JP2003047793A - 洗濯機のモータ駆動装置 - Google Patents
洗濯機のモータ駆動装置Info
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Abstract
機のモータ駆動装置において、ブレーキトルク(負のト
ルク)の制御を容易にして最大ブレーキトルクを得ると
ともに、回生エネルギーの制御が容易にして発電エネル
ギーをモータの内部抵抗に消費させ、インバータ回路の
直流電圧の異常上昇を防止する。 【解決手段】 交流電源1に接続された整流回路2の直
流電力をインバータ回路3により交流電力に変換して、
撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータ4を駆動
し、モータ4のロータ位置をロータ位置検出手段4aに
より検出するとともに、モータ電流を電流検出手段5に
より検出する。制御手段6によりインバータ回路3を制
御して、モータ電流を磁束に対応した電流成分とトルク
に対応した電流成分に分解し、モータ4の制動時に、磁
束に対応した電流成分とトルクに対応した電流成分をそ
れぞれ制御するようにする。
Description
よりモータを駆動する洗濯機のモータ駆動装置に関する
ものである。
により制御して電気制動することによりブレーキの信頼
性を向上させ、バンドブレーキ等の機械的ブレーキの騒
音を減らすものが提案されている。
46777号公報に示すように構成していた。すなわ
ち、モータ減速時にPWM制御による正弦波電圧位相を
制御して、インバータ回路の直流電源への回生エネルギ
ーを発生させずに、発電エネルギーをモータの内部抵抗
に消費させるダイナミックブレーキにより信頼性を向上
させていた。
来の構成では、発電エネルギーをモータの内部抵抗にす
べて消費させるための制御が複雑となり、さらに、モー
タのブレーキ電流が大きくなる割には十分な制動トルク
が得られないという問題があった。
ブレーキトルク(負のトルク)の制御を容易にして最大
ブレーキトルクを得るとともに、回生エネルギーの制御
が容易にして発電エネルギーをモータの内部抵抗に消費
させ、インバータ回路の直流電圧の異常上昇を防止する
ことを目的としている。
するために、交流電源に接続された整流回路の直流電力
をインバータ回路により交流電力に変換して、撹拌翼あ
るいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータを駆動し、モータ
のロータ位置をロータ位置検出手段により検出するとと
もに、モータ電流を電流検出手段により検出し、制御手
段によりインバータ回路を制御して、モータ電流を磁束
に対応した電流成分とトルクに対応した電流成分に分解
し、モータの制動時に、磁束に対応した電流成分とトル
クに対応した電流成分をそれぞれ制御するようにしたも
のである。
制御することにより、ブレーキトルク(負のトルク)の
制御が容易となり、最大ブレーキトルクを得ることがで
きるとともに、磁束に対応した電流成分を制御すること
により、回生エネルギーの制御が容易となり、発電エネ
ルギーをモータの内部抵抗に消費させてインバータ回路
の直流電圧の異常上昇を防止することができる。
は、交流電源と、前記交流電源に接続された整流回路
と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換するイン
バータ回路と、前記インバータ回路により駆動され撹拌
翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モー
タのロータ位置を検出するロータ位置検出手段と、前記
モータ電流を検出する電流検出手段と、前記インバータ
回路を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前
記モータ電流を磁束に対応した電流成分とトルクに対応
した電流成分に分解し、前記モータの制動時に、前記磁
束に対応した電流成分と前記トルクに対応した電流成分
をそれぞれ制御するようにしたものであり、モータ電流
を磁束に対応した電流成分とトルクに対応した電流成分
に分解してベクトル制御して減速制動することで、ベク
トル制御によりトルクに対応した電流成分を制御するこ
とにより、最大ブレーキトルクを得ることができるとと
もに、磁束に対応した電流成分を制御することにより、
回生エネルギーを制御しインバータ回路の直流電圧の異
常上昇を防止することができる。
記載の発明において、制御手段は、モータの制動時に、
トルクに対応した電流成分が所定値となるように制御す
るようにしたものであり、負のトルク電流成分を設定す
ることによりブレーキトルクを所定値に制御でき、ブレ
ーキ時間を短縮することができる。
記載の発明において、制御手段は、モータの制動時に、
磁束に対応した電流成分とトルクに対応した電流成分が
それぞれ所定値となるように制御するようにしたもので
あり、モータの発電エネルギーとモータの内部抵抗によ
る消費エネルギーをそれぞれ制御できるので、回生エネ
ルギーを制御でき、インバータ回路の直流電圧の異常上
昇を防止することができる。
記載の発明において、制御手段は、モータの制動開始時
に、磁束に対応した電流成分がトルクに対応した電流成
分よりも大きくなるように設定したものであり、制動開
始時の過大なブレーキトルクの印加と回生エネルギーに
よるインバータ回路の直流電圧の異常上昇を防止するこ
とができる。
記載の発明において、ロータ位置検出手段の出力信号よ
り回転数を検知する回転数検知手段を備え、制御手段
は、モータの制動時に、磁束に対応した電流成分とトル
クに対応した電流成分を回転数に応じてそれぞれ所定値
となるように制御するようにしたものであり、回転数に
応じてブレーキトルクとモータの内部抵抗による消費エ
ネルギーをそれぞれ制御できるので、高回転数領域にお
ける回生エネルギーの上昇と、低回転数領域におけるブ
レーキトルクの減少を防止することができる。
記交流電源に接続された整流回路と、前記整流回路の直
流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、前記イ
ンバータ回路により駆動され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水
槽を駆動するモータと、前記モータのロータ位置を検出
するロータ位置検出手段と、前記モータ電流を検出する
電流検出手段と、前記インバータ回路の直流電圧を検出
する直流電圧検出手段と、前記インバータ回路を制御す
る制御手段とを備え、前記制御手段は、前記モータ電流
を磁束に対応した電流成分とトルクに対応した電流成分
に分解し、前記モータの制動時に、前記直流電圧が設定
値となるように前記磁束に対応した電流成分と前記トル
クに対応した電流成分をそれぞれ制御するようにしたも
のであり、回生エネルギーを制御してインバータ回路の
直流電圧を所定値に制御できるので、インバータ回路の
駆動エネルギーをモータ発電エネルギーから供給でき、
停電時におけるブレーキ停止を防止することができる。
記載の発明において、制御手段は、モータの制動時に、
インバータ回路の直流電圧が設定値となるように磁束に
対応した電流成分あるいは電圧成分を制御するようにし
たものであり、所定のブレーキトルクを確保しながら回
生エネルギーを制御できるので、停電時においてもブレ
ーキ時間を短縮することができる。
記交流電源に接続された整流回路と、前記整流回路の直
流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、前記イ
ンバータ回路により駆動され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水
槽を駆動するモータと、前記モータのロータ位置を検出
するロータ位置検出手段と、前記モータ電流を検出する
電流検出手段と、前記モータの電力を検出するモータ電
力検知手段と、前記インバータ回路を制御する制御手段
とを備え、前記制御手段は、前記モータ電流を磁束に対
応した電流成分とトルクに対応した電流成分に分解し、
前記モータの制動時に、前記モータ電力に応じて前記磁
束に対応した電流成分と前記トルクに対応した電流成分
をそれぞれ制御するようにしたものであり、モータ電力
よりモータ発電エネルギーとモータコイル消費エネルギ
ーのバランスが判定でき、モータ電力の大小より磁束に
対応した電流成分あるいは磁束に対応した電圧成分を制
御することにより、発電エネルギーがインバータ回路に
回生しないように制御することができるので、インバー
タ回路の直流電圧の異常上昇を防止することができる。
記載の発明において、モータ電力検知手段は、磁束に対
応した電力成分とトルクに対応した電力成分より演算し
て求めるようにしたものであり、モータ電力を瞬時に検
知できるのでモータ発電エネルギーとモータコイル消費
エネルギーのバランス異常が瞬時に判定でき、インバー
タ回路の直流電源への回生電力を未然に防止することが
できる。
図面を参照しながら説明する。
1は、整流回路2に交流電力を加え、整流回路2は整流
器20とコンデンサ21により直流電力に変換し、直流
電圧をインバータ回路3に加えている。
チング半導体と逆並列ダイオードよりなる3相フルブリ
ッジインバータ回路により構成し、通常、絶縁ゲートバ
イポーラトランジスタ(IGBT)と逆並列ダイオード
およびその駆動回路と保護回路を内蔵したインテリジェ
ントパワーモジュール(以下、IPMという)で構成し
ている。インバータ回路3の出力端子にモータ4を接続
し、撹拌翼(図示せず)または洗濯兼脱水槽(図示せ
ず)を駆動する。
成し、回転子を構成する永久磁石と固定子との相対位置
(回転子位置)をロータ位置検出手段4aにより検出す
る。ロータ位置検出手段4aは、通常、3個のホールI
Cにより構成し、電気角60度ごとの位置信号を検出す
る。電流検出手段5は、モータ4の相電流Iu、Iv、
Iwを検出するもので、通常は直流電流を含む低周波数
から測定可能な直流電流トランスを用いる。しかし、後
述するように、交流電流トランスでも検出可能である。
また、3相モータの場合、2相の電流を求め、キルヒホ
ッフの法則(Iu+Iv+Iw=0)より残りの1相を
求める方法が一般的である。
るものでマイクロコンピュータと、マイクロコンピュー
タに内蔵したインバータ制御タイマー(PWMタイマ
ー)、高速A/D変換回路、メモリ回路(ROM、RA
M)等により構成し、ロータ位置検出手段4aの出力信
号より電気角を検知する電気角検知手段60と、電流検
出手段5の出力信号と電気角検知手段60の信号より磁
束に対応した電流成分Idとトルクに対応した電流成分
Iqに分解する3相/2相dq変換手段61と、ロータ
回転数を検知する回転数検知手段62と、静止座標系か
ら回転座標系に変換、あるいは逆変換するに必要な正弦
波データ(sin、cosデータ)を格納する記憶手段
63と、磁束に対応した電圧成分Vdとトルクに対応し
た電圧成分Vqを3相モータ駆動制御電圧Vu、Vv、
Vwに変換する2相/3相dq逆変換手段64と、3相
モータ駆動制御電圧Vu、Vv、Vwに応じてインバー
タ回路3のIGBTのスイッチングを制御するPWM制
御手段65とを備えている。
て、モータ4の回転数とトルクを制御するトルク制御手
段66と、回転数検知手段62の出力信号に応じてモー
タ5の回転数を制御する回転数制御手段67と、トルク
制御手段66と回転数制御手段67からのd軸(dir
ect−axis)電流設定信号Ids、q軸(qua
drature−axis)電流設定信号Iqsと、3
相/2相dq変換手段61より演算したIdとIqを比
較しモータ電流を制御するための磁束に対応した電圧成
分Vdとトルクに対応した電圧成分Vqを演算するモー
タ電流制御手段68とを備えている。
qsとなるようにフィードバック制御することにより定
トルク制御が可能となる。しかし、回転数が上昇すると
モータ誘起電圧が上昇してトルク電流Iqが増加しなく
なるので、回転数に応じてd軸電流を負の方向に増加さ
せるとq軸電流も増加させることができ、トルクを増加
させることができる。
負に設定することにより負のトルク、すなわち、ブレー
キトルクを発生させることができる。ベクトル制御によ
りブレーキトルクを一定に制御することも可能となるの
で、制御プログラムを通常駆動と制動駆動を共用化し、
単にq軸電流設定値Iqs、d軸電流設定値Idsを変
更するだけでよい。通常駆動は、q軸電流マイナールー
プの回転数フィードバック制御、制動時には、設定回転
数は零となりq軸電流フィードバック制御でよい。
なければ回生エネルギーが発生し、インバータ直流電圧
が異常上昇してパワー半導体、あるいは電解コンデンサ
21が破壊する。
し、ロータ位置検出手段4aの出力信号H1、H2、H
3のエッジ信号は60度ごとに変化して、各部状態信号
より360度を6分割した角度が判別できる。信号H1
がローからハイとなるハイエッジを基準電気角0度とし
て示し、モータ4のU相巻線誘起電圧Ecは、基準信号
H1から30度遅れた波形となる。U相モータ電流Iu
とモータ誘起電圧Ecの位相を同じにすると最大効率が
得られる。モータ誘起電圧Ecがq軸と同等軸となり、
d軸は90度遅れている。q軸電流はモータ誘起電圧位
相と同相なのでトルク電流と呼ばれる。
相巻線誘起電圧Ecよりわずかに進み、モータ印加電圧
VuはU相巻線誘起電圧Ecより30度進んだ波形を示
す。vcはPWM制御手段65内で生成される鋸歯状波
形のキャリヤ信号で、vuは正弦波状のU相制御電圧で
キャリヤ信号vcとU相制御電圧vuを比較したPWM
信号uをPWM制御手段65内で発生させ、インバータ
回路3のU相上アームトランジスタの制御信号として加
える。ckはキャリヤ信号vcの同期信号で、キャリヤ
カウンタがカウントアップしてオーバーフローした時の
割込信号である。
軸が一致した電気角をd軸として基準電気角0度として
静止座標系から回転座標系への座標変換、すなわち、d
q変換を行うので、電気角検知手段60は、ロータ位置
検出手段4aの出力信号H1、H2、H3より30度、
90度、150度等の電気角を検知し、60度毎以外は
推定により電気角θを求める。
d軸電流Idと呼び、永久磁石の磁束と界磁の磁束が同
軸上で永久磁石が界磁に吸引された状態なのでトルクは
零となる。よって一般的に、ロータの磁極がd軸上の時
には界磁電流が零となるように制御する。
起電圧位相と同じ位相となりトルク最大となる軸をq軸
と呼び、トルクに対応した電流成分なのでq軸電流Iq
と呼ぶ。さらに、d軸電流を負の方向に増加させるとd
軸上の界磁磁束を弱めることと等価となるので弱め界磁
制御と呼ばれる。また、d軸電流とq軸電流に分解して
それぞれ独立に制御するので、ベクトル制御と呼ばれ
る。
正常駆動からほぼ180度位相をずらすと制動トルクが
発生する。すなわち、誘起電圧Ecが最大となるq軸に
て負の最大電流に制御すると負のトルクが発生して制動
運転にすることができる。
流ベクトルを示し、d軸電流を負に設定して弱め界磁制
御した場合を示す。ロータ表面に磁石を接着させた非磁
気突極型のモータでは、d軸電流を零に設定すると最大
効率運転が可能となる。
流I1は制動初期のベクトルを示し、電流I2は制動開
始してから回転数が低下した時のベクトル図を示してい
る。制動初期には、q軸電流、d軸電流を負に設定し、
かつ、d軸電流をq軸電流に比べて大きく設定しないと
回生エネルギーが発生する。また、d軸電流が正で、q
軸電流が負の領域は、回生エネルギーが非常に大きくな
り、モータコイルで発電エネルギーを消費させることは
ほぼ不可能である。よって、洗濯機の制動運転は必ずI
d、Iq共負の領域で運転するように制御する。
は、モータ電流Iu、Iv、Iwを(数1)によりd軸
電流Idとq軸電流Iqに変換するもので、電気角θに
対応して検出したモータ電流瞬時値よりId、Iqを演
算する。
cosθのデータを記憶しているので、電気角データに
対応したデータを呼び出して積和演算を行うことによ
り、d軸電流Idとq軸電流Iqに分解できる。電気角
θの検知とモータ電流瞬時値の検出はキャリヤ信号に同
期して行うもので、後ほどフローチャートに従い詳細な
説明を行う。なお、電気角θの基準はd軸を基準として
計算する。図2、図3に示す電気角はH1を基準として
いるが、実際はd軸基準なので、H1のローエッジが3
0度進角で、H3のハイエッジがq軸となり90度進角
として演算する。
段4aの出力基準信号H1よりモータ回転数を検知し、
回転数信号をトルク制御手段66、回転数制御手段67
に加える。トルク制御手段66は、通常駆動時には、モ
ータ4の回転数の設定、および回転数に応じたd軸電流
の設定を行い、回転数制御手段67に回転数設定信号N
sを加え、モータ電流制御手段68にd軸設定信号Id
sを加える。
転数設定信号Nsを比較する回転数比較手段67aと、
回転数Nと設定回転数Nsとの誤差信号ΔNと、回転数
の変化率(加速度)に応じてq軸電流設定値Iqsを制
御するトルク電流設定手段67bより構成し、モータ4
のトルクに対応したq軸電流Iqが設定値Iqsとなる
ように制御する。制動時には、回転数制御ではなく負の
トルク制御を行い、モータ電流制御手段68のq電流設
定値を所定の負のトルク電流−Iqsとし、d軸電流設
定値も所定の値−Idsとする。
q変換手段61の出力信号Iq、Idと設定信号Iq
s、Idsをそれぞれ比較して制御電圧信号Vq、Vd
を出力するもので、q軸電流比較手段68a、q軸電圧
設定手段68b、d軸電流比較手段68c、d軸電圧設
定手段68dより構成し、q軸電流とd軸電流をそれぞ
れ制御する電圧信号Vq、Vdを生成する。
号Vq、Vdより3相モータ駆動制御電圧Vu、Vv、
Vwを(数2)より演算するもので、キャリヤ信号に同
期して、電気角検知手段60により検知した電気角θに
対応した正弦波状の信号をPWM制御手段に加える。記
憶手段63に記憶したsinθ、cosθの積和演算の
方法は、3相/2相dq変換手段61の演算とほぼ同じ
である。
コンピュータのプログラムの実施例である。
ャートで、ステップ100より洗い行程を開始し、ステ
ップ101にて洗い行程の各種初期設定を行い、つぎに
ステップ102に進んで脱水兼洗濯槽内の布量(洗濯物
の量)を検知する。布量検知は、通常、モータ4より撹
拌翼を駆動してモータ4の回転数の立ち上がり速度、あ
るいは、モータ4駆動停止後のモータ4の惰性回転数を
検知することにより布量を検知する。
じた水位、水流等を設定し、ステップ104に進んで給
水弁(図示せず)を駆動し、つぎにステップ105に進
んで脱水兼洗濯槽内の水位が設定水位に達したかどうか
判定する。設定水位に達するとステップ106に進んで
給水弁をオフし、達しなければ給水弁をオンしつづけ
る。
ップ107にて正転か反転かのフラグを判定し、正転な
らばステップ108に進んでモータ4を正転駆動し、反
転ならば、ステップ109に進んでモータ4を反転駆動
する。モータ駆動の詳細フローチャートについては図9
のモータ駆動サブルーチンで説明する。
間撹拌翼を回転させた後、ステップ110に進んで正反
転フラグを制御し、つぎにステップ111に進んで所定
時間モータ4を停止させた後、ステップ112に進んで
洗い撹拌行程が終了したかどうか判定し、洗い行程終了
ならば次行程に進み、終了しなければステップ107に
戻る。
ップ120より脱水行程が開始し、ステップ121にて
脱水行程の最大設定回転数Nsmax、あるいは脱水回
転数の立ち上げ速度等の各種初期設定を行い、つぎにス
テップ122に進んで回転数設定を行い、時間と共に設
定回転数を高くする制御を行う。設定回転数には上限値
が設けられており、上限値以上の回転数には設定されな
い。
数に応じてd軸電流を設定変更する。高回転数で駆動す
るためには弱め界磁制御を行い、d軸電流は負に設定す
る。つぎに、ステップ124に進んで、図9に示すモー
タ駆動サブルーチンを実行し、つぎに、ステップ125
は脱水行程の終了判定で、終了ならばステップ126に
進んで制動行程設定を行う。
定を行うもので、d軸電流とq軸電流の初期設定と、回
転数制御ではなくトルク電流制御に設定する。基本的に
は、モータ駆動サブルーチンの中でトルク指令を負にす
るだけでよい。図5のベクトル図で述べたように、d軸
電流、q軸電流を負に設定し、制動初期値のd軸電流は
q軸電流より大きく設定する。
応じてd軸電流を変更する。このとき、基本的にはq軸
電流は一定値で制御してよいが、図13に示すように、
回転数に応じてq軸電流設定値、d軸電流設定値を変更
すると、高回転領域におけるインバータ回路3への電力
回生を防ぎ、低回転数領域におけるトルク低下を防止す
ることができる。
サブルーチンを実行し、つぎにステップ129に進んで
回転が停止したかどうか判定する。回転が停止すれば次
行程に進み、停止しなければステップ127に戻る。
ャートで、ステップ200よりモータ駆動サブルーチン
が開始する。ステップ201はサブルーチン実行の最初
に判断する初期判定で、起動あるいは制動初期を判定
し、Yesならばステップ202に進み、各種初期設定
を行い、メインルーチンからのパラメータの受け渡しと
各種設定を実行し、つぎにステップ203に進んで回転
起動制御あるいは制動初期制御を行う。
実行する。起動制御は、回転数フィードバック制御がで
きない起動時に、所定のモータ印加電圧に設定して12
0度通電するものであり、低いモータ印加電圧から高い
電圧まで時間経過とともに電圧を上昇させるソフトスタ
ートを行う。制動運転の場合には、負のd軸電流を増や
して負のq軸電流を減らし、急激なブレーキトルクが加
わらないようなソフトスタートを行う。
信号割込の有無を判定する。キャリヤ信号割込とは、P
WM制御手段65のキャリヤカウンタがオーバーフロー
すると発生する割込信号ckにより実行するもので、ス
テップ205に進んでキャリヤ信号割込サブルーチンを
実行する。
ンの詳細フローチャートを示している。ステップ300
よりサブルーチンが開始し、ステップ301にて割込信
号ckをカウントする。つぎに、ステップ302に進ん
でロータ位置電気角θを演算する。ロータ位置信号θ
は、別途求めたキャリヤ信号1周期当たりの電気角Δθ
とキャリヤカウンタのカウント値kを掛けた値k・Δθ
を、ロータ位置検出手段4aより検知できる60度毎の
電気角φを加えることで推定する。
6kHz、回転数を900r/mとすると、モータ駆動
周波数は60Hzとなり、電気角60度内のキャリヤカ
ウンタカウント値kは約43となる。よって、Δθは約
1.4度となる。モータ回転数が低い程、電気角60度
内のカウント値kは高くなり、演算上の電気角検知分解
能は向上するので、回転数が低く精度が要求される場合
でも問題はないことがわかる。
流Iu、Ivを検出する。電流検出1回ではノイズが含
まれる可能性があるので、ステップ304に進んで再度
検出し、ステップ305にて平均値を求めてノイズを除
去し、Iw=−(Iu+Iv)よりモータ電流Iwを演
算する。
とモータ電流より(数式1)に示した演算を行い、3相
/2相dq変換を行い、d軸電流Id、q軸電流Iqを
求める。つぎにステップ307に進んでId、Iqをメ
モリし、別途回転数制御データとして用いる。
電圧Vd、q軸制御電圧Vqを呼び出し、ステップ30
9に進んで(数式2)に従い2相/3相dq逆変換を行
い、3相制御電圧vu、vv、vwを求める。この逆変
換は、ステップ306と同じように記憶手段63の電気
角に対応したsinθ、cosθデータを用い、積和演
算を高速で行う。つぎに、ステップ310に進んで3相
制御電圧vu、vv、vwに対応したPWM制御を行
い、ステップ310に進んでサブルーチンをリターンす
る。
U相、V相、W相各相に対応して、鋸歯状波(または三
角波)のキャリヤ信号と制御電圧vu、vv、vwを比
較してインバータ回路3のIGBTオンオフ制御信号を
発生させ、モータ4を正弦波駆動するもので、上アーム
トランジスタと下アームトランジスタの信号は逆転され
た波形で、上アームトランジスタの導通比を増加させる
と出力電圧は正電圧が増加し、下アームトランジスタの
導通比を増加させると出力電圧は負電圧が増加する。導
通比を50%にすると出力電圧は零となる。
変化させると正弦波状の電流が流れる。正弦波駆動の場
合、トランジスタの導通比を最大値100%にしたと
き、出力電圧は最大となり変調度Amは100%で、導
通比の最大値を50%にしたとき、出力電圧は最低とな
り変調度Amは0%と呼ぶ。
チンを実行した後、ステップ206に進み、位置信号割
込の有無を判定する。位置信号H1、H2、H3のいず
れかの信号が変化すると割込信号が発生し、ステップ2
07に進んで図11に示した位置信号割込サブルーチン
を実行する。図2に示すように、電気角60度毎に割込
信号が発生する。
詳細フローチャートを示している。ステップ400より
位置信号割込サブルーチンが開始し、ステップ401に
進んで位置信号H1、H2、H3を入力し、つぎにステ
ップ402に進んで位置信号よりロータ電気角θcを検
出する。つぎに、ステップ403に進んでキャリヤ信号
割込サブルーチンでカウントしているカウント値kをk
cにメモリし、ステップ404に進んでカウント値kを
クリヤし、ステップ405に進み、電気角60度間のキ
ャリヤカウンタカウント値kcより1キャリヤの電気角
Δθを演算する。
信号H1による割込信号かどうかを判定し、基準位置信
号割込ならばステップ407に進んで回転周期測定タイ
マーのカウント値Tを周期Toとしてメモリーし、ステ
ップ408に進んでタイマーTをクリヤし、ステップ4
09に進んでモータ回転数Nを演算する。つぎにステッ
プ410に進んで回転周期測定タイマーのカウントを開
始させ、ステップ411に進んでサブルーチンをリター
ンする。
it精度にすると、クロックは64μsとなりキャリヤ
信号をクロックに使用できるが、回転制御性能を向上さ
せるためには回転周期検知分解能を向上させる必要があ
り、クロックの周期は1〜10μsに設定する必要があ
る。この場合には、マイクロコンピュータのシステムク
ロックを分周してクロックに使用する。
ルーチン207を実行した後、ステップ208に進み回
転数制御サブルーチンを実行する。回転数制御サブルー
チンの詳細は図12に示している。
数制御サブルーチンを開始し、ステップ501にてモー
タ回転数Nを呼び出し、ステップ502に進んで通常駆
動か減速制動かのフラグ判定する。通常駆動ならばステ
ップ503に進み設定回転数と検知回転数の誤差により
q軸電流を制御してトルク制御を行い、減速制動ならば
ステップ504に進んで負のトルク制御、すなわち、ブ
レーキトルク制御のためにq軸電流を−Iqsに設定す
る。
相dq変換手段61より求めたd軸電流Idを呼び出
し、ステップ506にてIdとIdsの大小比較判定を
行い、d軸電流Idが設定値Idsよりも大きければス
テップ507に進んでd軸制御電圧Vdを減らし、d軸
電流Idが設定値Idsよりも小さければステップ50
8に進んでd軸制御電圧Vdを増やす。
相dq変換手段61より求めたq軸電流Iqを呼び出
し、ステップ510にてIqとIqsの大小比較判定を
行い、q軸電流Iqが設定値Iqsよりも大きければス
テップ511に進んでq軸制御電圧Vqを減らし、q軸
電流Iqが設定値Iqsよりも小さければステップ51
2に進んでq軸制御電圧Vqを増やす。
たd軸制御電圧Vd、q軸制御電圧Vqをそれぞれメモ
リし、ステップ514に進んでサブルーチンをリターン
する。
リヤ信号毎に変換するのでトルクリップルも含めて変動
が大きい。変換したd軸電流Id、q軸電流Iqと設定
値Ids、Iqsをキャリヤ毎に比較判断制御すると変
動要素が大きく制御が安定しないので、平均化するなど
の積分要素を加える必要がある。
示すように、キャリヤ信号割込サブルーチン、あるい
は、位置信号割込サブルーチンの中で実行せず、モータ
駆動制御の中で独立に実行させる。ただし、回転制御の
応答速度を速めるために、位置信号割込サブルーチンの
中で行う方法も考えられるが、回転数が低い場合には逆
に応答が遅くなる欠点がある。
圧Vmをd軸とq軸に分解したベクトル図で、モータ電
流Imとモータ印加電圧Vmの積がインバータ回路3か
らモータ4へ加わるエネルギーで、モータ電流Imとモ
ータ印加電圧Vmの角度(α+β)をφとすると、P=
ImVmcosφがインバータ回路からモータへ供給さ
れる有効エネルギーである。ここで、φが90度以内な
らば正のエネルギーとなりインバータ回路からモータ側
にエネルギーが供給され、モータの発電エネルギー(P
g=−Iq×Ec)はブレーキトルクとなり、モータ4
の内部抵抗で発電エネルギーが消費されるが、φが90
度以上になると負のエネルギーとなり、モータ4からイ
ンバータ回路3側にエネルギーが回生される。
osβ−sinαsinβ=(IqVq−IdVd)/
ImVmとなるので、P=IqVq−IdVdとなる。
すなわち、q軸電力とd軸電力の差よりモータ電力を演
算でき、モータ電力が零の場合は、モータコイル消費電
力と、モータ発電エネルギーがバランスし、モータ電力
Pが正の場合は、コイル消費電力が大きく、逆に負にな
ると発電エネルギーが大きく回生エネルギーが発生す
る。よって、モータ電力Pの大小判定によりエネルギー
バランスが検出できる。
正となるが、IdVdは負となり、Idは負なのでVd
を正の方向に大きくするとPが負となり回生動作とな
る。よって、q軸電流Id、d軸電流Idが負となる制
動時には、d軸電圧Vdを正方向に大きくさせると回生
動作となるので、d軸電圧Vd、あるいは、d軸電流I
dを制御することにより回生エネルギーを制御できるこ
とがわかる。
方向に回転させるとエネルギーが回生し、時計方向に回
転させるとモータ4でエネルギーが消費される。d軸方
向の電圧または電流を制御し、電力Pの増減を演算すれ
ば回生させずにモータ4でエネルギーを消費させること
ができる。このようにベクトル制御することにより、イ
ンバータ回路3側にエネルギー回生させずに最大ブレー
キトルクを得ることができる。
出手段7は、インバータ回路3の直流電圧を検出するも
ので、電圧制御手段69は、制御手段6’に設け、ベク
トル制御によりインバータ回路3への回生エネルギーを
制御するものである。電圧検出手段7の出力信号vdc
は電圧制御手段69に入力され、電圧制御手段69は、
制動時に、電圧検出手段7の出力信号vdcとインバー
タ回路3の直流電圧設定値vdcsとを比較してd軸電
流設定値Idsを変更し、電流制御手段68の出力d軸
電圧Vdを制御する。他の構成は上記実施例1と同じで
ある。
て、モータ印加電圧ベクトルVmをd軸方向に増加させ
ると、回生エネルギーが発生してインバータ回路3の直
流電圧が上昇するので、d軸電圧、あるいはd軸電流を
制御することにより回生エネルギーを制御してインバー
タ回路の直流電圧を一定に制御できる。
ルーチンの他の実施例で、回生エネルギー制御ステップ
を追加したものである。すなわち、ステップ600より
回転数制御サブルーチンを開始し、ステップ601にて
検知回転数Nを呼び出し、ステップ602にて通常運転
か、通常制動か、停電時緊急制動かを判定し、停電時緊
急制動ならば、ステップ603に進んで電圧検出手段7
によりインバータ回路の直流電圧を検出し、つぎにステ
ップ604に進んで直流電圧設定値と検知電圧との誤差
信号に応じてd軸電流設定値を制御し、ステップ607
に進んでd軸電流を呼び出す。他のフローは、図12と
同じなので省略する。
ッチが遮断された場合に、緊急ブレーキをかける場合に
は、インバータ回路3を駆動する制御回路のエネルギー
が確保されないので、インバータ回路3の直流電源側に
モータ発電エネルギーを回生させて制御回路の電源を確
保することにより、インバータ回路3を駆動し続けるこ
とができる。
流設定値Idsを制御する実施例であるが、電圧制御手
段69によりd軸電圧Vdを直接制御しても特に問題は
ない。また、電圧ベクトルを時計方向あるいは反時計方
向に回転させるためにd軸電圧Vdとq軸電圧Vqを関
係させて制御してもよい。いずれにせよ、インバータ直
流電圧が上昇するとd軸電圧を減らし、d軸電流を負の
方向に増加させ、逆にインバータ直流電圧が低下する
と、d軸電圧を増やし、d軸電流を正の方向に増加させ
る。また、q軸電流を所定の負の値に制御し、d軸電流
を直流電圧に応じて制御すればブレーキトルクは一定に
できる特徴がある。
電力検出手段8は、制御手段6”に設けモータ4の電力
を検出するものである。モータ電力検出方法は、モータ
相電流と相間電圧およびその位相から検出できるが、図
17の実施例では、図14で述べたように、d軸電流I
dとd軸電圧Vdの積と、q軸電流Iqとq軸電圧Vq
の積より求める実施例を示している。他の構成は上記実
施例1と同じである。
ータ回路3の直流電流と直流電圧の積から、インバータ
回路3からモータ4へのエネルギーの流れを検出でき、
電力が正ならばモータ側でエネルギーが消費され、電力
が負になるとエネルギー回生が生じていると判断され
る。いずれにせよ、制動時において、モータコイルの消
費電力とモータ発電電力の差によりモータ印加電力が増
減する。
るとd軸電流あるいはd軸電圧を負の方向に増加させ、
電圧ベクトルを時計方向に回転させると直流電源側への
電力回生を防止することができる。また逆に、ブレーキ
トルクを増加させたい場合には、q軸電流を負の方向に
増加させればよい。
込サブルーチンのフローチャートにモータ電力検出フロ
ーを追加したものである。ステップ300’からステッ
プ308’までは、図10のステップ300からステッ
プ308までと同じなので説明を省略する。
演算し、磁束に対応した電力(Id×Vd)とトルクに
対応した電力(Iq×Vq)の差を求める。つぎに、ス
テップ310’に進んでモータ電力Pと設定値Pmin
の大小比較を行い、モータ電力Pが設定値Pminより
も大きければ、ステップ311’に進んでd軸電流設定
値IdsをΔIdだけ増加させる。
ので、正方向に増やすことはd軸電流を零に近づけるこ
とと同じであり、相対的にモータコイルによる消費電力
を減らすことを意味する。また、フローチャートには示
されていないが、制動時には、d軸電流設定値Idsは
必ず負に設定する。
ければ、ステップ312’に進んでd軸電流設定値Id
sをΔIdだけ減少させる。このときには、d軸電流を
負の方向に増加させてコイル消費電力を増加させる。な
ぜなら、モータ電力Pが減少することは、モータ発電エ
ネルギーが増加して直流電源側に電力回生する可能性が
大きくなるためである。
と同じフローを実行する。キャリヤ信号割込サブルーチ
ンでd軸電流設定値Idsを求め、図12に示す回転数
制御サブルーチンにデータを引き渡すことによりd軸電
圧Vdが制御されるので、d軸電力が制御され、かつ、
電圧ベクトルVmの回転が制御される。
電流、q軸電流をそれぞれ制御することによりブレーキ
トルクをほぼ一定に制御しながらモータコイル消費電力
を制御できるので、モータ発電エネルギーを全てモータ
コイルで消費させる制御が可能となり、インバータ回路
の直流電源側への電力回生を防止することができ、イン
バータ回路3の異常電圧上昇を防ぎ、常にブレーキトル
クを最大にできて信頼性の高い洗濯機の制動装置を実現
できる。
発明によれば、交流電源と、前記交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、
前記モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手段
と、前記モータ電流を検出する電流検出手段と、前記イ
ンバータ回路を制御する制御手段とを備え、前記制御手
段は、前記モータ電流を磁束に対応した電流成分とトル
クに対応した電流成分に分解し、前記モータの制動時
に、前記磁束に対応した電流成分と前記トルクに対応し
た電流成分をそれぞれ制御するようにしたから、ベクト
ル制御によりトルクに対応した電流成分を制御すること
により、最大ブレーキトルクを得ることができるととも
に、磁束に対応した電流成分を制御することにより、回
生エネルギーを制御しインバータ回路の直流電圧の異常
上昇を防止することができる。
御手段は、モータの制動時に、トルクに対応した電流成
分が所定値となるように制御するようにしたから、負の
トルク電流成分を設定することによりブレーキトルクを
所定値に制御でき、ブレーキ時間を短縮することができ
る。
御手段は、モータの制動時に、磁束に対応した電流成分
とトルクに対応した電流成分がそれぞれ所定値となるよ
うに制御するようにしたから、モータの発電エネルギー
とモータの内部抵抗による消費エネルギーをそれぞれ制
御できるので、回生エネルギーを制御でき、インバータ
回路の直流電圧の異常上昇を防止することができる。
御手段は、モータの制動開始時に、磁束に対応した電流
成分がトルクに対応した電流成分よりも大きくなるよう
に設定したから、制動開始時の過大なブレーキトルクの
印加と回生エネルギーによるインバータ回路の直流電圧
の異常上昇を防止することができる。
ータ位置検出手段の出力信号より回転数を検知する回転
数検知手段を備え、制御手段は、モータの制動時に、磁
束に対応した電流成分とトルクに対応した電流成分を回
転数に応じてそれぞれ所定値となるように制御するよう
にしたから、回転数に応じてブレーキトルクとモータの
内部抵抗による消費エネルギーをそれぞれ制御できるの
で、高回転数領域における回生エネルギーの上昇と、低
回転数領域におけるブレーキトルクの減少を防止するこ
とができる。
流電源と、前記交流電源に接続された整流回路と、前記
整流回路の直流電力を交流電力に変換するインバータ回
路と、前記インバータ回路により駆動され撹拌翼あるい
は洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モータのロー
タ位置を検出するロータ位置検出手段と、前記モータ電
流を検出する電流検出手段と、前記インバータ回路の直
流電圧を検出する直流電圧検出手段と、前記インバータ
回路を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前
記モータ電流を磁束に対応した電流成分とトルクに対応
した電流成分に分解し、前記モータの制動時に、前記直
流電圧が設定値となるように前記磁束に対応した電流成
分と前記トルクに対応した電流成分をそれぞれ制御する
ようにしたから、回生エネルギーを制御してインバータ
回路の直流電圧を所定値に制御できるので、インバータ
回路の駆動エネルギーをモータ発電エネルギーから供給
でき、停電時におけるブレーキ停止を防止することがで
きる。
御手段は、モータの制動時に、インバータ回路の直流電
圧が設定値となるように磁束に対応した電流成分あるい
は電圧成分を制御するようにしたから、所定のブレーキ
トルクを確保しながら回生エネルギーを制御できるの
で、停電時においてもブレーキ時間を短縮することがで
きる。
流電源と、前記交流電源に接続された整流回路と、前記
整流回路の直流電力を交流電力に変換するインバータ回
路と、前記インバータ回路により駆動され撹拌翼あるい
は洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、前記モータのロー
タ位置を検出するロータ位置検出手段と、前記モータ電
流を検出する電流検出手段と、前記モータの電力を検出
するモータ電力検知手段と、前記インバータ回路を制御
する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記モータ電
流を磁束に対応した電流成分とトルクに対応した電流成
分に分解し、前記モータの制動時に、前記モータ電力に
応じて前記磁束に対応した電流成分と前記トルクに対応
した電流成分をそれぞれ制御するようにしたから、モー
タ電力よりモータ発電エネルギーとモータコイル消費エ
ネルギーのバランスが判定でき、モータ電力の大小より
より磁束に対応した電流成分あるいは磁束に対応した電
圧成分を制御することにより、発電エネルギーがインバ
ータ回路に回生しないように制御することができるの
で、インバータ回路の直流電圧の異常上昇を防止するこ
とができる。
ータ電力検知手段は、磁束に対応した電力成分とトルク
に対応した電力成分より演算して求めるようにしたか
ら、モータ電力を瞬時に検知できるのでモータ発電エネ
ルギーとモータコイル消費エネルギーのバランス異常が
瞬時に判定でき、インバータ回路の直流電源への回生電
力を未然に防止することができる。
置のブロック回路図
ムチャート
ャート
タ電流ベクトル図
流ベクトル図
応するメモリデータを示す図
チャート
チャート
ーチンのフローチャート
込サブルーチンのフローチャート
ブルーチンのフローチャート
ルーチンのフローチャート
d軸電流設定値、q軸電流設定値の関係図
ータ電圧のベクトル図
装置のブロック回路図
ルーチンのフローチャート
装置のブロック回路図
込サブルーチンのフローチャート
Claims (9)
- 【請求項1】 交流電源と、前記交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、
前記モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手段
と、前記モータ電流を検出する電流検出手段と、前記イ
ンバータ回路を制御する制御手段とを備え、前記制御手
段は、前記モータ電流を磁束に対応した電流成分とトル
クに対応した電流成分に分解し、前記モータの制動時
に、前記磁束に対応した電流成分と前記トルクに対応し
た電流成分をそれぞれ制御するようにした洗濯機のモー
タ駆動装置。 - 【請求項2】 制御手段は、モータの制動時に、トルク
に対応した電流成分が所定値となるように制御するよう
にした請求項1記載のモータ駆動装置。 - 【請求項3】 制御手段は、モータの制動時に、磁束に
対応した電流成分とトルクに対応した電流成分がそれぞ
れ所定値となるように制御するようにした請求項1記載
のモータ駆動装置。 - 【請求項4】 制御手段は、モータの制動開始時に、磁
束に対応した電流成分がトルクに対応した電流成分より
も大きくなるように設定した請求項1記載のモータ駆動
装置。 - 【請求項5】 ロータ位置検出手段の出力信号より回転
数を検知する回転数検知手段を備え、制御手段は、モー
タの制動時に、磁束に対応した電流成分とトルクに対応
した電流成分を回転数に応じてそれぞれ所定値となるよ
うに制御するようにした請求項1記載のモータ駆動装
置。 - 【請求項6】 交流電源と、前記交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、
前記モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手段
と、前記モータ電流を検出する電流検出手段と、前記イ
ンバータ回路の直流電圧を検出する直流電圧検出手段
と、前記インバータ回路を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記モータ電流を磁束に対応した電流
成分とトルクに対応した電流成分に分解し、前記モータ
の制動時に、前記直流電圧が設定値となるように前記磁
束に対応した電流成分と前記トルクに対応した電流成分
をそれぞれ制御するようにした洗濯機のモータ駆動装
置。 - 【請求項7】 制御手段は、モータの制動時に、インバ
ータ回路の直流電圧が設定値となるように磁束に対応し
た電流成分あるいは電圧成分を制御するようにした請求
項6記載のモータ駆動装置。 - 【請求項8】 交流電源と、前記交流電源に接続された
整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換
するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動
され撹拌翼あるいは洗濯兼脱水槽を駆動するモータと、
前記モータのロータ位置を検出するロータ位置検出手段
と、前記モータ電流を検出する電流検出手段と、前記モ
ータの電力を検出するモータ電力検知手段と、前記イン
バータ回路を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記モータ電流を磁束に対応した電流成分とトルク
に対応した電流成分に分解し、前記モータの制動時に、
前記モータ電力に応じて前記磁束に対応した電流成分と
前記トルクに対応した電流成分をそれぞれ制御するよう
にした洗濯機のモータ駆動装置。 - 【請求項9】 モータ電力検知手段は、磁束に対応した
電力成分とトルクに対応した電力成分より演算して求め
るようにした請求項8記載のモータ駆動装置。
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