JP2001158218A - 自動車用空気調和装置およびミックスドアアセンブリ - Google Patents

自動車用空気調和装置およびミックスドアアセンブリ

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JP2001158218A JP2000072415A JP2000072415A JP2001158218A JP 2001158218 A JP2001158218 A JP 2001158218A JP 2000072415 A JP2000072415 A JP 2000072415A JP 2000072415 A JP2000072415 A JP 2000072415A JP 2001158218 A JP2001158218 A JP 2001158218A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド移動可能な板状のミックスドアを備
えた自動車用空気調和装置の組立作業性の向上及び製造
コストの低減を図る。 【解決手段】 ミックスドアD、駆動部23からの駆動
力を受けてミックスドアDをスライド移動させるスライ
ド機構M、及びこれらが装着されるハウジングHを備え
たミックスドアアセンブリ10を有し、このミックスド
アアセンブリ10を、自動車用空気調和装置のケースC
の側部に形成されたケース開口部を通して着脱可能とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース内でスライ
ド移動して温風および冷風の空気流を制御する板状のミ
ックスドアを有する自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置は、内外
気を導入するインテークユニット、この導入空気を冷却
するクーラユニット、および導入空気を加熱するヒータ
ユニットを有しており、これら3つのユニットを車両の
左右方向に直列的に合体し、車室内のインストルメント
パネルの内部という狭小な空間に設置されていることは
周知である。
【0003】しかし、この自動車用空気調和装置は、3
つのユニットを直列的に連結するため、装置全体が大型
化し、小型の車両に搭載すると、狭小な車室内空間をよ
り狭小にすることから好ましくない。特に、助手席の足
元にまでユニットが置かれるので狭くなる。
【0004】これに対し、ケース内にエバポレータやヒ
ータコアが車両の前後方向に並べて立設するように設け
られた縦置き型と称されるものがある。この縦置き型の
自動車用空気調和装置は、クーラユニットとヒータユニ
ットとを一体化し、エバポレータとヒータコアとをさら
に近接して配置することにより一層コンパクトなものと
している。すなわち、インテークユニットをケースの側
方に配置して導入口から導入された空気を、エバポレー
タにより冷却し、ミックスドアにより上下に2分して流
すようにしているが、このエバポレータとヒータコアと
の間に設けられるミックスドアを、1つの支点で支持さ
れたドアを当該支点を中心として回動する構成とすると
スペース的に大きくなることから、さらにエバポレータ
とヒータコアとの距離が短くし前後方向のスペースを小
さくするために、これを偏平な板状ドアとし、略上下に
スライドさせることにより温調制御を行なうようにした
ものである。
【0005】一般に、2分された空気流の内の下部の空
気流は、ヒータコアにより加熱されて温風となり下部通
路を通って流れ、上部の空気流(冷風)は、このヒータ
コアをバイパスするバイパス通路を通って流れ、前記温
風とミックスゾーンでミックスされる。ミックスされた
空気は、所定の温度となって種々の配風モードに応じて
ケースに開設される各種吹出口から車室内に向けて配風
されたり、あるいは前記ミックスが行なわれることなく
冷風や温風のまま吹出される。
【0006】なお、各吹出口から吹出される冷風あるい
は温風の温度は、スライド移動可能な板状のミックスド
アの上下位置により制御される。
【0007】ここに、「エバポレータ」とは、周知のよ
うに冷房サイクル中の膨張弁などで減圧された低温低圧
冷媒が内部を流通し、ここに導入された空気を冷媒との
熱交換により冷却するものである。また、「ヒータコ
ア」とは、高温のエンジン冷却水が内部を流通し、ここ
に導入された空気を高温のエンジン冷却水との熱交換に
より加熱するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスライド移動可能な板状のミックスドアを有する自
動車用空気調和装置にあっては、板状のミックスドアを
ケース内に組み付ける際に、ミックスドアに形成される
ラックに噛合して駆動力を伝達する歯車やシャフト、ケ
ースの各吹出口を開閉する各種モードドア等を、同時に
ケースに組み込むようにしているため、作業性がきわめ
て低いという問題があった。
【0009】すなわち、自動車用空気調和装置のケース
は、縦方向に分割面を有する左右2分割となっており、
組立時には、一方の半割れのケース部材を下側にして組
立治具上に位置決めした後に、軸が鉛直方向に沿うよう
に、上記歯車やシャフトをセットし、各モードドアをそ
れぞれ配置してから、他方の半割れのケース部材を上か
ら被せるようにしているので、作業が繁雑でしかも困難
を来たすものとなっていた。
【0010】しかも、ミックスドアをスライド移動させ
るためスライド機構に複数の歯車が使用されており、ま
た、該歯車に駆動力を与える駆動部を別途後からケース
の側面に取り付けなければならないため、作業性の低下
をさらに助長させていた。
【0011】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、スライ
ド移動可能な板状のミックスドアを備えた自動車用空気
調和装置の組立作業性の向上及び製造コストの低減を図
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0013】(1) ケース内を流れる冷風をヒータコ
アを通して加熱して流す温風通路と、該冷風を前記ヒー
タコアをバイパスして流す冷風通路と、前記ヒータコア
の前面にスライド移動可能に配置され前記温風通路と前
記冷風通路との配風比を変化させる板状のミックスドア
とを有する自動車用空気調和装置において、前記ミック
スドア、駆動部からの駆動力を受けて前記ミックスドア
をスライド移動させるスライド機構、及びこれらミック
スドアとスライド機構とが装着されるハウジングを備え
たミックスドアアセンブリを有し、前記ミックスドアア
センブリを前記ケースの側部に形成されたケース開口部
を通して着脱可能としたことを特徴とする自動車用空気
調和装置。
【0014】(2) 前記駆動部は、前記ミックスドア
アセンブリのハウジングの側面に取り付けられているこ
とを特徴とする上記(1)に記載の自動車用空気調和装
置。
【0015】(3) 前記スライド機構は、前記駆動部
の出力軸と同軸上で連結される歯車と、該歯車に噛合さ
れる前記ミックスドアに形成されたラックとを有するこ
とを特徴とする上記(2)に記載の自動車用空気調和装
置。
【0016】(4) 前記ハウジングの側部に形成され
た、前記歯車及び該歯車が取り付けられる軸を挿通させ
るためのハウジング開口部を、前記駆動部のケース端部
で塞ぐようにしたことを特徴とする上記(3)に記載の
自動車用空気調和装置。
【0017】(5) 前記ケース内に導入される空気を
冷却するエバポレータを前記ミックスドアアセンブリの
ハウジング内に装着したことを特徴とする上記(1)〜
(4)の何れかに記載の自動車用空気調和装置。
【0018】(6) 前記エバポレータは、その端面に
冷媒の流出入口を備えた接続部が設けられていることを
特徴とする上記(5)に記載の自動車用空気調和装置。
【0019】(7) 前記ケース内に、該ケース内に導
入される空気を冷却し冷風が流出する後面からセンサを
突出させたエバポレータを配置し、前記ミックスドアア
センブリのハウジングには、ミックスドアアセンブリを
前記ケース開口部からケース内に装着する際と、ミック
スドアアセンブリをケース内から脱出させる際とに前記
センサとの衝突を回避する切欠部を設けたことを特徴と
する上記(1)〜(4)の何れかに記載の自動車用空気
調和装置。
【0020】(8) 自動車用空気調和装置のヒータコ
アの前面にスライド移動可能に配置され、ケース内を流
れる冷風を前記ヒータコアを通して加熱して流す温風通
路、および前記冷風を前記ヒータコアをバイパスして流
す冷風通路の配風比を変化させる板状のミックスドア
と、駆動部からの駆動力を受けて前記ミックスドアをス
ライド移動させるスライド機構と、前記ミックスドアお
よび前記スライド機構が装着される。前記ケースから分
離独立したハウジングと、を備え、前記ケースに対して
取り付け可能としたことを特徴とする自動車用空気調和
装置のミックスドアアセンブリ。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施形態に係る自動車
用空気調和装置を示す概略断面図、図2は、図1に示さ
れるミックスドアアセンブリを示す図であって、(A)
は空気流れの上流側から見た図、(B)は(A)の右側
面図、図3は、ミックスドアを一部破断して示す概略斜
視図、図4は、ミックスドア及びスライド機構を示す水
平断面図、図5は、図4の5−5線に沿う端面図、図6
は、溝カム部分を示す説明図である。
【0023】図1に示す自動車用空気調和装置は、クー
ラユニット1とヒータユニット2とを車両の前後方向に
並べて一体化し、車両の前後方向の寸法を短くしたケー
スCを有し、このケースCの上流側風路内にはエバポレ
ータ3が設けられ、下流側風路内にはヒータコア4が設
けられている。ケースC内の該風路は、縦方向に2分割
された一対のケース部材を最中合わせすることにより形
成されている。
【0024】そして、上流側風路から流下した空気流
は、エバポレータ3とヒータコア4との間に設けられた
ミックスドアDをスライド機構Mを介してスライド移動
することにより、ヒータコア4を通して加熱して流す温
風通路6側と、当該ヒータコア4をバイパスするバイパ
ス通路B側という各風路に所定の比率で分岐して空気を
流すようになっている(温風通路6側およびバイパス通
路B側のいずれかに選択的に流す場合を含む)。
【0025】温風通路6を通過した温風とバイパス通路
Bを通過した冷風とは、ミックスゾーン9でミックスさ
れる。ミックスされた空気は、所定の温度となって種々
の配風モードに応じてケースCに開設される各種吹出口
6a〜8aから、これら吹出口に開閉自在に設けられた
各種モードドア6〜8の開度に応じて、車室内に向けて
配風されたり、あるいは前記ミックスが行なわれること
なく冷風や温風のまま吹出される。ここで、各吹出口6
a〜8aから吹出される冷風あるいは温風の温度は、板
状のミックスドアDの上下位置により調整される。
【0026】本実施形態では、図1及び図2に示すよう
に、ミックスドアD、スライド機構M、及びこれらミッ
クスドアDとスライド機構Mとが装着されるハウジング
Hを備えたミックスドアアセンブリ10を有している。
そして、このミックスドアアセンブリ10は、ケースC
の側部に形成された図示しないケース開口部を通して着
脱可能とされている。また、ケースCの内部には、ミッ
クスドアアセンブリ10を図1の紙面に垂直方向に滑ら
かに抜き差しすることができるように、ハウジングHの
上下をガイドするガイド部材G1,G2がケースCの幅
方向に沿って形成されている。
【0027】ミックスドアDは、エバポレータ3とヒー
タコア4間で上流側風路からの空気流を遮断する方向に
伸延されたドア本体12を有している。このドア本体1
2は、図1に示すように、上下方向が上流側風路と下流
側風路と境界における開口部のほぼ半分程度であり、幅
方向がほぼケースCの一側から他側まで設けられたもの
である。
【0028】ドア本体12は、図3に示すように、概し
て外周の平坦部12aと、内部のドーム状の膨出部12
bとを有しており、外面側には発泡ウレタンなどからな
るシール部材15が貼着されている。
【0029】また、当該ドア本体12の側端部位には、
ドア本体12の補強と空気流のガイド機能を有する一対
の補強プレート16が設けられている。これら補強プレ
ート16とドア本体12の側端との間は断面円弧状とさ
れ、ここには、駆動部23により駆動される部分歯車2
0と噛合されるラック17が上端から下端まで連続して
形成されている。なお、図2中の符号Rは、微小なリブ
を示す。
【0030】ドア本体12の上下4つの側端部には、ハ
ウジングHの側壁より突出したガイド用の溝カム19内
に転動自在に嵌挿される案内ローラ18が突出されてい
る。この案内ローラ18は、場合によっては転動しない
円柱状のピンであっても良い。
【0031】なお、ドア本体12は、駆動部23により
回転駆動させられる歯車20と接するような円弧状とさ
れているが、この円弧状は、図示するように、空気の流
れ方向に向かって「凹」とされている。この「凹」状の
ドア本体12は、空気流をヒータコア4に導く場合やバ
イパス通路Bへ導くときのガイドとなる。
【0032】ミックスドアDを作動するためのスライド
機構Mは、図4に示すように、ハウジングHの側壁に形
成された溝カム19と、ドア本体12の内面に形成され
たラック17に噛合する一対の部分歯車20と、この部
分歯車20を相互に連結する軸21と、この軸21の端
部に固着された駆動歯車22とを有している。
【0033】本実施形態のミックスドアアセンブリ10
では、駆動歯車22を図示しない歯車を介して回転駆動
させる駆動部23(図1参照)は、ミックスドアアセン
ブリ10のハウジングHの側壁32に取り付けられる。
そして、駆動部23としては、電動モータや減速用歯車
等がケーシング内に収容されたモータアクチュエータ等
が使用される。但し、駆動部23は、必ずしもハウジン
グHの側壁32に取り付ける必要はなく、ケースCの側
面に取り付けるようにしてもよい。
【0034】ここに、溝カム19は、図6に示すよう
に、ミックスドアDの曲率半径とほぼ同じ曲率半径rを
有するように形成され、ドア本体12の4つの案内ロー
ラ18を支持し、ドア本体12が風圧を受けてもガタつ
くことなく作動するようにしたものである。この溝カム
19は、左右の各側壁に円弧状に形成されたものが上下
一対形成され、上部の案内ローラ18は上部の溝カム1
9に、下部の案内ローラ18は下部の溝カム19にそれ
ぞれ嵌挿されている。また、各溝カム19の終端部19
aは斜め後方(下流側)に曲げられており、ドア本体1
2が、スライドの終端位置で当該スライドの方向と交差
する方向、つまり図示実施形態では所定の円弧状のスラ
イド方向から斜め後方に移動するようになっている。
【0035】これによりシール部材15がハウジングH
の仕切壁31に当接し、加圧され、シール性の向上を図
るようにしている。つまり、シール部材15は、常時仕
切壁31と当接せず、必要な時にのみ当接することにな
るので、長期にわたりシール性の低下が防止され、シー
ル性が向上する。しかも、ドアを作動する時の摩擦もな
く、操作力も少なく好ましいものとなる。
【0036】ハウジングHは、例えば樹脂により一体成
型される。このハウジングHは、ドア本体12と同様に
空気の流れ方向に向かって「凹」状となった前述した仕
切壁31を有しており、この仕切壁31の周囲に立設す
るように側壁32,32と上下壁33,33が形成され
ている。仕切壁31には、空気が通過するための開口部
34が形成されている。この開口部34の形状や大きさ
は、通気抵抗及びハウジングHの剛性等を考慮して適宜
設定される。また、側壁32,32には、前述したよう
に、溝カム19が形成されている。なお、図2中の符号
35は、ドア本体12をハウジングHにセットする際に
案内ローラ18をガイドするための溝である。
【0037】部分歯車20の歯部は、図5に示すよう
に、前記ドア本体12がスライドの終端位置で当該スラ
イドの方向と交差する方向に移動させるために、端部に
形成された歯若しくはその近傍の歯を他の歯20bより
も歯丈が高い高歯20aとし、駆動部23が部分歯車2
0を回転駆動させることにより当該高歯20aがドア本
体12に形成されたラック17を介してドア本体12を
押圧し溝カム19に沿って移動させるようにしている。
【0038】一方、ドア本体12に形成されたラック1
7は、図5に示すように、上下端部若しくはその近傍の
歯が他の歯17bよりも歯丈が高い高歯17aとしてい
る。つまり、ラック17の端部の高歯17aの歯先が、
回動中心Oからの半径が、徐々に変化するようにし、前
記部分歯車20の高歯部分20aと確実に噛合し、ドア
本体12を溝カム19に沿うようにしている。
【0039】本実施形態の自動車用空気調和装置を組み
立てる場合にあっては、まず、ハウジングH内に、ミッ
クスドアDと、歯車20等のスライド機構Mとを組み込
み、駆動部23をハウジングHの側壁に取り付けて、ミ
ックスドアアセンブリ10をあらかじめ別ラインで作っ
ておく。一方、ケースC内に、エバポレータ3やヒータ
コア4が車両の前後方向に並べて立設するように設け
て、縦置き型の一体型ユニットを作る。
【0040】そして、組み付け工程の後段において、こ
のユニットのケースCの側方に開設された図示しないケ
ース開口部を通して、あらかじめ作っておいたミックス
ドアアセンブリ10を挿入する。挿入後、例えば図示し
ない当て板部材を用いてケース開口部を覆い、クリップ
やスクリュー等により固定する。なお、ハウジングHの
一方の側壁32をケース開口部より大きく形成して上記
当て部材の機能を兼ねるようにしてもよい。
【0041】このように本実施形態によれば、ミックス
ドアD、スライド機構M、及びこれらミックスドアDと
スライド機構Mとが装着されるハウジングHを備えたミ
ックスドアアセンブリ10を、ケースCの側部に形成さ
れたケース開口部を通して着脱可能としたので、歯車等
のスライド機構を備えた板状のミックスドアがケース内
に組み付けられる自動車用空気調和装置の製造がきわめ
て容易となり、作業性が向上すると共に、製造コストの
低減が図られる。
【0042】また、例えば車種によりケースの各吹出口
の位置等が異なる場合であっても、ミックスドアアセン
ブリを共通化して供給することが可能となり、一層の作
業性の向上と低コスト化が図られる。
【0043】さらに、ミックスドアDやスライド機構M
に対し、ケースC等とは異なる種類のプラスチック材料
を使用した場合でも、ミックスドアアセンブリの単位で
容易に取り外すことができるので、使用後の分別処理が
可能となり、ユニットのリサイクルがし易くなる利点が
ある。一方、ミックスドアアセンブリのみを取り外して
メンテナンスすることも可能である。
【0044】しかも、ミックスドアアセンブリのハウジ
ングが一体成形となり、ミックスドアの案内ローラを摺
動案内するハウジングの溝カム19の位置精度が向上す
ること等から、ミックスドアアセンブリ単独でドアのス
ライド移動安定性を保証することができ、動作信頼性が
向上する。また、駆動部をハウジングの側壁に取り付け
ることにより、さらに作業性が向上する。
【0045】図7は、他の実施形態に係る自動車用空気
調和装置のミックスドアアセンブリを示す概略断面図で
ある。
【0046】図7に示すミックスドアアセンブリ10a
では、スライド機構Maは、駆動部23aの出力軸24
と同軸上で連結される歯車20を有しており、該歯車2
0は、ミックスドアDに形成されたラック17に噛合さ
れる。歯車20の軸21,24への固定は止めねじ等に
より行われる。
【0047】また、ハウジングHaの側壁32aには、
歯車20及び該歯車20が取り付けられる軸21,24
を挿通させるためのハウジング開口部25が形成されて
おり、駆動部23aのケース端部で塞ぐようにしてい
る。すなわち、駆動部23aのケース端部には、リング
状の係合凸部26が形成されており、この係合凸部26
が、ハウジング開口部25の周縁に沿って形成されたリ
ング状の係合凹部27に嵌入することによりシールされ
るようになっている。なお、その他の点では図1〜図6
に示したものと同様であるため、共通する部材には同一
の符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0048】この実施形態によれば、上記した実施形態
と同様の効果を得ることができるほか、スライド機構M
aの歯車20を、駆動部23aの出力軸24と同軸上で
連結するようにしたので、歯車を少なくして部品点数を
削減することができ、作業工数及び製造コストの低減を
図ることができる。また、組み付け作業に利用するハウ
ジング開口部25を駆動部23aのケース端部で塞ぐよ
うにしたので、従来使用していた開口部の穴埋め兼位置
決め用のキャップの使用を省略することができ、さらな
る作業工数及び製造コストの低減が図られると同時に、
開口部のシール機能を果たすことができる。
【0049】図8は、さらに他の実施形態に係る自動車
用空気調和装置を示す分解斜視図である。
【0050】図8に示す自動車用空気調和装置では、ケ
ースCに、ミックスドアアセンブリ10bおよびエバポ
レータ3脱着用のケース開口部40が開設されている。
この自動車用空気調和装置は、ケース開口部40から、
エバポレータ3とミックスドアアセンブリ10bとを組
み込んだ後に、ケース開口部40をサービスカバー41
で塞ぎ、スクリュー等により固定して組み立てられる。
【0051】サービスカバー41の全周および相手とな
るケース開口部40の全周には、相互に係合する係合凸
部と係合凹部とからなる図示しないインロー部が形成さ
れており、シール性が十分確保されている。但し、イン
ロー部の代わりに発泡ウレタンなどからなる図示しない
シール部材を貼着するようにしてもよい。また、ミック
スドアアセンブリ10bのハウジングHbには、空気が
通過するための開口部34bが上下2つに分離して大き
く形成されている。なお、その他の点では図1〜図6に
示したものと同様であるため、共通する部材には同一の
符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0052】この実施形態によれば、上記した実施形態
と同様の効果を得ることができるほか、エバポレータ3
をケースC内に組み込む際に一緒にミックスドアアセン
ブリ10bも組み込むことができるので、より作業性が
向上すると共に、製造コストの低減が図られる。また、
エバポレータ3およびミックスドアアセンブリ10b各
々のメンテナンス性が向上する。さらに、自動車用空気
調和装置を解体し易くなるので、リサイクルへの対応が
容易となる。
【0053】図9は、さらに他の実施形態に係る自動車
用空気調和装置のミックスドアアセンブリをユニットに
装着する様子示す概略斜視図である。
【0054】図9に示す自動車用空気調和装置では、ミ
ックスドアアセンブリ10cのハウジングHcに、エバ
ポレータ3が装着される。ハウジングHcは、縦方向に
左右2分割され半割れとなった一対のハウジング部材5
1,52を突き合わせることにより形成されている。ま
た、ハウジング部材51,52には、空気が通過するた
めの開口部53が開設されている。一方のハウジング部
材51の端部には、ケースCの側面に形成された開口部
54を覆うことができる当て板部材55が形成されてお
り、その内面側周囲には、発泡ウレタンなどからなる図
示しないシール部材が貼着されている。なお、シール部
材を省略し、開口部54及び当て板部材55双方の周縁
近傍に、相互に係合する凹部及び凸部を形成してシール
するようにしてもよい。
【0055】エバポレータ3は、その端面に冷媒の流出
入口を備えた接続部56が設けられている。この接続部
56には、冷媒が出入する流路を備えたボディ部に膨張
弁が内蔵された一体型の膨張弁57が、当て板部材55
に形成された切欠孔58を介して接続されるようになっ
ている。このようなエバポレータ3を使用することによ
り、冷媒配管の遣い回しをケースCの外側で行うことが
可能となるので、作業性の向上、及び他の車種への適用
等の汎用性の観点からより好ましい。なお、その他の点
では図1〜図6に示したものと同様であるため、共通す
る部材には同一の符号を付し、詳しい説明を省略する。
【0056】この実施形態の自動車用空気調和装置を組
み立てる場合にあっては、まず、ハウジングHc内に、
ミックスドアD、歯車20等のスライド機構M、及びエ
バポレータ3を組み込み、さらにハウジングHcの外側
に一体型の膨張弁57を装着して、ミックスドアアセン
ブリ10cをあらかじめ別ラインで作る。一方、ケース
C内にヒータコア4を各種モードドア6〜8等を配設す
るようにして、縦置き型の一体型ユニットを作る。そし
て、組み付け工程の後段において、このユニットのケー
スCの側方に開設されたケース開口部54を通して、あ
らかじめ作っておいたミックスドアアセンブリ10cを
挿入する。挿入後、当て板部材55をケースCの側壁に
当接させながらケース開口部54を覆い、クリップやス
クリュー等により固定する。次いで、駆動歯車22に、
駆動部23からの回転駆動力を伝達するための歯車を噛
合させる。なお、前述した実施形態と同様に、駆動部を
あらかじめミックスドアアセンブリ10cのハウジング
Hcの当て板部材55に取り付けるように構成すること
ができることは勿論である。
【0057】この実施形態によれば、上記した実施形態
と同様の効果を得ることができるほか、エバポレータ3
とミックスドアDとを一緒にケースC内に組み込むこと
ができるので、作業工程の圧縮が可能となり、より一層
作業性が向上すると共に、製造コストの低減が図られ
る。また、エバポレータ3のメンテナンスを容易に行う
ことが可能となり、しかも、その際に、ハウジングHc
がエバポレータ3の保護箱の役目をなし、エバポレータ
3の損傷を防止することができる。
【0058】図10は、さらに他の実施形態に係る自動
車用空気調和装置を示す概略断面図である。図11は、
図10に示されるミックスドアアセンブリのハウジング
を示す斜視図である。
【0059】図10に示す自動車用空気調和装置では、
エバポレータ3は、冷風が流出する後面3aから2本の
センサS,Sが突出している。一方のセンサSは、エバ
ポレータ3から流出する冷風の温度を検出するものであ
り、その検出信号は、自動車用空気調和装置の自動制御
に利用される。他方のセンサSは、エバポレータ3の凍
結を防止するためエバポレータ3の放熱フィンの温度を
検出するものであり、その検出信号は、冷媒圧縮用のコ
ンプレッサの制御に利用される。
【0060】図10,図11に示すように、ミックスド
アアセンブリ10dのハウジングHdには、その両側壁
32d,32dに、エバポレータ3が所定位置に配置さ
れたケースC内に図外のケース開口部からミックスドア
アセンブリ10dを装着する際と、そのケースC内から
ミックスドアアセンブリ10dを脱出させる際とに両セ
ンサS,Sとの衝突を回避する切欠部36が設けられて
いる。
【0061】この切欠部36は、ハウジングHdの各側
壁32dにおける軸21挿通用の挿通孔37を挟んだ両
側にそれぞれ設けられている。なお、図11において、
符号34dは、空気が通過するハウジングHdの開口部
を示している。この実施例は、以上説明した点以外の点
では図1〜図6に示したものと同様である。このため、
共通する部材には同一の符号を付し、重複する説明は省
略する。
【0062】この実施形態によれば、エバポレータ3の
後面3aからセンサSが突出している場合であっても、
そのセンサSとの衝突を避けてミックスドアアセンブリ
10dをケース開口部からケースC内へ装着することが
でき、ミックスドアアセンブリ10dをケースC内から
脱出させることもできる。従って、エバポレータ3の後
面3aからセンサSが突出している場合であっても、ミ
ックスドアアセンブリ10dをエバポレータ3に接近さ
せて配置することができ、自動車用空気調和装置の小型
化を図ることができる。
【0063】ところで、本発明は、上述した実施形態に
限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限りに
おいて種々変形することができる。
【0064】例えば、ミックスドアDのドア本体12
は、必ずしも空気の流れ方向に向かって「凹」の円弧状
とする必要はなく、直状としてもよく、場合によって
は、空気の流れ方向に向かって「凸」の円弧状であって
もよい。また、スライド機構Mは、部分歯車20やドア
側のラック17の形状等、ドアとの関係で適宜変更する
ことができるものである。
【0065】さらに、ミックスゾーン9をケース幅方向
(空気流れの上流側からみて左右方向)に仕切り板を設
けて複数並設すると共に、各ミックスゾーンの上流側に
それぞれ独立に移動制御可能なスライド式のミックスド
アを並設するようにしてもよい。この場合、構成が複雑
になるミックスドアアセンブリを、後付けでケースC内
に装着することができるので、作業性の向上がより顕著
に現れる。
【0066】また、上述した実施形態では、エバポレー
タ2とヒータコア4とをそれぞれ略垂直置きにし、ミッ
クスドアをヒータコア4の前面で略垂直方向にスライド
移動可能にした自動車用空気調和装置について説明した
が、本発明は、これに限られず、エバポレータ2の上方
にヒータコア4をそれぞれ略水平置きにし、ミックスド
アをヒータコア4の前面で略水平方向にスライド移動可
能にした自動車用空気調和装置にも適用することが可能
である。
【0067】また、ミックスドアアセンブリは、上述し
た実施形態のようにケースCの側部に形成されたケース
開口部を通して着脱する構成とすることによって、ケー
スに対して、製造時およびメンテナンス時にかかわら
ず、より容易に脱着することが可能となるが、本発明の
ミックスドアアセンブリは、必ずしもケースCの側部に
形成された開口部を通して着脱する構成とする必要はな
く、ケースCに対して取り付け可能に構成されていれば
よい。
【0068】例えば、左右2分割されたケースを最中合
わせする際に、ミックスドアアセンブリを1つの部品と
して中に組み込むようにしても、従来よりも作業性の向
上が図られる。また、クーラユニット1とヒータユニッ
ト2とが別体とされ、各々のユニットケース間に挟み込
むように固定して組み立てる構成とすることも可能であ
る。このようにケースに対し異なる組み付け方をするよ
うに作られたミックスドアアセンブリでも、自動車用空
気調和装置のケースに対して容易に取り付けることがで
き、作業性が向上すると共に、製造コストの低減が図ら
れ、また、車種が異なる自動車用空気調和装置にも、ミ
ックスドアアセンブリを共通化して使用することが可能
となるので、汎用性が高く、しかも、ミックスドアアセ
ンブリ単独でドアのスライド移動安定性を保証すること
ができ、動作信頼性が向上する等の、ケースCの側部に
形成された開口部を通して着脱可能としたミックスドア
アセンブリと同様の効果を奏することができる。
【0069】さらに、上述したミックスドアアセンブリ
の構成は、ケースCの各種吹出口6a〜8aを開閉する
ための各種モードドア6〜8、インテークユニットの吸
込口に開閉可能に設けられ、車室内空気および車室外空
気を所定の比率で導入するための内外気切替え用のイン
テークドア(図示せず)、あるいは1つの支軸のまわり
に回動されるタイプのミックスドアにも適用することが
可能である。この場合、ドア板が固着された支軸を、ハ
ウジングに回動可能に設けてドアアセンブリを構成し、
このドアアセンブリをケースに対して取り付け可能に構
成する。このようにすれば、部品の共用や、組み付け工
数の削減等の上述した実施形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、請求項毎に次のような
効果を奏する。
【0071】請求項1に記載の発明によれば、歯車等の
スライド機構を備えた板状のミックスドアがケース内に
組み付けられる自動車用空気調和装置の製造がきわめて
容易となり、作業性が向上すると共に、製造コストの低
減が図られる。また、車種が異なる場合でも、ミックス
ドアアセンブリを共通化することが可能となり、一層の
作業性の向上と低コスト化が図られる。さらに、ミック
スドアやスライド機構にケース等とは異種のプラスチッ
ク材料を使用しても、容易に取り外すことができるので
使用後の分別処理が可能となり、ユニットのリサイクル
がし易くなる。しかも、ミックスドアアセンブリ単独で
ドアのスライド移動安定性を保証することができ、動作
信頼性が向上する。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、上記請求
項1に記載の発明の効果に加え、駆動部をハウジングの
側面に取り付けることにより、さらに作業性が向上す
る。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、上記請求
項2に記載の発明の効果に加え、部品点数を削減するこ
とができ、作業工数及び製造コストの低減をより図るこ
とができる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、上記請求
項3に記載の発明の効果に加え、従来使用していた開口
部の穴埋め兼位置決め用のキャップの使用を省略するこ
とができ、さらなる作業工数及び製造コストの低減が図
られると同時に、開口部のシール機能を果たすことがで
きる。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、上記請求
項1〜4の何れかに記載の発明の効果に加え、エバポレ
ータとミックスドアとを一緒にケース内に組み込むこと
ができるので、作業工程の圧縮が可能となり、より一層
作業性が向上すると共に、製造コストの低減が図られ
る。また、エバポレータのメンテナンスが容易に可能と
なり、しかも、その際に、ハウジングがエバポレータの
保護箱の役目をなし、エバポレータの損傷を防止するこ
とができる。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、上記請求
項5に記載の発明の効果に加え、冷媒配管の遣い回しを
ケースの外側で行うことが可能となるので、作業性の向
上、及び他の車種への適用等の汎用性の観点からより好
ましいものとなる。
【0077】請求項7に記載の発明によれば、上記請求
項1〜4の何れかに記載の発明の効果に加え、エバポレ
ータの後面からセンサが突出している場合であっても、
そのセンサとの衝突を避けてミックスドアアセンブリを
ケース開口部からケース内へ装着することができ、ミッ
クスドアアセンブリをケース内から脱出させることもで
きる。従って、エバポレータの後面からセンサが突出し
ている場合であっても、ミックスドアアセンブリをエバ
ポレータに接近させて配置することができ、自動車用空
気調和装置の小型化を図ることができる。
【0078】請求項8に記載の発明によれば、自動車用
空気調和装置のケースに対して容易に取り付けることが
でき、作業性が向上すると共に、製造コストの低減が図
られ、また、車種が異なる自動車用空気調和装置にも適
用可能で汎用性が高く、しかも、ミックスドアのスライ
ド移動を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動車用空気調和装
置を示す概略断面図である。
【図2】図1に示されるミックスドアアセンブリを示す
図であって、(A)は空気流れの上流側から見た図、
(B)は(A)の右側面図である。
【図3】ミックスドアを一部破断して示す概略斜視図で
ある。
【図4】ミックスドア及びスライド機構を示す水平断面
図である。
【図5】図4の5−5線に沿う端面図である。
【図6】溝カム部分を示す説明図である。
【図7】他の実施形態に係る自動車用空気調和装置のミ
ックスドアアセンブリを示す概略断面図である。
【図8】さらに他の実施形態に係る自動車用空気調和装
置を示す分解斜視図である。
【図9】さらに他の実施形態に係る自動車用空気調和装
置のミックスドアアセンブリをユニットに装着する様子
を示す概略斜視図である。
【図10】さらに他の実施形態に係る自動車用空気調和
装置を示す概略断面図である。
【図11】図10に示されるミックスドアアセンブリの
ハウジングを示す斜視図である。
【符号の説明】
3 エバポレータ 3a エバポレータの後面 4 ヒータコア 6 温風通路 10,10a,10b,10c,10d ミックスドア
アセンブリ 17 ラック 20 歯車 23,23a 駆動部 24 出力軸 36 切欠部 40,54 ケース開口部 56 接続部 B 冷風通路 C ケース D ミックスドア H,Ha,Hb,Hc,Hd ハウジング M,Ma スライド機構 S センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 充博 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 山崎 孝一 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 Fターム(参考) 3L011 BA00 BH02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース(C)内を流れる冷風をヒータコ
    ア(4)を通して加熱して流す温風通路(6)と、該冷
    風を前記ヒータコア(4)をバイパスして流す冷風通路
    (B)と、前記ヒータコア(4)の前面にスライド移動
    可能に配置され前記温風通路(6)と前記冷風通路
    (B)との配風比を変化させる板状のミックスドア
    (D)とを有する自動車用空気調和装置において、 前記ミックスドア(D)、駆動部(23,23a)から
    の駆動力を受けて前記ミックスドア(D)をスライド移
    動させるスライド機構(M,Ma)、及びこれらミック
    スドア(D)とスライド機構(M,Ma)とが装着され
    るハウジング(H,Ha,Hb,Hc,Hd)を備えた
    ミックスドアアセンブリ(10,10a,10b,10
    c,10d)を有し、 前記ミックスドアアセンブリ(10,10a,10b,
    10c,10d)を前記ケース(C)の側部に形成され
    たケース開口部(40,54)を通して着脱可能とした
    ことを特徴とする自動車用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動部(23,23a)は、前記ミ
    ックスドアアセンブリ(10,10a,10b,10
    c,10d)のハウジング(H,Ha,Hb,Hc,H
    d)の側面に取り付けられていることを特徴とする請求
    項1記載の自動車用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド機構(Ma)は、前記駆動
    部(23a)の出力軸(24)と同軸上で連結される歯
    車(20)と、該歯車(20)に噛合される前記ミック
    スドア(D)に形成されたラック(17)とを有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の自動車用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記ハウジング(Ha)の側部に形成さ
    れた、前記歯車(20)及び該歯車(20)が取り付け
    られる軸(21)を挿通させるためのハウジング開口部
    (25)を、前記駆動部(23a)のケース端部で塞ぐ
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の自動車用空
    気調和装置。
  5. 【請求項5】 前記ケース(C)内に導入される空気を
    冷却するエバポレータ(3)を前記ミックスドアアセン
    ブリ(10c)のハウジング(Hc)内に装着したこと
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の自動車用空
    気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記エバポレータ(3)は、その端面に
    冷媒の流出入口を備えた接続部(56)が設けられてい
    ることを特徴とする請求項5記載の自動車用空気調和装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ケース(C)内に、該ケース(C)
    内に導入される空気を冷却し冷風が流出する後面(3
    a)からセンサ(S)を突出させたエバポレータ(3)
    を配置し、前記ミックスドアアセンブリ(10d)のハ
    ウジング(Hd)には、ミックスドアアセンブリ(10
    d)を前記ケース開口部(40)からケース(C)内に
    装着する際と、ミックスドアアセンブリ(10d)をケ
    ース(C)内から脱出させる際とに前記センサ(S)と
    の衝突を回避する切欠部(36)を設けたことを特徴と
    する請求項1〜4の何れかに記載の自動車用空気調和装
    置。
  8. 【請求項8】 自動車用空気調和装置のヒータコア
    (4)の前面にスライド移動可能に配置され、ケース
    (C)内を流れる冷風を前記ヒータコア(4)を通して
    加熱して流す温風通路(6)、および前記冷風を前記ヒ
    ータコア(4)をバイパスして流す冷風通路(B)の配
    風比を変化させる板状のミックスドア(D)と、 駆動部(23,23a)からの駆動力を受けて前記ミッ
    クスドア(D)をスライド移動させるスライド機構
    (M,Ma)と、 前記ミックスドア(D)および前記スライド機構(M,
    Ma)が装着される、前記ケース(C)から分離独立し
    たハウジング(H,Ha,Hb,Hc,Hd)と、を備
    え、 前記ケース(C)に対して取り付け可能としたことを特
    徴とする自動車用空気調和装置のミックスドアアセンブ
    リ。
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