JPH11312353A - ディスクカートリッジ装填装置及びこれを備えたディスク記憶装置 - Google Patents

ディスクカートリッジ装填装置及びこれを備えたディスク記憶装置

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JPH11312353A
JPH11312353A JP10118858A JP11885898A JPH11312353A JP H11312353 A JPH11312353 A JP H11312353A JP 10118858 A JP10118858 A JP 10118858A JP 11885898 A JP11885898 A JP 11885898A JP H11312353 A JPH11312353 A JP H11312353A
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disk
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cartridge
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door
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Takashi Yamada
孝 山田
Kazuyuki Yamamoto
一幸 山本
Kazuo Takahashi
和夫 高橋
Toshio Mamiya
敏夫 間宮
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Original Assignee
Sony Corp
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B17/00Guiding record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor
    • G11B17/02Details
    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/041Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs contained within cartridges
    • G11B17/043Direct insertion, i.e. without external loading means
    • G11B17/0438Direct insertion, i.e. without external loading means with mechanism for subsequent vertical movement of the disc and opening mechanism of the cartridge shutter

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカートリッジの装填前(挿入又は排
出時)には、カートリッジホルダの移動量が大きいため
に記憶装置本体の厚みが増大され、記憶装置全体の薄型
化が困難であった。 【解決手段】 カートリッジホルダに連動する扉を装置
入口に設けることで、カートリッジホルダ23の移動量
を、ディスクカートリッジ1の厚みよりも小さく且つこ
のディスクカートリッジ1の着脱時にスピンドルモータ
30との干渉を回避できる量に設定する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置等に
用いられる大容量のディスク記憶装置に関し、特に、デ
ィスク状の情報記憶媒体が収納されたディスクカートリ
ッジを記憶装置本体に装填し、又は記憶装置本体から排
出させるディスクカートリッジ装填装置、及びこのディ
スクカートリッジ装填装置を備えたディスク記憶装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リムーバブルディスク記憶装置に
代表される高速大容量のディスク記憶装置としては、デ
ィスクカートリッジの装填方法により大別して、ポップ
アップ式と呼ばれるものとスロットイン式と呼ばれるも
のとの2種類のディスク記憶装置が知られている。この
ような従来のディスク記憶装置の概略構成を、図24及
び図25に示す。
【0003】図24に示すディスク記憶装置200は、
カートリッジホルダを傾動させてディスクカートリッジ
の挿入又は排出動作を行うようにしたポップアップ方式
のディスク記憶装置である。このポップアップ式ディス
ク記憶装置200は、上面が開放された箱状のメカシャ
ーシ201と、このメカシャーシ201内に傾動可能に
取り付けられて前面のカートリッジ挿入口202aを開
閉可能とさせたカートリッジホルダ202等を備えてい
る。
【0004】メカシャーシ201内には、カートリッジ
ホルダ202に保持されたディスクカートリッジ300
内に収納されているディスク状の情報記憶媒体を回転駆
動する回転駆動機構としてのスピンドルモータ203
と、このスピンドルモータ203により回転駆動される
情報記憶媒体の情報記録面に対して情報信号の記録及び
/又は再生を行う記録再生装置(図示せず)等が内蔵さ
れている。このメカシャーシ201の奥側の両側部に
は、カートリッジホルダ202の後部両端を傾動可能に
支持するための左右一対の支持ブラケットが設けられて
いる。
【0005】この一対の支持ブラケットを介してカート
リッジホルダ202が、図24に示すように前側が持ち
上げられてカートリッジ挿入口202aをメカシャーシ
201上に突出させたアンローディング状態と、下方へ
の傾動によりメカシャーシ201内に収納されて水平状
態とされたローディング状態とを選択的に取ることがで
きるように構成されている。
【0006】このポップアップ式ディスク記憶装置20
0では、ディスクカートリッジ300をカートリッジホ
ルダ202に挿入し、或いはディスクカートリッジ30
0をカートリッジホルダ202から排出する場合には、
少なくともカートリッジホルダ202の前側をディスク
カートリッジ300の厚み以上に上方へ傾動させ、カー
トリッジ挿入口202aをメカシャーシ201上に完全
に突出させる必要がある。仮に、このカートリッジホル
ダ202の傾動動作をしなかった場合、即ち、カートリ
ッジホルダ202前側の傾動量をディスクカートリッジ
300の厚み未満としたときには、ディスクカートリッ
ジ300がメカシャーシ201に衝突してしまい、ディ
スクカートリッジ300をカートリッジホルダ202に
挿入することや、カートリッジホルダ202から排出す
ることができないことになる。
【0007】いま、図24において、ディスクカートリ
ッジ装填時におけるディスク記憶装置200の厚みをT
1、ディスクカートリッジ挿入時(排出時も同じ。)に
おけるディスク記憶装置200の厚みをT2、ディスク
カートリッジ300の厚みをT3とすると、これらの間
には、次のような関係式が成立する。 T2−T1>T3 である。
【0008】このように、ポップアップ式ディスク記憶
装置200においては、カートリッジホルダ202の最
小傾動量は、挿入されるディスクカートリッジ300の
厚みによって自ずと決定され、その厚みに拘束される。
従って、ポップアップ式ディスク記憶装置200の機能
上の特徴としては、一度ディスクカートリッジ300を
記憶装置本体内に納めてしまえば、装填時のディスク記
憶装置200の厚みを薄くできるという優位性がある。
【0009】その一方、ディスクカートリッジ300の
装填動作は、まずディスクカートリッジ300をカート
リッジホルダ202に挿入し、次にカートリッジホルダ
202を傾動させて情報記憶媒体をスピンドルモータに
装填するという2段階操作である。そのため、装填手順
が複数回に渡ることになり、作業者にとって使い勝手が
悪いという問題がある。
【0010】また、図25に示すディスク記憶装置21
0は、フロッピーディスクドライブ(FDD)に代表さ
れるように、記憶装置本体に設けられた開口窓としての
スロットからディスクカートリッジの挿入又は排出動作
を行うようにしたスロットイン方式のディスク記憶装置
である。このスロットイン式ディスク記憶装置210
は、長方形の箱体からなる記憶装置本体211と、この
記憶装置本体211内に収納されると共に水平状態を保
持して昇降可能に支持されたカートリッジホルダ212
等を備えている。
【0011】この記憶装置本体211内には、上述した
ポップアップ式と同様に、回転駆動機構としてのスピン
ドルモータ213と、このスピンドルモータ213によ
り回転駆動される情報記憶媒体に対して情報信号の記録
及び/又は再生を行う記録再生装置(図示せず)等が内
蔵されている。この記憶装置本体211の前面には、デ
ィスクカートリッジ300が挿入又は排出される開口窓
211aが設けられており、この開口窓211aの内側
には、上部位置に移動したカートリッジホルダ212の
カートリッジ挿入口212aが対向される。そして、図
示しないホルダ昇降機構でカートリッジホルダ212を
下降させて下部位置に移動することにより、情報記憶媒
体がスピンドルモータに装填されることになる。
【0012】このスロットイン式ディスク記憶装置21
0の特徴は、ディスクカートリッジ300を記憶装置本
体211へ差し込むという単一動作を行うことにより、
その後は自動的に装填動作が実行されて作業が完了する
ところにある。そして、例えば、イジェクト釦を押す等
してイジェクト機構を動作させることにより、ディスク
カートリッジ300の排出動作が自動的に実行される。
従って、このスロットイン式ディスク記憶装置210
は、操作性に優れているため作業者にとって操作が簡単
で使い易いという最大の長所を備えている。
【0013】その一方、スロットイン式ディスク記憶装
置210は、記憶装置本体211内でカートリッジホル
ダ212が昇降動作するため、その機構上から記憶装置
本体211の厚みが厚くなり、ポップアップ式ディスク
記憶装置200に比べて記憶装置本体211の厚みが著
しく大きくなるという問題がある。
【0014】このとき、ディスクカートリッジ装填時に
おけるディスク記憶装置210の厚みT1と、ディスク
カートリッジ挿入時(又は排出時)におけるディスク記
憶装置210の厚みT2とは、互いに等しくなる。即
ち、T1=T2の関係式が成立する。
【0015】このような第1及び第2の従来例の問題点
に鑑みて、この出願に係る発明の発明者等は、上述した
2種類のカートリッジ装填方式のそれぞれ優位な点を融
合させた新方式のリムーバブルディスク装填装置を発明
し、これに基づき先に特許出願を行った(特願平9−3
34341号)。このカートリッジ装填方式(以下「ポ
ップスロット方式」という。)を有するディスク記憶装
置の概略構成を、図26に示す。
【0016】このポップスロット式ディスク記憶装置2
20は、図26A,Bに示すように、上述したポップア
ップ式ディスク記憶装置200のメカシャーシ201と
同様のメカシャーシ221と、スロットイン式ディスク
記憶装置210のカートリッジホルダ212と同様のカ
ートリッジホルダ222等を備えている。メカシャーシ
221内には、同じくスピンドルモータ223と記録再
生装置(図示せず)等が内蔵されている。そして、図示
しないホルダ昇降機構でカートリッジホルダ222を昇
降させることにより、同図Aに示すメカシャーシ221
上にホルダ全体が突出した上部位置と、図Bに示すメカ
シャーシ221内にホルダ全体が収納された下部位置と
を選択的に取ることができる。
【0017】このポップスロット式ディスク記憶装置2
20では、図26Aに示すように、ディスクカートリッ
ジ挿入時(排出時)には、カートリッジホルダ222が
水平状態を保持したまま細線で示す上部位置で待機す
る。その後、ディスクカートリッジ300をカートリッ
ジホルダ222内に所定量挿入することにより、ホルダ
昇降機構が動作してディスクカートリッジ300を納め
たカートリッジホルダ222が自動的に下降動作を開始
する。そして、カートリッジホルダ222が下部位置ま
で下降することにより(同図B)、ディスクカートリッ
ジ300内に収納されている情報記憶媒体がスピンドル
モータに装填されることになる。
【0018】いま、図26において、ディスクカートリ
ッジ装填時におけるディスク記憶装置220の厚みをT
1、ディスクカートリッジ挿入時(排出時)におけるデ
ィスク記憶装置220の厚みをT2、ディスクカートリ
ッジ300の厚みをT3とすると、これらの間には、次
のような関係式が成立する。 T2−T1>T3 である。
【0019】このように、ポップスロット式ディスク記
憶装置220においては、スロットイン方式と同様にデ
ィスクカートリッジ300をカートリッジホルダ222
へ差し込むという単一動作を行うことにより、その後は
自動的に装填動作が実行されて自動装填できると共に、
装填状態ではポップアップ方式と同様に記憶装置本体の
厚みがメカシャーシ221の厚みのみの薄型となる。従
って、情報信号の記録及び/又は再生時或いは装置の運
搬時等には、記憶装置本体の厚みだけの状態で取り扱う
ことができるという特徴を有する。
【0020】更に、このポップスロット式ディスク記憶
装置220によれば、機構全体の周囲を筐体で覆うこと
により、ディスク記憶装置の厚みが常時一定とされたス
ロットイン方式のディスク記憶装置に展開することがで
きる。これにより、ディスク記憶装置に同じ構成部品を
使用して、ポップスロット方式やスロットイン方式等の
多種類の商品形態を容易に実現することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のディスク記憶装置において、スロットイン式
ディスク記憶装置210によれば、「ディスクカートリ
ッジ300をカートリッジホルダ212に挿入する」と
いう単一動作を行うだけで、その後は自動的に装填動作
が実行されてディスクカートリッジ300の自動装填を
完了させることができるため、ディスクカートリッジ3
00の交換作業に手間がかからず、使い勝手が良いとい
う優位性もあるが、構造上からディスク記憶装置220
全体の厚みが大きくなり、装置全体の薄型化を図ること
ができないという課題があった。
【0022】一方、ポップアップ式ディスク記憶装置2
00及びポップスロット式ディスク記憶装置220によ
れば、ディスクカートリッジ300の装填後にはディス
ク記憶装置200,220全体の厚みがメカシャーシ2
01,221の厚みのみとなるため、この装着後の薄型
化という点については問題ないが、ディスクカートリッ
ジ300の挿入及び排出時には、カートリッジホルダ2
02,222が傾動又は昇降することによってディスク
記憶装置200,220全体の厚みが一時的に大きくな
る。しかも、このカートリッジホルダ202,222の
傾動量又は昇降量は、少なくともディスクカートリッジ
300の厚みT3以上であるため、ディスクカートリッ
ジ300の挿入又は排出時におけるディスク記憶装置2
00,220の厚みが、一時的にせよ大きくなって装置
全体の薄型化の妨げになっているという課題があった。
【0023】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ディスクカートリッジの挿入又は排出
時におけるカートリッジホルダの移動量をディスクカー
トリッジの厚みよりも小さくし、カートリッジホルダの
移動量を可及的に小さくして、ディスクカートリッジの
交換時におけるディスク記憶装置の薄型化を図ることが
できるディスクカートリッジ装填装置及びこのディスク
カートリッジ装填装置を備えたディスク記憶装置を提供
することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
記載のディスクカートリッジ装填装置は、少なくとも一
面を読取り及び/又は書込み可能としたディスク状の情
報記憶媒体が回転自在に収納されたディスクカートリッ
ジが着脱可能に収納されるカートリッジホルダと、この
カートリッジホルダを移動可能に支持する記憶装置本体
に設けられ且つその移動によりカートリッジホルダに収
納されているディスクカートリッジの情報記憶媒体が着
脱可能に装填される回転駆動機構と、を備えたディスク
カートリッジ装填装置において、カートリッジホルダの
移動量を、ディスクカートリッジの厚みよりも小さく且
つディスクカートリッジの着脱時に回転駆動機構との干
渉を回避できる量に設定したことを特徴としている。
【0025】本発明の請求項2記載のディスクカートリ
ッジ装填装置は、カートリッジホルダの移動動作に連動
してディスクカートリッジの移動軌跡上と移動軌跡外と
に移動する移動扉を設けたことを特徴としている。
【0026】本発明の請求項3記載のディスクカートリ
ッジ装填装置は、移動扉は、記憶装置本体に設けた開口
窓を開閉する扉本体と、この扉本体の両端に一体に形成
されると共に各端部が記憶装置本体に回動可能に支持さ
れた一対のアーム片とを有することを特徴としている。
【0027】本発明の請求項4記載のディスクカートリ
ッジ装填装置は、移動扉は、記憶装置本体に設けた開口
窓を開閉する扉本体と、この扉本体の両端に回転自在に
連結されると共に各端部が記憶装置本体に回動可能に支
持された一対の支持アームとを有することを特徴として
いる。
【0028】本発明の請求項5記載のディスクカートリ
ッジ装填装置は、移動扉は、記憶装置本体との間に介在
された弾性体により記憶装置本体に設けた開口窓を閉塞
する方向に付勢されていることを特徴としている。
【0029】本発明の請求項6記載のディスクカートリ
ッジ装填装置は、カートリッジホルダは、このカートリ
ッジホルダの水平状態を維持しつつ昇降動作させるホル
ダ昇降機構を介して記憶装置本体に昇降可能に支持され
ていることを特徴としている。
【0030】本発明の請求項7記載のディスクカートリ
ッジ装填装置は、ホルダ昇降機構は、記憶装置本体に対
して水平移動可能に支持され且つ水平移動時にカートリ
ッジホルダを昇降動作させるスライド板を有し、このス
ライド板には移動扉の移動量を規制する角度規制ピンを
設けたことを特徴としている。
【0031】本発明の請求項8記載のディスクカートリ
ッジ装填装置は、カートリッジホルダは、このカートリ
ッジホルダの傾斜角度を変更可能として記憶装置本体に
傾動可能に支持されていることを特徴としている。
【0032】本発明の請求項9記載のディスク記憶装置
は、ディスク状の情報記録媒体が回転自在に収納された
ディスクカートリッジが着脱されるカートリッジホルダ
と、このカートリッジホルダを移動可能に支持する記憶
装置本体に設けられ且つその移動によりカートリッジホ
ルダに収納されているディスクカートリッジの情報記憶
媒体が着脱可能に装填される回転駆動機構と、この回転
駆動機構の外側に配設されると共に回転駆動機構により
回転駆動される情報記憶媒体に対向される情報記憶ヘッ
ドを有し、この情報記憶ヘッドをディスクカートリッジ
内に挿入して情報の読取り及び/又は書込みを行う記録
再生装置と、を備えたディスク記憶装置において、カー
トリッジホルダの移動量を、ディスクカートリッジの厚
みよりも小さく且つディスクカートリッジの着脱時に回
転駆動機構との干渉を回避できる量に設定したことを特
徴としている。
【0033】本発明の請求項10記載のディスク記憶装
置は、カートリッジホルダの移動動作に連動してディス
クカートリッジの移動軌跡上と移動軌跡外とに移動する
移動扉を設けたことを特徴としている。
【0034】本発明の請求項11記載のディスク記憶装
置は、移動扉は、記憶装置本体に設けた開口窓を開閉す
る扉本体と、この扉本体の両端に一体に形成されると共
に各端部が記憶装置本体に回動可能に支持された一対の
アーム片とを有することを特徴としている。
【0035】本発明の請求項12記載のディスク記憶装
置は、移動扉は、記憶装置本体に設けた開口窓を開閉す
る扉本体と、この扉本体の両端に回転自在に連結される
と共に各端部が記憶装置本体に回動可能に支持された一
対の支持アームとを有することを特徴としている。
【0036】本発明の請求項13記載のディスク記憶装
置は、移動扉は、記憶装置本体との間に介在された弾性
体により記憶装置本体に設けた開口窓を閉塞する方向に
付勢されていることを特徴としている。
【0037】本発明の請求項14記載のディスク記憶装
置は、カートリッジホルダは、このカートリッジホルダ
の水平状態を維持しつつ昇降動作させるホルダ昇降機構
を介して記憶装置本体に昇降可能に支持されていること
を特徴としている。
【0038】本発明の請求項15記載のディスク記憶装
置は、ホルダ昇降機構は、記憶装置本体に対して水平移
動可能に支持され且つ水平移動時にカートリッジホルダ
を昇降動作させるスライド板を有し、このスライド板に
は移動扉の移動量を規制する角度規制ピンを設けたこと
を特徴としている。
【0039】本発明の請求項16記載のディスク記憶装
置は、カートリッジホルダは、このカートリッジホルダ
の傾斜角度を変更可能として記憶装置本体に傾動可能に
支持されていることを特徴としている。
【0040】本発明の請求項17記載のディスク記憶装
置は、カートリッジホルダには外装カバーを固定し、こ
のカートリッジホルダに対するディスクカートリッジの
着脱時には記憶装置本体の厚みを増大させ、回転駆動機
構に対するディスクカートリッジの装填時には記憶装置
本体の厚みを縮小させるようにしたことを特徴としてい
る。
【0041】本発明の請求項18記載のディスク記憶装
置は、カートリッジホルダの周囲を外装カバーで覆い、
ディスクカートリッジの着脱時及び装填時のいずれにお
いても記憶装置本体の厚みを一定にしたことを特徴とし
ている。
【0042】本発明の請求項19記載のディスク記憶装
置は、移動扉は、記憶装置本体に設けた開口窓を閉塞す
るときに記憶装置本体との間でラビリンス構造を構成す
るようにしたことを特徴としている。
【0043】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1記載のディスクカートリッジ装填装置では、
ディスクカートリッジの挿入又は排出時におけるカート
リッジホルダの移動量をディスクカートリッジの厚みよ
りも小さくし、カートリッジホルダの移動量を可及的に
小さくして、ディスクカートリッジの着脱(挿入又は排
出)時における装置の薄型化を図ることができる。
【0044】本発明の請求項2記載のディスクカートリ
ッジ装填装置では、カートリッジホルダの移動動作に連
動して移動扉が移動軌跡上と移動軌跡外とに移動するた
め、この移動扉がディスクカートリッジの挿入又は排出
時において障害となることがなく、外からの塵埃等の進
入を防止又は抑制することができる。
【0045】本発明の請求項3記載のディスクカートリ
ッジ装填装置では、記憶装置本体の開口窓を開閉する移
動扉が、扉本体と一対のアーム片とで一体に形成されて
いるため、剛性の高い扉を安価に提供することができ
る。
【0046】本発明の請求項4記載のディスクカートリ
ッジ装填装置では、記憶装置本体の開口窓を開閉する移
動扉が、扉本体とこれを回動可能に支持する一対の支持
アームとで形成されているため、扉の動作中における他
部品との接触等に対する干渉を避けることができ、扉の
スムースな動作を実現できると共に、扉を下げたときの
収納スペースを小さくすることができる。
【0047】本発明の請求項5記載のディスクカートリ
ッジ装填装置では、弾性体によって移動扉が開口窓を閉
塞する方向に付勢されているため、開口窓をしっかり閉
じて装置の機密性を確保することができる。
【0048】本発明の請求項6記載のディスクカートリ
ッジ装填装置では、姿勢を水平に維持しつつカートリッ
ジホルダを確実に昇降動作させ、ディスクカートリッジ
の挿入又は排出動作を確実に実行できると共に、ディス
クカートリッジ装填時における記憶装置本体の厚みを可
及的に小さくすることができる。
【0049】本発明の請求項7記載のディスクカートリ
ッジ装填装置では、スライド板の前後方向への移動によ
りホルダ昇降機構を介してカートリッジホルダが昇降動
作され、これと連動するよう角度規制ピンが移動扉の移
動量を規制して開口窓を開閉するため、移動扉の移動動
作を確実に実行することができる。
【0050】本発明の請求項8記載のディスクカートリ
ッジ装填装置では、カートリッジホルダを傾動させてデ
ィスクカートリッジの挿入又は排出動作を確実に実行で
きると共に、ディスクカートリッジ装填時における記憶
装置本体の厚みを可及的に小さくすることができる。
【0051】本発明の請求項9記載のディスク記憶装置
は、上述のように構成したことにより、ディスクカート
リッジの挿入又は排出時におけるカートリッジホルダの
移動量をディスクカートリッジの厚みよりも小さくし、
カートリッジホルダの移動量を可及的に小さくして、装
置全体の薄型化を図ることができると共に情報信号の記
録及び再生に関する信頼性を高めることができる。
【0052】本発明の請求項10記載のディスク記憶装
置では、カートリッジホルダの移動動作に連動して移動
扉が移動軌跡上と移動軌跡外とに移動するため、この移
動扉がディスクカートリッジの挿入又は排出時において
障害となることがなく、記憶装置本体内に塵埃等が進入
するのを防止又は抑制することができる。
【0053】本発明の請求項11記載のディスク記憶装
置では、記憶装置本体の開口窓を開閉する移動扉が、扉
本体と一対のアーム片とで一体に形成されているため、
剛性の高い扉を安価に提供することができる。
【0054】本発明の請求項12記載のディスク記憶装
置では、記憶装置本体の開口窓を開閉する移動扉が、扉
本体とこれを回動可能に支持する一対の支持アームとで
形成されているため、扉の動作中における他部品との接
触等に対する干渉を避けることができ、扉のスムースな
動作を実現できると共に、扉を下げたときの収納スペー
スを小さくすることができる。
【0055】本発明の請求項13記載のディスク記憶装
置では、弾性体によって移動扉が開口窓を閉塞する方向
に付勢されているため、開口窓をしっかり閉じて記憶装
置本体の機密性を確保することができる。
【0056】本発明の請求項14記載のディスク記憶装
置では、姿勢を水平に維持しつつカートリッジホルダを
確実に昇降動作させ、ディスクカートリッジの挿入又は
排出動作を確実に実行できると共に、ディスクカートリ
ッジ装填時における記憶装置本体の厚みを可及的に小さ
くすることができる。
【0057】本発明の請求項15記載のディスク記憶装
置では、スライド板の前後方向への移動によりホルダ昇
降機構を介してカートリッジホルダが昇降動作され、こ
れと連動するよう角度規制ピンが移動扉の移動量を規制
して開口窓を開閉するため、移動扉の移動動作を確実に
実行することができる。
【0058】本発明の請求項16記載のディスク記憶装
置では、カートリッジホルダを傾動させてディスクカー
トリッジの挿入又は排出動作を確実に実行できると共
に、ディスクカートリッジ装填時における記憶装置本体
の厚みを可及的に小さくすることができる。
【0059】本発明の請求項17記載のディスク記憶装
置では、外装カバーがカートリッジホルダと一体に移動
して記憶装置本体の厚みが伸縮するため、ディスクカー
トリッジの着脱時には記憶装置本体の厚みを増大させて
着脱動作を容易にできると共に、ディスクカートリッジ
の装填時には記憶装置本体の厚みを縮小させてディスク
記憶装置の薄型化を図ることができる。
【0060】本発明の請求項18記載のディスク記憶装
置では、記憶装置本体が外装カバーで覆われて一定の厚
みになっているため、純スロットイン方式のディスク記
憶装置に展開して機種の多様化を図ることができる。
【0061】本発明の請求項19記載のディスク記憶装
置では、移動扉と記憶装置本体とで開口窓にラビリンス
構造が構成されるため、記憶装置本体内の圧力負荷を大
きくして空気の流れを規制し、塵埃等が開口窓から記憶
装置本体内に入り込むことを効果的に抑制することがで
きる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスクカートリ
ッジ装填装置及びこのディスクカートリッジ装填装置を
備えたディスク記憶装置の実施の例を図面を参照して説
明する。図1〜図19は本発明のディスク記憶装置の第
1の実施の例を示すもので、ポップスロット式リムーバ
ブルディスク記録再生装置に適用したものである。
【0063】即ち、図1はポップスロット式リムーバブ
ルディスク記録再生装置の外観斜視図、図2はその動作
を説明するための概略構成図、図3はディスクカートリ
ッジ装填装置の分解斜視図、図4はディスクカートリッ
ジ装填装置の移動扉をそれぞれ示す斜視図である。図5
はディスクカートリッジ装填装置の装填前の斜視図及び
要部拡大図、図6は同じく装填前の要部を示す平面図及
び側面図、図7はディスクカートリッジ装填装置の装填
後の斜視図及び要部拡大図、図8は同じく装填後の要部
を示す平面図及び側面図である。図9はディスク記録再
生装置のディスクカートリッジ挿入前の平面図、図10
は同じく断面図、図11はディスクカートリッジ装填装
置のシャッタ開放機構の分解斜視図、図12はディスク
カートリッジの一部を切除した斜視図、図13はシャッ
タ開放機構の動作を説明する断面図である。
【0064】更に、図14はディスク記録再生装置のカ
ートリッジホルダを除去した平面図、図15はディスク
カートリッジ装填装置の動作を説明するための平面図、
図16は同じく動作説明のための側面図である。そし
て、図17はディスク記憶装置の移動扉の他の実施例を
それぞれ示す説明図、図18は図17bの移動扉を用い
たディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填前
の側面図及び断面図、図19は同じくディスクカートリ
ッジ装填後の側面図及び断面図である。
【0065】また、図20〜図22は本発明のディスク
記憶装置の第2の実施の例に係るスロットイン式リムー
バブルディスク記録再生装置を示すもので、図20は動
作説明のための概略構成図、図21はディスクカートリ
ッジの装填前後のディスク記憶装置のそれぞれ断面図、
図22はラビリンス構造を説明するそれぞれ断面図であ
る。更に、図23は本発明のディスク記憶装置の第3の
実施の例に係るポップアップ式リムーバブルディスク記
録再生装置の動作説明のための概略構成図である。
【0066】第1の実施の例に係るポップスロット式リ
ムーバブルディスク記録再生装置20は、ディスク状の
情報記録媒体の一具体例を示すハードディスク(磁気デ
ィスク)HDに新たに情報信号を書込み(記録)、或い
は予めハードディスクに記録されている情報信号を読取
る(再生)、いわゆる記録及び再生両用のディスク記録
再生装置に適用したもので、以下の順序により説明す
る。
【0067】〔1〕 ディスクカートリッジの構成(図
12、図13) 〔2〕 ディスク記録再生装置の外観構成(図1、図
3) 〔3〕 ディスク記録再生装置の内部構成 (3−1) 回転駆動機構(図10) (3−2) ディスクカートリッジ装填装置(図3〜図
8、図14〜図16) (3−3) シャッタ開き機構(図11、図13) (3−4) 記録再生装置(図9、図14) 〔4〕 ディスク記録再生装置の動作 (4−1) 動作の概略(図2) (4−2) ディスクカートリッジの装填前状態(図
1、図9、図10) (4−3) ディスクカートリッジの装填時状態(図1
3〜図16) (4−4) カートリッジホルダの動作(図5〜図8)
【0068】〔1〕 ディスクカートリッジの構成(図
12、図13) ディスクカートリッジ1は、図12及び図13に示すよ
うに、上下に重ね合わされる一対の上ハーフ2a及び下
ハーフ2bからなるディスク筐体2と、このディスク筐
体2内に形成されたディスク収容室3内に回転自在に収
容されるディスク状情報記憶媒体の一具体例を示すハー
ドディスク(磁気ディスク)HDと、同じくディスク収
容室3内に回動可能に収容されるシャッタ部材4と、こ
のシャッタ部材4をディスク収容室3の面方向へ押圧し
つつディスク筐体2のヘッド挿入口7を閉じる方向へ付
勢するシャッタばね5等を備えている。そして、ディス
ク収容室3内にハードディスクHDを収容した状態で、
上下ハーフ2a,2bの互いの開口面側を重ね合わせ、
その接触面間を、例えば、超音波加工等によって融着し
若しくは接着剤で接着し、或いは上下ハーフ2a,2b
間を固定ねじで締結する等の固着手段を用いることによ
り、ディスクカートリッジ1が一体的に構成されてい
る。
【0069】このディスクカートリッジ1のディスク筐
体2は、平面形状が略四角形をなす薄い容器からなり、
その後部両側には、このディスクカートリッジ1をディ
スク記録再生装置から取り出すために使用者によって掴
まれるグリップ溝部2kとチェンジャグリップ用のグリ
ップ切欠き2cとが設けられている。このディスク筐体
2のグリップ切欠き2cは、カートリッジチェンジャ装
置でディスクカートリッジ1をディスク記録再生装置か
ら自動的に取り出す際の取出し動作を確実に行うための
役目を持つものである。
【0070】このディスク筐体2の前部、即ち、ディス
ク記録再生装置20のカートリッジ挿入口27への差込
側となるディスクカートリッジ1の前部には、その曲率
半径のセンタを差込方向の中心線L上から一側(図12
において、カートリッジ前側からみて左側)にオフセッ
トさせることによってオフセット円弧部6が形成されて
いる。これにより、ディスク筐体2の一方の側面2dの
長さは他方の側面2eの長さよりも短く設定されてお
り、この短側面2d側のオフセット円弧部6に、互いの
接触部を適宜量切欠くことによって横方向に延在させた
横長のヘッド挿入口7が開口されている。
【0071】このヘッド挿入口7には、ディスク筐体2
内に収容されたハードディスクHDに対して記録時には
情報記録部に新たな情報信号を書き込み、再生時には予
め情報記録部に記録されている情報信号を読み取る情報
記憶ヘッドの一具体例を示す磁気ヘッドが出し入れされ
る。このヘッド挿入口7は、図13に示すように、ディ
スク収容室3内に収容されるシャッタ部材4の先端部に
設けられた円弧状のシャッタ板4aによって開閉可能と
されている。このシャッタ部材4は、シャッタ板4aの
他に、下ハーフ2bの略中央部に穿設されたセンタコア
穴9を開閉するコア穴開閉板4bを有し、このコア穴開
閉板4bの一端にシャッタ板4aが直角に交わるように
一体に設けられている。
【0072】このシャッタ部材4の基端部、即ち、コア
穴開閉板4bの他端は、下ハーフ2bの後部中央よりも
長側面2e側に偏倚させて設けた支点軸2fに回動自在
に軸支されている。この支点軸2fを中心としてシャッ
タ部材4を回動させることにより、シャッタ板4aがオ
フセット円弧部6の内面に沿って移動すると共に、コア
穴開閉板4bがディスク収容室3の内面に沿って移動す
る。そして、シャッタ部材4が短側面2d側にあるとき
には、シャッタ板4aがヘッド挿入口7を閉じていると
共に、コア穴開閉板4bがセンタコア穴9を閉じてい
る。一方、シャッタ部材4が長側面2e側に移動する
と、シャッタ板4aがヘッド挿入口7を開くと共に、コ
ア穴開閉板4bがセンタコア穴9を開くようになってい
る。そのため、シャッタ部材4のコア穴開閉板4bに
は、シャッタ開放時にセンタコア穴9を完全に開くこと
ができるシャッタ切欠き4cが設けられている。
【0073】このシャッタ部材4は、捩りコイルばねか
らなるシャッタばね5によってヘッド挿入口7を閉じる
方向に常時付勢されている。このシャッタばね5は、そ
のコイル部が、下ハーフ2bの支点軸2fよりも更に長
側面2e側に偏倚させて設けた支持軸2gに緩く嵌合さ
れている。このシャッタばね5のコイル部の一端から突
出するばね片5aは下ハーフ2bの内面に係止され、そ
のコイル部の他端から突出するばね片5bはコア穴開閉
板4bの基端部近傍に設けたばね受け片4dに係止され
ている。
【0074】更に、シャッタ部材4のコア穴開閉板4b
には、シャッタ切欠き4cと反対側に円弧状に突出する
操作アーム4eが設けられていて、この操作アーム4e
の先端部には操作ツメ4fが一体に設けられている。こ
の操作ツメ4fには、ハードディスクHDの肉厚を考慮
して段部が設定されており、この段部によって操作ツメ
4fの中心を、上下ハーフ2a,2bの接合面から外部
に露出させるようにしている。かくして、シャッタ部材
4の操作アーム4eは、下ハーフ2bの後部に形成され
た円弧状の側壁2hに設けた切欠き2iを貫通している
と共に、この操作アーム4eの先端に連続する操作ツメ
4fの先端部は、上下ハーフ2a,2bの接合面に設け
られた切欠き2jから、ディスク筐体2の長側面2eに
おいて前後方向へ延在させて設けたガイド溝10内に露
出されている。
【0075】このガイド溝10は、ディスク筐体2の前
側に設定された厚み方向(重ね合せた方向)に幅広の幅
広部10aと、ディスク筐体2の後側に設定された厚み
方向に幅狭の幅狭部10bと、幅広部10aの先端に形
成され且つ同じく幅が広くて内側に傾斜された導入部1
0cと、幅広部10aの後部と幅狭部10bの前部との
間に設定された開閉操作部10dとを備えている。この
ガイド溝10の開閉操作部10dにおいて、幅広部10
aから幅狭部10bに連続する部分には、上ハーフ2a
及び下ハーフ2bのそれぞれに傾斜面10eが形成され
ており、この傾斜面10eで後述するシャッタ開きレバ
ーの作用片をガイドし、この作用片が幅広部10aから
幅狭部10bにスムースに移動できるようになされてい
る。
【0076】このガイド溝10の幅狭部10bの深さは
幅広部10aの深さよりも十分に深く形成されており、
これにより、シャッタ部材4が完全に開いた状態におい
て操作ツメ4fがガイド溝10から外に大きく飛び出な
いようにしている。このような段差を有する開閉操作部
10dの側面は、上述した円弧状の側壁2hの一部によ
って形成されていて、その外面は円弧状に滑らかに連続
されている。このガイド溝10の幅狭部10bに上述し
たシャッタ部材4の操作ツメ4fが位置しており、常時
は操作ツメ4fの先端部のみがガイド溝10内に突出さ
れている。
【0077】このようなディスク筐体2のディスク収容
室3内に回転自在に収容されるハードディスクHDは、
上下両面が磁気記録方式による情報記憶面となされたデ
ィスク状の情報記録媒体によって構成されている。この
ハードディスクHDの中央部には、回転駆動機構の一具
体例を示すスピンドルモータのターンテーブルに設けら
れたマグネットによって吸着されるセンタコア11が固
着されて一体に構成されている。
【0078】このセンタコア11は、下ハーフ2bに設
けたセンタコア穴9に対応させて設定されており、コア
穴開閉板4bの回動によってセンタコア穴9が開かれる
ことにより、そのセンタコア穴9から挿入されるターン
テーブル一体型のスピンドルモータに接触される。この
スピンドルモータのターンテーブルに、上述したマグネ
ットが嵌合されて一体的に構成されており、このマグネ
ットの吸着力によりハードディスクHDがターンテーブ
ルにチャッキングされて、スピンドルモータにより所定
速度で回転駆動される。
【0079】また、図13に示すように、ディスクカー
トリッジ1の後部の一側には、書込み禁止の穴の有無を
切り替える誤消去防止タブ13が設けられている。この
誤消去防止タブ13の近傍と、これの反対側に位置する
シャッタばね5の近傍には、このディスクカートリッジ
1をディスク記録再生装置20の所定位置に位置決めす
るための位置決め穴14a,14bが設けられている。
【0080】このような構成を有する上下ハーフ2a,
2bの材料としては、例えばポリカーボネートPC等の
プラスチックが好適であるが、その他のプラスチックは
勿論のことアルミニウム合金等の金属を用いることもで
きる。また、シャッタ部材4の材料として本実施例で
は、シャッタ板4aにはポリカーボネート(PC)を用
いる一方、コア穴開閉板4bにはステンレス鋼板を用い
ており、ステンレス鋼板の先端部にポリカーボネートの
シャッタ板4aを二色成形することによってシャッタ部
材4が一体成形されている。しかしながら、シャッタ部
材4の全体をポリカーボネート等のプラスチックで成形
してもよく、また、シャッタ部材4の全体をステンレス
鋼板等の金属で形成してもよいことは勿論である。
【0081】〔2〕 ディスク記録再生装置の外観構成
(図1、図3) このディスク記録再生装置20は、ディスクカートリッ
ジ1が装填されるカートリッジホルダ23を水平状態に
保持して水平方向と直交する垂直方向にそのまま移動さ
せてリフトアップするポップスロット式リムーバブルデ
ィスク記憶装置である。
【0082】図1に装置全体の外観構成を示し、図3に
主な構成部品を分解して示す。このディスク記録再生装
置20の記憶装置本体は、後述するホルダ昇降機構、回
転駆動機構、シャッタ開き機構及び記録再生装置等を内
蔵できる大きさで上面側が開口されたメカシャーシ21
と、このメカシャーシ21の上面開口部を覆う外装カバ
ーとしてのトップカバー22と、このトップカバー22
の内側に固定されるカートリッジホルダ23と、メカシ
ャーシ21に摺動可能に支持されるスライド板24等を
備えている。
【0083】図3に示すように、メカシャーシ21は、
底板21aを上げ底として上下両面に適当な大きさの空
間部を設けた比較的底の浅い四角形の筐体からなり、こ
のメカシャーシ21の上面の空間部を覆うようにトップ
カバー22が配置されている。トッパカバー22は、上
面板22aの下面に適当な大きさの空間部を設けた比較
的天井の低い四角形の蓋体からなり、その上面板22a
には複数の通し穴26aとネジ穴26bとが設けられて
いる。
【0084】このトップカバー22をカートリッジホル
ダ23上に載置して複数本の固定ネジ25でネジ止めす
ることにより、トップカバー22がカートリッジホルダ
23に固定されて一体的に昇降する。このトップカバー
22の固着手段としては、この他にもピン止め、接着剤
による固着等の各種の固着手段を適用することができ
る。このトップカバー22の前面の中央部には、ディス
クカートリッジ1の幅よりも少々大きな幅を有する横長
の開口窓27が設けられている。この開口窓27は、後
述する移動扉36により開閉可能とされている。
【0085】〔3〕 ディスク記録再生装置の内部構成 (3−1) 回転駆動機構(図10) このディスク記録再生装置20は、図10に示すような
構成を有する回転駆動機構としてのスピンドルモータ3
0を備えている。このスピンドルモータ30は、ディス
クカートリッジ1のハードディスクHDをチャッキング
するためのターンテーブル31がその回転軸32に一体
的に設けられたターンテーブル一体型モータである。
【0086】このスピンドルモータ30は、メカシャー
シ21の前側略中央部において底板21aの表裏両面を
貫通するように設けられた貫通穴21bに嵌合させて取
り付けられている。このスピンドルモータ30は、メカ
シャーシ21の底板21aの裏面にネジ止め等の固着手
段によって固定される円盤状のベース部材33を有し、
このベース部材33に回転自在に保持された回転軸32
が貫通穴21bを上方に貫通して底板21aの上方に突
出している。この回転軸32に固定されるターンテーブ
ル31も貫通穴21bを貫通して、同じく底板21aの
上方に突出している。
【0087】このスピンドルモータ30のターンテーブ
ル31には、ハードディスクHDのセンタコア11を吸
着するためのマグネット34が取り付けられている。こ
のマグネット34の磁力でセンタコア11を吸着してハ
ードディスクHDをターンテーブル31にチャッキング
することにより、ハードディスクHDがスピンドルモー
タ30と一体化されて記憶装置本体内において所定速度
で回転駆動される。
【0088】(3−2) ディスクカートリッジ装填装
置(図3〜図8、図14〜図16) このディスクカートリッジ装填装置のホルダ昇降機構4
0は、図3等に示すように、ディスクカートリッジ1が
着脱可能に挿入されるカートリッジホルダ23と、メカ
シャーシ21に前後方向へスライド可能に支持されるス
ライド板24と、このスライド板24の作動に連動して
開口窓27を開閉する移動扉36等から構成されてい
る。
【0089】カートリッジホルダ23は、図3、図5及
び図7等に示すように、平面から見てメカシャーシ21
よりやや小形で四角形の上面板23aと、この上面板2
3aの左右両側に連続する側面板23b,23cと、両
側面板23b,23cの各下部に連続して内側に折り曲
げ形成された保持片23d,23eとを有し、これらで
囲まれた空間部の前部にカートリッジ挿入口28が設定
されている。従って、カートリッジホルダ23の内部は
ディスクカートリッジ1に見合う大きさの空間部とされ
ており、カートリッジ挿入口28からディスクカートリ
ッジ1が出し入れされる。そして、ディスクカートリッ
ジ1を保持した状態のままカートリッジホルダ23が、
カートリッジ装填部に配設されたターンテーブル31に
装填される。
【0090】更に、カートリッジホルダ23の上面板2
3aの両側部には、保持片23d,23eの上方に若干
偏倚させて押え板ばね42a,42bが取り付けられて
いる。この押え板ばね42a,42bは、挿入されたデ
ィスクカートリッジ1を保持板23d,23e側に付勢
して、カートリッジホルダ23に対するディスクカート
リッジ1の高さ方向の位置決めをなすものである。この
上面板23aの押え板ばね42a,42bの前後及び中
央部等には、内部を覗くことができるように複数の覗き
穴43a,43bが設けられている。
【0091】また、カートリッジホルダ23の左右の側
面板23b,23cの前後には、それぞれ側方に突出す
るガイドピン44a,44bが設けられている。これら
ガイドピン44a,44bは、メカシャーシ21の左右
の側面板21c,21dに設けられ且つ上下方向に垂直
に延在された垂直溝45,45にそれぞれ摺動可能に係
合されている。
【0092】スライド板24は、図3、図14〜図16
に示すように、平面から見てカートリッジホルダ23よ
りやや大形で略四角形をなす下面板24aと、この下面
板24aの左右両側に連続させて立ち上げるように設け
た側面板24b,24cとを有している。このスライド
板24の下面板24aには、図3に示すように、幅方向
の内側を所定の幅で上方へ膨出させることによって膨出
部24dを形成し、これにより膨出部24dの下方には
所定の隙間を有する板収納部を設定している。更に、下
面板24aの四隅には、前後方向に延びる長穴46がそ
れぞれ設けられていて、各長穴46にはメカシャーシ2
1に取り付けられた4個の軸ピン47がそれぞれスライ
ド可能に係合されている。これら軸ピン47によってス
ライド板24は、メカシャーシ21に対して左右方向の
移動が制限されて前後方向へのみ移動可能に支持されて
いる。
【0093】このスライド板24の左右の側面板24
b,24cの前後には、カートリッジホルダ23のガイ
ドピン44a,44bにそれぞれ対応させてカム長穴4
8が設けられている。このカム長穴48は、カートリッ
ジ挿入口28側に設定された前下がりの傾斜部48a
と、この傾斜部48aの上部に連続して後方へ水平に延
びる水平部48bとからなり、このカム長穴48をガイ
ドピン44a,44bがそれぞれ貫通して、各ガイドピ
ン44a,44bの先端部が上述したように垂直溝4
5,45にそれぞれ係合されている。
【0094】このカム長穴48と垂直溝45とガイドピ
ン44とによって方向変換機構が構成されており、この
4箇所の方向変換機構によるホルダ昇降機構を介して、
カートリッジホルダ23がスライド板24に昇降可能に
支持されている。このスライド板24を前後方向へ移動
させることにより、ホルダ昇降機構の作動を介して、カ
ートリッジホルダ23が略水平状態を保持したままその
水平方向と直交する垂直方向に昇降動作される。
【0095】このスライド板24の左右の側面板24
b,24cの後端部には、図14〜図16に示すよう
に、弾性体の一具体例を示すコイルばね41の一端がそ
れぞれ係止されている。これらコイルばね41の他端
は、メカシャーシ21に立設された左右のバネ受けピン
49にそれぞれ係止されており、このコイルばね41,
41のバネ力によってスライド板24は、カートリッジ
挿入口28の反対側に常時付勢されている。
【0096】このようにしてメカシャーシ21にスライ
ド可能に支持されるスライド板24の膨出部24dに
は、スピンドルモータ30の上部が貫通される中央開口
部50と、この中央開口部50の斜め後方に配置される
カム穴51とが設けられている。カム穴51は、前後方
向に長く形成されたL字状の開口部からなり、その内側
に凸となる角部をカムとして用いて、このカムの一辺を
なす横縁にストッパ部51aを形成し、これと交差する
方向に延びる縦縁に傾斜カム部51bを形成している。
このカム穴51の傾斜カム部51bは、ストッパ部51
a側を広くした傾斜面とされており、従って、角部は9
0度よりも若干大きな角度に設定されている。
【0097】このスライド板24のカム穴51のストッ
パ部51a又は傾斜カム部51bには、図14及び図1
5に示すように、トリガ板52に立設されたカムピン5
3が選択的に当接される。このカムピン53が設けられ
たトリガ板52は、スライド板24の板収納部24e内
に収納されると共に、支持軸54によってメカシャーシ
21に回動自在に支持されている。そして、同じくメカ
シャーシ21に固定されたストッパピン55によってト
リガ板52の回動量が規制されている。
【0098】即ち、トリガ板52には、支持軸54を回
動中心とする円弧状の円弧穴56が設けられており、こ
の円弧穴56内にストッパピン55が摺動可能に係合さ
れている。従って、トリガ板52は、ストッパピン55
が円弧穴56内を移動する範囲内において回動できるよ
うになっている。そして、トリガ板52は、その自由端
側の先端部に一端が係止され且つ他端がスライド板24
に係止された戻しバネ57により、中央開口部50に近
づく方向へ常時付勢されている。
【0099】更に、トリガ板52には、自由端側の先端
部においてカートリッジホルダ23側に突出する操作ピ
ン58と、円弧穴56よりも半径方向内側に設定され且
つ操作ピン58の反対側に突出するトリガピン59とが
立設されて一体に設けられている。一方の操作ピン58
は、カートリッジホルダ23の上面板23a等で囲まれ
た空間部内に突出され、ディスクカートリッジ1の移動
軌跡上に位置するようになされている。また、他方のト
リガピン59は、メカシャーシ21に設けられた円弧状
のトリガ溝60に摺動可能に係合され、その先端部はモ
ードカム64のカム穴内に挿入されるようになってい
る。従って、トリガ溝60とトリガピン59との組み合
せによるトリガ板52の回動量と、円弧穴56と支持軸
54との組み合せによるトリガ板52の回動量とは等し
くなっている。
【0100】また、スライド板24には、トリガピン5
9と同方向に突出するカムロックピン61が立設されて
一体に設けられている。このカムロックピン61は、同
じくメカシャーシ21に設けた直線状のロック溝62に
摺動可能に係合されており、その先端部は同じくモード
カム64のカム凹部内に挿入されている。モードカム6
4は、図10に示すように、メカシャーシ21の底板2
1aの裏面側に配されて、カシメ等の固着手段で底板2
1aに固着された回動軸65に回転自在に支持されてい
る。そして、回動軸65の自由端側に係合された止め輪
等の係合手段によってモードカム64の抜け止めがなさ
れている。
【0101】このモードカム64は、外周面の全周に渡
って多数の歯形が形成された平歯車からなるギア部64
aと、このギア部64aの一面側に一体に形成された円
盤状のカム部64bとからなり、中央部に設けた貫通穴
に挿通される回動軸65を中心に回転自在に構成されて
いる。このモードカム64のカム部64bの外周面は外
周カム面を形成しており、この外周カム面の一部には、
半径方向内側に凹となるロック解除用のカム切欠き部が
設けられている。
【0102】更に、カム部64bの端面には、その端面
側に開口するカム凹部67が設けられており、このカム
凹部67内に上述したトリガピン59及びカムロックピ
ン61が挿入されている。このカム凹部67のカム形状
により、モードカム64の回転に応じて、トリガピン5
9がトリガ溝60にガイドされて移動し、カムロックピ
ン61がロック溝62にガイドされて移動する。このモ
ードカム64の材料としては、例えばポリカーボネート
(PC)等の機械的強度が高いエンジニアリングプラス
チック等が好適であるが、アルミニウム合金やその他の
金属材料を用いることもできる。
【0103】また、図3に示すように、メカシャーシ2
1の前面板21eの内側には移動扉36が配置されてい
て、この移動扉36はメカシャーシ21に回動可能に支
持されている。この移動扉36の第1の実施例を、図4
Aに示す。この移動扉36は、記憶装置本体の開口窓2
7を開閉する横方向に細長とされた扉本体36aと、こ
の扉本体36aの長手方向両端に連続させて一体に形成
された左右一対のアーム片36bとから構成されてい
る。
【0104】一対のアーム片36bは、扉本体36aが
延びる方向と略直角に交差する方向に平行に延びてお
り、その先端部にはそれぞれ軸受片36c,36cが形
成されている。各軸受片36cは、それぞれ段部36d
によりアーム片36bから外側に突出されて互いに平行
とされており、この段部36dによってアーム片36b
とメカシャーシ21の各側面板21c,21dとの間に
所定の隙間E(図6A、図8Aを参照)を設定してい
る。この軸受片36cの穴には支軸37の回動軸部37
aが回動可能に嵌合されていて、この回動軸部37aの
一側に連続する小径の固定軸部37bをメカシャーシ2
1の各側面板21c,21dに圧入等して固着すること
により、移動扉36がメカシャーシ21に上下方向へ回
動自在に支持されている。
【0105】この移動扉36の各アーム片36bの上縁
には、扉本体36aを昇降動作させるための端縁カム3
8が設けられている。この端縁カム38は、中途部が中
高とされた山形をなしており、扉本体36aに近い前カ
ム部38aは開口窓27を開けた状態において略水平と
なるように設定され、後カム部38bは後方へ下がるよ
うに設定されている。この左右の端縁カム38には、ス
ライド板24の両側面板24b,24cの前端部に取り
付けられた角度規制ピン39が摺動可能に接触されてい
る。
【0106】この角度規制ピン39は、端縁カム38に
接触するカム軸部39aと、このカム軸部39aの一端
に連続された小径の固定軸部39bと、カム軸部39a
の他端に連続された大径のピン頭部39cとから構成さ
れている。そして、固定軸部39bを側面板24b,2
4cにカシメ等の固着手段で固定することにより、各角
度規制ピン39がスライド板24に取り付けられてい
る。尚、ピン頭部39cは、アーム片36bの抜け出し
を防止するためのものである。
【0107】また、端縁カム38は、メカシャーシ21
と各アーム片36bとの間に介在される弾性体の一具体
例を示すねじりコイルばね94のばね力により付勢され
てカム軸部39aに常時圧接されている。このねじりコ
イルばね94のコイル部の一端に連続するばね片94a
はアーム片36bに設けられたばね受け片36eに係止
され、コイル部の他端に連続するばね片94bはメカシ
ャーシ21に係止されている。
【0108】かくして、図5A,B及び図6A,Bに示
すように、スライド板24が後退した位置にあるとき、
角度規制ピン39は端縁カム38の後カム部38bに対
向されており、この後カム部38bがコイルばね94の
ばね力により付勢されてカム軸部39aに下方から押圧
されている。このとき、一対のアーム片36bの前部に
位置する扉本体36aは、上方に持ち上げられてディス
クカートリッジ1の移動軌跡上に突出し、これにより、
記録装置本体前面の開口窓27が移動扉36によって閉
塞される。
【0109】一方、図7A,B及び図8A,Bに示すよ
うに、スライド板24が前進して前位置に移動すると、
一対の角度規制ピン39がねじりコイルばね94のばね
力に抗して端縁カム38をそれぞれ下方に押圧し、扉本
体36aを押し下げる。その結果、扉本体36aはディ
スクカートリッジ1の移動軌跡上から移動軌跡外に移動
し、これにより、メカシャーシ21の前面板21eの内
側に設けられた扉収納部95内に収納されて、記録装置
本体前面の開口窓27が開放される。
【0110】このような移動扉の他の実施例としては、
例えば、図4Bに示すような構成とすることができる。
この移動扉96は、扉本体96aと一対の支持アーム9
6b,96cとを独立の部材で個別に形成し、扉本体9
6aを一対の支持アーム96b,96cで回動自在に支
持する構成としたものである。
【0111】扉本体96aの両端には後方に突出する一
対の受け片96d,96eが設けられており、一方の受
け片96dには軸受穴が形成され、他方の受け片96e
には枢軸96fが形成されている。一方、一対の支持ア
ーム96b,96cは、上述した実施例のアーム片36
bと略同様の構成とされていて、扉本体36aとの連続
部を切断して尖頭形状とされている。これに加えて、一
方の支持アーム96bの先端部には軸受穴に嵌まり合う
枢軸96gが形成され、他方の支持アーム96cの先端
部には枢軸96fに嵌まり合う軸受穴が形成されてい
る。
【0112】そして、それぞれの軸受穴に枢軸96f,
96gを回転自在に嵌合した状態で各枢軸96f,96
gの先端をカシメることにより、扉本体36aと各支持
アーム96b,96cとが回動自在に連結されている。
これら支持アーム96b,96cの他の構成は、上述し
たアーム片36bと同様であり、それぞれ軸受片36c
と段部36dとばね受け片36eとが形成されていて、
上端縁には端縁カム38が設けられている。このような
移動扉36,96の材料としては、例えば、ステンレス
鋼板等の板金が好適であるが、エンジニアリングプラス
チック等を用いることもできる。
【0113】尚、メカシャーシ21の材料としては、例
えばアルミニウム合金やステンレス鋼板等の金属材料で
あってもよく、或いはポリカーボネート等の機械的強度
が高いエンジニアリングプラスチックを用いることもで
きる。また、カートリッジホルダ23、スライド板24
及びトリガ板52の材料としては、例えば電気亜鉛メッ
キ鋼板やステンレス鋼板等の金属製板金材料が好適であ
るが、エンジニアリングプラスチック等を用いることも
できる。 (3−3) シャッタ開き機構(図11、図13) このシャッタ開き機構77は、ディスク筐体2をトリガ
にしてカートリッジホルダ23に装着されるディスクカ
ートリッジ1のヘッド挿入口7を開くためのものであ
り、図13に示すように、カートリッジホルダ23の一
方の側面板23bに配設されている。
【0114】このシャッタ開き機構77は、図11等に
示すように、天秤状アーム部材からなるシャッタ開きレ
バー78と、このシャッタ開きレバー78を付勢するコ
イルばね79とを備えている。シャッタ開きレバー78
は、断面コ字状をなすレバー本体78aと、このレバー
本体78aの両側部から横方向へ互いに離反するように
突出する倣い端としての入力片78b及び作用端として
の作用片78cとを有し、入力片78bの先端部にはデ
ィスクカートリッジ1の移動軌跡上に突出する当接部7
8dが設けられている。
【0115】このシャッタ開きレバー78をカートリッ
ジホルダ23に取り付けるために、カートリッジホルダ
23の側面板23bには、前後の開口部35a,35b
間の一部を上下に折り出すことによって一対のピン支持
片72a,72bが設けられている。これらのピン支持
片72a,72b間にはシャッタ開きレバー78のレバ
ー本体78aが介在され、各ピン支持片72a,72b
に設けたピン孔及びレバー本体78aに設けたピン孔
に、一端に頭部を有する軸ピン73を貫通させ、この軸
ピン73の他端をカシメることによってシャッタ開きレ
バー78が、カートリッジホルダ23の一側に水平方向
へ揺動可能に支持されている。
【0116】この状態では、シャッタ開きレバー78の
入力片78bはカートリッジホルダ23の後の開口部3
5bに対向され、作用片78cは前の開口部35aに対
向されている。このシャッタ開きレバー78をカートリ
ッジホルダ23に軸支持する軸ピン73にはコイルばね
79のコイル部が緩く嵌合されていて、このコイル部の
一端に連続するばね片79aは側面板23bに係止さ
れ、コイル部の他端に連続するばね片79bはレバー本
体78aに係止されている。このコイルばね79のばね
力により、シャッタ開きレバー78の入力片78bは開
口部35b内に入り込む方向に付勢され、その反作用と
して作用片78cは開口部35aから抜け出す方向に付
勢されている。
【0117】このシャッタ開きレバー78の回動量を制
限するためレバー本体78aの内面には、図11に示す
ように、入力片78bが所定量以上開口部35b内に入
り込むのを防止する入力側ストッパ部78eと、作用片
78cが所定量以上開口部35a内に入り込むのを防止
する作用側ストッパ部78fとが設定されている。この
シャッタ開きレバー78の入力片78bがディスクカー
トリッジ1のガイド溝10の導入部10cを経て幅広部
10a内に入り込み、また、作用片78cがガイド溝1
0の操作部10dを経て幅狭部10b内に入り込む。
【0118】このシャッタ開きレバー78の入力片78
bの機能としては、操作力の入力部としての働きの他、
ディスクカートリッジ1の水平方向への位置決め作用を
も兼ねており、ある程度の剛性を保持しつつ適度の弾性
を持つことが要求されているため、本例ではガイド溝1
0の幅方向に幅広となるように形成されていて、先端部
をガイド溝10の深さ方向へ折り曲げることによって当
接部78dが形成されている。従って、入力片78bの
ガイド溝10の幅方向(溝幅方向)の剛性は、これと直
交するガイド溝10の深さ方向(溝深方向)の剛性より
も高く設定されており、これにより、入力片78bが溝
幅方向に変形を生じ難いようになされている。
【0119】一方、シャッタ開きレバー78の作用片7
8cの機能は、主にシャッタ部材4の操作ツメ4fを押
圧することにあるため、本例ではレバー本体78aの近
傍からガイド溝10の深さ方向へ折り曲げることによっ
て水平方向の剛性が大となるように形成されている。従
って、作用片78cの溝幅方向の剛性は溝深方向の剛性
よりも低くなっており、これにより、溝幅方向に対して
作用片78cが弾性変形を生じ易いようにして、カート
リッジホルダ23に保持されたディスクカートリッジ1
の上下方向のガタに追従できるようにしている。
【0120】また、カートリッジホルダ23のシャッタ
開き機構77側の側面板23bであって、ピン支持片7
2a,72bの後側には、ディスクカートリッジ1の誤
挿入を防止するための誤挿入防止凸部74が設けられて
いる。この誤挿入防止凸部74は側面板23bの一部を
内側へ円筒状に突出させることによって形成されてい
る。この誤挿入防止凸部74はディスクカートリッジ1
のガイド溝10に対応されていて、この誤挿入防止凸部
74にガイド溝10を一致させて挿入するときにのみデ
ィスクカートリッジ1を完全に挿入することができる。
一方、これらが一致しないときにはディスクカートリッ
ジ1の挿入が防止され、これにより、ディスクカートリ
ッジ1の挿入状態の適否を判断することができる。
【0121】尚、カートリッジホルダ23の両側面板2
3b,23cの後端部には、その一部を内側へ折り出す
ことによってそれぞれストッパ片75a,75bを設け
ている。これらのストッパ片75a,75bは、ディス
クカートリッジ1の所定量以上の差し込みを防止するた
めのものである。
【0122】かくして、ディスクカートリッジ1のガイ
ド溝10の幅狭部10bにシャッタ部材4の操作ツメ4
fが位置しており、この操作ツメ4fをシャッタ開きレ
バー78の作用片78cで押圧することにより、シャッ
タ部材4がシャッタばね5のばね力に抗して回動され
て、ヘッド挿入口7とセンタコア穴9とが共に開かれる
ことになる。
【0123】(3−4) 記録再生装置(図9、図1
4) この記録再生装置80は、図9及び図14に示すよう
に、メカシャーシ21の後部に配設されていて、回転支
持部材としてのドッグレッグ型回動アクチュエータ81
と、この回動アクチュエータ81の先端部に浮動可能に
取り付けられた上下一対のスライダ82と、回動アクチ
ュエータ81を回動自在に支持するアクチュエータ支持
台83等を備えている。アクチュエータ支持台83はメ
カシャーシ21上に載置され、取付ねじ等の固着手段に
よって締付固定されている。
【0124】回動アクチュエータ81は、メカシャーシ
21に固定されたアクチュエータ支持台83に回動自在
に支持された回動アーム81aと、この回動アーム81
aの一端に固定された駆動コイル81b及び他端に固定
された一対のマウントプレート81cと、このマウント
プレート81cに固定された一対のサスペンション81
d等を備えている。この回動アクチュエータ81の回動
アーム81aは、ベアリング81eを介してアクチュエ
ータ支持台83に回動自在に支持されており、周囲に銅
線が巻かれた扇形の駆動コイル81bが回動アーム81
aの一側に形成された二股部に係合保持されている。
【0125】また、回動アーム81aの二股部と反対側
の上下両面には段部が設けられており、この段部にマウ
ントプレート81cの基端部を嵌め合わせ、この基端部
をスポット溶接、カシメ若しくは接着剤等の固着手段で
固着することにより、一対のマウントプレート81cが
上下方向に所定の隙間をあけて対向設置されている。こ
れらマウントプレート81cの先端部内面にはサスペン
ション81dの基端部がスポット溶接、カシメ若しくは
接着剤等の固着手段によってそれぞれ固着され、各サス
ペンション81dの先端部にスライダ82がそれぞれ取
り付けられている。このように回動アクチュエータ81
は、L字状に配置された回動アーム81aとサスペンシ
ョン81dとをマウントプレート81cで連結すること
により、全体形状として平面視L字状とされて、いわゆ
るドッグレッグ状に構成されている。
【0126】一対のサスペンション81dは、弾性を有
する板ばね状の部材からなり、その基端部側の中央に開
口を設けて剛性を低くすることにより基端部の剛性が低
く設定されている。このようにサスペンション81dの
基端部の剛性を低くして先端側に大きく可撓性を付与す
ることにより、その先端部に取り付けたスライダ82が
容易に上下方向へ弾性変形して起伏動作できるように構
成している。この上下のサスペンション81d間には、
ローディング時及びアンローディング時においてランプ
84が挿入され、このランプ84により両サスペンショ
ン81dの先端側が上下方向へ離反するように広げら
れ、上下のスライダ82がハードディスクHDの上下両
面と接触しないようになされている。そして、一対のス
ライダ82の各先端部には、情報記憶ヘッドの一具体例
を示す記録及び再生両用の磁気ヘッドが上下に対向する
ようにそれぞれ設けられている。
【0127】また、ランプ84は、メカシャーシ21の
奥側で回動アクチュエータ81の先端部近傍に配置され
ている。このランプ84は、上下のスライダ82間に挿
入されるランプアーム84aと、回動アーム81aの背
面側を押圧してスライダ82をカートリッジ側に移動さ
せる押圧部84b等を有している。更に、ランプ84に
は一対の互いに平行とされた直線ガイド軸85,85が
それぞれ摺動可能に挿通されている。
【0128】この一対の直線ガイド軸85,85の前後
両端部は、それぞれ軸支持片85aにより支持固定され
て、メカシャーシ21に両端支持されている。従って、
ランプ84は前後の軸支持片85a,85a間を進退移
動することができ、2本の直線ガイド軸85,85の上
方にランプアーム84aが配置されている。このランプ
84は、付勢部材としてのコイルバネ86によってスピ
ンドルモータ30側に常時付勢されている。このコイル
バネ86のばね力による前方への移動は、直線ガイド軸
85間に配置され且つメカシャーシ21に固定された図
に現れないストッパピンで制限されている。
【0129】また、回動アクチュエータ81の回動アー
ム81aの中途部には、その上面を覆うようにフレキシ
ブルプリント配線板87が取り付けられている。このフ
レキシブルプリント配線板87は、フレキシブルケーブ
ル部87aを介してメイン配線基板の裏面に固定された
接続器具に接続されている。図示しないが、メイン配線
基板には導体によって所定の配線パターンが印刷成形さ
れており、この配線パターンにマイクロコンピュータ、
IC、抵抗、アンプその他の電子部品が電気接続されて
電子回路が形成され、これによりディスク記録再生装置
20を駆動制御するためのコントロール装置が構成され
ている。
【0130】このような回動アクチュエータ81を回動
自在に支持するアクチュエータ支持台83には、駆動コ
イル81bに下方から対向するように円弧状に湾曲形成
された平らなマグネット89が載置固定されている。こ
のマグネット89には、NS両極が面方向に着磁されて
おり(例えば、スピンドルモータ30に近い側をS極、
遠い側をN極とする。)、このマグネット89と駆動コ
イル81bとでボイスコイルモータが構成されている。
【0131】この駆動コイル81bとマグネット89と
の間に作用する磁力の大きさを調整することにより、所
定の領域内において回動アクチュエータ81の回動位置
が自動的に制御される。そして、自動制御領域外におい
て回動アクチュエータ81のボイスコイルモータはトル
クを発生せず、上述したモードカム64によって回動さ
れて、所定の回動位置においてロックされるようになさ
れている。
【0132】また、図9等に示すように、メカシャーシ
21の前部両側部には、ディスクカートリッジ1のため
の一対の位置決めピン92,92が設けられている。こ
の位置決めピン92は、ディスクカートリッジ1の高さ
方向、前後方向及び左右方向の位置決めをなすためのも
ので、両位置決めピン92にはディスクカートリッジ1
に設けられた一対の位置決め穴14a,14bがそれぞ
れ嵌め込まれ、これにより回動アクチュエータ81等に
対するディスクカートリッジ1の位置決めがなされる。
更に、左右の位置決めピン92間には、ディスクカート
リッジ1が装填されているか否かを検出するためのカー
トリッジ検出センサ93が配設されている。このカート
リッジ検出センサ93から出力される検出信号に基づ
き、ディスクカートリッジ装填部にディスクカートリッ
ジ1が装填されているか否かの判断が行われる。
【0133】以上のような構成を有するディスク記録再
生装置20は、記憶装置本体に回転駆動機構としてのス
ピンドルモータ30とホルダ昇降機構40とシャッタ開
き機構77と記録再生装置80等を組み立て、これらを
一体化させることによって構成することができる。
【0134】まず、メカシャーシ21の貫通穴21b
に、底板21aの裏面からターンテーブル31を貫通さ
せてスピンドルモータ30をメカシャーシ21に固定す
る。この底板21aの裏面には、モードカム64及びこ
れを駆動するためのカム駆動機構を取り付ける。そし
て、底板21aの上面には、記録再生装置80の回動ア
クチュエータ81やランプ84等を取り付け、更に、ト
リガ板52を支持軸54によってメカシャーシ21に取
り付ける。
【0135】次に、カートリッジホルダ23にシャッタ
開き機構77のシャッタ開きレバー78等を取り付け
る。そして、図13に示すように、カートリッジホルダ
23をスライド板24の内側に配し、その四隅に突設さ
れた4本のガイドピン44a,44bをスライド板24
のカム長穴48にそれぞれ摺動自在に嵌合させる。これ
により、カートリッジホルダ23とスライド板24と
が、カム長穴48の範囲内において相対的に移動可能と
されたホルダ組立体が構成される。
【0136】次に、このホルダ組立体をメカシャーシ2
1内に嵌め込み、4本のガイドピン44a,44bを側
面板21c,21dに設けた垂直溝45にそれぞれ係合
させると共に、スライド板24の四隅に設けた長穴46
に軸ピン47をそれぞれ挿通し、その先端部を底板21
aのネジ穴に螺合する等してホルダ組立体をメカシャー
シ21に組み付ける。そして、スライド板24のカム穴
51内にカムピン53を嵌合させると共に、スライド板
24とトリガ板52との間に戻しバネ57を掛け渡し、
トリガ板52をスピンドルモータ30側に付勢する。更
に、メカシャーシ21とスライド板24との間に一対の
コイルばね41,41を掛け渡し、そのバネ力でスライ
ド板24を回動アクチュエータ81側に付勢する。
【0137】これにより、スライド板24がメカシャー
シ21に対して前後方向へスライド可能に支持されると
共に、このスライド板24に対してカートリッジホルダ
23が上下方向へ昇降可能に支持される。従って、カー
トリッジホルダ23は、スライド板24を介してメカシ
ャーシ21に対して相対的に上下方向へ移動可能とされ
ており、スライド板24の進退移動に基づいて略水平状
態を保持したままその水平方向と直交する垂直方向に昇
降されることになる。
【0138】その後、カートリッジホルダ23の上面に
トップカバー22を取り付けることにより、本実施例の
ポップスロット式リムーバブルディスク記録再生装置2
0が構成される。
【0139】〔4〕 ディスク記録再生装置の動作 次に、以上のように構成されるポップスロット式ディス
ク記録再生装置20の動作を説明する。
【0140】(4−1) ディスクカートリッジの装填
動作の概略(図2) 図2Aはディスクカートリッジ1の装填前の概略構成を
示し、図2Bはディスクカートリッジ1の装填後の概略
構成を示している。図2Aに示すように、ディスクカー
トリッジ1の装填前は、トップカバー22の取り付けら
れたカートリッジホルダ23の上部がメカシャーシ21
の上面から略半分程度上方に突出されている。この状態
では、移動扉36はディスクカートリッジ1の移動軌跡
上から移動軌跡外の下方へ移動し、記憶装置本体の前面
に設けられた開口窓27とカートリッジホルダ23のカ
ートリッジ挿入口28とは共に開放された状態にある。
【0141】このとき、ディスクカートリッジ1装填後
の記憶装置本体の厚みをT1、ディスクカートリッジ1
挿脱時の記憶装置本体の厚みをT2、ディスクカートリ
ッジ1の厚みをT3とすると、これら厚みT1〜T3の
間には、次のような関係式が成立する。 T2−T1<T3 である。
【0142】一方、図2Bに示すように、ディスクカー
トリッジ1の装填後は、カートリッジホルダ23がメカ
シャーシ21内に完全に入り込み、メカシャーシ21の
上面の開口部がトップカバー22により閉じられて、記
憶装置本体の厚みがT1になる。この状態では、移動扉
36はディスクカートリッジ1の移動軌跡外から移動軌
跡上に移動し、記憶装置本体の開口窓27とカートリッ
ジホルダ23のカートリッジ挿入口28とを共に閉塞す
ることになる。
【0143】(4−2) ディスクカートリッジの装填
前状態 図1、図9及び図10に示すように、ディスクカートリ
ッジ1をディスク記録再生装置20に装填する前には、
カートリッジホルダ23は水平状態で持ち上げられ、こ
れの上面に固定されたトップカバー22も同様に持ち上
げられた状態になっている。このとき、トップカバー2
2の前面には開口窓27が設けられていて、この開口窓
27にはカートリッジホルダ23のカートリッジ挿入口
28が水平方向に一致されている。
【0144】更に、スライド板24がコイルばね41の
バネ力に抗してカートリッジ挿入口28側に移動した状
態にあるため、左右の角度規制ピン39がそれぞれ端縁
カム38の前カム部38aに移動しており、ねじりコイ
ルばね94のバネ力に抗して左右のアーム片36bをそ
れぞれ下方に押圧している。そのため、扉本体36aが
下方のディスクカートリッジ1の移動軌跡外に移動され
ていて、開口窓27及びカートリッジ挿入口28が共に
開放された状態にあり、ディスクカートリッジ1の挿入
が可能になっている。
【0145】このとき、トップカバー22が取り付けら
れたカートリッジホルダ23は、メカシャーシ21の上
面から略半分程度が上方に突出するだけであるため、図
26に示した先行技術に係るポップスロット式ディスク
記録再生装置220と比べて、ディスクカートリッジ1
挿入時(又は排出時)における記憶装置本体の厚みを薄
くすることができ、その分ディスク記録再生装置全体の
薄型化を図ることができる。
【0146】尚、トリガ板52は戻しバネ57のバネ力
で引っ張られてスピンドルモータ30側に付勢されてい
る。更に、回動アクチュエータ81は、スライダ82が
スピンドルモータ30から離れるように後退した位置に
ある。
【0147】(4−3) ディスクカートリッジの装填
時状態 ディスクカートリッジ1を装填する場合は、図13〜図
16に示すように、オフセット円弧部6側から開口窓2
7を経てカートリッジホルダ23のカートリッジ挿入口
28に差し込むようにする。このとき、図13に示すよ
うに、カートリッジホルダ23の側面部に設けたシャッ
タ開き機構77のシャッタ開きレバー78は、コイルば
ね79のばね力によって入力片78bの先端部が開口部
35b内に大きく入り込み、その反作用として作用片7
8cが開口部35aに小さく入り込んでいる。そして、
カートリッジホルダ23の側面部に設けたガイド溝10
の移動軌跡前方に、シャッタ開きレバー78の入力片7
8bの先端に設けた当接部78dが位置している。
【0148】この状態から、ディスクカートリッジ1を
押圧して差し込むと、カートリッジホルダ23内に大き
く入り込んでいるシャッタ開きレバー78の当接部78
dがガイド溝10の導入部10cに当接し、この導入部
10cの傾斜面に押圧されてシャッタ開きレバー78
が、コイルばね79の付勢力に抗して、図13において
時計方向に回動される。これにより、シャッタ開きレバ
ー78の当接部78dがガイド溝10の幅広部10a内
に入り込むと共に、シャッタ開きレバー78の作用片7
8cがガイド溝10の操作部10d内に入り込む。そし
て、この作用片78cが上又は下の傾斜面10eにガイ
ドされて幅狭部10bに導かれ、奥に入り込んで幅狭部
10bの前側に位置するシャッタ部材4の操作ツメ4f
に当接する。
【0149】そして、ディスクカートリッジ1を更に押
圧して所定位置まで差し込むと、ディスクカートリッジ
1の移動がカートリッジホルダ23の左右のストッパ片
39a,39bによって制限され、そのディスク収容室
3内に収容されているハードディスクHDがスピンドル
モータ30の上方に対応される。この際、シャッタ部材
4の操作ツメ4fがシャッタ開きレバー78の作用片7
8cに押されてガイド溝10の幅狭部10bの後端部ま
で移動すると、シャッタ部材4が支点軸2fを中心とし
て、図13において時計方向に回動される。
【0150】その結果、シャッタ部材4のシャッタ板4
aとコア開閉板4bとが同方向に移動するため、それま
でシャッタ板4aによって閉じられていたヘッド挿入口
7とコア開閉板4bによって閉じられていたセンタコア
穴9とが開かれる。これにより、カートリッジホルダ2
3に対するディスクカートリッジ1の挿入動作が完了す
る。
【0151】この際、ディスクカートリッジ1が所定位
置の手前まで移動することにより、図15及び図16A
に示すように、ディスク筐体2先端のオフセット円弧部
6が、その移動軌跡上に突出している操作ピン58に当
接する。そして、戻しバネ57のバネ力に抗して操作ピ
ン58を押し込み、支持軸54を中心にトリガ板52
を、図15において反時計方向に回動させることによ
り、ディスクカートリッジ1を図15において一点鎖線
で示す手前位置から二点鎖線で示す所定位置まで差し込
む。これにより、トリガ板52の操作ピン58の反対側
に位置するカムピン53が同じく反時計方向に回動され
るため、そのカムピン53がカム穴51のストッパ部5
1aを摺動して傾斜カム部51b側に移動する。
【0152】このとき、カムピン53がカム穴51のス
トッパ部51aから離れると、スライド板24は一対の
コイルばね41によって回動アクチュエータ81側に常
時付勢されているため、スライド板24が回動アクチュ
エータ81側に移動する。これにより、それまでスライ
ド板24のカム長穴48における水平部48bに位置し
ていたガイドピン44a,44bが、カム長穴48の移
動によって傾斜部48aに入り込む。一方、各ガイドピ
ン44a,44bは垂直溝45によって水平方向の移動
が制限されて垂直(上下)方向にのみ移動可能とされて
いるため、垂直溝45にガイドされてメカシャーシ21
側に移動する。
【0153】その結果、カートリッジホルダ23がスラ
イド板24に近づく方向に移動し、図16Aに示す状態
から図16Bに示す状態に変化する。これにより、カー
トリッジホルダ23に保持されているディスクカートリ
ッジ1が、略水平状態を保持したまま水平方向と交差す
る垂直方向に下降する。そして、ディスク筐体2が一対
の位置決めピン92,92上に載置され、高さ方向の位
置決めと水平方向の位置決めとが共になされ、ディスク
カートリッジ1が所定位置であるカートリッジ装填部に
装着されて位置決めされる。
【0154】これと共に、シャッタ開き機構77によっ
てシャッタ部材4が開放操作され、これにより開放され
たセンタコア穴9からスピンドルモータ30のターンテ
ーブル31がディスク収容室3内に入り込む。そして、
マグネット34の磁力により、ディスクカートリッジ1
内に収容されているハードディスクHDのセンタコア1
1がターンテーブル31に吸着され、ハードディスクH
Dが回転方向に一体とされる。この状態でスピンドルモ
ータ30を駆動することにより、ハードディスクHDが
所定の回転速度によって回転駆動される。
【0155】これと連動するように、モードカム64の
作動を介して回動アクチュエータ81を回動し、その先
端に設けた上下一対のスライダ82を、ターンテーブル
31にチャッキングされているハードディスクHDの上
下両面に臨ませる。その結果、記録再生装置80の回動
アクチュエータ81による情報の記録及び/又は再生が
可能となり、所定の記録又は再生動作が実行される。
【0156】一方、ディスクカートリッジ1の排出動作
は、例えば、作業者がイジェクト釦をオンすることによ
って実行される。この場合、ディスクカートリッジ1の
排出動作を選択すると、コントロール装置の作動を介し
てモードカム64が回転駆動され、このモードカム64
の回転によりカムロックピン61が押し上げられて、ス
ライド板24がカートリッジ挿入口28側に移動する。
このスライド板24の移動により、ホルダ昇降機構の作
動を介してカートリッジホルダ23が水平に押し上げら
れる。
【0157】その結果、カートリッジホルダ23のカー
トリッジ挿入口28が記録装置本体の開口窓27と対向
する位置に移動する。このとき、スライド板24の移動
により、角度規制ピン39が端縁カム38に摺接しつつ
前側に移動してねじりコイルばね94のバネ力に抗して
アーム片36bを押し下げる。これにより、移動扉36
が、図7等に示す状態から図5等に示す状態に変化し、
扉本体36aがディスクカートリッジ1の移動軌跡上か
ら下方の移動軌跡外である扉収納部95内に移動する。
その結果、開口窓27及びカートリッジ挿入口28が共
に開かれ、ディスクカートリッジ1の排出動作が可能と
なる。
【0158】これと同時に、カムピン53がカム穴51
の傾斜カム部51bからストッパ部51aに移動するた
め、戻しバネ57のバネ力でトリガ板52が瞬間的に装
填待ちの位置まで戻される。その結果、操作ピン58が
ディスクカートリッジ1のオフセット円弧部6を押圧
し、これにより、ディスクカートリッジ1の円弧部6と
反対側が開口窓27から所定量だけ突出される。そこ
で、この突出部を摘んで引き出すことにより、ディスク
カートリッジ1を記憶装置本体から容易に取り出すこと
ができる。
【0159】かくして、この実施例によれば、ディスク
カートリッジ1の挿入又は排出時、カートリッジホルダ
23と移動扉36とが互いに逆方向へ相対移動すること
により、カートリッジホルダ23のカートリッジ挿入口
28を所定寸法だけ開放させることができる。そのた
め、カートリッジホルダ23の昇降量(T2−T1)を
ディスクカートリッジ1の厚みT3よりも小さくしたに
も係わらず、カートリッジ挿入口28を完全に開放させ
ることができる。
【0160】これにより、カートリッジホルダ23の移
動量を可能な限り小さく抑えることができると共に、ス
ピンドルモータ30のターンテーブル31がカートリッ
ジホルダ23の外側に移動し、このターンテーブル31
がディスクカートリッジ1の挿入時(又は排出時)に干
渉することがない。その結果、カートリッジホルダ23
に対するディスクカートリッジ1の挿入又は排出動作を
確実に行うことができ、従って、ディスクカートリッジ
1挿脱(交換)時におけるディスク記録再生装置20の
薄型化を実現することができる。
【0161】しかも、カートリッジホルダ23にディス
クカートリッジ1を挿入するまでは、図2A等に示すよ
うに、カートリッジホルダ23が持ち上げられて装置の
厚みが比較的厚くなっているが、ディスクカートリッジ
1が装填されると、同図Bに示すように、カートリッジ
ホルダ23が下げられて装置全体の厚みがメカシャーシ
21の厚みと略同程度に薄くなっている。従って、ディ
スクカートリッジ1の挿入及び排出時以外におけるディ
スク記録再生装置20全体の薄型化を達成することがで
きる。更に、ディスクカートリッジ1の装填手順はスロ
ット式と同等であって、1つの差込操作だけで済むた
め、操作性の優れたリムーバブルディスク記憶装置を提
供することができる。
【0162】尚、この実施例において、移動扉が、図4
Aに示したような扉本体36aと一対のアーム片36b
とからなる一体型移動扉36である場合には、扉全体の
剛性を高めて強度を大きくすることができ、しかも安価
に製造することができる。一方、移動扉が、図4Bに示
したような扉本体96aと一対の支持アーム96b、9
6cとからなる別体型移動扉96である場合には、扉の
動作中における他部品との接触等に対しても干渉を避け
ることができ、扉のスムースな開閉動作を実現すること
ができる。しかも、扉本体96aの姿勢は、支持アーム
96b、96cの傾動位置に係わらず常に上下方向に設
定されるため、図4Aに示した移動扉36と比べて、扉
を下げたときの収納スペースを小さくすることができ
る。
【0163】図17〜図20に示す実施例は、上述した
実施例の移動扉36,96を若干変形させて移動扉36
A,96Aを構成すると共に、これら移動扉36A,9
6Aのための扉収納部95a,95bを上述した扉収納
部95に比べて深く形成し、これら移動扉36A,96
Aとメカシャーシ21とでラビリンス構造を構成するよ
うにしたものである。これら移動扉36A,96Aが移
動扉36,96と異なる点は、扉本体36,96の下部
をそれぞれ下方に延在させて幅広の扉本体36a,96
aを形成したところである。
【0164】図17Aに示す移動扉36Aは、横長に形
成された扉本体36aと、この扉本体36aの両端に連
続して一体に形成されたアーム片36b,36bとから
構成されている。各アーム片36bは、その先端に設け
られた軸受片36c及び段部36dを有し、基部にはば
ね受け片36eが形成されている。そして、各アーム片
36bの上端縁には、前カム部38aと後カム部38b
とからなる端縁カム38が山形に形成されている。
【0165】この移動扉36Aのばね受け片36eとメ
カシャーシ21の底板21aとの間にはねじりコイルば
ね94が介在されており、その一方のばね片94aはば
ね受け片36eに係止され、他方のばね片94bは底板
21aの凹部に係止されている。このねじりコイルばね
94のバネ力により移動扉36Aは常時上方へ付勢さ
れ、実線で示す上方へ若干持ち上げられた状態と、二点
鎖線で示す下方へ押し下げられて略水平とされた状態と
を選択的に取ることができる。この扉本体36aと扉収
納部95aとによってラビリンス構造が構成され、扉本
体36aの前面と扉収納部95aの前内面との間に形成
されるスキマeにより、圧力負荷を大きくして空気の流
れを抑制し、ダストの進入を抑えている。
【0166】また、図17Bに示す移動扉96Aは、同
じく横長に形成された扉本体96aと、この扉本体36
aの両端に回動自在に連結された別部材からなる一対の
支持アーム96bとから構成されている。扉本体96a
は、長手方向両端に設けられた一対の受け片96dと、
各受け片96dに設けられた枢軸96fとを有してい
る。また、各支持アーム96bは、同じく軸受片36c
及び段部36dを有し、基部には枢軸96fが回動自在
に嵌合される軸受穴が形成されている。そして、各支持
アーム片36bの上端縁には、同じく前カム部38aと
後カム部38bとからなる端縁カム38が山形に形成さ
れている。
【0167】この移動扉96Aの各支持アーム96bに
は、弾性体の第2の実施例を示す板ばね97の一端が連
結固定されている。この板ばね97は、リボン状のばね
材をU字状に湾曲させることによって形成された2つの
ばね片97a,97bを有している。一方のばね片97
aは、幅方向にL字状に折り曲げ形成されており、その
一方が支持アーム96bの側面に溶着、接着剤その他の
固着手段により固着されて一体に構成されている。ま
た、他方のばね片97bの先端には円弧状の摺接部が形
成されており、この摺接部を底板21aに接触させて摺
動時における摩擦抵抗の増加を抑制している。
【0168】この板ばね97のバネ力により移動扉96
Aは常時上方へ付勢し、実線で示す上方へ若干持ち上げ
られた状態と、二点鎖線で示す下方へ押し下げられて略
水平とされた状態とを選択的に取ることができる。この
扉本体96aと扉収納部95bとによってラビリンス構
造が構成され、扉本体96aの前面と扉収納部95bの
前内面との間に形成されるスキマeにより、圧力負荷を
大きくして空気の流れを抑制し、ダストの進入を抑えて
いる。この実施例では、移動扉96Aの回動量に対する
扉本体96aの前後方向への移動量が少ないため、扉収
納部95bの収納スペースを小さくすることができる。
【0169】尚、上述した実施例において、弾性体で移
動扉36,36A,96,96Aを常に上方へ付勢する
構成とし理由は、次のようなことによるものである。そ
の1は、記録又は再生動作時におけるディスク記録再生
装置20の防塵性を確保するためである。その2は、記
録又は再生動作時に外力等によって強制的に扉を下ろし
てしまった場合にも、その外力が離れたときには、扉が
自然に元の閉塞状態に戻るようにするためである。これ
により、記憶装置本体内に塵や埃等の進入を抑制して、
ディスク記録再生装置20の信頼性を高めることができ
る。
【0170】この図17Bの移動扉96Aを用いたディ
スク記録再生装置20を、図18及び図19に示す。図
18A,Bは、ディスクカートリッジ1の装填前の状態
を示すもので、トップカバー22とカートリッジホルダ
23とが持ち上げられている一方、移動扉96Aは反対
側に移動して移動軌跡外の扉収納部95bに収納されて
いる。その結果、開口窓27がディスクカートリッジ1
を挿入できる大きさに開口され、その後方にカートリッ
ジホルダ23のカートリッジ挿入口28が対向されてい
る。
【0171】図19A,Bは、ディスクカートリッジ1
の装填後の状態を示すもので、トップカバー22とカー
トリッジホルダ23とが押し下げられている一方、移動
扉96Aが引き上げられて移動軌跡上に移動し、開口窓
27を閉塞している。その結果、開口窓27が半分程度
に閉じられる一方、その後方に位置するカートリッジホ
ルダ23のカートリッジ挿入口28は移動扉96Aによ
り完全に閉塞され、ディスクカートリッジ1の挿入が不
可能な状態となっている。
【0172】図20〜図22は、本発明のディスク記憶
装置の第2の実施例を示すもので、スロットイン式ディ
スク記録再生装置100に適用したものである。即ち、
図20は、スロットイン式ディスク記録再生装置100
の概略構成を示すもので、同図Aはディスクカートリッ
ジ1の装填前の状態、同図Bはディスクカートリッジ1
の装填後の状態をそれぞれ示している。更に、図21
は、このスロットイン式ディスク記録再生装置100の
具体的な構成の一例を示すもので、同図Aはディスクカ
ートリッジ1の装填前の状態、同図Bはディスクカート
リッジ1の装填後の状態をそれぞれ示している。そし
て、図22は、この実施例に係るディスク記録再生装置
100のラビリンス構造を説明するもので、同図Aはデ
ィスクカートリッジ1の装填前の状態、同図Bはディス
クカートリッジ1の装填後の状態をそれぞれ示してい
る。
【0173】この実施例に係るディスク記録再生装置1
00の記憶装置本体は、上面に開口されたメカシャーシ
21Aと、このメカシャーシ21Aの上面開口部を覆う
ように取り付けられたトップカバー22Aとを有し、こ
のトップカバー22Aはメカシャーシ21Aに固定され
て一体に構成されている。従って、ディスクカートリッ
ジ1装填時における記憶装置本体の厚みT1と、ディス
クカートリッジ1の挿入(又は排出)時における記憶装
置本体の厚みT2とは同一である(T1=T2)。
【0174】この記憶装置本体のメカシャーシ21Aの
底板21aには、回転駆動手段としてのスピンドルモー
タ30が載置固定されていて、その上方には、ホルダ昇
降機構により昇降可能とされたカートリッジホルダ23
が配設されている。このカートリッジホルダ23の昇降
量は、ディスクカートリッジ1の厚みT3よりも小さく
設定されている。これに対応させて、メカシャーシ21
Aの前面及びトップカバー22Aの前面には、ディスク
カートリッジ1を挿入又は排出させるための開口窓27
が開口されている。この開口窓27が、図17Bを参照
して説明した移動扉96Aによって開閉される。
【0175】また、開口窓27の内側には、トップカバ
ー22Aの内面に取り付けられた内扉29が配設されて
いる。この内扉29は、横長に形成されたリボン状の板
体からなり、長手方向に連続して延びる薄肉部29aを
幅方向の中途部に設けることにより、この薄肉部29a
の両側に扉片29bと固定片29cとを形成している。
このように薄肉部29aを設けて剛性を他の部分の剛性
よりも低くすることにより、内扉29を幅方向に二つ折
り自由に構成している。この内扉29の固定片29cを
ビスや接着剤等の固着手段でトップカバー22の開口窓
27の内側に固定することにより、薄肉部29aで折り
曲げられて扉片29bが自重により開口窓27を内側か
ら覆うようにしている。
【0176】更に、固定片29cの表面には、ラビリン
ス効果を高めるために係合溝29dが長手方向へ連続す
るように設けられている。この内扉29の材料として
は、ABS樹脂やポリプロピレン等のプラスチックが好
適である。その他の構成は、図18及び図19を参照し
て説明した実施例と同様である。
【0177】この実施例に係るディスク記録再生装置1
00によれば、ディスクカートリッジ装填装置の周囲を
開口窓27を備えたトップカバー22Aで覆うことによ
り、純然たるスロットイン方式のディスク記憶装置に展
開することができる。これは、この実施例に係るディス
クカートリッジ装填装置をそのまま流用し、トップカバ
ー22Aと内扉29のみを新規に用意するだけで、ポッ
プスロット式ディスク記録再生装置をスロットイン式デ
ィスク記録再生装置に転用することができることを意味
するものである。
【0178】従って、この実施例によれば、簡単な変更
のみで種類の異なるディスク記憶装置に転用することが
でき、この種のディスク記憶装置における構成のバリエ
ーションを広げて、ドライブ装置の多様化を図ることが
できる。この場合にも、カートリッジホルダ23Aの移
動量がディスクカートリッジ1の厚みより小さいにも係
わらず、スピンドルモータ30との嵌合が確実に解除さ
れ、ディスクカートリッジ1がターンテーブル31に干
渉することがないため、ディスクカートリッジ1の挿入
又は排出動作を確実に行うことができる。
【0179】尚、この実施例の場合には、図21Bに符
号102で示したように、ディスクカートリッジ1の装
填時において、カートリッジホルダ23の上方にデッド
スペースが生じてしまうことになる。
【0180】また、この実施例に係るラビリンス構造に
よれば、移動扉96Aの扉本体96aとメカシャーシ2
1の扉収納部95bの縁に形成された突条部21fとで
ラビリンスが構成され、このラビリンスにより、図22
Bのように、空気が矢印で示すように流れることにな
る。そのため、記憶装置本体内の圧力負荷が大きくな
り、外部から記憶装置本体内に空気が流れ難くなる。そ
の結果、塵や埃等が記憶装置本体内に進入することが抑
制されるため、ディスク記録再生装置20の信頼性を確
保することができる。
【0181】図23は、本発明のディスク記憶装置の第
3の実施例を示すもので、ポップアップ式ディスク記録
再生装置110に適用したものである。この図23はポ
ップアップ式ディスク記録再生装置110の概略構成を
示すもので、同図Aはディスクカートリッジ1の装填前
の状態、同図Bはディスクカートリッジ1の装填後の状
態をそれぞれ示している。
【0182】この実施例に係るディスク記録再生装置1
10の記憶装置本体は、上面に開口されたメカシャーシ
21Bと、このメカシャーシ21B内に傾動可能に支持
されたカートリッジホルダ23Aとを有し、このカート
リッジホルダ23Aの後端部をメカシャーシ21Bで回
動可能に支持することにより構成されている。従って、
ディスクカートリッジ1装填時における記憶装置本体の
厚みT1に比べて、ディスクカートリッジ1の挿入(又
は排出)時における記憶装置本体の厚みT2は若干大き
くなっている(T1<T2)。しかし、この記憶装置本
体の厚みの差T2−T1は、ディスクカートリッジ1の
厚みT3よりも小さいものである(T2−T1<T
3)。
【0183】この記憶装置本体のメカシャーシ21Bに
は、回転駆動手段としてのスピンドルモータ30が載置
固定されていて、その上方にカートリッジホルダ23A
が傾動可能に配設されている。このカートリッジホルダ
23Aの傾動量は、ディスクカートリッジ1の厚みT3
よりも小さく設定されており、これに対応させてメカシ
ャーシ21Bの前面には、ディスクカートリッジ1を挿
入又は排出させるための切欠き部が開口窓27として設
けられている。この開口窓27の内側に、上述したよう
な構成を有する移動扉96Bが配設されて、この移動扉
96Bにより開口窓27が開閉可能とされている。
【0184】この第3の実施例のように、本発明はポッ
プアップ式ディスク記憶装置にも適用できるものであ
る。このポップアップ式ディスク記憶装置によれば、カ
ートリッジホルダ23Aの傾動量を、ディスクカートリ
ッジ1の厚みT3以下の必要最小限に小さくすることが
でき、その結果として、防塵性の優れた信頼性の高いデ
ィスク記憶装置を実現することができる。しかも、カー
トリッジホルダ23Aの傾動量は、スピンドルモータ3
0との干渉を回避するために十分な量であるため、ター
ンテーブル31がディスクカートリッジ1の挿入又は排
出動作の妨げとなることがなく、ディスクカートリッジ
1の交換作業を確実に行うことができる。
【0185】以上説明したが、本発明は上記実施例に限
定されるものではなく、例えば、上記実施例において
は、ディスク状情報記録媒体の上下両面に対して上下の
磁気ヘッドにより情報の記録及び/又は再生を行うディ
スク記憶装置について説明したが、ディスク状情報記録
媒体の上又は下のいずれか一面に対してのみ情報の記録
及び/又は再生を行うディスク記憶装置に適用できるこ
とは勿論である。更に、上記実施例では、ディスク状情
報記録媒体に予め記録されている情報の再生を行うと共
に新たな情報の記録も可能なディスク記録再生装置に適
用した例について説明したが、情報の記録又は再生の一
方のみを行うことができるディスク記憶装置に適用する
こともできる。
【0186】また、情報記憶ヘッドとして磁気ヘッドを
用いた例について説明したが、光学ヘッドを用いて光学
的に情報の記録及び/又は再生を行う光学ピックアップ
装置を使用したディスク記憶装置に適用することができ
ることは勿論である。本発明のディスク記憶装置の具体
的な応用装置としては、デジタルカムコーダ、デジタル
マルチカメラ、携帯AV機器、携帯情報端末装置、リム
ーバブルストレージ機器等、軽薄短小化の進むパーソナ
ルAV又はPCに関連するストレージ等のように各種の
装置を挙げることができる。
【0187】更に、上記実施例においては、弾性体の具
体例としてねじりばね94と板ばね97とを適用した例
について説明したが、他の形式のばね部材(例えば、引
張ばね、圧縮バネ等)を使用できることは勿論のこと、
その他のゴム状弾性体等のばね部材を適用することもで
きる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範
囲で種々変更できるものである。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るディスクカートリッジ装填装置によれば、カート
リッジホルダの移動量をディスクカートリッジの厚みよ
りも小さく且つディスクカートリッジの着脱時に回転駆
動機構との干渉を回避できる量に設定する構成としたた
め、カートリッジホルダの移動量を可及的に小さくしつ
つディスクカートリッジの着脱動作を確実に行うことが
でき、ディスクカートリッジの装填時における記憶装置
本体の薄型化を図ることができるディスクカートリッジ
装填装置を提供することができるという効果が得られ
る。
【0189】本発明の請求項2に係るディスクカートリ
ッジ装填装置によれば、カートリッジホルダの移動動作
に連動して移動扉が移動軌跡上と移動軌跡外とに移動す
る構成としたため、この移動扉がディスクカートリッジ
の挿入時又は排出時において障害となることがなく、外
からの塵埃等の進入を防止又は抑制できるディスクカー
トリッジ装填装置を提供することができるという効果が
得られる。
【0190】本発明の請求項3に係るディスクカートリ
ッジ装填装置によれば、記憶装置本体の開口窓を開閉す
る移動扉を、扉本体と一対のアーム片とで一体に形成す
る構成としたため、安価に製造できて剛性の高い扉を有
するディスクカートリッジ装填装置を提供することがで
きるという効果が得られる。
【0191】本発明の請求項4に係るディスクカートリ
ッジ装填装置によれば、記憶装置本体の開口窓を開閉す
る移動扉を、扉本体とこれを回動可能に支持する一対の
支持アームとで形成する構成としたため、扉の動作中に
おける他部品との接触等に対する干渉を避けることがで
き、扉のスムースな動作を実現できると共に、扉を下げ
たときの収納スペースを小さくできるディスクカートリ
ッジ装填装置を提供することができるという効果が得ら
れる。
【0192】本発明の請求項5に係るディスクカートリ
ッジ装填装置によれば、開口窓を閉塞する方向に弾性体
で移動扉を付勢する構成としたため、開口窓をしっかり
閉じて記憶装置本体の機密性を確保できるディスクカー
トリッジ装填装置を提供することができるという効果が
得られる。
【0193】本発明の請求項6に係るディスクカートリ
ッジ装填装置によれば、姿勢を水平に維持しつつカート
リッジホルダを確実に昇降動作させ、ディスクカートリ
ッジの挿入又は排出動作を確実に実行できると共に、デ
ィスクカートリッジ装填時における記憶装置本体の厚み
を可及的に小さくできるディスクカートリッジ装填装置
を提供することができるという効果が得られる。
【0194】本発明の請求項7に係るディスクカートリ
ッジ装填装置によれば、スライド板の前後方向への移動
によりホルダ昇降機構を介してカートリッジホルダが昇
降動作され、これと連動するよう角度規制ピンが移動扉
の移動量を規制して開口窓を開閉するため、移動扉の移
動動作を確実に実行できるディスクカートリッジ装填装
置を提供することができるという効果が得られる。
【0195】本発明の請求項8に係るディスクカートリ
ッジ装填装置によれば、カートリッジホルダを傾動させ
てディスクカートリッジの挿入又は排出動作を確実に実
行できると共に、ディスクカートリッジ装填時における
記憶装置本体の厚みを可及的に小さくできるディスクカ
ートリッジ装填装置を提供することができるという効果
が得られる。
【0196】本発明の請求項9に係るディスク記憶装置
によれば、カートリッジホルダの移動量を可及的に小さ
くしつつディスクカートリッジの着脱動作を確実に行う
ことができ、ディスクカートリッジの装填時における記
憶装置本体の薄型化を図ることができるディスク記憶装
置を提供することができるという効果が得られる。
【0197】本発明の請求項10に係るディスク記憶装
置によれば、カートリッジホルダの移動動作に連動して
移動扉が移動軌跡上と移動軌跡外とに移動するようにし
たため、この移動扉がディスクカートリッジの挿入時又
は排出時において障害となることがなく、記憶装置本体
内に外から塵埃等が進入するのを防止又は抑制できるデ
ィスク記憶装置を提供することができるという効果が得
られる。
【0198】本発明の請求項11に係るディスク記憶装
置によれば、記憶装置本体の開口窓を開閉する移動扉
を、扉本体と一対のアーム片とで一体に形成するように
したため、安価に製造できて剛性の高い扉を有するディ
スク記憶装置を提供することができるという効果が得ら
れる。
【0199】本発明の請求項12に係るディスク記憶装
置によれば、記憶装置本体の開口窓を開閉する移動扉
を、扉本体とこれを回動可能に支持する一対の支持アー
ムとで形成するようにしたため、扉の動作中における他
部品との接触等に対する干渉を避けることができ、扉の
スムースな動作を実現できると共に、扉を下げたときの
収納スペースを小さくできるディスク記憶装置を提供す
ることができるという効果が得られる。
【0200】本発明の請求項13に係るディスク記憶装
置によれば、開口窓を閉塞する方向に弾性体で移動扉を
付勢するようにしたため、開口窓をしっかり閉じて記憶
装置本体の機密性を確保できるディスク記憶装置を提供
することができるという効果が得られる。
【0201】本発明の請求項14に係るディスク記憶装
置によれば、姿勢を水平に維持しつつカートリッジホル
ダを確実に昇降動作させ、ディスクカートリッジの挿入
又は排出動作を確実に実行できると共に、ディスクカー
トリッジ装填時における記憶装置本体の厚みを可及的に
小さくできるディスク記憶装置を提供することができる
という効果が得られる。
【0202】本発明の請求項15に係るディスク記憶装
置によれば、スライド板の前後方向への移動によりホル
ダ昇降機構を介してカートリッジホルダが昇降動作さ
れ、これと連動するよう角度規制ピンが移動扉の移動量
を規制して開口窓を開閉するため、移動扉の移動動作を
確実に実行できるディスク記憶装置を提供することがで
きるという効果が得られる。
【0203】本発明の請求項16に係るディスク記憶装
置によれば、カートリッジホルダを傾動させてディスク
カートリッジの挿入又は排出動作を確実に実行できると
共に、ディスクカートリッジ装填時における記憶装置本
体の厚みを可及的に小さくできるディスク記憶装置を提
供することができるという効果が得られる。
【0204】本発明の請求項17に係るディスク記憶装
置によれば、外装カバーがカートリッジホルダと一体に
移動して記憶装置本体の厚みが伸縮するため、ディスク
カートリッジの着脱時には記憶装置本体の厚みを増大さ
せて着脱動作を容易にできると共に、ディスクカートリ
ッジの装填時には記憶装置本体の厚みを縮小させて薄型
化を達成できるディスク記憶装置を提供することができ
るという効果が得られる。
【0205】本発明の請求項18に係るディスク記憶装
置によれば、記憶装置本体が外装カバーで覆われて一定
の厚みになっているため、純スロットイン方式のディス
ク記憶装置に展開して機種の多様化を達成できるディス
ク記憶装置を提供することができるという効果が得られ
る。
【0206】本発明の請求項19に係るディスク記憶装
置によれば、移動扉と記憶装置本体とで開口窓にラビリ
ンス構造を構成するようにしたため、記憶装置本体内の
圧力負荷を大きくして空気の流れを規制し、塵埃等が開
口窓から記憶装置本体内に入り込むことを効果的に抑制
できるディスク記憶装置を提供することができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク記憶装置の第1の実施例に係
るポップスロット式ディスク記録再生装置を示すもの
で、ディスクカートリッジ挿入前の外観斜視図である。
【図2】図1に示す第1の実施例に係るポップスロット
式ディスク記録再生装置の概略構成を示すもので、同図
Aはディスクカートリッジ装填前、同図Bはディスクカ
ートリッジ装填後のそれぞれ説明図である。
【図3】図1に示す第1の実施例に係るポップスロット
式ディスク記録再生装置の主要構成部品の分解斜視図で
ある。
【図4】図1に示す第1の実施例に係るポップスロット
式ディスク記録再生装置の移動扉を示すもので、同図A
は第1の実施例の固定式移動扉、同図Bは第2の実施例
の回動式移動扉のそれぞれ斜視図である。
【図5】図1に示す第1の実施例に係るポップスロット
式ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填装
置を示すもので、同図Aはディスクカートリッジ装填前
の外観斜視図、同図Bは同図Aの要部を拡大して示す斜
視図である。
【図6】図5に示すディスクカートリッジ装填装置の要
部を示すもので、同図Aは平面図、同図Bは側面図であ
る。
【図7】図1に示す第1の実施例に係るポップスロット
式ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填装
置を示すもので、同図Aはディスクカートリッジ装填後
の外観斜視図、同図Bは同図Aの要部を拡大して示す斜
視図である。
【図8】図7に示すディスクカートリッジ装填装置の要
部を示すもので、同図Aは平面図、同図Bは側面図であ
る。
【図9】図1に示す第1の実施例に係るポップスロット
式ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填装
置のディスクカートリッジ装填前の平面図である。
【図10】図1に示す第1の実施例に係るポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填
装置のディスクカートリッジ装填前の断面図である。
【図11】図1に示す第1の実施例に係るポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填
装置のシャッタ開き機構の分解斜視図である。
【図12】図1に示す第1の実施例に係るポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置に使用されるディスクカート
リッジの一部を切除した斜視図である。
【図13】図1に示す第1の実施例に係るポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填
装置のシャッタ開き機構の動作を説明する断面図であ
る。
【図14】図1に示す第1の実施例に係るポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置のカートリッジホルダを除去
した平面図である。
【図15】図1に示す第1の実施例に係るポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填
装置の動作を説明するための平面図である。
【図16】図1に示す第1の実施例に係るポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置のディスクカートリッジ装填
装置の動作を説明するもので、同図Aはディスクカート
リッジ装填前、同図Bはディスクカートリッジ装填後の
それぞれ側面図である。
【図17】本発明のディスク記憶装置に係る移動扉の他
の実施例を示すもので、同図Aは第3の実施例の固定式
移動扉、同図Bは第4の実施例の回動式移動扉のそれぞ
れ説明図である。
【図18】図17Bに示す移動扉を用いたポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置を示すもので、同図Aはディ
スクカートリッジ装填前の側面図、同図Bは同じく断面
図である。
【図19】図17Bに示す移動扉を用いたポップスロッ
ト式ディスク記録再生装置を示すもので、同図Aはディ
スクカートリッジ装填後の側面図、同図Bは同じく断面
図である。
【図20】本発明のディスク記憶装置の第2の実施例に
係るスロットイン式ディスク記録再生装置の概略構成を
示すもので、同図Aはディスクカートリッジ装填前の説
明図、同図Bはディスクカートリッジ装填後の説明図で
ある。
【図21】本発明のディスク記憶装置の第2の実施例に
係るスロットイン式ディスク記録再生装置を具体的構成
を示すもので、同図Aはディスクカートリッジ装填前の
断面、同図Bはディスクカートリッジ装填後の断面図で
ある。
【図22】本発明のディスク記憶装置の第2の実施例に
係るスロットイン式ディスク記録再生装置のラビリンス
構造を説明するもので、同図Aはディスクカートリッジ
装填前、同図Bはディスクカートリッジ装填後のそれぞ
れ説明図である。
【図23】本発明のディスク記憶装置の第3の実施例に
係るポップアップ式ディスク記録再生装置の概略構成を
示すもので、同図Aはディスクカートリッジ装填前の説
明図、同図Bはディスクカートリッジ装填後の説明図で
ある。
【図24】従来のポップアップ式ディスク記憶装置の概
略構成を示す説明図である。
【図25】従来のスロットイン式ディスク記憶装置の概
略構成を示す説明図である。
【図26】先行技術に係るポップスロット式ディスク記
憶装置の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ、 7 ヘッド挿入口、 1
0 ガイド溝、 20ポップスロット式リムーバブルデ
ィスク記録再生装置(ディスク記憶装置)、21,21
A,21B メカシャーシ、 22,22A トップカ
バー(外装カバー)、 23,23A カートリッジホ
ルダ、 24 スライド板、 28カートリッジ挿入
口、 29 内扉、 30 スピンドルモータ(回転駆
動機構)、 31 ターンテーブル、 36,36A,
96,96A,96B 移動扉、 38 端縁カム、
39 角度規制ピン、 40 ホルダ昇降機構、 48
カム長穴、 41 コイルばね、 77 シャッタ開
き機構、 80 記録再生装置、 81 回動アクチュ
エータ、 82 スライダ(情報記憶ヘッド)、 94
ねじりコイルばね(弾性体)、 95,95a,95
b 扉収納部、97 板ばね(弾性体)、 100 ス
ロットイン式リムーバブルディスク記録再生装置(ディ
スク記憶装置)、 110 ポップアップ式リムーバブ
ルディスク記録再生装置(ディスク記憶装置)、 HD
ハードディスク(情報記憶媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間宮 敏夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一面を読取り及び/又は書込
    み可能としたディスク状の情報記憶媒体が回転自在に収
    納されたディスクカートリッジが着脱可能に収納される
    カートリッジホルダと、 上記カートリッジホルダを移動可能に支持する記憶装置
    本体に設けられ且つその移動により当該カートリッジホ
    ルダに収納されている上記ディスクカートリッジの情報
    記憶媒体が着脱可能に装填される回転駆動機構と、 を備えたディスクカートリッジ装填装置において、 上記カートリッジホルダの移動量を、上記ディスクカー
    トリッジの厚みよりも小さく且つ当該ディスクカートリ
    ッジの着脱時に上記回転駆動機構との干渉を回避できる
    量に設定したことを特徴とするディスクカートリッジ装
    填装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記カートリッジホルダの移動動作に連動して上記ディ
    スクカートリッジの移動軌跡上と移動軌跡外とに移動す
    る移動扉を設けたことを特徴とするディスクカートリッ
    ジ装填装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記移動扉は、上記記憶装置本体に設けた開口窓を開閉
    する扉本体と、この扉本体の両端に一体に形成されると
    共に各端部が記憶装置本体に回動可能に支持された一対
    のアーム片とを有することを特徴とするディスクカート
    リッジ装填装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記移動扉は、上記記憶装置本体に設けた開口窓を開閉
    する扉本体と、この扉本体の両端に回転自在に連結され
    ると共に各端部が記憶装置本体に回動可能に支持された
    一対の支持アームとを有することを特徴とするディスク
    カートリッジ装填装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記移動扉は、上記記憶装置本体との間に介在された弾
    性体により当該記憶装置本体に設けた開口窓を閉塞する
    方向に付勢されていることを特徴とするディスクカート
    リッジ装填装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記カートリッジホルダは、当該カートリッジホルダの
    水平状態を維持しつつ昇降動作させるホルダ昇降機構を
    介して上記記憶装置本体に昇降可能に支持されているこ
    とを特徴とするディスクカートリッジ装填装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記ホルダ昇降機構は、上記記憶装置本体に対して水平
    移動可能に支持され且つ水平移動時に上記カートリッジ
    ホルダを昇降動作させるスライド板を有し、このスライ
    ド板には上記移動扉の移動量を規制する角度規制ピンを
    設けたことを特徴とするディスクカートリッジ装填装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のディスクカートリッジ装
    填装置において、 上記カートリッジホルダは、当該カートリッジホルダの
    傾斜角度を変更可能として上記記憶装置本体に傾動可能
    に支持されていることを特徴とするディスクカートリッ
    ジ装填装置。
  9. 【請求項9】 ディスク状の情報記録媒体が回転自在に
    収納されたディスクカートリッジが着脱可能に収納され
    るカートリッジホルダと、 上記カートリッジホルダを移動可能に支持する記憶装置
    本体に設けられ且つその移動により当該カートリッジホ
    ルダに収納されている上記ディスクカートリッジの情報
    記憶媒体が着脱可能に装填される回転駆動機構と、 上記回転駆動機構の外側に配設されると共に当該回転駆
    動機構により回転駆動される情報記憶媒体に対向される
    情報記憶ヘッドを有し、当該情報記憶ヘッドを上記ディ
    スクカートリッジ内に挿入して情報の読取り及び/又は
    書込みを行う記録再生装置と、 を備えたディスク記憶装置において、 上記カートリッジホルダの移動量を、上記ディスクカー
    トリッジの厚みよりも小さく且つ当該ディスクカートリ
    ッジの着脱時に上記回転駆動機構との干渉を回避できる
    量に設定したことを特徴とするディスク記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のディスク記憶装置にお
    いて、 上記カートリッジホルダの移動動作に連動して上記ディ
    スクカートリッジの移動軌跡上と移動軌跡外とに移動す
    る移動扉を設けたことを特徴とするディスク記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記移動扉は、上記記憶装置本体に設けた開口窓を開閉
    する扉本体と、この扉本体の両端に一体に形成されると
    共に各端部が記憶装置本体に回動可能に支持された一対
    のアーム片とを有することを特徴とするディスク記憶装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記移動扉は、上記記憶装置本体に設けた開口窓を開閉
    する扉本体と、この扉本体の両端に回転自在に連結され
    ると共に各端部が記憶装置本体に回動可能に支持された
    一対の支持アームとを有することを特徴とするディスク
    記憶装置。
  13. 【請求項13】 請求項10記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記移動扉は、上記記憶装置本体との間に介在された弾
    性体により当該記憶装置本体に設けた開口窓を閉塞する
    方向に付勢されていることを特徴とするディスク記憶装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項9記載のディスク記憶装置にお
    いて、 上記カートリッジホルダは、当該カートリッジホルダの
    水平状態を維持しつつ昇降動作させるホルダ昇降機構を
    介して上記記憶装置本体に昇降可能に支持されているこ
    とを特徴とするディスク記憶装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記ホルダ昇降機構は、上記記憶装置本体に対して水平
    移動可能に支持され且つ水平移動時に上記カートリッジ
    ホルダを昇降動作させるスライド板を有し、このスライ
    ド板には上記移動扉の移動量を規制する角度規制ピンを
    設けたことを特徴とするディスクカートリッジ装填装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項9記載のディスク記憶装置にお
    いて、 上記カートリッジホルダは、当該カートリッジホルダの
    傾斜角度を変更可能として上記記憶装置本体に傾動可能
    に支持されていることを特徴とするディスク記憶装置。
  17. 【請求項17】 請求項9記載のディスク記憶装置にお
    いて、 上記カートリッジホルダには外装カバーを固定し、当該
    カートリッジホルダに対する上記ディスクカートリッジ
    の着脱時には記憶装置本体の厚みを増大させ、上記回転
    駆動機構に対するディスクカートリッジの装填時には記
    憶装置本体の厚みを縮小させるようにしたことを特徴と
    するディスク記憶装置。
  18. 【請求項18】 請求項9記載のディスク記憶装置にお
    いて、 上記カートリッジホルダの周囲を外装カバーで覆い、上
    記ディスクカートリッジの着脱時及び装填時のいずれに
    おいても記憶装置本体の厚みを一定にしたことを特徴と
    するディスク記憶装置。
  19. 【請求項19】 請求項10記載のディスク記憶装置に
    おいて、 上記移動扉は、上記記憶装置本体に設けた開口窓を閉塞
    するときに当該記憶装置本体との間でラビリンス構造を
    構成するようにしたことを特徴とするディスク記憶装
    置。
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