図2に示すように、後述するシャッタ部材5a,5bに長孔状に設けられたガイド孔53と係合するガイドピン32が略円柱状に突出形成されている。このガイドピン32は、インナーロータ4の回動に従ってシャッタ部材5a,5bが軸孔50a,50bを支点に回動したときに、ガイド孔53に沿って移動してシャッタ部材5a,5bを回動させる。
下シェル7が構成するカートリッジ本体2の下面には、図3に示すように、記録再生装置に装着した際の位置決めを行う複数の位置決め孔33a,33bが設けられている。一方の位置決め孔33aは、真円でロケーションホールとなり、他方の位置決め孔33bは、楕円でアライメントホールとなっている。また、カートリッジ本体2の前面側の一方のコーナ部側には、前面及び底面を開口した凹部34が設けられている。記録フォーマットを異にしながら外形形状を略同じくするディスクカートリッジとの識別部となる。勿論、凹部34は、記録再生装置への挿入時ガイドピンを係合させることによって挿入ガイド溝や位置決め溝として機能させることもできる。
以上のように構成されたカートリッジ本体2に収納されるインナーロータ4は、図6に示すように、ポリオキシメチレン(POM)等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。このインナーロータ4の主面部4aには、光ディスク3が信号記録面3aを対向させるようにして載置される。この主面部4aは、図7に示すように、カートリッジ本体2内に配設されたとき、上シェル6の内周壁11及び主面部とでディスク収納部を構成する。
このインナーロータ4は、図6に示すように、略円形状に形成されており、その外周縁部には、上述した上シェル6のガイド溝13に係合される略円環状のリング部41が形成されている。このインナーロータ4は、上シェル6のガイド溝13にリング部41が係合されることによって、カートリッジ本体2に対して回動可能に取り付けられる。
インナーロータ4には、図6に示すように、下シェル7に設けられた第1の開口部23と略同じ大きさの第2の開口部42が形成されている。第2の開口部42が設けられた領域のリング部41は、連結部41aによって連結されている。
また、リング部41の外周面には、インナーロータ4を回動させるためのギヤ部43が形成されている。このギヤ部43は、図8に示すように、インナーロータ4が下シェル7の第1の開口部23の閉塞位置にあるときに、上述したロータ用開口部28cの前面側から外部に臨む位置と、図9に示すインナーロータ4が下シェル7の第1の開口部23を開放した開放位置にあるときに、上述したロータ用開口部28cの背面側から外部に臨む位置との間の領域に亘って形成されている。
このギヤ部43の一方の側には、図6に示すように、記録再生装置側のシャッタ開放機構を構成するシャッタ開放部材の第1の係合突起が係合される第1の係合凹部44が形成され、ギヤ部43の他方の側には、シャッタ開放部材の第2の係合突起が係合される第2の係合凹部45が形成されている。これら係合凹部44,45は、ギヤ部43と共にロータ用開口部28cより外部に臨む。第1の係合凹部44は、ディスクカートリッジ1を記録再生装置に装填したとき、図8に示すように、最初にシャッタ開放部材の第1の係合突起が係合される。第2の係合凹部45は、後述するシャッタ部材5a,5bが閉塞位置にあるとき、図8に示すように、ロック部材26のロック突部29aが係合されると共に、シャッタ部材5a,5bが第1及び第2の開口部23,42の開放位置に移動したとき、図9に示すように、シャッタ開放部材の第2の係合突起が係合される。
また、リング部41の外周面には、インナーロータ4の回動量を規制するための一対の回動規制突部46a,46bが互いに所定の間隔を有して突出形成されている。一方、上シェル6には、回動規制突部46a,46bと当接される一対の規制部47a,47bが形成されている。図9に示すように、インナーロータ4が第1の開口部23を開放する方向に回転することによって、一方の回動規制突部46aが一方の規制部47aと当接し、インナーロータ4の更なる回転を規制する。
この方向のインナーロータ4の回転が規制されたとき、図9に示すように、インナーロータ4は、第1の開口部23の開放位置にあり、インナーロータ4の第2の開口部42とカートリッジ本体2の第1の開口部23とが略一致した状態となる。一方、図8に示すように、インナーロータ4が第1の開口部23を閉塞する方向に回転することによって、他の回動規制突部46bが他の規制部47bと当接し、インナーロータ4の更なる回転を規制する。この方向のインナーロータ4の回転が規制されたとき、インナーロータ4は、第1の開口部23の閉塞位置にあり、インナーロータ4の第2の開口部42がカートリッジ本体2の第1の開口部23に対して最も傾いた状態となる。
また、インナーロータ4には、図6に示すように、リング部41が突出する側とは反対側の主面に位置して、一対のシャッタ部材5a,5bをそれぞれ回動可能に支持する一対の支軸49a,49bが突出形成されている。この一対の支軸49a,49bは、インナーロータ4の中心部に対して点対称な位置、すなわち互いに180゜の位相差を有して配置されている。
このようなインナーロータ4に取り付けられる第2の開口部42を開閉する一対のシャッタ部材5a,5bは、図10乃至図12に示すように、互いに対称な形状をなし、インナーロータ4の一対の支軸49a,49bに、180゜の位相差を有して回動可能に取り付けられている。なお、一対のシャッタ部材5a,5bにおける同等な部分については、同一の符号を付して詳細は省略する。
このシャッタ部材5a,5bは、上述したインナーロータ4と同様に、ポリオキシメチレン(POM)等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。このシャッタ部材5a,5bは、略半円平板状に形成されており、基端部には、上述したインナーロータ4の支軸49a,49bに回動可能に係合される軸孔50a,50bが形成されている。
また、図10乃至図12に示すように、一対のシャッタ部材5a,5bの突き合わせ面となる弦線部分には、中央部から基端部に向かって第1の係合部51と、中心部から先端部に向かって第2の係合部52とが形成されている。この内、第1の係合部51は、下シェル7側が傾斜面とされており、第2の係合部52は、上シェル6側が傾斜面とされている。一対のシャッタ部材5a,5bは、図11及び図12に示すように、インナーロータ4の支軸49a,49bを中心として、互いに近接離間する方向に回動されることによって、一方のシャッタ部材5aの第1の係合部51と他方のシャッタ部材5bの第2の係合部52とが係合されると共に、他方のシャッタ部材5bの第1の係合部51と一方のシャッタ部材5aの第2の係合部52とが係合される。
また、シャッタ部材5a,5bには、図10乃至図12に示すように、下シェル7の内面に突出形成された後述する一対のガイドピン32とそれぞれ係合されるガイド孔53が形成されている。このガイド孔53は、シャッタ部材5a,5bが第2の開口部42の閉塞位置と開放位置との間で回動されるように、弧線部分の中途部から軸孔50a,50bに向かって所定の長さで形成されている。
以上のような構成のディスクカートリッジ1には、上述した構成の他に、図2に示すように、上シェル6の内面略中央部にクランピングプレート61が配設される。このクランピングプレート61は、記録再生装置のディスク回転駆動部を構成するディスクテーブルと共に光ディスク3を挟持し、取付リング61aによって上シェル6に取り付けられている。具体的に、クランピングプレート61は、取付リング61aと上シェル6の内面略中央部とで挟み込むようにし、取付リング61aを上シェル6の内面略中央部に溶着等によって取り付けられる。そして、光ディスク3は、センタ孔3bにディスクテーブルが係合し、更にディスクテーブルとクランピングプレート61とで挟持されることによりディスク収納部2a内で回転可能な状態となる。
なお、上シェル6に対する下シェル7のシェル半体7a,7bの固定方法としては、上述した止めねじ等の手段に限らず、接着剤、超音波溶着等を用いて上シェル6と下シェル7のシェル半体7a,7bとを接合一体化させることも可能である。
ところで、図2及び図3に示すように、カートリッジ本体2には、背面側の一方のコーナ部に、光ディスク3に記録した情報信号の誤消去を防止する誤消去防止機構70が設けられている。具体的に、この誤消去防止機構70は、図13及び図14に示すように、上シェル6の外周壁8とこの外周壁8に連続した立ち上がり周壁71で囲まれた領域に配設部72を有する。そして、この配設部72には、ユーザによってスライドされる誤消去防止部材73が配設される。配設部72は、図3、図15(A)及び図15(B)に示すように、下シェル半体7bに形成された検出孔74を有する。検出孔74は、長孔でなり、長軸方向が誤消去防止部材73のスライド方向となるように形成されている。また、配設部72は、上シェル6の外周壁8及び下シェル半体7bの外周壁21に跨るようにして略矩形の操作孔75が形成されている。
更に、配設部72には、誤消去防止部材73のスライド方向に沿ってガイド壁76が形成されている。ガイド壁76には、一方の面に、誤消去防止部材73を記録可能位置に保持するための第1の記録可用係合凹部77aと、誤消去防止部材73を記録不可位置に保持するための第1の記録不可用係合凹部77bとが誤消去防止部材73のスライド方向に並んで形成されている。また、ガイド壁76には、他方の面、第1の記録可用係合凹部77aと共に誤消去防止部材73を記録可能位置に保持するための第2の記録可用係合凹部78aと、第1の記録不可用係合凹部77bと共に誤消去防止部材73を記録不可位置に保持するための第2の記録不可用係合凹部78bとが誤消去防止部材73のスライド方向に並んで形成されている。ガイド壁76の一方の面の第1の記録可用係合凹部77aと他方の面の第2の記録可用係合凹部78aは、ガイド壁76を挟ん形成され、一方の面の第1の記録不可用係合凹部77bと他方の面の第2の記録不可用係合凹部78bもガイド壁76を挟ん形成されている。
このような配設部72に配設される誤消去防止部材73は、図14に示すように、基体部81を有している。この基体部81には、配設部72のガイド壁76に係合するガイド溝82が形成されている。また、この基体部81には、配設部72の操作孔75より外部の臨まされる操作片83が形成されている。この操作片83は、操作孔75を内側より閉塞するに足る大きさで略矩形をなしており、更に、スライド操作をし易くするための操作突起83aが形成されている。また、基体部81には、配設部72に形成された検出孔74の一部を閉塞する検出部84が形成されている。検出部84は、検出孔74が長円で形成されているのに対して真円で形成されており、検出孔74の一部を閉塞する。記録及び/又は再生装置側の検出機構は、機械的又は光学的に、検出孔74内の検出部84によって閉塞されている又は開放されている位置を検出することによって、ディスクカートリッジ1が記録可能状態であるか記録不可の状態にあるかを判断する。
更に、基体部81には、互いに平行に離間した第1の弾性係合片85及び第2の弾性係合片86が形成されている。第1及び第2の弾性係合片85,86は、基端部が誤消去防止部材73のスライド方向の反対側となるように形成されており、先端部に、第1及び第2の係合突部85a,86aが内側に向かって形成されている。
以上のように構成された誤消去防止部材73は、図15(A)及び図15(B)並びに図16(A)及び図16(B)に示すように、配設部72に、ガイド壁76を挟み込むようにして配設され、検出部84が検出孔74より外部に臨まされ、操作片83が操作孔75より外部に臨まされる。図15(A)及び図16(A)は、誤消去防止部材73が記録可能位置にある状態を示す。記録可能状態にあるとき、誤消去防止部材73は、配設部72の一方の側、すなわち図15(A)及び図16(A)中反矢印X方向にスライドした状態にあり、検出部84は、検出孔74の一方の側に位置し、操作片83の操作突起83aも、操作孔75の一方の側に位置している。また、このとき、第1及び第2の弾性係合片85,86は、第1及び第2の係合突部85a,85bがガイド壁76の第1及び第2の記録可用係合凹部77a,78aに係合した状態にあり、誤消去防止部材73は、記録可の状態に保持されている。
そして、誤消去防止部材73は、誤消去可能な状態から記録不可の状態に切り換えるため、操作孔75より外部に臨まされた操作片83が操作されて図15(A)及び図16(A)中矢印X方向にスライドされると、第1及び第2の弾性係合片85,86は、弾性変位して、一端、第1及び第2の係合突部85a,85bは、第1及び第2の記録可用係合凹部77a,78aと第1及び第2の記録不可用係合凹部77b,78bとの間に乗り上がり、次いで、図15(B)及び図16(B)に示すように、第1及び第2の記録不可用係合凹部77b,78bに係合する。これによって、誤消去防止部材73は、記録不可位置に保持されることになる。そして、記録不可の状態では、検出部84は、検出孔74の他方の側に位置し、操作片83の操作突起83aも、操作孔75の他方の側に位置する。更に、記録不可位置から記録可位置に誤消去防止部材73をスライドさせるには、図15(B)及び図16(B)中反矢印X方向に誤消去防止部材73をスライドさせることによって、第1及び第2の係合突部85a,85bは、第1及び第2の記録不可用係合凹部77b,78bから第1及び第2の記録可用係合凹部77a,78aに移動する。
以上のように構成された誤消去防止機構70では、第1の弾性係合片85と第2の弾性係合片86とがガイド壁76を挟んで逆向きに設けられている。したがって、第1及び第2の係合突部85a,85bの何れかは、第1及び第2の記録可用係合凹部77a,78a、第1及び第2の記録不可用係合凹部77b,78bの何れかを移動先に向かって乗り上がり、このとき必ず突っ張り力を発生させる。これにより、誤消去防止機構70では、誤消去防止部材73を何れの方向にスライド操作するときであっても、一カ所で突っ張り力を発生させることから、操作力を同じにすることができ、操作性の向上を図ることができる。また、記録可位置、記録不可位置の何れの位置においても、誤消去防止部材73は、2つの係合突部85a,86aが第1及び第2の記録可用係合凹部77a,77b又は第1及び第2の記録不可用係合凹部78a,78bに係合することから、各位置での保持力が大きくなり、落下等によって大きな衝撃が加わったときであっても、その衝撃によって、誤消去防止部材73がスライドしてしまうことを防止することができる。これにより、ユーザが誤って情報信号を消去してしまうことを防止することができる。
上述したような構成を有するディスクカートリッジ1が記録再生装置に装着される前には、図1、図3及び図17に示すような状態になっている。すなわち、一対のシャッタ部材5a,5bは、インナーロータ4の第2の係合凹部45にロック部材26のロック突部29aが係合され、第1の開口部23の閉塞位置にロックされている。このとき、インナーロータ4の第1の係合凹部44は、ロータ用開口部28cより外部に臨まされ、ロック部材26の操作突部28aは、ロック用開口部28bより外部に臨まされ、記録再生装置に装填されたとき、記録再生装置側のシャッタ開放機構がシャッタロックを解除し、一対のシャッタ部材5a,5bを回動操作することができるようになっている。この状態で、ディスクカートリッジ1は、記録再生装置に装填される。
ここで、記録再生装置には、インナーロータ4を回転し、シャッタ部材5a,5bを回動操作するシャッタ開放機構を構成するシャッタ開放部材90が設けられている。このシャッタ開放部材90は、図18に示すように、インナーロータ4のギヤ部43に噛合されるラック部91と、このラック部91の先端側に設けられた初期動作用の第1の係合突部92と、ラック部91の基端側に設けられたストッパ用の第2の係合突部93等を備えている。ラック部91は、ギヤ部43と略同数の歯を有している。第1の係合突部92は、ラック部91の先端側に設けられた第1の弾性片94の先端部に設けられ、第2の係合突部93は、ラック部91の他端側に設けられた第2の弾性片95の先端側に設けられ、インナーロータ4の係合凹部41,42に確実に係合できる。
ディスクカートリッジ1は、略円弧の前面を挿入端として、記録再生装置に挿入されると、先ず、シャッタ部材5a,5bの開放動作が開始する。すなわち、図19に示すように、シャッタ開放部材90は、ディスクカートリッジ1のガイド溝31に係合し、第1の係合突部92は、ガイド溝31に設けられているロック用開口部28bより外部に臨まされているロック部材26の操作突部28aを押圧する。これにより、ロック部材26は、支軸25を中心に回動し、ロック突部29aは、インナーロータ4の第2の係合凹部45との係合状態が解除される。この結果、インナーロータ4は、ロックが解除され、回転可能な状態となる。更に、シャッタ開放部材90がディスクカートリッジ1の前方に進むと、ラック部91がロック部材26の操作突部28aを押圧し続けることで、インナーロータ4のロック状態を解除した状態を保持する。
そして、第1の係合突部92は、図20に示すように、インナーロータ4のロータ用開口部28cより外部に臨まされている第1の係合凹部44に係合し、インナーロータ4を回動可能な状態にし、更にシャッタ開放部材90がディスクカートリッジ1の前方に進むことでインナーロータ4を回動する。そして、シャッタ開放部材90のラック部91は、ロータ用開口部28cより外部に臨まされているギヤ部43に噛合する。
更に、シャッタ開放部材90がディスクカートリッジ1の前方に進むと、インナーロータ4のギヤ部43にラック部91が噛合しているシャッタ開放部材90は、図21に示すように、インナーロータ4を回転する。これによって、インナーロータ4のガイドピン32にガイド孔53が係合され、支軸49a,49bに軸支されたシャッタ部材5a,5bは、支軸49a,49bを回動支点として、第1の開口部23,44を開放する方向に回動する。
シャッタ開放部材90のラック部91とインナーロータ4のギヤ部43との噛合状態が終了すると、図22に示すように、シャッタ部材5a,5bの回動動作が停止し、次いで、シャッタ開放部材90の第2の係合突部93は、インナーロータ4の第2の係合凹部45と係合する。これによって、シャッタ部材5a,5bは、第1の開口部23,44を完全に解放した状態が保持されることになる。
この後、第1の開口部23bからは、ディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブルが進入し、このディスクテーブルは、光ディスク3のセンタ孔3bに係合すると共にクランピングプレート61とで光ディスク3を回転可能にクランプする。また、装着部に装着されたディスクカートリッジ1の開放された第1の開口部23からは、前面側及び/又は背面側から光ピックアップが進入する。ここで、記録再生装置では、図15(A)及び図15(B)に示すように、誤消去防止部材73の検出部84の位置によって、誤消去防止機構70が記録可状態にあるか、記録不可状態にあるかを判断する。そして、光ディスク3は、ディスク回転駆動機構によって回転駆動され、信号記録面3aに光ピックアップから出射された光ビームが照射され、光ピックアップが信号記録面3aで反射された戻りの光ビームを検出することで、データの記録を行い、また、光ディスク3に記録されたデータの読み出しを行う。
一方、この記録再生装置からディスクカートリッジ1を排出する際は、例えば記録再生装置の操作部を構成する排出ボタンを操作する。これにより、ローディング機構が排出動作を行い、ディスクカートリッジ1は、排出され、上述したシャッタ開放部材90が相対的にディスクカートリッジ1より後退することになる。このシャッタ開放部材90が後退することによって、インナーロータ4及び一対のシャッタ部材5a,5bが上述したディスク挿入時とは逆の動作、すなわちインナーロータ4が他の方向に回転し、一対のシャッタ部材5a,5bがカートリッジ本体2の第1の開口部23を閉塞する。
以上のように構成されたディスクカートリッジ1では、図16(A)及び図16(B)に示すように、誤消去防止機構70を、第1の弾性係合片85と第2の弾性係合片86とがガイド壁76を挟んで逆向きとなるように設けている。したがって、第1及び第2の係合突部85a,85bの何れかは、第1及び第2の記録可用係合凹部77a,78a、第1及び第2の記録不可用係合凹部77b,78bの何れかを移動先に向かって乗り上げるとき、必ず突っ張り力を発生させる。これにより、誤消去防止機構70では、誤消去防止部材73を何れの方向にスライド操作するときであっても、操作力を同じにすることができ、操作性の向上を図ることができる。また、記録可位置、記録不可位置の何れの位置においても、誤消去防止部材73は、2つの係合突部85a,86aが第1及び第2の記録可用係合凹部77a,77b又は第1及び第2の記録不可用係合凹部78a,78bに係合することから、各位置での保持力が大きくなり、落下等によって大きな衝撃が加わったときであっても、その衝撃によって、誤消去防止部材73がスライドしてしまうことを防止することができる。これにより、ユーザが誤って情報信号を消去してしまうことを防止することができる。
図23は、誤消去防止機構70の上シェル6に形成された配設部72のガイド壁76の変形例である。図23に示すガイド壁76では、一方の面に形成された第1の記録可用係合凹部77aと第1の記録不可用係合凹部77bの互いに向き合う側が反対側に比べてなだらかな曲面又は傾斜面88a,88bで形成されていることを特徴とする。また、ガイド壁76の他方の面に形成された第2の記録可用係合凹部78aと第2の記録不可用係合凹部78bの互いに向き合う側が反対側に比べてなだらかな曲面又は傾斜面89a,89bで形成されていることを特徴とする。
ガイド壁76の一方の面の第1の記録可用係合凹部77aと第1の記録不可用係合凹部77bに形成されたなだらかな曲面又は傾斜面88a,88b及び他方の面の第2の記録可用係合凹部78aと第2の記録不可用係合凹部78bに形成されたなだらかな曲面又は傾斜面89a,89bは、共に、誤消去防止部材73をスライドする際に、第1の記録可用係合凹部77aと第1の記録不可用係合凹部77bの間及び第2の記録可用係合凹部78aと第2の記録不可用係合凹部78bの間に乗り上げる際に、第1及び第2の弾性係合片85,86の第1及び第2の係合突部85a,86aが最初に摺接する部分である。この例では、第1及び第2の係合突部85a,86aがスライド開始時に最初に摺接する部分を、なだらかな曲面又は傾斜面88a,88b,89a,89bとすることによって、何れの方向にスライド操作するときであっても、操作力を同じにしながら、滑らかに誤消去防止部材73をスライド操作することができる。
なお、以上の例では、下シェル7を2分割したディスクカートリッジ1を説明したが、本発明では、特許文献1のような2分割されていないディスクカートリッジや更にその他周知のディスクカートリッジにも適用することができる。
本発明を適用したディスクカートリッジを上シェル側から見た斜視図である。 上記ディスクカートリッジの分解斜視図である。 上記ディスクカートリッジを下シェル側から見た斜視図である。 上記ディスクカートリッジを構成する上シェルの内面側の平面図である。 上記ディスクカートリッジを構成する下シェルの内面側の平面図である。 上記ディスクカートリッジを構成するインナーロータの斜視図である。 上記ディスクカートリッジの断面図である。 上記インナーロータが下シェルの開口部を閉塞した状態を示す平面図である。 上記インナーロータが下シェルの開口部を開放した状態を示す平面図である。 一対のシャッタ部材の斜視図である。 上記インナーロータの開口部をシャッタ部が開放している状態を示す斜視図である。 上記インナーロータの開口部をシャッタ部が閉塞している状態を示す斜視図である。 誤消去防止機構の配設部を示す要部平面図である。 誤消去防止部材の平面図である。 誤消去防止機構の検出部の位置を示す要部平面図であり、(A)は、記録可位置を示し、(B)は、記録不可位置を示す。 誤消去防止機構の第1及び第2の弾性係合片の位置を示す要部平面図であり、(A)は、記録可位置を示し、(B)は、記録不可位置を示す。 上記シャッタ部が下シェルの開口部を閉塞している状態のカートリッジを示す平面図である。 記録再生装置のシャッタ開放部材の斜視図である。 上記シャッタ部の開放初期状態を示す平面図である。 上記シャッタ開放部材のラック部とインナーロータのギヤ部とが噛合する状態を示す平面図である。 上記シャッタ部が開口部を開放している途中の状態を示す平面図である。 上記シャッタ部が開口部を開放した状態を示す平面図である。 誤消去防止機構を構成するガイド壁の変形例であり、誤消去防止部材の記録可位置を示す要部平面図である。 従来のディスクカートリッジに用いられている誤消去防止機構の配設部の要部平面図である。 従来の誤消去防止機構に用いられる誤消去防止部材の平面図である。 従来の誤消去防止機構において、記録可位置にある誤消去防止部材を示す要部平面図である。 従来の誤消去防止機構において、記録不可位置にある誤消去防止部材を示す要部平面図である。
符号の説明
1 ディスクカートリッジ 2 カートリッジ本体、3 光ディスク、4 インナーロータ、5a,5b シャッタ部材、6 上シェル、7 下シェル、7a,7b シェル半体、8 外周壁、11 内周壁、13 ガイド溝、21 外周壁、32 ガイドピン、70 誤消去防止機構、71 立ち上がり周壁、72 配設部、73 誤消去防止部材、74 検出孔、75 操作孔、76 ガイド壁、77a 第1の記録可用係合凹部、77b 第1の記録不可用係合凹部、78a第2の記録可用係合凹部、78b 第2の記録不可用係合凹部、81 基体部、82 ガイド溝、83 操作片、83a 操作突起、84 検出部、85 第1の弾性係合片、85a 第1の係合突部、86 第2の弾性係合片、86a 第2の係合突部、88a,88b,89a,89b 曲面又は傾斜面

Claims (1)

  1. 情報信号の記録可能なディスクを回転可能に収納するカートリッジ本体と、
    上記ディスクに対する情報信号の誤消去を防止する誤消去防止機構とを備え、
    上記誤消去防止機構は、上記カートリッジ本体内の配設部にスライド可能に配設される誤消去防止部材と、上記配設部に形成される検出孔と、上記配設部の上記検出孔と異なる面に形成される操作孔とを有し、
    上記配設部には、上記誤消去防止部材のスライド方向に沿って形成されたガイド壁が形成され、
    上記誤消去防止部材は、上記検出孔の一部を閉塞する検出部と上記操作孔より外部に臨まされる操作片とが形成された基体部と、基端部を上記スライド方向の一方の側として上記ガイド壁に略平行に上記基体部に形成され、先端側に第1の係合突部が形成された第1の弾性係合片と、基端部を上記スライド方向の他方の側として上記ガイド壁に略平行に上記基体部に形成され、先端側に第2の係合突部が形成された第2の弾性係合片とを有し、上記配設部に上記第1の弾性係合片と上記第2の弾性係合片とで上記ガイド壁を挟み込むように配設され、
    上記ガイド壁には、上記第1の弾性係合片側の面に、上記第1の係合突部と係脱する上記誤消去防止部材を記録可の位置に保持する第1の記録可用係合凹部と上記誤消去防止部材を記録不可位置に保持する第1の記録不可用係合凹部とが並んで形成され、上記第2の弾性係合片側の面に、上記第2の係合突部と係脱する上記誤消去防止部材を記録可の位置に保持する第2の記録可用係合凹部と上記誤消去防止部材を記録不可位置に保持する第2の記録不可用係合凹部とが並んで形成され
    上記第1及び第2の弾性係合片は、上記第1及び第2の係合突部が上記ガイド壁の各面に形成された上記第1及び第2の記録可用係合凹部と上記第1及び第2の記録不可用係合凹部との間を乗り上げるように弾性変位し、上記第1及び第2の記録可用係合凹部と上記第1及び第2の記録不可用係合凹部の何れかに係合し、
    上記第1の記録可用係合凹部と上記第1の記録不可用係合凹部、上記第2の記録可用係合凹部と上記第2の記録不可用係合凹部のそれぞれは、互いに向き合う側が反対側よりなだらかな傾斜面又は曲面で形成されているディスクカートリッジ。
JP2005285159A 2005-09-29 2005-09-29 ディスクカートリッジ Expired - Fee Related JP4682778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005285159A JP4682778B2 (ja) 2005-09-29 2005-09-29 ディスクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005285159A JP4682778B2 (ja) 2005-09-29 2005-09-29 ディスクカートリッジ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007095206A JP2007095206A (ja) 2007-04-12
JP4682778B2 true JP4682778B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=37980741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005285159A Expired - Fee Related JP4682778B2 (ja) 2005-09-29 2005-09-29 ディスクカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4682778B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009116933A (ja) 2007-11-02 2009-05-28 Sony Corp ディスクカートリッジのチャッキングプレート及びその製造方法、ディスクカートリッジ
JP4784615B2 (ja) * 2008-02-29 2011-10-05 ソニー株式会社 ディスクカートリッジ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0548318Y2 (ja) * 1987-01-26 1993-12-22
JP3000753B2 (ja) * 1991-09-30 2000-01-17 ソニー株式会社 ディスクカートリッジの誤記録防止機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007095206A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05198137A (ja) ディスクカートリッジ
JP3809786B2 (ja) カートリッジ
JP4682778B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP4551799B2 (ja) ディスクカートリッジ
WO2009104462A1 (ja) ディスクカートリッジ
JP4424227B2 (ja) カートリッジ
JP4784615B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP4172292B2 (ja) 記録媒体カートリッジ
JP2007087517A (ja) ディスクカートリッジ
JP3767461B2 (ja) カートリッジ
JP4036129B2 (ja) 記録媒体カートリッジ係合機構
KR100303556B1 (ko) 디스크 수납용 카트리지의 디스크 인식장치
JP4570849B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP4042374B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP2003085929A (ja) ディスクカートリッジ
JP4618984B2 (ja) 記録及び/又は再生装置
JP4534933B2 (ja) ディスクカートリッジ
JP2005129137A (ja) ディスクカートリッジ
JP2009199671A (ja) ディスクカートリッジ
JP2009205708A (ja) ディスクカートリッジ
JP2009199670A (ja) ディスクカートリッジ
JP2002343054A (ja) ディスクカートリッジ
JP2009289413A (ja) カートリッジ
JP2002313050A (ja) ディスクカートリッジ
JP2002313048A (ja) ディスクカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees