JP6685452B1 - 回転電機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁極位置(回転角度)の推定遅れを低減しつつ、推定用電圧指令によるスイッチング周波数の高周波数化を抑制できる回転電機の制御装置を提供する。【解決手段】巻線に固定された静止座標系上で、予め設定された周期の推定用電圧指令を生成し、推定用電圧指令の周期と同じ周期の前記搬送波を生成し、電流の検出値から、推定用電圧指令の周期の周波数成分を抽出し、周波数成分に基づいて、回転角度を推定する回転電機の制御装置。【選択図】図1

Description

本願は、回転電機の制御装置に関するものである。
回転電機の精緻な制御には、回転電機の回転子の磁極位置情報(回転角度情報)に基づいて、巻線への給電を制御する制御装置が必要である。従来、回転子の磁極位置情報は、回転電機に取り付けられた回転センサより取得している。しかし、回転センサの設置は、コストの上昇に加え、取り付けスペースの確保が必要になるほか、回転センサに異常が発生したときの対処が必要となるといった不利益も多い。そこで、回転センサを設置することなく、回転子の磁極位置情報を推定するセンサレス磁極位置推定方法が多数提案されている。
センサレス磁極位置推定方法には大きく分けて2つの方法がある。第1の推定方法は、回転電機の誘起電圧を推定することにより回転子の磁極位置を推定する誘起電圧方式である。誘起電圧方式は、回転電機が誘起電圧を発生する程度に回転している場合には、精度良く磁極位置を推定することが可能であるが、誘起電圧を発生しない、或いは、誘起電圧をほとんど発生しない回転速度が低い領域では、磁極位置を推定することが困難である。
第2の推定方法は、回転電機の突極性を利用して回転子の磁極位置を推定する高周波重畳方式である。高周波重畳方式は、磁極位置推定用の高周波電圧を回転電機に重畳し、インダクタンスの位置依存性に起因する電流の振幅変化から磁極位置を推定する。そのため、回転速度が低い領域でも利用することが可能である。
しかし、突極性を利用した高周波重畳方式では磁極位置を推定するために、高周波電圧を印加することから、高周波電圧の周波数に応じた騒音が発生するという課題がある。例えば、特許文献1では、位置推定制御に、回転子の回転に同期して回転するdq軸(交番電圧)基準の高周波電圧を使用している。本方式は、搬送波(キャリア波)の周期(三角波1つ分)と等しい周期の高周波電圧を使用するため、高周波電圧を高周波数化し易い特徴を有する。すなわち、高周波電圧の周波数を人間の可聴域外に設定することで、騒音を低下することが可能である。
特許文献2では、位置推定制御にUVW軸基準の高周波電圧を使用している。本方式は、回転電機の固定子巻線に固定された静止座標系であるUVW軸座標系において、一定周期で回転する電圧ベクトルを印加し、その応答である高周波の電流振幅が、インダクタンスの位置依存性と相似形の位置依存性を持つことを利用して磁極位置を直接推定する。そのため、第1の推定方法のように、位置誤差をPID制御する必要がなく、推定時に応答遅れが生じない。
特開2016−21800号公報 特許第6203435号
しかしながら、dq軸基準の高周波電圧を使用している特許文献1では、磁極位置の推定に、実回転子位置と推定位置の誤差Δθを用いたPID制御を含むオブザーバを使用している。すなわち、誤差Δθをフィードバックして、積分することで最新の推定位置を更新している。よって、PID制御ゲインにより設定したフィードバックの応答周波数以下の応答性でしか位置を推定できない。また、磁極位置推定の応答性は電流制御の応答性よりも下げなければならず、位置推定を高応答化することができない。
これに対して、特許文献2のような位置推定装置は、回転電機のUVW軸基準の高周波電圧を使用している。特許文献2の図6が示す位置推定用の電圧指令(高周波電圧指令)の波形図の通り、高周波電圧を生成するために三角波3つ分の搬送波を必要とする。なぜなら、三角波の半周期を1区間としたとき、PWMインバータではこの半周期の間に1回しか出力電圧が変化しない。つまり、高周波電圧の1周期を360°としたとき、各相が120°ずつずれた三相交流の高周波電圧を生成するために、相間で2区間ずらした上、6区間で1周期となるように高周波電圧を設定しなければならなかった。高周波波形を、最も簡素な矩形波で表現すると、180°ごとに立ち上りと立ち下がりを繰り返す。相間で120°の位相差を設定すると、各相の立ち上りは、相間で120°の位相差となり、ある相の立ち上りと異なる相の立下りは、60°の位相差となる。
したがって、特許文献2の技術では、高周波電圧の1周期を、60°で6分割する必要があり、6区間が必要となる。そのため、1区間を三角状の搬送波の半周期とすると、高周波電圧の1周期に対して3周期の搬送波が必要となる。特許文献1の方式と比較すると、高周波電圧の1周期あたりに必要な搬送波(三角波)は3倍であり、スイッチング回数も3倍である。すなわち、特許文献2の技術では、高周波電圧の印加に起因する騒音を低減するために、高周波電圧の周波数を増加しようとすると、UVW軸基準の高周波電圧は、dq軸基準の高周波電圧に比べ、単位時間当たりのスイッチング回数が多くなり、スイッチング損失及び電磁ノイズが増大する。スイッチング損失は、インバータのスイッチング素子をスイッチする際に生じるエネルギ損失であり、スイッチング回数に比例して損失が増大するため、省エネルギの観点で重要である。また、電磁ノイズは、単位時間当たりのスイッチング回数すなわちスイッチング頻度が高い程、ノイズの周波数が高くなり、かつ、ノイズの大きさが増大するため、EMI(電波障害)の観点で重要である。つまり、スイッチング頻度を下げることが重要である。
以上のことから、特許文献1のdq軸基準の高周波電圧では、高周波電圧によるスイッチング周波数の高周波数化を抑制できるが、位置推定の応答性が悪く、特許文献2のUVW軸基準の高周波電圧では、位置推定の応答性を向上できるが、高周波電圧によるスイッチング周波数の高周波数化を招く。よって、両技術とも、一長一短があり、利点と不利点とがトレードオフの関係にある。
そこで、磁極位置(回転角度)の推定遅れを低減しつつ、推定用電圧指令によるスイッチング周波数の高周波数化を抑制できる回転電機の制御装置が望まれる。
本願に係る回転電機の制御装置は、
回転子に突極性を有する回転電機を、インバータを介して制御する回転電機の制御装置であって、
前記回転電機の固定子に設けられた巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、
前記電流の検出値に基づいて、回転子の回転角度を推定する角度推定部と、
前記電流の検出値に基づいて、前記回転電機を駆動するための駆動電圧指令を演算する電流制御部と、
推定用電圧指令を生成する推定用指令生成部と、
前記推定用電圧指令を前記駆動電圧指令に加算して電圧指令を算出する電圧指令算出部と、
搬送波を生成する搬送波生成部と、
前記電圧指令と前記搬送波との比較結果に基づいて、インバータが有するスイッチング素子をオンオフして前記巻線に電圧を印加させる電圧印加部と、を備え、
前記推定用指令生成部は、前記巻線に固定された静止座標系上で、予め設定された周期の前記推定用電圧指令を生成し、
前記搬送波生成部は、前記推定用電圧指令の周期と同じ周期の前記搬送波を生成し、
前記角度推定部は、前記電流の検出値から、前記推定用電圧指令の周期の周波数成分を抽出し、前記周波数成分に基づいて、前記回転角度を推定し、
前記巻線は、三相の巻線であり、
前記搬送波生成部は、三相の各相に対応する3つの前記搬送波を生成し、3つの前記搬送波は、相間で、前記搬送波の周期の1/3周期の位相差が設けられ、
前記推定用指令生成部は、三相の各相に対応する3つの前記推定用電圧指令を生成し、3つの前記推定用電圧指令は、相間で、前記推定用電圧指令の周期の1/3周期の位相差が設けられているものである。


本願に係る回転電機の制御装置によれば、推定用電圧指令の周期と、搬送波の周期とが同じ周期とされているので、推定用電圧指令の1周期あたりのスイッチング回数を低減することができる。よって、スイッチング損失及びスイッチングにより生じる電磁ノイズを軽減できる。加えて、巻線に固定された静止座標系上で、推定用電圧指令を生成しているため、突極性を有する回転子のインダクタンスの磁極位置依存性を利用して、電流の検出値から、推定用電圧指令の周期の周波数成分を抽出し、周波数成分に基づいて、直接的に回転角度を推定することができ、推定遅れを低減することができる。
実施の形態1に係る回転電機、インバータ、及び回転電機の制御装置の概略構成図である。 実施の形態1に係る回転電機の制御装置の概略ブロック図である。 実施の形態1に係る回転電機の制御装置のハードウェア構成図である。 実施の形態1に係る三相の推定用電圧指令のタイムチャートである。 実施の形態1に係る三相の搬送波のタイムチャートである。 実施の形態1に係る推定用電圧指令と搬送波との比較による、PWM制御信号の生成を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態1に係る推定用電圧指令、搬送波、及び電流の検出値の挙動を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態1に係る角度推定部の概略ブロック図である。 実施の形態1に係るU相の推定用電圧指令、搬送波、及び電流の検出値の挙動を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態2に係る三相の推定用電圧指令のタイムチャートである。 実施の形態2に係る、推定用電圧指令と搬送波との位相設定に対する電流の検出値の挙動を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態2に係る、推定用電圧指令と搬送波との位相設定に対する電流の検出値の挙動を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態2に係る、推定用電圧指令と搬送波との位相設定に対する電流の検出値の挙動を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態3に係る推定用電圧指令と搬送波との比較による、PWM制御信号の生成を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態3に係る推定用電圧指令、搬送波、及び電流の検出値の挙動を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態3に係るU相の推定用電圧指令、搬送波、及び電流の検出値の挙動を説明するためのタイムチャートである。
1.実施の形態1
実施の形態1に係る回転電機の制御装置10(以下、単に制御装置10と称す)について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る回転電機1、インバータ2、及び制御装置10の概略構成図である。
1−1.回転電機
回転電機1は、U相、V相、W相の三相の巻線Cu、Cv、Cwを設けた固定子と、永久磁石を設けた回転子と、を有する永久磁石同期回転電機とされている。三相巻線Cu、Cv、Cwは、スター結線とされている。なお、三相巻線は、デルタ結線とされてもよい。回転子は、突極性を有しており、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとが異なる。例えば、永久磁石が、回転子の内部に埋め込まれた埋込磁石同期回転電機とされる。
1−2.インバータ
インバータ2は、複数のスイッチング素子を有し、直流電源25と三相巻線との間で直流交流変換を行う。インバータ2は、直流電源25の正極側に接続される正極側のスイッチング素子22aと直流電源25の負極側に接続される負極側のスイッチング素子22bとが直列接続された直列回路を、三相各相の巻線に対応して3セット設けている。インバータ2は、3つの正極側のスイッチング素子22aと、3つの負極側のスイッチング素子22bとの、合計6つのスイッチング素子を備えている。そして、正極側のスイッチング素子22aと負極側のスイッチング素子22bとが直列接続されている接続点が、対応する相の巻線に接続されている。
スイッチング素子には、ダイオード23が逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、又は逆並列接続されたダイオードの機能を有するMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等が用いられる。各スイッチング素子のゲート端子は、制御装置10に接続されている。各スイッチング素子は、制御装置10から出力されるPWM制御信号SWu、SWv、SWwによりオンオフされる。
平滑コンデンサ24は、インバータ2の正極側と負極側との間に接続される。電圧センサ3は、直流電源25の直流電圧に応じた電気信号を出力する。電圧センサ3の出力信号は、制御装置10に入力される。
インバータ2には、巻線に流れる電流を検出するための電流センサ4が設けられている。本実施の形態では、電流センサ4は、正極側のスイッチング素子22a及び負極側のスイッチング素子22bの直列回路上に設けられている。本例では、各相の直列回路上における、負極側のスイッチング素子22bの負極側にシャント抵抗4U、4V、4Wが直列接続されている。各相のシャント抵抗4U、4V、4Wの両端電位差が、制御装置10に入力される。なお、各相の直列回路上における、正極側のスイッチング素子22aの正極側にシャント抵抗4U、4V、4Wが直列接続されてもよい。或いは、電流センサ4は、スイッチング素子の直列回路と巻線とをつなぐ各相の電線上に備えられた、ホール素子等とされてもよい。
直流電源25には、充放電可能な蓄電装置(例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタ)が用いられる。なお、直流電源25には、直流電圧を昇圧したり降圧したりする直流電力変換器であるDC−DCコンバータが設けられてもよい。
1−3.制御装置
制御装置10は、インバータ2を介して回転電機1を制御する。図2に示すように、制御装置10は、後述する電流検出部31、角度推定部32、電圧検出部33、電流制御部34、推定用指令生成部35、電圧指令算出部36、搬送波生成部37、及び電圧印加部38等を備えている。制御装置10の各機能は、制御装置10が備えた処理回路により実現される。具体的には、制御装置10は、図3に示すように、処理回路として、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置90(コンピュータ)、演算処理装置90とデータのやり取りする記憶装置91、演算処理装置90に外部の信号を入力する入力回路92、及び演算処理装置90から外部に信号を出力する出力回路93等を備えている。
演算処理装置90として、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、IC(Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、各種の論理回路、及び各種の信号処理回路等が備えられてもよい。また、演算処理装置90として、同じ種類のもの又は異なる種類のものが複数備えられ、各処理が分担して実行されてもよい。記憶装置91として、演算処理装置90からデータを読み出し及び書き込みが可能に構成されたRAM(Random Access Memory)、演算処理装置90からデータを読み出し可能に構成されたROM(Read Only Memory)等が備えられている。入力回路92は、電圧センサ3、電流センサ4等の各種のセンサ、スイッチが接続され、これらセンサ、スイッチの出力信号を演算処理装置90に入力するA/D変換器等を備えている。出力回路93は、スイッチング素子をオンオフ駆動するゲート駆動回路等の電気負荷が接続され、これら電気負荷に演算処理装置90から制御信号を出力する駆動回路等を備えている。
そして、制御装置10が備える図2の各制御部31〜38等の各機能は、演算処理装置90が、ROM等の記憶装置91に記憶されたソフトウェア(プログラム)を実行し、記憶装置91、入力回路92、及び出力回路93等の制御装置10の他のハードウェアと協働することにより実現される。なお、各制御部31〜38等が用いる設定データは、ソフトウェア(プログラム)の一部として、ROM等の記憶装置91に記憶されている。以下、制御装置10の各機能について詳細に説明する。
1−3−1.各検出部
電圧検出部33は、直流電源25の電源電圧VDCを検出する。本実施の形態では、電圧検出部33は、電圧センサ3の出力信号に基づいて、電源電圧VDCを検出する。
電流検出部31は、三相の巻線に流れる巻線電流Iu、Iv、Iwを検出する。本実施の形態では、電流検出部31は、電流センサ4の出力信号に基づいて、インバータ2から各相の巻線Cu、Cv、Cwに流れる電流Iu、Iv、Iwを検出する。
本実施の形態では、電流センサ4は、各相の直列回路上における、負極側のスイッチング素子22bの負極側に設けられており、負極側のスイッチング素子22bがオンになり、電流センサ4に電流が流れたタイミングで電流を検出する必要がある。そこで、電流検出部31は、各相について、負極側のスイッチング素子22bがオンにされたときに、電流センサの出力信号に基づいて、電流を検出する。本実施の形態では、電流検出部31は、各相の搬送波の山の頂点で、各相の電流センサ4の出力信号に基づいて、各相の電流Iu、Iv、Iwを検出する。なお、スイッチングによるリンギングの影響、演算処理装置90の処理順序により、電流検出は、山の頂点から数usから数十us遅れて実行されてもよい。
なお、電流センサ4が、各相の直列回路上における、正極側のスイッチング素子22aの正極側に設けられている場合は、電流検出部31は、各相について、正極側のスイッチング素子22aがオンにされたときに、電流センサの出力信号に基づいて、電流を検出してもよく、電流検出部31は、各相の搬送波の谷の頂点で、各相の電流センサ4の出力信号に基づいて、各相の電流Iu、Iv、Iwを検出してもよい。
1−3−2.電流制御部
電流制御部34は、電流の検出値に基づいて、回転電機1を駆動するための駆動電圧指令を演算する。電流制御部34は、電流指令算出部34a、電流座標変換部34b、及びフィードバック制御部34c、及び電圧座標変換部34dを備えている。
電流指令算出部34aは、d軸の電流指令Id_ref及びq軸の電流指令Iq_refを算出する。dq軸の電流指令Id_ref、Iq_refの算出には、最大トルク電流制御、弱め磁束制御、及びId=0制御などの公知の電流ベクトル制御方法が用いられる。
電流座標変換部34bは、三相の電流検出値Iu、Iv、Iwに対して、後述する角度推定部32が推定した磁極位置θに基づいて、三相二相変換及び回転座標変換を行って、d軸の電流検出値Id及びq軸の電流検出値Iqを算出する。ここで、d軸は、回転子に設けられた永久磁石のN極の向き(磁極位置)に定められ、q軸は、d軸より電気角で90°(π/2)進んだ方向に定められている。
フィードバック制御部34cは、dq軸の電流指令Id_ref、Iq_refとdq軸の電流検出値Id、Iqとの電流偏差を算出し、電流偏差に基づくPID制御等の制御演算を行って、d軸の駆動電圧指令Vd_ref及びq軸の駆動電圧指令Vq_refを算出する。
電圧座標変換部34dは、dq軸の駆動電圧指令Vd_ref、Vq_refに対して、磁極位置θに基づいて、固定座標変換及び二相三相変換を行って、U相の駆動電圧指令Vu_ref、V相の駆動電圧指令Vv_ref、及びW相の駆動電圧指令Vw_refを算出する。三相の駆動電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refの主成分は、回転電機1を駆動するための三相の交流電圧(正弦波)であり、基本波と呼ぶ。基本波は、回転電機の電気角1周期と同じ周期となる。
1−3−3.推定用指令生成部
推定用指令生成部35は、巻線に固定された静止座標系上で、予め設定された周期Thの推定用電圧指令を生成する。推定用電圧指令の周期Thの周波数fhは、三相の駆動電圧指令(基本波)の周波数よりも高い。
<周波数の設定>
本実施の形態では、推定用電圧指令の周期Thの周波数fhは、18000Hz以上に設定されている。なお、周波数fhは、推定用電圧指令の周期Thの逆数である(fh=1/Th)。これにより、推定用電圧指令の周波数fhを、人間の可聴域以上(18000Hz)に設定することができ、推定用電圧指令を電圧指令に重畳することにより発生する騒音を低下させることができる。
<相間の位相差>
本実施の形態では、図4に示すように、推定用指令生成部35は、三相の各相に対応する3つの推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhを生成する。三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhは、相間で、推定用電圧指令の周期の1/3周期の位相差が設けられている。すなわち、推定用電圧指令の1周期Thを360°とすると、V相の推定用電圧指令Vvhは、U相の推定用電圧指令Vuhに対して120°の位相遅れを有し、W相の推定用電圧指令Vwhは、V相の推定用電圧指令Vvhに対して120°の位相遅れを有し、U相の推定用電圧指令Vuhは、W相の推定用電圧指令Vwhに対して120°の位相遅れを有している。なお、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhは、互いに位相差を有する同じ波形とされている。
<1周期の3分割>
推定用電圧指令は、余弦波(又は正弦波)とされてもよいが、高い周波数の余弦波を生成するためには、処理負荷が増加する。そこで、処理負荷を低減しつつ、相間で120°の位相差を有し、所定の周波数fhの成分を有する推定用電圧指令を生成することが望ましい。
本実施の形態では、120°の位相差を設けるために、1周期Thが、必要最低限の分割数である3つに均等分割されている。そして、各相の推定用電圧指令は、3つの分割期間において、少なくとも2つの分割期間の値が互いに異なるように設定される。本実施の形態では、3つの分割期間において、2つの分割期間の値が互いに異なるように設定されている。よって、1つの分割期間の値と、残りの2つの分割期間の値とが、互いに異なるように設定されている。各分割期間は、120°の期間となっており、各相の推定用電圧指令は、相間で、1つの分割期間ずつずれている。
このように、各相の推定用電圧指令は、1周期Thにおいて、異なる2つの値となり、この周期Thの周波数fhの成分を有することとなる。よって、巻線を流れる電流に推定用電圧指令の周波数fh成分を発生させることができ、電流の検出値に基づいて、回転角度を推定することが可能となる。この1周期において異なる2つの値となることが、回転角度を推定するための最低限の電圧指令であり、推定用電圧指令を生成するための処理負荷を最小にすることができる。なお、後述する実施の形態2のように、各相の推定用電圧指令が、1周期Thにおいて、異なる3つ以上の値になってもよい。
次式に示すように、各時刻において、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhの合計値が0になり、三相平衡になるように設定されている。また、1周期における各相の推定用電圧指令の積分値が0になるように設定されている。
Vuh+Vvh+Vwh=0 ・・・(1)
なお、各相の推定用電圧指令をオフセット的にずらし、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhの合計値が、0からオフセット的にずれてもよい。
<推定用電圧指令と電流の周波数成分との関係>
ここで、推定用電圧指令に含まれる推定用電圧指令の周波数fhの成分が振幅Bの余弦波であると仮定した場合、推定用電圧指令Vh(t)と、巻線に流れる交流電流に含まれる推定用電圧指令の周波数fhの成分Ihと、電流の周波数成分Ihの振幅Aと、の間には次式の関係がある。
Ih(t)=A×sin(ωh×t)
Vh(t)=B×cos(ωh×t)
=L×dIh(t)/dt ・・・(2)
A=B/(L×ωh)
ここで、ωhは、推定用電圧指令の角周波数であり、tは、時間であり、Lは、回転電機のインダクタンスである。推定用電圧指令の角周波数ωhは、2πを推定用電圧指令の周期Thで除算した値である。
突極性があるので、インダクタンスLは、磁極位置θに応じて変化し、インダクタンスLと磁極位置θとの間には所定の関係がある。よって、式(2)の第3式から、電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分Ihの振幅Aに基づいて、磁極位置θを推定できることがわかる。
<電流検出値のノイズ耐性>
また、電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分Ihの振幅Aが大きいほど、電流の検出値に重畳するノイズへの耐性が高くなる。式(2)の第3式から、周波数成分Ihの振幅Aを大きくするためには、インダクタンスLを小さくするか、推定用電圧指令の角周波数ωhを小さくするか、推定用電圧指令の振幅Bを大きくすればよい。インダクタンスLは、回転電機の設計に関わるため調整するのは容易ではない。また、推定用電圧指令の角周波数ωhは、小さくすると騒音が大きくなり、あまり望ましくない。一方、推定用電圧指令の振幅Bを大きくし過ぎると、推定用電圧指令を重畳した後の電圧指令が、電源電圧VDCの制限(+VDC/2〜−VDC/2)を超えてしまうので、推定用電圧指令の振幅Bの増加量には、上限がある。
これらのことを踏まえ、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhを設定し、電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分Ihの振幅Aのノイズ耐性を高めることが望ましい。例えば、推定用電圧指令を用いて角度推定を行いたい回転電機の運転領域において、三相の駆動電圧指令の振幅が最大になる運転条件において、電源電圧VDCの制限の範囲内に収まる推定用電圧指令の振幅の最大値を、推定用電圧指令の振幅に設定すればよい。或いは、その電源電圧VDCの制限の範囲内に収まる推定用電圧指令の振幅の最大値よりも小さいが、ノイズ耐性を確保できる値を、推定用電圧指令の振幅に設定すればよい。
1−3−4.電圧指令算出部
電圧指令算出部36は、推定用電圧指令を駆動電圧指令に加算して電圧指令を算出する。本実施の形態では、電圧指令算出部36は、次式に示すように、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhを、それぞれ、三相の駆動電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refに加算して、三相の電圧指令Vu*、Vv*、Vw*を算出する。
Vu*=Vu_ref+Vuh
Vv*=Vv_ref+Vvh ・・・(3)
Vw*=Vw_ref+Vwh
1−3−5.搬送波生成部
搬送波生成部37は、推定用電圧指令の周期Thと同じ周期Thの搬送波を生成する。搬送波は、0を中心に電源電圧VDC/2の振幅で振動する。
<相間の位相差>
本実施の形態では、図5に示すように、搬送波生成部37は、三相の各相に対応する3つの搬送波Cau、Cav、Cawを生成する。三相の搬送波Cau、Cav、Cawは、相間で、搬送波の周期Thの1/3周期の位相差が設けられている。すなわち、搬送波の1周期Thを360°とすると、V相の搬送波Cavは、U相の搬送波Cauに対して120°の位相遅れを有し、W相の搬送波Cawは、V相の搬送波Cavに対して120°の位相遅れを有し、U相の搬送波Cauは、W相の搬送波Cawに対して120°の位相遅れを有している。なお、三相の搬送波Cau、Cav、Cawは、互いに位相差を有する同じ波形とされている。
推定用電圧指令が加算された電圧指令は、搬送波と比較され、スイッチング素子をオンオフするPWM制御信号が生成される。そのため、搬送波にも、推定用電圧指令と同様の相間の位相差を設けることで、比較結果のPWM制御信号にも相間の位相差を与えることができ、PWM制御信号に推定用電圧指令の位相差の情報を多く残すことができる。よって、各相の巻線電流に、角度推定に必要な推定用電圧指令の周波数成分Ihを効果的に重畳させることができる。
<搬送波の波形>
図5に示すように、搬送波生成部37は、山の頂点から開始して谷の頂点で終わる1.5周期の三角波を、1周期Thの搬送波として生成する。なお、搬送波生成部37は、谷の頂点から開始して山の頂点で終わる1.5周期の三角波を、1周期Thの搬送波として生成してもよい。
上述したように、電流検出部31は、各相の搬送波の山の頂点で、各相の電流Iu、Iv、Iwを検出するが、推定用電圧指令の1周期Th中に、搬送波の山の頂点が2回存在する。そのため、電流検出部31は、推定用電圧指令の1周期Th中に、2回電流を検出することができる。よって、電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分Ihの振幅Aを検出しやすい。
1−3−6.電圧印加部
電圧印加部38は、電圧指令と搬送波との比較結果に基づいて、巻線に電圧を印加させる。電圧印加部38は、インバータ2が有する複数のスイッチング素子をオンオフすることにより、巻線に電圧を印加させる。
電圧印加部38は、三相の電圧指令Vu*、Vv*、Vw*と、三相の搬送波Cau、Cav、Cawとを、対応する相同士で比較し、三相のPWM制御信号SWu、SWv、SWwを生成する。図6に示すように、電圧印加部38は、各相について、電圧指令が搬送波を上回った場合は、PWM制御信号をオンし、電圧指令が搬送波を下回った場合は、PWM制御信号をオフする。電圧印加部38は、三相のPWM制御信号SWu、SWv、SWwをインバータ2に出力する。各相について、PWM制御信号がオンの場合は、正極側のスイッチング素子22aがオンされると共に負極側のスイッチング素子22bがオフされ、PWM制御信号がオフの場合は、正極側のスイッチング素子22aがオフされると共に負極側のスイッチング素子22bがオンされる。
図6に、三相のPWM制御信号SWu、SWv、SWwの生成の例を示す。ここで、三相の駆動電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refは、ゼロに設定されており、三相の電圧指令Vu*、Vv*、Vw*は、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhに等しくなっている。スイッチング素子がスイッチングする箇所を○印で示しているように、各相について、推定用電圧指令の1周期Th中にスイッチングが4回行われる。特許文献2の技術では、位置推定用電圧の1周期中にスイッチングが6回行われていたが、本実施の形態では、2/3に減少させることができ、スイッチング損失及びスイッチングにより生じる電磁ノイズを低減できる。
三相の搬送波にも、三相の推定用電圧指令と同様の相間の位相差が設けられているので、三相のPWM制御信号の波形は、互いに位相差を有する同様の波形となっている。よって、少ないスイッチング回数でも、三相のPWM制御信号に三相の推定用電圧指令の位相差の情報を多く残すことができている。
<推定用電圧指令と搬送波との関係>
ここで、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhと三相の搬送波Cau、Cav、Cawとの関係性について説明する。前述したとおり、特許文献2で使用されている位置推定用電圧は、搬送波の周期に対して3倍の周期を有していた(特許文献2の図6)。それゆえ、位置推定用電圧の1周期につきスイッチングは6回行われていた。推定用電圧指令を高周波数化するにあたり、推定用電圧指令の1周期Th中のスイッチング回数が少ない方が、スイッチング損失等の観点から好適であるのは前述したとおりである。そこで、推定用電圧指令の1周期Thあたりのスイッチング回数が少なくなるよう、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhを図4の通りに設定した。
一方で、推定用電圧指令の1周期Th中のスイッチング回数を減らすだけであれば、搬送波の波形を、従来の三角波のままにし、推定用電圧指令のみを図4の波形にすることでも達成できる。しかし、推定用電圧指令の1周期Th中に、電流を2回検出しようとすると、三角波の周期を、推定用電圧指令の周期Thの2倍にする必要があり、PWM制御信号の周期が、推定用電圧指令の周期Thに対して2倍になり、推定用電圧指令の周波数fhの1/2倍の周波数成分が電流に重畳する。そのため、推定用電圧指令の周波数fhを人間の可聴域以上に設定しても、それ以下の周波数が発生してしまい、十分に騒音を低減できない。
一方、本実施の形態では、図6に示したように、搬送波の周期が、推定用電圧指令の周期Thと同じにされているので、PWM制御信号の周期も、推定用電圧指令の周期Thと同じすることができ、電流に可聴域以下の周波数成分が重畳することを抑制でき、推定用電圧指令を重畳することによる騒音を低減できる。
1−3−7.角度推定部
角度推定部32は、電流の検出値に基づいて、回転子の電気角での回転角度θ(磁極位置θ)を推定する。角度推定部32は、電流の検出値から、推定用電圧指令の周期Thの周波数成分Ihを抽出し、周波数成分Ihに基づいて、回転角度θ(磁極位置θ)を推定する。
式(2)の第3式を用いて説明したように、電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分Ihの振幅Aが、磁極位置θに応じて変化するインダクタンスLに応じて変化することを利用して、磁極位置θが推定される。なお、回転子には突極性があるので、静止座標系のインダクタンスLは、磁極位置θに応じて変化し、インダクタンスLと磁極位置θとの間には所定の関係がある。
<電流検出タイミング>
図7を用いて、本実施の形態に係る電流検出について説明する。なお、図7の例は、図6の例と比べて、三相の搬送波Cau、Cav、Cawが、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhに対して1/3周期ずれている。
上述したように、電流センサ4は、負極側のスイッチング素子22bの負極側に設けられており、電流検出は、負極側のスイッチング素子22bがオンになる搬送波の山の頂点で実行される。推定用電圧指令の1周期Th内に、搬送波の山の頂点が2回存在する。なお、PWM制御信号がオフになり、負極側のスイッチング素子22bがオンになっている期間であれば、搬送波の山の頂点以外のタイミングでも、電流を検出し、電流検出回数を増加させてもよい。
或いは、三相の電流Iu、Iv、Iwの合計値がゼロになる(Iu+Iv+Iw=0)ことを利用して、2つの相の電流検出値に基づいて、残りの1つの相の電流検出が算出されてもよい。例えば、U相の搬送波Cauが谷の頂点であり、U相の電流Iuを検出できない時点でも、V相の搬送波Cav及びW相の搬送波Cawが山の頂点であり、V相の電流Iv及びW相の電流Iwが検出される。そして、V相の電流検出値Iv及びW相の電流検出値Iwの合計値に−1を乗算した値が、U相の電流検出値Iuとして算出される。これにより、1周期Thの電流検出回数を3回に増加させることができる。
<角度推定部の詳細構成>
本実施の形態では、角度推定部32は、推定用電圧指令の1周期Th内に検出された少なくとも2回(本例では、2回)の電流検出値に基づいて、電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分Ihの振幅Aを算出し、振幅Aに基づいて、回転角度θ(磁極位置θ)を推定する。
図8に示すように、角度推定部32は、三相各相の振幅算出部32au、32av、32aw、及び角度算出部32bを備えている。
U相の振幅算出部32auは、U相の電流検出値Iuから推定用電圧指令の周波数成分Ihuを抽出し、周波数成分Ihuに基づいて、U相電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分の振幅Auを算出する。V相の振幅算出部32avは、V相の電流検出値Ivから推定用電圧指令の周波数成分Ihvを抽出し、周波数成分Ihvに基づいて、V相電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分の振幅Avを算出する。W相の振幅算出部32awは、W相の電流検出値Iwから推定用電圧指令の周波数成分Ihwを抽出し、周波数成分Ihwに基づいて、W相電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分の振幅Awを算出する。
周波数成分の抽出処理には、推定用電圧指令の周波数fhの成分を通過させ、推定用電圧指令の周波数fh以外の成分を減衰させるバンドパスフィルタ処理が用いられてもよい。振幅の算出処理には、自己相間積分が用いられてもよいし、単純に最大値と最小値との差分が振幅として算出されてもよい。或いは、周波数成分の抽出処理及び振幅の算出処理には、推定用電圧指令の周波数fhだけを抽出するフーリエ変換が用いられてもよい。
或いは、図7のU相の電流検出値Iuに示すように、推定用電圧指令の周波数成分Ihuの振幅Auは、推定用電圧指令の1周期Th内で検出した2つの電流検出値の差分に比例する。そこで、三相各相の振幅算出部32au、32av、32awは、各相について、推定用電圧指令の1周期Th内で検出した2つの電流検出値の差分を算出し、電流検出値の差分を、電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分の振幅として算出してもよい。
例えば、図9にU相の電流検出値Iuの例を示すように、U相の振幅算出部32auは、推定用電圧指令の1周期Th内の2回目の電流検出タイミグで、1回目の電流検出タイミングで検出したU相の電流検出値Iu1から、2回目の電流検出タイミングで検出したU相の電流検出値Iu2を減算した値の絶対値を、U相の電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分の振幅Auとして算出する(Au=|Iu1−Iu2|)。
そして、角度算出部32bは、三相各相の電流に含まれる推定用電圧指令の周波数成分の振幅Au、Av、Awに基づいて、磁極位置θを推定する。例えば、角度算出部32bは、三相の振幅Au、Av、Awを三相から二相に変換したあと、逆正接演算を行って、磁極位置θを算出してもよいし、三相の振幅Au、Av、Awのいずれか1つに対して逆余弦演算を行って、磁極位置θを算出してもよいし、三相の振幅Au、Av、Awのそれぞれに対して逆余弦演算を行って、3つの磁極位置θを演算し、平均値を最終的な磁極位置θとしてもよい。
2.実施の形態2
次に、実施の形態2に係る回転電機の制御装置10について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る制御装置10の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、推定用指令生成部35の構成が実施の形態1と異なる。
図10に示すように、実施の形態1と同様に、推定用電圧指令の1周期Thが、必要最低限の分割数である3つに均等分割されている。しかし、実施の形態1と異なり、本実施の形態では、各相の推定用電圧指令は、3つの分割期間において、3つの分割期間の値が互いに異なるように設定される。各分割期間は、120°の期間となっており、各相の推定用電圧指令は、相間で、1つの分割期間ずつずれている。
実施の形態1と同様に、各時刻において、三相の推定用電圧指令Vuh、Vvh、Vwhの合計値が0になるように設定されている。1周期における各相の推定用電圧指令の積分値が0になるように設定されている。
図10の例では、推定用電圧指令の1周期Th内の2つ目の分割期間の推定用電圧指令がゼロに設定され、1つ目の分割期間の推定用電圧指令は負値に設定され、3つ目の分割期間の推定用電圧指令は、1つ目の分割期間の負値の正負の反転値(正値)に設定されている。なお、三相の合計値がゼロになり、各相の1周期の積分値がゼロになれば、各分割期間の値は、入れ替えられてもよい。
実施の形態1と同様に、搬送波生成部37は、山の頂点から開始して谷の頂点で終わる1.5周期の三角波を、1周期Thの搬送波として生成する。図11、図12及び図13に、U相の制御挙動の例を示す。図11から図13では、搬送波に対する推定用電圧指令の位相が120°ずつ異なる。
図11から図13に示すように、搬送波に対する推定用電圧指令の位相が異なると、U相のPWM制御信号SWuの波形が異なり、U相電流に重畳している推定用電圧指令の周波数成分の波形も異なっている。そのため、推定用電圧指令の1周期Th内で検出した2つの電流検出値の差分の大きさが異なっている。2つの電流検出値の差分が大きいほど、ノイズ耐性が高くなるため、図12の位相差の設定よりも、図11又は図13の位相差の設定の方が望ましい。よって、回転電機の電気的特性に合わせて、搬送波及び推定用電圧指令の波形及び相対位相を設定することで、2つの電流検出値の差分を大きくすることができ、ノイズ耐性を高めることができる。
3.実施の形態3
次に、実施の形態3に係る回転電機の制御装置10について説明する。上記の実施の形態1と同様の構成部分は説明を省略する。本実施の形態に係る制御装置10の基本的な構成は実施の形態1と同様であるが、搬送波生成部37の構成が実施の形態1と異なる。
本実施の形態では、図14に示すように、搬送波生成部37は、1周期の非対称な三角波を、1周期Thの搬送波として生成する。非対称な三角波は、増加時の傾きと減少時の傾きとが異なる三角波である。なお、実施の形態1及び2では、対称な三角波が用いられており、増加時の傾きと減少時の傾きとが同じになっている。三相の搬送波Cau、Cav、Cawは、相間で、搬送波の周期Thの1/3周期の位相差が設けられている。
実施の形態1では、推定用電圧指令の1周期Thあたりのスイッチング回数は4回であったのに対し、本実施の形態では、推定用電圧指令の1周期Thあたりのスイッチング回数は2回になっている。スイッチング回数を更に低減することにより、スイッチング損失及びスイッチングにより生じる電磁ノイズを更に低減することができる。
図15に電流検出の挙動を示すように、本実施の形態では、電流検出部31は、各相の搬送波の山の頂点及び谷の頂点の双方で、各相の電流センサ4の出力信号に基づいて、各相の電流Iu、Iv、Iwを検出する。
本実施の形態では、電流センサ4は、スイッチング素子の直列回路と巻線とをつなぐ各相の電線上に備えられており、スイッチング素子がオンされている期間とは関係なく、任意のタイミングで電流を検出することができる。なお、負極側のスイッチング素子22aの負極側に加えて、正極側のスイッチング素子22aの正極側にも、電流センサ4が設けられていてよい。
スイッチング回数を低減しても、推定用電圧指令の1周期Th内の電流検出回数を2回に維持できるので、実施の形態1と同様に、電流の検出値から、推定用電圧指令の周期Thの周波数成分を抽出することができ(本例では、推定用電圧指令の1周期Th内で2つの電流検出値の差分が算出される)、回転角度θを推定できる。
或いは、負極側のスイッチング素子22aの負極側のみに電流センサ4が設けられている場合でも、図16にU相の電流検出の挙動を示すように、PWM制御信号がオフされ、負極側のスイッチング素子22bがオフされている期間で、2回電流を検出すれば、推定用電圧指令の1周期Th内で、2回電流を検出することができる。よって、推定用電圧指令の周期Thの周波数成分を抽出することができ、回転角度θを推定できる。
上述した各実施の形態の回転電機の制御装置10を、自動車の操舵をアシストする電動パワーステアリングの制御装置に適用してもよい。その場合も、角度センサを用いることなく、回転子の回転角度を推定し、回転電機の出力トルクを制御できる。また、推定用電圧指令を重畳しても、騒音が増加することを抑制し、スイッチング回数が増加することを抑制できる。よって、安価で快適な電動パワーステアリングを得ることができる。
また、上述した各実施の形態の回転電機の制御装置10を、電気自動車又はハイブリッド自動車の駆動用回転電機又は発電用回転電機の制御装置に適用してもよい。その場合も、同様に、スイッチング損失の増加を抑制した高効率な回転電機を得ることが出来る。或いは、様々な用途の回転電機を制御する回転電機の制御装置10とされてもよい。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 回転電機、2 インバータ、4 電流センサ、10 回転電機の制御装置、22a 正極側のスイッチング素子、22b 負極側のスイッチング素子、25 直流電源、31 電流検出部、32 角度推定部、33 電圧検出部、34 電流制御部、35 推定用指令生成部、36 電圧指令算出部、37 搬送波生成部、38 電圧印加部、Cau、Cav、Caw 三相の搬送波、Vuh、Vvh、Vwh 三相の推定用電圧指令、θ 回転角度(磁極位置)、fh 推定用電圧指令の周波数、ωh 推定用電圧指令の角周波数

Claims (6)

  1. 回転子に突極性を有する回転電機を、インバータを介して制御する回転電機の制御装置であって、
    前記回転電機の固定子に設けられた巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流の検出値に基づいて、回転子の回転角度を推定する角度推定部と、
    前記電流の検出値に基づいて、前記回転電機を駆動するための駆動電圧指令を演算する電流制御部と、
    推定用電圧指令を生成する推定用指令生成部と、
    前記推定用電圧指令を前記駆動電圧指令に加算して電圧指令を算出する電圧指令算出部と、
    搬送波を生成する搬送波生成部と、
    前記電圧指令と前記搬送波との比較結果に基づいて、前記インバータが有するスイッチング素子をオンオフして前記巻線に電圧を印加させる電圧印加部と、を備え、
    前記推定用指令生成部は、前記巻線に固定された静止座標系上で、予め設定された周期の前記推定用電圧指令を生成し、
    前記搬送波生成部は、前記推定用電圧指令の周期と同じ周期の前記搬送波を生成し、
    前記角度推定部は、前記電流の検出値から、前記推定用電圧指令の周期の周波数成分を抽出し、前記周波数成分に基づいて、前記回転角度を推定し、
    前記巻線は、三相の巻線であり、
    前記搬送波生成部は、三相の各相に対応する3つの前記搬送波を生成し、3つの前記搬送波は、相間で、前記搬送波の周期の1/3周期の位相差が設けられ、
    前記推定用指令生成部は、三相の各相に対応する3つの前記推定用電圧指令を生成し、3つの前記推定用電圧指令は、相間で、前記推定用電圧指令の周期の1/3周期の位相差が設けられている回転電機の制御装置。
  2. 回転子に突極性を有する回転電機を、インバータを介して制御する回転電機の制御装置であって、
    前記回転電機の固定子に設けられた巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流の検出値に基づいて、回転子の回転角度を推定する角度推定部と、
    前記電流の検出値に基づいて、前記回転電機を駆動するための駆動電圧指令を演算する電流制御部と、
    推定用電圧指令を生成する推定用指令生成部と、
    前記推定用電圧指令を前記駆動電圧指令に加算して電圧指令を算出する電圧指令算出部と、
    搬送波を生成する搬送波生成部と、
    前記電圧指令と前記搬送波との比較結果に基づいて、前記インバータが有するスイッチング素子をオンオフして前記巻線に電圧を印加させる電圧印加部と、を備え、
    前記推定用指令生成部は、前記巻線に固定された静止座標系上で、予め設定された周期の前記推定用電圧指令を生成し、
    前記搬送波生成部は、前記推定用電圧指令の周期と同じ周期の前記搬送波を生成し、
    前記角度推定部は、前記電流の検出値から、前記推定用電圧指令の周期の周波数成分を抽出し、前記周波数成分に基づいて、前記回転角度を推定し、
    前記搬送波生成部は、山の頂点から開始して谷の頂点で終わる、又は谷の頂点から開始して山の頂点で終わる1.5周期の三角波を、1周期の前記搬送波として生成する回転電機の制御装置。
  3. 回転子に突極性を有する回転電機を、インバータを介して制御する回転電機の制御装置であって、
    前記回転電機の固定子に設けられた巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記電流の検出値に基づいて、回転子の回転角度を推定する角度推定部と、
    前記電流の検出値に基づいて、前記回転電機を駆動するための駆動電圧指令を演算する電流制御部と、
    推定用電圧指令を生成する推定用指令生成部と、
    前記推定用電圧指令を前記駆動電圧指令に加算して電圧指令を算出する電圧指令算出部と、
    搬送波を生成する搬送波生成部と、
    前記電圧指令と前記搬送波との比較結果に基づいて、前記インバータが有するスイッチング素子をオンオフして前記巻線に電圧を印加させる電圧印加部と、を備え、
    前記推定用指令生成部は、前記巻線に固定された静止座標系上で、予め設定された周期の前記推定用電圧指令を生成し、
    前記搬送波生成部は、前記推定用電圧指令の周期と同じ周期の前記搬送波を生成し、
    前記角度推定部は、前記電流の検出値から、前記推定用電圧指令の周期の周波数成分を抽出し、前記周波数成分に基づいて、前記回転角度を推定し、
    前記巻線は、三相の巻線であり、
    前記推定用指令生成部は、三相の各相に対応する3つの前記推定用電圧指令を生成し、3つの前記推定用電圧指令は、相間で、前記推定用電圧指令の周期の1/3周期の位相差が設けられ、
    各相の前記推定用電圧指令は、前記推定用電圧指令の1周期を3つに均等分割した3つの分割期間において、少なくとも2つの分割期間の値が互いに異なる回転電機の制御装置。
  4. 前記電流検出部は、前記搬送波の1周期中に、少なくとも2回電流を検出する請求項1から3のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
  5. 前記インバータの正極側のスイッチング素子及び負極側のスイッチング素子の直列回路上に電流センサが設けられ、
    前記電流検出部は、前記正極側のスイッチング素子又は前記負極側のスイッチング素子がオンにされたときに、前記電流センサの出力信号に基づいて、前記電流を検出する請求項1から4のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
  6. 前記推定用電圧指令の周期の周波数は、18000Hz以上である請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
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