JP4730658B2 - 同期電動機制御装置 - Google Patents

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本発明は、弱め界磁制御をしてd−q軸ベクトル制御により同期電動機を駆動する同期電動機制御装置に関する。
一般に、同期電動機の制御は、低速運転時効率を良くするためd軸電流を0とするが、高速運転時誘起電圧による電圧不足の問題を克服するため負のd軸電流を流す弱め磁束制御を行うことにする(例えば、非特許文献1参照)。
図4は、従来技術の同期電動機制御装置の電流制御部構成を示すブロック図である。図において、15は同期電動機である。14は電流センサであり、同期電動機15の電機子に流れる3相電流i、i、iを検出する。16は位置センサであり、同期電動機15の磁極位置θを検出する。12は3相交流/d―q座標変換器であり、磁極位置θに基づいて3相電流i、i、iをd―q座標形式の検出電流I、Iに変換する。19はd軸PI制御器であり、d軸電流指令信号I とd軸電流検出信号Iとの偏差EIdに基づきd軸電圧指令V を計算する。5はq軸PI制御器であり、q軸電流指令信号I とq軸電流検出信号Iとの偏差EIqに基づきq軸電圧指令V を計算する。6はd―q/極座標変換器であり、d、q軸電圧指令V 、V を式(1)、式(2)に示すように極座標形式の電圧ベクトル振幅指令値r と電圧ベクトル位相指令値θ に変換する。
=√(V *2+V *2) (1)
θ =tan−1(−V /V ) (2)
11は極/3相交流座標変換器であり、磁極位置θに基づいて電圧ベクトル振幅指令値r と電圧ベクトル位相指令値θ を3相電圧指令値v 、v 、v に変換する。13はPWMインバータであり、三相電圧指令v 、v 、v に基づき三相電圧v、v、vを出力し、電動機15を駆動する。17は積分補償器であり、予め定めた電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref から電圧ベクトル振幅指令値r を減じた値を積分する。18はd軸電流指令リミッタであり、d軸電流指令を0以下に限定してd軸電流指令信号I とする。
低速運転時誘起電圧は小さく、電圧ベクトル振幅指令値r が電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref より小さいため、積分補償器17の出力が正の値になるのでd軸電流指令が0となる。一方、高速運転時誘起電圧は大きくなり、電圧ベクトル振幅指令値r が電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref より大きくなるため、積分補償器17の出力が負の値になるので、d軸電流指令も負の値となる。
このように、従来技術の同期電動機制御装置は、電圧ベクトル振幅指令値r が電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref より大きくなった場合のみに、d軸電流指令を負の値とすることで弱め磁束制御を行うものである。
伊藤佳樹 外2名著「永久磁石同期モータの電圧飽和領域における高トルク制御法」、平成16年電気学会産業応用部門大会、2004年8月14日、p. I175−I178
従来技術の同期電動機制御装置は、電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号を電圧ベクトル振幅飽和値(同期電動機を一定な速度で回転させるための電圧ベクトル振幅の最大値)より低く設定すると、弱め磁束制御がまだ必要ない時にもd軸に電流を流してしまい、効率が悪いという問題点があった。また、電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号を電圧ベクトル振幅飽和値とする場合に、電圧ベクトル振幅指令が電圧ベクトル振幅飽和値を超えない際に弱め磁束制御が動作せず、電圧ベクトル振幅指令が電圧ベクトル振幅飽和値を超えた際に弱め磁束制御が動作するが、電圧ベクトル振幅指令は一定であっても電機子電圧ベクトルは変動的になるので、q軸電流は振動的になり、回転子の回転速度も振動的になるという問題点もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、弱め界磁制御の必要性を判断して、効率良く、また回転子速度の振動を抑制して弱め界磁制御を行うことができる同期電動機制御装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、q軸電流指令とq軸電流検出信号との偏差信号を入力しPI制御演算してq軸電圧指令信号を出力するq軸電流制御器と、d軸電流指令とd軸電流検出信号との偏差信号を入力しPI制御演算してd軸電圧指令信号を出力するd軸電流制御器とを備え、弱め界磁制御をしてd−q軸ベクトル制御により同期電動機を駆動する同期電動機制御装置において、弱め界磁基準信号と電圧ベクトル振幅指令信号との偏差信号が正の場合、前記弱め界磁制御を無効とする弱め界磁指令信号を出力し、一方負の場合、前記弱め界磁制御を有効とする弱め界磁指令信号を出力する弱め界磁判断器と、電流制御切り替えスイッチを有すると共に、前記d軸電流指令と前記d軸電流検出信号との偏差信号であるd軸電流偏差信号を入力し、該d軸電流偏差信号に電流制御比例ゲインを乗算してd軸電圧指令比例信号とし、前記弱め界磁指令信号に基づいて前記電流制御切り替えスイッチを切り替え、前記無効とする弱め界磁指令信号を入力した場合、前記d軸電流偏差信号に電流制御積分ゲインを乗算したd軸電圧指令積分信号に新たなd軸電圧指令積分信号を加算し、該加算した値を1サンプル周期遅らせて前記新たなd軸電圧指令積分信号として出力し、一方、前記有効とする弱め界磁指令信号を入力した場合、前記d軸電圧指令積分信号を用いずに前記新たなd軸電圧指令積分信号を出力し、前記d軸電圧指令比例信号と前記新たなd軸電圧指令積分信号とを加算して、前記d軸電圧指令信号を出力する前記d軸電流制御器と、電圧補償切り替えスイッチと、前記弱め界磁基準信号と前記電圧ベクトル振幅指令信号との偏差信号を入力しPI制御演算する電圧補償PI制御器とを有すると共に、前記弱め界磁指令信号に基づいて前記電圧補償切り替えスイッチを切り替え、前記無効とする弱め界磁指令信号を入力した場合に零信号をd軸電圧補償信号とし、一方前記有効とする弱め界磁指令信号を入力した場合に前記電圧補償PI制御器の出力信号を前記d軸電圧補償信号として出力するd軸電圧補償器と、前記d軸電圧指令信号と前記d軸電圧補償信号との加算信号、および前記q軸電圧指令信号に基づいて、前記電圧ベクトル振幅指令信号を演算して出力するd−q/極座標変換器と、前記電圧ベクトル振幅指令信号を、電圧ベクトル振幅飽和値以内に限定して新たな電圧ベクトル振幅指令信号として出力する電圧ベクトル振幅リミッタと、を備えるものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記d軸電圧補償器における前記電圧補償PI制御器が、前記弱め界磁基準信号と前記電圧ベクトル振幅指令信号との偏差信号である電圧ベクトル振幅指令偏差信号を入力し、該電圧ベクトル振幅指令偏差信号に電圧補償比例ゲインを乗算して電圧補償比例信号とし、前記電圧ベクトル振幅指令偏差信号に電圧補償積分ゲインを乗算した電圧補償積分信号に新たな電圧補償積分信号を加算し、該加算した値を1サンプル周期遅らせて前記新たな電圧補償積分信号として出力し、前記電圧補償比例信号と前記新たな電圧補償積分信号とを加算して、前記d軸電圧補償信号を出力するものである。
請求項1または2記載の発明によると、弱め界磁制御の必要性を判断することができ、電圧ベクトル振幅指令信号を電圧ベクトル振幅飽和値にリミッタさせ、安定かつ必要最小限なd軸電流を流すことができ、効率良く、また回転子速度の振動を抑制して弱め界磁制御を行うことができる。
また、電圧ベクトル振幅指令信号が電圧ベクトル振幅飽和値以内である場合、d軸電流指令を0として普通の電流制御を行うことで効率良く同期電動機を回転させることができる。また、電圧ベクトル振幅指令信号が電圧ベクトル振幅飽和値を超える場合、d軸電流制御器の積分器の出力をホールドし、d軸電圧補償器を起動してd軸電圧補償信号をd軸電圧指令に加えて新たなd軸電圧指令とし、そして電圧ベクトル振幅指令信号を電圧ベクトル振幅飽和値にリミッタさせ、安定かつ必要最小限なd軸電流を流すことでスムーズに弱め磁束制御を行うことができ、効率が良く、また回転子速度の振動を抑制して同期電動機を高速回転させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例を示す同期電動機制御装置の電流制御部のブロック図である。図において、15は同期電動機である。14は電流センサであり、同期電動機15の電機子に流れる3相電流i、i、iを検出する。なお、ここでは3相電流の検出例を示しているが、2相電流検出を検出して残り1相の電流を演算により算出してもよい。16は位置センサであり、同期電動機15の磁極位置θを検出する。12は3相交流/d―q座標変換器であり、磁極位置θに基づいて3相電流i、i、iをd―q座標形式の検出電流I、Iに変換する。
4はd軸電流制御器であり、d軸電流指令信号I とd軸電流検出信号Iとの偏差EIdおよび弱め界磁指令信号Fに基づきd軸電圧指令V を計算する。3は加算器であり、d軸電圧指令V にd軸電圧補償信号Vdcを足して新たなd軸電圧指令Vd1 を出力する。5はq軸PI制御器であり、q軸電流指令信号I とq軸電流検出信号Iとの偏差EIqに基づきq軸電圧指令V を計算する。6はd―q/極座標変換器であり、Vd1 、V を式(1)、式(2)に示すように極座標形式の電圧ベクトル振幅指令値r と電圧ベクトル位相指令値θ に変換する。9は電圧ベクトル振幅リミッタであり、電圧ベクトル振幅指令値r を電圧ベクトル振幅飽和値r以内に限定して新たな電圧ベクトル振幅指令値rV1 を出力する。11は極/3相交流座標変換器であり、磁極位置θに基づいて新たな電圧ベクトル振幅指令値rV1 と電圧ベクトル位相指令値θ を3相電圧指令値v 、v 、v に変換する。
13はPWMインバータであり、三相電圧指令v 、v 、v に基づき三相電圧v、v、vを出力し、電動機15を駆動する。8は弱め界磁判断器であり、電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref と電圧ベクトル振幅指令値r との差Eに基づいて弱め界磁指令信号Fを出力する。7はd軸電圧補償器であり、EおよびFに基づいてd軸電圧補償信号Vdcを計算する。
本発明が非特許文献1と異なる部分は、弱め界磁基準信号と電圧ベクトル振幅指令信号との偏差信号に基づいて、弱め界磁指令信号を出力する弱め界磁判断器と、前記電圧ベクトル振幅指令信号を入力し、新たな電圧ベクトル振幅指令信号を出力する電圧ベクトル振幅リミッタと、前記弱め界磁指令信号に基づいてd軸電圧指令信号を出力するd軸電流制御器と、前記弱め界磁指令信号に基づいて、d軸電圧補償信号を出力するd軸電圧補償器とを備えた部分である。
これにより、従来技術のようにd軸電流指令I を変えるのではなく、I を常に0とし、電圧ベクトル振幅指令値r が電圧ベクトル振幅飽和値rをオーバーした場合にd軸電圧指令を変え、また、電圧ベクトル振幅指令値r をリミッタに通し電圧ベクトル振幅飽和値r以内に限定して新たな電圧ベクトル振幅指令値rV1 を生成するのである。
弱め界磁判断器8は、電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref と電圧ベクトル振幅指令値r との差Eが正の値であれば弱め界磁指令信号Fを無効とし、Eが負の値であれば弱め界磁指令信号Fを有効とする。
なお、図1は本発明の主要部分である電流制御部のみの記述としたが、本来、速度制御部(図示しない)や位置制御部(図示しない)等が存在して同期電動機制御装置を構成している。図示していない構成は、周知の構成を用いることができるため、説明を省略している。
図2は、本発明の実施例を示す同期電動機制御装置のd軸電流制御器の構成を示すブロック図である。図において、41は電流制御比例ゲインであり、EIdにKpdを掛けたd軸電圧指令の比例項Vpd を出力する。42は電流制御積分ゲインであり、EIdにKidを掛けた値を出力する。43は加算器であり、電流制御積分ゲイン42の出力にd軸電圧指令の積分項Vid を加算する。46は電流制御切り替えスイッチであり、弱め界磁指令信号Fが無効である場合に加算器43の出力を、Fが有効である場合にd軸電圧指令の積分項Vid を出力する。45は電流制御積分バッファーであり、電流制御切り替えスイッチ46の出力を1サンプル周期遅れてd軸電圧指令の積分項Vid として出力する。44は加算器であり、d軸電圧指令の積分項Vid とd軸電圧指令の比例項Vpd を加算してd軸電圧指令信号V として出力する。
図3は、本発明の実施例を示す同期電動機制御装置のd軸電圧補償器の構成を示すブロック図である。図において、77は零信号であり、0(ゼロ)を出力する。78は電圧補償PI制御器であり、弱め界磁指令信号Fが無効である場合に待機状態になり、Fが有効である場合に起動されて計算が始まる。76は電圧補償切り替えスイッチであり、Fが無効である場合に0を、Fが有効である場合に電圧補償PI制御器78の出力をd軸電圧補償信号Vdcとして出力する。71は電圧補償比例ゲインであり、EにKpcを掛けてd軸電圧補償信号の比例項Vpcを出力する。72は電圧補償積分ゲインであり、EにKicを掛けた値を出力する。73は加算器であり、電圧補償積分ゲイン72の出力にd軸電圧補償信号の積分項Vicを加算する。75は電圧補償積分バッファーであり、弱め界磁指令信号Fが無効から有効に切り替える際にリセットされて、そして加算器73の出力を1サンプル周期遅れてd軸電圧補償信号の積分項Vicとして出力する。74は加算器であり、d軸電圧補償信号の積分項Vicとd軸電圧補償信号の比例項Vpcを加算してd軸電圧補償信号Vdcとして出力する。なお、電圧補償積分バッファー75でのリセットは、電圧補償積分バッファー75内の値を0(ゼロ)クリアすることを意味する。
以下、本発明の実施例を示す同期電動機制御装置の電流制御部の動作原理について説明する。
電圧ベクトル振幅指令値r が電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref 以下である場合に弱め界磁指令信号Fが無効であるため、d軸電圧補償器の出力であるd軸電圧補償信号Vdcが0となり、また、d軸電流制御器が普通のPI制御器と同じ動作をするので、制御系全体は弱め磁束制御を行わない制御系と同じものとなる。
一方、電圧ベクトル振幅指令値r が電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref 以上である場合に弱め界磁指令信号Fが有効となる。この際に、d軸電圧指令の積分項は不変になるため、d軸フィードバック電流Iは、d軸電流指令I =0に定常偏差なく追従しなくなる。この場合、d軸電圧補償器7が電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref と電圧ベクトル振幅指令値r との差Eに基づいて、負のd軸電圧補償信号Vdcを出力し、負のd軸電機子電流を流して回転子を高速度で回転させることができるのである。
また、電圧ベクトル振幅指令の弱め界磁基準信号rVref を電圧ベクトル振幅飽和値rとして与えても、電圧ベクトル振幅指令値r が電圧ベクトル振幅飽和値rを超えた際に、電圧ベクトル振幅リミッタ9を設けているため、極/3相交流座標変換器11に入力する新たな新たな電圧ベクトル振幅指令値rV1 が電圧ベクトル振幅飽和値rとなるので、回転子を一定な速度で回転させることができる。
このように、電圧ベクトル振幅指令信号が電圧ベクトル振幅飽和値以内である場合にd軸電流指令を0として普通の電流制御を行うことで、効率良く同期電動機を回転させることができる。
一方、電圧ベクトル振幅指令信号が電圧ベクトル振幅飽和値を超えると、d軸電流制御器の積分器の出力をホールドし、d軸電圧補償器を起動してd軸電圧補償信号をd軸電圧指令に加えて新たなd軸電圧指令とし、そして電圧ベクトル振幅指令信号を電圧ベクトル振幅飽和値にリミッタさせ、安定かつ必要最小限なd軸電流を流すことでスムーズに弱め磁束制御を行うことができ、効率が良く振動がなく同期電動機を高速回転させることができる。
次に、本発明の効果をシミュレーション結果を用いて説明する。
図5は、従来技術の同期電動機制御装置での弱め界磁制御をしない場合の速度制御のシミュレーション結果を示す図であり、図6は図5の一部の拡大図である。図7は、従来技術の同期電動機制御装置での速度制御のシミュレーション結果を示す図であり、図8は図7の一部の拡大図である。図9は、本発明の同期電動機制御装置での速度制御のシミュレーション結果を示す図であり、図10は図9の一部の拡大図である。
各図において、ある速度指令を入力した際の波形図であるが、下段は速度指令と回転子速度、中段はd軸電機子電流とq軸電機子電流、上段は電機子電圧ベクトル振幅と電圧ベクトル振幅飽和値を示している。
図6において、速度指令と回転子速度との間に定常偏差が残っていることが分かる。また、図8において、速度指令と回転子速度との間に定常偏差が残らないものの、回転子速度が振動的であることが分かる。一方、図10において、速度指令と回転子速度との間に定常偏差が残らず、また、回転子速度も殆ど振動していないことが分かる。これらにより、本発明の同期電動機制御装置での同期電動機を駆動する効果が、大いにあると言える。
本発明の実施例を示す同期電動機制御装置の電流制御部のブロック図 本発明の同期電動機制御装置のd軸電流制御器の構成を示すブロック図 本発明の同期電動機制御装置のd軸電圧補償器の構成を示すブロック図 従来技術の同期電動機制御装置の電流制御部の構成を示すブロック図 従来技術の同期電動機制御装置での弱め界磁制御をしない場合の速度制御のシミュレーション結果を示す図 図5の一部の拡大図 従来技術の同期電動機制御装置での速度制御のシミュレーション結果を示す図 図7の一部の拡大図 本発明の同期電動機制御装置での速度制御のシミュレーション結果を示す図 図9の一部の拡大図
符号の説明
1、2、10 減算器
3、43、44、73、74 加算器
4 d軸電流制御器
5 q軸PI制御器
6 d―q/極座標変換器
7 d軸電圧補償器
8 弱め界磁判断器
9 電圧ベクトル振幅リミッタ
11 極/3相交流座標変換器
12 3相交流/d―q座標変換器
13 PWMインバータ
14 電流センサ
15 同期電動機
16 位置センサ
17 積分補償器
18 d軸電流指令リミッタ
19 d軸PI制御器
41 電流制御比例ゲイン
42 電流制御積分ゲイン
45 電流制御積分バッファー
46 電流制御切り替えスイッチ
71 電圧補償比例ゲイン
72 電圧補償積分ゲイン
75 電圧補償積分バッファー
76 電圧補償切り替えスイッチ
77 零信号
78 電圧補償PI制御器

Claims (2)

  1. q軸電流指令とq軸電流検出信号との偏差信号を入力しPI制御演算してq軸電圧指令信号を出力するq軸電流制御器と、d軸電流指令とd軸電流検出信号との偏差信号を入力しPI制御演算してd軸電圧指令信号を出力するd軸電流制御器とを備え、弱め界磁制御をしてd−q軸ベクトル制御により同期電動機を駆動する同期電動機制御装置において、
    弱め界磁基準信号と電圧ベクトル振幅指令信号との偏差信号が正の場合、前記弱め界磁制御を無効とする弱め界磁指令信号を出力し、一方負の場合、前記弱め界磁制御を有効とする弱め界磁指令信号を出力する弱め界磁判断器と、
    電流制御切り替えスイッチを有すると共に、前記d軸電流指令と前記d軸電流検出信号との偏差信号であるd軸電流偏差信号を入力し、該d軸電流偏差信号に電流制御比例ゲインを乗算してd軸電圧指令比例信号とし、前記弱め界磁指令信号に基づいて前記電流制御切り替えスイッチを切り替え、前記無効とする弱め界磁指令信号を入力した場合、前記d軸電流偏差信号に電流制御積分ゲインを乗算したd軸電圧指令積分信号に新たなd軸電圧指令積分信号を加算し、該加算した値を1サンプル周期遅らせて前記新たなd軸電圧指令積分信号として出力し、一方、前記有効とする弱め界磁指令信号を入力した場合、前記d軸電圧指令積分信号を用いずに前記新たなd軸電圧指令積分信号を出力し、前記d軸電圧指令比例信号と前記新たなd軸電圧指令積分信号とを加算して、前記d軸電圧指令信号を出力する前記d軸電流制御器と、
    電圧補償切り替えスイッチと、前記弱め界磁基準信号と前記電圧ベクトル振幅指令信号との偏差信号を入力しPI制御演算する電圧補償PI制御器とを有すると共に、前記弱め界磁指令信号に基づいて前記電圧補償切り替えスイッチを切り替え、前記無効とする弱め界磁指令信号を入力した場合に零信号をd軸電圧補償信号とし、一方前記有効とする弱め界磁指令信号を入力した場合に前記電圧補償PI制御器の出力信号を前記d軸電圧補償信号として出力するd軸電圧補償器と、
    前記d軸電圧指令信号と前記d軸電圧補償信号との加算信号、および前記q軸電圧指令信号に基づいて、前記電圧ベクトル振幅指令信号を演算して出力するd−q/極座標変換器と、
    前記電圧ベクトル振幅指令信号を、電圧ベクトル振幅飽和値以内に限定して新たな電圧ベクトル振幅指令信号として出力する電圧ベクトル振幅リミッタと、を備えることを特徴とする同期電動機制御装置。
  2. 前記d軸電圧補償器における前記電圧補償PI制御器が、前記弱め界磁基準信号と前記電圧ベクトル振幅指令信号との偏差信号である電圧ベクトル振幅指令偏差信号を入力し、該電圧ベクトル振幅指令偏差信号に電圧補償比例ゲインを乗算して電圧補償比例信号とし、
    前記電圧ベクトル振幅指令偏差信号に電圧補償積分ゲインを乗算した電圧補償積分信号に新たな電圧補償積分信号を加算し、該加算した値を1サンプル周期遅らせて前記新たな電圧補償積分信号として出力し、
    前記電圧補償比例信号と前記新たな電圧補償積分信号とを加算して、前記d軸電圧補償信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の同期電動機制御装置。
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