JPH11348539A - 空気通路開閉装置および車両用空調装置 - Google Patents

空気通路開閉装置および車両用空調装置

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JPH11348539A
JPH11348539A JP16102398A JP16102398A JPH11348539A JP H11348539 A JPH11348539 A JP H11348539A JP 16102398 A JP16102398 A JP 16102398A JP 16102398 A JP16102398 A JP 16102398A JP H11348539 A JPH11348539 A JP H11348539A
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passage opening
air
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドドア20を吹出モードドアとして用
いた場合に、バイレベルモード時における車両の振動に
よる異音(ガタ音)の発生を防止する。 【解決手段】 フェイス用開口部51、フット用開口部
52の開閉を行うスライドドア20を、ガイド部材25
により空気通路開口面50に沿って摺動可能にガイドす
る。このガイド部材22に、スライドドア20がフェイ
スモード位置およびフットモード位置にあるときに、ス
ライドドア20を空気通路開口面50側へ移動させるた
めの凸形状からなる第1凸部25aを形成するともに、
スライドドア20がバイレベルモード位置にあるときに
も、スライドドア20を空気通路開口面50側へ移動さ
せるための凸形状からなる第2凸部25bを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気通路の開閉を
空気通路の開口面に沿って摺動するスライドドアにより
行う空気通路開閉装置、およびそれを用いた車両用空調
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両用空調装置において、空
調ユニットケース内には空気通路切換用ドアが設けられ
ており、このドアスペースを小さくして空調ユニットの
コンパクト化を図るものとして、スライドドアを設ける
ことが提案されている。そして、車両用空調装置とし
て、スライドドアの摺動方向と直交する側の両側面に設
けられたガイドピンが、ガイド部材の凹溝に摺動可能に
嵌合し、ガイドピンがガイド部材に沿って摺動すること
により、スライドドアが空気通路の開口面に沿ってスラ
イドし、空気通路の開口部を開閉するものが知られてい
る。
【0003】更に、このスライドドアを、乗員の上半身
に空調風を送風するフェイス用開口部と乗員の下半身に
空調風を送風するフット用開口部とを開閉して、フェイ
ス用開口部を開放し、フット用開口部を閉塞するフェイ
スモード、フェイス用開口部を閉塞し、フット用開口部
を開放するフットモード、およびフェイス用開口部とフ
ット用開口部を両方とも開口するバイレベルモードの各
モードを切り換える吹出モードドアとして用いるものが
知られている。
【0004】これにおいて、フェイスモードまたはフッ
トモードの場合、即ち、スライドドアが空気通路の開口
部に対応する位置で停止する場合には、空気通路の開口
部から空気が漏れないようにするため、スライドドアを
空気通路の開口部の周囲の空気通路の開口面に密着させ
ることによりシールしている。これに対しフェイスモー
ドまたはフットモード以外の場合、即ち、スライドドア
が空気通路の複数の開口部の中間位置にある場合には、
空気通路の開口部をシールする必要がないので、操作力
を低く抑えてスムーズなスライド動作を行うために、ス
ライドドアを空気通路の開口面に対しクリアランスを保
ってスライドさせている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らの検討によると、上記従来技術では次のごとき不具
合が生ずる。すなわち上記従来技術では、バイレベルモ
ードのようにスライドドアを空気通路の複数の開口部の
中間位置で停止させる必要がある場合においては、スラ
イドドアと空気通路の開口面との間にクリアランスがあ
り、このときガイド部材とガイド部材に嵌合されたガイ
ドピンのみでスライドドアを支えているため、スライド
ドアのガタツキが生じ、車両等の振動によって異音(ガ
タ音)が発生するという問題がある。
【0006】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
スライドドアが空気通路の複数の開口部の中間位置で停
止する場合において、振動による異音をなくすことを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1ないし請求項4記載の発明では、空気通路
開口面(50)に沿って摺動し、開口部(51、52)
の開閉を行うスライドドア(20)と、これを摺動可能
にガイドするガイド部材(25)とを備え、かつ、ガイ
ド部材(25)に、スライドドア(20)が開口部(5
1、52)に対応する位置で停止するときに、スライド
ドア(20)を空気通路開口面(50)側へ移動させる
ための凸形状からなる第1凸部(25a)を形成すると
ともに、ガイド部材(25)に、スライドドア(20)
が複数の開口部(51、52)の中間位置で停止すると
きにも、スライドドア(20)を空気通路開口面(5
0)側へ移動させるための凸形状からなる第2凸部(2
5b)を形成することを特徴としている。
【0008】これによると、スライドドア(20)が複
数の開口部(51、52)の中間位置で停止する場合に
は、スライドドア(20)がそれぞれの開口部(51、
52)に対応する位置で停止する場合と同様に、スライ
ドドア(20)がガイド部材(25)にガイドされて摺
動し、第2凸部(25b)により空気通路開口面(5
0)側に移動して空気通路開口面(50)に密着する。
そのため、スライドドア(20)が複数の開口部(5
1、52)の中間位置で停止する場合においても、スラ
イドドア(20)のガタツキがなくなり、振動による異
音の発生を防止することができる。
【0009】また、上記請求項1記載の発明は、具体的
には請求項2記載の発明のように、第1凸部(25a)
は、スライドドア(20)の摺動方向における上記複数
の開口部(51、52)の両端部に位置し、第2凸部
(25b)は、スライドドア(20)の摺動方向におけ
る複数の開口部(51、52)の中央部に位置する構成
とすることができる。
【0010】また、請求項3の発明では、スライドドア
(20)は、空気通路開口面(50)に対向する側に、
開口部(51、52)の外周部全周に対応して繋がった
形状の弾性部材(22)を有することを特徴としてい
る。これによると、スライドドア(20)は弾性部材
(22)を介して空気通路開口面(50)に密着するこ
ととなり、開口部(51、52)のシール性が向上する
と同時に、振動による異音の発生をより確実に防止でき
る。
【0011】更に、本発明による空気通路開閉装置は、
請求項4記載のように、スライドドア(20)を吹出モ
ードのフェイスモード、フットモード、バイレベルモー
ドの各モードを切り換える吹出モードドアとして使用す
る車両用空調装置として用いた場合に、バイレベルモ−
ド時における車両の振動による異音の発生を防止でき
る。
【0012】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。なお、本例の車両用空調装置は、車
室内が大きいワンボックス車等の後席側空間を空調する
ための後席用空調装置である。図1において、1は車両
用空調装置の通風系全体を示し、この通風系1の主体は
車両の後方部において車両外壁と車両内壁との間に設置
されている。車両用空調装置は、車室内への空気通路を
なす空調ユニットケース10を有する。空調ユニットケ
ース10は、図1に示すように大別して車両前後方向に
並ぶように配置された送風ユニット11と、エアコンユ
ニット12とからなる。
【0014】送風ユニット11は、空調ユニットケース
10内に内気を吸引するためのものであって、本実施形
態では車両用空調装置は内気のみを吸い込むようになっ
ている。送風ユニット11は、車両幅方向(図1の紙面
表裏方向)の両側それぞれに図示しない内気吸入口が形
成されている。送風ユニット11には、遠心式電動送風
機7が備えられている。この送風機7は、図示しない遠
心ファンと、ファン駆動用モータとを有し、スクロール
状のスクロールケーシング5内に配置されている。
【0015】送風ユニット11の空気下流側は、図1に
示すように車両前後方向に延びる流路を構成するダクト
部10cが形成されている。ダクト部10cは、送風ユ
ニット11から送風された送風空気を下方からエバポレ
ータ13に導入するためのものである。このダクト部1
0cは、上記エアコンユニット12に接続される。エア
コンユニット12は、図1に示すように送風ユニット1
1より車両前方側に配置されており、樹脂性ケース12
aにより流路が下方から上方に延びるように形成されて
いる。エアコンユニット12内にはエバポレータ13
と、その空気下流側にヒータコア14が配設されてい
る。エバポレータ13およびヒータコア14は、図1に
示すようにエアコンユニット12内に、その通風面が略
水平となるように設置されている。
【0016】エバポレータ13は、図示しない圧縮機、
凝縮器、受液器、減圧器とともに配管結合された周知の
冷凍サイクルを構成する冷却用熱交換器であり、空調ユ
ニットケース10内の空気を除湿冷却する。ヒータコア
14は、自動車エンジンの冷却水(温水)を熱源とする
加熱用熱交換器であり、上記エバポレータ13にて冷却
された冷風を加熱する。本実施形態におけるヒータコア
14には、供給される温水量を調整する温水弁15が設
けられている。この温水弁15の開度調整によりヒータ
コア14に供給される温水量を調整し、空調風の温度を
調整する。
【0017】ところで、上記送風機7から送風された送
風空気は、上記ダクト部10cによって車両前方に向か
って流れたのち、エアコンユニット12内に導入され
る。そして、エアコンユニット12内に導入された送風
空気は、下方から上方に向かうようにして上記エバポレ
ータ13およびヒータコア14を通過する。図1に示す
ように、エアコンユニット12内には、エバポレータ1
3を通過した空気(冷風)がヒータコア14をバイパス
するバイパス通路16が設けられている。バイパス通路
16は、開閉手段であるバイパスドア17にて開閉され
る。
【0018】また、エアコンユニット12のケース12
a内側には、ヒータコア14の空気下流側において、空
気流れ方向に対して垂直となるよう略水平方向にパネル
状の空気通路開口面50(図2、図5〜8参照)が一体
成形されている。この空気通路開口面50には、ヒータ
コア14にて温度調整された空調風を後席用フェイス吹
出口に導くフェイス用開口部51と、後席用フット吹出
口に導くフット用開口部52とが形成されている。フェ
イス用開口部51は、後席者の上半身に向けて空調風を
送風するためのものであり、フット用開口部52は、後
席者の下半身に向けて空調風を送風するためのものであ
る。
【0019】なお、フェイス用開口部51と、これと対
応した上記後席用フェイス吹出口とは図示しないダクト
にて連結されており、フット用開口部52と、これと対
応した上記後席用フット吹出口とは図示しないダクトに
て連結されている。これらフェイス用開口部51とフッ
ト用開口部52は、開閉手段であるスライドドア20に
よって開閉される。このスライドドア20は、空気通路
開口面50の空気上流側の直前位置に配置されており、
空気通路開口面50に沿って略水平方向(図5〜8にお
ける矢印A方向)に摺動することで、空気の流れ方向を
切り換えるものである。これにより、吹出モードとして
周知のフェイスモード、バイレベルモード、フットモー
ドが切換可能になっている。
【0020】以下、スライドドア20の構造について図
2〜4を用いて説明する。なお、図2は図1のスライド
ドア20の要部詳細の側面図である。図3は図2中上方
から下方に向けて見た上面概略図であり、スライドドア
20がフット用開口部52を閉塞し、フェイス用開口部
51を開放するフェイスモードの状態を表す。また、図
3中仮想線(2点鎖線)で表された20’は、スライド
ドア20がフェイス用開口部51とフット用開口部52
の中間部に位置し、フェイス用開口部51とフット用開
口部52を両方とも開口するバイレベルモードの状態を
表す。図4はスライドドア20の単体の斜視図である。
【0021】スライドドア20は、図4に示すように、
ポリプロピレン等の樹脂材からなる平板状の基板部21
と、ポリプロピレン系のエラストマゴムからなる弾性部
材22とが一体成形されている。弾性部材22は基板部
21の外周縁部に口の字状に突出し、その先端側は弾性
部材22の外側に湾曲した形状をしている。基板部21
には、図4に示すように、スライドドア20の摺動方向
Aと直交する側の左右両側面にガイドピン23が一体成
形されており、更に、基板部21には、スライドドア2
0の摺動方向Aに沿ってラック24が一体成形されてい
る。スライドドア20が、エアコンユニット12のケー
ス12a内に挿入され組付けられた状態では、弾性部材
22が空気通路開口面50に対向する側に位置し、ラッ
ク24が弾性部材22の反対側に位置する。
【0022】エアコンユニット12のケース12aにお
いて、フェイス用開口部51およびフット用開口部52
よりも下方の内壁面の左右両側に、スライドドア20の
摺動方向Aと平行に略水平方向に延びるガイド部材25
が一体成形されている。ガイド部材25は図2に示すよ
うに、ケース12aの内壁面から突出した一対の突起2
6、27からなる。この一対の突起26、27は、互い
に平行に配置されて凹溝28を形成する。また、一対の
突起26、27は図5〜8に示すように、フェイス用開
口部51およびフット用開口部52より長い形状をして
いる。
【0023】ガイド部材25は、フェイスモ−ドおよび
フットモ−ドのときにスライドドア20を空気通路開口
面50側に移動させるために、フェイス用開口部51お
よびフット用開口部52の両端部に対応する位置におい
て、空気通路開口面50側に突出した凸形状の第1凸部
25aを備えている。同様にバイレベルモ−ドのときに
スライドドア20を空気通路開口面50側に移動させる
ために、フェイス用開口部51およびフット用開口部5
2のそれぞれの中央部に対応する位置にも、空気通路開
口面50側に突出した凸形状の第2凸部25bを備えて
いる。
【0024】基板部21の左右両側面のガイドピン23
が、左右それぞれのガイド部材25の凹溝28に摺動可
能に挿嵌されている。これにより、スライドドア20
は、ガイドピン23とガイド部材25との嵌合部により
ケース12aに保持される。ラック24は、図5〜8に
示すように、両端部および中央部に空気通路開口面50
の反対方向に突出した凸形状の凸部を有している。これ
により、フェイスモード、フットモード、バイレベルモ
ードの各モードにおいて、スライドドア20がガイド部
材25の第1凸部25a、第2凸部25bによって空気
通路開口面50側に移動したときにも、ラック24と駆
動機構30のギア部36とのギアのかみ合いを良好に保
つことができる。
【0025】スライドドア20は、図2、3に示す駆動
機構30にて駆動されるようになっている。以下、この
駆動機構30について簡単に説明する。駆動機構30
は、図2に示すようにサーボモータ31を有する。この
サーボモータ31は、スライドドア20を駆動する電気
的駆動手段であり、モータケース31a内に収納されて
いる。サーボモータ31の出力軸31bには、回転方向
を変換するウォーム32がかみ合っている。また、この
ウォーム32は、図3に示すように一端部がモータケー
ス31a内に保持されており、他端部が円形状のギア部
33にかみ合っている。なお、ギア部33は、エアコン
ユニット12の外壁に回転可能に支持されている。
【0026】ギア部33には、図2、3に示すようにギ
ア部34がかみ合っており、このギア部34は、図3に
示すようにエアコンユニット12に回転自在に支持され
た回転軸35の一端部に設けられている。これにより、
サーボモータ31が駆動されると、ウォーム32、ギア
部33、34が回動することで、回転軸35が回転す
る。
【0027】回転軸35には、図3に示すように軸方向
の中央部に円形状のギア部36が設けられており、この
ギア部36には上記ラック24がかみ合っている。上記
回転軸35の回転運動は、ギア部36とラック24のか
み合いによってスライドドア20の直線運動にされる。
また、本実施形態では、スライドドア20が摺動すると
上記バイパスドア17が連動するようになっている。つ
まり、上記ギア部33には、径小な小ギア部33aが一
体成形されており、この小ギア部33aは、レバー部3
7の一端部に形成されたギア部37aにかみ合ってい
る。
【0028】レバー部37の他端部には、図2に示すよ
うにロッド38の一端部が連結されており、さらにロッ
ド38の他端部には、バイパスドア17の回転軸17a
に連結されている。このようにすることで、本実施形態
ではスライドドア20が摺動して吹出モードがフェイス
モードとなると、バイパスドア17がバイパス通路16
を全開する。
【0029】以下、スライドドア20の作動について説
明する。スライドドア20の摺動方向Aと直交する側の
両側面に設けられたガイドピン23が、ガイド部材25
の凹溝28に摺動可能に嵌合し、ガイドピン23がガイ
ド部材25に沿って摺動することにより、スライドドア
20が空気通路開口面50に沿ってスライドし、フェイ
ス用開口部51、フット用開口部52を開閉する。
【0030】フェイスモードの場合には、図5に示すよ
うにスライドドア20はフット用開口部52に対応する
位置にある。このときガイドピン23は、ガイド部材2
5に設けられた第1凸部25aに位置し、スライドドア
20は空気通路開口面50側に移動して、弾性部材22
がフット用開口部52の外周部に密着する。これによ
り、フット用開口部52を閉塞するとともにフェイス用
開口部51を開放し、空調風はフェイス用開口部51の
みに送風される。また、このときスライドドア20は空
気通路開口面50に密着しているので、車両の振動によ
る異音は発生しない。
【0031】スライドドア20が、図5に示すフェイス
モード位置から図7に示すバイレベルモード位置へ移動
する場合には、スライドドア20は摺動方向Aの図5中
左側方向に摺動する。このときガイドピン23は、図6
に示すように第1凸部25aから移動する。これによ
り、フェイスモード位置で空気通路開口面50に密着し
ていたスライドドア20は、空気通路開口面50側の反
対側に移動して、弾性部材22は空気通路開口面50か
ら離れ、スライドドア20と空気通路開口面50との間
のクリアランスが保たれる。
【0032】従って、スライドドア20のフェイスモー
ド位置からバイレベルモード位置への移動中において
は、スライドドア20の操作力は低く抑えられ、スム−
ズなスライド動作を行うことができる。更にスライドド
ア20は、摺動方向Aの図6中左側に摺動して図7に示
すバイレベルモード位置まで移動して停止する。このと
きガイドピン23は第2凸部25bに位置し、スライド
ドア20は空気通路開口面50側に移動して、弾性部材
22がスライドドア20の摺動方向Aに直交する側の両
端部の全長において空気通路開口面50に密着する。
【0033】従来技術では、バイレベルモードにおいて
はスライドドア20と空気通路開口面50との間にクリ
アランスがあることから、車両の振動によって異音が発
生していた。これに対して図7に示す本実施形態のもの
では、バイレベルモードにおいてもスライドドア20は
空気通路開口面50に密着しており、車両の振動による
異音の発生を防止することができる。
【0034】また、バイレベルモードの場合には、図7
に示すようにスライドドア20はフェイス用開口部51
とフット用開口部52の中間位置にあり、フェイス用開
口部51とフット用開口部52の両方を開口し、空調風
はフェイス用開口部51とフット用開口部52の両方に
送風される。スライドドア20が図7に示すバイレベル
モード位置から図8に示すフットモード位置へ移動する
場合には、スライドドア20が摺動方向Aの図7中左側
方向に摺動する。このときガイドピン23は第2凸部2
5bから移動する。これにより、バイレベルモード位置
で空気通路開口面50に密着していたスライドドア20
は、空気通路開口面50側の反対側に移動して、弾性部
材22は空気通路開口面50から離れ、スライドドア2
0と空気通路開口面50との間のクリアランスが保たれ
る。
【0035】従って、スライドドア20のバイレベルモ
ード位置からフットモード位置への移動中においては、
スライドドア20の操作力は低く抑えられ、スム−ズな
スライド動作を行うことができる。更にスライドドア2
0は、摺動方向Aの図7中左側に摺動して、図8に示す
フットモード位置まで移動して停止する。このときガイ
ドピン23は第1凸部25aに位置し、スライドドア2
0は空気通路開口面50側に移動して、弾性部材22が
フェイス用開口部51の外周部に密着する。これによ
り、フェイス用開口部51を閉塞するとともにフット用
開口部52を開放し、空調風はフット用開口部52のみ
に送風される。また、このときスライドドア20は空気
通路開口面50に密着しているので、車両の振動による
異音は発生しない。
【0036】なお、スライドドア20がフットモード位
置からバイレベルモード位置、更にバイレベルモード位
置からフェイスモード位置へ移動する場合も、上記のフ
ェイスモード位置からバイレベルモード位置、更にバイ
レベルモード位置からフットモード位置へ移動する場合
と同様の作動をする。ところで、上記実施形態では、バ
イレベルモードの場合にもスライドドア20が空気通路
開口面50に密着することから、スライドドア20がバ
イレベルモード位置で停止するときおよび動き始めると
きに、スライドドア20の操作力が増大する。しかし、
この操作力の増大は一時的なものであり、スライドドア
20がフェイスモード位置、バイレベルード位置、フッ
トモード位置のそれぞれの間を移動するときには、スラ
イドドア20と空気通路開口面50との間はクリアラン
スを保っており、全体的な操作力からみれば大きな影響
はない。
【0037】(他の実施形態)なお、上記実施形態で
は、スライドドア20を車両用空調装置の吹出モードド
アといて用いたが、本発明はこれに限らず、スライドド
ア20を周知の内外気モードを切り換える車両用空調装
置の内外気切換ドアとして用いてもよい。この場合、ス
ライドドア20は内気導入口または外気導入口を開閉
し、内気のみを空調ケース12内に吸い込む内気モー
ド、外気のみを空調ケース12内に吸い込む外気モー
ド、内気および外気の両方を空調ケース12内に吸い込
む内外気モードの3つのモードを切り換える。これにお
いて、スライドドア20が内気モード位置および外気モ
ード位置にあるときのみならず、スライドドア20が内
外気モード位置にあるときにも、車両の振動による異音
の発生を防止する。
【0038】また、上記実施形態では、スライドドア2
0のうち、空気通路開口面50に対向する面に弾性部材
22を設けているが、これに限らず、弾性部材22を空
気通路開口面50のうち、スライドドア20に対向する
面に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両用空調装置の全
体構成の断面図である。
【図2】上記実施形態における車両用空調装置の要部詳
細の側面図である。
【図3】図2中上方から下方に向けて見た上面概略図で
ある。
【図4】上記実施形態におけるスライドドア20の単体
の斜視図である。
【図5】上記実施形態のフェイスモードにおけるスライ
ドドア20を表す断面図である。
【図6】上記実施形態のフェイスモードとバイレベルモ
ードの間を移動中のスライドドア20を表す断面図であ
る。
【図7】上記実施形態のバイレベルモードにおけるスラ
イドドア20を表す断面図である。
【図8】上記実施形態のフットモードにおけるスライド
ドア20を表す断面図である。
【符号の説明】
20…スライドドア、22…弾性部材、25…ガイド部
材、25a…第1凸部、25b…第2凸部、50…空気
通路開口面、51…フェイス用開口部、52…フット用
開口部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の開口部(51、52)が設けられ
    ている空気通路開口面(50)と、 前記空気通路開口面(50)に沿って摺動可能で、前記
    開口部(51、52)の開閉を行うスライドドア(2
    0)と、 前記スライドドア(20)を摺動可能にガイドするガイ
    ド部材(25)とを備え、 前記ガイド部材(25)に、前記スライドドア(20)
    が前記開口部(51、52)に対応する位置で停止する
    ときに、前記スライドドア(20)を前記空気通路開口
    面(50)側へ移動させるための凸形状からなる第1凸
    部(25a)を形成するとともに、 前記ガイド部材(25)に、前記スライドドア(20)
    が複数の前記開口部(51、52)の中間位置で停止す
    るときにも、前記スライドドア(20)を前記空気通路
    開口面(50)側へ移動させるための凸形状からなる第
    2凸部(25b)を形成することを特徴とする空気通路
    開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記第1凸部(25a)は、前記スライ
    ドドア(20)の摺動方向において、上記複数の開口部
    (51、52)の両端部に対応する位置にあり、前記第
    2凸部(25b)は、前記スライドドア(20)の摺動
    方向において、前記複数の開口部(51、52)のそれ
    ぞれの中央部に対応する位置にあることを特徴とする請
    求項1記載の空気通路開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記スライドドア(20)は、前記空気
    通路開口面(50)に対向する側に、前記開口部(5
    1、52)の外周部全周に対応して繋がった形状の弾性
    部材(22)を有することを特徴とする請求項1記載の
    空気通路開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1つ
    に記載の空気通路開閉装置を用いた車両用空調装置であ
    って、 前記複数の開口部(51、52)の一方は、乗員の上半
    身に空調風を送風するフェイス用開口部であり、前記複
    数の開口部(51、52)の他方は、乗員の下半身に空
    調風を送風するフット用開口部であり、 前記スライドドア(20)は、前記フェイス用開口部を
    開放し、前記フット用開口部を閉塞するフェイスモー
    ド、前記フェイス用開口部を閉塞し、前記フット用開口
    部を開放するフットモード、および前記フェイス用開口
    部と前記フット用開口部を両方とも開口するバイレベル
    モードの各モードを切り換える吹出モードドアであり、 前記フェイスモードまたはフットモードにおいて、前記
    スライドドア(20)は前記第1凸部(25a)により
    前記空気通路開口面(50)側に移動し、前記バイレベ
    ルモードおいて、前記スライドドア(20)は前記第2
    凸部(25b)により前記空気通路開口面(50)側に
    移動することを特徴とする車両用空調装置。
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