JP2003109349A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2003109349A
JP2003109349A JP2001303799A JP2001303799A JP2003109349A JP 2003109349 A JP2003109349 A JP 2003109349A JP 2001303799 A JP2001303799 A JP 2001303799A JP 2001303799 A JP2001303799 A JP 2001303799A JP 2003109349 A JP2003109349 A JP 2003109349A
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JP
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shutter
opening
case
openings
disk
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Application number
JP2001303799A
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English (en)
Inventor
Kengo Oishi
健吾 大石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッターによって開閉されるディスクメデ
ィアへのアクセス用の開口を、該開口が形成されるケー
スを大型化することなく大型化できるディスクカートリ
ッジを得る。 【解決手段】 ディスクカートリッジ10では、ケース
30に形成されたディスクメディア20へのアクセス用
の開口12等をシャッター60が開閉する。シャッター
60は、第1シャッター部材62のラック82と第2シ
ャッター部材64のラック84とがピニオン90の反対
側に噛合うことで、第1及び第2シャッター部材62、
64が互いに反対方向に移動して開口12等を開閉す
る。第1及び第2シャッター部材62、64は、開口1
2等の開放状態ではケース30の開口12の両側部分に
それぞれ別個に収納され、大面積の開口12等を開閉で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等の
記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容し、塵埃等の侵入を防止するディス
クカートリッジに関する。 【0002】 【従来の技術】可搬性を有するコンピュータ用の記録再
生媒体として磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク等の円盤状のディスクメディアが用いられている。例
えば、光ディスクでは、記録または再生を行う際には、
ドライブ装置に装填された状態で回転されつつ記録面へ
レーザ光が照射されることで、記録面の色素層分解によ
るピット形成や相変化、磁化等によって情報の記録が為
され、またはレーザ光の反射率や偏光角の相違に基づい
て記録された情報の再生が行われるようになっている。 【0003】また、このようなディスクメディアの記録
容量を高めるために、すなわち、ディスクメディアの記
録面(トラック幅やトラックピッチ)の高密度化に対応
して記録面へ照射するレーザ光のスポット径を小さくす
るために、レーザ光の短波長化(例えば、紫外線領域の
青紫色レーザの使用)やレーザ光を集光する対物レンズ
の高NA(開口数)化、またはこれらの組合せが提案さ
れている。 【0004】このような高記録容量化に対応するため
に、ディスクメディアは、記録面を極表面域に形成する
こととなり、その表面に付着する塵埃等の影響を無視で
きなくなる。 【0005】このため、ディスクメディアをケース内に
収容してディスクメディアへの塵埃等の付着を防止する
ディスクカートリッジが採用されている。このようなデ
ィスクカートリッジについて、図10に基づいて説明す
る。 【0006】図10にはディスクカートリッジ200が
示されている。ディスクカートリッジ200は、樹脂材
より成り円盤状のディスクメディア202を回転可能に
収容するケース204と、ディスクメディア202の中
心部に設けられたセンタホール部202A及び記録面の
一部を外部に露出させるためにケース204に設けられ
た開口206と、断面視略コ字状に形成されケース20
4の外面(上下面)に形成された浅い摺動溝204Aに
沿ってスライド(摺動)して開口206を開閉するシャ
ッター部材208とを備えて構成されている。 【0007】このディスクカートリッジ200では、デ
ィスクメディア202の非使用時には、図10(A)に
示される如くシャッター部材208により開口206を
閉塞することでケース204内への塵埃等の侵入(すな
わち、ディスクメディア202への塵埃等の付着)を防
止する構成である。 【0008】一方、ディスクメディア202を使用する
際には、ケース204(ディスクカートリッジ200)
がドライブ装置へ装填され、ドライブ装置の開閉手段に
よってシャッター部材208がケース204の摺動溝2
04Aと摺動しつつ移動して開口206を開放する。こ
の状態では、シャッター部材208が摺動溝204Aに
収納される。 【0009】また、このディスクカートリッジ200
は、上下両側に開口206が形成されており、ディスク
メディアの裏側の記録面へ情報の記録等を行う場合には
裏返しにドライブ装置へ装填され、シャッター部材20
8は反対側の摺動溝204Aに収納されて開口206を
開放する。 【0010】これにより、ディスクメディアの表裏何れ
の記録面を使用する場合にも、図10(B)に示される
如くディスクメディア202へのアクセスが可能とな
る。すなわち、ディスクメディア202のセンタホール
部202Aの回転スピンドル軸による保持、及び記録面
への記録再生ヘッド(レーザ光を照射するレーザヘッド
等)の近接が可能とされている。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な高記録容量化されたディスクメディアに対応するため
に、レーザヘッド等の記録再生ヘッドでは、ディスクメ
ディアの反り等によって記録面の位置精度に狂いが生じ
ていても、その記録再生光が記録面の記録領域を正確に
トレースする必要があり、該記録再生光の到達深さ補正
や角度補正を行う機構を備える必要がある。 【0012】このため、記録再生ヘッドアセンブリが大
型化され、ディスクカートリッジ200(ケース20
4)に設ける開口206(特に記録面の一部露出させる
ための開口206の部分)の大型化(大面積化)が必要
となる。一方、ディスクカートリッジ200(ケース2
04)自体は、種々のシステムアプリケーションに対応
するために、できるだけ小型であることが望ましい。 【0013】すなわち、開口206は、記録再生ヘッド
アセンブリとの関係のみならず、ケース204に対する
相対的な大型化が要求されるが、開口206を大型化す
ると、開口206の開放時におけるシャッター部材20
8の収納スペースであるケース204の摺動溝204A
の幅が圧迫される。 【0014】具体的には、上記のような従来のディスク
カートリッジ200では、片側1枚のシャッター面板2
08Aで構成されるシャッター部材208が左右何れか
一方向に移動して開口を開放するため、ケース204の
幅(シャッター部材208の移動方向の幅)がシャッタ
ー部材208の幅の3倍以上(すなわち、開口206の
幅の3倍以上)の寸法であることが必要とされる。 【0015】換言すれば、開口206の最大幅はケース
204の幅の3分の1が限界であり、ケース204の幅
寸法を維持しつつ開口206を大型化することができな
いという問題があった。特に、小径のディスクメディア
202を収容するディスクカートリッジ200では、ケ
ース204の小型化に伴って開口206も小型(狭幅)
化され、大型の記録再生ヘッドアセンブリに対応するこ
とが困難であった。 【0016】また、このことは、開口206がケース2
04の上下一方の面にのみ設けられたディスクカートリ
ッジにおいても、開口206がケース204の幅方向の
中央部に設けられている以上、同様である。 【0017】本発明は、上記事実を考慮して、シャッタ
ーによって開閉されるディスクメディアへのアクセス用
の開口を、該開口が形成されるケースを大型化すること
なく大型化できるディスクカートリッジを得ることが目
的である。 【0018】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るディスクカートリッジは、
円盤状のディスクメディアを回転可能に収容したケース
と、前記ケースに設けられ、前記ディスクメディアにア
クセスするための開口と、一対のシャッター面板を有
し、該一対のシャッター面板が所定の直線方向に沿って
互いに反対方向へ移動して前記開口を開閉するシャッタ
ーと、を備えている。 【0019】請求項1記載のディスクカートリッジで
は、ディスクメディアを収容したケースに設けられたデ
ィスクメディアへのアクセス用の開口は、シャッターに
よって開閉される。 【0020】すなわち、ディスクメディアの非使用時に
は、一対のシャッター面板が互いに端面を突き当てて、
または一対のシャッター面板が互いの端部を重ね合わせ
て、開口を閉塞する。 【0021】一方、ディスクメディアを使用する際に
は、一対のシャッター面板が所定の直線方向(例えば、
ドライブ装置への装填方向やこれに直交する方向)に沿
って互いに反対方向へ移動(離間)して開口を開放す
る。開放された開口を再度閉塞する際には、各シャッタ
ー面板がそれぞれ開口開放時とは反対方向へ移動して互
いに近接する(初期状態に復帰する)。 【0022】ここで、一対のシャッター面板が互いに反
対方向に移動して開口を開閉するため、換言すれば、開
口開放状態では2分割のシャッター面板が開口の両側に
それぞれ独立して収納されるため、例えば、互いに同幅
である一対のシャッター面板が互いの端面を突き当てて
開口を閉塞する構成とすれば、シャッターは最大でケー
スの幅(シャッター面板の移動方向の幅)の半分の幅を
有する開口を開閉できる。すなわち、シャッターによっ
て全面積に亘って開放、閉塞される開口を、従来のディ
スクカートリッジの開口よりも大幅に大面積化すること
ができる。 【0023】このように、請求項1記載のディスクカー
トリッジでは、シャッターによって開閉されるディスク
メディアへのアクセス用の開口を、該開口が形成される
ケースを大型化することなく大型化できる。 【0024】なお、請求項1記載の開口は、ディスクメ
ディアの一半径方向に沿った記録面の一部にアクセス可
能であれば足り、ディスクメディア中心部のセンタ孔ま
たはセンタコア部にアクセスするための開口部分を含ん
でも含まなくても良い。 【0025】また、上記構成のディスクカートリッジに
おいて、一方のシャッター面板を開口の開放方向に移動
させると、これと連動して他方のシャッター面板を上記
一方のシャッター面板とは反対方向に移動させる連動手
段を備えた構成とすれば、ドライブ装置の開閉手段が簡
素化され好適である。 【0026】さらに、一対のシャッター面板が付勢手段
によってそれぞれ開口の閉塞方向(互いの近接方向)に
付勢される構成とすれば、ドライブ装置は開口の閉塞機
構が不要で一層簡素化される。特に、付勢手段が一対の
シャッター面板を互いに連結するように設けられた構成
とすれば、該付勢手段の数を削減でき好適である。また
特に、一対のシャッター面板が互いの端面を突き当てて
開口を閉塞する構成では、ディスクカートリッジは、上
記付勢手段による付勢力に抗して各シャッター面板を開
口の閉塞位置に保持するストッパが不要で構造が簡単に
なる。 【0027】上記各構成をより具体的に実現するため
に、例えば、シャッターは、ケースに固定されたベース
部と、ベース部に回転自在に支持されるピニオンと、一
方のシャッター面板に設けられ上記ピニオンに噛合う第
1ラックと、他方のシャッター面板に設けられ上記第1
ラックとは上記ピニオンを挟んで反対側で該ピニオンに
噛合う第2ラックと、を備えた構成とすることができ
る。 【0028】この構成では、一方のシャッター面板を開
口の開放方向に移動すると、一方のシャッター面板と共
に移動する第1ラックに噛合うピニオンが回転駆動さ
れ、該ピニオンの回転によって第2ラックが第1ラック
とは反対側に移動されて他方のシャッター面板が一方の
シャッター面板とは反対側に移動する。これにより、開
口が開放される。すなわち、第1ラック、第2ラックと
ピニオンとが連動手段を構成する。 【0029】なお、この構成では、開口を閉塞する際に
も、一方のシャッター面板を移動させれば連動手段によ
って他方のシャッター面板が一方のシャッター面板とは
反対方向(近接方向)に移動するが、上記の如き付勢手
段を設けた構成とすれば、該付勢手段の付勢力によって
開口を閉塞できるため、開口を閉塞する際に何れか一方
のシャッター面板を移動操作する必要がなく好適であ
る。 【0030】さらに、上記各構成において、一方のシャ
ッター面板に設けられドライブ装置の開閉手段に操作さ
れると該一方のシャッター面板を開口の開放方向に移動
させる第1操作部と、他方のシャッター面板に設けられ
ドライブ装置の開閉手段に操作されると該他方のシャッ
ター面板を開口の開放方向に移動させる第2操作部と
を、ケースのドライブ装置への装填方向に沿った軸心に
対して対称に配置した構成とすることができる。 【0031】この構成では、例えば、ケースを表にして
ドライブ装置へ装填すると第1操作部がドライブ装置の
開閉手段に操作されて開口が開放され、ケースを裏返し
てドライブ装置へ装填すると第2操作部が開閉手段に操
作されて開口が開放される。すなわち、この構成では、
ケースを表裏何れの状態でドライブ装置へ装填してもド
ライブ装置の1つの開閉手段によって開口が開放され、
ドライブ装置が簡素化される。 【0032】この構成は、ディスクカートリッジが、表
裏両面に記録面を有するディスクメディアを収容したケ
ースの上下(表裏)両側にディスクメディアへアクセス
するための開口を有し、該2つの開口がそれぞれ一対の
シャッター面板によって開閉される場合に好適である。 【0033】すなわち、例えば、上側の開口を開閉する
一方のシャッター面板と下側の開口を開閉する一方のシ
ャッター面板とを第1操作部や第1ラック等を介して一
体に移動可能に連結すると共に、上側の開口を開閉する
他方のシャッター面板と下側の開口を開閉する他方のシ
ャッター面板とを第2操作部や第2ラック等を介して一
体に移動可能に連結し、上記ピニオンをケースのドライ
ブ装置への装填方向の端面の略中心に配置すると共に第
1操作部と第2操作部とをピニオンに対して対称に配置
すれば、単にドライブ装置の開閉手段による第1または
第2操作部の操作によって上下の開口が共に開放され
る。また例えば、上記付勢手段の付勢力によって上下の
開口が共に閉塞される。 【0034】また、上記各構成のディスクカートリッジ
において、一対のシャッター面板が外部から不正に操作
し難いケースの内側に配置される(例えば、各シャッタ
ー面板がケースの内面と摺動する)構成とすれば、故意
や過誤による開口の開放動作が抑止され、信頼性が向上
し好適である。 【0035】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るディス
クカートリッジ10について、図1乃至図6に基づいて
説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜矢印
で示す如く、ディスクカートリッジのドライブ装置への
装填(挿入)方向を前方向(FR)とし、矢印FR方向
を向いて見た場合を基準に後方向(RE)、上方向(U
P)、下方向(LO)、左方向(LE)、右方向(R
I)として説明をする。 【0036】図1には、ディスクカートリッジ10の全
体構成が斜視図にて示されている。この図に示される如
く、ディスクカートリッジ10は、全体として略扁平矩
形状に形成され、上下両面にそれぞれ内部に収容したデ
ィスクメディア20へのアクセス用の開口12、14が
設けられている。 【0037】ディスクメディア20は、中心部に設けら
れたセンタ孔に環状のセンタコア部22が嵌合や接着等
によって取り付けられた円盤状に形成され、その上面及
び下面に記録面が形成されている。 【0038】一方、ディスクカートリッジ10前端の開
口16には後述するシャッター60が装着されており、
開口16内で左右に位置する操作開口26、28には後
述する操作部86、88がそれぞれ外部に臨んで配設さ
れている。そして、このシャッター60は通常開口1
2、14を閉塞し、ディスクメディア20の使用時に
は、操作部86、88の何れか一方がドライブ装置の開
閉部材によってスライド動作されることで開口12、1
4を開放するようになっている。 【0039】これにより、ディスクメディア20は、そ
の使用時に、記録面の一部及びセンタコア部22が開口
12、14から露出され、センタコア部22においてド
ライブ装置の回転スピンドル軸の先端部に係合保持また
は吸着保持されつつ回転駆動され、情報の記録または再
生が行われるようになっている。 【0040】さらに、このディスクカートリッジ10の
詳細構成を説明すると、図2に分解斜視図にて示される
如く、ディスクカートリッジ10はディスクメディア2
0が回転可能に収容されるケース30を備えている。 【0041】ケース30は、ディスクメディア20の直
径より僅かに大きく形成されると共に、前後長が左右長
より若干長く形成された略長方形状の下シェル32と上
シェル34とで構成されている。この下シェル32と上
シェル34とは略上下対称に形成されるため、共通部分
については下シェル32のみについて説明し、上シェル
34については同じ符号を付して(図示された部分に限
る)その説明を省略する。 【0042】下シェル32及び上シェル34の前側を除
く周縁部には外壁36が立設され、この外壁36の内側
には、左右の外壁36と平行な内壁38と平面視円弧状
の内壁40とが、外壁36と同じ高さに一体に立設され
ている。内壁40は、下シェル32及び上シェル34の
中央部よりも若干前方から後端部にかけて左右対称に位
置し、その内径がディスクメディア20の直径より若干
大きくされることで、その内側に配置されるディスクメ
ディア20の径方向の移動規制用とされている。また、
内壁38は、内壁40の前端部から下シェル32及び上
シェル34の前端部近傍に至っている。 【0043】これらの内壁38及び内壁40の内側に
は、後述する第1シャッター部材62及び第2シャッタ
ー部材64の作動用空間となる平面視矩形状の収納凹部
42が形成されている。また、左右の内壁38の前端部
を結ぶ直線より前方側には、収納凹部42よりもさらに
凹んだ嵌合凹部44が形成されており、後述するカバー
ブロック66の嵌合用とされている。 【0044】そして、下シェル32、上シェル34に
は、それぞれ略中央部から前端部にかけて、ドライブ装
置の記録再生ヘッド近接用及び回転スピンドル軸挿入用
の開口12、14が設けられている。 【0045】この開口12、14は、それぞれ下シェル
32及び上シェル34の前縁部中央から後方に向かって
穿設された略矩形状の記録再生ヘッド用窓部12A、1
4Aと、下シェル32及び上シェル34の略中央部に穿
設された略円形状のハブ孔12B、14Bとが互いに連
設して構成されている。 【0046】記録再生ヘッド用窓部12A、14Aの幅
(左右方向の幅)Wは、ケース30の幅(左右方向の長
さ)Lの1/3よりも大きく形成されており、ハブ孔1
2B、14Bの直径と同寸法とされている。なお、ハブ
孔12B、14Bの直径は、ディスクメディア20のセ
ンタコア部22(回転スピンドル軸)よりも大径であれ
ば、記録再生ヘッド用窓部12A等の幅よりも小さくて
も良い。 【0047】また、嵌合凹部44内、すなわち内壁38
の前端部よりも前方側における外壁36近傍には、後述
するシャッター60の板ばね56を係止するストッパ壁
46が立設されており、そのストッパ壁46の前方に
は、平面視円形状の貫通孔50が穿設されている。な
お、ストッパ壁46は下シェル32及び上シェル34の
少なくとも一方に設けられていれば良い。 【0048】貫通孔50は、後述するシャッター60の
係止突起96を嵌合させるために設けられ、各貫通孔5
0から下シェル32及び上シェル34の前縁にかけて、
係止突起96導入用のテーパ面48が形成されている。
また、下シェル32及び上シェル34の前端部における
各貫通孔50よりも左右方向内側の操作開口26、28
に対応する位置には、平面視略凹状の切欠部52が形成
されており、後述するシャッター60の操作部86、8
8の作動用空間を形成するようになっている。 【0049】この下シェル32と上シェル34とは、互
いの外壁36を突き合わせた状態で、超音波溶着等の接
着手段や図示しないビス等の締結手段によって接合され
てケース30を構成するようになっている。このケース
30の前側には、上記の通り外壁36が設けられないこ
とによって、開口16が形成されており、この開口16
を閉塞するようにシャッター60が着脱自在に装着され
るようになっている。 【0050】このシャッター60は、ケース30の中央
部よりも左側に配設される第1シャッター部材62と、
右側に配設される第2シャッター部材64と、第1シャ
ッター部材62及び第2シャッター部材64の前端部外
側に被装されるカバーブロック66と、第1シャッター
部材62及び第2シャッター部材64の前端部内側に挿
設されるベースブロック68と、第1シャッター部材6
2及び第2シャッター部材64を互いの近接方向へ付勢
する付勢手段としてのコイルばね58と、不織布や起毛
織布等より成る防塵手段としてのライナー54が貼付さ
れる長尺状の板ばね56とを備えて構成されている。 【0051】第1シャッター部材62は、それぞれ開口
12、14の左半分を開閉可能な(開口12等の幅の半
分よりもわずかに幅広の)シャッター面板としての下面
板72と上面板74とが連結板70によって互いに対向
した状態で連結されて断面視略コ字状に形成されてい
る。また同様に、第2シャッター部材64は、それぞれ
開口12、14の右半分を開閉可能な(それぞれ下面板
72、上面板74と同幅の)シャッター面板としての下
面板76と上面板78とが連結板80によって互いに対
向した状態で連結されて断面視略コ字状に形成されてい
る。 【0052】なお、下面板72、76は、それぞれ板厚
部分が連結板70、80の下端面よりも下方に突出して
おり、互いに端面を突き当てて開口12を閉塞するよう
になっている。同様に、上面板74、78は、それぞれ
板厚部分が連結板70、80の上端面よりも上方に突出
しており、互いに端面を突き当てて開口14を閉塞する
ようになっている。 【0053】連結板70は、その右端部が下面板72及
び上面板74の右端部よりも該下面板72等の幅と略同
寸法分だけ右方へ延出されており、連結板80は、その
左端部が下面板76及び上面板78の左端部よりも該下
面板76等の幅と略同寸法分だけ左方へ延出されてい
る。 【0054】これらの連結板70及び連結板80には、
それぞれ左右方向に細長い略矩形状のスリット70A、
80Aが形成されており、スリット70Aの上縁部及び
スリット80Aの下縁部(または、スリット70Aの下
縁部及びスリット80Aの上縁部でも良い)にはラック
82、84がそれぞれ刻設されている。 【0055】また、連結板70の左端部及び連結板80
の右端部には、第1シャッター部材62及び第2シャッ
ター部材64を開閉動作させるための操作部86、88
が一体に連設されている。この操作部86、88は、平
面視略T字状に形成され、その後端部にコイルばね58
の端部がそれぞれ係止可能とされると共に、前端部にド
ライブ装置の開閉部材(図示省略)が係合可能とされて
いる。 【0056】ベースブロック68は、後方に開口した断
面視略コ字状に形成されると共に、左右方向及び上下方
向の各寸法がそれぞれ連結板70、80と略同等とされ
ており、ピニオン90を備えている。ピニオン90は、
ラック82、84とそれぞれ噛合い可能に形成され、ベ
ースブロック68の前面中心部に固定された支軸92に
回転自在に支持されている。 【0057】このベースブロック68は、図3にも示さ
れる如く、連結板70、80が前後に重ね合わせされた
状態の第1シャッター部材62、第2シャッター部材6
4の内側に、ピニオン90がスリット70A、80Aに
挿通されてラック82、84と噛合うように配設される
構成である。すなわち、ピニオン90は、その下部にお
いてラック82と噛合うと共にその上部においてラック
84と噛合わされる。 【0058】この状態では、下面板72、76がベース
ブロック68の下端面と摺動可能に当接すると共に、上
面板74、78がベースブロック68の上端面と摺動可
能に当接し、各操作部86、88がそれぞれベースブロ
ック68の左右端部よりも外側に位置するようになって
いる。なお、操作部86、88は、ピニオン90(ディ
スクカートリッジ10の前面の中心位置)に対して略対
称に配置されている。 【0059】これにより、図4に示される如く、操作部
86、88の何れか一方を左右方向に沿って移動させる
と、第1シャッター部材62と第2シャッター部材64
とが連動しつつ互いに反対方向に移動する構成である。
具体的には、例えば、操作部86操作して第1シャッタ
ー部材62(ラック82)を左方へ移動させると、該移
動に伴ってラック82に噛合うピニオン90が正面視で
時計方向に回転され、該回転によってピニオン90とラ
ック82とは反対側で噛合うラック84を有する第2シ
ャッター部材64右方へ移動するようになっている。こ
れは、操作部86を右方へ移動操作した場合や操作部8
8を操作した場合においても同様であることは言うまで
もない。すなわち、ピニオン90とラック82、84と
が連動手段を構成している。 【0060】そして、各操作部86、88の後端部には
それぞれベースブロック68の内部に配設されたコイル
ばね58の端部が係止されており、このコイルばね58
は、その付勢力によって操作部86、88を互いの近接
方向に付勢している。これにより、第1シャッター部材
62、第2シャッター部材64は、通常、コイルばね5
8の付勢力によって下面板72、76が互い端面を突き
当てられると共に、上面板74、78が互いの端面を突
き当てられるようになっている。 【0061】また、ベースブロック68の後部の左右両
端部にはコイルばね58の脱落を阻止する係止壁69が
立設され、この係止壁69の後面には、カバーブロック
66と略同長かつベースブロック68と略同高の長尺状
の板ばね56が接着や係合爪(図示省略)の係合等によ
って少なくとも後方への脱落を阻止された状態で取り付
けられる。この板ばね56の後面には、板ばね56の上
縁及び下縁より所定長さ突出する大きさのライナー54
が貼設される。 【0062】このライナー54は、シャッター60をケ
ース30に装着し該シャッター60が開口12、14を
閉塞した状態で、下シェル32及び上シェル34の内面
に若干撓んで接触して板ばね56の上下の隙間(下面板
72、76、上面板74、78の作動スペース)からの
塵埃等の侵入を防止し、また、シャッター60が開口1
2、14を開放する際には、下面板72、76、上面板
74、78と接触しつつ適宜変形して(撓んで)その作
動を妨げないようになっている。このライナー54(板
ばね56の上下端部)と対応する位置におけるケース3
0の内面にもライナー54と同様のライナーを貼設して
も良い。 【0063】カバーブロック66は、後方に開口した断
面視略コ字状に形成されると共に、左右方向及び上下方
向の各寸法がケース30の開口16(嵌合凹部44)に
対応したブロック状に形成されている。このカバーブロ
ック66は、その前面に穿設された小孔66Aにベース
ブロック68の支軸92が挿通された状態で、ベースブ
ロック68のピニオン90の左右にそれぞれ突設された
保持突起94がこれに対応して穿設された小孔66B及
びリング状の抜止め部材95に挿通されてかしめられる
ことでベースブロック68に固着される構成である。 【0064】なお、保持突起94にはカバーブロック6
6の背面に当接する段部が形成されており、この段部に
よってカバーブロック66とベースブロック68との間
に所定の隙間が形成されて第1シャッター部材62、第
2シャッター部材64がスムースに作動するようになっ
ている。 【0065】そして、このカバーブロック66のベース
ブロック68よりも外側部分は、ケース30の切欠部5
2に対応して前面、上下面が切欠かれており、前後方向
に貫通する操作開口26、28が形成されている。この
操作開口26、28からは、それぞれ第1シャッター部
材62の操作部86、第2シャッター部材64の操作部
88が外部より操作可能に露出される構成である。そし
て、この操作開口26、28を経由したケース30への
塵埃等の侵入は上記板ばね56及びライナー54によっ
て阻止されている。 【0066】以上のようにシャッター60はユニット化
されており、この状態でケース30に対して着脱可能な
構成である。具体的には、カバーブロック66は弾性を
有する樹脂材料や金属材料にて成形され、その両端部の
上下面にそれぞれ上下方向に突出しケース30の貫通孔
50に対応した略円柱状の係止突起96が突設されると
共に、該係止突起96の前方に左右方向に切り込み98
が入れられている。これにより、係止突起96は、その
突設部位であるカバーブロック66両端部の上下面がそ
れぞれ上下方向に弾性変形することでケース30の開口
16に入り込めるようになっている。 【0067】以上により、各係止突起96をケース30
の各テーパ面48に対応させて開口16からケース30
内に押し込むと、各係止突起96は、その突設部位をそ
れぞれ上下外方側へ変形させつつテーパ面48を後方に
向かって摺動し、貫通孔50に達すると上記突設部位の
復元力により貫通孔50に嵌合する。この状態では、カ
バーブロック66の上下面がそれぞれ嵌合凹部44に入
り込むと共に、第1シャッター部材62及び第2シャッ
ター部材64の各下面板72、76、各上面板74、7
8がそれぞれ収納凹部42に入り込む。 【0068】そして、図5に示される如く、板ばね56
がカバーブロック66のばね受け部67よりも外側にお
いて弾性変形しつつストッパ壁46に当接することで、
シャッター60が前方へ付勢され、各係止突起96がそ
れぞれ貫通孔50の前縁部に係合するようになってい
る。これにより、シャッター60は、ガタつくことなく
ケース30に固定される構成である。なお、ばね受け部
67を設けず、板ばね56がベースブロック68(係止
壁69)の外側において弾性変形しても良い。 【0069】一方、シャッター60をケース30から取
り外す際には、係止突起96をカバーブロック66の上
下内方側へ押圧するだけで簡単に取り外すことができ
る。すなわち、シャッター60は、貫通孔50に係止突
起96が係合することで板ばね56による前方への付勢
力に抗する状態になっているので、該係止突起96と貫
通孔50の係合を解除すると板ばね56の付勢力によっ
て前方へ向かって突出するようになっている。なお、ケ
ース30とシャッター60とを溶着やかしめ等によって
取り外し不能に固着しても良いことは言うまでもない。 【0070】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。 【0071】上記構成のディスクカートリッジ10で
は、ディスクメディア20の非使用時には、図1に示さ
れる如く、開口12、14がシャッター60によって閉
塞されている。 【0072】すなわち、コイルばね58の付勢力によっ
て第1シャッター部材62の下面板72、上面板74と
第2シャッター部材64の下面板76、上面板78とが
それぞれ互いに端面を突き当てて、第1シャッター部材
62が開口12、14の左半分を閉塞すると共に第2シ
ャッター部材64が開口12、14の右半分を閉塞して
いる。 【0073】これにより、ディスクメディア20の非使
用時におけるディスクカートリッジ10(ケース30)
内への塵埃の侵入、すなわち、ディスクメディア20の
上下面への塵埃の付着が防止される。 【0074】このディスクカートリッジ10は、ディス
クメディア20を使用する際(ディスクメディア20へ
情報を記録する際やディスクメディア20へ記録された
情報を再生する際)には、前面(開口16側)を先頭に
して矢印FR方向に沿ってドライブ装置へ装填される。
具体的には、ディスクメディア20の下面側の記録面を
使用する際には、ディスクカートリッジ10を下面(開
口12側)を下向きにドライブ装置へ装填する。 【0075】この装填動作に伴って操作部86がドライ
ブ装置の開閉部材(図示省略)によって係合状態で左方
へ押圧される。すると、第1シャッター部材62は、コ
イルばね58の付勢力に抗して左方へ移動しつつ、その
ラック82と噛合うピニオン90を正面視時計方向へ回
転させる。ピニオン90の回転力は、これと噛合うラッ
ク84によって第2シャッター部材64の右方への移動
力に変換されて第2シャッター部材64を第1シャッタ
ー部材62と連動させつつ右方へ移動させる。これによ
り、図6に示される如く、開口12、14が開放され
る。 【0076】第1シャッター部材62の下面板72、上
面板74及び第2シャッター部材64の下面板76、上
面板78がそれぞれケース30の収納凹部42の縁部に
突き当たると、第1シャッター部材62の左方への移
動、第2シャッター部材64の右方への移動がそれぞれ
規制され、この状態(開閉部材が操作部86に係合した
状態)でディスクカートリッジ10(ケース30)がド
ライブ装置内で位置決めされる。なお、第1シャッター
部材62、第2シャッター部材64の開口12等の開放
方向の移動規制は、何れか1枚のシャッター面板(例え
ば、下面板72)が収納凹部42の縁部に係合して為さ
れても良く、例えば、カバーブロック66に操作部86
と係合するストッパ設けて該係合部と操作部86との当
接によって為されても良く、ディスクカートリッジ10
の位置決めのみに代えても良い。 【0077】この位置決めによって開閉部材の初期位置
への復帰方向の移動も阻止され、ディスクカートリッジ
10では、コイルばね58の付勢力に抗して開口12、
14が開放された状態が維持される。 【0078】この状態で、開口12のハブ孔12Bから
回転スピンドル軸が挿入される。この回転スピンドル軸
は、先端部においてディスクメディア20のセンタコア
部22を係合や磁力による吸着等により芯出ししつつ保
持し、ディスクメディア20を軸心回りに回転させる。
また、開口12の記録再生ヘッド用窓部12Aからは記
録再生ヘッドが挿入され、ディスクメディア20下面側
の記録面に情報を記録し、または、該記録面に記録され
た情報を再生する。 【0079】一方、ディスクカートリッジ10は、ドラ
イブ装置から排出される際には、上記位置決め状態が解
除され、コイルばね58の付勢力によって開口12、1
4を閉塞しつつドライブ装置から排出される。 【0080】具体的には、第1シャッター部材62、第
2シャッター部材64は、コイルばね58の付勢力によ
ってピニオン90を正面視反時計方向に回転させつつ互
いに近接し、下面板72と下面板76及び上面板74と
上面板78がそれぞれ互いに端面を突き当てると、それ
以上の移動が阻止されて開口12、14を閉塞する初期
状態に復帰する。 【0081】このとき、ディスクカートリッジ10は、
上記コイルばね58の付勢力によって、操作部86に係
合した開閉部材を初期位置に復帰させつつドライブ装置
から排出される。 【0082】一方、ディスクメディア20の上面側の記
録面を使用する際には、ディスクカートリッジ10は、
上面(開口14側)を下向きに(上下裏返して)ドライ
ブ装置へ装填される。そして、この場合、ピニオン90
に対して操作部86とは略対称となる位置に配置された
操作部88がドライブ装置の開閉部材に係合操作される
点を除いて、ディスクカートリッジ10は上記ディスク
メディア20の下面側の記録面を使用する場合と同様に
作用する。 【0083】ここで、開口12、14の左半分を開閉す
る第1シャッター部材62と開口12、14の右半分を
開閉する第2シャッター部材64とが、互いに反対方向
に移動して開口12、14を開閉するため、換言すれ
ば、第1シャッター部材62と第2シャッター部材64
とが開口12、14の開放状態でそれぞれケース30内
における該開口12、14の両側の位置で別個に収納さ
れるため、シャッター60は、ケース30の幅Lの1/
3よりも大きな幅Wを有する開口12、14を確実に開
閉できる。すなわち、本構成のシャッター60は、最大
でケース30の幅Lの略半分の幅を有する開口12、1
4を開閉できる。このため、該開口12、14を、シャ
ッター60によって確実に開閉する機能を維持しつつ従
来のディスクカートリッジの開口よりも大幅に大面積化
することができる。 【0084】このように、本実施の形態に係るディスク
カートリッジ10では、シャッター60によって開閉さ
れるディスクメディア20へのアクセス用の開口12及
び開口14を、該開口12及び開口14が形成されるケ
ース30を大型化することなく大型化できる。 【0085】また、ディスクカートリッジ10では、操
作部86及び操作部88の何れか一方を操作すれば、ピ
ニオン90とこれに噛合うラック82、84とによっ
て、第1シャッター部材62と第2シャッター部材64
とが連動しつつ互いに異なる方向へ移動するため、ドラ
イブ装置は、一方の操作部86等を操作する開閉部材の
みを備えれば足り、構造が簡素化される。 【0086】さらに、両端部がそれぞれ操作部86、8
8に係止され、第1シャッター部材62と第2シャッタ
ー部材64とを互いの近接方向(開口12等の閉塞方
向)に付勢するコイルばね58を設けたため、ディスク
メディア20の非使用時には開口12、14の閉塞状態
が維持されると共に、ドライブ装置の開閉部材は開口1
2等の開放動作のみを行えば良く構造が簡単となる。特
に、下面板72と下面板76、上面板74と上面板78
とがそれぞれ互いの端面を突き当てて開口12、14を
閉塞するため、ディスクカートリッジ10は、コイルば
ね58の付勢力に抗して第1及び第2シャッター部材6
2、64を開口12、14の閉塞位置に保持するストッ
パが不要で簡単な構造にできる。また、コイルばね58
(付勢手段)をケース30と第1シャッター部材62、
第2シャッター部材64との間にそれぞれ設けた構成と
比較して、コイルばね58の数すなわち部品点数が削減
されると共に、シャッター60のユニット化が容易とな
り好適である。 【0087】さらにまた、操作部86と操作部88とが
ピニオン90(ディスクカートリッジ10のドライブ装
置への装填方向における軸心)に対して略対称に配置さ
れているため、ドライブ装置は、ディスクメディア20
の上下何れの記録面を使用する際にも1つの開閉部材で
操作部86または操作部88を操作して開口12、14
を開放でき、構造が簡素化され、また、片面のみに記録
面が形成されたディスクメディアを備えたディスクカー
トリッジとの共用化が図られる。 【0088】また、ディスクカートリッジ10では、各
下面板72、76、上面板74、76がケース30の内
側に配置される構成であるため、故意や過誤によるシャ
ッター60の操作(開口12、14の開放動作)が抑止
され信頼性が向上する。 【0089】さらに、シャッター60がユニット化され
て一体としてケース30に着脱できるため、ディスクカ
ートリッジ10の組立、分解が容易であると共にリサイ
クル性も向上する。特に、例えばケース30が樹脂材料
にて構成されると共にシャッター60が主に金属材料に
て構成されている場合に好適である。 【0090】なお、上記の実施の形態では、シャッター
60がケース30の開口16(嵌合凹部44)に嵌合さ
れる構成としたが、本発明はこれに限定されず、例え
ば、図7に示される如く、ケース30の上下の前端面と
シャッター60を構成するカバーブロック66の上下の
後端面とを突き合わせた状態で、該ケース30とシャッ
ター60とを固定する構成としても良い。本構成ではデ
ィスクカートリッジ10の薄型化が図られる。 【0091】また、上記の実施の形態では、板ばね56
に貼設されたライナー54によって操作開口26、28
から板ばね56の上下の隙間を通るケース30内への塵
埃等の侵入を阻止する構成としたが、これに代えて、ま
たはこれに加えて図8及び図9に示される如き防塵手段
としてのカバー部材100、102を設けた構成として
も良い。なお、カバー部材100、102は略左右対称
に形成されるため、図9ではカバー部材102のみを示
している。 【0092】カバー部材100、102は、厚み方向に
容易に撓む金属や樹脂等の薄板(薄膜)材より成り、上
下方向の高さが連結板70、80と同等とされると共
に、左右方向の長さが組付状態におけるベースブロック
68の端部から同側のカバーブロック66の端部までの
長さよりも若干長い長方形状に形成されている。 【0093】カバー部材100は、一端部が連結板70
の左端部に接着等によって固定され、その端部近傍に設
けられた角孔104から操作部86が突出されている。
同様に、カバー部材102は、一端部が連結板80の右
端部に接着等によって固定され、その端部近傍に設けら
れた角孔106から操作部88が突出されている。 【0094】また、カバーブロック66にはケース30
の切欠部52に対応した切欠き部分が形成されず、前壁
部に設けられた操作部86、88が挿通可能なスリット
によって操作開口26、28が形成されている。そし
て、このカバーブロック66の前壁部の裏側をカバー部
材100、102が摺動するようになっている。 【0095】すなわち、この構成では、開口12、14
の閉塞状態では、カバー部材100、102がベースブ
ロック68の左右方向外側においてカバーブロック66
の前壁部の内面に当接することによって操作開口26、
28が閉塞される。 【0096】一方、開口12、14を開放する際には、
カバー部材100は、第1シャッター部材62と共にカ
バーブロック66と摺動しつつ左方へ移動し、ケース3
0の外壁36の内面に接触して弾性変形しつつ外壁36
とストッパ壁46との間の隙間を通ってケース30内に
収納される。同様に、カバー部材102は、第2シャッ
ター部材64と共にカバーブロック66と摺動しつつ右
方へ移動し、ケース30の外壁36の内面に接触して弾
性変形しつつ外壁36とストッパ壁46との間の隙間を
通ってケース30内に収納される。 【0097】このように、カバー部材100、102
は、シャッター60の作動を妨げることなく、開口1
2、14の閉塞状態で操作開口26、28を経由した塵
埃等のケース30内への侵入を阻止する。 【0098】さらに、上記の実施の形態では、シャッタ
ー60が開口12、14の全体を開閉する好ましい構成
としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、シャッ
ター60が記録再生ヘッド用窓部12A、14Aのみを
開閉する構成としても良い。この場合、ハブ孔12B、
14Bは他のシャッターによって開閉される構成であっ
ても良く、常時開放される構成であっても良い。また、
シャッター60が開口12等を開閉する範囲に拘わら
ず、開口12等は記録再生ヘッド用窓部12A等とハブ
孔12B等とが連設される構成に限定されないことは言
うまでもない。 【0099】さらにまた、上記の実施の形態では、ディ
スクカートリッジ10が上下にそれぞれ開口12、14
を備えた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例
えば、ケース30に開口12または開口14のみを設
け、シャッター60が該設けられた開口12または開口
14に対応したシャッター面板のみ(例えば、下面板7
2、76のみ)を備えた構成としても良い。この場合、
シャッター60は、ドライブ装置の要求に応じて操作部
86、88の何れか一方のみを備えれば良い。 【0100】また、上記の実施の形態では、開口12
(記録再生ヘッド用窓部12A)等の幅Wがケース30
の幅Lの1/3よりも大きい(但し、WはLの半分以
下)構成としたが、本発明はこれに限定されず、幅W
は、ドライブ装置の記録再生ヘッドの要求(大きさ)に
応じて決めれば良く、幅Lの1/3以下である構成とし
ても良い。本構成は、比較的大径のディスクメディア2
0を備えたディスクカートリッジ10に好適であり、具
体的には、開口12等の開放状態におけるシャッター6
0(各下面板72、76等)の収納スペースが小さいた
め、例えば、ケース30前部の左右の角部を切欠くこと
が可能になる等、設計の自由度が向上する。すなわち、
ケース30の上記角部の意匠性を高めたり、誤挿入防止
形状としたり、ディスクメディア20の記録容量や記録
方式等に対応したディスク識別形状としたりでき、かつ
ケース30の材料コストの低減を図ることもできる。 【0101】さらに、上記の実施の形態では、シャッタ
ー60の下面板72、76、上面板74、78がケース
30内に配置された好ましい構成としたが、本発明はこ
れに限定されず、例えば、下面板72、76等がケース
30の外面と摺動可能に接触した構成としても良い。こ
の場合において、開口12等に対応した開口を有し、さ
らに下面板72、76等を外側から被覆する被覆板等を
設けても良い。 【0102】さらにまた、上記の実施の形態では、シャ
ッター60は、操作部86または操作部88が操作され
ることで開口12、14を開放する構成としたが、本発
明はこれに限定されず、例えば、カバーブロック66の
上下にピニオン90にアクセスするための窓部を設け、
またはピニオン90をカバーブロック66の前方から突
出させ、ドライブ装置の開閉手段が該ピニオン90を回
転駆動することでシャッター60が開口12、14を開
放する構成としても良い。この場合も、ディスクメディ
ア20の上下何れの記録面を使用する際にも、ドライブ
装置は1つの開閉手段で開口12、14を開閉できる。 【0103】また、上記の実施の形態では、第1シャッ
ター部材62と第2シャッター部材64とが連動して開
口12、14を開閉する好ましい構成としたが、本発明
はこれに限定されず、例えば、第1シャッター部材62
と第2シャッター部材64とが別個に操作されて開口1
2、14を開閉する構成としても良い。この場合、第1
シャッター部材62と第2シャッター部材64とが同時
に操作される好ましい構成には限定されず、第1シャッ
ター部材62と第2シャッター部材64との各操作タイ
ミングに時間差があっても良いことは言うまでもない。 【0104】さらに、上記に実施の形態では、第1シャ
ッター部材62と第2シャッター部材64とを連動させ
る連動手段としてピニオン90とラック82、84とを
備えた好ましい構成としたが、本発明はこれに限定され
ず、例えば、ケース30の左右端部にそれぞれ配置され
た一対の滑車にそれぞれ別個のワイヤを巻き掛けて折り
返し、該一対のワイヤの両端部をそれぞれ第1シャッタ
ー部材62と第2シャッター部材64とに連結すること
で該第1シャッター部材62と第2シャッター部材64
とを互いに反対方向に移動して開口12、14を開閉す
るように連動させても良い。 【0105】さらにまた、上記の実施の形態では、第1
シャッター部材62と第2シャッター部材64とが左右
方向に移動して開口12、14を開閉する構成とした
が、本発明はこれに限定されず、例えば、第1シャッタ
ー部材62と第2シャッター部材64とが前後方向に移
動して、左右方向に長手とされた開口12、14を開閉
する構成としても良い。 【0106】また、上記の実施の形態では、下面板72
と下面板76、上面板74と上面板78とがそれぞれ端
面を突き当てて開口12、14を閉塞する構成とした
が、本発明はこれに限定されず、例えば、下面板72と
下面板76とが端部を重ね合わせて開口12を閉塞して
も良い。したがって、例えば、下面板72と下面板76
とは互いに段違いに配置されても良く、下面板72、7
6の一方または双方の端部に段部を形成しても良い。 【0107】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係るディス
クカートリッジは、シャッターによって開閉されるディ
スクメディアへのアクセス用の開口を、該開口が形成さ
れるケースを大型化することなく大型化できるという優
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの全体構成を示す斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの分解斜視図である。 【図3】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジを構成するシャッターの開口閉塞状態に対応した状態
を示す斜視図である。 【図4】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジを構成するシャッターの開口開放状態に対応した状態
を示す斜視図である。 【図5】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジを構成するシャッターのケースへの取り付け状態を示
す平面断面図である。 【図6】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口開放状態を示す斜視図である。 【図7】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジを構成するシャッターのケースへの取り付け部位の変
形例を示す断面図である。 【図8】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジを構成する防塵手段の変形例を示す平面断面図であ
る。 【図9】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジを構成する防塵手段の変形例を示す斜視図である。 【図10】従来のディスクカートリッジを示す図であっ
て、(A)は開口の閉塞状態を示す斜視図、(B)は開
口の開放状態を示す斜視図である。 【符号の説明】 10 ディスクカートリッジ 12 開口 12A 記録再生ヘッド用窓部(開口) 14 開口 14A 記録再生ヘッド用窓部(開口) 20 ディスクメディア 30 ケース 60 シャッター 72、76 下面板(シャッター面板) 74、78 上面板(シャッター面板) 82、84 ラック(シャッター、連動手段) 90 ピニオン(シャッター、連動手段)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容したケースと、 前記ケースに設けられ、前記ディスクメディアにアクセ
    スするための開口と、 一対のシャッター面板を有し、該一対のシャッター面板
    が所定の直線方向に沿って互いに反対方向へ移動して前
    記開口を開閉するシャッターと、 を備えたディスクカートリッジ。
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WO2004109695A1 (ja) * 2003-06-05 2004-12-16 Tdk Corporation 光ディスク用カートリッジ

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