JP2002343055A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2002343055A
JP2002343055A JP2001143769A JP2001143769A JP2002343055A JP 2002343055 A JP2002343055 A JP 2002343055A JP 2001143769 A JP2001143769 A JP 2001143769A JP 2001143769 A JP2001143769 A JP 2001143769A JP 2002343055 A JP2002343055 A JP 2002343055A
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JP
Japan
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shutter member
shutter
opening
case
disk cartridge
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Application number
JP2001143769A
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッター部材との摺動に伴うケースまたは
カバー部材の磨耗を防止できるディスクカートリッジを
得る。 【解決手段】 ディスクカートリッジ10では、第1シ
ャッター部材110が円筒壁40の軸心廻りに回動しつ
つ第2シャッター部材150を押圧して回動軸156廻
りに回動させて、内部に収容したディスクメディア20
へのアクセス用の開口14を開放する。第2シャッター
部材150の回動軸156とは反対側の端部は鋭角部1
53とされているが、この鋭角部153の回動軌跡に対
応した円弧状溝160がベース板部32(ケース)に設
けられているため、鋭角部153との摺動によるベース
板部32の磨耗が阻止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等の
記録再生媒体として用いられる円盤状のディスクメディ
アを回転可能に収容し、塵埃等の侵入を防止するディス
クカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、可搬性を有するコンピュータ用の記録再生媒体とし
て光ディスクや光磁気ディスク等の円盤状のディスクメ
ディアが用いられている。このようなディスクメディア
は、記録または再生を行う際には、ドライブ装置に装填
された状態で回転されつつ記録面へレーザ光が照射され
ることで、記録面の色素層分解によるピット形成や相変
化、磁化等によって情報の記録が為され、またはレーザ
光の反射率や偏光角の相違に基づいて記録された情報の
再生が行われるようになっている。
【0003】また、このようなディスクメディアでは、
記録容量を高めるために記録面へ照射するレーザ光の波
長を短くすることが提案されている。この短波長のレー
ザ光(例えば、青紫色レーザ)を用いて情報の記録また
は再生を行う場合、ディスクメディアの記録面を保護す
るカバー層によるレーザ光の減衰を抑制するために、こ
のカバー層の厚みを薄くする必要がある。このようにカ
バー層の厚みを薄くすると、カバー層の表面(外部への
露出面)におけるレーザ光の口径が小さくなり、カバー
層表面に付着する塵埃等の影響を無視できなくなる。
【0004】このため、ディスクメディアをケース内に
収容してディスクメディアへの塵埃等の付着を防止する
ディスクカートリッジが採用されている。このようなデ
ィスクカートリッジとして、例えば、特開2000−3
0394公報に記載されたものが知られている。
【0005】この公報記載のディスクカートリッジは、
円筒状の内壁の内側にディスクメディアを回転可能に収
容するケース(カートリッジ本体)と、ケース下面に設
けられたレーザヘッド挿入(近接)用及び回転スピンド
ル軸挿入用の各開口部分と、上記内壁に案内されつつ回
動して主にレーザヘッド挿入用の開口部分を開閉する第
1のシャッター部材と、一端部に設けられケースの角部
に回動自在に支持された回動軸廻りに回動して主に回転
スピンドル軸挿入用の開口部分を開閉する第2のシャッ
ター部材と、ケースとの間に第1及び第2のシャッター
部材を収容するカバー部材とを備えている。
【0006】このディスクカートリッジは、ディスクメ
ディアの非使用時には、第1及び第2のシャッター部材
が互いに端面を突き当てて開口全体を閉塞し、ディスク
メディアへの塵埃等の付着を防止している。
【0007】一方、ディスクメディアを使用する際に
は、このディスクカートリッジはドライブ装置へ装填
(挿入)される。この装填に伴って、第1のシャッター
部材に連結された操作部がケースのガイド溝に沿って移
動され、第1のシャッター部材は、上記円筒状の内壁に
案内されつつ開口の開放方向へ回動する。また、この回
動に伴って、第2のシャッター部材が第1のシャッター
部材に押圧されつつケースの角部に配置された回動軸廻
りに回動する。これにより、上記開口が開放されてレー
ザヘッド及び回転スピンドル軸が挿入され、情報の記録
や再生が行われる。
【0008】しかしながら、このような従来のディスク
カートリッジでは、第2のシャッター部材が第1のシャ
ッター部材との突き当て状態でレーザヘッド挿入用の開
口部分の一部をも閉塞するために回動軸から最も離間し
た位置に鋭角部が形成されており、上記回動に伴って鋭
角部がケースまたはカバー部材と摺動してケースまたは
カバー部材に磨耗を生じる恐れがある。
【0009】特に、第2のシャッター部材がケースの角
部(回動軸の配置部分)から中央部(回転スピンドル軸
挿入用の開口部分)に亘る長尺状とされているため、第
2のシャッター部材は、材料の巻癖や成形時の残留応力
によって反りが生じやすく、上記摺動による磨耗を生じ
る恐れが大きい。
【0010】このケースまたはカバー部材の磨耗は、第
2のシャッター部材のスムースな作動を妨げるのみなら
ず、磨耗粉を発生し記録または再生信号の欠落(所謂ド
ロップアウト)の原因となる。
【0011】本発明は、上記事実を考慮して、シャッタ
ー部材との摺動に伴うケースまたはカバー部材の磨耗を
防止できるディスクカートリッジを得ることが目的であ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係るディスクカートリッジは、
円盤状のディスクメディアを回転可能に収容したケース
に設けられ前記ディスクメディアへアクセスするための
開口と、所定の回動中心廻りに回動して前記開口の少な
くとも一部を開閉するシャッター部材と、前記開口に対
応した開口を有し前記ケースとの間に前記シャッター部
材を収容するカバー部材とを備えたディスクカートリッ
ジにおいて、前記シャッター部材の端部の回動軌跡に対
応した溝部を、前記ケース及び前記カバー部材の少なく
とも一方の前記シャッター部材との対向面に設けた、こ
とを特徴としている。
【0013】請求項1記載のディスクカートリッジで
は、円盤状のディスクメディアが回転可能に収容された
ケースの片面または両面にディスクメディアへアクセス
するための開口が設けられており、この開口の少なくと
も一部は、ケースとカバー部材との間で所定の回動中心
廻りに回動するシャッター部材によって開閉される。
【0014】なお、シャッター部材が開口の全部を開閉
する構成としても良く、開口の残余の一部が他のシャッ
ター部材等により開閉される構成としても良いことは言
うまでもない。
【0015】ここで、ケース及びカバー部材の少なくと
も一方のシャッター部材との対向面には、シャッター部
材の端部の回動軌跡に対応した溝部が設けられているた
め、このシャッター部材の端部(における板厚方向のエ
ッジ部)は、開口の開閉時におけるシャッター部材の回
動に伴ってケース及びカバー部材の溝部が設けられた面
とは摺動しない。
【0016】したがって、例えば、シャッター部材に材
料の巻癖や成形時の残留応力等により反りが生じた場合
においても、シャッター部材はその端部においてケース
またはカバー部材とは摺動せず、ケースまたはカバー部
材の磨耗が防止される。
【0017】なお、溝部は、例えば、上記シャッター部
材の反り方向に応じてケース及びカバー部材の一方に設
けられても良く、何れの反り方向にも対応可能にケース
及びカバー部材の双方に設けられても良いことは言うま
でもない。
【0018】このように、請求項1記載のディスクカー
トリッジでは、シャッター部材との摺動に伴うケースま
たはカバー部材の磨耗を防止できる。
【0019】また、ディスクカートリッジは、円盤状の
ディスクメディアを回転可能に収容したケースの中央部
に設けられ前記ディスクメディアへアクセスするための
開口と、一端側に前記ケースの角部近傍に回動自在に支
持される回動軸が設けられると共に、他端側が前記開口
を閉塞可能に形成され、前記回動軸の軸心廻りに回動し
て前記開口を開閉するシャッター部材と、前記開口に対
応した開口を有し、前記ケースとの間に前記シャッター
部材を収容するカバー部材と、を備えたディスクカート
リッジにおいて、前記シャッター部材の他端の回動軌跡
に対応した溝部を、前記ケース及び前記カバー部材の少
なくとも一方の前記シャッター部材との対向面に設け
た、構成としても良い。
【0020】この構成のディスクカートリッジでは、ケ
ースの中央部にディスクメディアへアクセスするための
開口が設けられており、この開口は、ケースとカバー部
材との間でケースの角部に配置された回動軸廻りに回動
するシャッター部材によって開閉される。ケース及びカ
バー部材の少なくとも一方のシャッター部材との対向面
には、シャッター部材の他端の回動軌跡に対応した溝部
が設けられているため、このシャッター部材の他端は、
開口の開閉時におけるシャッター部材の回動に伴ってケ
ース及びカバー部材の溝部が設けられた面とは摺動しな
い。
【0021】したがって、ケースの角部に配置された回
動軸からケースの中央部に設けられた開口に亘る長尺と
され、反り量が大きくなりやすいシャッター部材におい
ても、シャッター部材の他端部がケースまたはカバー部
材と摺動することはなく、ケースまたはカバー部材の磨
耗が防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るディス
クカートリッジ10について図1乃至図8に基づいて説
明する。先ず、ディスクカートリッジ10の全体構成に
ついて説明し、次いで本発明の要部である溝部としての
円弧状溝160、162の詳細構成について説明するこ
ととする。
【0023】なお、図面において、矢印FR、矢印R
E、矢印UP、矢印LO、矢印RI、及び矢印LEが示
されている場合は、それぞれディスクカートリッジ10
のドライブ装置への装填(挿入)方向を向いて見た場合
のディスクカートリッジ10の前方向(装填方向)、後
方向、上方向、下方向、右方向、及び左方向を示すもの
とし、以下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方
向に対応している。また、これらの各方向は便宜上示す
ものであり、ディスクカートリッジ10を使用する際の
方向を限定するものではないことは言うまでもない。し
たがって、例えば、ディスクカートリッジ10は、使用
に際して水平に配置されても良く鉛直に配置されても良
い。
【0024】図1(A)には、ディスクカートリッジ1
0を斜め上方より見た外観が斜視図にて示されており、
図1(B)には、ディスクカートリッジ10を斜め下方
より見た外観が斜視図にて示されている。
【0025】これらの図に示される如く、ディスクカー
トリッジ10は、平面視においてその前端部10Aが円
弧状に湾曲されると共に後端部10Bが要求機能により
左右の角部を切り欠かれた略多角形状とされ、その前後
寸法が左右寸法に対して若干大きい扁平ケース状に形成
されている。これらにより、ディスクカートリッジ10
は、ドライブ装置(図示省略)への装填方向が外観から
容易に認識可能で、かつ誤った方向からのドライブ装置
への装填が許容されない構成となっている。
【0026】また、ディスクカートリッジ10の左右側
面には、ドライブ装置への装填時における案内用の第1
ガイド溝12A、第2ガイド溝12Bが設けられてい
る。
【0027】図2及び図3にも示される如く、ディスク
カートリッジ10の内部には、記録再生媒体としての円
盤状のディスクメディア20が回転可能に収容されてい
る。ディスクメディア20は、その中央部にドライブ装
置の回転スピンドル軸に保持されるセンタ孔22を有す
ると共に、その下面24に形成された記録面がカバー層
(何れも図示省略)にて被覆保護されている。
【0028】このディスクカートリッジ10には、その
下面中央部から前端部10A(前面)に亘る開口14が
設けられており、ディスクメディア20へのアクセス用
(ドライブ装置の回転スピンドル軸及び記録再生ヘッド
の挿入、近接用)とされている。この開口14は、後述
する第1シャッター部材110と第2シャッター部材1
50とによって開閉されるようになっている。
【0029】また、ディスクカートリッジ10の下面の
後端部10B近傍には、2つの位置規制用孔16が設け
られており、ドライブ装置内におけるディスクカートリ
ッジ10の位置規制(検出)用とされている。
【0030】このディスクカートリッジ10は、下シェ
ルとしてのベース板部32と上シェルとしての上面板部
34との接合により構成され内部にディスクメディア2
0を回転可能に収容するケース30を備えており、ケー
ス30の下方はカバー部材としての下面板部36によっ
て被覆される。
【0031】図2及び図3に示される如く、ベース板部
32は、前部が半円状で後部が略矩形状に形成された薄
板より成るベース底部38を備えている。ベース底部3
8は、その上面38Aが平坦とされると共に、下面38
Bには後述する第1シャッター部材110及び第2シャ
ッター部材150の移動範囲に対応した凹部38Cが形
成されている。この凹部38C内には、本発明における
溝部としての円弧状溝160が形成されているが、その
詳細については後述する。
【0032】このベース底部38の上面38A側には、
半円部分と同軸同径で、内径がディスクメディア20の
外径より若干大径の円筒壁40が立設されている。
【0033】また、ベース底部38の後部外周には、円
筒壁40の略後半部分を囲むように平面視で略「コ」字
状の周壁42が形成されている。この周壁42の後壁4
4は、ディスクカートリッジ10の後端部10Bの下半
分を構成する。
【0034】一方、周壁42の左壁46及び右壁48
は、外側が低い段状に形成され、ディスクカートリッジ
10の第1ガイド溝12A、第2ガイド溝12Bの後部
下半分を構成する。また、左壁46の段状に形成された
角部には、上方が開口された細溝46Aが設けられてい
る。
【0035】この周壁42は、ベース底部38の下面3
8B側においても下方へ向けて略「コ」字状に突出して
おり(図3参照)、下面板部36の嵌合部位を構成す
る。
【0036】また、円筒壁40と周壁42との間には、
2つの円筒状突起50がベース底部38の上下両側に突
出している。円筒状突起50の内部は、その下部がディ
スクカートリッジ10の位置規制用孔16を構成すると
共に、その上部に固定用ビスの頭部に対応したコニカル
状のビス受け部(図示省略)が形成されている。
【0037】さらに、左側の円筒状突起50の近傍に
は、シャッター軸孔52及びばね保持部53が設けられ
ており、それぞれ後述する第2シャッター部材150の
軸支用、及びトーションばね158の一端部保持用とさ
れている。
【0038】このベース板部32には、ディスクカート
リッジ10の開口14を構成する開口54が形成されて
いる。開口54は、ディスクメディア20のセンタ孔2
2の外径より大径とされた円形状のハブ孔56と、ハブ
孔56と連設されベース底部38の前端部へ至り円筒壁
40をも切り欠かいた平面視で略矩形状の記録再生ヘッ
ド用窓部58とで構成されている。また、ハブ孔56廻
りの上面38A側には、リブ60が立設されており、デ
ィスクメディア20の下面24とベース底部38の上面
38Aとの接触防止用とされている。
【0039】さらに、ベース底部38のハブ孔56近傍
には、シャッター案内孔62が設けられている。シャッ
ター案内孔62は、シャッター軸孔52と同軸の略円弧
状孔の前方角部が前方へ向けて延設された形状とされて
いる。
【0040】以上説明したベース板部32の円筒壁40
内側には、ディスクメディア20が収容される。ベース
板部32の上方は、ディスクメディア20がリブ60上
に載置された状態で上面板部34により被覆される。
【0041】上面板部34は、ディスクカートリッジ1
0の平面視における外形に対応した平板部64を備えて
いる。この平板部64の下面64Aの中央部には、ベー
ス板部32のリブ60に対応した環状突起66が設けら
れており、下面64Aへのディスクメディア20の接触
防止用とされている。
【0042】また、平板部64の下面64Aには、ベー
ス板部32の円筒壁40に対応した環状溝68が形成さ
れている。環状溝68は、円筒壁40を挿入可能に形成
されると共に、ベース板部32の左壁46及び右壁48
より略前方の部分の外径が若干大径とされており(幅広
とされており)、円筒壁40と共に後述する第1シャッ
ター部材110の円弧状ガイド壁部118を挿入可能と
されている。
【0043】さらに、平板部64の前部外周には、平面
視で略「コ」字状に形成された外壁70が下方へ向けて
立設されている。外壁70は、ディスクカートリッジ1
0の全厚さに対応した高さとされており、前壁72と左
壁74と右壁76とで構成されている。
【0044】前壁72は、円弧状に湾曲されており、デ
ィスクカートリッジ10の前端部10Aを構成する。こ
の前壁72の左右方向中央部には、下方が開口して切り
欠かれた矩形状の窓部78が形成されている。窓部78
は、その左右方向の幅寸法がベース板部32の記録再生
ヘッド用窓部58の幅寸法に対応しており、ベース板部
32の開口54(記録再生ヘッド用窓部58)と連通し
てディスクカートリッジ10の開口14を構成する。
【0045】一方、左壁74及び右壁76は、それぞれ
ディスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A、第2
ガイド溝12Bの略前半部分を構成する横溝74A、7
6Aを有しており、それぞれ後端面の下部がベース板部
32の左壁46、右壁48の前端面と当接する構成であ
る。
【0046】また、左壁74には、横溝74A底部と左
壁74内側とを連通するロック解除レバー孔80が設け
られている。さらに、ロック解除レバー孔80近傍の平
板部64の下面64Aには、支軸82及びばね保持孔8
4が設けられている。
【0047】この外壁70は、その両角部の内側部分が
上方に凹んでおり、その内周部に嵌合保持される下面板
部36の上面との当接面86を形成している。
【0048】また、平板部64の外壁70より後方の外
周には、ベース板部32の周壁42に対応した周壁88
が下方へ向けて立設されている。
【0049】すなわち、周壁88は、その後壁90がベ
ース板部32の後壁44と当接してディスクカートリッ
ジ10の後端部10Bを構成し、左壁92、右壁94が
それぞれベース板部32の左壁46、右壁48と当接し
てディスクカートリッジ10の第1ガイド溝12A、第
2ガイド溝12Bの略後半部分を構成する。また、左壁
92の環状溝68と連通された細溝92Aがベース板部
32の細溝46Aと対向してシャッター案内溝96を形
成している。
【0050】この周壁88と環状溝68との間には、ベ
ース板部32の各円筒状突起50に対応し、中心部に螺
子孔98Aを有する円柱状の位置決め凸部98が設けら
れている。この位置決め凸部98は、その下端面がそれ
ぞれベース板部32の円筒状突起50上端面に当接した
状態で、螺子孔98Aに円筒状突起50内部のビス受け
部に頭部を係合されたビスが螺合される構成である。こ
れにより、上面板部34に対する位置規制用孔16の位
置が決められる。
【0051】また、上記螺合によって、上面板部34と
ベース板部32とが接合され、ディスクメディア20を
収容したケース30が形成される。この状態では、ベー
ス板部32の円筒壁40が上面板部34の環状溝68内
に挿入されている。
【0052】一方、ベース板部32の下方には下面板部
36が配置されている。下面板部36は、外形の形状が
上面板部34の平板部64と略同形状の平板状に形成さ
れており、その外周が平板部64より若干小さくされて
いる。
【0053】また、下面板部36には、ベース板部32
の開口54と略同形状の開口100が開口54に対応す
る位置に形成されている。すなわち、開口100は、開
口54と連通してディスクカートリッジ10の開口14
を構成する。
【0054】さらに、下面板部36は、ベース板部32
の円筒状突起50に対応した透孔102を有しており、
この透孔102にベース板部32の円筒状突起50が挿
通されると共に、その上面がベース板部32の下面38
B(凹部38Cを除く部分)及び上面板部34の当接面
86に当接された状態で、ベース板部32の周壁42及
び上面板部34の外壁70に嵌合保持されている。
【0055】この下面板部36には、本発明における溝
部としての円弧状溝162が形成されているが、その詳
細については後述する。
【0056】また、ディスクカートリッジ10は、その
開口14を開閉するためのシャッター機構を備えてい
る。なお、以下においてシャッター機構の各構成要素を
前後左右の方向を用いて説明するときは、基本的に開口
14の閉塞状態における方向を示すものとする。
【0057】このシャッター機構は、シャッター部材と
しての第1シャッター部材110を備えており、第1シ
ャッター部材110は、平面視で略台形状に形成され、
記録再生ヘッド用窓部58を主に開閉する薄板状のシャ
ッター本体112を有している。シャッター本体112
は、その後端である斜辺部の端面(図2乃至図4参照)
が第2シャッター部材150との突き当て部114とさ
れると共に、その左後角部には第2シャッター部材15
0押圧用の押圧片116が上方へ向けて立設されてい
る。
【0058】また、シャッター本体112の前端部に
は、ベース板部32の円筒壁40に対応して湾曲したシ
ャッターガイド部としての円弧状ガイド壁部118が上
方へ向けて立設されている。この円弧状ガイド壁部11
8の右方へ延出された張り出し部118Aには、上面板
部34の窓部78に対応した窓部118Bが設けられて
いる。一方、円弧状ガイド壁部118の左方へ短く延出
された張り出し部118Cは、その端部が後述するロッ
ク爪138と係合するロック係合部118Dとされると
共に、その端部内側寄りにシャッター引出し部120が
連結されている。
【0059】シャッター引出し部120は、円弧状ガイ
ド壁部118より十分薄肉で厚み方向に弾性変形可能な
板状とされており、その先端部には小ブロック状に形成
された操作部としてのシャッター係合部122が設けら
れている。
【0060】この第1シャッター部材110は、図4
(下面板36を取り除いた底面図)及び図8(A)及び
図8(B)に示される如く、円弧状ガイド壁部118が
ベース板部32の円筒壁40と共に上面板部34の環状
溝68内に挿入され、かつ、シャッター引出し部120
がシャッター案内溝96に挿入されると共にシャッター
係合部122が第1ガイド溝12A内に配置された状態
で、シャッター本体112がベース板部32の凹部38
Cと下面板部36の上面との間に配置されている。ま
た、この状態では、シャッター本体112の押圧片11
6がベース板部32のシャッター案内孔62内に挿入さ
れ、その前方に位置している。
【0061】これにより、外部から第1ガイド溝12A
内のシャッター係合部122を後方に移動することでシ
ャッター引出し部120を介して連結された円弧状ガイ
ド壁部118が円筒壁40外周面に沿って摺動され、シ
ャッター本体112が回動されるようになっている(図
4乃至図7参照)。
【0062】なお、開口14の開放状態では、張り出し
部118Aの窓部118Bが前方に位置し、円筒壁40
前部の切欠き部分(上面板部34の窓部78と対向する
部分)を開放するように各部の寸法が決められている。
【0063】また、シャッター機構は、第1シャッター
部材の回動を規制するためのロック手段130を備えて
いる。ロック手段130は、平面視で略「く」字状のロ
ックレバー132を備えている。ロックレバー132
は、中央部の円筒軸134によって上面板部34の支軸
82に回動自在に支持されており、一端部がロック解除
レバー孔80から第1ガイド溝12A(横溝74A)内
に突出するロック解除レバー136とされると共に、他
端部が第1シャッター部材110のロック係合部118
Dに係合可能なロック爪138とされている。
【0064】このロックレバー132は、一端部が上面
板部34のばね保持孔84に挿入保持されたトーション
ばね140の他端部が係止されることで、ロック爪13
8が第1シャッター部材110のロック係合部118D
に係合する方向へ付勢されており、通常は第1シャッタ
ー部材110の開口14の開放方向への回動を阻止する
ようになっている。
【0065】一方、ロック解除レバー136が後方へ押
圧されると、トーションばね140の付勢力に抗してロ
ックレバー132が円筒軸134回りに回動され、ロッ
ク爪138と第1シャッター部材110のロック係合部
118Dとの係合状態が解除される構成である。
【0066】さらに、シャッター機構は、シャッター部
材としての第2シャッター部材150を備えている。第
2シャッター部材150は、ベース板部32のハブ孔5
6を主に開閉する薄板状のシャッター面板151を有し
ている。
【0067】シャッター面板151は、平面視において
略台形状(左右に位置する前後方向の平行線分がオフセ
ットされ、この平行線分間が長い長尺の台形状)に形成
され、その前端である斜辺部の端面が第1シャッター部
材110の突き当て部114との突き当て部152とさ
れている。
【0068】また、この斜辺部である突き当て部152
と右辺部(前後方向に沿った端部)とに挟まれた右前角
部が鋭角部153とされている。これによりシャッター
面板151は、ハブ孔56と共に記録再生ヘッド用窓部
58の一部(右後部)をも開閉する構成である。
【0069】さらに、シャッター面板151の突き当て
部152におけるシャッター本体112の押圧片116
に対応する位置には、被押圧片154が上方へ向けて立
設されている。この被押圧片154は、シャッター本体
112の回動範囲(シャッター案内孔62で規制される
押圧片116の移動範囲)内において常に押圧片116
と当接する幅寸法とされている。
【0070】また、第2シャッター部材150は、シャ
ッター面板151の左後端部に上方へ向けて立設された
回動軸156を備えている。この回動軸156は、ベー
ス板部32のシャッター軸孔52に対応しており、その
上端部にはばね係合部としてのすりわり156Aが形成
されている。
【0071】この第2シャッター部材150は、回動軸
156がベース板部32のシャッター軸孔52に挿通さ
れると共に被押圧片154がシャッター案内孔62内に
挿入された状態で、シャッター面板151がベース板部
32の凹部38Cと下面板部36の上面との間に配置さ
れている。この状態で、回動軸156のすりわり156
Aにはトーションばね158の一端部が係止されてお
り、このトーションばね158の他端部がベース板部3
2のばね保持部53に係止されることで第2シャッター
部材150は常時第1シャッター部材110との突き当
て方向に付勢されている。
【0072】これにより、第2シャッター部材150
は、通常はその突き当て部152が第1シャッター部材
110の突き当て部114との突き当て状態とされ、こ
の状態で主にベース板部32のハブ孔56を閉塞する構
成である。
【0073】すなわち、第1シャッター部材110及び
第2シャッター部材150は、通常図1(B)に示され
る如く、互いの突き当て部114、152を突き当てた
状態でディスクカートリッジ10の開口14を閉塞する
ようになっている。(円弧状溝の構成)上記の通り、ケ
ース30を構成するベース板部32のベース底部38の
凹部38C内における開口54の右方には、本発明にお
ける溝部としての円弧状溝160が形成されている。
【0074】円弧状溝160は、凹部38Cよりも上方
へ凹み、回動軸156(シャッター軸孔52)の軸心を
中心とし当該中心から第2シャッター部材150の鋭角
部153までの距離を半径とした円弧を挟み、これと同
軸的な円弧状の一対の溝壁を備えて構成されている。ま
た、円弧状溝160は、その一端部が記録再生ヘッド用
窓部58の右端部に連通されると共に、他端部がハブ孔
56の開放状態における鋭角部153の位置を含むよう
に閉じて構成されている(図7参照)。
【0075】すなわち、円弧状溝160は、第2シャッ
ター部材150の鋭角部153が回動軸156廻りに回
動する際の回動軌跡に対応して形成されている。これに
より、第2シャッター部材150(シャッター面板15
1)の鋭角部153は、ハブ孔56の開閉に伴う回動軸
156廻りの回動によってベース板部32(ケース3
0)の凹部38Cとは摺動しないようになっている。
【0076】また、上記の通り、下面板部36の上面に
おける開口100の右方には、本発明における溝部とし
ての円弧状溝162が形成されている。円弧状溝162
は、円弧状溝160と同形状とされると共に、円弧状溝
160と対向する位置に設けられている。
【0077】すなわち、円弧状溝162は第2シャッタ
ー部材150の鋭角部153が回動軸156廻りに回動
する際の回動軌跡に対応して形成されており、第2シャ
ッター部材150の上記回動によって鋭角部153が下
面板部36の上面とは摺動しないようになっている。
【0078】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0079】上記構成のディスクカートリッジ10で
は、ディスクメディア20の非使用時には、開口14が
第1シャッター部材110及び第2シャッター部材15
0によって閉塞されている。すなわち、図4に示される
如く、第1シャッター部材110の突き当て部114と
第2シャッター部材150の突き当て部152とが互い
に突き当てられ(当接され)、第1シャッター部材11
0がベース板部32の記録再生ヘッド用窓部58を主に
閉塞すると共に、第2シャッター部材150がベース板
部32のハブ孔56を主に閉塞する。
【0080】このとき、第1シャッター部材110は、
ロック手段130のロック爪138が円弧状ガイド壁部
118のロック係合部118Dに係合されることにより
開口14開放方向の回動を規制され、上記の閉塞状態を
維持する。一方、第2シャッター部材150は、トーシ
ョンばね158の付勢力によって上記の閉塞状態を維持
する。これにより、ディスクメディア20の非使用時に
おけるディスクカートリッジ10内への塵埃の侵入、す
なわち、ディスクメディア20の下面24への塵埃の付
着が防止される。
【0081】このディスクカートリッジ10は、ディス
クメディア20を使用する際(ディスクメディア20へ
情報を記録する際やディスクメディア20へ記録された
情報を再生する際)には、ドライブ装置へ装填される。
ディスクカートリッジ10をドライブ装置へ装填するに
あたっては、その前端部10Aを先頭にしてドライブ装
置の挿入口200(図4乃至図7参照)に挿入する。
【0082】この挿入に伴って、ディスクカートリッジ
10の第1ガイド溝12A及び第2ガイド溝12Bに
は、それぞれドライブ装置の案内凸部202、204が
挿入される。第1ガイド溝12Aに挿入された案内凸部
202は、ディスクカートリッジ10のさらなる挿入に
伴って第1ガイド溝12Aの後方へ向けて相対移動し、
ロック解除レバー136に当接してこれを後方へ押圧す
る。
【0083】ロック解除レバー136が後方へ押圧され
ると、図5に示される如く、ロックレバー132が円筒
軸134(支軸82)廻りに回動し、ロック解除レバー
136がロック解除レバー孔80内へ後退されると共に
ロック爪138とロック係合部118Dとの係合状態が
解除される。これにより、ロック手段130のロック状
態が解除され、第1シャッター部材110が回動自在と
される。
【0084】ドライブ装置の案内凸部202が第1ガイ
ド溝12A内をさらに後方へ相対移動すると、案内凸部
202は上記のロック解除状態を維持しつつシャッター
係合部122に係合し、これを後方へ向けて押圧する。
シャッター係合部122が後方へ押圧されると、図6に
示される如く、ロック状態が解除された第1シャッター
部材110が回動する。
【0085】すなわち、シャッター係合部122の後方
への移動に伴って、シャッター引出し部120を介して
シャッター係合部122に連結された円弧状ガイド壁部
118が、円筒壁40の外周面に沿って摺動しつつ回動
して、シャッター本体112を回動する。
【0086】また、第1シャッター部材110の回動に
伴って、シャッター本体112の押圧片116がシャッ
ター案内孔62内を略後方へ移動する(円筒軸40の軸
心回りに回動する)。押圧片116が略後方へ移動する
と、これと当接配置された第2シャッター部材150
(シャッター面板151)の被押圧片154が略後方へ
押圧されつつシャッター案内孔62の円弧状部分に沿っ
て移動して、第2シャッター部材150がトーションば
ね158の付勢力に抗して回動軸156廻りに第1シャ
ッター部材110との離間方向へ回動する。
【0087】シャッター係合部122と係合したドライ
ブ装置の案内凸部202が第1ガイド溝12A内をさら
に後方へ相対移動すると、図7に示される如く、第1シ
ャッター部材110及び第2シャッター部材150がさ
らに回動し、記録再生ヘッド用窓部58及びハブ孔56
が開放される。この状態では、円弧状ガイド壁部118
の窓部118Bがディスクカートリッジ10の前部に位
置し、上面板部34の窓部78を通して記録再生ヘッド
用窓部58の前方も開放される。すなわち、ディスクカ
ートリッジ10の開口14が開放される。
【0088】このディスクカートリッジ10は、ドライ
ブ装置の所定位置まで挿入されると、位置規制用孔16
にドライブ装置の位置決め機構が挿入されて正確に位置
決めされる。
【0089】この状態で、閉塞状態が解除された開口1
4のハブ孔56に対応する部分から回転スピンドル軸が
挿入される。この回転スピンドル軸は、先端部において
ディスクメディア20のセンタ孔22を係合や吸着等に
より保持し、ディスクメディア20を軸心回りに回転さ
せる。また、開口14の記録再生ヘッド用窓部58に対
応する部分からは記録再生ヘッドが挿入され、ディスク
メディア20の記録面に情報を記録し、または、記録面
に記録された情報を再生する。
【0090】一方、ディスクカートリッジ10は、ドラ
イブ装置から排出される際には、位置決め機構が位置規
制用孔16から抜き出され、排出方向(挿入口200
側)への移動が可能となる。この状態で、ディスクカー
トリッジ10は、トーションばね158の付勢力または
ドライブ装置により付与される排出方向の押圧力によっ
て、後端部10Bを先頭にして移動される。これによ
り、シャッター係合部122には、案内凸部202によ
る押圧力が作用しなくなり、第1シャッター部材110
が回動可能状態となる。
【0091】この状態で、ディスクカートリッジ10
は、上記の如く排出方向へ移動しつつ、開口14を閉塞
する。すなわち、第2シャッター部材150は、トーシ
ョンばね158の付勢力によって、被押圧片154にお
いて第1シャッター部材110の押圧片116を略前方
へ押圧しつつ開口14の閉塞方向へ回動する。また、押
圧片116において略前方へ押圧される第1シャッター
部材110は、この押圧により開口14の閉塞方向へ回
動する。
【0092】第1シャッター部材110及び第2シャッ
ター部材150がそれぞれ回動して初期位置に復帰する
と、開口14が閉塞される。初期位置に復帰した第1シ
ャッター部材110の押圧片116はシャッター案内孔
62前部内縁に係合し、第1シャッター部材110及び
被押圧片154において押圧片116に当接する第2シ
ャッター部材150のトーションばね158の付勢力に
よるそれ以上の回動を阻止する。
【0093】なお、第1シャッター部材110及び第2
シャッター部材150の初期位置を超える回動は、第2
シャッター部材150の被押圧片154を初期位置にお
いてシャッター案内孔62の周縁部に係合させることで
阻止しても良く、第1シャッター部材110の円弧状ガ
イド部118の張り出し部118A先端部を初期位置に
おいて環状溝68の幅広部端部と係合させることで阻止
しても良い。また、第1シャッター部材110は、シャ
ッター係合部122がドライブ装置に押圧されることで
初期位置に復帰しても良い。
【0094】ディスクカートリッジ10がさらに排出方
向へ移動されて、案内凸部202が第1ガイド溝12A
のロック解除レバー孔80より前方まで移動されると、
トーションばね140の付勢力によってロックレバー1
32が回動し、ロック解除レバー136が第1ガイド溝
12A内に突出すると共にロック爪138が第1シャッ
ター部材110のロック係合部118Dに係合する。こ
れにより、ディスクカートリッジ10は、ドライブ装置
への装填前の状態に復帰し、第1シャッター部材110
の回動が阻止されて開口14の閉塞状態が維持される。
【0095】ここで、ベース板部32(ケース30)の
凹部38C及び下面板部36の上面には、それぞれ第2
シャッター部材150の鋭角部153の回動軌跡に対応
した円弧状溝160、162が設けられているため、こ
の第2シャッター部材150の鋭角部153(における
板厚方向のエッジ部)は、ハブ孔56(記録再生ヘッド
用窓部58の右後部を含む開口14の一部)の開閉によ
る第2シャッター部材150の回動に伴って凹部38C
(ケース30)及び下面板部36とは摺動しない。
【0096】したがって、例えば、第2シャッター部材
150のシャッター面板151に材料の巻癖(金属の板
材を使用する場合)や成形時の残留応力(樹脂の射出成
形による場合)等により反りが生じても、第2シャッタ
ー部材150の鋭角部153が凹部38C(ケース3
0)及び下面板部36と摺動することはなく、ケース3
0及び下面板部36の磨耗が防止される。
【0097】このため、第2シャッター部材150はス
ムースに作動し、磨耗に伴って発生する磨耗粉のディス
クメディア20への付着による所謂ドロップアウトの発
生も防止される。
【0098】特に、第2シャッター部材150(シャッ
ター面板151)は、回動軸156から鋭角部153に
亘る長尺状であり上記の反りを生じやすく反り量も大き
くなりやすいが、円弧状溝160、162によってケー
ス30及び下面板部36の鋭角部153との摺動、すな
わち摺動に伴う磨耗が防止される。
【0099】このように、本実施の形態に係るディスク
カートリッジ10では、第2シャッター部材150の鋭
角部153との摺動に伴うケース30(ベース板部3
2)及び下面板部36の磨耗を防止できる。
【0100】なお、上記の実施の形態では、第2シャッ
ター部材150の鋭角部153の回動軌跡に対応した円
弧状溝160、162を設けた構成としたが、本発明は
これに限定されず、例えば、第2シャッター部材150
の鋭角部153後方の角部(上記実施の形態では大きな
円弧形状とされた角部)の回動軌跡に対応した円弧状溝
を設けた構成としても良い。この構成は、鋭角部153
後方の角部を円弧形状(アール形状)としない場合に好
適である。また、第1シャッター部材110の押圧片1
16の回動軌跡に対応した(円筒壁40と同軸的な)円
弧状溝を下面板部36に設けた構成としても良い(ベー
ス板部32には押圧片116が挿入されるシャッター案
内孔62があるため円弧状溝は不要であり、また第1シ
ャッター部材110の右側角部は回動軌跡の略全長が開
口54内に位置するため磨耗の恐れが少ない)。
【0101】また、上記の実施の形態では、ケース30
に円弧状溝160を設けると共に下面板部36に円弧状
溝162を設けた構成としたが、本発明はこれに限定さ
れず、例えば、ケース30にのみ円弧状溝160を設け
た構成としても良く、下面板部36にのみ円弧状溝16
2を設けた構成としても良い。この構成は、第2シャッ
ター部材150の反り方向をケース30及び下面板部3
6の何れか一方側に限定する場合に好適である。
【0102】さらに、上記の実施の形態では、円弧状溝
160と円弧状溝162とが平面視で互いに同形状で対
向配置された構成としたが、本発明はこれに限定され
ず、例えば、円弧状溝160と円弧状溝162とは互い
に幅寸法が異なっても良く、若干オフセットして配置さ
れても良いことは言うまでもない。また、円弧状溝16
0、162が開口54、100に連通される構成には限
定されず、円弧状溝160、162の左端部を閉じた構
成としても良いことは言うまでもない。
【0103】さらにまた、上記の実施の形態では、第2
シャッター部材150がケース30の角部(ディスクメ
ディア20の径方向外側)に配置された回動軸廻りに回
動してケース30の中央部に設けられたハブ孔56を主
に開閉する構成としたが、本発明はこれに限定されず、
例えば、第2シャッター部材150がディスクメディア
20と対向する位置に設けられた回動軸156廻りに回
動して記録再生ヘッド用窓部58を開閉する構成として
も良い。また、第2シャッター部材150は、ハブ孔5
6の開放時に第1シャッター部材110に押圧される
(連動する)構成に限定されず、独立して駆動されても
良いことは言うまでもない。
【0104】また、上記の実施の形態では、ディスクメ
ディア20が片面記録タイプとされ、開口14が下方
(前方を含む)に設けられた構成としたが、本発明はこ
れに限定されず、例えば、ディスクメディア20を両面
記録タイプとして開口14を上方にも設けた構成として
上下の開口を開閉するシャッター部材をそれぞれ配置す
ることも可能である。また、開口14は、ハブ孔56と
記録再生ヘッド用窓部58とが連設された構成に限定さ
れることはなく、これらが別個に形成されていても良い
ことは言うまでもない。
【0105】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るディス
クカートリッジは、シャッター部材との摺動に伴うケー
スまたはカバー部材の磨耗を防止できるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの外観を示す図であって、(A)は斜め前上方より見
た斜視図、(B)は斜め前下方より見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの上方より見た分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの下方より見た分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口閉塞状態における全体構成を示し、下面板部を
取り外すと共に一部切欠いた底面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジのロック解除状態を示す図4に対応した図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口の開放過程を示す図4に対応した図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るディスクカートリッ
ジの開口の開放状態を示す図4に対応した図である。
【図8】(A)は図4の8A−8A線に沿った断面図、
(B)は図4の8B−8B線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 ディスクカートリッジ 14 開口 20 ディスクメディア 30 ケース 36 下面板部(カバー部材) 56 ハブ孔(開口) 58 記録再生用窓部(開口) 150 第2シャッター部材(シャッター部材) 156 回動軸(回動中心) 160 円弧状溝(溝部) 162 円弧状溝(溝部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状のディスクメディアを回転可能に
    収容したケースに設けられ前記ディスクメディアへアク
    セスするための開口と、所定の回動中心廻りに回動して
    前記開口の少なくとも一部を開閉するシャッター部材
    と、前記開口に対応した開口を有し前記ケースとの間に
    前記シャッター部材を収容するカバー部材とを備えたデ
    ィスクカートリッジにおいて、 前記シャッター部材の端部の回動軌跡に対応した溝部
    を、前記ケース及び前記カバー部材の少なくとも一方の
    前記シャッター部材との対向面に設けた、 ことを特徴とするディスクカートリッジ。
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