JP2003048417A - 空調装置 - Google Patents

空調装置

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JP2003048417A
JP2003048417A JP2001236014A JP2001236014A JP2003048417A JP 2003048417 A JP2003048417 A JP 2003048417A JP 2001236014 A JP2001236014 A JP 2001236014A JP 2001236014 A JP2001236014 A JP 2001236014A JP 2003048417 A JP2003048417 A JP 2003048417A
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damper
air
air conditioner
dampers
inlet
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JP2001236014A
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Takahiro Sasaki
敬弘 佐々木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気の導入口の面積を拡大して空気の導入量
を増大させ、圧力損失の低減がなされた空調装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 開閉動作して導入口の開口・遮へいを行
うダンパは、ケーシング2の壁部に配置された第1ダン
パ3aと、この壁部に対向する他の壁部に配置された第
2ダンパ3bとされ、第1ダンパ3aと第2ダンパ3b
との各先端部が重なり合わされて導入口6aの遮へいが
行われる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば空気の導入
切り替え等を行うダンパを備えた車両等に用いられて好
適な空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より空調装置は、各種機器を複合さ
せてユニット化し、小型に構成することで車両等の車室
内のコンソールボックス内に収容されている。車室は、
運転手を含め乗員の居住空間を最優先しており、狭隘な
空間とされたコンソールボックス内に他の装置と共に収
容され車室の居住空間を確保している。
【0003】トラックを例に挙げると、エンジンを運転
席の下方に配置したキャブオーバー型は、エンジン及び
関連装置を収容するボンネット形状を持たないため、フ
ロントパネルの内部、つまりは、フロントパネルの内部
であるコンソールボックス内に多くの装置を収容してい
る。よって、一段と狭隘なコンソールボックスとなり、
車両形状と比較してさらに小型化した空調装置を搭載し
ている。
【0004】このような車両用の空調装置は、空気の導
入方向の切り替えまたは調節するダンパが備えられてい
る。図4を用いてダンパを備えた車両用空調装置(空調
装置)の構成を説明する。図4は従来より用いられてい
る車両用空調装置の外観形状を示した斜視図である。
【0005】符号21は各種機器を収容し、且つ導入さ
れた空気の流路を形成するケーシング21を示してい
る。空気の導入側である図4において手前側にはフィル
タ42が設けられ、外気に漂う塵や埃等がケーシング2
1内に侵入することを防いでいる。このフィルタ42の
下流側には、該フィルタ42に面して外気導入口(導入
口)が設けられている(図示せず)。
【0006】また、外気を導入するフィルタ42側の外
気導入口とは別に、車室内の空気を再び取り入れる内気
導入口25c(第2導入口)が、外気導入口に隣接する
ケーシング21の対向する壁部に設けられている。な
お、本図においては上方のみ図示し、下方の内気導入口
については図示を省略している。この内気導入口25c
と車室内とは、図示しないダクトを介して通じている。
【0007】また、空気の流れにおける外気導入口の下
流側には送風ブロア26が設けられ、外気導入口あるい
は内気導入口25cから空気を吸入するためのものであ
る。符号29は、ヒータコアを示し、ケーシング21内
に配置されている。このヒータコア29は、一般的には
図示されない内燃機関の駆動源を冷却して高温となった
冷却水が供給されるものであり、このヒータコア29を
通過するケーシング21内空気の温度を上昇させるもの
である。
【0008】ここで、フィルタ42の下流側を構成する
空気の導入部分について、図5を用いて説明する。図5
は、ケーシング21内に空気を導入する導入部分を示
し、図5(a)はその内部構成を説明する斜視図、図5
(b)はその側面図である。図5において、符号25a
は外気導入口(導入口)を示し、符号25cは車室内の
空気を導入する内気導入口(第2導入口)を示してい
る。なお、内気導入口25cはケーシングの下面側にも
設けられており、図において後述する第2ダンパ22b
の下方に位置している。また、本図においては、外気導
入口25aが開口して、内気導入口25cが遮へい(閉
塞)されている状態を示している。
【0009】車室外の空気を導入する外気導入口25a
及び、車室内の空気を導入する内気導入口25cを遮へ
いあるいは開口するために、第1ダンパ22a及び第2
ダンパ22bがケーシング21内の壁部にこれらの一端
部を回転軸として回動可能に設けられている。これら両
ダンパ22a,22bは、外気導入口25aの開口状態
においてケーシング21の壁部に沿うように格納されて
いる。
【0010】これら2つのダンパ22a,22bの回転
中心には、互いの両ダンパ22a,22bを連結するリ
ンク機構23が設けられ、両ダンパ22a,22bを連
動させて回動作動がなされている。リンク機構23は、
4本のリンク部材23a,23b,23c,23dと、
4つのピン24a,24b,24c,24dとから構成
されている。リンク部材23aはピン24aを介して第
1ダンパ22aと連動するように取り付けられている。
また、リンク部材23bはピン24bを介して回動可能
に取り付けられている。また、リンク部材23cはピン
24cを介して回動可能に取り付けられている。また、
リンク部材23dはピン24dを介して第2ダンパ22
bと連動するように取り付けられている。
【0011】さらに、リンク部材23aとリンク部材2
3bの一端部とが連結され、リンク部材23bの他の端
部とリンク部材23cとが連結され、リンク部材23c
の一端部とリンク部材23dとが連結されている。この
ようにリンク部材間が連結されて両ダンパ22a,22
bの回動作動がなされている。
【0012】リンク部材23bに駆動力が加えられる
と、各リンク部材23a,23b,23c,23dを介
して両ダンパ22a,22bに駆動力が伝達されて開閉
動作をすることになる。両ダンパ22a,22bは、開
閉による作動音の低減から、例えばスポンジ等の材質か
らなり、厚みW1,W2を有して形成されている。
【0013】また、外気導入口25aの中央部付近に
は、両ダンパ22a,22bの回転軸と長手方向が略平
行とされた棒状の壁体22cが、ケーシング21の壁面
に固定されている。この壁体22cは、両ダンパ22
a,22bが外気導入口25aを遮へいする際の空気の
漏れを防ぐためのシールの役目を果たしている。また、
この壁体22cは両ダンパ22a,22bの開閉動作に
干渉しないように回転軸とオフセットを有して、開閉す
る両ダンパ22a,22bの上流側に固定されている
(図5(b)参照)。
【0014】また、ケーシング21の一側面(図におい
て上方)には、上述した内気導入口25cが設けられ、
外気導入口25aの開口時(導入口開口状態)におい
て、第1ダンパ22aの壁面によって遮へいが行われ
る。反対に、外気導入口25aの遮へい時(導入口閉塞
状態)において、内気導入口25cは第1ダンパ22a
が開閉作動することによって開口され、車室内の空気が
導入されることとなる。なお、内気導入口25cに対向
するケーシング21の壁部には同様な図示されない内気
導入口が設けられ、第2ダンパ22bによって開口・遮
へいが行われる。
【0015】これら両ダンパ22a,22bは、これら
の回転軸に取り付けられたリンク機構23によって連動
して作動する。リンク部材23bに駆動力が伝達される
と、各リンク部材23a,23c,23dを介して駆動
力が両ダンパ22a,22bに伝達され、これら両ダン
パ22a,22bの開閉動作によってケーシング21内
への空気の導入あるいは切り替えがなされる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記説
明した従来の車両用空調装置においては、外気導入口2
5a(導入口)に壁体22cが設けられることで、空気
の流入量の減少が招かれていた。なぜなら、外気導入口
25aの面積が壁体22cの面積分だけ減少するからで
ある。また、壁体22cによって導入される空気の流れ
に乱れが発生することになり、圧力損失の増大が招かれ
ていた。
【0017】このことは、特に大きな車室を有するトラ
ックでは、必要とされる十分な風量を得ることができ
ず、また、設置スペースの限界によりこれ以上大型な車
両用空調装置を構成することは困難とされていた。
【0018】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、空気の導入口の面積を拡大して空気の導入量を増
大させ、圧力損失の低減がなされた空調装置を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下の手段を採用することとした。請求
項1記載の空調装置は、ケーシングの一端部において開
口された空気の導入口と、回動して前記導入口を開閉す
るダンパ部とを備えた空調装置において、前記ダンパ部
は、前記ケーシングの一の壁部に一端部を中心として回
動可能に設けられた第1ダンパと、前記一の壁部に対向
する他の壁部に一端部を中心として回動可能に設けられ
た第2ダンパとを有し、これら前記第1及び第2ダンパ
は、導入口開口状態において前記各壁部に沿って位置
し、且つ導入口閉塞状態において前記各壁部に対して立
設して位置するようになっており、前記各ダンパは、前
記導入口閉塞状態において先端部が重なり合うようにさ
れていることを特徴としている。
【0020】このように構成することによって、第1ダ
ンパと第2ダンパとによって空気が導入される導入口の
閉塞または開口がなされ、導入口閉塞状態における両ダ
ンパの重なり合う部分によってケーシング内を流動する
空気のシールがなされる。空気の導入口が両ダンパによ
って開口された場合、第1ダンパと第2ダンパとは、こ
れらが設置されたケーシングの壁面にそれぞれ格納さ
れ、導入口には空気の導入に際して障害となる部品は存
在しなくなる。よって、一平面形状とされた空気の導入
口が形成される。
【0021】請求項2記載の空調装置は、請求項1記載
の空調装置において、前記第1ダンパ及び前記第2ダン
パの高さ方向の合計寸法は、前記両ダンパの両回動軸間
よりも長く形成され、前記第2ダンパの先端部は、前記
導入口閉塞状態において前記第1ダンパの下流側背面に
重なり合うようにされていることを特徴としている。
【0022】このように構成することによって、導入口
を両ダンパの重合で閉塞するために、第1ダンパと第2
ダンパとの高さ(回動方向に対して直角方向の寸法)を
合わせた寸法が、両ダンパの回動軸間の距離よりも大き
く形成される。第1ダンパ及び第2ダンパの高さ寸法に
おける合計寸法と両ダンパの回動軸間の距離の差が重な
り合う部分となり、空気の流れをシールすることにな
る。
【0023】請求項3記載の空調装置は、請求項1また
は請求項2記載の空調装置において、前記第1ダンパ
は、前記第2ダンパよりも先に回動作動して前記導入口
閉塞状態をなすことを特徴としている。
【0024】このように構成することによって、重なり
合う両ダンパの端部が、時間差によって順次開閉動作す
ることになる。従来の構成において同時に開閉作動させ
ると、両ダンパの先端部が次第に近接し、干渉すること
になる。時間差を設けることによって、一方のダンパが
先に作動し、他方がそれに追従するように作動する。こ
れによって、両ダンパの先端部が互いに干渉することは
回避され、閉塞時における両ダンパの重ね合わせが可能
となる。両ダンパを開閉動作させる駆動源は、例えばモ
ータ等の動力源を用いて、これを直に両ダンパのそれぞ
れ回転軸に取り付けることとしても良いし、リンク機構
を構成して行うこととしても良い。リンク機構において
時間差を設ける方法の一例として、一方のダンパの開閉
側のリンク機構の一部に摺動部を設けて作動を遅らせる
方法がある。各ダンパを単独で作動させる場合は、個々
の駆動源を制御するものとする。
【0025】請求項4記載の空調装置は、請求項1〜請
求項3記載の空調装置において、前記各壁部の少なくと
もいずれか一方には、前記第1または第2ダンパが前記
導入口開口状態とされた際に、該ダンパにより閉塞され
る第2導入口が設けられていることを特徴としている。
【0026】このように構成したことによって、空気の
導入口が第1ダンパと第2ダンパとによって閉塞がなさ
れるのと同時に、ケーシング壁部に沿って位置した状態
で両ダンパが閉塞していた第2導入口が開口され、ケー
シング内に別ルートからの空気が導入される。よって、
導入口と第2導入口とは、両ダンパの開閉動作によって
相反して開口する空気の導入口となる。第2導入口は、
導入口の開口時における両ダンパが、ケーシングの壁面
に接しているケーシングの壁部に形成され、漏れを防ぐ
ため両ダンパの壁面の面積よりも小さい面積とされる。
第1ダンパ側と第2ダンパ側とが対向するケーシング両
壁部にそれぞれ1つずつ設けることが可能であり、もち
ろん一方に形成してもかまわない。第1ダンパ側と第2
ダンパ側との両側に設けた場合、導入口と第2導入口の
面積はほぼ同等とすることが可能となる。
【0027】請求項5記載の空調装置は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の空調装置が、トラックのコン
ソールボックス内に搭載されていることを特徴とする。
【0028】このように構成することで、トラックの狭
隘なスペースに対して小型な形状を維持しつつ、導入す
る風量を増やして大きな車室に対応した空気を車室内に
送出することになる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明の空調装
置に係る車両用空調装置(空調装置)の全体構成を説明
する概略構成図である。車両用空調装置1(空調装置)
の本体としてのケーシング2は、その内空間が車室内へ
導入される空気の流路となるもので、後述するように種
々の構成機器を収容している。送風ブロア26は、外気
導入口6a(導入口)及び内気導入口6b(第2導入
口)を通じてケーシング2内に空気を吸入するものであ
り、この吸入された空気はエバポレータ27を通過す
る。エバポレータ27への導入空気の下流側には、エア
ミックスダンパ28及び上述したヒータコア29が設け
られている。また、図中の符号30,31,32はそれ
ぞれフェイス吹出口、フット吹出口、デフロスト吹出口
を示しており、各吹出口30,31,32は、それぞれ
がフェイスダンパ33、フットダンパ34、デフロスト
ダンパ35によって開閉される。なお、各吹出口30,
31,32は図示しないダクトを介して車室内に通じて
いる。
【0030】このように構成された車両用空調装置1で
は、外気導入口6a及び内気導入口6bから導入された
空気は、その全量がエバポレータ27を通り、後述する
冷凍サイクル40の冷媒と熱交換して冷却される。この
後、ヒータコア29を通過して加熱される空気量は、エ
アミックスダンパ28の開度に応じて分配されるので、
所定の温度に調整されて各吹出口30,31,32の少
なくとも1つから車室内に導入されることになる。
【0031】次に、冷凍サイクル40について説明する
と、圧縮機36は図示されない駆動源(例えば車両走行
用のエンジン等)から駆動力を得て駆動し、気相状態の
冷媒を圧縮する。ガスクーラ37は、圧縮機36で圧縮
された冷媒を外気との間で熱交換して冷却する。符号の
38は、ガスクーラ37の出口側で冷媒を減圧して低温
低圧の気液二相流とする絞り装置38である。エバポレ
ータ27は、車室内の冷却手段をなす蒸発器で、気液二
相流の冷媒は蒸発器内で気化(蒸発)する際に、車室内
の空気あるいは車室外の空気から蒸発熱を奪って冷却す
る。そして、圧縮機36、ガスクーラ37、絞り装置3
8及びエバポレータ27は、冷媒配管39により直列に
接続され、冷媒が状態変化を繰り返して循環する冷凍サ
イクル40としての閉回路が構成される。
【0032】ところで、空気の導入部分Aには、ケーシ
ング2内への空気の導入切り替えを行う第1ダンパ3a
と第2ダンパ3bとが設けられる。これら第1ダンパ3
aと第2ダンパ3bとの回動作動によって外気導入口6
a及び内気導入口6bの開口・遮へい(閉塞)がなされ
る。これら第1ダンパ3aと第2ダンパ3bとが回動し
て外気導入口6aが開口されると、これと相反するよう
に内気導入口6bが第1ダンパ3a及び第2ダンパ3b
によって遮へいされる。また反対に、第1ダンパ3aと
第2ダンパ3bとが回動して外気導入口6aが遮へいさ
れると、これと相反するように内気導入口6bが第1ダ
ンパ3aによって開口される。
【0033】さらに、図2を用いて空気の導入部分Aを
説明する。図2は、図1の符号Aにおける空気の導入部
分を示す構成図であり、図2(a)はケーシングの内部
構成を説明する斜視図、図1(b)は内部構成を側方か
ら見た側面図である。図2において、符号3a,3bは
外気を導入する外気導入口6a(導入口)を遮へいする
2枚構成のダンパを示し、図において上方側の第1ダン
パ3aと、下方側の第2ダンパ3bとからなる。これら
両ダンパ3a,3bは、これらの一端部を回転軸として
ケーシング2の側壁面に各ピン5a,5dにて回動可能
に取り付けられる。また、図においてケーシングの上下
方側の壁面には、外気導入口6aに対して直角に配置さ
れた内気導入口6b(第2導入口)が形成される。な
お、本図において上方側の内気導入口6bに対向する下
方側の内気導入口は省略してある。
【0034】これら両ダンパ3a,3bは、各回転軸に
取り付けられた開閉機構であるリンク機構4によって連
動作動し、このリンク機構4の作動によって第1ダンパ
3aと第2ダンパとが時間差を有して外気導入口6aあ
るいは内気導入口6bの遮へいがなされる。本図(a)
は外気導入口6aが遮へいされた状態を示し、本図
(b)は外気導入口6aが開口された状態を示してい
る。
【0035】第1ダンパと第2ダンパは、これらの高さ
(回動方向に対して直角方向の寸法)を合わせた寸法
は、両ダンパの回動軸間の距離よりも大きくなるように
形成され、開閉動作によって、第1ダンパ3aの下流側
における背面に第2ダンパが重なり合い、空気の流れに
対するシールがなされる。
【0036】次に両ダンパ3a,3bの開閉動作につい
て説明する。外気導入口6aの開口から遮へいへの開閉
動作において、リンク部材4bに駆動源(図示せず)か
ら駆動力が働くと、リンク部材4bはこれを固定するピ
ン5bを中心に反時計回りに回転する。これに追従し
て、リンク部材4bの一端にて摺動可能に連結されたリ
ンク部材4cが、これを固定するピン5cを中心に反時
計回りに回転する。リンク部材4cは、これに形成され
た溝部を摺動しながら回転することになる。このリンク
部材4cは、第2ダンパ3bの回転軸に固定されたリン
ク部材4dに摺動可能に連結され、このリンク部材4d
が回転することによって第2ダンパが反時計回りに回転
して外気導入口6aの一部分が遮へいされる。一方、リ
ンク部材4bの反時計回りの回動作動により、この端部
に摺動可能に連結され、且つ第1ダンパ3aの回転軸に
固定されたリンク部材4aは、時計回りに溝部を摺動し
ながら回転して第1ダンパ3aを時計回りに回転させ
る。これにより、外気導入口6aの一部分が第1ダンパ
3aによって遮へいされる。
【0037】これら両ダンパ3a,3bは、リンク機構
4によって連動して作動し、各リンク部材4a,4c,
4dに形成された摺動部分及び各リンク部材4a,4
b,4c,4dの長さ比によって時間差を有した開閉が
なされる。例えば、第2ダンパ3bに繋がるリンク部材
4cあるいはリンク部材4dの長さ、つまりはリンク距
離を長くすることで、第2ダンパ3bの回動速度を遅く
したり、回動範囲を狭くすることができる。また、リン
ク部材4cあるいはリンク部材4dの各溝部の長さを長
くすることで、作動を遅らせることができる。反対に、
第1ダンパに繋がるリンク部材4bあるいはリンク部材
4aの長さ、つまりはリンク距離を短くすることで、第
1ダンパ3aの回動速度を速くしたり、回動範囲を大き
くすることができる。また、リンク部材4aの溝部の長
さを短くすることで、作動を早めることができる。
【0038】このように形成された車両用空調装置1
は、以下の効果を得ることができる。外気導入口6a
は、両ダンパ3a,3bの開口時に導入される空気の流
れに対して障害となるものは存在しない。図5において
従来の外気導入口高さHは、この中央部に設けられた壁
体22cの壁体厚さW3(図5参照)によって実質的に
空気の導入が可能な高さが制限されていた。本実施形態
の車両用空調装置1によって、ケーシング2の風洞部高
さHに対して、各ダンパ3a,3bの厚さW1,W2を
差し引いた外気導入口高さH1の全域が空気の通過面積
に関係し、よって外気導入口6aの面積の拡大による空
気導入量の増大が期待できる。また、外気導入口6aか
ら導入される空気に障害となるものがないので、空気の
流れに乱れが発生することは減少され、圧力損失を低下
させることが可能となる。以上のことにより、導入され
る空気の遮へいが確実になされ、導入空気量の増大と圧
力損失の低減がなされた車両用空調装置1を実現するこ
とができる。
【0039】なお、第1ダンパ3a及び第2ダンパ3b
を連動させて開閉するリンク機構4を設けて作動する方
法を説明したが、これに限定されるものではなく、例え
ば各回転軸にそれぞれ駆動源を設けて、これらを単独で
制御することとしても良い。これによれば、時間差を有
して両ダンパ3a,3bをそれぞれ作動させることが可
能となる。また、外気導入口6aにおける2枚のダンパ
3a,3bの構成として説明したが、空調装置の空気切
り替え用のダンパとして用いることも可能であり、例え
ば、車室に通じるダクトに構成することも可能である。
【0040】本実施形態の変形例として以下の構成とし
ても良い。図3(a)〜(d)は、本実施形態の変形例
を示す概略構成図である。なお、以下に示す変形例は、
第1ダンパ3aと第2ダンパ3bの構造、配置位置につ
いて上述した実施形態と異なるので、この点について説
明し、その他は同様なので説明を省略する。
【0041】図3(a)は、両ダンパ3a,3bとが重
合する先端部の形状に略凹凸を形成した第1の変形例を
示している。ケーシング2の壁面には、略同一形状の第
1ダンパ3a及び第2ダンパ3bが設けられる。これら
両ダンパ3a,3bは略同一な回動範囲を回動するもの
である。各ダンパ3a,3bの先端部は略凹凸の形状と
され、外気導入口6aの遮へい時において、第1ダンパ
3a先端部の上流側が凸形状とされ、下流側が凹形状と
される。また、第2ダンパ3bの先端部は上流側が凹形
状とされ、下流側が凸形状とされる。この凹凸部分の重
ね合わせにより外気導入口6aのシール性が保たれるこ
とになる。
【0042】また、外気導入口6aを遮へいするにあた
り、両ダンパ3a,3bの作動を時間差を有して行うこ
ととし、先に第1ダンパ3aを遮へい側に作動させてか
ら、第2ダンパ3bを遮へい側に作動させることが望ま
しい。これにより、先端部の干渉を回避することができ
る。
【0043】このような構成によって、シール性を確保
しつつ外気導入口6aの開閉がなされ、導入空気量の増
大と圧力損失の低減がなされた車両用空調装置1が実現
できる。
【0044】次に図3(b)を用いて第2の変形例を説
明する。図3(b)は、両ダンパ3a,3bとが重合す
る先端部の形状が、側面から見て斜めに形成された構成
を示すものである。外気導入口6aの遮へい時におい
て、第1ダンパ3aの先端部は上流側が鋭角とされ、下
流側は鈍角とされる。また、第2ダンパ3bの先端部は
下流側が鋭角とされ、上流側は鈍角とされる。つまり、
両先端部の角部が互いに逆方向に面取りされた形状であ
る。
【0045】これら両ダンパ3a,3bの形状は図3
(b)に示されるように略同一形状とされ、これら両ダ
ンパ3a,3bの回動範囲においても同一とされる。各
ダンパ3a,3bの先端部の斜め形状の重合によりシー
ル面積が増し、外気導入口6aのシール性が保たれる。
また、両ダンパ3a,3bが次第に近接した場合、互い
の形状によって干渉がほぼ回避されるので、同時に作動
させることも可能である。しかし、時間差を有して先に
第1ダンパ3aを遮へい側に作動させてから、第2ダン
パ3bを遮へい側に作動させることとして干渉を確実に
回避することとしても良い。
【0046】このような構成によって、斜めに形成され
た面にてシールされることによって、十分なシール代が
確保されつつ、外気導入口6aの開閉における導入空気
量の増大と圧力損失の低減がなされた車両用空調装置1
が実現できる。
【0047】次に図3(c)を用いて第3の変形例を説
明する。図3(c)は、両ダンパ3a,3bの各先端部
に干渉を防止するための丸みが形成され、さらに、第2
ダンパ3bの背面(ケーシング2に接する側)にシール
部材3cが設けられた構成を示すものである。先端部の
丸み形状は、外気導入口6aの遮へい時において、上流
側の角部が丸められた形状をいうものであり、先端部の
回動作動における軌跡に準じた形状である。よって、互
いの先端部の干渉は回避される。
【0048】これら両ダンパ3a,3bの先端部にはシ
ール部材3cが嵌め込まれる溝部が形成されており、一
方の溝部にはシール部材3cが取り付けられる。シール
部材3cは、両ダンパ3a,3bの先端部が丸み形状に
よって重合する部分が減少してシール性が低下すること
を補い、このシール部材3cが第1ダンパ3aに重合す
ることによって外気導入口6aのシールがなされる。
【0049】これら両ダンパ3a,3bの回動範囲は略
同一とされ、両ダンパ3a,3bが重合される際の干渉
はほとんどないため同時に作動させることも可能であ
る。また、時間差を有して先に第1ダンパ3aを外気導
入口6aの遮へい側に作動させてから、第2ダンパ3b
を遮へい側に作動させることとしても良い。シール部材
3cは、第2ダンパ3bの先端部に形成した溝部に設け
ることとして説明したが、どちらか一方のダンパの背面
に直接設けることとしても良い。
【0050】このような構成によって、両ダンパ3a,
3bの先端部が干渉せずに確実なシール性が確保されつ
つ、外気導入口6aの開口における導入空気量の増大と
圧力損失の低減がなされた車両用空調装置が実現でき
る。
【0051】さらに、図3(d)を用いて第4の変形例
を説明する。図3(d)は、両ダンパ3a,3bの回転
軸が、空気の流通方向に対してオフセットCを有してケ
ーシング2内に配置されるものである。両ダンパ3a,
3bの高さ方向の合計寸法は、ケーシング2の内壁にお
ける風洞高さH(図1参照)よりも大きい寸法とされ、
この寸法の差において第1ダンパ3aと第2ダンパ3b
との重合がなされる。なお、本図(d)において上下方
向に形成された内気導入口6bはオフセットCの寸法分
ずれて形成することが望ましい。
【0052】これら両ダンパ3a,3bの回動範囲は共
に90度とされ、両ダンパ3a,3bが重合される際の
干渉はほとんどないため同時に作動させることが可能で
ある。もちろん時間差を有して作動させることとしても
良い。第1ダンパ3aと第2ダンパ3bとが同一形状と
されることで共通化を図ることが好適であるが、両ダン
パ3a,3bの直後の下流側に送風ブロア等(図示せ
ず)が備わる場合には、下流側に配置される第2ダンパ
3bの高さ寸法を少なくして、第1ダンパの高さ寸法を
多くとることとしても良い。
【0053】このような構成によって、両ダンパ3a,
3bの先端部が干渉せずに確実なシール性が確保されつ
つ、外気導入口6aの開口における導入空気量の増大と
圧力損失の低減がなされた車両用空調装置1が実現でき
る。
【0054】なお、車両用空調装置について説明した
が、ダンパを備えた空調装置に実施可能であることはい
うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空調装置
は、以下の効果を奏する。請求項1記載の空調装置は、
前記第1ダンパと前記第2ダンパとの各先端部が重合し
て導入口の遮へいがなされるので、導入口の面積が従来
よりも拡大されて空気導入量が増大し、且つ空気の流れ
がスムーズになることによる圧力損失の減少がなされた
空調装置が実現できる。
【0056】請求項2記載の空調装置は、第1ダンパ及
び第2ダンパの高さ方向の合計寸法が両ダンパの両回動
軸間よりも長く形成され、第2ダンパの先端部が第1ダ
ンパの下流側背面に重なり合って導入口の閉塞状態がな
されるので、第1ダンパと第2ダンパのみで導入口の閉
塞状態をなすことができ、開口時には空気導入量が増大
し、且つ空気の流れがスムーズになることによる圧力損
失の減少がなされた空調装置が実現できる。
【0057】請求項3記載の空調装置は、第1ダンパと
第2ダンパとが時間差を有して回動作動するので、これ
ら各ダンパの端部の重合が干渉せずに作動し、確実なシ
ール性を確保した、風量の増大と圧力損失の低減がなさ
れた空調装置を提供することができる。
【0058】請求項4記載の空調装置は、各壁部の少な
くともいずれか一方には、第1または第2ダンパが導入
口開口状態とされた際に、該ダンパにより閉塞される第
2導入口が設けられているので、外気を効率よく導入す
ることができるとともに、この導入口を確実に遮へい
し、且つこの遮へい時において第2導入口から別ルート
の空気を導入可能な、風量の増大と圧力損失の低減がな
された空調装置を提供することができる。
【0059】請求項5記載の空調装置は、トラックに搭
載されるので、ボンネットを持たない狭隘なスペースに
搭載されても、車室内に必要とされる大風量の空気を送
り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る空調装置の一実施形態における
車両用空調装置の全体構成を説明する概略構成図であ
る。
【図2】 本発明に係る空調装置の一実施形態における
車両用空調装置の空気の導入部分を示す構成図であり、
図2(a)はケーシングの内部構成を説明する斜視図、
図2(b)は内部構成を側方から見た側面図である。
【図3】 本発明に係る空調装置の一実施形態における
車両用空調装置の変形例を説明する概略構成図である。
【図4】 本発明の空調装置に係る一般的な車両用空調
装置の全体構成を説明する斜視図である。
【図5】 従来の車両用空調装置の空気の導入部分を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 車両用空調装置(空調装置) 2 ケーシング 3a 第1ダンパ 3b 第2ダンパ 3c シール部材 4 リンク機構 4a,4b,4c,4d リンク部材 5a,5b,5c,5d ピン 6a 外気導入口(導入口) 6b 内気導入口(第2導入口)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングの一端部において開口された
    空気の導入口と、回動して前記導入口を開閉するダンパ
    部とを備えた空調装置において、 前記ダンパ部は、前記ケーシングの一の壁部に一端部を
    中心として回動可能に設けられた第1ダンパと、前記一
    の壁部に対向する他の壁部に一端部を中心として回動可
    能に設けられた第2ダンパとを有し、 これら前記第1及び第2ダンパは、導入口開口状態にお
    いて前記各壁部に沿って位置し、且つ導入口閉塞状態に
    おいて前記各壁部に対して立設して位置するようになっ
    ており、 前記各ダンパは、前記導入口閉塞状態において先端部が
    重なり合うようにされていることを特徴とする空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの高
    さ方向の合計寸法は、前記両ダンパの両回動軸間よりも
    長く形成され、 前記第2ダンパの先端部は、前記導入口閉塞状態におい
    て前記第1ダンパの下流側背面に重なり合うようにされ
    ていることを特徴とする請求項1記載の空調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ダンパは、前記第2ダンパより
    も先に回動作動して前記導入口閉塞状態をなすことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記各壁部の少なくともいずれか一方に
    は、前記第1または第2ダンパが前記導入口開口状態と
    された際に、該ダンパにより閉塞される第2導入口が設
    けられていることを特徴する請求項1〜請求項3のいず
    れかに記載の空調装置。
  5. 【請求項5】 トラックのコンソールボックス内に搭載
    されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載の空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013118879A (ja) * 2011-12-06 2013-06-17 Panasonic Corp 洗濯乾燥機
WO2015059770A1 (ja) * 2013-10-22 2015-04-30 三菱電機株式会社 空気清浄機

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