JP2003051168A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2003051168A
JP2003051168A JP2001373641A JP2001373641A JP2003051168A JP 2003051168 A JP2003051168 A JP 2003051168A JP 2001373641 A JP2001373641 A JP 2001373641A JP 2001373641 A JP2001373641 A JP 2001373641A JP 2003051168 A JP2003051168 A JP 2003051168A
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JP
Japan
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opening
drive device
disk
case
plate portion
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Application number
JP2001373641A
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Inventor
Kengo Oishi
健吾 大石
Kazuo Hiraguchi
和男 平口
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ディスクメディアへアクセスするドライブ装
置に対する位置決めを精度よく行えるディスクカートリ
ッジの提供を課題とする。 【解決手段】 円盤状のディスクメディア20を回転可
能に収容し、ドライブ装置への装填側の側壁が円弧状と
されたケースと、そのケース30の少なくとも片面に形
成された前記ディスクメディア20へのアクセス用の開
口14を開閉可能なシャッター部材と、を備えたディス
クカートリッジ10において、前記ディスクメディア2
0へアクセスして情報の記録・再生を行うドライブ装置
に設けられたセンサー部材に係合する係合部140,1
42を、前記側壁に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等の
記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容し、塵埃等の侵入を防止するディス
クカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、可搬性を有するコンピューター
用の記録再生媒体として光ディスクや光磁気ディスク等
の円盤状のディスクメディアが用いられている。このよ
うなディスクメディアは、記録又は再生を行う際には、
ドライブ装置に装填された状態で回転されつつ記録面へ
レーザー光が照射されることで、記録面の色素層分解に
よるピット形成や相変化、磁化等によって情報の記録が
なされ、又はレーザー光の反射率や偏光角の相違に基づ
いて記録された情報の再生が行われるようになってい
る。
【0003】また、このようなディスクメディアでは、
記録容量を高めるために記録面へ照射するレーザー光の
波長を短くすることが提案されている。この短波長のレ
ーザー光(例えば、青紫色レーザー)を用いて情報の記
録又は再生を行う場合、ディスクメディアの記録面を保
護するカバー層によるレーザー光の減衰を抑制するため
に、このカバー層の厚みを薄くする必要がある。このよ
うにカバー層の厚みを薄くすると、カバー層の表面(外
部への露出面)におけるレーザー光の口径が小さくな
り、カバー層表面に付着する塵埃等の影響を無視できな
くなる。
【0004】このため、ディスクメディアをケース内に
収容してディスクメディアへの塵埃等の付着を防止する
ディスクカートリッジが採用されている。このようなデ
ィスクカートリッジは、ディスクメディアの中心部に設
けられたセンターホール部(センターコア部)及び記録
面(カバー層)の一部を外部に露出させるための開口
と、この開口を開閉するシャッター部材とを備えて構成
されている。
【0005】これにより、ディスクカートリッジでは、
通常はシャッター部材により開口を閉塞することでディ
スクカートリッジ内への塵埃等の侵入、即ちディスクメ
ディアへの塵埃等の付着を防止し、ドライブ装置への装
填に伴って開口を開放することで、センターホール部
(センターコア部)の回転スピンドル軸による保持及び
記録面へのレーザーヘッドの近接(レーザー光の照射)
が可能とされている。
【0006】また、このようなディスクカートリッジで
は、上記した開口の開放状態においてシャッター部材を
収容するスペースを確保する必要があると同時に、小型
化及び薄型化が望まれており、そのため、シャッター部
材を2分割して小型化及び薄型化を図るディスクカート
リッジが、特開2000−30394公報等で提案され
ている。
【0007】この公報に記載のディスクカートリッジで
は、レーザーヘッド挿入(近接)用の開口部分を主に閉
塞する第1のシャッター部材と、回転スピンドル軸挿入
用の開口部分を主に閉塞する第2のシャッター部材とが
互いに端面を突き当てられた状態で開口全体を閉塞する
構成になっており、これら第1のシャッター部材及び第
2のシャッター部材は、開口の開放状態では、互いに上
記の突き当て面を離間させつつ異なる方向へ回動され、
円盤状のディスクメディアの投影面積に略対応する収容
スペース内に収容されるようになっている。そして、こ
れにより、ディスクメディアへの塵埃等の付着を防止し
つつ、ディスクカートリッジの小型化及び薄型化が図ら
れている。
【0008】ディスクメディアを回転可能に収容してい
るケースは、例えば上シェルと下シェルとが接合されて
形成され、ディスクメディアへのアクセス用の開口は下
シェルに形成されている。そして、その開口を開閉する
シャッター部材が、同様の開口が形成された被覆板部
と、下シェルとの間に移動可能に収容されている。すな
わち、ディスクカートリッジの一方の側壁には、シャッ
ター部材を開閉動作させる作動部材が設けられており、
ドライブ装置への装填時、そのドライブ装置に設けられ
た解除部材に作動部材が当接して相対的に後方に向って
押圧されることにより、シャッター部材が移動(回動)
して、開口が開放されるようになっている。
【0009】以上のような構成のディスクカートリッジ
は、ドライブ装置への装填により、ディスクメディアの
センターコア部がドライブ装置側の回転スピンドル軸に
保持される。したがって、その回転スピンドル軸に対し
て、センターコア部が正確に配置される必要があり、デ
ィスクカートリッジのドライブ装置に対する位置決めは
非常に重要な課題になっている。
【0010】例えば、上記公報に記載されているディス
クカートリッジでは、ドライブ装置への装填方向後側の
下面左右隅角部に基準穴部が設けられ、ドライブ装置側
の位置決め手段がその基準穴部に挿入されることで、デ
ィスクカートリッジのドライブ装置に対する位置決めが
行われるようになっている。そして、従来、このような
位置決め手段を作動させるには、ドライブ装置側のディ
スクカートリッジ挿入口の下面側に接触型のセンサー部
材を設け、そのセンサー部材にディスクカートリッジの
開口側である前部側壁を接触させることによって行って
いた。このようにディスクカートリッジの前部側壁を接
触させるようにするのは、位置決め手段を早期に作動さ
せるためである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなディスクカートリッジにあっては、図21で示すよ
うに、ドライブ装置への挿入方向を外観上容易に認識で
きるように、その装填側である前部側壁が平面視円弧状
に形成されて、他の側壁と形状を変えている場合があ
る。このように、前部側壁が円弧状であると、ドライブ
装置へディスクカートリッジを挿入したときに、ドライ
ブ装置側のセンサー部材206、208(この場合は、
センサー部材206)が正確に接触しないという不具合
が発生しやすい。このため、ドライブ装置とディスクカ
ートリッジの位置が一義的に決まらず、センターコア部
を回転スピンドル軸に対して正確に配置できないという
問題が生じることがある。
【0012】また、一方で、ディスクカートリッジの横
幅寸法は、ドライブ装置への装填動作がスムーズに行え
るように、ドライブ装置に設けられたディスクカートリ
ッジ挿入口の横幅寸法より若干小さく形成されており、
ディスクカートリッジはその挿入口に対して、若干の余
裕を持った状態で装填されるようになっている。したが
って、ドライブ装置に対するディスクカートリッジの位
置精度は不安定になりやすく、回転スピンドル軸やレー
ザーヘッドに対して位置精度を確保することが容易では
ない。
【0013】しかも、特にシャッター部材を開閉動作さ
せる作動部材が小型である場合には、その作動部材が解
除部材から外れてしまうという不具合が起きるおそれが
あり、作動部材が解除部材から外れると、開口が開放し
ないなどのトラブルが発生する。更に、複数の部材(上
シェル、下シェル、被覆板部)を組み付けて構成される
ディスクカートリッジでは、各部材を成形した際に生じ
る寸法誤差が集積されて構成されることになるので、特
にディスクカートリッジ全体の高さ(厚さ)方向の寸法
精度を向上させることが困難であった。
【0014】そこで、本発明は、ディスクカートリッジ
のドライブ装置への装填側である前部側壁が円弧状に形
成されていても、好適にドライブ装置側のセンサー部材
を係合させられ、更に、シャッター部材を開閉動作させ
る作動部材の解除部材に対する位置精度を向上させるこ
とができるとともに、高さ方向の寸法精度も向上させる
ことができて、ドライブ装置に対する位置決めを精度よ
く行えるディスクカートリッジを得ることを目的とする
ものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る請求項1に記載のディスクカートリ
ッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容
し、ドライブ装置への装填側の側壁が円弧状とされたケ
ースと、そのケースの少なくとも片面に形成された前記
ディスクメディアへのアクセス用の開口を開閉可能なシ
ャッター部材と、を備えたディスクカートリッジにおい
て、前記ディスクメディアへアクセスして情報の記録・
再生を行うドライブ装置に設けられたセンサー部材に係
合する係合部を、前記側壁に設けたことを特徴としてい
る。
【0016】これによれば、ドライブ装置へディスクカ
ートリッジを挿入したときに、ドライブ装置側のセンサ
ー部材が係合部に係合することにより、ドライブ装置に
対するディスクカートリッジの位置が一義的に決定され
る。したがって、ドライブ装置への装填側の側壁が円弧
状に形成されていても、ドライブ装置側のスピンドル軸
に対して、ディスクメディアのセンターコア部を常時正
確に位置決め配置することができる。
【0017】そして、請求項2に記載のディスクカート
リッジは、前記係合部が、前記側壁の上部からケース上
面にかけて略凹状に切り欠かれて形成されていることを
特徴としている。このような構成にすると、ドライブ装
置への装填側の側壁が円弧状に形成されていても、その
側壁に設けられた係合部に対して、ドライブ装置側のセ
ンサー部材を確実かつ早期に係合させることができる。
しかも、ドライブ装置に挿入する際のディスクカートリ
ッジの挿入向きを外観上更に認識しやすくできるので、
誤挿入をより一層防止することができる。
【0018】更に、請求項3に記載のディスクカートリ
ッジは、前記ケースが上シェルと下シェルとの接合によ
り形成され、前記開口が下シェルに形成されるととも
に、前記シャッター部材が、前記開口と重合する開口が
形成された被覆板部と前記下シェルとの間に移動可能に
収容され、前記係合部が前記上シェルに設けられている
ことを特徴としている。このような構成にすると、上シ
ェルは開口を設けないことなどから剛性が高いので、係
合部の強度を充分に確保することができる。したがっ
て、その係合部を精度よく加工することができる。
【0019】また、請求項4に記載のディスクカートリ
ッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容
し、ドライブ装置への装填側の側壁が円弧状とされたケ
ースと、そのケースの少なくとも片面に形成された前記
ディスクメディアへのアクセス用の開口を開閉可能なシ
ャッター部材と、を備えたディスクカートリッジにおい
て、前記ディスクメディアへアクセスして情報の記録・
再生を行うドライブ装置に設けられた規制部材に係合し
てディスクメディアを位置決めする位置決め部と、前記
ドライブ装置に設けられた検知部材に係合してスピンド
ル軸を作動させる作動部を、前記側壁に設けたことを特
徴としている。
【0020】これによれば、ドライブ装置へディスクカ
ートリッジを挿入したときに、ドライブ装置側の規制部
材及び検知部材が、それぞれ位置決め部及び作動部に係
合することにより、ドライブ装置に対するディスクカー
トリッジの位置が一義的に決定される。したがって、ド
ライブ装置への装填側の側壁が円弧状に形成されていて
も、ドライブ装置側のスピンドル軸に対して、ディスク
メディアのセンターコア部を常時正確に位置決め配置す
ることができる。
【0021】そして、請求項5に記載のディスクカート
リッジは、前記位置決め部が、前記側壁の上部からケー
ス上面にかけて略凹状に切り欠かれて形成されているこ
とを特徴としている。このような構成にすると、ドライ
ブ装置への装填側の側壁が円弧状に形成されていても、
その側壁に設けられた位置決め部に対し、ドライブ装置
側の規制部材を確実かつ早期に係合させることができ
る。しかも、ドライブ装置に挿入する際のディスクカー
トリッジの挿入向きを外観上更に認識しやすくできるの
で、誤挿入をより一層防止することができる。
【0022】更に、請求項6に記載のディスクカートリ
ッジは、前記作動部が、前記側壁の上部からケース上面
にかけて略凹状に切り欠かれて形成されていることを特
徴としている。このような構成にすると、ドライブ装置
への装填側の側壁が円弧状に形成されていても、その側
壁に設けられた作動部に対し、ドライブ装置側の検知部
材を確実かつ早期に係合させることができる。しかも、
ドライブ装置に挿入する際のディスクカートリッジの挿
入向きを外観上更に認識しやすくできるので、誤挿入を
より一層防止することができる。
【0023】また、請求項7に記載のディスクカートリ
ッジは、前記ケースが上シェルと下シェルとの接合によ
り形成され、前記開口が下シェルに形成されるととも
に、前記シャッター部材が、前記開口と重合する開口が
形成された被覆板部と前記下シェルとの間に移動可能に
収容され、前記位置決め部及び作動部が前記上シェルに
設けられていることを特徴としている。このような構成
にすると、上シェルは開口を設けないことなどから剛性
が高いので、位置決め部及び作動部の強度を充分に確保
することができる。したがって、その位置決め部及び作
動部を精度よく加工することができる。
【0024】また、請求項8に記載のディスクカートリ
ッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容し
たケースの少なくとも片面に形成された前記ディスクメ
ディアへのアクセス用の開口を開閉可能なシャッター部
材を備えたディスクカートリッジにおいて、前記ディス
クメディアへアクセスして情報の記録・再生を行うドラ
イブ装置の位置決め手段と係合する位置決め用の基準部
を前記ケースの少なくとも片面に設けるとともに、前記
基準部と連通し前記位置決め手段に案内されるガイド溝
を前記ドライブ装置への装填方向と略平行に設けたこと
を特徴としている。
【0025】これによれば、例えば基準部が穴部で構成
されている場合、ディスクカートリッジはガイド溝に係
合するドライブ装置の位置決め手段に確実に案内され、
その穴部に位置決め手段を挿入させることができるの
で、ドライブ装置に対するディスクカートリッジの主に
前後・左右方向の位置精度を向上させることができる。
そして、そのガイド溝の深さ分、位置決め手段の突出高
さを吸収できるので、ディスクカートリッジを挿入する
ドライブ装置の挿入口を薄型化できる。
【0026】そして、請求項9に記載のディスクカート
リッジは、前記基準部が穴部で形成されるとともに複数
設けられ、そのうちの少なくとも1つは、ドライブ装置
への装填方向が短軸の略長穴形状であることを特徴とし
ている。これによれば、ドライブ装置への装填時、ドラ
イブ装置とディスクカートリッジとの間に若干の寸法誤
差があっても、その誤差は略長穴形状で吸収することが
できるので、その穴部にドライブ装置の位置決め手段を
確実かつ容易に挿入させることができる。
【0027】更に、請求項10に記載のディスクカート
リッジは、前記ガイド溝の幅が前記穴部の径と略同一に
形成されていることを特徴としている。これによれば、
ドライブ装置の位置決め手段に好適に案内され、かつ、
その位置決め手段を好適に穴部に挿入させられるので、
ドライブ装置に対するディスクカートリッジの位置決め
を高精度に行うことができる。
【0028】更にまた、請求項11に記載のディスクカ
ートリッジは、前記穴部が前記ガイド溝よりも深く形成
されていることを特徴としている。このような構成にす
ると、ドライブ装置の位置決め手段は安定して挿入され
るので、ドライブ装置に対するディスクカートリッジの
位置決めを正確に行うことができる。
【0029】そして、請求項12に記載のディスクカー
トリッジは、前記ケースが上シェルと下シェルとの接合
により形成され、前記開口が下シェルに形成されるとと
もに、前記シャッター部材が、前記開口と重合する開口
が形成された被覆板部と前記下シェルとの間に移動可能
に収容され、前記基準部が、前記上シェルに突設されて
前記被覆板部を貫通したボスに設けられるとともに、前
記ガイド溝が、少なくとも前記被覆板部を切り欠いて設
けられていることを特徴としている。
【0030】このような構成にすると、上シェルは開口
を設けないことなどから剛性が高いので、基準部の強度
を充分に確保することができる。したがって、ドライブ
装置に対するディスクカートリッジの位置精度を向上さ
せることができ、更には、上下(高さ)方向の位置精度
も向上させることができる。また、被覆板部を切り欠く
ことによってガイド溝が設けられるので、成形性もよ
い。
【0031】また、請求項13に記載のディスクカート
リッジは、上シェルと下シェルとの接合により形成さ
れ、内部に円盤状のディスクメディアを回転可能に収容
するケースと、前記ケースに設けられた前記ディスクメ
ディアへのアクセス用の開口と、前記ケースの外側に設
けられて前記開口を開閉するシャッター部材と、前記デ
ィスクメディアへのアクセス用の開口が形成され、前記
ケースとの間で前記シャッター部材を移動可能に収容す
る被覆板部と、を備えたディスクカートリッジにおい
て、前記上シェルにボスを設けるとともに、そのボスを
前記被覆板部に貫通させ、その先端面を高さ方向の基準
面としたことを特徴としている。
【0032】これによれば、ディスクカートリッジの高
さ方向の寸法精度を向上させることができる。すなわ
ち、上シェルは開口を設けないことなどから剛性が高
く、よって、その上シェルに設けたボスの先端面を被覆
板部から露出させることにより、その先端面をディスク
カートリッジの高さ方向の基準面として利用することが
できる。
【0033】そして、請求項14に記載のディスクカー
トリッジは、前記ボスを複数設け、そのうちの少なくと
も1つを、前記下シェルに貫通させたことを特徴として
いる。これによれば、下シェルを上シェルに対して実質
的に位置決めした状態で組み付けることが可能となるの
で、ディスクカートリッジの組立精度及び組立性を向上
させることができ、ディスクカートリッジの寸法精度を
向上させることができる。
【0034】更に、請求項15に記載のディスクカート
リッジは、前記ボスを複数設け、そのうちの少なくとも
1つに、ドライブ装置の位置決め手段が挿入される穴部
を設けたことを特徴としている。これによれば、ドライ
ブ装置に装填したときに、そのドライブ装置に対するデ
ィスクカートリッジの位置決めを高精度に行うことがで
きる。
【0035】また、請求項16に記載のディスクカート
リッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容
したケースの少なくとも片面に形成された前記ディスク
メディアへのアクセス用の開口を開閉可能なシャッター
部材を備えたディスクカートリッジにおいて、前記ディ
スクメディアへアクセスして情報の記録・再生を行うド
ライブ装置に対する位置決め用の基準部を、ドライブ装
置への装填方向と平行な仮想直線上に位置するように、
前記ケースの少なくとも片面に複数配設したことを特徴
としている。
【0036】これによれば、ドライブ装置に対するディ
スクカートリッジの主に前後・左右方向の位置決めを好
適に行うことができる。したがって、その位置精度を向
上させることができる。
【0037】また、請求項17に記載のディスクカート
リッジは、円盤状のディスクメディアを回転可能に収容
したケースの少なくとも片面に形成された前記ディスク
メディアへのアクセス用の開口を開閉可能なシャッター
部材と、前記ケースの側壁に設けられたガイド溝に沿っ
て移動可能で、前記ディスクメディアへアクセスして情
報の記録・再生を行うドライブ装置への装填時に解除部
材に当接して前記シャッター部材を開閉動作させる作動
部材と、を備えたディスクカートリッジにおいて、前記
ドライブ装置に対する位置決め用の基準部を、前記ガイ
ド溝と平行な仮想直線上に位置するように、前記ケース
の少なくとも片面で、かつ前記ガイド溝の近傍に複数配
設したことを特徴としている。
【0038】これによれば、ドライブ装置に対するディ
スクカートリッジの前後・左右方向の位置精度を向上さ
せられるのはもちろん、その基準部と作動部材との距離
が近いため、ドライブ装置に設けられた解除部材に対す
る作動部材の位置精度を特に向上させることができる。
したがって、作動部材が解除部材から外れるような不具
合は発生しない。
【0039】そして、請求項18に記載のディスクカー
トリッジは、前記基準部が穴部で形成され、そのうちの
少なくとも1つが、ドライブ装置への装填方向が長軸の
略長穴形状であることを特徴としている。これによれ
ば、ドライブ装置への装填時、ドライブ装置とディスク
カートリッジとの間に若干の寸法誤差があっても、その
穴部にドライブ装置の位置決め手段を確実かつ容易に挿
入させることができる。
【0040】更に、請求項19に記載のディスクカート
リッジは、前記ケースが上シェルと下シェルとの接合に
より形成され、前記開口が下シェルに形成されるととも
に、前記シャッター部材が、前記開口と重合する開口が
形成された被覆板部と前記下シェルとの間に移動可能に
収容され、前記基準部が、前記上シェルに突設されて前
記被覆板部を貫通したボスに設けられていることを特徴
としている。
【0041】このような構成にすると、上シェルは開口
を設けないことなどから剛性が高いので、基準部の強度
を充分に確保することができる。したがって、ドライブ
装置に対するディスクカートリッジの位置精度を向上さ
せることができ、更には、上下(高さ)方向の位置精度
も向上させることができる。
【0042】また、請求項20に記載のディスクカート
リッジは、前記ボスのうち、少なくとも1つは前記下シ
ェルを貫通していることを特徴としている。これによれ
ば、下シェルを上シェルに対して実質的に位置決めした
状態で組み付けることが可能となるので、ディスクカー
トリッジの組立精度及び組立性を向上させることがで
き、ディスクカートリッジの寸法精度を向上させること
ができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ディスクカートリッジ10を図1乃至図8に示す実施例
を基に詳細に説明する。なお、図1乃至図8において、
矢印FR、矢印RE、矢印UP、矢印LO、矢印LE、
矢印RIが示されている場合は、それぞれディスクカー
トリッジ10のドライブ装置への装填(挿入)方向を向
いて見た場合のディスクカートリッジ10の前方向(装
填方向)、後方向、上方向、下方向、左方向、右方向を
示すものとし、以下、単に上下前後左右を示す場合は上
記各矢印方向に対応している。
【0044】また、これらの各方向は説明の便宜上示す
ものであり、ディスクカートリッジ10を使用する際の
方向を限定するものでないことは言うまでもない。した
がって、例えば、ディスクカートリッジ10は、使用に
際して水平に配置されてもよく、鉛直に配置されてもよ
い。
【0045】まず、ディスクカートリッジ10の概要を
説明する。図1(A)には、ディスクカートリッジ10
を斜め前上方より見た外観が斜視図にて示されており、
図1(B)には、ディスクカートリッジ10を斜め前下
方より見た外観が斜視図にて示されている。これらの図
に示されるように、ディスクカートリッジ10は、全体
として扁平ケース状に形成されており、内部には後述す
る情報記録再生媒体としての円盤状のディスクメディア
20が収容されている。
【0046】このディスクカートリッジ10は、前端部
10Aが円弧状に湾曲されるとともに、後端部10Bが
要求機能によりその左右の角部を切り欠かれた多角形状
とされている。また、このディスクカートリッジ10の
前後寸法は左右寸法に対して若干大きくされている。こ
れらにより、ディスクカートリッジ10では、ドライブ
装置(図示省略)への装填方向が外観から容易に認識可
能とされるとともに、誤った方向からのドライブ装置へ
の装填が許容されない構成となっている。
【0047】また、ディスクカートリッジ10の左右の
側面にはそれぞれ第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝
12Bが設けられており、ドライブ装置への装填時の案
内用とされている。なお、第1ガイド溝12Aには、後
述するロック解除レバー136及びシャッター係合部1
14が突出している。
【0048】更に、ディスクカートリッジ10の下面中
央部から前端部10Aの前壁部の左右方向中央部にかけ
て開口14が設けられており、ディスクメディア20使
用時におけるディスクメディア20へのアクセス用とさ
れている。すなわち、ディスクメディア20の使用時に
は、この開口14からドライブ装置の回転スピンドル軸
及び記録再生ヘッド(例えば、レーザーヘッド)が挿
入、近接される構成であり、ディスクメディア20の非
使用時には、この開口14はディスクカートリッジ10
内に収容された後述する第1シャッター部材110及び
第2シャッター部材120により閉塞され、ディスクカ
ートリッジ10内への塵埃等の侵入が防止されている。
【0049】次に、このようなディスクカートリッジ1
0の詳細構成を説明すると、図2、図3の分解斜視図で
示すように、ディスクカートリッジ10は、ディスクメ
ディア20を備えている。ディスクメディア20は、中
心部にセンター孔22を有する円盤状に形成され、その
下面24に形成された記録面がカバー層(何れも図示省
略)にて被覆保護されている。このディスクメディア2
0のセンター孔22には、環状のセンターコア部26が
接着等により取り付けられている。このセンターコア部
26は、ドライブ装置の回転スピンドル軸の先端部に係
合保持又は吸着保持されるようになっている。
【0050】ディスクメディア20は、ケース30内に
収容されている。ケース30は、下シェルとしてのベー
ス板部32と上シェルとしての上面板部34との接合に
より形成されている。また、ケース30(ベース板部3
2)の下方は、被覆板部としての下面板部36により被
覆されており、このケース30(ベース板部32)と下
面板部36との間に、後述する第1シャッター部材11
0及び第2シャッター部材120を収容するようになっ
ている。
【0051】ベース板部32は、前部が半円状に形成さ
れるとともに、後部が残余の半円部分に外接する略矩形
状に形成された薄板より成るベース底部38を備えてお
り、このベース底部38の前方の半円部分と後方の半円
部分の周縁には、その円部と同軸同径となる円筒壁40
が上方へ向けて所定高さ立設されている。なお、この円
筒壁40の内径は、ディスクメディア20の外径より若
干大径とされている。
【0052】また、ベース底部38の略矩形状後部の外
周縁には、円筒壁40の略後半部分を囲むように平面視
で略「コ」字状の周壁42が立設されている。この周壁
42の後壁44は、平面視で左右角部を前方へ向けて僅
かに折り曲げられた折線形状とされて、ディスクカート
リッジ10の後端部10Bに対応しており、ベース底部
38の上面38Aからの高さが円筒壁40より低位とさ
れるとともに、ベース底部38の下面38Bより下方へ
も突出している(図2、図3参照)。
【0053】また、周壁42の左壁46は、外面が円筒
壁40の前後方向に平行な接線に沿って形成され、前端
面が円筒壁40の外周面に沿ってこれと接する左内壁4
6Aと、左内壁46Aの外側(左側)に設けられ、円筒
壁40の前後方向中央部より若干前方まで延設された左
外壁46Bとで構成されている。この左内壁46Aはベ
ース底部38の上面38A側のみに立設されて、後壁4
4と同高位とされており、左外壁46Bは上面38A側
では左内壁46Aより低位とされるとともに、下面38
B側では後壁44と同高位とされている。この左外壁4
6Bと左内壁46A及び円筒壁40との間には、上方が
開口された細溝46Cが形成されている。
【0054】一方、周壁42の右壁48も左壁46と同
様の構成であるが、右壁48側には細溝は形成されてい
ない。これにより、周壁42は、ベース底部38の上面
38A側においては後壁44と左内壁46Aと右内壁4
8Aとが同高位の平面視略「コ」字状を形成して、後述
する上面板部34の周壁88との当接部位となり、ベー
ス底部38の下面38B側においては後壁44と左外壁
46Bと右外壁48Bとが同高位の平面視略「コ」字状
を形成して、下面板部36との嵌合部位となる構成であ
る。
【0055】また、左内壁46Aの外面(左側面)がデ
ィスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A後部の底
面下部となるとともに、左外壁46Bの上端面が第1ガ
イド溝12A後部の下側壁面となり、右内壁48Aの外
面(右側面)がディスクカートリッジ10の第2ガイド
溝12B後部の底面下部となるとともに、右外壁48B
の上端面が第2ガイド溝12B後部の下側壁面となる構
成である。
【0056】また、円筒壁40と周壁42との間におけ
るベース底部38の上面38Aの後端左角部近傍には、
円筒状のシャッター軸孔52が設けられており、後述す
る第2シャッター部材120の軸支用とされている。更
に、シャッター軸孔52の近傍には、ばね保持部53が
設けられており、後述するトーションばね126の一端
保持用とされている。
【0057】このベース板部32には、ディスクカート
リッジ10の開口14を構成する開口54が形成されて
いる。この開口54は、ディスクメディア20のセンタ
ーコア部26の外径より大径とされた円形状のハブ孔5
6と、ベース底部38の半円部分の半径方向に沿って左
右対称にその外周前端部へ至るとともに円筒壁40をも
切り欠いた略矩形状の記録再生ヘッド用窓部58とが連
設して構成されている。なお、記録再生ヘッド用窓部5
8の左右方向の幅寸法は、ハブ孔56との連設部近傍を
除いてハブ孔56の直径よりも大きくなるように、右左
にそれぞれ拡幅部58A、58Bが形成されており、大
型の記録再生ヘッドの挿入を可能としている。
【0058】また、ベース底部38のハブ孔56周縁に
は、上面38A側が厚肉とされたリブ60が設けられて
おり、更に、ベース底部38のハブ孔56の左側近傍に
は、後述する第1シャッター部材110の押圧片112
Bと、第2シャッター部材120の被押圧片120Bが
挿入されるシャッター案内孔62が設けられている。シ
ャッター案内孔62は、図示のように、シャッター軸孔
52と同軸の同心円状に形成された2つの円弧62A、
62Bと、シャッター軸孔52の軸心を通って放射状に
形成された2直線62C、62Dで囲まれた略扇形状の
前側の一部が、更に前方へ向けて略四角形状に延設され
た形状に穿設されている。
【0059】一方、図3に示されるように、ベース板部
32(ベース底部38)の下面38Bには略円形状の凹
部38Cが形成されており、第1シャッター部材110
のシャッター本体112及び第2シャッター部材120
の作動及び収容空間形成用とされている。すなわち、ベ
ース板部32の下面38B側においては、ベース底部3
8の下面38Bを基準として周壁42の下端面が下方に
突出するとともに、凹部38Cが上方に凹んでいる。こ
れにより、下面板部36が下面38Bと当接した状態で
周壁42に嵌合されることで、下面板部36と凹部38
Cとの間に扁平空間が形成される。
【0060】以上、説明したベース板部32の円筒壁4
0の内側には、ディスクメディア20が収容される。デ
ィスクメディア20は、そのセンターコア部26がハブ
孔56内に挿入された状態でリブ60上に載置され、ベ
ース底部38の上面38A及び円筒壁40との接触が防
止されている。この状態で、ベース板部32の上方は、
上面板部34により被覆される。
【0061】上面板部34は、矩形状の平板の前端部が
円弧状に湾曲されるとともに、後端部が左右の角部を切
り欠かれて多角形状とされた平板部64を備えている。
平板部64の前後寸法は左右寸法に対して若干大きくさ
れ、この平板部64の下面64Aの中央部には、ベース
板部32のリブ60に対応した環状突起66が設けられ
ており、下面64Aへのディスクメディア20の接触防
止用とされている。
【0062】また、平板部64の下面64Aには、ベー
ス板部32の円筒壁40に対応した環状溝68が形成さ
れている。この環状溝68は、全体として円筒壁40を
挿入可能に形成されるとともに、ベース板部32の左外
壁46B及び右外壁48Bより前方部分の外径が若干大
径とされており(幅広とされており)、円筒壁40とと
もに、第1シャッター部材110の円弧状ガイド壁部1
18が挿入可能とされている。更に、平板部64の前部
外周には、環状溝68の前半部分を囲むように平面視で
略「コ」字状に形成された外壁70が下方へ向けて立設
されている。
【0063】外壁70は、ディスクカートリッジ10の
全厚さに対応した高さとされており、前壁72と左壁7
4と右壁76とで構成されている。前壁72は、平板部
64前端の湾曲形状に対応して湾曲しており、その左右
方向中央部には下方が所定長さ開口して切り欠かれた矩
形状の窓部78が形成されて、ディスクカートリッジ1
0の開口14構成用とされている。すなわち、この窓部
78は、その左右方向の幅寸法がベース板部32の記録
再生ヘッド用窓部58の幅寸法に対応しており、ディス
クカートリッジ10の開口14の一部を構成するように
なっている。なお、この前壁72がディスクカートリッ
ジ10の前端部10Aを構成している。
【0064】また、左壁74及び右壁76は、それぞれ
前壁72の左右端部から後方へ向けて延び、ベース板部
32の左外壁46B、右外壁48Bの前端部に対応する
位置が後端部とされている。すなわち、組付状態におい
て上面板部34の左壁74、右壁76の各後端面下部と
ベース板部32の左外壁46B、右外壁48Bの前端面
とが当接するようになっている。
【0065】また、外壁70の内側には、その左右角部
内面に沿ってそれぞれ形成された内壁80A、80Bが
設けられている。これらの内壁80A、80Bの下端面
は、外壁70の下端面よりも若干上方に位置して(ディ
スクカートリッジ10の内部側へ凹んで)おり、外壁7
0に嵌合される下面板部36の上面との当接面とされて
いる。
【0066】また、外壁70の左壁74の外面には、そ
の前後方向に沿って横溝74Aが形成されており、その
底部は内壁80Aに至っている。この横溝74Aがディ
スクカートリッジ10の第1ガイド溝12Aの前部を構
成する。また、内壁80Aには、横溝74Aの底部と内
壁80Aの内側とを連通するロック解除レバー孔84が
設けられている。そして、ロック解除レバー孔84近傍
の平板部64の下面64Aには、後述するロックレバー
132軸支用の軸孔86A、及びトーションばね128
の一端保持用の保持孔86Bが設けられている。
【0067】一方、外壁70の右壁76も左壁74と同
様に構成され、第2ガイド溝12Bの前部を構成し、底
部が内壁80Bまで至る横溝76Aが形成されている。
なお、右壁76(内壁80B)側には、ロック解除レバ
ー孔、軸孔及び保持孔は設けられていない。また、平板
部64の外壁70より後方の外周には、ベース板部32
の周壁42に対応した周壁88が下方へ向けて立設され
ている。すなわち、周壁88は、それぞれベース板部3
2の後壁44、左壁46、右壁48に対応する後壁9
0、左壁92、右壁94を備えている。
【0068】後壁90は、ベース板部32の後壁44と
当接してディスクカートリッジ10の後端部10Bを構
成するようになっている。また、左壁92は、左内壁9
2Aがベース板部32の左内壁46Aと当接するととも
に、左外壁92B及び細溝92Cがそれぞれベース板部
32の左外壁46B及び細溝46Cと対向し、ディスク
カートリッジ10の後部左側壁及び第1ガイド溝12A
の後部を構成するようになっている。
【0069】そして、互いに対向する細溝46C、92
Cは、第1シャッター部材110のシャッター引出部1
16が挿入されるシャッター案内溝96を構成するよう
になっている。このシャッター案内溝96(細溝92
C)は、左内壁92Aの前端部近傍において環状溝68
と連通されている。すなわち、シャッター案内溝96
は、その前端部近傍においてはベース板部32の細溝4
6Cと環状溝68の外側壁近傍部分とが対向して形成さ
れている。
【0070】一方、右壁94も左壁92と同様に、右内
壁94Aがベース板部32の右内壁48Aと当接すると
ともに、右外壁94Bがベース板部32の右外壁48B
と対向し、ディスクカートリッジ10の後部右側壁及び
第2ガイド溝12Bの後部を構成するようになってい
る。
【0071】また、ベース板部32の下方には下面板部
36が配設される。下面板部36は、外形の形状が上面
板部34の平板部64と略同形状の平板状に形成されて
おり、その外周が平板部64より若干小さくされること
で、上面板部34の外壁70及びベース板部32の周壁
42(後壁44、左外壁46B、右外壁48B)の内周
面に嵌合可能とされている。すなわち、上面がベース板
部32の下面38B(凹部38Cを除く部分)並びに上
面板部34の内壁80A、80Bに当接された状態で、
ベース板部32の周壁42(後壁44、左外壁46B、
右外壁48B)並びに上面板部34の外壁70の内周面
に嵌合保持されている。
【0072】また、下面板部36には、ベース板部32
の開口54と略同形状の開口100が開口54に対応す
る位置に形成されている。すなわち、開口100は、ハ
ブ孔56に対応したハブ孔102と、記録再生ヘッド用
窓部58に対応した記録再生ヘッド用窓部104及び右
左の各拡幅部104A、104Bとで構成されており、
ディスクカートリッジ10の開口14を構成するように
なっている。しかして、ベース板部32の開口54と上
面板部34の窓部78と下面板部36の開口100とが
連通してディスクカートリッジ10の開口14が形成さ
れている。
【0073】以上により、ベース板部32の左壁46及
び右壁48の前端面に、上面板部34の左壁74及び右
壁76の後端面がそれぞれ当接し、ベース板部32の周
壁42に上面板部34の周壁88が当接するとともに、
ベース板部32の円筒壁40が上面板部34の環状溝6
8内に挿入された状態で接続保持されて、ディスクメデ
ィア20を回転可能に収容したケース30が形成され、
更に、そのケース30の下方が下面板部36により被覆
されてディスクカートリッジ10が形成される。そし
て、ケース30と下面板部36の間には、開口14を閉
塞又は開放するシャッター機構が設けられる。なお、以
下においてシャッター機構の各構成要素を前後左右の方
向を用いて説明するときは、基本的に開口14の閉塞状
態における方向に基づくものとする。
【0074】シャッター機構は第1シャッター部材11
0を備えており、第1シャッター部材110はベース板
部32の記録再生ヘッド用窓部58を主に閉塞するシャ
ッター本体112を備えている。シャッター本体112
は、樹脂材や金属板等より成り、平面視において略台形
状、即ち前後寸法がベース板部32の円筒壁40の半径
と略同一で幅寸法が記録再生ヘッド用窓部58の幅寸法
より若干大きい長方形が、前端部を円筒壁40に対応し
た円弧状とされるとともに、右後角部を斜めに切り欠か
れた形状の薄平板にて形成されている。
【0075】なお、シャッター本体112の厚さ寸法
は、ベース板部32の下面38Bから凹部38C(下面
板部36の上面)までの高さより小さくされている。そ
して、シャッター本体112の斜辺部の端面(図2乃至
図4参照)が第2シャッター部材120との突当部11
2Aとされており、シャッター本体112の左後角部に
は、上方へ向けて立設された押圧片112Bが設けら
れ、第2シャッター部材120の押圧用とされている。
【0076】更に、シャッター本体112の前端部に
は、ベース板部32の円筒壁40の外周面に沿って摺動
するとともに、ベース板部32の記録再生ヘッド用窓部
58の一部(円筒壁40前部の切り欠き部分)を閉塞す
る円弧状ガイド壁部118が上方へ向けて一体に立設さ
れている。円弧状ガイド壁部118は、平面視で円筒壁
40の外周に対応した円弧状とされるとともに、組付状
態における上端部の高位が円筒壁40の上端面と対応す
るように高さが決められている(図8(A)参照)。
【0077】この円弧状ガイド壁部118は、シャッタ
ー本体112の左方への張出部118Aが短く、右方へ
の張出部118Bが長く設けられている。この右方への
張出部118Bには下方が略矩形状に切り欠かれて開口
した窓部118Cが設けられており、上面板部34の窓
部78に対応している。そして、シャッター機構による
開口14の開放状態においては、この窓部118Cが前
方に位置するように各部の寸法が決められている。
【0078】一方、円弧状ガイド壁部118の左方への
張出部118Aの先端部には、シャッター引出部116
が連設されている。このシャッター引出部116は、円
弧状ガイド壁部118より充分薄肉で厚み方向の弾性変
形が可能な薄板状とされており、その先端部には小ブロ
ック状のシャッター係合部114が取り付けられてい
る。そして、図8(B)に示されるように、シャッター
引出部116及びシャッター係合部114の上下方向の
幅寸法は、それぞれシャッター案内溝96の上下寸法及
び第1ガイド溝12Aの上下寸法に対応している。ま
た、シャッター引出部116の中間部には、小孔116
Aが設けられており、後述するロック爪138係合用と
されている。
【0079】また、図4(下面板部36を取り除いた底
面図)及び図8(A)に示すように、この第1シャッタ
ー部材110は、円弧状ガイド壁部118がベース板部
32の円筒壁40と共に上面板部34の環状溝68内に
挿入されて円筒壁40の外周部に沿って摺動可能に配置
された状態で、シャッター本体112がベース板部32
の凹部38Cと下面板部36の上面との間に配置されて
おり、通常は開口14の一部(主に記録再生ヘッド用窓
部58)を閉塞している。
【0080】この状態では、シャッター本体112の押
圧片112Bがベース板部32のシャッター案内孔62
内に挿入され、その前方に位置している。また、この状
態では、シャッター引出部116の先端部が上面板部3
4の環状溝68と連通されたシャッター案内溝96に位
置するとともに、シャッター係合部114が第1ガイド
溝12A内の略中央部(上面板部34の左壁74後方)
に位置して外部に露出している。これにより、外部から
シャッター係合部114を後方に移動することで、シャ
ッター引出部116を介して円弧状ガイド壁部118が
円筒壁40外周面に沿って摺動され、シャッター本体1
12が回動されるようになっている(図4乃至図7参
照)。
【0081】また、シャッター機構は、第1シャッター
部材110の回動を規制するためのロック手段130を
備えている。ロック手段130は、平面視で略「く」字
状のロックレバー132を備えている。ロックレバー1
32は、中央部に設けられ、上面板部34の軸孔86A
に回動自在に支持される支軸134と、一端部に設けら
れ、ロック解除レバー孔84から第1ガイド溝12A
(横溝74A)内に突出するロック解除レバー136
と、他端部に設けられ、シャッター引出部116の小孔
116Aに係合可能なロック爪138とで構成されてい
る。
【0082】また、ロックレバー132の支軸134に
はトーションばね128の一端部が係止されており、こ
のトーションばね128の他端部は上面板部34の保持
孔86Bに挿入保持されている。これにより、ロックレ
バー132は、トーションばね128によってロック爪
138がシャッター引出部116の小孔116Aに係合
する方向へ付勢され、通常は開口14の閉塞状態を維持
するようになっている。そして、ロック解除レバー13
6が後方へ押圧されると、トーションばね128の付勢
力に抗してロックレバー132が支軸134回りに回動
され、ロック爪138とシャッター引出部116の小孔
116Aとの係合状態が解除されるようになっている。
【0083】また、このシャッター機構は、ベース板部
32のハブ孔56を主に閉塞する第2シャッター部材1
20を備えている。第2シャッター部材120は、樹脂
材や金属板等より成り、平面視において、略台形状(左
右に位置する平行線分がオフセットされ、この平行線分
間が長い台形状)の薄平板にて形成されており、その厚
さ寸法が第1シャッター部材110のシャッター本体1
12と同等とされている。
【0084】この第2シャッター部材120は、その前
端の斜辺部の端面が第1シャッター部材110のシャッ
ター本体112の突当部112Aとの突当部120Aと
されている。この突当部120Aのシャッター本体11
2の押圧片112Bに対応する位置には、被押圧片12
0Bが上方(ケース30内)へ向けて立設されている。
この被押圧片120Bは、ベース板部32のシャッター
案内孔62の円弧部分に対応しており、シャッター本体
112の回動範囲(シャッター案内孔62で規制される
押圧片112Bの移動範囲)内において、常に押圧片1
12Bと当接する幅寸法とされている。
【0085】また、第2シャッター部材120は、その
右後端部に上方へ向けて立設された回動軸122を備え
ている。この回動軸122はベース板部32のシャッタ
ー軸孔52に対応しており、上端部にはすりわり124
が形成されている。この第2シャッター部材120は、
回動軸122がベース板部32のシャッター軸孔52に
挿通されるとともに、被押圧片120Bがシャッター案
内孔62内に挿入された状態で、ベース板部32の凹部
38Cと下面板部36の上面との間に配置されている。
そして、この状態で、回動軸122のすりわり124に
はトーションばね126の一端部が係止されており、こ
のトーションばね126の他端部がベース板部32のば
ね保持部53に係止されることで、第2シャッター部材
120は常時第1シャッター部材110との突き当て方
向に付勢されている。
【0086】これにより、第2シャッター部材120
は、通常はその突当部120Aが第1シャッター部材1
10の突当部112Aとの突き当て状態とされ、この状
態で主にベース板部32のハブ孔56を閉塞する構成で
ある。すなわち、第1シャッター部材110及び第2シ
ャッター部材120は、通常図1(B)に示されるよう
に、互いの突当部112A、120Aを突き当てた状態
でディスクカートリッジ10の開口14を閉塞するよう
になっている。なお、この状態では、第1シャッター部
材110の押圧片112B及び第2シャッター部材12
0の被押圧片120Bは、それぞれベース板部32のシ
ャッター案内孔62の前部内縁に係合しており、突当部
112A、120Aの突き当て状態を維持するようにな
っている(図4参照)。
【0087】ところで、このディスクカートリッジ10
の下面の後端部10B近傍には、2つの位置規制用穴1
6が設けられており、ドライブ装置内におけるディスク
カートリッジ10の位置規制(検出)用とされている。
すなわち、円筒壁40と周壁42との間におけるベース
底部38の上面38Aの後端両角部には、それぞれ円筒
状突起50が立設されており、この円筒状突起50は、
周壁42の後壁44と同高位とされている。なお、図示
は省略するが、円筒状突起50の内部には、透孔及び固
定用ビスの頭部に対応したコニカル状のビス受け部が形
成されている。
【0088】そして、ベース底部38の下面38Bにお
いて、円筒状突起50に対応する位置には、ビス及び工
具を挿入可能に円筒状突起50の内部と同軸的に連通さ
れた円筒状突起63が下方へ向けて立設され、その外周
が下面板部36の位置決め用とされるとともに、その内
部がディスクカートリッジ10の位置規制用穴16とさ
れている。
【0089】なお、周壁88と環状溝68との間におけ
るベース板部32の各円筒状突起50に対応する位置に
は、それぞれ円柱98が設けられており、この円柱98
は、周壁88の後壁90と同高位とされ、それぞれ下端
面がベース板部32の円筒状突起50の上端面に当接す
るようになっている。そして、円柱98の中心部には螺
子穴98Aが設けられており、この螺子穴98Aにベー
ス板部32の円筒状突起50内部のビス受け部に頭部を
係合されたビスが螺合されて、上面板部34に対する位
置規制用穴16(円筒状突起63)の位置が決められる
構成になっている。
【0090】そして、この螺合によって、上面板部34
がベース板部32の上方を被覆した状態でベース板部3
2に接続保持され、ディスクメディア20を回転可能に
収容したケース30が形成される構成になっている。ま
た、下面板部36には、ベース板部32の円筒状突起6
3の外径に対応した透孔106が円筒状突起63に対応
した位置に設けられており、ディスクメディア20を収
容したケース30の下方が下面板部36により被覆され
る際、ベース板部32の円筒状突起63がその透孔10
6に挿通・嵌合されるようになっている。
【0091】また、ディスクカートリッジ10の前端部
10Aの上面には、2つの切欠部140、142が設け
られており、一方(例えば左側)の切欠部140は位置
規制(検出)用とされ、他方(例えば右側)の切欠部1
42は回転スピンドル軸の保持作動用とされている。こ
の切欠部140、142は、図示のように、窓部78の
上方を除く上面板部34の平板部64前端部から前壁7
2上端部にかけて略矩形状に切り欠かれて形成され、平
面視及び正面視で略凹字状になるように設けられてい
る。
【0092】したがって、ディスクカートリッジ10の
前端部10A、即ち前壁72が円弧状に湾曲している場
合であっても、ドライブ装置への挿入時に、そのドライ
ブ装置側への挿入位置を検出する規制部材としてのセン
サー部材206(図21参照)と、ドライブ装置側の回
転スピンドル軸を保持作動させる検知部材としてのセン
サー部材208(図21参照)を、切欠部140、14
2に好適かつ確実に係合させることができ、それによっ
てディスクカートリッジ10のドライブ装置に対する位
置決めが精度よくなされるようになっている。
【0093】以上のようなディスクカートリッジ10に
おいて、次にその作用について説明する。上記構成のデ
ィスクカートリッジ10では、ディスクメディア20の
非使用時には、開口14が第1シャッター部材110及
び第2シャッター部材120によって閉塞されている。
すなわち、図4に示されるように、第1シャッター部材
110の突当部112Aと第2シャッター部材120の
突当部120Aとが互いに突き当てられ(当接され)、
第1シャッター部材110がベース板部32の記録再生
ヘッド用窓部58を主に閉塞するとともに、第2シャッ
ター部材120がベース板部32のハブ孔56を主に閉
塞している。
【0094】このとき、第1シャッター部材110は、
ロック手段130のロック爪138がシャッター引出部
116の小孔116Aに係合されることにより、開口1
4の開放方向の回動を規制され、上記の閉塞状態を維持
する。一方、第2シャッター部材120は、トーション
ばね126によって第1シャッター部材110との突き
当て方向に付勢され、上記の閉塞状態を維持する。これ
により、ディスクメディア20の非使用時におけるディ
スクカートリッジ10内への塵埃の侵入、即ちディスク
メディア20の下面24への塵埃の付着が防止される。
【0095】このディスクカートリッジ10は、ディス
クメディア20を使用する際(ディスクメディア20へ
情報を記録する際やディスクメディア20へ記録された
情報を再生する際)には、ドライブ装置へ装着される。
ディスクカートリッジ10をドライブ装置へ装着するに
あたっては、その前端部10Aを先頭にしてドライブ装
置の挿入口200(図4乃至図7参照)に挿入する。
【0096】この挿入に伴って、ディスクカートリッジ
10の第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bに
は、それぞれドライブ装置の案内凸部202が挿入され
る。第1ガイド溝12Aに挿入された案内凸部202
は、ディスクカートリッジ10の更なる挿入に伴って第
1ガイド溝12Aの後方へ向けて相対移動し、第1ガイ
ド溝12A内に位置するロック解除レバー136に当接
してこれを後方へ押圧する。
【0097】ロック解除レバー136が後方へ押圧され
ると、図5に示されるように、ロックレバー132が支
軸134(軸孔86A)回りに回動し、ロック解除レバ
ー136がロック解除レバー孔84内へ後退されるとと
もに、ロック爪138とシャッター引出部116の小孔
116Aとの係合状態が解除される。これにより、第1
シャッター部材110のロック状態が解除され、第1シ
ャッター部材110は回動自在とされる。
【0098】ドライブ装置の案内凸部202が第1ガイ
ド溝12A内を更に後方へ相対移動すると、この案内凸
部202は上記のロック解除状態を維持しつつ第1ガイ
ド溝12A内に位置するシャッター係合部114に係合
し、これを後方へ向けて押圧する。シャッター係合部1
14が後方へ押圧されると、図6に示されるように、ロ
ック状態が解除された第1シャッター部材110が回動
する。
【0099】すなわち、シャッター係合部114の後方
への移動に伴って、シャッター引出部116が円筒壁4
0の接線方向に延びるシャッター案内溝96内を後方へ
移動することで、円弧状ガイド壁部118が円筒壁40
の外周面に沿って摺動しつつ回動する。この円弧状ガイ
ド壁部118の回動に伴って、これと一体のシャッター
本体112が円筒壁40に沿って(円筒壁40の軸心回
りに)回動する。
【0100】そして、第1シャッター部材110の回動
に伴って、シャッター本体112の押圧片112Bがシ
ャッター案内孔62内を略後方へ移動する。すなわち、
円筒壁40の軸心と離間して設けられた押圧片112B
が円筒壁40の軸心回りに回動する。押圧片112Bが
略後方へ移動すると、これと当接配置された第2シャッ
ター部材120の被押圧片120Bは、略後方へ押圧さ
れつつシャッター案内孔62の円弧状部分に沿って移動
する。この被押圧片120Bの移動に伴って、第2シャ
ッター部材120は、トーションばね126の付勢力に
抗して回動軸122回りに第1シャッター部材110と
の離間方向へ回動する。
【0101】ドライブ装置の案内凸部202がシャッタ
ー係合部114と係合しつつ(シャッター係合部114
を後方へ押圧しつつ)、第1ガイド溝12A内を更に後
方へ相対移動すると、図7に示されるように、第1シャ
ッター部材110(シャッター本体112及び円弧状ガ
イド壁部118)及び第2シャッター部材120が更に
回動し、記録再生ヘッド用窓部58及びハブ孔56が開
放される。この状態では、円弧状ガイド壁部118の窓
部118Cがディスクカートリッジ10の前部に位置
し、上面板部34の窓部78を通して記録再生ヘッド用
窓部58の前方も開放される。すなわち、ディスクカー
トリッジ10の開口14が開放される。
【0102】以上により、第1シャッター部材110と
第2シャッター部材120とが互いの突当部112A、
120Aを離間させつつ互いに異なる方向へ移動(回
動)することで、シャッター移動エリアを小さくしつつ
ディスクカートリッジ10の大きな開口14を開放でき
る。
【0103】また、このディスクカートリッジ10は、
ドライブ装置の所定位置まで挿入されると、一方の切欠
部140に、その位置を規制し検出する規制部材として
のセンサー部材206(図21参照)が係合し、位置規
制用穴16にドライブ装置の位置決め機構(図示省略)
が挿入されて正確に位置決めされる。これにより、ディ
スクカートリッジ10のそれ以上の挿入ができなくなる
とともに、トーションばね126の付勢力による開口1
4の閉塞やディスクカートリッジ10の排出方向(挿入
口200側)への移動も阻止される。
【0104】そして、他方の切欠部142には、回転ス
ピンドル軸を保持作動させる検知部材としてのセンサー
部材208(図21参照)が係合し、ドライブ装置内に
正確に位置決めされたディスクカートリッジ10、即ち
回転スピンドル軸に対して正確に位置決め配置されたデ
ィスクメディア20のセンターコア部26に、閉塞状態
が解除された開口14のハブ孔56に対応する部分から
回転スピンドル軸が挿入し、その先端部において、セン
ターコア部26を係合あるいは吸着により保持する。こ
の状態でディスクメディア20を軸心回りに回転させる
とともに、開口14の記録再生ヘッド用窓部58に対応
する部分から記録再生ヘッドを挿入して、ディスクメデ
ィア20の記録面に情報を記録し、又は記録面に記録さ
れた情報を再生する。
【0105】一方、ディスクカートリッジ10がドライ
ブ装置から排出される際には、回転スピンドル軸の係合
保持又は吸着保持が解除されるとともに、位置決め機構
が位置規制用穴16から抜き出され、排出方向(挿入口
200側)への移動が可能となる。この状態で、ディス
クカートリッジ10は、トーションばね126の付勢力
又はドライブ装置により付与される排出方向の押圧力に
よって、後端部10Bを先頭にして移動される。この移
動に伴ってシャッター係合部114には、ドライブ装置
の案内凸部202が係合しつつも、この案内凸部202
を介した押圧力が作用しなくなり、第1シャッター部材
110が回動可能状態となる。
【0106】この状態で、ディスクカートリッジ10
は、上記のように排出方向へ移動しつつ、開口14を閉
塞する。すなわち、第2シャッター部材120は、トー
ションばね126の付勢力によって、被押圧片120B
において第1シャッター部材110の押圧片112Bを
略前方へ押圧しつつ開口14の閉塞方向へ回動する。ま
た、押圧片112Bにおいて略前方へ押圧される第1シ
ャッター部材110は、この押圧により開口14の閉塞
方向へ回動する。
【0107】第1シャッター部材110及び第2シャッ
ター部材120がそれぞれ回動して初期位置に復帰する
と、開口14が閉塞される。そして、初期位置に復帰し
た第1シャッター部材110の押圧片112Bはシャッ
ター案内孔62前部内縁に係合し、第1シャッター部材
110、及び被押圧片120Bにおいて押圧片112B
に当接する第2シャッター部材120のトーションばね
126の付勢力によるそれ以上の回動を阻止する。
【0108】なお、第1シャッター部材110及び第2
シャッター部材120の初期位置を超える回動は、第2
シャッター部材120の被押圧片120Bを初期位置に
おいてシャッター案内孔62の周縁部に係合させること
で阻止してもよく、第1シャッター部材110の円弧状
ガイド壁部118の張出部118B先端部を初期位置に
おいて環状溝68の幅広端部と係合させることで阻止し
てもよい。
【0109】ディスクカートリッジ10が更に排出方向
へ移動されて、案内凸部202が第1ガイド溝12Aの
ロック解除レバー孔84より前方まで移動されると、ト
ーションばね128の付勢力によってロックレバー13
2が回動し、ロック解除レバー136が第1ガイド溝1
2A内に突出するとともに、ロック爪138が第1シャ
ッター部材110のシャッター引出部116の小孔11
6Aに係合する。これにより、ディスクカートリッジ1
0は、ドライブ装置への装填前の状態に復帰し、第1シ
ャッター部材110の回動が阻止されて開口14の閉塞
状態が維持される。
【0110】以上、説明したように、このディスクカー
トリッジ10は、第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝
12Bにおいてドライブ装置に案内されつつ前方(矢印
FR方向)からドライブ装置へ装填され、これに伴い、
開口14が開放されるとともに、位置規制用穴16及び
切欠部140、142によってドライブ装置に対し、位
置検出及び位置決めされた状態になり、ドライブ装置内
でディスクメディア20への情報の記録やディスクメデ
ィア20に記録された情報の再生が行われるようになっ
ている。
【0111】しかも、ディスクカートリッジ10の上シ
ェルである上面板部34は、下シェルであるベース板部
32に精度よく組み付けられるため、回転スピンドル軸
に対するハブ孔56、102の位置を正確に位置決めす
ることができ、ディスクメディア20のセンターコア部
26を正確に位置決め配置することができる。また、そ
の上面板部34は充分に強度が確保できるため、切欠部
140、142は精度よく加工することが可能であり、
かつ、ディスクカートリッジ10の前壁72の上部に設
けられているため、ドライブ装置側のセンサー部材20
6、208に早期に係合させることが可能となり、位置
決め機構を確実に作動させることができる。そして、ド
ライブ装置に挿入する際のディスクカートリッジ10の
挿入向きが外観上で更に認識しやすくなるため、誤挿入
を確実に防止することができる。
【0112】なお、切欠部140、142の形状は、図
示の形状に限定されるものではなく、ドライブ装置側の
センサー部材206、208(これらも図示のものに限
定されるものではない)と好適に係合できるようなもの
であれば、例えば溝部(図示省略)のようなものでもよ
い。また、その配設位置もディスクカートリッジ10の
前壁72(好ましくはその上部)であれば、図示の位置
に限定されるものではない。
【0113】更に、位置規制手段である切欠部140、
142が、図示のように左右に2つ設けてあると、一方
の切欠部140をディスクカートリッジ10のドライブ
装置への挿入位置規制(検出)用の位置決め部、他方の
切欠部142を回転スピンドル軸のセンターコア部26
保持作動用の作動部として用いることができて好ましい
が、これも特に限定されるものではなく、ドライブ装置
側の各種センサー部材の設計に応じて、適宜位置に3つ
以上設けてもよいし、逆に1つにしてもよい。1つにす
る場合は、例えば切欠部140内に段差を設けるような
形状にして、下段又は上段を挿入位置規制(検出)用、
上段又は下段を回転スピンドル軸保持作動用とすること
が可能である。
【0114】ディスクカートリッジ10は以上のような
構成のものであるが、次にその位置規制(位置決め、位
置検出)手段の別実施例について図9乃至図20を基に
説明する。まず、図9乃至図13に示す第2実施例を説
明するが、上記第1実施例において説明したものと同等
のものには同じ符号を付してその説明を省略する。ま
た、第3実施例及び第4実施例についても、第2実施例
と同様に上記第1実施例において説明したものと同等の
ものには同じ符号を付してその説明を省略する。
【0115】図9乃至図13で示すディスクカートリッ
ジ10は、前端部10A近傍の下面で、かつ第1ガイド
溝12A近傍と第2ガイド溝12B近傍に、ドライブ装
置内におけるディスクカートリッジ10の位置決め(検
出)用となる基準穴150、152がそれぞれ設けられ
るとともに、それに連通されるガイド溝146、148
が前端部10Aから切り欠かれて設けられている。そし
て、第1ガイド溝12A近傍の基準穴150は円形状に
なっており、第2ガイド溝12B近傍の基準穴152
は、ドライブ装置への装填方向が短軸の略長穴形状にな
っている。
【0116】すなわち、図11、図12で示すように、
内壁80A、80Bと環状溝68との間の略左右対称位
置には、筒状のボス154、156が内壁80A、80
Bと一体に設けられており、ボス154は平面視円形状
に形成されて左壁74近傍に配設され、ボス156はド
ライブ装置への装填方向が短軸の平面視略長穴形状に形
成されて右壁76近傍に配設されている。そして、これ
らボス154、156の中央に穿設されている穴部が、
ディスクカートリッジ10のドライブ装置に対する前後
・左右方向の位置決め用となる基準穴150、152と
されている。
【0117】また、ボス154の下端前縁部には、基準
穴150の直径と略同一幅の切欠部154Aが設けら
れ、ボス156の下端前縁部には、基準穴152の長軸
方向の径(長径)と略同一幅の切欠部156Aが設けら
れている。そして、ボス154、156の切欠部154
A、156Aを除く平面視略C字状の下端面がそれぞれ
ディスクカートリッジ10の上下(高さ)方向の位置決
め用となる基準面151、153とされている。なお、
図11、図13で示すように、これら切欠部154A、
156Aの深さは下面板部36の厚さと同一になってお
り、図13ではボス154側についてのみ示されている
が、ボス156においても同様である。
【0118】また、図10、図11で示すように、下面
板部36には、ボス154、156の外径に対応した内
径を有する透孔108、109が、ボス154、156
に対応した位置にそれぞれ設けられており、透孔10
8、109から前端部にかけて、ボス154、156の
切欠部154A、156Aと略同一幅の切欠部108
A、109Aが設けられている。そして、上面板部34
の前壁72にも、その切欠部108A、109Aと略同
一幅で、下面板部36の厚さと同一深さの切欠部82
A、82Bが、それらと対応した位置に設けられてい
る。
【0119】したがって、図13で示すように、これら
切欠部82A、108A、154Aが連通するとともに
内壁80Aにより、ガイド溝146が形成され、同様に
切欠部82B、109A、156Aが連通するとともに
内壁80Bによりガイド溝148が形成されるようにな
っており、ガイド溝146が基準穴150に連通し、ガ
イド溝148が基準穴152に連通するようになってい
る。つまり、基準穴150、152からそれぞれ前端部
10Aにかけてガイド溝146、148が設けられ、ガ
イド溝146の幅は基準穴150の直径と略同一で、ガ
イド溝148の幅は基準穴152の長軸方向の径(長
径)と略同一になっている。なお、基準穴150、15
2の方が、ガイド溝146、148よりも深く形成され
ていることは言うまでもない。
【0120】また、この第2実施例の場合は、後端部1
0B近傍に基準穴が設けられていない。したがって、こ
の場合、下面板部36は、透孔108、109に上面板
部34のボス154、156がそれぞれ嵌合されるとと
もに、上面がベース板部32の下面38B並びに上面板
部34の内壁80A、80B上面に当接された状態で、
ベース板部32の周壁42(後壁44、左壁46、右壁
48)並びに上面板部34の外壁70の内周面に嵌合保
持され、接着剤、超音波溶着、ビス止めなどの適当な固
着手段によって、ケース30に固着される。
【0121】次に、このようなガイド溝146、148
と基準穴150、152が下面に形成されている第2実
施例ディスクカートリッジ10の作用を説明するが、上
記第1実施例と同様の点は説明を省略する。ディスクカ
ートリッジ10がドライブ装置の挿入口200に装填さ
れ、上記と同様に第1シャッター部材110及び第2シ
ャッター部材120が回動して開口14が開放されつつ
所定の位置まで挿入されると、ドライブ装置の位置決め
手段、例えば円柱状の突起204(図13参照)が、ガ
イド溝146、148にそれぞれ挿入される。
【0122】そして、ディスクカートリッジ10の更な
る装填に伴って、突起204がそのガイド溝146、1
48に案内されながら相対的に後方に向って摺動し、位
置決め用の基準穴150、152の後側内壁面、即ちボ
ス154、156の下端部後側内壁面に当接した後、上
方に向かって突出する。これにより、突起204が基準
穴150、152に安定して挿入され、ドライブ装置に
対してディスクカートリッジ10が正確に位置決めされ
る。
【0123】なお、このとき、基準穴152はドライブ
装置への装填方向が短軸、換言すればドライブ装置への
装填方向と直交する方向が長軸の略長穴形状になってい
るので、ドライブ装置の位置決め手段とディスクカート
リッジ10との左右方向の位置に多少の寸法誤差があっ
ても、その略長穴形状によって吸収することができる。
したがって、基準穴152は略長穴形状に形成されてい
る方が好ましく、これにより、ドライブ装置の位置決め
手段を確実かつ容易に基準穴150、152に挿入する
ことができる。
【0124】また、これと同時に、ドライブ装置に対す
るディスクカートリッジ10の上下(高さ)方向の位置
決めが基準面151、153によって行われるが、この
基準面151、153は、剛性のある上面板部34に設
けられたボス154、156の下面が下面板部36より
露出することにより設けられるので、成形精度がよく、
ディスクメディア20の記録面(下面)24と記録再生
ヘッドとの高さ方向の位置を高精度に位置決めすること
ができる。しかして、ドライブ装置に対するディスクカ
ートリッジ10の前後・左右・上下(高さ)方向の位置
を高精度に位置決めすることができる。
【0125】こうして、突起204により高精度に位置
決めされるとともに、ディスクカートリッジ10のそれ
以上の挿入が阻止され、更に、トーションばね124の
付勢力による開口14の閉塞やディスクカートリッジ1
0の排出方向への移動も阻止される。そして、この後、
回転スピンドル軸及び記録再生ヘッドにより、ディスク
メディア20の記録面に情報が記録され、又は記録面に
記録された情報が再生される。なお、ディスクカートリ
ッジ10をドライブ装置から排出する際には、基準穴1
50、152から突起204が抜き出され、上記第1実
施例と同様に排出されることは言うまでもない。
【0126】また、ガイド溝146、148は、下面板
部36を切り欠くことによって設けられるようにしたの
で、成形性がよく、このようなガイド溝146、148
を設けたことにより、そのガイド溝146、148の深
さ分、位置決め手段(突起)204の突出高さを吸収で
きる。したがって、ディスクカートリッジ10を挿入す
るドライブ装置の挿入口200を薄型化することができ
る。
【0127】以上、説明したように、ディスクカートリ
ッジ10の前端部10Aからドライブ装置への装填方向
と略平行にガイド溝146、148が設けられ、かつ、
それと連通した位置決め用の基準穴150、152が設
けられているので、ディスクカートリッジ10は、ガイ
ド溝146、148に係合し、基準穴150、152に
挿入されるドライブ装置の位置決め手段(突起)204
によって好適かつ確実に案内される。
【0128】しかも、剛性のある上面板部34に設けら
れたボス154、156に、基準穴150、152と基
準面151、153が設けられているので、高精度な基
準穴及び基準面を備えることができる。したがって、ド
ライブ装置に対する位置精度が極めて高いディスクカー
トリッジ10を得ることができる。なお、ボス154、
156の形状は、図示の円柱状又は略楕円柱状に限定さ
れるものではなく、角柱状やドライブ装置への装填方向
が短い多角形状等の角柱状でもよい。
【0129】次に、図14乃至図17で示す第3実施例
について説明する。図14で示すように、ディスクカー
トリッジ10の下面で後端部10Bの近傍には、ドライ
ブ装置内におけるディスクカートリッジ10の位置規制
(検出)用となる2つの基準穴160が左右対称に設け
られており、前端部10Aの近傍には、ディスクカート
リッジ10の高さ方向の寸法基準となる2つの基準面1
62が左右対称に設けられている。
【0130】すなわち、図15、図16で示すように、
円筒壁40と周壁42との間におけるベース底部38の
後端両角部には、それぞれ透孔144が設けられてお
り、平板部64の下面64Aにおいて、周壁88と環状
溝68との間における各透孔144に対応する位置に
は、それぞれ所定高さの円柱状のボス164が設けられ
ている。このボス164の中心部には非貫通の円柱状等
の穴部が設けられており、この穴部がディスクカートリ
ッジ10のドライブ装置に対する位置規制用の基準穴1
60とされている。
【0131】そして、内壁80A、80Bと環状溝68
との間の所定位置にも、所定高さの円柱状のボス166
が左右に1つずつ設けられており、このボス166の下
面がディスクカートリッジ10の高さ方向の寸法基準と
なる基準面162とされている。なお、ボス166に穴
部を設けて基準穴160とし、ボス164の下面を基準
面162としてもよい。また、下面板部36には、ボス
164の外径に対応した透孔158と、ボス166の外
径に対応した透孔168が、各ボス164、166に対
応した位置にそれぞれ設けられている。
【0132】したがって、上面板部34のボス164が
ベース板部32の透孔144を貫通して下面板部36の
透孔158に嵌合され、上面板部34のボス166が下
面板部36の透孔168に嵌合されるとともに、下面板
部36の上面がベース板部32の下面38B並びに上面
板部34の内壁80A、80B上面に当接され、更に下
面板部36の外周面が、ベース板部32の周壁42(後
壁44、左壁46、右壁48)並びに上面板部34の外
壁70の内周面に嵌合保持された状態で、接着剤、超音
波溶着、ビス止めなどの適当な固着手段によって、上面
板部34にベース板部32及び下面板部36が一体的に
固着されるようになっている。
【0133】このように、ベース板部32は、透孔14
4を貫通するボス164によって、上面板部34に対
し、実質的に位置決めされた状態で組み付けられるの
で、ディスクカートリッジ10の組立精度及び組立性を
向上させることができる。よって、ディスクカートリッ
ジ10全体の寸法精度を向上させることができる。
【0134】次に、この第3実施例の作用について説明
するが、上記第1実施例と同様の点は説明を省略する。
ディスクカートリッジ10がドライブ装置の挿入口20
0に装填されると、まず、基準面162により、ドライ
ブ装置に対するディスクカートリッジ10の高さ方向の
位置決めが精度よくなされる。そして、更にディスクカ
ートリッジ10が所定の位置まで挿入されると、ドライ
ブ装置の位置決め手段、例えば円柱状の突起204(図
13参照)等が、位置規制用の基準穴160にそれぞれ
挿入される。
【0135】これにより、ディスクカートリッジ10の
それ以上の挿入が阻止されるとともに、トーションばね
124の付勢力による開口14の閉塞やディスクカート
リッジ10の排出方向への移動も阻止され、ドライブ装
置に対するディスクカートリッジ10の前後・左右方向
の位置決めが正確に行われる。なお、この後、回転スピ
ンドル軸及び記録再生ヘッドにより、ディスクメディア
20の記録面に情報が記録され、又は記録面に記録され
た情報が再生されることは言うまでもなく、更に、ディ
スクカートリッジ10をドライブ装置から排出する際に
は、基準穴160から位置決め手段(突起204等)が
抜き出され、上記第1実施例と同様に排出されることは
言うまでもない。
【0136】以上、何れにしても、上面板部34に設け
たボス164に、ドライブ装置に装填したときの位置規
制用の基準穴160を設けたので、ドライブ装置に対す
るディスクカートリッジ10の位置精度が極めて正確に
なる。また、上面板部34に設けたボス166の下面を
ディスクカートリッジ10の高さ(厚さ)方向の寸法基
準となる基準面162としたので、高さ(厚さ)方向の
寸法精度を向上させることができる。
【0137】すなわち、上面板部34は開口14を設け
ないことなどから剛性があって、精度よく成形されるの
で、それに設けたボス164、166の加工精度がよ
く、従って、高精度な基準穴160及び基準面162を
備えることができる。しかして、極めて精度の高いディ
スクカートリッジ10を得ることができる。なお、上記
実施例では、ボス164、166の形状を円柱状とした
が、これに限定されるものではなく、基準穴及び基準面
を形成できるものであれば、角柱状等でもよい。また、
基準穴を形成するボスや基準面を形成するボスは、それ
ぞれ図示のように左右に少なくとも1つずつ配設して1
組とし、それを前部又は後部に設けるのが好ましい。
【0138】次に、図18乃至図20で示す第4実施例
について説明する。図18で示すように、ロック解除レ
バー136及びシャッター係合部114が配設されてい
る第1ガイド溝12A近傍のディスクカートリッジ10
の下面で、かつ前端部10Aと後端部10Bの近傍に
は、それぞれドライブ装置内におけるディスクカートリ
ッジ10の位置決め(検出)用となる基準穴172、1
70が設けられている。前端部10Aの近傍に設けられ
ている基準穴172は円形状に形成され、後端部10B
の近傍に設けられている基準穴170はドライブ装置へ
の装填方向が長軸の略長穴形状に形成されている。
【0139】すなわち、図19で示すように、円筒壁4
0と周壁42との間におけるベース板部32の左後角部
には、ドライブ装置への装填方向が長軸となっている略
長孔形状の透孔174が設けられ、右後角部の上面38
Aには、円筒状突起176が設けられている。また、平
板部64の下面64Aにおいて、周壁88と環状溝68
との間におけるベース板部32の透孔174に対応する
位置には、ドライブ装置への装填方向が長軸となってい
る略楕円柱状のボス178が設けられており、内壁80
Aと環状溝68との間には、円柱状のボス180が内壁
80Aと一体に設けられている。なお、ボス180は内
壁80Aと別体に設けられていても、もちろん構わな
い。
【0140】ボス178、180の中心部には、それぞ
れ非貫通の略楕円柱状及び円柱状等の穴部が設けられて
おり、この穴部がディスクカートリッジ10のドライブ
装置に対する前後・左右方向の位置決め用となる基準穴
170、172とされている。そして、ボス178、1
80のリング状の下面がそれぞれディスクカートリッジ
10の上下(高さ)方向の位置決め用となる基準面17
1、173とされている。なお、このボス178とボス
180は、図20で示すように、平面視でドライブ装置
への装填方向と平行な仮想直線H上に配置されている。
【0141】また、下面板部36には、ボス178の外
径に対応した略長孔形状の透孔182と、ボス180の
外径に対応した円形状の透孔184が、それぞれボス1
78、180に対応した位置に設けられており、これら
透孔182、184も、図19で示すように、平面視で
ドライブ装置への装填方向と平行な仮想直線H上に配置
されている。
【0142】したがって、上面板部34のボス178が
ベース板部32の透孔174を貫通して下面板部36の
透孔182に嵌合され、ボス180が下面板部36の透
孔184に嵌合されるとともに、下面板部36の上面が
ベース板部32の下面38B並びに上面板部34の内壁
80A、80B上面に当接され、更に下面板部36の外
周面が、ベース板部32の周壁42(後壁44、左壁4
6、右壁48)並びに上面板部34の外壁70の内周面
に嵌合保持された状態で、接着剤、超音波溶着、ビス止
めなどの適当な固着手段によって、上面板部34にベー
ス板部32及び下面板部36が一体的に固着されるよう
になっている。
【0143】このように、ベース板部32は、ボス17
8が透孔174を貫通することによって、上面板部34
に対し、実質的に位置決めされた状態で組み付けられる
ので、ディスクカートリッジ10の組立精度及び組立性
を向上させることができる。よって、ディスクカートリ
ッジ10全体の寸法精度を向上させることができる。
【0144】次に、この第4実施例の作用について説明
するが、上記第1実施例と同様の点は説明を省略する。
ドライブ装置の挿入口200にディスクカートリッジ1
0を装填すると、まず、第1ガイド溝12A近傍で、前
端部10Aに配設されている基準穴172に、ドライブ
装置の位置決め手段、この場合は基準穴172が円形状
なので、例えば円柱状の突起204(図13参照)等が
挿入される。そして、ディスクカートリッジ10の装填
に伴って、その位置決め手段(突起204等)が装填方
向に移動する。このため、案内凸部202に対する第1
ガイド溝12Aの位置決めが特に高精度に行われる。
【0145】つまり、案内凸部202と第1ガイド溝1
2Aは、位置決め手段(突起204等)によって位置決
めされた状態のまま移動するので、案内凸部202はロ
ック解除レバー136と確実に当接し、かつ、シャッタ
ー係合部114と確実に係合する。そして、その後、デ
ィスクカートリッジ10が完全に装填され、基準穴17
2に挿入されている位置決め手段(突起204等)が所
定位置で停止すると、今度は基準穴170にドライブ装
置の別の位置決め手段(図示省略)が挿入される。
【0146】このとき、基準穴170、172は、ドラ
イブ装置への装填方向と平行な仮想直線H上に配設され
ているので、ドライブ装置に対するディスクカートリッ
ジ10の前後・左右方向の位置は高精度に位置決めされ
る。更に、後方側の基準穴170は、ドライブ装置への
装填方向が長軸の略長穴形状になっているので、ドライ
ブ装置への装填時、ドライブ装置の位置決め手段(図示
省略)とディスクカートリッジ10との間で、前後方向
に若干の寸法誤差があっても、その位置決め手段は確実
かつ容易に基準穴170に挿入される。
【0147】また、ドライブ装置に対するディスクカー
トリッジ10の上下(高さ)方向の位置決めが基準面1
71、173によって行われるが、この基準面171、
173は、剛性のある上面板部34に設けられたボス1
78、180の下面が下面板部36より露出することに
より設けられるので、成形精度がよく、ディスクメディ
ア20の記録面(下面)24と記録再生ヘッドとの高さ
方向の位置が高精度に位置決めされる。しかして、回転
スピンドル軸や記録再生ヘッドに対するディスクカート
リッジ10の相対位置が正確に位置決めされる。
【0148】こうして、位置決めされた後、回転スピン
ドル軸及び記録再生ヘッドにより、ディスクメディア2
0の記録面に情報が記録され、又は記録面に記録された
情報が再生されることは言うまでもなく、更に、ディス
クカートリッジ10をドライブ装置から排出する際に
は、後方の位置決め手段が基準穴170から抜き出さ
れ、前方の位置決め手段(突起204等)が基準穴17
2に挿入された状態のまま後方に移動し、その後、抜き
出されることは言うまでもない。
【0149】以上、説明したように、ドライブ装置に装
填したときの位置決め用となる基準穴170、172
は、ドライブ装置への装填方向と平行な仮想直線H上に
配設されているので、ドライブ装置に対するディスクカ
ートリッジ10の主に前後・左右方向の位置精度を向上
させることができる。そして、特にこの基準穴170、
172はロック解除レバー136やシャッター係合部1
14が配設されている第1ガイド溝12Aの近傍に設け
られているので、ドライブ装置の案内凸部202と第1
ガイド溝12Aとの位置精度、即ち案内凸部202とロ
ック解除レバー136及びシャッター係合部114との
位置精度を高精度に確保することができる。よって、開
口14が開放しないなどのトラブルの発生を防止でき
る。
【0150】また、基準穴170、172が形成されて
いるボス178、180は、上面板部34に設けられて
いるので、そのボス178、180の下面を上下(高
さ)方向の基準面171、173とすることにより、デ
ィスクカートリッジ10の上下(高さ)方向の位置精度
を向上させることができる。つまり、上面板部34は剛
性もあって、精度よく成形されるので、それに設けたボ
ス178、180の加工精度もよく、従って、高精度な
基準穴及び基準面を備えることができる。よって、ドラ
イブ装置に対して極めて精度の高いディスクカートリッ
ジ10を得ることができる。なお、ボス178、180
の形状は、図示の円柱状又は略楕円柱状に限定されるも
のではなく、角柱状やドライブ装置への装填方向が長い
多角形状等の角柱状でもよい。
【0151】何れにしても、上記の各実施例では、ディ
スクメディア20が片面記録タイプとされ、開口14が
下方(前方を含む)に設けられた構成としたが、本発明
はこれに限定されず、例えば、ディスクメディア20を
両面記録タイプとして開口14を上方にも設けた構成と
して、上下の開口を開閉するシャッター部材をそれぞれ
配置することも可能である。また、開口14は、ハブ孔
56と記録再生ヘッド用窓部58とが連設された構成に
限定されることはなく、これらが別個に形成されていて
もよいことは言うまでもない。
【0152】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ドライブ装置に
対するディスクカートリッジの前後・左右・上下(高
さ)方向の位置精度(寸法精度)を向上させることがで
きる。したがって、ドライブ装置側の回転スピンドル軸
に対して、ディスクメディアのセンターコア部を常時正
確に位置決め配置することができる。また、ドライブ装
置に設けられた解除部材に対し、シャッター部材を開閉
動作させる作動部材の位置精度を向上させることができ
るので、作動部材が解除部材から外れるような不具合は
発生せず、開口が開放しないなどのトラブルの発生を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明に係るディスクカートリッジを斜
め前上方より見た斜視図 (B)本発明に係るディスクカートリッジを斜め前下方
より見た斜視図
【図2】本発明に係るディスクカートリッジを斜め上方
より見た分解斜視図
【図3】本発明に係るディスクカートリッジを斜め下方
より見た分解斜視図
【図4】本発明に係るディスクカートリッジの開口閉塞
状態における全体構成を示し、下面板部を取り外すとと
もに一部を切り欠いた底面図
【図5】本発明に係るディスクカートリッジのロック解
除状態を示す図4に対応した図
【図6】本発明に係るディスクカートリッジの開口の開
放過程を示す図4に対応した図
【図7】本発明に係るディスクカートリッジの開口の開
放状態を示す図4に対応した図
【図8】(A)本発明に係るディスクカートリッジの前
端部の構造を示す断面図 (B)本発明に係るディスクカートリッジの左壁部の構
造を示す断面図
【図9】(A)本発明に係る第2実施例ディスクカート
リッジを斜め前上方より見た斜視図 (B)本発明に係る第2実施例ディスクカートリッジを
斜め前下方より見た斜視図
【図10】本発明に係る第2実施例ディスクカートリッ
ジを斜め上方より見た分解斜視図
【図11】本発明に係る第2実施例ディスクカートリッ
ジを斜め下方より見た分解斜視図
【図12】本発明に係る第2実施例ディスクカートリッ
ジの開口開放状態における全体構成を示し、下面板部を
取り外すとともに一部を切り欠いた底面図
【図13】(A)本発明に係る第2実施例ディスクカー
トリッジの要部拡大図 (B)図13(A)のD−D線断面図
【図14】本発明に係る第3実施例ディスクカートリッ
ジを斜め前下方より見た斜視図
【図15】本発明に係る第3実施例ディスクカートリッ
ジを斜め下方より見た分解斜視図
【図16】本発明に係る第3実施例ディスクカートリッ
ジの開口開放状態における全体構成を示し、下面板部を
取り外すとともに一部を切り欠いた底面図
【図17】(A)図14のE−E線矢視断面図、(B)
図14のF−F線矢視断面図
【図18】本発明に係る第4実施例ディスクカートリッ
ジを斜め前下方より見た斜視図
【図19】本発明に係る第4実施例ディスクカートリッ
ジを斜め下方より見た分解斜視図
【図20】本発明に係る第4実施例ディスクカートリッ
ジの開口開放状態における全体構成を示し、下面板部を
取り外すとともに一部を切り欠いた底面図
【図21】従来のディスクカートリッジをドライブ装置
へ挿入した様子を示す概略説明図
【符号の説明】
10 ディスクカートリッジ 14 開口 16 位置規制用穴 20 ディスクメディア 30 ケース 32 ベース板部(下シェル) 34 上面板部(上シェル) 36 下面板部(被覆板部) 140 切欠部(係合部、位置決め部) 142 切欠部(係合部、作動部) 146、148 ガイド溝 150、152 基準穴(基準部) 151、153 基準面(基準部) 154、156 ボス 158、168 透孔 160 基準穴 162 基準面 164、166 ボス 170、172 基準穴(基準部) 171、173 基準面(基準部) 178、180 ボス 182、184 透孔 200 挿入口 202 案内凸部 204 突起 206 センサー部材(規制部材) 208 センサー部材(検知部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2001−159531(P2001−159531) (32)優先日 平成13年5月28日(2001.5.28) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容し、ドライブ装置への装填側の側壁が円弧状とされ
    たケースと、そのケースの少なくとも片面に形成された
    前記ディスクメディアへのアクセス用の開口を開閉可能
    なシャッター部材と、を備えたディスクカートリッジに
    おいて、 前記ディスクメディアへアクセスして情報の記録・再生
    を行うドライブ装置に設けられたセンサー部材に係合す
    る係合部を、前記側壁に設けたことを特徴とするディス
    クカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記係合部は、前記側壁の上部からケー
    ス上面にかけて略凹状に切り欠かれて形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のディスクカートリッ
    ジ。
  3. 【請求項3】 前記ケースが上シェルと下シェルとの接
    合により形成され、前記開口が下シェルに形成されると
    ともに、前記シャッター部材が、前記開口と重合する開
    口が形成された被覆板部と前記下シェルとの間に移動可
    能に収容され、前記係合部が前記上シェルに設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスク
    カートリッジ。
  4. 【請求項4】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容し、ドライブ装置への装填側の側壁が円弧状とされ
    たケースと、そのケースの少なくとも片面に形成された
    前記ディスクメディアへのアクセス用の開口を開閉可能
    なシャッター部材と、を備えたディスクカートリッジに
    おいて、 前記ディスクメディアへアクセスして情報の記録・再生
    を行うドライブ装置に設けられた規制部材に係合してデ
    ィスクメディアを位置決めする位置決め部と、 前記ドライブ装置に設けられた検知部材に係合してスピ
    ンドル軸を作動させる作動部を、前記側壁に設けたこと
    を特徴とするディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記位置決め部は、前記側壁の上部から
    ケース上面にかけて略凹状に切り欠かれて形成されてい
    ることを特徴とする請求項4に記載のディスクカートリ
    ッジ。
  6. 【請求項6】 前記作動部は、前記側壁の上部からケー
    ス上面にかけて略凹状に切り欠かれて形成されているこ
    とを特徴とする請求項4又は5に記載のディスクカート
    リッジ。
  7. 【請求項7】 前記ケースが上シェルと下シェルとの接
    合により形成され、前記開口が下シェルに形成されると
    ともに、前記シャッター部材が、前記開口と重合する開
    口が形成された被覆板部と前記下シェルとの間に移動可
    能に収容され、前記位置決め部及び作動部が前記上シェ
    ルに設けられていることを特徴とする請求項4乃至6の
    何れかに記載のディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容したケースの少なくとも片面に形成された前記ディ
    スクメディアへのアクセス用の開口を開閉可能なシャッ
    ター部材を備えたディスクカートリッジにおいて、 前記ディスクメディアへアクセスして情報の記録・再生
    を行うドライブ装置の位置決め手段と係合する位置決め
    用の基準部を前記ケースの少なくとも片面に設けるとと
    もに、前記基準部と連通し前記位置決め手段に案内され
    るガイド溝を前記ドライブ装置への装填方向と略平行に
    設けたことを特徴とするディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 前記基準部が穴部で形成されるとともに
    複数設けられ、そのうちの少なくとも1つは、ドライブ
    装置への装填方向が短軸の略長穴形状であることを特徴
    とする請求項8に記載のディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記ガイド溝の幅が前記穴部の径と略
    同一に形成されていることを特徴とする請求項9に記載
    のディスクカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記穴部が前記ガイド溝よりも深く形
    成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載
    のディスクカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記ケースが上シェルと下シェルとの
    接合により形成され、前記開口が下シェルに形成される
    とともに、前記シャッター部材が、前記開口と重合する
    開口が形成された被覆板部と前記下シェルとの間に移動
    可能に収容され、前記基準部が、前記上シェルに突設さ
    れて前記被覆板部を貫通したボスに設けられるととも
    に、前記ガイド溝が、少なくとも前記被覆板部を切り欠
    いて設けられていることを特徴とする請求項8乃至11
    の何れかに記載のディスクカートリッジ。
  13. 【請求項13】 上シェルと下シェルとの接合により形
    成され、内部に円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容するケースと、 前記ケースに設けられた前記ディスクメディアへのアク
    セス用の開口と、 前記ケースの外側に設けられて前記開口を開閉するシャ
    ッター部材と、 前記ディスクメディアへのアクセス用の開口が形成さ
    れ、前記ケースとの間で前記シャッター部材を移動可能
    に収容する被覆板部と、を備えたディスクカートリッジ
    において、 前記上シェルにボスを設けるとともに、そのボスを前記
    被覆板部に貫通させ、その先端面を高さ方向の基準面と
    したことを特徴とするディスクカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記ボスを複数設け、そのうちの少な
    くとも1つを、前記下シェルに貫通させたことを特徴と
    する請求項13に記載のディスクカートリッジ。
  15. 【請求項15】 前記ボスを複数設け、そのうちの少な
    くとも1つに、ドライブ装置の位置決め手段が挿入され
    る穴部を設けたことを特徴とする請求項13又は14に
    記載のディスクカートリッジ。
  16. 【請求項16】 円盤状のディスクメディアを回転可能
    に収容したケースの少なくとも片面に形成された前記デ
    ィスクメディアへのアクセス用の開口を開閉可能なシャ
    ッター部材を備えたディスクカートリッジにおいて、 前記ディスクメディアへアクセスして情報の記録・再生
    を行うドライブ装置に対する位置決め用の基準部を、ド
    ライブ装置への装填方向と平行な仮想直線上に位置する
    ように、前記ケースの少なくとも片面に複数配設したこ
    とを特徴とするディスクカートリッジ。
  17. 【請求項17】 円盤状のディスクメディアを回転可能
    に収容したケースの少なくとも片面に形成された前記デ
    ィスクメディアへのアクセス用の開口を開閉可能なシャ
    ッター部材と、 前記ケースの側壁に設けられたガイド溝に沿って移動可
    能で、前記ディスクメディアへアクセスして情報の記録
    ・再生を行うドライブ装置への装填時に解除部材に当接
    して前記シャッター部材を開閉動作させる作動部材と、
    を備えたディスクカートリッジにおいて、 前記ドライブ装置に対する位置決め用の基準部を、前記
    ガイド溝と平行な仮想直線上に位置するように、前記ケ
    ースの少なくとも片面で、かつ前記ガイド溝の近傍に複
    数配設したことを特徴とするディスクカートリッジ。
  18. 【請求項18】 前記基準部が穴部で形成され、そのう
    ちの少なくとも1つは、ドライブ装置への装填方向が長
    軸の略長穴形状であることを特徴とする請求項16又は
    17に記載のディスクカートリッジ。
  19. 【請求項19】 前記ケースが上シェルと下シェルとの
    接合により形成され、前記開口が下シェルに形成される
    とともに、前記シャッター部材が、前記開口と重合する
    開口が形成された被覆板部と前記下シェルとの間に移動
    可能に収容され、前記基準部が、前記上シェルに突設さ
    れて前記被覆板部を貫通したボスに設けられていること
    を特徴とする請求項16乃至18の何れかに記載のディ
    スクカートリッジ。
  20. 【請求項20】 前記ボスのうち、少なくとも1つは前
    記下シェルを貫通していることを特徴とする請求項19
    に記載のディスクカートリッジ。
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