JP3505911B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3505911B2
JP3505911B2 JP11642496A JP11642496A JP3505911B2 JP 3505911 B2 JP3505911 B2 JP 3505911B2 JP 11642496 A JP11642496 A JP 11642496A JP 11642496 A JP11642496 A JP 11642496A JP 3505911 B2 JP3505911 B2 JP 3505911B2
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四方  一史
健司 諏訪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置で
あって、特に空調装置内を2つの通路に仕切り、一方の
通路に外気、他方の通路に内気を送風可能とした二層式
の車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、暖房熱量が得られにくい
ディーゼルエンジン車、電気自動車等に搭載される車両
用空調装置において、暖房能力を確保するために、例え
ば特開平5─124426号公報に開示されているもの
がある。このものは、図13に示すように車室内へ空気
を導くケース300内を、二つの通路301、302に
仕切り、それぞれの通路にファン317a、317bを
設置するものである。そして、この車両用空調装置は、
通路301の空気下流側にデフロスタ吹出口325を設
け、通路302の空気下流側にフット吹出口329を設
け、比較的低湿な外気を通路301を通じてデフロスタ
吹出口325から吹き出させて防曇効果を得ると共に、
暖房能力を向上させるために比較的高温の内気を通路3
02を通じてフット吹出口329から吹き出させるよう
に構成されている(一般的にこれを二層流モードとい
う)。
【0003】そして、上述したように通路301に外気
を、通路302に内気を取り入れるために、通路301
側には外気導入口309、通路302側には内気導入口
311が形成されている。上記外気導入口309と、内
気導入口311とは、それぞれ外気切換ドア313と、
内気切換ドア315とにて開閉される。また、上記内気
導入口311と外気導入口309とは、ファン317
a、317bを回り込むように流路が形成された連通路
320にて連通されている。
【0004】そして、このような車両用空調装置は、上
記切換ドアにより、上記二つの通路の双方に外気または
内気を送風する全外気モード、全内気モ─ド、および上
述の二層流モードとが切換可能となっている。以下、全
外気モード、全内気モードについて説明する。 (全外気モード)全外気モードの場合は、外気切換ドア
313を図13中Pcの位置に作動させ、外気導入口3
09を全開すると共に、内気切切換ドア315を図15
中Pbの位置に作動させ、内気導入口313を全閉す
る。これにより、ファン317bの吸込口には、外気導
入口309から外気が取り入れられる。また、ファン3
17bの吸込口319には、連通路320を通じてファ
ン317a、317bを回り込むようにして外気が取り
入れられる。
【0005】(全内気モ─ド)全内気モードの場合は、
外気切換ドア313を図15中Pbの位置に作動させ、
外気導入口309を全閉すると共に、内気切換ドア31
5を図15中Paの位置に作動させ、内気導入口311
を全開する。これにより、ファン317bの吸込口に
は、外気導入口309から外気が取り入れられる。ま
た、ファン317aの吸込口には、連通路320を通じ
てファン317a、ファン317bを回り込むようにし
て内気が取り入れられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような全内気モ─ドにおいて、連通路320を通じて
ファン317a、317bを回り込むように、内気導入
口305からファン317aの吸入口に送られるので、
内気導入口305から前記吸込口までの流路が長く圧力
損失が大きくなり、通路301に送風される風量が減少
するといった問題がある。また、同様に全外気モードに
おいても、同様な問題がある。
【0007】そして、特に全内気モードは、例えば急激
に車室内を冷却する際に使用される内外気モードであ
り、かなり大きな風量が要求され、上記従来公報のもの
では、車室内の吹出口から吹き出される風量が十分に出
にくく、この結果、乗員の温感に答えられないという問
題がある。そこで、本発明は、上記問題点に鑑みて、風
量の減少を極力小さくすることができる車両用空調装置
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下に述べる
構成を技術的手段として採用する。請求項1記載ないし
請求項6記載の発明では、ケース内に車室内へ向かった
空気流を発生させるファンと、このファンを回転駆動す
るモータとを有する送風機を有し、ファンは、モータの
軸方向両側に第1、第2の吸込口を有し、さらにケース
内は、仕切板により第1の通路と、第2の通路とに仕切
られており、第1の吸込口は、この第1の通路内に配置
されると共に、第2の吸込口は第2の通路内に配置され
ており、このケースのうち、第1の通路に設けられ、第
1の吸込口に内気を取り入れるための第1の内気導入口
と、ケースのうち、第2の通路に設けられ、第2の吸込
口に内気を取り入れる第2の内気導入口と、第1の内気
導入口と第2の内気導入口との双方に内気を取り入れる
ように切り換えられる内外気切換手段とを備え、送風機
は、モータの軸方向が車両前後方向となるように車両に
設置され、車両幅方向に空気を吹き出すように構成され
ており、第1の内気導入口は、ケースの車両前方側に設
けられ、第2の内気導入口は、ケースの車両後方側に設
けられており、ケースには、外気専用の空気取入口であ
る第1、第2の外気導入口が形成されており、この第1
の外気導入口は、第1の内気導入口と近接して第1の通
路に設けられており、第2の外気導入口は、第2の内気
導入口と近接して第2の通路に設けられており、内外気
切換手段は、第1、第2の切換ドアにて構成され、第1
の切換ドアは、第1の外気導入口と第1の内気導入口と
を選択的に開閉し、第2の切換ドアは、第2の外気導入
口と第2の内気導入口とを選択的に開閉するようになっ
ており、さらに、ケースの上方で、第1、第2の外気導
入口の空気上流側の部位に外気接続口(104)が形成
され、この外気接続口の下方に前記ファンが設けられ、
全内気モード時は、第1の内気導入口から内気を導入し
て第1の吸込口に吸い込むとともに第2の内気導入口か
ら内気を導入して第2の吸込口に吸い込み、全外気モー
ド時は、外気接続口から導入した外気を、第1の外気導
入口を介して第1の吸込口に吸い込むとともに第2の外
気導入口を介して第2の吸込口に吸い込むことを特徴と
している。
【0009】これにより、第1の内気導入口が、第1の
通路側に設けられ、かつ第2の内気導入口が第2の通路
側に設けられ、第1、第2の内気導入口の双方が内気を
取り入れるようにしているで、ファンを回りこむような
流路(第1の通路側から第2の通路側に向かった流路)
を特別に設けずに内気を第1、第2の吸込口に取り入れ
ることができる。この結果、従来のような圧力損失の増
加による風量低下を小さくすることができる。
【0010】
【0011】これにより、2つの切換ドアにて、第1の
通路と第2の通路との双方に外気を取り入れる全外気モ
ードと、両通路に内気を取り入れる全内気モードと、一
方の通路に外気を、他方の通路に内気を取り入れる二層
流モードとが切換可能となる。特に、請求項記載の発
明では、車両用空調装置が車両に搭載された状態におい
て、第1の内気導入口と、第2の内気導入口と、第1の
外気導入口と、第2の外気導入口と、第1の切換ドア
と、第2の切換ドアとが、ケースの上方部に集中して設
けられており、このケスの上方には、車両側に開口した
外気取入口が形成されていることを特徴としている。
【0012】つまり、一般的に車両には、上記第1、第
2の外気導入口に外気を導入させれる外気取入口が設け
られており、この外気取入口は、上記ケースの上方部位
に設けられていることが多い。従って、上記第1、第2
の外気導入口をケースの上方部位に設けることで、これ
ら導入口と上記外気取入口との距離を小さくすることが
でき、上記外気取入口と第1、第2の外気導入口との間
の圧力損失を小さくでき、特に全外気モードにおいて風
量を大きくすることができる。
【0013】特に、請求項記載ないし請求項記載の
発明では、ケース内で、送風機の空気下流側部位に設け
られ、この送風機にて前記ケース内に取り入れられた空
気を冷却する冷却用熱交換器と、この冷却用熱交換器の
空気下流側に設けられ、冷却用熱交換器を通過した空気
を加熱する加熱用熱交換器と、この加熱用熱交換器の空
気下流側部位で、第1の通路に設けられ、車両窓ガラス
の内面に向かって空気を吹き出すためのデフロスタ吹出
口と、加熱用熱交換器の空気下流側部位で、第2の通路
に設けられ、乗員の足元に空気を吹き出すためのフット
吹出口とを備えることを特徴としている。
【0014】これにより、デフロスタ吹出口から、比較
的低湿な外気を車両窓ガラスの内面に送風することが可
能なり、窓ガラスの曇りを効果的に除去できる。また、
フット吹出口からは、比較的高温の内気を乗員の足元に
送風することができるので、暖房能力を向上させること
ができる。そして、請求項記載の発明に示すように第
1の吸込口と第1の内気導入口との流路距離と、第2の
吸込口と第2の内気導入口との流路距離とをほぼ同じと
し、両流路の圧力損失がほぼ同じになるように、第1、
第2の内気導入口がケースに配置されているので、第
1、第2の通路の双方に内気を取り入れる全内気モード
において、両流路の圧力損失がほぼ同等なので、ファン
からそれぞれ第1、第2の通路に吹き出される風量を、
容易に同じにすることができる。
【0015】この結果、例えば、デフロスタ吹出口とフ
ット吹出口とから等量の空調風を吹き出すような吹出モ
ードにおいて、例えば上記吹出口を開閉するドアの開度
を調整することなしに、容易に等量の空調風を吹き出さ
せることができる。
【0016】また、特に請求項記載の発明では、第2
の内気導入口と第2の外気導入口とはモータの回転軸方
向に並ぶように設けられ、ファンは、スクロール状のス
クロールケーシング部内に収納され、第1の切換ドアと
第2の切換ドアとのうち一方は、周方向に回動すること
により第2の内気導入口と第2の外気導入口を開閉する
周壁部と、この周壁部の周方向と直交する直交方向の両
端部からスクロールケーシング部側へ延びるように設け
られた一対の支持部と、この支持部に連結され、周壁部
を回動させる回転軸とを有するロータリードアにて構成
されており、ロータリードアは、周壁部の内壁面と前記
回転軸の軸心との間に、内壁面と対向する前記スクロー
ルケーシング部の外壁部が位置するように構成されてい
ることを特徴としている。
【0017】これにより、第2の切換ドアを、ロータリ
ードアにて構成する場合、ロータリードアの周壁部とス
クロールケーシングとの距離を小さくすることができ
る。従って、車両用空調装置の体格を小さくすることが
でき、車両への搭載性を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。図2に本実施形態における車両用空調
装置1の概略構成図を示す。なお、本実施形態は、例え
ばディーゼルエンジンを搭載するディーゼル車用の車両
用空調装置に適用したものである。また、ディーゼルエ
ンジンは一般的にガソリンエンジンに比べ発熱量が小さ
いため、冬期における暖房能力が十分に得られにくいも
のである。
【0019】この車両用空調装置1は、右ハンドル車に
搭載されるものであって、図2上方が車両前方(エンジ
ンルーム側)、図2下方が車両後方(車室内側)、図2
中左右方向が車両幅方向となるように車両に搭載され
る。そして、この車両用空調装置1は、車室内に向けて
空気を送る空気通路をなすケース2を備える。ケース2
は、ポリプロピレン等の樹脂材にて形成され、空気上流
側から順に内外気送風ユニット2aと、クーラーユニッ
ト2bと、ヒータユニット2cとが結合されることで構
成されている。図2中1点鎖線X,Yにてこれらの結合
部位を示す内外気送風ユニット2aは、ケース2内に全
て内気または全て外気、もしくは内気と外気の双方を取
り入れるかを切り換えるものである。また、この内外気
送風ユニット2aの空気下流側には、車室内に向かう空
気流を発生する送風機3が配設されている。なお、この
内外気送風ユニット2aの詳細はあとで詳しく説明す
る。
【0020】クーラーユニット2b内には、通過する空
気を冷却する冷媒蒸発器であるエバポレータ4が、その
空気通路を全面塞ぐように配設されている。エバポレー
タ4は、車両に搭載された周知の冷凍サイクル(図示し
ない)の一構成部をなすものである。この冷凍サイクル
は、車両のエンジンの駆動力によって冷媒を圧縮し、高
温高圧の気相冷媒とするコンプレッサー、この高温高圧
の気相冷媒を凝縮液化するコンデンサと、この凝縮液化
した冷媒を減圧膨張する減圧膨張手段(例えば膨張弁)
と、この減圧膨張した冷媒を蒸発気化させる上記エバポ
レータ4からなる周知のものである。
【0021】ヒータユニット2cには、エバポレータ4
を通過した空気を加熱する加熱用熱交換器であるヒータ
コア8が、その空気通路の一部に配設されている。ヒー
タコア8は、エンジン冷却水を熱源とし、このエンジン
冷却水の流量や、ヒータコア8へのエンジン冷却水を断
続することで、エバポレータ4を通過した空気を適度加
熱するものである。
【0022】そして、ヒータコア8が、ヒータユニット
2c内の空気通路の一部に配設されていることから、ヒ
ータユニット2c内にはエバポレータ4を通過した空気
がヒータコア8をバイパスする冷風バイパス通路(図2
中ヒータコア8の紙面裏側に設けられているため、図示
されていない)が形成されている。エバポレータ8の空
気下流側、かつヒータコア8の空気上流側には、冷風バ
イパス通路と、ヒータコア8とに送られる風量割合を調
節する温度調節手段であるエアミックスドア9が配設さ
れている。このエアミックスドア9は、回転軸10によ
って図2中紙面上方側から紙面裏側に向けて回動可能に
設置されている。
【0023】クーラーユニット2bとヒータユニット2
cとは、結合手段として例えば爪嵌合や、ネジ部材によ
って結合されている。そして、クーラユニット2bおよ
びヒータユニット2c内は、図2に示すように車両幅方
向に延在する仕切板5によって、図2中車両前方側に位
置する第1の通路6と、図2中車両後方側に位置する第
2の通路7とに仕切られている。
【0024】そして、上記エバポレータ4、ヒータコア
8およびエアミックスドア9は、この第1の通路6と第
2の通路7の双方に跨がるように配置されている。ま
た、エアミックスドア9は、第1の通路6と第2の通路
7との双方にて、同じ開度となるよう構成されている。
ヒータユニット2cのヒータコア8の空気下流側には、
車室内の異なる位置に配設された吹出口に連通する吹出
用開口部が形成されている。吹出用開口部は、具体的に
は図2中上方から図2中下方に向かって順に、第1の通
路6に開口したフェイス用開口部12と、デフロスタ用
開口部11、および第2の通路7に開口したフット用開
口部13とからなる。
【0025】これら吹出用開口部(11〜13)には、
実際には延長ダクト(図示しない)が連結され、これら
延長ダクトの空気下流側のそれぞれには、車室内に設置
されたデフロスタ吹出口(図示しない)、センタフェイ
ス吹出口(図示しない)、サイドフェイス吹出口(図示
しない)、フット吹出口(図示しない)がある。デフロ
スタ吹出口は、車両の窓ガラス(図示しない)の内面に
向かって空調風を吹き出させるためのものであり、フェ
イス吹出口は、主に乗員の上半身に向かって空調風を吹
き出させるためのものである。フット吹出口は、乗員の
下半身に向かって空調風を吹き出させるものである。
【0026】各吹出用開口部(11〜13)には、セン
ターフェイス用切換ドア15、デフロスタ用切換ドア1
4、フット用切換ドア16が配置されており、これら切
換ドア14〜16によって、各吹出用開口部(11〜1
3)が開閉される。そして、これら切換ドアは、駆動手
段として例えばサーボモータ(図示しない)などにて所
定の吹出モードとなるように図2中矢印の範囲を回動制
御される。
【0027】ここで、所定の吹出モードを簡単に説明す
ると、以下の5つのモードがある。 フェイス用開口部12だけを開口するフェイスモー
ド フェイス用開口部12およびフット用開口部13の
双方だけを開口し、各開口部からほぼ等量の空調風を吹
き出すバイレベルモード。 フット用開口部13およびデフロスタ用開口部12
の双方を開口し、ケース2内で空調された空調風のうち
大部分(例えば8割)をフット用開口部13に送風し、
残り(2割)をデフロスタ用開口部12に送風するフッ
トモード。
【0028】 フット用開口部13およびデフロスタ
用開口部12の双方を開口し、ケース2内で空調された
空調風のうちほぼ等量づつフット用開口部13とデフロ
スタ用開口部12に送風するフットデフモード。 デフロスタ用開口部12だけに空調風を送風するデ
フロスタモード。 なお、本実施の形態では、サイドフェイス吹出口は、切
換ドア14〜16の作動位置に関係せず上述の全ての吹
出モードにおいて、空調風が吹き出されるように構成さ
れている。
【0029】そして、これら吹出モードは、車両用空調
装置1が自動吹出口切換機能を有するオートエアコンで
あるならば、車室内の空調状態に影響を与える空調環境
因子を各センサ群から読み取り、この検出値に基づいて
予め設定された吹出モードとなるように制御される。仕
切板5は、ヒータコア8の下流側、かつ吹出用開口部
(11〜13)の空気上流側にて途切れており、これに
よりヒータコア8の下流側部位にて第1の通路6と第2
の通路7とが連通可能となっている。そして、この第1
の通路6と第2の通路7との連通切換は、フット用切換
ドア16にて切換られる。具体的にはフット用切換ドア
16が図2中aで示す回動位置である場合は、フット用
開口部13が全開となり、このフット用切換ドア16
が、仕切板5と協働してケース2内は全て、第1の通路
6と第2の通路7とに仕切られる。
【0030】つまり、この状態では第1の通路6内の空
調風は、デフロスタ用開口部11またはフェイス用開口
部12のいずれかに送風され、第2の通路7内の空調風
は、必ずフット用開口部13に送風されることになる。
なお、本実施の形態では、上記フットモードおよびフッ
トデフモードにて、第1の通路6と第2の通路7とが完
全に仕切られる。
【0031】次に、本発明の要部である内外気送風ユニ
ット2aの詳細を図面に基づき説明する。図1に図2中
A方向から見た概略透視図を示す。図3に図1の詳細図
を示す。図4に図3中紙面上方から下方に向けて見た上
面透視図を示す。図5に図4中B方向から透視図を示
す。内外気送風ユニット2aは、図1および図3に示す
ようにケース1の最空気上流側を構成する内外気ケース
1aと、この内外気ケース1a内に収納された送風機3
とから構成されている。
【0032】送風機3は、図3に示すように内外気ケー
ス1a内のほぼ中央に配設されており、ファン3aと、
このファン3aを回転駆動する駆動手段である電動モー
タ3eとから構成されている。そして、この送風機3
は、その電動モータ3eの回転軸(図示しない)の軸方
向が上述の仕切板5と直交するように配設されている。
この回転軸には、上述のファン3aが取付られるのであ
るが、このファン3aは、図3に示すようにファンの径
が異なるファン3bと、このファン3bより径が大きい
ファン3cとを有するように樹脂にて一体形成されてい
る。
【0033】そして、これらファン3b、3cは、電動
モータ3eの軸方向両側に位置する一対の吸込口17、
18から内気または外気を吸引し、ファンの径方向で車
両幅方向に吹き出すものである。つまりファン3aは、
両吸込式の遠心式多翼ファンである。ファン3bは、ベ
ルマウス状の吸入口80を有するスクロールケーシング
部24内に収納されており、ファン3cと、ベルマウス
状の吸入口81を有するスクロールケーシング部25内
に収納されている。スクロールケーシング部24の終端
部(空気吹出側)は、第1の通路6に連通しており、ス
クロールケーシング部25の終端部(空気吹出側)は、
第2の通路7に連通している。
【0034】また、スクロールケーシング部24、25
は、仕切部26を有しており、この仕切部26によっ
て、ファン3b、3cにて生じせしめられた空気流が互
いに交わらないように区画されている。この結果、ファ
ン3bに生じせしめられた空気流は、第1の通路6に送
られ、第2のファン3cに生じせしめられた空気流は、
第2の通路7に送風されることになる。また、これらフ
ァン3b、3cを回転駆動する電動モータ3eは、図5
に示すように3つの支持部材(ステー)27によってス
クロールケーシング部25の吸込側の壁部261に固定
されている。
【0035】なお、ファン3bとファン3cとの径が、
後者の方が大きいのは、ステー27および電動モータ3
eが吸い込み口18を一部塞ぐように設置されているた
め、第2の通路7は風量が得られにくいためである。ま
た、本実施の形態では、同じ回転数であれば、ファン3
bとファン3cとから吹き出される風量がほぼ同じとな
るように、ファン3bとファン3cとが設定されてい
る。
【0036】内外気ケース1a内は、図3に示すように
上記各吸込口17、18からそれぞれ上方に伸びるよう
に、第1、第2の連通路22、23が形成されている。
この第1の連通路22は、図3に示すように第1の通路
6側(図3中左側)で、内外気ケース1aがファン3b
の吸込口17を覆うようして形成されている。そして、
第1の連通路22は、ファン3bの空気上流側の空気通
路をなすもので、この第1の連通路22を通過した空気
は、ファン3bによって必ず第1の通路6に送風される
ことになる。
【0037】図3に示すように第1の連通路22の空気
上流部で、電動モータ3eの軸方向の一端側(エンジン
ルーム側)には、第1の内気導入口19が形成されてい
る。また、第1の連通路22には、第1の内気導入口1
9と近接して第1の内気導入口19の車室内側に、第1
の外気導入口101が形成されている。第2の連通路2
3は、図3に示すように第2の通路7側(図3中右側)
で、内外気ケース1aが、ファン3cの吸込口18を覆
うようして形成されている。そして、この第2の連通路
23は、ファン3cの空気上流側の空気通路をなすもの
で、この第2の連通路23を通過した空気は、ファン3
cによって必ず第2の通路7に送風されることになる。
【0038】また、図3に示すように第2の連通路23
の空気上流部で、電動モータ3eの軸方向の他端側(車
室内側)には、第2の内気導入口21が形成されてい
る。また、第2の連通路23には、第2の内気導入口2
1と近接して第2の内気導入口のエンジンルーム側に、
第2の外気導入口102が形成されている。図1に示す
ように内外気ケース1aの上方部位には、上記第1、第
2の外気導入口101、102の空気上流側で、車両に
開口した外気取入口103と接続される外気接続口10
4が形成されている。
【0039】そして、これら第1、第2の内気導入口1
9、21は、第1の内気導入口19と、この第1の内気
導入口21と対応する吸込口17との流路距離(この流
路間での圧力損失)と、第2の内気導入口21と、この
第2の内気導入口21と対応する吸込口18との流路距
離(この流路間での圧力損失)とが、ほぼ同じとなるよ
うに、内外気ケース1aに形成されている。
【0040】また、第1の外気導入口101および第2
の外気導入口102は、第1の外気導入口101と吸込
口17との流路距離(この流路間での圧力損失)と、第
2の外気導入口102と吸込口18との流路距離(この
流路間での圧力損失)とがほぼ同じになるように、内外
気ケース1aに形成されている。従って、例えばフット
デフモードのように、第2の通路7を通じて内気をフッ
ト用開口部13へ、第1の通路6を通じて外気をデフロ
スタ用開口部11へ等量づつ空調風を送る場合におい
て、ファン3bとファン3cとからほぼ等量の空気を吹
き出すことができるので、ドアの開度等にて風量割合を
微調整しなくとも容易に風量割合が設定できる。また、
バイレベルモードにおいても同様なことが言える。
【0041】そして、第1の内気導入口19と第1の外
気導入口101とは、開閉手段として、板状の切換ドア
である第1の切換ドア28にて、選択的に開閉される。
また、第2の内気導入口21と第の外気導入口102
とは、開閉手段として、板状の切換ドアである第2の切
換ドア29にて、選択的に開閉される。第1、第2の切
換ドア28、29は、平板状を呈しており、端部にこれ
らを回転駆動する駆動軸30、31が取り付けられてい
る。この駆動軸30、31は、軸方向が車両幅方向とな
るように設置されている。
【0042】そして、これら駆動軸30、31の軸方向
両端が、内外気ケース1a内に回転自在に支持されるこ
とで、第1、第2の切換ドア28、29は、図3中矢印
で示す範囲を回動するようになっている。なお、これら
切換ドア28、29は、リンク機構を介して乗員によっ
てマニュアルにて切り換えても良いし、サーボモータ等
によって切換ても良い。
【0043】ところで、上述した第1内気導入口19
と、第2の内気導入口21と、第1の外気導入口10
1、第2の外気導入口102と、第1の切換ドア28
と、第2の切換ドア29とは、内外気ケース1aの上方
部に集中して設けられている。つまり、車両側に開口し
た外気取入口103は、一般的に内外気ケース1aの上
方に開口しているものが多い。(図1参照) すなわち、内外気ケース1aに形成された外気接続口1
04(もしくは第1の外気導入口101、第2の外気導
入口102)を、出来るだけ内外気ケース1aの上方部
に形成すれば、外気取入口103と外気接続口104と
を近接して配置することができ、外気取入口103と外
気接続口104と間の流路距離を小さくすることがで
き、この流路の圧力損失を低減させることができる。従
って、本実施形態では、内外気ケース1a内に外気を取
り入れる場合、特に後述する全外気モードにおいて圧力
損失による風量の低減を小さくすることができる。
【0044】また、第1の外気導入口101と、第2の
外気導入口102とを上方に配置させ、さらに第1の内
気導入口19と第2の内気導入口21とを内外気ケース
1aの上方に集中して配置することで、各導入口に一つ
のドアを設置するといった事を行わなくても、上記二つ
の切換ドア28、29にて後述する内外気モードが容易
に切り換えることができる。
【0045】次にこの内外気送風ユニット2aの内外気
モードについて順に説明する。図1に全外気モードにお
ける第1、第2の切換ドア28、29の作動位置を示
す。この全外気モードは、ファン3b、3cの双方が外
気を吸い込み、第1、第2の通路6、7の双方に外気を
送風するモードである。
【0046】この全外気モードでは、第1の切換ドア2
8は、第1の内気導入口19を全閉し、第1の外気導入
口101を全開し、第2の切換ドア29は、第2の内気
導入口21を全閉し、第1の外気導入口101を全開と
なる。これによって、外気接続口104と吸込口17と
が、外気接続口104と吸込口18とが連通し、外気接
続口104から取入られた外気は、第1の通路6と第2
の通路7との双方に送られることになる。
【0047】なお、この際、第1の切換ドア28が第1
の内気導入口19の開口縁32と、第2の切換ドア29
が第2の内気導入口21の開口縁33と当接(または圧
接)することで、第1、第2の内気導入口19、21か
ら内外気送風ユニット2a内に内気が入り込むのを防い
でいる。次に全内気モードについて説明する。図6にこ
の全内気モードにおける第1、第2の切換ドア28、2
9の作動位置を示す。
【0048】この全内気モードは、第1、第2のファン
3b、3cの双方が内気を吸い込み、第1、第2の通路
6、7に内気を送風する内外気モードである。この全内
気モードでは、第1の切換ドア28は、第1の内気取入
口19を全開し、第1の外気導入口101を全閉し、第
2の切換ドア29は、第2の内気導入口21を全開し、
第2の外気導入口102を全閉とする。
【0049】そして、この際、第1の切換ドア28は、
第1の外気導入口101の開口縁34に当接(または圧
接)して、外気が吸込口17に漏れないようにシールし
ている。また、第2の切換ドア29は、スクロールケー
シング部25の吸入口81が形成された壁部261に当
接(または圧接)して、外気が吸込口18に漏れないよ
うにシールしている。
【0050】次に2層流モードについて説明する。図7
にこの2層流モードにおける第1、第2の切換ドア2
8、29の作動位置を示す。この2層流モードとは、本
実施例ではフットモードおよびフットデフモードにおい
て使用される内外気モードである。また、2層流モード
は、第2の通路7に暖房効果が得られやすい内気を取り
入れてフット用開口部13に送風すると共に、第2の通
路7に防曇効果が得られやすい外気を取り入れてデフロ
スタ用開口部11に送風するモードである。
【0051】そこで、図7に示すように第1の切換ドア
28にて第1の内気導入口19を全閉して第1の外気導
入口101を全開し、第2の切換ドア29にて第2の内
気導入口21を全開させるようにする。なお、この場
合、第1の切換ドア28は、第1の内気導入口19の開
口縁32と当接(または圧接)し、第1の内気導入口1
9から内外気送風ユニット2a内に内気が入り込まない
ようにシールしている。また、第2の切換ドア29は、
スクロールケーシング部25の壁部261に当接(また
は圧接)することにより、外気接続口104から吸込口
18に空気が漏れださないようにシールしている。
【0052】次に本実施例の内外気送風ユニット2a
と、従来公報(特開平5─124426号公報)類似し
たものとで、本発明者らが検討した実験結果を表1に示
す。なお、表1に示すものは、車室内の吹出口から吹き
出される風量である。図8に従来公報と類似した内外気
ユニットのレイアウトを示す。なお、上述した実施形態
のものと同じ機能を持つものは、同じ符号を付ける。
【0053】この内外気送風ユニット2a´は、上述の
内外気送風ユニット2aと比較して、電動モータ3eの
軸方向が天地方向となるように配置されたもので、内気
導入口40、41と外気導入口42の形成位置が異なる
ものである。また、内気導入口40と外気導入口42と
は、ファン3aを回り込むように形成された連通路47
にて連通されている。
【0054】このものにおいて、全外気モードにて作動
する場合、切換ドア43が外気導入口42を全開し、内
気導入口40を全閉とすると共に、切換ドア44が内気
導入口41を全閉する。これにより、ファン3cの吸込
口18には、上記を連通路47を通じてファン3aを回
り込むように吸い込まれる。
【0055】
【表1】 これを見ると、全外気モードにおいて本実施形態の方が
風量が大きくなっていることが分かる。この原因は図8
のものでは、連通路47がファン3cを回り込むように
設けられているので、この間での圧力損失が大きくな
り、第2の通路7を流れる外気風量が第1の通路のそれ
にくらべ小さくなるからである。また、従来公報に開示
される車両用空調装置においは、全内気モードにも、上
述した同じ理由により吹出口から吹き出される風量が減
少する。
【0056】つまり、本発明では、二つに吸込口17、
18に対応して、第1の通路6に第1の内気導入口19
と第1の外気導入口101とを配置し、第2の通路7に
第2の内気導入口21と第2の外気導入口102とを配
置することで、ファン3cを回りこむような流路が不要
となる。この結果、全内気モードおよび全外気モードに
おいて、例えば車室内を急激に冷却、または暖房するよ
うなときに大きな風量が得られ、乗員の温感に答えるこ
とができる。
【0057】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は以下に述べるような変形例にも適用できる。な
お、同じ構成のものは上述と同じ符号を付ける。上記実
施の形態では、第2の切換ドア29を板状のドアにて構
成したが、図9および図10に示すようにロータリード
ア200にて構成してもよい。図10にロータリードア
200の単体斜視図を示す。図11に図9の概略Z−Z
断面図を示す。
【0058】図10および図11に示すように、ロータ
リドア200は、断面円弧状の周壁部201を有し、こ
の周壁部201が周方向に回動することで、第2の内気
導入口21と外気接続口104とを選択的に開閉する。
また、ロータリードア200には、周壁部201の周方
向と直交する直交方向における両端部からスクロールケ
ーシング部24、25に向かって延びるように一対の支
持部202が設けられている。
【0059】さらにこの支持部202には、回転軸20
3が一体的に形成されており、この回転軸202が、内
外気送風ユニット2a内に回転可能に支持されること
で、ロータリードア200が、図9中矢印Y方向に回動
するようになっている。ここで、図9に示すようにロー
タリードア200は、周壁部201の内壁部205と対
向するスクロールケーシング部24、25の周部206
が、回転軸203とロータリードア200の周壁部20
1との間に位置するように設置されている。つまり、図
11に示すようにスクロールケーシング部の周部206
が、ロータリードア200の一対の支持部202の間に
配置されている。
【0060】すなわち、このようにすることで、本実施
形態において切換ドアとしてロータリードアを採用した
場合、スクロールケーシング24、25と、周壁部20
1の内壁部205とを近接して配置でき、内外気送風ユ
ニット2aの上下方向の高さを小さくすることができ、
内外気送風ユニット2aの体格を小さくすることが可能
できる。この結果、内外気ユニットaの車両への搭載性
を向上させることができる。
【0061】さらに本実施の形態は、以下に述べるよう
な変形例も適用できる。図12に示すように、第1の内
気導入口19と第1の外気導入口101とを第1の吸込
口17に対向するように内外気ケース1aに形成し、バ
タフライ式のドア28、29にて内外気モードを切り換
えてもよい。また、上記実施の形態では、第1のファン
3bと第2のファン3cとは、その径が異なっていたが
同径のものでも良い。
【0062】また、電動モータ3eを両軸モータとし
て、この両軸にファン3b、ファン3cを取り付けても
良い。また、図9に示す実施形態において第1、第2の
切換ドアをロータリードアにて構成してもよい。また、
上記実施例において、車両に対する上記導入口19、2
1、101、102の形成位置、送風機3の設置方向は
趣旨を逸脱しない範囲にて変更可能である。
【0063】また、外気導入口として第1の外気導入口
101と、第2の外気導入口102とを設けたが、二つ
設けなくても外気導入口は一つでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における内外気送風ユニット
2aの概略構成図および全外気モードの状態を表す図で
ある。
【図2】上記実施形態における車両用空調装置の全体概
略構成図である。
【図3】図1と対応した内外気送風ユニット2aの詳細
図である。
【図4】図3を上方から下方に向けて見た上面透視図で
ある。
【図5】図3を車室内側からエンジンルーム側に向かっ
て見た側面透視図である。
【図6】上記実施形態における内外気送風ユニット2a
の全内気モードの状態を表す図である。
【図7】上記実施形態における内外気送風ユニット2a
の二層流モードの状態を表す図である。
【図8】従来公報と類似した内外気送風ユニット2aの
レイアウトを表す図である。
【図9】上記実施形態における内外気送風ユニット2a
の他の例を示す図である。
【図10】図9における切換ドアであるロータリードア
の全体斜視図である。
【図11】図9のX−X断面図である。
【図12】上記実施形態における内外気送風ユニット2
aの他の例を示す図である。
【図13】従来公報における内外気送風ユニット2aの
構成図である。
【符号の説明】
2 ケース 3 送風機 3b ファン(ファン) 3c ファン(ファン) 3d 電動モータ(モータ) 17 吸込口 18 吸込口 19 第1の内気導入口(第1の空気取入口) 21 第2の内気導入口(第2の空気取入口) 28 第1の切換ドア 29 第2の切換ドア 101 第1の外気導入口(第1の空気取入口) 102 第2の外気導入口(第2の空気取入口)
フロントページの続き (72)発明者 野々山 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−69035(JP,A) 特開 平6−255341(JP,A) 特開 昭57−172814(JP,A) 実開 平4−38814(JP,U) 実開 昭63−89812(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内に空気を導くためのケース(2)
    と、 このケース内に車室内へ向かった空気流を発生させるフ
    ァン(3b、3c)と、このファンを回転駆動するモー
    タ(3e)とを有する送風機(3)とを有し、 さらに前記ファンは、前記モータの軸方向両側に第1、
    第2の吸込口(17、18)を有し、前記第1、第2の
    吸込口から空気を吸い込み前記ファンの径方向外方に送
    風するように構成されており、 さらに前記ケース内は、仕切板(5、26)により第1
    の通路(6、22)と、第2の通路(7、23)とに仕
    切られており、 前記第1の吸込口は、前記第1の通路内に配置されると
    共に、前記第2の吸込口は前記第2の通路内に配置され
    ており、 前記第1の吸込口の空気上流側における前記第1の通路
    に設けられ、前記第1の吸込口に内気を取り入れるため
    の第1の内気導入口(19)と、 前記第2の吸込口の空気上流側における前記第2の通路
    に設けられ、前記第2の吸込口に内気を取り入れる第2
    の内気導入口(21)と、 前記第1の内気導入口と前記第2の内気導入口との双方
    に内気を取り入れるように切り換えられる内外気切換手
    段(28、29、200)とを備え、 前記送風機は、前記モータの軸方向が車両前後方向とな
    るように車両に設置され、車両幅方向に空気を吹き出す
    ように構成されており、 前記第1の内気導入口は、前記ケースの車両前方側に設
    けられ、前記第2の内気導入口は、前記ケースの車両後
    方側に設けられており、 前記ケースには、外気専用の空気取入口である第1、第
    2の外気導入口(101、102)が形成されており、 この第1の外気導入口は、前記第1の内気導入口と近接
    して前記第1の通路に設けられており、前記第2の外気
    導入口は、前記第2の内気導入口と近接して前記第2の
    通路に設けられており、 前記内外気切換手段は、第1、第2の切換ドア(28と
    29、28と200)にて構成され、前記第1の切換ド
    アは、前記第1の外気導入口と前記第1の内気導入口と
    を選択的に開閉し、前記第2の切換ドアは、前記第2の
    外気導入口と前記第2の内気導入口とを選択的に開閉す
    るようになっており、 さらに、前記ケースの上方で、前記第1、第2の外気導
    入口の空気上流側の部位に外気接続口(104)が形成
    され、 前記外気接続口の下方に前記ファンが設けられ、 全内気モード時は、前記第1の内気導入口から内気を導
    入して前記第1の吸込口に吸い込むとともに前記第2の
    内気導入口から内気を導入して前記第2の吸込口に吸い
    込み、 全外気モード時は、前記外気接続口から導入した外気
    を、前記第1の外気導入口を介して前記第1の吸込口に
    吸い込むとともに前記第2の外気導入口を介して前記第
    2の吸込口に吸い込むことを特徴とする車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記車両用空調装置が車両に搭載された
    状態において、 前記第1の内気導入口と、前記第2の内気導入口と、前
    記第1の外気導入口と、前記第2の外気導入口と、前記
    第1の切換ドアと、前記第2の切換ドアとは、前記ケー
    スの上方部に集中して設けられており、 このケースの上方には、車両側に開口した外気取入口
    (103)が形成されていることを特徴とする請求項
    記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の切換ドアと第2の切換ドアと
    により、前記第1の外気導入口から取り入れられた外気
    を前記第1の通路に送風すると共に、前記第2の内気導
    入口から取り入れられた内気を前記第2の通路に送風切
    換可能となっており、 前記ケース内で、前記送風機の空気下流側部位に設けら
    れ、この送風機にて前記ケース内に取り入れられた空気
    を冷却する冷却用熱交換器(4)と、 この冷却用熱交換器の空気下流側に設けられ、前記冷却
    用熱交換器を通過した空気を加熱する加熱用熱交換器
    (8)と、 この加熱用熱交換器の空気下流側部位で、前記第1の通
    路に設けられ、車両窓ガラスの内面に向かって空気を吹
    き出すためのデフロスタ吹出口(11)と、 前記加熱用熱交換器の空気下流側部位で、前記第2の通
    路に設けられ、乗員の足元に空気を吹き出すためのフッ
    ト吹出口(13)とを備えることを特徴とする請求項
    または2記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の吸込口と前記第1の内気導入
    口との流路距離と、前記第2の吸込口と前記第2の内気
    導入口との流路距離とをほぼ同じとし、両流路の圧力損
    失がほぼ同じになるように、前記第1、第2の内気導入
    口が前記ケースに配置されていることを特徴とする請求
    1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の吸込口と前記第1の外気導入
    口との流路距離と、前記第2の吸込口と前記第2の外気
    導入口との流路距離とをほぼ同じとし、両流路の圧力損
    失がほぼ同じになるように、前記第1、第2の外気導入
    口が、前記ケースに配置されていることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第2の内気導入口と前記第2の外気
    導入口とは前記モータの回転軸方向に並ぶように設けら
    れ、 前記ファンは、スクロール状のスクロールケーシング部
    (24、25)内に収納され、 前記第1の切換ドアと前記第2の切換ドアのうち少なく
    とも一方は、周方向に回動することにより前記第2の内
    気導入口と前記第2の外気導入口を開閉する周壁部(2
    01)と、この周壁部の周方向と直交する直交方向の両
    端部から前記スクロールケーシング部(24、25)側
    へ延びるように設けられた一対の支持部(202)と、
    この支持部に連結され前記周壁部を回動させる回転軸と
    を有するロータリードア(200)にて構成されてお
    り、 前記ロータリードアは、前記周壁部の内壁面と前記回転
    軸の軸心との間に、前記内壁面と対向する前記スクロー
    ルケーシング部の外壁部(206)が位置するように構
    成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいず
    れか1つに記載の車両用空調装置。
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