JP3575495B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、内外気モードの切り替えを行う内外気切替ユニットや、吹出口モードの切り替えを行う吹出口切替ユニット内にロータリドアを組み込んだ車両用空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図16に示したように、1つの内気吸込口101と1つの外気吸込口102を形成した内外気切替箱103と、この内外気切替箱103内に回転自在に支持された1枚の板ダンパ104と、内外気切替箱103の下流側に設けられた送風機105とからなるインテークユニット106を備えた車両用空気調和装置(以下第1従来例と呼ぶ)が知られている。
この第1従来例は、1枚の板ダンパ104により内気吸込口101より車室内空気を吸い込む内気循環モードと外気吸込口102より車室外空気を吸い込む外気導入モードとを切り替えるようにしている。また、送風機105は、ファン107、ブロワモータ108、ベルマウス状の吸入口109を形成したスクロールケース110等からなる。
【0003】
また、従来より、図17に示したように、2つの内気吸込口111、112と1つの外気吸込口113を形成した内外気切替箱114と、この内外気切替箱114内に回転自在に支持された2枚の板ダンパ115、116と、内外気切替箱114の下流側に設けられた送風機117とからなるインテークユニット118を備えた車両用空気調和装置(以下第2従来例と呼ぶ)が知られている。
この第2従来例は、2枚の板ダンパ115、116により2つの内気吸込口111、112より車室内空気を吸い込む内気循環モードと1つの外気吸込口113より車室外空気を吸い込む外気導入モードとを切り替えるようにしている。また、送風機117は、ファン119、ブロワモータ120、ベルマウス状の吸入口121を形成したスクロールケース122等からなる。
【0004】
さらに、実開平5−93917号公報に記載されているように、2枚の板ダンパによりユニットケースの上方側に形成した2つの内気吸込口と1つの外気吸込口を開閉するだけでなく、ユニットケースの床面側に内気吸込口を追加し、この床面側の内気吸込口を車室内空気の流れ方向と直交する方向に移動するシャッタによって開閉するようにしたインテークユニットを備えた車両用空気調和装置(以下第3従来例と呼ぶ)も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第1従来例においては、内外気切替箱103の内気吸込口101および外気吸込口102の開口面積が小さく、しかも内気循環モード、外気導入モードの両方とも、内外気切替箱103および送風機105のスクロールケース110への空気の吸込方向が一方向からのみとなる。このため、内外気切替箱103から吸入口109内に吸い込まれる空気の流れに偏りが生じることにより、吸入口109を介してスクロールケース110内に吸い込まれる空気の吸込抵抗が大きくなってしまう。
したがって、内外気切替箱103およびスクロールケース110内を流れる空気の通風抵抗が大きくなることにより、車両用空気調和装置のダクト全体の圧力損失が大きくなり、風量の低下や車両用空気調和装置全体の騒音、とくに送風機105のファン107の回転音が大きくなるという問題が生じている。
【0006】
また、第2従来例においては、内気循環モード時に2つの内気吸込口111、112より空気を吸い込むようにしているので、内外気切替箱114および送風機117のスクロールケース122への空気の吸込方向が二方向からとなる。これにより、第1従来例に比べ吸入口121を介してスクロールケース122内に吸い込まれる空気の吸込抵抗が小さくなるので、内外気切替箱114およびスクロールケース122内を流れる空気の通風抵抗も小さくなり、車両用空気調和装置のダクト全体の圧力損失の増加が抑えられる。
したがって、車両用空気調和装置全体の騒音、とくに送風機114のファン119の回転音が第1従来例に比べ小さくなるが、2枚の板ダンパ115、116を一体的に駆動するために、板ダンパ115、116同士を連結するリンク等が必要となる。これにより、2枚の板ダンパ115、116の駆動機構の構造が複雑化することになるので、車両用空気調和装置のインテークユニット118の製品コストの上昇を招くという問題が生じている。
【0007】
そして、第3従来例においては、第2従来例よりも内気循環モード時のユニットケースの開口面積が大きくなるので、第2従来例よりもさらに騒音低減効果は大きくなるが、第2従来例の2枚の板ダンパを駆動する駆動機構に加えてシャッタを駆動する駆動機構が必要となる。このため、第2従来例よりもさらに駆動機構の構造が複雑化することになるので、さらに車両用空気調和装置のインテークユニットの製品コストの上昇を招くという問題が生じている。
【0008】
請求項1に記載の発明の目的は、ロータリドア部と板ドア部を一体化することによりドアの駆動手段の構造を簡素化して製品コストの低減を図ることが可能な車両用空気調和装置を提供することにある。
請求項ないし請求項に記載の発明の目的は、ケース内を流れる空気の通風抵抗を減少することによりケース内の圧力損失を小さくして騒音の発生を抑えることが可能な車両用空気調和装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、空気が通過する、少なくとも2つの第1、第2の通過口を有するケースと、このケース内において回転自在に支持されると共に、回転方向に沿うように設けられ、前記第1の通過口の開放および閉塞を行うロータリドア部、並びに回転方向に対して対向するように設けられ、前記第2の通過口の開放および閉塞を行う板ドア部を一体化した1個のドアと、このドアを回転駆動する駆動手段とを備えた車両用空気調和装置において、
前記第1の通過口は、前記ドアの回転範囲の外周に沿って形成され、
前記第2の通過口は、前記ドアの回転方向に対向するように形成され、
前記ケースは、前記ドアの回転範囲の外周側で、且つ前記第1の通過口に隣設して形成された第3の通過口を有し、
前記ロータリドア部と前記板ドア部とを連結する延長部を有し、
前記ロータリドア部は、前記第3の通過口の開放および閉塞を行うと共に、内部に通風路が形成されていることを特徴とする技術手段を採用した。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空気調和装置において、
前記ドアは、前記第1の通過口および前記第2の通過口を両方とも開放する技術手段を採用した。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の車両用空気調和装置において、
前記延長部の一端部には、前記板ドア部が設けられており、前記延長部には、前記板ドア部とは異なる第2の板ドア部が設けられており、前記ロータリドア部が作動範囲の一端側に移動したときは、前記第2の板ドア部が前記第2の通過口の内側面を閉塞し、前記ロータリドア部が作動範囲の他端側に移動したときは、前記板ドア部が前記第2の通過口の外側面を閉塞することを特徴とする技術手段を採用した。
【0011】
請求項4に記載の発明は、空気が通過する、少なくとも2つの第1、第2の通過口を有するケースと、このケース内において回転自在に支持されると共に、回転方向に沿うように設けられ、前記第1の通過口の開放および閉塞を行うロータリドア部、並びに回転方向に対して対向するように設けられ、前記第2の通過口の開放および閉塞を行う板ドア部を一体化した1個のドアと、このドアを回転駆動する駆動手段とを備えた車両用空気調和装置において、
前記第1の通過口は、前記ドアの回転範囲の外周に沿って形成され、
前記第2の通過口は、前記ドアの回転方向に対向するように形成され、
前記ケースは、前記ドアの回転範囲の外周側で、且つ前記第1の通過口に隣設して形成された第3の通過口、および前記ドアの軸心方向の端部から前記ドアの回転範囲の側方に沿って形成された第4の通過口を有することを特徴とする技術手段を採用した。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車両用空気調和装置において、
前記ロータリドア部は、前記第1、第3の通過口に対向するように設けられ、前記ケースの内側から前記第1、第3の通過口の開放および閉塞を行う第1のシール面、および前記第4の通過口に対向するように設けられ、前記ケースの内側から前記第4の通過口の開放および閉塞を行う第2のシール面を有することを特徴とする技術手段を採用した。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の車両用空気調和装置において、
前記板ドア部は、前記第2の通過口の開放時に前記第2の通過口より外側に突出した状態で前記ケースに保持されると共に、前記第2の通過口に対向するように設けられ、前記ケースの外側から前記第2の通過口の開放および閉塞を行う第3のシール面を有することを特徴とする技術手段を採用した。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の車両用空気調和装置において、
前記ロータリドア部は、前記板ドア部とを連結し、前記ロータリドアより回転方向の一方側に延ばされた延長部を有し、この延長部は、前記板ドア部による前記第2の通過口の開放時に、前記第2の通過口と外部とを連通する連通口を有することを特徴とする技術手段を採用した。
【0014】
【作用】
請求項1に記載の発明によれば、駆動手段により1個のドアを動かすことにより、ドアがケース内で回転して、ドアのロータリドア部によってケースに形成された第1、第3の通過口が開放または閉塞され、且つドアの板ドア部によってケースに形成された第2の通過口が開放または閉塞される。これにより、第1、第3の通過口が開放された場合にはドアの回転方向の径方向に沿って空気が流れ、第2の通過口が開放された場合にはドアの回転方向に対して対向する方向に沿って空気が流れる。これらのように、ケースの略全周囲より空気を吸い込んだり、空気を吹き出したりすることが可能となる。このため、ケースの全周囲より吸い込まれる空気の流れや、ケースの全周囲に吹き出す空気の流れに偏りが生じることがなくなり、ケース内を流れる空気の通風抵抗が小さくなることにより、圧力損失がより小さくなる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の通過口と第2の通過口の両方とも1個のドアにて開放しているので、ケースの開口面積が大きくなり、ケース内を流れる空気の通風抵抗が小さくなることにより、圧力損失が小さくなる。
請求項3に記載の発明によれば、ロータリドア部が作動範囲の一端側に移動したときは、第2の板ドア部が第2の通過口の内側面を閉塞し、ロータリドア部が作動範囲の他端側に移動したときは、板ドア部が第2の通過口の外側面を閉塞する。
【0015】
請求項ないし請求項に記載の発明によれば、ドアのロータリドア部の第1のシール面を移動して第1の通過口または第3の通過口を開放することにより、ドアの回転範囲の径方向に空気が流れる。また、ドアのロータリドア部の第2のシール面を移動して第4の通過口を開放することにより、ドアの軸心方向に空気が流れる。さらに、ドアの板ドア部の第3のシール面を第2の通過口より離して第2の通過口を開放することにより、ドアの回転方向に空気が流れる。これらのように、ケースの略全周囲より空気を吸い込んだり、空気を吹き出したりすることが可能となる。このため、ケースの全周囲より吸い込まれる空気の流れや、ケースの全周囲に吹き出す空気の流れに偏りが生じることがなくなり、ケース内を流れる空気の通風抵抗が小さくなることにより、圧力損失がより小さくなる。
【0016】
【実施例】
次に、この発明の車両用空気調和装置を、自動車用空気調和装置に適用した実施例に基づいて説明する。
【0017】
〔第1実施例の構成〕
図1ないし図12はこの発明の第1実施例を示したもので、図1は自動車用空気調和装置の全体構造を示した図で、図2は自動車用空気調和装置のインテークユニットを示した図である。
【0018】
自動車用空気調和装置1は、自動車の車室2内へ向かって送風するためのダクト3、自動車の車室2内へ向かう空気流を発生させる送風機4、ダクト3内を流れる空気を冷却するエバポレータ5、ダクト3内を流れる空気を加熱するヒータコア6、およびこのヒータコア6の上流側に取り付けられたエアミックスドア7等から構成されている。
【0019】
ダクト3は、内部にエバポレータ5、ヒータコア6およびエアミックスドア7を収容する通風路3aを形成するものである。ダクト3の上流側には前述の送風機4を含むインテークユニット8が一体的に設けられ、ダクト3の下流側には吹出口切替ユニット9が一体的に設けられている。また、ダクト3は、自動車の車室2内の前方(フロント)側のインストルメントパネル10の下方において、自動車の車室2内と例えばエンジンルーム内とを区画するファイヤボード11に直接的または間接的に取り付けられている。
ここで、12はインテークユニット8と車室2外(例えば自動車のカウルトップに形成された外気口)とを連通する通風路12aを形成するダクトであり、13は自動車の車室2内の前方(フロント)側に設置されたフロント窓ガラスである。
【0020】
エバポレータ5は、所謂冷凍サイクルの冷媒蒸発器で、その冷凍サイクルの作動に応じ、送風機4により送られてきた空気を冷却する冷却手段を構成する。なお、冷凍サイクルは、エバポレータ5の他に、いずれも図示しないコンプレッサ(冷媒圧縮機)、コンデンサ(冷媒凝縮器)、レシーバ(受液器)、エキスパンションバルブ(膨張弁)等を備えている。また、冷凍サイクルの起動は、コンプレッサの電磁クラッチ(図示せず)への通電により、自動車に搭載されたエンジン(図示せず)の回転力がコンプレッサに伝達されることによって開始される。
【0021】
ヒータコア6は、所謂放熱器であって、自動車のエンジン冷却系統からのエンジン冷却水の温度に応じ、エバポレータ5を通過した空気を加熱する加熱手段を構成する。
【0022】
エアミックスドア7は、サーボモータやステップモータ等の駆動手段により駆動され、その開度に応じて、ヒータコア6を通過する空気量とヒータコア6を迂回する空気量とを調節して車室2内へ吹き出す吹出空気の温度を調整する吹出温度調整手段を構成する。
【0023】
次に、インテークユニット8を図2ないし図4に基づいて詳細に説明する。このインテークユニット8は、ダクト3の最も上流側に設けられた内外気切替ユニット14、およびこの内外気切替ユニット14を介してダクト3内に空気を吸い込む送風機4等から構成されている。
【0024】
内外気切替ユニット14は、内外気切替手段であって、内外気切替箱15、この内外気切替箱15内で回転自在に支持された内外気切替ドア16、およびこの内外気切替ドア16を回転駆動するレバー17等から構成されている。
【0025】
図3は内外気切替箱15を示した図である。内外気切替箱15は、本発明のケースであって、例えばポリプロピレン等の樹脂をインジェクション成形等の成形手段により所定の箱体形状となるように一体成形されており、口の字型のシール用パッキン18を介して自動車の車体側部品にボルトやねじ等の締結手段を用いて取り付けられている。
【0026】
この内外気切替箱15の外側壁には、車室2内より車室内空気(以下内気と呼ぶ)を吸い込む4つの内気吸込口19〜22、車室2外(例えば自動車のカウルトップに形成された外気口)より車室外空気(以下外気と呼ぶ)を吸い込む1つの外気吸込口23、およびレバー17を介して内外気切替ドア16を回転自在に支持する2つの支持穴24が開口している。
【0027】
そして、内外気切替箱15の内側壁と内外気切替ドア16の上流側との間には、少なくとも外気吸込口23に連通する通風路15aが形成されている。この通風路15aは、外気吸込口23の開放時にダクト12の通風路12aを介して車室2外に連通する。また、内外気切替箱15の内側壁と内外気切替ドア16の下流側との間には、送風機4に連通する通風路15bが形成されている。
【0028】
内気吸込口19は、本発明の第1の通過口であって、開口形状が略方形状を呈し、内外気切替ドア16の回転範囲より外周側に位置する内外気切替箱15の湾曲壁の表面に、内外気切替ドア16の回転方向に沿って形成されている。また、内気吸込口19は、内外気切替ドア16の回転範囲の径方向で、且つ自動車のリヤ側に向かって開口した第1の吹出口を構成する。そして、内気吸込口19内には、補強のための十字状のリブ19aが設けられている。内外気切替箱15の湾曲壁は、内外気切替ドア16の回転範囲の外周側において、内外気切替ドア16の回転中心線を中心として略同一の曲率半径を持つように湾曲して形成されている。
【0029】
内気吸込口20は、本発明の第2の通過口であって、開口形状が略方形状を呈し、内外気切替ドア16の回転方向に対して対向する部位に位置する内外気切替箱15の傾斜壁の表面に内外気切替ドア16の回転方向に対して対向(略直交)するように形成されている。また、内気吸込口20は、内外気切替ドア16の回転方向の一端側に沿って開口し、且つ自動車のフロント側に向かって開口した第2の吹出口を構成する。内外気切替箱15の傾斜壁の上方の立壁の内側面には、内外気切替ドア16のストッパ25が一体成形または別途設けられている。また、内外気切替箱15の傾斜壁の下方の垂直部分には、長方形状の隙間26が形成されている。
【0030】
2つの内気吸込口21、22は、本発明の第1の通過口、第4の通過口であって、内外気切替ドア16の回転範囲より軸心方向外側に位置する内外気切替箱15の両側壁の表面に内外気切替ドア16の回転範囲の径方向に沿って形成されている。また、2つの内気吸込口21、22は、内外気切替ドア16の回転中心線方向(軸心方向)に沿って開口し、且つ自動車の左右両側に向かってそれぞれ開口した第4の吹出口を構成する。そして、2つの内気吸込口21、22の開口形状は、2つの支持穴24を結ぶ軸心線を中心として略同一の曲率半径を持つ扇状に形成されている。
【0031】
外気吸込口23は、本発明の第3の通過口であって、内気吸込口19と略同一円周上で、且つ内気吸込口19に隣設して形成されている。この外気吸込口23は、内外気切替ドア16の回転範囲より外周側に位置する内外気切替箱15の上部壁の表面に、内外気切替ドア16の回転方向に沿って形成されている。また、外気吸込口23は、内外気切替ドア16の回転範囲の径方向に沿って開口し、且つ自動車の上方に向かって開口した第3の吹出口を構成する。この外気吸込口23は、内外気切替ドア16の回転範囲の外周側において正面形状が方形形状となるように形成されている。そして、外気吸込口23の周囲に口の字型のシール用パッキン18が接着剤等により接合されている。
【0032】
図4は内外気切替ドア16とレバー17を示した図である。内外気切替ドア16は、ロータリドア部27、一対の扇状枠部28、および板ドア部29等から構成され、例えばポリプロピレン等の樹脂をインジェクション成形等の成形手段により所定の形状となるように一体成形されている。
【0033】
ロータリドア部27は、断面形状が略コの字形状に形成され、一端側の回転中心部分に嵌合穴30を有し、他端側の回転中心部分に嵌合軸31を有している。そして、ロータリドア部27は、嵌合穴30と嵌合軸31を結ぶ回転中心線(軸心線)を中心として略同一の曲率半径を持つように湾曲して形成された曲面ドア部32、およびこの曲面ドア部32の両端部より嵌合穴30、嵌合軸31側に延長された一対の扇状ドア部33を有し、内部に通風路27aが形成されている。
【0034】
嵌合穴30は、半円形状に形成され、内外気切替箱15の一方の支持穴24と共にレバー17の一端部が差し込まれる。嵌合軸31は、内外気切替箱15の他方の支持穴24内に差し込まれる。内外気切替箱15の支持穴24は、内外気切替ドア16を回転自在に支持する支持部である。嵌合穴30、嵌合軸31は、内外気切替箱15内に回転自在に支持される被支持部である。
【0035】
曲面ドア部32の表面には、内気吸込口19および外気吸込口23に対向する外周シール面が形成されている。この曲面ドア部32の外周シール面は、本発明の第1のシール面であって、内外気切替箱15の内気吸込口19および外気吸込口23を横切るようにスライド(移動)することにより、これらの吸込口19、27の開放および閉塞を行う部分である。
【0036】
一対の扇状ドア部33は、互いの内側面が対向するように並行して設けられている。これらの扇状ドア部33の表面には、2つの内気吸込口21、22に対向する側方シール面がそれぞれ形成されている。一対の扇状ドア部33の側方シール面は、本発明の第2のシール面であって、内外気切替箱15の2つの内気吸込口21、22を横切るようにスライド(移動)することにより、この2つの内気吸込口21、22の開放および閉塞を行う部分である。
【0037】
そして、曲面ドア部32の外周シール面および一対の扇状ドア部33の側方シール面には、略コの字状のシール用パッキン34、35が接着剤等の接合手段を用いて接合されている。これらのシール用パッキン34、35は、例えばシリコンゴムやエラストマー(高分子樹脂)等の弾性体よりなり、内外気切替箱15の内側面とロータリドア部27の表面との間からの空気の漏洩を防止する洩れ防止手段である。
【0038】
一対の扇状枠部28は、本発明の延長部であって、ロータリドア部27の一端部(上流側端部、風上側端部)より内外気切替ドア16の回転方向の一方側(上流側、風上側)に沿うように扇形状に形成されており、各々が対向するように延長されている。これらの扇状枠部28は、ロータリドア部27と板ドア部29とを連結する部分で、板ドア部29を内気吸込口20より外側に突出した状態で保持する部分でもある。また、一対の扇状枠部28の間には、内外気切替箱15内の通風路15aおよびロータリドア部27内の通風路27aに連通する通風路28aが形成されている。
【0039】
そして、一対の扇状枠部28には、2つの内気吸込口21、22を介して通風路28aと車室2内とを連通する扇状穴部36がそれぞれ形成されている。この扇状穴部36は、本発明の連通口であって、車室2内より一対の扇状枠部28の間の通風路28a内に内気を吸い込む側方側のドア吸込口である。また、一対の扇状枠部28の円弧状の上端縁と板ドア部29の裏面で囲まれた部分は、一対の扇状枠部28の間の通風路28aと車室2内とを連通する曲面状の開放口37とされている。この開放口37は、本発明の連通口であって、車室2内より一対の扇状枠部28の間の通風路28a内に内気を吸い込む上方側のドア吸込口である。
【0040】
板ドア部29は、略方形形状に形成され、一対の扇状枠部28の後端部(一端部)に、内外気切替ドア16の回転方向に対向(略直交)するように設けられている。この板ドア部29の裏面には、内気吸込口20に対向するように形成された方形状シール面が形成されている。板ドア部29の方形状シール面は、本発明の第3のシール面であって、内外気切替箱15の外側から内外気切替箱15の内気吸込口20に離間および接近することにより、この内気吸込口20の開放および閉塞を行う部分である。
【0041】
板ドア部29の方形状シール面の外周部分には、略口の字状のシール用パッキン38が接着剤等の接合手段を用いて接合されている。このシール用パッキン38は、シール用パッキン34、35と同様な材質の弾性体よりなり、内外気切替箱15の内側面と板ドア部29の方形状シール面との間からの空気の漏洩を防止する洩れ防止手段である。
【0042】
レバー17は、本発明の駆動手段であって、例えばジュラコン等の樹脂により一体成形されており、内外気切替ドア16を回転駆動すると共に、内外気切替ドア16を内外気切替箱15内で回転自在に支持するものである。このレバー17の一端部に設けられたピン部39は、内外気切替箱15の一方の支持穴24内に差し込まれる。また、ピン部39よりリング部40を介して先端側のピン部41は、半円形状に形成され、内外気切替ドア16のロータリドア部27の一方の嵌合穴30内に差し込まれる。
【0043】
リング部40は、内外気切替箱15の内側面に爪状に嵌合し、ガタなく回動するものである。レバー17の他端部に設けられたピン部42は、自動車の車室2内の前面に設けた操作パネルの内外気切替レバー(図示せず)にワイヤーケーブルや作動ロッド等の連結手段を介して連結している。
【0044】
なお、操作パネルの内外気切替レバーには、車室2よりダクト3内に内気のみ吸い込む内気循環モード、車室2外よりダクト3内に外気のみ吸い込む外気導入モード、内気吸込口19〜22と外気吸込口23の開度を調節して内気と外気を吸い込む内外気導入モード等の設定位置が設けられている。
【0045】
送風機4は、空気流を発生するファン43、このファン43を回転駆動する駆動手段としてのブロワモータ44、およびファン43を収容するスクロールケース45等から構成されている。なお、スクロールケース45は、内外気切替箱15内に連通するベルマウス状の吸入口46が開口した上側ケース47と、ブロワモータ44を固定する下側ケース48とに2分割されている。また、スクロールケース45内には、ダクト3の通風路3aと内外気切替箱15の通風路15bに連通する渦巻き状の通風路45aが形成されている。
【0046】
上側ケース47は、内外気切替箱15の下部にビスやホールディングスプリング等の固定具(図示せず)により固定されている。また、上側ケース47の吸入口46付近には、内外気切替箱15の傾斜壁の隙間26に嵌め合わされる立壁部49等が一体成形されている。
【0047】
次に、吹出口切替ユニット9を図5ないし図9に基づいて詳細に説明する。ここで、図5ないし図9は吹出口切替ユニット9の各吹出口モードを示した図である。この吹出口切替ユニット9は、吹出口切替手段であって、吹出口切替箱50、この吹出口切替箱50内で回転自在に支持された吹出口切替ドア51、およびこの吹出口切替ドア51を回転駆動するレバーなどの駆動機構等から構成されている。
【0048】
吹出口切替箱50は、本発明のケースであって、例えばポリプロピレン等の樹脂をインジェクション成形等の成形手段により所定の箱体形状となるように一体成形されている。この吹出口切替箱50の外側壁には、ダクト3内の通風路から乗員の頭胸部に向かって主に冷風を吹き出すフェイス吹出口52、およびダクト3内の通風路から乗員の足元に向かって主に温風を吹き出すフット吹出口53が開口している。
【0049】
さらに、吹出口切替箱50の外側壁には、ダクト3内の通風路から自動車のフロント窓ガラス13(図2参照)に向かって主に温風を吹き出すデフロスタ吹出口54、レバーを介して吹出口切替ドア51を回転自在に支持する2つの支持穴55が開口している。
【0050】
そして、吹出口切替箱50の内側壁と吹出口切替ドア51の上流側との間には、ダクト3の通風路3aに連通する通風路50aが形成されている。また、吹出口切替箱50の内側壁と吹出口切替ドア51の下流側との間には、少なくともフット吹出口53、デフロスタ吹出口54に連通する通風路50bが形成されている。この通風路50bは、フット吹出口53またはデフロスタ吹出口54の開放時に車室2内に連通する。
【0051】
フェイス吹出口52は、本発明の第1の通過口であって、開口形状が方形状を呈し、吹出口切替箱50の外周壁に吹出口切替ドア51の回転方向に沿って形成されている。また、フェイス吹出口52は、吹出口切替ドア51の回転範囲の径方向で、且つ自動車の上方または下方に向かって開口した第1の吹出口を構成する。吹出口切替箱50の外周壁は、吹出口切替ドア51の回転範囲の外周側において、吹出口切替ドア51の回転中心線を中心として略同一の曲率半径を持つように湾曲している。
【0052】
フット吹出口53は、本発明の第2の通過口であって、開口形状が方形状を呈し、吹出口切替箱50の傾斜壁の表面に吹出口切替ドア51の回転方向に対して対向(略直交)するように形成されている。また、フット吹出口53は、吹出口切替ドア51の回転方向で、且つ自動車の下方または上方に向かって開口した第2の吹出口を構成する。
【0053】
デフロスタ吹出口54は、本発明の第3の通過口であって、開口形状が方形状を呈し、フェイス吹出口52と略同一円周上で、且つフェイス吹出口52に隣設して形成されている。このデフロスタ吹出口54は、吹出口切替箱50の外周壁に吹出口切替ドア51の回転方向に沿って形成されている。また、デフロスタ吹出口54は、吹出口切替ドア51の回転範囲の径方向で、且つ自動車の上方または下方に向かって開口した第3の吹出口を構成する。
【0054】
図10は吹出口切替ドア51を示した図である。吹出口切替ドア51は、ロータリドア部56、一対の扇状枠部57、内側板ドア部58および外側板ドア部59等から構成され、例えばポリプロピレン等の樹脂をインジェクション成形等の成形手段により所定の形状となるように一体成形されている。
【0055】
ロータリドア部56は、断面形状が略コの字形状に形成され、一端側の回転中心部分に嵌合穴60を有し、他端側の回転中心部分に嵌合軸61を有している。そして、ロータリドア部56は、嵌合穴60と嵌合軸61を結ぶ軸心線(吹出口切替ドア51の回転中心線)を中心として略同一の曲率半径を持つように湾曲して形成された曲面ドア部62、およびこの曲面ドア部62の両端部より嵌合穴60、嵌合軸61側に延長された一対の扇状側壁部63を有し、内部に通風路56aが形成されている。
【0056】
嵌合穴60は、半円形状に形成され、吹出口切替箱50の一方の支持穴55と共にレバーの一端部が差し込まれる。嵌合軸61は、吹出口切替箱50の他方の支持穴55内に差し込まれる。吹出口切替箱50の支持穴55は、吹出口切替ドア51を回転自在に支持する支持部である。嵌合穴60、嵌合軸61は、吹出口切替箱50内に回転自在に支持される被支持部である。
【0057】
曲面ドア部62の表面には、フェイス吹出口52およびデフロスタ吹出口54に対向する外周シール面が形成されている。この曲面ドア部62の外周シール面は、本発明の第1のシール面であって、吹出口切替箱50のフェイス吹出口52およびデフロスタ吹出口54を横切るようにスライド(移動)することにより、これらの吹出口52、54の開放および閉塞を行う部分である。
【0058】
そして、曲面ドア部62の外周シール面には、略目の字状のシール用パッキン64を接着剤等の接合手段を用いて接合している。このシール用パッキン64は、シール用パッキン34、35と同様な材質の弾性体よりなり、吹出口切替箱50の内周面とロータリドア部56の外周面との間からの空気の漏洩を防止する洩れ防止手段である。本例では、シール用パッキン64を、吹出口切替ドア51の嵌合穴60と嵌合軸61を結ぶ軸心線を中心にして角度θ(例えば12〜15°)間隔で吹出口切替ドア51の回転方向に沿って5段設けている。
【0059】
一対の扇状側壁部63は、互いの内側面が対向するように並行して設けられている。また、一対の扇状側壁部63の外側面は、吹出口切替箱50の内側面に所定の隙間を隔てて対向している。そして、一対の扇状側壁部63間の幅は、一対の扇状枠部57間の幅より大きい。このため、一対の扇状側壁部63の回転方向の一端部には、両側から一対の扇状枠部57を保持する一対の方形状枠部65が一体成形されている。
【0060】
一対の方形状枠部65内には、ロータリドア部56内の通風路56aと吹出口切替箱50内の通風路50bとを連通する方形状穴部66がそれぞれ形成されている。また、一対の方形状枠部65と曲面ドア部62との間には、ロータリドア部56内の通風路56aと吹出口切替箱50内の通風路50bとを連通する方形状穴部67が形成されている。これらの方形状穴部66、67は、ロータリドア部56内の通風路56aより車室2内へ空気を吹き出すドア吹出口である。
【0061】
一対の扇状枠部57は、本発明の延長部であって、ロータリドア部56の一端部(下流側端部、風下側端部)より吹出口切替ドア51の回転方向の一方側(下流側、風下側)に沿うように扇形状に形成されており、各々が対向するように延長されている。これらの扇状枠部57の途中には内側板ドア部58が設けられ、一対の扇状枠部57の一端部(先端部)には外側板ドア部59が設けられている。
【0062】
そして、ロータリドア部56側の一対の扇状枠部57には、一対の扇状枠部57間の通風路57aと吹出口切替箱50内の通風路50bとを連通する扇状穴部68が開口している。この扇状穴部68は、一対の扇状枠部57間の通風路57aと通風路58bとを連通するドア吹出口である。
【0063】
また、外側板ドア部59側の一対の扇状枠部57には、フット吹出口53および一対の扇状枠部57間の通風路57bを介して吹出口切替箱50内の通風路50bと車室2内とを連通する扇状穴部69が開口している。この扇状穴部69は、本発明の連通口であって、一対の扇状枠部57間の通風路57bより車室2内へ空気を吹き出すドア吹出口である。
【0064】
そして、一対の扇状枠部57の円弧状の端縁と内側板ドア部58の裏面で囲まれた部分は、一対の扇状枠部57間の通風路57aと吹出口切替箱50内の通風路50bとを連通する曲面状の開放口70とされている。この開放口70は、一対の扇状枠部57間の通風路57a内より吹出口切替箱50内の通風路50b内へ空気を吹き出すドア吹出口である。
【0065】
また、一対の扇状枠部57の円弧状の端縁と外側板ドア部59の裏面で囲まれた部分は、一対の扇状枠部57間の通風路57bと車室2内とを連通する曲面状の開放口71とされている。この開放口71は、本発明の連通口であって、一対の扇状枠部57間の通風路57b内より車室2内へ空気を吹き出すドア吹出口である。
【0066】
内側板ドア部58は、略方形形状に形成され、吹出口切替ドア51の回転方向に対向(略直交)するように設けられている。この内側板ドア部58の表面には、フット吹出口53に対向する方形状シール面が形成されている。この内側板ドア部58の方形状シール面は、吹出口切替箱50の内側からフット吹出口53に離間および接近することにより、このフット吹出口53の開放および閉塞を行う部分である。
【0067】
また、内側板ドア部58の外周および方形状シール面には、略角環状のシール用パッキン72が接着剤等の接合手段を用いて接合されている。このシール用パッキン72は、シール用パッキン34、35と同様な材質の弾性体よりなり、吹出口切替箱50の傾斜壁の内側面と内側板ドア部58の方形状シール面との間からの空気の漏洩を防止する洩れ防止手段である。
【0068】
外側板ドア部59は、本発明のドア部であって、略方形形状に形成され、一対の扇状枠部57の後端部(一端部)に、吹出口切替ドア51の回転方向に対向(略直交)するように設けられている。この外側板ドア部59の裏面には、フット吹出口53に対向する方形状シール面が形成されている。この外側板ドア部59の方形状シール面は、本発明の第3のシール面であって、吹出口切替箱50の外側からフット吹出口53に離間および接近することにより、このフット吹出口53の開放および閉塞を行う部分である。
【0069】
外側板ドア部59の外周および方形状シール面には、略角環状のシール用パッキン73が接着剤等の接合手段を用いて接合されている。このシール用パッキン73は、シール用パッキン34、35と同様な材質の弾性体よりなり、吹出口切替箱50の傾斜壁の外側面と外側板ドア部59の方形状シール面との間からの空気の漏洩を防止する洩れ防止手段である。
【0070】
レバーは、本発明の駆動手段であって、例えばジュラコン等の樹脂により一体成形されており、吹出口切替ドア51を回転駆動すると共に、吹出口切替ドア51を吹出口切替箱50内で回転自在に支持するものである。このレバーの一端部は、吹出口切替箱50の一方の支持穴55および吹出口切替ドア51のロータリドア部56の一方の嵌合穴60内に差し込まれている。レバーの他端部は、自動車の車室2内の前面に設けた操作パネルの吹出口切替レバー(図示せず)にワイヤーケーブルや作動ロッド等の連結手段を介して連結している。
【0071】
なお、操作パネルの吹出口切替レバーには、フロント窓ガラス13の曇りの除去や解氷を行うデフロスタモード、室内暖房とフロント窓ガラス13の曇りの除去や解氷を行うフットデフモード、室内暖房を行うフットモード、頭寒足熱の心地良い暖房を行うバイレベルモード、室内冷房を行うフェイスモード等の設定位置が設けられている。
【0072】
〔第1実施例の作用〕
次に、この実施例の自動車用空気調和装置1の作用を説明する。先ず、自動車用空気調和装置1の内外気切替ユニット14による内外気モードの切り替えを図1ないし図4、図11および図12に基づいて説明する。
【0073】
(外気導入モード)
操作パネルの運転スイッチ(図示せず)がオンされると、ブロワモータ44が通電されファン43が回転し、その他の空調機器が作動を開始する。そして、内外気切替レバーが外気導入モードの設定位置に設定されると、図2に実線で示したように、内外気切替レバーにワイヤーケーブルや作動ロッド等の連結手段を介して駆動連結されたレバー17が図示左側に回転する。
【0074】
これにより、内外気切替ドア16が嵌合穴30と嵌合軸31を結ぶ軸心線を中心にして左回転して、ロータリドア部27の曲面ドア部32の外周シール面が内気吸込口19に向かい合った位置で止まる。また、一対の扇状ドア部33の側方シール面が内気吸込口21、22に向かい合った位置で止まり、さらに板ドア部29の方形状シール面が内気吸込口20に向かい合った位置で止まる。
【0075】
このとき、シール用パッキン34、35が内気吸込口19の周縁(内外気切替箱15の湾曲壁の内側面)に撓んだ状態で当接することにより、曲面ドア部32の外周シール面にて内気吸込口19が閉塞(シール)される。また、シール用パッキン34、35が内気吸込口21、22の周縁(内外気切替箱15の両側壁の内側面)に撓んだ状態で当接することにより、一対の扇状ドア部33の側方シール面にて内気吸込口21、22が共に閉塞(シール)される。さらに、シール用パッキン38の外周縁部分が内気吸込口20の周縁(内外気切替箱15の傾斜壁の外側面)に撓んだ状態で当接することにより、板ドア部29の方形状シール面にて内気吸込口20が閉塞(シール)される。
【0076】
そして、内外気切替箱15の上方で開口した外気吸込口23がロータリドア部27の移動により開かれることになる。すなわち、内気吸込口19〜22が全閉し、外気吸込口23が全開する。
したがって、送風機4のファン43の回転により、例えば自動車のカウルトップに形成された外気口から吸い込まれた外気は、ダクト12の通風路12aを通って外気吸込口23から内外気切替箱15内に吸い込まれる。内外気切替箱15内に吸い込まれた外気は、通風路15aを通って開放口37より一対の扇状枠部28の間に流入してロータリドア部27内の通風路27aに到達したり、通風路15aを通って直接ロータリドア部27内の通風路27aに到達したりする。
【0077】
そして、ロータリドア部27内の通風路27aに到達した外気は、通風路15bを通ってベルマウス状の吸入口46からスクロールケース45内に流入する。スクロールケース45内に流入した外気は、ファン43の回転によって通風路45aを通ってダクト3の下流側に送られる。
【0078】
(内気循環モード)
乗員が内外気切替レバーを、内気循環モードの設定位置から外気導入モードの設定位置に切り替えると、図2に一点鎖線で示したように、内外気切替レバーに内外気切替レバーにワイヤーケーブルや作動ロッド等の連結手段を介して駆動連結されたレバー17が図示右側に回転する。
【0079】
これにより、内外気切替ドア16が嵌合穴30と嵌合軸31を結ぶ軸心線を中心にして右回転して、板ドア部29が内気吸込口20より突出した状態で止まるので、内気吸込口20が開かれる。また、ロータリドア部27の曲面ドア部32の外周シール面が外気吸入口23に向かい合った位置で止まる。
【0080】
このとき、シール用パッキン34が内外気切替箱15のストッパ25に当接し、且つシール用パッキン35が内気吸込口19、21、22の上部側の周縁に撓んだ状態で当接することにより、曲面ドア部32の外周シール面にて外気吸込口23が閉塞(シール)され、内気吸込口19、21、22が開かれる。すなわち、内気吸込口19〜22が全開し、外気吸込口23が全閉する。
【0081】
したがって、送風機4のファン43の回転により、自動車の車室2内の、内気吸込口19、21、22周辺の内気は、内気吸込口19、21、22から内外気切替箱15内に吸い込まれ通風路15bを通ってベルマウス状の吸入口46からスクロールケース45内に流入する。
【0082】
一方、内気吸込口20周辺の内気は、2つの扇状穴部36や開放口37から一対の扇状枠部28の間の通風路28a内に流入して内気吸込口20から内外気切替箱15内に流入する。内気吸込口20から内外気切替箱15内に流入した内気は、通風路15a、ロータリドア部27内の通風路27aを通って通風路15bで内気吸込口19、21、22から吸い込まれた内気と合流する。
【0083】
そして、図2において吸入口46を中心にして、図示左側(内気吸込口19)、図示右側(内気吸込口20)、図示手前側(内気吸込口21)、図示奥側(内気吸込口22)の四方向から内外気切替箱15内に吸い込まれた内気は、吸入口46を通ってスクロールケース45内に吸引されることになるので、吸入口46から見た場合にほとんど全周囲から内気が吸入されることになる。
【0084】
ここで、送風機4の送風量を変化させて、全圧(ΔP)、比騒音(Ks)および通風抵抗について、第1実施例のインテークユニット8、第1従来例の1枚の板ダンパ104を設けたインテークユニット106、第2従来例の2枚の板ダンパ115、116を設けたインテークユニット118、内外気切替箱を有しない、つまりスクロールケースのみのインテークユニットのぞれぞれの値を調査した3つの実験について説明する。
【0085】
1つ目の実験は、第1実施例、第1、第2従来例を全て内気循環モード(内気モード)とし、送風機の送風量を変化させて全圧(ΔP)を調査したもので、その実験結果を図11のグラフの下方に示した。この図11のグラフからも確認できるように、送風機の送風量の240m/hから500m/hに至るまで全域にて第1実施例が第1、第2従来例に比較して、内外気切替箱を有しないインテークユニットからの変化が小さいことが分かる。
【0086】
これにより、第1実施例のインテークユニット8は、第1、第2従来例のインテークユニット106、118に対して圧力損失が小さいことが分かる。なお、送風機の送風量の最大風量に相当する450m/hにおいて、内外気切替箱を有しないインテークユニットからの第1従来例の全圧の変化量が9mmAqに対して、第1実施例の全圧の変化量が1.5mmAqとなる。
【0087】
2つ目の実験は、送風機の送風量を変化させて比騒音(Ks)を調査したもので、その実験結果を図11のグラフの上方に示した。この図11のグラフからも確認できるように、送風機の送風量の240m/hから500m/hに至るまで全域にて第1実施例が第1、第2従来例に比較して、内外気切替箱を有しないインテークユニットからの変化が小さいことが分かる。
【0088】
これにより、第1実施例のインテークユニット8は、第1、第2従来例のインテークユニット106、118に対して騒音が小さいことが分かる。なお、送風機の送風量の最大風量に相当する450m/hにおいて、内外気切替箱を有しないインテークユニットからの第1従来例の比騒音の変化量が4.5dBに対して、第1実施例の比騒音の変化量が0.2〜0.3dBとなる。
【0089】
3つ目の実験は、送風機の送風量を変化させて通風抵抗を調査したもので、その実験結果を図12のグラフに示した。この図12のグラフからも確認できるように、送風機の送風量の240m/hから630m/hに至るまで全域にて第1実施例が第1、第2従来例の内気循環モード、第1、第2従来例の外気導入モードに比較して、内外気切替箱を有しないインテークユニットからの変化が小さいことが分かる。これにより、第1実施例のインテークユニット8は、第1、第2従来例のインテークユニット106、118に対して圧力損失が小さいことが分かる。
【0090】
次に、自動車用空気調和装置1の吹出口切替ユニット9による吹出口モードの切り替えを図5ないし図10に基づいて説明する。
【0091】
(デフロスタモード)
乗員が操作パネルの吹出口切替レバーを、デフロスタモードの設定位置に設定した場合には、吹出口切替レバーにワイヤーケーブルや作動ロッドなどの連結手段を介して駆動連結されたレバーが図示左側に回転する。これにより、吹出口切替ドア51が嵌合穴60と嵌合軸61を結ぶ軸心線を中心にして左回転して、図5に示したように、ロータリドア部56の曲面ドア部62の外周シール面がフェイス吹出口52に向かい合った位置で止まり、さらに外側板ドア部59の方形状シール面がフット吹出口53に向かい合った位置で止まる。
【0092】
このとき、シール用パッキン64の1段目と3〜5段目がフェイス吹出口52の周縁(吹出口切替箱50の外周壁の内周面)に撓んだ状態で当接することにより、曲面ドア部62の外周シール面にてフェイス吹出口52全体が閉塞(シール)される。さらに、シール用パッキン73の外周縁部分がフット吹出口53の周縁(吹出口切替箱50の傾斜壁の外側面)に撓んだ状態で当接することにより、外側板ドア部59の方形状シール面にてフット吹出口53が閉塞(シール)される。
【0093】
そして、吹出口切替箱50の外周壁で開口したデフロスタ吹出口54がロータリドア部56の移動により開かれることになる。すなわち、フェイス吹出口52とフット吹出口53が全閉し、デフロスタ吹出口54が全開する。
したがって、エバポレータ5、ヒータコア6およびエアミックスドア7にて所望の温度に調整された空調空気は、ダクト3の通風路3a、吹出口切替箱50の通風路50aを通ってロータリドア部56の通風路56a内に流入する。通風路56a内に流入した空調空気の一部は、一対の方形状枠部65の方形状穴部66、67より吹出口切替箱50の通風路50bに流入する。
【0094】
また、通風路56a内に流入した空調空気の残部は、一対の扇状枠部57間の通風路57aを通って扇状穴部68より吹出口切替箱50の通風路50bに流入する。そして、吹出口切替箱50の通風路50bに流入した空調空気は、デフロスタ吹出口54から自動車のフロント窓ガラス13の内面に向かって吹き出され、フロント窓ガラス13の曇りの除去が行われる。
【0095】
(フットデフモード)
乗員が吹出口切替レバーを、デフロスタモードの設定位置からフットデフモードの設定位置に切り替えると、吹出口切替レバーにワイヤーケーブルや作動ロッドなどの連結手段を介して駆動連結されたレバーが図示右側に回転する。
【0096】
これにより、吹出口切替ドア51が嵌合穴60と嵌合軸61を結ぶ軸心線を中心にして角度θ(例えば12〜15°)だけ右回転して、図6に示したように、ロータリドア部56の曲面ドア部62の外周シール面の中央部分がフェイス吹出口53に向かい合った位置で止まり、曲面ドア部62の外周シール面の一端側がデフロスタ吹出口54に向かい合った位置で止まる。
【0097】
このとき、シール用パッキン64の2段目と4、5段目がフェイス吹出口52の周縁(吹出口切替箱50の外周壁の内周面)に撓んだ状態で当接することにより、曲面ドア部62の外周シール面にてフェイス吹出口52全体およびデフロスタ吹出口54の半分が閉塞(シール)される。
【0098】
そして、外側板ドア部59の方形状シール面がフット吹出口53よりやや離れることによりフット吹出口53が開かれる。すなわち、フェイス吹出口52が全閉し、フット吹出口53とデフロスタ吹出口54が半開する。
したがって、エバポレータ5、ヒータコア6およびエアミックスドア7にて所望の温度に調整された空調空気は、ダクト3の通風路3a、吹出口切替箱50の通風路50aを通ってロータリドア部56の通風路56a内に流入する。通風路56a内に流入した空調空気の一部は、一対の方形状枠部65の方形状穴部66より吹出口切替箱50の通風路50bに流入する。
【0099】
また、通風路56a内に流入した空調空気の残部は、一対の扇状枠部57間の通風路57aを通って扇状穴部68より吹出口切替箱50の通風路50bに流入する。
そして、吹出口切替箱50の通風路50bに流入した一部の空調空気は、内側板ドア部58の側方を通って方形状穴部67より一旦通風路57b内に入ってからフット吹出口53を越えた所で、一対の扇状枠部57の方形状穴部67や開放口71から乗員の足元部に向かって吹き出される。また、通風路50bに流入した残部の空調空気は、デフロスタ吹出口54から自動車のフロント窓ガラス13の内面に向かって吹き出される。よって、自動車の車室2内の暖房とフロント窓ガラス13の曇りの除去や解氷とが行われる。
【0100】
(フットモード)
乗員が吹出口切替レバーを、フットデフモードの設定位置からフットモードの設定位置に切り替えると、吹出口切替レバーにワイヤーケーブルや作動ロッドなどの連結手段を介して駆動連結されたレバーがさらに図示右側に回転する。
【0101】
これにより、吹出口切替ドア51が嵌合穴60と嵌合軸61を結ぶ軸心線を中心にして角度θ(例えば12〜15°)だけさらに右回転して、図7に示したように、ロータリドア部56の曲面ドア部62の外周シール面の他端側がフェイス吹出口53に向かい合った位置で止まり、曲面ドア部62の外周シール面の一端側がデフロスタ吹出口54に向かい合った位置で止まる。
【0102】
このとき、シール用パッキン64の3段目と5段目がフェイス吹出口52の周縁(吹出口切替箱50の外周壁の内周面)に撓んだ状態で当接することにより、曲面ドア部62の外周シール面にてフェイス吹出口52全体およびデフロスタ吹出口54の大部分が閉塞(シール)される。
【0103】
そして、外側板ドア部59の方形状シール面がフット吹出口53よりさらに離れることによりフット吹出口53が開かれる。すなわち、フェイス吹出口52が全閉し、フット吹出口53が全開し、デフロスタ吹出口54が一部開く。
したがって、エバポレータ5、ヒータコア6およびエアミックスドア7にて所望の温度に調整された空調空気は、ダクト3の通風路3a、吹出口切替箱50の通風路50aを通ってロータリドア部56の通風路56a内に流入する。通風路56a内に流入した空調空気の一部は、一対の方形状枠部65の方形状穴部66より吹出口切替箱50の通風路50bに流入する。
【0104】
また、通風路56a内に流入した空調空気の残部は、一対の扇状枠部57間の通風路57aを通って扇状穴部68より吹出口切替箱50の通風路50bに流入する。
そして、吹出口切替箱50の通風路50bに流入した大部分の空調空気は、内側板ドア部58の側方を通って方形状穴部67より一旦通風路57b内に入ってからフット吹出口53を越えた所で、一対の扇状枠部57の方形状穴部67や開放口71から乗員の足元部に向かって吹き出される。
【0105】
また、通風路50bに流入したほんの一部の空調空気は、デフロスタ吹出口54から自動車のフロント窓ガラス13の内面に向かって吹き出される。よって、自動車の車室2内の暖房とフロント窓ガラス13の曇りの除去や解氷とが行われる。
【0106】
(バイレベルモード)
乗員が吹出口切替レバーを、フットモードの設定位置からバイレベルモードの設定位置に切り替えると、吹出口切替レバーにワイヤーケーブルや作動ロッドなどの連結手段を介して駆動連結されたレバーがさらに図示右側に回転する。
【0107】
これにより、吹出口切替ドア51が嵌合穴60と嵌合軸61を結ぶ軸心線を中心にして角度θ(例えば12〜15°)だけさらに右回転して、図8に示したように、ロータリドア部56の曲面ドア部62の外周シール面の他端側がフェイス吹出口53に向かい合った位置で止まり、曲面ドア部62の外周シール面の中央部分がデフロスタ吹出口54に向かい合った位置で止まる。
【0108】
このとき、シール用パッキン64の1段目と4段目がデフロスタ吹出口54の周縁(吹出口切替箱50の外周壁の内周面)に撓んだ状態で当接することにより、曲面ドア部62の外周シール面にてフェイス吹出口52の一部およびデフロスタ吹出口54全体が閉塞(シール)される。
【0109】
そして、外側板ドア部59の方形状シール面がフット吹出口53よりさらに離れるが、内側板ドア部58の方形状シール面がフット吹出口53に接近することによりフット吹出口53がやや開かれる。すなわち、フェイス吹出口52とフット吹出口53が半開し、デフロスタ吹出口54が全閉する。
したがって、エバポレータ5、ヒータコア6およびエアミックスドア7にて所望の温度に調整された空調空気は、ダクト3の通風路3a、吹出口切替箱50の通風路50a内に流入する。通風路50a内に流入した一部の空調空気は、フェイス吹出口54から乗員の頭胸部に向かって吹き出される。
【0110】
一方、通風路50a内に流入した残部の空調空気は、ロータリドア部56の通風路56aを通って、一対の方形状枠部65の方形状穴部66、67より吹出口切替箱50の通風路50bに流入すると共に、一対の扇状枠部57間の通風路57aを通って扇状穴部68より吹出口切替箱50の通風路50bに流入する。
【0111】
そして、吹出口切替箱50の通風路50bに流入した空調空気は、内側板ドア部58の側方を通って方形状穴部67より一旦通風路57b内に入ってからフット吹出口53を越えた所で、一対の扇状枠部57の方形状穴部67や開放口71から乗員の足元部に向かって吹き出される。よって、頭寒足熱の心地良い暖房がなされる。
【0112】
(フェイスモード)
乗員が吹出口切替レバーを、バイレベルモードの設定位置からフェイスモードの設定位置に切り替えると、吹出口切替レバーにワイヤーケーブルや作動ロッドなどの連結手段を介して駆動連結されたレバーがさらに図示右側に回転する。
【0113】
これにより、吹出口切替ドア51が嵌合穴60と嵌合軸61を結ぶ軸心線を中心にして角度θ(例えば12〜15°)だけさらに右回転して、図9に示したように、ロータリドア部56の曲面ドア部62の外周シール面の他端側がデフロスタ吹出口54に向かい合った位置で止まり、さらに内側板ドア部58の方形状シール面がフット吹出口53に向かい合った位置で止まる。
【0114】
このとき、シール用パッキン64の1段目と4段目がデフロスタ吹出口54の周縁(吹出口切替箱50の外周壁の内周面)に撓んだ状態で当接することにより、曲面ドア部62の外周シール面にてフェイス吹出口52の一部およびデフロスタ吹出口54全体が閉塞(シール)される。さらに、シール用パッキン72の外周縁部分がフット吹出口53の周縁(吹出口切替箱50の傾斜壁の内側面)に撓んだ状態で当接することにより、内側板ドア部58の方形状シール面にてフット吹出口53が閉塞(シール)される。すなわち、フェイス吹出口52が全開し、フット吹出口53とデフロスタ吹出口54が全閉する。
【0115】
したがって、エバポレータ5、ヒータコア6およびエアミックスドア7にて所望の温度に調整された空調空気は、ダクト3の通風路3a、吹出口切替箱50の通風路50a内に流入する。そして、通風路50a内に流入した全ての空調空気は、フェイス吹出口52から乗員の頭胸部に向かって吹き出されることにより、自動車の車室2内が冷房される。
【0116】
〔第1実施例の効果〕
以上のように、自動車用空気調和装置1のインテークユニット8において、内気循環モード時には、内外気切替箱15の略全周囲より内気を吸い込むことができるので、スクロールケース45の吸入口46を通過する際の空気の流れに偏りが発生しない。このため、内外気切替箱15内を流れる空気の通風抵抗が小さくなることにより、ダクト3全体の圧力損失が小さくなるので、自動車用空気調和装置1の騒音の発生を抑えることができる。
【0117】
また、1個の内外気切替ドア16を動かすことにより、一方向から吸い込む外気導入モードと四方向から吸い込む内気循環モードとを切り替えることができるため、1個のレバー17、ワイヤーケーブルまたは作動ロッド等の連結手段、内外気切替レバーなどの駆動機構の構造を簡素化できるので、自動車用空気調和装置1、とくにインテークユニット8の製品コストを低減することができる。
【0118】
さらに、吹出口切替ユニット9において、1個の吹出口切替ドア51を動かすことにより、3以上の吹出口モードを切り替えることができるため、1個のレバー、ワイヤーケーブルまたは作動ロッド等の連結手段、吹出口切替レバーなどの駆動機構の構造を簡素化できるので、自動車用空気調和装置1、とくに吹出口切替ユニット9の製品コストを低減することができる。
【0119】
〔第2実施例〕
図13ないし図15はこの発明の第2実施例を示したもので、図13は自動車用空気調和装置のインテークユニットを示した図である。この実施例の内外気切替ユニット14の内外気切替箱15は、その傾斜壁の下方に形成される長方形状の隙間を埋める立壁75を一体成形している。また、第1実施例の内気吸込口21、22を廃止している。
【0120】
そして、内外気切替ドア16のロータリドア部27は、方形状の平面ドア部76、および一対の三角形状側壁部77を有している。そして、平面ドア部76の方形状シール面には、例えばウレタンやエラストマー(高分子樹脂)等の弾性体よりなる方形状のシール用パッキン78が接着剤等の接合手段を用いて接合されている。
【0121】
また、内外気切替ドア16の板ドア部29は、方形状シール面および外周面に、例えばウレタンやエラストマー(高分子樹脂)等の弾性体よりなる方形状のシール用パッキン79が接着剤等の接合手段を用いて接合されている。
【0122】
〔変形例〕
この実施例では、内外気切替ドア16の回転範囲の両側に2つの内気吸込口21、22を設けたが、内外気切替ドア16の回転範囲の両側に2つの外気吸込口を設けても良い。また、内外気切替ドア16の回転範囲の側方に設けられる内気吸込口や外気吸込口は1つでも3つ以上でも良い。
【0123】
この実施例では、図示左側にロータリドア部27、56を設け、図示右側に板ドア部29、外側板ドア部59を設けたが、図示左側に板ドア部29、外側板ドア部59を設け、図示右側にロータリドア部27、56を設けても良い。
【0124】
この実施例では、内外気切替ドア16や吹出口切替ドア51を回転駆動する駆動手段として、レバー17、ワイヤーケーブルや作動ロッド等の連結手段、内外気切替レバー、吹出口切替レバー等の駆動機構を設けたが、内外気切替ドア16や吹出口切替ドア51を回転駆動する駆動手段として、サーボモータ、ステップモータ等のアクチュエータ、駆動軸等の駆動機構を設けても良い。
【0125】
この実施例では、吹出口切替ユニット9および内外気切替ユニット14の両方に本発明を用いたが、吹出口切替ユニット9または内外気切替ユニット14のいずれか一方に本発明を用いても良い。また、本発明を、ダクト3内に2以上の冷風通路(第1、第2の通過口に相当)、および1以上の温風通路(ヒータコア6を配した通路)とを切り替えるエアミックスドアに適用しても良い。
【0126】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、1個のドアにロータリドア部と板ドア部とを一体的に設けているため、第1の通過口の開放および閉塞と第2の通過口の開放および閉塞と第3の通過口の開放および閉塞とを1種の駆動手段にて行うことが可能となるので、ドアの駆動手段の構造の簡素化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、1個のドアにロータリドア部と板ドア部とを一体的に設けているため、第1の通過口の開放および閉塞と第2の通過口の開放および閉塞と第3の通過口の開放および閉塞と第4の通過口の開放および閉塞とを1種の駆動手段にて行うことが可能となるので、ドアの駆動手段の構造の簡素化を図ることができる。
請求項ないし請求項に記載の発明は、ケース内を流れる空気の通風抵抗を減少できるため、ケース内の圧力損失を小さくすることができるので、騒音を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示した概略図である。
【図2】この発明の第1実施例に用いたインテークユニットを示した正面図である。
【図3】図2のインテークユニットの内外気切替箱を示した斜視図である。
【図4】図2のインテークユニットのロータリドアとレバーを示した斜視図である。
【図5】この発明の第1実施例に用いた吹出口切替ユニットのデフロスタモード状態を示した正面図である。
【図6】図5の吹出口切替ユニットのフットデフモード状態を示した正面図である。
【図7】図5の吹出口切替ユニットのフットモード状態を示した正面図である。
【図8】図5の吹出口切替ユニットのバイレベルモード状態を示した正面図である。
【図9】図5の吹出口切替ユニットのフェイスモード状態を示した正面図である。
【図10】図5の吹出口切替ユニットのロータリドアを示した斜視図である。
【図11】この発明の第1実施例に用いたインテークユニットの全圧および比騒音とファンの送風量との関係を示したグラフである。
【図12】この発明の第1実施例に用いた内外気切替箱の通風抵抗とファンの送風量との関係を示したグラフである。
【図13】この発明の第2実施例に用いたインテークユニットを示した正面図である。
【図14】図13のインテークユニットの内外気切替箱を示した斜視図である。
【図15】図13のインテークユニットのロータリドアとレバーを示した斜視図である。
【図16】第1従来例としてのインテークユニットを示した断面図である。
【図17】第2従来例としてのインテークユニットを示した断面図である。
【符号の説明】
1 自動車用空気調和装置(車両用空気調和装置)
4 送風機
9 吹出口切替ユニット
14 内外気切替ユニット
15 内外気切替箱(ケース)
16 内外気切替ドア(ドア)
17 レバー(駆動手段)
19 内気吸込口(第1の通過口)
20 内気吸込口(第2の通過口)
21 内気吸込口(第1の通過口、第4の通過口)
22 内気吸込口(第1の通過口、第4の通過口)
23 外気吸込口(第3の通過口)
27 ロータリドア部
28 一対の扇状枠部(延長部)
29 板ドア部
50 吹出口切替箱(ケース)
51 吹出口切替ドア(ドア)
52 フェイス吹出口(第1の通過口)
53 フット吹出口(第2の通過口)
54 デフロスタ吹出口(第3の通過口)
56 ロータリドア部
57 一対の扇状枠部(延長部)
59 外側板ドア部

Claims (7)

  1. (a)空気が通過する、少なくとも2つの第1、第2の通過口を有するケースと、
    (b)このケース内において回転自在に支持されると共に、
    回転方向に沿うように設けられ、前記第1の通過口の開放および閉塞を行うロータリドア部、並びに回転方向に対して対向するように設けられ、前記第2の通過口の開放および閉塞を行う板ドア部を一体化した1個のドアと、
    (c)このドアを回転駆動する駆動手段と
    を備えた車両用空気調和装置において、
    前記第1の通過口は、前記ドアの回転範囲の外周に沿って形成され、
    前記第2の通過口は、前記ドアの回転方向に対向するように形成され、
    前記ケースは、前記ドアの回転範囲の外周側で、且つ前記第1の通過口に隣設して形成された第3の通過口を有し、
    前記ロータリドア部と前記板ドア部とを連結する延長部を有し、
    前記ロータリドア部は、前記第3の通過口の開放および閉塞を行うと共に、内部に通風路が形成されていることを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空気調和装置において、
    前記ドアは、前記第1の通過口および前記第2の通過口を両方とも開放することを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 請求項1に記載の車両用空気調和装置において、
    前記延長部の一端部には、前記板ドア部が設けられており、
    前記延長部には、前記板ドア部とは異なる第2の板ドア部が設けられており、
    前記ロータリドア部が作動範囲の一端側に移動したときは、前記第2の板ドア部が前記第2の通過口の内側面を閉塞し、
    前記ロータリドア部が作動範囲の他端側に移動したときは、前記板ドア部が前記第2の通過口の外側面を閉塞することを特徴とする車両用空気調和装置。
  4. (a)空気が通過する、少なくとも2つの第1、第2の通過口を有するケースと、
    (b)このケース内において回転自在に支持されると共に、
    回転方向に沿うように設けられ、前記第1の通過口の開放および閉塞を行うロータリドア部、並びに回転方向に対して対向するように設けられ、前記第2の通過口の開放および閉塞を行う板ドア部を一体化した1個のドアと、
    (c)このドアを回転駆動する駆動手段と
    を備えた車両用空気調和装置において、
    前記第1の通過口は、前記ドアの回転範囲の外周に沿って形成され、
    前記第2の通過口は、前記ドアの回転方向に対向するように形成され、
    前記ケースは、前記ドアの回転範囲の外周側で、且つ前記第1の通過口に隣設して形成された第3の通過口、および前記ドアの軸心方向の端部から前記ドアの回転範囲の側方に沿って形成された第4の通過口を有することを特徴とする車両用空気調和装置。
  5. 請求項に記載の車両用空気調和装置において、
    前記ロータリドア部は、前記第1、第3の通過口に対向するように設けられ、前記ケースの内側から前記第1、第3の通過口の開放および閉塞を行う第1のシール面、および前記第4の通過口に対向するように設けられ、前記ケースの内側から前記第4の通過口の開放および閉塞を行う第2のシール面を有することを特徴とする車両用空気調和装置。
  6. 請求項に記載の車両用空気調和装置において、
    前記板ドア部は、前記第2の通過口の開放時に前記第2の通過口より外側に突出した状 態で前記ケースに保持されると共に、
    前記第2の通過口に対向するように設けられ、前記ケースの外側から前記第2の通過口の開放および閉塞を行う第3のシール面を有することを特徴とする車両用空気調和装置。
  7. 請求項6に記載の車両用空気調和装置において、
    前記ロータリドア部は、前記板ドア部とを連結し、前記ロータリドア部より回転方向の一方側に延ばされた延長部を有し、
    この延長部は、前記板ドア部による前記第2の通過口の開放時に、前記第2の通過口と外部とを連通する連通口を有することを特徴とする車両用空気調和装置。
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