JP2003191742A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2003191742A JP2001393898A JP2001393898A JP2003191742A JP 2003191742 A JP2003191742 A JP 2003191742A JP 2001393898 A JP2001393898 A JP 2001393898A JP 2001393898 A JP2001393898 A JP 2001393898A JP 2003191742 A JP2003191742 A JP 2003191742A
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seat foot
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たな駆動機構を必要とすることなく、前席
乗員の足元に向けて吹き出される吹出風量と後席乗員の
足元に向けて吹き出される吹出風量との風量割合を変更
可能にする。 【解決手段】 ロータリードア25に、後席フット開口
部20を開閉する円周壁面25aと、前席フット開口部
28を開閉する板ドア部25e、25fとを一体的に設
けることにより、1つのロータリードア25の回動によ
り後席小風量フットモードと後席大風量フットモードと
の切り替えを可能にする。これにより、新たな駆動機構
を必要とすることなく、空調装置の部品点数増による大
幅なコストアップを抑制しつつ、上記風量割合を変更可
能にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両前方の計器盤
内側に配置された空調ケースから、前席乗員の足元のみ
ならず後席乗員の足元に向けても空調空気を送風させる
ようにした車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用空調装置に関し、従来で
は図21に示すように、車両前方の計器盤内側に配置さ
れた空調ケース11に形成された前席フェイス開口部2
1、デフロスタ開口部22および前席フット開口部28
をロータリードア25により切替開閉するようにしてい
る。そして、前席フット開口部28には、前席乗員の足
元に向けて温風を吹き出す前席フット吹出口30が形成
された前席フットダクト29が接続されている。
【0003】そして、この従来装置では、前席の暖房の
みならず後席の暖房をも十分に行うようにするために、
後席乗員の足元に向けて温風を吹き出す後席フット吹出
口24が形成された後席フットダクト230を、前席フ
ットダクト29に接続している。これにより、前席フッ
ト開口部28から前席フットダクト29を流通して前席
フット吹出口30に向かって流れる温風c、eの一部
が、後席フットダクト230を流通して矢印nに示すよ
うに後席フット吹出口24からも吹き出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、前席フット吹出口30からの吹出風量と後
席フット吹出口24からの吹出風量との割合は後席フッ
トダクト230の通風抵抗等により一義的に決まってし
まい、この風量割合を変更することができない。
【0005】なお、空調ケース11内に、前席フット開
口部28をバイパスして後席フットダクト230に温風
を流通させるバイパス通路を設けるとともに、このバイ
パス通路を開閉するバイパス開閉ドアを設けることによ
り、上記風量割合を変更する空調装置が従来より提案さ
れてきている。
【0006】しかし、このようにバイパス開閉ドアを設
ける構造では、吹出モード切替用のロータリードア25
の駆動とは別にバイパス開閉ドアを駆動させなければな
らず、このバイパス開閉ドアの駆動のためのサーボモー
タやリンク等の駆動機構が必要となってしまう。よっ
て、空調装置の部品点数増による大幅なコストアップを
招いてしまう。
【0007】本発明は、上記点に鑑み、新たな駆動機構
を必要とすることなく、前席乗員の足元に向けて吹き出
される吹出風量と後席乗員の足元に向けて吹き出される
吹出風量との風量割合を変更可能にすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、車両前方の計器盤内側
に配置されて空気通路を形成し、前席フット開口部(2
8)および後席フット開口部(20)を有する空調ケー
ス(11)と、前席フット開口部(28)を開閉する第
1ドア部(25e、25f)および後席フット開口部
(20)を開閉する第2ドア部(25a)が一体的に設
けられ、空調ケース(11)内に回動可能に配設されて
吹出モードを切り替える吹出モード切替手段(25)と
を備え、前席フット開口部(28)に接続され、前席乗
員の足元に向けて空調空気を吹き出す前席フット吹出口
(30)が形成された前席フットダクト(29)と、後
席フット開口部(20)に接続され、後席乗員の足元に
向けて空調空気を吹き出す後席フット吹出口(24)が
形成された後席フットダクト(23)とを備え、両フッ
ト吹出口(24、30)から空調空気を吹き出す第1フ
ットモードと、前席フット吹出口(30)からの風量と
後席フット吹出口(24)からの風量との割合が第1フ
ットモード時の割合と異なるように設定された第2フッ
トモードとを、吹出モード切替手段(25)の回動によ
り切替設定可能にしたことを特徴とする。
【0009】これによれば、前席フット吹出口(30)
からの風量と後席フット吹出口(24)からの風量との
風量割合が互いに異なる第1および第2フットモード
を、吹出モードを切り替える吹出モード切替手段(2
5)の回動により切り替えることができる。よって、前
席乗員の足元に向けて吹き出される吹出風量と後席乗員
の足元に向けて吹き出される吹出風量との風量割合を変
更できる。
【0010】さらに、吹出モード切替手段(25)には
第1および第2ドア部(25a、25e、25f)が一
体的に設けられているため、従来の空調装置のように吹
出モード切替手段(25)の駆動とは別にドアを駆動さ
せることを必要としない。
【0011】以上により請求項1に記載の発明によれ
ば、新たな駆動機構を必要とすることなく、空調装置の
部品点数増による大幅なコストアップを抑制しつつ、前
席乗員の足元に向けて吹き出される吹出風量と後席乗員
の足元に向けて吹き出される吹出風量との風量割合を変
更可能にすることができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明では、前席フ
ットダクト(29)のうち前席フット吹出口(30)よ
りも空気流れ下流側部分に、後席フットダクト(23)
を連通させ、第1フットモードでは、後席フット開口部
(20)を全閉しつつ前席フット開口部(28)を開く
ように吹出モード切替手段(25)を回動させ、第2フ
ットモードでは、両フット開口部(20、28)をとも
に開くように吹出モード切替手段(25)を回動させる
ことを特徴とする。
【0013】これにより、空調ケース(11)から後席
フット吹出口(24)までの空調空気の流通経路を、第
1フットモード時と第2フットモード時とで異なる経路
にすることができる。
【0014】すなわち、第1フットモード時には、前席
フット開口部(28)から前席フットダクト(29)を
流通して前席フット吹出口(30)と分岐した後に、後
席フットダクト(23)を流通して後席フット吹出口
(24)から空調空気が吹き出される。一方、第2フッ
トモード時には、空調ケース(11)内で前席フット開
口部(28)と分岐した後に、後席フット開口部(2
0)から後席フットダクト(23)を流通して後席フッ
ト吹出口(24)から空調空気が吹き出される。
【0015】従って、例えば、第2フットモード時には
第1フットモード時に比べて低圧損の流通経路となるよ
うにすれば、前席フット吹出口(30)からの吹出風量
に対する後席フット吹出口(24)からの吹出風量の割
合は、第2フットモード時の方が第1フットモード時よ
りも大きくなる。
【0016】このように、請求項2に記載の発明によれ
ば、簡素な構造で容易に請求項1に記載の発明を実現で
き、好適である。
【0017】また、請求項3に記載の発明では、車両前
方の計器盤内側に配置されて空気通路を形成し、前席フ
ット開口部(28)および後席フット開口部(20)を
有する空調ケース(11)と、前席フット開口部(2
8)を開閉する第1ドア部(25e、25f)および後
席フット開口部(20)を開閉する第2ドア部(25
a)が一体的に設けられ、空調ケース(11)内に回動
可能に配設されて吹出モードを切り替える吹出モード切
替手段(25)とを備え、両フット開口部(20、2
8)から空調空気を吹き出す第1フットモードと、前席
フット開口部(28)からの風量と後席フット開口部
(20)からの風量との割合が第1フットモード時の割
合と異なるように設定された第2フットモードとを、吹
出モード切替手段(25)の回動により切替設定可能に
したことを特徴とする。
【0018】これによれば、前席フット開口部(28)
からの風量と後席フット開口部(20)からの風量との
風量割合が互いに異なる第1および第2フットモード
を、吹出モードを切り替える吹出モード切替手段(2
5)の回動により切り替えることができる。よって、前
席乗員の足元に向けて吹き出される吹出風量と後席乗員
の足元に向けて吹き出される吹出風量との風量割合を変
更できる。
【0019】さらに、吹出モード切替手段(25)には
第1および第2ドア部(25a、25e、25f)が一
体的に設けられているため、従来の空調装置のように吹
出モード切替手段(25)の駆動とは別にドアを駆動さ
せることを必要としない。
【0020】以上により請求項3に記載の発明によれ
ば、新たな駆動機構を必要とすることなく、空調装置の
部品点数増による大幅なコストアップを抑制しつつ、前
席乗員の足元に向けて吹き出される吹出風量と後席乗員
の足元に向けて吹き出される吹出風量との風量割合を変
更可能にすることができる。
【0021】また、請求項4に記載の発明では、空調ケ
ース(11)には、前席フェイス開口部(21)および
デフロスタ開口部(22)が形成されており、吹出モー
ド切替手段(25)は、前席フット開口部(28)およ
び後席フット開口部(20)に加え、前席フェイス開口
部(21)およびデフロスタ開口部(22)をも切替開
閉することを特徴とする。
【0022】これにより、前席フェイス開口部(21)
およびデフロスタ開口部(22)の切替開閉も、前席お
よび後席フット開口部(20、28)の切替開閉と同一
の吹出モード切替手段(25)により行うことができる
ので、より一層、部品点数増によるコストアップを抑制
できる。
【0023】また、請求項5に記載の発明では、後席フ
ット開口部(20)、前席フェイス開口部(21)およ
びデフロスタ開口部(22)を空調ケース(11)の円
弧部(18)に形成し、第2ドア部(25a)を、円弧
部(18)を摺動して後席フット開口部(20)、前席
フェイス開口部(21)およびデフロスタ開口部(2
2)を切替開閉する円弧面形状に形成し、前席フット開
口部(28)を、空調ケース(11)のうち吹出モード
切替手段(25)の回動方向に対向する板面部(27)
に形成し、第1ドア部(25e、25f)を、前席フッ
ト開口部(28)を開閉する平板形状に形成したことを
特徴とする。
【0024】これによると、前席フット開口部(28)
を空調ケース(11)の円弧部(18)に形成して第2
ドア部(25a)を第1ドア部(25e、25f)に連
なる円弧面形状に形成した場合に比べて、吹出モード切
替手段(25)の円弧面の円周長さを小さくすることが
できる。しかも、第2ドア部(25a)を第1ドア部
(25e、25f)の径内方側の領域に配置できるの
で、回動空間の内側に前席フット開口部(28)を配置
できる。従って、空調ケース(11)の小型化を図るこ
とができる。
【0025】ここで、吹出モード切替手段(25)を車
両前後方向に回動するように配置した場合においては、
各開口部(20、21、22、28)を、吹出モード切
替手段(25)の回動方向において、請求項6に記載の
発明のように、後席フット開口部(20)、前席フェイ
ス開口部(21)、デフロスタ開口部(22)、前席フ
ット開口部(28)の順に配置したり、請求項7に記載
の発明のように、前席フット開口部(28)、後席フッ
ト開口部(20)、前席フェイス開口部(21)、デフ
ロスタ開口部(22)の順に配置するようにして好適で
ある。
【0026】また、請求項8に記載の発明では、第1フ
ットモードにおける吹出モード切替手段(25)の回動
位置を第1回動位置とし、第2フットモードにおける吹
出モード切替手段(25)の回動位置を第2回動位置と
し、第1回動位置から第2回動位置までの回動範囲で
は、前席フェイス開口部(21)およびデフロスタ開口
部(22)は全閉されるとともに前席フット開口部(2
8)は全開され、かつ、後席フット開口部(20)は吹
出モード切替手段(25)の回動位置に応じて開口面積
が変化するようになっていることを特徴とする。
【0027】これによれば、前席フェイス開口部(2
1)およびデフロスタ開口部(22)を全閉させるとと
もに前席フット開口部(28)を全開させたまま後席フ
ット開口部(20)の開口面積を調節できるので、吹出
モード切替手段(25)の回動により上記風量割合をき
め細かく調節できる。
【0028】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図に
基づいて説明する。
【0030】(第1実施形態)図1〜図6は第1実施形
態による車両用空調装置の室内ユニット部のうち、空調
ユニット部10の概略断面図であり、空調ユニット部1
0は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において車両
幅(左右)方向の略中央部に配置される。その際、空調
ユニット部10は車両の上下前後方向に対して図1〜図
6の矢印のように搭載される。
【0031】図1は本発明の特徴点である後席大風量モ
ード時、図2は本発明の特徴点である後席小風量フット
モード時、図3はフェイスモード時、図4はバイレベル
モード時、図5はフットデフモード時、図6はデフロス
タモード時をそれぞれ示す。
【0032】なお、室内ユニット部のうち、空調ユニッ
ト部10に空気を送風する送風機ユニット(図示せず)
は、計器盤内側において空調ユニット部10から助手席
側にオフセット配置されている。この送風機ユニットは
周知の構成でよく、内気(車室内空気)と外気(車室外
空気)とを切替導入する内外気切替部と、この内外気切
替部から導入した空気を空調ユニット部10へ向けて送
風する送風機部とを有している。この送風機部には遠心
式の送風ファンが備えられている。
【0033】空調ユニット部10は樹脂製の空調ケース
11を有し、このケース11は縦長の形状であり、その
内部に下方側から上方側へと送風空気が流れる空気通路
を構成する。ケース11内部において最下部に、上記送
風機ユニットの送風空気が流入する空気入口空間12が
形成されている。
【0034】この空気入口空間12の上方側には、冷房
用熱交換器をなす蒸発器13と暖房用熱交換器をなすヒ
ータコア14とが配置されている。蒸発器13は空気入
口空間12の直ぐ上方に略水平に配置され、ヒータコア
14は蒸発器13の更に上方に略水平に配置されてい
る。
【0035】また、蒸発器13は、周知のように空調用
冷凍サイクルの減圧手段(図示せず)にて減圧された低
圧冷媒が導入され、この低圧冷媒が送風空気から吸熱し
て蒸発することにより送風空気を冷却するようになって
いる。
【0036】なお、蒸発器13は、周知のように2つの
タンク部(図示せず)の間に熱交換コア部(図示せず)
を配置した構成であり、この熱交換コア部は複数の偏平
チューブ(図示せず)と複数のコルゲート状の伝熱フィ
ン(図示せず)とを交互に並列的に積層して接合した構
成である。そして、空気入口空間12内に流入した空気
は蒸発器13の熱交換コア部を矢印aのように下方から
上方へ通過するようになっている。
【0037】また、ヒータコア14は、車両エンジン
(図示せず)からの温水(冷却水)を熱源として空気を
加熱する温水式暖房用熱交換器であり、周知のように2
つのタンク部(図示せず)の間に熱交換コア部(図示せ
ず)を配置した構成である。そして、この熱交換コア部
は、複数の偏平チューブ(図示せず)と複数のコルゲー
ト状の伝熱フィン(図示せず)とを交互に並列的に積層
して接合した構成である。
【0038】また、ケース11内のうちヒータコア14
よりも車両後方側の部位に、ヒータコア14をバイパス
して冷風を流す冷風バイパス通路15が形成されてい
る。また、ケース11内のうちヒータコア14の車両後
方側端部近傍の部位に、エアミックスドア16の回転軸
16aが配置されている。
【0039】この回転軸16aは図1の紙面垂直方向
(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸16a
の両端部はケース11の壁面の軸受孔(図示せず)によ
り回転可能に保持される。回転軸16aには板状のエア
ミックスドア16の上端部が一体に連結され、エアミッ
クスドア16は回転軸16aを中心として図1の実線位
置と2点鎖線位置との間で回転可能になっている。
【0040】ここで、エアミックスドア16の2点鎖線
位置はヒータコア14の熱交換コア部の通風路を全閉す
る最大冷房位置であって、実線位置は冷風バイパス通路
15を全閉する最大暖房位置である。エアミックスドア
16がヒータコア14の熱交換コア部の通風路を開ける
と、蒸発器13通過後の空気は熱交換コア部を通過して
ヒータコア14の上方へ流れる。
【0041】エアミックスドア16は周知のごとくヒー
タコア14の熱交換コア部を通過する温風とヒータコア
14をバイパスして冷風バイパス通路15を通過する冷
風との風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を調
整する温度調整手段である。
【0042】そして、上記温風と上記冷風は、ケース1
1内においてヒータコア14の上方側に形成された空気
混合部17に流入するようになっており、この空気混合
部17にて上記温風と上記冷風が混合され、この冷温風
の混合により所望温度の空気が得られる。
【0043】この空気混合部17の上方側(空気流れ下
流側)、すなわち、ケース11の上面部に吹出モード切
替部18が配置されている。この吹出モード切替部18
は、請求項に記載の円弧部に対応するものであり、半円
筒状の開口シール面19をその円周面が車両前後方向に
延びるようにしてケース11の上面部に形成している。
【0044】この開口シール面19のうち最も車両後方
側の下方部位に後席フット開口部20を開口し、この後
席フット開口部20の開口位置よりも車両前方側で上方
部位にフェイス開口部21を配置し、このフェイス開口
部21よりも更に車両前方側の部位にデフロスタ開口部
22を配置している。
【0045】後席フット開口部20には後席フットダク
ト23が接続されている。この後席フットダクト23
は、ケース11の車両後方側の面にて下方に延び、その
後、車両の後席に向かって延び、その延出端には、後席
乗員の足元に向けて空調空気を吹き出す後席フット吹出
口24が形成されている。なお、本実施形態では、後席
フットダクト23のうちケース11に面した部分をケー
ス11と一体に成型している。
【0046】フェイス開口部21は図示しないフェイス
ダクトを介して乗員の顔部に向けて空気を吹出すもので
ある。デフロスタ開口部22は図示しないデフロスタダ
クトを介して車両前面窓ガラスの内面に向けて空気を吹
出すものである。
【0047】半円筒状の開口シール面19の内側には、
吹出モード切替手段としてのロータリードア25が、ヒ
ータコア14の上方に配置された回転軸26により車両
前後方向に回転可能に配置されている。このロータリー
ドア25には、回転軸26を中心とする所定の曲率半径
の円周壁面25aが設けられ、この円周壁面25aの軸
方向(車両幅方向)の両端部を2枚の側面板部25bに
より回転軸26に連結する構造になっている。ロータリ
ードア25の円周壁面25a、側面板部25bおよび回
転軸26は樹脂により一体成形されている。
【0048】また、円周壁面25aの外周側には図示し
ない弾性材を介して樹脂製の薄膜材からなるフィルム部
材25cが装着され、このフィルム部材25cが円周壁
面25aと一体に回転するようになっている。このフィ
ルム部材25cには円周壁面25aに設けられた開口部
(図示せず)および弾性材相互間の開口部(図示せず)
を通してロータリードア25内部の風圧が加わるように
なっている。そのため、この風圧および弾性材の弾性押
圧力によってフィルム部材25cがケース11側の開口
シール面19の内周面に圧着して各吹出開口部20、2
1、22を確実に閉塞するようになっている。
【0049】また、円周壁面25a、弾性材およびフィ
ルム部材25cの円周方向の中間部位には、これらの部
材25a、25cを貫通する連通穴25dが設けてあ
り、ロータリードア25の回転変位により上記の各開口
部20〜22を開閉する。
【0050】ところで、ケース11内のうちヒータコア
14の上方かつ回転軸26の車両前方であって、円周壁
面25aの回動方向に対向する板面部27には、前席フ
ット開口部28が形成されている。そして、ロータリー
ドア25には、円周壁面25aと一体に回転する第1、
第2の2つの板ドア部25e、25fが設けられてお
り、この板ドア部25e、25fにより前席フット開口
部28が開閉されるようになっている。
【0051】すなわち、円周壁面25aと両板ドア部2
5e、25fとの組み合わせにより後席フット開口部2
0、フェイス開口部21、デフロスタ開口部22および
前席フット開口部28を開閉する。なお、板ドア部25
e、25fは請求項に記載の第1ドア部に対応するもの
であり、円周壁面25aは請求項に記載の第2ドア部に
対応するものである。
【0052】なお、本発明の実施にあたり、円周壁面2
5aおよび板ドア部25e、25fの各開口部20、2
1、22、28側の面にパッキン等の弾性部材を備える
ようにしてもよい。
【0053】また、第1板ドア部25eは、前席フット
開口部28の下面側に配置されており、連結アーム部2
5gとともに樹脂等にてロータリードア25と別体で成
形される。第1板ドア部25eはロータリードア25の
回転軸26の軸方向に延びて前席フット開口部28の開
口面積より大きい板形状になっている。そして、第1板
ドア部25eのドア軸方向の両端部近傍位置に2本の連
結アーム部25gを一体成形している。この2本の連結
アーム部25gは前席フット開口部28の中を通して上
方へ円弧状に延びるようになっている。
【0054】一方、ロータリードア25において軸方向
の両端部に位置する左右の側板部25bの間に第2板ド
ア部25fを一体成形で設けている。この第2板ドア部
25fも第1板ドア部25eと同様の板形状であり、こ
の両板ドア部25e、25fはともに円周壁面25aの
径内方側の領域にて回転軸26から同一の半径位置に配
置されている。2本の連結アーム部25gの先端部は第
2板ドア部25fにはめ込み、接着等の手段にて固定す
るようになっている。
【0055】また、前席フット開口部28には前席フッ
トダクト29が接続されている。この前席フットダクト
29は、ケース11の車両前方側の面にて下方に延び、
その後、ケース11の底面にて車両後方側に向かって延
びる。そして、前席フットダクト29のうちケース11
下方部分の左右両側面には、前席乗員の足元に向けて空
調空気を吹き出す前席フット吹出口30が形成されてい
る。なお、本実施形態では、前席フットダクト29をケ
ース11と一体に成型している。
【0056】また、前席フットダクト29のうち前席フ
ット吹出口30よりも空気流れ下流側部分に、後席フッ
トダクト23を連通させている。これにより、たとえ後
席フット開口部20が全閉されていても、前席フット開
口部28が開いていれば、前席フットダクト29を流通
して前席フット吹出口30に向かって流れる空調空気の
一部が、後席フットダクト23を流通して後席フット吹
出口24からも吹き出されることとなる。
【0057】なお、ロータリードア25の回転軸26
は、ケース11の外部に突出して図示しないリンク機構
を介して吹出モード操作機構に連結されて、この吹出モ
ード操作機構によりロータリードア25が回転操作され
る。同様に、エアミックスドア16の回転軸16aもケ
ース11の外部にてリンク機構を介して温度調整操作機
構に連結されて、この温度調整操作機構によりエアミッ
クスドア16が回転操作される。
【0058】これらの吹出モード操作機構および温度調
整操作機構は、サーボモータを用いたオート操作機構で
構成されるが、乗員の手動操作力により直接操作される
マニュアル操作機構にしてもよい。
【0059】なお、本実施形態では、計器盤の操作面
に、ロータリードア25の回動をマニュアル操作するた
めのダイヤル操作部材(図示せず)を備えており、ダイ
ヤル操作部材の回動操作に応じてロータリードア25が
回動する。
【0060】図7は、ダイヤル操作部材の回動操作位置
を示す模式図である。そして、フェイスモード、バイレ
ベルモード、請求項に記載の第2フットモードに対応す
る後席大風量フットモード、請求項に記載の第1フット
モードに対応する後席小風量フットモード、フットデフ
モード、デフロスタモードの6つのモードを順番に切り
替えることができるようになっている。
【0061】なお、後席大風量フットモードと後席小風
量フットモードは、いずれのモードも前席フット吹出口
30および後席フット吹出口24の両吹出口24、30
から温風を吹き出すが、前席フット吹出口30からの吹
出風量と後席フット吹出口24からの吹出風量との風量
割合が互いに異なるように設定されている。すなわち、
後席大風量フットモード時における後席フット吹出口2
4からの吹出風量は、後席小風量フットモード時におけ
る後席フット吹出口24からの吹出風量よりも大風量と
なるものである。
【0062】次に、上記構成に基づいて本実施形態の作
動を簡単に説明する。図示しない送風機ユニットの送風
機を作動させると、図示しない内外気切替部から内気ま
たは外気が吸入され、この吸入空気は送風機により送風
されて空調ユニット部10のケース11内最下部の空気
入口空間12に流入する。
【0063】その後、蒸発器13を矢印aのごとく下方
から上方へ通過して冷却され、冷風となる。この冷風
は、次に、エアミックスドア16の開度により冷風バイ
パス通路15を通過する冷風とヒータコア14を通過す
る温風とに振り分けられる。そして、これらの冷風と温
風は空気混合部17に導かれて混合し、所定温度の空調
空気となる。従って、エアミックスドア16の開度によ
り冷風と温風の風量割合を調整することにより、空気混
合部17付近で混合される空気の温度を所望の温度に調
整できる。
【0064】そして、吹出モード切替用のロータリード
ア25を操作して、後席フット開口部20とフェイス開
口部21とデフロスタ開口部22と前席フット開口部2
8との開閉を選択することにより、空気混合部17で混
合された空調空気bを所定の1つの開口部または複数の
開口部から車室内へ吹き出すことができる。
【0065】すなわち、図1は後席大風量フットモード
の状態を示し、ロータリードア25の連通穴25dによ
り後席フット開口部20を開口するとともに、ロータリ
ードア25の円周壁面25aのフィルム部材25cによ
り前席フェイス開口部21およびデフロスタ開口部22
をともに閉塞している。また、第1板ドア部25eが前
席フット開口部28の下方に位置するとともに第2板ド
ア部25fが前席フット開口部28の上方に位置し、前
席フット開口部28が開口状態となる。
【0066】これにより、空気混合部17から上方に向
かって流れる空調空気(温風)bは、矢印c、dに示す
ように、前席フット開口部28から前席フットダクト2
9に流出する空調空気cと、後席フット開口部20から
後席フットダクト23に流出する空調空気dとに振り分
けられる。
【0067】そして、空調空気dは、後席フットダクト
23を流通して後席フット吹出口24から吹き出され
る。一方、空調空気cは、前席フットダクト29を流通
して前席フット吹出口30から吹き出されるとともに、
空調空気cの一部は、矢印hに示すように後席フットダ
クト23に流入して空調空気dと合流し、後席フット吹
出口24から吹き出される。
【0068】図2は後席小風量フットモードの状態を示
し、図1の状態からロータリードア25が反時計方向に
所定角度回転している。この場合は、ロータリードア2
5のフィルム部材25cにより後席フット開口部20、
前席フェイス開口部21およびデフロスタ開口部22の
全てを閉塞している。また、前席フット開口部28は開
口状態のままである。
【0069】これにより、空調空気bの全てが、矢印c
に示すように、前席フット開口部28から前席フットダ
クト29に流出する。そして、空調空気cは、前席フッ
トダクト29を流通して前席フット吹出口30から吹き
出されるとともに、空調空気cの一部は、矢印iに示す
ように後席フットダクト23に流入して後席フット吹出
口24から吹き出される。
【0070】従って、以上の図1、図2に示すように、
空調ケース11内の空調空気bが空気混合部17から後
席フット吹出口24まで流通する流通経路は、後席大風
量フットモード時と後席小風量フットモード時とで異な
る経路となる。そして、本実施形態では、、後席大風量
フットモード時には後席小風量フットモード時に比べて
低圧損の流通経路となる。これにより、前席フット吹出
口30からの吹出風量に対する後席フット吹出口24か
らの吹出風量の割合は、後席大風量フットモード時の方
が後席小風量フットモード時よりも大きくなる。
【0071】図3はフェイスモードの状態を示し、ロー
タリードア25を時計方向に最大に回転した状態であ
る。この場合は、ロータリードア25の連通穴25dに
より前席フェイス開口部21を開口するとともに、ロー
タリードア25のフィルム部材25cにより後席フット
開口部20およびデフロスタ開口部22をともに閉塞し
ている。また、第2板ドア部25fにより前席フット開
口部28を閉塞している。
【0072】これにより、空調空気bの全てが、矢印j
に示すように、前席フェイス開口部21からフェイスダ
クトに流出し、前席乗員の上半身に向けて吹き出され
る。
【0073】図4はバイレベルモードの状態を示し、図
3の状態からロータリードア25が反時計方向に所定角
度回転している。この場合は、ロータリードア25の連
通穴25dにより後席フット開口部20および前席フェ
イス開口部21を同時に開口するとともに、ロータリー
ドア25のフィルム部材25cによりデフロスタ開口部
22を閉塞している。また、第1および第2板ドア部2
5e、25fは前席フット開口部28を開口状態にさせ
ている。
【0074】これにより、空気混合部17から上方に向
かって流れる空調空気bは、前席フット開口部28から
前席フットダクト29に流出する空調空気cと、ロータ
リードア25の連通穴25dから流出する空調空気k、
jとに振り分けられる。
【0075】そして、空調空気jは、前席フェイス開口
部21からフェイスダクトに流出し、空調空気kは、後
席フット開口部20から後席フットダクト23を流通し
て後席フット吹出口24から吹き出される。一方、空調
空気cは、前席フットダクト29を流通して前席フット
吹出口30から吹き出されるとともに、空調空気cの一
部は、矢印hに示すように後席フットダクト23に流入
して空調空気kと合流し、後席フット吹出口24から吹
き出される。
【0076】図5はフットデフモードの状態を示し、図
2の状態からロータリードア25が反時計方向に所定角
度回転している。この場合は、ロータリードア25はデ
フロスタ開口部22を開口するとともに、ロータリード
ア25の円周壁面25aのフィルム部材25cにより後
席フット開口部20および前席フェイス開口部21をと
もに閉塞している。また、第1および第2板ドア部25
e、25fは前席フット開口部28を開口状態にさせて
いる。
【0077】これにより、空気混合部17から上方に向
かって流れる空調空気bは、矢印c、lに示すように、
前席フット開口部28から前席フットダクト29に流出
する空調空気cと、デフロスタ開口部22からデフロス
タダクトに流出する空調空気lとに振り分けられる。
【0078】図6はデフロスタモードの状態を示し、図
5の状態からロータリードア25が反時計方向に所定角
度回転している。この場合は、ロータリードア25はデ
フロスタ開口部22を開口するとともに、ロータリード
ア25の円周壁面25aのフィルム部材25cにより後
席フット開口部20および前席フェイス開口部21をと
もに閉塞している。また、第1板ドア部25eにより前
席フット開口部28を閉塞している。
【0079】これにより、空調空気bの全てが、矢印l
に示すように、デフロスタ開口部22からデフロスタダ
クトに流出し、車両前面窓ガラスの内面に向けて吹き出
される。
【0080】なお、上述のように本実施形態では1つの
ロータリードア25で合計6つの吹出モードを切り替え
るようにしているが、少なくとも後席大風量フットモー
ドおよび後席小風量フットモードの2つのモードを切り
替えるようにしても本発明を適用できる。
【0081】また、図2の後席小風量フットモードで
は、デフロスタ開口部22を全閉しているが、後席小風
量フットモード時に前席フット開口部28を開口すると
同時にデフロスタ開口部22を少量開口するようにして
もよい。これによれば、後席小風量フットモードによる
冬期暖房時にデフロスタ開口部22から少量の空調空気
(温風)を吹き出して、車両窓ガラスの防曇性能を高め
ることができる。
【0082】以上により、本実施形態によれば、ロータ
リードア25に、後席フット開口部20を開閉する円周
壁面25aと、前席フット開口部28を開閉する板ドア
部25e、25fとを一体的に設けることにより、1つ
のロータリードア25の回動により後席小風量フットモ
ードと後席大風量フットモードとの切り替えを可能に
し、これらのフットモードの切り替えにより、前席乗員
の足元に向けて吹き出される吹出風量と後席乗員の足元
に向けて吹き出される吹出風量との風量割合を変更でき
る。
【0083】従って、本実施形態によれば、新たな駆動
機構を必要とすることなく、空調装置の部品点数増によ
る大幅なコストアップを抑制しつつ、前席乗員の足元に
向けて吹き出される吹出風量と後席乗員の足元に向けて
吹き出される吹出風量との風量割合を変更可能にするこ
とができる。
【0084】(第2実施形態)第1実施形態では、前席
フット開口部28を回転軸26の車両前方側に配置し
て、各開口部20、21、22、28を、ロータリード
ア25の回動方向の車両後方側から前方側にかけて、後
席フット開口部20、前席フェイス開口部21、デフロ
スタ開口部22、前席フット開口部28の順に形成して
いる。これに対し、本実施形態では、前席フット開口部
28を回転軸26の車両後方側に配置して、各開口部2
0、21、22、28を、ロータリードア25の回動方
向の車両後方側から前方側にかけて、前席フット開口部
28、後席フット開口部20、前席フェイス開口部2
1、デフロスタ開口部22の順に形成している。
【0085】そして、図8は後席大風量モード時、図9
は後席小風量フットモード時、図10はフェイスモード
時、図11はバイレベルモード時、図12はフットデフ
モード時、図13はデフロスタモード時をそれぞれ示
す。なお、本実施形態におけるダイヤル操作部材の回動
操作位置とロータリードア25の回動位置との位置関係
は、第1実施形態と同様に図7に示す位置関係となる。
【0086】なお、本実施形態の空調ユニット部10は
車両の上下前後方向に対して図8〜図13の矢印のよう
に搭載されるものであるが、本発明の実施にあたり、前
後方向を逆転させて、カッコ内に示す矢印の前後関係と
なるように空調ユニット部10を搭載するようにしても
よい。
【0087】ただし、このように前後方向を逆転させた
場合には、図中の符号21に示す前席フェイス開口部を
符号(22)に示すようにデフロスタ開口部として利用
し、符号22に示すデフロスタ開口部を符号(21)に
示すように前席フェイス開口部として利用すればよい。
そして、ダイヤル操作部材の回動操作位置は、図14に
示すように後席大風量モードと前席大風量モードとの位
置が反対となるように変更されることとなる。
【0088】(第3実施形態)第1実施形態では、前席
フット開口部28を回転軸26の車両前方側に配置し
て、各開口部20、21、22、28を、ロータリード
ア25の回動方向の車両後方側から前方側にかけて、後
席フット開口部20、前席フェイス開口部21、デフロ
スタ開口部22、前席フット開口部28の順に形成して
いる。これに対し、本実施形態では、前席フット開口部
28を回転軸26の車両後方側に配置して、各開口部2
0、21、22、28を、ロータリードア25の回動方
向の車両後方側から前方側にかけて、前席フット開口部
28、前席フェイス開口部21、デフロスタ開口部2
2、後席フット開口部20の順に形成している。
【0089】換言すれば、第2実施形態では後席フット
ダクト23がケース11の車両後方側にて上下方向に延
びるように形成されていたが、本実施形態では後席フッ
トダクト23がケース11の車両前方側にて上下方向に
延びるように形成されている。
【0090】そして、図15は後席大風量モード時、図
16は後席小風量フットモード時、図17はフェイスモ
ード時、図18はバイレベルモード時、図19はフット
デフモード時、図20はデフロスタモード時をそれぞれ
示す。なお、本実施形態におけるダイヤル操作部材の回
動操作位置とロータリードア25の回動位置との位置関
係は、第2実施形態の変形例と同様に図14に示す位置
関係となる。
【0091】(他の実施形態)上記第1〜第3実施形態
では、前席フット開口部28を板面部27に形成し、第
1ドア部を板ドア部25e、25fで形成しているが、
本発明はこれに限られるものではなく、例えば、前席フ
ット開口部28を吹出モード切替部18に形成し、第1
ドア部も第2ドア部とともに円周壁面25aで形成する
ようにしてもよい。
【0092】また、上記第1〜第3実施形態では、後席
フットダクト23と前席フットダクト29とを前席吹出
口30の下流側で連通させているが、この連通を廃止し
て、後席フット開口部20からの吹出風量と、前席フッ
ト開口部28からの吹出風量との風量割合をロータリー
ドア25の回動により切替設定するようにしてもよい。
例えば、前席フット開口部28が板面部27に形成され
ている場合において、両ドア部25e、25fの前席フ
ット開口部28との距離を変化させれば、前席フット開
口部28からの吹出風量を変化させることができる。こ
の吹出風量の変化を利用して、上記風量割合の設定を行
うことができる。
【0093】また、上記上記第1〜第3実施形態では、
後席大風量モードと後席小風量フットモードとの2種類
で上記風量割合を変化させるようにしているが、後席小
風量フットモードにおけるロータリードア25の回動位
置を第1回動位置とし、後席大風量フットモードにおけ
るロータリードア25の回動位置を第2回動位置とし、
この第1回動位置から第2回動位置までの回動範囲のう
ち乗員が所望する任意の位置でロータリードア25を設
定できるようにしてもよい。これにより、所定範囲内で
乗員の好みに応じた風量割合に設定することができ、風
量割合をきめ細かく調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る後席大風量フット
モードの状態を示す、空調ユニット部の概略断面図であ
る。
【図2】第1実施形態に係る後席小風量フットモードの
状態を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図3】第1実施形態に係るフェイスモードの状態を示
す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図4】第1実施形態に係るバイレベルモードの状態を
示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図5】第1実施形態に係るフットデフモードの状態を
示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図6】第1実施形態に係るデフロスタモードの状態を
示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図7】第1実施形態に係るダイヤル操作部材の回動操
作位置を示す模式図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る後席大風量フット
モードの状態を示す、空調ユニット部の概略断面図であ
る。
【図9】第2実施形態に係る後席小風量フットモードの
状態を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図10】第2実施形態に係るフェイスモードの状態を
示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図11】第2実施形態に係るバイレベルモードの状態
を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図12】第2実施形態に係るフットデフモードの状態
を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図13】第2実施形態に係るデフロスタモードの状態
を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図14】第2実施形態の変形例に係るダイヤル操作部
材の回動操作位置を示す模式図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係る後席大風量フッ
トモードの状態を示す、空調ユニット部の概略断面図で
ある。
【図16】第3実施形態に係る後席小風量フットモード
の状態を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図17】第3実施形態に係るフェイスモードの状態を
示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図18】第3実施形態に係るバイレベルモードの状態
を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図19】第3実施形態に係るフットデフモードの状態
を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図20】第3実施形態に係るデフロスタモードの状態
を示す、空調ユニット部の概略断面図である。
【図21】従来の空調ユニット部におけるフットモード
の状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
11…空調ケース、20…後席フット開口部、23…後
席フットダクト、24…後席フット吹出口、25…ロー
タリードア(吹出モード切替手段)、25a…円周壁面
(第2ドア部)、25e…第1板ドア部(第1ドア
部)、25f…第2板ドア部(第1ドア部)、28…前
席フット開口部、29…前席フットダクト、30…前席
フット吹出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 修 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3L011 BJ01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方の計器盤内側に配置されて空気
    通路を形成し、前席フット開口部(28)および後席フ
    ット開口部(20)を有する空調ケース(11)と、 前記前席フット開口部(28)を開閉する第1ドア部
    (25e、25f)および前記後席フット開口部(2
    0)を開閉する第2ドア部(25a)が一体的に設けら
    れ、前記空調ケース(11)内に回動可能に配設されて
    吹出モードを切り替える吹出モード切替手段(25)と
    を備え、 前記前席フット開口部(28)に接続され、前席乗員の
    足元に向けて空調空気を吹き出す前席フット吹出口(3
    0)が形成された前席フットダクト(29)と、 前記後席フット開口部(20)に接続され、後席乗員の
    足元に向けて空調空気を吹き出す後席フット吹出口(2
    4)が形成された後席フットダクト(23)とを備え、 前記両フット吹出口(24、30)から空調空気を吹き
    出す第1フットモードと、前記前席フット吹出口(3
    0)からの風量と前記後席フット吹出口(24)からの
    風量との割合が前記第1フットモード時の割合と異なる
    ように設定された第2フットモードとを、前記吹出モー
    ド切替手段(25)の回動により切替設定可能にしたこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記前席フットダクト(29)のうち前
    記前席フット吹出口(30)よりも空気流れ下流側部分
    に、前記後席フットダクト(23)を連通させ、 前記第1フットモードでは、前記後席フット開口部(2
    0)を全閉しつつ前記前席フット開口部(28)を開く
    ように前記吹出モード切替手段(25)を回動させ、 前記第2フットモードでは、前記両フット開口部(2
    0、28)をともに開くように前記吹出モード切替手段
    (25)を回動させることを特徴とする請求項1に記載
    の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 車両前方の計器盤内側に配置されて空気
    通路を形成し、前席フット開口部(28)および後席フ
    ット開口部(20)を有する空調ケース(11)と、 前記前席フット開口部(28)を開閉する第1ドア部
    (25e、25f)および前記後席フット開口部(2
    0)を開閉する第2ドア部(25a)が一体的に設けら
    れ、前記空調ケース(11)内に回動可能に配設されて
    吹出モードを切り替える吹出モード切替手段(25)と
    を備え、 前記両フット開口部(20、28)から空調空気を吹き
    出す第1フットモードと、前記前席フット開口部(2
    8)からの風量と前記後席フット開口部(20)からの
    風量との割合が前記第1フットモード時の割合と異なる
    ように設定された第2フットモードとを、前記吹出モー
    ド切替手段(25)の回動により切替設定可能にしたこ
    とを特徴とする車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記空調ケース(11)には、前席フェ
    イス開口部(21)およびデフロスタ開口部(22)が
    形成されており、 前記吹出モード切替手段(25)は、前記前席フット開
    口部(28)および前記後席フット開口部(20)に加
    え、前記前席フェイス開口部(21)および前記デフロ
    スタ開口部(22)をも切替開閉することを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装
    置。
  5. 【請求項5】 前記後席フット開口部(20)、前記前
    席フェイス開口部(21)および前記デフロスタ開口部
    (22)を前記空調ケース(11)の円弧部(18)に
    形成し、 前記第2ドア部(25a)を、前記円弧部(18)を摺
    動して前記後席フット開口部(20)、前記前席フェイ
    ス開口部(21)および前記デフロスタ開口部(22)
    を切替開閉する円弧面形状に形成し、 前記前席フット開口部(28)を、前記空調ケース(1
    1)のうち前記吹出モード切替手段(25)の回動方向
    に対向する板面部(27)に形成し、 前記第1ドア部(25e、25f)を、前記前席フット
    開口部(28)を開閉する平板形状に形成したことを特
    徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記吹出モード切替手段(25)は車両
    前後方向に回動するように配置されており、 前記各開口部(20、21、22、28)を、前記吹出
    モード切替手段(25)の回動方向において前記後席フ
    ット開口部(20)、前記前席フェイス開口部(2
    1)、前記デフロスタ開口部(22)、前記前席フット
    開口部(28)の順に配置したことを特徴とする請求項
    4または5に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記吹出モード切替手段(25)は車両
    前後方向に回動するように配置されており、 前記各開口部(20、21、22、28)を、前記吹出
    モード切替手段(25)の回動方向において前記前席フ
    ット開口部(28)、前記後席フット開口部(20)、
    前記前席フェイス開口部(21)、前記デフロスタ開口
    部(22)の順に配置したことを特徴とする請求項4ま
    たは5に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記第1フットモードにおける前記吹出
    モード切替手段(25)の回動位置を第1回動位置と
    し、 前記第2フットモードにおける前記吹出モード切替手段
    (25)の回動位置を第2回動位置とし、 前記第1回動位置から第2回動位置までの回動範囲で
    は、前記前席フェイス開口部(21)および前記デフロ
    スタ開口部(22)は全閉されるとともに前記前席フッ
    ト開口部(28)は全開され、かつ、前記後席フット開
    口部(20)は前記吹出モード切替手段(25)の回動
    位置に応じて開口面積が変化するようになっていること
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の
    車両用空調装置。
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