JP4551799B2 - ディスクカートリッジ - Google Patents

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    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/03Containers for flat record carriers
    • G11B23/0301Details
    • G11B23/0308Shutters

Description

本発明は、記録媒体となるディスクを収納し、一対のシャッタ部材を開放することディスクを外部に臨ませることが可能なディスクカートリッジに関する。
ディスク状記録媒体として、例えば音声、映像或いはコンピュータのデータ等情報の記録及び再生が可能な追記型又は書換型の光ディスク、更には再生専用の光ディスク等がある。このような光ディスクは、信号記録面に塵埃、指紋等の異物が付着するとデータの記録再生を確実に行うことができなくなることから、カートリッジ本体に回転可能に収納されている。具体的に、光ディスク等が収納されるディスクカートリッジは、例えばカートリッジ本体内に光ディスクを回転可能に収納し、カートリッジ本体に設けられた記録再生用の開口部をシャッタ部材で閉塞し、記録及び/又は再生装置に装填したときに限って、シャッタ部材が移動し記録再生用の開口部を開放するようになっている。
例えば特許文献1及び特許文献2に示すディスクカートリッジ201は、図25及び図26に示すように、上シェル202aと下シェル202bとが突き合わされるカートリッジ本体202と、カートリッジ本体202内で光ディスク203を回転可能に保持するインナーロータ204と、光ディスク203の記録及び/又は再生時に光ディスク203を外部に臨ませるように開口部を開放する一対のシャッタ部材205a,205bとを備えている。このディスクカートリッジ201は、カートリッジ本体202内でインナーロータ204を一方向に回転させると、シャッタ部材205a,205bがカートリッジ本体202の下シェル202bに設けた開口部206を閉塞する位置に移動し、光ディスク203を保護する。一方、ディスクカートリッジ201は、インナーロータ204を他方向に回転させると、シャッタ205a,205bが開口部206を開放する位置に移動し、光ディスク203を開口部206を介して外部に臨ませ、記録及び/又は再生を可能な状態にする。
ここで、図27に上下一対の上シェル202a,202bとインナーロータ204と光ディスク203との配置関係を示す。上シェル202aは、具体的に、略矩形の主面部の記録再生装置への挿入端側となる前面が略円弧状をなし、その周囲に外周壁211が形成され、更に、この外周壁211の内側に内周壁212が形成されている。そして、外周壁211と内周壁212との間には、インナーロータ204のガイド溝213が形成されている。一方、上シェル202aに突き合わされる下シェル202bは、略矩形の主面部の記録再生装置への挿入端側となる前面が略円弧状をなし、その周囲に外周壁214が形成されている。インナーロータ204は、略円形の主面部215の周囲にリング部216が形成され、主面部215とリング部216で構成された空間部に光ディスク203が収納される。
インナーロータ204は、上シェル202aと下シェル202bとを互いの外周壁211,214とを突き合わせて結合したとき、下シェル202bの外周壁214の内側に回転可能に、リング部216の先端部が上シェル202aのガイド溝213に係合するように配設される。したがって、上シェル202aの内周壁212は、インナーロータ204のリング部216の内側に位置し、ディスク収納部の一部を構成する。上シェル202aの内周壁212は、先端部がインナーロータ204の主面部215との間に所定間隙217を有するような高さに形成され、インナーロータ204と接触しないようにし、インナーロータ204の回転を阻害しないように形成されている。
ところで、以上のようなディスクカートリッジ201を誤って落下させ大きな衝撃が加わったときには、図28に示すように、上シェル202aや下シェル202bが撓み変形してしまい、カートリッジ本体202内でインナーロータ204の収納空間も変形してしまうおそれがある。カートリッジ本体202が衝撃等によって変形してしまい、上シェル202aの内周壁212の先端部とインナーロータ204の主面部215との所定間隙217が光ディスク203の厚みより大きく開いてしまうと、光ディスク203の外周部を挟んでしまうおそれがある。
上シェル202aの内周壁212とインナーロータ204の主面部215との間の所定間隙217に光ディスク203が挟まると、インナーロータ204は、例えば下シェル202bに圧接されることになり、回転しなくなってしまう。インナーロータ204が回転しなくなると、インナーロータ204の回転に連動して回動する一対のシャッタ部材205a,205bは、開口部206を開放することができなくなり、光ディスク203の記録再生を行うことができなくなってしまう。また、所定間隙217に光ディスク203が挟まり下シェル202bに圧接されると、これに伴い、下シェル202bも変形してしまい、開口部206の部分において、シャッタ部材205a,205bとの間に隙間が発生し、塵埃等がカートリッジ本体202内に浸入しやすくてしまう。更に、光ディスクそのものにも、傷が付いてしまうことになる。
高密度に情報信号が記録される光ディスクは、短波長の光ビームを高開口数の対物レンズで集光し光ディスク203に微小スポットを形成するものであり、光ディスク203と対物レンズの間は、極めて近接している。したがって、カートリッジ201の変形によって例えばシャッタ部材205a,205bとの間に隙間が発生し、この隙間よりカートリッジ本体201内に塵埃等の異物が浸入し光ディスク203に異物が付着すると、正確に情報信号を記録し又は情報信号の読み出しを行うことができなくなるばかりか、光ディスク203に付着した異物によって光ディスク203や対物レンズが汚損してしまうおそれもある。
特開2001−332054号公報 特開2002−50147号公報
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内部に収納されたディスクに塵埃等の異物が付着することを防止するディスクカートリッジを提供することにある。
また、本発明の目的は、衝撃等によってカートリッジ本体が撓み変形しても、インナーロータと上シェルとによって収納された光ディスクが挟み込まれることを防止して、変形に伴う隙間からカートリッジ本体内に異物が浸入することを防止すると共にディスクの保護を図るディスクカートリッジを提供することにある。
本発明に係るディスクカートリッジは、記録及び/又は再生用の第1の開口部が形成された下シェルに上シェルが突き合わせて結合されるカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体内に回転可能に収納されると共に、ディスクが回転可能に収納され、上記第1の開口部に対応して第2の開口部が形成されたインナーロータと、上記インナーロータと上記下シェルとの間に上記インナーロータに対して回動可能に取り付けられ、上記インナーロータが回転して上記第1の開口部と上記第2の開口部とが一致したときに上記第1及び第2の開口部を開放し、上記インナーロータに収納されたディスクを外部に臨ませるシャッタ部材とを備える。上記上シェルには、外周壁に略内接して内周壁が形成され、上記インナーロータは、外周部にリング部が立ち上がり形成され、上記上シェルの内周壁が上記リング部の内側に位置するように配設されている。上記インナーロータのリング部内側には、上記上シェルの内周壁の先端部と対向する位置に、溝部が形成され、上記インナーロータの溝部は、上記上シェルの内周壁が変形時に入り込むように、上記上シェルの内周壁の先端部の厚さ寸法より大きい幅寸法を有する。そして、上記上シェルの内周壁の先端部は、上記インナーロータの溝部の周囲と同じ高さ又は上記溝部に入り込むように形成されている。
本発明によれば、上記インナーロータのリング部内側には、上記上シェルの内周壁の先
端部と対向する位置に、溝部が形成され、上記インナーロータの溝部は、上記上シェルの
内周壁の先端部の厚さより幅広に形成され、上シェルの内周壁の先端部がインナーロータの溝部の周囲と同じ高さ又は溝部に入り込むように形成されていることから、上記上シェルの内周壁が変形時に入り込み、ディスクを内周壁とインナーロータとで挟み込むことを防止し、ディスクの保護を図ると共にカートリッジ本体内に塵埃等が侵入することを防止する。
以下、本発明が適用されたカートリッジについて、図面を参照して説明する。図1乃至図3に示すように、本発明を適用したディスクカートリッジ1は、記録媒体となる光ディスク3をカートリッジ本体2内に回転可能してなるものであって、具体的に、カートリッジ本体2の内部に、光ディスク3を回転可能に収納するインナーロータ4と一対のシャッタ部材5a,5bとを収納している。
このディスクカートリッジ1に収納された光ディスク3は、図2に示すように、例えばCDやDVDと同じ直径を12cmとなし、中心部に、記録再生装置側のディスク回転駆動機構が係合されるセンタ孔3bが形成されている。
この光ディスク3は、光ビームが照射される信号記録面3a側に、合成樹脂製の基板の一方の面にランドとグルーブからなる所定パターンを形成し、この所定パターン上に光ビームを反射する反射層を設け、この反射層上に相変化材料、有機色素材料等からなる信号記録層を設け、この信号記録層上に光透過層を設け、光透過層側から光ビームを照射し、ランド及び/又はグルーブにデータを記録するようになっている。この光ディスク3では、記録及び/又は再生に当たって、波長が400nm程度の光ビームを用い、光ピックアップの対物レンズに、CDやDVDで用いる対物レンズより高開口数のものを用いることで、CDやDVDより高密度に、静止画データ、動画データ、楽曲データ、コンピュータで処理される処理データ等のデータを記録することができる。なお、ディスクとしては、この他に、光磁気ディスク、磁気ディスク等を用いても良い。また、ディスクとしては、その他、再生専用の光ディスク等の記録媒体を用いるようにしても良い。更に、クリーニングディスクが収納されていても良い。
ところで、このディスクカートリッジ1は、カートリッジ本体2の背面に、カートリッジ本体2の前面から背面に亘って記録及び/又は再生用の開口部が設けられており、記録再生装置の装着部に装着された際、カートリッジ本体2の前面側からと背面側からの両方から光ピックアップが進入し、2つの光ピックアップを用いて光ディスクの記録や再生を行うことができるようにし、情報信号の記録や読み出しを高速で行うことができるようにしている。
このようなディスクカートリッジ1のカートリッジ本体2は、カートリッジ本体2は、上シェル6と、この上シェル6に突き合わされる2分割された下シェル7とにより構成されている。
カートリッジ本体2の上面を構成する上シェル6は、図4に示すように、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。この上シェル6は、全体略矩形状の主面のうち、記録再生装置への挿入端側となる前面が略円弧形状とされている。また、この上シェル6には、カートリッジ本体2の側面をなす外周壁8が主面の外周縁部に沿って立設されている。外周壁8には、前面側の中央部に、記録再生装置70側の第1の光ピックアップを進入させるための第1の前面側ピックアップ進入用凹部9aが形成されていると共に、背面側の中央部に、第2の光ピックアップを進入させるための第1の背面側ピックアップ進入用凹部9bが形成されている。
また、外周壁8の内周側には、光ディスク3を回転可能に収納するディスク収納部を構成する略円環状の内周壁11が立設されている。この内周壁11には、前面側の中央部に、後述する記録再生装置70の第1の光ピックアップ75を進入させるための第2の前面側ピックアップ進入用凹部12a形成されていると共に、背面側の中央部に、第2の光ピックアップを進入させるための第2の背面側ピックアップ進入用凹部12bが形成されている。内周壁11は、インナーロータ4とで光ディスク3を収納するディスク収納部の側壁ともなる。また、内周壁11の外周側には、この内周壁11を囲むようにして更に立ち上がり壁が立設され、内周壁11とこの立ち上がり壁とで略円環状のガイド溝13が形成されている。このガイド溝13には、インナーロータ4が回動可能に係合される。
また、上シェル6には、各コーナ部近傍に、下シェル7を結合するための位置決めピン14が形成されており、これら位置決めピン14は、中心部に、ねじ止めするためのねじ孔が形成されている。
以上のように構成される上シェル6に結合される下シェル7は、図2、図3及び図5に示すように、2分割されたシェル半体7a,7bとを有し、各シェル半体7a,7bが上シェル6に結合されることで、カートリッジ本体2の底面を構成する。なお、シェル半体7a,7bをまとめて下シェル7ともいう。下シェル7は、上述した上シェル6と同様に、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリカーボネート等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。各シェル半体7a,7bは、上シェル6の前面側の略円弧形状に対応して前面側が略円弧をなしている。各シェル半体7a,7bは、カートリッジ本体の側面をなす外周壁21が主面の外周縁に沿って立設されている。更に、各コーナ部には、略円弧のコーナ壁24が立設されている。コーナ壁24は、シェル半体7a,7bが上シェル6に突き合わされたとき、上シェル6の内周壁11の外側に位置し、ディスク収納部への浸入を防止する。また、下シェル7の一方のシェル半体7aには、前面側のコーナ部に、ロック部材を回動可能に支持する支軸25が突設されている。
下シェル7には、上述した上シェル6の位置決めピン14にと嵌合される略円筒状の位置決めキャップ22が突出形成されており、この位置決めキャップ22の底面部には、止めねじが挿通される貫通孔が形成されている。上シェル6と下シェル7のシェル半体7a,7bとは、上シェル6側の外周壁8と下シェル7を構成するシェル半体7a,7bの外周壁21,21を突き合わせ、上シェル6側の位置決めピン14と下シェル7側の位置決めキャップ22とを嵌合し、この位置決めピン14のねじ孔に位置決めキャップ22の貫通孔を通して止めねじを螺合することによって結合され、カートリッジ本体2を構成する。このカートリッジ本体2には、インナーロータ4が収納される。
かくして構成されたカートリッジ本体2の底面には、下シェル7を構成するシェル半体7a,7bとの間に、記録再生装置70の第1及び第2の光ピックアップ並びに記録再生装置のディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブルが進入する記録及び/又は再生用の第1の開口部23が形成される。この第1の開口部23は、カートリッジ本体2の前面側が記録再生装置70側の第1の光ピックアップが進入する開口部23aとなり、カートリッジ本体の背面側が第2の光ピックアップが進入する開口部23bとなり、開口部23aと開口部23bとの間のカートリッジ本体2の底面の略中央部がディスク回転駆動用の開口部23cとなる。すなわち、開口部23a,23bは、記録再生装置の第1及び第2の光ピックアップをカートリッジ本体2の内部に進入させるのに足る大きさに形成されており、回転駆動用の開口部23cは、記録再生装置70のディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブル76をカートリッジ本体2の内部へと進入させるのに足る大きさに形成されている。
また、カートリッジ本体2には、下シェル7を構成する一方のシェル半体7aの前面側コーナ部に、ロック部材26が配設される。このロック部材26は、後述するインナーロータ4及び一対のシャッタ部材5a,5bがカートリッジ本体2の第1の開口部23を閉塞する閉塞位置にあるときに、インナーロータ4の回転をロックする。具体的に、ロック部材26は、図2に示すように、下シェル7の一方のシェル半体7aの前面側コーナ部に立設された支軸25に回動可能に係合される軸孔27と、この軸孔27からカートリッジ本体2の一方側面部に向かって延長された操作片28と、この軸孔27からローテーションホイール4側に延長されるロック片29とを有している。
操作片28の先端部には、図2及び図5に示すように、カートリッジ本体2の一方側面部に形成されたロック用開口部28bから外部に臨む操作突部28aが設けられている。また、ロック片29の先端部には、インナーロータ4のリング部41と摺接するロック突部29aが設けられている。
以上のようなロック部材26取り付けられる支軸25には、更に捻りコイルバネ等の付勢部材30が取り付けられ、ロック部材26は、この付勢部材30の一方のアームを外周壁21に係止され、他方のアームをロック部材26に係止させることによって、ロック突部29aがインナーロータ4側に回動付勢され、ロック突部29aは、インナーロータ4の第2の係合凹部45に係合される。そして、このロック部材26は、操作片28の操作突部28aが押圧されることによって、付勢部材30の付勢力に抗してロック片29がインナーロータ4のリング部41から離間する方向に移動され、ロック突部29aは、第2の係合凹部45との係合状態が解除される。
また、図2に示すように、カートリッジ本体2の一方側面部には、ディスクカートリッジ1の記録再生装置への誤挿入を防止するためのガイド溝31が前面側から背面側に亘って形成されている。このガイド溝31の底面部には、前面側から順に、上述したロック部材26の操作突部29aを外部に臨ませるロック用開口部28bと、インナーロータ4の外周部の一部を外部に臨ませるロータ用開口部28cとが形成されている。
下シェル7の内面には、後述するシャッタ部材5a,5bに長孔状に設けられたガイド孔53と係合するガイドピン32が略円柱状に突出形成されている。このガイドピン32は、シャッタ部材5a,5bが軸孔50a,50bを支点に回動したときに、ガイド孔53に係合された状態で孔内を長尺方向に移動してシャッタ部材5a,5bが第1の開口部23を開放したり閉塞したりする開閉動作をガイドする。
このガイドピン32は、図6に示すように、先端部に拡径部32aが形成されている。この拡径部32aは、シャッタ部材5a,5bのガイド孔53と係合した際の抜け止め部となる。ガイドピン32の先端部の拡径部32aは、射出成形の際の型抜きを行いやすくするため略半円状に形成されている。
下シェル7が構成するカートリッジ本体2の下面には、図3に示すように、記録再生装置70に装着した際の位置決めを行う複数の位置決め孔33a,33bが設けられている。一方の位置決め孔33aは、真円でロケーションホールとなり、他方の位置決め孔33bは、楕円でアライメントホールとなっている。また、カートリッジ本体2の前面側の一方のコーナ部側には、前面及び底面を開口した凹部34が設けられている。記録フォーマットを異にしながら外形形状を略同じくするディスクカートリッジとの識別部となる。勿論、凹部34は、記録再生装置70への挿入時ガイドピンを係合させることによって挿入ガイド溝や位置決め溝として機能させることもできる。
以上のように構成されたカートリッジ本体2に収納されるインナーロータ4は、図7に示すように、ポリオキシメチレン(POM)等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。このインナーロータ4の主面部4aには、光ディスク3が信号記録面3aを対向させるようにして載置される。この主面部4aは、図9に示すように、カートリッジ本体2内に配設されたとき、上シェル6の内周壁11及び主面部とでディスク収納部を構成する。
このインナーロータ4は、略円形状に形成されており、その外周縁部には、上述した上シェル6のガイド溝13に係合される略円環状のリング部41が立設されている。このインナーロータ4は、上シェル6のガイド溝13にリング部41が係合されることによって、カートリッジ本体2に対して回動可能に取り付けられる。
リング部41と主面部4aとの間の角部には、図8に示すように、内側に肉厚にされたテーパ部4bが設けられている。インターロータ4においては、このテーパ部4bに主面部4a上に載置される光ディスク3の周縁部3cだけが当接するようにされ、光ディスク3の信号記録面3aが主面部4aに当接しないようにされる。これにより、インナーロータ4は、光ディスク3の信号記録面3aが主面部4aと接触して損傷しないように支持することができる。
インナーロータ4には、図7に示すように、下シェル7に設けられた第1の開口部23と略同じ大きさの第2の開口部44が形成されている。第2の開口部42が設けられた領域のリング部41は、連結部41aによって連結されている。
また、リング部41の外周面には、インナーロータ4を回動させるためのギヤ部43が形成されている。このギヤ部43は、図9に示すように、インナーロータ4が下シェル7の第1の開口部23の閉塞位置にあるときに、上述したロータ用開口部28cの前面側から外部に臨む位置と、図10に示すインナーロータ4が下シェル7の第1の開口部23を開放した開放位置にあるときに、上述したロータ用開口部28cの背面側から外部に臨む位置との間の領域に亘って形成されている。
このギヤ部43の一方の側には、図7に示すように、記録再生装置70側のシャッタ開放機構を構成するシャッタ開放部材の第1の係合突起が係合される第1の係合凹部44が形成され、ギヤ部43の他方の側には、シャッタ開放部材の第2の係合突起が係合される第2の係合凹部45が形成されている。これら係合凹部44,45は、ギヤ部43と共にロータ用開口部28cより外部に臨む。第1の係合凹部44は、ディスクカートリッジ1を記録再生装置70に装填したとき、最初にシャッタ開放部材の第1の係合突起が係合される。第2の係合凹部45は、後述するシャッタ部材5a,5bが閉塞位置にあるとき、ロック部材26のロック突部29aが係合されると共に、シャッタ部材5a,5bが第1及び第2の開口部23,42の開放位置に移動したとき、シャッタ開放部材の第2の係合突起が係合される。
また、リング部41の外周面には、インナーロータ4の回動量を規制するための一対の回動規制突部46a,46bが互いに所定の間隔を有して突出形成されている。一方、上シェル6には、回動規制突部46a,46bと当接される一対の規制部47a,47bが形成されている。図11に示すように、インナーロータ4が第1の開口部23を開放する方向に回転することによって、一方の回動規制突部46aが一方の規制部47aと当接し、インナーロータ4の更なる回転を規制する。
この方向のインナーロータ4の回転が規制されたとき、図10に示すように、インナーロータ4は、第1の開口部23の開放位置にあり、インナーロータ4の第2の開口部42とカートリッジ本体2の第1の開口部23とが略一致した状態となる。一方、図9に示すように、インナーロータ4が第1の開口部23を閉塞する方向に回転することによって、他の回動規制突部46bが他の規制部47bと当接し、インナーロータ4の更なる回転を規制する。この方向のインナーロータ4の回転が規制されたとき、インナーロータ4は、第1の開口部23の閉塞位置にあり、インナーロータ4の第2の開口部42がカートリッジ本体2の第1の開口部23に対して最も傾いた状態となる。
なお、インナーロータ4の内面には、図2及び図11に示すように、主面部4aに、射出成形の際に突出するエジェクト痕48aの逃げとなる凹部48が形成されている。この凹部48は、エジェクト痕48aより深くなるように形成され、エジェクト痕48aが光ディスク3と接触しないようにし、光ディスク3の保護をしている。
ところで、図12に示すように、インナーロータ4と上シェル6の内周壁11との位置関係は、リング部41の内側に内周壁11が位置することになる。内周壁11の先端部が対向する位置には、インナーロータ4の主面部4aの周囲に設けられたテーパ部4bが設けられており、このテーパ部4bには、リング部41の基端部に沿って溝部36が形成されている。この溝部36は、上シェル6の内周壁11の厚さ寸法X1より幅広な幅寸法X2を有するように形成されており、上シェル6の内周壁11は、その先端部がテーパ部4bの頂面と同じ高さ又は溝部36に入り込むように形成されている。なお、図12の例では、内周壁11の先端部は、溝部36にZ寸法だけ入り込むように形成されている。
以上のように、インナーロータ4と上シェル6の内周壁11との関係において、インナーロータ4には、溝部36が形成されているので、ディスクカートリッジ201を誤って落下させ大きな衝撃が加わり上シェル6や下シェル7a,7bが撓み変形してしまい、カートリッジ本体2内でインナーロータ4の収納空間も変形しても、内周壁11とインナーロータ4の主面部4aとの間に光ディスク3の外周部が挟まってしまうことを防止することができる。
また、インナーロータ4には、図7に示すように、リング部41が突出する側とは反対側の主面に位置して、一対のシャッタ部材5a,5bをそれぞれ回動可能に支持する一対の支軸49a,49bが突出形成されている。この一対の支軸49a,19bは、インナーロータ4の中心部に対して点対称な位置、すなわち互いに180゜の位相差を有して配置されている。
このようなインナーロータ4に取り付けられる第2の開口部42を開閉する一対のシャッタ部材5a,5bは、図13乃至図15に示すように、互いに対称な形状にされており、インナーロータ4の一対の支軸49a,49bを中心に、180゜の位相差を有して回動可能に取り付けられている。なお、一対のシャッタ部材5a,5bにおける同等な部位については、まとめて説明すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
このシャッタ部材5a,5bは、上述したインナーロータ4と同様に、ポリオキシメチレン(POM)等の熱可塑性を有する樹脂材料を射出成形することにより形成されている。このシャッタ部材5a,5bは、略半円平板状に形成されており、基端部には、上述したインナーロータ4の支軸49a,49bに回動可能に係合される軸孔50a,50bが形成されている。
図16に示すように、軸孔50a,50bの周囲には、薄肉で略円形の凹部50c,50cが形成されている。インナーロータ4の支軸49a,49bは、軸孔50a,50bに挿通された後、先端部が熱かしめ等によって拡径部49c,49cが形成されることによって抜け止めがされる。拡径部49c,49cは、凹部50c,50cに収まることによって、カートリッジ本体2の薄型化を図ると共に、点接触で下シェル7a,7bの内面に当たることを防止し、塵埃等の発生を抑える。
また、図13乃至図15に示すように、一対のシャッタ部材5a,5bの突き合わせ面となる弦線部分には、中央部から基端部に向かって第1の係合部51と、中心部から先端部に向かって第2の係合部52とが形成されている。このうち、第1の係合部51は、下シェル7側が傾斜面とされており、第2の係合部52は、上シェル6側が傾斜面とされている。一対のシャッタ部材5a,5bは、図14及び図15に示すように、インナーロータ4の支軸49a,49bを中心として、互いに近接離間する方向に回動されることによって、一方のシャッタ部材5aの第1の係合部51と他方のシャッタ部材5bの第2の係合部52とが係合されると共に、他方のシャッタ部材5bの第1の係合部51と一方のシャッタ部材5aの第2の係合部52とが係合される。
また、シャッタ部材5a,5bには、図6、図13乃至図15に示すように、下シェル7の内面に突出形成された後述する一対のガイドピン32とそれぞれ係合されるガイド孔53が形成されている。このガイド孔53は、シャッタ部材5a,5bが第2の開口部42の閉塞位置と開放位置との間で回動されるように、弧線部分の中途部から軸孔50a,50bに向かって所定の長さで形成されている。ガイド孔53の外周側の端部には、シャッタ部材5a,5bが閉塞位置にあるときに、下シェル7のガイドピン32が係合される係合部54と、この係合部54に係合されたガイドピン32を押圧する弾性を有する押圧片55とが形成されている。
また、ガイド孔53は、図6に示すように、シャッタ部材5a,5bが第1及び第2の開口部23,42を完全に解放したときのガイドピン32の位置に、拡径部32aが形成されたガイドピン110の挿入孔53aが形成されている。この挿入孔53aは、拡径部32aの大きさに対応して設けられている。挿入孔53aが設けられた位置は、カートリッジ2が記録再生装置70に装着されシャッタ部材5a,5bが第1及び第2の開口部23,42を完全に解放したときの位置であり、振動が加わることが少ない状態であるから、挿入孔53aよりガイドピン32が抜けてしまうことも防止することができる。
また、このガイド孔53は、ガイドピン53の移動方向に沿った両側の側縁部に、ガイドピン53の先端部の拡径部32aの逃げ部53bが形成されている。この逃げ部53bは、周囲より薄肉に形成され、周囲より1段低くなるように形成されている。拡径部32aは、シャッタ部材5a,5bが回動する間、この逃げ部53bに係合することによって、ガイドピン32のガイド孔53からの抜け止めを行っている。また、逃げ部53bは、拡径部32aが下シェル4側に突出しないようにし、インナーロータ4の内面に接触し、摩耗による塵埃等を発生も防止する。
以上のような構成のディスクカートリッジ1には、上述した構成の他に、図2に示すように、上シェル6の内面略中央部にクランピングプレート61が配設される。このクランピングプレート61は、記録再生装置70のディスク回転駆動部を構成するディスクテーブル76と共に光ディスク3を挟持し、取付リング61aによって上シェル6に取り付けられている。具体的に、クランピングプレート61は、取付リング61aと上シェル6の内面略中央部とで挟み込むようにし、取付リング61aを上シェル6の内面略中央部に溶着等によって取り付けられる。そして、光ディスク3は、センタ孔3bにディスクテーブルが係合し、更にディスクテーブル76とクランピングプレート61とで挟持されることによりディスク収納部2a内で回転可能な状態となる。
次に、以上のように構成されるディスクカートリッジ1の組み立て方法について説明すると、先ず、インナーロータ4の主面部4aに光ディスク3を載置した状態でインナーロータ4のリング部41を上シェル6のガイド溝13に係合させる。このとき、インナーロータ4の第2の開口部42と上シェル6の第1及び第2の前面側及び背面側ピックアップ進入用凹部9a,9b,12a,12bとが一致するように、上シェル6に対するインナーロータ4の位置合わせを予め行っておく。また、光ディスクのセンタ孔3bにも、上シェル6の内面略中央部に取り付けられたクランピングプレート61を係合させる。
次に、このインナーロータ4に一対のシャッタ部材5a,5bを取り付ける。具体的には、一対のシャッタ部材5a,5bの突き合わせ面を互いに対向させた状態で、軸孔50a,50bをインナーロータ4の支軸49a,49bに係合させ、先端部を熱かしめする。これにより、一対のシャッタ部材5a,5bがインナーロータ4の支軸49a,49bを中心に回動可能に取り付けられる。
また、インナーロータ4の第2の開口部42の端縁部に一対のシャッタ部材5a,5bの突き合わせ面が沿うように、インナーロータ4に対する一対のシャッタ部材5a,5bの位置合わせを予め行っておく。更に、これと同時或いは前後して、ロック部材26の軸孔27に支軸25を挿通しロック部材26を取り付ける。
次に、この上シェル6に下シェル7のシェル半体7a,7bを結合する。すなわち、上シェル6と下シェル7のシェル半体7a,7bの外周壁8,21を突き合わせ、位置決めピン14のねじ孔に位置決めキャップ22の貫通孔を通して止めねじを螺合する。これにより、上シェル6に下シェル7が結合され、カートリッジ本体2が構成される。このとき、インナーロータ4及び一対のシャッタ部材5a,5bは、第1の開口部23,44の開放位置にある。そこで、この状態からギヤ部43を操作して、インナーロータ4を第1の開口部23を閉塞する方向に回転させることにより、一対のシャッタ部材5a,5bがカートリッジ本体2の第1の開口部23を閉塞した状態とする。
以上のようなディスクカートリッジ1では、使用される構成部品の数が少なく、しかも極めて簡単に組み立て作業を行うことができる。また、ディスクカートリッジ1は、構成部品にコイルバネや板バネ等の付勢部材等を用いないことから組み立て作業が容易となる。なお、上シェル6に対する下シェル7のシェル半体7a,7bの固定方法としては、上述した止めねじ等の手段に限らず、接着剤、超音波溶着等を用いて上シェル6と下シェル7のシェル半体7a,7bとを接合一体化させることも可能である。
上述したような構成を有するディスクカートリッジ1が記録再生装置に装着される前には、図1、図3及び図17に示すような状態になっている。すなわち、一対のシャッタ部材5a,5bは、インナーロータ4の第2の係合凹部45にロック部材26のロック突部29aが係合され、第1の開口部23の閉塞位置にロックされている。このとき、インナーロータ4の第1の係合凹部44は、ロータ用開口部28cより外部に臨まされ、ロック部材26の操作突部28aは、ロック用開口部28bより外部に臨まされ、記録再生装置に装填されたとき、記録再生装置側のシャッタ開放機構がシャッタロックを解除し、一対のシャッタ部材5a,5bを回動操作することができるようになっている。この状態で、ディスクカートリッジ1は、記録再生装置に装填される。
ここで、記録再生装置70には、インナーロータ4を回転し、シャッタ部材5a,5bを回動操作するシャッタ開放機構を構成するシャッタ開放部材80が設けられている。このシャッタ開放部材80は、図18に示すように、インナーロータ4のギヤ部43に噛合されるラック部81と、このラック部81の先端側に設けられた初期動作用の第1の係合突部82と、ラック部81の基端側に設けられたストッパ用の第2の係合突部83等を備えている。ラック部81は、ギヤ部43と略同数の歯を有している。第1の係合突部82は、ラック部81の先端側に設けられた第1の弾性片84の先端部に設けられ、第2の係合突部83は、ラック部81の他端側に設けられた第2の弾性片85の先端側に設けられ、インナーロータ4の係合凹部41,42に確実に係合できる。
ディスクカートリッジ1は、略円弧の前面を挿入端として、記録再生装置に挿入されると、先ず、シャッタ部材5a,5bの開放動作が開始する。すなわち、図19に示すように、シャッタ開放部材80は、ディスクカートリッジ1のガイド溝31に係合し、第1の係合突部82は、ガイド溝31に設けられているロック用開口部28bより外部に臨まされているロック部材32の操作突部28aを押圧する。これにより、ロック部材26は、支軸25を中心に回動し、ロック突部29aは、インナーロータ4の第2の係合凹部45との係合状態が解除される。この結果、インナーロータ4は、ロックが解除され、回転可能な状態となる。更に、シャッタ開放部材80がディスクカートリッジ1の前方に進むと、ラック部81がロック部材32の操作突部28aを押圧し続けることで、インナーロータ4のロック状態を解除した状態を保持する。
そして、第1の係合突部82は、図20に示すように、インナーロータ4のロータ用開口部28cより外部に臨まされている第1の係合凹部44に係合し、インナーロータ4を回動可能な状態にし、更にシャッタ開放部材80がディスクカートリッジ1の前方に進むことでインナーロータ4を回動する。そして、シャッタ開放部材80のラック部81は、ロータ用開口部28cより外部に臨まされているギヤ部43に噛合する。
更に、シャッタ開放部材80がディスクカートリッジ1の前方に進むと、インナーロータ4のギヤ部43にラック部81が噛合しているシャッタ開放部材80は、図21に示すように、インナーロータ4を回転する。これによって、インナーロータ4のガイドピン32にガイド孔53が係合され、支軸49a,49bに軸支されたシャッタ部材5a,5bは、支軸49a,49bを回動支点として、第1の開口部23,44を開放する方向に回動する。
シャッタ開放部材80のラック部81とインナーロータ4のギヤ部43との噛合状態が終了すると、図22に示すように、シャッタ部材5a,5bの回動動作が停止し、次いで、シャッタ開放部材80の第2の係合突部83は、インナーロータ4の第2の係合凹部45と係合する。これによって、シャッタ部材5a,5bは、第1の開口部23,44を完全に解放した状態が保持されることになる。
この後、第1の開口部23bからは、ディスク回転駆動機構74を構成するディスクテーブル76が進入し、このディスクテーブル76は、光ディスク3のセンタ孔3bに係合すると共にクランピングプレート61とで光ディスク3を回転可能にクランプする。また、装着部に装着されたディスクカートリッジ1の開放された第1の開口部23からは、前面側及び/又は背面側から光ピックアップが進入する。そして、光ディスク3は、ディスク回転駆動機構74によって回転駆動され、信号記録面3aに光ピックアップから出射された光ビームが照射され、光ピックアップが信号記録面3aで反射された戻りの光ビームを検出することで、データの記録を行い、また、光ディスク3に記録されたデータの読み出しを行う。
一方、この記録再生装置からディスクカートリッジ1を排出する際は、例えば記録再生装置70の操作部を構成する排出ボタンを操作する。これにより、ローディング機構が排出動作を行い、ディスクカートリッジ1は、排出され、上述したシャッタ開放部材80が相対的にディスクカートリッジ1より後退することになる。このシャッタ開放部材80が後退することによって、インナーロータ4及び一対のシャッタ部材5a,5bが上述したディスク挿入時とは逆の動作、すなわちインナーロータ4が他の方向に回転し、一対のシャッタ部材5a,5bがカートリッジ本体2の第1の開口部23を閉塞する。
以上のようなディスクカートリッジ1では、記録再生装置に装填されていない状態において、図12に示すように、インナーロータ4と上シェル6の内周壁11との関係において、インナーロータ4に溝部36が形成されているので、ディスクカートリッジ1を誤って落下させ大きな衝撃が加わり上シェル6や下シェル7a,7bが撓み変形してしまい、カートリッジ本体2内でインナーロータ4の収納空間も変形しても、内周壁11とインナーロータ4の主面部4aとの間に光ディスク3の外周部が挟まってしまうことを防止することができる。
したがって、ディスクカートリッジ1は、落下等の大きな衝撃が加わったときであっても、インナーロータ4が回転しなくなることが無くなり、光ディスク203の記録再生を確実に行うことができる。また、光ディスク3が上シェル6の内周壁11とインナーロータ4とに挟まって無理にインナーロータ4を回転させることが無くなることから、光ディスク3を汚損させてしまうことを防止することができる。更に、光ディスク3が上シェル6の内周壁11とインナーロータ4とに挟まり、これによって第1の開口部23の周辺部において、下シェル7のシェル半体7a,7bとシャッタ部材5a,5bとの間に隙間が発生し、この隙間よりカートリッジ本体2内に塵埃等の異物が浸入することを防止することができる。
以上のように構成されたディスクカートリッジ1は、下シェル7がシェル半体7a,7bによって2分割されて構成され、特許文献1等に示した下シェルが2分割されていないディスクカートリッジに比べ強度が低下し、衝撃等で撓み変形しやすいが、衝撃が加わった際、上シェル6の内周壁11がインナーロータ4の溝部36に入り込むようにしたので、光ディスク3が内周壁11とインナーロータ4とに挟まってしまうことを十分に防止し保護することができる。
なお、図12では、インナーロータ4の主面部4aの周囲に設けられたテーパ部4bに、リング部41の基端部に沿って溝部36を形成した例を説明したが、この溝部36は、図23に示すように、テーパ部4bに壁部91を形成して構成するようにしても良い。
また、図24に示すように、上シェル6の内周壁11の先端部に突起部92を形成し、壁部91によって構成された溝部36には、この突起部92が係合されるようにしても良い。この場合、内周壁11の先端部には突起部92が形成されることで段部93が設けられることになる。この段部93は、通常は突起部92と離間し、インナーロータ4の回転の抵抗とならないようになっている。この段部93は、衝撃等で上シェル6や下シェル7a,7bが撓み変形してしまい、カートリッジ本体2内でインナーロータ4の収納空間も変形した際、壁部91が突き当たることになり、光ディスク3が内周壁11とインナーロータ4との間に挟まってしまうことを防止することができる。また、溝部36は、内周壁11の突起部92が常時係合することで、インナーロータ4のガイド溝として機能させることもできる。
なお、本発明は、上述したディスクカートリッジ1に限定されるものではなく、特許文献1等で示した下シェルが2分割されていないディスクカートリッジにも適用すること画できる他、光ディスク3より小型の光ディスクを記録媒体に用いるディスクカートリッジに適用することもできる。
本発明を適用したディスクカートリッジを上シェル側から見た斜視図である。 上記ディスクカートリッジの分解斜視図である。 上記ディスクカートリッジを下シェル側から見た斜視図である。 上記ディスクカートリッジを構成する上シェルの内面側の平面図である。 上記ディスクカートリッジを構成する下シェルの内面側の平面図である。 ガイドピンとガイド孔とを示す要部斜視図である。 上記ディスクカートリッジを構成するインナーロータの斜視図である。 上記ディスクカートリッジの断面図である。 上記インナーロータが下シェルの開口部を閉塞した状態を示す平面図である。 上記インナーロータが下シェルの開口部を開放した状態を示す平面図である。 上記インナーロータの要部断面図である。 上記インナーロータと上シェルの内周壁との位置関係を示す要部断面図である。 一対のシャッタ部材の斜視図である。 上記インナーロータの開口部をシャッタ部が開放している状態を示す斜視図である。 上記インナーロータの開口部をシャッタ部が閉塞している状態を示す斜視図である。 シャッタ部材の回動支持部の要部断面図である。 上記シャッタ部が下シェルの開口部を閉塞している状態のカートリッジを示す平面図である。 記録再生装置のシャッタ開放部材の斜視図である。 上記シャッタ部の開放初期状態を示す平面図である。 上記シャッタ開放部材のラック部とインナーロータのギヤ部とが噛合する状態を示す平面図である。 上記シャッタ部が開口部を開放している途中の状態を示す平面図である。 上記シャッタ部が開口部を開放した状態を示す平面図である。 インナーロータに形成された溝部の変形例を示す要部断面図である。 インナーロータに形成された溝部の更に他の変形例を示す要部断面図である。 従来のディスクカートリッジを下シェル側から見た斜視図である。 上記ディスクカートリッジの下シェルの開口部が開放した状態を示す斜視図である。 従来のディスクカートリッジにおけるインナーロータと上シェルの内周壁との位置関係を示す要部断面図である。 光ディスクが上シェルの内周壁とインナーロータに挟まった状態を示す要部断面図である。
符号の説明
1 ディスクカートリッジ 2 カートリッジ本体、3 光ディスク、4 インナーロータ、5a,5b シャッタ部材、6 上シェル、7 下シェル、7a,7b シェル半体、8 外周壁、11 内周壁、13 ガイド溝、21 外周壁、32 ガイドピン、36 溝部

Claims (5)

  1. 記録及び/又は再生用の第1の開口部が形成された下シェルに上シェルが突き合わせて結合されるカートリッジ本体と、
    上記カートリッジ本体内に回転可能に収納されると共に、ディスクが回転可能に収納され、上記第1の開口部に対応して第2の開口部が形成されたインナーロータと、
    上記インナーロータと上記下シェルとの間に上記インナーロータに対して回動可能に取り付けられ、上記インナーロータが回転して上記第1の開口部と上記第2の開口部とが一致したときに上記第1及び第2の開口部を開放し、上記インナーロータに収納されたディスクを外部に臨ませるシャッタ部材とを備え、
    上記上シェルには、外周壁に略内接して内周壁が形成され、
    上記インナーロータは、外周部にリング部が立ち上がり形成され、上記上シェルの内周壁が上記リング部の内側に位置するように配設され、
    上記インナーロータのリング部内側には、上記上シェルの内周壁の先端部と対向する位置に、溝部が形成され、
    上記インナーロータの溝部は、上記上シェルの内周壁の先端部の厚さ寸法より大きい幅寸法を有するように形成され
    上記上シェルの内周壁の先端部は、上記インナーロータの溝部の周囲と同じ高さ又は上記溝部に入り込むように形成されているディスクカートリッジ。
  2. 上記インナーロータは、上記リング部の内側に、肉厚のテーパ部が形成され、このテーパ部に上記溝部が形成されている請求項1記載のディスクカートリッジ。
  3. 上記溝部は、上記リング部の内側に形成された壁部と上記リング部との間に形成されている請求項1記載のディスクカートリッジ。
  4. 上記上シェルの内周壁の先端部には、上記溝部に係合する突起部が形成されている請求項記載のディスクカートリッジ。
  5. 上記下シェルは、2分割されてなる請求項1記載のディスクカートリッジ。
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