JP2002313053A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2002313053A
JP2002313053A JP2001120181A JP2001120181A JP2002313053A JP 2002313053 A JP2002313053 A JP 2002313053A JP 2001120181 A JP2001120181 A JP 2001120181A JP 2001120181 A JP2001120181 A JP 2001120181A JP 2002313053 A JP2002313053 A JP 2002313053A
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JP
Japan
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shutter member
opening
disk cartridge
shutter
drive device
Prior art date
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Application number
JP2001120181A
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Inventor
Kazuo Hiraguchi
和男 平口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故意や過誤によるシャッター部材の開閉動作
を防止できるディスクカートリッジを得る。 【解決手段】 ディスクカートリッジ10では、内部に
収容したディスクメディア20の非使用時には、第1シ
ャッター部材110がロック手段130によって、ディ
スクメディア20へアクセスするための開口14の閉塞
位置にロックされる。このロック手段130によるロッ
ク状態は、ディスクカートリッジ10のドライブ装置へ
の装填に伴って、ロックレバー132の押圧操作部13
8Aが、前壁72に設けられた操作孔80へ進入するド
ライブ装置の押圧部186に押圧操作されて解除され
る。この押圧操作部138Aは、ディスクカートリッジ
10の内部に配置されており、故意や過誤による外部か
らの操作が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等の
記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容し、塵埃等の侵入を防止するディス
クカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、可搬性を有するコンピュータ用の記録再生媒体とし
て光ディスクや光磁気ディスク等の円盤状のディスクメ
ディアが用いられている。このようなディスクメディア
は、記録または再生を行う際には、ドライブ装置に装填
された状態で回転されつつ記録面へレーザ光が照射され
ることで、記録面の色素層分解によるピット形成や相変
化、磁化等によって情報の記録が為され、またはレーザ
光の反射率や偏光角の相違に基づいて記録された情報の
再生が行われるようになっている。
【0003】また、このようなディスクメディアでは、
記録容量を高めるために記録面へ照射するレーザ光の波
長を短くすることが提案されている。この短波長のレー
ザ光(例えば、青紫色レーザ)を用いて情報の記録また
は再生を行う場合、ディスクメディアの記録面を保護す
るカバー層によるレーザ光の減衰を抑制するために、こ
のカバー層の厚みを薄くする必要がある。このようにカ
バー層の厚みを薄くすると、カバー層の表面(外部への
露出面)におけるレーザ光の口径が小さくなり、カバー
層表面に付着する塵埃等の影響を無視できなくなる。
【0004】このため、ディスクメディアをケース内に
収容してディスクメディアへの塵埃等の付着を防止する
ディスクカートリッジが採用されている。このようなデ
ィスクカートリッジは、ディスクメディアの中心部に設
けられたセンタホール部及び記録面(カバー層)の一部
を外部に露出させるための開口と、この開口を開閉する
シャッター部材とを備えて構成されている。これによ
り、ディスクカートリッジでは、ディスクメディアの非
使用時にはシャッター部材により開口を閉塞することで
ディスクカートリッジ内への塵埃等の侵入(すなわち、
ディスクメディアへの塵埃等の付着)を防止し、ディス
クメディアを使用する際にドライブ装置への装填に伴っ
て開口を開放することでセンタホール部の回転スピンド
ル軸による保持及び記録面へのレーザヘッドの近接(レ
ーザ光の照射)が可能とされている。
【0005】しかしながら、上記のようなディスクカー
トリッジでは、上記した開口の開放状態においてシャッ
ター部材を収容するスペースを確保する必要があり、デ
ィスクカートリッジの小型化が困難であるという問題が
あった。
【0006】そこで、小型化を図るためにシャッター部
材を2分割したディスクカートリッジが提案されている
(一例として、特開2000−30394号公報)。こ
の公報記載のディスクカートリッジでは、レーザヘッド
挿入(近接)用の開口部分を主に閉塞する第1のシャッ
ター部材と、回転スピンドル軸挿入用の開口部分を主に
閉塞する第2のシャッター部材とが互いに端面を突き当
てられた状態で開口全体を閉塞する構成である。
【0007】このディスクカートリッジ(ディスクメデ
ィア)は、使用する際には、ドライブ装置へ装填(挿
入)される。この装填に伴ってドライブ装置の開閉アー
ムがガイド溝を摺動し、ガイド溝内に配置されたロック
解除レバーが操作されると共に、第1のシャッター部材
に連結された移動操作部がガイド溝に沿って移動され、
第1のシャッター部材が開口の開放方向へ回動される。
また、この回動に伴って、第2のシャッター部材がその
係合部に当接する第1のシャッター部材の凸部に押圧さ
れ、第1のシャッター部材とは異なる開口開放方向へ回
動する。
【0008】これにより、第1のシャッター部材及び第
2のシャッター部材は、円盤状のディスクメディアの投
影面積に略対応する収容スペース内に収容されるように
なっている。このため、このディスクカートリッジで
は、ディスクメディアへの塵埃等の付着を防止しつつ、
小型化及び薄型化が図られている。
【0009】しかしながら、このような従来のディスク
カートリッジでは、ロック解除レバーと移動操作部とが
共にガイド溝内に配置され、ドライブ装置の開閉アーム
がガイド溝を摺動するのみで第1及び第2のシャッター
部材が回動して開口を開放する構成であるため、例え
ば、定規やペン先等の凸状部材をガイド溝に沿って摺動
させて各シャッター部材を回動することができ、故意に
よるシャッター(開口)開放行為に対する対策が十分で
はないという問題があった。
【0010】また、ガイド溝内に配置されたロック解除
レバーが外部に露出しているため、過誤によりディスク
カートリッジを落下等させた場合等に、ロック解除レバ
ーに突起等が当接してロック状態が解除され落下の衝撃
や加速度で各シャッター部材が回動する場合があった。
【0011】これらにより、開口が開放されると、内部
に収容したディスクメディアに塵埃が付着し、記録また
は再生信号の欠落(所謂ドロップアウト)の原因とな
る。
【0012】本発明は、上記事実を考慮して、故意や過
誤によるシャッター部材の開閉動作を防止できるディス
クカートリッジを得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るディスクカートリッジは、
円盤状のディスクメディアを回転可能に収容し前記ディ
スクメディアにアクセスするための開口が設けられたケ
ースと、前記開口を開閉するシャッター部材と、前記デ
ィスクメディアの非使用時に前記シャッター部材を前記
開口の閉塞位置でロックするロック手段と、前記ディス
クメディアの使用時に前記ケースの外部から押圧操作さ
れて前記ロック手段のロック状態を解除するロック解除
部とを備えたディスクカートリッジにおいて、前記ロッ
ク解除部は、前記ケースに設けられた操作孔へ進入可能
なドライブ装置の押圧部材によって押圧操作される、こ
とを特徴としている。
【0014】請求項1記載のディスクカートリッジで
は、円盤状のディスクメディアが回転可能に収容された
ケースの片面または両面に設けられたディスクメディア
へアクセスするための開口が、ディスクメディアの非使
用時には、シャッター部材がロック手段によってロック
された状態で閉塞位置に位置して閉塞される。これによ
り、ケース内への塵埃の侵入が防止される。
【0015】一方、ディスクメディアを使用する際に
は、ディスクカートリッジ(ケース)はドライブ装置へ
装填される。この装填の過程または装填完了後に、ドラ
イブ装置の押圧部材がケースの操作孔(ケース内を含
む)へ進入してロック解除部を押圧操作する。これによ
り、ロック手段のロック状態(シャッター部材を閉塞位
置でロックした状態)が解除され、シャッター部材が開
口開放位置へ移動可能となる。
【0016】この後、シャッター部材はドライブ装置に
よって開口開放位置へ移動され開口を開放する。これに
より、開口からのディスクメディアへのアクセスが可能
となり、この開口からディスクメディアが操作(例え
ば、回転スピンドル軸による回転やレーザヘッドによる
レーザ光の照射)されて情報の記録や再生が行われる。
【0017】ここで、押圧操作されてロック手段のロッ
ク状態を解除するロック解除部が、ケースの操作孔へ進
入する押圧部材に押圧操作される構成であるため、換言
すれば、ロック解除部がケースの外面に沿って操作孔内
に配置されるかケースの操作孔形成面の内側に配置され
るかしてケースの外部には突出しない(押圧操作される
面のみが外部に露出されている)ため、ロック解除部の
存在自体を外部から認識し難く、故意によるロック解除
操作が防止される。
【0018】特に、ロック解除部がケースの内側に配置
された構成では、このロック解除部の外部からの操作が
困難となると共にディスクカートリッジ落下時にロック
操作部が突起等に押圧される確率が減少し、故意のみな
らず過誤によるロック解除操作も防止される。
【0019】このようにディスクメディア非使用時にお
けるロック手段のロック状態解除が防止されるため、開
口閉塞位置でロックされたシャッター部材を開口開放方
向へ移動させることが防止される。
【0020】また特に、外部からロック解除部を操作す
るための操作孔を人手により操作不能な程度に小さくし
たり、操作孔を異形にすることで挿通可能な部材を限定
した構成とすれば、一層好適である。
【0021】このように、請求項1記載のディスクカー
トリッジでは、故意や過誤によるシャッター部材の開閉
動作を防止できる。
【0022】また、上記構成のディスクカートリッジに
おいて、上記操作孔をケースのドライブ装置への装填方
向先頭側の壁面に設け、ケースのドライブ装置への装填
に伴って、この操作孔へドライブ装置の押圧部材が進入
すると共にロック解除部が当該押圧部材によって押圧操
作される構成としても良い。
【0023】このディスクカートリッジでは、操作孔が
ケースのドライブ装置への装填方向先頭側に設けられお
り、ケース(ディスクカートリッジ)のドライブ装置へ
の装填(ドライブ装置に対する相対移動)に伴って、ド
ライブ装置の押圧部材が操作孔へ進入すると共に、この
押圧部材によってロック解除部が押圧操作される。この
ため、ドライブ装置を簡素化でき、好適である。
【0024】さらに、操作孔をケースのドライブ装置へ
の装填方向先頭側の壁面に設けたディスクカートリッジ
において、シャッター部材がケースの外部に配置された
操作部を有し、この操作部がケースのドライブ装置への
装填に伴ってこの装填方向に沿って移動操作されて上記
開口を開放する構成としても良い。
【0025】このディスクカートリッジでは、ドライブ
装置への装填に伴って、ロック解除部が押圧操作されて
ロック手段のロック状態が解除されると共に、シャッタ
ー部材の操作部が上記装填方向に沿って移動して開口が
開放されるため、ドライブ装置を一層簡素化できる。ま
た、押圧部材が操作孔へ進入して押圧操作されるロック
解除部とケースの外部に配置されたシャッター部材の操
作部とを共に操作することは困難であるため、故意や過
誤によるシャッター部材の開閉動作を確実に防止でき
る。
【0026】さらにまた、上記各構成のディスクカート
リッジにおいて、ロック手段によるロック状態ではロッ
ク解除部がケースの操作孔縁部に内側から当接して操作
孔を閉塞する構成とすれば、ディスクメディア非使用時
の操作孔からケース内への塵埃の侵入が防止され防塵性
が向上し、好適である。
【0027】一方、ディスクカートリッジのドライブ装
置への装填方向先頭側に設けられたロック解除部を押圧
操作するために、以下に示す構成のロック解除装置を用
いると好適である。
【0028】すなわち、ロック解除装置は、内部に回転
可能に収容した円盤状のディスクメディアにアクセスす
るための開口を開閉するシャッター部材と、前記ディス
クメディアの非使用時に前記シャッター部材を前記開口
の閉塞位置でロックするロック手段と、を備えたディス
クカートリッジのドライブ装置への装填方向先頭側に設
けられたロック解除部を、前記先頭側とは反対側に押圧
操作して前記ロック手段のロック状態を解除するロック
解除装置であって、先端部に前記ロック解除部を押圧可
能な押圧部を有し、前記ドライブ装置内で揺動可能に支
持された操作アームと、前記操作アームを前記ロック解
除部の押圧操作方向へ付勢する付勢手段と、を備え、前
記ディスクカートリッジのドライブ装置への装填に伴っ
て、前記押圧部が前記ロック解除部を押圧操作し、当該
押圧操作後に当該ディスクカートリッジの移動力によっ
て前記操作アームが揺動して当該ディスクカートリッジ
のドライブ装置への装填軌跡上から退出する構成とする
ことができる。
【0029】このロック解除装置では、ディスクカート
リッジがドライブ装置へ装填されると、この装填に伴っ
て、ディスクカートリッジのロック解除部と対向する操
作アームの押圧部が、付勢手段の付勢力によってロック
解除部を押圧操作してロック手段のロック状態を解除す
る。この操作アームは、ディスクカートリッジのさらな
るドライブ装置への装填(挿入)に伴う移動力によっ
て、付勢手段の付勢力に抗して揺動し、ディスクカート
リッジのドライブ装置への装填軌跡上から退出する。
【0030】これにより、ロック解除装置は、ディスク
カートリッジのドライブ装置への装填方向の先頭側に設
けられたロック解除部を、ディスクカートリッジのドラ
イブ装置への装填(挿入)の初期段階において操作する
ことができ、かつ、ディスクカートリッジのドライブ装
置への更なる挿入の障害となることがない。特に、シャ
ッター部材がドライブ装置への装填に伴って開口開放位
置へ移動されるディスクカートリッジのロック状態を解
除する場合においては、シャッター部材を移動させるた
めのロック解除後における挿入(装填)ストロークを確
保できるため、この構成が一層好適である。
【0031】なお、ロック解除部がケースの内側に配置
され、操作アームの押圧部がケースのドライブ装置への
装填方向先頭側に設けられた操作孔へ進入してロック解
除部を押圧操作しても良いことは言うまでもない。
【0032】このように、上記構成のロック解除装置で
は、上記ディスクカートリッジのロック手段のロック状
態を好適に解除できる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るディス
クカートリッジ10について図1乃至図8に基づいて説
明する。先ず、ディスクカートリッジ10の全体構成に
ついて説明し、次いで本発明の要部であるロック手段1
30について詳述し、さらにロック手段の130のロッ
ク状態を解除するためのロック解除装置180について
説明することとする。
【0034】なお、図面において、矢印FR、矢印R
E、矢印UP、矢印LO、矢印RI、及び矢印LEが示
されている場合は、それぞれディスクカートリッジ10
のドライブ装置への装填(挿入)方向を向いて見た場合
のディスクカートリッジ10の前方向(装填方向)、後
方向、上方向、下方向、右方向、及び左方向を示すもの
とし、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方
向に対応している。また、これらの各方向は便宜上示す
ものであり、ディスクカートリッジ10を使用する際の
方向を限定するものではないことは言うまでもない。し
たがって、例えば、ディスクカートリッジ10は、使用
に際して水平に配置されても良く鉛直に配置されても良
い。 (ディスクカートリッジの全体構成)図1(A)には、
ディスクカートリッジ10を斜め上方より見た外観が斜
視図にて示されており、図1(B)には、ディスクカー
トリッジ10を斜め下方より見た外観が斜視図にて示さ
れている。
【0035】これらの図に示される如く、ディスクカー
トリッジ10は、平面視においてその前端部10Aが円
弧状に湾曲されると共に後端部10Bが要求機能により
左右の角部を切り欠かれた略多角形状とされ、その前後
寸法が左右寸法に対して若干大きい扁平ケース状に形成
されている。これらにより、ディスクカートリッジ10
は、ドライブ装置170(後述)への装填方向が外観か
ら容易に認識可能で、かつ誤った方向からのドライブ装
置170への装填が許容されない構成となっている。
【0036】また、ディスクカートリッジ10の左右側
面には、ドライブ装置170への装填時における案内用
の第1ガイド溝12A、第2ガイド溝12Bが設けられ
ている。
【0037】図2及び図3にも示される如く、ディスク
カートリッジ10の内部には、記録再生媒体としての円
盤状のディスクメディア20が回転可能に収容されてい
る。ディスクメディア20は、その中央部にドライブ装
置170の回転スピンドル軸(図示省略)に保持される
センタ孔22を有すると共に、その下面24に形成され
た記録面がカバー層(何れも図示省略)にて被覆保護さ
れている。
【0038】このディスクカートリッジ10には、その
下面中央部から前端部10A(前面)に亘る開口14が
設けられており、ディスクメディア20へのアクセス用
(ドライブ装置170の図示しない回転スピンドル軸及
び記録再生ヘッドの挿入、近接用)とされている。この
開口14は、後述する第1シャッター部材110と第2
シャッター部材150とによって開閉されるようになっ
ている。
【0039】また、ディスクカートリッジ10の下面の
後端部10B近傍には、2つの位置規制用孔16が設け
られており、ドライブ装置170内におけるディスクカ
ートリッジ10の位置規制(検出)用とされている。
【0040】このディスクカートリッジ10は、下シェ
ルとしてのベース板部32と上シェルとしての上面板部
34との接合により構成され内部にディスクメディア2
0を回転可能に収容するケース30を備えており、ケー
ス30の下方は被覆部材としての下面板部36によって
被覆される。
【0041】ベース板部32は、前部が半円状で後部が
略矩形状に形成された薄板より成るベース底部38を備
えている。ベース底部38は、その上面38Aが平坦と
されると共に、下面38Bには後述する第1シャッター
部材110及び第2シャッター部材150の移動範囲に
対応した凹部38Cが形成されている。
【0042】このベース底部38の上面38A側には、
半円部分と同軸同径で、内径がディスクメディア20の
外径より若干大径の円筒壁40が立設されている。
【0043】また、ベース底部38の後部外周には、円
筒壁40の略後半部分を囲むように平面視で略「コ」字
上の周壁42が形成されている。この周壁42の後壁4
4は、ディスクカートリッジ10の後端部10Bの下半
分を構成する。
【0044】一方、周壁42の左壁46及び右壁48
は、外側が低い段状に形成され、ディスクカートリッジ
10の第1ガイド溝12A、第2ガイド溝12Bの後部
下半分を構成する。また、左壁46の段状に形成された
角部には、上方が開口された細溝46Aが設けられてい
る。
【0045】この周壁42は、ベース底部38の下面3
8B側においても下方へ向けて略「コ」字状に突出して
おり(図3参照)、下面板部36の嵌合部位を構成す
る。
【0046】また、円筒壁40と周壁42との間には、
2つの円筒状突起50がベース底部38の上下両側に突
出している。円筒状突起50の内部は、その下部がディ
スクカートリッジ10の位置規制用孔16を構成すると
共に、その上部に固定用ビスの頭部に対応したコニカル
状のビス受け部(図示省略)が形成されている。
【0047】さらに、左側の円筒状突起50の近傍に
は、シャッター軸孔52及びばね保持部53が設けられ
ており、それぞれ後述する第2シャッター部材150の
軸支、及びトーションばね158の一端部保持用とされ
ている。
【0048】このベース板部32には、ディスクカート
リッジ10の開口14を構成する開口54が形成されて
いる。開口54は、ディスクメディア20のセンタ孔2
2の外径より大径とされた円形状のハブ孔56と、ハブ
孔56と連設されベース底部38の前端部へ至り円筒壁
40をも切り欠かいた平面視で略矩形状の記録再生ヘッ
ド用窓部58とで構成されている。また、ハブ孔56廻
りの上面38A側には、リブ60が立設されており、デ
ィスクメディア20の下面24とベース底部38の上面
38Aとの接触防止用とされている。
【0049】さらに、ベース底部38のハブ孔56近傍
には、シャッター案内孔62が設けられている。シャッ
ター案内孔62は、シャッター軸孔52と同軸の略円弧
状孔の前方角部が前方へ向けて延設された形状とされて
いる。
【0050】以上説明したベース板部32の円筒壁40
内側には、ディスクメディア20が収容される。ベース
板部32の上方は、ディスクメディア20がリブ60上
に載置された状態で上面板部34により被覆される。
【0051】上面板部34は、ディスクカートリッジ1
0の平面視における外形に対応した平板部64を備えて
いる。この平板部64の下面64Aの中央部には、ベー
ス板部32のリブ60に対応した環状突起66が設けら
れており、下面64Aへのディスクメディア20の接触
防止用とされている。
【0052】また、平板部64の下面64Aには、ベー
ス板部32の円筒壁40に対応した環状溝68が形成さ
れている。環状溝68は、円筒壁40を挿入可能に形成
されると共に、ベース板部32の左壁46及び右壁48
より前方の部分の外径が若干大径とされており(幅広と
されており)、円筒壁40と共に後述する第1シャッタ
ー部材110の円弧状ガイド壁部118を挿入可能とさ
れている。
【0053】さらに、平板部64の前部外周には、平面
視で略「コ」字状に形成された外壁70が下方へ向けて
立設されている。外壁70は、ディスクカートリッジ1
0の全厚さに対応した高さとされており、前壁72と左
壁74と右壁76とで構成されている。
【0054】前壁72は、円弧状に湾曲されており、デ
ィスクカートリッジ10の前端部10Aを構成する。こ
の前壁72の左右方向中央部には、下方が開口して切り
欠かれた矩形状の窓部78が形成されている。窓部78
は、その左右方向の幅寸法がベース板部32の記録再生
ヘッド用窓部58の幅寸法に対応しており、ベース板部
32の開口54(記録再生ヘッド用窓部58)と連通し
てディスクカートリッジ10の開口14を構成する。
【0055】また、前壁72の窓部78より左方には、
操作孔80が設けられており、後述するロック解除アー
ム138の操作用とされている。さらに、この前壁72
の窓部78より左側部分と環状溝68との間には、支軸
82、回動規制壁83、及びばね保持孔84が設けられ
ており、それぞれ後述するロックレバー132の軸支
用、回動量規制用、及びトーションばね140の一端部
保持用とされている。
【0056】一方、左壁74及び右壁76は、それぞれ
ディスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A、第2
ガイド溝12Bの略前半部分を構成する横溝74A、7
6Aを有しており、それぞれ後端面の下部がベース板部
32の左壁46、右壁48の前端面と当接する構成であ
る。
【0057】この外壁70は、その両角部の内側部分が
上方に凹んでおり、その内周部に嵌合保持される下面板
部36の上面との当接面86を形成している。
【0058】また、平板部64の外壁70より後方の外
周には、ベース板部32の周壁42に対応した周壁88
が下方へ向けて立設されている。
【0059】すなわち、周壁88は、その後壁90がベ
ース板部32の後壁44と当接してディスクカートリッ
ジ10の後端部10Bを構成し、左壁92、右壁94が
それぞれベース板部32の左壁46、右壁48と当接し
てディスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A、第
2ガイド溝12Bの略後半部分を構成する。また、左壁
92の環状溝68と連通された細溝92Aがベース板部
32の細溝46Aと対向してシャッター案内溝96を形
成している。
【0060】この周壁88と環状溝68との間には、ベ
ース板部32の各円筒状突起50に対応し、中心部に螺
子孔98Aを有する円柱状の位置決め凸部98が設けら
れている。この位置決め凸部98は、その下端面がそれ
ぞれベース板部32の円筒状突起50上端面に当接した
状態で、螺子孔98Aに円筒状突起50内部のビス受け
部に頭部を係合されたビスが螺合される構成である。こ
れにより、上面板部34に対する位置規制用孔16の位
置が決められる。
【0061】また、上記螺合によって、上面板部34と
ベース板部32とが接合され、ディスクメディア20を
収容したケース30が形成される。この状態では、ベー
ス板部32の円筒壁40が上面板部34の環状溝68内
に挿入されている。
【0062】一方、ベース板部32の下方には下面板部
36が配置されている。下面板部36は、外形の形状が
上面板部34の平板部64と略同形状の平板状に形成さ
れており、その外周が平板部64より若干小さくされて
いる。
【0063】また、下面板部36には、ベース板部32
の開口54と略同形状の開口100が開口54に対応す
る位置に形成されている。すなわち、開口100は、開
口54と連通してディスクカートリッジ10の開口14
を構成する。
【0064】さらに、下面板部36は、ベース板部32
の円筒状突起50に対応した透孔102を有しており、
この透孔102にベース板部32の円筒状突起50が挿
通されると共に、その上面がベース板部32の下面38
B(凹部38Cを除く部分)及び上面板部34の当接面
86に当接された状態で、ベース板部32の周壁42及
び上面板部34の外壁70に嵌合保持されている。
【0065】また、ディスクカートリッジ10は、その
開口14を開閉するためのシャッター機構を備えてい
る。このシャッター機構は、第1シャッター部材110
を備えている。
【0066】第1シャッター部材110は、平面視で略
台形状に形成され、記録再生ヘッド用窓部58を主に開
閉する薄板状のシャッター本体112を有している。シ
ャッター本体112は、その後端である斜辺部の端面
(図2乃至図4参照)が第2シャッター部材150との
突き当て部114とされると共に、その左後角部には第
2シャッター部材150押圧用の押圧片116が上方へ
向けて立設されている。
【0067】また、シャッター本体112の前端部に
は、ベース板部32の円筒壁40に対応して湾曲した円
弧状ガイド壁部118が上方へ向けて立設されている。
この円弧状ガイド壁部118の右方へ延出された張り出
し部118Aには、上面板部34の窓部78に対応した
窓部118Bが設けられている。一方、円弧状ガイド壁
部118の左方へ短く延出された張り出し部118C
は、その端部が後述するロック爪138と係合するロッ
ク係合部118Dとされると共に、その端部内側寄りに
シャッター引出し部120が連結されている。
【0068】シャッター引出し部120は、円弧状ガイ
ド壁部118より十分薄肉で厚み方向に弾性変形可能な
板状とされており、その先端部には小ブロック状に形成
された操作部としてのシャッター係合部122が設けら
れている。
【0069】この第1シャッター部材110は、図4
(下面板36を取り除いた底面図)及び図8(A)及び
図8(B)に示される如く、円弧状ガイド壁部118が
ベース板部32の円筒壁40と共に上面板部34の環状
溝68内に挿入され、かつ、シャッター引出し部120
がシャッター案内溝96に挿入されると共にシャッター
係合部122が第1ガイド溝12A内に配置された状態
で、シャッター本体112がベース板部32の凹部38
Cと下面板部36の上面との間に配置されている。ま
た、この状態では、シャッター本体112の押圧片11
6がベース板部32のシャッター案内孔62内に挿入さ
れ、その前方に位置している。
【0070】これにより、外部から第1ガイド溝12A
内のシャッター係合部122を後方に移動することでシ
ャッター引出し部120を介して連結された円弧状ガイ
ド壁部118が円筒壁40外周面に沿って摺動され、シ
ャッター本体112が回動されるようになっている(図
4乃至図7参照)。
【0071】なお、開口14の開放状態では、張り出し
部118Aの窓部118Bが前方に位置し、円筒壁40
前部の切欠き部分(上面板部34の窓部78と対向する
部分)を開放するように各部の寸法が決められている。
【0072】また、シャッター機構は、第1シャッター
部材の回動を規制するためのロック手段130を備えて
いる。このロック手段130の構成については後述す
る。
【0073】さらに、シャッター機構は、ベース板部3
2のハブ孔56を主に開閉する第2シャッター部材15
0を備えている。第2シャッター部材150は、平面視
で略台形状に形成された薄板状とされている。
【0074】この第2シャッター部材150は、その前
端である斜線部の端面が第1シャッター部材110の突
き当て部114との突き当て部152とされている。こ
の突き当て部152におけるシャッター本体112の押
圧片116に対応する位置には、被押圧片154が上方
へ向けて立設されている。この被押圧片154は、シャ
ッター本体112の回動範囲(シャッター案内孔62で
規制される押圧片116の移動範囲)内において常に押
圧片116と当接する幅寸法とされている。
【0075】また、第2シャッター部材150は、その
左後端部に上方へ向けて立設された回動軸156を備え
ている。この回動軸156は、ベース板部32のシャッ
ター軸孔52に対応しており、その上端部にはばね係合
部としてのすりわり156Aが形成されている。
【0076】この第2シャッター部材150は、回動軸
156がベース板部32のシャッター軸孔52に挿通さ
れると共に被押圧片154がシャッター案内孔62内に
挿入された状態で、ベース板部32の凹部38Cと下面
板部36の上面との間に配置されている。この状態で、
回動軸156のすりわり156Aにはトーションばね1
58の一端部が係止されており、このトーションばね1
58の他端部がベース板部32のばね保持部53に係止
されることで第2シャッター部材150は常時第1シャ
ッター部材110との突き当て方向に付勢されている。
【0077】これにより、第2シャッター部材150
は、通常はその突き当て部152が第1シャッター部材
110の突き当て部114との突き当て状態とされ、こ
の状態で主にベース板部32のハブ孔56を閉塞する構
成である。
【0078】すなわち、第1シャッター部材110及び
第2シャッター部材150は、通常図1(B)に示され
る如く、互いの突き当て部114、152を突き当てた
状態でディスクカートリッジ10の開口14を閉塞する
ようになっている。(ロック手段の構成)図4にも示さ
れる如く、ディスクカートリッジ10の左前角部には、
第1シャッター部材110を開口14(記録再生ヘッド
用窓部58)の閉塞位置でロックするためのロック手段
130が設けられている。
【0079】このロック手段130は、ロックレバー1
32を備えている。ロックレバー132は、中央部に上
面板部34の支軸82に対応した円筒軸134を備えて
いる。また、ロックレバー132は、円筒軸134から
略右方へ延出されたロックアーム136を備えており、
このロックアーム136の略後方へ屈曲された先端部は
第1シャッター部材110のロック係合部118Dに係
合可能なロック爪136Aとされている。
【0080】さらに、ロックレバー132は、円筒軸1
34から略左方へ延出されると共に前方へ屈曲されたロ
ック解除アーム138を備えており、このロック解除ア
ーム138の先端部は上面板部34の操作孔80を閉塞
可能な板状に形成されたロック解除部としての押圧操作
部138Aとされている。
【0081】このロックレバー132は、円筒軸134
に上面板部34の支軸82が挿入された状態で揺動自在
に支持されている。また、ロックレバー132には、一
端部が上面板部34のばね保持孔84に挿入保持された
トーションばね140の他端部が係止されている。
【0082】これにより、ロックレバー132は、ロッ
ク爪136Aが第1シャッター部材110のロック係合
部118Dに係合する方向へ付勢されており、通常は第
1シャッター部材110を開口14の閉塞位置でロック
する(第1シャッター部材110の開口14の開放方向
への回動を阻止する)ようになっている。
【0083】また、この状態ではロックレバー132の
押圧操作部138Aが上面板部34の前壁72の内面に
当接して操作孔80を閉塞する構成である。この操作孔
80は、後述するロック解除装置180の押圧部186
が挿通可能であれば小さいほど好ましく、本実施の形態
では、幅が略1mm、高さが略2mmとされている。
【0084】一方、押圧操作部138Aが後方へ押圧さ
れると、トーションばね140の付勢力に抗してロック
レバー132が円筒軸134廻りに回動され、ロック爪
136Aと第1シャッター部材110のロック係合部1
18Dとの係合状態が解除される構成である。この状態
では、ロックレバー132のロック解除アーム138が
上面板部34の回動規制壁83に当接するようになって
おり、ロックレバー132の過度の回動を阻止する構成
である(図5参照)。 (ロック解除装置の構成)次に、ドライブ装置170に
設けられたロック解除装置180について図9に基づい
て説明する。
【0085】この図9に示される如く、ロック解除装置
180は、ドライブ装置170のディスクカートリッジ
10が挿入(装填)される開口200と連通された内部
空間内に配置されている。
【0086】このロック解除装置180は、ドライブ装
置170に固定された支持ブロック182を備えてお
り、支持ブロック182には、操作アーム184が図9
に示される矢印A方向、矢印B方向に揺動自在に支持さ
れている。この操作アーム184は、鉤状に形成されて
おり、屈曲された先端部(支持点とは反対側の端部)が
ディスクカートリッジ10の操作孔80へ進入(挿通)
可能に形成された押圧部186とされている。
【0087】また、操作アーム184は、図示しない付
勢手段としてのトーションばねにより矢印B方向に付勢
されており、この付勢力によって支持ブロック182に
設けられた揺動規制部188に当接してしている。この
状態では、操作アーム184の押圧部186が、挿入口
200側を向き、ドライブ装置170へのディスクカー
トリッジ10の装填時における操作孔80の移動軌跡上
に位置するようになっている。
【0088】なお、上記トーションばねの付勢力による
操作アーム184の回転(揺動)モーメントは、ディス
クカートリッジ10のトーションばね140によるロッ
クレバー132の回転(回動)モーメントより大きくさ
れている。
【0089】さらに、操作アーム184は、上記トーシ
ョンばねの付勢力による回転モーメントを超える矢印A
方向の回転モーメントが作用すると、ディスクカートリ
ッジ10のドライブ装置170内での移動軌跡上から退
出する位置まで矢印A方向へ揺動可能な構成である。
【0090】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0091】上記構成のディスクカートリッジ10で
は、ディスクメディア20の非使用時には、開口14が
第1シャッター部材110及び第2シャッター部材15
0によって閉塞されている。すなわち、図4に示される
如く、第1シャッター部材110の突き当て部114と
第2シャッター部材150の突き当て部152とが互い
に突き当てられ(当接され)、第1シャッター部材11
0がベース板部32の記録再生ヘッド用窓部58を主に
閉塞すると共に、第2シャッター部材150がベース板
部32のハブ孔56を主に閉塞する。
【0092】このとき、第1シャッター部材110は、
ロック手段130のロック爪136Aが円弧状ガイド壁
部118のロック係合部118Dに係合されることによ
り開口14開放方向の回動を規制され、上記の閉塞状態
を維持する。この状態では、ロックレバー132の押圧
操作部138Aがディスクカートリッジ10前壁72に
設けられた操作孔80を閉塞する。
【0093】一方、第2シャッター部材150は、トー
ションばね158付勢力によって上記の閉塞状態を維持
する。また、ディスクカートリッジ10前壁72に設け
られた操作孔80は、ロックレバー132の押圧操作部
138Aにより閉塞されている。
【0094】これにより、ディスクメディア20の非使
用時におけるディスクカートリッジ10内への塵埃の侵
入、すなわち、ディスクメディア20の下面24への塵
埃の付着が防止される。
【0095】このディスクカートリッジ10は、ディス
クメディア20を使用する際(ディスクメディア20へ
情報を記録する際やディスクメディア20へ記録された
情報を再生する際)には、ドライブ装置170へ装填さ
れる。ディスクカートリッジ10をドライブ装置170
へ装填するにあたっては、その前端部10Aを先頭にし
てドライブ装置170の挿入口200(図4乃至図7参
照)に挿入する。
【0096】この挿入に伴って、ディスクカートリッジ
10の第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bに
は、それぞれドライブ装置170の案内凸部202、2
04が挿入される。また、ディスクカートリッジ10の
操作孔80には、ロック解除装置180(ドライブ装置
170)の押圧部186が挿通される(進入する)。押
圧部186は、ロックレバー132の押圧操作部138
Aを後方へ押圧する。
【0097】押圧操作部138Aが後方へ押圧される
と、図5に示される如く、ロックレバー132が円筒軸
134(支軸82)廻りに回動し、ロック爪136Aと
ロック係合部118Dとの係合状態が解除される。これ
により、ロック手段130のロック状態が解除され、第
1シャッター部材110が回動自在とされる。
【0098】この状態では、ロックレバー132のロッ
ク解除アーム138が回動規制壁83に当接してロック
アーム132のそれ以上の回動が阻止される。一方、図
9(A)にも示される如く、第1ガイド溝12A内に挿
入した案内凸部202とシャッター係合部122とが互
いに係合する。
【0099】ディスクカートリッジ10がドライブ装置
170へさらに挿入されると、シャッター係合部122
に係合した案内凸部202は、第1ガイド溝12A内を
さらに後方へ相対移動し、シャッター係合部122を後
方へ向けて押圧する。シャッター係合部122が後方へ
押圧されると、図6に示される如く、ロック状態が解除
された第1シャッター部材110が回動する。
【0100】すなわち、シャッター係合部122の後方
への移動に伴って、シャッター引出し部120を介して
シャッター係合部122に連結された円弧状ガイド壁部
118が、円筒壁40の外周面に沿って摺動しつつ回動
して、シャッター本体112を回動する。
【0101】また、第1シャッター部材110の回動に
伴って、シャッター本体112の押圧片116がシャッ
ター案内孔62内を略後方へ移動する(円筒軸40の軸
心廻りに回動する)。押圧片116が略後方へ移動する
と、これと当接配置された第2シャッター部材150の
被押圧片154が略後方へ押圧されつつシャッター案内
孔62の円弧状部分に沿って移動して、第2シャッター
部材150がトーションばね158の付勢力に抗して回
動軸156廻りに第1シャッター部材110との離間方
向へ回動する。
【0102】一方、回動規制壁83に当接して回動を阻
止されたロックレバー132の押圧操作部138Aに押
圧部186において当接している操作アーム184は、
ディスクカートリッジ10のドライブ装置170への挿
入方向(図9に示される矢印C方向)の移動力によっ
て、トーションばねの付勢力に抗して矢印A方向へ揺動
し、ドライブ装置170内におけるディスクカートリッ
ジ10の移動軌跡上から退出する(図9(B)参照)。
【0103】この過程で、押圧部186と押圧操作部1
38Aとの当接状態は解除され、ロックレバー132は
トーションばね140の付勢力によって初期位置への復
帰方向へ回動する。図6に示される如く、このロックレ
バー132のロック爪136Aは、上記の如く回動を開
始した第1シャッター部材110のロック係合部118
Dには係合せず、円弧状ガイド壁部118の外周面に当
接する。
【0104】シャッター係合部122と係合した案内凸
部202が第1ガイド溝12A内をさらに後方へ相対移
動すると、図7に示される如く、第1シャッター部材1
10及び第2シャッター部材150がさらに回動し、記
録再生ヘッド用窓部58及びハブ孔56が開放される。
この状態では、円弧状ガイド壁部118の窓部118B
がディスクカートリッジ10の前部に位置し、上面板部
34の窓部78を通して記録再生ヘッド用窓部58の前
方も開放される。すなわち、ディスクカートリッジ10
の開口14が開放される。
【0105】このディスクカートリッジ10は、ドライ
ブ装置170の所定位置まで挿入されると、位置規制用
孔16にドライブ装置の位置決め機構が挿入されて正確
に位置決めされる。
【0106】この状態で、閉塞状態が解除された開口1
4のハブ孔56に対応する部分から回転スピンドル軸が
挿入される。この回転スピンドル軸は、先端部において
ディスクメディア20のセンタ孔22を係合や吸着等に
より保持し、ディスクメディア20を軸心廻りに回転さ
せる。また、開口14の記録再生ヘッド用窓部58に対
応する部分からは記録再生ヘッドが挿入され、ディスク
メディア20の記録面に情報を記録し、または、記録面
に記録された情報を再生する。
【0107】一方、ディスクカートリッジ10は、ドラ
イブ装置から排出される際には、位置決め機構が位置規
制用孔16から抜き出され、排出方向(挿入口200
側)への移動が可能となる。この状態で、ディスクカー
トリッジ10は、トーションばね158の付勢力または
ドライブ装置により付与される排出方向の押圧力によっ
て、後端部10Bを先頭にして移動される。これによ
り、シャッター係合部122には、案内凸部202によ
る押圧力が作用しなくなり、第1シャッター部材110
が回動可能状態となる。
【0108】この状態で、ディスクカートリッジ10
は、上記の如く排出方向へ移動しつつ、開口14を閉塞
する。すなわち、第2シャッター部材150は、トーシ
ョンばね158の付勢力によって、被押圧片154にお
いて第1シャッター部材110の押圧片116を略前方
へ押圧しつつ開口14の閉塞方向へ回動する。また、押
圧片116において略前方へ押圧される第1シャッター
部材110は、この押圧により開口14の閉塞方向へ回
動する。
【0109】第1シャッター部材110及び第2シャッ
ター部材150がそれぞれ回動して初期位置に復帰する
と、開口14が閉塞される。また、ロック手段130の
ロックレバー132がトーションばね140の付勢力に
よって回動し、ロック爪136Aが第1シャッター部材
110のロック係合部118Dに係合すると共に押圧操
作部138Aが操作孔80を閉塞する。
【0110】また、初期位置に復帰した第1シャッター
部材110の押圧片116はシャッター案内孔62前部
内縁に係合し、第1シャッター部材110及び被押圧片
154において押圧片116に当接する第2シャッター
部材150のトーションばね158の付勢力によるそれ
以上の回動を阻止する。これにより、ディスクカートリ
ッジ10は、ドライブ装置への装填前の状態に復帰し、
第1シャッター部材110の回動が阻止されて開口14
の閉塞状態が維持される。
【0111】なお、第1シャッター部材110及び第2
シャッター部材150の初期位置を超える回動は、第2
シャッター部材150の被押圧片154を初期位置にお
いてシャッター案内孔62の周縁部に係合させることで
阻止しても良く、第1シャッター部材110の円弧状ガ
イド部118の張り出し部118A先端部を初期位置に
おいて環状溝68の幅広部端部と係合させることで阻止
しても良い。また、第1シャッター部材110は、シャ
ッター係合部122がドライブ装置に押圧されることで
初期位置に復帰しても良い。
【0112】一方、ディスクカートリッジ10がドライ
ブ装置170から排出される過程で、ロック解除装置1
80の操作アーム184は、トーションばねの付勢力に
より矢印B方向へ揺動し、揺動規制部188に当接して
初期位置に復帰する。これにより、次回のディスクカー
トリッジ10装填時の受け入れ状態となる。
【0113】ここで、ロック手段130のロック状態を
解除するロック解除部としての押圧操作部138Aをケ
ース30(ディスクカートリッジ10)の内側に配置し
たため、押圧操作部138Aの外部からの操作が困難と
なり、また、ディスクカートリッジ10を落下させた際
に押圧操作部138Aが押圧される確率が低くなり、故
意や過誤によるロック解除操作が防止される。
【0114】すなわち、開口14の閉塞位置でロックさ
れた第1シャッター部材110、及び第1シャッター部
材110に連動して開口14を開放する第2シャッター
部材150を開口14の開放方向へ移動させることが防
止される。
【0115】特に、外部から押圧操作部138Aを操作
するための操作孔80が小さいため、外部から押圧操作
部138A(ロック手段130)の存在自体を認識し難
く、故意によるロック解除操作が好適に防止される。
【0116】このように、本実施の形態に係るディスク
カートリッジ10では、故意や過誤による第1シャッタ
ー部材110(及び第2シャッター部材150)の開閉
動作を防止できる。
【0117】またここで、押圧操作部138Aを外部か
ら操作するための操作孔80がディスクカートリッジ1
0の前端部10A(前壁72)に設けられているため、
換言すれば、操作孔80がディスクカートリッジ10
(ケース30)のドライブ装置170への装填方向先頭
側に設けられいるため、ディスクカートリッジ10のド
ライブ装置170への装填に伴って(この装填に伴う移
動力によって)ロック手段130のロック状態が解除さ
れ、ドライブ装置170(ロック解除装置180)を簡
素化できる。
【0118】特に、ドライブ装置170への装填に伴っ
て、シャッター係合部122がドライブ装置170の案
内凸部202に押圧操作されることで第1シャッター部
材110も開口14の回動方向へ回動する構成であるた
め、ドライブ装置を一層簡素化できる。また、ケース3
0の内側に配置された押圧操作部138Aとケース30
の外部に配置されたシャッター係合部122とを共に操
作することは困難であるため、故意や過誤によるシャッ
ター部材110及びこれに連動する第2シャッター部材
150の開閉動作を確実に防止できる。
【0119】さらにここで、ロック手段130による第
1シャッター部材110のロック状態(すなわち、ディ
スクメディア20の非使用時)では、押圧操作部138
Aが操作孔80を閉塞するため、操作孔80からケース
内への塵埃の侵入が防止され、防塵性が向上する。これ
により、ディスクメディア20への塵埃付着に伴う所謂
ドロップアウトが確実に防止される。
【0120】一方、ドライブ装置170に設けられたロ
ック解除装置180では、操作アーム184が、操作孔
80へ進入して押圧操作部138Aを押圧する位置と、
ディスクカートリッジ10のドライブ装置170内での
移動軌跡上(装填軌跡上)から退出する位置との間で揺
動可能であるため、ディスクカートリッジ10の前端部
10Aの内側に配置された押圧操作部138Aをディス
クカートリッジ10のドライブ装置170への装填(挿
入)の初期段階において操作することができ、かつ、デ
ィスクカートリッジ10のドライブ装置170への更な
る挿入の障害となることがない。
【0121】このため、第1シャッター部材110を開
口14の開放位置まで回動させるためのシャッター係合
部122の移動ストロークを確保しつつ、ロック解除部
としての押圧操作部138Aをディスクカートリッジ1
0の前端部10A内側に配置することができ、好適であ
る。このように、ロック解除装置180では、ディスク
カートリッジ10のロック手段130による第1シャッ
ター部材110のロック状態を好適に解除できる。
【0122】なお、上記の実施の形態では、押圧操作部
138Aを前壁72(ケース30)の内側に配置した好
ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例え
ば、押圧操作部138Aを操作孔80内に前壁72と面
一となるように配置しても良い。この構成では、押圧操
作部138Aの存在を一層認識し難く、故意によるロッ
ク解除操作が好適に防止される。
【0123】また、上記の実施の形態では、ロック手段
130の押圧操作部138Aが、前壁72に設けられた
操作孔80へ進入するロック解除装置180の押圧部1
86によって押圧操作される好ましい構成としたが、本
発明はこれに限定されず、例えば、操作孔80をディス
クカートリッジ10の左壁74や上面板部34の平板部
64、下面板部36等に設けてそれぞれディスクカート
リッジ10の左方や上方、下方から進入する押圧部18
6によって押圧操作部138Aが操作される構成として
も良い。これらの場合、ロックレバー132の揺動方向
は適宜上下方向等を選択できる。
【0124】さらに、上記の実施の形態では、ロック爪
136Aがロック係合部118Dに係合する構成とした
が、本発明はこれに限定されず、例えば、ロック爪13
6Aがシャッター引出し部120に設けた係合孔に係合
する構成としても良く、ディスクカートリッジ10の右
前部に配置されたロック手段130のロック爪136A
が窓部118Bの周縁部に係合する構成としても良い。
【0125】さらにまた、上記の実施の形態では、第1
シャッター部材110のシャッター係合部122がドラ
イブ装置170の案内凸部202との相対移動によって
操作される構成としたが、本発明はこれに限定されず、
シャッター係合部122または第1シャッター部材11
0がドライブ装置170内を移動する開閉アーム(電気
的または機械的な駆動力が付与されるもの)等によって
操作されても良い。
【0126】また、上記の実施の形態では、ロック手段
130のロック状態において押圧操作部138Aが操作
孔80を閉塞する好ましい形態としたが、本発明はこれ
に限定されず、押圧操作部138Aが操作孔80を閉塞
しない構成としても良い。この場合、例えば、ロックア
ーム136に対してロック解除アーム138を短くする
ことで押圧操作部138Aの押圧ストロークを小さく
し、押圧操作部138Aが操作孔80を被覆する弾性シ
ート部材を介して押圧部186に押圧操作される構成と
することもできる。この構成によっても防塵性が向上す
る。
【0127】さらに、上記の実施の形態では、ディスク
メディア20が片面記録タイプとされ、開口14が下方
(前方を含む)に設けられた構成としたが、本発明はこ
れに限定されず、例えば、ディスクメディア20を両面
記録タイプとして開口14を上方にも設けた構成として
上下の開口を開閉するシャッター部材をそれぞれ配置す
ることも可能である。また、開口14は、ハブ孔56と
記録再生ヘッド用窓部58とが連設された構成に限定さ
れることはなく、これらが別個に形成されていても良い
ことは言うまでもない。
【0128】一方、上記の実施の形態では、ロック解除
装置180がディスクカートリッジ10の内側に配置さ
れた押圧操作部138Aを押圧操作する構成としたが、
本発明はこれに限定されず、例えば、ロック解除装置1
80がケース30の外部に突出した押圧操作部を押圧操
作する構成としても良いことは言うまでもない。さら
に、ロック解除装置180は、付勢手段としてトーショ
ンばねを備える構成に限定されることはなく、トーショ
ンばねに代えてコイルばねやぜんまいばねを備えても良
いことは言うまでもない。
【0129】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るディス
クカートリッジは、故意や過誤によるシャッター部材の
開閉動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの外観を示す図であって、(A)は斜め前上方より見
た斜視図、(B)は斜め前下方より見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの上方より見た分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの下方より見た分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口閉塞状態における全体構成を示し、下面板部を
取り外すと共に一部切欠いた底面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジのロック解除状態を示す図4に対応した図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口の開放過程を示す図4に対応した図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口の開放状態を示す図4に対応した図である。
【図8】(A)は図4の8A−8A線に沿った断面図、
(B)は図4の8B−8B線に沿った断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジのロック状態を解除するためのロック解除装置の概略
構成を示す図であって、(A)はディスクカートリッジ
のロック解除状態を示す側面図、(B)ディスクカート
リッジの移動軌跡上からの退出状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
10 ディスクカートリッジ 14 開口 20 ディスクメディア 30 ケース 56 ハブ孔(開口) 58 記録再生ヘッド用窓部(開口) 80 操作孔 110 第1シャッター部材(シャッター部材) 122 シャッター係合部(操作部) 130 ロック手段 138A 押圧操作部(ロック解除部) 170 ドライブ装置 180 ロック解除装置 184 操作アーム 186 押圧部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容し前記ディスクメディアにアクセスするための開口
    が設けられたケースと、前記開口を開閉するシャッター
    部材と、前記ディスクメディアの非使用時に前記シャッ
    ター部材を前記開口の閉塞位置でロックするロック手段
    と、前記ディスクメディアの使用時に前記ケースの外部
    から押圧操作されて前記ロック手段のロック状態を解除
    するロック解除部とを備えたディスクカートリッジにお
    いて、 前記ロック解除部は、前記ケースに設けられた操作孔へ
    進入可能なドライブ装置の押圧部材によって押圧操作さ
    れる、 ことを特徴とするディスクカートリッジ。
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